JP4840286B2 - Rfidタグ用リーダ - Google Patents

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本発明は、通信可能範囲にある複数のRFIDタグをアンチコリジョン処理を用いて認識するRFIDタグ用リーダに関する。
RFIDタグシステムにおけるアンチコリジョン方式としては、特許文献1、2に開示されているスロットアロハ方式を用いたものがある。スロットアロハ方式の無線タグシステムは、リーダライタが識別情報の要求コマンド(特許文献1、2では命令パケット、コール・メッセージ)を送信し、これに対してRFIDタグ(以下、タグと称す)が確率的に応答した識別情報を受信することでタグを検出し選択する。そして、タグからの応答および受信時の衝突がなくなるまで上記検出および選択を繰り返すことにより、全てのタグを認識することができる。
図7(a)は、スロットアロハ方式によるアンチコリジョン処理を用いたタグ認識処理を示すシーケンス図である。リーダライタは、識別情報IDの要求コマンドReqを送信し、要求コマンドReqを受信したタグは、それぞれ乱数を用いて決定したタイムスロット(図では5スロットのうちの何れか)において識別情報IDを送信する。リーダライタは、識別情報IDを正しく受信できたタグの識別情報IDを付加して選択コマンドSelectを送信し、その識別情報IDにより選択されたタグは、これに応じて選択応答Reを送信する。選択されたタグは、それ以降の要求コマンドReqには応答しない。
図7(a)では、リーダライタは、最初の要求コマンドReq(時刻t1)に対してタグAとDの識別情報IDを正しく取得し、そのタグAとDに対し選択コマンドSelectを順次送信する(時刻t2、t3)。タグBとCは同じタイムスロットで応答したために衝突が生じ、リーダライタは、チェックコードや受信波形に基づいて、タグからの応答が異常であると判定して要求コマンドReqを再送する(時刻t4)。
この再度の要求コマンドReqに対しては、タグBとCから送信された識別情報IDを正しく取得したので、そのタグBとCに対し選択コマンドSelectを順次送信する(時刻t5、t6)。タグからの応答があったので、リーダライタは、再び要求コマンドReqを送信し(時刻t7)、衝突を含め応答がないことを確認した後アンチコリジョン処理を終了する(時刻t8)。これにより、通信可能範囲にある全てのタグを認識することができる。
特開2006−238381号公報 特表2001−516486号公報
しかし、ノイズのある環境下では、リーダライタはノイズをタグからの応答(衝突)と誤認識する。図7(b)は、ノイズのある環境下でのアンチコリジョン処理を示すシーケンス図である。時刻t1〜t7の動作は図7(a)と同様であり、時刻t7の時点で全てのタグを検出し選択している。要求コマンドReqを再送した後の応答用のタイムスロットにノイズがあると、リーダライタは、未検出のタグ同士の衝突による応答異常であると誤認識し、要求コマンドReqを再送する(時刻t8)。これに対する応答用のタイムスロットにノイズがあると、時刻t9以降も要求コマンドReqを再送し続けることになる。すなわち、ノイズのある環境下では、未検出のタグが存在しない場合でも、アンチコリジョン処理の時間が長期化し或いはアンチコリジョン処理を終了できなくなるという不具合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズがある環境下でも、RFIDタグの認識率を下げることなく認識に要する時間を短縮することができるRFIDタグ用リーダを提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、識別情報要求コマンドを送信し、それに応じて認識されていないRFIDタグからそれぞれランダムに決定したタイムスロットで送信される識別情報を受信し、その受信処理で受信エラーが検出された場合に識別情報要求コマンドを再送信する。このアンチコリジョン処理を実行することにより、通信可能範囲にあるRFIDタグを認識することができる。
この基本構成に加えて、RFIDタグからの送信(応答)がない状態において、受信エラーが検出されるタイムスロットの割合(数または時間の割合)を示す誤認識率を求める。この誤認識率は、応答時の衝突以外の要因(具体的にはノイズ等の要因)による誤認識の割合を示している。そして、各識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理で、受信エラーが検出されたタイムスロットの割合(数または時間の割合)を示す衝突率を演算する。この衝突率は、RFIDタグからの応答相互の衝突による受信エラーのみならずノイズによる受信エラーも含む割合である。
これら衝突率と誤認識率とに基づいて、アンチコリジョン処理によるRFIDタグの認識処理の終了を判定するので、ノイズによる誤認識まで考慮した認識処理の終了判定を行うことができ、ノイズがある環境下でも、RFIDタグの認識率を下げることなく認識に要する時間を短縮することができる。
請求項2に記載した手段によれば、各識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理において、演算された衝突率が誤認識率よりも低く且つRFIDタグからの識別情報が検出されなかった場合にRFIDタグの認識処理を終了する。予め算出した誤認識率は、RFIDタグ用リーダが用いられている環境下でノイズによる受信エラーが検出される平均的なタイムスロットの割合を示している。また、RFIDタグの認識に要する程度の短時間では、ノイズの状況は大きく変化しないと考えられる。
このことから、衝突およびノイズによる受信エラーの割合を示す衝突率がノイズによる受信エラーの割合を示す誤認識率よりも低いということは、(ノイズが一時的に低減した状況にあることは勿論であるが)RFIDタグからの応答信号がノイズと重なっている可能性およびRFIDタグからの応答信号同士が衝突している可能性がともに低いと考えられる。そして、RFIDタグからの識別情報が検出されなかったということは、認識していないRFIDタグが存在する可能性が低いと考えられる。従って、上記終了条件を採用すれば、ノイズがある環境下でもRFIDタグの認識率を下げることなく認識に要する時間を短縮することができる。
請求項3に記載した手段によれば、RFIDタグからの送信がない状態で、少なくとも識別情報要求コマンドに対する応答のために用いられるタイムスロット数よりも多いタイムスロットからなる検出期間において受信処理を行い、その検出期間のタイムスロットのうち受信エラーが検出されたタイムスロットの割合に基づいて誤認識率を求める。これにより、一層正確な誤認識率が得られる。
請求項4に記載した手段によれば、RFIDタグからの応答を禁止する応答禁止コマンドを送信した後、識別情報要求コマンドを送信し、その応答のために用いられるタイムスロットからなる検出期間において受信処理を行い、その検出期間のタイムスロットのうち受信エラーが生じたタイムスロットの割合に基づいて誤認識率を求める。これにより、識別情報要求コマンドの送信に対する受信回路への回り込みノイズによる影響まで含めた誤認識率を得られる。
請求項5に記載した手段によれば、アンチコリジョン処理によるRFIDタグの認識処理を実行する前に検出期間を設けて誤認識率を求めるので、認識処理の当初から上述した終了判定を実行することができる。
請求項6に記載した手段によれば、識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理を実行するごとにRFIDタグの認識処理の終了を判定し、2回以上繰り返し終了条件を満たす判定をした場合にRFIDタグの認識処理を終了させるので、より正確な終了判定を行うことができ、RFIDタグの検出率(認識率)を高めることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。
図3は、リーダライタとRFIDタグとの間の通信態様を模式的に表したものである。リーダライタ1は、通信可能範囲Rに存在するタグ2からそれぞれ固有の識別情報IDを取得することによりタグ2(図ではタグA〜タグD)を認識し、その認識処理の後、認識した各タグ2との間でデータ通信を行うようになっている。
図2は、リーダライタの電気的構成を機能ブロックの組み合わせにより示したものである。リーダライタ1(RFIDタグ用リーダに相当)は、マイクロコンピュータを主体に構成された制御部3を備えている。制御部3は、本発明でいう衝突率演算手段および判定手段として動作する他、後述する誤認識率を求める誤認識率演算手段およびタグ2との通信で用いられる複数チャネルのうち空きチャネルを検出するキャリアセンス手段として動作するようになっている。
制御部3から出力される送信データが入力される符号化部4は、入力された送信データを符号化して変調部6に与える。この変調部6は、発振器5から出力される所定周波数(例えばUHF帯の周波数)のキャリア信号と、符号化部4から出力される符号化信号(変調信号)とを乗算することで、ASK変調した被変調信号を電力増幅器7および高周波スイッチとしての例えばサーキュレータ8を介してアンテナ9へ出力する。図示しないが、電力増幅器7の前段には送信部フィルタが挿入されている。
これにより、制御部3から出力される各種コマンドや送信データに応じた信号が、電力増幅器7の増幅率に応じた所定の出力電力の電波信号としてアンテナ9から送信され、このように送信される信号を、リーダライタ1による通信可能範囲R内に存在するタグ2が受信することになる。
アンテナ9による受信信号(RFIDタグ2からの信号)は、サーキュレータ8から増幅器10に与えられる構成となっており、ここで増幅された受信信号が復調部11に与えられて復調される。この復調部11で復調された信号波形は、二値化処理部12において二値化された後に復号化部13において復号化され、このように復号化された受信信号が制御部3に与えられる。なお、図示しないが、実際には増幅器10の前段に受信部フィルタが挿入されている。
次に、本実施形態の作用について図1、図4および図5も参照しながら説明する。
リーダライタ1は、タグ2との間のデータ送受信に先立って、通信可能範囲Rにあるタグ2を認識するタグ認識処理を実行する。すなわち、リーダライタ1は、タグ2に対し識別情報IDを要求するための要求コマンドReqを送信し、それに応じて未だ認識されていないタグ2からスロットアロハ方式に従ってそれぞれ乱数を用いて決定したタイムスロットで送信される識別情報IDを受信し、その受信処理で受信エラーが検出された場合には要求コマンドReqを再送信するアンチコリジョン処理を実行する。選択されたタグ2は、それ以降の要求コマンドReqには応答しない。後述する終了判定条件が満たされるとタグ認識処理を終了する。
図5(a)は、リーダライタ1が送信する要求コマンドReqと選択コマンドSelect(後述)の構成例を示しており、図5(b)は、タグ2からの識別情報IDを含む応答の構成例を示している。ここで、EDC(Error Detecting Code)は、誤り検出符号である。
図1は、スロットアロハ方式によるアンチコリジョン処理を用いたタグ認識処理を示すシーケンス図である。タグ認識処理の最初の時刻t0からt1の期間は、誤認識率を求めるために設けられたノイズ検出期間である。誤認識率とは、タグ2からの送信がない状態で受信エラーが検出されるタイムスロットの割合であり、その受信エラーの原因としてはノイズを想定している。
図1の最下段にはノイズを模式化した記号によりノイズの発生を示しており、上段のタグ→リーダライタ欄には×記号により衝突またはノイズによる受信エラーの発生を示している。ノイズ検出期間の第2、第4、第5、第7スロットでノイズによる受信エラーが生じているため、誤認識率は、受信エラーが生じたタイムスロット数/ノイズ検出期間の全タイムスロット数=4/8=0.5となる。
図4(a)は、リーダライタ1の制御部3が実行するタグ認識処理を示すフローチャートである。このうちステップS1からS7が誤認識率の算出処理である。制御部3は、ステップS1で内部のエラーカウンタをリセットし、ステップS2でノイズ検出期間のタイムスロット数(図1では8)をセットする。これ以降、ノイズ検出期間の第1から第8までの各タイムスロットについて、順次ステップS3からS6までの処理を実行する。
すなわち、ステップS3で各タイムスロットの受信処理を行い、受信信号があると判断すると(ステップS4:YES)、ステップS5でエラーカウンタをインクリメントする。この場合の受信信号はノイズであるため、受信エラーが生じている。ステップS6では、セットしたタイムスロット(第8スロット)まで受信処理を終了したか否かを判断する。ノイズ検出期間の受信処理を終了すると(ステップS6:YES)、ステップS7に移行して上述した誤認識率を計算しメモリ等に保持する。
続いて、制御部3は、ステップS8において図4(b)に示すアンチコリジョン処理を実行する。これを図1も参照しながら説明すると、リーダライタ1の制御部3は、ステップS11で識別情報IDの要求コマンドReqを送信する(時刻t1)。要求コマンドReqを受信したタグA〜タグDは、それぞれ乱数を用いて決定したタイムスロット(図では5スロットのうちの何れか)において識別情報IDを送信する。
制御部3は、ステップS12で各タイムスロットを順に受信し、ステップS13でタグ2からの正常な(受信エラーのない)応答があるか否かを判断する。タグ2からの応答を正常に受信した場合には(ステップS13:YES)、ステップS14からS16において、識別情報IDが送られてきたタグ2(ここではタグAとD)に対する選択コマンドSelectの送信(時刻t2、t3)と、選択されたタグ2からの選択応答Reの受信を実行する。タグ2からの正常な応答がない場合(ステップS13:NO)および選択処理が終了した場合(ステップS16:YES)にアンチコリジョン処理を終了する。
アンチコリジョン処理の終了後、制御部3は、ステップS9において認識処理の終了判定を実行する。はじめに、識別情報IDの要求コマンドReqの送信に対する受信処理において受信エラーが検出されたタイムスロットの割合である衝突率を演算する。この衝突率は、受信エラーが検出されたタイムスロット数/受信に用いる全タイムスロット数により算出できる。受信エラーは、タグ2からの応答信号同士が衝突する場合、タグ2からの応答信号がノイズと重なる場合およびノイズのみを受信した場合に発生する。そして、衝突率が誤認識率よりも低く且つタグ2から新規な識別情報IDが1つも検出されなかった場合に認識処理を終了する。
図1に示す場合、最初の要求コマンドReqの送信(時刻t1)に対する受信処理において、全5スロットのうち1スロットで衝突による受信エラーが生じており、タグAとタグDから識別情報IDを受信している。この受信処理での衝突率は1/5=0.2であり、衝突率は誤認識率(=0.5)よりも低い。しかし、タグ2からの識別情報IDが検出されたため上記終了条件を満たさない。このため、リーダライタ1の制御部3は、ステップS9でNOと判断し、再びステップS8に戻ってアンチコリジョン処理を実行する。
次の要求コマンドReqの送信(時刻t4)に対する受信処理(時刻t4〜t5)では、受信エラーは発生せず、タグBとタグCから識別情報IDを取得している。そこで、制御部3は、タグBとCに対し選択コマンドSelectを順次送信し(時刻t5、t6)、その後ステップS9において認識処理の終了判定を実行する。この場合の衝突率は0/5=0であり、衝突率は誤認識率(=0.5)よりも低い。しかし、タグ2からの識別情報IDが検出されたため上記終了条件を満たさず、再びアンチコリジョン処理を実行する。
次の要求コマンドReqの送信(時刻t7)に対する受信処理(時刻t7〜t8)では、全5スロットのうち2スロットでノイズによる受信エラーが生じており、タグ2からの識別情報IDの受信はない。この場合の衝突率は2/5=0.4であり、衝突率は誤認識率(=0.5)よりも低く且つタグ2からの識別情報IDが検出されなかったので認識処理を終了する(時刻t8)。
タグ2からの応答期間における衝突率が誤認識率よりも低く且つその間にタグ2からの識別情報IDが1つも検出されなかったことを認識処理の終了判定条件とするのは、以下の理由による。すなわち、ノイズ検出期間ではタグ2からの応答がなく、その状態で受信エラーが検出されるタイムスロットの割合は、リーダライタ1が用いられている環境下でノイズによる受信エラーが検出される平均的なタイムスロットの割合と考えられる。また、タグ2の認識に要する短い期間(図1では時刻t0〜t8)では、ノイズの状況は大きく変化しないと考えられる。
このことから、衝突およびノイズによる受信エラーの割合を示す衝突率がノイズによる受信エラーの割合を示す誤認識率よりも低いということは、(ノイズが一時的に低減した状況にあることは勿論であるが)タグ2からの応答信号がノイズと重なっている可能性およびタグ2からの応答信号同士が衝突している可能性がともに低いと考えられる。そして、タグ2からの識別情報IDが検出されなかったということは、認識していないタグ2が存在する可能性が低いと考えられる。従って、上記終了条件を採用すれば、ノイズがある環境下でもタグ2の認識率を下げることなく認識に要する時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態のリーダライタ1は、タグ2の認識処理において、タグ2からの送信がない状態で受信エラーが検出されるタイムスロットの割合を示す誤認識率を算出する。そして、識別情報IDの要求コマンドReqの送信に対する受信処理ごとに、受信エラーが検出されたタイムスロットの割合を示す衝突率を求め、その衝突率が誤認識率よりも低く且つタグ2からの識別情報IDが検出されなかったことを条件として認識処理を終了する。
これにより、ノイズによる受信エラーが生じる環境下においても、ノイズによる受信エラーを応答信号同士の衝突と見なして要求コマンドReqを繰り返し送信し続ける事態を回避でき、タグ2の認識率を下げることなく認識処理が必要以上に長期化するのを防止することができる。また、本実施形態によれば、ノイズのある環境下で認識処理を強制的に終了する必要がないので、従来よりもタグ認識率を高めることができる。
リーダライタ1は、アンチコリジョン処理によるタグ2の認識処理を実行する前にノイズ検出期間を設けて誤認識率を求めるので、アンチコリジョン処理の当初から上述した終了判定処理を実行することができ、認識に要する時間を短縮することができる。また、要求コマンドReqに対する応答のために用いられるタイムスロット数(=5)よりも多い8つのタイムスロットからなるノイズ検出期間において受信処理を行い誤認識率を求めるので、より平均化された正確な誤認識率を得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図6を参照しながら説明する。
本実施形態は、第1の実施形態に対し誤認識率の算出方法が異なる。図6は、タグ認識処理を示すシーケンス図であり、その時刻t0b〜t1の期間がノイズ検出期間である。リーダライタ1の制御部3(図2参照)は、ノイズ検出期間に先立つ時刻t0aでタグ2からの応答を禁止する応答禁止コマンドを送信する。この応答禁止コマンドを受信したタグ2は、その後応答許可コマンドを受信するまでの間、要求コマンドReqに対する応答を停止する。
応答許可コマンドの送信後、制御部3は、識別情報IDの要求コマンドReqを送信する(時刻t0b)。この要求コマンドReqには、応答用のタイムスロット数を8とする設定も含まれている。制御部3は、設定した8スロットにおいて受信処理を実行し、受信エラーが生じたタイムスロット数/ノイズ検出期間の全タイムスロット数(ここでは8)により誤認識率を算出する。その後、時刻t1からアンチコリジョン処理を開始する。このときの要求コマンドReqには、応答許可コマンドと応答用のタイムスロット数を5とする設定も含まれている。
リーダライタ1がコマンド等の信号を送信すると、その送信信号の一部が反射や回り込みにより受信回路に入り込みノイズとなる。本実施形態によれば、ノイズ検出期間においてもアンチコリジョン処理と同じく要求コマンドReqを送信するので、上記反射や回り込みのノイズまで含めてアンチコリジョン処理と同じノイズ条件とすることができ、より正確な誤認識率を算出できる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
上記各実施形態では、要求コマンドReqに対する応答のために用いられるタイムスロット数Nb(=5)よりも多い数Na(=8)のタイムスロットからなるノイズ検出期間において受信処理を行って誤認識率を求めたが、Na=NbまたはNa<Nbであってもよい。ただし、正確な誤認識率を求めるためには、Na>Nbとすることが好ましい。
要求コマンドReqの送信に対する受信処理を実行するごとに上述した終了判定(衝突率が誤認識率よりも低く且つタグ2からの識別情報IDが検出されないこと)を行い、所定回以上(例えば2回以上)繰り返し終了判定条件を満たす場合に認識処理を終了するように構成してもよい。これにより、タグ2の認識漏れを防止でき、検出率(認識率)を高めることができる。
誤認識率を求めるノイズ検出期間は、アンチコリジョン処理の途中に設けてもよい。また、1つの認識処理の期間中に誤認識率を複数回算出し、最新の誤認識率を用いて終了判定を行ってもよい。
上記各実施形態では、スロットアロハ方式(タイムスロット方式)によるアンチコリジョン処理を用いたが、スロットマーカ方式によるアンチコリジョン処理を用いてもよい。
第2の実施形態において、応答禁止コマンドの送信に替えて、要求コマンドReqに応答禁止コマンドを含ませてもよい。
RFIDタグ用リーダライタに限らず、RFIDタグ用リーダに対しても同様に適用できる。
本発明の第1の実施形態を示すタグ認識処理のシーケンス図 リーダライタの電気的構成を示す機能ブロック図 リーダライタとRFIDタグとの間の通信態様を模式的に示す図 (a)はタグ認識処理のフローチャート、(b)はアンチコリジョン処理のフローチャート (a)はリーダライタが送信する要求コマンドReqと選択コマンドSelectの構成図、(b)はタグからの識別情報を含む応答の構成図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図で、(a)はノイズがない場合のシーケンス図、(b)はノイズがある場合のシーケンス図
符号の説明
図面中、1はリーダライタ(RFIDタグ用リーダ)、2はRFIDタグ、3は制御部(衝突率演算手段、判定手段)である。

Claims (6)

  1. 通信可能範囲にあるRFIDタグを認識するため識別情報要求コマンドを送信し、それに応じて認識されていないRFIDタグからそれぞれランダムに決定したタイムスロットで送信される識別情報を受信し、その受信処理で受信エラーが検出された場合に識別情報要求コマンドを再送信するアンチコリジョン処理を実行するRFIDタグ用リーダにおいて、
    前記各識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理で受信エラーが検出されたタイムスロットの割合を示す衝突率を演算する衝突率演算手段と、
    この衝突率演算手段により演算された衝突率と前記RFIDタグからの送信がない状態で受信エラーが検出されるタイムスロットの割合を示す誤認識率とに基づいて、前記アンチコリジョン処理によるRFIDタグの認識処理の終了を判定する判定手段とを備えていることを特徴とするRFIDタグ用リーダ。
  2. 前記判定手段は、前記各識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理において、前記衝突率演算手段により演算された衝突率が前記誤認識率よりも低く且つ前記RFIDタグからの識別情報が検出されなかったことを以って前記RFIDタグの認識処理の終了条件とすることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ用リーダ。
  3. 前記判定手段は、前記RFIDタグからの送信がない状態で、少なくとも前記識別情報要求コマンドに対する応答のために用いられるタイムスロット数よりも多いタイムスロットからなる検出期間において受信処理を行い、その検出期間のタイムスロットのうち受信エラーが検出されたタイムスロットの割合に基づいて前記誤認識率を求めることを特徴とする請求項1または2記載のRFIDタグ用リーダ。
  4. 前記判定手段は、前記RFIDタグからの応答を禁止する応答禁止コマンドを送信した後、前記識別情報要求コマンドを送信し、その応答のために用いられるタイムスロットからなる検出期間において受信処理を行い、その検出期間のタイムスロットのうち受信エラーが生じたタイムスロットの割合に基づいて前記誤認識率を求めることを特徴とする請求項1または2記載のRFIDタグ用リーダ。
  5. 前記判定手段は、前記アンチコリジョン処理によるRFIDタグの認識処理を実行する前に、前記検出期間を設けて前記誤認識率を求めることを特徴とする請求項3または4記載のRFIDタグ用リーダ。
  6. 前記判定手段は、前記識別情報要求コマンドの送信に対する受信処理を実行するごとに前記RFIDタグの認識処理の終了を判定し、2回以上繰り返し終了条件を満たす判定をした場合に前記RFIDタグの認識処理を終了させることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のRFIDタグ用リーダ。
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