JP4850508B2 - 多層回路基板およびその製造方法 - Google Patents

多層回路基板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4850508B2
JP4850508B2 JP2005370229A JP2005370229A JP4850508B2 JP 4850508 B2 JP4850508 B2 JP 4850508B2 JP 2005370229 A JP2005370229 A JP 2005370229A JP 2005370229 A JP2005370229 A JP 2005370229A JP 4850508 B2 JP4850508 B2 JP 4850508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
circuit board
layer
multilayer circuit
insulating resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005370229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007173588A (ja
Inventor
伸也 佐々木
元昭 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2005370229A priority Critical patent/JP4850508B2/ja
Publication of JP2007173588A publication Critical patent/JP2007173588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850508B2 publication Critical patent/JP4850508B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、絶縁樹脂層と配線層とを持つ多層回路基板において、配線層と絶縁樹脂層との密着性を向上させるための処理方法および密着処理を行った配線層を有する多層回路基板に関する。
近年、プリント配線板の微細化、多層化、および電子部品の高密度実装化が急速に進み、プリント配線板に対してビルドアップ多層配線構造の検討が活発に行われている。ビルドアップ多層配線構造では、複数の配線層間に、絶縁樹脂層等の絶縁層が形成されており、配線層間の導通をとるために、ビアホールと称される微細な穴を絶縁層に形成する。ビアホールは、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィ技術により形成する方法や、レーザを照射し穴を形成する方法がある。
次いで、無電解めっきまたは電気めっきによって、この絶縁層上に導体を形成し、これをエッチングして新たな配線パターンを形成する。その後、必要に応じて絶縁層の形成から配線パターンまでの形成工程を繰り返せば、回路の集積度を高めることができる。
従来の技術において、ビルドアップ配線基板の配線のほとんどは、銅から成り立っているが、銅は樹脂との密着性が低いことが知られている。そのため、従来からビルドアップ配線基板の銅配線とその上側の絶縁層との密着性を向上させるために、次のような処理がなされている。
すなわち、たとえば、銅配線表面を塩化第二銅液、塩化第二鉄液、硫酸過酸化水素水液、蟻酸系水溶液等でエッチング(化学研磨)し、10点平均表面粗さ2μm以上の微細突起を作り、その配線の上側に形成される絶縁層の樹脂が微細突起のアンカー作用により銅配線表面に強固に固定されるようにする処理がなされる。
しかしながら、近年ビルドアップ配線基板にも高周波の信号が伝送されるようになり、特に1GHzを超える周波数領域においては、微細突起のある配線構造では表皮効果による伝送損失、特に導体損が増大するという問題が生じてきた。
銅配線と絶縁樹脂との間の密着性は、前述の物理的アンカー効果に起因する密着性以外には、銅と樹脂中の構成成分との間の化学的密着がある。分子レベルでは、公知の技術として、各種のトリアジンチオールを用いた方法が開示されている。具体的には、引用文献1では、導体上にトリアジンチオール層が形成されている。この方法では樹脂がトリアジンチオールと反応するものに限定される。また、有機酸を混合することでアゾール化合物の厚膜を形成する方法(引用文献2参照。)が提案されているが、銅との密着には優れるものの、官能基を持たないため、絶縁樹脂との密着に劣る等の問題点がある。
さらにトリアジンチオール皮膜を有機めっきして製膜する方法も提案されている(特許文献3参照。)。すなわち、まず逆バイアスをかけて銅表面の酸化皮膜を除去し、しかる後にトリアジンチオールを有機めっきする方法である。しかしながら、めっきするためにはシード電極層が必須のため、孤立部位への適用が困難であるといった問題があった。
特開平10−335782号公報(特許請求の範囲) 特開2002−321310号公報(特許請求の範囲) 表面技術,2000年,第51巻,NO.3,p.276
本発明は、上記問題を解決し、配線とその上の樹脂膜との間で高い密着性を得ることのできる新規な多層回路基板、および配線とその上の樹脂膜との間で高い密着性を得ることのできる多層回路基板の新規な製造法を提供することを目的としている。本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
本発明の一態様によれば、配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板において、
当該配線層表面にニトロ基およびカルボキシ基が存在し、
その直上に式1の構造を有するトリアジンチオール層が存在し、
さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する、
多層回路基板が提供される。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
トリアジンチオール層の直上にシランカップリング剤が存在し、さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する多層回路基板も他の好ましい一態様である。
本発明態様により、配線とその上の樹脂膜との間で優れた密着性を有する多層回路基板を得ることができる。
前記配線層が銅からなるものであること、および、前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの樹脂を含むものであることが好ましい。
本発明の他の一態様によれば、配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
当該配線層表面を、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を形成し、
当該第一の処理体の表面を式1の構造を有するトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
当該第二の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
ことを含む、多層回路基板の製造方法が提供される。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
当該第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を形成し、
当該第三の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
ことを含む、多層回路基板の製造方法も他の好ましい一態様である。
本発明態様により、配線とその上の樹脂膜との間で優れた密着性を有する多層回路基板を製造する方法を実現することができる。
前記配線層が銅からなるものであること、前記ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物が、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれたものであること、前記シランカップリング剤が、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、イミダゾール基、ジアルキルアミノ基およびピリジン基からなる群から選ばれた基を少なくとも一つ含むものであること、および、前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの樹脂を含むものであることが好ましい。
本発明のさらに他の一態様によれば、上記多層回路基板の製造方法によって作製された多層回路基板が提供される。
本発明態様により、配線とその上の樹脂膜との間で優れた密着性を有する多層回路基板を得ることができる。
本発明により、配線とその上の樹脂膜との間で優れた密着性を有する多層回路基板およびその製造法を実現することができる。配線の表面粗化を省略することもできる。
以下に、本発明の実施の形態を図、実施例等を使用して説明する。なお、これらの図、実施例等および説明は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。本発明の趣旨に合致する限り他の実施の形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
本発明の一態様に係る多層回路基板では、配線層と絶縁樹脂層とを有し、
当該配線層表面にニトロ基およびカルボキシ基が存在し、
その直上に式1の構造を有するトリアジンチオール層があり、
さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する。
このような構造により、配線層と絶縁樹脂層との間に強固な結合を実現することができる。本発明態様の変形として、配線層と絶縁樹脂層とを有し、
当該配線層表面にニトロ基およびカルボキシ基が存在し、
その直上に式1の構造を有するトリアジンチオール層が存在し、
その直上にシランカップリング剤が存在し、
さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する構造もあり、より好ましい場合が多い。
本発明の他の態様としては、配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
当該配線層表面を、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を形成し、
当該第一の処理体の表面をトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
当該第二の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
ことを含む、多層回路基板の製造方法および、
配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
当該配線層表面を、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を形成し、
当該第一の処理体の表面をトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
当該第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を形成し、
当該第三の処理体上に絶縁樹脂層を形成することを含む、多層回路基板の製造方法がある。
上記製造方法に係る諸発明態様により、配線層と絶縁樹脂層との間に強固な結合を持つ多層回路基板を実現することができる。
上記のいずれの態様においても、多層回路基板としては、上記条件を満たす任意の多層基板を含めることができる。支持基板上に絶縁樹脂層と配線層を持つものも、支持基板を欠くものも含まれる。上記以外の他の層が含まれていてもよい。
上記配線層は、特に表面を粗化する処理を行う必要はないが、表面粗化によるアンカー効果と組み合わせてもよい。上記配線層の材質については特に制限はないが、本発明態様では、表面を粗化せずに配線層とその上の樹脂膜との間で高い密着性を実現できることから、銅の場合に特に好ましい効果が得られる。
上記配線層表面に存在するニトロ基およびカルボキシ基がどのような形態で配線層表面上にあるかについては特に制限はないが、ニトロ基を持つ化合物、カルボキシ基を持つ化合物、ニトロ基とカルボキシ基とを持つ化合物等が、化学反応、化学吸着、物理吸着等している形態が考えられる。上記ニトロ基およびカルボキシ基が、どのような形状で配線とトリアジンチオール層との間にあるかも、本発明の本質とは無関係である。具体的に層をなしていてもよく、なしていなくてもよい。ニトロ基およびカルボキシ基の存在は、多層配線回路基板から、エッチング等の適当な方法で、配線層を露出させ、SIMS(二次イオン質量分析法)等で検出することができる。ニトロ基とカルボキシ基とが共存すると配線層と他の層との密着が強固になる。ニトロ基やカルボキシ基が単独に存在する場合に比べても、格段に密着が強固になる。
配線層表面をニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を得る方法については、特に制限はなく、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液に浸漬したり、そのような液でスプレーする等の方法が考えられる。
また、強固な固着を実現するために、洗浄、加熱、乾燥等を含めたり、繰り返し処理したり、ニトロ基を少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液での処理とカルボキシ基を少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液での処理とを分けて行ったり等の種々の方法も考えられる。本発明ではこれらの任意の方法から適宜好ましい方法を採用すればよい。
ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物は、複数種の化合物からなっていてもよいが、単一の化合物からなっている方が一般的に好ましい。好ましい例としては、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸またはそのアルカリ金属塩を挙げることができる。また、ニトロ基およびカルボキシ基以外の官能基を含んでいてもよい。使用する溶媒についても特に制限はないが通常は水でよい。
本発明に係る第一の処理体には、上記のように、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理する以外に、上記のように他の処理を含んだものも含まれる。
上記多層回路基板中のトリアジンチオール層のトリアジンチオールや、第一の処理体の表面をトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成する場合のトリアジンチオールとしては、式1の構造を有するものが好ましい。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
第一の処理体の表面をトリアジンチオールで処理して第二の処理体を得る方法については特に制限はなく、浸漬法、スプレー法等を採用できる。トリアジンチオールは通常固体であるので、何らかの溶媒に溶解して使用することが多い。この場合の溶媒については特に制限はないが、水が簡便である。
また、強固な固着を実現するために、水洗、加熱、乾燥等を含めたり、繰り返し処理したり等の種々の方法も考えられる。本発明ではこれらの任意の方法から適宜好ましい方法を採用すればよい。
本発明に係る第二の処理体には、上記のように、第一の処理体の表面をトリアジンチオールで処理する以外に、上記のように他の処理を含んだものも含まれる。
上記多層回路基板中、トリアジンチオール層の直上に見出される「シランカップリング剤」は、製造方法に係る発明形態における「シランカップリング剤」とは異なり、すでに反応して構造の変化したもののことを意味する。このようなシランカップリング剤の存在は、多層配線回路基板から、樹脂層を剥離し、剥離面をAES、XPSなどによりシリコン元素の存在を確認でき、さらに剥離面をTOF-SIMSなどの方法で分析することによってアミノ基、メルカプト基などの存在を確認できる。
上記多層回路基板中、トリアジンチオール層表面にシランカップリング剤がどのような形態で存在するかや、どのような形状でトリアジンチオール層と絶縁樹脂層との間にあるかは、本発明の本質とは無関係である。具体的に層をなしていてもよく、なしていなくてもよい。
上記第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を得る場合のシランカップリング剤は、公知のものの中から適宜選択することができる。このようなシランカップリング剤としては、カップリング剤の分子中に、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、イミダゾール基、ジアルキルアミノ基、ピリジン基の少なくとも一つを含むことが好ましい。
第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を得る方法については特に制限はなく、浸漬法、スプレー法等を採用できる。シランカップリング剤は何らかの溶媒に溶解して使用することが多い。この場合の溶媒については特に制限はないが、水が簡便である。
また、強固な固着を実現するために、水洗、加熱、乾燥等を含めたり、繰り返し処理したり等の種々の方法も考えられる。本発明ではこれらの任意の方法から適宜好ましい方法を採用すればよい。
本発明に係る第三の処理体には、上記のように、第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理する以外に、上記のように他の処理を含んだものも含まれる。
上記多層基板中、トリアジンチオール層の直上にある絶縁樹脂層およびシランカップリング剤の直上にある絶縁樹脂層に使用される絶縁樹脂ならびに製造方法に係る発明態様で使用される絶縁樹脂については特に制限はないが、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの樹脂を含むものが一般的であり、好ましい。
本発明に係る絶縁樹脂層を形成する方法については、特に制限はなく、真空プレス、真空ラミネートを用いて樹脂シートを貼り付ける等の公知の方法から適宜選択することができる。
上記の諸態様において得られる多層回路基板の断面構造は、たとえば、図1または図2のようになる。
図1は、配線層1上に、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して生成した第一の処理体の処理面層2、その上に、第一の処理体の表面を式1の構造を有するトリアジンチオールで処理して生成した第二の処理体の処理面層3、その上に絶縁樹脂層4が存在する様子を示し、図2は、配線層1上に、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して生成した第一の処理体の処理面層2、その上に、第一の処理体の表面を式1の構造を有するトリアジンチオールで処理して生成した第二の処理体の処理面層3、その上に、第二の処理体3の表面をシランカップリング剤で処理して生成した第三の処理体の処理面層5、その上に絶縁樹脂層4が存在する様子を示している。図1,2の基板6は、あってもなくてもよい。
このように、図1,2は、本発明に係る多層基板製造方法の発明態様によって形成される層構造を示すものである。本発明に係る多層基板の発明態様の場合は、上記の第一の処理体の処理面層2を、「ニトロ基およびカルボキシ基が存在する部分2」に読み替え、第二の処理体の処理面層3を「トリアジンチオール層3」に読み替え、第三の処理体の処理面層5を「シランカップリング剤5」に読み替えた構造を有することになる。
次に、本発明に係る多層回路基板製造方法を用いてビルドアップ多層回路基板を形成する方法の例を、図3,4を用いて以下に述べる。
まず、回路を形成したガラス繊維強化樹脂基板31上に、ビルドアップ絶縁層32を形成する。絶縁層32の表面には、密着性を得るための適切な処理を施した後、無電解めっきやスパッタ法等で、金属の通電層33を形成する(ステップ1)。次に、ステップ2で、レジスト34をパターニングし、ステップ3のように、開口部に電気銅めっき35を成長させる。
ステップ4で、レジストを剥離後、ステップ5で、通電層33をエッチングで除去して配線層36を形成する。次に、ステップ6で、ニトロ基およびカルボキシ基を含む化合物で表面処理を行う。処理方法は、浸漬法やスプレーによる吹き付け法等を用いることができる。本例では、ニトロ基およびカルボキシ基を含む化合物の層37を示したが、実際にどのような形態であるかは不明である。
その後、ステップ7で、トリアジンチオール処理を行い、トリアジンチオール層38を形成する。この処理方法としては、浸漬法やスプレーによる吹き付け法等を用いることができる。さらにその後、配線層表面にシランカップリング剤処理を行ってもよい(ステップは図示されていない)。シランカップリング剤処理の方法としては、浸漬法、スプレーによる吹きつけ法等を用いることができる。
その後、ステップ8で、次の層である上側の絶縁層39を形成する。その後上下の配線層の導通をとるために、ビアホールを形成する。このような、プロセスを繰り返すことにより、多層回路基板が形成できる。1層目のビルドアップ絶縁層を形成するガラス繊維強化樹脂上の銅箔に、上記ステップ6以降を適用することも有用である。
なお、図3,4の各ステップでは、ニトロ基およびカルボキシ基を含む化合物の層37およびトリアジンチオール層38を配線層36上にのみ示したが、これはステップ6,7で何らかの洗浄工程が含まれている場合を想定したものである。そのような洗浄のない場合は、他の部分にも同様の層が形成されることになるが、多層回路基板の品質(密着性等)に影響のない限り、問題はない。シランカップリング剤の場合も同様である。
次に本発明の実施例および比較例を詳述する。ピール強度は、JIS C−6481に準じた90度剥離試験で行った。
[実施例1]
厚さ35μmの電気めっき銅箔について、p−ニトロ安息香酸(関東化学)1重量%および水酸化ナトリウム(関東化学)0.5重量%水溶液で5分間浸漬処理を行い、第一の処理体を得た。次にこの銅箔について、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1、三協化成製)1重量%水溶液で5分間浸漬処理を行い、100℃、30分のベークで乾燥させ、第二の処理体を得た。処理面に対して、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シートが接するように重ね、真空プレスで150℃、1MPの条件下、5分間プレスした。その後、真空プレスから取り出し、大気圧下で180℃、1時間の加熱でエポキシ樹脂を硬化させ、絶縁樹脂層とした。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。1.0kgf/cm(換算値は10N/cm)と、既存のアンカー効果と同程度の高いピール強度が得られた。
[実施例2]
実施例1に記載のp−ニトロ安息香酸(関東化学)に代えて4−ニトロフタル酸(関東化学)を用いた以外は実施例1と同様に処理して得た第二の処理体の処理面に対して、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シートが接するように重ね、真空プレスで150℃、1MPの条件下、5分間プレスした。その後、真空プレスから取り出し、大気圧下で180℃、1時間の加熱でエポキシ樹脂を硬化させ、絶縁樹脂層とした。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。1.0kgf/cmと、既存のアンカー効果と同程度の高いピール強度が得られた。
[実施例3]
厚さ35μmの電気めっき銅箔について、p−ニトロ安息香酸(関東化学)1重量%および水酸化ナトリウム(関東化学)0.5重量%水溶液で5分間浸漬処理を行い、第一の処理体を得た。次にこの銅箔について、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1、三協化成製)1重量%水溶液で5分間浸漬処理を行い、第二の処理体を得た。さらに、この銅箔を1重量%のγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業製)水溶液で浸漬処理し、100℃、30分のベークで乾燥させ、カップリング剤処理を行い、第三の処理体を得た。処理面に対して、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シートが接するように重ね、真空プレスで150℃、1MPの条件下、5分間プレスした。その後、真空プレスから取り出し、大気圧下で180℃、1時間の加熱でエポキシ樹脂を硬化させ、絶縁樹脂層とした。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。1.1kgf/cm(換算値は11N/cm)と、実施例1にシランカップリング剤処理を追加することで、さらに高いピール強度が得られた。
[比較例1]
厚さ35μmの電気めっき銅箔について、p−ニトロ安息香酸(関東化学)1重量%水溶液で5分間浸漬処理を行った。100℃、30分のベークで乾燥した。処理面に対して、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シートが接するように重ね、真空プレスで150℃、1MPの条件下、5分間プレスした。その後、真空プレスから取り出し、大気圧下で180℃、1時間エポキシ樹脂を硬化させた。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。0.2kgf/cm(換算値は2.0N/cm)のピール強度しか得られなかった。
[比較例2]
厚さ35μmの電気めっき銅箔を、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(サンチオールN−1、三協化成製)1重量%を含む水溶液を用い、室温で5分間浸漬処理し、100℃、30分のベークで乾燥した。処理面に対して、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性エポキシ樹脂シートが接するように重ね、真空プレスで150℃、1MPの条件下、5分間プレスした。その後、真空プレスから取り出し、大気圧下で180℃、1時間エポキシ樹脂を硬化させた。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。0.5kgf/cm(換算値は5N/cm)のピール強度しか得られなかった。
[実施例4]
2−アニリノ−4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン1ナトリウム塩(ジスネットAF、三協化成製)を使用した以外は実施例1と同様にして検討した。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した。1.0kgf/cm(換算値は10N/cm)と既存のアンカー効果と同程度の高いピール強度が得られた。
[比較例3]
p−ニトロ安息香酸(関東化学)に代えてニトロベンゼン(関東化学製)を使用した以外は、実施例1と同様にして検討した。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した結果、0.1kgf/cm(換算値は1N/cm)しか得られなかった。
[比較例4]
p−ニトロ安息香酸(関東化学)に代えて安息香酸(関東化学製)を使用した以外は、実施例1と同様にして検討した。
銅箔を1cm幅に切り込み、ピール強度を測定した結果、0.1kgf/cm(換算値は1N/cm)しか得られなかった。
なお、上記に開示した内容から、下記の付記に示した発明が導き出せる。
(付記1)
配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板において、
当該配線層表面にニトロ基およびカルボキシ基が存在し、
その直上に式1の構造を有するトリアジンチオール層が存在し、
さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する、
多層回路基板。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
(付記2)
配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板において、
当該配線層表面にニトロ基およびカルボキシ基が存在し、
その直上に式1の構造を有するトリアジンチオール層が存在し、
その直上にシランカップリング剤が存在し、
さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する、
多層回路基板。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
(付記3)
前記配線層が銅からなるものである、付記1または2に記載の多層回路基板。
(付記4)
前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの樹脂を含むものである、付記1〜3のいずれかに記載の多層回路基板。
(付記5)
配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
当該配線層表面を、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を形成し、
当該第一の処理体の表面を式1の構造を有するトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
当該第二の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
ことを含む、多層回路基板の製造方法。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
(付記6)
配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
当該配線層表面を、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液で処理して第一の処理体を形成し、
当該第一の処理体の表面を式1の構造を有するトリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
当該第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を形成し、
当該第三の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
ことを含む、多層回路基板の製造方法。
Figure 0004850508
(式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
(付記7)
前記配線層が銅からなるものである、付記5または6に記載の多層回路基板の製造方法。
(付記8)
前記ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物が、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれたものである、付記5〜7のいずれかに記載の多層回路基板の製造方法。
(付記9)
前記シランカップリング剤が、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、イミダゾール基、ジアルキルアミノ基およびピリジン基からなる群から選ばれた基を少なくとも一つ含むものである、付記5〜8のいずれかに記載の多層回路基板の製造方法。
(付記10)
前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの樹脂を含むものである、付記5〜9のいずれかに記載の多層回路基板の製造方法。
(付記11)
付記5〜10に記載のいずれかに記載の多層回路基板の製造方法によって作製された多層回路基板。
本発明に係る多層回路基板の断面構造を模式的に示す図である。 本発明に係る多層回路基板の断面構造を模式的に示す他の図である。 本発明に係る多層回路基板の製造方法を用いてビルドアップ多層回路基板を形成する方法の手順を例示する図である。 本発明に係る多層回路基板の製造方法を用いてビルドアップ多層回路基板を形成する方法の手順を例示する他の図である。
符号の説明
1 配線層
2 第一の処理体の処理面層
3 第二の処理体の処理面層
4 絶縁樹脂層
5 第三の処理体の処理面層
6 基板
31 基板
32 絶縁層
33 通電層
34 レジスト
35 電気銅めっき
36 配線層
37 ニトロ基およびカルボキシ基を含む化合物の層
38 トリアジンチオール層
39 絶縁層

Claims (5)

  1. 配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板において、
    当該配線層表面に、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれた化合物に由来するニトロ基およびカルボキシ基が存在し、もし前記化合物が酸化剤と見なされる場合にはそれらを除いて酸化剤は存在せず、
    その直上に式1の構造トリアジンチオール層が存在し、
    さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する、
    多層回路基板。
    Figure 0004850508
    (式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
  2. 配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板において、
    当該配線層表面に、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれたものに由来するニトロ基およびカルボキシ基が存在し、もし前記化合物が酸化剤と見なされる場合にはそれらを除いて酸化剤は存在せず、
    その直上に式1の構造トリアジンチオール層が存在し、
    その直上にシランカップリング剤が存在し、
    さらにその直上に絶縁樹脂層が存在する、
    多層回路基板。
    Figure 0004850508
    (式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
  3. 配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
    当該配線層表面を、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれた、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液であって、もし前記化合物が酸化剤と見なされる場合にはそれらを除いて酸化剤を含有しない処理液で処理して第一の処理体を形成し、
    当該第一の処理体の表面を式1の構造トリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
    当該第二の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
    ことを含む、
    多層回路基板の製造方法。
    Figure 0004850508
    (式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
  4. 配線層と絶縁樹脂層とを有する多層回路基板の製造法において、
    当該配線層表面を、ニトロ安息香酸、ニトロフタル酸、ニトロサリチル酸およびそれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれた、ニトロ基およびカルボキシ基をそれぞれ少なくとも一つ含む化合物またはそのアルカリ金属塩を含む処理液であって、もし前記化合物が酸化剤と見なされる場合にはそれらを除いて酸化剤を含有しない処理液で処理して第一の処理体を形成し、
    当該第一の処理体の表面を式1の構造トリアジンチオールで処理して第二の処理体を形成し、
    当該第二の処理体の表面をシランカップリング剤で処理して第三の処理体を形成し、
    当該第三の処理体上に絶縁樹脂層を形成する
    ことを含む、
    多層回路基板の製造方法。
    Figure 0004850508
    (式1中、SAのAは、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを表し、Xはメチル基、エチル基、プロピル基およびフェニル基からなる群から選ばれた少なくとも一つの基で置換されていてもよいアミノ基またはSAを表す。なお、SAの少なくともいずれかにはSHが含まれる。
  5. 請求項3または4に記載の多層回路基板の製造方法によって作製された多層回路基板。
JP2005370229A 2005-12-22 2005-12-22 多層回路基板およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4850508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370229A JP4850508B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 多層回路基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370229A JP4850508B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 多層回路基板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007173588A JP2007173588A (ja) 2007-07-05
JP4850508B2 true JP4850508B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=38299723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005370229A Expired - Fee Related JP4850508B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 多層回路基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4850508B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6418011B2 (ja) * 2015-03-04 2018-11-07 富士通株式会社 金属表面処理液、配線構造、及び配線構造の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW326423B (en) * 1993-08-06 1998-02-11 Gould Inc Metallic foil with adhesion promoting layer
JP4016078B2 (ja) * 2000-01-18 2007-12-05 株式会社東亜電化 プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板
US6383272B1 (en) * 2000-06-08 2002-05-07 Donald Ferrier Process for improving the adhesion of polymeric materials to metal surfaces
JP4644339B2 (ja) * 2000-09-06 2011-03-02 岡本化学工業株式会社 シランカップリング剤
JP2004307884A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd プリント配線板用銅箔
JP2004314568A (ja) * 2003-04-21 2004-11-11 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd プリント配線板用銅箔
JP4065215B2 (ja) * 2003-05-13 2008-03-19 福田金属箔粉工業株式会社 プリント配線板用銅箔
JP2005086071A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Hitachi Chem Co Ltd 多層配線基板、半導体チップ搭載基板及び半導体パッケージ、並びにそれらの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007173588A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007150221A (ja) 多層回路基板およびその製造方法
JP4817733B2 (ja) 金属表面処理液、積層体および積層体の製造方法
US11690178B2 (en) Multilayer printed wiring board and method of manufacturing the same
JP2006196656A (ja) 配線板及び配線板の製造方法
JP2009260216A (ja) 配線基板の製造方法
CN112011789A (zh) 印刷电路板的制备方法
JP4843538B2 (ja) 回路基板及びその製造方法
JP2007049116A (ja) 多層配線基板の製造方法及び多層配線基板
JP4850508B2 (ja) 多層回路基板およびその製造方法
JP4735464B2 (ja) 回路基板およびその製造方法
KR20180037343A (ko) 낮은 치수변화율을 갖는 연성동박적층필름 및 그 제조방법
JP2007035995A (ja) 銅表面処理液、積層体の製造方法および積層体
JP2006080473A (ja) 回路基板及びこれに用いる密着層用処理液
JP4648122B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP4850525B2 (ja) 多層回路基板およびその製造方法
JP5522617B2 (ja) 接着層形成液及び接着層形成方法
JPH05259611A (ja) プリント配線板の製造法
JP4752357B2 (ja) 積層板の製造方法およびプリント配線基板の製造方法
JP4074885B1 (ja) ポストディップ水溶液および金属の表面処理方法
JP5223241B2 (ja) 回路基板の製造方法
US20100000971A1 (en) Adhesive layer forming liquid
JP4727194B2 (ja) 回路基板
JP2008181976A (ja) 回路基板およびその製造方法
JP2008074965A (ja) 樹脂組成物、積層体、その製造方法および回路基板
JP2003183857A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees