JP4842454B2 - 頭髪及び頭皮用清拭剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は頭髪及び頭皮用清拭剤組成物に関する。更に詳しくは、頭髪及び頭皮の洗浄後に水やお湯で濯ぐ必要がなく、タオル等で拭き取ることによって、通常の洗髪と同等に汚れを落とすことが可能であり、使用後の頭髪にさらさら感を与える頭髪及び頭皮用清拭剤組成物に関する。本発明はまた、上記組成物の適用に際して特定のブラシを用いることにより、頭髪及び頭皮の洗浄性を向上させた、上記組成物の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
病気や怪我、或いは高齢によって病院や福祉施設、在宅等で治療や介護を受けている日常生活動作(ADL)の低下した人、特に寝たきりの人は、浴室や理容室で洗髪することが困難である。一般に、病院や福祉施設、在宅等の寝たきりの人は毎日入浴することが無く、一週間に1〜2回の入浴が実状である。
通常の洗髪は、シャンプー等の洗浄料を用いて頭髪及び頭皮を洗浄した後、水やお湯で濯ぐ必要がある。従って、寝たきりの人が浴室や理容室以外でシャンプー等の洗浄料を用いて頭髪及び頭皮を洗浄する場合、多量の水やお湯を使用するため、その用意が手間であったり、また寝具や衣類に対する防水対策が必要であったりする等、非常に不都合な点が多かった。
そこで、頭髪及び頭皮の汚れを落とす際、濯ぎを必要としない拭き取りタイプの頭髪及び頭皮用洗浄料が考案されている。
従来技術の拭き取りタイプの頭髪及び頭皮用の洗浄料としては、泡状洗髪剤(特開昭61−289023号公報)、頭皮及び頭髪用清拭剤(特開平7−112924号公報、特開平7−112925号公報、特開平7−196459号、特開平7−196460号公報)等が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような技術には多くの問題があった。すなわち、電解質系の界面活性剤を洗浄基剤として用いる技術では、電解質系の界面活性剤が頭髪及び頭皮に吸着して刺激を与える問題があった。また、使用後の頭髪はべたつき感があり、使用感は満足できるものではなかった。
アセトン、エーテル等の有機溶剤を用いる技術では、頭髪及び頭皮への刺激性及び安全性等の問題があるため、満足できるものではなかった。一方、エタノールを30wt%以上の量で高配合した清拭剤の場合、頭髪及び頭皮の乾燥が速く、清涼感は得られるが、刺激性及び洗浄性に問題があった。
更に従来の使用方法では、手指によるマッサージで洗浄を行うため、頭髪及び頭皮に洗浄料が到達し難く、頭皮の汚れ落ち性に問題があった。
従って、本発明の目的は、刺激を与えることが無く、安全性に問題が無く、頭髪及び頭皮の汚れ落ちに優れ、使用後の頭髪にさらさら感を与える頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、頭皮の汚れ落ち性を向上させるために特定のブラシを併用する、上記組成物の使用方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、低級1価アルコールの配合量と、ある領域のHLBを有する非電解質系界面活性剤の配合量とをバランス良く組み合わせることによって、上記のような従来技術の欠点を改良することができ、刺激を与えることが無く、安全性に問題が無く、頭髪及び頭皮の汚れ落ちに優れ、使用後の頭髪にさらさら感を与える頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を得ることができることを見出した。また、特定のブラシを用いることによって、頭皮の汚れ落ち性が向上できることも見出した。
すなわち本発明は、炭素数1〜3の低級1価アルコール[以下(A)成分という]0.1〜29重量%、HLB値が5〜20である非電解質系界面活性剤[以下(B)成分という]0.1〜20重量%、及び水を含有する頭髪及び頭皮用清拭剤組成物である。
本発明はまた、上記の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を使用して頭髪及び頭皮をブラッシングする際、基板と、該基板の一面に該基板の一部を突出させて形成した多数の突起とを有し、且つ不織布から形成されているブラシを併用することを特徴とする、上記頭髪及び頭皮用清拭剤組成物の使用方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる(A)成分としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールが挙げられるが、毒性等の観点から、エタノールが望ましい。また変性アルコール、例えば蔗糖変性アルコール等も使用できる。
【0006】
本発明に用いられる(A)成分の配合量は、刺激性及び汚れ落ち性の観点から、頭皮及び頭髪用清拭剤組成物中0.1〜29重量%であり、好ましくは1〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%、最も好ましくは、10〜20重量%である。
本発明で用いられる低級1価アルコールは単独でも2種以上を併用して用いることもできる。
【0007】
本発明に用いられる(B)成分は、頭髪及び頭皮汚れの乳化及び可溶化の観点から、HLB値が5〜20の範囲であり、好ましくは7〜20、更に好ましくは10〜20である。
本発明において用いられる(B)成分の配合量は、汚れ落ち性及び刺激性の観点から、頭皮及び頭髪用清拭剤組成物中0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%、最も好ましくは0.5〜5重量%である。
本発明に用いられる(B)成分は単独でも2種以上を併用して用いることもできる。
本発明に用いられる(B)成分としては、ポリオキシエチレン(以下、「POE」という)−ポリオキシプロピレン(以下、「POP」という)直鎖アルキルエーテル、POE−POP分岐アルキルエーテル、POEアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、POEポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、POE−POPアルキルグリセリルエーテル、脂肪酸POEソルビット、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等が挙げられる。乳化及び可溶化、使用感に対する観点から、下記式(1)、式(2)および式(3)で示される1種以上の化合物が好ましい。
【0008】
【化4】
【0009】
[R1は水素原子、炭素数1〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいはR3−CO−で示されるアシル基;R3は炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基;R2は炭素数1〜4の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキレン基;平均付加モル数を表すnは1〜300の数;そしてR4は水素原子、炭素数1〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を示す。]
【0010】
【化5】
【0011】
[R5は炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を示す。]
【0012】
【化6】
【0013】
[R6は炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基;R7は炭素数1〜4の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキレン基;そして平均付加モル数を表すp、q及びrは同一又は異なって0〜60の数を示す。]
【0014】
式(1)、式(2)又は式(3)で示される化合物は、頭髪及び頭皮汚れの成分である脂肪酸系化合物を乳化や可溶化し易く、更に使用後の頭髪に対するさらさら感が得られ、使用感に優れる。
【0015】
式(1)において、R1は、好ましくは炭素数4〜24、更に好ましくは炭素数8〜20、特に好ましくは炭素数8〜18の、脂肪族炭化水素基である。
R1としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ノネニル基、デセニル基、ドデセニル基、ウンデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ノナデセニル基、エイコセニル基、ヘンエイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ノナジエニル基、デカジエニル基、ドデカジエニル基、ウンデカジエニル基、トリデカジエニル基、テトラジエニル基、ペンタデカジエニル基、ヘキサデカジエニル基、ヘプタデカジエニル基、オクタデカジエニル基、ノナデカジエニル基、エイコサジエニル基、ヘンエイコサジエニル基、ドコサジエニル基、トリコサジエニル基、テトラコサジエニル基、ペンタコサジエニル基、ヘキサコサジエニル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルウンデシル基、2−デシルテトラデシル基等が挙げられる。
R1としてのR3−CO−で示されるアシル基中におけるR3は、好ましくは炭素数3〜23、更に好ましくは炭素数7〜19、特に好ましくは炭素数7〜17の、脂肪族炭化水素基である。R3の具体例としては、前記のR1において炭素数26の脂肪族炭化水素基を除いたものと同じ基が挙げられる。
R2は、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基であり、特にエチレン基及びイソプロピレン基が好ましい。
平均付加モル数を表すnは好ましくは1〜200、更に好ましくは1〜100の数である。
R4は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜24、更に好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは1〜18の脂肪族炭化水素である。R4の具体例としては、前記したR1の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基が挙げられる。
【0016】
式(2)において、R5は、好ましくは炭素数3〜23、更に好ましくは炭素数7〜19、特に好ましくは炭素数7〜17の、脂肪族炭化水素基である。R5の具体例としては、前記のR1において炭素数26の脂肪族炭化水素基を除いたものと同じ基が挙げられる。
【0017】
式(3)において、R6は、好ましくは炭素数3〜23、更に好ましくは炭素数7〜19、特に好ましくは炭素数7〜17の、脂肪族炭化水素基である。R6の具体例としては、前記のR1において炭素数26の脂肪族炭化水素基を除いたものと同じ基が挙げられる。
R7は、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基であり、特にエチレン基及びイソプロピレン基が好ましい。
平均付加モル数を表すp、q及びrは同一又は異なって0〜60の数を示すが、好ましくは0〜40、更に好ましくは1〜30の数である。
【0018】
本発明に用いられる(A)成分と(B)成分の配合比率(重量比率)は、汚れ落ち性と低温安定性の観点から、(A)成分/(B)成分=95/5〜5/95が好ましく、より好ましくは、95/5〜30/70、更に好ましくは95/5〜50/50、特に好ましくは90/10〜60/40、最も好ましくは90/10〜70/30である。
【0019】
本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物は、上記成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて、例えば、公知の有機酸及びその塩類、抗炎症剤、植物抽出物、ビタミン類、多価アルコール類、保湿剤等を添加してもよい。
【0020】
有機酸及びその塩類としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アスパラギン酸、アルギン酸、エデト酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸又はこれらのNa、K、Ca、Mg、アンモニウム塩等が挙げられる。
抗炎症剤としては、グアイアズレン、アラントイン等が挙げられる。
植物抽出物としては緑茶エキス、柿の葉エキス、アスナロエキス、ユーカリエキス等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンC、ビタミンE等が挙げられる。
多価アルコールとしては、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、グルコース等が挙げられる。
【0021】
保湿剤としては、式(4):
【0022】
【化7】
【0023】
(式中、R8及びR9は1個以上の水酸基が置換していてもよい炭素数8〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を示す。)で表されるセラミド、及び式(5):
【0024】
【化8】
【0025】
(式中、R10は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を示し、R11は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を示す。)で表されるセラミド類似化合物から選ばれる1種以上の物質が挙げられる。
【0026】
式(4)で表されるセラミドの、R8、R9で示される脂肪族炭化水素基としては、例えば、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ノネニル基、デセニル基、ドデセニル基、ウンデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ノナデセニル基、エイコセニル基、ヘンエイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ノナジエニル基、デカジエニル基、ドデカジエニル基、ウンデカジエニル基、トリデカジエニル基、テトラジエニル基、ペンタデカジエニル基、ヘキサデカジエニル基、ヘプタデカジエニル基、オクタデカジエニル基、ノナデカジエニル基、エイコサジエニル基、ヘンエイコサジエニル基、ドコサジエニル基、トリコサジエニル基、テトラコサジエニル基、ペンタコサジエニル基、ヘキサコサジエニル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルウンデシル基、2−デシルテトラデシル基、及びこれらの基に1〜3個の水酸基が置換した基等が挙げられる。本発明においてR8及びR9としては炭素数8〜26のアルキル基、特に炭素数10〜18のアルキル基が好ましい。なお、R8とR9とは同一でも異なっていてもよい。
【0027】
式(5)で表されるセラミド類似化合物のR10で示される脂肪族炭化水素基としては、R8及びR9において例示した基の中で水酸基が置換している基と炭素数8〜9の脂肪族炭化水素基とを除いた脂肪族炭化水素基が挙げられる。R11で表される基としては、前記のR8及びR9において例示した基の中で水酸基が置換している基と炭素数8及び26の脂肪族炭化水素基とを除いたものと同じ脂肪族炭化水素基が挙げられる。
【0028】
本発明においてR10としては炭素数10〜18のアルキル基が好ましく、またR11としては炭素数9〜17のアルキル基が好ましい。なお、R10とR11とは同一であっても異なっていてもよい。
【0029】
一般式(5)で表されるセラミド類似化合物は、公知の方法(例えば、ポリッシュ・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Pol. J. Chem.)52. 1059(1978)、同52. 1283(1978)、特開昭54−117421号公報、特開昭54−144308号公報、特開昭54−147937号公報、特開昭62−228048号公報、特開昭63−192703号公報、特開昭63−216852号公報)に従って製造することができる。
【0030】
本発明に用いられる保湿剤の配合量は、頭皮の保湿効果の観点から、組成物中に0.01〜10重量%が好ましく、0.05〜5重量%がより好ましく、0.1〜3重量%が更に好ましく、0.1〜1重量%が特に好ましい。
【0031】
また、植物油、動物油、鉱物油、合成油、シリコーン油、或いはこれらの誘導体等も使用できる。好ましくは、大豆油、ホホバ油、オリーブ油、ヤシ油、これらに水素添加して得られる硬化油、流動パラフィン、ワセリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、オレイン酸、これらの脂肪酸とメタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール又はブタノールとのエステル油、また、これらの脂肪酸とグリセリンのモノ−、ジ−、トリ−エステル油、更にラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、ジメチルポリシロキサン、変性シリコーン油等が挙げられる。
【0032】
更に、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、香料等を添加してもよい。
【0033】
本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物の形態は、液状や霧状、泡状のいずれでも良いが、頭髪及び頭皮への塗布し易さ、広がり易さの観点から、泡状であることが望ましい。泡状に噴射する場合、自然圧でもよいし、液化ガス、炭酸ガス等の噴射剤を用いてもよい。自然圧を用いる場合、ポンプフォーマーを用いることが好ましい。
【0034】
本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物で頭髪及び頭皮をブラッシングする際、基板と、該基板の一面に該基板の一部を突出させて形成した多数の突起とを有し、且つ不織布から形成されたブラシ、好ましくは使い捨てブラシを使用することで、頭皮の汚れ落ち性を向上させることができる。
【0035】
以下、本発明で使用できる使い捨てブラシの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
使い捨てブラシ1は、図1に示すように、基板11、及び基板11の一面1sに基板11の一部を突出させて形成した多数の突起12からなり、一枚の不織布から形成されている。
【0037】
基板11は、平面視において、全体的に丸みを帯びた長方形形状の両長辺の中央外側に略半円状のフラップ14,14'を延設した形状をしている。基板11の一面1sには、各フラップ14,14'と突起12との境界部分において、フラップ14,14'をそれぞれ、面1sの裏面側へ折り曲げ易くするための段差16,16'が、上記長辺と略平行に形成されている。
【0038】
複数個の突起12は、図2に示すように、基板11の一部を突出させることにより、基板11の一面1sに互いに等間隔に形成されており、それぞれほぼ同じ大きさで内部が中空の山型形状をしている。
【0039】
基板11を形成する上記不織布としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、サクション不織布、ヒートボンド不織布、メルトブローン不織布、及びニードルパンチ不織布等が挙げられる。これらの不織布の坪量は、好ましくは50〜500g/m2 、更に好ましくは200〜300g/m2 である。
【0040】
上記不織布を形成する繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)の単独繊維若しくは2以上の混合繊維、及びこれらの繊維から形成された芯鞘構造複合繊維、サイドバイサイド構造等を有する複合繊維等が挙げられ、特に、突起の成形性、及び高嵩高さ性等の点から芯鞘構造複合繊維が好ましい。また、上記不織布を形成する繊維の直径は、上記突起12に適度な圧縮強度を与える上で、1〜100デニールが好ましい。
【0041】
使い捨てブラシ1は、上記フラップ14,14'がマジックテープ(登録商標)2などを介して連結されており、図3に示すように、使用者の手に固定されて、突起12が頭髪及び頭皮hに擦り付けられて使用される。尚、マジックテープ2は、その一端が、一方のフラップ14のみに固定されていても良い。更に、上記使い捨てブラシ1の突起12の内部には、該突起12の圧縮強度を向上させるために、別部材を充填することもできる。
使い捨てブラシ1に、本発明の清拭剤組成物のような薬液を含浸させることができる。該組成物を含浸させた使い捨てブラシ1を用いると、頭髪及び頭皮に該組成物を効果的に付与できる。
【0042】
本実施形態の使い捨てブラシ1において、上記突起12は、その先端部13から基部15方向への圧縮に対し、耐えられる最大圧縮荷重〔後述の方法で測定〕が好ましくは1N以上、更に好ましくは3〜15Nである。該突起12が1N以上であると、ブラッシング中、突起が変形し、地肌への突起の到達感が少なくなることがなく好ましい。ここで、「突起の変形」とは、ブラシの使用中に突起が潰れ、弾性的に原形に復帰し難くなることを意味し、「地肌への突起の到達感」とは、例えば頭髪のブラッシングでは、突起が地肌に接触し、適度なマッサージ感が得られることをいう。
【0043】
また、上記突起12は、髪が整えられる感覚や、薬液の毛のつけ根又は皮膚までの到達性及び強度の点で、その高さHが好ましくは3〜30mm、更に好ましくは5〜20mmである。ここで、「髪が整えられる感覚」とは、梳かすことにより、適度な抵抗感を伴って髪が整えられる感覚をいう。
【0044】
突起12は、その先端部13に好ましくは曲率半径R0.5〜2.5mm、更に好ましくは1〜1.5mmの曲面を有している。該曲率半径Rが上記範囲であると、ブラッシング中に頭髪の痛みを感じたり、強度不足となる虞がなく、また、地肌への突起の到達感、薬液の毛のつけ根又は皮膚までの到達性の点で好ましい。
【0045】
突起12は、その剛性及び髪が整えられる感覚の点で、その基部15の直径Dが好ましくは5〜15mm、更に好ましくは7〜12mmである。
【0046】
更に、突起12は、一面1sにおいて、好ましくは2〜40個/10cm2 の密度、更に好ましくは3〜20個/10cm2 の密度で形成されている。各突起12,12間の間隔Pは、突起12の大きさ及び密度により自ずと規定されるが、好ましくは5〜22mmであり、更に好ましくは10〜18mmである。突起12の密度が上記範囲であると、毛を梳く感覚、薬液の各毛のつけ根及び皮膚までの到達性、並びに所定の突起高さの形成の点で好ましい。
【0047】
使い捨てブラシ1は、不織布のみから形成されるため、製造が容易で安価であり、使い捨てであるから、衛生的である。また、使い捨てブラシ1によれば、突起12が不織布のみからなっていても、十分な強度を有し且つブラッシング対象との十分な接触面積を有するため、効率良くブラッシングできる。また、使い捨てブラシ1は不織布からなるため、頭髪のブラッシング及び頭皮の処理に好適である。
【0048】
上記の使い捨てブラシは、例えば、下記の如き製造方法により製造される。まず、繊維をカットした後、カード機でウェブを形成し、更にヒートロールを通して不織布を製造する。次に、得られた不織布を適当な幅にスリットした後、雌雄金型を用いてこの不織布をプレスすることにより一個の使い捨てブラシ分の多数個の突起12及び段差16,16'に相当する部分を、該不織布上に複数形成する。また金型の温度は120〜200℃、プレス圧は0.5〜20kgf/cm2 、プレス時間は3〜15秒が、それぞれ好ましい。次に、プレス処理された上記不織布を、使い捨てブラシ1個分の突起12及び段差16,16'が内部に位置して形成されるように、基板11の平面視形状にカットして、使い捨てブラシ1を得る。
【0049】
【実施例】
実施例1〜12、比較例1〜7
表1〜2に示した配合組成(重量基準)からなる頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を用いて、頭髪の汚れ落ち、頭髪のさらさら感の評価を行った。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
評価は以下に示す方法で行った。
「汚れ落ち」
表3に示した人工皮脂0.2gをヤギ毛束1gに塗布した後、表1〜2に示した頭髪及び頭皮用清拭剤組成物2gを塗布して、ペーパータオルで20回往復する洗浄操作を行った。その後乾燥させ、次式により汚れ落ちを調べた。
汚れ落ち率(%)=100−(C−A)/(B−A)×100
A:人工皮脂塗布前のヤギ毛の重量
B:人工皮脂塗布後のヤギ毛の重量
C:洗浄、乾燥後のヤギ毛の重量
【0053】
「頭髪のさらさら感」
表3に示した人工皮脂0.1gを人毛束10g(長さ30cm)に塗布した後、表1〜2に示した頭髪及び頭皮用清拭剤組成物1gを塗布して、ペーパータオルで20回往復する洗浄操作を行った。その後乾燥させ、頭髪のさらさら感をパネラー15名による官能評価で調べた。
【0054】
【表3】
【0055】
汚れ落ち及び頭髪のさらさら感について、「良好である」を5、「良好でない」を1、として5段階で評価して、平均値を求めた。その平均値を評価点として、下記の記号で表1〜2に示す。
◎:評価点4.0以上
○:評価点3.5以上4.0未満
×:評価点3.5未満
【0056】
表1〜2の結果から、本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物は、比較例よりも汚れ落ちに優れ、頭髪のさらさら感に優れていることがわかる。
【0057】
実施例13、比較例8
実施例4及び比較例2に示した頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を用いて、「頭髪及び頭皮の汚れ落ち」及び「頭髪のさらさら感」を、パネラー15名による官能評価で調べた。
評価は以下に示す方法で行った。
「パネラー使用評価」
使い捨てブラシ状に実施例4の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物の適量を取り、頭髪及び頭皮へブラッシングしながら洗浄した。また、使い捨てブラシを使用せず、掌に上記と等量の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を取り、頭髪及び頭皮へ手指でブラッシングしながら洗浄した。
その後タオルで頭部を拭き取り、乾燥させ、頭髪及び頭皮の汚れ落ち、頭髪のさらさら感を官能評価で調べた。
次に、比較例2に示した頭髪及び頭皮用清拭剤組成物を用いて上記と同様に官能評価で調べた。
評価に用いた使い捨てブラシを下記に示す。
(使い捨てブラシの仕様)
最大圧縮荷重 :5N
突起高さ :10mm
先端曲率半径 :1.0mm
突起間隔 :16mm
突起基部の直径:12mm
不織布の坪量 :250g/m2
【0058】
上記の使い捨てブラシは、全て芯部がポリエチレンテレフタレート(PET)、鞘部がポリエチレンテレフタレート及びポリプロピレンの混合物からなる芯鞘構造の複合繊維不織布を、適宜な大きさにカットし、それぞれ雌雄金型を用いて金型温度120〜200℃、プレス圧0.5〜20kgf/cm2、プレス時間3〜15秒で成形したものである。最大圧縮荷重の測定は、次の方法によった。
【0059】
「突起の最大圧縮荷重測定方法」
(株)オリエンテック製テンシロンRTM25において、最大荷重50Nのロードセルを用い、ヘッドスピード100mm/minの圧縮条件下で得られた荷重と変異の関係図の中で、測定開始最初のピークをその突起の耐えられる最大圧縮荷重とした(n=10の平均値。それぞれ突起1個について測定)。
【0060】
頭髪及び頭皮の汚れ落ち、頭髪のさらさら感について、「良好である」を5、「良好でない」を1、として5段階で評価して、パネラー15名の平均値を求め、この平均値を評価点として、表4に以下の記号で示す。
◎:評価点4.0以上
○:評価点3.5以上4.0未満
△:評価点3.0以上3.5未満
×:評価点3.0未満
【0061】
【表4】
【0062】
本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物は、使い捨てブラシを併用することによって、洗浄効果が向上していることがわかった。また比較例よりも頭髪及び頭皮の汚れ落ち、頭髪のさらさら感に優れていることがわかった。
【0063】
【発明の効果】
本発明の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物は頭髪及び頭皮汚れの洗浄力に優れ、使用後の頭髪のさらさら感に優れるものである。
また、使い捨てブラシを併用することによって、頭皮汚れの洗浄力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する使い捨てブラシの一態様を示す斜視図である。
【図2】上記使い捨てブラシの突起部分を拡大して示す拡大側面図である。
【図3】上記使い捨てブラシの一使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:使い捨てブラシ
2:マジックテープ
11:基板
12:突起
14,14':フラップ
16,16':段差
Claims (3)
- (A)エタノール0.1〜20重量%、(B)HLB値が5〜20である非電解質系界面活性剤 0.1〜20重量%、及び水を含有し、(A)エタノールと(B)HLB値が5〜20である非電解質系界面活性剤との配合重量比率が、(A)/(B)=90/10〜30/70であり、かつ
(B)HLB値が5〜20である非電解質系界面活性剤が、式(1)、式(2)及び式(3):
- 請求項1記載の清拭剤組成物を使用して頭髪及び頭皮をブラッシングする際、基板と、該基板の一面に該基板の一部を突出させて形成した多数の突起とを有し、且つ不織布から形成されているブラシを併用する、請求項1記載の頭髪及び頭皮用清拭剤組成物の使用方法。
- 上記突起の最大圧縮荷重が1.0N以上であり、該突起の高さが3〜30mmであり、そして該突起の先端部に曲率半径0.5〜2.5mmの曲面を有するブラシである、請求項2記載の使用方法。
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