JP4849748B2 - ダブルデッキエレベータおよびその保守・点検方法 - Google Patents
ダブルデッキエレベータおよびその保守・点検方法Info
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上乗りかごと下乗りかごとの間の距離を調整できる階間調整機構を有するダブルデッキエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
超高層ビルなどでは、ビルなどのスペース効率を向上させるために、上乗りかごと下乗りかごとの上下2段の乗りかごを有した大量輸送が可能なダブルデッキエレベータが用いられている。このダブルデッキエレベータでは、ビルなどの全階の階高(階床間の間隔)が一定でない場合にも、上下の乗りかごが同時に着床できるように上乗りかごと下乗りかごとの間の距離を調整できる階間調整機構を備えたものがある。
【0003】
階間調整機構を備えたダブルデッキエレベータとしては、例えば、図11に示すようなものがある。このダブルデッキエレベータ100は、図11に示すように、かご枠101の上梁101aと中梁101bとの間のスペースに上乗りかご102が配置され、かご枠101の中梁101bと下梁101cとの間のスペースに下乗りかご103が配置され、これらの上乗りかご102と下乗りかご103とが間の距離を調整できる階間調整機構104によりかご枠101に支持されているものである。
【0004】
階間調整機構104は、上梁101aに固定されたモータ105によって回転するボールネジ106を備えており、そのボールネジ106が上乗りかご102と下乗りかご103とに螺入されている。この階間調整機構104のボールネジ106は、上乗りかご102の螺合方向と下乗りかご103の螺合方向とでは互いに逆方向に形成されている。
【0005】
そして、階間調整機構104は、モータ105の駆動力でボールネジ106が回転されると、このボールネジ106の回転によって上乗りかご102と下乗りかご103とを互いに上下逆方向に移動させ、上乗りかご102と下乗りかご103との間の距離を変えることができるようになっている。
【0006】
ところで、階間調整機構を有しない、すなわち、上乗りかごと下乗りかごとの間の距離を変えることができない固定式のダブルデッキエレベータでは、保守・点検などの作業を、作業者が作業足場として対応した上乗りかごの上面および下乗りかごの上面に乗り込んで行ってきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の階間調整機構104を備えたダブルデッキエレベータ100では、固定式のダブルデッキエレベータと同様に作業足場である上乗りかご102の上面や下乗りかご103の上面に乗り込んで保守・点検の作業を行うと、上乗りかご102および下乗りかご103が共に上下方向に移動するため、階間調整機構104の保守・点検作業の作業性が悪くなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来の課題を考慮してなされたものであり、階間調整機構の保守・点検作業を容易に行うことができるダブルデッキエレベータの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、かご枠内の上下方向に上乗りかごと下乗りかごとを設けたダブルデッキエレベータにおいて、一対のボールネジの回転によって前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて互いに逆方向に上下動させることで、前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間の距離を変更可能とする階間調整機構と、前記上乗りかごの上方に位置する前記かご枠の上位置に設けられたかご枠上作業足場と、前記かご枠の最上部を構成する上枠の下方で、かつ、前記上乗りかごの上位置に設けられた上乗りかご作業足場と、前記かご枠を構成し前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間に位置する中枠の下方で、かつ、前記下乗りかごの上位置に設けられた下乗りかご作業足場と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
このように構成された第1の発明では、階間調整機構の保守・点検作業を、上下に動かないかご枠上作業足場に乗り込んで行うことができる。
【0011】
また、第1の発明においては、前記かご枠上作業足場のみに、前記階間調整機構を駆動する階間点検用スイッチを設けることが好ましい。
【0012】
このようにすることにより、作業者がかご枠上作業足場に乗り込んだ場合にのみ階間点検用スイッチを操作して階間調整機構の保守・点検の作業を行うことができる。
【0013】
第2の発明は、かご枠内の上下方向に上乗りかごと下乗りかごとを設けたダブルデッキエレベータのかご枠の保守・点検方法において、一対のボールネジの回転によって前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて互いに逆方向に上下動させることで、前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間の距離を変更可能とする階間調整機構を設け、前記上乗りかごの上方に位置する前記かご枠の上位置に固定したかご枠上作業足場に乗り込み、そのかご枠上作業足場により前記階間調整機構の保守・点検作業を行う工程と、前記上乗りかごの上位置に設けた上乗りかご作業足場に乗り込み、その上乗りかご作業足場で保守・点検作業を行う工程と、前記下乗りかごの上位置に設けた下乗りかご作業足場に乗り込み、その下乗りかご作業足場で保守・点検作業を行う工程と、を行うことを特徴とする。
【0014】
このような第2の発明では、かご枠の上位置に固定されて上下に動かないかご枠上作業足場に乗り込み、そのかご枠上作業足場から階間調整機構の保守・点検作業を行うため、階間調整機構の保守・点検作業性を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるダブルデッキエレベータの実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のダブルデッキエレベータのかご枠部分を示す概略構成図である。
【0017】
本実施形態のダブルデッキエレベータ1は、図1に示すように、上乗りかご2と下乗りかご3とを有したかご枠4が、ビルなどの昇降路(不図示)内に配置されていると共に、ロープ5を介してエレベータ昇降機構(不図示)に連結されている。そして、ダブルデッキエレベータ1は、かご本体4をエレベータ昇降機構の駆動力により昇降路内をガイドレール(不図示)にガイドさせながら上下に昇降させる。
【0018】
このダブルデッキエレベータ1のかご枠4は、上下方向に沿って形成された一対の縦枠4aと、これらの縦枠4aの上端部間に固定された上梁4bと、縦枠4aの下端部間に固定された下梁4cと、縦枠4aの上下方向の中間位置間に固定された中梁4dとを備えている。このかご枠4は、上梁4bと中梁4dとの間のスペースに上乗りかご2が配置され、中梁4dと下梁4cとの間のスペースに下乗りかご3が配置され、これらの上乗りかご2と下乗りかご3とを間の距離を調整できる階間調整機構6により支持している。
【0019】
階間調整機構6は、上梁4b上に固定された左右一対のモータ7と、これらの各モータ7の回転軸に固定された一対のボールネジ8と、これらの各ボールネジ8の上方ネジ部8aに螺入されるナット部9aを有し、上乗りかご2に固定された上支持部材9と、各ボールネジ8の下方ネジ部8bに螺入されるナット部10aを有し、下乗りかご3に固定された下支持部材10とで形成されている。
【0020】
この階間調整機構6は、各ボールネジ8の上方ネジ部8aと下方ネジ部8bとが互いに逆方向にネジが形成されている。そして、階間調整機構6は、一対のボールネジ8の回転によって上乗りかご2と下乗りかご3とを同期させて互いに逆方向に上下動させ、それらの上乗りかご2と下乗りかご3との間の距離を変えることができるようになっている。
【0021】
このようなダブルデッキエレベータ1は、上乗りかご2の上方に位置するかご枠4の上位置にかご枠上作業足場11を、上乗りかご2の上位置に上乗りかご作業足場12を、下乗りかご3の上位置に下乗りかご作業足場13を、下乗りかご3の下方に位置するかご枠4の下位置にかご枠下作業足場14をそれぞれ備えている。
【0022】
かご枠上作業足場11は、板状に形成されて上梁4bの上面に固定されている。このかご枠上作業足場11は、外周縁に沿って突設された付設部材である固定式の安全用柵16や安全帯取り付け用のフック(不図示)等を備えている。また、かご枠上作業足場11には、乗り込み確認スイッチ16aが一箇所に設けられている。
【0023】
乗り込み確認スイッチ16aは、オン、オフ操作による操作信号が後述するエレベータ昇降機構(不図示)の制御ユニット(不図示)およびかご枠上作業足場11に設けられている後述の階間調整機構6の制御ユニット17などに出力されるようになっている。この乗り込み確認スイッチ16aは、平常状態でオンとなっており、作業者がかご枠上作業足場11に乗り込む際にオフされ、作業者がかご枠上作業足場11から降りる際にオンに戻される。
【0024】
また、かご枠上作業足場11には、階間点検用スイッチ18が設けられている。階間点検用スイッチ18は、オン、オフ操作による操作信号が階間調整機構6の制御ユニット17などに出力されるようになっている。
【0025】
また、上乗りかご作業足場12は、上乗りかご2の天板の上面からなり、外周縁に沿って突設された付設部材である固定式の安全用柵16や安全帯取り付け用のフック(不図示)等を備えている。この上乗りかご作業足場12は、乗り込み確認スイッチ16bが一箇所に設けられている。
【0026】
乗り込み確認スイッチ16bは、オン、オフ操作による操作信号が後述するエレベータ昇降機構の制御ユニットおよび階間調整機構6の制御ユニット17などに出力されるようになっている。この乗り込み確認スイッチ16bは、平常状態でオンとなっており、作業者がかご枠上作業足場11に乗り込む際にオフされ、作業者がかご枠上作業足場11から降りる際にオンに戻される。また、乗り込み確認スイッチ16bは、ホール(不図示)からオン、オフ操作できるようになっている。
【0027】
また、下乗りかご作業足場13は、下乗りかご3の天板の上面からなり、外周縁に沿って突設された付設部材である固定式の安全用柵16や安全帯取り付け用のフック(不図示)等を備えている。この下乗りかご作業足場13には、乗り込み確認スイッチ(不図示)16cが一箇所に設けられている。
【0028】
乗り込み確認スイッチ16cは、オン、オフ操作による操作信号が後述するエレベータ昇降機構の制御ユニットおよび階間調整機構6の制御ユニット17などに出力されるようになっている。この乗り込み確認スイッチ16cは、平常状態でオンとなっており、作業者がかご枠上作業足場11に乗り込む際にオフされ、作業者がかご枠上作業足場11から降りる際にオンに戻される。また、乗り込み確認スイッチ16cは、ホール(不図示)からオン、オフ操作できるようになっている。
【0029】
かご枠下作業足場14は、矩形板状に形成され、下梁4cの上面に固定されている。このかご枠下作業足場14は、外周縁に沿って突設された付設部材である固定式の安全用柵16や安全帯取り付け用のフック(不図示)等を備えている。また、かご枠下作業足場14には、乗り込み確認スイッチ16dが一箇所に設けられている。
【0030】
乗り込み確認スイッチ16dは、オン、オフ操作による操作信号が後述するエレベータ昇降機構の制御ユニットおよび階間調整機構6の制御ユニット17などに出力されるようになっている。この乗り込み確認スイッチ16dは、平常状態でオンとなっており、作業者がかご枠下作業足場14に乗り込む際にオフされ、作業者がかご枠下作業足場14から降りる際にオンに戻される。また、乗り込み確認スイッチ16dは、ホール(不図示)からオン、オフ操作できるようになっている。なお、かご枠下作業足場14は、ダブルデッキエレベータ1の仕様に応じて、適宜省略してもよい。
【0031】
前述したエレベータ昇降機構(不図示)の制御ユニット(不図示)は、各作業足場11,12,13,14の乗り込み確認スイッチ16a乃至16dの少なくとも1つがオフ状態に操作されていればエレベータ昇降機構を駆動不能とし、乗り込み確認スイッチ16a乃至16dの全てがオン状態に操作されていればエレベータ昇降機構を駆動可能状態とする。
【0032】
また、階間調整機構6の制御ユニット17は、乗り込み確認スイッチ16a乃至16dの全てがエレベータ昇降機構を駆動可能とする状態、すなわち、オン状態に操作され、かつ、階間点検用スイッチ18が階間調整機構6を駆動する状態、すなわち、オン状態に操作された場合に限り、階間調整機構6を動作するように制御する。
【0033】
一方、ダブルデッキエレベータ1では、上乗りかご2の底面と中梁4dとの間、および下乗りかご3の底面と下梁4cとの間にそれぞれ介在させる固定手段である介在固定部材19が用意されており、この介在固定部材19を介在させることにより上乗りかご2と下乗りかご3との間を一定間隔の状態でかご枠4に対して固定できるようになっている。
【0034】
ここで介在固定部材19の具体例について図2乃至図4を参照して説明する。図2は、介在固定部材の第1具体例を示す正面図である。
【0035】
図2に示すように、介在固定部材19は、上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間に介在され、上乗りかご2(下乗りかご)の底面に固定された上側固定ロッド20と、中梁4d(下梁4c)の上面にボルト21によって締結固定された下側固定ロッド22とを有している。この介在固定部材19は、上側固定ロッド20と下側固定ロッド22との双方の先端に周設された対向つば部23a,23b同士がボルト24とナット25によって締結されることにより上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間を一定の間隔で固定している。
【0036】
また、介在固定部材19は、下側固定ロッド20にジャッキ機能を持たせた高さ調整用ボルト26が設けられ、この高さ調整用ボルト26の先端面の位置を調整することで双方のロッド20,22同士を緩みなく一定の間隔に固定できるようになっている。
【0037】
図3(a),(b)は、介在固定部材の第2具体例の正面図である。図3(a)に示すように、介在固定部材19は、上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間に介在され、上乗りかご2(下乗りかご3)の底面に固定ボルト27により締結された上側固定ロッド28と、中梁4d(下梁4c)の上面に固定され、上側固定ロッド28に支持ピン29を介して連結された下側固定ベース30とを有している。
【0038】
この介在固定部材19は、上側固定ロッド28が上乗りかご2(下乗りかご3)の底面に固定ボルト27により締結された起立状態で、その上側固定ロッド28が起立用ボルト31により下側固定ベース30に締結され、上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間を一定の間隔で固定している。
【0039】
また、介在固定部材19は、図3(b)に示すように、上側固定ロッド28の起立用ボルト31の締結を緩めて固定用ボルト27の締結を解除することにより、その上側固定ロッド28を支持ピン29を支点として回動させて傾倒状態とすることができる。
【0040】
このような第2具体例の介在固定部材19では、持ち運びする必要がなく、紛失などのおそれがない。また、第2具体例の介在固定部材19では、上乗りかご2(下乗りかご3)を固定する固定作業性にも優れている。
【0041】
図4は、介在固定部材の第3具体例を示す正面図である。図4に示すように、介在固定部材19は、上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間に介在され、外周にネジ部32aが形成された固定ロッド32と、この固定ロッド32の上端位置と下端位置とでそれぞれネジ部32aに螺入された上面プレート33および下面プレート34とを有する。そして、介在固定部材19は、上面プレート33と下面プレート34とがそれぞれボルト35の締結により上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)とにそれぞれ固定されており、上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間を一定の間隔で固定している。
【0042】
この第3具体例によれば、固定ロッド32に対する上面プレート33の螺入位置や下面プレート34の螺入位置を可変することによって上乗りかご2(下乗りかご3)と中梁4d(下梁4c)との間の間隔を任意に調整できる。
【0043】
以下、本実施形態のダブルデッキエレベータ1の保守・点検作業方法の一具体例について説明する。
【0044】
本実施形態のダブルデッキエレベータ1の保守・点検作業方法では、予め、かご枠4を所望の階で停止させておき、その後、作業者が目的に応じてかご枠上作業足場11、上乗りかご作業足場12、下乗りかご作業足場13、かご枠下作業足場14に選択的に乗り込んで行うこととなる。
【0045】
作業者がかご枠上作業足場11で保守・点検作業を行うときには、予め、ホールから上乗りかご作業足場12の乗り込み確認スイッチ16bをオフ状態に操作して上乗りかご作業足場12に乗り込む。そして、作業者は、上乗りかご作業足場12よりかご枠上作業足場11に乗り移り、かご枠上作業足場11の乗り込み確認スイッチ16aをオフ状態に操作する。
【0046】
このようにかご枠上作業足場11に乗り込んだ作業者は、かご枠上作業足場11における保守・点検作業を行う。このかご枠上作業足場11での保守・点検作業では、かご枠4の上部のローラガイド(不図示)や、階間動作に関わる保守・点検の作業などが行われる。
【0047】
階間動作に関わる保守・点検の作業において階間調整機構6の動作確認を行う際には、その階間調整機構6が駆動されることとなる。この階間調整機構6の駆動は、上乗りかご作業足場12の乗り込み確認スイッチ16bをオン状態に操作すると共にかご枠上作業足場11の乗り込み確認スイッチ16aをオン状態に操作し、階間点検用スイッチ18をオン状態とすることにより行われる。
【0048】
そして、階間点検機構6の動作確認などの点検が終了すると、再び乗り込み確認スイッチ16a,16bをオフ状態に戻す。
【0049】
その後、かご枠上作業足場11での全ての作業が終了すると、乗り込み確認スイッチ16aをオン状態に操作して上乗りかご作業足場12に戻り、その上乗りかご作業足場12からホールに戻る。そして、作業者は、ホールから乗り込み確認スイッチ16bをオン状態に操作する。
【0050】
また、作業者が上乗りかご作業足場12で保守・点検作業を行うときには、前述したように、予め、ホールから上乗りかご作業足場12の乗り込み確認スイッチ16bをオフ状態に操作し、上乗りかご作業足場12に乗り込む。
【0051】
このように上乗りかご作業足場12に乗り込んだ作業者はl2は、その上乗りかご作業足場12における保守・点検作業を行う。
【0052】
そして、上乗りかご作業足場12での作業が終了すると、前述したように上乗りかご作業足場12よりホールに戻り、乗り込み確認スイッチ16bをオン状態に操作する。
【0053】
また、作業者が下乗りかご作業足場13で保守・点検作業を行うときには、予め、前述したホールに対して1つ下の階のホールから下乗りかご作業足場12の乗り込み確認スイッチ16cをオフ状態に操作し、下乗りかご作業足場12に乗り込む。このように下乗りかご作業足場13に乗り込んだ作業者は、その下乗りかご作業足場12における保守・点検作業を行う。この下乗りかご作業足場13での保守・点検作業では、荷重検知等の保守・点検作業などが行われる。
【0054】
そして、下乗りかご作業足場13での作業が終了すると、下乗りかご作業足場13よりホールに戻り、乗り込み確認スイッチ16cをオン状態に操作する。
【0055】
また、作業者がかご枠下作業足場14で保守・点検作業を行うときには、予め、下乗りかご作業足場13での作業と同一階のホールからかご枠下作業足場14の乗り込み確認スイッチ16dを予めオフ状態に操作し、かご枠下作業足場14に乗り込む。このようにかご枠下作業足場14に乗り込んだ作業者は、かご枠下作業足場14における各種保守・点検作業を行う。このかご枠下作業足場14の保守・点検作業では、かご枠4の下部のローラガイド(不図示)や、下乗りかごのローラガイド(不図示)や、荷重検知等の保守・点検などの作業が行われる。
【0056】
そして、かご枠下作業足場14での作業が終了すると、かご枠下作業足場14からホールに戻り、乗り込み確認スイッチ16dをオン状態に操作する。
【0057】
なお、上記作業は、順不同であり、また、所望の作業足場での作業のみを行ってもよい。
【0058】
上記本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、上乗りかご作業足場12および下乗りかご作業足場13に加えてかご枠上作業足場11を備えているため、階間調整機構6の保守・点検作業を上下方向に動かないかご枠上作業足場11に乗り込んで行うことができ、階間調整機構6の保守・点検作業を容易に行うことができる。
【0059】
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、かご枠上作用足場11のみに階間調整機構6を駆動する階間点検用スイッチ18を設けたため、作業者がかご枠上作業足場11に乗り込んだ場合にだけ階間点検用スイッチ18を操作して階間調整機構6の保守・点検作業を行うことができる。
【0060】
すなわち、ダブルデッキエレベータ1では、作業者が上下方向に動く上乗りかご作業足場12および下乗りかご作業足場13に乗り込んだ状態で階間調整機構6の保守・点検作業が行われることを防止できる。したがって、ダブルデッキエレベータ1では、保守・点検作業の安全性を向上することができる。
【0061】
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、下乗りかご3の下方に位置するかご枠4の下位置にかご枠下作業足場14を設けたため、かご枠下作業足場14に乗り込んで保守・点検作業を行うことができる。したがって、ダブルデッキエレベータ1では、かご枠4の下方側の保守・点検作業を容易に行うことができる。
【0062】
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、各作業足場11,12,13,14に、エレベータ昇降機構を駆動不能状態と駆動可能状態とに選択できる乗り込み確認スイッチ16a乃至16dをそれぞれ一箇所ずつに設けたため、いずれの作業足場で作業する場合にも乗り込み確認スイッチ16a乃至16dを操作することができ、乗り込み時にかご枠4が上下動するような事態を容易に防止できる。
【0063】
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、乗り込み確認スイッチ16a乃至16dがエレベータ昇降機構を駆動可能とする状態に操作され、かつ階間点検用スイッチ18が階間調整機構6を駆動する状態に操作された場合に限り、階間調整機構6が動作されるように構成されているので、作業者がかご枠上作業足場11に乗った場合で、かつ乗り込み確認スイッチ16a及び階間点検スイッチ18を意図的に逆操作した場合にしか階間調整機構6を駆動させることができない。このため、ダブルデッキエレベータ1では、階間調整機構6の保守・点検作業が、より安全な状態でしか行われることがない。
【0064】
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ1では、図1の2点鎖線で示すように、上乗りかご2の下方と下乗りかご3の下方に介在固定部材19を介在させることにより上乗りかご2と下乗りかご3とを一定間隔で固定することができる。この結果、ダブルデッキエレベータ1では、固定式のダブルデッキエレベータとして保守・点検の作業を行うことが可能であり、その保守・点検作業性を向上させることができる。
【0065】
(第2実施形態)
以下、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、上記実施形態同一構成部分には、同一符号付して詳細な説明を省略する。図5は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第2実施形態を示し、安全用柵の概略構成図である。
【0066】
本実施形態のダブルデッキエレベータ36は、図5に示すように、上記第1実施形態のダブルデッキエレベータ1と略同一構成となっており、かご枠上作業足場11およびかご枠下作業足場14の付設部材である安全用柵37,37をそれぞれ折り畳み式にしたものである。
【0067】
安全用柵37は、かご枠上作業足場11(かご枠下作業足場14)の長手方向の両側からヒンジ38,38を介して突設されて回動自在な一対の側柵部39,39が、両側縁間にそれぞれ設けられた交差状の一対の固定部材40,40により起立状態で固定されている。
【0068】
この安全用柵37は、固定部材40,40が側柵部39,39の両側縁にボルト41により固定されている。そして、安全用柵37は、ボルト41の締結を解除して連結部材40,40を側柵部39,39から取り外し、それらの側柵部39,39を回動させて傾倒状態とすることにより折り畳み可能となっている。
【0069】
このような安全用柵37は、折り畳まれると、かご枠4(図示省略)の昇降路内での上方移動位置(下乗りかご3のかご枠4内での下方移動位置)より待避するようになっている。
【0070】
このようなダブルデッキエレベータ36では、かご枠上作業足場11またはかご枠下作業足場14で保守・点検作業を行うとき、かご枠上作業足場11またはかご枠下作業足場14に乗り込み、安全用柵37,37を展開して作業開始の準備をする。そして、かご枠上作業足場11またはかご枠下作業足場14での保守・点検作業が終了すると、安全用柵37,37を折り畳んで収容する。
【0071】
本実施形態のダブルデッキエレベータ36では、通常運転時にかご枠上作業足場11の安全用柵37を折り畳むことでかご枠4の昇降路内での上方移動位置より待避させることができるため、かご枠4の上下移動範囲を昇降路内で有効に取ることができる。
【0072】
また、ダブルデッキエレベータ36では、通常運転時にかご枠下作業足場14の安全用柵37を折り畳むことで、下乗りかご3(図示省略)のかご枠4内での下方移動位置より待避させることができるため、下乗りかご3の上下移動範囲をかご枠4内に有効に取るこができる。
【0073】
なお、本実施形態のダブルデッキエレベータ36では、かご枠上作業足場11およびかご枠下作業足場14の双方の安全用柵37,37が折り畳み式であったが、仕様に応じていずれか一方の安全用柵37のみを折り畳み式としてもよい。
【0074】
(第3実施形態)
以下、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第3実施形態について図6を参照して説明する。なお、上記実施形態同一構成部分には、同一符号付して詳細な説明を省略する。図6は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第3実施形態を示し、かご枠の上部の一部概略構成図である。
【0075】
本実施形態のダブルデッキエレベータ42は、図6に示すように、上記第1実施形態のダブルデッキエレベータ1と略同一構成となっており、上乗りかご2の上乗りかご作業足場12と、この上乗りかご作業足場12に対して上方に位置するかご枠上作業足場11との間隔が広く設定されており、上乗りかご作業足場12とかご枠上作業足場11との間に昇降機器としての梯子43が設けられたものである。なお、ダブルデッキエレベータ42では、上乗りかご2の天板上面の端縁に上乗りかご制御ユニット2aが設けられている。
【0076】
このダブルデッキエレベータ42では、上記第1実施形態と同様の作用および効果を奏することができるのに加え、上乗りかご作業足場12とかご枠上作業足場11との間に昇降するための梯子43を設けたため、かご枠上作業足場11への昇降を容易に行うことができ、かご枠4の保守・点検作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0077】
(第4実施形態)
以下、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第4実施形態について図7を参照して説明する。なお、上記実施形態同一構成部分には、同一符号付して詳細な説明を省略する。図7は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第4実施形態を示し、かご枠の上部の一部概略構成図である。
【0078】
本実施形態のダブルデッキエレベータ44は、図7に示すように、上記第3実施形態のダブルデッキエレベータ42と略同一構成となっており、上乗りかご作業足場12が上乗りかご2の天板の上面に設けられた整風カバー45により覆われ、その整風カバー45の上方に梯子が設けられているものである。
【0079】
本実施形態のダブルデッキエレベータ44では、上記第3実施形態と同様の作用および効果を奏することができるのに加え、上乗りかご作業足場12から一旦整風カバー45上に登り、さらに梯子46によりかご枠上作業足場11に登ることで上乗りかご作業足場12からかご枠上作業足場11に乗り移ることができ、この逆の手順により降りることができる。したがって、ダブルデッキエレベータ44では、かご枠上作業足場11への昇降を容易にでき、保守・点検作業の安全性と迅速性とを向上することができる。
【0080】
(第5実施形態)
以下、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第5実施形態のついて図8を参照して説明する。なお上記実施形態同一構成部分には、同一符号を伏して詳細な説明を省略する。図8は、本発明の第5実施形態のダブルデッキエレベータのかご枠部分を示す概略構成図である。
【0081】
本実施形態のダブルデッキエレベータ47は、図8に示すように、上記第1実施形態のダブルデッキエレベータ1と略同一構成となっており、上乗りかご作業足場12より上側のかご枠4の上梁4b上面およびかご枠4の下梁4c下面に整風カバー48,48が設けられたものである。このダブルデッキエレベータ47は、上下に設けられた整風カバー48,48によりかご枠4が昇降時に受ける風の抵抗を低減している。また、ダブルデッキエレベータ47は、かご枠4の上梁4bに設けられた整風カバー48によりかご枠上作業足場11が覆われている。
【0082】
なお、本実施形態のダブルデッキエレベータ47では、図8の2点差線に示すように、上乗りかご作業足場12よりも上側で、かつかご枠上作業足場11よりも下側に配置し、かご枠上作業足場11が整風カバー48aの外に出ているようにしてもよい。また、ダブルデッキエレベータ47では、かご枠4の上梁4bおよび下梁4cの双方に整風カバー48,48がそれぞれ設けられていたが、上梁4bの整風カバー48のみ、あるいは下梁4cの整風カバー48のみを設けてもよい。
【0083】
以上、ダブルデッキエレベータの実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、乗り込み確認スイッチ16a乃至16dは、各作業足場11,12,13,14にそれぞれ一箇所設けられているが、それぞれ複数箇所に設けたもよい。
【0084】
また、介在固定部材19は、上乗りかご2の底面と中梁4dとの間、および下乗りかご3の底面と下梁4cとの間に介在させていたが、上乗りかご2と下乗りかご3との間に介在させてもよい。この場合には、上乗りかご2と下乗りかご3との間にのみ介在固定部材19を装着することで、固定式のダブルデッキエレベータとして保守・点検作業を行うことができる。
【0085】
また、上記各実施形態のように階間調整機構6が上乗りかご2と下乗りかご3とを同期させて共に移動させるものである場合には、介在固定部材19を上乗りかご2の底面とかご枠4との間にのみ介在させることにより、または、下乗りかご3の底面とかご枠4との間にのみ介在させることにより、上乗りかご2と下乗りかご3との間を一定に固定することができる。
【0086】
上記各実施形態では、階間調整機構6がモータ7と、このモータ7によって回転するボールネジ8とにより上乗りかご2と下乗りかご3とを互いに上下逆方向に移動させるものであるが、階間調整機構が、図9に示すように、下乗りかご49をアクチュエータ50の駆動力によって上乗りかご51に対して上下動させるものや、図10に示すように、上乗りかご52または下乗りかご53に上下駆動力を作用させるモータ54を有すると共に、上乗りかご52と下乗りかご53とをクランク機構55で連結し、上乗りかご52と下乗りかご53とが上下対称に移動するものでもよい。
【0087】
なお、図8および図10では、かご枠上作業足場11、上乗りかご作業足場12、下乗りかご作業足場13、かご枠下作業足場14の図示を省略してある。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように第1の発明によれば、階間調整機構の保守・点検作業を、上下方向に動かないかご枠上作業足場に乗り込ん行うことができるため、階間調整機構の保守・点検作業を容易に行うことができる。
【0089】
また、第1の発明によれば、かご枠上作業足場のみに階間調整機構を駆動する階間点検用スイッチを設けることが好ましく、この場合、作業者がかご枠上作業足場に乗り込んだときにのみ階間点検用スイッチを操作して階間調整機構の保守・点検の作業を行うことができる。
【0090】
すなわち、作業者が上下方向に動く上乗りかご作業足場および下乗りかご作業足場に乗り込んだ状態で階間調整機構の保守・点検作業が行われることを防止でき、保守・点検作業の作業性を向上することができる。
【0091】
また、第2の発明によれば、かご枠の上位置に固定されて上下に動かないかご枠上作業足場に乗り込み、そのかご枠上作業足場から階間調整機構の保守・点検作業を行うため、階間調整機構の保守・点検作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第1実施形態に用いられているかご枠部分を示す概略構成図。
【図2】図2は、介在固定部材の第1具体例を示す正面図。
【図3】図3(a),(b)は、介在固定部材の第2具体例の正面図。
【図4】図4は、介在固定部材の第3具体例を示す正面図。
【図5】図5は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第2実施形態を示し、安全用柵の概略構成図。
【図6】図6は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第3実施形態を示し、かご枠の上部の一部概略構成図。
【図7】図7は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの第4実施形態を示し、かご枠の上部の一部概略構成図。
【図8】図8は、本発明の第5実施形態のダブルデッキエレベータのかご枠部分を示す概略構成図。
【図9】図9は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの階間調整機構を変形した例を示す概略構成図。
【図10】図10は、本発明にかかるダブルデッキエレベータの階間調整機構を変形した他の例を示す概略構成図。
【図11】図11は、従来のダブルデッキエレベータを示す概略構成図。
【符号の説明】
1,36,42,44,47 ダブルデッキエレベータ
2 上乗りかご
3 下乗りかご
4 かご枠
6 階間調整機構
11 かご枠上作業足場
12 上乗りかご作業足場
13 下乗りかご作業足場
14 かご枠下作業足場
15,37 安全用柵(付設部材)
16a,16b,16c,16d 乗り込み確認スイッチ
18 階間点検用スイッチ
19 介在固定部材(固定手段)
Claims (13)
- かご枠内の上下方向に上乗りかごと下乗りかごとを設けたダブルデッキエレベータにおいて、
一対のボールネジの回転によって前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて互いに逆方向に上下動させることで、前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間の距離を変更可能とする階間調整機構と、
前記上乗りかごの上方に位置する前記かご枠の上位置に設けられたかご枠上作業足場と、
前記かご枠の最上部を構成する上枠の下方で、かつ、前記上乗りかごの上位置に設けられた上乗りかご作業足場と、
前記かご枠を構成し前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間に位置する中枠の下方で、かつ、前記下乗りかごの上位置に設けられた下乗りかご作業足場と、
を備えていることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項1記載のダブルデッキエレベータであって、
前記かご枠上作業足場のみに、前記階間調整機構を駆動する階間点検用スイッチを設けたことを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項1または2記載のダブルデッキエレベータであって、
前記かご枠上作業足場に設けられる付設部材は、前記かご枠の前記上乗りかごの上方移動位置より待避可能なものであることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベータであって、
前記下乗りかごの下方に位置する前記かご枠の下位置にかご枠下作業足場を備えていることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項4記載のダブルデッキエレベータであって、
前記かご枠下作業足場に設けられる付設部材は、前記下乗りかごの下方移動位置より待避可能なものであることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベータであって、
前記各作業足場には、エレベータ昇降機構を駆動不能状態と駆動可能状態とに選択できる乗り込み確認スイッチを少なくとも1つ設けたことを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項6記載のダブルデッキエレベータであって、
前記乗り込み確認スイッチの全てがエレベータ昇降機構を駆動する状態に操作され、かつ、階間点検用スイッチが前記階間調整機構を通常駆動する状態に操作された場合に限り、前記階間調整機構が通常エレベータサービスとして動作されることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベータであって、
前記上乗りかごと前記下乗りかごとを一定間隔の状態で前記かご枠に対して固定する固定手段を設けたことを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項8記載のダブルデッキエレベータであって、
前記固定手段は、前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間に介在する介在固定部材であることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項8記載のダブルデッキエレベータであって、
前記固定手段は、前記かご枠と移動する前記上乗りかごとの間、または前記かご枠と前記下乗りかごとの間の少なくともいずれか一方の距離を可変不能に固定するものであることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項8記載のダブルデッキエレベータであって、
前記階間調整機構は前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて共に移動させるものであり、前記固定手段は前記上乗りかごの底面と前記かご枠との間に介在する介在固定部材であることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 請求項8記載のダブルデッキエレベータであって、
前記階間調整機構は、前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて共に移動させるものであり、前記固定手段は前記下乗りかごの底面と前記かご枠との間に介在する介在固定部材であることを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - かご枠内の上下方向に上乗りかごと下乗りかごとを設けたダブルデッキエレベータのかご枠の保守・点検方法において、
一対のボールネジの回転によって前記上乗りかごと前記下乗りかごとを同期させて互いに逆方向に上下動させることで、前記上乗りかごと前記下乗りかごとの間の距離を変更可能とする階間調整機構を設け、
前記上乗りかごの上方に位置する前記かご枠の上位置に固定したかご枠上作業足場に乗り込み、そのかご枠上作業足場により前記階間調整機構の保守・点検作業を行う工程と、
前記上乗りかごの上位置に設けた上乗りかご作業足場に乗り込み、その上乗りかご作業足場で保守・点検作業を行う工程と、
前記下乗りかごの上位置に設けた下乗りかご作業足場に乗り込み、その下乗りかご作業足場で保守・点検作業を行う工程と、
を行うことを特徴とするダブルデッキエレベータの保守・点検方法。
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