JP2002300169A - 無線通信装置およびパスルーティング方法 - Google Patents

無線通信装置およびパスルーティング方法

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JP2002300169A
JP2002300169A JP2001097634A JP2001097634A JP2002300169A JP 2002300169 A JP2002300169 A JP 2002300169A JP 2001097634 A JP2001097634 A JP 2001097634A JP 2001097634 A JP2001097634 A JP 2001097634A JP 2002300169 A JP2002300169 A JP 2002300169A
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Hideto Aikawa
秀斗 相川
Akihiro Shibuya
昭宏 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在の回線品質が劣化した場合においても、
現在通信中の通信装置以外の通信装置を経由することで
良好なデータ通信を継続可能な通信装置を得ること。 【解決手段】 本発明にかかる無線通信装置は、直接通
信可能な他の通信装置から受け取ったローカルテーブル
を随時ルーティングテーブルに格納するルーティングテ
ーブル生成部4と、データ通信中に、宛先通信装置以外
の直接通信可能な通信装置に対して、宛先通信装置との
アンテナ角を調査させるアンテナ角情報収集部5と、ル
ーティングテーブルおよび調査結果に基づいて、通信経
路候補単位のトータルコストおよび各候補の優先順位を
リルーティングテーブルに格納するリルーティングテー
ブル生成部6と、現在通信中の回線品質が低下した場合
に、候補のなかから最も優先順位の高い通信経路を選択
する最適パス選択部7と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LANで用い
られる無線通信装置に関するものであり、特に、指向性
アンテナを用いた選択処理で、複数のNodeを中継し
たNode間通信を実現可能な無線通信装置、およびそ
のパスルーティング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の無線通信装置について説明
する。指向性アンテナを用いた従来の無線通信装置とし
ては、たとえば、特開平8−65223号公報に記載さ
れた「無線通信制御装置」がある。
【0003】図21は、上記公報に記載の従来の無線通
信装置の構成を示す図である。図21において、10
1,102,103,104,105,106はアンテ
ナであり、111,112,113,114,115,
116は受信器であり、121は統計制御部であり、1
22は切替ロジック部であり、123は受信制御部であ
り、124は受信用上位インタフェース部である。な
お、アンテナ101〜106は、それぞれ指向性アンテ
ナからなり、各方向に向けて均等に配置されている。
【0004】ここで、上記従来の無線通信装置の基本動
作について説明する。受信器111〜116では、運用
中は常に同時に動作し、同一周波数の電波を受信する。
統計制御部121では、各受信器から送られてきた受信
データの受信電波強度を調査するとともに、受信エラー
の発生頻度を測定する。
【0005】切替ロジック部122では、統計制御部1
21からの切替指示に従い、各受信器から送られてきた
受信データの中から1つを選択する。ここでは、受信電
波強度が最も大きく、エラー発生頻度が最も低い、受信
データが選択される。受信制御部123では、切替ロジ
ック部122から送られてきた受信データを、受信用上
位インタフェース部124を介して装置内部(記述せ
ず)に送信する。
【0006】図22は、上記従来の無線通信装置におけ
る受信動作の具体例を示す図である。ここでは、無線L
ANの電波が障害物を回避する過程を示す。図22にお
いて、131は上記従来の無線通信装置(以降、通信装
置131と呼ぶ)であり、132は送信側の通信装置で
ある。まず、通信装置132から搬送される電波は、た
とえば、ルート141および142を介して通信装置1
31に到着する。このとき、通信装置131では、受信
電波強度が最大となる直接波141を選択して受け取
る。
【0007】この状態で、たとえば、図示のように、伝
搬路中に障害物(ここでは人に相当)が現れると、通信
装置131では、データ受信エラーによる伝送効率を回
避するため、障害物による影響を受けない反射波142
を受信できるように、受信アンテナを切り替える。
【0008】このように、従来の通信装置では、受信ア
ンテナを適宜変更することで、障害物の少ないルートを
自動的に選択してデータ通信を継続する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の通信装置に
おいては、指向性アンテナを用いて、直接波および複数
の反射波を受信するための伝搬経路の中から、伝送効率
の最も良好な経路を選択することとしていた。すなわ
ち、送信側の通信装置から送信されたデータは、他の通
信装置を経由することなく、マルチパスとなって直接受
信側の通信装置に到着していた。
【0010】したがって、従来技術を用いた通信では、
たとえば、受信側の通信装置および送信側の通信装置の
近隣に、現在接続中の通信装置よりも良好な回線品質を
実現可能な他の通信装置が存在する場合であっても、そ
の通信装置を中継したデータ通信を行うことができな
い、という問題があった。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、たとえば、現在の回線品質が劣化した場合に、通
信中の通信装置以外の通信装置を経由することで良好な
データ通信を継続可能な通信装置、および送信側の通信
装置主導で最適な通信経路を選択可能なパスルーティン
グ方法、を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる無線通信装置に
あっては、指向性アンテナを備え、さらに、直接通信可
能な他の通信装置から、回線品質(ローカルコスト)を
格納したローカルテーブルを定期的に受け取り、当該ロ
ーカルテーブルを随時ルーティングテーブルに格納する
ルーティングテーブル格納手段(後述する実施の形態の
ルーティングテーブル生成部4に相当)と、データ通信
中に、宛先通信装置以外の直接通信可能な通信装置に対
して、宛先通信装置とのアンテナ角調査を定期的に指示
し、返信された調査結果を受け取るアンテナ角調査指示
手段(アンテナ角情報収集部5に相当)と、前記ルーテ
ィングテーブルおよび前記調査結果に基づいて中継通信
装置を経由した通信経路の候補を抽出し、さらに、当該
候補単位のトータルコストおよび各候補の優先順位をリ
ルーティングテーブルに格納するリルーティングテーブ
ル格納手段(リルーティングテーブル生成部6に相当)
と、現在通信中の回線品質が低下した場合に、前記候補
のなかから最も優先順位の高い通信経路を選択する通信
経路選択手段(最適パス選択部7に相当)と、を備える
ことを特徴とする。
【0013】つぎの発明にかかる無線通信装置におい
て、前記通信経路選択手段では、さらに、前記リルーテ
ィングテーブル内に通信経路候補がなくなってしまった
場合に、新たな通信経路候補の設定、または前記「回線
品質が低下したパス」の保護段数の経過、を待つことを
特徴とする。
【0014】つぎの発明にかかる無線通信装置にあって
は、前記ローカルテーブル内のローカルコストが、回線
品質を表すSIR、RSSI、トラヒック量、およびア
ンテナ角情報を用いて計算され、前記リルーティングテ
ーブル内のトータルコストが、前記ルーティングテーブ
ル内のローカルコストを用いて計算され、前記トータル
コストが高いほど、通信経路候補の優先順位が高いこと
を特徴とする。
【0015】つぎの発明にかかる無線通信装置にあって
は、前記ローカルテーブル内のローカルコストが、回線
品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒック量を用
いて計算され、前記リルーティングテーブル内のトータ
ルコストが、前記ルーティングテーブル内のローカルコ
ストおよびアンテナ角情報を用いて計算され、前記トー
タルコストが高いほど、通信経路候補の優先順位が高い
ことを特徴とする。
【0016】つぎの発明にかかる無線通信装置にあって
は、前記ローカルテーブル内のローカルコストが、回線
品質を表すSIR、RSSI、トラヒック量、およびア
ンテナ角情報を用いて計算され、前記リルーティングテ
ーブル内のトータルコストが、前記ルーティングテーブ
ル内のローカルコストを用いて計算され、前記トータル
コストが低いほど、通信経路候補の優先順位が高いこと
を特徴とする。
【0017】つぎの発明にかかる無線通信装置にあって
は、前記ローカルテーブル内のローカルコストが、回線
品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒック量を用
いて計算され、前記リルーティングテーブル内のトータ
ルコストが、前記ルーティングテーブル内のローカルコ
ストおよびアンテナ角情報を用いて計算され、前記トー
タルコストが低いほど、通信経路候補の優先順位が高い
ことを特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
にあっては、直接通信可能な他の通信装置から、回線品
質(ローカルコスト)を格納したローカルテーブルを定
期的に受け取り、当該ローカルテーブルを随時ルーティ
ングテーブルに格納するルーティングテーブル格納ステ
ップと、データ通信中に、宛先通信装置以外の直接通信
可能な通信装置に対して、宛先通信装置とのアンテナ角
調査を定期的に指示し、返信された調査結果を受け取る
アンテナ角調査指示ステップと、前記ルーティングテー
ブルおよび前記調査結果に基づいて中継通信装置を経由
した通信経路の候補を抽出し、さらに、当該候補単位の
トータルコストおよび各候補の優先順位をリルーティン
グテーブルに格納するリルーティングテーブル格納ステ
ップと、現在通信中の回線品質が低下した場合に、前記
候補のなかから最も優先順位の高い通信経路を選択する
通信経路選択ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
において、前記通信経路選択ステップにあっては、さら
に、前記リルーティングテーブル内に通信経路候補がな
くなってしまった場合に、新たな通信経路候補の設定、
または前記「回線品質が低下したパス」の保護段数の経
過、を待つことを特徴とする。
【0020】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
にあっては、前記ローカルテーブル内のローカルコスト
が、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック量、
およびアンテナ角情報を用いて計算され、前記リルーテ
ィングテーブル内のトータルコストが、前記ルーティン
グテーブル内のローカルコストを用いて計算され、前記
トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順位が
高いことを特徴とする。
【0021】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
にあっては、前記ローカルテーブル内のローカルコスト
が、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒッ
ク量を用いて計算され、前記リルーティングテーブル内
のトータルコストが、前記ルーティングテーブル内のロ
ーカルコストおよびアンテナ角情報を用いて計算され、
前記トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順
位が高いことを特徴とする。
【0022】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
にあっては、前記ローカルテーブル内のローカルコスト
が、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック量、
およびアンテナ角情報を用いて計算され、前記リルーテ
ィングテーブル内のトータルコストが、前記ルーティン
グテーブル内のローカルコストを用いて計算され、前記
トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順位が
高いことを特徴とする。
【0023】つぎの発明にかかるパスルーティング方法
にあっては、前記ローカルテーブル内のローカルコスト
が、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒッ
ク量を用いて計算され、前記リルーティングテーブル内
のトータルコストが、前記ルーティングテーブル内のロ
ーカルコストおよびアンテナ角情報を用いて計算され、
前記トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順
位が高いことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる無線通信
装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態によりこの発明が限定されるもので
はない。
【0025】実施の形態1.図1は、本発明にかかる無
線通信装置の構成を示す図である。図1において、1,
10はアンテナであり、2は復調部であり、3はデコー
ド部であり、4はルーティングテーブル生成部であり、
5はアンテナ角情報収集部であり、6はリルーティング
テーブル生成部であり、7は最適パス選択部であり、8
はエンコード部であり、9は変調部であり、11は制御
情報生成部であり、12,13はアンテナ制御部であ
る。
【0026】上記無線通信装置(以降、Nodeと呼
ぶ)では、上り回線および下り回線におけるNode間
のコスト情報を用いて、パスルーティング処理を実行し
ている。具体的にいうと、受信側のNodeは、現在通
信中の回線品質が劣化した場合に、通信可能な複数のN
ode間で定義したコスト情報に基づいて、1つまたは
複数のNodeを経由した、送信側Nodeとの最適経
路を選択する。
【0027】ここで、上記Nodeにおいて実行可能な
パスルーティング処理について説明する。図2は、実施
の形態1のパスルーティング方法における通常処理、す
なわち、ローカルテーブル,ルーティングテーブル,リ
ルーティングテーブルの更新処理、を示す図である。な
お、ここでは、説明の便宜上、送信先NodeをNod
e(0)とし、送信先NodeをNode(2)とし、
Node(0)と通信可能なNodeが6個であった場
合について説明する。
【0028】まず、各Nodeでは、データ通信を行っ
ていない状態のとき(ステップS3,No)、常時、他
のNodeで生成されたローカルテーブルを受け取り
(ステップS1)、ルーティングテーブル生成部4が自
Node内のルーティングテーブルを更新する(ステッ
プS2)。なお、ルーティングテーブル生成部4では、
上記ローカルテーブルを、アンテナ制御部12、復調部
2、デコード部3を介して受信する。また、ここでいう
ローカルテーブルとは、直接通信可能なNodeとの回
線品質を評価し、その評価結果をコスト情報として格納
したテーブルであり、ルーティングテーブルとは、自N
odeにて生成したローカルテーブルおよび他Node
から受け取ったローカルテーブルをNode単位に格納
したテーブルである。各テーブルの詳細については後述
する。
【0029】一方、Node(0)がNode(2)と
データ通信を行っている場合(ステップS3,Ye
s)、Node(0)では、Node(2)に対してデ
ータを送信するとともに(ステップS4)、さらに、ル
ーティングテーブル生成部4が直接通信可能なその他の
Nodeに対して、Node(2)とのアンテナ角調査
を指示する(ステップS5)。なお、このアンテナ角調
査の指示は、制御情報生成部11、エンコード部8、変
調部9、アンテナ制御部13を介して送信される。上記
指示を受けた各Nodeでは、その応答として、アンテ
ナ角の調査結果をNode(0)に対して通知する(ス
テップS6)。
【0030】そして、Node(0)のリルーティング
テーブル生成部6では、アンテナ角情報収集部5が、ア
ンテナ制御部12、復調部2、デコード部3を介して受
け取ったアンテナ角の調査結果に基づいて、リルーティ
ングテーブルを更新する(ステップS7)。なお、リル
ーティングテーブルの詳細については後述する。また、
ステップS4〜S7の処理は、通信を行っている間(ス
テップS8,No)、Node(0)にて定期的に行わ
れ、データ通信が終了した段階で(ステップS8,Ye
s)、上記ステップS1,S2の処理に移行する。
【0031】図3は、上記ステップS1におけるローカ
ルテーブルの収集処理を示す図である。図3(b)に示
すようなシステム構成において、Node(0)では、
たとえば、システム的に許容可能な中継Node数が0
の場合、他Nodeで生成したローカルテーブルを収集
しない(図3(a)参照)。また、システム的に許容可
能な中継Node数が1の場合は、Node(0)〜
(2)で生成したローカルテーブルを収集する。また、
システム的に許容可能な中継Node数が2の場合は、
Node(0)〜(6)で生成したローカルテーブルを
収集する。
【0032】図4および図5は、上記ステップS2にお
いて常時更新されるルーティングテーブルの一例を示す
図である。このルーティングテーブルは、図示のとお
り、発信Node,宛先Node,コスト情報で構成さ
れた各ローカルテーブル(Node(0)にて生成した
ローカルテーブルをローカルテーブル(0)とし、・・
・、Node(6)にて生成したローカルテーブルをロ
ーカルテーブル(6)とする)の集合体である。なお、
図5における各ノード間の数値はコスト情報を表す。コ
スト情報の詳細については後述する。
【0033】つぎに、上記各ローカルテーブル内のコス
ト情報の計算方法について説明する。本実施の形態で
は、たとえば、SIR,RSSI,トラヒック量(TR
AF),アンテナ角(ANT)を含む所定の計算式を用
いて、ローカルテーブル内のコスト情報(Local_
cost)を計算する。なお、コストが高いほど良好な
回線品質が得られる。
【0034】図6は、SIRの範囲およびその範囲に対
応するコスト(sir_cost)を示す図である。本
実施の形態では、SIRが低いほどコストが高く、たと
えば、「SIR<−20」ではコストが3となり、「−
20≦SIR<0」の範囲では2となり、「0≦SIR
<20」の範囲では1となり、「20≦SIR」では0
となる。
【0035】図7は、RSSIの範囲およびその範囲に
対応するコスト(rssi_cost)を示す図であ
る。本実施の形態では、RSSIが低いほどコストが高
く、たとえば、「RSSI<−100」ではコストが3
となり、「−100≦RSSI<−60」の範囲では2
となり、「−60≦RSSI<−20」の範囲では1と
なり、「−20≦RSSI」では0となる。
【0036】図8は、TRAFの範囲およびその範囲に
対応するコスト(traf_cost)を示す図であ
る。なお、ここでいうTRAFは、1フレーム内の空き
スロット数、すなわち、空きスロット率(%)を表す。
本実施の形態では、TRAFが高いほどコストが高く、
たとえば、「70≦TRAF」ではコストが3となり、
「60≦TRAF<70」の範囲では2となり、「50
≦TRAF<60」の範囲では1となり、「TRAF<
50」では0となる。
【0037】図9は、ANTの範囲およびその範囲に対
応するコスト(ant_cost)を示す図である。な
お、ここでいうANTは、通信中のNode間のアンテ
ナ角を基準とした場合の、送信側Nodeから他のNo
deへのアンテナ角を表す。また、ここでは、アンテナ
角によるコストを、水平面内の角度差(ant_hor
iz:0≦ant_horiz≦180)を用いて定義
する。本実施の形態では、たとえば、「75≦ant_
horiz<105」ではコストが3となり、「60≦
ant_horiz<75」または「105≦ant_
horiz<120」の範囲では2となり、「30≦a
nt_horiz<60」または「120≦ant_h
oriz<150」の範囲では1となり、「0≦ant
_horiz<30」または「150≦ant_hor
iz<180」では0となる。
【0038】本実施の形態では、上記図6〜図9により
求めた各要素のコストを以下に示す計算式(1)に代入
することで、ローカルテーブル内のコスト(Local
_cost)を計算する。なお、図10は、上記各コス
ト要素に対する重み付け係数(sir_weight,
rssi_weight,traf_weight,a
nt_weight)を示す図である。 Local_cost=(sir_cost×sir_weight +rssi_cost×rssi_weight +traf_cost×traf_weight +ant_cost×ant_weight) /コスト要素数 (1)
【0039】なお、上記計算式で用いる要素はシステム
により変更してもよい。また、上記計算式では、コスト
要素数を用いて各要素のコストを平均化しているが、た
とえば、平均化を行わないこととしてもよい。
【0040】つぎに、ステップS7によるリルーティン
グテーブルの更新処理について説明する。図11は、本
実施の形態のリルーティングテーブルの一例を示す図で
ある。このリルーティングテーブルは、許容中継Nod
e数が1の場合を示す。
【0041】たとえば、Node(0)のリルーティン
グテーブル生成部6では、図4および図5のように生成
したルーティングテーブルの内容に基づいて、通信先N
ode(2)へのすべての経路を抽出し、その抽出結果
から、通信元Nodeから通信先NodeまでのTot
al_costを計算する。そして、Total_co
stの大きい順に優先度を設定する(図11参照)。
【0042】ここで、すべてのシステム(全許容中継N
ode数に対応)に適用可能なTotal_costの
計算方法について説明する。本実施の形態では、ルーテ
ィングテーブルに記載された各経路のLocal_co
st((1)式参照)を以下に示す計算式(2)に代入
することで、Total_costを計算する。 Total_cost= {(通信元Node〜第1の中継NodeのLocal_cost) +(第1の中継Node〜第2の中継NodeのLocal_cost) +・・・ +(第N−1の中継Node〜第Nの中継NodeのLocal_cost) +(第NのNode〜通信先NodeのLocal_cost)} /(中継Node数+1) (2)
【0043】ただし、上記Local_costは、回
線品質が劣化したパスによって計算方法が異なり、以下
の3つの場合に分けることができる。 通信元Nodeおよび第1の中継ノード間の回線品質
が劣化した場合:通信元Nodeおよび候補ノード間の
コストは、図12に示すアンテナ角(または図13に示
すアンテナ角)を用いて算出したLocal_cost
を使用。その他のNode間のコストに、ant_we
ight=0とした場合のLocal_costを使
用。 通信先Nodeおよび第Nの中継ノード間の回線品質
が劣化した場合:通信先Nodeおよび候補ノード間の
コストは、図14に示すアンテナ角を用いて算出したL
ocal_costを使用。その他のNode間のコス
トに、ant_weight=0とした場合のLoca
l_costを使用。 その他:すべてのNode間のコストに、ant_w
eight=0とした場合のLocal_costを使
用。
【0044】このように、本実施の形態における各No
deでは、データ通信を行っていない場合に、直接通信
可能なNodeから定期的に受け取るローカルテーブル
に基づいてルーティングテーブルを随時更新し、さら
に、データ通信中に、当該ルーティングテーブルの内容
および通信中Node以外のNodeから送られてくる
アンテナ角情報に基づいてリルーティングテーブルを更
新することとした。これにより、現在の回線品質が劣化
した場合であっても、直ちに、現在通信中のNode以
外の他のNodeを経由した、最適な通信経路を選択す
ることができる。
【0045】また、本実施の形態における各Nodeで
は、Local_costを計算するための各要素のコ
ストを明確化し、Total_costが高いほど通信
経路選択の優先度を高くしたため、容易に最適な通信経
路を選択することができる。
【0046】以上、図2に示すローカルテーブル,ルー
ティングテーブル,リルーティングテーブルの更新処
理、を詳細に説明した。以降は、本実施の形態のパスル
ーティング処理について説明する。たとえば、上記のよ
うに、リルーティングテーブルが定期的に更新されてい
る場合、本実施の形態では、Node内の最適パス選択
部7が、回線品質の低下をトリガ(予め規定されたしき
い値との比較)としてパスルーティングを行う。回線品
質の低下は、干渉量の増加(SIRの低下)、受信レベ
ル(RSSI)の低下、および再送回数の増加により判
断する。
【0047】なお、回線品質が劣化したパスは、保護段
数経過後、再びリルーティングテーブル内で通信経路の
候補として用いられる。すなわち、回線品質が劣化した
パスは、保護段数が経過するまで、リルーティングテー
ブル内で通信経路の候補として使用できなくなる。図1
5は、回線品質が劣化したパスの状態遷移を示す図であ
る。
【0048】図16は、本実施の形態のパスルーティン
グ処理を示す図である。図示のように、最適パス選択部
7では、リルーティングテーブル内に通信経路の候補が
ある場合に、最も優先順位の高い最適パスの選択し、一
方、リルーティングテーブル内に通信経路の候補がなく
なってしまった場合には、最適パスの選択を行わず、新
たな通信経路の候補の設定か、もしくは上記「回線品質
が劣化したパス」の保護段数経過を待つ。これにより、
無駄なパスルーティング処理を削減できる。
【0049】このように、本実施の形態においては、定
期的に更新されるリルーティングテーブルの内容に基づ
いて、現在通信中の通信装置以外の他の通信装置を経由
した、最適な通信経路を選択できる構成とした。これに
より、たとえば、現在の回線品質が劣化した場合におい
ても、良好なデータ通信を継続することができる。ま
た、基地局からの制御によらず、送信側の通信装置主導
で最適な通信経路を選択することができる。
【0050】実施の形態2.実施の形態2では、前述の
実施の形態1と異なるパスルーティング処理について説
明する。なお、図1に示す各Nodeの構成、図2に示
す各テーブルの更新処理、図3に示すローカルテーブル
の収集処理、図4,図5に示すルーティングテーブル、
図6〜図9に示す各要素のコスト、図10に示す重み付
け係数、図11に示すリルーティングテーブル、図12
〜図14に示すLocal_costの計算方法、およ
び図15,図16に示すパスルーティング方法について
は、前述の実施の形態1と同様であるためその説明を省
略する。また、本実施の形態でも、前述の実施の形態1
と同様に、Total_costが高いほど通信経路選
択の優先順位が高いものとする。
【0051】本実施の形態では、上記図6〜図9により
求めた各要素のコストおよび各要素の重み付け係数を以
下に示す計算式(3)に代入することで、ローカルテー
ブル内のコスト(Local_cost)を計算する。 Local_cost=(sir_cost×sir_weight +rssi_cost×rssi_weight +traf_cost×traf_weight) /コスト要素数 (3)
【0052】なお、上記計算式で用いる要素はシステム
により変更してもよい。また、上記計算式では、コスト
要素数を用いて各要素のコストを平均化しているが、た
とえば、平均化を行わないこととしてもよい。
【0053】また、本実施の形態では、ルーティングテ
ーブルに記載された各経路のLocal_cost
((3)式参照)、ant_costおよびant_w
eightを以下に示す計算式(4)に代入すること
で、Total_costを計算する。 Total_cost= {(通信元Node〜第1の中継NodeのLocal_cost) +(第1の中継Node〜第2の中継NodeのLocal_cost) +・・・ +(第N−1の中継Node〜第Nの中継NodeのLocal_cost) +(第NのNode〜通信先NodeのLocal_cost)} /(中継Node数+1) +ant_cost×ant_weight (4)
【0054】ただし、上記Total_costは、回
線品質が劣化したパスによって計算方法が異なり、以下
の3つの場合に分けることができる。 通信元Nodeおよび第1の中継ノード間の回線品質
が劣化した場合:図12に示すアンテナ角(または図1
3に示すアンテナ角)を用いてTotal_costを
算出する。 通信先Nodeおよび第Nの中継ノード間の回線品質
が劣化した場合:図14に示すアンテナ角を用いてTo
tal_costを算出する。
【0055】このように、本実施の形態においては、前
述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さ
らに、Local_costの計算にアンテナ角情報を
用いていないため、Local_costの演算量を削
減できる。
【0056】実施の形態3.実施の形態3では、前述の
実施の形態2と異なるパスルーティング処理について説
明する。ここでは、前述の実施の形態2と異なる部分に
ついてのみ説明する。なお、本実施の形態でも、前述の
実施の形態1または2と同様に、Total_cost
が高いほど通信経路選択の優先順位が高いものとする。
【0057】本実施の形態では、ルーティングテーブル
に記載された各経路のLocal_cost(前述の
(3)式参照)、ant_costおよびant_we
ightを以下に示す計算式(5)に代入することで、
Total_costを計算する。 Total_cost= {(通信元Node〜第1の中継NodeのLocal_cost) +(第1の中継Node〜第2の中継NodeのLocal_cost) +・・・ +(第N−1の中継Node〜第Nの中継NodeのLocal_cost) +(第NのNode〜通信先NodeのLocal_cost) +ant_cost×ant_weight} /(中継Node数+1) (5)
【0058】このように、本実施の形態においては、前
述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さ
らに、Local_costの計算にアンテナ角情報を
用いていないため、Local_costの演算量を削
減できる。
【0059】実施の形態4.実施の形態4では、先に説
明した実施の形態1〜3と異なり、Total_cos
tが低いほど通信経路選択の優先順位が高い場合のパス
ルーティング処理について説明する。なお、図1に示す
各Nodeの構成、図2に示す各テーブルの更新処理、
図3に示すローカルテーブルの収集処理、図4,図5に
示すルーティングテーブル、図10に示す重み付け係
数、および図15,図16に示すパスルーティング方法
については、前述の実施の形態1と同様であるためその
説明を省略する。
【0060】本実施の形態では、たとえば、SIR,R
SSI,トラヒック量(TRAF),アンテナ角(AN
T)を含む所定の計算式を用いて、ローカルテーブル内
のコスト情報(Local_cost)を計算し、コス
トが低いほど良好な回線品質が得られる。
【0061】図17は、SIRの範囲およびその範囲に
対応するコスト(sir_cost)を示す図である。
本実施の形態では、SIRが低いほどコストが低く、た
とえば、「SIR<−20」ではコストが0となり、
「−20≦SIR<0」の範囲では1となり、「0≦S
IR<20」の範囲では2となり、「20≦SIR」で
は3となる。
【0062】図18は、RSSIの範囲およびその範囲
に対応するコスト(rssi_cost)を示す図であ
る。本実施の形態では、RSSIが低いほどコストが低
く、たとえば、「RSSI<−100」ではコストが0
となり、「−100≦RSSI<−60」の範囲では1
となり、「−60≦RSSI<−20」の範囲では2と
なり、「−20≦RSSI」では3となる。
【0063】図19は、TRAFの範囲およびその範囲
に対応するコスト(traf_cost)を示す図であ
る。なお、ここでいうTRAFは、1フレーム内の空き
スロット数、すなわち、空きスロット率(%)を表す。
本実施の形態では、TRAFが高いほどコストが低く、
たとえば、「70≦TRAF」ではコストが0となり、
「60≦TRAF<70」の範囲では1となり、「50
≦TRAF<60」の範囲では2となり、「TRAF<
50」では3となる。
【0064】図20は、ANTの範囲およびその範囲に
対応するコスト(ant_cost)を示す図である。
なお、ここでいうANTは、通信中のNode間のアン
テナ角を基準とした場合の、送信側Nodeから他のN
odeへのアンテナ角を表す。また、ここでは、アンテ
ナ角によるコストを、水平面内の角度差(ant_ho
riz:0≦ant_horiz≦180)を用いて定
義する。本実施の形態では、たとえば、「75≦ant
_horiz<105」ではコストが0となり、「60
≦ant_horiz<75」または「105≦ant
_horiz<120」の範囲では−1となり、「30
≦ant_horiz<60」または「120≦ant
_horiz<150」の範囲で−2となり、「0≦a
nt_horiz<30」または「150≦ant_h
oriz<180」では−3となる。
【0065】そして、本実施の形態では、上記図17〜
図20により求めた各要素のコストおよび各要素の重み
付け係数を、先に説明した計算式(1)に代入すること
で、ローカルテーブル内のコスト(Local_cos
t)を計算する。
【0066】また、本実施の形態では、ルーティングテ
ーブルに記載された各経路のLocal_cost
((1)式参照)を先に説明した計算式(2)に代入す
ることで、Total_costを計算する。
【0067】このように、本実施の形態においては、デ
ータ通信を行っていない場合に、直接通信可能なNod
eから定期的に受け取るローカルテーブルに基づいてル
ーティングテーブルを随時更新し、さらに、データ通信
中に、当該ルーティングテーブルの内容および通信中N
ode以外のNodeから送られてくるアンテナ角情報
に基づいてリルーティングテーブルを更新することとし
た。これにより、現在の回線品質が劣化した場合であっ
ても、直ちに、現在通信中のNode以外の他のNod
eを経由した、最適な通信経路を選択することができ
る。
【0068】また、本実施の形態においては、Loca
l_costを計算するための各要素のコストを明確化
し、Total_costが低いほど通信経路選択の優
先度を高くしたため、容易に最適な通信経路を選択する
ことができる。
【0069】実施の形態5.実施の形態5では、前述の
実施の形態4と異なるパスルーティング処理について説
明する。ここでは、前述の実施の形態4と異なる部分に
ついてのみ説明する。なお、本実施の形態でも、前述の
実施の形態4と同様に、Total_costが低いほ
ど通信経路選択の優先順位が高いものとする。
【0070】本実施の形態では、上記図17〜図20に
より求めた各要素のコストおよび各要素の重み付け係数
を、先に説明した計算式(3)に代入することで、ロー
カルテーブル内のコスト(Local_cost)を計
算する。
【0071】また、本実施の形態では、ルーティングテ
ーブルに記載された各経路のLocal_cost
((3)式参照)、ant_costおよびant_w
eightを、先に説明した計算式(4)に代入するこ
とで、Total_costを計算する。
【0072】このように、本実施の形態においては、前
述の実施の形態4と同様の効果が得られるとともに、さ
らに、Local_costの計算にアンテナ角情報を
用いていないため、Local_costの演算量を削
減できる。
【0073】実施の形態6.実施の形態6では、前述の
実施の形態5と異なるパスルーティング処理について説
明する。ここでは、前述の実施の形態5と異なる部分に
ついてのみ説明する。なお、本実施の形態でも、前述の
実施の形態4または5と同様に、Total_cost
が低いほど通信経路選択の優先順位が高いものとする。
【0074】本実施の形態では、ルーティングテーブル
に記載された各経路のLocal_cost(前述の
(3)式参照)、ant_costおよびant_we
ightを、先に説明した計算式(5)に代入すること
で、Total_costを計算する。
【0075】このように、本実施の形態においては、前
述の実施の形態4と同様の効果が得られるとともに、さ
らに、Local_costの計算にアンテナ角情報を
用いていないため、Local_costの演算量を削
減できる。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、定期的に更新されるリルーティングテーブルの内容
に基づいて、現在通信中の通信装置以外の通信装置を経
由した、最適な通信経路を選択できる構成とした。これ
により、たとえば、現在の回線品質が劣化した場合にお
いても、良好なデータ通信を継続することが可能な無線
通信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0077】つぎの発明によれば、無駄なパスルーティ
ング処理を削減可能な無線通信装置を得ることができ
る、という効果を奏する。
【0078】つぎの発明によれば、データ通信を行って
いない場合に、直接通信可能な通信装置から定期的に送
られてくるローカルテーブルに基づいてルーティングテ
ーブルを随時更新し、さらに、データ通信中に、当該ル
ーティングテーブルの内容および通信中の通信装置以外
の通信装置から送られてくるアンテナ角情報に基づいて
リルーティングテーブルを更新することとした。これに
より、現在の回線品質が劣化した場合であっても、直ち
に、現在通信中の通信装置以外の通信装置を経由した、
最適な通信経路を選択することが可能な無線通信装置を
得ることができる、という効果を奏する。ローカルコス
トを計算するための各要素を明確化し、トータルコスト
が高いほど通信経路選択の優先度を高くしたため、容易
に最適な通信経路を選択することが可能な無線通信装置
を得ることができる、という効果を奏する。
【0079】つぎの発明によれば、さらに、ローカルコ
ストの計算にアンテナ角情報を用いていないため、ロー
カルコストの演算量を削減することが可能な無線通信装
置を得ることができる、という効果を奏する。
【0080】つぎの発明によれば、ローカルコストを計
算するための各要素のコストを明確化し、トータルコス
トが低いほど通信経路選択の優先度を高くしたため、容
易に最適な通信経路を選択することが可能な無線通信装
置を得ることができる、という効果を奏する。
【0081】つぎの発明によれば、さらに、ローカルコ
ストの計算にアンテナ角情報を用いていないため、ロー
カルコストの演算量を削減することが可能な無線通信装
置を得ることができる、という効果を奏する。
【0082】つぎの発明によれば、定期的に更新される
リルーティングテーブルの内容に基づいて、現在通信中
の通信装置以外の通信装置を経由した、最適な通信経路
を選択できることとした。これにより、たとえば、現在
の回線品質が劣化した場合においても、良好なデータ通
信を継続することが可能なパスルーティング方法を得る
ことができる、という効果を奏する。また、基地局から
の制御によらず、送信側の通信装置主導で最適な通信経
路を選択可能なパスルーティング方法を得ることができ
る、という効果を奏する。
【0083】つぎの発明によれば、無駄なパスルーティ
ング処理を削減可能なパスルーティング方法を得ること
ができる、という効果を奏する。
【0084】つぎの発明によれば、データ通信を行って
いない場合に、直接通信可能な通信装置から定期的に送
られてくるローカルテーブルに基づいてルーティングテ
ーブルを随時更新し、さらに、データ通信中に、当該ル
ーティングテーブルの内容および通信中の通信装置以外
の通信装置から送られてくるアンテナ角情報に基づいて
リルーティングテーブルを更新することとした。これに
より、現在の回線品質が劣化した場合であっても、直ち
に、現在通信中の通信装置以外の通信装置を経由した、
最適な通信経路を選択することが可能なパスルーティン
グ方法を得ることができる、という効果を奏する。ま
た、ローカルコストを計算するための各要素を明確化
し、トータルコストが高いほど通信経路選択の優先度を
高くしたため、容易に最適な通信経路を選択することが
可能なパスルーティング方法を得ることができる、とい
う効果を奏する。
【0085】つぎの発明によれば、さらに、ローカルコ
ストの計算にアンテナ角情報を用いていないため、ロー
カルコストの演算量を削減することが可能なパスルーテ
ィング方法を得ることができる、という効果を奏する。
【0086】つぎの発明によれば、ローカルコストを計
算するための各要素のコストを明確化し、トータルコス
トが低いほど通信経路選択の優先度を高くしたため、容
易に最適な通信経路を選択することが可能なパスルーテ
ィング方法を得ることができる、という効果を奏する。
【0087】つぎの発明によれば、さらに、ローカルコ
ストの計算にアンテナ角情報を用いていないため、ロー
カルコストの演算量を削減することが可能なパスルーテ
ィング方法を得ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる無線通信装置の構成を示す図
である。
【図2】 本発明のパスルーティング方法における各テ
ーブルの更新処理を示す図である。
【図3】 ローカルテーブルの収集処理を示す図であ
る。
【図4】 ルーティングテーブルの一例を示す図であ
る。
【図5】 ルーティングテーブルの一例を示す図であ
る。
【図6】 SIRの範囲およびその範囲に対応するコス
トを示す図である。
【図7】 RSSIの範囲およびその範囲に対応するコ
ストを示す図である。
【図8】 TRAFの範囲およびその範囲に対応するコ
ストを示す図である。
【図9】 ANTの範囲およびその範囲に対応するコス
トを示す図である。
【図10】 各コスト要素に対する重み付け係数を示す
図である。
【図11】 実施の形態1のリルーティングテーブルの
一例を示す図である。
【図12】 Local_costの計算方法を示す図
である。
【図13】 Local_costの計算方法を示す図
である。
【図14】 Local_costの計算方法を示す図
である。
【図15】 回線品質が劣化したパスの状態遷移を示す
図である。
【図16】 パスルーティング処理を示す図である。
【図17】 SIRの範囲およびその範囲に対応するコ
ストを示す図である。
【図18】 RSSIの範囲およびその範囲に対応する
コストを示す図である。
【図19】 TRAFの範囲およびその範囲に対応する
コストを示す図である。
【図20】 ANTの範囲およびその範囲に対応するコ
ストを示す図である。
【図21】 従来の無線通信装置の構成を示す図であ
る。
【図22】 従来の無線通信装置における受信動作の具
体例を示す図である。
【符号の説明】
1,10 アンテナ、2 復調部、3 デコード部、4
ルーティングテーブル生成部、5 アンテナ角情報収
集部、6 リルーティングテーブル生成部、7最適パス
選択部、8 エンコード部、9 変調部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 17/00 H04B 7/26 109A Fターム(参考) 5K033 AA04 AA07 CB06 DA02 DA17 DB20 EA02 5K042 AA01 CA13 DA01 DA11 DA19 EA14 FA15 GA02 GA05 GA12 JA01 NA03 5K059 CC04 DD02 DD03 DD16 5K067 AA41 EE10 EE23 HH11 JJ11 JJ72 5K072 AA18 BB25 CC02 CC25 CC31 DD16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性アンテナを備えた無線通信装置に
    おいて、 直接通信可能な他の通信装置から、回線品質(ローカル
    コスト)を格納したローカルテーブルを定期的に受け取
    り、当該ローカルテーブルを随時ルーティングテーブル
    に格納するルーティングテーブル格納手段と、 データ通信中に、宛先通信装置以外の直接通信可能な通
    信装置に対して、宛先通信装置とのアンテナ角調査を定
    期的に指示し、返信された調査結果を受け取るアンテナ
    角調査指示手段と、 前記ルーティングテーブルおよび前記調査結果に基づい
    て中継通信装置を経由した通信経路の候補を抽出し、さ
    らに、当該候補単位のトータルコストおよび各候補の優
    先順位をリルーティングテーブルに格納するリルーティ
    ングテーブル格納手段と、 現在通信中の回線品質が低下した場合に、前記候補のな
    かから最も優先順位の高い通信経路を選択する通信経路
    選択手段と、 を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記通信経路選択手段では、さらに、 前記リルーティングテーブル内に通信経路候補がなくな
    ってしまった場合に、新たな通信経路候補の設定、また
    は前記「回線品質が低下したパス」の保護段数の経過、
    を待つことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ローカルテーブル内のローカルコス
    トは、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック
    量、およびアンテナ角情報を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストを用いて計
    算され、 前記トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の無
    線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記ローカルテーブル内のローカルコス
    トは、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒ
    ック量を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストおよびアン
    テナ角情報を用いて計算され、 前記トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の無
    線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記ローカルテーブル内のローカルコス
    トは、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック
    量、およびアンテナ角情報を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストを用いて計
    算され、 前記トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の無
    線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記ローカルテーブル内のローカルコス
    トは、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラヒ
    ック量を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストおよびアン
    テナ角情報を用いて計算され、 前記トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の無
    線通信装置。
  7. 【請求項7】 指向性アンテナを備えた無線通信装置の
    パスルーティング方法において、 直接通信可能な他の通信装置から、回線品質(ローカル
    コスト)を格納したローカルテーブルを定期的に受け取
    り、当該ローカルテーブルを随時ルーティングテーブル
    に格納するルーティングテーブル格納ステップと、 データ通信中に、宛先通信装置以外の直接通信可能な通
    信装置に対して、宛先通信装置とのアンテナ角調査を定
    期的に指示し、返信された調査結果を受け取るアンテナ
    角調査指示ステップと、 前記ルーティングテーブルおよび前記調査結果に基づい
    て中継通信装置を経由した通信経路の候補を抽出し、さ
    らに、当該候補単位のトータルコストおよび各候補の優
    先順位をリルーティングテーブルに格納するリルーティ
    ングテーブル格納ステップと、 現在通信中の回線品質が低下した場合に、前記候補のな
    かから最も優先順位の高い通信経路を選択する通信経路
    選択ステップと、 を含むことを特徴とするパスルーティング方法。
  8. 【請求項8】 前記通信経路選択ステップにあっては、
    さらに、 前記リルーティングテーブル内に通信経路候補がなくな
    ってしまった場合に、新たな通信経路候補の設定、また
    は前記「回線品質が低下したパス」の保護段数の経過、
    を待つことを特徴とする請求項7に記載のパスルーティ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 前記ローカルテーブル内のローカルコス
    トは、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック
    量、およびアンテナ角情報を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストを用いて計
    算され、 前記トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項7または8に記載のパ
    スルーティング方法。
  10. 【請求項10】 前記ローカルテーブル内のローカルコ
    ストは、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラ
    ヒック量を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストおよびアン
    テナ角情報を用いて計算され、 前記トータルコストが高いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項7または8に記載のパ
    スルーティング方法。
  11. 【請求項11】 前記ローカルテーブル内のローカルコ
    ストは、回線品質を表すSIR、RSSI、トラヒック
    量、およびアンテナ角情報を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストを用いて計
    算され、 前記トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項7または8に記載のパ
    スルーティング方法。
  12. 【請求項12】 前記ローカルテーブル内のローカルコ
    ストは、回線品質を表すSIR、RSSI、およびトラ
    ヒック量を用いて計算され、 前記リルーティングテーブル内のトータルコストは、前
    記ルーティングテーブル内のローカルコストおよびアン
    テナ角情報を用いて計算され、 前記トータルコストが低いほど、通信経路候補の優先順
    位が高いことを特徴とする請求項7または8に記載のパ
    スルーティング方法。
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