JP4841403B2 - シールドトンネルの施工管理装置及び施工管理プログラム - Google Patents
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シールドトンネルの施工計画線情報を入力して出力装置に施工計画線を表示させる施工計画線出力処理手段と、シールドマシンの進行予想情報を入力してシールドマシンの現状図に対するシールドマシンの進行予想図を出力装置に表示させるシールドマシン進行予想出力処理手段と、進行予想図と施工計画線とのずれを算出して出力装置に表示させるシールドマシンずれ出力処理手段とを備えたことも特徴とする。
シールドトンネルの施工計画線情報を入力して出力装置に施工計画線を表示させる施工計画線出力処理手段と、セグメント壁構造体の施工予想情報を入力してセグメント壁構造体の現状図に対するセグメント壁構造体の施工予想図を出力装置に表示させるセグメント施工予想出力処理手段と、施工予想図と施工計画線とのずれを算出して出力装置に表示させるセグメントずれ出力処理手段とを備えたことも特徴とする。
本発明のシールドトンネルの施工管理プログラムは、コンピュータを、シールドマシンの現状情報に基づいて出力装置にシールドマシンの現状図を表示させるシールドマシン現状出力処理手段、セグメントにより形成されるセグメント壁構造体の現状情報に基づいて出力装置にセグメント壁構造体の現状図を表示させるセグメント現状出力処理手段、現状のシールドマシンの胴筒の後端部の内周面とセグメント壁構造体の先端部の外周面の先端縁との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるとともに、胴筒の内周面の後端縁とセグメント壁構造体の先端部の外周面との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるテールクリアランス出力処理手段として機能させることを特徴とする。
シールドマシンずれ出力処理手段を備えたので、施工計画線から極端にずれないようにシールドマシンの進行を管理でき、施工計画に近いシールドトンネルを施工できる。
セグメントずれ出力処理手段を備えたので、施工計画線から極端にずれないようにセグメント壁構造体の施工を管理でき、施工計画に近いシールドトンネルを施工できる。
本発明のシールドトンネルの施工管理プログラムによれば、コンピュータを上記シールドトンネルの施工管理装置の処理装置として機能させることができる。
シールドマシン1は、推進ジャッキ4のピストン7を伸ばしてピストン7の後端をセグメント壁構造体8Aの先頭のセグメントリング8の前端面に押し当ててセグメント壁構造体8Aからの反力を受けることによって前方への推進力を得ながら、胴筒3の前側に回転可能に設けられたカッタヘッド2を駆動機構5で回転させることによって、カッタヘッド2が地盤9を掘削しながら掘進する。
複数の推進ジャッキ4のピストン7の伸ばし量を調整することによって胴筒3の進行方向を制御できる。
尚、セグメント壁構造体8Aの先頭部は、胴筒3の後端開口から胴筒3の内側にセグメントリング8が2つ分程度入り込むように施工される。
施工管理装置20は、処理装置21と入力装置としてのキーボード装置22と出力装置としての表示装置23とを備える。
処理装置21は、施工計画線出力処理手段31、シールドマシン現状出力処理手段32、セグメント現状出力処理手段33、シールドマシン進行予想出力処理手段34、セグメント施工予想出力処理手段35、テールクリアランス出力処理手段36、シールドマシンずれ出力処理手段37、セグメントずれ出力処理手段38を備える。
シールドマシン現状出力処理手段32は、シールドマシン1の現状情報としてシールドマシン1の現状の位置情報と方向情報とを入力し、この入力した現状情報に基づいて画面24にシールドマシン1の現状を表示する。
セグメント現状出力処理手段33は、セグメント壁構造体8Aの現状情報としてセグメント壁構造体8Aの現状の位置情報と方向情報とを入力し、この入力した現状情報に基づいて画面24にセグメント壁構造体8Aの現状を表示する。
シールドマシン1及びセグメント壁構造体8Aの現状情報は、シールドマシン1に取り付けられた図外の光学式測量装置やジャイロ式測量装置などの測量装置で計測された測量結果により得られる。
セグメント施工予想出力処理手段35は、セグメント壁構造体8Aの現状状態からの施工予想情報としてセグメント壁構造体8Aの施工予想位置と施工予想方向とを入力し、この入力した現状情報に基づいて画面24にセグメント壁構造体8Aの施工予想を表示する。
シールドマシンずれ出力処理手段37は、シールドマシン進行予想の中心線の先端と施工計画線との間の最短距離を算出して画面24に表示する。
セグメントずれ出力処理手段38は、セグメント施工予想の中心線の先端と施工計画線との間の最短距離を算出して画面24に表示する。
シールドトンネルの施工管理者が、キーボード装置22を操作してシールドトンネルの施工計画線を表示させるための施工計画線情報を処理装置21に入力する。例えば、処理装置21により表示装置23の画面24に作成した現場地中図25における座標情報を施工計画線情報として処理装置21に入力することによって、施工計画線出力処理手段31が、表示装置23の画面24に表示した現場地中図25中に座標情報に基づいた施工計画線40を表示する。
施工管理者が、上述した測量装置からトンネル施工中のシールドマシン1及びセグメントリング8の現状の位置情報と現状の方向情報とからなる現状情報をリアルタイムに入手する毎に処理装置21に入力する。これにより、シールドマシン現状出力処理手段32が、入力した現状情報に基づいて画面24にシールドマシン1の現状図41を表示するとともに、セグメント現状出力処理手段33が、入力した現状情報に基づいて画面24にセグメント壁構造体8Aの現状図42を表示する。
運転者は、施工管理者から指示された進行予想情報に基づいてシールドマシン1を運転する。
施工予想図61が表示された後に、施工管理者が、セグメントずれ表示コマンドを処理装置21に入力すると、セグメントずれ出力処理手段38は、施工計画線40とセグメント壁構造体8Aの施工予想図61の中心線62の先端63との間の最短距離Cを算出して画面24に表示する。
最短距離Cが所定値Z(例えば25m)以上である場合において、セグメントずれ出力処理手段38が所定値Y以上の最短距離Cを表示しなくなるまで、施工管理者は、最短距離Cを所定値Zより小さくする方向にセグメント壁構造体8Aの現状からの施工予想情報を入力し直す。
最短距離Cが所定値Zを超えないようなセグメント壁構造体8Aの施工予想情報が得られた場合に、施工管理者は、当該セグメント壁構造体8Aの施工予想情報に適合した施工を行うために必要なセグメント片8aの種類、セグメント片8aの設置位置などのセグメント仕様をセグメント施工者に指示する。
最小値A1やA2が所定値X以下である場合にのみその数値を表示するテールクリアランス出力処理手段36を設けても良い。
最短距離Bが所定値Y以上である場合にのみその数値を表示するシールドマシンずれ出力処理手段37を設けても良い。
最短距離Cが所定値Z以上である場合にのみその数値を表示するセグメントずれ出力処理手段38を設けても良い。
所定値Xは、最低10mm、好ましくは25mm〜30mm程度に設定すればよい。最短距離Bや最短距離Cは、現場に応じて任意に設定すればよい。
21 処理装置、22 キーボード装置(入力装置)、23 表示装置(出力装置)、
31 施工計画線出力処理手段、32 シールドマシン現状出力処理手段、
33 セグメント現状出力処理手段、34 シールドマシン進行予想出力処理手段、
35 セグメント施工予想出力処理手段、36 テールクリアランス出力処理手段、
37 シールドマシンずれ出力処理手段、38 セグメントずれ出力処理手段、
41 シールドマシンの現状図、42 セグメント壁構造体の現状図。
Claims (4)
- プログラムとプログラムに従って処理を実行するコンピュータとにより実現された処理装置と処理装置に接続された入力装置及び出力装置とを備えたシールドトンネルの施工管理装置において、処理装置が、シールドマシンの現状情報を入力して出力装置にシールドマシンの現状図を表示させるシールドマシン現状出力処理手段と、セグメントにより形成されるセグメント壁構造体の現状情報を入力して出力装置にセグメント壁構造体の現状図を表示させるセグメント現状出力処理手段と、現状のシールドマシンの胴筒の後端部の内周面とセグメント壁構造体の先端部の外周面の先端縁との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるとともに、胴筒の内周面の後端縁とセグメント壁構造体の先端部の外周面との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるテールクリアランス出力処理手段とを備えたことを特徴とするシールドトンネルの施工管理装置。
- シールドトンネルの施工計画線情報を入力して出力装置に施工計画線を表示させる施工計画線出力処理手段と、シールドマシンの進行予想情報を入力してシールドマシンの現状図に対するシールドマシンの進行予想図を出力装置に表示させるシールドマシン進行予想出力処理手段と、進行予想図と施工計画線とのずれを算出して出力装置に表示させるシールドマシンずれ出力処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のシールドトンネルの施工管理装置。
- シールドトンネルの施工計画線情報を入力して出力装置に施工計画線を表示させる施工計画線出力処理手段と、セグメント壁構造体の施工予想情報を入力してセグメント壁構造体の現状図に対するセグメント壁構造体の施工予想図を出力装置に表示させるセグメント施工予想出力処理手段と、施工予想図と施工計画線とのずれを算出して出力装置に表示させるセグメントずれ出力処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールドトンネルの施工管理装置。
- コンピュータを、シールドマシンの現状情報に基づいて出力装置にシールドマシンの現状図を表示させるシールドマシン現状出力処理手段、セグメントにより形成されるセグメント壁構造体の現状情報に基づいて出力装置にセグメント壁構造体の現状図を表示させるセグメント現状出力処理手段、現状のシールドマシンの胴筒の後端部の内周面とセグメント壁構造体の先端部の外周面の先端縁との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるとともに、胴筒の内周面の後端縁とセグメント壁構造体の先端部の外周面との間の最短距離のうちの最小値を出力装置に表示させるテールクリアランス出力処理手段として機能させることを特徴とするシールドトンネルの施工管理プログラム。
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