JP4842499B2 - 低摩擦歯ブラシ - Google Patents
低摩擦歯ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4842499B2 JP4842499B2 JP2002531857A JP2002531857A JP4842499B2 JP 4842499 B2 JP4842499 B2 JP 4842499B2 JP 2002531857 A JP2002531857 A JP 2002531857A JP 2002531857 A JP2002531857 A JP 2002531857A JP 4842499 B2 JP4842499 B2 JP 4842499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bristles
- slip agent
- filament
- toothbrush
- brush
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B9/00—Arrangements of the bristles in the brush body
- A46B9/02—Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
- A46B9/04—Arranged like in or for toothbrushes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46D—MANUFACTURE OF BRUSHES
- A46D1/00—Bristles; Selection of materials for bristles
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B9/00—Arrangements of the bristles in the brush body
- A46B9/06—Arrangement of mixed bristles or tufts of bristles, e.g. wire, fibre, rubber
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B2200/00—Brushes characterized by their functions, uses or applications
- A46B2200/10—For human or animal care
- A46B2200/1066—Toothbrush for cleaning the teeth or dentures
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B2200/00—Brushes characterized by their functions, uses or applications
- A46B2200/10—For human or animal care
- A46B2200/1066—Toothbrush for cleaning the teeth or dentures
- A46B2200/108—Inter-dental toothbrush, i.e. for cleaning interdental spaces specifically
Landscapes
- Brushes (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
本願は、2000年10月2日に出願された米国特許仮出願第60/237,302号の優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、歯ブラシおよび歯を清掃する方法に関する。特に、本発明は、熱可塑性ポリマーおよびスリップ剤を含有する組成物を使用して、歯ブラシの剛毛として使用されるフィラメントを調製することに関する。
【0003】
(発明の背景)
歯ブラシに使用する剛毛は、従来では、熱可塑性ポリマーから調製されるフィラメントから製造されてきた。このようなポリマーフィラメントから製造される歯ブラシの剛毛の清掃効力を、引き続き改善する必要がある。本発明は、剛毛が歯と接触する時に生じる摩擦係数を小さくすることにより、このような歯ブラシの剛毛の清掃効力を改善する方法に関する。歯ブラシの剛毛が歯と接触する時に生じる摩擦係数を小さくする有用な手段は、熱可塑性ポリマーおよびスリップ剤を含有する組成物から調製されるフィラメントから剛毛を製造することであることが分かった。
【0004】
米国特許第5,462,798号(「Gueret」)は、マニキュア液又はマスカラなどの濃い液体化粧品製品用のアプリケータとして使用されるブラシを開示している。ブラシの剛毛又は毛は、スリップ剤を含有するプラスチックから作られる。スリップ剤の存在により、アプリケータの毛の湿潤性が低減し、製品が毛に付着することを制限する。この状態は、製品が毛に付くよりも塗布される支持体上に残る傾向を高め、支持体上に製品の層がより厚く分布することを容易にする。
【0005】
Gueretには、歯を清掃するための毛又は剛毛の使用についての言及がない。しかし、熱可塑性ポリマーとスリップ剤との組成物から調製されるフィラメントから製造される剛毛を使用することにより、剛毛が歯と接触する時に生じる摩擦係数を剛毛の清掃効力が改善される程度まで低減させる。
【0006】
(発明の概要)
一態様では、本発明は、スリップ剤と混合した熱可塑性ポリマー樹脂を含有する組成物から調製されるフィラメントから製造される剛毛を有する、歯を清掃するのに使用するブラシに関する。
【0007】
別の態様では、本発明は、(a)スリップ剤と混合した熱可塑性ポリマー樹脂を含有する組成物から調製される剛毛を有するブラシを提供し、(b)1本以上の歯の表面にブラシを適用して歯を清掃することにより、歯を清掃する方法に関する。
【0008】
本発明の歯ブラシは、歯ブラシの剛毛を製造するフィラメントにスリップ剤が存在するため、優れた清掃効力、特に歯の間を清掃する効力を有することが分かった。
【0009】
(発明の詳細な説明)
ブラシの剛毛製造のために本発明で使用されるフィラメントは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、フルオロポリマー、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、スチレン系ポリマー並びにコポリマー、およびこれらの任意の適合性のある組合せなどの広範多種にわたる周知の熱可塑性ポリマーから製造することができる。ポリアミドが好ましく、これらの幾つかには、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン6,6、ナイロン6,10、ナイロン10,10、およびナイロン6,12などが挙げられる。フィラメントの製造に有用なポリエステルには、ポリブチレンテレフタレート、並びにポリエチレンテレフタレート、およびこれらの混合物などがある。多くのポリオレフィンのうち、ポリプロピレンが好ましい。上記のうち、ナイロン6,12が最も好ましい。
【0010】
本発明でフィラメントを製造するポリマーは、例えば、ASTM D−2857に従いm−クレゾール中で測定した場合、約0.9〜約1.5の対数粘度数を有していてもよい。
【0011】
本発明で使用するスリップ剤は、ポリマーに添加されて組成物を形成し、その組成物からフィラメントを製造すると、フィラメントが歯ブラシの剛毛として使用される時に、そのフィラメントが歯と接触することにより生じる摩擦係数を減少する任意の物質である。このような組成物の調製に有用なスリップ剤には、例えば、フッ素化オレフィンポリマー、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、グラファイト、フラーレン、およびタルクなどがある。これらのうち、ポリ(テトラフルオロエチレン)などのフッ素化オレフィンポリマーが好ましい。スリップ剤は、ポリマーとスリップ剤との組成物の総重量を基準にして、約0.5質量パーセント以上、好ましくは約1質量パーセント以上、更に好ましくは約2質量パーセント以上、且つ約10質量パーセント以下、好ましくは約6質量パーセント以下、更に好ましくは約4質量パーセント以下の量で、組成物中に使用される。
【0012】
フィラメントの製造は、押出機の使用により達成されてもよく、二軸スクリュー押出機などの多くの種類の押出機が、Werner and Pfleidererなどのメーカーから入手可能である。粒状の形態のポリマーは、フィーダー装置から押出機に、容量分析又は重量分析で供給される。スリップ剤は、サイドアームポートを通して別々のフィーダーから押出機に供給され、押出機中で150〜285℃の温度でポリマーと混合される。或いはまた、別々の供給システムを必要としないように、スリップ剤をポリマーと予め配合する、又は予め混合することができる。ポリマーおよびスリップ剤を押出機中で溶融物として混合し、次いで得られた組成物をダイプレートを有するスピンパックに計量する。組成物をろ過し、ダイプレートの穴を通して押出すことにより様々な形状および寸法のフィラメントを製造する。
【0013】
フィラメントの断面の形状は、ダイプレートの穴の形状により決定され、円、楕円、長方形、三角形、又は任意の正多角形の形状などのいかなる形状であってもよく、又は、フィラメントは不規則な非円形の形状であってもよい。フィラメントは、中実であっても、中空であっても、又はその断面に複数の縦方向の空隙があってもよい。押出機の各運転で、様々な形状の穴を有するダイプレートを使用することによって、任意の組合せの断面形状を作製することができる。ダイプレートの穴の寸法を変えることにより、1つ以上の直径の複数のフィラメントを同時に作製してもよい。本発明の歯ブラシでは、実質的に均一な断面寸法を有する、中実で円形の単一ストランドのフィラメントを使用することが好ましい。
【0014】
或いはまた、本発明で使用されるフィラメントは、溶融又は溶液紡糸により製造されてもよい。
【0015】
押出しプロセスでは、フィラメントのストランドはダイプレートから出た後、急冷浴で固化された後、一連の延伸ロールを通して移送され、元の長さの1.5から6倍の量に伸張される。フィラメントは、一定時間の加速並びに減速、および一定時間の均一な巻取りを含む直線速度の反復スケジュールに従って延伸される。配向および伸張は、第2組目のロールを第1組目より速く運転させることにより2組のロール間で行われ、フィラメントの縦方向の強度を改善する。次いで、配向したフィラメントを加熱して、部分的な結晶化を誘導し、曲げ回復を良好にする。加熱硬化は、典型的には、高温の空気をフィラメント上に約30〜約120秒間吹きかけることなどにより気体中で実行されるか、又はフィラメントを約2〜約10秒間、油浴に通すことなどにより液浴中で実行される。次いで、フィラメントをドラム又はスプールなどの巻取機で巻き取る。
【0016】
本発明の別の態様では、シース/コアフィラメントを使用する必要があり、シースはスリップ剤と混合されたポリマーから製造されるが、コアはスリップ剤を添加していない純粋なポリマーから製造される。シースにスリップ剤を入れることにより、より多くのスリップ剤がフィラメントの表面又は表面近くに存在し、所望の摩擦低減効果を提供する。シースは、コアを同軸又は同心状の形状に取囲む。コアおよびシースに使用されるポリマーは、同じものであっても又は異なるものであってもよいが、コアおよびシースの間が十分接着されなければならないため、相溶性を有していなければならない。ナイロン6,12は、シース材料として好ましい。
【0017】
シース/コアフィラメントは、典型的には、共通のスピンパックを共有する2つの押出機を使用して同時押出しによって製造される。コアを作るのに使用されるポリマーは、第1の押出機からスピンプレートの穴の中央に導かれ、シースを作製するのに使用される組成物は、第2の押出機からスピンプレートの穴の外側に導かれる。
【0018】
上記に記載のように、流動可能なポリマー又はポリマー組成物である複数の製造源から構成されるシース/コアフィラメントは、単一のストランドに過ぎないフィラメントとは区別される場合があるが、これは、単一のストランドフィラメントが流動可能なポリマー組成物である単一の製造源から製造されるためである。このような単一製造源の単一ストランドのフィラメントをモノフィラメントと呼ぶ場合がある。本発明で使用されるフィラメントは、シース/コアフィラメント又はモノフィラメントのいずれであってもよいが、モノフィラメントが好ましい。
【0019】
本発明で使用するフィラメントは、直線状、曲線状、ループ状又はアーチ状のものとすることができ、テーパの付いたもの(tapered)、先細りに切られたもの(feathered)、傾きをつけたもの(tipped)、又はやわらかくされたもの(flagged)であってもよい。端部が滑らかで、丸い又はとがっていない直線状のフィラメントが好ましい。
【0020】
本発明で使用されるフィラメントは、直径又は最大断面寸法が約1ミル以上、好ましくは約2ミル以上、更に好ましくは約2.5ミル以上、且つ約15ミル以下、好ましくは約10ミル以下、更に好ましくは約5ミル以下である。1ミルは、0.025mmである。
【0021】
本発明で使用されるフィラメントは、(1)ASTM D−638で測定した時、引張係数が約100〜約1000kpsi、好ましくは約400〜約700kpsiであり、(2)ASTM D−638で測定した時、引張強度が約10〜約100kpsi、好ましくは約40〜約80kpsiであり、(3)ASTM D−638で測定した時、伸びは、約1〜約100%、好ましくは約10〜約50%であり、(4)1971年9月、Tynex(登録商標)ナイロンフィラメント技術データ会報第5号の、「Tynex(登録商標)およびHerox(登録商標)ナイロンフィラメントの曲げ回復」に記載されるようなマンドレル曲げ法で測定した時、曲げ回復は、約80〜約100%、好ましくは約92〜約100%であり、E.I.du Pont de Nemours and Companyから入手可能である。
【0022】
本発明に使用されるフィラメントは、スリップ剤の働きを妨げなければ、他の添加剤又はコーティング剤を有してもよい。例えば、フィラメントは抗菌性添加剤又は治療剤を含有してもよい。
【0023】
フィラメントは、本発明で歯ブラシの剛毛として使用される。歯ブラシは、ステープル硬化、フェルールおよびフィラメント、金属ストリップ、融合、又はサブアセンブリ技術などの当該技術分野では既知の技術により作製されてもよい。歯ブラシでは、フィラメントは、剛毛として互いに一まとまりにされ、剛毛の毛束を形成することが多い。様々な色、直径、ポリマー組成物、長さ、および形状のフィラメントを1つの毛束中に組み合わせて、特定のブラシの特性又は外観を得ることができる。
【0024】
剛毛の色は、歯ブラシでは重要であることが多い。本発明で使用されるフィラメントは、スリップ剤の働きが妨げられなければ、フィラメントを作る組成物に顔料、染料、又は着色剤を添加することにより任意の所望の色を得てもよい。無作為の様々な色および色調を含むフィラメントの束を製造してもよい。従って、1つの毛束中で、および/又は毛束ごとに様々な色および色調を有する剛毛の毛束を製造し、このため、魅力的な視覚効果を有する、又は最終製品の特定の特徴を強調するようにその色調差が選択されるブラシの製造を可能にしてもよい。
【0025】
本明細書では、歯ブラシの用語は、剛毛の使用し歯を清掃することを可能にする任意の形状の任意のデバイス種類のことを示す。図1〜3では、少なくとも1つの剛毛6の毛束4がブラシのヘッド8に固定され、そこから概して垂直な方向に延び出ている典型的な手動の歯ブラシ2が示されており、ブラシのヘッド8は表面が平らか、又はほぼ平らである。毛束4は、本発明に従って調製される複数の剛毛6を有し、ヘッド8は典型的には複数の毛束4を有する。また、ヘッド8は、ブラシのハンドル10に取り付けられており、ヘッド8およびハンドル10はブラシ本体12を構成している。毛束4およびヘッド8の形状は変更することができ、楕円、凸状曲線、凹状曲線、平切り、鋸歯状の「V」、又は所望する任意の他の形状であってもよい。図1の歯ブラシは、まっすぐな横列および縦列に配置された毛束を含むが、毛束は、例えば斜めの配置で、又は各横列および縦列が前のものからオフセットして続く方法などの、任意の方法で配列されていてもよい。図示された実施形態は、剛毛の長さが、実質的に同じであることを示しているが、剛毛は、所望する任意の長さに、異なった長さに、溝付きなどの他の形状に、又は必要に応じて他の構造に切断することができる。ブラシのヘッドから突き出している部分の剛毛の長さは、典型的には、実質的に均一であり、約5〜約15mm、好ましくは約8〜約14mmの間であろう。更に、ヘッド8およびハンドル10の軸は、同じ又は異なる平面上にあってもよい。また、図1に示されるようなブラシは、電気機械化作業に適用されてもよい。
【0026】
或いはまた、本発明の歯ブラシは、剛毛が中心軸から中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に外側にのびている、丸い又は円筒状の形状を有してもよい。例えば、図4および5に示されるように、円筒状のブラシ本体14は、反対側にある第1および第2の軸端部16および18、並びにほぼ円筒状の側壁20を有する。螺旋状の溝22が、円筒状の側壁20に形成され、端部16から端部18まで延び出ている。剛毛24は、螺旋状の溝の中に固定され、円筒状の側壁から延び出ている。複数の螺旋状の溝は、任意選択的に先端を切ったものであってもよく、それをこの目的に使用することができる。図示されていないが、この実施形態の変形は、中心軸に平行に、円筒状の側壁に縦方向の溝を切り、それらの縦方向の溝のそれぞれに剛毛を固定するものである。上記に記載されるようにな溝は、中実で円筒形に形作られたブラシ本体に切削されるか、又はブラシ本体が中空である場合は、溝に取り付けられる剛毛をブラシ本体の内側から固定してもよい。
【0027】
或いはまた、丸い又は円筒状の形状を有する本発明の歯ブラシでは、ブラシ本体以外の固定手段を使用して、中心軸から中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に外側にのびている剛毛を固定してもよい。例えば、図6に示されるように、剛毛のサブアセンブリ28、30、および32などの2つ以上の剛毛のサブアセンブリを撚り合わせる、捻る、又は互いに巻き付けることによって、円筒状のブラシ26を形成してもよい。任意の適切な設計の撚掛け機34を使用して剛毛のサブアセンブリを撚り合わせることができる。撚り合わされた剛毛のサブアセンブリを、収束する剛毛のサブアセンブリの接合点で、デバイス36により塗付される速硬化接着剤又は溶媒により結合させることができる。ポリマー材料の押出し、熱融合、および摩擦による相互噛み合いなどの他の固定技術を使用してもよい。
【0028】
図7は、剛毛44と固定材40および42の2本のストランドを螺旋状に巻き付けることにより、ブラシ38が作られる図6の実施形態の変形を示す。撚掛け装置46は、3つの別々の原料を取り込み、例えばワイヤなどの固定材から保持デバイスを作り出し、剛毛を保持デバイスで留め、螺旋状に巻き付けられたブラシ38を製造する。ブラシ38の端面図を図8に示す。ブラシ26の端面図は、同様の外観を有するであろう。この種の歯ブラシは、歯間ブラシ又は隣接歯間ブラシと呼ばれることがある。
【0029】
剛毛が中心軸から中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に外側にのびている、丸い又は円筒状の形状を有する本発明の歯ブラシでは、中央の軸から突き出している部分の剛毛は、長さが約0.5〜約6mm、好ましくは約1〜4mmであってもよい。用語歯ブラシは、本明細書では上記に説明された又は検討された特定の実施態様に決して限定されるものではなく、例えば、米国特許出願第09/092,094号に記載されるように剛毛のサブアセンブリから作られてもよく、同特許は本明細書に組み込まれ、本明細書に記載されたかの如く完全に本明細書の一部となっている。
【0030】
本発明の有利な効果は、下記に記載されるように一連の実施例によって実証される。実施例のベースとなる本発明の実施形態は、説明のためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。実施例の重要性は、本発明のこれらの実施例を、本発明の顕著な特徴を有していない特定の対照の形態と比較することにより更に良く理解される。
【0031】
ナイロン6,12がポリ(テトラフルオロエチレン)(「PTFE」)などのスリップ剤の添加により改質されたマスターバッチと、ナイロン6,12とをブレンドすることにより、実施例で試験される組成物を調製した。使用されたPTFEは、Du Pont製のTeflon(登録商標)MP1400又はMP1600Micropowderであり、マスターバッチの30質量パーセントの含量レベルで使用された。Teflon(登録商標)MP1400 Micropowderの平均粒径は、7〜12ミクロンの範囲であり、Teflon(登録商標)MP1600 Micropowderの平均粒径は、4〜12ミクロンの範囲である。対照は、スリップ剤が添加されないナイロン6,12の試験を含んだ。
【0032】
実施例および対照の両方の場合、ブレンドされた組成物又はナイロン自体を押出機中で溶融および混合し、次いで溶融ポンプで計量して供給し、スピンパックおよび紡糸口金プレートを通して押出し、丸いストランドを形成した。ストランドを水中で急冷した後、ナイロンのガラス転移点をこえる高温に加熱し、元の長さの3〜5倍伸張させると、配向したフィラメントが得られた。次いで、歯ブラシのフィラメントに必要な種類の曲げ回復を付与するため、150〜180℃の間で空気中でフィラメントを熱硬化させた。続いて、フィラメントを表面潤滑剤でコーティングした後、包装した。
【0033】
上記に記載された方法で作られたフィラメントを、下記に記載の境界摩擦試験で、試験して摩擦係数を決定し、また歯ブラシを作る剛毛として使用した。各歯ブラシは、ステープル硬化プロセスで作られた、44の毛束がある平切りの歯ブラシであり、図1に示されるものと類似していた。
【0034】
実施例で試験したフィラメントの寸法および組成物の含量は図1に示されており、同表中に、最終組成物中のTeflon(登録商標)MP1400又はMP1600Micropowderの量が示されており、各組成物の残部は、ナイロン6,12である。対照AおよびBは、それぞれスリップ剤が全く添加されていないナイロンで作られ、これらはTeflon(登録商標)Micropowderを含有していないものとして表1に示されている。
【0035】
【表1】
【0036】
実施例1〜7並びに対照AおよびBのフィラメントを境界摩擦試験で試験し摩擦係数を決定した。摩擦は、接触した2つの物体の相対的な運動に対する抵抗であり、その物体が作られているそれぞれの物質の表面の不均質によって引き起こされる。(i)一方に対する他方の物体の均一な速度を維持するのに必要な力と、(ii)表面間の垂直な圧力との比率が摩擦係数であり、これは単位のない値である。境界摩擦試験による摩擦係数は、境界摩擦試験機の使用により決定される。
【0037】
境界摩擦試験機を図9に示す。これで、材料(この場合はフィラメント)が材料と接触している時、および材料(フィラメント)が磨かれたクローム表面と接触している時の摩擦係数を測定する。フィラメント/フィラメント測定がなされる場合、フィラメントのサンプルは、回転式マンドレル50に取り付けられている紙のコア又はチューブ48に巻き付けられる。同じ材料から作られる緩いフィラメント52は、フィラメントで覆われたコア48の上に掛けられる。掛けられたフィラメント52の一方の端部は、Statham変換器などの歪ゲージ54に取り付けられ、もう一方の端部は、重り56に取り付けられる。重りは、掛けられたフィラメントをコア48と密に接触した状態に保持するのに有効であるが、掛けられたフィラメントの性能を妨げない、又は歪ゲージに過負荷をかけない任意の量とすることができる。このような重りの典型的な量は、30グラムである。フィラメントで覆われたコア48は、0.0016cm/s〜32cm/sの速度で回転する。掛けられたフィラメント52の全体にわたるフィラメントで覆われたコア48の動きにより発生した引張りは、歪ゲージで測定され、摩擦係数の値は引張りデータから計算される。フィラメント/金属測定がなされる場合、緩いフィラメント52は、フィラメントで覆われたコア48の上ではなく、マンドレルの磨かれたクロム表面上に掛けられるということを除いて、上記に記載されているのと同じ手順に従う。
【0038】
実施例1〜4および対照Aに対するフィラメント/フィラメント境界摩擦試験の結果を下記の表2に示す。表2では、示される速度は、測定が行われたマンドレルの様々な速度をセンチメートル/秒(cm/s)で表したものである。これらの結果から、測定が行われるそれぞれの速度で、スリップ剤を含有し実施例1〜4で使用されるフィラメントは、スリップ剤を含有しない対照Aで使用されるフィラメントより摩擦係数が低いということが分かる。実施例1〜4に使用されるフィラメント中のスリップ剤の存在により、摩擦係数が低くなるということは、掛けられたフィラメントとフィラメントで覆われたコアとの間にある摩擦が、スリップ剤を含有していないフィラメントを使用した対照Aの場合にある摩擦より小さいことを示している。
【0039】
【表2】
【0040】
実施例1〜4および対照Aに対するフィラメント/金属境界摩擦試験の結果を下記の表3に示す。表3では、示される速度は、測定が行われたマンドレルの様々な速度をセンチメートル/秒(cm/s)で表したものである。これらの結果から、測定が行われるそれぞれの速度で、スリップ剤を含有し実施例1〜4で使用されるフィラメントは、スリップ剤を含有しない対照Aで使用されるフィラメントより摩擦係数が低いということが分かる。実施例1〜4に使用されるフィラメント中のスリップ剤の存在により、摩擦係数が低くなるということは、掛けられたフィラメントと金属表面との間にある摩擦が、スリップ剤を含有していないフィラメントを使用した対照Aの場合にある摩擦より小さいことを示している。
【0041】
【表3】
【0042】
実施例5〜7および対照Bに対するフィラメント/金属境界摩擦試験の結果を下記の表4に示す。表4では、示される速度は、測定が行われたマンドレルの様々な速度をセンチメートル/秒(cm/s)で表したものである。これらの結果から、測定が行われるそれぞれの速度で、スリップ剤を含有する実施例5〜7で使用されるフィラメントは、スリップ剤を含有しない対照Bで使用されるフィラメントより摩擦係数が低いということが分かる。実施例5〜7に使用されるフィラメント中のスリップ剤の存在により、摩擦係数が低くなるということは、掛けられたフィラメントと金属表面との間にある摩擦が、スリップ剤を含有していないフィラメントを使用した対照Bの場合にある摩擦より小さいことを示している。
【0043】
【表4】
【0044】
実施例5〜7並びに対照AおよびBのフィラメントをそれぞれブラシの剛毛として使用し、歯ブラシを作った。各ブラシを試験し、ブラシのストロークの隣接歯間アクセス効力(「IAE」)を決定した。「様々な剛毛設計および歯ブラシの硬さによる隣接歯間表面へのアクセス(Access to Interproximal Tooth Surfaces by Different Bristle Designs and Stiffness of Toothbrushes,Scand.J.Dent.Res.1979:87:424−430)」に記載されているように Nygaard−Ostby、Edvardsen、およびSpydevoldの設計に従い試験装置を製作した。ブラッシングの効力を評価する試験技術は、前歯および臼歯を模擬した歯の形状で、250グラムのブラッシング荷重で、垂直方向のおよび水平方向のブラッシング運動の両方における各歯ブラシの独立評価を必要とする。ブラシは全て、試験前に最低48時間67〜70°Fの温度で保管された。歯の表面に対して90°の角度で置かれた、剛毛を用いてブラッシングを行った。50mmのストロークで毎秒2ストロークで15秒ブラッシングするように、ブラッシング装置を設定した。ブラッシングストロークの最大幅又はIAEは、模擬の前歯および臼歯の周りに置かれた感圧紙に記録された。各ブラシに対する様々な試験を4回繰り返した。
【0045】
IAEを決定する試験の結果を下記の表5に示す。表5では、4種類の試験をAV、PV、AHおよびPHと表示している。AVは、前垂直方向(即ち、前歯表面での垂直方向のストローク)、PVは後垂直方向、AHは前水平方向、PHは後水平方向である。各実施例又は対照に対し、特定のブラシで行われた16の試験全ての平均および標準偏差を求めることにより計算される全体的なスコアとして、各種の試験を4回繰り返した平均および標準偏差(「S.D.」)が報告される。報告される結果はmmで測定され、それぞれの場合において、特定のブラシのストロークで清掃される領域の幅である。
【0046】
【表5】
【0047】
表5の結果から、ほとんど例外なく、ナイロンとスリップ剤との組成物から作られる剛毛を含むブラシ(実施例5〜7)は、剛毛がスリップ剤を含有していなかったブラシ(対照AおよびB)よりも広い領域を清掃することが分かる。実施例5〜7のブラシの剛毛に存在するスリップ剤は、それらの剛毛が歯と接触して生じる摩擦を小さくし、各ストロークで剛毛は更に動くことができるため、実施例5〜7のブラシは、同じ大きさのストロークで、対照AおよびBのブラシより広い領域を清掃することができる。実施例5〜7のブラシによって得られる、清掃される領域の幅は大きくなり、またこのためにより高いIAEスコアが得られ、それらはスリップ剤を含有していない剛毛を有するブラシより清掃効果、特に隣接歯間での効果が高いことを示している。
以下に、本発明の好ましい態様を示す。
[1] スリップ剤と混合した熱可塑性ポリマー樹脂を含む組成物から調製される剛毛を備えることを特徴とする歯を清掃するのに使用するブラシ。
[2] 前記熱可塑性ポリマー樹脂が、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、フルオロポリマー、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、並びにスチレン系ポリマーおよびコポリマーからなる群の1つ以上の構成要素であることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[3] 前記熱可塑性ポリマー樹脂がポリアミドであることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[4] 前記ポリアミドがナイロン6,12であることを特徴とする[3]に記載のブラシ。
[5] 前記スリップ剤が、フッ素化オレフィンポリマー、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、グラファイト、フラーレンおよびタルクからなる群の1つ以上の構成要素であることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[6] 前記スリップ剤が、ポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[7] 前記組成物がポリマーとスリップ剤との前記組成物の総重量を基準にして、約0.5質量パーセント以上で、且つ約10質量パーセント以下の量で前記スリップ剤を含むことを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[8] 前記剛毛が、平坦な表面から延び出ていることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[9] 前記剛毛が、中心軸から前記中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に延び出ていることを特徴とする[1]に記載のブラシ。
[10] 前記剛毛が撚り合わされたワイヤによって留められていることを特徴とする[9]に記載のブラシ。
[11] (a)スリップ剤と混合した熱可塑性ポリマー樹脂を含む組成物から調製される剛毛を備えたブラシを提供する工程と、
(b)1本以上の歯の表面に前記ブラシを適用し前記歯を清掃する工程と、を含むことを特徴とする歯を清掃する方法。
[12] 工程(a)が、前記熱可塑性ポリマー樹脂として、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、フルオロポリマー、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、並びにスチレン系ポリマーおよびコポリマーからなる群の1つ以上の構成要素を選択する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[13] 工程(a)が、前記熱可塑性ポリマー樹脂としてポリアミドを選択する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[14] 前記ポリアミドがナイロン6,12であることを特徴とする[13]に記載の方法。
[15] 工程(a)が、前記スリップ剤として、フッ素化オレフィンポリマー、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、グラファイト、フラーレンおよびタルクからなる群の1つ以上の構成要素を選択する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[16] 工程(a)が、前記スリップ剤としてポリテトラフルオロエチレンを選択する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[17] 工程(a)がポリマーとスリップ剤との前記組成物の総重量を基準にして、約0.5質量パーセント以上で、且つ約10質量パーセント以下の量で前記スリップ剤を含む組成物を調製する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[18] 工程(a)は、前記剛毛が平坦な表面から延び出ているブラシを提供する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[19] 工程(a)は、前記剛毛が中心軸から前記中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に延び出ているブラシを提供する工程を含むことを特徴とする[11]に記載の方法。
[20] 前記剛毛が撚り合わされたワイヤによって留められることを特徴とする[19]に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】 歯ブラシの側面立面図である。
【図2】 歯ブラシの端面立面図である。
【図3】 歯ブラシの平面図である。
【図4】 歯ブラシの側面立面図である。
【図5】 歯ブラシの側面立面図である。
【図6】 剛毛が撚り合わせられている歯ブラシの図である。
【図7】 剛毛が巻き付けられている歯ブラシの図である。
【図8】 剛毛が巻き付けられている歯ブラシの端面図である。
【図9】 境界摩擦測定器の図である。
Claims (9)
- スリップ剤と混合した熱可塑性ポリマー樹脂を含む組成物から調製される剛毛を備え、前記組成物がポリマーとスリップ剤との前記組成物の総重量を基準にして、0.5質量パーセント以上で、且つ10質量パーセント以下の量で前記スリップ剤を含むことを特徴とする歯を清掃するのに使用する歯ブラシ。
- 前記熱可塑性ポリマー樹脂が、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、フルオロポリマー、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、並びにスチレン系ポリマーおよびコポリマーからなる群の1つ以上の構成要素であることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記熱可塑性ポリマー樹脂がポリアミドであることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記ポリアミドがナイロン6,12であることを特徴とする請求項3に記載の歯ブラシ。
- 前記スリップ剤が、フッ素化オレフィンポリマー、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、グラファイト、フラーレンおよびタルクからなる群の1つ以上の構成要素であることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記スリップ剤が、ポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記剛毛が、平坦な表面から延び出ていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記剛毛が、中心軸から前記中心軸の近辺の円周周辺部に向かって複数の方向に放射状に延び出ていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記剛毛が撚り合わされたワイヤによって留められていることを特徴とする請求項8に記載の歯ブラシ。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US23730200P | 2000-10-02 | 2000-10-02 | |
US60/237,302 | 2000-10-02 | ||
US92649301A | 2001-09-25 | 2001-09-25 | |
US09/926,493 | 2001-09-25 | ||
PCT/US2001/030688 WO2002028222A1 (en) | 2000-10-02 | 2001-09-28 | Low friction toothbrush |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004515268A JP2004515268A (ja) | 2004-05-27 |
JP2004515268A5 JP2004515268A5 (ja) | 2008-11-20 |
JP4842499B2 true JP4842499B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=26930537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002531857A Expired - Lifetime JP4842499B2 (ja) | 2000-10-02 | 2001-09-28 | 低摩擦歯ブラシ |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1322199B1 (ja) |
JP (1) | JP4842499B2 (ja) |
KR (1) | KR100840437B1 (ja) |
CN (1) | CN1251631C (ja) |
CA (1) | CA2423081C (ja) |
DE (1) | DE60112774T2 (ja) |
WO (1) | WO2002028222A1 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008515569A (ja) * | 2004-10-20 | 2008-05-15 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 歯ブラシ |
WO2006101286A1 (en) * | 2005-03-25 | 2006-09-28 | Young-Jun Kwon | Method of tapering bristles for toothbrushes and toothbrush having bristles manufactured using the method |
EP2661191B1 (de) | 2011-01-04 | 2019-06-12 | Trisa Holding AG | Zahnbürste mit gespritzten borsten |
KR101383667B1 (ko) * | 2012-05-18 | 2014-04-09 | 비비씨 주식회사 | 이중구조 필라멘트 및 이를 이용한 칫솔 |
EP3729997B1 (de) | 2012-07-02 | 2022-08-24 | Trisa Holding AG | Verfahren zur herstellung einer interdentalbürste |
CN103073834A (zh) * | 2012-11-27 | 2013-05-01 | 常州大学 | 一种生物可降解合成材料牙刷 |
EP2918191B1 (en) | 2014-03-11 | 2024-01-24 | The Procter & Gamble Company | Head for an oral care implement |
US10098447B2 (en) * | 2014-07-15 | 2018-10-16 | The Procter & Gamble Company | Oral-care implement having color-communicative element |
CN105175789A (zh) * | 2015-09-18 | 2015-12-23 | 安徽创业机电设备有限公司 | 一种高柔软度刷毛 |
CN105534010A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-05-04 | 郑州人造金刚石及制品工程技术研究中心有限公司 | 一种含有纳米碳晶的牙刷丝及制作方法 |
CN105539381B (zh) * | 2016-02-26 | 2018-02-23 | 冯涛 | 便携式洗车装置 |
EP3251548B1 (en) | 2016-06-03 | 2024-02-14 | The Procter & Gamble Company | Filament for an oral care implement and oral care implement |
ES2865186T3 (es) | 2016-06-03 | 2021-10-15 | Procter & Gamble | Cabezal para un utensilio de cuidado bucal y utensilio de cuidado bucal |
WO2018122081A1 (en) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Sabic Global Technologies B.V. | Fibers comprising fibrillated reinforcement material |
US10251470B1 (en) | 2017-10-10 | 2019-04-09 | The Procter & Gamble Company | Head for an oral care implement and oral care implement |
US11219302B2 (en) | 2017-10-10 | 2022-01-11 | The Procter & Gamble Company | Head for an oral care implement and oral care implement |
KR102199844B1 (ko) * | 2019-01-14 | 2021-01-07 | 주식회사 메디미학 | 순지트 함유 항균 칫솔모 제조방법 |
CN111530787B (zh) * | 2020-04-30 | 2022-07-01 | 深圳市常丰激光刀模有限公司 | 自动化模具清扫机 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6257514A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用モノフイラメント |
JPH0614812A (ja) * | 1992-02-11 | 1994-01-25 | L'oreal Sa | 爪用エナメル等の塗布用のブラシ |
WO1999062371A1 (en) * | 1998-06-05 | 1999-12-09 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Monofilament bristle assemblies and methods of making brushes using same |
WO2000055401A1 (en) * | 1999-03-12 | 2000-09-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Glitter containing filaments for use in brushes |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US92094A (en) | 1869-06-29 | Improved curtain-fixture | ||
JPH0667329B2 (ja) * | 1985-10-04 | 1994-08-31 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用モノフイラメント |
FR2685925B1 (fr) * | 1992-01-08 | 1994-04-08 | Oreal | Fibre pour applicateur, notamment cosmetique, et applicateur correspondant. |
US5462798A (en) | 1992-01-08 | 1995-10-31 | L'oreal | Brush for applying a liquid product as a layer on a substrate |
WO1993017077A1 (en) * | 1992-02-21 | 1993-09-02 | Dunton Ronald K | Poly(fluorinated ethylene) coatings |
DE9312577U1 (de) * | 1993-08-21 | 1993-11-18 | Geka Brush Georg Karl Gmbh | Bürstchen, insbesondere Interdentalbürstchen |
US6058541A (en) * | 1996-07-03 | 2000-05-09 | Gillette Canada Inc. | Crimped bristle toothbrush |
US6048939A (en) * | 1997-01-09 | 2000-04-11 | Dupont Dow Elastomers, L.L.C. | Process aid for melt processible polymers |
WO1998034514A1 (en) * | 1997-02-07 | 1998-08-13 | Smithkline Beecham Consumer Healthcare Gmbh | Toothbrush bristles |
US6087445A (en) * | 1998-05-13 | 2000-07-11 | Gherghel; Radu Olimpiu | Polymers containing nylon and halogenated polymer |
-
2001
- 2001-09-28 CN CNB018167284A patent/CN1251631C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-09-28 DE DE60112774T patent/DE60112774T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-28 EP EP01977323A patent/EP1322199B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-28 WO PCT/US2001/030688 patent/WO2002028222A1/en active IP Right Grant
- 2001-09-28 CA CA002423081A patent/CA2423081C/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-09-28 KR KR1020037004630A patent/KR100840437B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2001-09-28 JP JP2002531857A patent/JP4842499B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6257514A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用モノフイラメント |
JPH0614812A (ja) * | 1992-02-11 | 1994-01-25 | L'oreal Sa | 爪用エナメル等の塗布用のブラシ |
WO1999062371A1 (en) * | 1998-06-05 | 1999-12-09 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Monofilament bristle assemblies and methods of making brushes using same |
WO2000055401A1 (en) * | 1999-03-12 | 2000-09-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Glitter containing filaments for use in brushes |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20030040512A (ko) | 2003-05-22 |
DE60112774T2 (de) | 2006-06-08 |
CA2423081C (en) | 2009-12-15 |
WO2002028222A1 (en) | 2002-04-11 |
JP2004515268A (ja) | 2004-05-27 |
DE60112774D1 (de) | 2005-09-22 |
EP1322199B1 (en) | 2005-08-17 |
KR100840437B1 (ko) | 2008-06-20 |
CA2423081A1 (en) | 2002-04-11 |
CN1251631C (zh) | 2006-04-19 |
CN1468072A (zh) | 2004-01-14 |
EP1322199A1 (en) | 2003-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4842499B2 (ja) | 低摩擦歯ブラシ | |
CA2370140C (en) | Tapered brush bristles with clay or silica additive and brushes made therefrom | |
CN1314373C (zh) | 牙线 | |
AU2007231730B2 (en) | Monofilament tape | |
US6678914B2 (en) | Glitter containing filaments for use in brushes | |
US6871374B2 (en) | Low friction toothbrush | |
US5849410A (en) | Coextruded monofilaments | |
HU223481B1 (hu) | Fogkefe | |
WO2019111868A1 (ja) | 化粧ブラシ用毛材、その毛材を用いた化粧ブラシ | |
WO2007028017A1 (en) | Variable diameter filaments | |
WO2022030180A1 (ja) | 化粧ブラシ用毛材、その毛材を用いた化粧ブラシ | |
JPH09140455A (ja) | ブラシ用毛材およびそれを用いたブラシ | |
CA3055575A1 (en) | Trilobal yarns for application on dental floss, dental floss including the same and use of trilobal yarns in the manufacture of dental floss | |
MXPA99004203A (en) | Dental floss |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080926 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110603 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110927 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111006 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4842499 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |