JP4843449B2 - コンテンツ送受再生方法および受信再生端末 - Google Patents

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Description

この発明は、音楽や映像、ゲームなどのコンテンツを、送信側から受信側に送信し、受信側で再生する方法、および、その方法に用いられる受信再生端末(コンテンツ受信再生装置)に関する。
一般のユーザが、音楽や映像、ゲームなどのコンテンツを購入して再生し、楽しむ場合、他のユーザの推薦や、コンテンツ販売元の広告などによって、コンテンツを購入するか否かを判断し、購入する場合には、CDやDVDを購入し、またはインターネットや携帯電話通信網を利用して、コンテンツデータを取得する。
そのため、楽曲などの推薦の方法として、種々の方法が提案されており、その一つとして、特許文献1(特開2004−54023号公報)には、各ユーザが、それぞれの携帯端末に、それぞれが推薦する楽曲のリストを所持し、各端末間で、その推薦楽曲リストを交換することが示されている。
また、特許文献2(特開2002−312606号公報)には、ミュージックショップで、試聴用データによって試聴用の曲を再生出力し、ユーザが、その曲を聴いて試聴用データを要求したときには、その試聴用データを、ショップ側の送信装置からユーザの携帯端末に送信し、ダウンロードすることが示されている。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2004−54023号公報 特開2002−312606号公報
しかし、特許文献1などに示されている方法によって他のユーザから楽曲を推薦されても、楽曲そのものを聴かないと、その楽曲が自分の好みのものであるか否かや、その楽曲を購入するか否かを、判断しかねることも多い。
また、特許文献2に示されている方法によれば、ユーザは、試聴用データを容易に取得することができるが、それによって試聴用の曲を聴いても、試聴用の曲は楽曲本体(本来の楽曲)の一部であるため、同様に、楽曲本体を購入するか否か、判断しかねることがある。
さらに、近くで友人などが聴いている音楽を自分も、その場で自分の端末で聴きたいという要求もある。
そこで、ユーザが、他のユーザの端末から、試聴用データではなく、楽曲本体のデータを受信し、自分の端末で楽曲本体を聴くことができれば、好適である。
しかし、他のユーザから楽曲本体のデータを取得して自分の端末に保存することは、著作権上、問題がある。
そこで、この発明は、ユーザが他のユーザから楽曲本体などのコンテンツ本体のデータを容易に取得し、楽曲本体などのコンテンツ本体をフルに視聴できるとともに、著作権の保護も図ることができるようにしたものである。
この発明のコンテンツ送受再生方法は、
他の携帯無線端末との間で一定の距離内において相互に直接、無線通信によって情報を送受信でき、かつコンテンツを再生できる携帯無線端末である送信端末から、この送信端末を含む他の携帯無線端末との間で一定の距離内において相互に直接、無線通信によって情報を送受信でき、かつコンテンツを再生できる携帯無線端末である受信再生端末に、コンテンツ本体データを送信する送信工程と、
前記受信再生端末において、前記コンテンツ本体データを受信する受信工程と、
前記受信再生端末において、前記コンテンツ本体データによるコンテンツ本体の再生につき、あらかじめ定められた再生許可期間内であるか否かを判断して、再生許可期間内であるときには、コンテンツ本体の再生を実行し、再生許可期間後であるときには、コンテンツ本体の再生を制限または禁止する制御工程と、
を備えることを特徴とする。
上記のコンテンツ送受再生方法では、受信再生端末において、送信端末から送信されたコンテンツ本体データによってコンテンツ本体を再生することができるが、そのコンテンツ本体の再生は、受信再生端末でのコンテンツ本体データ受信後、送信端末と受信再生端末との間でネットワークが形成されなくなるまでの期間や、受信再生端末でのコンテンツ本体データ受信後、所定時間経過するまでの期間など、あらかじめ定められた再生許可期間内に制限される。
したがって、コンテンツについての著作権の保護が図られるとともに、ユーザは、単に他のユーザからコンテンツを推薦され、またはコンテンツ販売元などから提供された試視聴用データによって試視聴できるだけでなく、コンテンツ本体をフルに視聴することができる。
特に、友人同士が近くにいるとき、一方の者から他方の者に楽曲データを送信することによって、同じ音楽を二人で共有し、その場で一緒に聴くことができ、楽しみを共有することができる。
以上のように、この発明によれば、ユーザは他のユーザから楽曲本体などのコンテンツ本体のデータを容易に取得し、楽曲本体などのコンテンツ本体をフルに視聴できるとともに、著作権の保護も図ることができる。
[1.システム構成:図1]
図1は、この発明の通信システムの一例を示す。
この例の通信システムは、送信端末1および受信再生端末2によって構成される。
送信端末1は、受信再生端末2のユーザAとは別のユーザBのものとして、受信再生端末2と同様に、後述のように、他の無線端末(携帯無線端末)との間で、一定の距離内において相互に直接、アドホック無線通信やインフラストラクチャ無線通信などによって情報を送受信できる無線端末(携帯無線端末)である。したがって、この場合、「送信端末」「受信再生端末」というのは、2つの端末を区別するための便宜的な呼称である。以下、この場合の通信システムを、ユーザ間システムと称する。
サービス提供者Xが送信端末1を音楽ショップや街角などに固定スポットとして設置することも考えられる。この場合、送信端末1は、無線通信によって、情報を送信できるだけでなく、情報を受信できるものとするが、基本的な機能としては、後述のように、受信再生端末2にコンテンツ本体データやコンテンツ付属情報を送信するものである。以下、この場合の通信システムを、サービスシステムと称する。
ユーザ間システムは、特許請求の範囲に記載された発明に属するのに対して、サービスシステムは、特許請求の範囲に記載された発明に属さないが、以下では、両者の通信システムにつき示す。いずれの通信システムでも、受信再生端末2が送信端末1に対して(送信端末1が受信再生端末2に対して)一定の距離内に入ると、送信端末1と受信再生端末2との間で無線LAN3が形成され、送信端末1から受信再生端末2に、コンテンツ本体データ、またはコンテンツ本体データおよびコンテンツ付属情報が送信される。受信再生端末2では、その送信されたコンテンツ本体データによってコンテンツ本体を再生することができる。
ただし、後述のように、コンテンツ本体には、あらかじめ再生許可期間が定められている。コンテンツ本体が再生許可期間内であれば、音楽や映像、ゲームなどのコンテンツ本体を、そのまま全部、再生することができる。しかし、コンテンツ本体が再生許可期間経過後であると、コンテンツ本体の再生は制限または禁止される。再生許可期間とは、言い換えると、受信再生端末2、または受信再生端末2が受信したコンテンツ本体データが、所定の再生許可条件を満たしている期間のことである。
コンテンツ本体は、1曲分(ある時間分)の楽曲、ある時間分の動画、ある枚数分の静止画などである。
コンテンツ付属情報は、コンテンツ本体に付随または関連する情報で、コンテンツ本体が楽曲である場合には、当該楽曲の試聴用の音楽データ、当該楽曲のアーチストに関する情報、当該楽曲を含むプレイリストの情報、当該楽曲に対するリコメンデーション情報、送信側ユーザBの当該楽曲に対する嗜好を示す情報、当該楽曲に関するリンク情報、当該楽曲に関連するジャケット写真情報などの画像情報、サービス提供者X側の当該楽曲についての広告の情報、および、再生許可期間後は当該楽曲の一部を試聴用に提供する場合における試聴用の部分を指定する情報などであり、コンテンツ本体が映像である場合も、同様のテキスト情報、画像データ、音楽データなどである。
[2.受信再生端末の例:図2]
図2に、受信再生端末(コンテンツ受信再生装置)2の一例を示す。
この例の受信再生端末2は、CPU11を備え、そのバス12に、プログラムやデータが書き込まれたROM13、プログラムやデータが展開されるRAM14、およびタイマー15が接続される。
また、バス12には、インタフェース16を介して記録媒体17が接続され、インタフェース18を介して操作入力部19が接続される。記録媒体17は、ハードディスクやフラッシュメモリなどで、当該の受信再生端末2を特定する装置ID(識別子)、プログラム、楽曲データや映像データなどのコンテンツ本体データ、およびコンテンツ付属情報などの情報(データ)などが記録される。操作入力部19は、ユーザAが当該の受信再生端末2に対して操作や入力を行うものである。
また、バス12には、音声処理部21を介して、スピーカやヘッドフォンなどの音声出力部22が接続され、表示制御部23を介して、液晶ディスプレイなどの表示部24が接続される。音声出力部22からは、再生された音楽や、音声アナウンスなどが出力され、表示部24には、再生された映像や、操作入力用、設定用または呈示用の画面であるGUI(Graphical User Interface)などが表示される。
例えば、動画を再生する場合には、CPU11が、音声データを音声処理部21に供給し、画像データを表示制御部23に供給し、それぞれ音声処理部21および表示制御部23が音声および画像を再生する。ゲームを再生する場合には、CPU11が音声データおよび画像データをそれぞれ音声処理部21および表示制御部23に供給することにより、音声および画像が再生されるとともに、それ以外の必要な処理はCPU11が行う。このため本明細書では、CPU11、音声処理部21および表示制御部23を合わせて、再生手段25とする。
さらに、バス12には、無線通信部26を介してアンテナ27が接続されるとともに、インターネットなどのネットワーク9に接続するための外部インタフェース29が接続される。無線通信部26およびアンテナ27は、上記の近距離無線通信(一定の距離内での直接の無線通信)を行うものである。
さらに、受信再生端末2は、同時に携帯電話端末としての機能を備えるものとすることができる。
図1の例の通信システムがユーザ間システムである場合、送信端末1は、以上のような受信再生端末2と同様に構成する。
すなわち、ユーザ間システムでは、ユーザBの送信端末1も、ユーザAの受信再生端末2も、それぞれ、一方で送信端末として、相手端末にコンテンツ本体データを送信でき、他方で受信再生端末として、相手端末から送信されたコンテンツ本体データを受信し、コンテンツ本体を再生できるように構成する。
図1の例の通信システムがサービスシステムである場合には、送信端末1は、受信再生端末2との間の近距離無線通信によって、サービス提供者Xが保有管理するコンテンツ本体データやコンテンツ付属情報を受信再生端末2に送信するものとする。
[3.コンテンツ送受再生方法:図3〜図11]
(3−1.再生許可期間:図3)
送信端末1から受信再生端末2に送信されたコンテンツ本体データによって、受信再生端末2でコンテンツ本体を、そのまま全部、再生できるのは、定められた再生許可期間内とする。具体的に、再生許可期間は、以下のように定める。
<第1の方法>
第1の方法では、コンテンツ本体データ受信後、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなるまでの期間を、再生許可期間とする。
この方法では、コンテンツ本体データ受信後、受信再生端末2が送信端末1に対して一定の距離内に留まり、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されている限り、受信再生端末2は、送信端末1から受信したコンテンツ本体データによってコンテンツ本体を、そのまま全部、再生することができる。
受信再生端末2では受信したコンテンツ本体データを記録媒体17に記録するようにシステムを構成することもできるが、送信端末1から受信再生端末2にコンテンツ本体データをストリーミング送信し、そのコンテンツ本体データによって受信再生端末2でコンテンツ本体を再生するようにシステムを構成してもよい。
ネットワークの形成については、送信端末1と受信再生端末2との間で定期的に検出用信号などの信号を送受信し、受信再生端末2または送信端末1で、その信号の受信電界強度またはエラーレートを検出して、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かを判断するように、システムを構成することができる。
図3に、その方法の一例を示す。曲線4は、送信端末1と受信再生端末2との間の距離の、時間の経過に伴う変化を示す。距離D1は、送信端末1と受信再生端末2との間で無線通信が可能な最大距離である。
時点t1において、受信再生端末2が送信端末1に対して、距離D1より幾分小さい距離D2の位置まで接近すると、送信端末1から受信再生端末2にコンテンツ本体データが送信され、受信再生端末2はコンテンツ本体を再生できるように、システムを構成する。
この状態から、時点t2において、受信再生端末2が送信端末1に対して、距離D3(D2<D3<D1)の位置に遠ざかると、上記の信号の受信電界強度が閾値以下となり、エラーレートが閾値以上となることによって、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなる(形成されなくなった)ものとして、コンテンツ本体の再生が制限または禁止されるように、システムを構成する。
送信端末1で受信電界強度またはエラーレートを検出する場合には、上記のように送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなったとき、送信端末1から受信再生端末2に、コンテンツ本体の再生を制限または禁止する信号を送信して、受信再生端末2のCPU11に、受信再生端末の再生を制限または禁止させる。
受信再生端末2のユーザA、またはユーザ間システムの場合における送信端末1のユーザBの操作によって、送信端末1と受信再生端末2との間の通信が遮断されたときには、受信再生端末2が送信端末1に対して一定の距離内に留まっていても、再生許可期間後とされる。
再生許可期間後はコンテンツ本体の再生を禁止する場合に、受信したコンテンツ本体データを記録媒体17に記録する場合、受信再生端末2では、上記のように送信端末1と受信再生端末2との間の通信が遮断されたときを含めて、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなったときには、そのコンテンツ本体データを記録媒体17から消去する。
ただし、コンテンツ本体データを消去することなく、受信再生端末2が送信端末1から遠ざかった後、再び同じ送信端末1に接近したときや、送信端末1と受信再生端末2との間の通信が遮断された後、再び同じ送信端末1と受信再生端末2との間で通信が実行されたときには、送信端末1から受信再生端末2に同じコンテンツ本体データを送信することなく、受信再生端末2で記録媒体17に記録されているコンテンツ本体データによって、再び同じコンテンツ本体を再生できるように、システムを構成してもよい。
<第2の方法>
第2の方法では、コンテンツ本体データ受信後、所定時間が経過するまでの期間を、再生許可期間とする。
すなわち、例えば、コンテンツ本体データ受信後、3時間は、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かにかかわらず、受信再生端末2では、送信端末1から受信したコンテンツ本体データによってコンテンツ本体を、そのまま全部、再生できるようにし、コンテンツ本体データ受信後、3時間が経過したときには、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かにかかわらず、コンテンツ本体の再生を制限または禁止する。
所定時間、例えば3時間は、受信再生端末2のタイマー15に設定され、受信再生端末2のCPU11は、コンテンツ本体データ受信時、タイマー15をセットし、その後、タイマー15がタイムアウトしたか否かによって、所定時間、例えば3時間が経過したか否かを判断する。
受信再生端末2では、受信したコンテンツ本体データを記録媒体17に記録し、再生許可期間後はコンテンツ本体の再生を禁止する場合には、上記の所定時間が経過した時、そのコンテンツ本体データを記録媒体17から消去する。
<第3の方法>
第3の方法では、コンテンツ本体データ受信後、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなった時から計測して所定時間が経過するまでの期間を、再生許可期間とする。
すなわち、コンテンツ本体データ受信後の、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されている期間、および、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなった後の、例えば1時間の期間を、再生許可期間とする。
送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かは、第1の方法で示した方法と同様の方法で検出することができる。
所定時間、例えば1時間は、受信再生端末2のタイマー15に設定され、受信再生端末2のCPU11は、ユーザAまたはBの操作によって送信端末1と受信再生端末2との間の通信が遮断されたときを含めて、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなったとき、タイマー15をセットし、その後、タイマー15がタイムアウトしたか否かによって、所定時間、例えば1時間が経過したか否かを判断する。
<第4の方法>
第4の方法では、コンテンツ本体データ受信後、受信再生端末2で、そのコンテンツ本体を所定回数再生するまでの期間を、再生許可期間とする。
すなわち、例えば、コンテンツ本体データ受信後、5回までは、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かにかかわらず、受信再生端末2では、送信端末1から受信したコンテンツ本体データによってコンテンツ本体を、そのまま全部、再生できるようにし、6回目以降は、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かにかかわらず、コンテンツ本体の再生を制限または禁止する。
<第5の方法>
上記の第1〜第4の方法以外に、コンテンツ本体データ受信後の、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されている期間、および、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなった後、受信再生端末2で、そのコンテンツ本体を所定回数再生するまでの期間を、再生許可期間とすることができる。
(3−2.送信端末および受信再生端末の通信処理:図4)
上述した第1〜第5の方法のいずれにおいても、図1の例の通信システムでは、受信再生端末2が送信端末1に対して一定の距離内に入ると、送信端末1および受信再生端末2は、相互に相手端末を発見し、コンテンツ本体データを送信するか否かを確認して、送信するときには、送信端末1から受信再生端末2に、コンテンツ本体データ、またはコンテンツ本体データおよびコンテンツ付属情報を送信する。
図4に、このような送信端末1および受信再生端末2が行う通信処理の一例を示す。
この例の通信処理では、送信端末1および受信再生端末2が起動された状態において、送信端末1は、ステップ31で、受信再生端末(相手端末)を検索し、発見したか否かを判断し、受信再生端末2は、ステップ41で、送信端末(相手端末)を検索し、発見したか否かを判断する。
そして、受信再生端末2が送信端末1に対して一定の距離内に入ることによって、送信端末1が受信再生端末2を発見し、受信再生端末2が送信端末1を発見すると、送信端末1は、ステップ32に進み、受信再生端末2は、ステップ42に進んで、それぞれ通信ネゴシエーションを行う。
具体的に、ユーザ間システムでは、そのときのユーザB,Aの操作に基づいて、または事前の設定に基づいて、例えば、送信端末1から受信再生端末2に、「“Taro”の新曲“We are the sun”聴きませんか」というようなメッセージを送信し、受信再生端末2から送信端末1に、「聴かせてください」というようなメッセージを送信する。また、サービスシステムでは、送信端末1から受信再生端末2に、「“Taro”の新曲“We are the sun”を紹介します」というようなメッセージを送信する。
ステップ32での通信ネゴシエーション後、送信端末1は、ステップ33に進んで、受信再生端末2にコンテンツ本体データ、またはコンテンツ本体データおよびコンテンツ付属情報を送信し、ステップ42での通信ネゴシエーション後、受信再生端末2は、ステップ43に進んで、送信端末1から送信されたコンテンツ本体データ、またはコンテンツ本体データおよびコンテンツ付属情報を受信する。
さらに、送信端末1は、ステップ34で通信継続の確認処理を行い、ステップ35で通信が遮断されたか否かを判断し、通信が遮断されていなければ、ステップ34に戻るが、通信が遮断されたときには、受信再生端末2との通信を終了する。
受信再生端末2も、ステップ44で通信継続の確認処理を行い、ステップ45で通信が遮断されたか否かを判断し、通信が遮断されていなければ、ステップ44に戻るが、通信が遮断されたときには、送信端末1との通信を終了する。
再生許可期間につき上記の第2の方法を用いる場合、受信再生端末2のCPU11は、ステップ43でコンテンツ本体データを受信したとき、タイマー15をセットする。
再生許可期間につき上記の第3の方法を用いる場合、受信再生端末2のCPU11は、上記のように送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなったとき、またはステップ45で通信が遮断されたと判断したとき、タイマー15をセットする。
(3−3.コンテンツ本体データ受信後の再生処理:図5)
図5に、コンテンツ本体データ受信後に受信再生端末2が行う再生処理の一例を示す。この例は、コンテンツ本体が楽曲(コンテンツ本体データが楽曲データ)の場合である。
この例の受信楽曲再生処理では、ユーザAの再生指示(楽曲データがストリーミング送信される場合にはCPU11の判断)によって処理を開始して、まずステップ51で、再生許可期間内であるか否かを判断する。再生許可期間は、上記の第1〜第5の方法のいずれかによる。
そして、再生許可期間内であれば、ステップ51からステップ52に進んで、当該の楽曲を再生し、さらにステップ53に進んで、ユーザAの再生停止指示があるか否かを判断し、再生停止指示がなければ、さらにステップ54に進んで、楽曲エンドに達したか否かを判断し、楽曲エンドに達していなければ、ステップ51に戻って、再生許可期間内であるか否かを判断し、再生許可期間内であれば、ステップ52に進んで、当該の楽曲の再生を継続する。
再生停止指示があったときには、ステップ53からステップ56に進んで、再生を停止する。楽曲エンドに達したときにも、ステップ54からステップ56に進んで、再生を停止する。
一方、ステップ51で再生許可期間後と判断したときには、ステップ55に進んで、表示部24に、再生許可期間を過ぎているため再生できない旨を表示し、さらにステップ56に進んで、再生を停止する。
ステップ55では、再生許可期間を過ぎているため再生できない旨を、音声アナウンスによってユーザAに呈示するようにしてもよい。
再生許可期間後は、コンテンツ本体を、そのまま全部、再生することはできないが、以下に示すように、コンテンツ本体の一部や、コンテンツ付属情報は、再生することができるように、システムを構成することが望ましい。
(3−4.コンテンツ本体が楽曲の場合:図6)
コンテンツ本体が楽曲の場合、再生許可期間内であれば、図6(A)に示すように、時間長Tcの1曲分の楽曲の、開始点S0から終了点E0までの全体を、そのままの音質、すなわち受信した楽曲データによる本来の音質で、再生することができる。
これに対して、再生許可期間後は、第1の例として、図6(B)に示すように、楽曲の一部のみを、そのままの音質で再生できるようにする。
試聴用として提供される音楽データは、楽曲の開始点から45秒後の点から75秒後の点までの30秒間の部分のデータであることが多いので、楽曲の再生可能な一部は、例えば、図6(B)に示すように、楽曲の開始点から45秒後の点S1から75秒後の点E1までの部分とする。
第2の例として、再生許可期間後は、図6(C)に示すように、楽曲全体を、本来の音質に対して音質を落として再生できるようにする。音質を落とす方法としては、CPU11の処理によって、楽曲データのビットレートを下げ、またはノイズを重畳する、などの方法を用いることができる。
第3の例として、再生許可期間後は、図6(D)に示すように、楽曲付属情報(コンテンツ付属情報)のみを再生できるようにする。
例えば、楽曲付属情報として、上記のジャケット写真情報などの画像情報が、楽曲データ(コンテンツ本体データ)とともに送信され、記録媒体17に記録される場合、その画像情報によって、表示部24に画像を表示できるようにする。
第4の例として、再生許可期間後は、図6(E)に示すように、楽曲の再生に先立って、楽曲付属情報である上記の広告情報を再生してから、コンテンツ本体の楽曲全体を、そのまま再生できるようにする。
第1〜第4の例の2つ以上を組み合わせることもできる。楽曲の一部を再生できるとともに、楽曲付属情報も再生できるようにする、などである。
(3−5.楽曲の一部または楽曲付属情報を再生する場合の処理:図7および図8)
<3−5−1.楽曲の一部を再生する場合:図7>
図7に、再生許可期間につき上記の第1の方法を用い、かつ再生許可期間後は楽曲の一部のみを再生できる場合に、楽曲データ受信後に受信再生端末2が行う再生処理の一例を示す。
この例の受信楽曲再生処理では、ユーザAの再生指示によって処理を開始して、まずステップ61で、同一ネットワーク内であるか否かを、すなわち送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かを判断する。
そして、同一ネットワーク内であれば、図5に示した受信楽曲再生処理において再生許可期間内であるときの一場合として、ステップ61からステップ62に進んで、当該の楽曲を再生し、さらにステップ63に進んで、ユーザAの再生停止指示があるか否かを判断し、再生停止指示がなければ、さらにステップ64に進んで、楽曲エンドに達したか否かを判断し、楽曲エンドに達していなければ、ステップ61に戻って、同一ネットワーク内であるか否かを判断し、同一ネットワーク内であれば、ステップ62に進んで、当該の楽曲の再生を継続する。
再生停止指示があったときには、ステップ63からステップ65に進んで、再生を停止する。楽曲エンドに達したときにも、ステップ64からステップ65に進んで、再生を停止する。
一方、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなり、ステップ61で同一ネットワーク内ではないと判断したときには、ステップ71に進んで、表示部24での表示、または音声アナウンスによって、ネットワークが切断された(送信端末と切断された)ため、楽曲全体を再生することができず、楽曲の一部のみを再生することができる旨を呈示して、ユーザAの指示を待つ。
次に、ステップ72に進んで、楽曲の一部の再生の指示があるか否かを判断し、指示があれば、ステップ73に進んで、図6(B)に示したような楽曲の一部を再生し、さらにステップ74に進んで、ユーザAの再生停止指示があるか否かを判断し、再生停止指示がなければ、さらにステップ75に進んで、楽曲の一部のエンドに達したか否かを判断し、エンドに達していなければ、ステップ73に戻って、当該の一部の再生を継続する。
再生停止指示があったときには、ステップ74からステップ65に進んで、再生を停止する。楽曲の一部のエンドに達したときにも、ステップ75からステップ65に進んで、再生を停止する。
ステップ72で楽曲の一部の再生の指示がないと判断したときには、そのままステップ65に進んで、再生を停止する。
なお、ステップ61で同一ネットワーク内ではないと判断したとき、ユーザAの指示を待つことなく、楽曲の一部の再生を開始するように構成してもよい。
<3−5−2.楽曲付属情報を再生する場合:図8>
図8に、再生許可期間につき上記の第1の方法を用い、かつ再生許可期間後は楽曲付属情報のみを再生できる場合に、楽曲データ受信後に受信再生端末2が行う再生処理の一例を示す。この場合の楽曲付属情報は、上記のジャケット写真情報などの静止画データとする。
この例の受信楽曲再生処理では、ユーザAの再生指示によって処理を開始して、まずステップ61で、同一ネットワーク内であるか否かを、すなわち送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されているか否かを判断する。
同一ネットワーク内であれば、以後の処理は、ステップ62〜65で示すように、図7の場合と同じである。
一方、送信端末1と受信再生端末2との間でネットワークが形成されなくなり、ステップ61で同一ネットワーク内ではないと判断したときには、ステップ81に進んで、表示部24での表示、または音声アナウンスによって、ネットワークが切断された(送信端末と切断された)ため、楽曲を再生することができず、楽曲付属情報の静止画のみを再生することができる旨を呈示して、ユーザAの指示を待つ。
次に、ステップ82に進んで、楽曲付属情報(静止画)の再生の指示があるか否かを判断し、指示があれば、ステップ83に進んで、楽曲付属情報(静止画)を再生し、さらにステップ84に進んで、ユーザAの再生停止指示があるか否かを判断し、再生停止指示がなければ、ステップ83に戻って、楽曲付属情報(静止画)の再生を継続する。
再生停止指示があったときには、ステップ84からステップ65に進んで、再生を停止する。ステップ82で楽曲付属情報(静止画)の再生の指示がないと判断したときには、そのままステップ65に進んで、再生を停止する。
なお、ステップ61で同一ネットワーク内ではないと判断したとき、ユーザAの指示を待つことなく、楽曲付属情報(静止画)を再生するように構成してもよい。
(3−6.コンテンツ本体が映像の場合:図9および図10)
コンテンツ本体が動画の場合、再生許可期間内であれば、図9(A)に示すように、時間長Tcの動画全体を、そのままの画質、すなわち受信した映像データによる本来の画質で、再生することができる。
これに対して、再生許可期間後は、一例として、図9(B)に示すように、動画の一部のみを、そのままの画質で再生できるようにする。
別の例として、再生許可期間後は、図9(C)に示すように、映像付属情報(コンテンツ付属情報)のみを再生できるようにする。
さらに、再生許可期間後は、コンテンツ本体としての動画または静止画を、本来の画質に対して画質を落として再生できるようにしてもよい。
例えば、本来は、図10(A)に示すように、画像サイズが相対的に大きい場合、再生許可期間後は、図10(B)に示すように、画像サイズを縦方向および横方向にそれぞれ1/2に縮小して再生する。
画質を落とす方法としては、そのほか、画像データの圧縮率を上げ、コントラストや明るさを下げ、またはノイズを重畳する、などの方法を用いることもできる。
(3−7.コンテンツ本体がゲームコンテンツの場合:図11)
コンテンツ本体がゲームコンテンツの場合、再生許可期間内であれば、図11(A)に示すように、ゲーム全体を、そのままの機能で実行することができる。
これに対して、再生許可期間後は、一例として、図11(B)に示すように、特定の段階(レベル)までを実行できるようにする。
別の例として、再生許可期間後は、図11(C)に示すように、登場するキャラクタや乗り物などの操作対象の機能や能力が制限された状態でゲームを実行できるようにしてもよい。例えば、ロールプレイングタイプのゲームであれば、キャラクタが持つことのできる武器の数を制限し、カーレースタイプのゲームであれば、車の速度やコースを制限するなどである。
[4.他の実施形態]
送信端末1は受信再生端末2に対して何度でもコンテンツ本体データを送信することができるようにしてもよい。
また、コンテンツ本体データを受信したことのある受信再生端末2に対しては、同じコンテンツ本体データを送信することができないようにしてもよい。この場合、送信端末1がコンテンツ本体データを受信した受信再生端末2の履歴をデータとして保持しておき、受信再生端末2に対してコンテンツ本体データを送信する際に、この履歴を参照することによって、同一のコンテンツ本体データを一度送信したことのある受信再生端末2に対する再送を禁止し、または逆に、受信再生端末2が送信端末1から受信したコンテンツ本体データの履歴をデータとして保持しておき、送信端末1からコンテンツ本体データを受信する際に、この履歴を参照することによって、受信再生端末2が一度受信したことのあるコンテンツ本体データの受信を禁止するようにする。
このように同一の受信再生端末に対しては同一のコンテンツ本体データを送信することができないように送信端末1または受信再生端末2を構成することによって、コンテンツの著作権をより確実に保護することができる。
また、上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータにより、または各種のプログラムをコンピュータにインストールすることにより、各種の機能を実行することが可能であり、例えば、記録媒体から汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされてもよく、またはインターネットを介してサーバからダウンロードすることによりインストールされてもよい。
この発明の通信システムの一例を示す図である。 この発明の受信再生端末の一例を示す図である。 ネットワークの形成についての説明に供する図である。 各端末が行う通信処理の一例を示す図である。 受信楽曲再生処理の一例を示す図である。 楽曲再生の制限または禁止の一例を示す図である。 受信楽曲再生処理の一例を示す図である。 受信楽曲再生処理の一例を示す図である。 映像再生の制限または禁止の一例を示す図である。 映像再生の制限の一例を示す図である。 コンテンツ本体がゲームコンテンツである場合の再生制限の一例を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (8)

  1. 他の携帯無線端末との間で一定の距離内において相互に直接、無線通信によって情報を送受信でき、かつコンテンツを再生できる携帯無線端末である送信端末から、この送信端末を含む他の携帯無線端末との間で一定の距離内において相互に直接、無線通信によって情報を送受信でき、かつコンテンツを再生できる携帯無線端末である受信再生端末に、コンテンツ本体データを送信する送信工程と、
    前記受信再生端末において、前記コンテンツ本体データを受信する受信工程と、
    前記受信再生端末において、前記コンテンツ本体データによるコンテンツ本体の再生につき、あらかじめ定められた再生許可期間内であるか否かを判断して、再生許可期間内であるときには、コンテンツ本体の再生を実行し、再生許可期間後であるときには、コンテンツ本体の再生を制限または禁止する制御工程と、
    を備え、
    前記再生許可期間は、前記受信再生端末での前記コンテンツ本体データ受信後、所定時間経過するまでの期間、または、前記受信再生端末での前記コンテンツ本体データ受信後、前記送信端末と前記受信再生端末との間でネットワークが形成されなくなった時から計測して所定時間経過するまでの期間である、コンテンツ送受再生方法。
  2. 前記再生許可期間後でも、前記コンテンツ本体の定められた一部の再生は可能とされている、請求項に記載のコンテンツ送受再生方法。
  3. 前記再生許可期間後でも、本来の再生品質に対して低い再生品質での前記コンテンツ本体の再生は可能とされている、請求項1または2のいずれかに記載のコンテンツ送受再生方法
  4. 前記再生許可期間後でも、前記コンテンツ本体データとともに前記送信端末から送信されたコンテンツ付属情報の再生は可能とされている、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ送受再生方法。
  5. 当該受信再生端末との間で一定の距離内において相互に直接、無線通信によって情報を送受信でき、かつコンテンツを再生できる携帯無線端末である送信端末との間で無線ローカルエリアネットワークが形成された状態で当該送信端末から送信されたコンテンツ本体データを受信する無線通信手段と、
    前記コンテンツ本体データによってコンテンツ本体を再生する再生手段と、
    前記コンテンツ本体データによるコンテンツ本体の再生につき、あらかじめ定められた再生許可期間内であるか否かを判断して、再生許可期間内であるときには、前記再生手段にコンテンツ本体の再生を実行させ、再生許可期間後であるときには、前記再生手段によるコンテンツ本体の再生を制限または禁止する制御手段と、
    を備え、
    前記再生許可期間は、前記受信再生端末での前記コンテンツ本体データ受信後、所定時間経過するまでの期間、または、前記受信再生端末での前記コンテンツ本体データ受信後、前記送信端末と前記受信再生端末との間でネットワークが形成されなくなった時から計測して所定時間経過するまでの期間である、受信再生端末。
  6. 前記制御手段は、前記再生許可期間後でも、前記再生手段に、前記コンテンツ本体の定められた一部の再生を実行させる、請求項に記載の受信再生端末。
  7. 前記制御手段は、前記再生許可期間後でも、前記再生手段に、本来の再生品質に対して低い再生品質での前記コンテンツ本体の再生を実行させる、請求項5または6のいずれかに記載の受信再生端末。
  8. 前記制御手段は、前記再生許可期間後でも、前記再生手段に、前記コンテンツ本体データとともに前記送信端末からコンテンツ付属情報の再生を実行させる、請求項5〜7のいずれかに記載の受信再生端末。
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