JP2001278569A - 階高可変式ダブルデッキエレベータ - Google Patents
階高可変式ダブルデッキエレベータInfo
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- JP2001278569A JP2001278569A JP2000092631A JP2000092631A JP2001278569A JP 2001278569 A JP2001278569 A JP 2001278569A JP 2000092631 A JP2000092631 A JP 2000092631A JP 2000092631 A JP2000092631 A JP 2000092631A JP 2001278569 A JP2001278569 A JP 2001278569A
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Abstract
点検員の安全性と作業の迅速性を確保し、また、上部,
下部かご室の間隔の調整の際に両者間の電気的諸配線が
断線しないように保護し、さらに、上,下部かご室間の
間隔を長短調整する階高調整機構の駆動手段のかご連結
部構造を改良する。 【解決手段】 駆動手段21の駆動軸22の下端部とか
ご室2との連結部30に、水平方向へ前後左右及び前後
左右方向へ回動自在な可動台座31を介設する。かご枠
1の上部に広いスペースを有して安全性の高い作業台5
0を固定して常設する。上部かご室2と下部かご室3と
を結ぶ電気的諸配線を、ケーブルベア(登録商標)のよ
うな可撓性部材61と、そのガイド用支柱62とからな
るデッキ間電気的諸配線保護装置60で保護する。
Description
れた上部のかご室と下部のかご室とが同時に昇降移動で
きるようにしたダブルデッキエレベータの改良に関し、
とりわけ、かご室間の階高調整機構における駆動手段の
かご連結部構造、かご室間の階高調整機構等の点検等に
際して安全な広いスペースを確保できる作業台、及び、
デッキ間に配設する電気的諸配線の保護装置に関する。
内を移動可能な1基のかご枠に2基のかご室が上下に積
み重ねられてなり、かご室が上下に2基あるので輸送能
力が大きく、また建物における占有面積を節減できると
いう利点を有する。上部かご室及び下部かご室の少なく
とも一方は、階高調整機構を介しかご枠に沿って移動で
きるようになっている。かご枠はロープを介し巻上機に
よって昇降路内を昇降移動させられる。
(階床間の間隔)は必ずしも一定ではなく、階によって
は階高が異なっていることがある。このように階高が異
なっている階では、上部かご室と下部かご室間の間隔を
階高調整機構でその階高に合わせた調整をしなければな
らない。
の間にパンタグラフ状のリンク機構を介設して該リンク
機構をピストンシリンダを用いた油圧装置にて拡開・縮
小させることで下部かご室のみが昇降移動できるように
した方式(特開平4−303378号)と、かご枠を上
下二分するフレームにパンタグラフ状のリンク機構を支
持して上部かご室と下部かご室との間に介設し、かご枠
とかご室との間に介在させたねじ軸の駆動により一方の
かご室を昇降移動させることで該リンク機構を拡開・縮
小させて両かご室が共に昇降移動できるようにした方式
(特開平10−279231号)とが知られている。
動手段としては、下部かご室のみが昇降移動できるよう
にした方式では、圧油発生装置の制御で動作する油圧シ
リンダから進退するピストンロッドを駆動軸として採用
したが、両かご室が昇降移動できるようにした方式で
は、モータ駆動によるウォームシャフトと係合するウォ
ームホイールとその中心孔内のねじ部に係合するねじ軸
からなる駆動軸を備えたジャッキを採用し、これをかご
枠に固定してかご枠とかご室との間の間隔を長短調節し
ている。
うな従来のダブルデッキエレベータにあっては、上部か
ご室と下部かご室との間隔をねじ軸からなる駆動軸で調
整する場合、かご室はかご枠内のサブガイドレールに係
合しているので、かご室の傾き等により駆動軸が傾き、
駆動軸に係合しているウォームホイールとの関係が正常
でなくなるために中心孔内のねじ部に無理が掛かり、ね
じ山が摩滅するほか、モータに過負荷を与えるなどし
て、駆動手段の耐久性を低下させる不都合が生じる。油
圧シリンダとそのピストンロッドを駆動軸とした場合に
は、油圧シリンダをかご枠に固定すれば両者間にこじり
が生じやすい。
ベータにおける上部,下部かご室間の間隔を長短調整す
る階高調整機構の駆動手段とかご室との連結部構造を改
良することである。
ベータにあっては、上部かご室と下部かご室との階高調
整機構の点検等に際しては、かご室の上部に点検員が乗
って点検作業をするので、かご室が動く可能性があるた
めに点検員の安全性を確保しなければならないが、現状
にあっては格別の手段が講じられていない。
ベータの点検作業に際し、点検員の安全を確保すること
である。
レベータにあっては、上部かご室と下部かご室との間で
単に電気的諸配線を余裕をもって垂下させていたが、そ
れでは電気的諸配線が断線する事態が生じないとは保証
できない。すなわち、電気的諸配線の中には平型ケーブ
ルや丸型ケーブル等の違いがあり、しかもそれらの適正
ループ半径は異なるためにまとめることができないか
ら、ばらばらに垂下させれば自在に振れ、ねじれや無理
な引張りが生じて下部かご室の上部に配備されている種
々の機器に触れたり絡まったりする事態が生じ易くて、
断線し易いこととなることが想定される。
高調整機構を介設した方式(特開平10−279231
号)では、リンク機構が電気的諸配線と触れる配置スペ
ース的な問題が生じるので、この問題を解決しない限
り、この方式のダブルデッキエレベータの実現は難しく
なるという不都合がある。
ベータにおける上部,下部かご室間の電気的諸配線を断
線から保護することである。
るために、本発明にあっては、建物の昇降路内における
メインガイドレールに案内されて昇降移動可能なかご枠
と、このかご枠内に設けられたサブガイドレールに案内
されて昇降移動可能な上部かご室及び下部かご室と、こ
の上部かご室と下部かご室との間又はそれらのいずれか
一方とかご枠との間に介設された階高調整機構と、及
び、上部かご室または下部かご室の少なくともいずれか
一方を昇降移動させる駆動軸を有する駆動手段とを備え
た階高可変式ダブルデッキエレベータにおいて、前記駆
動手段の駆動軸の端部とかご室との間に、前後及び左右
方向へ水平移動可能かつ回動可能な可動台座を介在させ
てなる駆動手段のかご連結部を有することを特徴とする
階高可変式ダブルデッキエレベータを提供する。
る固定レールに前後方向へ水平移動可能に係合した可動
ブロックがレール係合部を有し、該レール係合部に可動
レールが前記固定レールに直交する左右方向で水平移動
可能に係合し、該可動レールにヒンジ軸を有する下ブラ
ケットが固定され、該下ブラケットに直交する上ブラケ
ットに前記駆動軸が固定され、両ブラケット間はクロス
軸で前後及び左右方向へ回動可能に連結されてなる構造
とする。
じ軸、若しくは、圧油発生装置の制御により駆動される
油圧シリンダのピストンロッドとする。
も、駆動軸はかご室との間に前後及び左右方向へ水平移
動可能かつ回動可能な可動台座を介在しているので、駆
動軸の動きを可動台座が吸収して設定時の状態を常に保
持することができるため、駆動軸に係合しているウォー
ムホイールに無理がかかり、ねじ山が摩滅し、モータに
過大負荷を与えるなどの不都合が生じることがない。か
くして、駆動手段の耐久性を向上させる。
にあっては、建物の昇降路内におけるメインガイドレー
ルに案内されて昇降移動可能なかご枠と、このかご枠内
に設けられたサブガイドレールに案内されて昇降移動可
能な上部かご室及び下部かご室と、この上部かご室と下
部かご室との間又はそれらのいずれか一方とかご枠との
間に介設された階高調整機構と、及び、上部かご室また
は下部かご室の少なくともいずれか一方を昇降移動させ
る駆動手段とを備えた階高可変式ダブルデッキエレベー
タにおいて、前記かご枠の上部に作業台を常設固定した
ことを特徴とする階高可変式ダブルデッキエレベータを
提供する。
ドチャンネルに固定した台板と、該台板の周縁部に設け
た手摺りと、該台板の略中央部に穿設した孔の内周縁か
ら前記手摺りと平行に立ち上がるメインロープ囲いとか
らなることを特徴とする階高可変式ダブルデッキエレベ
ータを提供する。
制御板の両方又は一方を搭載したことを特徴とする階高
可変式ダブルデッキエレベータを提供する。
に常設固定された作業台に乗って点検作業ができるため
に、かご室の上部に作業員が乗る危険性を回避すること
ができ、安全で迅速な点検作業ができる。
本発明にあっては、建物の昇降路内におけるメインガイ
ドレールに案内されて昇降移動可能なかご枠と、このか
ご枠内に設けられたサブガイドレールに案内されて昇降
移動可能な上部かご室及び下部かご室と、この上部かご
室と下部かご室との間又はそれらのいずれか一方とかご
枠との間に介設された階高調整機構と、及び、この上部
かご室または下部かご室の少なくともいずれか一方を昇
降移動させる駆動手段とを備えた階高可変式ダブルデッ
キエレベータにおいて、前記上部かご室と下部かご室と
の間に配設すべき電気的配線を、前記上部かご室の下部
から垂下させた可撓性部材に収納し、かつ、該可撓性部
材の下端部を連結して該可撓性部材の変形を案内する所
定高さのガイド用支柱を下部かご室の上部に設けてなる
電気的諸配線保護装置を有することを特徴とする階高可
変式ダブルデッキエレベータを構成した。可撓性部材は
具体的にはケーブルベアとして公知のものが最適である
が、これと同等のものを含むものとする。
間隔が長短調節されて移動する場合に、上部かご室と下
部かご室を結ぶ電気的配線は、定位置で可動するケーブ
ルベアなどの可撓性部材に収納されているので、該部材
が下部かご室の上部に配備されている機器に触れたり、
絡まったりすることのないように適正に配置でき、ま
た、仮にそれらの機器に触れるような事態が生じても該
電気的配線を確実に断線から保護する。
ダブルデッキエレベータの一実施例に基づき説明する。
り、このかご枠1には2基の上部かご室2および下部か
ご室3が上下二段に配設されており、かご枠1にはロー
プ4の一端が止着され、このロープ4は巻上機5の駆動
シーブ5aに掛けられた後、釣り合い重り6に他端が止
着されている。かご枠1の両側にはメインガイドレール
7a,7bが昇降路S内に立設され、このかご枠1は上
部かご室2及び下部かご室3からなるかごを上下方向へ
移動可能に案内している。
室2,3の下方側のプランクチャンネル8,左右両側の
アップライトチャンネル9,10および上方側のクロス
ヘッドチャンネル11から構成されている。アップライ
トチャンネル9,10には、かご室2,3がかご枠1に
対して昇降移動可能なようにサブガイドレール12a,
12bが設けられている。サブガイドレール12a,1
2bには、上部,下部かご室2,3に取り付けられてい
るガイドシュー2a,2bおよび3a,3bがそれぞれ
摺動自在に係合している。
ム1aを有しており、この支持フレーム1aにはリンク
機構からなる階高調整機構14が設けられている。階高
調整機構14は図3にも示すように、略中央部が支持フ
レーム1aに回動自在に設けられた長い第1,第2リン
ク15,16と、この第1,第2リンク15,16の上
端に連結された短い第3,第4リンク17,18と、第
1,第2リンク15,16の下端に連結された短い第
5,第6リンク19,20とからなっている。第1,第
2リンク15,16の上半分と、第3,第4リンク1
7,18とでひし形となっており、また第1,第2リン
ク15,16の下半分と第5,第6リンク19,20と
でひし形となっている。第3,第4リンク17,18の
上端は上部かご室2に回動自在に連結し、第5,第6リ
ンク19,20の下端は下部かご室3に回動自在に連結
されている。
第2リンク15,16の上半分を拡げようとし、また同
時に、この下半分も拡げようとする。このため、上部か
ご室2の重量によって、下部かご室3にはリンク機構1
4を介して上方へ引き上げる力が作用する。その結果、
上部かご室2の重量と下部かご室3の重量が同一である
ことから、上部かご室2と下部かご室3とは丁度釣り合
う形となる。
ンク15,16および第3,第4リンク17,18は上
部かご室2の重量を受けているために、座屈対策として
リンク2本を一組とし、また、第5,第6リンク19,
20は下部かご室3を引き上げるだけでリンク1本でも
よいが、全体の剛性を考慮して2本を一組とする。
は、図4に示すように上部かご室2を昇降移動させる駆
動手段21が設けられている。この駆動手段21はジャ
ッキであり、クロスヘッドチャンネル11の間を貫通す
るねじ軸としての駆動軸22を有し、この駆動軸22は
クロスヘッドチャンネル11に固定したギヤボックス2
6内のウォームホィール23のねじが切られた中心孔2
3aに係合している。このウォームホィール23はプラ
スチック製であり、自己潤滑作用や耐摩耗性を有してい
る。また、ウォームホィール23はウォームシャフト2
4と係合し、このウォームシャフト24は減速機構を介
してモータ25により回転される。この駆動軸22の下
端部のかご連結部30は可動台座31を有する。なお、
ウォームホイール23とウォームシャフト24を、それ
ぞれヘリカルギヤに代えた駆動手段21としてもよい。
に、上部かご室2の上部に固定するプレート39に溶接
等にて一体化した所定長さの固定レール40に、レール
係合部41を下面に形成した方形の可動ブロック42が
前後方向へ水平移動可能に係合し、可動ブロック42に
はレール係合部41と直交するレール係合部43が上面
に形成され、該レール係合部43に所定長さの可動レー
ル44が左右方向へ水平移動可能に係合し、該可動レー
ル44に下ブラケット45が固定され、該下ブラケット
45に直交する上ブラケット46に駆動軸22が連結固
定され、両ブラケット45,46間はクロス軸47で前
後及び左右方向へ回動可能に連結されてなる。クロス軸
47はブラケット45,46のヨーク部間に嵌合する角
ブロック48の四面にボルト49,49aがヨーク部か
ら締着される構造であるが、十字形状のシャフトとして
もよい。なお、図5中の符号25aはボールねじ駆動用
モータを表す。
駆動軸22のねじ溝22aに多数個のボール27が転動
しながら流動可能に嵌め込まれ、それらのボール27を
ボールねじナット28の内周面に形成したねじ溝28a
に係合させ、かつ、それらのボール27がボールねじナ
ット28内で循環するようになっている。したがって、
ボールねじナット28を正逆回転させると駆動軸22は
軸方向へ進退移動できる。そのため、ボールねじナット
28と一体に結合されている外輪29にウォームホイー
ル(図4参照)を結合し、該ウォームホイールをモータ
駆動のウォームシャフト(図4参照)で回転駆動するこ
とができる。
ールねじの駆動手段21の場合に限定されるものではな
く、図9に示すような油圧シリンダと圧油発生装置を用
いた駆動手段21aの場合にも適用できるものである。
図9において、32,32は圧油発生装置33から圧油
を供給する油圧シリンダでクロスヘッドチャンネル11
に固定され、それらのピストンロッド34,34は前記
駆動軸22と同等であるから、それらの下端部とかご室
2との間に可動台座31を配設することができる。この
ように可動台座31を介設することにより、油圧シリン
ダ32をクロスヘッドチャンネル11に堅固に固定して
も、ピストンロッド34にこじりを生じさせることはな
い。
ウォームホィール23が回転させられ、ウォームホィー
ル23の正逆回転により駆動軸22を介し上部かご室2
を昇降移動させる。このとき、下部かご室3は階高調整
機構14を介して同時に上部かご室2と逆方向に昇降移
動させられ、上部,下部かご室2,3の間隔は拡がった
り、狭まったりする。モータ25の駆動力は、上部,下
部かご室2,3が釣り合っていることから、上部かご室
2に乗っている乗客の重さと下部かご室3に乗っている
乗客の重さとの差分だけを駆動すればよいことになり、
このモータ25の駆動力は小さくて済むことになる。
いても、駆動軸22は上部かご室2との間に可動台座3
1を介在させているので、駆動軸22の下端部が水平方
向の前後へ移動しようとすると、図6において、可動ブ
ロック42が固定レール40上を往又は復移動すること
により対応し、また、水平方向の左右へ移動しようとす
ると、可動レール44が可動ブロック42上で往又は復
移動することにより対応する。さらに、駆動軸22の下
端部が前後方向へ回動しようとすれば、上ブラケット4
6がボルト49aを中心として回動することにより対応
し、また、左右方向へ回動しようとすれば、上ブラケッ
ト46がボルト49を中心として回動することにより対
応する。したがって、駆動軸22はクロスヘッドチャン
ネル11に対し設定された角度を常に維持することがで
きる。
ル11には、図10及び図11に詳細を示すように、作
業台50が固定して常設される。この作業台50はかご
枠1のクロスヘッドチャンネル11に固定した台板51
と、台板51の周縁部に設けた手摺り52と、台板51
の略中央部に穿設した孔の内周縁から前記手摺り52と
平行に立ち上がるメインロープ囲い53とからなる。そ
して、この作業台50に結線箱54(ジャンクションボ
ックス)とエレベータ駆動装置や前記駆動手段21の制
御板55の両方又は一方を搭載すると、これらをかご室
2,3上部に配置する設計上、取付け工作上、その他点
検作業上の都合が良い。
た前記駆動手段21のギヤボックス26を台板51に固
定することとしてもよく、または、クロスヘッドチャン
ネル11の左右に固定したギヤボックス26,26間に
台板51を介在させることとしてもよい。台板51とメ
インロープ囲い53とは同じ素材を用いて形成したが、
それに限定されるものではない。
れ上部,下部行先階ボタンが設けられ、これら上部,下
部行先階ボタンからは機械室等に設けられた制御装置に
信号が出力される。制御装置内のかご間隔記憶部には、
各階の階高に応じた上部,下部かご室2,3の適正な間
隔が記録されている。上部,下部かご室2,3には、こ
の間隔を検出するために光電式のかご室間隔検出器が設
けられており、このかご室間隔検出器から前記制御装置
へ信号が出力される。また、前記制御装置には調速機等
に設けられたロータリエンコーダからなるかご位置検出
器からの信号が入力する。制御装置からは巻上機5や駆
動手段21のモータ25へ信号が出力される。
階ボタンから制御装置に信号を出力するための電気的配
線や、かご室間隔検出器から制御装置へ信号を出力する
ための電気的配線及び制御装置にかご位置検出器からの
信号を入力するための電気的配線等のほか、かご室2,
3内の通信装置と接続すべき通信用配線や照明に電源を
供給する電気的配線が上部かご室2と下部かご室3との
間に配置される。
12及び図13に示すように、上部,下部かご室2,3
間には電気的配線保護装置60が配設される。この電気
的諸配線保護装置60は上部かご室2の下部に連結する
可撓性部材61と、下部かご室3の上部に立設されるガ
イド用支柱62とからなる(なお、図中ではかご枠1と
上部及び下部かご室2,3のみを示し、他は省略)。
知のケーブルベアからなり、箱形の単体63がピン64
で揺動可能に連続結合されたチェーン状の構成であり、
ピン64を中心として各単体63が回動できるために、
所定のループ半径rをもってループRが長手方向へ推移
して所定の移動ストロークSt内で変形可能である。こ
の可撓性部材61内には、図15に示すように、電気的
配線65,66が収納される。電気的配線65は平型ケ
ーブルであり、電気的配線66は丸型ケーブルである。
これらの電気的配線65,66は上部かご室2から下部
かご室3へ電源や制御信号等を供給するためのものであ
る。
イド用支柱62は下部かご室3の上部に立設される。こ
のガイド用支柱62はケーブルベア61が嵌合する溝状
の凹部67(図13)を長手方向の一側面に形成した棒
状体であり、上部,下部かご室2,3の可動距離を越え
ない所定の高さを有する。そして、これらガイド用支柱
62及び可撓性部材61は前記階高調整機構14の作動
範囲外に配置することによってリンク等に触れないよう
にする。なお、可撓性部材61の下端部から出た電気的
配線65,66はこのガイド用支柱62の他側面に沿
い、金具等にて適宜固定されて下部かご室3に導入され
る。
る。
って行先階ボタンが押されると、この行先階ボタンから
信号が制御装置へ出力される。制御装置から巻上機5へ
信号が出力され、上部,下部かご室2,3は行先階へ向
けて走行する。
かご室2,3の適正な間隔を演算する。この演算した適
正な間隔に応じてモータ25を駆動させる。
調整機構14を介して同時に移動させることができるの
で、このかご室2,3の間隔の調整は迅速に行うことが
できる。また、上部,下部かご室2,3の変位に基づ
き、可撓性部材61のループRがガイド用支柱62に沿
って上下方向へ移動することにより(図12〜図13参
照)、可撓性部材61は常に一定場所で一定の変形をす
る。したがって、電気的配線65,66は上部,下部か
ご室2,3の間隔変化に無理なく対応できる。
っているかを、かご間隔検出器によって検出する。上
部,下部かご室2,3の間隔が適正になっていると、モ
ータ25を停止させる。
たかどうかをかご位置検出器によって検出し、到着した
ときには巻上機5の駆動を停止させる。
載の本発明によれば、かご枠に対してかご室を移動させ
る駆動手段の駆動軸の下端部とかご室との間に可動台座
を介設したので、かご枠に対しかご室が傾いても駆動軸
はその動きに対応してかご枠に対し常に理想的状態に保
持することができるため、モータの過負荷も低減でき、
駆動軸とそれに係合するウォームホイール等の駆動手段
の耐久性を向上させる。
ば、かご枠の上部に作業台を固定して常設するため、広
いスペースを確保でき、点検作業に際しかご室の上部に
点検員が乗る危険性を回避して安全に点検作業を行うこ
とができる。また、作業台上に結線箱や制御板などを配
置することによって、点検作業の迅速性を促進すること
ができる。
れば、階高調整機構を介設したダブルデッキエレベータ
の上部かご室と下部かご室間の電気的配線が、可撓性部
材に収納されて保護されるとともに、電気的配線にねじ
れ・引張等の無理な力がかからず、断線の恐れを高度に
低下させる。また、可撓性部材が所定のループ半径を強
制的に形成できるために、ループ半径の異なる数種の電
気的配線をもまとめて収納することができて電気的配線
間の振れも低減できる。さらに、可撓性部材は常に一定
場所で一定の変形をするので、上部かご室と下部かご室
間に階高調整機構を介設したダブルデッキの場合におけ
る電気的諸配線の配置スペース的な問題を解消すること
ができる。
タの一実施例を示す正面図。
を示す斜視図。
Claims (9)
- 【請求項1】 建物の昇降路内におけるメインガイドレ
ールに案内されて昇降移動可能なかご枠と、このかご枠
内に設けられたサブガイドレールに案内されて昇降移動
可能な上部かご室及び下部かご室と、この上部かご室と
下部かご室との間又はそれらのいずれか一方とかご枠と
の間に介設された階高調整機構と、及び、上部かご室ま
たは下部かご室の少なくともいずれか一方を昇降移動さ
せる駆動軸を有する駆動手段とを備えた階高可変式ダブ
ルデッキエレベータにおいて、前記駆動手段の駆動軸の
端部とかご室との間に、前後及び左右方向へ水平移動可
能かつ回動可能な可動台座を介在させてなる駆動手段の
かご連結部を有することを特徴とする階高可変式ダブル
デッキエレベータ。 - 【請求項2】 可動台座はかご室側に固定する固定レー
ルに前後方向へ水平移動可能に係合した可動ブロックが
レール係合部を有し、該レール係合部に可動レールが前
記固定レールに直交する左右方向で水平移動可能に係合
し、該可動レールにヒンジ軸を有する下ブラケットが固
定され、該下ブラケットに直交する上ブラケットに前記
駆動軸が固定され、両ブラケット間はクロス軸で前後及
び左右方向へ回動可能に連結されてなることを特徴とす
る請求項1記載の階高可変式ダブルデッキエレベータ。 - 【請求項3】 前記駆動軸はモータ駆動によるねじ軸で
あることを特徴とする請求項1又は2記載の階高可変式
ダブルデッキエレベータ。 - 【請求項4】 前記駆動軸は圧油発生装置の制御により
駆動される油圧シリンダのピストンロッドであることを
特徴とする請求項1又は2記載の階高可変式ダブルデッ
キエレベータ。 - 【請求項5】 建物の昇降路内におけるメインガイドレ
ールに案内されて昇降移動可能なかご枠と、このかご枠
内に設けられたサブガイドレールに案内されて昇降移動
可能な上部かご室及び下部かご室と、この上部かご室と
下部かご室との間又はそれらのいずれか一方とかご枠と
の間に介設された階高調整機構と、及び、上部かご室ま
たは下部かご室の少なくともいずれか一方を昇降移動さ
せる駆動手段とを備えた階高可変式ダブルデッキエレベ
ータにおいて、前記かご枠の上部に作業台を常設固定し
たことを特徴とする階高可変式ダブルデッキエレベー
タ。 - 【請求項6】 作業台はかご枠のクロスヘッドチャンネ
ルに固定した台板と、該台板の周縁部に設けた手摺り
と、該台板の略中央部に穿設した孔の内周縁から前記手
摺りと平行に立ち上がるメインロープ囲いとからなるこ
とを特徴とする請求項5記載の階高可変式ダブルデッキ
エレベータ。 - 【請求項7】 作業台に結線箱と駆動装置の制御板の両
方又は一方を搭載したことを特徴とする請求項5又は6
記載の階高可変式ダブルデッキエレベータ。 - 【請求項8】 建物の昇降路内におけるメインガイドレ
ールに案内されて昇降移動可能なかご枠と、このかご枠
内に設けられたサブガイドレールに案内されて昇降移動
可能な上部かご室及び下部かご室と、この上部かご室と
下部かご室との間又はそれらのいずれか一方とかご枠と
の間に介設された階高調整機構と、及び、この上部かご
室または下部かご室の少なくともいずれか一方を昇降移
動させる駆動手段とを備えた階高可変式ダブルデッキエ
レベータにおいて、前記上部かご室と下部かご室との間
に配設すべき電気的配線を、前記上部かご室の下部から
垂下させた可撓性部材に収納し、かつ、該可撓性部材の
下端部を連結して該可撓性部材の変形を案内する所定高
さのガイド用支柱を下部かご室の上部に設けてなる電気
的諸配線保護装置を有することを特徴とする階高可変式
ダブルデッキエレベータ。 - 【請求項9】 可撓性部材がケーブルベアであることを
特徴とする請求項8記載の階高可変式ダブルデッキエレ
ベータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000092631A JP2001278569A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 階高可変式ダブルデッキエレベータ |
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JP2000092631A JP2001278569A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 階高可変式ダブルデッキエレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001278569A true JP2001278569A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18607935
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001278569A (ja) |
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