JP4837518B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、負荷機器に対して高調波補償電流を発生して電源側へ流出する高調波電流を抑制するアクティブフィルタに用いる電力変換装置に関するものである。
アクティブフィルタは、高調波電流を発生している負荷機器の直近で高調波電流を相殺する高周波補償電流を発生するものである。従来のアクティブフィルタは、負荷電流を検出して、この負荷電流を基本波電流と高調波電流に分離し、高調波電流のみを取り出してこれと180度位相の異なる高調波補償電流を発生させる。そして、この高調波補償電流を負荷の接続点に注入することにより、負荷電流の高調波電流は相殺され、電源電流は高調波を含まない正弦波となる。このようなアクティブフィルタは、電力用の電流発生源として低損失である高周波PWMインバータが用いられていた(例えば、非特許文献1参照)。
また、アクティブフィルタを備えた従来の無停電電源装置は、直流電力貯蔵装置と負荷装置の間に接続した順逆両方向に電力変換可能な第1の変換器と、交流電源を開閉するスイッチと、交流電源にスイッチとその交流出力側をシリーズ接続した逆変換可能な第2の変換器を設ける。交流電源が正常時には、スイッチを閉じて、第2の変換器をその交流出力電圧と前記交流電源電圧との和が一定になるように制御し、第1の変換器を第2の変換器と電力貯蔵装置に電力供給すると共に、負荷装置が必要とする高調波電流を含む無効電流を供給するように制御する。また交流電源が許容値以下に低下した時には、スイッチを開いて、第1の変換器を負荷装置に印可する交流電圧が一定になるように制御する(例えば、特許文献1参照)。
「パワーエレクトロクス入門」(改訂2版)オーム社 山村昌監修、大野栄一編著、264頁−269頁 特開平11−178216号公報
従来のアクティブフィルタは、以上のように高周波PWMインバータが用いられており、このため交流電源側へ流出する高調波電流を抑制するためにリアクトルなど大きなフィルタ回路を必要とし、アクティブフィルタの装置構成の小型化が困難であった。
また上記特許文献1に記載された無停電電源装置では、入力電流を正弦波で力率1に制御しながら負荷装置には定電圧を供給し、装置全体の効率が良いものである。しかしながら、交流電源が正常時にはアクティブフィルタとして機能し、異常時にはバックアップの電源装置として機能する第1の変換器の出力側には大きなフィルタ回路が必要であり、装置構成の小型化が困難であった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、高速、高精度な電流制御が可能で、出力側のフィルタ回路が格段と低減され小型化の促進された電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、所定の電圧に制御される第1の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する1台の第1の単相インバータと、上記第1の直流電圧源より低電圧の第2の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第2の単相インバータとの交流側を直列に接続して成る第1の電力変換器を交流電源と負荷との間に並列に接続して備える。また、上記交流電源の交流電圧半周期に対して上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させ、該第1の単相インバータと上記第2の単相インバータとの各発生電圧の総和により出力電圧を疑似正弦波とすると共に、上記負荷が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力するように上記第1の電力変換器を制御する第1の制御手段を有する。そして、上記第1の制御手段は、上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御する。
この発明に係る電力変換装置によると、第1の電力変換器を制御する第1の制御手段を有して、上記第1、第2の単相インバータの各発生電圧の総和により出力電圧を疑似正弦波に制御して、高調波補償電流を出力させるため、大きなフィルタ回路を必要とせず、小型化、簡略化が促進されて、しかも高速、高精度な電流制御が可能な電力変換装置が得られる。また、第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御するため、第2の直流電圧源への外部から供給する電力を低減でき、装置構成の小型化、簡略化が更に促進できる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置を、電源と負荷との間に接続されて、電源に異常が発生した場合においても負荷に安定した電力を供給する無停電電源装置に適用した概略構成図である。
図1に示すように、単相交流電源1(以下、単に交流電源と称す)と単相負荷2(以下、単に負荷と称す)との間に接続された無停電電源装置3の主回路は、複数(この場合、2個)の単相インバータ43、42(第1の単相インバータ43、第2の単相インバータ42)の交流側を直列に接続して成る第1の電力変換器31と、単相インバータ41(第3の単相インバータ41)から成る第2の電力変換器32とを備える。第1の電力変換器31は、交流側を交流電源1と負荷2との間に連係リアクトル51を介して並列に接続され、第2の電力変換器32(単相インバータ41)は、交流側が交流電源1と負荷2との間に直列接続される。また、第1の電力変換器31は、第2の電力変換器32よりも交流電源側に接続され、第2の電力変換器32の負荷2側に、出力フィルタとなるリアクトル52およびコンデンサ6を配設する。
さらに、無停電電源装置3は、交流電源1と第2の電力変換器32の交流側とに直列接続されて交流電源1を開閉するスイッチとしてのリレー9を備える。このリレー9は、交流電源1に異常が起こった場合にこれをオフすることで交流電源1と負荷2とを切り離すもので、サイリスタ、トライアック、MOSFET、IGBT等の半導体素子から成るスイッチでも良い。
各単相インバータ41〜43は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子から成る例えばフルブリッジインバータで構成される。自己消弧型半導体スイッチング素子はIGBT以外にも、GCT、GTO、トランジスタ、MOSFET等でも、また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であればよい。
第1、第2の電力変換器31、32は、制御装置10により制御される。第1、第2の電力変換器31、32内の各単相インバータ42、43、41は、各スイッチング素子にゲート駆動回路(図示なし)が個別に設けられ、制御装置10内のインバータ駆動回路(図示なし)からの信号を受けて、スイッチング素子のゲートに電圧を印加するためのパルス電圧を作成する。ゲート駆動回路の構成としては、制御回路とパワー回路の絶縁が必要であるため、パルストランス回路や、フォトカプラを用いた回路が用いられる。なお、制御装置10内の構成、および制御の詳細については後述する。
各単相インバータ41〜43はそれぞれ独立した直流電圧源としての直流コンデンサ41a、42a、43aを備え、図示された極性に充電された直流電圧を任意の期間で出力することができる。具体的には、単相インバータ41の直流電圧をV1とすると、スイッチング素子のオンオフの組み合わせによって{−V1、0、V1}の電圧を単相インバータ41の出力端子間に印加することができる。また、単相インバータ42のコンデンサ電圧をV2とすると、スイッチング素子のオンオフの組み合わせによって{−V2、0、V2}の電圧を単相インバータ42の出力端子間に印加することができる。更に、単相インバータ43のコンデンサ電圧をV3とすると、スイッチング素子のオンオフの組み合わせによって{−V3、0、V3}の電圧を単相インバータ43の出力端子間に印加することができる。なお、直流電圧源として直流コンデンサ以外にも、直流電力を貯蔵できるものを用いることができる。
第1、第2の電力変換器31、32を制御する制御装置10は、第1の制御手段としてのアクティブフィルタ制御部10aと、第2の制御手段としての電圧補償制御部10bと、第3の制御手段としてのバックアップ制御部10cとを備える。
交流電源1の電圧を検出器(図示なし)を備えて検出し、該検出電圧が許容される正常時には、リレー9を閉じて、アクティブフィルタ制御部10aは、第1の電力変換器31を、負荷2が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力するように制御する。同時に電圧補償制御部10bは、第2の電力変換器32を、電源電圧と目標電圧との差電圧、即ち交流電源1の電圧変動を補償する電圧を出力するように制御する。
この場合、第1の電力変換器31は、第1、第2の直流電圧源としてのコンデンサ43a、42aを入力とする2個の単相インバータ43、42の各発生電圧の総和により出力電圧が制御されて、ほぼ正弦波の交流電圧が出力されるとともに、アクティブフィルタとして動作し、負荷電流iに含まれる高調波成分電流を打ち消すような高調波補償電流(インバータ電流i)を発生するように制御される。また、第2の電力変換器32は、第3の直流電圧源としてのコンデンサ41aを入力として単相インバータ41がPWM制御され、その交流出力電圧はリアクトル52を介して交流電源1に接続される。そして交流電源電圧と第2の電力変換器32の交流出力電圧との和が負荷2に供給される。
検出された交流電源1の電圧が所定の電圧範囲を超えて変動する停電などの異常時には、リレー9を開いて交流電源1を負荷2から切り離す。このとき、第1の電力変換器31内の単相インバータ42、43と第2の電力変換器32内の単相インバータ41とは交流側が直列に接続され、バックアップ制御部10cは、第1、第2の電力変換器31、32を、直列接続された全ての単相インバータ41〜43の各発生電圧の総和によって、負荷2にほぼ正弦波の電圧を出力するように制御する。なお、この場合、第1の電力変換器31には、高調波補償電流を発生するような電流制御は行わず、負荷2に安定した交流電圧が印加されるように出力電圧を制御する。
各単相インバータ41〜43の入力となるコンデンサ41a〜43aの内、電圧が最大であるコンデンサ43a(第3の直流電圧源)は、外部から電力供給され所定の電圧に制御される。この実施の形態のように無停電電源装置として動作させる場合には、図示しないバッテリー、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池等のエネルギー蓄積要素を接続し、コンデンサ43aに負荷2に応じた電力を供給する。また、エネルギー蓄積要素の直流電圧が低い場合には、DC/DCコンバータなどの昇圧機能を持った変換装置を介して単相インバータ43のコンデンサに電力を供給することも可能である。
また、他の各コンデンサ41a、42aへの電力供給については、高周波トランス71とスイッチング素子81〜83から成り双方向の電力授受が可能な絶縁型のDC/DCコンバータ7を介して、単相インバータ43のコンデンサ43aから必要な電力量のみを供給し、それぞれのコンデンサ電圧を一定とする。コンデンサ43aからコンデンサ42aへの電力供給は、高周波トランス71の巻線方向を同じとしたフォワード方式であり、スイッチング素子82、83は同じタイミングでオン、オフさせる。またコンデンサ43aからコンデンサ41aへの電力供給は、高周波トランス71の巻線を逆方向としたフライバック方式であり、スイッチング素子81、83のオン、オフは交互に行う。通常のフォワード方式、フライバック方式のDC/DCコンバータは電力の流れが一方向なので、2次側がダイオードで構成されているが、ここでは、それぞれの巻線にスイッチング素子81〜83を採用することで、双方向の電力授受を実現している。
ここで、第1の電力変換器31内の各単相インバータ42、43の直流電圧比は、V2:V3=(0.5〜1):1の範囲で任意に設定することができる。なお、V2とV3の合計値は交流電源1の電圧波高値より大きくなくてはならない。第2の電力変換器32の単相インバータ41の直流電圧V1は、V2よりも小さいものとする。
次に、第1の電力変換器31がアクティブフィルタ制御部10aにて制御される場合の動作について詳述する。
アクティブフィルタの基本原理を図2に基づいて説明する。図2は、アクティブフィルタとして動作する第1の電力変換器31が出力する補償電流(インバータ電流i)と電源電流i、負荷電流iとの波形を示す図である。
ところで、一般的な家電製品等は、内蔵の電気回路に直流電源を供給する必要があることから、交流電源から供給される交流電圧を内部で直流電圧に整流して電源を供給している。電力変換手段として、ダイオードを用いた整流回路が多く用いられているが、電圧脈動(リプル)の少ない直流電圧を得るために、電圧平滑用のコンデンサが付加されている。
このようなコンデンサインプット型の整流回路が負荷として電源に接続された場合、大きなピーク電流を持つ高調波成分を含有した電流が電源側に流出する。高調波成分を含んだ電流は送電線インピーダンスによる電圧降下を引き起こし、電源電圧ひずみの原因となり、例えば、大容量の場合は進相コンデンサの焼損、小容量の場合はブレーカ誤動作などの障害の原因ともなる。
アクティブフィルタ(第1の電力変換器31)は、交流電源1に高調波電流を流出させないために、交流電源1と負荷2との間に接続されるもので(図1参照)、図2に示すように、負荷2が発生する負荷電流iに含まれる高調波成分電流を打ち消すような高調波補償電流(インバータ電流i)を出力し、高調波成分を含有した電流が電源側に流出することを抑制し、電源電流iを高調波成分の無い正弦波電流とすることができる。
次に、アクティブフィルタとして動作する第1の電力変換器31の電圧制御および電流制御について、以下に説明する。
図3に、第1の電力変換器31の出力電圧波形および各単相インバータ42、43の出力電圧波形を示す。図に示すように、単相インバータ43は、電源電圧の半周期に対して1パルスの電圧を出力し、単相インバータ42は、出力電圧をきめ細かく調整する。そして、単相インバータ42、43の出力電圧の合成電圧である第1の電力変換器31の出力電圧は、電源電圧とほぼ同等で疑似正弦波となる。
この場合、第1の電力変換器31をアクティブフィルタとして動作させるため、高精度の電流制御が必要であり、ここでは、電源電流iが高調波成分の無い正弦波電流となるように第1の電力変換器31から出力する高調波補償電流(インバータ電流i)を制御する。この場合、インバータ電流iを目標電流に追従する制御を直接行うのではなく、電源電流iが正弦波電流となるように各単相インバータ42、43を制御するが、負荷電流Iに基づいてインバータ電流iの目標電流を演算し、インバータ電流iを該目標電流に追従させる制御と同等の制御が達成できる。
図4に、電源電流波形を示す。電源電流iを正弦波にするためには、目標とする電流波形に対して、図に示すように目標電流が中心となるように閾値上限と閾値下限と設定しておき、電源電流iが閾値上限と閾値下限との範囲内で増減するように、単相インバータ42の出力電圧をきめ細かく調整する。このように、単相インバータ42は、電源電流iが力率1の正弦波となるようにスイッチング制御され、第1の電力変換器31の出力電圧は、単相インバータ42と単相インバータ43との出力電圧の和によって、電源電圧とほぼ同等の正弦波になるように制御される。
ここで、電源電流iの変化量ΔIは次式に示すように、連系リアクトル51のインダクタンスLと、連系リアクトル51の両端に印加される電圧ΔV、電圧印加時間ΔTから決まる。
ΔI=(ΔV/L)ΔT
ΔTは、単相インバータ42のスイッチング周波数に起因するもので、主として単相インバータ42を構成する半導体スイッチング素子の性能から決定される。ΔTを一定と仮定した場合、ΔIは電流制御精度の指標となり、ΔIが小さい程、電流制御精度が良いと判断できる。これを実現するためには、上記の式からΔVを小さくするか、連系リアクトル51のインダクタンスLを大きくする必要がある。
この実施の形態では、ΔVは単相インバータ42の出力電圧から決まるため、一般的なPWMインバータに比べてΔVを小さくすることができる。したがって、同じ電流精度を得るために必要なリアクトル51のインダクタンスLは一般的なPWMインバータに比べて小さくすることが可能となる。
次に、単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを図5に基づいて示す。
単相インバータ43は電源電圧の大きさがK×V3を超えたときに{+V3}或いは{−V3}の電圧を出力する。
ここで、単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを決定するためのKは、電流制御が不可能とならない範囲で設定する必要があり、1−(V2/V3)<K<V2/V3とする。また、上述したように、単相インバータ42、43の直流電圧の設定については、その和(V2+V3)が電源電圧の最大値以上であり、(V2/V3)の範囲は0.5〜1となるように設定する。
このように、単相インバータ43は、電源電圧の半周期に対して1パルスの電圧を出力すればよいため、スイッチング損失の低減が可能であり、発生ノイズも低減することができる。
図5に示すように、電源電圧1周期の中で、単相インバータ43の出力電圧に応じて、次のような領域A〜Dを設定する。
電源電圧が正のとき、単相インバータ43の出力電圧が電源電圧より小さい領域をAとし、単相インバータ43の出力電圧が電源電圧より大きい領域をBとする。
また電源電圧が負のとき、単相インバータ43の出力電圧の大きさが電源電圧より小さい領域をCとし、第1の単相インバータ42の出力電圧の大きさが電源電圧より大きい領域をDとする。
ここで、第1の電力変換器31の出力電圧は、単相インバータ42、43の各出力電圧の和によって正弦波になるように制御するため、単相インバータ43が{+V3}、{0}、{−V3}のどのレベルを出力しているかによって、単相インバータ42の出力電圧極性を切り替える。即ち、図3に示すように、単相インバータ42は領域がAおよびDでは出力電圧極性を正とし、{0、+V2}を交互に出力する。また、領域がBおよびCでは出力電圧極性を負とし、{0、−V2}を交互に出力する。
上述したように電源電流iが閾値上限と閾値下限との範囲内で増減するように、単相インバータ42の出力電圧をきめ細かく調整するものであるが、このとき、単相インバータ42は、領域A〜Dに対応した出力電圧極性で、オンオフ制御する。
図6に、上記領域Aおよび領域Dにおける、電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す。
単相インバータ42の出力電圧が{0}のとき、第1の電力変換器31の出力電圧は電源電圧より小さく、電源電流iは増加する。電源電流iが閾値上限Sまで達すると、単相インバータ42の出力電圧を{+V2}として第1の電力変換器31の出力電圧を電源電圧より大きくし、電源電流iを減少させる。電源電流iが減少して閾値下限Tに達するまで、単相インバータ42は{+V2}を出力する。電源電流iが閾値下限Tに達すると再び単相インバータ42の出力電圧を{0}とすることで、電源電流iが閾値上限Sと閾値下限Tとの範囲内で増減を繰り返す。
図7に、上記領域Bおよび領域Cにおける、電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す。
単相インバータ42の出力電圧が{−V2}のとき、第1の電力変換器31の出力電圧は電源電圧より小さく、電源電流iは増加する。電源電流iが閾値上限Sまで達すると、単相インバータ42の出力電圧を{0}として第1の電力変換器31の出力電圧を電源電圧より大きくし、電源電流iを減少させる。電源電流iが減少して閾値下限Tに達するまで、単相インバータ42は{0}を出力する。電源電流iが閾値下限Tに達すると再び単相インバータ42の出力電圧を{−V2}とすることで、電源電流iが閾値上限Sと閾値下限Tとの範囲内で増減を繰り返す。
このように、電源電流iの目標値(正弦波電流)に対して、一定幅の閾値を持たせ、その範囲内で電源電流iが増減するように、単相インバータ42を用いて制御することで、交流電源1に高調波電流を流出させないアクティブフィルタ(第1の電力変換器31)を実現することができる。
なお、閾値上限Sと閾値下限Tとの幅である閾値幅は任意に設定することができるが、通常は単相インバータ42のスイッチング周波数を鑑みて、スイッチング素子のスイッチング能力に問題がないように電流幅を設定する。
以上のように第1の電力変換器31をアクティブフィルタとして制御するアクティブフィルタ制御部10aが備えるインバータ駆動回路の構成を図8に示す。
インバータ駆動回路は、マイコン等で構成されるCPU(Central Processing Unit)8と、上記領域A〜Dの判定を行う領域判定回路11および電源電圧の極性を判定する極性判定回路14、電源電流iの目標電流と実際の電流との比較を行う電流比較回路15〜18、また電流比較回路15〜18によって得られたスイッチングタイミング、領域判定信号12、13および極性判定信号14aに基づいて、第1の電力変換器31内の各単相インバータ42、43を駆動するゲート駆動信号を生成するゲート信号作成回路にて構成される。
CPU8はDAコンバータを有して、電源電圧のアナログ信号が端子9aから出力され、単相インバータ43の直流電圧値V3が端子9bから出力される。さらに、CPU8内部で演算された電源電流iの目標値が端子9cから出力される。
極性判定回路14は電源電圧が正のときH信号が出力され、負のときにL信号が出力される。領域判定回路11は、電源電圧の1周期を上述した領域A〜Dに分類するための判定回路であり、出力である領域判定信号12は、電源電圧がK×V3より大きいときHが出力され、電源電圧がK×V3より小さいときLが出力される。また、領域判定信号13は領域AおよびCのときHが出力され、BおよびDのときLが出力される。
CPU8の端子9cから出力された電源電流iの目標値、即ち目標電流は低域通過フィルタ15を通して、電源周波数成分のみの正弦波電流信号となる。この信号はオフセット回路16aによって閾値上限Sとなる。また、オフセット回路16bによって、閾値下限Tとなる。オフセット回路16a、16bによって作成された信号と実際の電流をヒステリシスコンパレータ回路17a、17bにて比較する。それぞれのコンパレータ信号は、フリップフロップ回路18のセット端子(S)、リセット端子(R)に入力されラッチされる。以上のラッチ信号と極性判定出力14aおよび領域判定信号12、13に基づいて、各単相インバータ42、43のゲート駆動タイミングを決定しゲート駆動信号を生成する。
このように、CPU8では目標電流となる電源電流iの目標値を演算し、外部のアナログ回路で電流比較を行う。仮に、電流制御をCPU内部で行う場合、CPU内で演算した目標電流に対して、ADコンバータを介して実際の電源電流をCPU内に取り込み、CPU内部で電流比較して、スイッチングパターンを決定することになり、処理能力の高く高価なCPUが必要となる。ここでは、電源電流iの目標値をCPU8にて演算し、外部のアナログ回路にヒステリシスコンパレータ回路17a、17bを有して電流比較を行って電流制御するため、電流制御ゲインを無限大とすることができ、良好な電流制御応答が得られる。
極性判定信号14aおよび領域判定信号12、13に基づいて生成される単相インバータ43のゲート駆動信号、また単相インバータ43の出力電圧のタイミングチャートを図9に示す。
単相インバータ43のゲート駆動信号の2UP、2UN、2VP、2VNはそれぞれ図1に示した単相インバータ43内の4個の半導体スイッチング素子に対応している。ここで、2UP=L、2UN=H、2VP=L、2VN=Hのとき単相インバータ43の出力は{0}となる。また、2UP=L、2UN=H、2VP=H、2VN=Lのとき単相インバータ43の出力は{+V3}となる。更に、2UP=H、2UN=L、2VP=L、2VN=Hのとき単相インバータ43の出力は{−V3}となる。
また、フリップフロップ回路18からの出力信号、極性判定出力14aおよび領域判定信号13に基づいて生成される各回路1a〜1d、2a〜2dの出力信号、単相インバータ42の出力極性判定信号、ゲート駆動信号、また単相インバータ42の出力電圧のタイミングチャートを図10に示す。
単相インバータ42のゲート駆動信号の1UP、1UN、1VP、1VNはそれぞれ図1に示した単相インバータ42の4個の半導体スイッチング素子に対応している。ここで、1UP=L、1UN=H、1VP=L、1VN=Hのとき単相インバータ42の出力は{0}となる。また、1UP=L、1UN=H、1VP=H、1VN=Lのとき単相インバータ42の出力は{+V2}となる。更に、1UP=H、1UN=L、1VP=L、1VN=Hのとき単相インバータ42の出力は{−V2}となる。
なお、図8で示したように、ゲート信号作成回路は短絡防止時間作成回路を備え、各単相インバータ42、43のアーム短絡を防止するために出力のタイミングを短絡防止時間分ずらせている。
このようにアクティブフィルタとして制御される第1の電力変換器31は、無効電力補償と高調波補償を行うため、第1の電力変換器31全体としては、第1の電力変換器31の損失以外の有効電力のやり取りは基本的に行わない。しかし、第1の電力変換器31内部では、2つの単相インバータ42、43を組み合わせているため、出力電圧波形の合成方法によって、単相インバータ42、43間で有効電力を扱うことになる。
図11に、単相インバータ42、43の出力電圧と単相インバータ42の出力電流波形(インバータ出力電流波形(−i))とを示す。
ここで、非線形負荷が接続されたアクティブフィルタ動作中のインバータ出力電流は、電源電圧の半周期内で単一極性では無く双方向に電流が流れる。また、単相インバータ42の出力電圧も領域に応じて極性を変えながら電流制御を行う。
コンデンサ42aの単相インバータ42を介した放電、充電がアンバランスで電力収支が大きい場合、その電力をDC/DCコンバータ7で補わなければならない。このように、単相インバータ42が扱う有効電力が大きくなるとDC/DCコンバータ7の扱う電力が大きくなり、装置の大型化を招いてしまうものであるが、この実施の形態では、単相インバータ42の扱う有効電力が小さくなるように制御する。この単相インバータ42の扱う有効電力の制御について、以下に説明する。
図12に示すように、コンデンサ42aの単相インバータ42を介した放電、充電による電力収支、即ち単相インバータ42の扱う有効電力の収支は、単相インバータ42の出力電圧極性と出力電流極性によって決まる。
インバータ出力電流は負荷2に依存するため、有効電力のために極性制御できないが、単相インバータ42の出力電圧極性は、電源電圧半周期に占める領域AとBの割合、あるいは、CとDの割合を調整することで制御可能である。領域AとB、CとDの調整は、単相インバータ43の出力発生期間を調整することで行える(図11参照)。
単相インバータ43は、上述したように、電源電圧の大きさが閾値電圧となるK×V3を超えたときに{+V3}或いは{−V3}の電圧を出力するものである。このため、閾値電圧を決定するパラメータKを、上述した設定範囲である
1−(V2/V3)<K<V2/V3
の範囲内で変化させて閾値電圧を変化させることにより、単相インバータ43の出力発生期間を調整できる。
V2=80V、V3=114Vとしたとき、Kを0.3〜0.7の範囲で変化させ、単相インバータ42の平均出力電力P2と単相インバータ43の平均出力電力P3とを図13に示す。図13(a)は、Kおよび閾値電圧K×V3と各平均出力電力P2、P3との関係を表で示したもの、図13(b)は、平均出力電力P2、P3の関係をグラフで示したもの、図13(c)は、各単相インバータ42、43間の電力授受の関係を模式的に示す図である。
図に示すように、Kが0.7付近で、単相インバータ42、43の平均出力電力P2、P3を最小化(概0)することができる。このように単相インバータ42の平均出力電力P2が最小となるように、Kの値を設定することで、コンデンサ42aの電力収支を最小とできる。これにより、単相インバータ43のコンデンサ43aからDC/DCコンバータ7を介して、単相インバータ42のコンデンサ42aへ送る電力を最小化できるため、DC/DCコンバータ7の電力容量を最小化できる。
なお、単相インバータ42の平均出力電力P2が最小となるように、Kの値を設定するのが望ましいが、平均出力電力P2が抑制されるようにKを設定することでDC/DCコンバータ7の電力容量を抑制でき、高周波トランス71の巻線での温度上昇が抑制できると共に、装置構成の小型化が図れる。
以上のように、この実施の形態では、第2の電力変換器32により交流電源1の電圧変動を補償し、第1の電力変換器31により高調波補償電流を発生させて、高調波成分を含有した電流が電源側に流出することを抑制するもので、交流電源1の異常時にはリレー9を開いて交流電源1を切り離し、第1、第2の電力変換器31、32にて負荷2に印加される電圧を制御する。このように、交流電源1の状態に応じて制御を切り換えて、1つの装置によって複数の機能を満たす高性能な電力変換装置が提供できる。また、交流電源1の異常時には、第1の電力変換器31と第2の電力変換器32との単相インバータ41〜43を全て直列に接続し全ての単相インバータ41〜43の各発生電圧の総和で負荷2に電圧出力できるため、出力電圧が高精度に制御できる。
また、この実施の形態では、アクティブフィルタ制御部10aを有して、単相インバータ43、42を直列接続して構成する第1の電力変換器31をアクティブフィルタとして動作させ、直流電圧が最大である単相インバータ43を、電源電圧の半周期に対して1パルスの電圧を出力するように駆動制御し、単相インバータ43、42の各発生電圧の総和による出力電圧が疑似正弦波となるように制御して、電源電流が目標電流になるように電流制御する。このため、スイッチングする電圧幅を小さくすることができ、連係リアクトル51を格段と小型化でき、アクティブフィルタの装置構成の小型化が促進できる。また、直流電圧が最大となる単相インバータ43は1パルス/半周期での駆動ができるため、スイッチング損失やノイズの発生を低減できる。従って、放熱対策部品やノイズ対策部品を簡略化できる。また、高周波でのスイッチングが不要であるので、スイッチング素子を駆動するドライバ回路も安価な構成で実現できる。
さらに、アクティブフィルタ制御部10aにより、単相インバータ43の出力発生期間を調整して単相インバータ42が扱う有効電力を制御するため、単相インバータ42が扱う有効電力を抑制することができ、単相インバータ42のコンデンサ42aへの供給電力量を低減できる。
また、2つの単相インバータ42、43のコンデンサ42a、43aは絶縁型のDC/DCコンバータ7を介して接続され互いに電力授受されるため、装置構成が簡略となる。この場合、単相インバータ42が扱う有効電力を制御して単相インバータ42のコンデンサ42aへの供給電力量を低減できることにより、DC/DCコンバータ7の電力容量が低減でき、装置構成が小型化、簡略化できる。
また、単相インバータ42の直流電圧V2と単相インバータ43の直流電圧V3との比V2/V3を、0.5〜1.0の範囲で設定するため、単相インバータ43の半周期に1パルスの出力電圧の発生タイミングを変化させても、各単相インバータ42、43の発生電圧の合計が電源電圧以上となり、単相インバータ42を細かく制御することで所望の出力電圧波形が得られる。
また単相インバータ43を1パルスの電圧を出力させるための閾値電圧を調整することで該単相インバータの出力発生期間を調整するため、確実に単相インバータ43の出力発生期間を調整して単相インバータ42が扱う有効電力を制御できる。
また、上記閾値電圧を、単相インバータ43の直流電圧V3と係数Kとで決まる電圧(K・V3)として、係数Kを、1−(V2/V3)<K<V2/V3の範囲で変化させて閾値電圧を調整するため、制御の信頼性を保持しつつ容易に閾値電圧を調整して単相インバータ42が扱う有効電力を制御できる。
なお、上記実施の形態では、第1、第2の電力変換器31、32を備えた無停電電源装置3を示したが、第2の電力変換器32を省略して第1の電力変換器31単独でアクティブフィルタとして用いても良い。この場合も、単相インバータ43の出力発生期間を調整して単相インバータ42が扱う有効電力を制御することにより、上述した同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、第1の電力変換器31において、電流制御に用いる単相インバータ42は1台であり、構造が簡略化でき制御も容易である。この単相インバータ42(第2の単相インバータ)は複数台を直列接続してもよく、その場合、単相インバータ42の直流電圧の総和Vと単相インバータ43の直流電圧V3との比V/V3を、0.5〜1.0の範囲で設定する。また、その場合、電流制御は、複数の単相インバータ42の出力を組み合わせて制御する。
実施の形態2.
上記実施の形態1で示した、アクティブフィルタ制御部10aが備えるインバータ駆動回路における電流制御は、上記領域A〜Dの領域判定と、電源電流iの目標電流と実際の電流との比較を行う電流比較とによって、電源電流iの目標値(正弦波電流)に対して一定幅の閾値を持たせ、その範囲内で電源電流iが増減するように単相インバータ42を用いて制御していた。しかし、負荷2に流れる電流の電流変化率が大きい場合、単相インバータ42の出力切り替えポイントで、閾値を外れる可能性がある。
この実施の形態2では、正常時の閾値幅の外側に更に補正用の閾値幅を備え、電源電流iが正常時の閾値幅を超えて変化した場合に補正可能とする。
図14に、上記領域Aおよび領域Dにおける、電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す。目標電流が中心となるように、上記実施の形態1で示したものと同様の閾値上限S、閾値下限Tを設定し、さらにその外側に所定の幅で閾値上限SA、閾値下限TAを設定する。
単相インバータ42の出力電圧が{0}のとき、第1の電力変換器31の出力電圧は電源電圧より小さく、電源電流iは増加する。電源電流iが閾値上限Sまで達すると、単相インバータ42の出力電圧を{+V2}として第1の電力変換器31の出力電圧を電源電圧より大きくし、電源電流iを減少させる。電源電流iが減少して閾値下限Tに達するまで、単相インバータ42は{+V2}を出力する。電源電流iが閾値下限Tに達すると再び単相インバータ42の出力電圧を{0}とするが、ここで、電源電流iが増加方向に変化しないとする。そして、さらに電源電流iが減少して閾値下限TAに達したときに、単相インバータ42は{−V2}を出力することで、強制的に電源電流iを増加させる。電源電流iが増加すれば、以後は、閾値上限Sおよび閾値下限Tの範囲内で増減を繰り返すように、単相インバータ42の出力電圧を{0}、{+V2}と交互に切り替えることで、電源電流iの制御を行う。
図15に、上記領域Bおよび領域Cにおける、電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す。
単相インバータ42の出力電圧が{−V2}のとき、第1の電力変換器31の出力電圧は電源電圧より小さく、電源電流iは増加する。電源電流iが閾値上限Sまで達すると、単相インバータ42の出力電圧を{0}として第1の電力変換器31の出力電圧を電源電圧より大きくし、電源電流iを減少させる。電源電流iが減少して閾値下限Tに達するまで、単相インバータ42は{0}を出力する。電源電流iが閾値下限Tに達すると再び単相インバータ42の出力電圧を{−V2}とし、電源電流iを増加させる。次いで、電源電流iが増加方向で、閾値上限Sに達すると、単相インバータ42の出力電圧を{0}とするが、ここで、電源電流iが減少方向に変化しないとする。そして、さらに電源電流iが増加して閾値上限SAに達したときに、単相インバータ42は{+V2}を出力することで、強制的に電源電流iを減少させる。電源電流iが減少すれば、以後は、閾値上限Aおよび閾値下限Bの範囲内で増減を繰り返すように、第2の単相インバータ41の出力電圧を{−V2}、{0}と交互に切り替えることで、電源電流iの制御を行う。
このように、電源電流iの目標値(正弦波電流)に対して、一定幅の閾値(閾値上限Sおよび閾値下限T)を持たせ、その範囲内で電源電流iが増減するように電流制御を行うが、もし、閾値を外れた場合に、外側に設定した補正用の閾値(閾値上限SAおよび閾値下限TA)を用いて補正することで、電源電流iを元の正常時の閾値範囲内に戻すことができる。なお、2種の閾値幅は、単相インバータ42の出力電圧振幅値、および単相インバータ42を構成するスイッチング素子の最大スイッチング周波数に基づいて決定される。
以上のような制御に用いられるインバータ駆動回路の構成を図16に示す。
インバータ駆動回路は、マイコン等で構成されるCPU8と、上記領域A〜Dの判定を行う領域判定回路11および電源電圧の極性を判定する極性判定回路14、電源電流iの目標電流と実際の電流との比較を行う電流比較回路15〜18c、また電流比較回路15〜18(18a〜18c)によって得られたスイッチングタイミング、領域判定信号12、13および極性判定信号14aに基づいて、第1の電力変換器31内の各単相インバータ42、43を駆動するゲート駆動信号を生成するゲート信号作成回路にて構成される。
CPU8は上記実施の形態1で示したインバータ駆動回路内のCPU8と同様であり、CPU8の端子9cから出力された目標電流は低域通過フィルタを通して、電源周波数成分のみの正弦波電流信号となる。この信号はオフセット回路16aによって閾値上限Sとなり、オフセット回路16bによって閾値下限Tとなる。更に、オフセット回路16cによって閾値上限SA、オフセット回路16dによって閾値下限TAが設定される。オフセット回路16a、16b、16c、16dによって作成された信号と実際の電源電流iを、2組のヒステリシスコンパレータ回路17a,17b、17c,17dにて比較する。ヒステリシスコンパレータ回路17a、17bの出力信号は、フリップフロップ回路18bのセット端子(S)、リセット端子(R)に入力されラッチされる。以上のラッチ信号、極性判定信号12、13および領域判定信号14aに基づいて、各単相インバータ41、42のゲート駆動タイミングを決定してゲート駆動信号を生成する。
また、コンパレータ17cの出力信号は、フリップフロップ回路18aのセット端子(S)に入力され、電源電流iが閾値上限Sを超えて閾値上限SAまで達したときに信号を出力する。また、コンパレータ17dの出力信号は、フリップフロップ回路18cのセット端子(S)に入力され、電源電流iが閾値下限Tを超えて閾値下限TAまで達したときに信号を出力する。
フリップフロップ回路18a〜18cからの出力信号、極性判定出力14aおよび領域判定信号13に基づいて生成される各回路5a〜5h、6a〜6h、7a、7bの出力信号、単相インバータ42の出力極性判定信号(8a、8b出力)、ゲート駆動信号、また単相インバータ42の出力電圧のタイミングチャートを図17に示す。
この実施の形態では、上記実施の形態1と同様の効果を有すると共に、単相インバータ42を用いた電流制御において、正常時の閾値幅の外側に更に補正用の閾値幅を備え、電源電流iが通常の閾値の範囲を外れた場合に単相インバータ42の出力電圧を切り替えて補正を行い、通常の閾値の範囲内に戻すことができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、単相インバータ43を1パルスの電圧を出力させるための閾値電圧を決定するパラメータKを調整して単相インバータ42の有効電力を制御することを示した。そして、Kを変化させると、単相インバータ42のコンデンサ42aの電力収支を概0に最小化できるポイントがあることを説明した。
この実施の形態では、単相インバータ42のコンデンサ42aの電圧V2を監視する機能を設ける。そして、該電圧V2が所定の電圧値となるように、パラメータKを調整して単相インバータ42の有効電力を制御し、コンデンサ42aの電圧変動を抑制する。コンデンサ42aの電力収支を概0に最小化できるポイントがあるため、このような制御によりコンデンサ42aの電圧V2を所定の電圧値に維持することが可能である。
このため、単相インバータ42のコンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、コンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。
この場合の装置構成を、図18に示す。図に示すように、コンデンサ43aとコンデンサ41aとの間では、高周波トランス72とスイッチング素子81、83から成り双方向の電力授受が可能な絶縁型のDC/DCコンバータ70を介して、単相インバータ43のコンデンサ43aからコンデンサ41aに必要な電力量のみを供給し、コンデンサ41aの電圧を一定とする。なお、その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、図18では便宜上、制御装置10の図示は省略した。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、検出された交流電源1の電圧が許容される正常時に、リレー9を閉じて、第1の電力変換器31がアクティブフィルタ制御部10aに制御される際の詳細について説明した。
この実施の形態では、検出された交流電源1の電圧が所定の電圧範囲を超えて変動する停電などの異常時に行う制御について、以下に詳述する。
交流電源1の電圧が異常時には、リレー9を開いて交流電源1を負荷2から切り離す。このとき、第1の電力変換器31内の単相インバータ42、43と第2の電力変換器32内の単相インバータ41とは交流側が直列に接続され、バックアップ制御部10cは、第1、第2の電力変換器31、32を、直列接続された全ての単相インバータ41〜43の各発生電圧の総和によって、負荷2にほぼ正弦波の電圧を出力するように制御する。
図19は、電源異常時に無停電電源装置3が出力する電圧波形を示したものである。
交流電源1に異常があり、リレー9が開の場合、目標電圧に基づいて第1の電力変換器31の2つの単相インバータ42、43を階調制御して単相インバータ42、43の合成出力により階段状の電圧波形を生成する。そして、第2の電力変換器32の単相インバータ41のみをPWMインバータとして動作させて目標電圧からの不足分を補うように電圧出力させ、無停電電源装置3の出力電圧を正弦波にする。
このように、無停電電源装置3は、単相インバータ41〜43の組み合わせで電圧を発生させ、直流電圧の大きい単相インバータ42、43はスイッチング回数を少なくすることで、スイッチング損失やノイズの発生を低減できる。また、単相インバータ42、43は、高周波でスイッチングしないため、スイッチング素子を駆動するドライバ回路も安価な構成で実現できる。また、高周波PWMによる出力電圧波形生成は直流電圧の低い単相インバータ41のみで行うことで、高調波成分を除去するためのフィルタ回路の小型化が図れる。
このように階調制御される単相インバータ42および単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを図20に示す。
単相インバータ42、43は目標電圧の大きさに応じて、合成電圧が、{−V3、−V2、−(V3−V2)、0、(V3−V2)、V2、V3}となるように、各単相インバータ42、43の出力電圧を選択する。ここで、V3>V2である。
出力タイミングの決定については、目標電圧の半周期をA〜Dで示す4つの領域に分割し、その領域に応じて、各単相インバータ42、43を駆動する。領域A〜Dの設定については、目標電圧と3つの閾値Va、Vb、Vcとの大小関係より決定する。目標電圧の絶対値が閾値Vaより小さい領域を領域Aとする。目標電圧の絶対値が閾値Vaより大きく、閾値Vbより小さい領域を領域Bとする。目標電圧の絶対値が閾値Vbより大きく、閾値Vcより小さい領域を領域Cとする。目標電圧の絶対値が閾値Vcより大きい領域を領域Dとする。領域Aでは、単相インバータ42、43が共に{0}を出力し、その合成電圧は{0}となる。領域Bでは、単相インバータ42は{−V2}を出力し、単相インバータ43は{+V3}を出力する。その結果、合成電圧は{V3−V2}となる。領域Cでは、単相インバータ42は{+V2}を出力し、単相インバータ43は{0}を出力する。その結果、合成電圧は{+V2}となる。領域Dでは、単相インバータ42は{0}を出力し、単相インバータ43は{+V3}を出力する。その結果、合成電圧は{+V3}となる。
図20で示すように、単相インバータ42は半周期の間に{+V2}と{−V2}を出力する期間を設けることができる。また、{+V2}と{−V2}とを出力する期間である領域Bと領域Cは、0、(V3−V2)、V2、V3の各電圧階調の出力発生期間を調整することで調整でき、この調整により、コンデンサ42aの単相インバータ42を介した放電、充電による電力収支、即ち単相インバータ42の扱う有効電力の収支を小さくするように制御する。
領域A〜Dは、目標電圧と3つの閾値Va、Vb、Vcとの大小関係より決定するため、閾値Va、Vb、Vcを調整することで各電圧階調の出力発生期間を調整できて、単相インバータ42の扱う有効電力の収支を小さくするように制御できる。なお、閾値Va、Vb、Vcは、単相インバータ42、43の合成電圧と目標電圧との差電圧の絶対値が単相インバータ41の直流電圧V1より小さくなる範囲であれば任意に設定できる。
V1=40V、V2=80V、V3=114Vとし、無停電電源装置3の負荷2として約1kW、100Vの抵抗負荷を接続し、閾値Vb、Vcを変化させたときの各単相インバータ41〜43が負担する平均出力電力P1、P2、P3を図21に示す。図21(a)は、閾値Va、Vb、Vcと各平均出力電力P1、P2、P3との関係を表で示したもの、図21(b)は、平均出力電力P1、P2、P3の関係をグラフで示したもの、図21(c)は、各単相インバータ41〜43間の電力授受の関係を模式的に示す図である。
図に示すように、ある条件において、単相インバータ42の平均出力電力P2がゼロとなる条件が存在する。このように単相インバータ42の平均出力電力P2が最小となるように、閾値Va、Vb、Vcを設定することで、コンデンサ42aの電力収支を最小とできる。これにより、単相インバータ43のコンデンサ43aからDC/DCコンバータ7を介して、単相インバータ42のコンデンサ42aへ送る電力を最小化できるため、DC/DCコンバータ7の電力容量を最小化できる。
なお、単相インバータ42の平均出力電力P2が最小となるように、閾値Va、Vb、Vcを設定するのが望ましいが、平均出力電力P2が抑制されるように閾値Va、Vb、Vcを設定することでDC/DCコンバータ7の電力容量を抑制でき、高周波トランス71の巻線での温度上昇が抑制できると共に、装置構成の小型化が図れる。
なお、瞬時的には単相インバータ42は負荷2に応じて電力をやり取りするので、コンデンサ42aの電圧は常に一定電圧としておく必要があるが、コンデンサ42aの容量を大きくして、単相インバータ42の平均出力電力P2が概0となるように制御すれば、コンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、コンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。この場合の装置構成は、図18と同様であるが、リレー9は開状態である。
また、この実施の形態においても、単相インバータ42のコンデンサ42aの電圧V2を監視する機能を設け、該電圧V2が所定の電圧値となるように、閾値Va、Vb、Vcを調整して単相インバータ42の扱う有効電力を制御し、コンデンサ42aの電圧変動を抑制することができる。この場合も、単相インバータ42のコンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、図18に示すようにコンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。
また、上記実施の形態では、無停電電源装置3の負荷2として抵抗負荷を接続した場合を示したが、コンデンサインプット型整流器に代表される非線形負荷が接続された場合の単相インバータ42の動作波形を図22に示す。
コンデンサインプット型整流器負荷が接続された場合、負荷電流の流れる領域は電圧が高い領域のみであるので、単相インバータ42が{+V2}あるいは{−V2}を出力する領域では電流は流れない。したがって、単相インバータ42は波形生成は行うが扱う電力はゼロであるのでコンデンサ42aに電力供給するためのDC/DCコンバータを省略あるいは小型化できる。
実施の形態5.
この実施の形態では、検出された交流電源1の電圧が所定の電圧範囲を超えて変動する停電などの異常時に行う制御の別例について説明する。
交流電源1に異常があり、リレー9が開の場合、直流電圧が最大である単相インバータ43を目標電圧の半周期に対して1パルスの電圧を出力させ、他の単相インバータ42、41をPWMインバータとして動作させる。
単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを図23に基づいて示す。単相インバータ43は目標電圧の大きさがL×V3を超えたときに{+V3}或いは{−V3}の電圧を出力する。ここでLの値は0〜1の間で任意とする。
この実施の形態では、目標電圧1周期の中で、単相インバータ43の出力電圧に応じて、領域を次のように設定する。目標電圧が正のとき、目標電圧が0より大きく、L×V3より小さい領域をAとする。目標電圧がL×V3より大きく、V3より小さい領域をBとする。目標電圧がV3より大きい領域をCとする。目標電圧が負の領域については原理的には同じなので説明は省略するが、同様に領域D〜Fを設定する。
A〜Cの領域に応じた単相インバータ41〜43の駆動方法について図24に基づいて説明する。この場合、L=0.5とする。
単相インバータ41は領域Cでは出力電圧極性を正とし、{0、+V1}を交互に出力する。領域A及びBについては{0}を出力する。単相インバータ42は領域Aでは出力電圧極性を正とし、{0、+V2}を交互に出力する。領域Bでは出力電圧極性を負とし、{0、−V2}を交互に出力する。また、領域がCでは{0}を出力する。
即ち、目標電圧半周期に対して単相インバータ43から1パルスの電圧を出力させ、目標電圧からの不足分を補うように、目標電圧の絶対値がV3よりも大きい電圧領域では単相インバータ41をPWM制御し、目標電圧の絶対値がV3よりも小さい電圧領域では単相インバータ42をPWM制御することにより、単相インバータ41〜43の組み合わせで正弦波の電圧波形を出力する。
無停電電源装置3にコンデンサインプット型整流器負荷等、非線形負荷が接続された場合、負荷電流の流れる領域は電圧が高い領域のみであるので、単相インバータ42が{+V2}あるいは{−V2}を出力する領域では電流は流れない。したがって、単相インバータ42は波形生成は行うが扱う電力はゼロであるのでコンデンサ42aに電力供給するためのDC/DCコンバータを省略あるいは小型化できる。
Lの値を1とした場合は、図25に示すように、領域はAとCのみとなるので単相インバータ42は{0、+V2}のみの繰り返し出力で交流波形を生成できる。
また、Lの値を0とした場合は、図26に示すように、領域はBとCのみとなるので単相インバータ42は{0、−V2}のみの繰り返し出力で交流波形を生成できる。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、非線形負荷が接続された場合を示したが、線形負荷が接続された場合の単相インバータ42の扱う有効電力を制御について説明する。
交流電源1に異常があり、リレー9が開の場合、上記実施の形態5と同様に、目標電圧半周期に対して単相インバータ43から1パルスの電圧を出力させ、目標電圧からの不足分を補うように、目標電圧の絶対値がV3よりも大きい電圧領域では単相インバータ41をPWM制御し、目標電圧の絶対値がV3よりも小さい電圧領域では単相インバータ42をPWM制御することにより、単相インバータ41〜43の組み合わせで正弦波の電圧波形を出力する。
0<L<1のとき、図24で示すように単相インバータ42は、領域Aでは{0、+V2}を交互に出力し、領域Bでは{0、−V2}を交互に出力する。ここで、領域Aにおいて負荷電流が流れた場合、単相インバータ42は正の極性で電圧を出力しているので、直流側のコンデンサ42aは放電され、電圧が減少する。また領域Bでは、単相インバータ42は負の極性で電圧を出力するので、直流側のコンデンサ42aは充電され、電圧は増加する。このため、コンデンサ42aの単相インバータ42を介した放電、充電による電力収支、即ち単相インバータ42の扱う有効電力の収支は、半周期に占める領域AとBの割合、あるいはDとEの割合(図23参照)を調整することで制御可能である。領域AとB、DとEの調整は、単相インバータ43の出力発生期間を調整することで行える。
単相インバータ43は、上述したように、目標電圧の大きさが閾値電圧となるL×V3を超えたときに{+V3}或いは{−V3}の電圧を出力するものである。このため、閾値電圧を決定するパラメータLを、上述した設定範囲である0<L<1の範囲内で変化させて閾値電圧を変化させることにより、単相インバータ43の出力発生期間を調整できる。
なお、単相インバータ42の平均出力電力P2が最小となるように、Lの値を設定するのが望ましいが、平均出力電力P2が抑制されるようにLを設定することでDC/DCコンバータ7の電力容量を抑制でき、高周波トランス71の巻線での温度上昇が抑制できると共に、装置構成の小型化が図れる。
なお、瞬時的には単相インバータ42は負荷2に応じて電力をやり取りするので、コンデンサ42aの電圧は常に一定電圧としておく必要があるが、コンデンサ42aの容量を大きくして、単相インバータ42の平均出力電力P2が概0となるように制御すれば、コンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、コンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。この場合の装置構成は、図18と同様であり、リレー9は開状態である。
また、この実施の形態においても、単相インバータ42のコンデンサ42aの電圧V2を監視する機能を設け、該電圧V2が所定の電圧値となるように、Lの値を調整して単相インバータ42の扱う有効電力を制御し、コンデンサ42aの電圧変動を抑制することができる。この場合も、単相インバータ42のコンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、図18に示すようにコンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。
なお、上記各実施の形態による無停電電源装置3において、コンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを実際に省略できるのは、交流電源1が正常時と異常時の双方の制御において、単相インバータ42の平均出力電力P2が概0となるように制御される場合である。
実施の形態7.
上記実施の形態1〜3では、交流電源1の電圧が許容される正常時において、第1の電力変換器31をアクティブフィルタとして制御する詳細を示し、上記実施の形態4〜6では、交流電源1が異常時において、第1、第2の電力変換器31、32により負荷2に電力供給する制御の詳細を示した。
このように、第1の電力変換器31および第2の電力変換器32を備えた無停電電源装置3は、交流電源1の状態に関係なく常に負荷2に所定の電圧を安定して供給し、かつ電源電流も力率1の正弦波電流とすることができる。
図27に、電源電圧の状態に応じた、リレー9の状態及び単相インバータ41〜43の動作モードを示す。
図に示すように、電源電圧が定格電圧の80%〜100%の範囲では、電圧補償制御部10bにより、負荷2に100%の電圧を印加するために第2の電力変換器32の単相インバータ41が、電源電圧に対して不足電圧のみを加算するように駆動される。このとき、単相インバータ41が扱う有効電力は、交流電源1から第1の電力変換器31の単相インバータ43を通過し、半導体スイッチ81、83、高周波トランス71からなるDC/DCコンバータ7を介して供給する。電力が移行する方向は、単相インバータ41の出力電圧の極性と負荷電流の極性で決まり、この場合は、単相インバータ41の直流側から交流側に有効電力が送られる。有効電力の大きさは、負荷電流と単相インバータ41の出力電圧の大きさ(電源電圧の0〜20%)から決定される。
このとき、アクティブフィルタ制御部10aにより、第1の電力変換器31を構成する単相インバータ42、43は電源電流が正弦波となるようにアクティブフィルタとして駆動される。また単相インバータ43のコンデンサ電圧が所定の電圧に維持されるように、交流電源1と第1の電力変換器31との間でやり取りする有効電力量を調整し、直流電圧一定制御を行う。
電源電圧が定格電圧の100%〜120%の範囲では、電圧補償制御部10bにより、負荷2に100%の電圧を印加するために第2の電力変換器32の単相インバータ41が、電源電圧に対して過電圧のみを減算するように駆動される。このとき、単相インバータ41が扱う有効電力は、単相インバータ41から、半導体スイッチ81、83、高周波トランス71からなるDC/DCコンバータ7を介して、第1の電力変換器31の単相インバータ43へ送り、その電力は交流電源1へ送り込む。電力が移行する方向は、単相インバータ41の出力電圧の極性と負荷電流の極性から決まり、この場合は、単相インバータ41の交流側から直流側に有効電力が送られる。有効電力の大きさは、負荷電流と単相インバータ41の出力電圧の大きさ(電源電圧の0〜20%)から決定される。
この場合も、アクティブフィルタ制御部10aにより、第1の電力変換器31を構成する単相インバータ42、43は電源電流が正弦波となるようにアクティブフィルタとして駆動される。また単相インバータ43のコンデンサ電圧が所定の電圧に維持されるように、交流電源1と第1の電力変換器31との間でやり取りする有効電力量を調整し、直流電圧一定制御を行う。
電源電圧が定格電圧の80%〜120%以外の範囲では、リレー9によって交流電源1と負荷2を切り離し、バックアップ制御部10cにより単相インバータ41〜43を用いて出力電圧波形を生成する。負荷2に供給する電力はバッテリー等のエネルギーが貯蔵できるデバイスを用いて行う。
このように、交流電源1の状態に応じて単相インバータ41〜43の駆動制御方式を切り替えることによりアクティブフィルタ、電源電圧変動補償、停電補償の機能を実現することができる。
ここで、リレー9を開閉する電源電圧レベルは任意に設定することができる。
実施の形態8.
上記各実施の形態による無停電電源装置3では、第1の電力変換器31を第2の電力変換器32よりも交流電源側に接続したが、図28に示すように、第1の電力変換器31を第2の電力変換器32よりも負荷側に接続して無停電電源装置30を構成しても良い。
この場合、交流電源1の電圧が許容される正常時には、リレー9を閉じて、アクティブフィルタ制御部10aは、第1の電力変換器31を、負荷2が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力するように制御する。同時に電圧補償制御部10bは、第2の電力変換器32を、電源電圧と目標電圧との差電圧、即ち交流電源1の電圧変動を補償する電圧を出力するように制御する。そして、停電などの異常時には、リレー9を開いて交流電源1を負荷2から切り離す。このとき、第2の電力変換器32の交流出力も負荷2から切り離され、バックアップ制御部10cは、第1の電力変換器31の出力電圧を、2つの単相インバータ42、43の出力電圧の和によって正弦波になるように制御して負荷2に供給する。なお、この場合、第1の電力変換器31は、高調波補償電流を発生するような電流制御は行わず、負荷2に安定した交流電圧が印加されるように出力電圧を制御する。
交流電源1の正常時の制御は、上記実施の形態1と同様であり、単相インバータ42の扱う有効電力の収支を小さくなるように制御することで、DC/DCコンバータ7の電力容量を抑制する。
また、交流電源1の異常時には、目標電圧の半周期に対して単相インバータ43から1パルスの電圧を出力させ、目標電圧からの不足分を補うように単相インバータ42をPWM制御することにより負荷2に電圧出力させる。この場合も、交流電源1が正常時の時と同様に、単相インバータ43の出力発生期間を調整して単相インバータ42が扱う有効電力を制御することで、該有効電力の収支を小さくしてDC/DCコンバータ7の電力容量を抑制することができる。これにより、装置構成の小型化が図れる。
なお、この実施の形態においても、単相インバータ42のコンデンサ42aの電圧V2を監視する機能を設け、該電圧V2が所定の電圧値となるように単相インバータ42の扱う有効電力を制御し、コンデンサ42aの電圧変動を抑制することができる。これにより、単相インバータ42のコンデンサ42aに外部から電力供給する必要がなくなり、コンデンサ42aに接続されていたDC/DCコンバータを省略できる。これにより、装置構成を格段と小型化、簡略化できる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1によるアクティブフィルタの動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による第1の電力変換器および各単相インバータの出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による電源電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを示す図である。 この発明の実施の形態1による電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態1による電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態1によるアクティブフィルタ制御部のインバータ駆動回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による単相インバータ43を駆動するための信号のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による単相インバータ42を駆動するための信号のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による単相インバータ42、43の出力電圧とインバータ出力電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による単相インバータ42を介したコンデンサの充電、放電を電圧、電流極性毎に示す図である。 この発明の実施の形態1による単相インバータ42、43の平均出力電力をKを変化させて示した図である。 この発明の実施の形態2による電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態2による電源電流波形と単相インバータ42のオンオフタイミングを示す図である。 この発明の実施の形態2によるアクティブフィルタ制御部のインバータ駆動回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態2による単相インバータ42を駆動するための信号のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態4による無停電電源装置および各単相インバータの出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態4による単相インバータ42、43の出力電圧発生タイミングを示す図である。 この発明の実施の形態4による各単相インバータの平均出力電力を閾値を変化させて示した図である。 この発明の実施の形態4による非線形負荷が接続された場合の単相インバータ42の動作波形を示す図である。 この発明の実施の形態5による単相インバータ43の出力電圧発生タイミングを示す図である。 この発明の実施の形態5による領域に応じた各単相インバータの駆動方法を示す図である。 この発明の実施の形態5によるL=1の場合の各単相インバータの駆動方法を示す図である。 この発明の実施の形態5によるL=0の場合の各単相インバータの駆動方法を示す図である。 この発明の実施の形態7による、電源電圧の状態に応じたリレーの状態及び各単相インバータの動作モードを示す図である。 この発明の実施の形態8による電力変換装置の概略構成図である。
符号の説明
1 交流電源、2 負荷、3 電力変換装置としての無停電電源装置、
7,70 DC/DCコンバータ、9 スイッチとしてのリレー、10 制御装置、
10a 第1の制御手段としてのアクティブフィルタ制御部、
10b 第2の制御手段としての電圧補償制御部、
10c 第3の制御手段としてのバックアップ制御部、
30 電力変換装置としての無停電電源装置、31 第1の電力変換器、
32 第2の電力変換器、41 第3の単相インバータ、42 第2の単相インバータ、
43 第1の単相インバータ、41a 第3の直流電圧源としてのコンデンサ、
42a 第2の直流電圧源としてのコンデンサ、
43a 第1の直流電圧源としてのコンデンサ。

Claims (17)

  1. 所定の電圧に制御される第1の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する1台の第1の単相インバータと、上記第1の直流電圧源より低電圧の第2の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第2の単相インバータとの交流側を直列に接続して成る第1の電力変換器を交流電源と負荷との間に並列に接続して備え、
    上記交流電源の交流電圧半周期に対して上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させ、該第1の単相インバータと上記第2の単相インバータとの各発生電圧の総和により出力電圧を疑似正弦波とすると共に、上記負荷が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力するように上記第1の電力変換器を制御する第1の制御手段を有し、
    上記第1の制御手段は、上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記第2の直流電圧源の電圧Vと上記第1の直流電圧源の電圧Vmとの比V/Vmを、0.5〜1.0の範囲とすることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記第1の制御手段は、上記交流電源電圧の絶対値が、所定の閾値電圧を超える期間で上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させるように制御すると共に、上記閾値電圧を調整することで上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力の収支を小さくするよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 上記閾値電圧は、上記第1の直流電圧源の電圧Vmと係数Kとで決まる電圧(K・Vm)であり、上記第2の直流電圧源の電圧Vと上記第1の直流電圧源の電圧Vmとの比V/Vmをtとするとき、上記第1の制御手段は、上記係数Kを、1−t<K<tの範囲で変化させて上記閾値電圧を調整することを特徴とする請求項3記載の電力変換装置。
  5. 上記第2の直流電圧源の電圧Vを監視する手段を備え、上記第1の制御手段は、上記第2の直流電圧源の電圧Vの変動が抑制される方向に上記閾値電圧を調整することを特徴とする請求項3または4記載の電力変換装置。
  6. 上記第2の直流電圧源と第1の直流電圧源とは、絶縁型のDC/DCコンバータを介して接続され互いに電力授受されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置。
  7. 上記第1、第2の直流電圧源より低電圧の第3の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第3の単相インバータの交流側を、上記第1の電力変換器よりも上記負荷側で上記交流電源と該負荷との間に直列接続して構成される第2の電力変換器と、上記交流電源と上記第2の電力変換器の交流側とに直列接続されて該交流電源を開閉するスイッチとを備え、
    上記交流電源の電圧変動を補償する電圧を出力するよう上記第2の電力変換器を制御する第2の制御手段と、上記第1〜第3の単相インバータの各発生電圧の総和により上記負荷に電圧出力するように上記第1の電力変換器および上記第2の電力変換器を制御する第3の制御手段とを有して、
    上記交流電源が許容される正常時には、上記スイッチを閉じて、上記第1の制御手段により上記第1の電力変換器を、疑似正弦波の電圧出力にて上記負荷が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力させるよう制御すると共に、上記第2の制御手段により上記第2の電力変換器を、上記交流電源の電圧変動を補償する電圧を出力させるよう制御し、
    上記交流電源が異常時には、上記スイッチを開いて、上記第3の制御手段により上記第1、第2の電力変換器を制御して、上記第1〜第3の単相インバータの各発生電圧の総和により上記負荷に電圧出力させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 上記第3の制御手段は、基準の交流電圧に基づいて上記第1、第2の単相インバータを階調制御して該第1、第2の単相インバータの合成出力を生成すると共に、上記基準の交流電圧からの不足分を補うように上記第3の単相インバータをPWM制御することにより上記負荷に電圧出力させ、上記第1、第2の単相インバータの合成出力における各電圧階調の出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御することを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
  9. 上記第3の制御手段は、基準の交流電圧の絶対値が、上記第1、第2の単相インバータの合成出力における各電圧階調毎に設定された所定の閾値電圧を超えるとき、該電圧階調の電圧を出力させ、上記各閾値電圧を調整することで上記各電圧階調の出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力の収支を小さくするよう制御することを特徴とする請求項8記載の電力変換装置。
  10. 上記第3の制御手段は、基準の交流電圧半周期に対して上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させ、上記基準の交流電圧からの不足分を補うように、該基準の交流電圧の絶対値が上記第1の直流電圧源の電圧Vmよりも大きい電圧領域では上記第3の単相インバータをPWM制御し、該基準の交流電圧の絶対値が上記電圧Vmよりも小さい電圧領域では上記第2の単相インバータをPWM制御することにより上記負荷に電圧出力させ、上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御することを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
  11. 上記第3の制御手段は、基準の交流電圧の絶対値が、所定の閾値電圧を超える期間で上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させるように制御すると共に、上記閾値電圧を調整することで上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力の収支を小さくするよう制御することを特徴とする請求項10記載の電力変換装置。
  12. 上記閾値電圧は、上記第1の直流電圧源の電圧Vmと係数Lとで決まる電圧(L・Vm)であり、上記係数Lを、0<L<1の範囲で変化させて上記閾値電圧を調整することを特徴とする請求項11記載の電力変換装置。
  13. 上記第2の直流電圧源の電圧Vを監視する手段を備え、上記第3の制御手段は、上記第2の直流電圧源の電圧Vの変動が抑制される方向に上記閾値電圧を調整することを特徴とする請求項9、11または12記載の電力変換装置。
  14. 上記第1、第2の直流電圧源より低電圧の第3の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第3の単相インバータの交流側を、上記第1の電力変換器よりも上記交流電源側で該交流電源と上記負荷との間に直列接続して構成される第2の電力変換器と、上記交流電源と上記第2の電力変換器の交流側とに直列接続されて該交流電源を開閉するスイッチとを備え、
    上記交流電源の電圧変動を補償する電圧を出力するよう上記第2の電力変換器を制御する第2の制御手段と、上記第1、第2の単相インバータの各発生電圧の総和により上記負荷に電圧出力するように上記第1の電力変換器を制御する第3の制御手段とを有して、
    上記交流電源が許容される正常時には、上記スイッチを閉じて、上記第1の制御手段により上記第1の電力変換器を、疑似正弦波の電圧出力にて上記負荷が発生する高調波を相殺する高調波補償電流を出力させるよう制御すると共に、上記第2の制御手段により上記第2の電力変換器を、上記交流電源の電圧変動を補償する電圧を出力させるよう制御し、
    上記交流電源が異常時には、上記スイッチを開いて、上記第3の制御手段により上記第1の電力変換器を制御して、上記第1、第2の単相インバータの各発生電圧の総和により上記負荷に電圧出力させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置。
  15. 上記第3の制御手段は、基準の交流電圧半周期に対して上記第1の単相インバータから1パルスの電圧を出力させ、上記基準の交流電圧からの不足分を補うように上記第2の単相インバータをPWM制御することにより上記負荷に電圧出力させ、上記第1の単相インバータの出力発生期間を調整して上記第2の単相インバータが扱う有効電力を制御することを特徴とする請求項14記載の電力変換装置。
  16. 上記第3の直流電圧源と第1の直流電圧源とは、絶縁型のDC/DCコンバータを介して接続され互いに電力授受されることを特徴とする請求項7〜15のいずれかに記載の電力変換装置。
  17. 上記第2、第3の直流電圧源と第1の直流電圧源とは、絶縁型のDC/DCコンバータを介して接続され互いに電力授受されることを特徴とする請求項7〜15のいずれかに記載の電力変換装置。
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