JP4849557B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、流体が流れる送給パイプの中間部に接続可能な計測パイプと、その計測パイプのうち軸方向を斜めに交差する方向で対向した2位置に保持された1対の超音波センサとを備えた超音波流量計に関する。
従来の超音波流量計としては、図18に示すように、計測パイプ1の外面から突出して計測パイプ1の内外を連通した筒形のセンサ保持部2,2の内部に、超音波センサ4,4を挿入組み付けしたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
社団法人日本電気計測器工業会、「流量計の正しい使い方」、初版、日本工業出版株式会社、昭和63年9月30日、p.90,p.96
しかしながら、上述した従来の超音波流量計では、センサ保持部2,2は気密可能な構造であることが必須であった。このため、センサ保持部2,2の形状や構造が制約されて、設計の自由度が低くなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、センサ保持部の形状や構造における制約を少なくして、設計の自由度を高くすることが可能な超音波流量計の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る超音波流量計は、流体が流れる送給パイプの中間部に接続可能な計測パイプと、その計測パイプのうち軸方向を斜めに交差する方向で対向した2位置に保持された1対の超音波センサとを備え、それら1対の超音波センサの間で超音波を送受波して流体の流量を計測する超音波流量計において、計測パイプの外側に嵌合されて、計測パイプを送給パイプに接続した状態に保持し、計測パイプの周囲を包囲して気密状態に保持するためのアウターパイプと、アウターパイプの両端部に備えられて、送給パイプに対して気密状態に接続するためのパイプ接続部と、計測パイプに形成されて、計測パイプの内外に連通したセンサ保持部と、超音波センサの外面に固定され、超音波センサの外面とセンサ保持部の内面との間で圧縮変形して超音波センサを計測パイプに保持した防振部材とを備えたところに特徴を有する。
ここで、本発明には超音波センサを1対以上備えているものが含まれる。即ち、複数対の超音波センサを備えていてもよい。
請求項2の発明は、請求項1に記載の超音波流量計において、センサ保持部は、計測パイプの内外に開放すると共に計測パイプの端面にも開放し、防振部材を超音波センサと共に計測パイプの軸方向からセンサ保持部に圧入可能としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の超音波流量計において、計測パイプは、樹脂の成形品であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の超音波流量計において、計測パイプとアウターパイプとの間に形成された流体滞留領域と、流体滞留領域と計測パイプの内側の流体通過領域との間を連通した連通路と、流体通過領域内の圧力を流体滞留領域内の静圧として検出するための圧力センサとを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の超音波流量計において、アウターパイプは、円筒状のアウターパイプ本体と、アウターパイプ本体の一端部に嵌合又は螺合したアウターパイプ蓋体と、アウターパイプ本体とアウターパイプ蓋体との間をシールするパイプシール部材とからなり、アウターパイプ蓋体の内側に張り出し、計測パイプの一端部を径方向と軸方向の両方向で位置決めする第1の端部位置決め壁と、アウターパイプ本体の他端部から内側に張り出し、計測パイプの他端部を径方向と軸方向の両方向で位置決めする第2の端部位置決め壁とを設けたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の超音波流量計において、計測パイプの外面から張り出してアウターパイプの内面に突き当てられた複数の張出壁を備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の超音波流量計において、アウターパイプの中間部に形成されて、超音波センサからの配線を気密状態を保持してアウターパイプの外部に導出するための配線気密導出部を備えたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の超音波流量計において、計測パイプの外面から張り出した端子保持壁と、端子保持壁を貫通した状態に保持されて計測パイプの軸方向に延び、基端部に超音波センサの電線が接続された複数の端末ピンと、アウターパイプの中間部に形成されて、側方に開放した配線処理口と、アウターパイプに形成されて、配線処理口の開口縁から奥側に膨出すると共に、配線処理口側のみが開放した容器構造をなし、端子保持壁と計測パイプの軸方向で対向した内側膨出壁と、内側膨出壁に形成されて、計測パイプをアウターパイプに挿入する過程で複数の端末ピンが挿入される複数のピン入孔と、各ピン入孔と端末ピンとの間の隙間を密閉するためのピン入孔シール部材とを備えたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載の超音波流量計において、アウターパイプの中間部から筒状の分岐管を突出してその内側を配線処理口とし、分岐管に固定されると共に、端末ピンに接続されて超音波流量計の計測結果を表示可能な表示部が備えられたところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、計測パイプには、その内外を連通したセンサ保持部が形成され、そこに超音波センサが取り付けられる。即ち、超音波センサの外面には防振部材が固定され、その防振部材がセンサ保持部の内面と超音波センサの外面との間で圧縮変形することで超音波センサが計測パイプに保持される。この計測パイプの外側にはアウターパイプが嵌合され、アウターパイプは、計測パイプを流体が流れる送給パイプの中間部に接続した状態に保持する。
ここで、アウターパイプの両端のパイプ接続部が、送給パイプに対して気密状態に接続され、アウターパイプによって計測パイプの周囲が気密状態に包囲されているから、センサ保持部に気密構造を設ける必要はない。即ち、センサ保持部は、超音波センサと共に防振部材を保持する構造だけを備えていればよいから、センサ保持部の形状や構造の制約が少なくなり、設計の自由度が高まる。
具体的には、例えば、センサ保持部を計測パイプの内外に開放した筒形構造とし、防振部材を超音波センサと共に計測パイプの軸方向と交差する方向から圧入可能としてもよいし、請求項2の発明のように、センサ保持部を計測パイプの内外に開放すると共に計測パイプの端面にも開放した構造とし、防振部材を超音波センサと共に計測パイプの軸方向からセンサ保持部に圧入可能としてもよい。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、センサ保持部は、計測パイプに内外に開放すると共に計測パイプの端面に開放した構造になっているから、計測パイプを、その軸方向に開閉する樹脂成形金型によって成形することが可能である。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、計測パイプの内側の流体通過領域を流れる流体は、連通路を通って計測パイプとアウターパイプとの間に形成された流体滞留領域に流入し、流体滞留領域内が流体通過領域内と同じ圧力となる。これにより、流体通過領域内の圧力を流体滞留領域内の静圧として圧力センサにより検出することができる。
[請求項5の発明]
アウターパイプの内側に計測パイプを保持させる場合には、計測パイプをアウターパイプ本体の一端部から挿入し、計測パイプの他端部をアウターパイプ本体の第2の端部位置決め壁によって径方向と軸方向の両方向で位置決めする。その状態で、アウターパイプ本体の一端部にアウターパイプ蓋体を嵌合又は螺合し、アウターパイプ蓋体に備えた第1の端部位置決め壁により、計測パイプの一端部を径方向と軸方向の両方向で位置決めする。これにより、アウターパイプの内側で計測パイプが、径方向及び軸方向の両方向で固定される。また、アウターパイプ本体とアウターパイプ蓋体との間がパイプシール部材によってシールされて、計測パイプの周囲が気密状態に包囲される。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、計測パイプをアウターパイプによって補強することができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、超音波センサからの配線を気密状態を保持したままアウターパイプの外部に導出することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、複数の端子ピンを、計測パイプの外面から張り出した端子保持壁に貫通させて計測パイプの軸方向に延びた状態にしておき、その計測パイプをアウターパイプに挿入すると、挿入過程で端末ピンの先端がアウターパイプの内側膨出壁に形成された複数のピン入孔にそれぞれ挿入される。即ち、請求項8の発明によれば、アウターパイプへの計測パイプの挿入と、ピン入孔への端末ピンの挿入とを同時に行うことができ、超音波流量計の組み立て作業を簡略化することができる。また、ピン入孔と端末ピンとの間の隙間はピン入孔シール部材によって密閉されるから、ピン入孔における気密を確保することができる。
[請求項9の発明]
請求項9の発明のように、アウターパイプの中間部から筒状の分岐管を突出させてその内側を配線処理口とし、分岐管に固定された表示部と内側膨出壁を貫通した端末ピンとを電気的に接続して、超音波流量計の計測結果を表示部で表示するようにしてもよい。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1に示すように超音波流量計10は、樹脂製の計測パイプ30の外側を金属製のアウターパイプ11で包囲した構造をなし、流体(具体的にはガス)が流れる送給パイプ90の途中に接続可能となっている。計測パイプ30のうち、計測パイプ30の軸方向に対して斜めに交差した方向で対向した2位置には超音波センサ50,50が配設され、それら1対の超音波センサ50,50間で、超音波の送受波が行われる。そして、流体の流れに沿った順方向における超音波の伝播時間と、流れに逆らった逆方向における超音波の伝播時間との差に基づいて、計測パイプ30を通過する流体の流量が計測可能となっている。
計測パイプ30は、図7に示すように全体として円筒形状をなしている。また、図9に示すように計測パイプ30のうち、軸方向の両端部分の内径は、端部に向かうに従って僅かに拡径しており、軸方向の中間部分の内径は、一定となっている。
計測パイプ30の外面には、アウターパイプ11の内面に突き当てられたリブ壁40(本発明の「張出壁」に相当する)と、超音波センサ50,50を保持するための1対のセンサ保持壁31,31(本発明の「センサ保持部」に相当する)とが備えられている。
図10に示すようにリブ壁40は、計測パイプ30の一端側に偏在して設けられており、計測パイプ30の外周面から張り出して計測パイプ30の軸方向に延びた矩形板状をなしている。また、リブ壁40の一端面には位置決めボス41が突出形成され、位置決めボス41は計測パイプ30の端面と面一となっている。
一方、センサ保持壁31,31は、計測パイプ30の軸方向の両端位置でかつ、周方向において互いに180度離れた2位置(リブ壁40から90度ずつ離れた位置)に設けられている。
センサ保持壁31,31は、計測パイプ30の外周面から突出しており、計測パイプ30の内外を連通すると共に、計測パイプ30の端面に開放している。詳細には図10に示すように、センサ保持壁31は、計測パイプ30の端面から軸方向に延びて互いに平行な側壁33,33の先端部同士を連絡壁35で繋いだ構造をなしており、計測パイプ30の側方から見たときに略「コ」字状をなしている。
連絡壁35は、計測パイプ30の端面側に向かって斜めに起立しかつ、途中で屈曲して計測パイプ30に対して直角となっている(図9参照)。また、センサ保持壁31の両側壁33,33には、係合溝34,34が形成されている。これら係合溝34,34は、側壁33の一部を横長矩形状に切除した形状をなしかつ、計測パイプ30の端面側に開放している。そしてセンサ保持壁31で囲まれた挿入領域31Aに、超音波センサ50が防振部材60を介して組み付けられている。
ここで、超音波センサ50と防振部材60について説明する。図15に示すように、超音波センサ50は扁平な円柱状をなし、略ドーム状の送受波面51を備えると共に、送受波面51と反対側の後面からリード線52(本発明の「電線」に相当する)が延びている。また、超音波センサ50の軸方向の中間部分は大径部53となっている。
超音波センサ50の外面には、ゴム製の防振部材60が固定されている。防振部材60は、センサ保持壁31の挿入領域31Aに対応した形状に成形されており、図10及び図11に示すように、計測パイプ30の端面側からセンサ保持壁31の内側(挿入領域31A)に挿入組み付け(圧入)されている。
図16に示すように、防振部材60の両側面には横長の係合突部64,64が突出形成されている。図10及び図11に示すように、係合突部64は、センサ保持壁31に対する防振部材60の挿入方向、即ち、計測パイプ30の軸方向に延びている。これら係合突部64,64がセンサ保持壁31に形成された係合溝34,34と凹凸係合することで防振部材60が計測パイプ30に固定される(図7,図12,図13参照)。
図8に示すように防振部材60は、センサ保持壁31への挿入方向に対して傾斜したセンサ露出面61を有している。センサ露出面61は、防振部材60をセンサ保持壁31に固定した状態で、相手側の防振部材60のセンサ露出面61と、計測パイプ30を斜めに交差した方向で対面している(図1参照)。このセンサ露出面61に超音波センサ50を受容するセンサ受容凹所62が開放している。
図15に示すように、センサ受容凹所62は、センサ露出面61と直交する方向に陥没した扁平円柱形状となっており、超音波センサ50の送受波面51がセンサ露出面61から外部に突出するように、超音波センサ50の大径部53より後側部分を収容している。センサ受容凹所62は超音波センサ50の大径部53と凹凸嵌合しかつ、センサ受容凹所62の内周面から突出したリング状の突条63が大径部53に密着している。これにより、防振部材60からの超音波センサ50の抜け止め及び回り止めが図られている。
センサ受容凹所62の底部には半球状の奥部凹所65が連続形成され、その奥部凹所65が、防振部材60の両側面に開放した配線引出孔66と連通している。センサ受容凹所62に受容された超音波センサ50のリード線52は、図8に示すように配線引出孔66から防振部材60の外部に引き出されて、後述する端子ピン45の基端部にハンダ付けされている(図2参照)。
図10に示すように、防振部材60のうち、センサ保持壁31への挿入方向における後端面には、防振部材60の幅方向に延びた段付き突部67が一体形成されている。段付き突部67は、防振部材60の後端面から僅かに突出しており、計測パイプ30に固定した状態でその端面と面一となっている(図2,図9参照)。
ここで、段付き突部67の端面と計測パイプ30の端面とは非連続となっている。即ち、図12及び図13に示すように段付き突部67の端面と計測パイプ30の端面との間には、連通路68が形成されている。図14にて点線矢印で示したように、計測パイプ30の内側の流体通過領域36を流れる流体は、連通路68を通って、計測パイプ30とアウターパイプ11との間に形成された流体滞留領域96へと流れ込み、それら両領域36,96の内圧が等しくなるように構成されている。
なお、図7に示すように防振部材60のうち、センサ保持壁31に挿入組み付けした際に、計測パイプ30の内周面から内側に突出する部分は滑らかな流線形となっているから、流体通過領域36を流れる流体の流れの乱れを抑えることができる。以上が、超音波センサ50及び防振部材60に関する説明である。
さて、図1に示すようにアウターパイプ11は、計測パイプ30の外周を包囲した円筒壁12と、その円筒壁12の両端部から内側に張り出した1対の端部壁13,13とを備えており、両端部壁13,13の中心を端部連通孔14,14が貫通している。これら端部連通孔14,14は、計測パイプ30の端部開口とほぼ同径の円孔になっている。
端部連通孔14,14のうち内側の周縁部には、インロー部14A,14Aが形成されている。これに対応して計測パイプ30の両端部にもインロー部30A,30Aが形成されており(図7参照)、これらインロー部14A,30A同士が軸方向で凹凸嵌合している(図2参照)。これにより、計測パイプ30の両端部が、アウターパイプ11の内側において径方向及び軸方向の両方向で位置決めされ、かつ計測パイプ30と端部連通孔14,14の内周面同士が連続している。
図2〜図4に示すように、アウターパイプ11は軸方向の一端寄り位置で、アウターパイプ本体17とパイプキャップ22(本発明の「アウターパイプ蓋体」に相当する)とに2分割可能となっている。そして、アウターパイプ本体17の分割面に開放した挿入口17Aから、上述した計測パイプ30が挿入組み付けされている。
アウターパイプ本体17は、その分割面側(パイプキャップ22側)の端部に嵌合筒部18を備えている。これに対しパイプキャップ22は、端部壁13の外周縁からアウターパイプ本体17に向かって突出した嵌合スリーブ23を備えており、その嵌合スリーブ23が嵌合筒部18の外側に嵌合することで、アウターパイプ本体17とパイプキャップ22とが合体しアウターパイプ11が構成されている。
嵌合筒部18の外周面にはOリング溝19が形成されており、そこに装着されたOリング20(本発明の「パイプシール部材」に相当する)が、嵌合筒部18の外周面と嵌合スリーブ23の内周面との間で押し潰されて密着している(図1参照)。これにより、アウターパイプ本体17とパイプキャップ22との間が気密状態にシールされている。
嵌合筒部18のうちOリング溝19より基端側にはOリング溝19と平行な環状溝21が形成されている。これに対しパイプキャップ22の嵌合スリーブ23には、ネジ穴22Aが形成され、そこに止めネジ24(図6参照)が螺合している。ネジ穴22Aは、嵌合スリーブ23の周方向に複数設けられ、止めネジ24は嵌合スリーブ23を径方向に貫通している。そして、止めネジ24(図6参照)の先端が環状溝21の外面に突き当てられて、アウターパイプ本体17に対するパイプキャップ22の回り止め及び抜け止めがなされている。
ここで、パイプキャップ22に一体に設けられた端部壁13の内面の所定位置には位置決め凹部13Bが陥没形成されている。この位置決め凹部13Bと計測パイプ30のリブ壁40から突出した位置決めボス41とが、パイプキャップ22とアウターパイプ本体17との合体方向で凹凸嵌合している。
なお、本実施形態において、パイプキャップ22に一体に設けられた端部壁13は、本発明の「第1の端部位置決め壁」に相当し、アウターパイプ本体17に一体に設けられた端部壁13は、本発明の「第2の端部位置決め壁」に相当する。
図2に示すように、アウターパイプ11の軸方向の中間部には、側方に向かって開放した配線処理口15Aが形成されている。配線処理口15Aは例えば長円形をなし(図4参照)、その周縁部から筒状の分岐管15が起立している。図3に示すように分岐管15はアウターパイプ11の外周面から直角に起立しており、上端部に表示部93が着脱可能に取り付けられている。そして表示部93にて、超音波流量計10による流量の計測結果が表示可能となっている。
図2に示すように、アウタ−パイプ11のうち配線処理口15Aの開口縁からは、アウターパイプ11の内側に向かって内側膨出壁16が膨出している。内側膨出壁16は、配線処理口15Aのみが開放した容器構造をなしており、内側膨出壁16によってアウターパイプ11の外面側に形成された陥没凹所16Aに、各種部品が収容されている。具体的には、例えば、超音波センサ50,50と接続される回路基板(図示せず)や流体の圧力を計測する圧力センサ94等が収容されている。なお、圧力センサ94は、内側膨出壁16を貫通して流体滞留領域96に連通した圧力導入孔16Dの外部開口に固定されている。また、計測パイプ30は、その外周面で圧力導入孔16Dの内部開口を塞がないように隙間を空けて設けられている。
ところで、図2に示すように計測パイプ30には、アウターパイプ本体17への挿入方向(軸方向)で内側膨出壁16と対向した端子保持壁42が備えられている。この端子保持壁42によって、複数(具体的には4本)の端子ピン45が計測パイプ30の軸方向に延びた状態で保持され、それら端子ピン45の先端が内側膨出壁16を貫通して陥没凹所16A内に突入している。
詳細には、図7に示すように端子保持壁42は、1対のセンサ保持壁31,31に対して周方向に90度離れかつ、計測パイプ30の挿入方向における後端寄り位置に偏在している。端子保持壁42は、計測パイプ30の外周面から張り出して計測パイプ30の周方向に延びた円弧板状をなしており、アウターパイプ本体17への挿入方向の前面が内側膨出壁16と面当接しかつ、外縁部がアウターパイプ11(アウターパイプ本体17)の内周面に突き当てられている。なお、端子保持壁42は本発明の「張出壁」に相当する。
端子保持壁42の両端寄り位置には、ビス孔48,48が形成されている。これらビス孔48,48を貫通したビス96,96が内側膨出壁16のネジ孔16B,16B(図5を参照)に螺合され、計測パイプ30がアウターパイプ本体17に固定されている。なお、図12に示すように、ビス孔48,48より端部側にも貫通孔を設けておき、その貫通孔に超音波センサ50のリード線52を通してもよい。
図12に示すように、端子保持壁42のうちビス孔48,48に挟まれた中間部には、複数(具体的には4つ)のピン挿通孔43が貫通形成されている。これらピン挿通孔43は一直線上に並んで設けられており、それらピン挿通孔43を針状の端子ピン45が貫通している。
図8に示すように、端子保持壁42のうち内側膨出壁16との当接面の反対側面からは、複数の細管44が直立している。細管44は、ピン挿通孔43の周縁部から計測パイプ30の軸方向に延びており、端子ピン45の基端側を被覆している(図10参照)。なお、この細管44により、端子ピン45の折れ曲がりが防止される。
これに対し、端子保持壁42のうち内側膨出壁16との対向面には、複数の端子ピン45をゴム製の気密部材46によって纏めて保持した気密端子49が取り付けられている。気密端子49は、複数の端子ピン45を気密部材46にインサートすることで形成されている。
気密部材46は、各端子ピン45の中間部分を被覆した複数のピン保持筒46Aと、それらピン保持筒46Aを横並びにして連結した連結板46Bとから構成されている。連結板46Bは、端子ピン45に対して直交した薄板状をなしており、各ピン保持筒46Aの基端部を連結している。また、各ピン保持筒46Aのうち連結板46Bより先端側は、連結板46Bから離れるに従って先細りとなった円錐状をなしている。
図2に示すように、気密端子49の各端子ピン45は、その基端部が細管44から突出している。また、各端子ピン45の先端部は、内側膨出壁16に形成されたピン入孔16Cを貫通して陥没凹所16A内に突入し、図示しない回路基板に接続されている。さらに、ピン保持筒46Aの先端部は、ピン入孔16Cの内側に圧入されており、端子ピン45とピン入孔16Cとの間の隙間がシールされている。なお、端子保持壁42のうち気密端子49の取付面(内側膨出壁16との対向面)には、連結板46B及びピン保持筒46Aの基端部と凹凸嵌合するように陥没部47が形成されている。
本実施形態の超音波流量計10の構成は以上である。この超音波流量計10は以下のようにして組み立てられる。
まず、防振部材60と超音波センサ50とを一体に組み付ける。即ち、防振部材60のセンサ受容凹所62に、超音波センサ50の後端部を押し込んで嵌め込む。このとき、超音波センサ50のリード線52を、防振部材60の配線引出孔66から外部に引き出しておく。
次いで、超音波センサ50,50と一体になった防振部材60,60を計測パイプ30に組み付ける。即ち、センサ保持壁31に対して計測パイプ30の軸方向から防振部材60を近づけて挿入領域31Aに圧入し(図8,図10,図11参照)、防振部材60がセンサ保持壁31の連絡壁35に突き当たるまで押し込む。すると、センサ保持壁31の内面と超音波センサ50の外面との間で防振部材60が圧縮変形されると共に、防振部材60の係合突部64,64とセンサ保持壁31の係合溝34,34とが係合して、防振部材60がセンサ保持壁31に固定される。これにより、防振部材60,60に保持された超音波センサ50,50同士が、図1の如く計測パイプ30の軸方向に対して斜めに交差した方向で対向配置される。
次いで、計測パイプ30の端子保持壁42に気密端子49を取り付ける。即ち、図8に示すように、端子保持壁42を貫通したピン挿通孔43に、気密端子49の各端子ピン45をそれぞれ挿入し、各端子ピン45が端子保持壁42を計測パイプ30の軸方向で貫通した状態にする(図7参照)。
次に、超音波センサ50から延びたリード線52を、端子保持壁42を貫通した各端子ピン45の基端部にハンダ付けする。以上で、計測パイプ30に対する組み付けは完了である。
次に、完成した計測パイプ30をアウターパイプ11の内側に収容する。即ちアウターパイプ11をアウターパイプ本体17とパイプキャップ22とに分割しておき、アウターパイプ本体17の挿入口17Aから計測パイプ30を挿入する。そして、計測パイプ30のインロー部30Aを、アウターパイプ本体17の端部壁13に形成されたインロー部14Aに凹凸嵌合させる。このとき、計測パイプ30から張り出した端子保持壁42とリブ壁40とがアウターパイプ本体17の内周面に摺接してガイドとなるので、インロー部14A,30A同士の嵌合を比較的容易に行うことができる。
また、計測パイプ30をアウターパイプ本体17に挿入する過程で、端子保持壁42に保持された気密端子49の各端子ピン45が、内側膨出壁16の対応するピン入孔16Cに挿入され、陥没凹所16A内に端子ピン45の先端部が突入する。そして、インロー部14A,30A同士が嵌合した時点で、端子保持壁42と内側膨出壁16とが面当接すると共に、ピン入孔16Cに気密部材46のピン保持筒46Aが圧入されて、ピン入孔16Cと端子ピン45との間の隙間がシールされる(図2参照)。この状態で端子保持壁42のビス孔48,48にビス95,95を挿入して内側膨出壁42のネジ孔16B,16Bに螺合する。これで計測パイプ30がアウターパイプ本体17に固定される。
次に、アウターパイプ本体17の挿入口17Aにパイプキャップ22を被せる。即ち、計測パイプ30のリブ壁40に形成された位置決めボス41と、パイプキャップ22の端部壁13に形成された位置決め凹部13Bの位置を合わせて、アウターパイプ本体17の嵌合筒部18にパイプキャップ22を嵌合させる。このとき、Oリング20が圧縮変形して、アウターパイプ本体17とパイプキャップ22との間がシールされる。そして、パイプキャップ22の嵌合スリーブ23を貫通した止めネジ24を締め付けて、パイプキャップ22とアウターパイプ本体17とを離脱不能に固定する。
最後に、アウターパイプ11の分岐管15に表示部93を取り付ければ超音波流量計10は完成である。
この超音波流量計10のうち、アウターパイプ11の両端部壁13,13は、パッキン91,91を介して送給パイプ90の両フランジ90F,90F面に突き当てられ、その状態で両フランジ90F,90F同士が複数のボルト98(詳細には、全ねじのスタッドボルト)で締め付けられる(図1を参照)。これにより、超音波流量計10が送給パイプ90の途中に固定され、計測パイプ30が送給パイプ90に気密状態に接続されると共に、計測パイプ30の周囲を包囲したアウターパイプ11の内側が気密状態に保持される。ここで、アウターパイプ13,13の両端部壁13,13は、本発明の「パイプ接続部」に相当する。
このように本実施形態によれば、超音波センサ50は、その外面に固定された防振部材60と共にセンサ保持壁31の挿入領域31Aに、計測パイプ30の軸方向から組み付けられる。そして、計測パイプ30の外側にはアウターパイプ11が嵌合され、そのアウターパイプ11の両端部壁13,13が送給パイプ90の中間部に気密状態で密着している。つまり、アウターパイプ11によって計測パイプ30の周囲が気密状態に包囲されているから、センサ保持壁31の内側に気密のための構造を設ける必要は無く、センサ保持壁31は、超音波センサ50と共に防振部材60を保持する構造だけを備えていればよい。これにより、センサ保持壁31の形状や構造の制約が少なくなり、設計の自由度が高まる。
また、アウターパイプ本体17への計測パイプ30の挿入と、ピン入孔16Cへの端末ピン45の挿入を一度に行うことができ、さらに、ピン入孔16Cへの端末ピン45の挿入と同時に、気密部材46(詳細には、ピン保持筒46A)によってピン入孔16Cと端子ピン45との隙間がシールされるから、組み立て作業を簡略化することができる。
また、計測パイプ30のセンサ保持壁31,31は、計測パイプ30を内外に連通すると共に計測パイプ30の軸方向の端面側に開放した構造をなしているので、計測パイプ30を、その軸方向に開閉する1対の樹脂成形金型で成形することが可能となる。
さらに、計測パイプ30の内側の流体通過領域36を流れる流体は、連通路68(図14参照)を通って計測パイプ30とアウターパイプ11との間に形成された流体滞留領域96に流れ込み、流体滞留領域96内が流体通過領域36内と同じ圧力となる。よって、圧力センサ94により、流体通過領域36内の圧力を流体滞留領域96内の静圧として検出することができる。
計測パイプ30の外面から張り出した端子保持壁42とリブ壁40とがアウターパイプ11の内面に突き当てられているので、アウターパイプ11によって計測パイプ30を補強することができる。
超音波センサ50が防振部材60を介してセンサ保持壁31に固定されたことで、計測パイプ30を伝わるノイズ振動による計測誤差を防ぐことができる。
超音波センサ50から延びたリード線52が、アウターパイプ11の内側に収容されており外部に露出していないから、リード線52を保護することができ、送給パイプ90への超音波流量計10の取り付けの際にも邪魔になることはない。
超音波センサ50をセンサ保持壁31から取り外す際には、計測パイプ30の内外方向から超音波センサ50と防振部材60とを指で摘んで、計測パイプ30の端面方向へ引き抜けばよいから、従来のようにセンサ保持部を筒形構造とした場合に比べ、容易に取り外すことができる。
[第2実施形態]
図17は本発明の第2実施形態を示す。同図に示すように、本実施形態の超音波流量計100のうち、計測パイプ130は、その外周面の互いに180度離れた位置から突出した筒状のセンサ保持筒131,131(本発明の「センサ保持部」に相当する)を一体に備えている。センサ保持筒131,131は、計測パイプ130の軸方向に対して斜めに交差する方向に延びており、計測パイプ130の内外を連通している。
センサ保持筒131には、超音波センサ50が防振部材160と共に挿入されている。即ち、超音波センサ50の後端部を覆った防振部材160は、計測パイプ130の側方から計測パイプ130の軸方向と斜めに交差する方向に挿入されている。また、防振部材160は、超音波センサ50の外面とセンサ保持筒131の内周面との間で圧縮変形され、センサ保持筒131の所定位置に固定されている。なお、図示しないが、センサ保持筒131,131の内部には、センサ保持筒131,131内における超音波センサ50の挿入位置(挿入量)を位置決めするための位置決めストッパが設けられている。
計測パイプ130のうち軸方向の中間位置には、計測パイプ130の外面から放射状に張り出した複数のリブ壁40,40が設けられており、それらリブ壁40,40が、計測パイプ130の周囲を包囲したアウターパイプ111の内周面に突き当たっている。これにより、計測パイプ130がアウターパイプ111の内側で径方向に位置決めされている。
計測パイプ130の両端部からはフランジ130F,130Fが張り出している。このフランジ130F,130Fが送給パイプ90の途中に設けられたフランジ90F,90Fに突き当てられて、計測パイプ130の軸方向への移動が禁止されている。なお、フランジ90F,130F同士の間は気密状態とする必要はなく、計測パイプ130とアウターパイプ111との間の流体滞留領域96に、計測パイプ130を流れる流体が流入可能な構成でもよい。
計測パイプ130の周囲を包囲したアウターパイプ111は円筒状をなし、その内径が計測パイプ130のフランジ130Fの外径よりも大径となっている。即ち、計測パイプ130のフランジ130F,130Fは全周に亘ってアウターパイプ111の内周面から離れている。よって、計測パイプ130は、アウターパイプ111のどちら側の開放口からでも挿入することができる。
アウターパイプ111の両端部からはフランジ111F,111Fが張り出しており、そのフランジ111F,111Fが送給パイプ90のフランジ90F,90Fとボルト170及びナット171によって連結されている。そして、アウターパイプ111のフランジ111Fと送給パイプ90のフランジ90Fとの間は、例えばペースト状(又は液状)のシール剤や接着剤(図示せず)によって気密状態に接続されている。ここで、アウターパイプ111のフランジ111F,111Fは、本発明の「パイプ接続部」に相当する。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の構成によれば、上記第1実施形態と同等の効果を奏すると共に、アウターパイプ111を一部品で構成することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、送給パイプ90とアウターパイプ11,111との間を、パッキン91やシール剤を介して気密状態としていたが、アウターパイプ11の両端部壁13,13面或いはアウターパイプ111の両フランジ111F,111F面と、送給パイプ90のフランジ90F,90F面とを平滑面としておき、それら金属面同士を直接、面接合すると共に接合部分の全周を溶接して気密状態としてもよい。
(2)計測パイプ30,130は樹脂に限らず金属で構成してもよい。
(3)アウターパイプ11のアウターパイプ本体17とパイプキャップ22の双方に螺旋部を形成して螺合可能な構成としてもよい。また、アウターパイプ本体17とパイプキャップ22との間をシールを、ペースト状のシール剤や接着剤で行ってもよい。
(4)インサート成形により端子保持壁42に複数の端子ピン45をインサートしてもよい。
(5)上記第2実施形態において、計測パイプ130の内側にセンサ保持筒131,131の内面開口を覆うメッシュ構造の超音波透過網を装着してもよい。超音波透過網は、センサ保持筒131,131の内面開口だけを覆う形状でもよいし、計測パイプ130の内面全体を覆う円筒状であってもよい。これにより、計測パイプ130のうちセンサ保持筒131,131の内面開口の近傍における流体の流れを安定させることができる。
(6)上記第1及び第2実施形態では、計測パイプ30を斜めに交差した2位置に1対の超音波センサ50,50を配置(所謂「Z法」)して1測線で流量を計測していたが、計測パイプ30の軸方向を斜めに交差する方向で対向した超音波センサ50,50を複数対設けて、それら複数対の超音波センサ50,50間でそれぞれ送受信を行い、多測線で流量を計測するようにしてもよい。例えば、2対の超音波センサ50,50を、各対の測線(超音波の伝播経路)が計測パイプ30内で平行となるように設けてもよいし、各対の測線が計測パイプ30内で「X」状に交差する(所謂「X法」)ように設けてもよい(例えば、社団法人日本電気計測器工業会、「流量計の正しい使い方」、初版、日本工業出版株式会社、昭和63年9月30日、p.100,p.101を参照)。
本発明の第1実施形態に係る超音波流量計の断面図 超音波流量計の断面図 アウターパイプの側面図 アウターパイプの平面図 アウターパイプ本体の正面図 パイプキャップの正面図 計測パイプの斜視図 計測パイプの側面図 計測パイプの断面図 計測パイプの側面図 計測パイプの断面図 計測パイプの正面図 計測パイプの正面図 計測パイプの部分拡大図 防振部材の断面図 防振部材の正面図 第2実施形態に係る超音波流量計の断面図 従来の超音波流量計の断面図
符号の説明
10 超音波流量計
11 アウターパイプ
11 パイプ
13,13 端部壁(パイプ接続部、第1の端部位置決め壁、第2の端部位置決め壁)
15 分岐管
15A 配線処理口
16 内側膨出壁
16C ピン入孔(配線気密導出部)
17 アウターパイプ本体
20 Oリング(パイプシール部材)
22 パイプキャップ(アウターパイプ蓋体)
30 計測パイプ
31 センサ保持壁(センサ保持部)
36 流体通過領域
40 リブ壁(張出壁)
42 端子保持壁(張出壁)
45 端子ピン
46 気密部材(ピン入孔シール部材、配線気密導出部)
49 気密端子
50,50 超音波センサ
52 リード線
60 防振部材
68 連通路
90 送給パイプ
93 表示部
94 圧力センサ
96 流体滞留領域
100 超音波流量計
111 アウターパイプ
111F,111F フランジ(パイプ接続部)
130 計測パイプ
131,131 センサ保持筒(センサ保持部)

Claims (9)

  1. 流体が流れる送給パイプの中間部に接続可能な計測パイプと、その計測パイプのうち軸方向を斜めに交差する方向で対向した2位置に保持された1対の超音波センサとを備え、それら1対の超音波センサの間で超音波を送受波して前記流体の流量を計測する超音波流量計において、
    前記計測パイプの外側に嵌合されて、前記計測パイプを前記送給パイプに接続した状態に保持し、前記計測パイプの周囲を包囲して気密状態に保持するためのアウターパイプと、
    前記アウターパイプの両端部に備えられて、前記送給パイプに対して気密状態に接続するためのパイプ接続部と、
    前記計測パイプに形成されて、前記計測パイプの内外に連通したセンサ保持部と、
    前記超音波センサの外面に固定され、前記超音波センサの外面と前記センサ保持部の内面との間で圧縮変形して前記超音波センサを前記計測パイプに保持した防振部材とを備えたことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記センサ保持部は、前記計測パイプの内外に開放すると共に前記計測パイプの端面にも開放し、
    前記防振部材を前記超音波センサと共に前記計測パイプの軸方向から前記センサ保持部に圧入可能としたことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  3. 前記計測パイプは、樹脂の成形品であることを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計。
  4. 前記計測パイプと前記アウターパイプとの間に形成された流体滞留領域と、
    前記流体滞留領域と前記計測パイプの内側の流体通過領域との間を連通した連通路と、
    前記流体通過領域内の圧力を前記流体滞留領域内の静圧として検出するための圧力センサとを備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の超音波流量計。
  5. 前記アウターパイプは、円筒状のアウターパイプ本体と、前記アウターパイプ本体の一端部に嵌合又は螺合したアウターパイプ蓋体と、前記アウターパイプ本体と前記アウターパイプ蓋体との間をシールするパイプシール部材とからなり、
    前記アウターパイプ蓋体の内側に張り出し、前記計測パイプの一端部を径方向と軸方向の両方向で位置決めする第1の端部位置決め壁と、
    前記アウターパイプ本体の他端部から内側に張り出し、前記計測パイプの他端部を径方向と軸方向の両方向で位置決めする第2の端部位置決め壁とを設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の超音波流量計。
  6. 前記計測パイプの外面から張り出して前記アウターパイプの内面に突き当てられた複数の張出壁を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の超音波流量計。
  7. 前記アウターパイプの中間部に形成されて、前記超音波センサからの配線を気密状態を保持して前記アウターパイプの外部に導出するための配線気密導出部を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の超音波流量計。
  8. 前記計測パイプの外面から張り出した端子保持壁と、
    前記端子保持壁を貫通した状態に保持されて前記計測パイプの軸方向に延び、基端部に前記超音波センサの電線が接続された複数の端末ピンと、
    前記アウターパイプの中間部に形成されて、側方に開放した配線処理口と、
    前記アウターパイプに形成されて、前記配線処理口の開口縁から奥側に膨出すると共に、前記配線処理口側のみが開放した容器構造をなし、前記端子保持壁と前記計測パイプの軸方向で対向した内側膨出壁と、
    前記内側膨出壁に形成されて、前記計測パイプを前記アウターパイプに挿入する過程で前記複数の端末ピンが挿入される複数のピン入孔と、
    前記各ピン入孔と前記端末ピンとの間の隙間を密閉するためのピン入孔シール部材とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の超音波流量計。
  9. 前記アウターパイプの中間部から筒状の分岐管を突出してその内側を前記配線処理口とし、
    前記分岐管に固定されると共に、前記端末ピンに接続されて前記超音波流量計の計測結果を表示可能な表示部が備えられたことを特徴とする請求項8に記載の超音波流量計。
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