JP4847828B2 - Cmosイメージセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、CMOSイメージセンサおよびその製造方法に関するものである。
一般的に、CMOSイメージセンサは同一半導体基板上に各種回路の集積が可能であり、CCDと比較して低電圧・低消費電力という優れた特長を有している。更に、読み出し方式の自由度も大きいことから、受光素子に各種機能を付加する際にもその利便性は高い。そのため、1990年代初頭、携帯用途に最適な撮像素子として俄かに世間の注目を集め始め、1990年代後半からは民生用の製品にも数多く用いられるようになった。しかし、CMOSイメージセンサ製品が市場に出始めた頃、その受光部には、トランジスタ(Tr)のソースをそのまま流用した単純なPN接合フォトダイオード構造が用いられていたため、「暗電流」が大きいという問題を抱えていた。
なお、暗電流とは、露光(受光)動作時のリーク電流に相当し、光が入射していない条件下においてフォトダイオード(PD)内で発生、またはPDへ流れ込む電流を指す。暗電流が増加すると、消費電力が大きくなるだけでなく、画質も劣化する。なぜなら、光が入射していない状況下においてPD内へ電荷が流れ込むと、PDのポテンシャルが変化する。そして、そのポテンシャル変化をソースフォロワーTrが検出し、あたかも光が入射したかの信号が各画素から出力されてしまう。そのため画像が全体的に白っぽくなってコントラストが低下してしまうのである。
図13は、従来例に係るCMOSイメージセンサの単位画素の構成例を示す模式図である。図13に示すように、各画素には、光の入射を検出する埋め込みフォトダイオード(PD)が1つ存在する。このPDはリセットTr330によって初期化される。初期化後のPDに光が入射すると光電効果によって電荷が発生し、その電荷はPDに蓄積される。そして、蓄積された電荷は、転送Tr320がONしたときに電荷−電圧変換領域(FD)へと転送される。また、この転送電荷によるFDの電位変化を検出して増幅する役目をソースフォロワーTr340が担っている。このソースフォロワーTr340からの増幅信号の出力は選択Tr350で制御される。この様に、各画素内で信号を増幅する機能を有したものは、一般にActive Pixel Sensor(APS)と呼ばれている。APSでは、画素内で信号増幅を行うためS/N(信号対雑音比)の劣化が少ない。よって、現在のCMOSイメージセンサは殆ど全てがAPSである。
このようなCMOSイメージセンサにおいて、暗電流を低減するためには、転送Tr320のチャネル領域(以下、「転送チャネル領域」ともいう。)の不純物濃度を高くして、転送チャネル領域での電荷の平均自由工程を短くすることが有効である。これにより、転送チャネル領域からPDへ流れ込む電荷の量を相対的に低減することができるので、暗電流を低減することが可能である。
特開2001−28433号公報
ところで、図13において、転送チャネル領域の不純物濃度を高くすると、転送Tr320の閾値電圧も高くなるので、必要以上に高い制御電圧を用いる必要に迫られる、という問題があった。微細プロセスに於いて制御電圧は低下する傾向にあり、電圧増加は微細化の妨げとなる。また、転送チャネル領域の不純物濃度を高くすると、埋め込みPDから電荷を引き抜く際に、PD内の電荷を転送チャネル領域へと完全に引き抜くことが困難になる、という問題もあった。
このような問題を解決する方法として、特許文献1が公知となっている。即ち、特許文献1では、図14に示すように、転送チャネル領域321の不純物濃度を増加させずに、FD領域側の転送チャネル端にP型領域323を設けることにより、FD領域付近で発生した電荷がPDへと流れ込むことを抑制している。しかしながら、この方法では、転送チャネル領域321で発生する暗電流の低減(つまり、転送チャネルのSi/SiO2界面で発生する電荷の制御)はできていない。このため、低消費電力および高感度の達成には限界があり、よりいっそうの改善策が望まれていた。
そこで、この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、暗電流のさらなる低減が可能であり、低消費電力化と高感度化の両方を実現可能としたCMOSイメージセンサの製造方法の提供を目的とする。
〔発明〕 発明のCMOSイメージセンサの製造方法は、シリコン基板にN型不純物が導入されて形成されたフォトダイオードと、前記フォトダイオードの上方を覆うように前記シリコン基板に形成されたP型不純物層と、前記フォトダイオードに蓄積される電荷を所定領域に転送するために前記シリコン基板に形成されたNMOSトランジスタと、を備え、前記NMOSトランジスタは、前記シリコン基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、前記ゲート電極のうちの前記ゲート絶縁膜と接する部分は、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンとが前記電荷の転送方向に向けて順に配置された構造となっているCMOSイメージセンサの製造方法であって、前記シリコン基板上に形成された前記ゲート絶縁膜上に、前記ゲート電極用のポリシリコンを形成する工程と、前記ポリシリコンを形成した後で、前記シリコン基板に前記P型不純物を注入して前記P型不純物を形成する工程と、を含み、前記P型不純物層を形成する工程では、前記P型ポリシリコンとなる領域の上方を開口した形状のマスクパターンを用いて前記シリコン基板に前記P型不純物を注入する、ことを特徴とするCMOSイメージセンサの製造方法。
このような構成であれば、P型不純物層を形成すると同時に、P型ポリシリコンを形成することできる。つまり、P型不純物層の形成工程を、P型ポリシリコンの形成工程と兼用することができるので、工程数の増加を抑制することができる。
〔発明〕 発明2のCMOSイメージセンサの製造方法は、発明のCMOSイメージセンサの製造方法において、前記P型不純物層を形成した後で、前記シリコン基板にN型不純物を注入して前記NMOSトランジスタのソースまたはドレインを形成する工程、を含み、前記ソースまたはドレインを形成する工程では、前記P型ポリシリコンの上方を覆い、且つN型ポリシリコンとなる領域の上方を開口した形状のマスクパターンを用いて前記シリコン基板に前記N型不純物を注入する、ことを特徴とするものである。
このような構成であれば、ソースまたはドレインを形成すると同時に、N型ポリシリコンを形成することできる。つまり、ソースまたはドレインの形成工程を、N型ポリシリコンの形成工程と兼用することができるので、工程数の増加を抑制することができる。
本発明によれば、CMOSイメージセンサにおいて、暗電流のさらなる低減が可能であり、低消費電力化と高感度化の両方を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の実施の形態に係るCMOSイメージセンサの単位画素の構成例を示す模式図である。
図1に示すように、CMOSイメージセンサの各画素には、例えば、埋め込み型のフォトダイオード(埋め込みPD)と、転送トランジスタ(Tr)20と、電化−電圧変換領域(FD)と、リセットTr30とがそれぞれ1つずつ存在する。埋め込みPDとFDはP型のシリコン基板1内に形成されており、転送Tr20やリセットTr30はシリコン基板1上に形成されている。
図1に示すように、埋め込みPDは、N型不純物層(N−層)3とP型不純物層(P層)5とで構成されている。N型不純物層3はPウェル7に埋め込むように形成されており、その上にP型不純物層5が形成されている。N型不純物層3は電荷蓄積部であり、P型不純物層5は表面正孔蓄積部(即ち、N型不純物層とシリコン基板1表面とを分離するための層)である。以下では、説明の便宜上からN型不純物層3をPDともいう。
また、FDは例えばN型不純物層(N+層)21で構成されており、Pウェル7の表面に形成されている。図1に示すように、PDは転送Tr20のソースであり、FDは転送Trのドレインである。さらにFDは、Reset−Trのドレインでもある。
図1に示すCMOSイメージセンサの単位画素における撮像動作は、例えば以下の通りである。即ち、PDはリセットTr30によって初期化される。初期化後のPDに光が入射すると光電効果によって電荷が発生し、その電荷はPDに蓄積される。そして、蓄積された電荷は、転送Tr20がONしたときにFDへと転送される。また、この転送電荷によるFDの電位変化を検出して増幅する役目をソースフォロワーTr40が担っている。このソースフォロワーTr40からの増幅信号の出力は選択Tr50で制御される。
ところで、このCMOSイメージセンサでは、転送Tr20のゲート電極が例えばP型ポリシリコンとN型ポリシリコンとで構成されており、これにより、暗電流の低減が図られている。以下、この点について詳しく説明する。
図2(A)は、本発明の第1実施形態に係る転送Tr20の構成例を示す概念図である。図2(A)において、転送トランジスタ20のゲート電極10の材質は例えばポリシリコンであり、ゲート電極10のうちのPD側の部位は導電型がP型のポリシリコン(即ち、P型ポリシリコン)11で構成され、そのFD側の部位は導電型がN型のポリシリコン(即ち、N型ポリシリコン)13で構成されている。つまり、ゲート電極10のうちのゲート絶縁膜25と接する部分は、電荷の転送方向に向けて、P型ポリシリコン11と、N型ポリシリコン13とが順に配置された構造となっている。
図2(B)は、電荷蓄積時(即ち、転送TrがOFFされているとき)の図2(A)の破線に沿ったポテンシャルを示す概念図である。転送Tr20のゲート電極10は、そのPD側の部位がP型ポリシリコン11で構成され、そのFD側の部位がN型ポリシリコン13で構成されているため、ゲート電極10直下のシリコン基板(即ち、転送チャネル領域)のポテンシャルには勾配が生じており、PD側でポテンシャルが低く、FD側でポテンシャルが高くなっている。
ここで、暗電流(電子e−)は、ゲート絶縁膜/半導体基板界面に存在する界面準位で発生する。つまり、図2(A)に示す転送Tr20では、ゲート電極10直下のゲート絶縁膜25/シリコン基板1界面に存在する界面準位で電子e−が発生する。
しかしながら、図2(B)に示すように、この転送Tr20では転送チャネル領域にポテンシャル勾配が生じているため、電荷蓄積時に転送チャネル領域で発生した電子e−は直ぐにFD側へ引き寄せられ、PD側へは流れ込みにくくなっている。従って、PD側の暗電流量が低下してノイズ成分が減少するので、高画質の画像を伝えることができる。また、電荷蓄積時は、FD側は常にリセットされているので、転送チャネル領域で発生した電子e−がFD内へ流れ込んでも何ら問題は無い。
一方、図2(C)は、電荷転送時(即ち、転送TrがONしているとき)の図2(A)の破線に沿ったポテンシャルを示す概念図である。図2(C)に示すように、転送チャネル領域における上記ポテンシャル勾配は、電荷転送時においても電荷蓄積時と同じように右肩下がりが維持されるので、PDから転送チャネル領域へと引き抜かれた電子e−はポテンシャル勾配によってFD側へと強く引き寄せられる。従って、PDからFDへの電荷の転送効率を向上することができる。
次に、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの製造方法について説明する。図3(A)〜図5(C)は、CMOSイメージセンサの埋め込みPD、FDおよび転送Tr20の製造方法を示す工程図である。また、図6(A)および(B)は、CMOSイメージセンサの構成例を示す平面図と、そのA−A´断面図である。なお、図6(A)では、説明の便宜上から層間絶縁膜の図示を省略している。
図3(A)に示すように、まず始めに、P型のシリコン基板1を用意する。次に、図3(B)に示すように、シリコン基板1にLOCOS(local oxidation of silicon)層51を形成する。そして、PD、FDおよび転送トランジスタが形成される領域の上方を開口し、それ以外の領域の上方を覆うレジストパターン53を形成する。次に、このレジストパターン53をマスクにP型不純物をイオン注入して、シリコン基板1の表面にP型不純物層55を形成する。このP型不純物のイオン注入は、転送トランジスタの閾値調整用である。P型不純物層55を形成した後、レジストパターン53を例えばアッシングして除去する。その後、シリコン基板1に例えばフッ酸(HF)を用いたウェットエッチングを施して、P型不純物層55の表面を覆うシリコン酸化膜を取り除く。
次に、図3(C)に示すように、シリコン基板1上にゲート絶縁膜25を形成する。ここで、ゲート絶縁膜25は、例えばSiO膜、Si膜、SiON膜またはhigh−k膜である。ゲート絶縁膜25としてSiO膜を形成する場合には、例えばシリコン基板1を熱酸化することでSiO膜を形成する。次に、ゲート絶縁膜25上に例えばノンドープのポリシリコン膜27を形成する。このポリシリコン膜27の形成は例えばCVDで行う。
次に、図3(D)に示すように、N型ポリシリコンが形成される領域の上方を開口し、それ以外の領域の上方を覆うレジストパターン57をポリシリコン膜27上に形成する。そして、このレジストパターン57をマスクにポリシリコン膜27にN型不純物をイオン注入して、ポリシリコン膜27にN型ポリシリコン13を形成する。N型ポリシリコン13を形成した後は、レジストパターン57を例えばアッシングして除去する。
続いて、図4(A)に示すように、P型ポリシリコンが形成される領域の上方を開口し、それ以外の領域の上方を覆うレジストパターン59をポリシリコン膜27上に形成する。そして、このレジストパターン59をマスクにポリシリコン膜27にP型不純物をイオン注入して、ポリシリコン膜27にP型ポリシリコン11を形成する。P型ポリシリコン11を形成した後は、レジストパターン59を例えばアッシングして除去する。
次に、図4(B)に示すように、ゲート電極が形成される領域の上方を覆い、それ以外の領域の上方を露出させるレジストパターン61をポリシリコン膜27上に形成する。そして、このレジストパターン61をマスクにポリシリコン膜27を例えばドライエッチングする。このようにして、図4(C)に示すように、P型ポリシリコン11とN型ポリシリコン13とで構成されるゲート電極10をゲート絶縁膜25上に形成する。ドライエッチングによってゲート電極10を形成した後は、図4(B)に示したレジストパターン61を例えばアッシングして除去する。
次に、図5(A)に示すように、埋め込みPDが形成される領域の上方を覆い、それ以外の領域の上方を露出させるレジストパターン63をシリコン基板1上に形成する。そして、このレジストパターン63をマスクにシリコン基板1にN型不純物をイオン注入してN型不純物層(PD)3を形成し、さらに、P型不純物をイオン注入してP型不純物層5を形成する。ここで、N型不純物をイオン注入する際の注入エネルギーEを、P型不純物をイオン注入する際の注入エネルギーEよりも大きく設定することで、断面視でP型不純物層5下にN型不純物層3が配置された構造を形成することができる。上述したように、埋め込みPDは、N型不純物層3とP型不純物層5とで構成され、P型不純物層5は表面正孔蓄積部としての機能を、N型不純物層3は電荷蓄積部としての機能をそれぞれ果たす。埋め込みPDを形成した後は、レジストパターン63を例えばアッシングして除去する。
次に、図5(B)に示すように、FDが形成される領域の上方を露出し、それ以外の領域の上方を覆うレジストパターン65をシリコン基板1上に形成する。そして、このレジストパターン65をマスクにシリコン基板1にN型不純物をイオン注入する。これにより、N型不純物層(FD)21をシリコン基板1に形成する。FDを形成した後は、レジストパターン65を例えばアッシングして除去する。
次に、図5(C)に示すように、シリコン基板1上の全面に層間絶縁膜67を形成する。この層間絶縁膜67は例えばSiO膜またはSi膜であり、その形成は例えばCVDで行う。層間絶縁膜67を形成した後は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、層間絶縁膜67を部分的に取り除き、N型不純物層(FD)21の表面を底面とするコンタクトホール(図示せず)を形成する。そして、例えばタングステン(W)膜をシリコン基板1の上方全面に形成し、このW膜を平坦化処理する。W膜の形成は例えばスパッタリングで行い、W膜の平坦化処理は例えばCMPで行う。これにより、図6(A)及び(B)に示すように、コンタクトホール内にコンタクト電極69を形成する。
このように、本発明の第1実施形態によれば、図2(A)〜(C)に示したように、P型ポリシリコン11直下のポテンシャルは、N型ポリシリコン13直下のポテンシャルよりも低く、P型ポリシリコン11の直下からN型ポリシリコン13の直下へ電子e−を引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成される。
従って、埋め込みPDの電荷蓄積時に、転送チャネル領域で発生した電子e−をFD側へ引き寄せることができ、転送チャネル領域の不純物濃度を高めに設定しなくても、転送チャネル領域からPDへの電荷の流入を抑制することができる。これにより、CMOSイメージセンサにおいて、暗電流のさらなる低減が可能であり、低消費電力化と高感度化の両方を実現することができる(以下、この効果を「暗電流の低減効果」ともいう。)。
また、PDに蓄積された電子e−をFDに転送するとき(即ち、転送TrがONしたとき)も、転送チャネル領域における上記のポテンシャル勾配は維持されるので、PDから転送チャネル領域へと引き抜かれた電子e−はポテンシャル勾配によってFD側へと流れ込み易くなる。従って、PDからFDへの電荷の転送効率を向上することができる(以下、この効果を「転送効率の向上効果」ともいう。)。
この第1実施形態では、シリコン基板1が本発明の「半導体基板」に対応し、N型不純物層(PD)3が本発明の「フォトダイオード」に対応し、N型不純物層(FD)21が本発明の「所定領域」に対応している。また、P型シリコン11とN型シリコン13とが本発明の「仕事関数が異なる複数種類の層」に対応している。さらに、P型シリコン11が本発明の「第2導電型の第1半導体層」にも対応し、N型シリコン13が本発明の「第1導電型の第2半導体層」にも対応している。
(2)第2実施形態
図7(A)〜図9(B)は、本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの製造方法を示す工程図である。
図7(A)に示すように、まず始めに、エピタキシャル成長法によって、シリコン基板101上に単結晶のシリコン層102を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入技術を用いて、図7(B)に示すように、シリコン層102にPウェル103を形成する。そして、シリコン層102にLOCOS層104を形成する。図7(B)に示すように、Pウェル103は、LOCOS層104が形成される領域と、電荷−電圧変換領域(FD)が形成される領域のシリコン層102にそれぞれ形成し、埋め込みPDが形成される領域のシリコン層102には形成しないようにする。
次に、図7(B)に示すように、埋め込みPDおよびFDが形成される領域の上方を露出し、それ以外の領域を覆うレジストパターン105を形成する。そして、このレジストパターン105をマスクに用いてシリコン層102に、転送Trにおける閾値調整用の不純物をイオン注入する。ここでは、閾値調整用の不純物の一例としてBF2をイオン注入する。このようなイオン注入によって、埋め込みPDおよびFDが形成される領域のシリコン層102表面にP型不純物層106を形成する。P型不純物層106を形成した後、レジストパターン105を例えばアッシングして除去する。
次に、シリコン基板101に例えばフッ酸(HF)を用いたウェットエッチングを施して、基板表面を薄く覆っているシリコン酸化膜を取り除く。そして、図7(C)において、シリコン層102上にゲート絶縁膜111を形成する。ここで、ゲート絶縁膜111は、例えばSiO膜、Si膜、SiON膜またはhigh−k膜である。ゲート絶縁膜111としてSiO膜を形成する場合には、例えばシリコン基板101を熱酸化することでSiO膜を形成する。次に、ゲート絶縁膜111上に例えばノンドープのポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜の形成は例えばCVDで行う。そして、このポリシリコン膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて所定形状にパターニングし、ゲート電極120を形成する。
図7(C)に示すように、ゲート電極120を形成した後は、埋め込みPDの電荷蓄積領域となるN型不純物層130をシリコン層102に形成する。このN型不純物層130の形成工程では、まず始めに、埋め込みPDが形成される領域の上方を開口するレジストパターン141をシリコン基板101上に形成する。次に、このレジストパターン141をマスクに、図7(C)の左斜め上方からシリコン層102に例えばリン(Phosphorus)をイオン注入してN型不純物層130を形成する。なお、N型不純物層130がゲート電極120下に入り込む距離は、この斜めイオン注入の注入角度を調整することによって制御する。
次に、図8(A)に示すように、シリコン層102表面にP型不純物層132を形成して、直前に形成したN型不純物層130をシリコン層102内に埋め込む。このP型不純物層132の形成工程では、レジストパターン141をマスクに、図8(A)の右斜め上方からシリコン層102表面に例えばBF2をイオン注入する。ここで、P型不純物をイオン注入する際の注入エネルギーEP1を、N型不純物をイオン注入した際の注入エネルギーEよりも小さく設定することで、断面視でN型不純物層130の上にP型不純物層132が配置された構造を形成することができる。なお、ゲート電極120端と、このBF2のイオン注入エリア端との距離は、BF2の斜めイオン注入角度を調整することによって制御する。この例では、N型不純物層130の一部がP型不純物層132下から露出するように、BF2のイオン注入エリアを設定している。また、このBF2の斜めイオン注入によって、ゲート電極120のPD側端部の上側121aがP型化する。
次に、図8(B)に示すように、P型不純物層132下から露出しているN型不純物層130の表面(以下、「露出部位」ともいう。)と重なるように、シリコン層102の表面にP型不純物層134を形成して、N型不純物層130をシリコン層102内に完全に埋め込む。このP型不純物層134の形成工程では、レジストパターン141をマスクに、図8(B)の左斜め上方からシリコン層102表面に例えばボロン(B)をイオン注入する。ここで、P型不純物をイオン注入する際の注入エネルギーEP2を、N型不純物をイオン注入した際の注入エネルギーEよりも小さく設定することで、断面視でN型不純物層130の上にP型不純物層134が配置された構造を形成することができる。なお、上記の露出部位は、転送Trのゲート電極120下であるため、ゲート絶縁膜111を通してのイオン注入となる。この例では、イオン種に軽イオンのボロンを選択し、その注入量はゲート絶縁膜111にFatalダメージが残らない程度にする。この例では、ボロンの斜めイオン注入角度を最適化することで、その注入エリアを制御している。また、このボロンの斜めイオン注入によって、ゲート電極120のPD側端部の下側121bがP型化する。シリコン層102表面にP型不純物層134を形成した後は、レジストパターン141を例えばアッシングして除去する。
次に、シリコン基板101の上方全面に例えばSi膜を形成する。このSi膜の形成は例えばCVDで行う。そして、図8(C)に示すように、このSi膜をエッチバックして、ゲート電極120の側壁にサイドウォール144を形成する。なお、このSi膜のエッチング工程では、予め、埋め込みPDの真上からゲート電極120のP型化された部分(以下、「P型ポリシリコン」という。)121の真上にかけての領域をレジストパターン146で覆っておく。これにより、エッチバック工程でP型不純物層134の表面が削られることを防ぎ、埋め込みPDにエッチングダメージが及ぶことを防いでいる。ゲート電極120の側壁にサイドウォール144を形成した後は、レジストパターン146を例えばアッシングして除去する。
次に、図9(A)に示すように、P型ポリシリコン121を除くゲート電極の上方と、FDが形成される領域の上方とを露出し、それ以外の領域の上方を覆うレジストパターン151をシリコン基板101上に形成する。そして、このレジストパターン151をマスクにシリコン層102に例えばヒ素(Arsenic)をイオン注入する。これにより、ゲート電極のうちのP型ポリシリコン121を除いた部分をN型化する(即ち、N型ポリシリコン123を形成する)と共に、シリコン層102に高濃度のN型不純物層(FD)160を形成する。
その後、シリコン基板101上の全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成する。この層間絶縁膜は例えばSiO膜またはSi膜であり、その形成は例えばCVDで行う。層間絶縁膜を形成した後は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、層間絶縁膜を部分的に取り除き、FDの表面を底面とするコンタクトホール(図示せず)を形成する。そして、例えばタングステン(W)膜をシリコン基板101の上方全面に形成し、このW膜を平坦化処理する。W膜の形成は例えばスパッタリングで行い、W膜の平坦化処理は例えばCMPで行う。これにより、図9(B)に示すように、コンタクトホール内にコンタクト電極169を形成する。
このように、本発明の第2実施形態によれば、上述した「暗電流の低減効果」と、「転送効率の向上効果」の両方を可能としたCMOSイメージセンサを製造することが可能である。
また、この第2実施形態では、図8(A)および(B)に示したように、レジストパターン141をマスクにP型不純物を斜めイオン注入することによって、P型不純物層132、134を形成すると同時に、P型ポリシリコン121を形成することができる。さらに、図9(A)に示したように、レジストパターン151をマスクにN型不純物をイオン注入することによって、N型不純物層160を形成すると同時に、N型ポリシリコン123をすることができる。つまり、P型不純物層132、134の形成工程をP型ポリシリコン121の形成工程と兼用できると共に、N型不純物層160の形成工程をN型ポリシリコン123の形成工程と兼用できる。従って、工程数の増加を抑制しつつ、ゲート電極にP型領域とN型領域とを作り込むことが可能である。
この第2実施形態では、シリコン基板101とシリコン層102との組み合わせが本発明の「半導体基板」に対応し、N型不純物層(PD)130が本発明の「フォトダイオード」に対応し、N型不純物層(FD)160が本発明の「所定領域」に対応している。また、P型シリコン121とN型ポリシリコン123とが本発明の「仕事関数が異なる複数種類の層」に対応している。さらに、P型シリコン121が本発明の「第2導電型の第1半導体層」にも対応し、N型ポリシリコン123が本発明の「第1導電型の第2半導体層」にも対応している。
(3)第3実施形態
図10(A)〜図11(D)は、本発明に係るゲート電極10の、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンとの組み合わせ例を示す図である。各図の左側はゲート電極を立体的に示した図であり、各図の右側はゲート電極をA−A´で切断したときの模式図である。
上記の第1実施形態では、図10(A)に示すように、ゲート電極10がP型ポリシリコンとN型ポリシリコンとで構成されており、PD側にP型ポリシリコンが、FD側にN型ポリシリコンがそれぞれ配置されている場合について説明した。しかしながら、ゲート電極10の構成はこれに限られることはなく、例えば図10(B)〜図11(D)のような構成でも良い。
即ち、図10(B)では、ゲート電極10がP+ポリシリコンと、P−ポリシリコンと、N−ポリシリコンと、N+ポリシリコンとで構成されており、アクティブ領域においてこれらの層が(電荷の転送方向である)PDからFDに向けて順に配置された構造となっている。P+ポリシリコンはP−ポリシリコンよりもP型不純物の濃度が高く、N+ポリシリコンはN−ポリシリコンよりもN型不純物の濃度が高い。
このような構成であれば、P+ポリシリコンの直下とP−ポリシリコンの直下との間、P−ポリシリコンの直下とN−ポリシリコンの直下との間、N−ポリシリコンの直下とN+ポリシリコンの直下との間に、電子e−をFD側へ引き寄せるようなポテンシャル勾配がそれぞれ形成される。従って、「暗電流の低減効果」と、「転送効率の向上効果」の両方を得ることができる。
図10(C)では、ゲート電極10が第1のN型ポリシリコンと、P型ポリシリコンと、第2のN型ポリシリコンとで構成されており、これらの層がPDからFDに向けて順に配置された構造となっている。このような構成であっても、P型ポリシリコンの直下からFD側のN型ポリシリコンの直下にかけて電子をFD側へ引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成されるので、「暗電流の低減効果」を得ることができる。
図11(A)では、ゲート電極10がP型ポリシリコンとN型ポリシリコンとで構成されており、P型ポリシリコンがPD側に配置され、N型ポリシリコンがFD側に配置されている。また、この例では、図11(A)に示すように、P型ポリシリコンの上方はN型ポリシリコンで覆われている。このような構成であっても、P型ポリシリコンの直下から、N型ポリシリコンのゲート絶縁膜と接触している脚部の直下にかけて、電子をFD側へ引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成される。従って、「暗電流の低減効果」と、「転送効率の向上効果」の両方を得ることができる。
図11(B)では、ゲート電極10がP型ポリシリコンと、N型ポリシリコンとで構成されており、P型ポリシリコンは転送チャネル領域の中心部を横断するように配置されている。また、図11(B)に示すように、P型ポリシリコンの上方とそのPD側、FD側の各側面はN型ポリシリコンで覆われている。このような構成であっても、P型ポリシリコンの直下から、N型ポリシリコンのFD側脚部の直下にかけて、電子をFD側へ引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成される。従って、「暗電流の低減効果」を得ることができる。
図11(C)では、ゲート電極10がP型ポリシリコンと、N型ポリシリコンとで構成されており、P型ポリシリコンは転送チャネル領域の中心部を横断するように配置されている。また、N型ポリシリコンは平面視でPDからFDに向かう方向と直行する方向に開口したコの字型となっている。そして、N型ポリシリコンの開口部にP型ポリシリコンが嵌め込まれており、PDからFDに向けて、N型ポリシリコンと、P型ポリシリコンと、N型ポリシリコンとが順に配置された構造となっている。
このような構成であっても、P型ポリシリコンの直下からN型ポリシリコンのFD側の部位の直下にかけて、電子をFD側に引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成される。従って、「暗電流の低減効果」を得ることができる。なお、図11(C)に示す例では、P型ポリシリコンが転送チャネル領域を完全に横断していることが望ましい。その理由は、P型ポリシリコンが転送チャネル領域を完全に横断していない場合は、転送チャネル領域において上記のポテンシャル勾配が部分的に形成されないおそれがあるからである。ポテンシャル勾配が部分的に形成されないと、その部分では電子e−を引き寄せることができず、「暗電流の低減効果」が低くなるおそれがある。
図11(D)では、ゲート電極10がP型ポリシリコンと、N型ポリシリコンとで構成されており、P型ポリシリコンはPD側に配置されている。また、N型ポリシリコンは平面視でPD側に開口したコの字型となっている。そして、N型ポリシリコンの開口部にP型ポリシリコンが嵌め込まれており、PDからFDに向けて、N型ポリシリコンと、P型ポリシリコンとが順に配置された構造となっている。
このような構成であっても、P型ポリシリコンの直下からN型ポリシリコンの直下にかけて、電子をFD側に引き寄せるようなポテンシャル勾配が形成される。従って、「暗電流の低減効果」と、「転送効率の向上効果」の両方を得ることができる。なお、図11(D)に示す例においても、P型ポリシリコンが転送チャネル領域を完全に横断していることが望ましい。その理由は、上述したように、P型ポリシリコンが転送チャネル領域を完全に横断していない場合は、ポテンシャル勾配が部分的に形成されないおそれがあり、その結果、「暗電流の低減効果」が低くなるおそれがあるからである。
(4)第4実施形態
上記の第1〜第3実施形態では、P型ポリシリコンと、N型ポリシリコンとでゲート電極を構成することについて説明した。これは、N型ポリシリコンの仕事関数(WF:Work function)が約4.17eVであり、P型ポリシリコンの仕事関数(WF)が約5.25eVであり、この2つの仕事関数差がシリコン基板表面にポテンシャル勾配を発生させるからである。
しかしながら、本発明では、例えばP型ポリシリコンの代替材料として、N型ポリシリコンよりもWF値が大きな導電材を用いることも可能である。その場合には、代替材料とN型ポリシリコンとの仕事関数差に起因して、基板表面のポテンシャルに勾配が生じることとなる。なお、P型シリコンの代替材料としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
銀(WF=4.31eV)、銅(WF=4.52eV)、金(WF=4.70eV)、ニッケル(WF=4.74eV)、パラジウム(WF=5.00eV)、プラチナ(WF=5.30eV)、モリブデン(WF=4.53eV)、タングステン(WF=4.63eV)、ケイ化モリブデン(WF=4.80eV)、ケイ化タングステン(WF=4.80eV)。
次に、上記のような代替材料を使用する場合のゲート電極の製造方法について説明する。
図12(A)〜(E)は、代替材料を用いたゲート電極の製造方法を示す工程図である。図12(A)に示すように、まず始めに、P型の半導体基板201上に絶縁層(酸化膜)203を形成し、その上にN型ポリシリコン205を形成する。ここで、半導体基板201とは例えばシリコン基板である。また、ポリシリコンに対するN型不純物の添加は例えばin−situで行う。次に、図12(B)に示すように、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、代替材料が形成される領域のN型ポリシリコン膜205だけを取り除き、絶縁層203を底面とする開口部207を形成する。
次に、図12(C)に示すように、P型ポリシリコンの代替材料210を半導体基板201の上方全面に形成して開口部207を埋め込む。この代替材料210の形成は、例えばCVDやスパッタリング技術で行う。次に、代替材料210にエッチバックまたはCMP処理を施して、代替材料210をその厚さ分だけ削り取り、図12(D)に示すように、開口部207のみに代替材料210を残存させる。その後、図12(E)に示すように、ゲート電極が形成される領域の上方を覆い、それ以外の領域の上方を露出するレジストパターン211を半導体基板201上に形成する。そして、このレジストパターン211をマスクにN型ポリシリコン205をエッチングする。これにより、代替材料210とN型ポリシリコン205とで構成されるゲート電極を完成させる。
このように、本発明の第4実施形態によれば、P型ポリシリコンを使用しない場合でも、上述した「暗電流の低減効果」と、「転送効率の向上効果」の両方を可能としたCMOSイメージセンサを製造することが可能である。この第4実施形態では、代替材料210とN型ポリシリコン205とが本発明の「仕事関数が異なる複数種類の層」に対応している。
実施の形態に係るCMOSイメージセンサの単位画素の構成例を示す模式図。 第1実施形態に係る転送Tr20の構成例を示す図。 第1実施形態に係る製造方法を示す図(その1)。 第1実施形態に係る製造方法を示す図(その2)。 第1実施形態に係る製造方法を示す図(その3)。 第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す図。 第2実施形態に係る製造方法を示す図(その1)。 第2実施形態に係る製造方法を示す図(その2)。 第2実施形態に係る製造方法を示す図(その3)。 第3実施形態に係るゲート電極の構成例を示す図(その1)。 第3実施形態に係るゲート電極の構成例を示す図(その2)。 第4実施形態に係る製造方法を示す図。 従来例を示す図(その1)。 従来例を示す図(その2)。
符号の説明
1、101 シリコン基板
3、130 N型不純物層(PD)
5、132、134 P型不純物層
7、103 Pウェル
10、120 ゲート電極
11、121 P型ポリシリコン
13、123 N型ポリシリコン
21、160 N型不純物層(FD)
20 転送Tr
25、111 ゲート絶縁膜
27 (ノンドープ)ポリシリコン膜
51、104 LOCOS層
55、106 P型不純物層(閾値調整用)
67 層間絶縁膜
69、169 コンタクト電極
102 シリコン層
144 サイドウォール
201 半導体基板
203 絶縁層
205 N型ポリシリコン
207 開口部
210 代替材料

Claims (2)

  1. シリコン基板にN型不純物が導入されて形成されたフォトダイオードと、前記フォトダイオードの上方を覆うように前記シリコン基板に形成されたP型不純物層と、前記フォトダイオードに蓄積される電荷を所定領域に転送するために前記シリコン基板に形成されたNMOSトランジスタと、を備え、
    前記NMOSトランジスタは、前記シリコン基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、
    前記ゲート電極のうちの前記ゲート絶縁膜と接する部分は、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンとが前記電荷の転送方向に向けて順に配置された構造となっているCMOSイメージセンサの製造方法であって、
    前記シリコン基板上に形成された前記ゲート絶縁膜上に、前記ゲート電極用のポリシリコンを形成する工程と、
    前記ポリシリコンを形成した後で、前記シリコン基板に前記P型不純物を注入して前記P型不純物を形成する工程と、を含み、
    前記P型不純物層を形成する工程では、
    前記P型ポリシリコンとなる領域の上方を開口した形状のマスクパターンを用いて前記シリコン基板に前記P型不純物を注入する、ことを特徴とするCMOSイメージセンサの製造方法。
  2. 前記P型不純物層を形成した後で、前記シリコン基板にN型不純物を注入して前記NMOSトランジスタのソースまたはドレインを形成する工程、を含み、
    前記ソースまたはドレインを形成する工程では、
    前記P型ポリシリコンの上方を覆い、且つN型ポリシリコンとなる領域の上方を開口した形状のマスクパターンを用いて前記シリコン基板に前記N型不純物を注入する、ことを特徴とする請求項に記載のCMOSイメージセンサの製造方法。
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