JP4841399B2 - エアバッグ及びエアバッグの折畳方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車のインストルメントパネルに備えられる助手席乗員用のエアバッグ及びエアバッグの折畳方法に関する。
従来、例えば、自動車のインストルメントパネルに備えられる助手席乗員用のエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置は、箱状をなすケース体を備え、このケース体の内側に、ガスを供給するインフレータと、所定の形状に折り畳まれたエアバッグとを収納している。そして、自動車の衝突などの際には、インフレータからガスを供給して、着席した乗員の前方にエアバッグを膨張展開させ、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。そして、エアバッグは、小さく収納し、かつ、所望の展開特性を実現するため、種々の折り畳み方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、この特許文献1の構成では、エアバッグは、下半側をロール状に折るとともに上半側を蛇腹状に折って左右に細長く折り畳み、さらに、両側部をロール状あるいは蛇腹状に折り畳んで構成され、下半側と上半側とで時間差をもって展開することを図っている。
特開2002−255004号公報(図2)
しかしながら、上記従来の構成では、上下に折り畳まれた部分をさらに両側から折り畳んでいるため、展開初期には両側から折り畳んだ部分で下半側と上半側とが同様に押さえられ、上下方向の展開特性を調整する効果が必ずしも大きくない問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、展開特性を容易に調整できるエアバッグ及びエアバッグの折畳方法を提供することを目的とする。
求項記載のエアバッグは、折り畳まれた状態からガスが導入されて展開し、この展開時に被保護物に対向する正面部と、前記正面部の下側に連続する下面部と、前記正面部の上側に連続する上面部とを有するエアバッグであって、ガスが導入されるガス導入部にそれぞれ直接的に連通して折り畳まれた第1ないし第3の集積部を備え、これら第1ないし第3の集積部は、互いに平行な方向を軸方向として巻回され、かつ、前記第1の集積部は、前記第2の集積部及び前記第3の集積部の間に位置して前記ガス導入部に連通するとともに、前記第2の集積部及び前記第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて配置され、前記第1の集積部は、前記正面部及び前記上面部の少なくとも一部を含んで形成され、前記第2の集積部は、前記正面部及び前記下面部の少なくとも一部を含んで形成され、前記第1の集積部は、前記第2の集積部の上側に少なくとも一部が重ねて配置されたものである。
そして、この構成では、エアバッグのガス導入部にガスを導入すると、第1ないし第3の集積部が3方に展開し、正面部が被保護物に対向して、被保護物の保護が図られる。第1の集積部は、第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて配置されるため、第1の集積部が展開し、次いで、この第1の集積部に押さえられた第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方が展開することにより、展開時の正面部の挙動を含む展開特性が容易に調整される。さらに、この構成では、エアバッグのガス導入部にガスを導入すると、第1の集積部が上側に展開し、次いで、第2の集積部が下側に展開することにより、正面部が垂直状に展開して被保護物を保護する展開特性が容易に実現される。
請求項記載のエアバッグは、請求項1記載のエアバッグにおいて、エアバッグは、車両の助手席の被保護物である乗員に対向して、フロントガラス下方のインストルメントパネルに配置され、正面部は、前記乗員に対向して展開し、第1の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて上方に展開し、第2の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記インストルメントパネルと前記乗員との間を下方に展開し第3の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記フロントガラス側に展開するものである。
そして、この構成では、エアバッグのガス導入部にガスを導入すると、正面部が助手席の乗員に対向して垂直状に展開し、乗員を保護する助手席乗員用のエアバッグとして好ましい展開特性が容易に実現される。
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、展開時における被保護物に対向する正面部、この正面部の下側及び上側に連続する下面部及び上面部を有するエアバッグであって、前記下面部の少なくとも一部を含んで第2の片部を平板状に形成し、前記上面部の少なくとも一部を含んで第3の片部を平板状に形成するとともに、これら第2の片部及び第3の片部が突設する方向と交差する展開方向に前記正面部の少なくとも一部を含んで第1の片部を平板状に形成する片部形成工程と、前記第2の片部及び前記第3の片部を前記第1の片部側に巻き寄せて第2の集積部及び第3の集積部を形成するこれら第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一部に重ねて前記第1の片部を巻き寄せて第1の集積部を形成する片部集積工程とを具備するものである。
そして、この構成では、エアバッグにガスを導入すると、第1ないし第3の集積部が3方に展開し、正面部が被保護物に対向して、被保護物の保護が図られる。第1の集積部は、第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一部に重ねて配置されるため、第1の集積部が正面部を引き上げるように展開し、次いで、この第1の集積部に押さえられた第2の集積部及び第3の集積部が展開することにより、展開時の正面部の挙動を含む展開特性が容易に調整されるエアバッグを容易に折り畳みできる。
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、折り畳まれた状態からガスが導入されて展開し、この展開時に被保護物に対向する正面部を有するエアバッグの折畳方法であって、ガスが導入されるガス導入部に連通する部分を放射状に折って、前記ガス導入部に直接的に連通する第1の片部、第2の片部、第3の片部を形成し、かつ、前記第1の片部は、前記第2の片部と第3の片部との間に位置させるとともに、前記第1の片部は前記正面部の一方の縁部を端縁部とし、前記第2の片部は前記正面部の他方の縁部を端縁部とする片部形成工程と、前記第2の片部を前記ガス導入部側に集積して第2の集積部を形成し、前記第3の片部を前記ガス導入部側に集積して第3の集積部を形成するとともに、これら第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて、前記第1の片部を前記ガス導入部側に集積して第1の集積部を形成する片部集積工程とを具備するものである。
そして、この構成では、エアバッグのガス導入部にガスを導入すると、第1ないし第3の集積部が3方に展開し、正面部が被保護物に対向して、被保護物の保護が図られる。第1の集積部は、第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて配置されるため、第1の集積部が展開し、次いで、この第1の集積部に押さえられた第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方が展開することにより、展開時の正面部の挙動を含む展開特性が容易に調整されるエアバッグを容易に折り畳みできる。
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、請求項または記載のエアバッグの折畳方法において、エアバッグは、車両の助手席の被保護物である乗員に対向して、フロントガラス下方のインストルメントパネルに配置され、正面部は、前記乗員に対向して展開し、第1の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて上方に展開し、第2の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記インストルメントパネルと前記乗員との間を下方に展開し、第3の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記フロントガラス側に展開するものである。
そして、この構成では、エアバッグにガスを導入すると、正面部が助手席の乗員に対向して垂直状に展開し、乗員を保護する助手席乗員用のエアバッグとして好ましい展開特性が容易に実現される。
本発明によれば、エアバッグのガス導入部にガスを導入すると、折り畳んだエアバッグが3方に展開し、正面部が被保護物に対向して、被保護物を保護できる。展開時の正面部の挙動を含む展開特性を容易に調整できる。
以下、本発明のエアバッグ及びエアバッグの折畳方法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、車両としての自動車2の助手席、すなわち被保護物である助手席の乗員Aの前方に位置する被設置部としてのインストルメントパネル4の内側に配置され、助手席乗員用のエアバッグ装置1を構成している。なお、以下、前後方向、両側方向、及び上下方向は、それぞれエアバッグ装置1を自動車2に取り付けた状態における自動車2の直進方向を基準として説明する。そして、インストルメントパネル4は、後側すなわち助手席側に向かって若干下降する曲面状などに形成され、このインストルメントパネル4の内側に配置された被取付部材としての図示しないステアリングメンバに、エアバッグ装置1が正面側Bを上方から若干後側すなわち乗員A側に向けて傾斜した状態でねじ止めなどして固定されている。また、インストルメントパネル4の上方には、前側下方から上側後方に向かって傾斜したウインドシールドであるフロントガラス5が配置されている。
そして、このエアバッグ装置1は、基布にて構成された袋状のエアバッグ11、このエアバッグ11にガスを供給するインフレ−タ12、これらエアバッグ11とインフレ−タ12となどが取り付けられるケース体14、及びリテーナプレート15となどを備えている。
そして、ケース体14は、リテーナなどとも呼ばれ、金属板を折曲あるいは溶接などして略箱状に形成されている。そして、このケース体14は、正面側Bを開口部である矩形状の突出口21とし、内側が、折り畳んだエアバッグ11を収納するエアバッグ収納部22とされている。そして、この突出口21を含む仮想面に対して、正面側Bは垂直となる。また、突出口21は、通常時は、カバー体23により覆われている。
また、インフレ−タ12は、本体部を備え、この本体部の外周面の上側部に、複数のガス噴射口が形成されている。そして、本体部の内側には、点火器及び薬剤が収納され、底部に接続されたコネクタからの電気信号により、点火器が薬剤を燃焼させ、ガス噴射口からガスを急速に供給するようになっている。そして、このインフレ−タ12は、ガス噴射口を設けた本体部をエアバッグ11の内側に挿入した状態で、ケース体14の底部に取り付けられ、あるいはケース体14の内側に配置されている。なお、インフレ−タ12は、種々の形状がある。
そして、リテーナプレート15は、図3などに示すように、枠状をなすリテーナ本体15aと、このリテーナ本体15aから突設された取付ボルト15bなどを備えている。
また、カバー体23は、樹脂にてインストルメントパネル4と一体あるいは別体をなして形成され、他の部分より薄肉で容易に破断するテアラインが平面略H字状などに形成されている。
そして、エアバッグ11は、主として3枚の基布を縫い合わせたいわゆる3ピースバックであり、図2及び図5などに示すように、インフレ−タ取付口であるガス導入部31を有し、このガス導入部31の近傍の一端部である基端部32から他端部である先端部33に向かい、幅寸法は略一定で厚さ寸法が拡大する袋状に形成されている。すなわち、このエアバッグ11は、帯状の基布の端部同士を接続した環状の主基布35と、この主基布35の両側に配置された一対の側基布36,36との外周部同士を縫い合わせて袋状に形成されている。そして、側基布36は、互いに略同形状の略三角形状をなし、それぞれ円孔状の排気口38が形成されている。
また、主基布35は、側基布36の形状に応じて、展開時に乗員Aに対向する正面部41、インストルメントパネル4に向かう下面部42、及びフロントガラス5に向かう上面部43が順次連続して形成されている。すなわち、基端部32において、下面部42と上面部43とが連続し、正面部41の下側の縁部に下面部42が連続するとともに、正面部41の上側の縁部に上面部43が連続している。さらに、基端部32近傍に位置して、ガス導入部31が設けられている。このガス導入部31は、下側に有底箱状に膨出するとともに、底部にはインフレ−タ12の形状に応じた孔部が形成されている。さらに、このガス導入部31の底部には、リテーナプレート15の取付ボルト15bが挿入される図示しない取付孔が複数形成されている。また、側基布36の先端部33側の辺は、若干弧状に凹設され、この形状に応じて、正面部41も若干弧状に凹設されるようになっている。
そして、このエアバッグ11は、後述する所定の形状に折り畳まれ、ガス導入部31にインフレ−タ12のガス噴射口の部分を挿入され、このガス導入部31の周囲の部分をリテーナプレート15のリテーナ本体15aでケース体14の底部に押圧した状態で、ケース体14のエアバッグ収納部22の内側に収納される。そして、リテーナプレート15の取付ボルト15bに図示しないナットを螺合し締め付けた状態で、リテーナ本体15aとナットとの間に、エアバッグ11、ケース体14、及びインフレ−タ12が共締めして固定される。
そして、このように構成されたエアバッグ装置1は、自動車の衝突などの際に、制御装置がインフレ−タ12を作動させ、このインフレ−タ12からガスを噴射させる。すると、このエアバッグ11は、ガスの流入に伴い膨張展開し、カバー体のテアラインを破断して突出口21から正面側Bに突出し、さらに後述する挙動で膨張展開して、助手席に着席した乗員の前方に広がり、乗員を衝突の衝撃から保護するようになっている。
次に、エアバッグ11の折畳形状及び折畳工程を説明する。
まず、図5(a)及び図6(a)に示すように、エアバッグ11の内側にリテーナプレート15を挿入し、取付ボルト15bを外部に引き出すとともに、エアバッグ11が展開した状態とする。ここから、片部形成工程として、図5(b)及び図6(b)に示すように、両側の側基布36を内側に折り込みながら、正面部41の略中央部を矢印F1に示すようにガス導入部31側に押圧し、また、上面部43の略中央部を矢印F2に示すようにガス導入部31側に押圧して、図5(c)及び図6(c)に示すように、それぞれガス導入部31から放射状に延びる平板状をなす第1ないし第3の片部51,52,53を形成する。すなわち、これら第1ないし第3の片部51,52,53の内側は、ガス導入部31から直接的に連通している。また、第1の片部51は、正面部41の一方の縁部としての上側の縁部41aを先端部とし、正面部41の一部と上面部43の一部とを含み、第2の片部52と第3の片部53との間に位置し、第2の片部52と第3の片部53と交差する方向に突設されている。そして、第2の片部52は、正面部41の他方の縁部としての下側の縁部41bを先端部とし、正面部41の一部と下面部42の一部とを含んで形成されている。さらに、第3の片部53は、基端部32すなわち下面部42と上面部43との接続部分を先端部とし、下面部42の一部と上面部43の一部とを含んで形成されている。また、この状態で、エアバッグ11の形状に応じて、これら第1ないし第3の片部51,52,53について、第2の片部52が最も長く、第1の片部51が次に長く、第3の片部53が最も短く形成されている。
次いで、片部集積工程として、図5(d)、図6(d)、図3、及び図4に示すように、これら第1ないし第3の片部51,52,53を先端部から巻回してガス導入部31側に集積し、それぞれロール状をなす第1ないし第3の集積部61,62,63を形成する。より詳細には、まず、第2の片部52及び第3の片部53について、先端部が下方を向く方向に巻回し、第1の片部51の基端部に巻き寄せるようにして、第2及び第3の集積部62,63をいわば巻き折りし、リテーナプレート15の上に載せるようにする。
次いで、第1の片部51を先端部が前方を向くように巻回し、第2及び第3の集積部62,63の中間上部すなわち展開方向側に乗せるようにして、すなわち一部が重なるようにして、第1の集積部61をいわば巻き折りする。すなわち、これら第1ないし第3の集積部61,62,63は、互いに平行な車幅方向を軸方向として巻回されている。また、これら第1ないし第3の集積部61,62,63については、第1の集積部61が、いわば乗員頭部側ロールであり、展開時に主として乗員Aの頭部に接触する部分となり、第2の集積部62が、いわば乗員腹部側ロールであり、主として乗員Aの腹部に接触する部分となり、第3の集積部63が、いわばウインドシールド側ロールであり、主としてフロントガラス5側のインストルメントパネル4に接触する部分となる。
そして、このように折り畳まれたエアバッグ11は、破断可能なラッピング部材など適宜の手段で形状を保持され、ケース体14に収納される。
次に、エアバッグ11の展開動作を説明する。
図1(a)に示す状態から、折り畳んで収納されたエアバッグ11にインフレ−タ12からガス導入部31にガスが供給されると、エアバッグ11は、ガス導入部31にいずれも連通する第1ないし第3の集積部61,62,63の内側にガスが直接的に供給され、3方向に迅速に展開可能であるが、第1の集積部61が第2及び第3の集積部62,63の上側に乗っているため、これら第2及び第3の集積部62,63の展開は規制される。そこで、エアバッグ11の展開の圧力によりカバー体23が破断すると、図1(b)に示すように、第1の集積部61が他の第2及び第3の集積部62,63よりも迅速に正面側Bすなわち上側及び後方に展開する。すなわち、正面部41の上部が上側及び後方に向かって迅速に展開する。
次いで、第1の集積部61が展開して規制がなくなった状態で、図1(c)及び図1(d)に示すように、第2の集積部62がインストルメントパネル4と乗員Aとの間に沿って後側下方に展開し、第3の集積部63がフロントガラス5側に展開する。
このようにして、図2に示すように、エアバッグ11が全体的に展開する。
そして、この展開の際、第1の集積部61が他の第2及び第3の集積部62,63よりも迅速に展開するため、正面部41が迅速に垂直状に展開し、乗員Aに対向した状態となる。
このように、本実施の形態によれば、エアバッグ11は、ガス導入部31からガスを導入すると、ガスが導入されるガス導入部にそれぞれ直接的に連通して折り畳まれた第1ないし第3の集積部61,62,63はいずれも迅速に展開するが、第1の集積部61は、第2の集積部62及び第3の集積部63の展開方向側である上側に重ねて配置されているため、各集積部61,62,63の展開のタイミングを容易に調整できる。すなわち、まず第1の集積部61が正面部41を引き上げるように展開し、次いで、この第1の集積部61に押さえられた第2の集積部62及び第3の集積部63が展開することにより、正面部41が迅速に垂直状に展開して乗員Aに正対し、頭部と胸部から腹部にかかる部分とを同時に支えて保護するという助手席乗員用のエアバッグ11として好ましい展開特性を容易に実現できる。
すなわち、いわば3層のロールを形成して折り畳み収納し、最初に展開させる1個のロール部分を他の2個のロール部分の上側に配置する折畳方法であり、一番上に載っているロールが一番早く展開し、その下にあるロールは上に載っているロールに規制されることにより、展開時間に差を生じさせ、エアバッグ11の正面部41を垂直に展開させ、乗員Aの頭部、胸部、腹部を同時に後方に押して、エアバッグ11による乗員Aの頸部への影響を抑制できる。
また、3個の集積部61,62,63は、いずれもロール状に折り畳んだため、蛇腹状に折り畳む構成に比べ、展開の方向を容易に調整できるとともに、展開の速度を容易に適正に調整できる。特に、第2の集積部62については、先端側を下側に向けたロール折りとすることにより、インストルメントパネル4に沿って展開させ、インストルメントパネル4と乗員Aとの間に円滑に展開させることができる。
また、追加部品や複雑な折り畳み工程を用いる必要がなく、製造コストを低減できる。
なお、上記の実施の形態では、エアバッグ11を折り畳んだ状態で、第2の集積部62及び第3の集積部63の中央上部に第1の集積部61を載せるように配置し、この第1の集積部61で第2の集積部62及び第3の集積部63の展開を抑えるようにしたが、この構成に限られるものではない。例えば、図7に示すように、第3の集積部63の上に、第1の集積部61及び第2の集積部62を載せるように配置することもできる。また、例えば、図8に示すように、第2の集積部62の上に、第1の集積部61及び第3の集積部63を載せるように配置することもできる。
また、3個の集積部61,62,63の、基布を巻く分量についても、適宜変更することが可能である。例えば、第1ないし第3の片部51,52,53について、第2の片部52が最も長く、第3の片部53が次に長く、第1の片部51が最も短く形成することもできる。あるいは、第2の片部52と第3の片部53との長さを等しく設定することもできる。
また、3個の集積部61,62,63は、いずれもロール状に折り畳んだが、この構成に限られず、一部あるいは全部の集積部61,62,63を、他の集積形状、例えば蛇腹状に折り畳むこともできる。
例えば、第1の片部51を図5(c)、図6(c)に示された状態における高さ方向の中間部分で逆J字状に折り返した後、第1の集積部61を形成するのと同様に巻回してもよい。この場合には、巻回し数が少なくなり、巻き戻りが早くなるとともに、前記の逆J字状の形状を直線状に戻す方向に膨張されていくので、第1の片部51の全長に亘り巻回した場合に比べて一段と迅速に展開できる。
本発明は、例えば、車両の助手席乗員用のエアバッグ装置に用いるエアバッグに適用できる。
本発明のエアバッグの一実施の形態を示す展開挙動を示す説明図であり、(a)は初期状態、(b)は(a)に続く状態、(c)は(b)に続く状態、(d)は(c)に続く状態である。 同上エアバッグの展開状態を示す説明図である。 同上エアバッグの折り畳み形状を示す側方から見た説明図である。 同上エアバッグの折り畳み形状を示す斜め方向から見た説明図である。 同上エアバッグの折畳方法を示す斜め方向から見た説明図であり、(a)は初期の状態、(b)は(a)に続く状態、(c)は(b)に続く状態、(d)は(c)に続く状態である。 同上エアバッグの折畳方法を示す側方から見た説明図であり、(a)は初期の状態、(b)は(a)に続く状態、(c)は(b)に続く状態、(d)は(c)に続く状態である。 本発明のエアバッグの他の実施の形態を示す折り畳み形状を示す側方から見た説明図である。 本発明のエアバッグのさらに他の実施の形態を示す折り畳み形状を示す側方から見た説明図である。
1 エアバッグ装置
2 車両としての自動車
4 インストルメントパネル
5 フロントガラス
11 エアバッグ
31 ガス導入部
41 正面部
41a 一方の縁部としての上側の縁部
41b 他方の縁部としての下側の縁部
42 下面部
43 上面部
51 第1の片部
52 第2の片部
53 第3の片部
61 第1の集積部
62 第2の集積部
63 第3の集積部
A 被保護物としての乗員

Claims (5)

  1. 折り畳まれた状態からガスが導入されて展開し、この展開時に被保護物に対向する正面部と、前記正面部の下側に連続する下面部と、前記正面部の上側に連続する上面部とを有するエアバッグであって、
    ガスが導入されるガス導入部にそれぞれ直接的に連通して折り畳まれた第1ないし第3の集積部を備え、
    これら第1ないし第3の集積部は、互いに平行な方向を軸方向として巻回され、かつ、前記第1の集積部は、前記第2の集積部及び前記第3の集積部の間に位置して前記ガス導入部に連通するとともに、前記第2の集積部及び前記第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて配置され、
    前記第1の集積部は、前記正面部及び前記上面部の少なくとも一部を含んで形成され、
    前記第2の集積部は、前記正面部及び前記下面部の少なくとも一部を含んで形成され、
    前記第1の集積部は、前記第2の集積部の上側に少なくとも一部が重ねて配置された
    ことを特徴とするエアバッグ。
  2. エアバッグは、車両の助手席の被保護物である乗員に対向して、フロントガラス下方のインストルメントパネルに配置され、
    正面部は、前記乗員に対向して展開し、
    第1の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて上方に展開し、
    第2の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記インストルメントパネルと前記乗員との間を下方に展開し
    第3の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記フロントガラス側に展開する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  3. 展開時における被保護物に対向する正面部、この正面部の下側及び上側に連続する下面部及び上面部を有するエアバッグであって、
    前記下面部の少なくとも一部を含んで第2の片部を平板状に形成し、前記上面部の少なくとも一部を含んで第3の片部を平板状に形成するとともに、これら第2の片部及び第3の片部が突設する方向と交差する展開方向に前記正面部の少なくとも一部を含んで第1の片部を平板状に形成する片部形成工程と、
    前記第2の片部及び前記第3の片部を前記第1の片部側に巻き寄せて第2の集積部及び第3の集積部を形成するこれら第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一部に重ねて前記第1の片部を巻き寄せて第1の集積部を形成する片部集積工程とを具備する
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  4. 折り畳まれた状態からガスが導入されて展開し、この展開時に被保護物に対向する正面部を有するエアバッグの折畳方法であって、
    ガスが導入されるガス導入部に連通する部分を放射状に折って、前記ガス導入部に直接的に連通する第1の片部、第2の片部、第3の片部を形成し、かつ、前記第1の片部は、前記第2の片部と前記第3の片部との間に位置させるとともに、前記第1の片部は前記正面部の一方の縁部を端縁部とし、前記第2の片部は前記正面部の他方の縁部を端縁部とする片部形成工程と、
    前記第2の片部を前記ガス導入部側に集積して第2の集積部を形成し、前記第3の片部を前記ガス導入部側に集積して第3の集積部を形成するとともに、これら第2の集積部及び第3の集積部の少なくとも一方の展開方向側に重ねて、前記第1の片部を前記ガス導入部側に集積して第1の集積部を形成する片部集積工程とを具備する
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  5. エアバッグは、車両の助手席の被保護物である乗員に対向して、フロントガラス下方のインストルメントパネルに配置され、
    正面部は、前記乗員に対向して展開し、
    第1の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて上方に展開し、
    第2の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記インストルメントパネルと前記乗員との間を下方に展開し
    第3の集積部は、車幅方向を軸方向として巻回されて前記フロントガラス側に展開する
    ことを特徴とする請求項または記載のエアバッグの折畳方法。
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