JP4843061B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに異なる周波数帯を用いる複数の固定無線アクセス(FWA:Fixed Wireless Access)システムを組み合わせ、降雨等により第1のFWAシステムの通信品質が劣化したときに、アップリンクについて、第1のFWAシステムより降雨減衰の小さい第2のFWAシステムを迂回路として通信を継続する無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
ここで、例えば第1のFAWシステムを準ミリ波帯/ミリ波帯を用いる固定無線アクセスシステムとした場合には、第2のFWAシステムをマイクロ波帯を用いるIEEE802.11系の無線LANやWiMAX(World Interoperability for Microwave Access) 規格に基づく固定無線アクセスシステムとする。
広帯域のインターネット接続サービスを提供するために光回線の普及が進んでいる。しかし、光回線の敷設には大きなコストがかかり、ある程度まとまったユーザ数を見込めなければ敷設が難しい。そこで、設備コストを抑えて広帯域のインターネット接続サービスを提供するために、ユーザに一番近いところ(ラスト1ホップ)で無線回線を利用する方法が検討されている。
このラスト1ホップの無線回線としては、ネットワーク側の基地局とユーザ宅側の端末局間で見通しがなくても通信可能なマイクロ波帯を用いた無線LANが検討されてきた。しかし、使い勝手がよいマイクロ波帯はその他の無線システムでも利用されており、周波数資源が厳しい状況にある。例えば、2.4 GHz帯を用いたIEEE802.11系の無線LANなどは、20MHz帯域のチャネルがわずか3〜4チャネルしか確保できず、かつISM(Industrial Scientific and Medical) バンドであるために、様々な干渉信号が混在する中での利用となる。同様に、5GHz帯の利用も可能であるが、周波数の特性上、2.4 GHz帯よりサービスエリアが狭くなる。さらに、IEEE802.11系の無線LANは、無線システムのパラメータが設計上、屋外の広域エリアで利用することを想定していないため、屋外で利用する場合でも半径 300m程度のサービスエリアが限界である。これに対して、さらに広域での利用を前提として開発されたWiMAX規格に準拠する無線システムは、一般に半径3〜5km程度のサービスエリアの確保が可能になっている。
日本では、このWiMAX規格に準拠した無線システムとして、全国的に利用される無線システムのための帯域に30MHz(全国バンド)、地域のデジタルデバイド解消等を目的として各地域で利用可能な帯域に10MHz(地域バンド)の割当がなされており、実際のサービスに向けた準備が進められている。しかし、面的に展開する場合には周波数チャネルでの棲み分けが必要であり、全国バンドの30MHzも10MHz単位に区切られ、1チャネルあたりは10MHzの帯域として運用されることになる。この場合、提供可能なスループットは、例えば半径3kmのエリア内のすべてのユーザで上限の20〜30Mbps をシェアすることになり、ユーザ当たりのスループットにすると映像伝送等の広帯域のアプリケーションには不十分なものとなる。これは、マイクロ波帯の周波数資源の枯渇に起因した問題であるため、広帯域の無線アクセスのためには周波数資源の豊富な準ミリ波帯やミリ波帯の無線システムを利用する必要がある。しかし、この準ミリ波帯/ミリ波帯の無線システムは、降雨時に大きな降雨減衰が避けられない場合が多く、回線設計時には大きな降雨減衰マージンを確保する必要がある。
図5は、従来のFWA(固定無線アクセス)システムの構成例を示す。
図において、ネットワーク101に接続される基地局102と、ユーザ宅側の端末局103a,103bは、無線回線を介して接続される。端末局103aには、ルータ104を介して端末装置105a,105bが接続され、端末局103bには端末装置105cが接続される。ここでは、端末局103aは屋外設置、端末局103bは屋内設置を想定している。
このようなFWAシステムにおける基地局102と端末局103a,103bとの間が上記の「ラスト1ホップ」の無線回線であり、例えばIEEE802.11系の無線LANやWiMAX規格に準拠した無線システムの他に、22GHz、26GHz、38GHz、60GHz等の準ミリ波帯/ミリ波帯を用いる無線システムであってもよい。
図6は、従来の移動無線アクセスシステムの構成例を示す。
図において、隣接するサービスエリア113a,113bを形成する基地局111a,111bは、それぞれネットワーク101に接続される。サービスエリア113a,113b間を移動する端末局112は、接続先を基地局111aから基地局111bに切り替えるハンドオーバが行われる。このとき、ネットワークのルーチング情報も切り替えられる。
このようなハンドオーバ技術は、非特許文献1に記載のように、異なる種類の移動無線システム間でのハンドオーバにも適用可能であり、IEEE802.21等の標準化の中で議論されている。なお、ハンドオーバ技術のポイントは、(1) 移動通信用の技術であり、(2) アップリンクとダウンリンクをセットで切り替え、(3) シームレスな通信を維持する切り替えのために、ネットワーク上で移動管理を行う機能が必要なことである。
FWAシステムは、通信が安定していることが前提であり、異なる種類のFWAシステムが併存し、通信状態に応じてそれらを切り替えるという概念がない。しかし、異なる種類のFWAシステム間においても、例えば一方のFWAシステムの通信品質が劣化したときに他方のFWAシステムに切り替えるような場合に、移動通信のハンドオーバ技術を流用することは可能である。ただし、シームレスなハンドオーバを行うためには、異なる種類のFWAシステム間で、様々な共通の制御信号をやりとりするための通信回線が必要であったり、広域のネットワーク上での複雑なプロトコルを処理する機能を実装する必要がある。
ところで、ダウンリンクにおいて広帯域性が求められる映像伝送等のアプリケーションに対応するために準ミリ波帯/ミリ波帯のFWAシステムを用いる場合、それより広帯域の代替無線システムが存在しないので、異なる種類のFWAシステム間のハンドオーバを想定したシステム構成とすることができない。このため、準ミリ波帯/ミリ波帯のFWAシステムを設計する際には、アップリンクおよびダウンリンクの双方に対して大幅な降雨減衰マージンを見込み、異なる種類のFWAシステム間のハンドオーバを必要としない単独運用システム構成となる。その結果、晴天時であればサービス可能なエリアを広く設定できるにもかかわらず、降雨時を想定して狭いエリアをサービス可能地域として運用することになる。例えば、26GHz帯で降雨量が50mm/h程度の場合、1km当たり9dB程度の降雨減衰量になる。距離に伴う伝搬損失が3乗則に従うと過程した場合、晴天時に提供可能なエリア半径が降雨減衰マージンのために半分になることを意味する。見通しが期待できる場合など、距離に伴う伝搬損失が3乗則以下であれば、それ以上のエリア縮小効果に相当する。
このような降雨減衰マージンが大きいFWAシステムにおいてサービスエリアを拡大するためには、送信出力を高める方法が簡単である。しかし、基地局側ではハイパワーアンプを高出力のものにすればよいが、ユーザ側の端末局に高価な線形性の高いハイパワーアンプを採用することは、コストの面で難しい。そのため、基地局側からユーザ側へのダウンリンクのカバーエリアは広く、ユーザ側から基地局側へのアップリンクのカバーエリアは狭くなるなど、ダウンリンクとアップリンクでサービスエリアが非対称になる。したがって、端末側の実装スペックによってサービスエリアが実質的に決まることになる。
以上を整理すると、異なる種類のFWAシステムを通信状態に応じて切り替えるために、移動通信のハンドオーバ技術を利用しようとすると、そのための仕組みが必要になってシステム構成が複雑になる。一方、異なる種類のFWAシステムの1つとして準ミリ波帯/ミリ波帯のFWAシステムを用いる場合、それ以上の広帯域の代替無線システムがないために、ハンドオーバに対応する無線システムを構成することができない。そこで、準ミリ波帯/ミリ波帯のFWAシステムのみで対応しようとすると、ダウンリンクとアップリンクでサービスエリアが非対称になったり、端末側のスペックに応じてサービスエリアが実質的に決まるなど、非効率なエリア設計が避けられない。
本発明は、準ミリ波帯/ミリ波帯のFWAシステムの降雨減衰マージンによる非効率なエリア設計を回避し、さらに異なる種類のFWAシステムを活用して効率的なエリア設計を可能にする無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介してユーザ側の無線局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信システムにおいて、ネットワークに接続され、かつ第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して無線局と接続される第2の基地局を備え、無線局は、第2の無線回線を介して第2の基地局と接続する手段と、第1の無線回線を介して受信するダウンリンクの受信信号強度を監視する手段と、受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、ダウンリンクおよびアップリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、ダウンリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、アップリンクの通信を第2の無線回線を介して行う手段とを備える。
第2の発明は、ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介して無線局と接続され、無線局が第3の周波数帯域を用いる第3の無線回線を介してユーザ側の端末局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信システムにおいて、ネットワークに接続され、かつ第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して無線局と接続される第2の基地局を備え、無線局は、第2の無線回線を介して第2の基地局と接続する手段と、第1の無線回線を介して受信するダウンリンクの受信信号強度を監視する手段と、受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、ダウンリンクおよびアップリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、ダウンリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、アップリンクの通信を第2の無線回線を介して行う手段とを備える。
第1の発明または第2の発明の無線通信システムにおいて、無線局は、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、アップリンクの通信で転送されるべきデータパケットに収容されているIPパケットを第1の基地局を宛先とする別のIPパケットにカプセル化し、第2の無線回線を介して転送する手段を備え、第1の基地局は、第2の無線回線、第2の基地局およびネットワークを介して転送された別のIPパケットを終端し、カプセル化されたIPパケットを抽出してデータパケットをネットワークに送出する手段を備える。
第1の発明または第2の発明の無線通信システムにおいて、第1の周波数帯域は準ミリ波帯またはミリ波帯としてもよい。このとき、第2の周波数帯域はマイクロ波帯またはUHF帯またはVHF帯のいずれかとしてもよい。
第2の発明の無線通信システムにおいて、第2の無線回線はWiMAX規格に準拠した無線回線とし、第3の無線回線はIEEE802.11系の無線LAN規格に準拠した無線回線としてもよい。
第3の発明は、ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介してユーザ側の無線局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信方法において、ネットワークに接続され、かつ第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して無線局と接続される第2の基地局を備え、無線局は、第2の無線回線を介して第2の基地局と接続する手段を備え、第1の無線回線を介して受信するダウンリンクの受信信号強度を監視し、受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、ダウンリンクおよびアップリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、ダウンリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、アップリンクの通信を第2の無線回線を介して行うことを特徴とする。
第4の発明は、ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介して無線局と接続され、無線局が第3の周波数帯域を用いる第3の無線回線を介してユーザ側の端末局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信方法において、ネットワークに接続され、かつ第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して無線局と接続される第2の基地局を備え、無線局は、第2の無線回線を介して第2の基地局と接続する手段を備え、第1の無線回線を介して受信するダウンリンクの受信信号強度を監視し、受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、ダウンリンクおよびアップリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、ダウンリンクの通信を第1の無線回線を介して行い、アップリンクの通信を第2の無線回線を介して行うことを特徴とする。
第3の発明または第4の発明の無線通信方法において、無線局は、受信信号強度が所定の閾値以下のときに、アップリンクの通信で転送されるべきデータパケットに収容されているIPパケットを第1の基地局を宛先とする別のIPパケットにカプセル化し、第2の無線回線を介して転送し、第1の基地局は、第2の無線回線、第2の基地局およびネットワークを介して転送された別のIPパケットを終端し、カプセル化されたIPパケットを抽出してデータパケットをネットワークに送出するようにしてもよい。
本発明は、例えば準ミリ波帯/ミリ波帯を用いる高速・広帯域のFWAシステムにおいて、それより周波数が低い例えばマイクロ波帯の無線回線をアップリンクの迂回路として確保することにより、大幅な降雨減衰マージンを回避した回線設計が可能になり、効率的なFWAシステムのエリア設計を行うことができる。また、異なる種類のFWAシステムを組み合わせてネットワークを構成する際に、異なる種類のFWAシステム間で特殊な制御を実現する複雑なプロトコルを実施することなく、局所的な自律分散的な判断・処理により簡単に無線通信システムを構築することができる。
ここで、第1の無線回線として準ミリ波帯/ミリ波帯を用いることにより、ダウンリンクでは晴天時および降雨時ともに高速・広帯域の無線回線を多くのユーザに対して提供することができる。一方、第2の無線回線としてマイクロ波帯またはUHF帯またはVHF帯のいずれかを用いることにより、降雨時でもアップリンクの通信を確保することができる。
また、降雨時に緊急避難的に迂回するルートの第2の無線回線として、WiMAX規格に準拠した無線回線を利用し、広域を単一の基地局でカバー可能とすることによりシステムコストを低減することができる。また、ユーザ側に対しては、第2の無線回線または第3の無線回線として、普及により廉価になったIEEE802.11系の無線LAN規格に準拠した無線回線を利用することにより、ユーザ側への経済的な負担を軽減しながら、降雨時および晴天時にアップリンクのルートを切り替えるサービスを提供することができる。
本発明の無線通信システムの実施例1の構成例を示す図である。 本発明の無線通信システムの実施例2の構成例を示す図である。 本発明の無線通信システムの実施例3の構成例を示す図である。 本発明の無線通信システムの実施例4の構成例を示す図である。 従来のFWA(固定無線アクセス)システムの構成例を示す図である。 従来の移動無線アクセスシステムの構成例を示す図である。
図1は、本発明の無線通信システムの実施例1の構成例を示す。
図において、ネットワーク101に接続される基地局(#1)10は、第1の無線回線41を介してユーザ宅側の無線局30と接続される。ネットワーク101に接続される基地局(#2)20は、第2の無線回線42を介してユーザ宅側の無線局30と接続される。無線局30にはユーザ端末装置(図示せず)が接続される。
ここで、第1の無線回線41は、例えば準ミリ波帯/ミリ波帯を用いたFWAシステムの無線回線を想定する。第2の無線回線42は、例えばマイクロ波帯を用いた無線アクセスシステムの無線回線を想定し、具体的にはIEEE802.11系の無線LANシステムやWiMAX規格に準拠する無線システムを想定する。なお、ここに示す第1の無線回線41と第2の無線回線42の例は、降雨減衰特性の差および周波数資源量に着目したものであり、例えば第1の無線回線41の周波数帯域に対して第2の無線回線42の周波数帯域は周波数が1GHz以上低ければよい。
また、本明細書に示す「ミリ波帯」は30GHz以上 300GHz以下とし、「準ミリ波帯」は10GHz以上30GHz未満とし、それ以下の周波数帯よりも降雨減衰が一般に大きい特徴がある。本明細書に示す「マイクロ波帯」は、「準マイクロ波帯」と呼ばれる周波数帯も含めて1GHz以上10GHz未満とする。また、マイクロ波帯の下に位置するUHF帯およびVHF帯(ここでは両者を併せて30MHz以上1GHz未満とする)においても、テレビのアナログ放送停波後の再利用等で通信分野で利用されることが想定されるため、第2の無線回線42および実施例3に示す第3の無線回線43としてUHF帯およびVHF帯を用いてもよい。
本発明の特徴は、降雨時はダウンリンクに第1の無線回線41を用いながら、アップリンクに降雨減衰が小さい第2の無線回線42を迂回路として用い、晴天時はダウンリンクおよびアップリンクともに第1の無線回線41を用いることが可能な構成としたところにある。これにより、広帯域性が要求される第1の無線回線41の降雨減衰マージンによる非効率なエリア設計を回避することができる。
以下、各局の詳細な構成および動作について説明する。
基地局(#1)10は、第1の無線回線41の基地局機能を有する。基地局(#2)20は、第2の無線回線42の基地局機能を有する。
無線局30は、第1の無線回線41の無線局機能に相当する無線局無線機能部(#1)31、第2の無線回線42の無線局機能に相当する無線局無線機能部(#2)32、ルーチング部33、降雨減衰管理部34を備える。無線局無線機能部(#1)31は、第1の無線回線41の受信信号強度をモニタし、その情報を降雨減衰管理部34に通知する。降雨減衰管理部34は、受信信号強度と所定の閾値とを比較し、その結果によってルーチング部33を次のように制御する。受信信号強度が所定の閾値を超えていれば、アップリンクのデータパケットをルーチング部33から無線局無線機能部(#1)31に出力する。受信信号強度が所定の閾値以下であれば、アップリンクのデータパケットをルーチング部33から無線局無線機能部(#2)32に出力する。また、ルーチング部33は、無線局無線機能部(#1)31から入力するダウンリンクのデータパケットをユーザ端末装置に出力する。
ここで、ダウンリンク(晴天時および降雨時共通)、アップリンク(晴天時)、アップリンク(降雨時)の3つのパターンに分けて、実施例1の無線通信システムの動作について説明する。
(1) ダウンリンク(晴天時および降雨時共通)
実施例1の無線通信システムのダウンリンクの動作について説明する。ネットワーク101からユーザ宛てのデータパケットが基地局(#1)10に入力すると、基地局(#1)10は当該データパケットを無線信号に変換して第1の無線回線41を介して無線局30に送信する。無線局30の無線局無線機能部(#1)31は、第1の無線回線41を介して伝送された無線信号を受信し、ユーザ宛てのデータパケットとしてルーチング部33に出力する。ルーチング部33は、無線局無線機能部(#1)31から入力したデータパケットをすべてユーザ端末装置に出力する。以上の動作に降雨減衰管理部34は関与せず、ダウンリンクは晴天時および降雨時も同じ動作である。
(2) アップリンク(晴天時)
実施例1の無線通信システムの晴天時におけるアップリンクの動作について説明する。ユーザ端末装置からネットワーク101に向けて送信されたデータパケットが無線局30のルーチング部33に入力すると、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従った方向に出力する。ここで、無線局30の受信信号強度が所定の閾値を超えている晴天時の場合は、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従って当該データパケットを無線局無線機能部(#1)31に出力する。無線局無線機能部(#1)31は、当該データパケットを無線信号に変換して第1の無線回線41を介して基地局(#1)10に送信する。基地局(#1)10は、第1の無線回線41を介して伝送された無線信号を受信し、データパケットとしてネットワーク101に出力する。
(3) アップリンク(降雨時)
実施例1の無線通信システムの降雨時におけるアップリンクの動作について説明する。ユーザ端末装置からネットワーク101に向けて送信されたデータパケットが無線局30のルーチング部33に入力すると、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従った方向に出力する。ここで、無線局30の受信信号強度が所定の閾値以下である降雨時の場合は、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従って当該データパケットを無線局無線機能部(#2)32に出力する。このとき、ルーチング部33では、データパケットの宛先MACアドレスが無線局無線機能部(#1)31のMACアドレスと一致するデータパケットに対して、その宛先MACアドレスを無線局無線機能部(#2)32のMACアドレスに書き換える。無線局無線機能部(#2)32はデータパケットを無線信号に変換し、第2の無線回線42を介して基地局(#2)20に送信する。基地局(#2)20は、第2の無線回線42を介して伝送された無線信号を受信し、データパケットとしてネットワーク101に出力する。
ネットワーク101では、通常のルーチング処理の中で、転送するデータパケットに付与されたIPアドレス等を参照し、ユーザ端末装置の通信相手であるサーバ等までのルートを設定することが可能であり、ネットワーク101内に無線回線41,42の違いに関連した新たな機能は特に必要ない。
以上の制御機能により、第1の無線回線41を用いる無線アクセスシステムと、第2の無線回線42を用いる無線アクセスシステムとの間では、アップリンクにおいて、一切の制御信号、複雑なプロトコル処理を行うことなく、降雨時の降雨減衰量に応じて自律分散的に最適なデータ転送経路を選択することができる。
また、上記の晴天時および降雨時とは、降雨減衰管理部34で受信信号強度が所定の閾値を超えていると判断される場合を晴天時、閾値以下である場合を降雨時として説明している。ここで、受信信号強度が所定の閾値以下とは、受信信号強度から逆算される降雨減衰量の推定値が所定の閾値以上であることと等価である。
また、本発明は、アップリンクとダウンリンクのルート管理を独立させ、容易に送信電力をアップできないアップリンクについて降雨時の通信ルート確保を特徴としているが、アップリンクとダウンリンクを別々の閾値で管理して最終的にダウンリンクも通信ルートの切り替えを行うようにしてもよい。以下に示す実施例においても同様である。
図2は、本発明の無線通信システムの実施例2の構成例を示す。
実施例2の無線通信システムは、実施例1の無線通信システムにおける第2の無線回線42を介して転送されるアップリンクのデータパケットについて、IPトンネリング技術を用いることにより、第1の無線回線41を介して転送されるアップリンクのデータパケットと全く同等に扱えるようにしたものである。第1の無線回線41および第2の無線回線42については実施例1と同様である。
基地局(#1)10は、第1の無線回線41の基地局機能に相当する基地局無線機能部(#1)11、スイッチングハブ機能部12およびIPトンネリング終端部13を備える。基地局(#2)20は、第2の無線回線42の基地局機能を有する。なお、基地局(#1)10のスイッチングハブ機能部12は、入力するデータパケットの宛先に応じて、基地局無線機能部(#1)11、IPトンネリング終端部13、ネットワーク101の各出力先を決める。
無線局30は、第1の無線回線41の無線局機能に相当する無線局無線機能部(#1)31、第2の無線回線42の無線局機能に相当する無線局無線機能部(#2)32、ルーチング部33、降雨減衰管理部34、IPトンネリング終端部35を備える。無線局無線機能部(#1)31は、第1の無線回線41の受信信号強度をモニタし、その情報を降雨減衰管理部34に通知する。降雨減衰管理部34は、受信信号強度と所定の閾値とを比較し、その結果によってルーチング部33を次のように制御する。受信信号強度が所定の閾値を超えていれば、アップリンクのデータパケットをルーチング部33から無線局無線機能部(#1)31に出力する。受信信号強度が所定の閾値以下であれば、アップリンクのデータパケットをルーチング部33からIPトンネリング終端部35に出力する。また、ルーチング部33は、無線局無線機能部(#1)31から入力するダウンリンクのデータパケットをユーザ端末装置に出力する。IPトンネリング終端部35から出力されるアップリンクのIPパケットは無線局無線機能部(#2)32に入力し、無線局無線機能部(#2)32から第2の無線回線42に送出される。
ここで、ダウンリンク(晴天時および降雨時共通)、アップリンク(晴天時)、アップリンク(降雨時)の3つのパターンに分けて、実施例2の無線通信システムの動作について説明する。
(1) ダウンリンク(晴天時および降雨時共通)
実施例2の無線通信システムのダウンリンクの動作について説明する。ネットワーク101からユーザ宛てのデータパケットが基地局(#1)10のスイッチングハブ機能部12に入力すると、スイッチングハブ機能部12はスイッチングテーブルを参照して当該データパケットを基地局無線機能部(#1)11に出力する。基地局無線機能部(#1)11は、当該データパケットを無線信号に変換して第1の無線回線41を介して無線局30に送信する。無線局30の無線局無線機能部(#1)31は、第1の無線回線41を介して伝送された無線信号を受信し、ユーザ宛てのデータパケットとしてルーチング部33に出力する。ルーチング部33は、無線局無線機能部(#1)31から入力したデータパケットをすべてユーザ端末装置に出力する。以上の動作に降雨減衰管理部34は関与せず、ダウンリンクは晴天時および降雨時も同じ動作である。
(2) アップリンク(晴天時)
実施例2の無線通信システムの晴天時におけるアップリンクの動作について説明する。ユーザ端末装置からネットワーク101に向けて送信されたデータパケットが無線局30のルーチング部33に入力すると、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従った方向に出力する。ここで、無線局30の受信信号強度が所定の閾値を超えている晴天時の場合は、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従って当該データパケットを無線局無線機能部(#1)31に出力する。無線局無線機能部(#1)31は、当該データパケットを無線信号に変換して第1の無線回線41を介して基地局(#1)10に送信する。基地局(#1)10の基地局無線機能部(#1)11は、第1の無線回線41を介して伝送された無線信号を受信し、ネットワーク101宛てのデータパケットとしてスイッチングハブ機能部12に出力する。スイッチングハブ機能部12は、基地局無線機能部(#1)11から入力したデータパケットをすべてネットワーク101に出力する。
(3) アップリンク(降雨時)
実施例2の無線通信システムの降雨時におけるアップリンクの動作について説明する。ユーザ端末装置からネットワーク101に向けて送信されたデータパケットが無線局30のルーチング部33に入力すると、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従った方向に出力する。ここで、無線局30の受信信号強度が所定の閾値以下である降雨時の場合は、ルーチング部33は降雨減衰管理部34の指示に従って当該データパケットをIPトンネリング終端部35に出力する。このとき、ルーチング部33では、データパケットの宛先MACアドレスが無線局無線機能部(#1)31のMACアドレスと一致するデータパケットに対して、その宛先MACアドレスをIPトンネリング終端部35のMACアドレスに書き換える。IPトンネリング終端部35は、当該データパケット内のIPパケットを抜き出し別のIPパケットにカプセル化し、IPパケットの宛先を基地局(#1)10のIPトンネリング終端部13に指定してIPトンネリングの手法で転送する。このIPパケットが収容されたデータパケットは無線局無線機能部(#2)32に入力され、無線局無線機能部(#2)32はデータパケットを無線信号に変換し、第2の無線回線42を介して基地局(#2)20に送信する。
基地局(#2)20は、受信した無線信号を受信処理し、基地局(#1)10のIPトンネリング終端部13宛てのIPパケットを収容したデータパケットとしてネットワーク101に送信する。ネットワーク101は、通常のルーチング処理により基地局(#1)10のIPトンネリング終端部13宛てのデータパケットを基地局(#1)10に転送する。基地局(#1)10のスイッチングハブ機能部12は、データパケットをその宛先であるIPトンネリング終端部13に出力する。IPトンネリング終端部13は、カプセル化したIPパケットからネットワーク101宛てのIPパケットを抽出し、データパケットとしてスイッチングハブ機能部12に出力する。スイッチングハブ機能部12は、IPトンネリング終端部13から入力したデータパケットをすべてネットワーク101に出力する。
以上の制御機能により、第1の無線回線41を用いる無線アクセスシステムと、第2の無線回線42を用いる無線アクセスシステムとの間では、アップリンクにおいて、一切の制御信号、複雑なプロトコル処理を行うことなく、降雨時の降雨減衰量に応じて自律分散的に最適なデータ転送経路を選択することができる。
なお、図6で説明した従来の移動系無線アクセスシステムのハンドオーバの場合にも、移動端末局は所在が不確定のため、モバイルIP等のIPトンネリングの手法を用いてIPパケットの転送処理を行っている。しかし、本発明のIPトンネリングは、トンネリングの起点と終点が常に同一の場合であり、従来の移動管理などの複雑な処理も必要なく、固定的かつ単純な処理で対応することができる。ただし、第1の無線回線41と第2の無線回線42のコネクションを常に同時に設定しておく必要があるが、第2の無線回線42は上記の実施例ではアップリンクのみしか用いず、かつ相当な雨量で大きな降雨減衰が起きた場合だけに利用されるので、第2の無線回線42を用いた無線アクセスシステムに対する負荷は極めて限定的なものになる。
また、以上の説明において、基地局無線機能部(#1)11、無線局無線機能部(#1)31、IPトンネリング終端部13,35、スイッチングハブ機能部12、ルーチング部33では、入力するすべてのデータパケットに対して上記の信号処理を行う必要はない。例えば、基地局無線機能部(#1)11では、入力するデータパケットの転送先をそのパケットのMACアドレスまたはIPアドレスを参照して決定するが、宛先不明のパケットについては廃棄処理を行う。他の各部においても無用なパケットの転送を行わないために、宛先不明のアドレスをもったパケットは廃棄される。ただし、ブロードキャストパケット、マルチキャリアパケットなどは従来通り基本的に転送の対象となる。実施例1および以下に示す実施例においても同様である。
図3は、本発明の無線通信システムの実施例3の構成例を示す。
実施例2の無線局30は、ユーザ側の端末局として第1の無線回線41と第2の無線回線42の両方の無線機能を備えるものであった。実施例3の無線通信システムの特徴は、実施例2の無線局30を中継局50とするものであり、ルーチング部33に無線局無線機能部(#3)36を接続し、無線局無線機能部(#3)36とユーザ側の端末局(#3)103を第3の無線回線43を介して接続するところにある。これにより、ユーザ側の端末局103は、第3の無線回線43の無線機能のみを備えればよく、図4に示す従来の端末局と同等な構成になる。
なお、実施例2の無線局30に代わる実施例3の中継局50と、基地局(#1)10と、基地局(#2)20と、ネットワーク101とのそれぞれの接続処理は、実施例2と全く同じであるので説明を省略する。また、実施例3の無線通信システムの構成は、実施例1の無線通信システムの構成にも同様に適用することができる。
ここで、第1の無線回線41は、例えば準ミリ波帯を用いたFWAシステムを想定する。第2の無線回線42は、例えばマイクロ波帯を用いたWiMAX規格に準拠する無線システムを想定する。第3の無線回線43は、例えばマイクロ波帯を用いたIEEE802.11系の無線LANシステムを想定する。なお、第3の無線回線43の信号は、第1の無線回線41および第2の無線回線42を介して中継されることになるので、第1の無線回線41および第2の無線回線42よりサービスエリアが狭いシステム(IEEE802.11系の無線LANシステムで 200〜300 m程度)であっても問題はない。また、第3の無線回線43として、例えば60GHz帯などのミリ波帯を用いたFWAシステムを用いてもよい。いずれにしても、第3 の無線回線43に用いる周波数帯は、第1の無線回線41および第2の無線回線42に用いる周波数帯とは関係なく、自由に設定することができる。
図4は、本発明の無線通信システムの実施例4の構成例を示す。
図において、実施例4の無線通信システムは、ネットワーク101に接続される基地局(#1)10a,10bおよび基地局(#2)20、基地局(#1)10aと第1の無線回線41を介して接続される中継局50a,50b、基地局(#1)10bと第1の無線回線41を介して接続される中継局50c、基地局(#2)20と第2の無線回線42を介して接続される中継局50a〜50c、中継局50a〜50cと第3の無線回線43を介してそれぞれ接続される端末局(#3)103a〜103gにより構成される。基地局(#1)10a,10b、基地局(#2)20、中継局50a〜50cの構成は、実施例3のそれぞれと同様の構成である。
実施例4では、基地局(#1)10aと基地局(#1)10bがそれぞれ第1の無線回線41でカバーするエリア、基地局(#2)20が第2の無線回線42でカバーするエリア、中継局50a〜50cが第3の無線回線43でそれぞれカバーするエリアは、一致している必要はなく、それぞれ独立に置局設計を行うことができる。例えば、第2の無線回線42としてマイクロ波帯のWiMAXシステムを用いる場合には、広域エリアを一括してカバーすることができるので、このエリア内に多数の第1の無線回線41用の基地局(#1)10a,10bが含まれていても問題ない。
さらに、図4では基地局(#1)10a,10b、基地局(#2)20、端末局103a〜103gはそれぞれ1本のアンテナを備え、中継局50a〜50cは3本のアンテナを備える例を示すが、それぞれのアンテナの本数に対する制約はない。例えば、第1の無線回線41、第2の無線回線42、第3の無線回線43ごとにそれぞれ複数本のアンテナを使用する形態でもよい。また、類似の周波数帯を利用する場合や、同一規格の無線回線を第1の無線回線41、第2の無線回線42、第3の無線回線43のいずれかで同時に利用する場合には、中継局50a〜50cのアンテナの共用が可能である。
また、端末局103a〜103gは、図5に示すように屋外、屋内のいずれに設置されていてもよいし、ルータを介してあるいは直接にパソコン等のユーザ端末装置を接続してもよいし、さらに無線機能付きのパソコンやゲーム機器など直接ユーザが操作するユーザ端末装置であってもよい。さらに、ルータ機能を内在する端末局であってもよい。
10 基地局(#1)
11 基地局無線機能部(#1)
12 スイッチハブ機能部
13 IPトンネリング終端部
20 基地局(#2)
30 無線局
31 無線局無線機能部(#1)
32 無線局無線機能部(#2)
33 ルーチング部
34 降雨減衰管理部
35 IPトンネリング終端部
36 無線局無線機能部(#3)
41 第1の無線回線
42 第2の無線回線
43 第3の無線回線
50 中継局
101 ネットワーク
103 端末局(#3)
服部武、藤岡雅宣 編著、改訂版ワイヤレスブロードバンド教科書−高速IPワイヤレス編−、インプレスR&D社、pp.58-66

Claims (9)

  1. ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介してユーザ側の無線局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信システムにおいて、
    前記ネットワークに接続され、かつ前記第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して前記無線局と接続される第2の基地局を備え、
    前記無線局は、
    前記第2の無線回線を介して前記第2の基地局と接続する手段と、
    前記第1の無線回線を介して受信する前記ダウンリンクの受信信号強度を監視する手段と、
    前記受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、前記ダウンリンクおよび前記アップリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記ダウンリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記アップリンクの通信を前記第2の無線回線を介して行う手段とを備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介して無線局と接続され、無線局が第3の周波数帯域を用いる第3の無線回線を介してユーザ側の端末局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信システムにおいて、
    前記ネットワークに接続され、かつ前記第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して前記無線局と接続される第2の基地局を備え、
    前記無線局は、
    前記第2の無線回線を介して前記第2の基地局と接続する手段と、
    前記第1の無線回線を介して受信する前記ダウンリンクの受信信号強度を監視する手段と、
    前記受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、前記ダウンリンクおよび前記アップリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記ダウンリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記アップリンクの通信を前記第2の無線回線を介して行う手段とを備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記無線局は、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記アップリンクの通信で転送されるべきデータパケットに収容されているIPパケットを前記第1の基地局を宛先とする別のIPパケットにカプセル化し、前記第2の無線回線を介して転送する手段を備え、
    前記第1の基地局は、前記第2の無線回線、前記第2の基地局および前記ネットワークを介して転送された前記別のIPパケットを終端し、前記カプセル化されたIPパケットを抽出してデータパケットを前記ネットワークに送出する手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記第1の周波数帯域は、準ミリ波帯またはミリ波帯であることを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項4に記載の無線通信システムにおいて、
    前記第2の周波数帯域は、マイクロ波帯またはUHF帯またはVHF帯のいずれかであることを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記第2の無線回線はWiMAX規格に準拠した無線回線であり、前記第3の無線回線はIEEE802.11系の無線LAN規格に準拠した無線回線であることを特徴とする無線通信システム。
  7. ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介してユーザ側の無線局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信方法において、
    前記ネットワークに接続され、かつ前記第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して前記無線局と接続される第2の基地局を備え、
    前記無線局は、前記第2の無線回線を介して前記第2の基地局と接続する手段を備え、前記第1の無線回線を介して受信する前記ダウンリンクの受信信号強度を監視し、前記受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、前記ダウンリンクおよび前記アップリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記ダウンリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記アップリンクの通信を前記第2の無線回線を介して行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. ネットワークに接続される第1の基地局が第1の周波数帯域を用いる第1の無線回線を介して無線局と接続され、無線局が第3の周波数帯域を用いる第3の無線回線を介してユーザ側の端末局と接続され、ネットワークから無線局へのダウンリンクの通信および無線局からネットワークへのアップリンクの通信を第1の無線回線および第1の基地局を介して行う無線通信方法において、
    前記ネットワークに接続され、かつ前記第1の周波数帯域より降雨減衰が小さい第2の周波数帯域を用いる第2の無線回線を介して前記無線局と接続される第2の基地局を備え、
    前記無線局は、前記第2の無線回線を介して前記第2の基地局と接続する手段を備え、前記第1の無線回線を介して受信する前記ダウンリンクの受信信号強度を監視し、前記受信信号強度が所定の閾値を超えるときに、前記ダウンリンクおよび前記アップリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記ダウンリンクの通信を前記第1の無線回線を介して行い、前記アップリンクの通信を前記第2の無線回線を介して行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の無線通信方法において、
    前記無線局は、前記受信信号強度が所定の閾値以下のときに、前記アップリンクの通信で転送されるべきデータパケットに収容されているIPパケットを前記第1の基地局を宛先とする別のIPパケットにカプセル化し、前記第2の無線回線を介して転送し、
    前記第1の基地局は、前記第2の無線回線、前記第2の基地局および前記ネットワークを介して転送された前記別のIPパケットを終端し、前記カプセル化されたIPパケットを抽出してデータパケットを前記ネットワークに送出する
    ことを特徴とする無線通信方法。
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