JP4572894B2 - 無線タグリーダ - Google Patents

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本発明は、複数の無線タグとの間でアンチコリジョン方式により通信を行う無線タグリーダに関する。
従来より、複数の無線タグとの間で通信を行うためのアンチコリジョン方式については、様々な技術が提案されているが、複数のタグとの間で発生する衝突の検出は、例えば特許文献1に開示されているように、復調した受信データの信号レベルなどに基づいて行うようになっている。
特開2000−131423号公報
しかしながら、実際の通信において、無線タグリーダが複数の無線タグと通信を試行した結果その通信が失敗となるケースには、複数のタグによる応答が衝突した場合とは別に、通信がノイズの影響を受けた場合も存在するはずである。従って、そのような場合分けができれば、通信を再試行する場合に、夫々のケースに応じて最適な対応を採ることにより次回の通信を成功させる確率を向上させることが可能となる。
ところが、特許文献1のような構成では、通信の失敗に関して2つのケースは弁別できないため、通信効率を向上させることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の無線タグとの間の通信が失敗した原因が、ノイズによる可能性が高いのか、衝突の発生による可能性が高いのかを妥当に推定して、次回の通信を試行することができる無線タグリーダを提供することにある。
請求項1記載の無線タグリーダによれば、受信状態検出手段は、複数の無線タグに質問信号を送信する通信確立処理において、IDを取得できたタグ数B,通信エラーが発生した通信スロット数Cを検出し、受信状態推定手段は、通信確立処理における空き通信スロット数Aと、前記タグ数B,前記エラー通信スロット数Cとに基づいて、受信信号に対するノイズ混入程度の高低と、衝突発生頻度の高低とを推定する。そして、通信制御手段は、受信状態推定手段によって、(1)ノイズ混入程度が高いと推定されると受信感度を低下させ、(2)衝突発生頻度が高いと推定されると次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを増やし、(3)ノイズ混入程度,並びに衝突発生頻度が何れも低いと推定されると、次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを減らすように制御する。
即ち、受信状態推定手段は、各数A,B,Cの割合に応じて、ノイズ混入程度の高低と、衝突発生頻度の高低とを妥当に推定することが可能となる。そして、通信制御手段が、その推定結果に応じて上記のケース(1)ではノイズをより受信し難くするように受信感度を低下させ、ケース(2)では総通信スロット数Sを増やして衝突が発生する確率を低下させ、ケース(3)では総通信スロット数Sを減らして通信確立処理に要する時間を短縮する。従って、総じて通信効率を向上させることができる。
請求項2記載の無線タグリーダによれば、受信状態検出手段は、エラー通信スロット数Cを、無線タグによって送信されるプリアンブル信号の一部に該当する信号パターンを受信した通信スロット数として検出する。即ち、無線タグリーダがプリアンブル信号パターンの一部だけを受信した場合は、通信が途中で失敗した可能性が高いことを示すので、エラー通信スロット数Cを適切に検出することができる。
請求項3記載の無線タグリーダによれば、受信状態推定手段は、(1):(A>C>B)が成り立てばノイズ混入程度が高いと推定し、(2):(C>A+B)が成り立てば衝突発生頻度が高いと推定し、(3):(3C<A+B)が成り立てばノイズ混入程度,並びに衝突発生頻度が何れも低いと推定する。即ち、上記のケース(1)は、空きスロット数Aが十分であり衝突が発生する可能性が低いにもかかわらず、エラー通信スロット数CがID取得タグ数Bを上回っているため、ノイズ混入程度が高いと推定するのが妥当である。
また、ケース(2)は、エラー通信スロット数Cについて、衝突は2つのタグ間で発生する可能性が高いと言えるので、エラー通信スロット数Cの2倍が全スロット数(A+B+C)を超えていれば、その状態を裏付けることになる。即ち、
2C>A+B+C → C>A+B
となる。また、ケース(3)については、一般的な無線タグリーダが次回の通信確立処理の通信スロット数を減らす場合は、1/2に設定するものが多い。そして、エラー通信スロット数Cの2倍が、次回に減らすことを想定した全スロット数(A+B+C)の1/2を下回るようであれば、その状態は、衝突が発生しているとしても空きスロット数Aが相対的に多く、通信確立処理が冗長化していることを示す。即ち、
2C<(A+B+C)/2 → 3C<A+B
となる。従って、受信状態推定手段は、各ケース(1)〜(3)を妥当に推定することができる。
請求項4記載の無線タグリーダによれば、受信状態推定手段は、プリアンブル信号のパターンを全て受信できたがIDを取得できなかった通信スロット数Dが、前記パターンを所定の割合以下しか受信できなかった通信スロット数Eの所定倍率αを超えている場合に(D>αE)、ノイズ混入程度が高いと推定する。この場合、上記の各スロット数E,Dは、エラー通信スロット数Cの一部となる(C>D+E)。
即ち、プリアンブル信号のパターンを全て受信できた通信スロット数Dについてはノイズの影響を受けた可能性が高く、同パターンを一部しか受信できなかった通信スロット数Eについては衝突が発生した可能性が高いとみなせるので、条件(D>αE)が成立するようであれば、ノイズ混入程度が高いと妥当に推定することができる。
請求項5記載の無線タグリーダによれば、受信状態推定手段は、通信確立処理において、無線タグが選択した任意の通信スロットを使用して応答したものに対しIDの送信を要求したにもかかわらず、IDが取得できなかった場合はノイズ混入程度が高いと推定する。即ち、上記の状態は、通信確立処理中に衝突は発生しなかったがIDは取得できなかったケースであるから、ノイズ混入程度が高いと妥当に推定することができる。
請求項6記載の無線タグリーダによれば、通信制御手段は、一度次回に総通信スロット数Sを増やすように制御したのに続いて、再度同様に総通信スロット数Sを増やすべきとの判定になった場合は、その次の通信確立処理で総通信スロット数Sを増やさずに、受信感度を低下させるように受信手段を制御する。
即ち、次回に総通信スロット数Sを増やすのは衝突が発生した可能性が高いことに対応した制御であるが、それでも次回の通信確立処理で状況の改善が図られないとすれば、受信状態の推定に誤りがあったと想定することもできる。従って、「衝突発生」の推定を見直して「ノイズ混入」の可能性を考慮し受信感度を低下させて対応することで、次回に通信を成功させる可能性を高めることができる。
請求項7記載の無線タグリーダによれば、通信制御手段は、一度次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを減らすように制御したのに続き、再度同様に総通信スロット数Sを減らすべきとの判定になると、その次の通信確立処理では総通信スロット数Sを減らさず、受信感度を向上させるように受信手段を制御する。
即ち、次回に総通信スロット数Sを減らすのは、空きスロット数が多いと推定した結果に対応した制御であるが、それに引き続き更に総通信スロット数Sを減らすと判定された場合は、受信感度が低過ぎるためタグリーダが無線タグからの応答信号を良好に受信できていない、という推定も成り立つ。そこで、受信感度を向上させて対応することで、次回に通信を成功させる可能性を高めることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5も参照して説明する。図4は、無線タグとの間で非接触通信を行うリーダライタの電気的構成を示すブロック図である。リーダライタ(無線タグリーダ)は、マイクロコンピュータにより構成される制御部(受信状態検出手段,受信状態推定手段,通信制御手段)1、送信回路(送信手段)2、送信アンテナ(送信手段)3、受信アンテナ(受信手段)4、受信回路(受信手段)5などから構成されている。
送信回路2は、制御部1から指令された送信周波数に対応した搬送波信号(キャリア信号)を生成する発振器6、搬送波信号を制御部1から出力される送信データに応じて変調する変調部7、および被変調信号を増幅し、送信アンテナ3を介して電波信号として送信するアンプ8から構成されている。また、受信回路5は、受信アンテナ4を介して受信した信号を復調する復調部9と、アンプ10と、復調された受信信号から受信データを復号する復号部11とから構成されている。
制御部1は、無線タグに電力を供給しつつ無線タグとの間で通信を行い、無線タグに対してデータの書き込みとデータの読み出しを行うもので、CPUなどで構成される処理部12やメモリ13などを備えている。また、制御部1は、受信回路5を構成するアンプ10のゲインを調整することで、受信感度を制御するようになっている。
以上がリーダライタ14を構成している。尚、本実施例のリーダライタ14は、後述するように制御部1によって実行される処理内容に特徴を備えており、その他のハードウエアは一般的なリーダライタと同様である。
そして、本実施例では、リーダライタ14(RW)が、例えば図5に示すように、4つの無線タグ(以下、単にタグと称す)15(1)〜15(4)(TAG1〜TAG4)との間で通信を行う場合を想定する。
次に、本実施例の作用について図1乃至図3も参照して説明する。図1は、リーダライタ14の、主として制御部1により実行される通信処理内容を示すフローチャートである。先ず、制御部1は、アンチコリジョンサブラウンド(通信確立処理)を実行する(ステップS1)。このアンチコリジョンサブラウンドとは、リーダライタ14がタグ15に対して質問信号(Query)を送信することで、それに対して応答したタグ15よりIDを取得する一連の処理である。
図2は、タグ数が「4」である場合について示す、アンチコリジョンサブラウンドのタイミングチャート例である。リーダライタ14が質問信号を送信すると(図2(a)参照)、各タグ15(1)〜14(4)がその質問信号を受信して内部で例えば16ビットの乱数(RN16)を発生させる。そして、その乱数に応じてリーダライタ14に応答する通信スロット数を決定し、夫々が発生させた乱数をリーダライタ14に返信する。
図2の例では、(b),(d)に示すタグ15(1),14(3)が共に通信スロット(2)を選択した結果、衝突が発生して通信は失敗となる。また、(c),(e)に示すタグ15(2),14(4)は、夫々通信スロット(3),(4)を選択しており、タグ15(2)については、通信が成功し、応答で返した乱数RN16がリーダライタ14によって受信される。すると、リーダライタ14は、その通信スロット(3)内で引き続き、受信した乱数RN16をタグ側に送信することでID要求を行い、タグ15(2)は、その乱数RN16の受信に応答して自身のIDをリーダライタ14に返信する。
また、通信スロット(4)におけるタグ15(4)については、応答信号にノイズが重畳されたことにより、通信が失敗となっている。
図3は、通信スロット(2),(4)のように通信が失敗となったことを制御部1が判断する条件の一例を示す。即ち、タグ15がリーダライタ14に応答を返す場合は、その応答信号の先頭に、応答の開始を識別するためのプリアンブルを付加するようになっている。このプリアンブルは、データ「1,0」を(プロトコルによっては「1,0」以外の「×」も)所定のパターンで組み合わせたものである。そこで、リーダライタ14側では、タグ15側が応答を返した場合に、例えば、(1)プリアンブルの冒頭を受信し、信号レベルが所定値超えて上昇したことにより、タグ15が存在していると判断できる。
また、プリアンブルを一部でも受信して検出できた場合は、(2)そのデータパターンのマッチングがX(<100)%以上となったことで、より確実にタグ15が存在していると判断できる。更に、プリアンブルを全て受信して検出できた場合は、(3)そのデータパターンが完全(100%)一致したことで、確実にタグ15が存在していると判断できる。この場合、その後に続くデータ本体の受信が失敗したことは、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号等を用いたエラー検出により判定される。本実施例では、(2)によって通信エラーを判定するものとする。
再び、図1を参照する。ステップS1での以上のようなアンチコリジョンサブラウンドにおいて、リーダライタ14の制御部1は、空き通信スロット数A,ID取得タグ数B,エラー通信スロット数Cを夫々取得するようになっている。図2の例では、A=1,B=1,C=2となる。
続くステップS2において、制御部1は、ステップS1にて計数したID取得タグ数B,エラー通信スロット数Cの和(B+C)が「0」か否かを判断する。ここで、和(B+C)が「0」の場合は、応答を返そうとしたタグ15が存在しなかったことを示すので処理を終了し、和(B+C)が「0」でなければ、次のステップS3に進む。
ステップS3において、制御部1は、各数A,B,Cが、(A>C>B)の関係にあるか否かを判断する。即ち、上記の関係が成り立つのは(「YES」)、空きスロット数Aが十分であり、衝突が発生する可能性が低いにもかかわらず、エラー通信スロット数CがID取得タグ数Bを上回っているため、通信エラーの発生原因はノイズが混入してその影響を受けたことによる(ノイズ混入程度が高い)と推定できる。従って、アンプ10のゲインを下げて受信感度を低下させ(ステップS7)、リーダライタ14が余分なノイズを受信し難くなるようにする。
一方、ステップS3において上記の関係が成り立たなかった場合(「NO」)、制御部1は、空き通信スロット数A,ID取得タグ数Bの和(A+B)を評価する(ステップS4)。通信エラーがタグ15間の応答衝突によるものとすれば、その衝突は、2つのタグ間で発生していると想定するのが妥当である(一般に、3つ以上のタグの応答が衝突する可能性は極めて低い)。そこで、エラー通信スロット数Cの2倍が総スロット数S(=A+B+C)を超えていれば、その状態を裏付けることになる(衝突発生頻度が高い)。即ち、
2C>A+B+C
C>A+B
という関係が成り立つ場合は、衝突をより回避し易くするように、次回のアンチコリジョンサブラウンドに設定する総通信スロット数Sを、例えば、2倍に増やすように設定する(ステップS6)。
また、次回のアンチコリジョンサブラウンドに設定する総通信スロット数Sを減らす場合に、1/2にするリーダライタ14の場合(実際に、このように設定しているリーダが多い)、エラー通信スロット数Cの2倍が、次回に減らして設定するスロット数(A+B+C)/2を下回るようであれば、衝突が発生しているとしても空きスロット数Aが相対的に多く、通信確立処理が冗長化していることを示す。即ち、
2C<(A+B+C)/2
3C<A+B
となる。従って、上記の条件が成り立つ場合は、次回のアンチコリジョンサブラウンドに設定する総通信スロット数Sを1/2にすることで(ステップS5)、通信処理時間の短縮を図る。
また、ステップS4において、和(A+B)について上記の何れの条件も成立せず、
3C≧A+B≧C
となる場合は、何れについても明確な傾向を示していないことになるので、次回のアンチコリジョンサブラウンドの総通信スロット数Sを現状のままとして様子を見る。
以上のように本実施例によれば、リーダライタ14の制御部1は、アンチコリジョンサブラウンドにおいて、IDを取得できたタグ数B,通信エラーが発生した通信スロット数Cを検出し、それらと空き通信スロット数Aとに基づいて、受信信号に対するノイズ混入程度の高低と衝突発生頻度の高低とを推定する。
そして、ノイズ混入程度が高いと推定すると受信感度を低下させ、衝突発生頻度が高いと推定すると次回のアンチコリジョンサブラウンドに設定する総通信スロット数Sを増やし、ノイズ混入程度,並びに衝突発生頻度が何れも低いと推定すると、次回に設定する総通信スロット数Sを減らすようにした。従って、制御部1は、ノイズ混入程度の高低と、衝突発生頻度の高低とを妥当に推定し、夫々のケースに応じて適切な対応を行なうことで、総じて通信効率を向上させることができる。
また、制御部1は、エラー通信スロット数Cを、タグ14によって送信されるプリアンブル信号の一部に該当する信号パターンを受信した通信スロット数として検出するので、エラー通信スロット数Cを適切に検出することができる。更に、制御部1は、(A>C>B)が成り立てばノイズ混入程度が高いと推定し、(C>A+B)が成り立てば衝突発生頻度が高いと推定し、(3C<A+B)が成り立てばノイズ混入程度,並びに衝突発生頻度が何れも低いと推定するので、各数A,B,Cの割合に応じて、夫々のケースを妥当に推定することができる。
(第2実施例)
図6は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図6は第1実施例の図1相当図であり、制御部1による処理内容が第1実施例と若干相違している。ステップS1に替わるステップS11において、制御部1は、各数A,B,Cに加えて、エラー通信スロット数Cの内、プリアンブル信号パターンは全て受信できたがIDを取得できなかった通信スロット数Dと、プリアンブル信号パターンを所定の割合(例えば、60%)以下しか受信できなかった通信スロット数Eも計数する。
そして、ステップS3に替わるステップS12では、通信スロット数Dが、通信スロット数Eの所定倍率:α倍を超えているか(D>αE)否かを判断し、超えていれば(「YES」)ステップS7に、超えていなければ(「NO」)ステップS4に移行する。即ち、通信スロット数Dについてはノイズの影響を受けた可能性が高く、通信スロット数Eについては衝突が発生した可能性が高いとみなせるので、条件(D>αE)が成立するようであれば、ノイズ混入程度が高いと妥当に推定することができる。
(第3実施例)
図7及び図8は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。図7,図8は第1実施例の図1,図2相当図であり、ステップS1に替わるステップS13において、制御部1は、各数A,B,Cに加えて、エラー通信スロット数Cの内、乱数RN16による応答信号を受信してID要求を行ったにもかかわらず、IDを取得できなかった通信スロット数Fも計数する。
そして、ステップS3に替わるステップS14では、通信スロット数Fが(>0)か否かを判断し、(F>0)であれば(「YES」)ステップS7に、(F=0)であれば(「NO」)ステップS4に移行する。即ち、図8に示すように、リーダライタ14がタグ15に対してID要求を行う段階で、その通信スロットでは衝突が発生していないことが確定しており、それでもIDを取得できなかった場合はノイズの影響を受けたとみなせるので、条件(F>0)が成立するようであれば、ノイズ混入程度が高いとより確実に推定することができる。
(第4実施例)
図9は本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。図9は図1相当図であり、ステップS5,S6を実行すると、制御部1は、例えば、メモリ13内のフラグ格納領域に、DECフラグ,INCフラグを夫々セットする(ステップS18,S20)。そして、ステップS4より条件分岐してステップS5,S6に移行する前に、その時点で既にDECフラグ,INCフラグが夫々セットされているか否かを判断し(ステップS15,S19)、各フラグがセットされていないことを確認した上で(「NO」)ステップS5,S6に移行する。
一方、ステップS15,S19において、既にDECフラグ,INCフラグが夫々セットされている場合は(「YES」)、対応するフラグをリセットしてから(ステップS16,S21)ステップS17,S7に移行する。ステップS17では、受信感度を上げるようにアンプ10のゲインを調整する。
即ち、ステップS5により次回に総通信スロット数Sを減らすのは、空きスロット数Aが多いと推定した結果に対応した制御であるが、それ引き続き更に総通信スロット数Sを減らすと判定された場合は、受信感度が低過ぎるためリーダライタ14がタグ15からの応答信号を良好に受信できていない、という推定も成り立つ。そこで、ステップS17に移行し、受信感度を向上させて対応することで、次回に通信を成功させる可能性を高めることができる。
また、ステップS6により次回に総通信スロット数Sを増やすのは衝突が発生した可能性が高いことに対応した制御であるが、それでも次回の通信確立処理で状況の改善が図られないとすれば、受信状態の推定に誤りがあったと想定することもできる。従って、「衝突発生」の推定を見直して「ノイズ混入」の可能性を考慮し、ステップS7に移行して受信感度を低下させて対応することで、次回に通信を成功させる可能性を高めることができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形が可能である。
第1実施例と、第2又は第3実施例とを組み合わせて、ステップS3で「NO」と判断した場合にステップS12又はS14を実行しても良い。
ステップS3,S4の判断条件は、推定に妥当性を与え得る範囲で適宜設定して良い。
3つ以下や5つ以上のタグ15との間で通信を行っても良い。
「通信の確立」には、リーダライタ14がタグ15のIDを取得した後、当該タグ15の状態について「読取り完了」を示すフラグがセットされることを含む。
受信感度を下げる,又は上げるという調整は、受信信号より復調したデータを復号する場合の判定閾値を下げる,又は上げることで行っても良い。
「通信スロット」には、ある信号をトリガとして区切られる所定の時間枠(タイムスロット)を含むものとする。
無線タグからのデータ読出し機能のみを備えたタグリーダに適用しても良い。
本発明の第1実施例であり、リーダライタの制御部によって実行される通信処理内容を示すフローチャート タグ数が「4」の場合について示す、アンチコリジョンサブラウンドのタイミングチャート 通信が失敗となったことを制御部が判断する条件の一例を示す図 リーダライタの電気的構成を示すブロック図 リーダライタが複数の無線タグとの間で通信を行う状態を説明する図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は制御部(受信状態検出手段,受信状態推定手段,通信制御手段)、2は送信回路(送信手段)、3は送信アンテナ(送信手段)、4は受信アンテナ(受信手段)、5は受信回路(受信手段)、14はリーダライタ(無線タグリーダ)、15は無線タグを示す。

Claims (7)

  1. 複数の無線タグに質問信号を送信することで、前記無線タグが所定範囲内で選択した任意の通信スロットを使用して応答すると、その応答した無線タグよりIDを取得するように通信確立処理を行うアンチコリジョン方式を採用する無線タグリーダにおいて、
    前記通信確立処理において、IDを取得できたタグ数B,通信エラーが発生した通信スロット数Cを検出する受信状態検出手段と、
    前記通信確立処理における空き通信スロット数A(=S−B−C,Sは総通信スロット数)と、前記タグ数B,前記エラー通信スロット数Cとに基づいて、受信信号に対するノイズ混入程度の高低と、衝突(コリジョン)発生頻度の高低とを推定する受信状態推定手段と、
    この受信状態推定手段により、
    前記ノイズ混入程度が高いと推定されると、受信感度を低下させるように受信手段を制御し、
    前記衝突発生頻度が高いと推定されると、次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを増やすように送信手段を制御し、
    前記ノイズ混入程度,並びに前記衝突発生頻度が何れも低いと推定されると、次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを減らすように前記送信手段を制御する通信制御手段とを備えることを特徴とする無線タグリーダ。
  2. 前記受信状態検出手段は、前記エラー通信スロット数Cを、前記無線タグによって送信されるプリアンブル信号の一部に該当する信号パターンを受信した通信スロット数として検出することを特徴とする請求項1記載の無線タグリーダ。
  3. 前記受信状態推定手段は、
    ・A>C>Bが成り立つ場合に、前記ノイズ混入程度が高いと推定し、
    ・C>A+Bが成り立つ場合に、前記衝突発生頻度が高いと推定し、
    ・3C<A+Bが成り立つ場合に、前記ノイズ混入程度,並びに前記衝突発生頻度が何れも低いと推定することを特徴とする請求項1又は2記載の無線タグリーダ。
  4. 前記受信状態検出手段は、前記無線タグによって送信されるプリアンブル信号のパターンの受信割合を検出し、プリアンブル信号のパターンを全て受信できたがIDを取得できなかった通信スロット数Dと、前記パターンを所定の割合以下しか受信できなかった通信スロット数Eとを取得し、
    前記受信状態推定手段は、前記スロット数Dが、前記スロット数Eの所定倍率を超えている場合に、前記ノイズ混入程度が高いと推定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の無線タグリーダ。
  5. 前記受信状態推定手段は、前記通信確立処理において、前記無線タグが選択した任意の通信スロットを使用して応答したものに対しIDの送信を要求したにもかかわらず、IDが取得できなかった場合は、前記ノイズ混入程度が高いと推定することを特徴とする請求項1又は2記載の無線タグリーダ。
  6. 前記通信制御手段は、一度次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを増やすように制御したにもかかわらず、再度同様に総通信スロット数Sを増やすべきとの判定になった場合は、その次の通信確立処理では総通信スロット数Sを増やすことなく、受信感度を低下させるように前記受信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の無線タグリーダ。
  7. 前記通信制御手段は、一度次回の通信確立処理に設定する総通信スロット数Sを減らすように制御したにもかかわらず、再度同様に総通信スロット数Sを減らすべきとの判定になった場合は、その次の通信確立処理では総通信スロット数Sを減らすことなく、受信感度を向上させるように前記受信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の無線タグリーダ。
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