JP4851509B2 - テストパターン生成プログラムおよび方法と当該テストパターンを用いたディスプレイ調整プログラム - Google Patents

テストパターン生成プログラムおよび方法と当該テストパターンを用いたディスプレイ調整プログラム Download PDF

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Description

本発明は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置の調整に用いられるテストパターンの生成プログラムおよび方法と当該テストパターンを用いたディスプレイ調整プログラムに関する。
PCのモニタやTVなどの表示装置(以下、総括してディスプレイと称する)は、開発時および出荷時にさまざまな調整を行い、色表示がおかしくないか(例えば階調飛びや階調の逆転、明るさの不自然な増減など)を評価する。図1は従来のカラーバーを示す図である。従来は図1に示すカラーバーや自然画像または人物画像を組み合わせたテストチャートを使用して、評価担当者が色表示の不具合を確認していた。その場合、このようなカラーバーやテストチャートを複数枚表示し、調整後の見えを確認してディスプレイのLSIなどのパラメータを設定していた。
図2は、特許文献1に記載の従来のテストパターン生成処理のフローチャートである。特許文献1では、螺旋状に配置したテストパターンを使用し、螺旋状に初期配置された色を時間に応じて変動させたテストパターンが開示されている。
ディスプレイの階調がR(赤)、G(緑)、B(青)それぞれ256階調(8ビット)の場合、表示可能な色は1600万色を越える(2^24=16,777,216色)。そのため、1枚のカラーバーに全ての色を表示するためには、最低でも4096×4096画素の解像度が必要である。しかし既存のディスプレイで4096×4096の解像度を有するものは限られているため、大部分のディスプレイでは複数のカラーバーを用いる必要がある。また、テストチャート内の自然画像も、全ての色を有しているわけではないため、ある画像ではパラメータ調整の不具合が見つからないが他の画像では見つかるということがあるので、こちらも複数枚の自然画像を有するテストチャートを用いる必要がある。このように、ディスプレイの調整のためのテストデータは、色や自然画像が異なる複数のテストデータを使用する必要がある。
特に自然画像は「これだけやれば十分」という線引きが難しいため、数十〜数百ものテスト画像を用いて評価をする必要がある。また、自然画像にはノイズが含まれており、ディスプレイの不具合による擬似輪郭等が表れても、これらに隠れてしまって分かりにくい場合がある。
特許文献1ではテストパターンを螺旋状に配置してその配置位置を時間に応じて動かしているが、基本的には限られた色だけからなるテストパターンであることに変わりはなく、パラメータ調整の不具合が見つからない可能性がある。
特開平5−252542号公報
本発明の課題は、ディスプレイ調整時に簡単に不具合が分かるテストパターンを生成するプログラムおよび方法と当該テストチャートを用いた調整プログラムを提供することである。
本発明の一態様によれば、本発明のテストパターン生成プログラムは、コンピュータを色の3要素のうち第1の要素の値をフレームの第1の座標の値に応じて変動させ、第2の要素の値をフレームの第2の座標の値に応じて変動させたフレームを生成するフレーム作成手段、前記生成したフレームにおいて、前記フレーム作成手段で使用しなかった第3の要素の値を時間軸の値に応じ一律に変動させたフレームを複数生成する複数フレーム生成手段、前記複数のフレームを前記第3の要素の値に応じて順次表示するテストパターンを生成する動画像生成手段、として機能させる。
また、本発明のテストパターン生成プログラムは、前記フレーム作成手段、前記複数フレーム生成手段、および動画像生成手段で変動させる要素はそれぞれ異なることが望ましい。
また、本発明のテストパターン生成プログラムは、前記使用した色の3要素とは異なる別の種類の3要素を使用したテストパターンを生成可能なことが望ましい。
また、本発明のテストパターン生成プログラムは、前記テストパターンを表示する表示手段をさらに備え、前記テストパターンを前記表示手段で表示するときに、前記表示手段で表示できない色の前記テストパターンの領域には、特定の色を表示することが望ましい。
本発明の一態様によれば、本発明のディスプレイ調整プログラムは、コンピュータを、生成するテストパターンの種類を選択するためのテストパターン選択手段、前記テストパターン選択手段により選択された種類の色の3要素のうち第1および第2の要素を1フレーム内の位置に応じて変動させると共に第3の要素を時間軸に応じて変動させた元テストパターンを生成する元テストパターン生成手段、前記元テストパターンを変換するときに用いるパラメータを設定するパラメータ設定手段、前記元テストパターンを前記設定されたパラメータに基づき変換し、変換済みテストパターンを生成する変換手段、前記変換済みテストパターンを表示する表示手段、として機能させる。
また、本発明のディスプレイ調整プログラムは、前記表示手段は、前記元テストパターンおよび変換済みテストパターンを同時または個別に表示することが望ましい。
また、本発明のディスプレイ調整プログラムは、前記フレーム内の位置に応じて変動させる要素および前記時間軸に応じて変動させる要素はそれぞれ異なることが望ましい。
また、本発明のディスプレイ調整プログラムは、前記使用した色の3要素とは異なる別の種類の3要素を使用したテストパターンを生成可能なことが望ましい。
また、本発明のディスプレイ調整プログラムは、前記変換済みテストパターンを前記表示手段で表示するときに、前記表示手段で表示できない色の前記変換済みテストパターンの領域には、特定の色を表示することが望ましい。
本発明のテストパターン生成プログラムで生成されたテストパターンは、ディスプレイに表示可能な全ての色を網羅しており、多くのテストパターンを用意し、それらを用いてテストをする必要がなくなる。また、生成されたテストパターンは、フレーム内の位置およびフレーム間において、画素の値は緩やかに変動するため、ディスプレイに表示したときに擬似輪郭などのディスプレイの不具合を容易に検出することができる。
本発明のディスプレイ調整プログラムは、生成するテストパターンの種類を簡単に変更でき、ユーザが設定したパラメータでテストパターンを変換し、表示することで、パラメータの良し悪しを評価することが可能となる。
従来のカラーバーを示す図である。 従来のテストパターン生成処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態のテストパターン生成処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態のテストパターンである。 本発明の実施の形態のテストパターンである。 本発明の実施の形態のテストパターン生成処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態のテストパターンの表示を説明するための図である。 8ビット演算精度で変換処理したテストパターンを示す図である。 本発明の実施の形態のテストパターンである。 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置のブロック図である。 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置の表示部の画面を示す図である。 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置におけるテストパターンの表示処理のフローチャート 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置のブロック図である。 本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置のブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図3は、本発明の実施の形態のテストパターン生成処理の概要を示すフローチャートである。
図4および図5は、本発明の実施の形態のテストパターンを示す図である。
画像データは複数の成分情報から成り立っている。RGBなど3つの色成分で表す場合もあるが、動画像の場合多くは、輝度成分と色差成分で表されている。例えばYcbCrやYUV信号などは1つの輝度成分(Y)と2つの色差成分(U、Vまたは Cb、Cr)からなる。また、国際照明委員会(CIE)では色を表す表色系としてCIEXYZ(X,Y,Z)やCIELAB(L*,a*,b*)を定義している。またこれ以外にもHSV(色相(H),彩度(S),明度(V))等がある。このように、色は多くの場合3要素で表すことができる。
以下、本発明の実施の形態において、画素の成分としてRGBを用いた場合を説明する。
図3を参照すると、ステップS301において、画像の各画素の値を縦座標に応じてG値を、横座標に応じてB値を変動させる1フレーム画像を生成する。本実施の形態のおいては、縦軸の値に応じて、G値を0から255まで1ずつ増加させ、同様に横軸の値に応じてB値を0から255まで1ずつ増加させている。すなわち、各軸の値に比例して、GおよびBの値がそれぞれ増加している。また、各画素のR値は0としている。すると、256×256画素のフレーム画像が生成される。これは、図4のフレーム401に該当する。フレーム401の左上端の画素の値は、(R,G,B)=(0,0,0)であり、縦軸の値に応じてG値が増加するため左下端の画素の値は(R,G,B)=(0,255,0)となる。また、横軸の値に応じてB値が増加するため、右上端の画素の値は(R,G,B)=(0,0,255)となり、右下端の画素の値は(R,G,B)=(0,255,255)となる。
ステップS302において、ステップS301で作成されたフレーム画像の各画素のG、B値を固定し、R値のみを一律に変化させたフレームを作成する。本実施の形態においては、各フレームのG、B値を固定し、R値を0から255まで1ずつ変化させた256枚のフレームを生成する。例えば、フレーム401、402、403、404、および405は、それぞれR値が0、64、128、196、および255のフレームである。
ステップS303において、ステップS302で作成されたフレームをR値の増加順に時間軸に沿って並べる。すると、256×256画素、256フレームの動画像が生成される。
ディスプレイの解像度によっては、256×256画素では小さすぎるため、複数の画素を同じ値としてもよい。例えば、ステップS301において、2画素ごとにGおよびB値を1増加させ、512×512画素のフレームを生成してもよい。また、Rの値を複数フレームごとに増加させてもよい。例えば、2フレームごとにRの値を増加させ、512フレームの動画像としてもよい。なお、R、G、及びBの値をそれぞれ最大値から減少させていっても良い。
上記実施の形態においては、縦座標および横座標に応じて変動させている要素は異なっているが、これらは同じ要素であってもよい。
また、画素の成分はRGBの代わりに、YUV、CIELAB、またはHSV等の異なる3要素で表されるものであればよい。
例えば、YUVを用いた場合、図5のようなテストパターンが生成される。ここでは、縦座標に応じてUの値、横座標に応じてVの値、時間軸に応じてYの値を変動させている。
次に詳細なテストパターン生成処理について説明する。
図6は、本発明の実施の形態のテストパターン生成処理を示すフローチャートである。
図7は、本発明の実施の形態のテストパターンの表示を説明するための図である。
ステップS601において、各値を初期化する。R(赤)、B(青)、G(緑)は画素の成分の値であり、Adrsはフレームの画素のアドレスを表す値である。Adrsの初期値は0であり、図7に示すようにフレームの左上の画素を表す。Adrsが1増加すると、増加する前に示していた画素の右隣の画素を示す。本発明の実施の形態において、フレームは256×256画素なので、Adrsの値が256のときはAdrs=0が示す画素の1画素下の画素を示す。このように、Adrsの値が256増加するごとに、1画素下のフレームの左端の画素を示す。
ステップS602において、成分の値が(R,G,B)である画素を*Adrsに出力する。*Adrsは、Adrsが示す画素の表示装置の画面上のアドレスを示す。すなわち、画面の*Adrsの位置に色の成分の値が(R,G,B)である画素が表示される。
ステップS603において、BとAdrsをインクリメントする。
ステップS604において、Bが256であるか判定し、Bが256ならステップS605に、256以外ならステップS602に進む。
ステップS605において、Bを0にし、Gをインクリメントする。
ステップS606において、Gが256であるか判定し、Gが256ならステップS607に、256以外ならステップS602に進む。
ステップS607において、GとAdrsを0にし、Rをインクリメントする。すなわち1フレームの表示が終わり、Adrsが0になることで、再びフレームの左上から表示される。
ステップS608において、Rが256であるか判定し、Rが256なら終了し、256以外ならステップS602に進む。
以上のように、テストパターンが生成され画面上に表示される。
なお、ステップS602において、R、G、およびBの値を記憶媒体に記憶することで、画面に表示せずに、テストパターンを生成し格納しておくこともできる。
このように生成したテストパターンは、フレーム内の位置およびフレーム間において、画素の値は緩やかに、すなわち連続して変動している。
図8は、8ビットの場合の色変換精度評価の画面を示す図である。
例えば、色変換(YUVからRGB)の内部演算ビット精度を評価する際に、8ビット演算精度での変換結果と10ビット演算精度での評価結果とを比較すると、例えば8ビットの場合には図8に示すような結果が得られる。10ビット精度では見られない「すじ」が8ビット精度では現れ、演算精度による劣化が生じていることが分かる。この演算精度による劣化がディスプレイ上で検知できるかどうかはディスプレイの特性(階調特性、色域など)によって異なる。従って、調整するディスプレイ上で、実際に8ビット精度と10ビット精度での変換結果を表示して、劣化が検知できるかどうかを評価する必要がある。劣化の「すじ」は微妙な階調の見え(疑似輪郭)であるが、本発明の実施の形態のテストパターンでは、このフレーム内のRGB値が時間に応じて緩やかに変動するため、図8に示すように、あたかもこの「すじ」が矢印の方向に流れて動くように見える。よって、内部処理やパラメータの違いによる見えの違いを簡単に検知できる。
また、色の3要素がYUVの場合、YUVで表現される全ての色をディスプレイで表示できるわけではない。YUVとRGBの変換は、一般に以下の式で表すことができるが、
例えば(Y,U,V)=(0,0,0)の場合、RGBに変換すると(R,G,B)=(−179,135,−227)となり、RGBのダイナミックレンジ(0〜255)を越えている。このような色(色域外の色)はディスプレイで表現できないため、YUVの3要素からなる動画像テストパターンを生成する場合は、色域外の色は特定の色、例えば灰色などで表示するようにしてもよい。これにより、ディスプレイ上で表示できる色のみを確認することができる。図9に色域内の色のみを表示した本発明の実施の形態のテストパターンを示す。図9において、斜線の部分は表示可能域外であり、ディスプレイ上では灰色で表示される。
これらのテストパターン生成処理は、図示しないコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによって実現することができる。
ユーザはこのように生成されたテストパターンを調整したいディスプレイに表示し、階調飛びや階調の逆転などがないかを調べる。
次に、本発明の実施の形態のテストパターンを用いたディスプレイの調整について説明する。
図10は、本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置のブロック図である。
本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置は、ユーザインタフェース101でユーザが設定したパラメータに基づき、テストパターン生成部100で生成した本発明の実施の形態のテストパターンを変換部102に転送する。
変換部102ではユーザインタフェース101でユーザが設定したパラメータに応じて該テストパターンを変換し、表示部103に転送する。
表示部103では、テストパターン生成部100で生成したテストパターンと、変換部102で変換したテストパターンの両者を同時に、あるいは連続して表示する。
図11は、本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置の表示部の画面を示す図である。本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置において、ユーザインタフェース101は、表示部103に表示される。
本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置のユーザインタフェースは、階調特性と内部演算精度を調整するためのGUI(Graphical User Interface)を有している。階調曲線表示部(103−1)はユーザが設定した階調特性を視覚的に表示している。本実施の形態では1本の曲線しか描かれていないが、ディスプレイはR、G、B毎に階調特性を有するため、色要素選択部(103−2)でR、G、Bを切り替えている。
階調曲線表示部(103−1)には色要素選択部(103−2)で選択した要素の階調曲線が表示される。具体的な調整は、階調曲線上にある4点の階調調整部(103−3)をユーザがマウスでドラッグし、任意の位置に動かすことで階調曲線を変更する。
また、RGBの演算精度は、本実施の形態では8ビット精度、10ビット精度、12ビット精度を選択する演算精度選択(103−4)のラジオボタンがあり、いずれか1つの演算精度を選択できるようになっている。
元テストパターン表示部(103−5)では、後述するテストパターン選択部(103−7)の設定に基づきで生成したテストパターンを表示し、調整後テストパターン表示部(103−6)では、前記ユーザ設定した階調曲線、演算精度の設定で変換したテストパターンを表示する。これらは、同時に表示することも、個別に表示することもできる。
テストパターン選択部(103−7)では、生成し表示するテストパターンの種類を選択している。パターン選択は、使用する3要素の表色系(例えば、RGB、 YUV、 YCbCr、 HSV、 XYZ、 L*a*b*など)を選択できるドロップダウンリストであり、横軸/縦軸/時間軸の選択にはそれぞれの軸上での位置に応じて変動する要素を選択する。テストパターン表示操作部(103−8)では、動画像であるテストパターンの表示操作(再生、巻き戻し、早送り、または再生速度等)を選択できる。図示していないが、フレーム番号を指定して任意フレームのみを表示したり、特定のフレーム間あるいは全フレームをエンドレスにループ表示したり、逆再生表示したり、1フレームあるいは任意フレームごとにスキップして表示させるような機能を有しても良い。
図12は、本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置の処理を示すフローチャートである。
ステップS1201において、ユーザインタフェース101で指定したパラメータを変換部102に格納する。
ステップS1202において、R、G、Bおよび画素の表示位置を初期化する。本発明の実施の形態においては、画素の表示位置の初期位置は、それぞれ元テストパターン表示部および調整後テストパターン表示部の左上の位置である。
ステップS1203において、成分の値が(R,G,B)である画素を元テストパターン表示部(103−5)の特定位置に表示し、R、G、Bの値を変換部102に出力する。
ステップS1204において、ユーザが設定したパラメータでR、G、Bの値をR’、G’、B’に変換する。例えば、ガンマ補正を行う場合、設定したパラメータをX、X、Xすると、R’、G’、B’はそれぞれ
R’=255*(R/255)XR
G’=255*(G/255)XG
B’=255*(B/255)XB
として求められる。
ステップS1205において、成分の値が(R’,G’,B’)である画素を調整後テストパターン表示部(103−6)の特定位置に表示する。
ステップS1206において、Bをインクリメントし、ステップS1203およびステップS1204で表示する画素の表示位置を変更する。本発明の実施の形態においては、画素の表示位置を1画素右にずらした位置に変更する。もし、表示位置が右端だった場合は、1画素下にずらした左端の位置に変更する。
ステップS1207において、Bが256であるか判定し、Bが256ならステップS1208に、256以外ならステップS1203に進む。
ステップS1208において、Bを0にし、Gをインクリメントする。
ステップS1209において、Gが256であるか判定し、Gが256ならステップS1210に、256以外ならステップS1203に進む。ステップS1210に進む場合、テストパターンの1フレームが表示されたことになる。
ステップS1210において、Gを0にし、Rをインクリメントする。そして、ステップS1203およびステップS1204で表示する画素の表示位置をリセットする。すなわち、本発明の実施の形態においては、画素の表示位置をそれぞれ元テストパターン表示部および調整後テストパターン表示部の左上にする。
ステップS1211において、Rが256であるか判定し、Rが256なら終了し、256以外ならステップS1203に進む。
以上のように、本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置の処理が行われる。
次に、元テストパターン表示部および調整後テストパターン表示部への表示処理について説明する。
図13は、本発明の実施の形態のディスプレイ調整装置におけるテストパターンの表示処理のフローチャートである。ここでは、生成できるテストパターンの種類がRGBとYUVのみであるとする。
ステップS1301において、T1、T2、T3、Adrs1およびAdrs2を初期化する。T1、T2およびT3は、画素の成分の値を表し、Adrs1およびAdrs2はフレームの画素のアドレスを表す。
ステップS1302において、生成するテストパターンの種類がRGBかYUVか判定する。RGBの場合はステップS1303に、YUVの場合はステップS1304に進む。
ステップS1303において、R(赤)、G(緑)、B(青)の値をそれぞれT1、T2、T3とする。
ステップS1304において、R、G、Bの値をそれぞれT1、T2、T3を前述のYUVからRGBへの変換式により変換した値とする。もし、YCbCrやHSVが選択された場合は、それに対応した変換式を用いて、R、G、Bの値とする。
ステップS1305において、成分の値が(R,G,B)である画素を*Adrs1に出力する。*Adrs1は、Adrs1が示すフレームの画素のアドレスに対応する元テストパターン表示部(103−5)の画面上のアドレスを示す。すなわち、元テストパターン表示部(103−5)の*Adrs1の位置に色の成分の値が(R,G,B)である画素が表示される。
ステップS1306のおいて、階調調整部(103−3)や演算精度選択部(103−4)で設定したパラメータに基づき、R、G、Bの値をR’、G’、B’に変換する。
ステップS1307において、成分の値が(R’,G’,B’)である画素を*Adrs2に出力する。*Adrs2は、Adrs2が示すフレームの画素のアドレスに対応する調整後テストパターン表示部(103−6)の画面上のアドレスを示す。すなわち、調整後テストパターン表示部(103−6)の*Adrs2の位置に色の成分の値が(R,G,B)である画素が表示される。
ステップS1308において、T1、Adrs1、およびAdrs2がインクリメントされる。
ステップS1309において、T1が256であるか判定し、T1が256ならステップS1310に、256以外ならステップS1302に進む。
ステップS1310において、T1を0にし、T2をインクリメントする。
ステップS1311において、T2が256であるか判定し、T2が256ならステップS1312に、256以外ならステップS1302に進む。ステップS1312に進む場合、テストパターンの1フレームが表示されたことになる。
ステップS1312において、T2、Adrs1、およびAdrs2を初期化し、T3をインクリメントする。
ステップS1313において、T3が256であるか判定し、T1が256なら終了し、256以外ならステップS1302に進む。
ユーザは、調整後テストパターン表示部(103−6)に表示されるテストパターンを見て、階調のジャンプや逆転、擬似輪郭がないか等を判断する。もし、それらがあった場合は、ディスプレイの調整や設計変更を行う。
図14および図15は、本発明の他の実施の形態のディスプレイ調整装置のブロック図である。
図14に示すように、テストパターンは、ディスプレイ調整時に生成するのではなく、記憶装置を有するテストパターン保持部104に予め生成していたテストパターンを保持しておき、必要に応じて使用しても良い。
また、図15に示すように、ローカル上の記憶装置に保持するのではなく、ネットワーク上に設置されたサーバ上で生成または保持していたテストパターンをネットワーク106を介して、テストパターン受信部105が受信して、必要に応じて使用しても良い。
このようなディスプレイ調整方法は、ディスプレイ調整装置のコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによって実現しても良い。
以上、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用されるテストパターン生成装置およびディスプレイ調整装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであってもよい。
また、バスに接続されたCPU、ROMやRAMのメモリ、入力装置、出力装置、外部記録装置、媒体駆動装置、ネットワーク接続装置で構成されるシステムでも実現できる。すなわち、前述してきた実施の形態のシステムを実現するソフトェアのプログラムコードを記録したROMやRAMのメモリ、外部記録装置、可搬記録媒体を、テストパターン生成装置またはディスプレイ調整装置に供給し、そのテストパターン生成装置またはディスプレイ調整装置のコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、可搬記録媒体等から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体等は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカード、電子メールやパソコン通信等のネットワーク接続装置(言い換えれば、通信回線)を介して記録した種々の記録媒体などを用いることができる。
また、コンピュータ(情報処理装置)がメモリ上に読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
さらに、可搬型記録媒体から読み出されたプログラムコードやプログラム(データ)提供者から提供されたプログラム(データ)が、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。

Claims (5)

  1. コンピュータを
    色の3要素のうち第1の要素の値をフレームの第1の座標の値に応じて変動させ、第2の要素の値をフレームの第2の座標の値に応じて変動させたフレームを生成するフレーム作成手段、
    前記生成したフレームにおいて、前記フレーム作成手段で使用しなかった第3の要素の値を時間軸の値に応じ一律に変動させたフレームを複数生成する複数フレーム生成手段、
    前記複数のフレームを前記第3の要素に応じて順次表示するテストパターンを生成する動画像生成手段、
    として機能させるためのテストパターン生成プログラム。
  2. 前記フレーム作成手段、前記複数フレーム生成手段、および動画像生成手段で変動させる要素はそれぞれ異なることを特徴とする請求項1記載のテストパターン生成プログラム。
  3. 前記コンピュータは、前記テストパターンを表示する表示手段をさらに備え、
    前記コンピュータを
    前記テストパターンを前記表示手段表示させるときに、前記表示手段で表示できない色の前記テストパターンの領域には、特定の色を表示させる表示制御手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項1または2記載のテストパターン生成プログラム。
  4. 色の3要素のうち第1の要素の値をフレームの第1の座標の値に応じて変動させ、第2の要素の値をフレームの第2の座標の値に応じて変動させたフレームを生成するフレーム生成ステップと、
    前記生成したフレームにおいて、前記フレーム作成手段で使用しなかった第3の要素の値を時間軸の値に応じ一律に変動させたフレームを複数生成する複数フレーム生成ステップと、
    前記複数のフレームを前記第3の要素の値に応じて連続表示するテストパターンを作成する動画像生成ステップと、
    を備えるテストパターン生成方法。
  5. コンピュータを
    生成するテストパターンの種類を選択するためのテストパターン選択手段、
    前記テストパターン選択手段により選択された種類の色の3要素のうち第1および第2の要素を1フレーム内の位置に応じて変動させると共に第3の要素を時間軸に応じて変動させた元テストパターンを生成する元テストパターン生成手段、
    前記元テストパターンを入力されたパラメータに基づき変換し、変換済みテストパターンを生成する変換手段、
    前記変換済みテストパターンを表示手段に表示させる表示制御手段、
    として機能させるためのディスプレイ調整プログラム。
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