JP4839636B2 - 環状オレフィン系ポリマーの製造方法 - Google Patents

環状オレフィン系ポリマーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4839636B2
JP4839636B2 JP2005059709A JP2005059709A JP4839636B2 JP 4839636 B2 JP4839636 B2 JP 4839636B2 JP 2005059709 A JP2005059709 A JP 2005059709A JP 2005059709 A JP2005059709 A JP 2005059709A JP 4839636 B2 JP4839636 B2 JP 4839636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclic olefin
solution
norbornene
group
olefin monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005059709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006241327A (ja
Inventor
智仁 大槻
康二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2005059709A priority Critical patent/JP4839636B2/ja
Publication of JP2006241327A publication Critical patent/JP2006241327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4839636B2 publication Critical patent/JP4839636B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、環状オレフィン系ポリマーの製造方法に関するものである。
従来の環状オレフィンポリマーの製造方法としては、熱重合する方法や、チタン化合物と有機アルミニウム化合物からなるチタン系触媒、バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物からなるバナジウム系触媒などを使用して重合する方法がよく知られている(例えば、特許文献1参照。)。熱重合では、高温度で長時間の反応時間が必要であり高分子量体が得にくく、また、これらの触媒系を用いた場合、環状オレフィンの反応性が乏しく、大量の環状オレフィンを用いると触媒活性が損なわれ、更には、開環重合や異性化反応などの副反応が起こりやすいという欠点がある。また、バッチ反応では、かく拌により系中を均一化させるが、かく拌されない部位があり全体が均一にかく拌されているとはいいがたい。そのため、必ずしも反応が均一に進行していないと考えられる。従って、分子量分布が広いものとなったり、共重合体においては目的とする反応比で得られず不均一な構造となることがあった。
特開昭50−1192号公報
本発明の目的は、環状オレフィンなどの構造を有する樹脂の製造において、分子量分布が狭い樹脂が得られ、共重合体とするときに共重合比をコントロールし、しかも短時間に環状オレフィン系ポリマーを製造することができる製造方法を提供することである。
本発明は、環状オレフィンモノマー(A)を含む第1溶液と、前記第1溶液の環状オレフィンモノマーと同じ環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜106μm2の微細構造と、前記環状オレフィンモノマー(A)と該環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)との反応領域とを有する中空混合機に導入し、混合して環状オレフィン系ポリマーを製造する方法であって、前記第1溶液の環状オレフィンモノマー(A)に対する前記第2溶液の環状オレフィンモノマー(A)または環状オレフィンモノマー(B)との反応領域における反応モル比(AまたはB/A)を、第1溶液と第2溶液の濃度および/または前記第1中空流路部と第2中空流路部とにおける第1溶液と第2溶液の線速度により調整することを特徴とする環状オレフィン系ポリマーの製造方法である。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法は、前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方または両方に、連鎖移動剤(C)を含むことが好ましく、これにより、得られるポリマーの分子量を調整することが容易となる。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法において、前記第1溶液と第2溶液は、少なくとも一方に触媒を含むことが好ましく、更には、前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方に触媒を含み、他方に触媒助剤を含むことがより好ましい。これらにより、反応を促進することができる。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法において、前記第1溶液および第2溶液の線速度は、それぞれ10-5〜103m/秒であることが好ましい、これによりモノマー同士の混合効率を向上させることができ、また均一に反応させることができる。また、前記反応領域における反応温度を、80℃±20℃に制御して行うことが好ましい。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法において、前記中空混合機は、前記微細構造を複数有するものを用いることが好ましい。これにより、生産性を向上させることがきる。
さらに、本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法にポリマーは、さらに水素添加することもできる。
本発明によれば、環状オレフィン系ポリマーの重合生成物を短時間に生成させることができ、しかも、従来法に比べて分子量分布も狭く、また、共重合体とするときに共重合比も制御した環状オレフィン系ポリマーを得ることができる。
本発明は、環状オレフィンモノマー(A)を含む第1溶液と、前記第1溶液の環状オレフィンモノマーと同じ環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜106μm2の微細構造と、前記環状オレフィンモノマー(A)と該環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)との反応領域とを有する中空混合機に導入し、高速均一混合して環状オレフィン系ポリマーを製造する方法であって、前記第1溶液の環状オレフィンモノマー(A)に対する前記第2溶液の環状オレフィンモノマー(A)または環状オレフィンモノマー(B)との反応領域における反応モル比(AまたはB/A)を、第1溶液と第2溶液の濃度および/または前記第1中空流路部と第2中空流路部での第1溶液と第2溶液の線速度により調整することを特徴とする環状オレフィン系ポリマーの製造方法である。これにより、環状オレフィン系ポリマーの重合生成物を短時間に生成させることができ、しかも、従来法に比べて分子量分布も狭く、また、共重合体とするときに共重合比も制御した環状オレフィン系ポリマーを得ることができる。
また、本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法において、前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方または両方に、連鎖移動剤(C)を含むことが好ましく、これにより、得られるポリマーの分子量を調整することが容易となる。また、前記第1溶液と第2溶液は、少なくとも一方に触媒を含むことが好ましく、更には、前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方に触媒を含み、他方に触媒助剤を含むことがより好ましい。これらにより、反応を促進することができる。
本発明によれば、環状オレフィン系ポリマーとして、例えば、環状オレフィンモノマ−の(共)重合体やこれらの共重合体の水素添加物などが製造でき、さらには、環状オレフィンモノマ−とアルキルオレフィンなどの該環状オレフィンと共重合可能な他のモノマ−との共重合体も得ることができる。これらの環状オレフィン系ポリマーには付加(共)重合体と開環重合体とがある。なお、共重合体としてはランダム重合体、ブロック重合体などいずれの重合体も製造できる。しかも、従来法に比べて高速に分布も狭く、また、共重合比も制御された環状オレフィン系ポリマーを得ることができる。
本発明で得られる環状オレフィン系ポリマーの付加重合体としては、例えば、(1)環状オレフィンモノマ−を付加(共)重合させて得られる環状オレフィンモノマ−の付加(共)重合体などが挙げられ、さらには、(2)環状オレフィンモノマ−と非共役ジエン、および必要に応じて他のモノマ−との付加共重合体が挙げられる。
本発明で得られる環状オレフィン系ポリマーの開環重合体としては、例えば、(3)環状オレフィンモノマ−の開環(共)重合体、及び必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂などが挙げられる。
本発明における製造工程と、製造に用いる中空混合機を有する反応装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施一形態の全体構成を簡略化して示す斜視図である。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法の製造工程としては、第1溶液を第1供給源001から、また、第2溶液を第2供給源002から、それぞれ第1中空流路005および第2中空流路006を経由して、微細な構造を有する中空混合機003に連続的に供給し、中空混合機003内にフローセル型の反応領域として設けられた混合空間004において、第1溶液と第2溶液が混合されて、反応が起こり、環状オレフィン系ポリマーが生成するものである。ここで、混合空間004における混合効率を向上させるために、前記第1溶液と前記第2溶液は中空流路である微小空間007において、複数の層状に供給されて混合されるように、微小空間の構造を層状とすることが好ましい。
本発明において、上記反応領域としては、各反応材料を微細構造の入口中空部より供給した流れを、微細構造より液送されて、それぞれが接触する合流領域と、混合および反応が進む合流後の領域を含む、混合および反応を行うための空間である。
図2は、微細構造を有する中空混合機003から構成される反応装置の例を示す断面図である。
本発明に用いる反応装置としては、シリンジポンプやプランジャーポンプなどの供給装置を用いて、第1溶液および第2溶液を供給源001,002より、それぞれ入口接続部材009,010から、第1中空流路および第2中空流路が設けられた微細構造である微細加工部材015より混合空間に供給されるように構成されているものを用いることができる。図2における例では、前記微細加工部材015は保持部材013に収納され、混合部材012は、保持部材013の微細加工部材015上に配置され、それぞれの供給源より供給された前記第1溶液と前記第2溶液の流れは、微細加工部材より混合部材へとT字型の流れとする例を挙げるが、これらの部材の配置としてはY字型などであっても良い。また、前記混合空間は前記微細構造を構成する第1中空流路および第2中空流路上に配置し、絞られた形状とすることが好ましく、さらに出口部にスリット型の空間である出口スリット016を設けることにより、混合効率が向上させることができる。
前記第1溶液と第2溶液は、前記中空混合機内の混合空間で合流し、混合されて反応し、環状オレフィン系ポリマーを短時間で生成し、出口接続部011より排出される。より生産性を向上させるため、中空混合機003において、前記第1中空流路と第2中空流路から構成される微細構造(微細加工部材)、さらには混合空間を複数設けると好ましく、具体的にはこれらを並列に複数接続することが好ましい。なお、反応温度を制御の方法としては、混合空間近傍に温度制御部を設けて制御する方法、中空混合機を温度制御された水浴内に浸す方法が挙げられる。
図3は、保持部材013に装着された微細加工部材015の平面図およびその拡大図である。
前記微細構造について更に詳しく説明すると、微細加工部材015には、第1の供給源と第2の供給源からの供給口となる入口中空部017,018が設けられ、第1溶液と第2溶液は、各入口中空部017,018から微細な中空流路(第1中空流路、第2中空流路)019,020に導入され、さらに、第1溶液は第1中空流路より、第2溶液は第2中空流路より、それぞれ層状に、入口中空部からの溶液の流れに対し垂直方向に導入され、しかも、前記それぞれの溶液の層状流れが交互に接触するような構造として、その後に設けられた反応領域である微小混合空間において、層状流れを混合することが好ましく、前記混合空間は反応領域となる幅方向に細長い水平断面が矩形型である混合空間を有する出口スリット部016に供給されるように構成されると良いが、前記混合空間は、前記微細構造における断面積と同じ断面積を有していても良い。
前記微細構造について、さらに具体的に述べると、上記の第1および第2中空流路019,020は、各入口空間部017,018間にわたってジグザグ状に形成されていることが混合において好ましい。また、第1中空流路019と第2中空流路020とは、複数、例えば、10〜20の流路が、隣接して交互に設けられることが好ましい。
また、中空混合機において、微細構造は102〜106μm2の断面積を有するが好ましく、微細構造における第1および第2中空流路019,020の幅D1,D2は、1〜1000μmが好ましく、10〜500μmであることがより好ましく、25〜60μmであることがさらに好ましい。また、隔壁021の厚みD3は、例えば10〜40μm,例えば10μmであり、一方、深さD4は、例えば10〜500μm、例えば400μmである。
本発明に用いる環状オレフィンモノマーとしては、例えば、シクロヘキセン、シクロオクテン等の単環体、ノルボルネン、ノルボルナジエン、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン、ジヒドロトリシクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエン、ジヒドロテトラシクロペンタジエン等の多環体、これらのモノマーに官能基が結合した置換体などが挙げられる。これらの中でも、ノルボルネンモノマーから得られるノルボルネン系樹脂は、一般に、その主鎖骨格が脂環構造であるため低吸湿性を有し、また、その付加重合体は耐熱性にも優れる。前記ノルボルネンモノマーとしては、例えば、下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
Figure 0004839636
式(1)中のXは、それぞれ独立して−CH2−、−CH2CH2−または−O−を示す。R1〜R4は、それぞれ独立して水素原子、炭化水素基、炭素数1〜12の極性基または該極性基を含む基などを示す。nは0〜5の整数を示し、その繰り返しは異なっていても良い。
前記炭化水素基としては、炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ビニル基、アリル基、アラルキル基、環状脂肪族基またはアリール基から選ばれた1種以上の置換基などが挙げられる。上記極性基を含む有機基としては、前記極性基と、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ビニル基、アリル基、アラルキル基、環状脂肪族基、アリール基、エーテル基、エステル基などの基で構成される基が挙げられる。
前記極性基としては、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基、エステル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、シリル基、エポキシ基(グリシジルエーテル基)等が挙げられる。
前記アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基およびドデシル基等の側鎖を有していても良い(C1−C20)アルキル基が挙げられ、アルケニル基の具体例としては、ビニル基、アリル基、ブチニル基およびシクロヘキセニル基等の(C3−C10)アルケニル基が挙げられ、アルキニル基の具体例としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基ヘキセニル基、オクテニル基およびヘプテニル基等の(C2−C20)アルキニル基が挙げられ、前記環状脂肪族基の具体例としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基およびメチルシクロヘキシル基等が挙げられ、アリール基の具体例としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントラセニル基およびフェニルエチニル基などの(C6−C40)アリール基が挙げられ、アラルキル基の具体例としてはベンジル基およびフェネチル基等の(C7−C15)アラルキル基が挙げられるが、本発明は何らこれらに限定されない。
また、前記シリル基の具体例としては、シリル基の他に、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリエトキシシリル基およびトリエトキシシリルエチル基などのアルコキシシリル基、前記エステル基の具体例としては、例えば、メチルエステル基、エチルエステル基、n−ブチルエステル基、t−ブチルエステル基およびn−プロピルエステル基などのエステル基、前記(メタ)アクリル基の具体例としては、例えば、メタクリロキシメチル基などの(メタ)アクリル基、前記エポキシ基としては、例えば、グリシジルエーテル基などのエポキシ基が挙げられる。
上記ノルボルネンモノマーの具体例としては、ノルボルネンのほかに、アルキル基を有するものとしては、5−メチル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノルボルネン、5−プロピル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、5−ペンチル−2−ノルボルネン、5−ヘキシル−2−ノルボルネン、5−ヘプチル−2−ノルボルネン、5−オクチル−2−ノルボルネン、5−ノニル−2−ノルボルネンおよび5−デシル−2−ノルボルネンなどが挙げられ、アルケニル基を有するものとしては、5−アリル−2−ノルボルネン、5−メチリデン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニル)−2−ノルボルネン、5−(3−ブテニル)−2−ノルボルネン、5−(1−メチル−2−プロペニル)−2−ノルボルネン、5−(4−ペンテニル)−2−ノルボルネン、5−(1−メチル−3−ブテニル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5−(1−メチル−4−ペンテニル)−2−ノルボルネン、5−(2,3−ジメチル−3−ブテニル)−2−ノルボルネン、5−(2−エチル−3−ブテニル)−2−ノルボルネン、5−(3,4−ジメチル−4−ペンテニル)−2−ノルボルネン、5−(7−オクテニル)−2−ノルボルネン、5−(2−メチル−6−ヘプテニル)−2−ノルボルネン、5−(1,2−ジメチル−5−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5−(5−エチル−5−ヘキセニル)−2−ノルボルネンおよび5−(1,2,3−トリメチル−4−ペンテニル)−2−ノルボルネンなどが挙げられ、アルキニル基を有するものとしては、5−エチニル−2−ノルボルネンなどが挙げられ、アリール基を有するものとしては、5−フェニルー2−ノルボルネン、5−ナフチル−2−ノルボルネンおよび5−ペンタフルオロフェニル−2−ノルボルネンなどが挙げられ、アラルキル基を有するものとしては、5−ベンジル−2−ノルボルネン、5−フェネチル−2−ノルボルネン、5−ペンタフルオロフェニルメタン−2−ノルボルネン、5−(2−ペンタフルオロフェニルエチル)−2−ノルボルネンおよび5−(3−ペンタフルオロフェニルプロピル)−2−ノルボルネンなどが挙げられ、アルコキシシリル基を有するものとしては、5−トリメトキシシリル−2−ノルボルネン、5−トリエトキシシリル−2−ノルボルネン、5−(2−トリメトキシシリルエチル)−2−ノルボルネン、5−(2−トリエトキシシリルエチル)−2−ノルボルネン、5−(3−トリメトキシプロピル)−2−ノルボルネン、5−(4−トリメトキシブチル)−2−ノルボルネン、5−トリメチルシリルメチルエーテル−2−ノルボルネンおよびジメチルビス((5−ノルボルネン−2−イル)メトキシ))シランなどが挙げられ、シリル基を有するものとしては、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ジメチルビス((2−(5−ノルボルネン−2−イル)エチル)トリシロキサンなどが挙げられ、ヒドロキシル基、エーテル基、カルボキシル基、エステル基、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するものとしては、5−ノルボルネン−2−メタノール、及びこのアルキルエーテル、酢酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、プロピオン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、酪酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、吉草酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、カプロン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、カプリル酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、カプリン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、ラウリン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、ステアリン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、オレイン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、リノレン酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸、5−ノルボルネン−2−カルボン酸メチルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸エチルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸t−ブチルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸i−ブチルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸トリメチルシリルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸トリエチルシリルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸イソボニルエステル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−ヒドロキシエチルエステル、5−ノルボルネン−2−メチル−2−カルボン酸メチルエステル、ケイ皮酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、5−ノルボルネン−2−メチルエチルカルボネート、5−ノルボルネン−2−メチルn−ブチルカルボネート、5−ノルボルネン−2−メチルt−ブチルカルボネート、5−メトキシ−2−ノルボルネン、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−メチルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−エチルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−n−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−n―プロピルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−i−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−i−プロピルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−オクチルエステルおよび(メタ)アクリル酸5−ノルボルネン−2−デシルエステルなどが挙げられ、エポキシ基を有するものとしては、5−メチルグリシジルエーテル−2−ノルボルネンおよび5−[(2,3−エポキシプロポキシ)メチル]−2−ノルボルネンなどが挙げられ、またテトラシクロ環から成るものとして、8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−n−プロピルカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−i−プロピルカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−(2−メチルプロポキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−(1−メチルプロポキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−t−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−シクロヘキシロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−(4’−t−ブチルシクロヘキシロキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−テトラヒドロフラニロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−テトラヒドロピラニロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−i−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−(2−メチルポロポキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−(1−メチルポロポキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−t−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−シクロヘキシロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−(4’−t−ブチルシクロヘキシロキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−テトラヒドロフラニロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチル−8−テトラヒドロピラニロキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−アセトキシテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(メトキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(エトキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(n−プロポキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(i−プロポキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(n−ブトキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(t−ブトキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(シクロへキシロキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(フェノキシロキシカロボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8,9−ジ(テトラヒドロフラニロキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジ(テトラヒドロピラニロキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン−8−カルボン酸、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン−8−カルボン酸、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデック−3−エン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.01,6]ドデック−3−エン、8−エチリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,12]ドデック−3−エン、8−エチリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,101,6]ドデック−3−エンなどが挙げられる。
本発明で用いる、連鎖移動剤(C)としては、オレフィン性末端二重結合を有するものであり、例えば、下記式で表されるものである。
Figure 0004839636
上記式中の、R’およびR’’は独立に水素、側鎖を有するまたは有さない(C1−C40)アルキル、側鎖を有する、または有さない(C7−C40)アラアルキル、側鎖を有するまたは側鎖を有さない(C3−C40)アルケニル、ハロゲンまたは下記基から選ばれるものを挙げることができる。
Figure 0004839636
ここで、上記式中のR’’’としては側鎖を有するまたは側鎖を有さない(C1−C10)アルキル、側鎖を有するまたは側鎖を有しない(C3−C40)アルケニル、置換または非置換の(C6−C15)アリールであり、Xは塩素、フッ素、またはヨウ素であり、そしてnは0−20である。
これらの中でも、2−30の炭素原子を有するα−オレフィン、イソブチレン、1,7−オクタジエン、1,6−オクタジエン、エチレン、プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンおよび1−ドデセンおよび1−ドデセンからなる群から選択されることが好ましい。
オレフィン性末端二重結合を有する連鎖移動剤は、予め決められた量使用することにより、所望の分子量範囲内に制御することができる。
本発明で用いる、触媒、助触媒としては、単一成分系触媒と多成分系触媒が挙げられ、単一成分系触媒としては8,9,10族金属遷移コンプレックスおよびこれに弱く配位している対アニオンからなるものが挙げられ、該金属コンプレックスのカチオンとしては1個の金属−炭素α結合によって該8,9,10族金属に直接結合し、ただし3個以下のπ結合によって、弱く配位している中性の供与性配位子に結合している炭化水素を有する。
前記8,9,10族の遷移金属としては、ニッケル、パラジウム、コバルトからなる群から選択されることが好ましい。
前記単一成分触媒としては、下記の式で表されるものが挙げられる。
Figure 0004839636
ここで、上記式中のMはNiまたはPdを表わし、L1,L2およびL3はMの配位子を表わし、1個の配位子のみが、σ結合を有し、すべての配位子全体で2または3個のπ結合を有し、そして、CA-は該溶媒中に該カチオンを溶解するように選択された対アニオンを表わす。
上記式で表される触媒において、MがNiまたはPdを表わし、そして弱く配位した中性の供与性配位子L1〜L3が、シクロ(C8−C12)アルカジエン、ノルボナジエン、シクロ(C1020)トリエン、ベンゼン、トルエン、キシレンおよびメシチレンからなる群から選択されることが好ましい。
弱く配位したアニオンCA-がBF4−、PF6 -AlF33SCF3 -、SbF6 -、SbF3SOF-、B[C634−、およびB[C63(CF324 -からなる群から選択されることが好ましい。
前記多成分系触媒としては、8,9,10族遷移金属化合物;有機アルミニウム化合物、ルイス酸、強ブレンステッド酸、ハロゲン化合物、および電子供与化合物などが挙げられる。また、多成分とは8族遷移金属化合物、有機アルミニウム化合物、ルイス酸、強ブレンステッド酸、ハロゲン化合物、および電子供与化合物、及びこれらの組み合わせや混合物から選択される。
前記ルイス酸としては、BF3、エテラート、TiCl3、SbF5、BCl3、B(OCH2CH33およびトリス(パーフルオロフェニル)ボロン、からなる群から選択されることが好ましい。
前記強ブレンステッド酸としては、HSbF6、HPF6、CF3CO2H、FSO3H・SbF3、H2C(SO2CF)2、CF3SO3Hおよびパラトルエンスルホン酸からなる群より選択される。
前記ハロゲン化化合物としては、ヘキサクロロアセトン、ヘキサフルオロアセトン、3−ブテン酸−2,2,3,4,4−ペンタクロロブチルエステル、ヘキサフルオログルタール酸、ヘキサフオロイソプロパノールおよびクロラニルからなる群より選択される。
前記電子供与化合物としては、脂肪族、および脂環族ジオレフィン類、ホスフィン類、および亜リン酸塩類、並びにこれらの混合物から選択されることが好ましい。
前記8,9,10族遷移金属化合物としては、1座配位、2座配位いおよび多座配位のイオン性または中性配位子ならびにこれらの混合物からなる群より選択される1種以上の骨格と結合した8,9,10族遷移金属イオンを含んでいるものが挙げられる。
前記遷移金属化合物を構成する遷移金属元素としては、ニッケルアセチルアセトネート類、ニッケルカルボキシレート類、ニッケルジメチルグリオキシム、ニッケルエチルヘキサノエート、コバルトネオデカノエート、鉄ナフテナート、パラジウムエイルヘキサノエート、NiCl2(PPh32、NiCl2(PPh2CH22、ニッケル(II)ヘキサフルオロアセチルアセトネートテトラハイドレート、ニッケル(II)トリフルオロアセチルアセトネートダイハイドレート、ニッケル(II)アセチルアセトネートテトラハイドレート、ビスアリルニッケルブロミド、ビスアリルニッケルクロリド、ビスアリルニッケルアイオダイド、トランスPdCl2(PPh32、パラジウム(II)ビス(トリフルオロアセテート)、パラジウム(II)(ビスアセチルアセトネート)、バラジウム(II)2−エチルヘキサノエート、Pd(アセテート)2(PPh32、パラジウム(II)ブロマイド、パラジウム(II)クロライド、パラジウム(II)アイオダイド、パラジウム(II)オキサイド、モノアセトニトリルトリス(トリフェニルホスフィン)パラジウムテトラフルオロボート、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(Ii)、鉄(II)クロライド、鉄(III)クロライド、鉄(II)ブロマイド、鉄(III)ブロマイド、鉄(II)アセテート、鉄(III)アセチルアセトネート、フェロセン、ニケロセン、ニッケル(II)アセテート、ニッケルブロマイド、ニッケルクロライド、ジクロロヘキシルニッケルアセテート、ニッケルクテート、ニッケルオキサイド、ニッケルテトラフルオロボレート、コバルト(II)アセテート、コバルト(II)アセチルアセトネート、コバルト(III)アセチルアセトン、コバルト(II)ベンゾエート、コバルトコクロライド、コバルトブロマイド、シクロヘキシルコバルトアセテート類、コバルト(II)テトラフルオロボレート、ビス(アリル)ニッケル、ビス(シクロペンタジエニル)ニッケル、パラジウムアセチルアセトネート、パラジウム(アセトニトリル)ジクロライド、パラジウムビス(ジメチルスルホキシド)ジクロライド、白金ビストリエチルホスフィンハイドロブロマイド、ルテニウムトリス(トリフェニルホスフィン)ジクロライド、ルテニウムトリス(トリフェニルホスフィン)ハイドライドクロライド、ルテニウムトリクロライド、ルテニウムテトラキス(アセトニトリル)ジクロライド、ルテニウムテトラキス(ジメチルスルホキシド)ジクロライド、ロジウムクロライド、ロジウムトリス(トリフェニルホスフィン)トリクロライドの群より選択することが好ましい。遷移金属元素は1種類でもよく、必要に応じて2種類以上組み合わせて使用することができる。
前記有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピニルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−t−ブチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ(2−メチルペンチル)アルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、メチルアルミニウムセスキクロライド、イソブツルアルミニウムセスキクロライド、ジ−t−ブチルアルミニウムクロライド、ジイソプロピルアルミニウムクロライド、ジペンチルアルミニウムクロライド、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、t−ブチルアルミニウムジクロライド、イソプロピルアルミニウムクロライド、ペンチルアルミニウムジクロライドを好ましいものとして挙げることができる。
前記ハロゲン化化合物としては、ヘキサクロロアセトン、ヘキサフルオロアセトン、3−ブテン酸、2,2,3,4,4−ペンタクロロブチルエステル、ヘキサフルオログルタール酸、ヘキサフルオロイソプロパノールおよびクロラニル並びにこれらの混合物からなる群より選択されることが好ましい。
本発明において、前記触媒はこれらの1種または2種を用いることができ、さらに助触媒を加えて反応効率や触媒活性のタイミングを制御できる。前記助触媒としては、例えば、アルミノオキサンおよびアルキルアルミニウムなどが挙げられ、前記アルキルアルミニウムとしては、例えば、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリドなどが挙げられる。
本発明の環状オレフィン系ポリマーを製造する方法いついて、その例を詳細に説明する。
まず、第1溶液として、環状オレフィンモノマー(A)を有機溶媒に溶解させ、また、第2溶液として、環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)を、有機溶媒に溶解させて、それぞれ調整する。このとき、前記溶液に、連鎖移動剤(C)を添加するが、第1溶液と第2溶液の両方に添加することが好ましい。
ここで、環状オレフィンモノマーと触媒と助触媒の添加比率(モル比)としては、例えば、12,500/0.5/1−12,500/18/8が好ましい。
連鎖移動剤の添加量としては、例えば、環状オレフィンモノマー全体のモル数に対して、約0.1モル%から50モル%を超えて用いられる。これは、前記触媒の種類およびその感度、連鎖移動剤の効率および所望の末端基に依存して、その添加量は環状オレフィンにより50モル%を越えることができ、例えば、60−80モル%とすることができる。低分子量樹脂を得ようとすると、より高い添加量、例えば、100モル%以上が必要となり得る。
また、前記触媒は、第1溶液と第2溶液の少なくとも一方に添加されるが、助触媒を用いる場合は、一方に触媒を添加し、もう一方に助触媒が添加される。
上記有機溶媒としては、炭化水素、芳香族溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチルアセテート、エステル、ラクトン、ケトン、アミドなどが挙げられ、炭化水素溶媒の例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、やシクロヘキサンなどが挙げられ、芳香族溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレンやメシチレンなどが挙げられるが、これに限定されない。これら有機溶剤を単独や混合しても重合溶媒として使用できる。
次に、上記で調整した第1溶液と第2溶液を、それぞれ、シリンジポンプ、またはプランジャーポンプで、前記中空混合機に送液し、中空混合機内の反応領域において、反応させることにより、環状オレフィン系ポリマーの溶液が得られる。前記環状オレフィン系ポリマーを高分子構造とするために、前記反応領域における温度は、60〜100℃とすることが好ましく、80〜90℃がさらに好ましい。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの製造方法において、前記第1溶液の環状オレフィンモノマー(A)に対する前記第2溶液の環状オレフィンモノマー(A)または環状オレフィンモノマー(B)との反応領域における反応モル比(AまたはB/A)を、第1溶液と第2溶液の濃度および/または前記第1中空流路部と第2中空流路部での第1溶液と第2溶液の線速度により調整されるが、これらの内、該線速度により調整することがより好ましく、第1溶液と第2溶液の濃度ならびに該線速度を調整することがさらに好ましい。
本発明の環状オレフィン系ポリマーの構成比率となる上記反応モル比しては、環状オレフィンモノマー(A)に対して環状オレフィンモノマー(B)が0モル%の場合は、環状オレフィンモノマー(A)のホモポリマーとなり、環状オレフィンモノマー(A)に対して環状オレフィンモノマー(B)が100モル%の場合は、環状オレフィンモノマー(A)、(B)のホモポリマーになる。この構成比率は目的の特性に合わせて、環状オレフィンモノマー(A)と環状オレフィンモノマー(B)の構成比率を決めることができる。また、その構成比率であるがバッチ反応では、モノマーの反応性が異なる場合、環状オレフィンモノマー(A)と環状オレフィンモノマー(B)構成比率が50%モルとした場合、モノマーの反応速度がA>Bでは、ABABABABとはならずAAAABBBBやAAABABBBとなり設計どおりの特性を得ることが難しい。一方、本発明の方法であるとモノマーが一対一で反応するため、例えば、ABABABABやAABABABBとなりその構成比率は、設計どおりになり所定の特性が得られる。
また、前記混合直前における、前記第1溶液と前記第2溶液の線速度は、十分な混合能力を発揮するために、10-5〜103m/秒が好ましく、10-2〜10m/秒がさらに好ましい。また、反応時間は線速度から算出すると、20〜600秒が好ましい。線速度の調整方法は、シリンジポポンプまたはプランジャーポンプの送液流量によって算出できるが、より正確には単位時間辺りの吐出量により算出できる。
本発明において環状オレフィン系ポリマーの重量平均分子量は10,000〜500,000が好ましく、より好ましくは30,000〜100,000さらに好ましくは50,000〜80,000である。重量平均分子量は標準ポリスチレンを用いて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定することができる。
前記環状オレフィン系樹脂の分子量分布[重量平均分子量:Mwと、数平均分子量:Mnとの比(Mw/Mn)]は、特に限定されないが、5以下が好ましく、特に4以下が好ましく、特に1〜3が好ましい。分子量分布が前記範囲内であると、電気特性に特に優れる。
前記分子量分布を測定する方法としては、例えばシクロヘキサンまたはテトラヒドロフランを有機溶剤とするGPCで測定することができる。
また、上記方法で重量平均分子量や分子量分布が測定できない環状オレフィン系ポリマーの場合には、通常の溶融加工法により樹脂層を形成し得る程度の溶融粘度や重合度を有するものを使用することができる。前記環状オレフィン系ポリマーのガラス転移温度は、使用目的に応じて適宜選択できるが、通常50℃以上、好ましくは70℃以上、より好ましくは100℃以上、さらに好ましくは125℃以上である。
本発明の製造方法により得られた環状オレフィン系ポリマーの溶液は、例えば、ガラス、シリコンウエハーおよびセラミック基板等の基材に塗布し、得られた塗膜を、室温、光照射、熱硬化で処理することにより、環状オレフィン系ポリマーの膜を得ることができる。
本発明の製造方法により得られる環状オレフィン系ポリマーは、熱成形、押出成形、射出成形、真空成形、圧縮成形、ブロー成形、プレス成形、溶液からのキャスト成形、溶媒による加工、繊維の形成および焼結などにより、各種の形状とすることができる。例えば、光学分野や半導体分野、液晶分野などに用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって何んら限定されるものではない。
実施例及び比較例で作成したフィルムを用いて、特性評価のため、下記の方法により、耐熱性、及びガラス転移温度を測定した。これらの結果は、表1にまとめて示した。
1.耐熱性
セイコーインスツルメンツ(株)製TG/DTA220を用いて、窒素ガス200mL/分フロー下、昇温速度10℃/分の条件により、重量減少5%の時の温度を測定した。
2.ガラス転移温度(Tg)
セイコーインスツルメンツ(株)製DMS6100を用いて、窒素ガス300mL/分フロー下、測定周波数1Hz、昇温速度3℃/分の条件で、引張りモードで測定し、損失正接(tanδ)のピークトップ温度をガラス転移温度とした。
(実施例1)
(1)環状オレフィン系ポリマーの合成
5−フェネチル−2−ノルボルネン30.97g(0.173mol)、5−ヘキシル−2−ノルボルネン7.05g(0.043mol)、5−デセン0.357g(0.00255mol)、[(η3−クロチル)(シクロオクタ−1,5−ジエン)ニッケル]ヘキサフルオロホスフェート 0.00187g(0.0051mmol)を乾燥したトルエン24mlに溶解した溶液を第1溶液とし、同様に5−フェネチル−2−ノルボルネン、5−ヘキシル−2−ノルボルネン、5−デセンを乾燥したトルエン24mlに溶解した溶液を第2溶液とした。
これら第1溶液と第2溶液を、ハミルトン社製ガスタイトシリンジに吸い取り、ハーバード社製PHD 2000 Programmable Syringe Pumpを使って、線速度8.3×10-1m/秒で、中空混合機へ送液を行い、混合・反応を行った(線速度から算出される反応時間は60秒である)。
送液を行いながら、反応液をメタノール4Lに導入し、沈殿物を集め、乾燥することにより環状オレフィンポリマー(A)34.2gを得た。得られた環状オレフィンポリマーの重量平均分子量(Mw)を、東ソー製ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(以下GPCと略記)を用いてポリスチレン換算で求めたところ、Mw75,000、Mn39,500、Mw/Mn1.9であった。
なお、中空混合機は、図3における微細加工部材において、第1中空流路および第2中空流路のそれぞれ15の流路が隣接して交互に配置され、第1中空流路幅D1と第2中空流路幅D2は40μmとし、微細構造と混合空間の断面積は3.6×105μm2とした。ガスタイトシリンジと中空混合機とはテフロン(登録商標)チューブ(内径500μmφ,外径1/16インチ)で接続した。また、中空混合機の出口にテフロン(登録商標)チューブ50m(内径500μmφ,外径1/16インチ)を取り付けた。反応温度を一定に保つために、循環槽により温度調節した80℃のオイルバス中に中空混合機を浸した。
(2)環状オレフィンポリマーフィルムの製造
上記で得た環状オレフィンポリマー10.00gをトルエン20.00gに溶解し、環状オレフィンポリマーの溶液を得た。得られた環状オレフィンポリマー溶液をシリコン基板上にドクターブレードを用いて塗布した。その後、室温中で自然乾燥させ、その後オーブン中で窒素雰囲気下、60℃/30分間加熱し、厚み10μmの環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(実施例2)
実施例1の環状オレフィンの合成において、5−ヘキシル−2−ノルボルネンをエチレンに替え、第1溶液と第2溶液の線速度を8.3×10-2m/秒に、また、テフロン(登録商標)チューブの長さを10mに、変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、環状オレフィンポリマーを合成した。
以下実施例1と同様にして、上記で得た環状オレフィンポリマー溶液より環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(実施例3)
実施例1の環状オレフィンの合成において5−フェネチル−2−ノルボルネンをペネチルノルボルネン(2.03g 18.8mmol)に替え、5−ヘキシル−2−ノルボルネンを5-ドデシルノルボルネンに替え、第1溶液と第2溶液の線速度を8.3×10-2m/秒に、また、テフロン(登録商標)チューブの長さを5.1mに、変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、環状オレフィンポリマーを合成した。以下実施例1と同様にして、上記で得た環状オレフィンポリマー溶液より環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(実施例4)
実施例1の環状オレフィンの合成において、5−ヘキシル−2−ノルボルネンを5−メチル−2−ノルボルネン(2.03g 18.8mmol)に替え、第1溶液と第2溶液の線速度を8.3×10-3m/秒に、また、テフロン(登録商標)チューブの長さを5mに、変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、環状オレフィンポリマーを合成した。
以下実施例1と同様にして、上記で得た環状オレフィンポリマー溶液より環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(実施例5)
実施例1の環状オレフィンポリマーの合成において、第1溶液と第2溶液の線速度を2.0×10m/秒に、変更した。
以下実施例1と同様にして、上記で得た環状オレフィンポリマー溶液より環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(実施例6)
実施例1の環状オレフィンの合成において、助触媒としてトリエチルアルミニウム0.0013mmolを第2溶液に加えた。以下実施例1と同様にして、上記で得た環状オレフィンポリマー溶液より環状オレフィンポリマーフィルムを得た。
(比較例1)
5−フェネチル−2−ノルボルネン30.97g(0.173mol)、5−ヘキシル−2−ノルボルネン7.05g(0.043mol)、5−デセン0.357g(0.00255mol)、[(η3−クロチル)(シクロオクタ−1,5−ジエン)ニッケル]ヘキサフルオロホスフェート0.00187g(0.0051mmol)を乾燥したトルエン50mlに溶解し、80℃で混合・反応を240分行った。反応後、メタノール4Lに滴下し、沈殿物を集め、乾燥することにより環状オレフィンポリマー(A)33.8gを得た。得られた環状オレフィンポリマーの重量平均分子量(Mw)を、GPCを用いてポリスチレン換算で求めたところ、Mw85,000、Mn34,000、Mw/Mn2.5であった。
(比較例2)
5−デシル−2−ノルボルネン30.97g(0.173mol)、5−ヘキシル−2−ノルボルネン7.05g(0.043mol)、5−デセン0.357g(0.00255mol)、[(η3−クロチル)(シクロオクタ−1,5−ジエン)ニッケル]ヘキサフルオロホスフェート0.00187g(0.0051mmol)、トリエチルアルミニウム0.0013mmolを乾燥したトルエン50mlに溶解し、80℃で混合・反応を360分行った。反応後、メタノール4Lに滴下し、沈殿物を集め、乾燥することにより環状オレフィンポリマー(A)36.1gを得た。得られた環状オレフィンポリマーの重量平均分子量(Mw)を、GPCを用いてポリスチレン換算で求めたところ、Mw95,000、Mn35,000、Mw/Mn2.7であった。
Figure 0004839636
本発明の実施の一形態の全体構成を簡略化して示す斜視図である。 微細構造を有する中空混合機003の断面図である。 保持部材013に装着された微細加工部材015の平面図およびその拡大図である。
符号の説明
001 第1供給源
002 第2供給源
003 微細加工部位を有する中空混合機
004 混合空間
005 第1中空流路
006 第2中空流路
007 微少空間
009,010 入口接続部材
011 出口接続部
012 混合部材
013 保持部材
014 取付ネジ部
015 微細加工部材
016 出口スリット部
017,018 入口中空部
019 第1中空流路
020 第2中空流路
021 隔壁

Claims (7)

  1. 環状オレフィンモノマー(A)を含む第1溶液と、前記第1溶液の環状オレフィンモノマーと同じ環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜106μm2の微細構造と、前記環状オレフィンモノマー(A)と該環状オレフィンモノマー(A)またはそれと異なる環状オレフィンモノマー(B)との反応領域とを有する中空混合機に導入し、混合して環状オレフィン系ポリマーを製造する方法であって、前記第1溶液の環状オレフィンモノマー(A)に対する前記第2溶液の環状オレフィンモノマー(A)または環状オレフィンモノマー(B)との反応領域における反応モル比(AまたはB/A)を、第1溶液と第2溶液の濃度および/または前記第1中空流路部と第2中空流路部での第1溶液と第2溶液の線速度により調整し、前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方または両方に、連鎖移動剤(C)を含むことを特徴とする環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  2. 前記第1溶液と第2溶液は、少なくとも一方に触媒を含むものである請求項1に記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  3. 前記第1溶液と第2溶液は、いずれか一方に触媒を含み、他方に触媒助剤を含むものである請求項1に記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  4. 前記中空混合機は、前記微細構造を複数有するものである請求項1ないしのいずれかに記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  5. 前記第1溶液および第2溶液の線速度は、それぞれ10-5〜103m/秒である請求項1ないしのいずれに記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  6. 前記中空混合機内の反応領域における反応温度を、80℃±20℃に制御して行う請求項1ないしのいずれかに記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
  7. 前記環状オレフィンモノマー(A)に対する前記環状オレフィンモノマー(B)との反応モル比(B/A)は、0〜100モル%である請求項1ないしのいずれかに記載の環状オレフィン系ポリマーの製造方法。
JP2005059709A 2005-03-03 2005-03-03 環状オレフィン系ポリマーの製造方法 Expired - Fee Related JP4839636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059709A JP4839636B2 (ja) 2005-03-03 2005-03-03 環状オレフィン系ポリマーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059709A JP4839636B2 (ja) 2005-03-03 2005-03-03 環状オレフィン系ポリマーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006241327A JP2006241327A (ja) 2006-09-14
JP4839636B2 true JP4839636B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=37048047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005059709A Expired - Fee Related JP4839636B2 (ja) 2005-03-03 2005-03-03 環状オレフィン系ポリマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4839636B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115379A (ja) * 2006-10-10 2008-05-22 Jsr Corp 環状オレフィン系付加重合体の製造方法
JP2012121956A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd 付加型ノルボルネン系樹脂、その製造方法、該樹脂を含む樹脂組成物、ならびに該樹脂を含む成形体および該成形体を含む複合部材

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0718021A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Mitsui Toatsu Chem Inc 環状オレフィンの重合方法
JPH07313910A (ja) * 1994-05-26 1995-12-05 Asahi Chem Ind Co Ltd エアゾール型2液混合吐出装置及び混合吐出方法
JP3595863B2 (ja) * 1995-05-31 2004-12-02 住友化学工業株式会社 ノルボルネン系ポリマー成形体の製造方法及びその成形体
FR2770151B1 (fr) * 1997-10-28 2001-06-22 Atochem Elf Sa Procede et dispositif pour le micromelange de fluides en continu et leur utilisation, notamment pour des reactions de polymerisation
JP2001278960A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Nippon Zeon Co Ltd 環構造含有重合体の製造方法および重合反応器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006241327A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69631599T2 (de) Addtionspolymere von polycycycloolefinen mit silyl-funktionellen gruppen
JP3678754B2 (ja) 官能性置換基を含有する多環性オレフィンの付加重合体
KR100687963B1 (ko) 노르보르넨 설폰아미드 중합체를 제조하는 방법
US7312285B2 (en) Method for preparing norbornene based addition polymer containing ester or acetyl functional group
DE69826001T2 (de) Verfahren zur herstellung von copolymeren von ethylen and norbornen-typ monomeren mit cationischen palladium-katalysatoren
KR100526403B1 (ko) 에스테르기 또는 아세틸기를 포함하는 노보넨계부가중합체의 제조방법
WO2007100889A1 (en) Metathesis interpolymers having terminal functional group (s)
KR20070097527A (ko) 환상 올레핀계 부가 공중합체의 제조 방법, 환상 올레핀계부가 공중합체 및 그의 용도
JP3969115B2 (ja) 環状オレフィン系(共)重合体、その組成物、およびそれらの架橋体
JP4826366B2 (ja) 環状オレフィン系ポリマーの製造方法
JP4839636B2 (ja) 環状オレフィン系ポリマーの製造方法
Hase et al. Four stereoisomeric norbornadiene dimers containing a cyclopropane ring: ROMP, polymer properties, and post-polymerization modification
JP2000169517A (ja) ノルボルネン系重合体の製造方法
Myagmarsuren et al. Polymerization of norbornene by novel bis (acetylacetonate) palladium/boron trifluoride etherate catalyst system
JP4894986B2 (ja) ノルボルネン系環状オレフィン付加重合体の製造方法
WO2002059168A1 (fr) Procedes de production de polymere d'addition de cycloolefine
JP2004292793A (ja) フィルムまたはシートの処理方法
JP2008106244A (ja) 環状オレフィン系付加共重合体
JP2534086B2 (ja) 開環共重合体水素添加物およびその製造方法
JP4678367B2 (ja) 環状オレフィン系(共)重合体からなるフィルム、環状オレフィン系(共)重合体組成物からなるフィルム、および環状オレフィン系(共)重合体の架橋体フィルム
US20230001395A1 (en) Catalysts for Olefin Metathesis, Methods of Preparation, and Processes for the Use Thereof
JP2017066270A (ja) 成形材料、成形体、及び成形材料の製造方法
KR20050109558A (ko) 필름 또는 시트의 처리 방법
US5891989A (en) Carbon monoxide/olefin-copolymers
JP6331560B2 (ja) 開環重合体水素化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4839636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees