JP4845656B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に関する。
従来のタンデム方式の画像形成装置における転写方式は、直接転写方式と中間転写体を用いて二次転写を行う方式が主流である。直接転写方式では、転写シートを担持して搬送する転写ベルトを備えており、その転写ベルトに沿ってイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)用のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジ)がタンデム状に配置されている。更にその上方には、各カートリッジに対応して光学ユニットが設けられている。また各カートリッジの像担持体である感光ドラムに対応し、転写ベルトを挟んで転写ローラが配置されている。このような構成において、用紙カセットから転写ベルトに給紙された転写シート上に、公知の電子写真プロセスを経て得られたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が重ねて転写される。こうして転写シートに転写されたトナー像は定着ユニットによって定着され、排紙センサ及び搬送路を介して装置外に排紙される。
また転写シートの裏面にもトナー画像を形成する際には、定着ユニットから排出された転写シートは、もう一方のパスを介して再度転写ベルトに搬送され、前述と同様の工程を経て、そのシートの裏面に画像が形成される。尚、転写ベルトは、転写ベルトの搬送駆動ローラにより搬送駆動される。そして良好な画像を得るため、転写ベルトの駆動モータは一定の回転数で回転駆動されている。
一方、もう一つの転写方式である中間転写方式は、感光ドラムに形成された画像が一次転写される中間転写ベルトを有し、この中間転写ベルトに一次転写された画像を、更に転写シートへ二次転写して画像を形成する。ここでも良好な画像を得るために、中間転写ベルトの駆動モータは一定の回転数で回転駆動されている。
上述の2つの転写方式のいずれにおいても、定着ユニットに内蔵されたヒータの温度制御や各駆動モータの発熱によって、画像形成装置内部の温度が上昇し、これに伴って転写ベルトや中間転写ベルトが熱膨張又は収縮を起こす。これにより、各ベルトの搬送速度が速まったり遅くなったりして均一な速度にならなくなる。このため各色のトナー画像を転写シートの特定位置より重ねて転写する際に色ずれが発生してしまい、形成された画像の画質が著しく劣化するといった問題があった。つまり、転写ベルトや中間転写ベルトの搬送制御では、駆動モータを常に一定速度で回転制御しているため、熱膨張によって転写ベルトや中間転写ベルトの仮想半径が変化すると転写ベルトの表面速度が均一にならずに色ずれが発生してしまう。このような問題を解決するために特許文献1には、転写シート又は転写ベルト又は中間転写ベルト上の画像を読み取って転写シート又は転写ベルト又は中間転写ベルトの移動速度を求め、各々の駆動モータの回転速度を可変制御することが記載されている。
特開2002−202705号公報
しかしながら特許文献1の構成では、1つのサンプルで検知できるベルト表面領域(=フレーム画素数)は限られている。そのことを以下に説明する。
図1(A)(B)は、この従来技術を説明する図である。
図1(A)において、エリアセンサ100は、中間転写ベルト(又は転写ベルト或は用紙、以下総称してベルトと呼ぶ)101の移動方向にm画素、その移動方向に直交する方向にn画素を有している。ここでベルト101は、102で示す方向に移動される。図1(A)は上面図、図1(B)は側面図である。
いま時間tでサンプルした画像103から特徴的なパターンを決定し、そのパターンの重心をターゲット104とする。そして、ターゲット104の軌跡を所定間隔(サンプルレート)でサンプルし、その移動量からベルト101の表面速度を演算する。ここでベルト10の移動速度は、転写シートの種類によって変化することがある。例えば、転写シートが厚紙の場合には、定着性を向上させるために画像形成のスピード(プロセススピード)を、普通紙に対して低速にする。ここで問題となるのが「検出エリア」と「処理時間」の関係である。以下、(1)速度が遅い場合(厚紙モード)、(2)速度が速い場合(普通紙モード)、(3)速度が速いので検出エリアを広くした場合のそれぞれについて説明する。
図2〜図4は、従来の速度検出を説明する図である。
図2(移動速度が遅い場合)において、111は、時刻t1においてセンサ100により検出された画像を示し、112は、時刻t2(t1<t2)において、センサ100により検出された画像を示している。113はターゲットを示している。尚、この時のベルト10の移動速度はVaである。(e2−e1)は、センサ100により読取ったデータの処理時間で、この時間は時刻t1から時刻t2までのサンプル時間(t2−t1)よりも短くなっている。図2の例では、サンプル時間内の移動量(4=6−2)はセンサ100の範囲内に収まっている。即ち、時刻t1で検出したパターン111のターゲット113の座標Y1=2を時間e1で処理した後、時刻t2でパターン112を検出する。ここではパターン112内でターゲット113’を認識できるので、その座標Y2=6を検出できる。こうして移動量(=Y2−Y1=)4を求めることができる。
図3は、ベルト101の移動速度Vb(Va<Vb)が速い場合の検出例を表している。時刻t1で検出したパターン121のターゲット113の座標Y1=2を時間e1で処理した後、時刻t2でパターン122を検出する。しかしこの場合、ベルト101の移動速度が速いためターゲット113は、エリア領域外Uにはみ出ている。このため、有効パターン122内にターゲット113が認識できない。その結果、移動量Y2=m+4が検出できないため、その移動量=Y2−Y1を求めることができない。このように移動速度が速すぎると、次のサンプル時にターゲット113は既にセンサエリア100を通過してしまっているため、ベルト10の移動速度の検出が不可能になってしまう。
図4は、図3の移動速度Vbで、センサ100による検出エリア114を広くした場合の例を示す図である。
図3では、時刻t1で検出したパターン121のターゲット113の座標Y1=2を時間e2で処理していた。図4では、センサエリアを広くしたため扱う画素数が増え、処理速度は図3の場合より遅くなる。このため、次のサンプル時刻t2には、まだターゲット113の認識処理までの処理が終わらないことになる(e2>t2)。即ち、時刻t2でのターゲット113’は、センサのエリア114にあるが画素数の増加により画像処理が間に合わないため、パターン132でターゲット113’を検出できない。そこで、処理が間に合うようにサンプル間隔を時刻t3まで長くしたとする(e2<t3)。この場合は速度の検出精度が低下し、時刻t3ではターゲット113''は、エリア114の領域外Uに既に出てしまっているため、有効パターン133内でターゲット113''が認識できない。この結果、座標Y2=m+10を検出できないため、移動量=Y2−Y1を求めることができない。このようにベルトの移動速度を上げると、センサの有効エリアを広げても、そのベルトの移動量の検出が不可能になってしまう。
本発明の目的は上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の特徴は、転写材或は中間転写体の搬送速度が変更された場合でも、転写材或いは中間転写体の位置の変化を高精度に検出できる画像形成装置を提供することにある。
又、その検出した位置の変化に応じて、転写材或は中間転写体の搬送速度を制御できる技術を提供できる。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
像担持体と、指定される速度で、駆動モータにより搬送駆動され、転写材を載置して搬送する転写材担持体とを有し、前記像担持体に形成された画像を前記転写材担持体により搬送された転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記転写材担持体上又は前記転写材担持体に載置された転写材上の画像を読取る二次元に配列された複数の読取素子を有し、前記複数の読取素子を複数の読取素子群に分割して読み取った画像信号を出力する画像読取り手段と、
前記画像読取り手段の出力を前記読取素子群単位でサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段でサンプリング対象とする読取素子群をサンプリングタイミング毎に決定する決定手段と、
前記決定手段により第1のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像から前記転写材担持体又は転写材の位置を特定するための所定パターンの画像を特定し、当該所定パターンの画像が、前記決定手段により、前記第1のサンプリングタイミングよりも後の第2のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像の中のどの位置にあるかを判定する判定手段と
前記判定手段が判定した前記所定パターンの画像の位置と前記サンプリング間隔とに基づいて、前記転写材担持体の移動速度を演算する演算手段とを有し、
前記決定手段は、前記指定される速度と前記第1のサンプリングと前記第2のサンプリングとのサンプリング間隔とに基づいて、前記第2のサンプリングタイミングでサンプリング対象とする読取素子群を決定することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
像担持体と、指定される速度で、駆動モータにより搬送駆動され、前記像担持体から形成画像を一次転写される中間転写体とを有し、前記中間転写体に転写された画像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記中間転写体上の画像を読取る二次元に配列された複数の読取素子を有し、前記複数の読取素子を複数の読取素子群に分割して読み取った画像信号を出力する画像読取り手段と、
前記画像読取り手段の出力を前記読取素子群単位でサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段でサンプリング対象とする読取素子群をサンプリングタイミング毎に決定する決定手段と、
前記決定手段により第1のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像から、前記中間転写体の位置を特定するための所定パターンの画像を特定し、当該所定パターンの画像が、前記決定手段により、前記第1のサンプリングタイミングよりも後の第2のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像の中のどの位置にあるかを判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した前記所定パターンの画像の位置と前記サンプリング間隔とに基づいて、前記中間転写体の移動速度を演算する演算手段とを有し
前記決定手段は、前記指定される速度と前記第1のサンプリングと前記第2のサンプリングとのサンプリング間隔とに基づいて、前記第2のサンプリングタイミングでサンプリング対象とする読取素子群を決定することを特徴とする。
尚、この課題を解決するための手段は、本願発明の特徴の全てを列挙しているものではなく、特許請求の範囲に記載された他の請求項及びそれら特徴群の組み合わせも発明になり得る。
本発明によれば、転写材或は中間転写体の搬送速度が変更された場合でも、転写材或は中間転写体の位置の変化を高精度に検出できる。
又、その検出した位置の変化に応じて、転写材或は中間転写体の搬送速度を制御できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図5は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レーザプリンタ)の構成を示す概略断面図である。
このプリンタ1000は、転写材(転写シート)Pを担持して搬送する転写材担持体である転写ベルト5を備えている。この転写材担持体5の担持面に沿って、転写材Pの搬送方向上流側から順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)用のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジ)14〜17がタンデム状に配置されている。そして、これらカートリッジの上方には各カートリッジ14〜17に対応してスキャナユニット18,19,20,21が設けられている。更に、各カートリッジ14〜17の感光ドラム6,7,8,9に対応し、転写ベルト5を挟んで転写ローラ10,11,12,13がそれぞれ配置されている。カートリッジ14〜17のそれぞれは、各感光ドラム6〜9の周りに帯電ローラ14a,15a,16a,17a、現像器14b,15b,16b,17b及びクリーナ14c,15c,16c,17cを備えている。尚、転写ベルト5は、駆動ローラ27と従動ローラ28に巻回されており、駆動ローラ27の回転に伴って図中矢印X方向に移動する。
以上の構成において、用紙カセット2からピックアップローラ3及び給紙搬送ローラ29の回転によって転写ベルト5に給紙された転写材P上に、公知の電子写真プロセスを経て得られたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が重ねて転写される。この転写材Pのトナー画像は、定着ユニット22(22a,22b)によって定着され、排紙センサ24及び紙パス23を介して装置外に排紙される。尚、定着ユニット22は、ヒータを内蔵した定着ローラ22aと加圧ローラ22bとから概略構成されている。
また、転写材Pの裏面にもトナー画像を形成する際は、定着ユニット22から排出された定着済みの転写材Pは、もう一方の紙パス25を介して再度転写ベルト5に搬送され、前述と同様の工程を経て、その転写材Pの裏面にもトナー画像が形成される。
この画像形成装置1000は、最下流側のブラック用カートリッジ17及び転写ベルト5の近傍に画像読み取り手段としての画像センサユニット26を備えている。この画像センサユニット26は、転写ベルト5或は転写材Pの表面に光を照射し、その反射光を集光し結像させて、転写ベルト5上或は転写材P上のある特定エリアの画像を検出する。
尚、画像センサユニット26を転写材Pの搬送方向に対し下流方向、つまり定着ユニット22側に配置しているのは、駆動ローラ27が最も熱による影響を受けやすいためである。つまり、装置内において駆動ローラ27が最も熱によるローラ径の膨張が著しいので、これに伴う転写ベルト5の周速の変化をいち早く検出するためである。
図6は、本実施の形態に係る画像形成装置1000の主要構成を説明するブロック図である。
この画像形成装置1000は、DSP(ディジタル・シグナルプロセッサ)50、CPU51、各色の感光ドラム6〜9を駆動するドラム駆動モータ52〜55、駆動ローラ27を駆動する転写ベルトの駆動用モータ(ベルトモータ)56を有している。また定着ユニット22の定着ローラ22aを回転駆動する定着モータ57、給紙搬送ローラ29を回転駆動する給紙モータ62、給紙モータ62を制御する給紙モータドライバ61、各色スキャナモータユニット63〜66及び高電圧ユニット59を備えている。ここでドラム駆動モータ52〜55、転写ベルト5の駆動モータ56、給紙モータ62及び画像センサユニット26はDSP50によって制御され、スキャナモータユニット63〜66、高電圧ユニット59、定着ユニット60はCPU51によって制御される。尚、ここでDSP50は、速度検知用MRセンサからの速度検知信号によって各モータの回転速度を求めて、その回転速度が目標速度となるようPWM信号を生成して、各モータの回転を制御している。
図7は、画像センサユニット26による画像の検知を説明する図である。
この画像センサユニット26は、転写ベルト5に対向するように配置され、照明部材であるLED33により光を照射し、転写ベルト5或は転写材Pから反射された反射光を検知する検知部材であるCMOSセンサ34を備えている。LED33を光源とする光はレンズ35を介して、転写ベルト5の表面或は転写材Pの表面に対し斜めに照射される。その反射光は結像レンズ36を介して集光されCMOSセンサ34に結像される、このようにして、転写ベルト5或は転写材P上の画像を読み取ることができる。
図8は、転写ベルト5の表面に形成された画像を説明する図である。
図示のように、本実施の形態に係る画像センサユニット26では、転写ベルト5上の画像を、結像レンズ36によって拡大された拡大画像71として得ることができる。CMOSセンサ34は、拡大画像71に示すように複数のセグメントに分割されて構成されている。72はCMOSセンサ34によって画像の階調を検出した、1つのセグメントS11のイメージを表している。本実施の形態では、読取る画像は4×4セグメントで構成され、1セグメントが8×8ピクセル、1ピクセルが8ビット(256階調)の分解能のCMOSセンサ34を用いている。尚、この構成(分解能8ビット等)はあくまでも一例であり、本発明はこれに限るものではない。
ここで、転写ベルト5の表面或は転写材Pの表面は、キズや汚れ、或は紙の繊維等によって凹凸が存在する。この凹凸により、光を斜めから照射することによってその影が発生する。これにより、転写ベルト5或は転写材Pの表面の画像パターンを容易に検出できる。
また転写ベルト5の表面層に転写制御に影響を与えない範囲で予め凹凸を設けて構成することにより、読み取った画像パターンを、より特徴付けることができる。更に、表面層が透明な材質で構成される転写ベルト5では、中間層に凹凸、或は任意のパターンを予め構成しておけば、転写に影響を与えずに、特徴付けられた画像を検出できる。
図9は、画像センサユニット26の動作を説明するタイミング図である。また図10は、画像センサユニット26の構成を示すブロック図である。
DSP50は、選択したセグメントに対して/CS信号(S1)、CLOCK信号(S2)、DATA信号(S3)を用いてシリアル通信によって制御回路93に対し、フィルタ定数等の制御パラメータを設定する。このときDSP50は、図9のS5で示すように、信号S1をロウレベルにして制御パラメータの転送モードとして、CLOCKに同期して8ビットのコマンド(制御パラメータ)をDATAとして送信する。これによって、CMOSセンサ34のゲインがフィルタ回路95に設定される。このゲイン設定の目的は、例えば転写ベルト5の画像と転写材Pの画像では、転写材P上の画像の方が反射率が高いため、ゲインを調整して常に最適な画像を検出できるようにしている。
DSP50は、読み込んだ画像に対し、以下に説明する画像の比較処理が精度よく実現できるようにCMOSセンサ34のゲインを調整する。例えば、読み込んだ画像に対し、ある程度のコントラストが達成するまでCMOSセンサ34のゲインを制御することによって実現する。
次にDSP50は、図9で示すように/CS信号をハイレベル(S1)とし、CMOSセンサ34からの画像データの転送モードとする。このとき出力回路96は、CLOCK信号をトリガにし、CMOSセンサ34の出力からA/D変換器94及びフィルタ回路95を通過したディジタル画像データを画素順にDSP50へ送信する。このとき、送信用同期クロックTXC(図9のS4)は、CLOCK信号(S2)に基づいてPLL回路97によって生成される。これによって、DSP50は、この画像センサユニット26から出力される1セグメント分の8×8画素データ(PIXEL0,PIXEL1,…)を順次、受信する。
次に図11〜図14を参照して、CMOSセンサ34のセグメント切り替え、及び転写ベルト5或は転写材Pの相対移動量の演算方法について説明する。尚、この相対移動量の演算はDSP50で実行される。
図11〜図13は、CMOSセンサ34の構成と所定サンプリング間隔(t2−t1)での読み取り画像の移動を速度別に説明する図である。ここでは転写ベルト5の進行方向Yに列(Column)アドレス、その垂直方向Xに行(Row)アドレスが割り振られている。
図14は、本実施の形態に係るCMOSセンサ34の信号を検出して制御するDSP50の機能構成を説明する機能ブロック図である。ここでは、大きく分けてCMOSセンサ34、その制御及びデータ処理を行うDSP50,CPU51、ベルト駆動モータ56に分けられる。
このCMOSセンサ34は、前述したように複数のセグメント群(図8の例では、S11〜S14,S21〜S24,S31〜S34,S41〜S44)340で構成されている。そして、各セグメントへのコントロールIO(/CS,CLK,DATA,TXC)がセレクタ(SEL)341,342を介して結線されている。これらSEL341,342は、DSP50からの列、行アドレスに従って、DSP50からのコントロールIOを指定セグメントに入出力している。またDSP50は、CPU51からのベルトモータ56の速度指令512、及び表面画像のサンプルレート指令511を受取り、これら指令に応じたベルトモータ56の回転制御、及び画像のサンプリングを行っている。
DSP50は、読み取った画像からターゲットを認識するターゲット認識部501、ターゲット認識部501で認識したターゲットの位置情報を検出する位置情報検出部502を有している。またCMOSセンサ34との間で信号のやりとりを行うCMOSI/O制御部504、転写ベルト5の表面速度を演算する速度演算処理部506、ベルトモータ56の回転速度を制御するモータ速度制御部507とを有している。
まずCPU51は、モータ速度制御部507に対してベルトモータ56の回転速度を指示する。これによりベルトモータ56は、その指示された回転速度で回転して転写ベルト5を搬送駆動する。サンプルタイミング制御部503は、CPU51から予め指示されたサンプルレート511に従って、IO制御部504にサンプルタイミングW0を通知する。これによりIO制御部504のCtrl信号発生部5041は、その通知されたサンプルタイミングW0で、各コントロール信号(/CS,CLK)をCMOSセンサ4に出力する。また、これとともに、セグメント指定部5040で決定された列及び行アドレス(Column & Row)505をCMOSセンサ34に出力する。
次にセグメント指定部5040について説明する。
アドレス指定部5042は、最初にターゲットを決定するために任意のアドレスを列及び行アドレスとして出力する。
図11(A)〜(D)は、時間の経過とともにCMOSセンサ34で検出される状況を説明する図である。
この図11では、セグメントS11をターゲットパターンとしており、図11(A)では、重心の位置は(Column,Row)=(1,)としている。図11(A)は、CMOSセンサ34が時刻t1で読み取った画像を示し、IO制御部504からのサンプルタイミング信号及びターゲットエリア情報W1で、ターゲット認識部501の読み取り画像バッファ5010にバッファリングされる。そして、この読み取り画像バッファ5010にバッファリングされたパターンの一部(指定可能)W2を、ターゲットパターン999として特殊画像バッファ5011にバッファリングする。次のサンプリングタイミングでは、パターンマッチング部5012が、読み取り画像バッファ5010にバッファリングされたパターンW3と、特殊画像バッファ5011のターゲットパターンW4とのパターンマッチングを行う。こうして、次に読取った画像がターゲットパターンを含むかどうかを判定する。この時、このターゲットを認識できない場合は、読み取り画像バッファ5010のデータを1画素ずつシフトして再びサンプリングパターンW3としてパターンマッチング部5012で比較する。この処理を、ターゲットパターンとのマッチングが取れるまで、又は所定回数繰り返し(所定回数後でもアンマッチであればエラーとしても良い)パターンマッチングを行う。こうしてターゲットが認識できると、そのターゲットのアドレス情報W5を位置情報検出部502に通知する。
これにより位置情報検出部502は、重心演算処理部5020と重心位置座標検出部5021で構成され、前述のターゲットのアドレス情報W5の重心位置座標W7を速度演算処理部506に通知する。
図11(A)の例では、ターゲット999(3×3ピクセル領域)のアドレス情報(Column,Row)=(0〜2、3〜5)から重心3000の位置(Column,Row)=(1,4)を通知する。尚、この重心3000は、本実施の形態では、ターゲット999の中心座標としたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば濃度の重心としても良い。
速度演算処理部506は、その重心3000の位置(Column,Row)=(1,4)を第1のサンプリング重心位置d1として記憶しておく。そして次のサンプリングで同様に求めた第2のサンプリングでの重心3000の位置d2から表面速度V21を演算する。
図11(B)は、時刻t2での第2のサンプリングでの重心3000の位置d2が(Column,Row)=(6,4)である。よって、この場合の移動速度W8は、
W8=Δd/Δt
=(d2−d1)/(t2−t1)=(6−1)/(t2−t1)
=5/(t2−t1)
で求めることができる。
これ以降、続けて新たにターゲットパターンの認識を行わないでY方向にターゲット認識を続けていく場合は、第2のサンプリングでの重心3000の位置d2を第1のサンプリング重心位置d1とする(d1≦d2)。また新たに、ターゲットのパターンをセグメントS11で検出する場合は、重心位置d1,d2をともに「0」にクリアし、以上に説明した処理を繰り返し行う。尚、ターゲットパターン999の更新は、移動方向の列の数の最大値を超えると推測できた場合に行う。
本実施の形態では、ターゲットパターン999が、列アドレス=31−α(α:速度誤差+ターゲットパターンの大きさ)を超える場合にターゲットパターンの更新を行う。即ち、セグメントS14,S24,S34,S44のいずれかでターゲットの認識が不可能になると推測した場合にターゲットパターンの更新を行えばよい。本実施の形態は、速度=5、αを「4」とすると、列アドレス=27となる。従って、5.4(=27/5)まで(時刻t5まで)は、ターゲットパターン999を更新せずに連続的に速度が検出可能である。
次にセグメントの指定処理について説明する。
図11(B)は、速度指令W8が「5」(時刻t1〜t2間に、列方向に5画素分ターゲットを移動)の場合における、時刻t2での転写ベルト5上の表面パターンを示している。本実施の形態では、時刻t2の重心3000の位置は(Column,Row)=(6,4)で、この重心3000は、セグメントS11上に位置している。ここで時刻t2に、ターゲットを認識をするには予めセグメントS11を選択していなくてはならない。そのため、次回のサンプリング時のターゲット位置の推測処理を行うのが次セグメント指定部5040である。
検出速度W8が、IO制御部504のセグメント指定部5040に通知される。次セグメント演算部5043では、その検出速度W8と、ターゲットの重心3000の位置W7から次のセグメントを決定する。
図11(B)では、検出速度W8が「5」で、時刻t1での重心3000の位置W7が(Column,Row)=(1,4)であるため、次回サンプリング時(時刻t2)には、(Column,Row)=(5+1,4)と推測する。こうして推測したアドレス505(Column,Row)=(6,4)が、アドレス指定部5042からCMOSセンサ34に送られる。これによりセグメントS11が有効になり、時刻t2で、そのセグメント内でターゲット999を見つけることが可能になる。
尚、図14の構成では、ターゲット999のアドレス情報W5から、次に注目するセグメントを求めているが、CPU51からの速度指令512、又はモータ速度制御部507からの補正速度、又はこれら全てから演算しても良い。以上に述べてきた処理を繰り返し実行することにより、転写ベルト5の表面速度をリアルタイムに検出できる。
転写ベルト5の速度指令W8は、この画像形成装置1000においては、画像の定着性等の画像品質向上のために、転写材(シート)の種類(厚さ)によって切り替える(シートが厚いほど低速にする)。よって本実施の形態の構成においても、転写ベルト5の速度の検出は、低速から高速までの広い範囲で検出することになる。前述した図11(B)はCMOSセンサ34の1セグメントの検出可能領域に対して、比較的移動速度が遅い場合(超厚紙モード)を示している。これに対して図11(C)は、転写ベルト5の移動速度が中程度の場合(厚紙モード)を示し、図11(D)は、転写ベルト5の移動速度が速い場合(一般紙モード)を示している。
<移動速度が中程度の場合(厚紙モード)>
図11(C)は、転写ベルト5の検出速度W8が「10」の場合における、時刻t2での転写ベルト5上のパターンを示している。本実施の形態では、時刻t2のターゲットパターン999は、前述のようにアドレス(Column,Row)=(1+10,4)に位置していると推測してセグメントS12を有効にする。ここで実際に読み取った重心3000の位置は、(Column,Row)=(12,4)となっており、速度検出値(移動量)は、11(=12−1)となる。こうして速度の検出誤差「1」が検出される。この検出誤差は、モータ速度制御部507で(速度指令512より「1」だけ低速に)といったベルトモータ56の回転速度補正に適用される。こうして次回のサンプリング時刻t3のターゲットパターン999の重心3000の位置は、(Column,Row)=(12+10−1,4)と推測され、セグメントS13が有効にされる。ここでベルトモータ56に即補正を行わない場合は、重心3000の位置は、(Column,Row)=(12+10,4)であると推測しても良い。更に、次のサンプリング時刻t4でのターゲットパターン999は、列の最大値「31」を越えるか、又は、マージンが少ないので有効セグメントをS11として、ターゲットパターン999の更新から繰り返す。
<移動速度が速い場合(一般紙モード)>
図11(D)は、転写ベルト5の検出速度W8が「28」の場合における、時刻t2での転写ベルト5上の表面パターンを示している。本実施の形態では、時刻t2のターゲットパターン999は、上述のように(Column,Row)=(1+28,4)と推測してセグメントS14を有効にする。この場合、実際に読み取った重心3000の位置は(Column,Row)=(28,4)であるため、速度検出値(移動量)は27(=28−1)となる。この場合の速度誤差は「−1」となる。この速度誤差に基づいて、モータ速度制御部507で(速度指令512より「1」だけ高速に)というように速度補正が行われる。これとともに、次回のサンプリング時刻t3のターゲットパターン999は、列の最大値「31」を超えると推測される。よって、次の有効セグメントをS11とし、ターゲットパターン999の更新から繰り返す。
図12(A)〜(C)は、ターゲットパターン999が2つのセグメントに跨る場合をを説明する図である。
図12(A)は、前述の1セグメントが8×8ピクセルの構成において、転写ベルト5の検出速度W8が「15」で、時刻t2の転写ベルト5上の表面パターンを示した図である。ここでは、ターゲットパターン999が、セグメントS12とS13を跨いでいる。このためターゲットを認識するには、2つのセグメントを同時に有効にしなくてはならない。しかし、2つのセグメントを同時に有効にすると、前述したように「検出エリアの広さ」と「処理速度」との関係から、ターゲット999を見失う可能性が出てくる。そこでこのような場合に対する処理として2つの例を以下に示す。
(1)ターゲットパターン決定エリアの変更
まず第1の例としてターゲットパターン999が次回セグメントを跨ぐと推測した場合には、ターゲットパターンの決定エリアを変更する。
ここでは例えば図12(B)に示すように、決定エリアが(Column,Row)=(0〜2,3〜5)のエリア999であったのを、(Column,Row)=(4〜6,4〜6)のエリア999bに変更する。これにより、時刻t2のターゲットパターン999bは、図12(C)に示すように、検出速度W8が「15」の場合の時刻t2において、セグメントS13だけに位置していると判定できる。尚、ターゲットパターン999bのエリアの決定は、初めのターゲットエリア999での時刻t2での推測位置(16,4)からセグメントを跨がないようにシフトして、速度指令W8から時刻t1を逆算して求める。また、ターゲットパターンが次回セグメントを跨ぐか否かの判断基準には、数ピクセルのマージンを含むものとする。
(2)セグメント構成の重複
第2の例としてセグメント間を重複させる構成を述べる。
図13(A)に示すように、各セグメントの構成ピクセル数は、前例と同様に8×8である。セグメントS11は、図の実線(Column,Row)=(0〜7,0〜7)、セグメントS12は図の破線(Column,Row)=(4〜11,0〜7)、セグメントS13は図の実線(Column,Row)=(8〜15,0〜7)、…とする。こうして各セグメントを列方向に半分(4ピクセル)ずつ重複させる(セグメント数は、S11〜S17,S21〜,…,S47まで増加する)。
図13(B)は、この場合での、時刻t1の転写ベルト5上の表面パターンを示す図である。ターゲットパターン999は(Column,Row)=(1,4)に決定する。
図13(C)では、検出速度W8を「15」とした時の時刻t2での転写ベルト5上の表面パターンを示している。本実施の形態では、時刻t2のターゲットパターン999は、前述のように(Column,Row)=(1+15,4)と推測される。
その時に図13(C)で示すように、ターゲットパターン999が複数セグメントを跨がないセグメントS14を有効にすることにより、ターゲットパターン999が確実に認識可能になる。
尚、本実施の形態では、セグメント間の重複範囲を列方向に各セグメントエリアの半分ずつとしたが、その重複の方向、範囲はいずれも本発明を限定するものではない。
次に本実施の形態に係る画像形成装置のDSP50及びCPU51による制御処理を説明する。
図15は、本実施の形態に係るDSP50によるターゲットパターンの認識処理を示すフローチャートで、この処理は前述のターゲット認識部501による処理に相当している。尚、この処理を実行するプログラムは、DSP50のプログラムメモリ(不図示)に記憶されている。ここで、この処理に使用する変数について説明する。Fはサンプリング初期化フラグで、「0」の場合はターゲットパターンを更新しないことを示し、「1」はターゲットパターンを更新したことを示す。jはサンプリングする列方向のアドレス、segは、列アドレスの最大値(前述の例では「32」)を示している。vは、指示された列方向の移動速度、Δtはサンプリング間隔、αは移動量のマージンを示している。これら変数やフラグは、DSP50のRAMに記憶されている。
まずステップS101で、ターゲットパターンを更新する。ここではサンプリングアドレスの変数jを「0」に、パターンを更新したことを示すフラグFを「1」にセットする。次にステップS102に進み、サンプリングアドレスjをセットする。尚、ここでは、列アドレスを「0」にセットする。次にステップS103に進み、後述するCPU51からの速度指令値v(512)とサンプリング指令値Δt(511)から、次のサンプリングアドレスjを算出して推測する。ここでは、j=j+(v/Δt)により求める。次にステップS104に進み、その算出した次回サンプリングアドレスjが、CMOSセンサ34の検出領域内かどうか、即ち、アドレスの上限値(seg)未満かどうかを判定する。ここでは前述のように、速度誤差等を考慮してマージンαを設けても良い(j<(seg−α))。このステップS104での判定結果が否であれば(j>(seg−α))、領域外にターゲットパターン999が移動してしまうことを意味するのでステップS101に戻り、先に述べたターゲットパターン999の更新から行う。
一方、ステップS104の判定結果が肯定(j<(seg−α))であればステップS105に進み、ターゲットパターン999は領域内にあると判断する。そして、ターゲットパターンを更新しないようにパターン更新フラグFを「0」にクリアする。そしてステップS103で算出した次のサンプリングアドレスをそのままセットする。このようにしてターゲット認識部501は、上述した処理を繰り返し実行する。
図16は、本実施の形態に係るDSP50によるセグメント指定処理を示すフローチャートで、この処理は前述のセグメント指定部5040による処理に相当している。尚、この処理を実行するプログラムは、DSP50のプログラムメモリ(不図示)に記憶されている。ここで、この処理に使用する変数について説明する。Fは前述したサンプリング初期化フラグである。Δtはサンプリング間隔、dnは、検出したターゲットの位置(列アドレス)、dn-1は、前回の検出したターゲットの位置(列アドレス)である。Δdは、検出した列方向の移動量、Δvは、検出した列方向の移動速度、Columnは、ターゲットの重心の列方向のアドレスである。これら変数やフラグは、DSP50のRAMに記憶されている。
まずステップS201で、CMOSセンサ34で読取った画像データから検出したターゲットパターンの重心位置をターゲット位置としてセットする(dn=列アドレス)。次にステップS202に進み、図15のフローチャートでセットされたフラグFに基づいて、ターゲットパター999ンが更新されたかどうかを判定する。ここでF=1であればターゲットパターン999は更新されているためステップS206に進み、前回の位置検出値dn-1を無効にして移動速度の検出は行わない。そして移動速度ΔvをΔvとしてステップS205に進み、RAMに記憶されている1つ前にサンプリングしたターゲット位置dn-1を最新の列アドレスとする。そして再びステップS201に戻って次のサンプリングを行う。
一方、ステップS202で、フラグFが「0」であればターゲットパターン999は更新されていないのでステップS203に進み、ステップS201で求めた今回のターゲット位置dnと、前回検出したターゲットの位置dn-1とから移動量Δdを算出する(Δd=dn−dn-1)。次にステップS204で、こうして求めた移動量Δdと、CPU51から指示されたサンプリング間隔Δtから転写ベルト5の移動速度Δvを検出する(Δv=Δd/Δt)。次にステップS205で、今回のターゲット位置dnを、1つ前のサンプリングターゲット位置dn-1としてRAMに記憶する(dn-1=dn)。そしてステップS201に戻り、再び次のサンプリングを行う。
以上説明したように、ターゲットパターン999の位置を検出し、そのパターンの更新を行っていない場合のみ、そのターゲットパターンの移動量を求めて転写ベルト5の速度を検出することを繰り返す。
図17は、本実施の形態に係る画像形成装置のCPU51による速度検出処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムは、CPU51のプログラムメモリ(不図示)に記憶されている。ここで、この処理に使用する変数について説明する。Pは転写シートの種類を示すID,vは、速度指令512として出力する列方向の平均速度である。Δtはサンプリング間隔、vpは、シートの種別に対応する列方向の移動速度、tpは、シートの種別に対応するサンプリングレートを示す。Δvは、検出した列方向の移動速度である。またkは、速度補正係数、vdは、列方向の補正速度指令値である。これら変数やフラグは、DSP50のRAMに記憶されている。
まずステップS301で、転写シートの種類を示す用紙IDをPにセットする(「0」は普通紙、「1」は厚紙、「2」は超厚紙を示す)。次にステップS302に進み、転写ベルト5の移動速度指令値v、サンプリングレート指令値Δtを決定する。ここでは、v=vp、Δt=tpとする)。そしてステップS303で、DSP50による速度検出処理が開始されてサンプリングタイミングになったかどうかを判定し、サンプリングタイミングになるとステップS304に進み、DSP50による速度検出値Δvを取得する。この時、その取得した検出速度Δvを記憶しても良い。次にステップS305に進み、速度検出を行うかどうかを判定する。詳細は述べないが、この速度補正は速度検出の度に行っても良く、或は加速度を求めて所定以上の加速度になった場合に行っても良い。
ここで速度の補正を行わない場合は再びステップS303に戻って、サンプリングタイミングを待つ。一方、速度補正を行う場合はステップS306に進み、予め設定された速度補正係数kと、その取得した速度検出値Δvから補正速度を算出する(vd=k(v−Δv))。そして、この算出した補正速度をDSP50に速度指令vdで通知した後に再びステップS303に戻り、サンプリングタイミングを待つ。CPU51は以上の処理を、転写シートの種類が変更されるまで繰り返す。
[実施の形態2]
図18は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図で、ここでは中間転写体(中間転写ベルト)を用いた画像形成装置の場合で示している。
この画像形成装置301は、スキャナユニット311からのレーザ光に基づいて、4色、即ち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(Bk)の画像が感光ドラム303にそれぞれ静電潜像として形成される。各色に対応する静電潜像は、現像ユニット306のそれぞれ対応する色のトナーによってトナー画像として現像される。各色用の現像ユニット306は、回転可能なロータリーユニット307に搭載されており、感光ドラム303上の静電潜像を現像する現像スリーブ304、及び現像スリーブ304にトナーを均一に送り込むコートローラ305をそれぞれ有している。
感光ドラム303上に形成されたトナー画像は、一次転写部T1で、一次転写ローラ314により中間転写ベルト320に転写される。こうして中間転写ベルト320に転写されたトナー像は、中間転写ベルト320の移動とともに二次転写部T2に搬送される。
一方、給紙ユニット309内に収納されている転写材Pがピックアップローラ330及び給紙搬送ローラ329の回転により二次転写部T2に搬送され、二次転写ユニット308で、中間転写ベルト320上のトナー画像が転写材Pに転写される。中間転写ベルト320は、駆動ローラ321、二次転写ユニット308に対向配置されたテンションローラ322及び従動ローラ323に巻回され、駆動ローラ321に連結された駆動モータ(不図示)によって図中矢印方向に回転駆動される。
二次転写部T2でトナー画像が転写された転写材Pは、定着ユニット310に搬送され、ここで、トナー像は熱と圧力を加えられて転写材Pに定着される。その後、転写材Pは紙パス328を介して装置外へ排出される。尚、この定着ユニット310は、ヒータを内蔵した定着ローラ310a及び加圧ローラ310bを備えている。312は、中間転写ベルト320上の画像を読取る読み取りセンサである。
このように中間転写体302を備えた画像形成装置において、前述の実施の形態1で説明したように、CMOSセンサ34を備えた画像センサユニット312を中間転写ベルト320に対向する位置に配置する。そして、このセンサ312により、中間転写ベルト320上に形成されたトナー画像を認識し、DSP50により中間転写ベルト320の相対速度を求める。この結果から中間転写ベルトの搬送駆動を行う駆動モータの回転を制御することにより、中間転写ベルト320の周速を常に一定に制御できる。こうして色ずれの少ない、中間転写体302を備えた画像形成装置301が実現できる。
尚、CMOS34による中間転写ベルト320の移動速度の検出、及び中間転写ベルトの搬送駆動モータの速度補正方法は、前述の実施の形態1の転写ベルト5の場合と同様にして実現できるため、その詳細説明は省略する。尚、図18ではロータリ構成で示しているが、タンデム構成にも同様に適用できる。
以上説明した構成により、中間転写ベルト320の移動速度が高速であってもターゲットを見失うことなく、高精度に、そのベルト320の移動速度が検出できる。これによりそのベルトの搬送駆動用モータの回転速度をリアルタイムに補正して、ベルト320の移動速度を一定に保つことができる。
尚、実施の形態では、何を特徴画像(ターゲット)とするかはセグメントS11というように決まった領域にしているが、特徴的でない(濃度変化の少ない)パターンであった場合はX(行)方向へシフトしても良い。
また本実施の形態では、ターゲットの位置検出では、X方向(行)を固定にしているが、予めX方向成分の移動量が判明している場合等は、セグメントの切り替えはX,Yの合成方向となることは言うまでもない。
更に、本実施の形態は、1セグメントを8×8ピクセル単位固定としているが、2×4ピクセル、6×6ピクセルというようにセグメント構成を可変にしても良い。そして表面画像を読み取る度に、そのセグメントの構成を変更しても良い。
また本実施の形態では、ベルトモータ56の駆動手段及び制御はDCモータのサーボ制御としているが、ステッピングモータを用いて同様の制御を行っても良い。
以上説明したように本実施の形態によれば、1サンプル当たりに扱う画素数を減らすことができ、転写ベルト又は中間転写ベルト上の表面画像を高いサンプルレートで検出できる。これによりベルトの表面速度をより高精度に検出できる。
更に、サンプルレートを低下させずに、ベルト上の広い領域で表面画像を検出できるため、検知速度が速くてもターゲットをフレーム外に見失うことなく検出できる。即ち、検出精度を低下させずに、高速に搬送駆動されるベルトの移動速度を検出できるようになる。
また、その検出した移動速度を、駆動モータの速度制御にリアルタイムでフィードバックできるため、装置内温度等の各種条件に拠らずに、ベルトの移動速度を限りなく一定に保つ事ができる。これにより、形成される画像の色ずれや画像ぶれを低減できる。
従来技術を説明する図である。 従来の速度検出を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レーザプリンタ)の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要構成を説明するブロック図である。 画像センサユニットによるベルト上の画像の検知を説明する図である。 転写ベルトの表面に形成された画像を説明する図である。 画像センサユニットの動作を説明するタイミング図である。 本実施の形態に係る画像センサユニットの構成を示すブロック図である。 CMOSセンサの構成と所定サンプリング間隔(t2−t1)での読み取り画像の移動を速度別に説明する図である。 本実施の形態に係るCMOSセンサの信号を検出して制御するDSPの機能構成を説明する機能ブロック図である。 本実施の形態に係るDSPによるターゲットパターンの認識処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るDSPによるセグメント指定処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置のCPUによる速度検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。

Claims (4)

  1. 像担持体と、指定される速度で、駆動モータにより搬送駆動され、転写材を載置して搬送する転写材担持体とを有し、前記像担持体に形成された画像を前記転写材担持体により搬送された転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写材担持体上又は前記転写材担持体に載置された転写材上の画像を読取る二次元に配列された複数の読取素子を有し、前記複数の読取素子を複数の読取素子群に分割して読み取った画像信号を出力する画像読取り手段と、
    前記画像読取り手段の出力を前記読取素子群単位でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段でサンプリング対象とする読取素子群をサンプリングタイミング毎に決定する決定手段と、
    前記決定手段により第1のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像から前記転写材担持体又は転写材の位置を特定するための所定パターンの画像を特定し、当該所定パターンの画像が、前記決定手段により、前記第1のサンプリングタイミングよりも後の第2のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像の中のどの位置にあるかを判定する判定手段と
    前記判定手段が判定した前記所定パターンの画像の位置と前記サンプリング間隔とに基づいて、前記転写材担持体の移動速度を演算する演算手段とを有し、
    前記決定手段は、前記指定される速度と前記第1のサンプリングと前記第2のサンプリングとのサンプリング間隔とに基づいて、前記第2のサンプリングタイミングでサンプリング対象とする読取素子群を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、指定される速度で、駆動モータにより搬送駆動され、前記像担持体から形成画像を一次転写される中間転写体とを有し、前記中間転写体に転写された画像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記中間転写体上の画像を読取る二次元に配列された複数の読取素子を有し、前記複数の読取素子を複数の読取素子群に分割して読み取った画像信号を出力する画像読取り手段と、
    前記画像読取り手段の出力を前記読取素子群単位でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段でサンプリング対象とする読取素子群をサンプリングタイミング毎に決定する決定手段と、
    前記決定手段により第1のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像から、前記中間転写体の位置を特定するための所定パターンの画像を特定し、当該所定パターンの画像が、前記決定手段により、前記第1のサンプリングタイミングよりも後の第2のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定された読取素子群が出力する画像の中のどの位置にあるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段が判定した前記所定パターンの画像の位置と前記サンプリング間隔とに基づいて、前記中間転写体の移動速度を演算する演算手段とを有し
    前記決定手段は、前記指定される速度と前記第1のサンプリングと前記第2のサンプリングとのサンプリング間隔とに基づいて、前記第2のサンプリングタイミングでサンプリング対象とする読取素子群を決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記演算手段により演算した前記移動速度に基づいて、前記駆動モータの回転速度を制御するモータ駆動制御手段を更に有することを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、前記複数の読取素子群の所定位置の読取素子群を、前記第1のサンプリングタイミングでのサンプリング対象として決定することを特徴とする請求項1又はに記載の画像形成装置。
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