JP4846724B2 - 重合性液晶材料 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、重合性液晶(LC)材料、これから製造される光学的に二軸のフィルム、これにおいて用いられる新規な重合性化合物並びに光学デバイス、例えば補償板およびLCディスプレイ(LCD)における材料およびフィルムの使用に関する。
背景および従来技術
二軸のネガティブなC板遅延板は、光学的パラメーター、例えば大きい視野角におけるコントラスト比およびグレースケール表示を改善するためのLCDにおける補償板として用いるのに適する。この光学的特性における二軸のネガティブなC板遅延板は、プレナーなA板およびネガティブなC板の組み合わせに近似するが、このような組み合わせよりも良好な光学的性能を示す。二軸のネガティブなC板遅延板の面内異方性(Δnxy)は、A板に近似し、面外異方性(ΔnxzおよびΔnyz)は、ネガティブなC板に近似する。模擬実験により、二軸のネガティブなC板遅延板の光学的性能は、連続的に積み重ねられたA板およびネガティブなC板の光学的性能よりも優れており、LCDについての格別に良好な視野角性能を示すことが、示された。さらに、単一の二軸のフィルムを2つの積み重ねられたフィルムの代わりに用いると、費用および製造の問題が低減する。
WO 03/01544には、変形したらせん構造を有し、楕円形の屈折率を有するコレステリックフィルムを含む二軸のネガティブなC板が開示されている。これにはまた、このようなフィルムを、二色性UV光開始剤を含む重合性のコレステリックなLC材料から製造する方法が開示されている。コレステリックな材料は、基板上に設けられ、直線偏光したUV光で照射される。二色性UV光開始剤を直線偏光したUV光と組み合わせて用いると、LC材料における変形したらせん構造が誘発され、次にこれは、インサイチュ(in-situ)重合により固定される。この結果、得られたポリマーフィルムは、楕円形屈折率および光学的な二軸性を示す。
しかし、従来技術において開示されたフィルムは、限定された二軸性を有するに過ぎない。フィルムの二軸性を増大させるために、新たな材料および方法が必要である。
本発明の目的は、改善された特性を有する、特に一層高い二軸性指数を有する、二軸のネガティブなC板遅延板を製造するための新規な材料および方法を提供することにあった。本発明の他の目的は、専門家に有用である二軸フィルムを製造するための材料のプールを拡張することにあった。本発明の他の目的は、以下の詳細な記載から当業者に直ちに明らかである。
これらの目的は、本発明においてクレームされている材料および方法を提供することにより達成することができることが、見出された。
用語の定義
用語「フィルム」は、機械的安定性を有する堅い、または柔軟な、自立の、または独立のフィルム、および支持基板の上の、または2つの基板の間の被膜または層を含む。
用語「液晶性またはメソゲン性材料」または「液晶性またはメソゲン性化合物」は、1つまたは2つ以上のロッド型、板型またはディスク型のメソゲン性基、即ち液晶(LC)相挙動を誘発する能力を有する基を含む材料または化合物を意味する。ロッド型または板型の基を有するLC化合物はまた、当該分野において「カラミティック(calamitic)」液晶として知られている。ディスク型の基を有するLC化合物はまた、当該分野において「ディスコティック」液晶として知られている。メソゲン性基を含む化合物または材料は、必ずしもこれら自体LC相を示す必要はない。また、これらが、他の化合物との混合物において、あるいはメソゲン性化合物もしくは材料またはこれらの混合物が重合した場合にのみLC相挙動を示すことが、可能である。
単純のために、用語「液晶材料」を、以下でメソゲン性材料とLC材料との両方について用いる。
1つの重合性基を有する重合性化合物をまた、「単反応性」化合物と呼び、2つの重合性基を有する化合物を、「二反応性」化合物と呼び、2つより多い重合性基を有する化合物を、「多反応性」化合物と呼ぶ。重合性基を有しない化合物をまた、「非反応性」化合物と呼ぶ。
用語「反応性メソゲン」(RM)は、重合性のメソゲン性または液晶性化合物を意味する。
用語「ダイレクター」は、当該分野において知られており、LC材料中のメソゲン性基の長い分子軸(カラミティック化合物の場合において)または短い分子軸(ディスコティック化合物の場合において)の好ましい配向方向を意味する。
一軸にポジティブな複屈折LC材料を含むフィルムにおいて、光学軸は、ダイレクターにより付与される。
光学フィルムまたは層における二軸性の程度を、二軸性指数BI=R/Rthにより表すことができ、ここで、
Figure 0004846724
であり、ここでdは、フィルムの厚さであり、nおよびnは、フィルム平面内の直交する方向における主屈折率であり、nは、フィルム平面に垂直な方向における主屈折率である。
発明の概要
本発明は、重合性LC材料であって、
A)0.15またはこれより高い、好ましくは0.20またはこれより高い、高い複屈折を有し、好ましくは式I
Figure 0004846724
式中、
Pは、重合性の基であり、
Spは、スペーサー基または単結合であり、
Aは、複数回出現する場合には、互いに独立して、芳香族もしくは脂肪族5もしくは6員環、または2個もしくは3個の縮合した芳香族もしくは脂肪族5もしくは6員環を含む基であり、これらの環は、随意にN、OおよびSから選択された1個または2個以上のヘテロ原子を含み、随意に1個または2個以上の同一の、または異なる基Lにより置換されており、
Zは、複数回出現する場合には、互いに独立して、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−S−CO−、−CO−S−、−O−CO−O−、−CO−NR−、−NR−CO−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=CR−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CY=CY−、−C≡C−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または単結合であり、
およびR00は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、
およびYは、互いに独立してH、F、ClまたはCNであり、
m1、m2は、互いに独立して0、1または2であり、m1+m2≦3であり、
、Lは、互いに独立して、F、Cl、Br、I、CN、NO、P−Sp−または1〜12個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであり、ここで、1個または2個以上のH原子は、随意にFまたはClにより置換されており、
r1、r2は、互いに独立して0、1、2、3または4であり、
は、H、ハロゲン、CN、NCS、SF、P−Sp−または1〜20個のC原子を有し、随意にF、Cl、Br、IもしくはCNにより単置換もしくは多置換されている直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基は、随意に、各々の場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−NR−CO−、−CO−NR−、−NR−CO−NR−、−S−CO−、−CO−S−、−CY=CY−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されている、
から選択される、少なくとも1種の重合性メソゲン性化合物、
B)2つまたは3つ以上の重合性基を有する少なくとも1種の重合性メソゲン性化合物、
C)好ましくは少なくとも40μm−1、極めて好ましくは少なくとも60μm−1の高いらせんねじれ力(HTP)を有する少なくとも1種のキラルな化合物、
D)随意に、液晶相、好ましくは互変性ネマティック相および好ましくは75℃またはこれより高い、高い透明点を有する、少なくとも1種の単反応性重合性化合物、
E)少なくとも1種の二色性光開始剤
を含む、前記重合性LC材料に関する。
本発明はさらに、本明細書中に記載した重合性LC材料から得られる、光学的に二軸のフィルムに関する。
本発明はさらに、本明細書中に記載した二軸フィルムの、光学的デバイス、例えばLCDにおける遅延または補償フィルムとしての使用に関する。
本発明はさらに、本明細書中に記載した二軸フィルムを含む補償板に関する。
本発明はさらに、本明細書中に記載した補償板または二軸フィルムを含むLCDに関する。
発明の詳細な説明
式Iで表される特に好ましい化合物は、
−m1が1であり、
−m2が0であり、
−Rが、Clまたは1〜12個のC原子、好ましくは1〜6個のC原子を有し、ここで、1つもしくは2つの隣接していないCH基が、随意に、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−もしくは−CO−S−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されている、随意に一フッ素化もしくは多フッ素化されている直鎖状もしくは分枝状アルキル、極めて好ましくは1〜6個のC原子を有する随意に一フッ素化もしくは多フッ素化されている直鎖状もしくは分枝状アルキル、アルコキシもしくはアルキルスルファニル(−S−アルキル)から選択され、
−Aが、随意に1〜4個の基Lで置換されている1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり、
−r1が0、1または2であり、
−r2が0、1または2であり、
−r1+r2が1または2であり、
−Zが−COO−、−OCO−または単結合である
ものである。
極めて好ましいのは、式Ia
Figure 0004846724
式中、PおよびSpは、式Iにおいて定義した通りであり、
は、−COO−、−OCO−または単結合、好ましくは−COO−であり、
1a,1b,2a,2bは、互いに独立してF、Cl、CN、(O)2b+1−cまたはCOCH、好ましくはCl、CHまたはOCHであり、
r1a、r1b、r2a、r2bは、互いに独立して0または1であり、r1a、r1b、r2a、r2bの少なくとも1つは1であり、
1aは、Clまたは、1〜6個のC原子を有する随意に一フッ素化もしくは多フッ素化されている直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つの隣接していないCH基は、随意に、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されており、
aは、0または1であり、
bは、1または2であり、
cは、0、1、2、3、4または5である、
で表される化合物である。
特に好ましいのは、
−r1aおよびr1bが1である、
−r1bが0である、
−r2bが0である、
−r2aおよびr2bが0である、
−r1aが1であり、r1bが0である、
−r2aが1であり、r2bが0である、
−R1aが、Clまたは1〜6個のC原子を有する随意に一フッ素化もしくは多フッ素化されているアルキル、アルコキシもしくはアルキルスルファニル(−S−アルキル)、極めて好ましくはCl、CH、C、OCH、OC、SCH、SC、OCF、OCHF、OCHFまたはOC、最も好ましくはCl、CH、C、OCHまたはSCHである、
式Iaで表される化合物である。
式Iaで表される化合物は、新規であり、本発明の他の観点である。
本発明の他の観点は、式Iaで表される新規な化合物の、光学的および電気光学的部品もしくはデバイス、特に光学フィルム、偏光板、補償板、ビームスプリッタ、反射性フィルム、配向層、カラーフィルター、ホログラフィック素子、高温スタンピング箔、着色画像、装飾またはセキュリティーマーキング、液晶顔料、接着剤、異方性機械的特性を有する合成樹脂、化粧品、診断法、非線形光学、光学的情報記憶における、またはLCディスプレイデバイスのためのLC媒体における、好ましくは重合性LC材料において用いるための、および光学的な二軸フィルムを製造するための使用に関する。
式Iaで表される新規な化合物を、US 6,514,578またはGB 2 388 599 Aに記載されている方法と同様にして、特に以下のスキーム1および2に従って、またはこれらと同様にして、製造することができ、ここで、Lは、上記に示したL1aの意味の1つを有し、rは0、1または2であり、Rは、上記に示したR1aの意味の1つを有する。
スキーム1:
Figure 0004846724
スキーム2:
Figure 0004846724
成分B)は、好ましくは、式II
Figure 0004846724
式中、P、Sp、L、L、r1およびr2は、互いに独立して、式Iの意味を有し、ZおよびZは、式IにおけるZについて示した意味の1つを有し、Lは、Lの意味の1つを有し、r3は、r1の意味の1つを有する、
で表される1種または2種以上の二反応性化合物を含む。
特に好ましいのは、ZおよびZが−CHCH−、−COO−、−OCO−または単結合である、特にZが−COO−であり、Zが−OCO−である、式IIで表される化合物である。さらに好ましいのは、r2およびr3が0であり、r1が0、1または2であり、LがF、Cl、CH、C、OCHまたはCOCHである、式IIで表される化合物である。
成分C)のキラルな化合物を、従来技術から知られている随意に重合性の、キラルなドーパント、例えば商業的に入手できるR−もしくはS−811、R−もしくはS−1011、R−もしくはS−2011、R−もしくはS−3011、R−もしくはS−4011、R−もしくはS−5011、またはCB15(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyから)から選択することができる。
特に好ましいのは、らせんねじれ力(HTP)の高い値を有する、特に少なくとも40μm−1、極めて好ましくは少なくとも60μm−1、例えば60〜110μm−1のHTPを有する、キラルな化合物である。
極めて好ましいのは、WO 98/00428(ソルビトール類)、GB 2,328,207(ヒドロベンゾイン類)、WO 02/94805(ビナフトール類)、WO 02/34739(ビナフトール類)、WO 02/06265(TADDOL類)、WO 02/06196またはWO 02/06195(CFO基を有する化合物、特にビナフトール類)中に開示されている、高いHTPを有するキラルな化合物である。
特に好ましいのは、WO 02/34739およびWO 02/94805に開示されているキラルなビナフトール類である。極めて好ましいのは、式III
Figure 0004846724
式中、Rは、式IのRの意味の1つを有するかまたはP−Spであり、P、Sp、Z、A、L、L、r1およびr2は、式Iの意味を有し、m3は、0、1、2または3である、
で表される化合物である。
極めて好ましいのは、RがP−Spである、式IIIで表される化合物である。さらに好ましいのは、m3が0または1であり、Zが−COO−、−OCO−または単結合であり、Aが随意に1個もしくは2個の基Lにより置換されている1,4−フェニレン、またはトランス−1,4−シクロヘキシレンである、式IIIで表される化合物である。極めて好ましいのは、以下の化合物である。
Figure 0004846724
式中、xは、1〜12の整数であり、Pは、式Iにおいて定義した通りである。
成分D)は、好ましくは、ネマティック相、好ましくは互変性ネマティック相および85℃またはこれより高い、好ましくは100℃またはこれより高い透明点(ネマティック−アイソトロピック相転移温度)を有する1種または2種以上の化合物を含む。極めて好ましいのは、式IV
Figure 0004846724
式中、P、Sp、A、Z、L、L、r1、r2は、式Iの意味を有し、
m4は、0、1または2であり、
は、−COO−、−OCO−または単結合であり、
、Lは、互いに独立して、式IにおけるLの意味の1つを有し、
r4、r5は、互いに独立して、0、1、2、3または4であり、r4+r5>0であり、
は、H、ハロゲン、CN、NCS、SFまたは1〜20個のC原子を有し、随意にF、Cl、Br、IもしくはCNにより単置換もしくは多置換されている直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基は、随意に、各々の場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−NR−CO−、−CO−NR−、−NR−CO−NR−、−S−CO−、−CO−S−、−CY=CY−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されている、
から選択された化合物である。
特に好ましいのは、m4が0または1、最も好ましくは0であり、Zが−COO−であり、r1が0であり、r4が1であり、r5が0または1である、式IVで表される化合物である。極めて好ましいのは、以下の式
Figure 0004846724
式中、PおよびSpは、式Iにおいて定義した通りであり、
4a,5aは、互いに独立してF、Cl、CH、C、OCHまたはCOCHであり、
r4a、r5aは、0または1であり、r4a+r5a>0であり、
2aは、Clまたは、1〜12個のC原子、好ましくは1〜6個のC原子を有し、ここで、1つまたは2つの隣接していないCH基が随意に、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されている、随意に一フッ素化もしくは多フッ素化されている直鎖状アルキルである、
で表される化合物である。
特に好ましいのは、
−r4aが1である、
−r5aが0である、
−L4aまたはL5aがClまたはOCHである、
−R2aがCl、CN、OCH、OC、SCH、SC、OCF、OCHF、OCHFまたはOC、極めて好ましくはClまたはOCHである、
式IVで表される化合物である。
成分E)は、好ましくは、メソゲン性または液晶性光開始剤を含む。
二色性光開始剤として、例えば以下の化合物を用いることができる。
Figure 0004846724
特に好ましいのは、EP-A-1 388 538に開示されている、α−アミノ基を含む二色性光開始剤、特に式V
Figure 0004846724
式中、A、Z、m3、Lおよびr1は、上記で定義した通りであり、R、R’およびR”は、式IにおけるRの意味の1つを有する、
で表されるものである。R’およびR”は、好ましくは、1〜6個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシから選択される。Rは、好ましくは、上記で定義した無極性基である。
式Vで表される極めて好ましい化合物は、以下のものである。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
式中、L”は、HまたはFであり、Rは、1〜12個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシであり、R’およびR”は、1〜6個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシ、極めて好ましくはメチル、エチルまたはプロピルから選択される。
本明細書中に示す式において、R、RおよびRは、極性基または無極性基であってもよい。極性基は、好ましくは、ハロゲン、CN、NCS、SF、OCH、1〜4個のC原子を有する随意に一フッ素化または多フッ素化されているアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシ、および1〜4個のC原子を有する一フッ素化、オリゴフッ素化または多フッ素化されているアルキルまたはアルコキシから選択される。無極性基は、好ましくは、1個または2個以上、好ましくは1〜15個のC原子を有し、「極性基」の前述の定義によって包含されない、随意にハロゲン化されているアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシから選択される。
特に好ましい極性基は、F、Cl、CN、OCH、COCH、COC、COOCH、COOC、CF、CHF、CHF、OCF、OCHF、OCHF、CおよびOC、特にF、Cl、CN、CF、OCHFおよびOCFから選択される。特に好ましい無極性基は、1〜12個のC原子を有する非置換アルキルまたは2〜12個のC原子を有する非置換アルコキシから選択される。
R、RまたはRがアルキル基またはアルコキシ基である、即ち末端CH基が−O−により置換されている場合には、これは、直鎖状または分枝状であってもよい。これは、好ましくは直鎖状であり、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有し、従って好ましくは例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシまたはオクトキシ、さらにノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ノノキシ、デコキシ、ウンデコキシ、ドデコキシ、トリデコキシまたはテトラデコキシである。
R、RまたはRがオキサアルキルである、即ち1つのCH基が−O−により置換されている場合には、これは、好ましくは、例えば直鎖状2−オキサプロピル(=メトキシメチル)、2−(=エトキシメチル)もしくは3−オキサブチル(=2−メトキシエチル)、2−、3−もしくは4−オキサペンチル、2−、3−、4−もしくは5−オキサヘキシル、2−、3−、4−、5−もしくは6−オキサヘプチル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−オキサオクチル、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−オキサノニルまたは2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−オキサデシルである。
R、RまたはRがアルキルスルファニル(チオエーテル)、即ち隣接する基に結合したCH基が−S−により置換されているアルキルである場合には、これは、好ましくは直鎖状であり、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有し、従って好ましくは例えばメチルスルファニル、エチルスルファニル、プロピルスルファニル、ブチルスルファニル、ペンチルスルファニル、ヘキシルスルファニル、ヘプチルスルファニル、オクチルスルファニル、さらにノニルスルファニル、デシルスルファニル、ウンデシルスルファニルまたはドデシルスルファニルである。
R、RまたはRは、アキラルな基またはキラルな基であってもよい。
本明細書中に示す式において、Aは、好ましくは、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、ジオキサン−2,5−ジイル、フラン−2,5−ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、ピロール−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル、デカリン−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイルから選択され、これらの基は、随意に上記で定義したLにより単置換または多置換されている。
Z、ZおよびZ1〜3は、好ましくは、−COO−、−OCO−、−CHCH−、−OCF−、−CFO−、−CY=CY−または単結合、極めて好ましくは−COO−、−OCO−または単結合から選択される。
1〜5は、好ましくは、F、Cl、CN、NO、CH、C、OCH、OC、COCH、COC、COOCH、COOC、CF、OCF、OCHFまたはOC、特にF、Cl、CN、CH、C、OCH、COCHまたはOCF、最も好ましくはF、Cl、CH、OCHまたはCOCHから選択される。
好ましくは、−(A−Z)m1−、−(A−Z)m2−、−(A−Z)m3−および−(A−Z)m4−は、以下に列挙する基およびこれらの鏡像から選択される。ここで、Pheは、1,4−フェニレンであり、PheLは、1〜4個の上記で定義した基Lにより置換されている1,4−フェニレンであり、Cycは、1,4−シクロヘキシレンであり、Zは、式IにおけるZの意味の1つを有する。
Figure 0004846724
式中、Zは、好ましくは、−COO−、−OCO−、−OCF−、−CFO−、−CHCH−、−CH=CH−または単結合である。
これらの好ましい式におけるPheLは、好ましくは、
Figure 0004846724
を示し、Lは、各々独立して、上記に示した意味の1つを有する。
ハロゲンは、好ましくはFまたはClである。
およびYは、好ましくはHまたはFである。
重合性基Pは、重合反応、例えばラジカル性もしくはイオン性連鎖重合、重付加もしくは重縮合に関与することができるか、または、例えば縮合もしくは付加により、重合類似反応においてポリマー主鎖にグラフトすることができる基である。特に好ましいのは、連鎖重合反応、例えばラジカル性、カチオン性またはアニオン性重合のための重合性基である。極めて好ましいのは、C−C二重結合または三重結合を含む重合性基、および開環反応により重合することができる重合性基、例えばオキセタンまたはエポキシドである。
極めて好ましくは、重合性基Pは、
Figure 0004846724
から選択され、Wは、H、Cl、CN、CF、フェニルまたは1〜5個のC原子を有するアルキル、特にH、ClまたはCHであり、WおよびWは、互いに独立して、Hまたは1〜5個のC原子を有するアルキル、特にH、メチル、エチルまたはn−プロピルであり、W、WおよびWは、互いに独立して、Cl、1〜5個のC原子を有するオキサアルキルまたはオキサカルボニルアルキルであり、WおよびWは、互いに独立して、H、Clまたは1〜5個のC原子を有するアルキルであり、Pheは、随意に1個または2個以上の上記で定義した基Lにより置換されている1,4−フェニレンであり、kおよびkは、互いに独立して0または1である。
特に好ましい基Pは、
Figure 0004846724
である。
極めて好ましいのは、アクリレートおよびオキセタン基である。オキセタンは、重合(架橋)により比較的低い収縮を生じ、これにより、フィルム内の比較的低い応力発生が得られ、秩序化の一層高い保持および一層少ない欠陥がもたらされる。オキセタン架橋はまた、カチオン性開始剤を必要とし、これは、フリーラジカル開始剤とは異なり、酸素に対して不活性である。
スペーサー基Spについて、当業者にこの目的で知られているすべての基を、用いることができる。スペーサー基Spは、好ましくは、P−Sp−がP−Sp’−X−であるように、式Sp’−Xで表され、ここで、
Sp’は、随意にF、Cl、Br、IまたはCNにより単置換または多置換されている、1〜20個のC原子、好ましくは1〜12個のC原子を有するアルキレンであり、またここで、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基は、随意に、各々の場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NH−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−NR−CO−O−、−O−CO−NR−、−NR−CO−NR−、−CH=CH−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されており、
Xは、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−COO−、−CO−NR−、−NR−CO−、−NR−CO−NR−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−CH=CR−、−CY=CY−、−C≡C−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または単結合であり、
およびR00は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、
およびYは、互いに独立して、H、F、ClまたはCNである。
Xは、好ましくは、−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−CH=CR−、−CY=CY−、−C≡C−または単結合であり、特に−O−、−S−、−C≡C−、−CY=CY−または単結合、極めて好ましくは、共役系を形成することができる基、例えば−C≡C−もしくは−CY=CY−、または単結合である。
代表的な基Sp’は、例えば、−(CH−、−(CHCHO)−CHCH−、−CHCH−S−CHCH−または−CHCH−NH−CHCH−または−(SiR00−O)−であり、pは、2〜12の整数であり、qは、1〜3の整数であり、RおよびR00は、上記で示した意味を有する。
好ましい基Sp’は、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、オクタデシレン、エチレンオキシエチレン、メチレンオキシブチレン、エチレン−チオエチレン、エチレン−N−メチルイミノエチレン、1−メチルアルキレン、エテニレン、プロペニレンおよびブテニレンである。
さらに好ましいのは、1つまたは2つの基P−Sp−を有する化合物であり、ここでSpは単結合である。2つの基P−Spを有する化合物の場合において、2つの重合性基Pおよび2つのスペーサー基Spの各々は、同一であるかまたは異なっていてもよい。
他の好ましい態様において、基Sp’は、以下の式
Figure 0004846724
式中、
は、1〜9個のC原子を有するアルキレンもしくはアルキレン−オキシ基または単結合であり、
は、1〜10個のC原子を有し、非置換であるか、F、Cl、BrまたはCNにより単置換または多置換されていてもよいアルキルまたはアルコキシ基であり、また、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基が、各々の場合において互いに独立して、−C≡C−、−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、酸素原子が互いに直接結合しないように置換されていることが可能であり、
は、1〜10個のC原子を有するアルキレンもしくはアルキレン−オキシ基または単結合であり、Qとは異なり、
は、重合性基Pに結合している、
で表されるキラルな基である。
本発明の重合性LC材料は、好ましくは、キラルスメクティックもしくはキラルネマティック(コレステリック)LC相または青色相を有する。特に好ましいのは、コレステリックなLC(CLC)材料である。
重合性LC材料は、好ましくは、1種または2種以上の一官能価のキラルな重合性メソゲン性化合物および1種または2種以上の二官能価または多官能価のアキラルな重合性メソゲン性化合物を含む。
前述の成分A〜E)の化合物に加えて、重合性LC材料は、1種または2種以上の追加の重合性メソゲン性化合物を含むことができる。これらの追加の化合物は、好ましくは、以下の式
Figure 0004846724
Figure 0004846724
式中、PおよびLは、上記で定義した通りであり、Aは、随意に1〜4個の基Lにより置換されているシクロヘキシレンまたはフェニレンであり、xは、1〜12の整数であり、uおよびvは、互いに独立して0または1であり、Rは、上記で定義した極性の、または無極性の基であり、フェニル環は、随意に1つ、2つ、3つまたは4つの基Lにより置換されている、
から選択される。
式I、IV、II、IIIおよびV並びにR1〜R10で表される化合物は、従来技術から知られているか、または自体公知であり、有機化学の標準的な学術書、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie, Thieme-Verlag, Stuttgartに記載されている方法により、またはこれと同様にして合成することができる。
式Iで表される化合物は、例えばUS 6,514,578に開示されている。
式IVで表される化合物は、US 6,491,990に開示されている。
式IIIで表される化合物は、WO 02/94805に開示されている。
式Vで表される化合物は、EP-A-1 388 538に開示されている。
式IIで表される化合物および好適な追加の重合性メソゲン性化合物、例えば式R1〜R10で表される化合物は、例えばWO 93/22397、US 5,518,652、DE 195 04 224、US 5,750,051、US 5,770,107およびUS 6,514,578に開示されている。
成分A)〜E)に加えて、重合性LC材料は、好ましくは、
F)1種または2種以上の界面活性剤、
G)1つ、2つまたは3つ以上の重合性基を有する1種または2種以上の非メソゲン性化合物、
H)1種または2種以上の連鎖移動剤、
I)材料の光重合を開始するために用いられる波長において吸収最大を有する1種または2種以上の染料
から選択された1種または2種以上の成分を含む。
好ましい態様において、重合性材料は、1種または2種以上の界面活性剤F)を含んで、低いティルト角を有するプレナー配向を達成する。好適な界面活性剤は、例えば、J. Cognard, Mol.Cryst.Liq.Cryst. 78, 追補1、1-77 (1981)中に記載されている。特に好ましいのは、非イオン性界面活性剤、例えば非イオン性フルオロカーボン界面活性剤、例えば商業的に入手できるフルオラッド(Fluorad)(登録商標)(3Mから)もしくはゾニル(Zonyl)FSN(登録商標)(DuPontから)、またはEP 1 256 617 A1に記載されている重合性フルオロカーボン界面活性剤である。さらに好ましいのは、GB 2 383 040 Aに開示されているマルチブロック界面活性剤である。
他の好ましい態様において、重合性材料は、1種または2種以上の非メソゲン性重合性化合物G)を、好ましくは0〜30%、好ましくは0〜20%の濃度で含む。単反応性非メソゲン性化合物の典型的な例は、アルキルアクリレート類またはアルキルメタクリレート類である。二反応性非メソゲン性化合物についての典型的な例は、1〜20個のC原子を有するアルキル基を有するアルキルジアクリレート類またはアルキルジメタクリレート類である。多反応性非メソゲン性化合物についての典型的な例は、トリメチルプロパントリメタクリレートまたはペンタエリスリトールテトラアクリレートである。
他の好ましい態様において、重合性材料は、1種または2種以上の連鎖移動剤H)を含んで、ポリマーフィルムの物理的特性を修正する。特に好ましいのは、チオール化合物、例えば一官能価チオール化合物、例えばドデカンチオールまたは多官能価チオール化合物、例えばトリメチルプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)、極めて好ましくは例えばWO 96/12209、WO 96/25470またはUS 6,420,001に開示されているメソゲン性またはLCチオール化合物である。連鎖移動剤を加えた場合には、遊離のポリマー鎖の長さおよび/またはポリマーフィルムにおける2つの架橋間のポリマー鎖の長さを制御することができる。連鎖移動剤の量を増大させた場合には、ポリマーフィルムにおけるポリマー鎖の長さは、減少する。
他の好ましい態様において、重合性材料は、材料の重合のために用いられる放射線の波長において吸収最大を有する、1種または2種以上の染料I)を含む。特に好ましいのは、UV染料、例えば4,4’−アゾキシアニソールまたは商業的に入手できるチヌビン(Tinuvin)(Ciba AG, Basel, Switzerlandから)である。
好ましい重合性LC混合物は、
A)5〜60%、好ましくは10〜40%、極めて好ましくは15〜30%の式Iで表される1種または2種以上の化合物、
B)5〜80%、好ましくは10〜65%、極めて好ましくは15〜55%の2つまたは3つ以上の重合性基を有する1種または2種以上のメソゲン性化合物、
C)0.1〜20%、好ましくは1〜15%、極めて好ましくは2〜10%の1種または2種以上のキラルな化合物、
D)0〜70%、好ましくは5〜60%、極めて好ましくは10〜50%の1種または2種以上の式IVで表される化合物、
E)0.1〜15%、好ましくは0.5〜10%、極めて好ましくは1〜7%の1種または2種以上の二色性光開始剤、
F)0〜10%、好ましくは0.01〜5%、極めて好ましくは0.05〜3%の1種または2種以上の界面活性剤、
G)0〜30%、好ましくは5〜20%の1種または2種以上の一、二または多官能価の重合性非メソゲン性化合物、
H)0〜15%、好ましくは0.5〜7%の1種または2種以上の連鎖移動剤、
I)0〜10%、好ましくは0.1〜7%の、材料の重合のために用いられる波長において吸収最大を有する1種または2種以上の染料
を含む。
本発明の重合性LC材料を、二軸フィルムを製造するために用いることができる。従って、本発明の他の観点は、本明細書中に記載した重合性材料から得られる二軸フィルムに関する。
本発明の二軸フィルムは、好ましくは、変形したらせんを有するコレステリック構造を有し、楕円のディスコティック屈折率楕円体を生じる。さらに、コレステリックならせんのピッチは、可視波長範囲よりも十分低い、好ましくは225nmより低い値を有し、従って平均の方向性屈折率のみを経験する。この結果、ブラッグ反射バンドが、UV範囲の光において発生し、従ってフィルムは、光の可視波長を透過し、純粋にこれらの可視波長についての交差した偏光板の間の遅延板として挙動する。
二軸フィルムは、n>n>nを有する光学的に二軸のネガティブなC対称を有し、ここで、nおよびnは、フィルム平面内の直交方向における主屈折率であり、nは、フィルム平面に垂直な主屈折率である。
二軸フィルムの反射波長は、好ましくは380nmより低い。さらに好ましいのは、400nmまたはこれより高い、好ましくは380nmまたはこれより高い波長を有する光について実質的に透過性である二軸フィルムである。極めて好ましくは、二軸フィルムは、380nm〜少なくとも780nmの波長を有する可視光線について実質的に透過性である。
二軸フィルムの厚さは、好ましくは0.5〜5μm、極めて好ましくは0.5〜3μmである。
本発明の二軸フィルムの軸上遅延(前にRとして定義した)は、好ましくは10〜150nm、極めて好ましくは20〜100nm、最も好ましくは30〜80nmである。
他の好ましい態様は、四分の一波長遅延フィルム(QWF)として用いるための、約四分の一波長(λ/4)の遅延(λ=入射光の波長)を有する二軸フィルムに関する。このような使用のために特に好ましいのは、90〜200nm、好ましくは100〜175nmの遅延値である。
他の好ましい態様は、二分の一波長遅延フィルム(HWF)として用いるための、約二分の一波長(λ/2)の遅延を有する二軸フィルムに関する。このような使用のために特に好ましいのは、180〜400nm、好ましくは200〜350nmの遅延値である。
本発明の他の観点は、二軸フィルムの製造方法に関する。特に好ましいのは、本明細書中に記載した重合性LC材料の層を基板上に設け、材料をこのLC相においてプレナー配向に配列させ、直線偏光した光に露光することにより材料を光重合させ、随意に重合した材料を基板から取り外すことによる、二軸フィルムの製造方法である。
極めて好ましくは、二軸フィルムを、WO 03/54111に記載されている方法と同様にして製造する。この方法において、重合性コレステリックLC材料を、薄膜として基板上に被覆し、ここでこれは、フィルムの平面に対して実質的に垂直なコレステリックらせんを有するプレナー配向を採る。LC材料のプレナー配向を、配向剤、例えば界面活性剤を加えることにより、または配向層を基板に設け、および/または基板もしくは配向層をラビングすることにより、助長することができる。材料をまた、高温において焼きなまして、配向を改善することができる。
次に、配向したコレステリック材料を、直線偏光したUV光に露光する。材料中に存在する二色性光開始剤(E)は、LCダイレクターに平行なこのUV吸収軸を有して局所的に配向する。偏光したUV光で照射した場合には、重合を開始する遊離基は、主に局所的なダイレクターが偏光の方向に対して平行にある箇所に生成する。
不均質な遊離基生成の結果、主に高度に反応性の成分、例えば二官能価または多官能価の重合性化合物の局所的な重合がもたらされる。この結果、らせんの半回転内の高い反応性の成分と低い反応性の成分との間の濃度勾配がもたらされる。高度に反応性の成分は、ダイレクターがE界に平行にある箇所において濃縮され(遊離基の最大濃度)、比較的反応性が低い成分、例えば一官能価の重合性の、または重合性でない化合物は、ダイレクターがE界に垂直である箇所において濃縮される。キラルな成分の局所化された変化の結果、正弦曲線らせんの変形がもたらされる(これを、本明細書中でまた「変形した(distorted)」、または「変形した(deformed)」らせんと呼ぶ)。
本発明の重合性LC材料を用いることにより、0.2またはこれ以上の二軸性指数BIを有するフィルムを達成することが、可能である。本発明の二軸フィルムは、好ましくはBI≧0.14、特に≧0.20、極めて好ましくは≧0.25、最も好ましくは≧0.30の値を有する。
重合性のLCキラル混合物は、好ましくは、この選択性の反射波長が、通常は重合のために用いられる光の波長(典型的には約365nmのUV光)よりも低く、複屈折の局所的な変化を可能にするように設計される。これは、高いねじれを有する式IIIで表されるキラルな化合物を用いて、ブラッグ反射バンドをUV中に移動させることにより、および改善された二色性光開始剤、特に式Vで表されるものを用いることにより、達成される。
本発明の重合性のLCキラル混合物により、フィルム製造方法を、大量生産に特に適する3分未満、好ましくは1分未満の硬化時間を伴って、プラスチック基板上に製造するのに適するようにすることが可能になる。
本発明の重合性LC混合物は、高い透明点を有し、LC相内の一層高い温度における重合を可能にする。重合性材料のLC相内の重合温度をある程度上昇させることにより、得られたポリマーフィルムの二軸性を向上させることか可能であることが、見出された。従って、高い透明点を有する重合性LC混合物は、特に好適であり、好ましい。好ましくは、重合性材料のLC相内の重合温度を、40℃〜100℃、特に40℃〜90℃、好ましくは50℃〜80℃、極めて好ましくは55℃〜65℃または60℃〜80℃の範囲内で選択する。
また、直線偏光した光線照射の偏光方向を変化させることにより、二軸フィルムの遅軸の方向を制御することが、可能である(「遅軸」は、x方向、即ち最も高い屈折率nの方向に相当する)。例えば、直線偏光したUV光での照射を、UV光を直線偏光板(例えば商業的に入手できる染料がドーピングされた吸収偏光板)を通過させることにより、達成することができる。次に、得られた二軸フィルムにおける遅軸の方向は、偏光板の透過軸の方向に相当する。偏光板を回転させることにより、遅軸の方向をこのように制御することができる。
本発明の他の好ましい態様において、光学的に二軸のフィルムは、異なる遅延複屈折を有する少なくとも2つの領域または異なる遅延を有する2つもしくは3つ以上の領域のパターンを含む。
このようなフィルムを、上記した方法であって、重合性材料の選択された領域のみを重合させる前記方法により、製造することができる。これを、例えば、覆われていない領域のみをUV光に露光するようにするフォトマスクによる光重合により、達成する。次に、種々の領域を、種々の条件の下で、例えば種々の硬化温度において重合させ、軸上遅延の変化をもたらす。
また、種々の遅延値を有し、前述の値の各々が、直線偏光した光を円偏光した光に変換するこの効率が原色である赤、緑および青(R、G、B)の1つの光について最適化されるように調整される、1つまたは2つ以上、好ましくは1つ、2つまたは3つの異なる領域のパターンを含む二軸フィルムを製造することが、可能である。特に、遅延の前述の値は、以下の通りである:
600nmの波長を有する赤色光について、遅延は、140〜190nm、好ましくは145〜180nm、極めて好ましくは145〜160nm、最も好ましくは150nmである。
550nmの波長を有する緑色光について、遅延は、122〜152nm、好ましくは127〜147nm、極めて好ましくは132〜142nm、最も好ましくは137nmである。
450nmの波長を有する青色光について、遅延は、85〜120nm、好ましくは90〜115nm、極めて好ましくは100〜115nm、最も好ましくは112nmである。
二軸フィルムを製造するために、重合性材料を、好ましくは基板上に被覆または印刷し、均一な方向に配向させ、重合させて、配向を永久的に固定する。基板として、例えばガラスもしくは石英シートまたはプラスチックフィルムもしくはシートを、用いることができる。また、第2の基板を、被覆した混合物の上に、重合前および/または重合中および/または重合後に配置することが、可能である。基板を、重合後に取り外すかまたは取り外さないことができる。化学線による硬化の場合において、2枚の基板を用いる場合には、少なくとも1つの基板は、重合のために用いる化学線について透過性でなければならない。アイソトロピックまたは複屈折基板を、用いることができる。基板を重合後に重合したフィルムから取り外さない場合には、好ましくはアイソトロピックな基板を用いる。
好ましくは、少なくとも1つの基板は、プラスチック基板、例えばポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)のフィルム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリカーボネート(PC)またはトリアセチルセルロース(TAC)のフィルム、特に好ましくはPETフィルムまたはTACフィルムである。複屈折基板として、例えば一軸に延伸したプラスチックフィルムを、用いることができる。例えば、PETフィルムは、デュポン帝人フィルムから、メリネックス(Melinex)(登録商標)の商品名の下で商業的に入手できる。
重合性材料を、基板上に、慣用の塗布手法、例えばスピンコーティングまたはブレードコーティングにより適用することができる。これをまた、基板に、専門家に知られている慣用の印刷手法、例えばスクリーン印刷、オフセット印刷、オープンリール印刷、活版印刷、グラビア印刷、輪転グラビア印刷、フレキソ印刷、凹版、パッド印刷、ヒートシール印刷、インクジェット印刷または判もしくは印刷版による印刷により、適用することができる。
また、重合性材料を、好適な溶媒に溶解することが可能である。次に、この溶液を、基板上に、例えばスピンコーティングもしくは印刷または他の既知の手法により塗布するかまたは印刷し、溶媒を、重合前に蒸発させて除去する。ほとんどの場合において、混合物を加熱して、溶媒の蒸発を容易にするのが好適である。溶媒として、例えば標準的な有機溶媒を用いることができる。溶媒を、例えばケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトンまたはシクロヘキサノン、酢酸類、例えば酢酸メチル、エチルもしくはブチルまたはアセト酢酸メチル、アルコール類、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロピルアルコール、芳香族溶媒、例えばトルエンまたはキシレン、ハロゲン化炭化水素類、例えばジまたはトリクロロメタン、グリコール類またはこれらのエステル類、例えばPGMEA(酢酸プロピルグリコールモノメチルエーテル)、γ−ブチロラクトンなどから選択することができる。また、前述の溶媒の二元、三元または四元以上の混合物を用いることが、可能である。
材料の重合は、好ましくはこれを、熱または化学線に露光することにより達成される。化学線は、光、例えばUV光、IR光もしくは可視光線での照射、X線もしくはガンマ線での照射または高エネルギー粒子、例えばイオンもしくは電子での照射を意味する。好ましくは、重合を、光線照射により、特にUV光、極めて好ましくは直線偏光したUV光で行う。化学線の源として、例えば、単一のUVランプまたはUVランプのセットを用いることができる。高いランプ出力を用いる場合には、硬化時間を減少させることができる。光線照射のための他の可能な源は、レーザー、例えばUVレーザー、IRレーザーまたは可視レーザーである。
成分E)の二色性光開始剤に加えて、重合性材料はまた、1種または2種以上の慣用の光開始剤を含むことができる。ラジカル重合のための標準的な光開始剤として、例えば、商業的に入手できるイルガキュア(Irgacure)(登録商標)651、イルガキュア(登録商標)184、ダロキュア(Darocure)(登録商標)1173またはダロキュア(登録商標)4205(すべてCiba Geigy AGから)を用いることができ、一方カチオン性光重合の場合には、商業的に入手できるUVI6974(Union Carbide)を用いることができる。
硬化時間は、特に、重合性材料の反応性、被覆層の厚さ、重合開始剤のタイプおよびUVランプの出力に依存する。本発明における硬化時間は、好ましくは10分よりも長くなく、特に好ましくは5分よりも長くなく、極めて特に好ましくは2分よりも短い。大量生産のために、3分またはこれ以下の、極めて好ましくは1分またはこれ以下の、特に30秒またはこれ以下の短い硬化時間が、好ましい。
重合性材料は、さらに、1種または2種以上の他の好適な成分、例えば触媒、増感剤、安定剤、連鎖移動剤、阻害剤、促進剤、同時反応(co-reacting)モノマー、界面活性化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散剤、疎水剤(hydrophobing agent)、接着剤、流動改善剤、消泡剤、脱気剤、希釈剤、反応性希釈剤、補助剤、着色剤、染料または顔料を含むことができる。
成分F)の界面活性剤を用いることに加えて、例えば材料を例えばドクターブレードにより剪断することにより、材料の均一な配向を助長することができる。また、配向層、例えばラビングしたポリイミドまたはスパッタリングしたSiOの層を、基板の少なくとも1つの上に設けることが、可能である。配向をまた、追加の配向層を設けずに基板をラビングすることにより、例えばラビング布またはラビングローラーにより、達成することができる。
好ましい態様において、重合性LC材料を、重合前にLC相内の高温において焼きなましして、配向を改善し、好ましくは前記高温は、この透明点に近い、極めて好ましくはこの透明点よりも5℃未満低い、最も好ましくは2℃未満低い温度においてである。
いくつかの場合において、第2の基板を設けて、配向を助長し、重合を阻害し得る酸素を排除するのが、有利である。好ましい態様において、重合を、不活性ガス、例えば窒素またはアルゴンの雰囲気下で行う。
本発明の二軸フィルムを、単独で、または他の遅延フィルムと組み合わせて、補償板または遅延板として、特にLCDにおける視野角補償のために用いることができる。
従って、本発明の他の観点は、本明細書中に記載した少なくとも1つの二軸フィルムまたは補償板を含む、LCDデバイスに関する。
好ましくは、LCDデバイスは、以下の素子を含む。
−互いに対向する表面を有する2枚の透明な基板により形成されたLCセル、前記2枚の透明な基板の少なくとも一方の内側に設けられ、随意に配向層が重ねられた電極層、および2枚の透明な基板の間に存在するLC媒体、
−前記透明な基板の外側に配置された偏光板、または前記基板をはさむ偏光板の対、並びに
−LCセルと少なくとも1つの前記偏光板との間に位置する、本発明の少なくとも1つの二軸フィルムまたは補償板。
前述のディスプレイ素子を、分離し、積み重ね、互いの上に載置し、または組み立てのこれらの手段のすべての組み合わせにおいて接着剤層により連結することができる。
本発明の二軸フィルムおよび補償板を、慣用のディスプレイ、特にTN(ねじれネマティック)、HTN(高度にねじれたネマティック)もしくはSTN(超ねじれネマティック)モードのディスプレイの補償のために、AMD−TN(アクティブマトリックス駆動TN)ディスプレイにおいて、「スーパーTFT」ディスプレイとしても知られているIPS(面内切換)モードのディスプレイにおいて、DAP(配向相の変形)もしくはVA(垂直配向)モードのディスプレイ、例えばECB(電気的に制御された複屈折)、CSH(色超ホメオトロピック)、VANもしくはVAC(垂直配向ネマティックもしくはコレステリック)ディスプレイ、MVA(多ドメイン垂直配向)ディスプレイにおいて、ベントモードのディスプレイもしくは複合タイプのディスプレイ、例えばOCB(光学的に補償されたベントセルもしくは光学的に補償された複屈折)、R−OCB(反射性OCB)、HAN(複合配向ネマティック)もしくはパイセル(π−セル)ディスプレイにおいて、または透過反射性(transflective)ディスプレイにおいて、用いることができる。
特に好ましいのは、TN、STN、VA、MVA、OCBおよびパイセルディスプレイである。
好ましくは、二軸フィルムを、ディスプレイの切換可能なLCセルの外側ではなく、切換可能なLCセルを形成し、切換可能なLC媒体を含む基板、通常ガラス基板の間のLCDにおける光学的遅延フィルムとして用いる(インセル(incell)適用)。これにより、視差の問題が解消され、LCDデバイスの合計の厚さを減少させることが可能になる。
他の好ましいLCDは、以下のものを含む。
−2つの平面平行な基板により形成され、この少なくとも一方が入射光を透過するLCセル、前記2つの透明な基板の少なくとも一方の内側に設けられ、随意に配向層と重ね合わされている電極層、および該2つの基板の間に存在し、電界を印加することにより少なくとも2つの異なる状態の間で切換可能である、LC媒体、
−該LCセルの一方の側上の第1の直線状偏光板、
−随意に、前記第1の直線状偏光板とは反対側の該LCセルの側面上の第2の直線状偏光板、
−前記LCセルの2つの平面平行な基板の間に位置する、本明細書中に記載した少なくとも1つの二軸フィルム。
特に好ましいLCDは、以下のものを含む。
−以下の素子
−互いに平面平行であり、この少なくとも一方が入射光を透過する、第1の、および第2の基板、
−前記LCセルの個別の画素を個別に切り換えるために用いることができ、当該素子が、好ましくは能動的素子、例えばトランジスタ、極めて好ましくはTFTである、前記基板の一方上の非線形電気的素子のアレー、
−前記基板の一方上に、好ましくは非線形素子のアレーを担持する基板とは反対側の基板上に設けられ、原色の赤、緑および青(R、G、B)の1つを透過する種々の画素のパターンを有し、当該カラーフィルターが随意に平坦化層により覆われている、カラーフィルターアレー、
−前記第1の基板の内側に設けられた、第1の電極層、
−随意に前記第2の基板の内側に設けられた、第2の電極層、
−随意に前記第1の、および第2の電極上に設けられた、第1の、および第2の配向層、
−電界を印加することにより、少なくとも2つの異なる配向間で切換可能なLC媒体
を含む、LCセル、
−LCセルの第1の側上の第1の(または「前面の」)直線状偏光板、
−随意に、LCセルの第2の側上の第2の(または「背面の」)直線状偏光板、並びに
−LCセルの第1の基板と第2の基板との間、好ましくはカラーフィルターと液晶媒体との間、極めて好ましくはカラーフィルターと前記電極層の1つとの間、または平坦化層が存在する場合には、平坦化層と前記電極層の1つとの間に位置する、本明細書中に記載した少なくとも1つの二軸フィルム。
他の好ましい態様は、3つの異なる遅延を有する領域または画素のパターンを有する二軸フィルムに関し、これらの領域における遅延値は、直線偏光した光を円偏光した光に変換する効率が、各々の領域または画素において、色R、GおよびBの1つについて最適化されるように調整され、好ましくは、カラーフィルターの各々のR、GまたはB画素が、この色について最適化された遅延を有する二軸フィルムの対応する画素により覆われるように、二軸フィルムをカラーフィルター上に配置する。
例えば、約112nm、137nmおよび150nmの遅延を有し、これらがそれぞれ、カラーフィルターの450nmにおける青色(B)画素、550nmにおける緑色(G)画素および600nmにおける赤色(R)画素の波長の約四分の一に相当する3つのタイプの画素を有する画素化された二軸QWFを、構成することができる。画素化されたHWFを、同様にして製造することができる。対照的に、画素化されていないフィルムは、ディスプレイのすべての領域について平均的な均一の特性を提供するに過ぎない。
RGBパターンの代わりに、またはこれに加えて、二軸フィルムはまた、QWF(またはHWF)遅延を有する領域および他の遅延、例えばゼロの遅延を有する領域のパターンを有することができる。このようなパターン化されたフィルムは、パターン化された透過反射型ディスプレイ、例えばWO 03/019276 A2またはvan der Zandeら、SID Digest 14.2, 2003、194〜197頁、S. Roosendaalら、SID Digest 8.1, 2003、78〜81頁およびM. Kuboら、Proccedings of the IDW 1999、183〜186頁に記載されている、例えばホールインミラー(hole-in-mirror)タイプの透過反射型ディスプレイにおける補償板として、特に適する。
また、本発明のパターン化されていない二軸フィルムを、インセルフィルムとして、例えばVAまたはMVAタイプのLCDにおいて用いるために用いることが、可能である。
前記および以下において、他に述べない限り、すべての温度を摂氏度で示し、すべての百分率は重量によるものである。以下の略語を用いて、化合物の液晶相挙動を例示する:C=結晶;N=ネマティック;S=スメクティック;N、Ch=キラルネマティックまたはコレステリック;I=アイソトロピック。これらの記号間の数は、摂氏度単位での相転移温度を示す。さらに、mpは融点であり、cpは透明点である(℃単位)。
LCホスト材料中のキラルなドーパントのHTPを、HTP=(p*c)−1(μm−1単位)として示し、ここでpは、分子らせんのピッチ(μm単位)であり、cは、ホスト中のキラルな化合物の濃度(重量%単位)である(例えば1重量%の濃度は、c=0.01に相当する)。他に述べない限り、本明細書中に示す固有のHTP値は、20℃におけるLCホスト混合物であるMLC−6260(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyから商業的に入手できる)中の1%のドーパント濃度に関連する。
以下の例は、本発明を、これを限定せずに例示する。
比較例1
重合性混合物を、WO 03/054111の例2に示されているようにして調製し、これは、
Figure 0004846724
を含む。
Figure 0004846724
FC171(登録商標)は、3M (St. Paul, Minnesota, USA)からの商業的に入手できる界面活性剤である。キラルな化合物(C1)は、WO 02/94805に開示されている。
二軸ポリマーフィルムを、この混合物から、WO 03/054111の例2に記載されているように製造する。二軸フィルムの遅延を、種々の視野角および計算された二軸性指数BIにより測定する。結果を、以下の表1に示す。
例1
1a)式Iaで表される化合物
化合物(A1)を、前述のスキーム1に記載されているように調製する。
Figure 0004846724
1b)重合性混合物
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
パリオカラー(Paliocolor)LC756(登録商標)は、BASF AG (Ludwigshafen, Germany)から商業的に入手できる、反応性の重合性キラル材料である。イルガノックス(Irganox)1076(登録商標)は、Ciba AG (Basel, Switzerland)から商業的に入手できる。キラルな化合物(C2)は、WO 98/00428に開示されている。二色性光開始剤(E1)は、EP 1 388 538に開示されている。
混合物は、コレステリック相および59.6℃の透明点を有する。
混合物を、PGMEAに溶解して、45%w/w溶液を得る。溶液を、ラビングしたポリイミド基板上に、2000rpmのスピン速度を用いてスピンコーティングする。溶媒を、周囲温度において蒸発させ、被膜を、1分間57℃で焼きなましする。次に被膜を、不活性雰囲気中で、UV直線偏光板により365nmのUV光を用いて1分間室温で光重合させて、ポリマーフィルムを得る。
光重合の後に、ポリマーフィルムの遅延を、種々の視野角および計算された二軸性指数BIにより測定する。結果を表1に示す。
ポリマーフィルムの遅延プロフィール(x軸におけるnm単位での遅延対y軸における度単位での視野角)を、図1に示す。
例2〜3
ポリマーフィルムを、例1に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(E1)を、それぞれ同一の量の化合物(E2)(例2、cp65.3℃)および(E3)(例3、cp59.1℃)により置換する(焼きなまし温度63℃)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表1に示す。フィルムの遅延プロフィールを、図1に示す。
表1−種々の視野角において測定した、比較例1および例1〜3のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例4〜5
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
キラルな化合物(C3)は、WO 02/94805に開示されている。
混合物は、コレステリック相および55.1℃の透明点を有する。
ポリマーフィルム(例4)を、例1に記載したようにしてこの混合物から調製する(焼きなまし温度53℃、硬化温度は室温である)。
他のポリマーフィルム(例5)を、上記したように重合性混合物から製造するが、ここで化合物(E2)を、同一の量の化合物(E3)により置換する(混合物の透明点48.2℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表2に示す。フィルムの遅延プロフィールを、図2に示す。
表2−種々の視野角において測定した、例4および5のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例6
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
化合物(D1)は、US 6,491,990に開示されている。
混合物は、コレステリック相および96.6℃の透明点を有する。
混合物を、PGMEAに溶解して、45%w/w溶液を得る。溶液を、ラビングしたポリイミド基板上に、2000rpmのスピン速度を用いてスピンコーティングする。溶媒を、周囲温度において蒸発させ、被膜を、1分間98℃で焼きなましする。次に被膜を、UV直線偏光板により365nmのUV光を用いて1分間20℃で光重合させて、ポリマーフィルムを得る。他のポリマーフィルム試料を、同一の方法を用いて、しかしそれぞれ40℃、60℃および80℃で光重合させて、調製する。
光重合の後に、ポリマーフィルムの遅延を、種々の視野角および計算された二軸性指数BIにより測定する。結果を表3に示す。
表3−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図3Aに示し、二軸性指数(BI)対硬化温度を、図3Bに示す。
例7
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D2)により置換する(混合物の透明点は、101.5℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表4に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図4Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図4Bに示す。
表4−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例8
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D3)により置換する(混合物の透明点は、90.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表5に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図5Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図5Bに示す。
表5−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例9
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D4)により置換した(混合物の透明点は、86.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表6に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図6Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図6Bに示す。
表6−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例10
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D5)により置換した(混合物の透明点は、80.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表7に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図7Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図7Bに示す。
表7−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例11
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D6)により置換する(混合物の透明点は、84.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表8に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図8Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図8Bに示す。
表8−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例12
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D7)により置換する(混合物の透明点は、76.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表9に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図9Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図9Bに示す。
表9−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例13
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D8)により置換する(混合物の透明点は、73.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表10に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図10Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図10Bに示す。
表10−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例14
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(E2)を、同一の量の化合物(E3)により置換する(混合物の透明点は、92.4℃である)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表11に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図11Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図11Bに示す。
表11−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例15
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、化合物(D2)により置換し、化合物(E2)を、同一の量の化合物(E3)により置換する(混合物の透明点は、100.2℃である)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表12に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図12Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図12Bに示す。
表12−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例16
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
混合物は、コレステリック相および101.0℃の透明点を有する。
ポリマーフィルムを、例6に記載したようにしてこの重合性混合物から製造する。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表13に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図13Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図13Bに示す。
表13−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例17
ポリマーフィルムを、例16に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(D1)を、同一の量の化合物(D2)により置換する(混合物の透明点は、105.0℃である)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表14に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図14Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図14Bに示す。
表14−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例18
ポリマーフィルムを、例16に記載したようにして重合性混合物から製造するが、ここで化合物(C3)を、同一の量の化合物(C4)により置換する(混合物の透明点は、102.0℃である)。
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表15に示す。ポリマーフィルムの遅延プロフィールを、図15Aに示し、二軸性指数対硬化温度を、図15Bに示す。
表15−種々の視野角において測定した、種々の温度で硬化させたポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例19
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度61℃、室温で硬化させる)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表16に示す。
表16−種々の視野角において測定した、例19のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例20
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
キラルな化合物(C5)は、US 6,511,719に開示されている。
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度43℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表17に示す。
表17−種々の視野角において測定した、例20のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例21
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度57℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表18に示す。
表18−種々の視野角において測定した、例21のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例22
化合物(A2〜A8)を、スキーム1〜3において上記したように調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
例23
以下の重合性のコレステリックLC混合物を調製する。
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度58℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表19に示す。
表19−種々の視野角において測定した、例23のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例24〜26
ポリマーフィルムを、例23に記載したようにして、しかしここで化合物(A2)をそれぞれ同一の量の化合物(A3)(例24)、(A4)(例25)および(A5)(例26)により置換して、重合性混合物から製造する。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表20に示す。
表20−種々の視野角において測定した、例24〜26のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例27
以下の重合性混合物を調製する。
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度45℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表21に示す。
表21−種々の視野角において測定した、例27のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例28
ポリマーフィルムを、例27に記載したようにして、しかしここで化合物(A1)を同一の量の化合物(A5)により置換して、重合性混合物から製造する。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表22に示す。
表22−種々の視野角において測定した、例28のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例29
以下の重合性のコレステリックLC混合物を調製する。
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度100℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表23に示す。
表23−種々の視野角において測定した、例29のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例30〜35
ポリマーフィルムを、例29に記載したようにして、しかしここで化合物(A1)を同一の量の以下の化合物により置換して、重合性混合物から製造する:
Figure 0004846724
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表24に示す。
表24−種々の視野角において測定した、例30〜35のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
例36
以下の重合性のコレステリックLC混合物を調製する。
Figure 0004846724
Figure 0004846724
ポリマーフィルムを、この混合物から、例1に記載したようにして製造する(焼きなまし温度77℃)。
種々の視野角における遅延およびポリマーフィルムの二軸性指数BIを、表25に示す。
表25−種々の視野角において測定した、例36のポリマーフィルムについての遅延(nm)
Figure 0004846724
本発明の例1、2および3による二軸フィルムの遅延プロフィール(遅延対視野角)を示す図である。 本発明の例4および5による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例6による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例6による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例7による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例7による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例8による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例8による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例9による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例9による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例10による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例10による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例11による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例11による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例12による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例12による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例13による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例13による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例14による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例14による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例15による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例15による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例16による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例16による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例17による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例17による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。 本発明の例18による二軸フィルムの遅延プロフィールを示す図である。 本発明の例18による二軸フィルムの二軸性指数対硬化温度を示す図である。

Claims (28)

  1. 式Ia
    Figure 0004846724
    式中、
    Pは、アクリレートまたはオキセタン基であり、
    Spは、単結合であるか、または式Sp’−Xで表され、
    Sp’は、−(CH−(pは、2〜12の整数)であり、
    Xは、−O−であり、
    は、−COO−であり、
    1a、L1b、L2a、L2bは、互いに独立してCl、CHまたはOCHであり、
    r1aおよびr2aは、互いに独立して0または1であり、r1aおよびr2aの少なくとも1つは1であり、
    r1bおよびr2bは0であり、
    1aは、Cl、OCH、OCまたはSCHである、
    で表される化合物。
  2. 1aが、OCH、OCまたはSCHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 1aがClである、請求項1に記載の化合物。
  4. r1aが1であり、r2aが0である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 1aがClまたはCHであり、R1aがOCHである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 重合性LC材料であって、
    A)少なくとも1種の式I
    Figure 0004846724
    式中、
    Pは、アクリレートまたはオキセタン基であり、
    Spは、単結合であるか、またはまたは式Sp’−Xで表され、
    Sp’は、−(CH−(pは、2〜12の整数)であり、
    Xは、−O−であり、
    Aは、複数回出現する場合には、互いに独立して、芳香族もしくは脂肪族5もしくは6員環、または2個もしくは3個の縮合した芳香族もしくは脂肪族5もしくは6員環を含む基であり、これらの環は、N、OおよびSから選択された1個または2個以上のヘテロ原子を含んでもよく、1個または2個以上の同一の、または異なる基Lにより置換されてもよく、
    Zは、複数回出現する場合には、互いに独立して、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−S−CO−、−CO−S−、−O−CO−O−、−CO−NR−、−NR−CO−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=CR−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CY=CY−、−C≡C−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または単結合であり、
    、R00は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、
    、Yは、互いに独立してH、F、ClまたはCNであり、
    m1、m2は、互いに独立して0、1または2であり、m1+m2≦3であり、
    、Lは、互いに独立して、F、Cl、Br、I、CN、NO、P−Sp−または1〜12個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであり、ここで、1個または2個以上のH原子は、FまたはClにより置換されてもよく、
    r1、r2は、互いに独立して0、1、2、3または4であり、
    は、H、ハロゲン、CN、NO、NCS、SF、P−Sp−または1〜20個のC原子を有し、F、Cl、Br、IもしくはCNにより単置換もしくは多置換されていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基は、各々の場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−NR−CO−、−CO−NR−、−NR−CO−NR−、−S−CO−、−CO−S−、−CY=CY−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されていてもよい、
    から選択される0.15以上の高い複屈折を有する化合物、
    B)2つまたは3つ以上の重合性基を有する少なくとも1種の重合性メソゲン性化合物、
    C)少なくとも40μm−1の高いらせんねじれ力(HTP)を有する少なくとも1種のキラルな化合物、
    E)少なくとも1種の二色性光開始剤
    を含み、式Iで表される化合物の少なくとも1種が請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物である、前記重合性LC材料。
  7. さらに、
    D)互変性ネマティック相および75℃またはこれより高い透明点を有する、少なくとも1種の単反応性重合性化合物
    を含む、請求項6に記載の重合性LC材料。
  8. 成分A)が、請求項6の式Iで表される1種または2種以上の化合物を含み、ここで、m1が1であり、m2が0であり、Aが、1〜4個の基Lで置換されていてもよい1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり、Zが、−COO−、−OCO−または単結合であることを特徴とする、請求項6または7に記載の重合性LC材料。
  9. 成分B)が、1種または2種以上の式II
    Figure 0004846724
    式中、P、Sp、L、L、r1およびr2は、互いに独立して、請求項6の式Iにおける意味を有し、ZおよびZは、請求項6の式IにおけるZについて示した意味の1つを有し、Lは、請求項6の式IにおけるLの意味の1つを有し、r3は、請求項6の式Iにおけるr1の意味の1つを有する、
    で表される化合物を含むことを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  10. 成分C)が、1種または2種以上の式III
    Figure 0004846724
    式中、Rは、請求項6の式IにおけるRの意味の1つを有するかまたはP−Spであり、P、Sp、Z、A、L、L、r1およびr2は、請求項6の式Iにおける意味を有し、m3は、0、1、2または3である、
    で表される化合物を含むことを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  11. 1種または2種以上の式IV
    Figure 0004846724
    式中、P、Sp、A、Z、Lおよびr1は、請求項6の式Iにおける意味を有し、
    m4は、0、1または2であり、
    は、−COO−、−OCO−または単結合であり、
    、Lは、互いに独立して、請求項6の式IにおけるLの意味の1つを有し、
    r4、r5は、互いに独立して、0、1、2、3または4であり、r4+r5>0であり、
    は、H、ハロゲン、CN、NO、NCS、SFまたは1〜20個のC原子を有し、F、Cl、Br、IもしくはCNにより単置換もしくは多置換されていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つ以上の隣接していないCH基は、各々の場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−NR−CO−、−CO−NR−、−NR−CO−NR−、−S−CO−、−CO−S−、−CY=CY−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されていてもよく、
    、R 00 は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、
    、Y は、互いに独立してH、F、ClまたはCNである、
    で表される化合物を含む成分D)を含むことを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  12. 成分E)が、下式
    Figure 0004846724
    または、式V
    Figure 0004846724
    式中、A、Z、L およびr1は、請求項6の式Iにおいて定義した通りであり、R、R’およびR”は、請求項6の式IにおけるRの意味の1つを有し、m3は、0、1、2または3である、
    で表される1種または2種以上の化合物を含むことを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  13. − 以下の式
    Figure 0004846724
    式中、PおよびSpは、請求項6の式Iにおいて定義した通りであり、
    は、−COO−、−OCO−または単結合であり、
    1a、L1b、L2a、L2bは、互いに独立してF、Cl、CN、(O)2b+1−cまたはCOCHであり、
    r1a、r1b、r2a、r2bは、互いに独立して0または1であり、
    1aは、Clまたは、1〜6個のC原子を有し、一もしくは多フッ素化されていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つの隣接していないCH基は、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されてもよく、
    aは、0または1であり、
    bは、1または2であり、
    cは、0、1、2、3、4または5である、
    で表される1種または2種以上の化合物、
    − ZおよびZが−COO−または−OCO−であり、r2およびr3が0であり、r1が0、1または2であり、LがF、Cl、CH、C、OCHまたはCOCHである、請求項9の式IIで表される1種または2種以上の化合物、
    − 以下の式
    Figure 0004846724
    式中、xは、1〜12の整数であり、Pは、請求項6の式Iにおいて定義した通りである、
    で表される1種または2種以上の化合物、
    − 以下の式
    Figure 0004846724
    式中、PおよびSpは、請求項6の式Iにおいて定義した通りであり、
    4a、L5aは、互いに独立してF、Cl、CH、C、OCHまたはCOCHであり、
    r4a、r5aは0または1であり、r4a+r5a>0であり、
    2aは、Clまたは、1〜12個のC原子を有し、一もしくは多フッ素化されていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、ここで、1つまたは2つの隣接していないCH基は、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように置換されていてもよい、
    で表される1種または2種以上の化合物、
    − 以下の式
    Figure 0004846724
    Figure 0004846724
    式中、L”は、HまたはFであり、Rは、1〜12個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシであり、R’およびR”は、互いに独立して1〜6個のC原子を有するアルキルおよびアルコキシから選択される、
    のいずれか1つで表される、1種または2種以上の化合物
    を含むことを特徴とする、請求項〜12のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  14. さらに、1種または2種以上の以下の成分
    F)1種または2種以上の界面活性剤、
    G)1つ、2つまたは3つ以上の重合性基を有する1種または2種以上の非メソゲン性化合物、
    H)1種または2種以上の連鎖移動剤、
    I)材料の光重合を開始するために用いられる波長において吸収最大を有する1種または2種以上の染料
    を含むことを特徴とする、請求項6〜13のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  15. A)5〜60%の請求項6の式Iで表される1種または2種以上の化合物、
    B)5〜80%の2つまたは3つ以上の重合性基を有する1種または2種以上のメソゲン性化合物、
    C)0.1〜20%の1種または2種以上のキラルな化合物、
    D)0〜70%の1種または2種以上の請求項11の式IVで表される化合物、
    E)0.1〜15%の1種または2種以上の二色性光開始剤、
    F)0〜10%の1種または2種以上の界面活性剤、
    G)0〜30%の1種または2種以上の一、二または多官能価の重合性非メソゲン性化合物、
    H)0〜15%の1種または2種以上の連鎖移動剤、
    I)0〜10%の、材料の重合のために用いられる波長において吸収最大を有する1種または2種以上の染料
    を含むことを特徴とする、請求項11〜14のいずれか一項に記載の重合性LC材料。
  16. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合 物の、光学的および電気光学的部品またはデバイス、光学フィルム、二軸フィルム、偏光板、補償板、ビームスプリッタ、反射性フィルム、配向層、カラーフィ ルター、ホログラフィック素子、高温スタンピング箔、着色画像、装飾またはセキュリティーマーキング、液晶顔料、接着剤、異方性機械的特性を有する合成樹 脂、化粧品、診断法、非線形光学、光学的情報記憶における、LCディスプレイデバイスのためのLC媒体における、および重合性LC材料における使用。
  17. 請求項6〜15のいずれか一項に記載の重合性LC材料から光学的に二軸のフィルムを製造する方法であって、重合性LC材料の層を基板上に設け、材料をこのLC相においてプレナー配向に配列させ、直線偏光した光に露光することにより材料を光重合させることによる、前記方法。
  18. 請求項6〜15のいずれか一項に記載の重合性LC材料から光学的に二軸のフィル ムを製造する方法であって、重合性LC材料の層を基板上に設け、材料をこのLC相においてプレナー配向に配列させ、直線偏光した光に露光することにより材 料を光重合させ、重合した材料を基板から取り外すことによる、前記方法。
  19. 光重合を、40℃〜80℃の温度において行うことを特徴とする、請求項17または18に記載の方法。
  20. 請求項6〜15のいずれか一項に記載の重合性LC材料から、または請求項17〜19のいずれか一項に記載の方法により得られる、光学的に二軸のフィルム。
  21. >n>nであり、ここで、nおよびnが、フィルム平面内の直交方向における主屈折率であり、nが、フィルム平面に垂直な方向における主屈折率であることを特徴とする、請求項20に記載の二軸フィルム。
  22. /Rth≧0.14であり、ここでR=d・(n−n)であり、Rth=d・[(n+n)/2−n]であり、ここでdがフィルムの厚さであることを特徴とする、請求項20または21に記載の二軸フィルム。
  23. 請求項20〜22のいずれか一項に記載の二軸フィルムの、液晶ディスプレイにおける遅延もしくは補償フィルムまたは配向層としての使用。
  24. 請求項20〜22のいずれか一項に記載の少なくとも1つのフィルムを含む、補償板。
  25. 請求項20〜22および24のいずれか一項に記載の少なくとも1つのフィルムまたは補償板を含む、液晶ディスプレイ。
  26. 以下の素子
    − 2つの平面平行な基板により形成され、この少なくとも一方が入射光を透過するLCセル、前記2つの透明な基板の少なくとも一方の内側に設けられ、配向層と重ね合わされていてもよい電極層、および該2つの基板の間に存在し、電界を印加することにより少なくとも2つの異なる状態の間で切換可能である、LC媒体、
    − 該LCセルの一方の側上の第1の直線状偏光板、
    − 随意に、前記第1の直線状偏光板とは反対側の該LCセルの側面上の第2の直線状偏光板、
    − 前記LCセルの2つの平面平行な基板の間に位置する、請求項20〜22および24のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二軸フィルムまたは補償板
    を含む、液晶ディスプレイ。
  27. 液晶ディスプレイであって、
    − 以下の素子
    − 互いに平面平行であり、この少なくとも一方が入射光を透過する、第1の、および第2の基板、
    − 前記LCセルの個別の画素を個別に切り換えるために用いることができ、素子が、好ましくは能動的素子、例えばトランジスタ、極めて好ましくはTFTである、前記基板の一方上の非線形電気的素子のアレー、
    − 前記基板の一方上に、好ましくは非線形素子のアレーを担持する基板とは反対側の基板上に設けられ、原色の赤、緑および青(R、G、B)の1つを透過する種々の画素のパターンを有し、カラーフィルターが平坦化層により覆われていてもよい、カラーフィルターアレー、
    − 前記第1の基板の内側に設けられた、第1の電極層、
    − 随意に前記第2の基板の内側に設けられた、第2の電極層、
    − 随意に前記第1の、および第2の電極上に設けられた、第1の、および第2の配向層、
    − 電界を印加することにより、少なくとも2つの異なる配向間で切換可能なLC媒体
    を含む、LCセル、
    − LCセルの第1の側上の第1の(または「前面の」)直線状偏光板、
    − 随意に、LCセルの第2の側上の第2の(または「背面の」)直線状偏光板、並びに
    − LCセルの第1の基板と第2の基板との間に位置する、請求項20〜22および24のいずれか一項に記載の少なくとも1つの二軸フィルムまたは補償板
    を含む、前記液晶ディスプレイ。
  28. TN(ねじれネマティック)、OCB(光学的に補償された湾曲)、Πセル、VA(垂直配向)もしくはMVA(多ドメイン垂直配向)モードのディスプレイまたは透過反射性ディスプレイであることを特徴とする、請求項25〜27のいずれか一項に記載の液晶ディスプレイ。
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