JP4839042B2 - タイヤ小組バランス修正装置 - Google Patents

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Description

本願の発明は、タイヤとホイールを組み合わせたタイヤ小組のバランスを修正するタイヤ小組バランス修正装置に関するものである。
自動車やオートバイ等の車両用のタイヤ及びホイールは、それぞれにバランスが異なり、タイヤをホイールに装着する工程で、バランスを修正する工程が存在する。具体的に説明すると、タイヤ及びホイールのそれぞれについて、周方向において最も重い箇所(以下、最重点)を特定し、その反対側の点(180度異なる点)を特定する。反対側の点は、軽点と呼ばれる。そして、タイヤの最重点とホイールの軽点とを組み合わせ、最適なバランスとする。このように組み合わせて装着したタイヤ及びホイールは、タイヤ小組と呼ばれる。
タイヤ小組については、さらにバランスを良くするため、バランサーと呼ばれる計測機で全体のバランスが計測される。バランサーは、バランスを向上させるために取り付けるべきウエイト片の重量と、ウエイト片の取り付け箇所を特定する。そして、特定された箇所に特定された重量のウエイト片が手作業で取り付けられる。
取り付けられるウエイト片には、クリップタイプと貼り付けタイプとがある。クリップタイプは、ホイールのリム部に嵌め込んで取り付けるもので、ハンマー等で叩いて取り付けが行われる。貼り付けタイプは、両面テープで貼り付けるタイプで、両面テープの一方の面にウエイト片を貼り付けておき、他方の面をタイヤ又はホイールに押しつけてウエイト片を貼り付ける。貼り付け箇所は、ホイールの裏面の場合が多い。
特開平5−118385号公報
上記のように、タイヤ小組のバランス修正は手作業であり、自動化できていない。クリップタイプについては、特開平5−118385号公報において自動化装置の提案がされているが、貼り付けタイプについては全くされていない。
本願の発明は、かかる状況に鑑み、貼り付けタイプのウエイト片によるタイヤ小組バランス修正において、自動化装置の構成を提案し、無人化によってコスト低減に寄与することを目的としている。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、タイヤとホイールを組み合わせたタイヤ小組のバランスを修正するタイヤ小組バランス修正装置であって、
ロール状に巻かれた両面テープを送り出すテープ送り出し機と、
送り出された両面テープの一方の面に、選択された重量のウエイト片を複数並べて貼り付けるウエイト片貼付機と、
ウエイト片が貼り付けられた状態で両面テープが分離するよう両面テープを切断する切断機と、
切断分離された両面テープ上に貼り付けられたウエイト片を保持し、タイヤ小組の指定された箇所に貼り付けるロボットと
装置全体を制御する制御ユニットとを備えており、
制御ユニットは、切断分離された両面テープ上の複数のウエイト片の総重量が、指定された重量となるよう選択された箇所で切断を行わせるために切断箇所を指定する制御信号を切断機に送ることが可能であり、
制御ユニットは、切断分離された両面テープ上の指定された総重量となっている複数のウエイト片を一緒に保持させてタイヤ小組の指定された箇所に貼り付けさせるための制御信号をロボットに送ることが可能なものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記切断機は、残余があるよう前記両面テープの切断分離を行うものであり、残余の両面テープを巻き取る巻き取り機を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記切断機は、レーザー切断機であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記両面テープは、剥離紙の上に重ねられた状態でロール状に巻かれており、前記切断機は、剥離紙を切断せずに両面テープのみを切断して分離するものであり、前記ロボットは、前記ウエイト片を保持した際、両面テープが剥離紙から離れて当該ウエイト片に付着したままの状態とするものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項4の構成において、前記剥離紙を巻き取る剥離紙巻き取り機を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項4又は5の構成において、前記切断機は、レーザー切断機であり、前記剥離紙は、当該レーザーによって切断されないものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記ロボットは、前記タイヤ小組を保持して移動させることが可能なものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記制御ユニットは、貼り付けるウエイト片の総重量の信号が入力されるものであり、前記ウエイト片貼付機は、重量の異なる複数のウエイト片を組み合わせて当該総重量となるよう前記両面テープに貼り付けるものであり、制御ユニットは、入力された総重量の信号から、各重量のウエイト片の数の組み合わせを算出する演算処理部を有し、演算処理部での算出結果に従い前記ウエイト貼付機を制御するものであり、演算処理部は、ウエイト片の合計数が最小となるよう各重量のウエイト片の組み合わせを算出するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、タイヤとホイールを組み合わせたタイヤ小組のバランスを修正するタイヤ小組バランス修正装置であって、
ロール状に巻かれたテープを送り出すテープ送り出し機と、
送り出されたテープの一方の面に、選択された重量のウエイト片を複数並べて貼り付けるウエイト片貼付機と、
複数のウエイト片が貼り付けられた状態でテープが分離するようテープを切断する切断機と、
切断分離されたテープ上に貼り付けられた複数のウエイト片を保持し、タイヤ小組の指定された箇所に貼り付けるロボットと
装置全体を制御する制御ユニットとを備えており、
制御ユニットは、切断分離されたテープ上の複数のウエイト片の総重量が、指定された重量となるよう選択された箇所で切断を行わせるために切断箇所を指定する制御信号を切断機に送ることが可能なものであり、
制御ユニットは、切断分離されたテープ上の指定された総重量となっている複数のウエイト片を一緒に保持させてタイヤ小組の指定された箇所に貼り付けさせるための制御信号をロボットに送ることが可能なものであり、
さらに、貼付箇所に接着材を供給してウエイト片をタイヤ小組に接着する接着材供給機構を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項10記載の発明は、前記請求項9の構成において、前記接着材供給機構は、前記テープ上に貼り付けられた前記ウエイト片を前記ロボットが保持した際、ウエイト片に接着材を塗布することで貼付箇所への接着材の供給を行うものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項11記載の発明は、前記請求項10の構成において、前記テープは粘着テープであり、粘着材が設けられた一方の面に前記ウエイト片貼付機により前記ウエイト片が貼り付けられるものであるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1記載の発明によれば、ウエイト片の貼付によるタイヤ小組のバランス修正の完全自動化が可能となるので、無人化によってコスト低減に大きく貢献することができる。また、両面テープを一本で済ますことができるので、機構的に簡略化することができ、コストも安価にすることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、両面テープの切断が容易に且つ正確に行える。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、切断機がレーザー切断機であるので、貼り付けるウエイト片の総重量の変更などに柔軟に対応することができ、そのための構成も簡易である。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、両面テープの切断が容易に且つ正確に行える。また、剥離紙を両面テープから引き離すのに別途機構を必要としない。このため、機構的に簡略化され、コストも安価となる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、大量の剥離紙をスムーズに巻き取って廃棄することができ、廃棄処理が楽である。
また、請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、切断機がレーザー切断機であるので、貼り付けるウエイト片の総重量の変更などに柔軟に対応することができ、そのための構成も簡易である。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、ロボットがタイヤ小組を保持して移動させるのにも兼用されており、別途ロボットを設ける必要がなく、機構的に簡略化され、設備に要するコストも安価となる。
また、請求項記載の発明によれば、上記効果に加え、必要なウエイト片の数が最小になるので、バランス修正の精度が低下するおそれがなく、また見栄えが悪くならない。
また、請求項記載の発明によれば、ウエイト片の貼付によるタイヤ小組のバランス修正の完全自動化が可能となるので、無人化によってコスト低減に大きく貢献することができる。その上、接着材供給機構が追加されているので、タイヤ小組に対するウエイト片の固定がさらに確実となり、バランス修正の信頼性がより高められる。
また、請求項10記載の発明によれば、上記効果に加え、ウエイト片をロボットが保持した際に接着材供給機構がウエイト片に接着材を塗布することで貼付箇所への接着材の供給を行うので、接着材の供給が容易で機構的に簡易であるという効果が得られる。
また、請求項11記載の発明によれば、上記効果に加え、テープが粘着テープであるので、ウエイト片貼付機によるウエイト片のテープへの貼付が容易で、機構的に簡易になるという効果が得られる。
次に、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)について説明する。
図1及び図2は、第一の実施形態に係るタイヤ小組バランス修正装置の概略図であり、図1はその正面図、図2は平面図である。図1及び図2に示す装置は、ロール状に巻かれた両面テープ1a,1bを送り出すテープ送り出し機2a,2bと、送り出された両面テープ1a,1bの一方の面に、選択された重量のウエイト片3を貼り付けるウエイト片貼付機4と、ウエイト片3が貼り付けられた両面テープ1a,1bを切断して分離する切断機5と、切断分離された両面テープ1a,1b上に貼り付けられたウエイト片3を保持し、タイヤ小組Wの指定された箇所に貼り付けるロボット6とを備えている。
本実施形態で使用される両面テープ1a,1bは、剥離紙付きのものである。即ち、両面テープ1a,1bは、図1に拡大して示すように、剥離紙11a,11bの上に重ねられた状態でロール状に巻かれている。テープ送り出し機2a,2bは、剥離紙11a,11bの上に重ねられた両面テープ1a,1bを巻いた送り出し側芯棒21a,21bを含んでいる。
また、剥離紙11a,11bを巻き取る剥離紙巻き取り機7a,7bが設けられている。剥離紙巻き取り機7a,7bは、巻き取り側芯棒71a,71bと、巻き取り側芯棒71a,71bを回転させるモータ72a,72bとを含んでいる。モータ72a,72bが回転すると、巻き取り側芯棒71a,71bの回転により剥離紙11a,11bが巻き取られる。この際、送り出し側芯棒21a,21bが従動回転し、この従動回転により剥離紙11a,11b及び両面テープ1a,1bが送り出されるようになっている。尚、剥離紙11a,11b及び両面テープ1a,1bに適当なテンションを与えるテンションローラ12が適宜設けられている。
上述したテープ送り出し機2a,2b、剥離紙巻き取り機7a,7b、テンションローラ12等は、図2に示すように、二組設けられている。本実施形態では、二つの重量の異なるウエイト片3が使用されるようになっており、一つの組は重量の軽い方のウエイト片3用、もう一つの組は重量の重い方のウエイト片3用である。
以下、説明の都合上、軽い方のウエイト片3用の機構を、第一送り出し機構2a、第一巻き取り機構7aとし、重い方のウエイト片3用の機構を、第二送り出し機構2b、第一巻き取り機構7bとする。両面テープ及び剥離紙についても、軽い方のウエイト片3用を第一両面テープ1a、第一剥離紙11aとし、重い方のウエイト片3用を第二両面テープ1b及び第二剥離紙11bとする。
ウエイト片貼付機4は、重量の異なるウエイト片3をそれぞれ所定数収容したウエイト片フィーダー41a,41bと、ウエイト片フィーダー41a,41bから貼付位置にウエイト片3を移送する移送機構42a,42bとを有している。一例として、5gのウエイト片3と10gのウエイト片3を使用する場合について説明する。この例は、5g単位でウエイト片3の総重量を選択する例である。ウエイト片フィーダーは、5g用のもの(以下、第一フィーダー)41aと10g用のもの(以下、第二フィーダー)41bとがそれぞれ設けられている。ウエイト片3は、小さな方形の板状である。各フィーダー41a,41bは、ウエイト片3を一つずつ放出する構成となっている。
移送機構42a,42bとしては、移送ベルト421を使用したものが採用されている。図2に示すように、移送機構42a,42bは各フィーダー41a,41bにそれぞれ設けられている。即ち、第一移送機構42aは、第一フィーダー41aから放出されたウエイト片3を第一両面テープ1aに移送するよう設けられており、第二移送機構42bは、第二フィーダー41bから放出されたウエイト片3を第二両面テープ1bに移送するよう設けられている。
図3は、両面テープ1a,1bへのウエイト片3の貼付について示した図である。
図3に示すように、移送機構42a,42bは、ウエイト片3をテープ送り出し機2a,2bにより送り出された両面テープ1a,1bの下方に移送するようになっている。この際、図3(1)に示すように、ウエイト片3の上面が、両面テープ1a,1bの下面より少し高い位置となる移送機構42a,42bが構成されている。このため、移送されたウエイト片3は、両面テープ1a,1bの下面に貼り付けられる。尚、ウエイト片3の両面テープ1a,1bへの貼付と同期して剥離紙巻き取り機7a,7bが動作する。巻き取りに伴って送られる両面テープ1a,1bの速度と、移送ベルト421上のウエイト片3の移動速度は、同じである。このため、ウエイト片3は、両面テープ1a,1bに貼り付けられた状態で両面テープ1a,1bと一緒に水平に移動する。
尚、上記貼付において、ウエイト片3が貼り付けられた際、両面テープ1a,1bは少し上方に膨らむ。もしくは、移送ベルト421を可撓性又は弾性のある構成とし、ウエイト片3の貼付の際に少し下方に撓むか凹むかするようにしてもよい。また、テンションローラ12に緩衝バネ等を設けて、テンションローラ12が少し上に上がるようにしても良い。
また、図3(2)に示すように押し当て具43を設け、両面テープ1a,1bにウエイト片3を押しつけるようにしてもよい。この場合、ウエイト片3が両面テープ1a,1bの少し下方に移送されるようにし、押し当て具43で両面テープ1a,1bを剥離紙11a,11bごと押し下げてウエイト片3を両面テープ1a,1bに貼り付ける。押し当て具43は、両面テープ1a,1bの移送を妨げないよう、従動するローラの構成にすると好適である。但し、両面テープ1a,1bが停止した状態で両面テープ1a,1bをウエイト片3に押し当てる場合、押し当て具43は従動ローラでなくとも良い。
次に、図1及び図2に戻り、切断機5について説明する。本実施形態では、切断機5にはレーザー切断機が使用されている。レーザー切断機としては、COレーザーやYAGレーザーを使用したものが採用できる。切断機5は、レーザーを所定のパターンで照射できるようになっている。
本実施形態では、切断機5は剥離紙11a,11bは切断せず両面テープ1a,1bのみ切断するようになっている。即ち、剥離紙11a,11bは、レーザーによって切断されないようになっている。切断されないようにするには、剥離紙11a,11bがレーザーを反射するようにしたり、レーザーのエネルギーを適宜選定して両面テープ1a,1bのみが切断されるようにする構成があげられる。
尚、両面テープ1a,1b及び剥離紙11a,11bは、レーザーの照射可能エリア内の位置に送り出されるようになっており、一つの切断機5により各両面テープ1a,1bの切断が順次行われるようになっている。但し、各両面テープ1a,1bの切断のためにそれぞれ切断機5を設けても良い。
次に、ロボット6について説明する。ロボット6としては、本実施形態では、多関節アーム型のシングルアームロボット6が使用されている。アーム51の先端には、メカハンド62が取り付けられている。メカハンド62は、ウエイト片3を保持することが可能となっている。例えば、メカハンド62の先端に電磁石を設けて磁力によりウエイト片3を保持したり、真空吸着により保持したりする構成が採用できる。さらに、本実施形態のロボット6は、メカハンド62でタイヤ小組Wも保持できるようになっている。一つのメカハンド62でウエイト片3の保持とタイヤ小組Wの保持とを兼用するのが難しいようであれば、アーム51の先端にウエイト片3用のメカハンドとタイヤ小組W用のメカハンドを設けても良い。
また、装置全体を制御する制御ユニット8が設けられている。制御ユニット8は、外部からの信号を受信であるとともに、装置の各部を制御する信号を送信することが可能となっている。制御ユニット8は、マイクロプロセッサやメモリ、IOポート等を内蔵したコンピュータを備えており、装置の各部を所定のシーケンスで制御できるようになっている。
本実施形態の装置の動作について、次に説明する。
製作されたタイヤ小組Wは、コンベア9により運ばれる。この際、運ばれたタイヤ小組Wを特定する情報(ワークID)とともにウエイト片3の取付情報(以下、単に取付情報)が制御ユニット8に送られる。取付情報とは、取り付けるべきウエイト片3の重量及び取り付けるべき箇所の情報である。
運ばれたタイヤ小組Wは、ロボット6の動作範囲内の所定位置で停止する。制御ユニット8は、受信した取付情報に従い、ウエイト片貼付機4を動作させる。ウエイト片貼付機4は、指定された重量になるようウエイト片3を選択して両面テープ1a,1bに貼り付ける。例えば、55gのウエイト片3を貼り付けるよう取付情報で指定された場合、制御ユニット8は、第一フィーダー41aから1つのウエイト片3(5g)を一つ放出し、第二フィーダー41bからウエイト片3(10g)を五つ放出する。
放出されたウエイト片3は、それぞれ移送機構42a,42bにより移送され、第一両面テープ1a及び第二両面テープ1bにそれぞれ貼り付けられる。即ち、第一両面テープ1aに5gのウエイト片3が一つ貼り付けられ、第二両面テープ1bに10gのウエイト片3が五つ貼り付けられる。五つのウエイト片3は、両面テープ1a,1bの長さ方向に沿って並べられて貼り付けられる。
次に、制御ユニット8は、切断機5を制御して両面テープ1a,1bを切断させる。図4は、両面テープ1a,1bの切断について示した平面概略図である。図4において、切断機5による切断箇所が点線Cで示されている。図4に示すように、この例では、5gのウエイト片3を一つ、10gのウエイト片3を五つ分離するよう切断が行われる。切断機5は、レーザーの照射パターンを制御する制御部を内蔵しており、制御ユニット8からの信号により、図4に点線で示すようようレーザーが走査される。尚、各両面テープ1a,1bには、次のタイヤ小組Wのバランス修正のためのウエイト片3の貼付が既にされている。
上記切断の後も、両面テープ1a,1bは剥離紙11a,11bに付着したままであり、各ウエイト片3もその両面テープ1a,1bに貼り付けられたままである。そして、ロボット6は、ウエイト片3を保持し、両面テープ1a,1bごと剥離紙11a,11bから引き離すようにする。即ち、ロボット6は、メカハンド62の先端をウエイト片3に接触させてウエイト片3を吸着し、剥離紙11a,11bから両面テープ1a,1bを引き離すようにする。そして、ロボット6は、ウエイト片3を保持しながら、アーム51を駆動し、タイヤ小組Wが位置する場所まで持っていく。そして、さらにアーム51を駆動し、取付情報で指定された箇所にそのウエイト片3を貼り付ける。貼付は、両面テープ1a,1bのうち、ウエイト片3が貼り付けられていない面を指定箇所の表面に押しつけることで行われる。
尚、上記動作において、剥離紙11a,11bから剥離がスムーズにいかない場合、ロボット6の動作に同期させて剥離紙巻き取り機7a,7bを動作させても良い。即ち、ロボット6のメカハンド62がウエイト片3を保持して両面テープ1a,1bを剥離紙11a,11bから剥離させるタイミングで、剥離紙巻き取り機7a,7bを動作させ、スムーズに剥離するようにする。
上記ロボット6によるウエイト片3の保持とタイヤ小組Wへの貼付は、本実施形態では、各両面テープ1a,1b毎に行われる。即ち、まず第一両面テープ1a上の5gのウエイト片3をロボット6が保持し、タイヤ小組Wの指定箇所に貼り付ける。次に、第二両面テープ1b上の10gをロボット6が保持し、タイヤ小組Wの指定箇所に貼り付ける。尚、10gのウエイト片3は5gのウエイト片3に隣接させて貼り付けられる。より好ましい例としては、指定箇所はあるピンポイントの地点として定められるので、5gのウエイト片3を一つと、10gのウエイト片3を五つとを隣接させて貼り付ける際、それらウエイト片3の全体の重心を求めておき、その重心と指定箇所とが一致するようロボット6が貼付を行う。二つの両面テープ1a,1b上のウエイト片3を一緒にロボット6が保持して貼付を行う場合もあり得る。
このようにして所定量のウエイト片3の貼付が終了すると、ロボット6はメカハンド62を操作してそのタイヤ小組Wを保持させ、別の箇所に持っていく。別の箇所とは、バランス修正が完了したタイヤ小組Wの配置場所として定められている箇所である。
そして、次のバランス未修整のタイヤ小組Wが同様にコンベヤ9で運ばれて所定位置で停止する。そして、同様の手順を繰り返し、バランス修正が行われる。この際、取付情報は各タイヤ小組Wで異なる場合が多く、異なる量のウエイト片3が異なる箇所に貼り付けられることが多い。
上記実施形態によれば、ウエイト片3の貼付によるタイヤ小組Wのバランス修正の完全自動化が可能となるので、無人化によってコスト低減に大きく貢献することができる。
また、本実施形態では、剥離紙巻き取り機7a,7bがあるので、両面テープ1a,1bの切断が容易に且つ正確に行える。即ち、両面テープ1a,1bを切断する際には、ある程度のテンションが両面テープ1a,1bにかけられている必要があるが、このためには、テープ送り出し機2a,2bにより送り出された両面テープ1a,1bを引っ張る機構が必要である。本実施形態では、剥離紙巻き取り機7a,7bによる剥離紙11a,11bの巻き取りに伴い、切断の際に適度なテンションが両面テープ1a,1bにかけられるので、切断が容易に且つ正確に行える。適度なテンションが両面テープ1a,1bにかけられないと、切断の際、両面テープ1a,1bが弛んでいたり、また、レーザーの照射位置からずれてしまったりする場合がある。このような場合には切断が正確に行えないことになるが、本実施形態ではこのような問題はない。剥離紙巻き取り機7a,7bを構成するモータは、切断される際の両面テープ1a,1bのテンションが適切な値になるよう、巻き取り側芯棒71a,71bを回転させる際のトルクが制御されるようになっている。
尚、残余があるよう両面テープ1a,1bの切断分離を行う場合、残余の両面テープ1a,1bを巻き取る巻き取り機によってテンションをかけるようにしても良い。図5は、その一例を示した図であり、残余があるよう両面テープ1a,1bの切断分離を行う場合の一例を示した平面概略図である。この例では、両面テープ1a,1bの幅は、ウエイト片3の幅より大きくなっている。そして、図5に示すように、貼り付ける分のウエイト片3を取り囲む方形のパターンでレーザーが照射されて両面テープ1a,1bが切断される。図5に示す例では三つのウエイト片3を取り囲むようレーザーが照射されるが、一つのみでもよく、二つ、四つ、五つ又はそれ以上の場合もある。
図5に示す例でも、切断後、ロボット6によってウエイト片3は両面テープ1a,1bごと保持されてタイヤ小組Wに貼り付けられる。従って、残余の両面テープ1a,1bは、方形の開口が形成された状態となる。残余の両面テープ1a,1bは、テープ巻き取り機によって巻き取られる。テープ巻き取り機は、剥離紙巻き取り機7a,7bと同様の構成で良く、切断の際に両面テープ1a,1bのテンションが最適になるよう巻き取りトルクが制御される。
剥離紙11a,11bを使用する点は、両面テープ1a,1bに適度なテンションを与えるのにより好適となっている。剥離紙11a,11bを使用しない場合、上記の通り、残余の両面テープ1a,1bの巻き取りに伴ってテンションを与えるが、残余の両面テープ1a,1bが細長くなっている場合などは、必要なテンションを与えようとすると両面テープ1a,1bがちぎれてしまうこともある。剥離紙11a,11bを使用する場合、このような心配はないので、好適である。
また、上記実施形態では、切断機5がレーザー切断機であるので、貼り付けるウエイト片3の総重量の変更などに柔軟に対応することができ、そのための構成も簡易である。ウエイト片3の総重量が変更された場合、図4に示す切断箇所も適宜変更される。この場合、レーザーの走査パターンを変更するだけで良いので、簡便である。レーザー照射機は、ミラー制御等により走査パターンを制御する機能を標準で備えており、制御信号を変更するだけで任意のパターンで走査することが可能になっている。
切断機5が剥離紙11a,11bを切断せずに両面テープ1a,1bのみを切断して分離するものであり、ロボット6はウエイト片3を保持した際、両面テープ1a,1bが剥離紙11a,11bから離れてウエイト片3に付着したままの状態とするものである点は、剥離紙11a,11bを両面テープ1a,1bから引き離すのに別途機構を必要としないという効果がある。
尚、剥離紙巻き取り機7a,7bを使用せず、単に剥離紙11a,11bを引っ張ってそのまま箱などに入れて廃棄しても良いが、かさんでしまい、廃棄処理が面倒である。剥離紙巻き取り機7a,7bを使用すると、大量の剥離紙11a,11bをスムーズに巻き取って廃棄することができ、廃棄処理が楽である。場合によっては、巻き取った剥離紙11a,11bを再利用することもできる。
また、ロボット6がタイヤ小組Wを保持して移動させるのにも兼用されており、別途ロボット6を設ける必要がなく、機構的に簡略化され、設備に要するコストも安価となる。尚、上記実施形態では、バランス修正後にタイヤ小組Wを移動させるのにロボット6を兼用したが、バランス未修整のタイヤ小組Wを所定位置に位置させるのにロボット6を兼用したり、バランス修正の前後の移動にロボット6を兼用するようにしても良い。
上記実施形態では、制御ユニット8がウエイト片貼付機4に信号を送り、使用する分だけのウエイト片3を各両面テープ1a,1bに貼り付けたが、各両面テープ1a,1bに次々にウエイト片3を貼り付けてしまって、使用する分だけを切断機5が切断してロボット6が保持するようにしても良い。また、5gと10gのウエイト片3に限らず、5gと20gであったり、10gと50gであったりと、他の組み合わせでも良い。
さらに、重量の異なる三種類以上のウエイト片3を使用してもよい。この場合、それぞれのウエイト片3に対して、両面テープ1a,1b、テープ送り出し機2a,2b、剥離紙巻き取り機7a,7b、テンションローラ12等が設けられる。
次に、第二の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置について説明する。
図6は、第二の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置の主要部の概略図である。図6に示す装置は、ウエイト片貼付機4の構成が第一の実施形態と異なっている。第二の実施形態におけるウエイト片貼付機4は、重量の異なるウエイト片3をそれぞれ所定数収容したウエイト片マガジン44を備えている。図6に示すように、ウエイト片マガジン44は、筐体441と、筐体441内を仕切る隔壁442等から構成されている。隔壁442に仕切られた空間内に、ウエイト片3が収容されるようになっている。本実施形態では、第一実施形態と同様、5gのウエイト片3と10gのウエイト片3を使用するようになっており、それぞれの収容空間が隔壁442により構成されている。本実施形態では、5gのウエイト片3の収容空間が一つ設けられ、10gのウエイト片3用の収容空間が五つ設けられる。これは、10gのウエイト片3の使用頻度が高いためである。
各収容空間内で、ウエイト片3は上下に積み重ねられて収容されるようになっている。各隔壁の下端開口を塞ぐようにして、放出具45が取り付けられている。放出具45は、各収容空間から各ウエイト片3を一つずつ放出可能に構成されたものである。放出具45としては、プランジャー等を使用して開閉されるシャッター機構を採用することができる。
また、第二の実施形態においても、ウエイト片マガジン44から貼付位置にウエイト片3を移送する移送機構42が設けられている。移送機構42は、同様に移送ベルト421421により移送を行う機構となっている。ウエイト片マガジン44は、放出具45が放出したウエイト片3が移送ベルト421の上に落下する位置に設けられている。
本実施形態では、移送ベルト421上に落下したウエイト片3の間隔と詰めて整列させる整列機構46が設けられている。整列機構46は、プッシャー461と、プッシャー461を駆動する駆動部462によって構成されている。駆動部462は、プッシャー461を水平方向に移動させて移送ベルト421上のウエイト片3を整列させるようになっている。
また、本実施形態では、両面テープ1をウエイト片3に押し当てる押し当て具43が設けられている。押し当て具43は、駆動源431により上下動し、両面テープ1を下方に押し下げてウエイト片3に押し当てる。押し当て具43は、図6に示すように各ウエイト片3の高さが異なる場合でも、両面テープ1が十分に押し当てられる構成とすることが好ましい。例えば、押し当て具を袋状とし、空気圧により膨出する構成が考えられる。尚、図6の構成では、両面テープ1が停止した状態で押し当て具43による押し当てが行われる。
本実施形態においても、タイヤ小組Wがコンベアにより運ばれ、ワークIDとともに取付情報が制御ユニット8に送られる。制御ユニット8は、受信した取付情報に従い、ウエイト片貼付機4を動作させる。この際、制御ユニット8は、各重量のウエイト片3の数の組み合わせを算出する演算処理部を有しており、演算処理部での算出結果に従いウエイト貼付機を制御するようになっている。演算処理部は、制御ユニット8が内蔵するマイクロプロセッサである。
例えば、55gの重量を貼り付ける必要がある場合、制御ユニット8は、5gのウエイト片3を一つ、10gのウエイト片3を五つ貼り付けるようウエイト片貼付機4を制御する。ウエイト片貼付機4は、制御ユニット8からの信号に従い、5gのウエイト片3を一つ、10gのウエイト片3を五つ放出するよう、各放出具45を制御する。
放出されたウエイト片3は、移送ベルト421上に載る。この際、整列機構46は、プッシャー461を駆動してウエイト片3に押し当てる。そして、各ウエイト片3を移送ベルト421上で滑らせながら、各ウエイト片3の間隔を詰めるようにし、各ウエイト片3を整列させる。整列後、間隔ゼロ即ち各ウエイト片3は互いに接触していることが好ましい。すべてのウエイト片3の整列が終了すると、ウエイト片3は、移送ベルト421で移送され、前述と同様に、両面テープ1に貼り付けられる。そして、同様に切断機5により両面テープが所定箇所で切断され、ロボット6により貼り付けられる。所定の総重量となる複数のウエイト片3は、ロボット6により一緒に保持されて貼り付けられる。
この第二の実施形態においても、第一の実施形態と同様の効果が得られる。この上、両面テープ1が一本で済むので、テープ送り出し機2や剥離紙巻き取り機7も一つで済む。このため、機構的に簡略化され、コストも安価となる。
尚、制御ユニット8の演算処理部は、所定の総重量となるよう各重量のウエイト片3の数の組み合わせを算出する際、合計のウエイト片3の数が最小となるよう算出する。取付情報における取付箇所はピンポイントの箇所として指定された箇所であるので、ウエイト片3の数が多くなると、バランス修正の精度が低下するおそれがあるし、また見栄えが悪くなるからである。この点は、第一の実施形態でも同様である。
この第二の実施形態において、ウエイト片マガジン44に収容されるウエイト片3の種類としては、5gのものと10gのもの以外でもよく、さらに多種類の組み合わせでも良い。5gのものと10gのものの組み合わせの場合、総重量は5g単位となるが、1gや2g、3g等のウエイト片を使用してさらに細かい単位で修正できるようにしても良い。また30gや50g、100g等のウエイト片を使用して、総重量の大きなウエイト片を貼り付ける場合にも、ウエイト片の数が多くならないようにすることも好適である。この場合も、ウエイト片の数が最小となるよう重量の組み合わせを制御ユニット3の演算処理部が算出するようにすることが好ましい。また、本願発明の装置は、複数のウエイト片3を貼り付けることができるようになっている点を特徴点とするが、装置が一つのみのウエイト片3を貼り付けることもあり得る。1g,2g,3g,…というように重量が細かく違いウエイト片3が多数用意されていて、それらから一つを選択して貼り付ける場合である。
次に、第三の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置について説明する。
図7は、第三の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置の主要部の概略図である。図7に示す装置の特徴点は、タイヤ小組Wへの貼付強度を高めるため、第一の実施形態の構成について、貼付箇所に接着材を供給する接着材供給機構100を追加したものとなっている点である。接着材供給機構100は、本実施形態では、ホットメルト接着材を供給するものとなっており、加熱されて軟化した接着材(以下、ホットメルト)101を射出するホットメルトガン102と、ホットメルトガン101にホットメルト101を供給する供給機103等から構成されている。ホットメルトガン102は、ロボット6のメカハンド62がウエイト片3を保持した際、ホットメルト101をウエイト片3に供給するものとなっている。
図8は、図7の実施形態の装置によるウエイト片の貼付状態を示した概略図である。図図8に示すように、ホットメルト101は両面テープ1a,1bの上から塗布される。ロボット6は、この塗布された側をタイヤ小組Wに押しつけて貼付を行う。この際、十分な量のホットメルト101が供給されるので、ホットメルト101はウエイト片3の側面まで盛り上がった状態となり、十分な強度で貼付(ここでは接着)が行われる。
尚、タイヤ小組Wが装着された車両が実際に走行する場合、タイヤ小組Wはかなりの高温になることが想定される。従って、ホットメルト101の軟化点は、実走行時のタイヤ小組Wの温度よりも十分に高いものとすることが好ましい。また、ホットメルト101の軟化点があまり高いと、取り扱いが難しくなるので、注意が必要である。
また、本実施形態では、メカハンド62の構成も若干の変更が加えられている。メカハンド62は、両面テープ1a,1bに貼り付けられたウエイト片3すべてに接触して直接保持する構成となっている。例えばメカハンド62は長方形の板状であり、磁力による吸着又は真空吸着を行う構成となっている。
上記ホットメルト101の塗布の際、ホットメルト101の温度によっては両面テープ1a,1bが熱により破れてしまたり収縮してしまったりすることがある。この場合、全てのウエイト片3をメカハンド62が直接保持していないと、両面テープ1a,1bが破れた際、ウエイト片3が落下してしまうおそれがあるが、この実施形態では、そのような問題はない。尚、前述した第一、第二の実施形態において、上記全てのウエイト片3を直接保持するタイプのメカハンド62を採用するようにしても良い。
第三の実施形態の装置によれば、接着材供給機構100が追加されているので、タイヤ小組Wに対するウエイト片3の固定がさらに確実となり、バランス修正の信頼性がより高められる。接着材供給機構100は、第二の実施形態の構成に追加されても良い。また、ホットメルト接着材以外の接着材を使用してもよく、熱硬化性接着材、感圧接着材など、各種の接着材を用いることができる。
接着材供給機構100は、ウエイト片3に接着材を供給することで最終的に貼付箇所に接着材を供給するものであったが、これ以外の構成もあり得る。例えば、タイヤ小組Wの貼付箇所の表面上に予め接着材を供給しておき、その上からロボット6がウエイト片3を押しつける構成でも良く、ウエイト片3を貼付箇所に押しつけた状態で接着材を供給するような構成でも良い。ホットメルトガン101のような接着材の供給ノズルをメカハンドに装着したロボットを採用し、任意の位置で供給が行えるようにするとさらに好適である。尚、貼付箇所に直接接着材を供給する場合に比べると、ロボット6がウエイト片3を保持した際にウエイト片3に接着材を塗布することで貼付箇所への接着材の供給を行う上記構成は、接着材の供給が容易で、機構的に簡易であるという効果がある。
尚、第三の実施形態において、ウエイト片3を両面テープ1a,1bの側から保持するようにしても良い。図9は、この変形例について示したものである。図9に示すように、ロボット6のメカハンド62が両面テープ1a,1bの上面に接触して両面テープ1a,1bを保持した状態で、切断機5が両面テープ1a,1bを切断する。そして、ロボット6は、メカハンド62を上下逆転させてウエイト片3を上に向け、この状態でホットメルトガン102がホットメルト101を塗布する。その後、同様にロボット6がウエイト片3をタイヤ小組Wに押しつけて貼付(接着)を行う。尚、図9に示すような場合の他、メカハンド62がウエイト片3の側で保持を行い、その後持ち変えて両面テープ1a,1bの側で保持を行う場合もある。
この変形例においては、メカハンド62に吸着機能があれば両面テープ1a、1bを使用する必要はなく、通常の片面テープで良い。メカハンド62からのテープの離脱の容易さから片面テープの方が好適である。尚、両面テープ1a,1bや片面テープは、粘着テープであるが、第三の実施形態では、粘着テープではないテープを使用することも可能である。この場合は、ウエイト片3に粘着材を塗布する機構等を設けてテープに貼り付けるようにする。但し、粘着テープを使用する方が貼付が容易で機構的に簡易になる。
各実施形態では、切断機5はレーザー切断機であったが、他の切断機を使用しても良い。例えば、カッターを使用した切断機や、超音波や加熱による切断機などである。
また、本願発明において、「タイヤ小組」の用語は、従来技術において用いられたものに限られる訳ではない。即ち、「タイヤ小組」は、ホイールにタイヤを装着して構成されたホイールとタイヤの組、という程度の意味であり、タイヤの最重点とホイールの軽点とを組み合わせたものを含むが、それに限られる訳ではない。
第一の実施形態に係るタイヤ小組バランス修正装置の正面概略図である。 第一の実施形態に係るタイヤ小組バランス修正装置の平面概略図である。 両面テープ1へのウエイト片3の貼付について示した図である。 両面テープ1の切断について示した平面概略図である。 残余があるよう両面テープ1の切断分離を行う場合の一例を示した平面概略図である。 第二の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置の主要部の概略図である。 第三の実施形態のタイヤ小組バランス修正装置の主要部の概略図である。 図7の実施形態の装置によるウエイト片の貼付状態を示した概略図である。 第三の実施形態の変形例について示した図である。
符号の説明
1 両面テープ
1a 両面テープ
1b 両面テープ
11 剥離紙
11a 剥離紙
11b 剥離紙
2 テープ送り出し機
2a テープ送り出し機
2b テープ送り出し機
3 ウエイト片
4 ウエイト片貼付機
41a ウエイト片フィーダー
41b ウエイト片フィーダー
42 移送機構
42a 移送機構
42b 移送機構
43 押し当て具
44 ウエイト片マガジン
45 放出具
46 整列機構
5 切断機
6 ロボット
61 アーム
62 メカハンド
7 剥離紙巻き取り機
7a 剥離紙巻き取り機
7b 剥離紙巻き取り機
8 制御ユニット
100 接着材供給機構
W タイヤ小組

Claims (11)

  1. タイヤとホイールを組み合わせたタイヤ小組のバランスを修正するタイヤ小組バランス修正装置であって、
    ロール状に巻かれた両面テープを送り出すテープ送り出し機と、
    送り出された両面テープの一方の面に、選択された重量のウエイト片を複数並べて貼り付けるウエイト片貼付機と、
    ウエイト片が貼り付けられた状態で両面テープが分離するよう両面テープを切断する切断機と、
    切断分離された両面テープ上に貼り付けられたウエイト片を保持し、タイヤ小組の指定された箇所に貼り付けるロボットと
    装置全体を制御する制御ユニットとを備えており、
    制御ユニットは、切断分離された両面テープ上の複数のウエイト片の総重量が、指定された重量となるよう選択された箇所で切断を行わせるために切断箇所を指定する制御信号を切断機に送ることが可能であり、
    制御ユニットは、切断分離された両面テープ上の指定された総重量となっている複数のウエイト片を一緒に保持させてタイヤ小組の指定された箇所に貼り付けさせるための制御信号をロボットに送ることが可能なものであることを特徴とするタイヤ小組バランス修正装置。
  2. 前記切断機は、残余があるよう前記両面テープの切断分離を行うものであり、残余の両面テープを巻き取る巻き取り機を備えていることを特徴とする請求項1記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  3. 前記切断機は、レーザー切断機であることを特徴とする請求項2記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  4. 前記両面テープは、剥離紙の上に重ねられた状態でロール状に巻かれており、前記切断機は、剥離紙を切断せずに両面テープのみを切断して分離するものであり、前記ロボットは、前記ウエイト片を保持した際、両面テープが剥離紙から離れて当該ウエイト片に付着したままの状態とするものであることを特徴とする請求項1記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  5. 前記剥離紙を巻き取る剥離紙巻き取り機を備えていることを特徴とする請求項4記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  6. 前記切断機は、レーザー切断機であり、前記剥離紙は、当該レーザーによって切断されないものであることを特徴とする請求項4又は5記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  7. 前記ロボットは、前記タイヤ小組を保持して移動させることが可能なものであることを特徴とする請求項1記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  8. 前記制御ユニットは、貼り付けるウエイト片の総重量の信号が入力されるものであり、前記ウエイト片貼付機は、重量の異なる複数のウエイト片を組み合わせて当該総重量となるよう前記両面テープに貼り付けるものであり、制御ユニットは、入力された総重量の信号から、各重量のウエイト片の数の組み合わせを算出する演算処理部を有し、演算処理部での算出結果に従い前記ウエイト貼付機を制御するものであり、演算処理部は、ウエイト片の合計数が最小となるよう各重量のウエイト片の組み合わせを算出するものであることを特徴とする請求項1記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  9. タイヤとホイールを組み合わせたタイヤ小組のバランスを修正するタイヤ小組バランス修正装置であって、
    ロール状に巻かれたテープを送り出すテープ送り出し機と、
    送り出されたテープの一方の面に、選択された重量のウエイト片を複数並べて貼り付けるウエイト片貼付機と、
    複数のウエイト片が貼り付けられた状態でテープが分離するようテープを切断する切断機と、
    切断分離されたテープ上に貼り付けられた複数のウエイト片を保持し、タイヤ小組の指定された箇所に貼り付けるロボットと
    装置全体を制御する制御ユニットとを備えており、
    制御ユニットは、切断分離されたテープ上の複数のウエイト片の総重量が、指定された重量となるよう選択された箇所で切断を行わせるために切断箇所を指定する制御信号を切断機に送ることが可能なものであり、
    制御ユニットは、切断分離されたテープ上の指定された総重量となっている複数のウエイト片を一緒に保持させてタイヤ小組の指定された箇所に貼り付けさせるための制御信号をロボットに送ることが可能なものであり、
    さらに、貼付箇所に接着材を供給してウエイト片をタイヤ小組に接着する接着材供給機構を備えていることを特徴とするタイヤ小組バランス修正装置。
  10. 前記接着材供給機構は、前記テープ上に貼り付けられた前記ウエイト片を前記ロボットが保持した際、ウエイト片に接着材を塗布することで貼付箇所への接着材の供給を行うものであることを特徴とする請求項9記載のタイヤ小組バランス修正装置。
  11. 前記テープは粘着テープであり、粘着材が設けられた一方の面に前記ウエイト片貼付機により前記ウエイト片が貼り付けられるものであることを特徴とする請求項9又は10記載のタイヤ小組バランス修正装置。
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