JP4846375B2 - センサシート - Google Patents

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Description

この発明は、所定領域に加わる圧力の分布を測定するために用いられるセンサシートに関する。
従来の圧力分布測定用センサシートには、横置きで縦方向に並べられた複数の短冊形感圧電極が設置されたシート領域と、縦置きで横方向に並べられた複数の短冊形感圧電極が設置されたシート領域を有しており、感圧電極の上に感圧抵抗体からなる感圧層が形成された後で、上記の2つのシート領域上の感圧層同士が接触するように貼り合わされたものがある(特許文献1)。このセンサシートでは、各シート領域に配置された短冊形感圧電極が交差し、それら各交点が感圧部として機能することで、マトリクス構造の圧力分布センサが形成される。そして、このセンサシートでは、各感圧電極が順次通電され、感圧電極間の電気抵抗を計測することで、圧力分布測定が可能となる。
しかし、従来のセンサシートは、平坦な面上に配置された場合は、圧力分布の計測を適正に行なうことができるが、柔軟性のあるマットや布団などの上に配置された場合にはセンサシートに皺が入るために、圧力分布の計測を適正に行なうことができない。これを解決する手段としては、塩化ビニルやウレタンなどの伸長性のある素材をセンサシートの基材に使用することが考えられるが、この場合は、基材の上に塗布したインクの配線もセンサシートに合わせて伸長させる必要があり、配線電極の電気特性を維持したままでセンサシートに伸長性を付与することは困難である。また、配線電極の印刷時には塗布したインクの乾燥硬化が必要だが、インクに伸長性を持たせることでインクの乾燥硬化が困難になる。
上記の問題の対策として、特許文献2においては、伸長性を付与した体圧分布センサシートが開示されている。このセンサシートにおいては、感圧抵抗体を積層させた複数の感圧電極が、互いに離隔してマトリクス状に配置されており、各感圧電極間は配線電極により接続されている。そして、センサシートの各感圧電極の周囲には、配線電極と交差しないように蜷局状に切り込みが形成されているため、センサシート全体の伸長性を得ることができる。
特開2004−333273号公報 WO−A1−2005068961号公報
しかしながら、蜷局状の切り込みが形成されたセンサシートでは、以下のような問題が生じる。
まず、蜷局状の切り込みが形成されたセンサシートは、縦方向にはよく伸びるが、横方向(縦方向に垂直な方向)にはほとんど伸びることはない。そのため、このセンサシートを柔軟性のあるマットや布団などの上に配置した場合でも、圧力分布の計測を適正に行なうことはできない。
また、センサシートに形成する切り込みの形状が蜷局状である場合には、切り込みの長さが非常に長くなってしまう。ここで、センサシートの製造時にレーザ加工により切り込みを形成する場合には、切り込みの長さが長いほどレーザ照射時間が長くなるので、蜷局状の切り込みを形成する作業には長時間がかかり製造コストが増加してしまう。また、センサシートの製造時にプレス加工により切り込みを打ち抜く場合には、部分的な打ち抜きを繰り返す必要があり、切り込みの長さが長いほど繰り返し回数が増加するので、蜷局状の切り込みを形成する作業には長時間がかかり製造コストが増加してしまう。
また、蜷局状の切り込みが形成される場合には、センサシートの狭い領域に多くの配線電極が形成された状態で切り込みの打ち抜き加工が行われるため、配線を破断してしまう可能性が高い。また、打ち抜き加工が行われた後においても、使用時に配線を破断してしまう可能性がある。また、この場合には、複数の感圧電極を接続する配線電極も蜷局状に形成することになるので、配線が非常に長くなり、これも製造コスト増加の原因となる。
そこで、本発明の目的は、柔軟性のある面上に配置した場合でも圧力分布の測定を適正に行うことができるセンサシートを提供することである。
また、本発明のその他の目的は、切り込みを形成する作業を低コスト且つ迅速に行なうことができ、さらに配線の破断が起こりにくいセンサシートを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するために、本発明のセンサシートは、互いに離隔し且つ格子状に配置された複数の電極を有する第1のシート部材と、前記第1のシート部材に積層されており、互いに離隔し且つ格子状に配置されると共に前記第1のシート部材上の前記複数の電極のそれぞれに対向する複数の電極を有する第2のシート部材と、前記第1のシート部材上の前記複数の電極と前記第2のシート部材上の前記複数の電極とのそれぞれの間に配置された複数の感圧抵抗体とを備えており、前記第1及び第2のシート部材上の一斜め方向に関して隣り合う一対の電極間の領域には、前記一対の電極のうちの一方の電極の周囲であって、他方の電極側の端部近傍に配置された第1の切り込みと、前記一対の電極のうちの他方の電極の周囲であって、一方の電極側の端部近傍に配置された第2の切り込みと、前記第1の切り込みと前記第2の切り込みとを接続する第3の切り込みとが形成されたものである。
この構成によると、第1〜第3の切り込みが形成されたことで、センサシートは縦方向及び横方向(縦方向に垂直な方向)の両方の伸長性を有しているため、柔軟性のあるマットや布団などの上に配置した場合でも、センサシートに皺が入ることがほとんどなく、圧力分布の測定が適正に行うことができる。また、センサシートの切り込みの長さを蜷局状の切り込みに比べて短くできるため、切り込みを形成する作業を低コストで迅速に行なうことができる。また、本発明のセンサシートでは、配線を形成するスペースを蜷局状の切り込みの場合に比べて広く確保できるため、配線の破断が起こりにくくなる。
本発明のセンサシートでは、前記第1の切り込みは他方の電極側に向かって凸に形成され、前記第2の切り込みは一方の電極側に向かって凸に形成されており、前記第3の切り込みは直線状であることが望ましい。これによると、簡単な構成により、センサシートの縦方向及び横方向の伸長性を向上させることができる。
本発明のセンサシートでは、前記複数の電極は円形状であって、前記第1の切り込みは一方の電極の他方の電極側の半円形の端部に沿って形成されており、前記第2の切り込みは他方の電極の一方の電極側の半円形の端部に沿って形成されていることが望ましい。これによると、切り込み同士が交差しないようにしつつ、センサシートの縦方向及び横方向の伸長性をより向上させることができる。
本発明のセンサシートでは、前記第3の切り込みは、前記第1の切り込みの中央位置と前記第2の切り込みの中央位置とを接続することが望ましい。これによると、縦方向及び横方向の伸長性を等しくすることが出来る。
前記第1及び第2の切り込みの両端部には丸穴が形成されていることが望ましい。これによると、第1及び第2の切り込みの端部から亀裂が発生するのを防ぐことができる。
前記第1のシート部材はそれに形成された前記複数の電極を接続する配線を有し、前記第2のシート部材はそれに形成された前記複数の電極を接続する配線を有しており、前記配線は、前記第1または第2のシート部材上において前記第1〜第3の切り込みの全てと交差しないように配置されていることが望ましい。これによると、センサシートの縦方向及び横方向の伸長性を損なわずに、圧力分布計測を行なうことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
ここでは、本発明に係るセンサシートが、体圧分布測定システムの一部である体圧分布センサシートとして設置されている一実施形態に関して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る体圧分布測定システムの全体図である。
本発明の一実施形態に係る体圧分布測定システム1は、パソコン(以下PCと記す)100、ディスプレイ70、ベッド90、センサコネクタ80及び体圧分布センサシート10を含んでいる。体圧分布センサシート10は、ベッド90の表面には設置されており、センサコネクタ80を介してPC100へ接続されている。また本システムは、体圧分布センサシート10の上に患者(図示せず)が寝ている状態で使用され、ベッド使用時の体圧測定により、長時間同じ体勢で寝たきりになっている患者が、ベッド90との間で床ずれを起こし易い箇所等をモニタリングするために使用されるものである。
体圧分布測定システム1では、キーボード110、マウス120によりPC100を操作することで、患者の体圧分布の状態をモニタリングすることができる。体圧分布測定システム1では、体圧分布センサシート10により測定された体圧測定データがPC100に送信され、その体圧分布測定結果がディスプレイ70に表示される。
また、体圧分布測定システム1においては、ベッド50が設置された場所と、PC100が設置された場所とは互いに離れている場合には、PC100において患者の体圧分布状態が遠隔監視することができる。
次に図2〜図5を用いて、体圧分布センサシート10の構造について説明する。図2は図1の体圧分布センサシート10の外観を示している。図3は図2のC−C’断面図であり、図4は図2の配線電極を除いたD−D’部分拡大図である。図5は図1に示す体圧分布センサシート10の切り込みの形状を示した図である。
図2に基づいて、体圧分布センサシート10の全体構造について説明する。体圧分布センサシート10は、図2のように、第1シート11と、第2シート12と、それらに挟まれた複数の感圧部200と、行配線電極21〜24と、列配線電極25〜28とを有している。また、体圧分布センサシート10には、切り込み15、16、17が形成されている。複数の感圧部200は、互いに離隔し且つ格子状に配置されており、感圧部201a〜201d、202a〜202d、203a〜203d、204a〜204dを含んでいる。
次に、図3に基づいて、各感圧部の構造について説明する。ここでは、感圧部202a、201bの構造のみを説明するが、他の感圧部の構造も同様である。感圧部202aは、図3に示すように、第1シート11上の感圧電極32aと、感圧電極32a上に形成された感圧抵抗体52aと、第2シート12上の感圧電極42aと、感圧電極42a上に形成された感圧抵抗体62aとを有している。同様に、感圧部201bは、第1シート11上の感圧電極31bと、感圧電極31b上に形成された感圧抵抗体51bと、第2シート12上の感圧電極41bと、感圧電極41b上に形成された感圧抵抗体61bとを有している。
ここで、感圧抵抗体は、感圧導電性インクを乾燥固化させたものである。感圧導電性インクは、加えられた圧力に応じてその電気抵抗が変化するという性質を有する。
次に、図4を用いて、体圧分布センサシート10の切り込み15、16、17について説明する。
図4には、体圧分布センサシート10の感圧部201a、201b、202a、202b、203a、203bを示しており、ここでは、感圧部201aと感圧部202bとの間に形成される切り込み15、16、17を例にとって説明する。まず、図2の左上から右下へ向かう斜め方向に関して隣り合う、一対の感圧部201a、202bの間の領域には、感圧部202bの周囲であって、感圧部201a側の端部近傍に第1の切り込み15が配置されている。また、感圧部201aの周囲であって、感圧部202b側の端部近傍に第2の切り込み16が配置されている。そして、第1の切り込み15の中央位置と、第2の切り込み16の中央位置とを直線状に接続するように第3の切り込み17が配置されている。それぞれの切り込みは、プレス加工又はレーザ加工によるもので、体圧分布センサシート10を表から裏に貫通している。
また、感圧部202bの周囲にある第1の切り込み15は、感圧部201a側に向かって凸に形成され、且つ、感圧部202bの感圧部201a側の半円形の端部に沿って形成されている。また、感圧部201aの周囲にある第2の切り込み16は、感圧部202b側に向かって凸に形成されており、且つ、感圧部201aの感圧部202b側の半円形の端部に沿って形成されている。
さらに、第1の切り込み15及び第2の切り込み16の両端部には丸穴18が形成されている。
また、体圧分布センサシート10の端部では、その位置によって、一斜め方向について隣り合う感圧部が存在しない場合があるが、そのような感圧部の周囲にも、第1の切り込み15及び第2の切り込み16の両方が配置されている。
以上のようにして、体圧分布センサシート10の全面において、複数の感圧部200の周囲には、第1の切り込み15及び第2の切り込み16が配置される。また、体圧分布センサシート10において、一斜め方向(図2では、左上から右下への方向)について隣り合う感圧部同士の第1の切り込み15と第2の切り込み16とが、第3の切り込み17により接続される。この結果、図2に示すように、体圧分布センサシート10の全面において、第3の切り込みが、一斜め方向に沿って形成され、全てが互いに平行に配置される。
図5は、体圧分布センサシート10に形成された切り込みの形状を示す図である。このようなパターンで、体圧分布センサシート10に切り込みが形成される。
本実施形態においては、第1シート11及び第2シート12の材料として、厚さが数十μmの透明なPET(ポリエチレンテレフタラート)を用いる。しかし、シートの材料には限定されず、ポリエステルやポリイミド等を用いてもよい。
また、感圧部202aを例にとると、感圧部202aに含まれる第1シート11上の感圧電極32aは、第1シート11上の行配線電極22により第1シート上の感圧電極と結ばれている。また、感圧部202aに含まれる第2シート12上の感圧電極42aは、第2シート上の列配線電極25により第2シート上の感圧電極と結ばれている。同様に、他の感圧部についても、行配線電極が第1シート上の感圧電極を接続しており、列配線電極が第2シート上の感圧電極を接続している。
そして、上述した第1の切り込み15、第2の切り込み16及び第3の切り込み17は、各感圧部の周囲において、配線電極21〜28と交差しないように形成されている。また、配線電極21〜28のそれぞれの一端には、体圧分布センサシート10の端部において、センサコネクタ80と接続するための端子21t〜28tが設けられている。
また、複数の感圧部200及び配線電極21〜28は、図2の視野では第2シート12に隠れた位置にあるが、第1シート11、第2シート12の材料は透明なPETであり、これらは透けて見えるため、図2においては実線で示してある。
ここで、体圧分布センサシートの伸長性について以下に説明する。図6は、図1に示す体圧分布センサシート10の伸長性を示す概略図である。図9は、図1に示す体圧分布センサシート10と同様のパターンで切り込みが形成されたPETシートが横方向に伸長した状態を示した図であり、図10は、図9のPETシートが縦方向に伸長した状態を示した図である。
上述した第1の切り込み15、第2の切り込み16及び第3の切り込み17が形成された体圧分布センサシート10を図6(a)に示すように横方向に引っ張ると、体圧分布センサシート10は、その切り込みによって表面を立体的に変化させながら、全体として横方向に大きく伸長する。ここで、図9は、体圧分布センサシート10と同様の切り込みが形成されたPETシートが横方向に伸長した状態を示すが、体圧分布センサシート10も同様に変形し、横方向に伸長する。
同様に、体圧分布センサシート10を図6(b)に示すように縦方向に引っ張ると、PETシートは、その切り込みによって表面を立体的に変化させながら、全体として縦方向に大きく伸長する。ここで、図10は、体圧分布センサシート10と同様の切り込みが形成されたPETシートが縦方向に伸長した状態を示すが、体圧分布センサシート10も同様に変形し、縦方向に伸長する。
以上のように、体圧分布センサシート10は、図6(a)に示す横方向の伸長性と、図6(b)に示す縦方向の伸長性とを有している。ここでの横方向及び縦方向については、図2の縦方向及び横方向に対応した方向である。
次に、体圧分布センサシート10を用いた体圧分布測定システム1により、ベッド90上に設置した体圧分布センサシート10の上に寝ている患者の体圧分布を測定する手順について以下に説明する。
まず、キーボード110やマウス120によりPC100を操作することで、PC100内部に予めインストールされた体圧分布測定ソフトウェア(図示せず)が起動する。このソフトウェアに対して、データ読み込みの指示が与えられると、PC100からの命令により、行配線電極21〜24に順に電圧が印加され、列配線電極25〜28における電圧が、行配線電極ごとに体圧分布センサシート10に接続されたセンサコネクタ80において検出される。
体圧分布は、上記のようにして、体圧分布センサシート10の感圧抵抗体ごとに抵抗値の変化を計測することで計算される。ここで、センサコネクタ80は、体圧分布センサシート10の端子21t〜28tに対応したピンを内蔵しており、体圧分布センサシート10との間で電気信号を送受信できる構造になっている。また、センサコネクタ80は、分割入力された信号を一つにまとめるマルチプレクサ及びAD変換ボードを内蔵しており、体圧分布センサシート10から受け取ったアナログデータである電気信号をデジタル信号に変換して、PC100に転送する。
そして、上記のようにセンサコネクタ80からPC100に転送された圧力分布測定データの電気信号がPC100内部に読み込まれる。
以上のようにして、計測された各感圧抵抗体の抵抗値に対して、PC100内の体圧分布測定ソフトウェアにより適当な計算が行われ、体圧分布センサシート10上の体圧分布測定結果がディスプレイ70に表示される。ここで、患者の体圧分布は、体圧分布センサシート10全体に相当する画像を二次元表示して、感圧抵抗体ごとの圧力の大きさに応じた色を表示する方法や、感圧抵抗体ごとの圧力の大きさに対応した起伏により、体圧分布センサシート10全体に相当する画像を三次元表示させる方法などにより表現される。また、荷重中心、接触面積、総荷重値等をグラフや表として表示させるようにしてもよい。ディスプレイ70にこれらが表示されることで、体圧分布センサシート10に加わった患者の体圧分布を視覚的に確認することができる。
次に、図7及び図8を用いて、図2に示す体圧分布センサシート10の製造方法について説明する。図7は、第1シート11及び第2シート12上に電極が形成された状態を示した図であり、図8は図7に感圧抵抗体を積層させた状態を示した図である。
まず、図7のように、第1シート11上に、複数の感圧電極30及び4本の行配線電極21〜24を形成する。複数の感圧電極30は、円形の感圧電極31a〜31d、32a〜32d、33a〜33d、34a〜34dを含んでおり、感圧電極のそれぞれは、銀ペーストを第1シート11上へ印刷したものである。また、行配線電極21〜24は、それぞれが銀ペーストの印刷により、第1シート11上で図7のようなパターンで横方向へ連続して配置し、それを縦に4行分並べたものである。
また、第2シート12上に、複数の感圧電極40及び4本の列配線電極25〜28を形成する。複数の感圧電極40は、円形の感圧電極41a〜41d、42a〜42d、43a〜43d、44a〜44dを含んでおり、これもそれぞれが銀ペーストを第2シート12上へ印刷したものである。また、列配線電極25〜28は、それぞれが銀ペーストの印刷により、第2シート12上で図7のようなパターンで縦方向へ連続して配置し、それを横に4列分並べたものである。また、配線電極21〜28は、上記の切り込み15、16、17と交差しない、図7のようなパターンで印刷する。
次に、第1シート11上の複数の感圧電極30上に、円形の感圧抵抗体51a〜51d、52a〜52d、53a〜53d、54a〜54dを含む感圧抵抗体50を積層する。同様に、第2シート12上の複数の感圧電極40上には、円形の感圧抵抗体61a〜61d、62a〜62d、63a〜63d、64a〜64dを含む複数の感圧抵抗体60を積層する。これらの複数の感圧抵抗体50、60は、後述するように、第1シート11及び第2シート12を図8の折り目A−Bで折り畳んだときに、それぞれの各感圧抵抗体同士が接触するように配置する。例えば、第1シート11の感圧抵抗体51aは、第2シート12の感圧抵抗体61aと対応しており、折り目A−Bで折り畳んだときに、両者が接触するように配置する。以下同様に、感圧抵抗体51b及び感圧抵抗体61b、感圧抵抗体51c及び感圧抵抗体61c、感圧抵抗体51d及び感圧抵抗体61dというように、感圧抵抗体54d及び感圧抵抗体64dに至るまで、複数の感圧抵抗体50、60の全ての感圧抵抗体が、第1シート11と第2シート12とで互いに対応するように配置する。
第1シート11及び第2シート12をそれぞれ上記のように構成することにより、複数の感圧電極30、40の各感圧電極の間が、図7のようなパターンを描いた配線電極で結ばれる。
第1シート11及び第2シート12を、図8の折り目A−Bを軸として、第1シート11上の複数の感圧抵抗体50が設置された面と、第2シート12上の複数の感圧抵抗体60が設置された面とが接触するように貼り合わせる。ここで、第1シート11と第2シート12との間の複数の感圧抵抗体60を除いた部分には、両シートを貼り合わせるための接着剤による粘着層150、及び、配線電極21〜24と配線電極25〜28とが接触しないようにするための絶縁層160が挟まれる(図3参照)。
第1シート11と第2シート12とを重ね合わした後で、上述した切り込み15、16、17を形成すると、図2に示す体圧分布センサシート10となる。
以上のように、本実施形態に係る体圧分布測定システム1によると、体圧分布センサシート10は、縦方向と横方向とに伸長性を有しており、柔軟性のあるマットや布団などの上に配置した場合でも皺が生じないため、患者の体圧分布を適正に測定することができる。
また、本実施形態に係る体圧分布測定システム1によると、体圧分布センサシート10は、切り込みの長さを蜷局状の切り込みに比べて短くできるため、切り込みを形成する作業を低コストで迅速に行なうことができる。また、配線を形成するスペースを、蜷局状の切り込みに比べて広く確保できるため、配線の破断が起こりにくくなる。
また、体圧分布センサシート10の切り込みを上記のようなパターンとすることで、簡単な構成により、体圧分布センサシート10の縦方向及び横方向伸長性を向上させることができる。加えて、切り込み同士が交差しないようにしつつ、体圧分布センサシート10の縦方向及び横方向の伸長性をより向上させることができる。さらに、体圧分布センサシート10の縦方向及び横方向の伸長性を等しくすることが出来る。
また、体圧分布センサシート10の第1及び第2の切り込みの両端部に丸穴が形成されているため、第1及び第2の切り込みの端部から亀裂が発生するのを防ぐことができる。
さらに、配線電極21〜28は、第1または第2のシート部材上において第1〜第3の切り込みの全てと交差しないように配置されているため、体圧分布センサシート10の縦方向及び横方向の伸長性を損なわずに、体圧分布計測を行なうことができる。
本発明は、上記の好ましい各実施形態に沿って説明されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他に成されることは理解されよう。
例えば、本実施形態における体圧分布センサシート10の切り込みの形状は一例であり、この形状に限るものではない。例えば、第1の切り込み15、第2の切り込み16の両端部の丸穴18はなくてもよい。また、第3の切り込みは、第1の切り込み15の中央位置と、第2の切り込み16の中央位置とを直線状に接続していなくてもよい。また、第1、第2の切り込みを、感圧電極の半円形の端部に沿った半円形に形成しなくてもよいし、一斜め方向に関して隣り合う感圧部に向かって凸に形成しなくてもよい。
本実施形態においては、4行4列の16個の感圧電極を有する体圧分布センサシート10について説明しているが、これは一例であり、感圧電極の数は変更可能である。
また、本実施形態において、感圧電極を円型としているが、感圧電極の形状は円形には限られず、例えば多角形であってもよい。
また、本実施形態においては、感圧抵抗体に感圧導電性インクを用いているが、感圧導電性インク以外でも、感圧導電性ゴムなど圧力により電気抵抗が変化するものであればよい。
また、本実施形態においては、銀ペーストの印刷により電極を形成しているが、電極の材料は、銀ペースト以外でも導電性のあるインクであればよい。また、印刷を伴わない例えばフォトエッチングなどであってもよい。
本発明の一実施形態に係る体圧分布測定システムの全体図。 図1に示す体圧分布センサシートの外観を示した図。 図2のC−C’断面図。 図2の配線電極を除いたD−D’部分拡大図。 図1に示す体圧分布センサシートの切り込みの形状を示した図。 (a)は図1に示す体圧分布センサシートの横方向の伸長性を示す概略図。(b)は図1に示す体圧分布センサシートの縦方向の伸長性を示す概略図。 第1シート及び第2シート上に電極が形成された状態を示した図。 図7に感圧抵抗体を積層させた状態を示した図。 図1に示す体圧分布センサシートと同様のパターンで切り込みが形成されたPETシートを横方向に伸長させた状態を示した図。 図9のPETシートを縦方向に伸長させた状態を示した図。
符号の説明
1 体圧分布測定システム
10 体圧分布センサシート
11 第1シート
12 第2シート
15 第1の切り込み
16 第2の切り込み
17 第3の切り込み
18 丸穴
21〜28 配線電極
21t〜28t 端子
30、40 感圧電極
31a〜31d、32a〜32d、33a〜33d、34a〜34d、41a〜41d、42a〜42d、43a〜43d、44a〜44d 感圧電極
50、60 感圧抵抗体
51a〜51d、52a〜52d、53a〜53d、54a〜54d、61a〜61d、62a〜62d、63a〜63d、64a〜64d 感圧抵抗体
200 感圧部
201a〜201d、202a〜202d、203a〜203d 感圧部

Claims (6)

  1. 互いに離隔し且つ格子状に配置された複数の電極を有する第1のシート部材と、
    前記第1のシート部材に積層されており、互いに離隔し且つ格子状に配置されると共に前記第1のシート部材上の前記複数の電極のそれぞれに対向する複数の電極を有する第2のシート部材と、
    前記第1のシート部材上の前記複数の電極と前記第2のシート部材上の前記複数の電極とのそれぞれの間に配置された複数の感圧抵抗体とを備えたセンサシートであって、
    前記第1及び第2のシート部材上の一斜め方向に関して隣り合う一対の電極間の領域には、
    前記一対の電極のうちの一方の電極の周囲であって、他方の電極側の端部近傍に配置された第1の切り込みと、
    前記一対の電極のうちの他方の電極の周囲であって、一方の電極側の端部近傍に配置された第2の切り込みと、
    前記第1の切り込みと前記第2の切り込みとを接続する第3の切り込みとが形成されていることを特徴とするセンサシート。
  2. 前記第1の切り込みは他方の電極側に向かって凸に形成され、
    前記第2の切り込みは一方の電極側に向かって凸に形成されており、
    前記第3の切り込みは直線状であることを特徴とする請求項1に記載のセンサシート。
  3. 前記複数の電極は円形状であって、
    前記第1の切り込みは一方の電極の他方の電極側の半円形の端部に沿って形成されており、
    前記第2の切り込みは他方の電極の一方の電極側の半円形の端部に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサシート。
  4. 前記第3の切り込みは、前記第1の切り込みの中央位置と前記第2の切り込みの中央位置とを接続することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサシート。
  5. 前記第1及び第2の切り込みの両端部には丸穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサシート。
  6. 前記第1のシート部材はそれに形成された前記複数の電極を接続する配線を有し、
    前記第2のシート部材はそれに形成された前記複数の電極を接続する配線を有しており、
    前記配線は、前記第1または第2のシート部材上において前記第1〜第3の切り込みの全てと交差しないように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサシート。
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