JP4837437B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光源を用いてその反射光、透過光、蛍光の測定可能な顕微鏡に関し、特に可視光及び紫外光を照射する光源を有する顕微鏡に関する。
近年、微細構造を観察する用途から、波長λが300nm以下の紫外光を照明光とする顕微鏡が使用されている。このように、波長λを短くすることで分解能は向上する。しかしながら、紫外光は有機物を破壊するという特徴があるため、利点と同時に試料の損傷の問題も無視することができない。
また、可視光観察/紫外光観察の観察法の切り換え可能な顕微鏡の場合、可視光から紫外光までの範囲を1つの対物レンズだけで対応することは難しい。そのため、可視光用対物レンズと紫外光用対物レンズとを使い分ける必要がある。
そこで、電動レボルバに可視光用対物レンズと紫外光用対物レンズとを取り付け、それらの対物レンズを切り換えることで観察を行うことができる。しかしながら、この場合、不用意な操作ミスなどによる紫外光の照射で、試料を損傷させるおそれがある。また、不用意な操作ミスなどによる紫外光の照射で、可視光用の光学系及び対物レンズに使用される接着剤が白濁して劣化するという問題も起こる。
そこで、対物レンズの損傷を回避するために、光源を可視光から紫外光に切り換える、または紫外光専用対物レンズを指定する操作をした場合に、対物レンズ、光学系、光源等を自動で切り換える方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−52253号公報
上述のように、可視光と紫外光の光源を切り換えて観察を行うことができる顕微鏡を使用する場合、紫外光により損傷を受ける試料や対物レンズ等についての保護を考える必要がある。
特許文献1によれば、紫外光用の対物レンズや紫外光源を選択した場合に、自動で各々の光路、対物レンズ、紫外光が切り換わり、紫外光が可視光用対物レンズに照射しないように制御されている。
しかしながら、絶対位置により所定の対物レンズを直接選択する場合とは異なり、順送りにより複数の対物レンズを送って所定の対物レンズを選択する場合、その操作性が悪い。
また、ハンドスイッチ等の機能の表示が明確にされていないボタンを使用する場合、ボタンの選択ミスにより、試料への紫外光の誤照射等が生じるおそれがある。また、ブラインドタッチをするような状況でも、ボタンの選択ミスにより、試料への紫外光の誤照射等が生じるおそれがある。
また、現在の顕微鏡の観察状態(可視光観察か紫外光観察かということ)がユーザから見て判別し難いという問題があった。また、顕微鏡に新規ユニットや機能が加わる場合に、自動化を行う上での条件設定等の修正が煩雑になるという問題があった。また、可視光観察から紫外光観察への切り換えに際し、連動動作の制御下において、使用状況に応じて紫外光照射時間を厳密に管理することが難しい等の問題があった。
上記の課題に鑑み、本発明では、試料及び対物レンズ等への紫外光の誤照射を回避し、より操作性の良い切り換え法をもつ顕微鏡システムを提供する。
本発明にかかる、可視光源と可視光光学系による可視光観察法と、紫外光源と紫外光光学系による紫外光観察法により試料の観察ができる顕微鏡システムにおいて、前記可視光観察法又は前記紫外光観察法への切り換えの指示を行うことにより観察法を選択する観察法切り換え指示手段と、前記切り換え指示手段により選択された前記観察法への切り換えを制御する制御手段と、前記切り換え指示手段により選択された前記観察法に関する調整の指示入力する調整指示入力手段と、前記調整指示入力手段のうち、選択された前記観察法以外の観察法のみで用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する調整指示入力制限手段と、を備えることを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、該観察法による前記顕微鏡システムの観察環境の設定を変更する、ことを特徴とする。
記調整指示入力制限手段は、前記観察法切り替え指示手段により可視光観察法が選択されると、紫外光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限し、前記紫外光観察法が選択されると、前記可視光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限することを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、前記可視光源又は前記紫外光源の点灯/消灯の切り換え制御を行うことを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、遮光部材により前記可視光源又は前記紫外光源からの光の光路を遮断する制御を行うことを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、前記可視光源又は前記紫外光源から前記試料への光の光路を切り換える制御を行うことを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、対物レンズの種類を切り換える制御を行うことを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記観察法切り換え指示手段により前記観察法のうちの第1の観察法から第2の観察法へ選択された場合、該第1の観察法での前記顕微鏡の設定状態に関する情報を格納し、前記観察法切り換え指示手段により前記第1の観察法が選択された場合、前記格納した前記設定状態に関する情報に基づいて、該顕微鏡を前回の状態に復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする。
本発明にかかる、可視光源及び紫外光源と、前記可視光源に対応する可視光光学系及び前記紫外光源に対応する紫外光光学系と、前記可視光源と前記可視光光学系による可視光観察法又は前記紫外光源と前記紫外光光学系による紫外光観察法への切り換えの指示を行うことにより観察法を選択する観察法切り換え指示手段と、前記切り換え指示手段により選択された前記観察法の切り換えを制御する制御手段と、前記切り換え指示手段により選択された前記観察法に関する調整の指示が入力される調整指示入力手段と、備える顕微鏡システムの制御方法は、前記切り換え指示手段のうち選択された前記観察法以外の観察法のみで用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限することを特徴とする。
本発明を用いることにより、観察法の切り換えに際して、試料、対物レンズ等への紫外光の誤照射を回避することができ、切り換え動作をスムーズに行うことができる。
本発明にかかる、複数の観察法により試料の観察ができる顕微鏡システムは、2つ以上の光源と、前記光源に対応する観察光学系と、前記観察法の切り換えの指示を行う観察法切り換え指示手段(本発明の実施形態における観察法切り換え部201に相当する)と、前記切り換え指示手段に基づいて、前記観察法の切り換えを制御する制御手段(本発明の実施形態における制御回路102に相当する)と、前記切り換え指示手段に基づいて、選択された前記観察法に関する調整の指示が入力される調整指示入力手段(本発明の実施形態における対物レンズ絶対位置切り換え部202、対物レンズ順送り203、光路切り換え部205、シャッター制御部204に相当する)と、を備える。
このように構成することにより、観察法切り換え指示手段により1つの観察法を選択した場合、それ以外の観察法のみに使用する調整指示入力手段の機能が使用できないようになるので、複数の観察法を有する顕微鏡をより、操作性よく使用できる。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記切り換え指示手段に基づいて、前記調整指示入力手段のうち、前記選択された観察法以外の観察法のみで用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する調整指示入力制限手段(本発明の実施形態における操作部の各種ボタンを選択可/不可にする手段)を備える。
このように構成することにより、観察法切り換え指示手段による選択結果によって選択された観察法で使用しない機能を無効にできるので、誤操作を防止できる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、該観察法による前記顕微鏡システムの観察環境の設定を変更する。
このように構成することにより、現在選択されている観察法での観察環境の設定(例えば、対物レンズの種類の変更、光路を遮断する遮断部材の開閉、明視野光路/暗視野光路/紫外光路等の光路の切り換え等)を変更することができる。
前記顕微鏡システムは、さらに、可視光用の対物レンズと、紫外光用の対物レンズとを備え、前記光源は、それぞれ、可視光源と紫外光源であり、前記観察系は、それぞれ、可視光光学系と紫外光光学系であり、前記調整指示入力制限手段は、前記観察法切り替え指示手段により可視光観察法が選択されると、紫外光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限し、前記紫外光観察法が選択されると、前記可視光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する。
このように構成することにより、紫外光による試料、可視光用光学系、及び可視光用対物レンズの損傷を防止できる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段に基づいて、前記光源の点灯/消灯の切り換え制御を行う。
このように構成することにより、前記光源から試料への照射を制御することができるので、複数の観察法を有する顕微鏡をより操作性よく使用できる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段に基づいて、遮光部材により前記光源からの光の光路を遮断する制御を行う。
このように構成することにより、前記光源から試料への照射を制御することができるので、複数の観察法を有する顕微鏡をより操作性よく使用できる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段に基づいて、前記光源から前記試料への光の光路を切り換える制御を行う。
このように構成することにより、複数の観察法を有する顕微鏡をより操作性よく使用できる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記制御手段は、前記調整指示入力手段に基づいて、対物レンズの種類を切り換える制御を行う。
このように構成することにより、例えば、可視光観察法選択時において、前記調整指示入力手段により、紫外光用対物レンズの選択ができないようになっているので、可視光用対物レンズのみをスムーズに切り換えることができる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記観察法切り換え指示手段により前記可視光観察法が選択されたときに、前記紫外光源が点灯している場合または遮光部材により前記紫外光源からの紫外光の光路が遮断されていない場合にはそれぞれ、前記制御手段は、前記紫外光源を消灯させまたは前記遮光部材により前記光路を遮断させる。
このように構成することにより、「紫外光観察⇒可視光観察」への切り替え時に、紫外光が可視光用対物レンズや光路、試料等に照射するのを防止することができる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記観察法切り換え指示手段により前記紫外光観察法が選択されたときに、前記紫外光源が点灯している場合または遮光部材により前記紫外光源からの紫外光の光路が遮断されていない場合のそれぞれにおいて、前記制御手段は、前記紫外光源を消灯させ、または前記遮光部材により前記光路を遮断させた後、前記調整指示入力手段による前記調整指示に基づいて、前記紫外光源を点灯させまたは前記遮光部材により前記遮断された前記光路を開放させる。
このように構成することにより、使用状況に応じて紫外光照射時間を厳密に管理することができる。
前記顕微鏡システムは、さらに、前記観察法切り換え指示手段により前記観察法のうちの第1の観察法から第2の観察法へ選択された場合、該第1の観察法での前記顕微鏡の設定状態に関する情報を格納し、前記観察法切り換え指示手段により前記第1の観察法が選択された場合、前記格納した前記設定状態に関する情報に基づいて、該顕微鏡を前回の状態に復帰させる復帰手段を備える。
このように構成する前回の切り換え時点での状態に顕微鏡の各ユニットの状態を復帰させることができる。
<第1の実施の形態>
本実施形態では、「可視光観察」または「紫外光観察」の観察法の選択ができ、一方の観察法を選択した場合に他方の観察法に対応する操作ができない(すなわち、選択した観察法に対応する操作しかできない)顕微鏡について説明する。
図1は、本実施形態における紫外光顕微鏡システムの構成図を示す。紫外光顕微鏡システムは、顕微鏡本体1、操作部25、コンピュータ105、及びモニタ104から構成される。
この紫外光顕微鏡は、落射照明による可視光光学系と、紫外照明による紫外光光学系とを有している。顕微鏡本体1には、ステージ2に対応させてレボルバ3が配置されている。このレボルバ3には、複数の対物レンズが取り付けられている。その対物レンズのうちいずれかは可視光用の対物レンズ4であり、いずれかは紫外光用の対物レンズ5である。
また、レボルバ3は回転可能になっている。モータドライバ等により構成されている駆動回路101によりモータ106を駆動させると、レボルバ3を回転させることができる。それにより、対物レンズを選択的に切り換えることができるので、所望の対物レンズを光軸上に配置することができる。
さらに、レボルバ3の近傍には、図示しないレボルバ位置センサが配置されている。そのレボルバ位置センサにより、レボルバ3の穴位置から対物種別を認識できる。
ステージ2は、試料6を載置するもので、XY方向に水平移動可能である。これにより
、ステージ2は、対物レンズの光軸に対する試料6の観察中心位置を調整できる。また、ステージ2は、照準移動機構103により、電動で上下方向に駆動可能である。これにより、ステージ2上の試料6に対して合焦位置を調整できる。
この顕微鏡本体1における可視光光学系は、可視光観察用の可視光源7からの光を照明系レンズ8を介してハーフミラー9aを含む光路切り換えユニット9で反射させている。この光路切り換えユニット9は、明視野、暗視野、及び紫外光の光路を有している。
制御回路102から発せられる指令が駆動機構101に伝達されると、駆動機構101はモータ107を駆動させて、光路切り換えユニット9を駆動させることができる。それにより、光路切り換えユニット9は明視野、暗視野、及び紫外光の各光路を切り換えることができる。
また、光路位置センサ(不図示)により光路切り換えユニット9の光路の切り換え状態を検知できるので、必要に応じて現在の光路切り換えユニット9の切り換え状態(すなわち、現在選択されている光路)を制御回路102へ伝達することができる。
光路切り換えユニット9からの光は、可視光用対物レンズ4を介して試料6に照射する。そして、試料6からの反射光を対物レンズ4で拡大させて、光路切り換えユニット9を透過させ、ダイクロイックミラー(可視光を透過、紫外光を反射する特性を有する)10、結像レンズ11、及びミラー12を介して接眼レンズ13に入射させる。そうすると、接眼レンズ13により拡大像を観察位置14で目視観察できる。
この場合、可視光源7の前面には、遮光部材(またはシャッターと称する)15が配置されている。制御回路102から発せられる指令が駆動回路101に伝達されると、駆動回路101はモータ108を駆動させて、遮光部材15を駆動させることができる。それにより、遮光部材15は、可視光源7からの光を開放/遮光できる。
また、可視光遮光部状態センサ(不図示)により遮光部材15の開閉状態を検知できるので、必要に応じて現在の遮光部材15の開閉状態を制御回路102へ伝達することができる。なお、紫外光観察において、可視光の遮断は必ずしも必要ではないので、その場合には遮光部材15、モータ108は、必ずしも必要な部材ではない。
一方、紫外光光学系は、紫外光観察用の紫外光源16からの紫外光を、照明系レンズ17及び減光部18を介して紫外光用ハーフミラー19で反射させ、さらに紫外光用ミラー20、ダイクロイックミラー10で反射させ、光路切り換えユニット9、紫外光用対物レンズ5を介して試料6に照射し、かつ試料6からの反射光を紫外光用対物レンズ5で拡大し、光路切り換えユニット9を透過させ、ダイクロイックミラー10で反射させて、紫外光用ミラー20、紫外光用ハーフミラー19、結像レンズ21を介して紫外光観察用TVカメラ22の結像位置23に結像させるように構成している。
この場合、紫外光源16の前面にも、遮光部材(またはシャッターと称する)24が配置されている。制御回路102から発せられる指令が駆動回路101に伝達されると、駆動回路101はモータ109を駆動させて、遮光部材24を駆動させることができる。それにより、遮光部材24は、紫外光源16からの光を開放/遮光できる。
また、紫外光遮光部状態センサ(不図示)により遮光部材24の開閉状態を検知できるので、必要に応じて現在の遮光部材24の開閉状態を制御回路102へ伝達することができる。
駆動機構101、照準移動機構103は、制御回路102から発せられる指令が伝達されると、その指令に対応するモータを駆動させて、そのモータに対応する構成要素を動作させることができる。
また、前述したレボルバ位置センサ、光路位置センサ、可視光遮光部状態センサ、紫外光遮光部状態センサ等の各部に配置されたセンサの認識結果に応じた信号は、制御回路102へ入力される。
コンピュータ105は、紫外光観察用カメラ22からの信号を受けて、その信号に基づく画像をモニタ104に表示させることができる。また、コンピュータ105は、顕微鏡を操作するためのソフトウェアをモニタ104に表示させることができる。このソフトウェアによる操作画面から操作すると、制御回路102にその操作に基づく指令が伝達されることで、各駆動部を操作することができる。
また、制御回路102には、操作部25が接続されている。操作部25に配置されたボタンを操作することによっても各駆動部を操作することができる。
次に、本実施形態における操作部25について、図2、図3を用いて説明する。
図2は、本実施形態における顕微鏡を操作するための操作部25(可視光観察選択時)を示す。操作部25には、前述したように、紫外光顕微鏡の駆動を行うためのボタンが配置されている。
対物レンズ絶対位置切り換え部202(202a,202b,202c,202d,202e)は、対物レンズを選択するボタンである。
本実施形態において、「可視1」ボタン202aを選択すると、可視光用の対物レンズ(例えば、10倍)を選択することができる。また、「可視2」ボタン202bを選択すると、可視光用の対物レンズ(例えば、20倍)を選択することができる。また、「可視3」ボタン202cを選択すると、可視光用の対物レンズ(例えば、50倍)を選択することができる。また、「可視4」ボタン202dを選択すると、可視光用の対物レンズ(例えば、100倍)を選択することができる。また、「紫外」ボタン202eを選択すると、紫外光用(例えば、100倍)の対物レンズを選択することができる。
対物レンズ順送り部203(203a,203b)は、対物レンズを左右へ順番に切り換えるためのボタンである。右方向順送りボタン203aを選択すると、レボルバ3が回転して、対物レンズを右方向に順に切り替えることができる。左方向順送りボタン203bを選択すると、レボルバ3が回転して、対物レンズを左方向に順に切り替えることができる。
シャッター制御部204(204a,204b)は、紫外光照射用の遮光部材24を開閉制御するためのボタンである。「Open」ボタン204aを選択すると、紫外光照射用のシャッターが開く。「Close」ボタン204bを選択すると、紫外光照射用のシャッターが閉じる。
光路切り換え部205(205a,205b,205c)は、光路切り換えユニット9(例えば、各観察法のためのプリズムを配置)を制御して、明視野光路(BF)、暗視野光路(DF)、紫外光路(UV)のいずれかの光路に切り替えるためのボタンである。「DF」ボタン205aを選択すると、暗視野光路(DF)に切り替えることができる。「BF」ボタン205bを選択すると、明視野光路(BF)に切り替えることができる。「UV」ボタン205cを選択すると、紫外光路(UV)に切り替えることができる。
観察法切り換え部201(201a,201b)は、可視光観察状態、紫外光観察状態を切り換える為のボタンである。「可視光観察」ボタン201aを選択すると、図2のように、「紫外」ボタン202e、「Open」ボタン204a、「Close」ボタン204b、「UV」ボタン205cを使用できなくなる。
また、「紫外光観察」ボタン201bを選択すると、図3の状態になる。
図3は、本実施形態における顕微鏡を操作するための操作部25(紫外光観察選択時)を示す。図2において、「紫外光観察」ボタン201bを選択すると、「可視1」ボタン202a、「可視2」ボタン202b、「可視3」ボタン202c、「可視4」ボタン202d、「DF」ボタン205a、「BF」ボタン205bを使用できなくなる。
本実施形態の作用について、まず、図1の顕微鏡にて、「可視光観察」ボタン201aが選択され(図2)、可視光観察されているとして説明する。可視光観察状態では、紫外光源16の光を遮光する為の遮光部材24は閉まった状態となっている。また、光路切り換えユニット9により、可視光観察用の光路として「BF」または「DF」が選択されている。また、レボルバ3は、可視光用対物レンズ4を光路上に配置している。
操作部25は、図2の状態となっている。つまり、「可視光観察」ボタン201aが選択されているため、「紫外」ボタン202e、「Open」ボタン204a、「Close」ボタン204b、「UV」ボタン205を選択することができない。
この状態にて「紫外」ボタン202e、「Open」ボタン204a、「Close」ボタン204b、「UV」ボタン205が選択された場合は、無反応としてもよいし、ブザー音等を鳴らして操作を無効としても良い。
次に、可視光観察状態から、紫外光観察状態へ切り換える。この場合には、「紫外光観察ボタン」201bを選択する。紫外光観察ボタンを選択すると、図3のように、「可視1」ボタン202a、「可視2」ボタン202b、「可視3」ボタン202c、「可視4」ボタン202d、「DF」ボタン205a、「BF」ボタン205bを選択することができない。
この状態にて、「可視1」ボタン202a、「可視2」ボタン202b、「可視3」ボタン202c、「可視4」ボタン202d、「DF」ボタン205a、「BF」ボタン205bを選択した場合、無反応としても良いし、ブザー等を鳴らして操作を無効としても良い。
この紫外光観察状態から、「可視光観察」ボタン201aを選択すると、前述した可視光観察状態へと切り替わる。
本実施形態において、対物レンズ順送り部203(203a,203b)により、順次に対物レンズを選択する場合、選択不可としている対物レンズを飛ばして、可視1→可視2→可視3→可視4→可視1→・・・というような操作ができても良い。また、例えば、対物レンズ順送り部203(203a,203b)により、可視4から紫外へ、または、可視1から紫外へ対物レンズが移動できないようにしてもよい。ブザー等を鳴らし、操作を無効としても良い。
なお、図2、図3の場合、図1の顕微鏡に配備された紫外光用対物レンズ5は1つであるが、紫外光用対物レンズ5は複数あってももちろん良い。このとき、その紫外光用対物レンズ5に対応する数だけ、対物レンズ絶対位置切り換え部202のボタン数も増加する。また、対物レンズ順送り部203により対物レンズを切り換える場合には、可視光対物レンズを飛ばして紫外光用対物レンズが選択できるようにしてもよい。また、対物レンズ順送り部203により対物レンズを切り換えて可視光用対物レンズ4が選択された場合には、ブザー等を鳴らして操作を無効としてもよい。
また、紫外光が可視光用対物レンズ4に入らないようにするために、紫外光用対物レンズ5を切り換える場合は、可視光用対物レンズ4がその紫外光の光路内に入らない順番にてレボルバ3を回転させて、その紫外光用対物レンズ5の切り換えを行うように制御する。また、紫外光用対物レンズ5に切り換える場合は、可視光用対物レンズ4が光路内に入っている間、紫外光を遮るように遮光部材24を閉じる等としても良い。
順次切り替え操作は、対物レンズに限らない。例えば、光路切り換え等、複数のユニットを順次切り換えボタンで切り換える場合や、1つのボタンでいくつかの状態を切り換えていく場合に順次切り替え操作を使用しても良い。
観察法切り換え部201は、例えば、他の操作ボタンと形状を変えたり、ブラインドタッチ時に他の操作ボタンと判別できるように凹凸をつけたり、他の操作ボタンから位置を離したり、他の操作ボタンとスイッチの種類を変えたりして容易に判別の付くようにしておくと良い。
また、操作部25からの操作は、コンピュータ105によりモニタ104に表示されたソフトウェア上にボタンを配置して操作できるようにしてもよい。
操作部25上において、または、コンピュータ105によりモニタ104に表示されたソフトウェア上において、例えば、選択できるボタンは明るく表示させて、選択できないボタンは暗く表示させるようにしてもよい。これにより、選択可能なボタンと、選択不可能なボタンとを視覚的に判別できるように表示してもよい。
本実施形態によれば、「可視光観察」ボタン201aと「紫外光観察」ボタン201bにより、まず観察法を指定し、それに伴って選択可能となる選択ボタンにより各種設定を行うことができる。これにより、紫外光観察時に、誤って、可視光対物レンズが光軸上に配置される等の操作ミスを無くすことができるので、操作性が向上する。
また、対物レンズなど複数のユニットを順次切り換えボタンで操作する場合に、観察している光源にて使用しないユニットを選択することがない。これにより、時間の短縮につながり、効率の良い操作及び観察を行うことができる。
図4は、本実施形態(変形例)における紫外光顕微鏡システムの構成図を示す。この顕微鏡は、図1に示す構成とほぼ同様であるが、波長の違う紫外光源16と紫外光源301を有している。
なお、本変形例では、光源の種類はこれに限定されない。本変形例では、例えば、赤外、可視、紫外、波長の違い、光強度の違い等々、2つ以上の光源による観察法を持つようにしてもよい。この場合、各観察法には、図1の可視光観察用と紫外光観察用のように専用の対物レンズや光路等の光学ユニットを持つものとする。
上記の実施形態の作用と同様に、本変形例においても、観察法切り換えボタンにて観察法を切り換えて、選択した観察法以外の専用ユニットが選択されるのを無効化する制御を行う。
本実施形態によれば、観察法切り換えボタンにて、一方の観察法を選択した場合、他方の観察法のみに使用するボタンを選択できないので、複数の観察法をもつ顕微鏡をより操作性よく、使用することができる。この場合のボタンの機能を制限する手段(調整指示入力制限手段)としては、例えば、次が挙げられる。
1つ目の制限手段としては、観察法切り換えボタンのいずれかが選択されたタイミングで、操作部25から制御回路102へその旨の指示信号が送信されて、その信号に基づいて制御回路102から操作部25へ所定の信号を送信して操作部25の所定のボタンが選択されるのを無効化する。
2つ目の制限手段としては、観察法切り換えボタンのいずれかが選択されたタイミングで、操作部25でハードウェア的な制御により、操作部25の所定のボタンが選択されるのを無効化する。
3つ目の制限手段としては、上述したように、操作部25と同等の機能を有するソフトウェアをコンピュータ105で実行させて、コンピュータ105のモニタ104に表示された操作画面を用いて、操作部25と同様に顕微鏡動作を制御したり、この操作画面上の選択可能なボタンと選択不可能なボタンとを視覚的に判別できるように制御したりしてもよい。
これにより、観察法切り換えボタンにより、可視光観察選択時は紫外光観察用の機能を選択できず、また、紫外光観察選択時は、可視光観察用の機能を選択できない。これにより、可視光と紫外光を光源とする顕微鏡を、試料及び対物レンズに対して、安全にかつより操作性良く使用できる。
また、各々の観察法に相応しいユニットを迷うことなく、また、用途を間違うことなく使用できるので、安全性及び操作性が向上する。さらに、その観察に使用しないユニットを選択することがないため、時間の短縮につながり、効率の良い操作及び観察を行うことができる。
<第2の実施の形態>
本実施形態では、顕微鏡の観察法の「紫外光観察⇒可視光観察」への切り替えについて説明する。ここでは、「紫外光観察⇒可視光観察」への切り替え時に、紫外光が可視光用対物レンズや光路に照射されない制御を行う顕微鏡について説明する。顕微鏡の構成については第1の実施形態と同様であるため、省略する。
図5は、本実施形態における「紫外光観察」から「可視光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。まず、紫外光観察状態であるとする(ステップ1。以下、ステップを「S」と称する)。すなわち、「紫外光観察」ボタン201bが選択されている(図3)。
次に、紫外光観察法から可視光観察法へ切り換えるために、可視光観察状態へ切り替える指示を行う(S2)。すなわち、操作部25の「可視光観察」ボタン201aを選択する。すると、遮光部材24の状態(open/close)を検知する紫外光遮光部状態センサ(不図示)により現在の遮光部材の状態を示す信号が制御回路102へ伝達される。
制御回路102は、その受信した信号に基づいて、遮光部材24の状態を判断する(S3)。遮光部材24の状態が「close」で、紫外光が遮断されている場合、制御回路102により可視光観察状態に遷移する(S5)。これにより操作部25の対物レンズ絶対位置切換え部202の可視光対物レンズ選択ボタン202a,202b,202c,202d、可視光専用光路ボタン(「DF」ボタン205a,「BF」ボタン205b)の操作が可能となる(図2)。
S3で、遮光部材24の状態が「open」であると判断された場合、紫外光が照射されているので、制御回路102により遮光部材24が「close」にされる(S4)。
その後、制御回路102により可視光観察状態へ切り替えられる(S5)。なお、S3で、遮光部材24の状態が「open」であると判断された場合、エラーの表示、ブザー音等を出力し、切り換え操作を無効とする制御を行っても良い。
また、本実施形態では、対物レンズ、光路等のデフォルトの状態を設定できる。そこで、可視光観察状態に戻る場合は、その設定されたデフォルトの状態に、対物レンズ、光路等が常に戻るようにしても良い。
また、図6に示すように、可視光観察状態から紫外光観察状態へ切り替わるタイミングでその可視光観察状態での各ユニットの状態を記憶しておき、紫外光観察状態から可視光観察状態へ切り替わるときにはその記録した状態に各ユニットを戻すようにしてもよい。
図6は、本実施形態における、切り換え前の状態への復帰を考慮した「紫外光観察」から「可視光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。まず、可視光観察状態であるとする(S11)。すなわち、「可視光観察」ボタン201aが選択されている(図2)。
次に、紫外光観察法に切り換えるために、紫外光観察状態へ切り替える指示を行う(S12)。すなわち、操作部25の「紫外光観察」ボタン201bを選択する。この紫外光観察指示のタイミングで、コンピュータ105または制御回路102内のRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に、可視光観察で選択されていた各ユニットの状態(例えば、設定値、位置、出力レベル等)を記憶する(S13)。
そして、制御回路102により紫外光観察状態に遷移する(S14)。これにより、操作部25の「紫外」ボタン202e、「UV」ボタン205c)、シャッター制御部204(204a,204b)の操作が可能となる(図2)。こうして、紫外光観察法により観察を行う(S1)。それから、図5と同様にして、紫外光観察状態から可視光観察状態への切り換え動作を行う(S1〜S5)。
S5における制御回路102による可視光観察状態への切り替えの際、制御回路102は、S13で記憶した各ユニットの状態に関する情報(切り換え状態情報)を記憶装置から読み出す。そして、制御回路102は、その読み出した切り換え前状態情報に基づいて、各ユニットの状態を紫外光への切り換え前の状態へ復帰させる(S15)。
本実施形態によれば、紫外光観察から可視光観察への切り換えに際して、可視光用対物レンズや光路に紫外光が入射するのを防止することができる。よって、操作性が向上する。
<第3の実施の形態>
本実施形態では、顕微鏡の観察法の「可視光観察⇒紫外光観察」への切り替えについて説明する。つまり、本実施形態では、現在選択されている観察法から他方の観察法へ切り替える際に、その現在選択されている観察法で有効に機能している各ユニットの状態に関する情報を保存しておき、再び切り替えられてその観察法に復帰した際に、その保存した各ユニットの状態に関する情報に基づいて、各ユニットを設定する顕微鏡について説明する。
さらに、本実施形態では、紫外光観察時においては、紫外光の照射時間を制御可能な顕微鏡について説明する。顕微鏡の構成については第1の実施形態と同様であるため、省略する。
まず、可視光観察の状態から、操作部25の「紫外光観察」ボタン201bを選択する。この指示により、紫外光観察状態へ切り換わる。そうすると、「紫外」ボタン202e、「UV」ボタン205cが選択可能になる。尚、遮光部材24は、紫外光を遮断したまま開かないことが望ましい。
このとき、対物レンズ、光路はデフォルトの位置を設定でき、切り換え時にその状態に常に戻るようにしても良い。また、後述する図7のフローチャートの説明のように、紫外光観察状態を可視光観察状態に切り換える指示のタイミングで所定の記憶装置に紫外光観察で選択されていた各ユニットの設定状態を記憶しておき、可視光観察終了後に紫外観察へ切り換えるタイミングで各ユニットをその記憶した設定状態に戻すようにしても良い。
対物レンズ、光路が紫外光観察状態に切り替わった後は、操作部25からの指示またはコンピュータ105によりモニタ104に表示されたソフトウェア等からの指示に基づいて遮光部材24が制御され、使用状況に応じて紫外光が照射される。
図7は、本実施形態における「可視光観察」から「紫外光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。まず、紫外光観察時に(S21)、可視光観察状態に切り換える場合、操作部25の「可視光観察」ボタン201aを選択する(S22)。
このとき、コンピュータ105または制御回路102内のRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に、現在の紫外光観察状態のユニット位置を遮光部材24の状態を除いて保存する(S23)。
その後、可視光観察状態へと切り替わり(S24)、可視光観察を行う(S25)。
次に紫外光観察状態へと切り換えるために、可視光観察状態へ切り替える指示を行う(S26)。すなわち、操作部25の「紫外光観察」ボタン201bを選択する。
紫外光観察状態へと切り換った後、制御回路102は、S23で記憶した紫外光観察状態の各ユニットの状態に関する情報(切り換え状態情報)を記憶装置から読み出す。そして、制御回路102は、その読み出した切り換え前状態情報に基づいて、各ユニットの状態を可視光への切り換え前の状態へ復帰させる(S27)。
図8は、本実施形態における、遮光部材24の制御を考慮した「可視光観察」から「紫外光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。図8は、図7のフローに遮光部材24の動作制御を加えたものである。
まず、紫外光観察時に(S21)、可視光観察状態に切り換える場合、操作部25の「可視光観察」ボタン201aを選択する(S22)。
このとき、コンピュータ105または制御回路102内のRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に、現在の紫外光観察状態のユニット位置を遮光部材24の状態を除いて保存する(S23)。
また、遮光部材24の状態(open/close)を検知する紫外光遮光部状態センサ(不図示)により現在の遮光部材の状態を示す信号が制御回路102へ伝達される。
制御回路102は、その受信した信号に基づいて、遮光部材24の状態を判断する(S31)。遮光部材24の状態が「close」で、紫外光が遮断されている場合、制御回路102によりそのまま可視光観察状態に切り換えられる(S24)。これにより操作部25の対物レンズ絶対位置切換え部202の可視光対物レンズ選択ボタン202a,202b,202c,202d、可視光専用光路ボタン(「DF」ボタン205a,「BF」ボタン205b)の操作が可能となる(図2)。
S31で、遮光部材24の状態が「open」であると判断された場合、紫外光が照射されているので、制御回路102により遮光部材24が「close」にされる(S32)。
その後、制御回路102により可視光観察状態へ切り替えられる(S24)。なお、S31で、遮光部材24の状態が「open」であると判断された場合、エラーの表示、ブザー音等を出力し、切り換え操作を無効とする制御を行っても良い。
S24で可視光観察状態へ切り換えられると、制御回路102は後に説明するタイミング(S26a)にて保存された可視光観察状態の設定情報を記憶装置より読み出す(S24a)。制御回路102は、その設定情報に基づいて対物レンズ、光路等の各ユニットを設定することにより、前回の可視光観察状態に復帰する。こうして、可視光観察状態に切り換り、可視光観察が可能となる(S25)。
可視光観察状態にて可視光観察を行った後、再度紫外光観察状態に切り替える場合には、以下を行う。
紫外光観察状態へと切り換えるために、紫外光観察状態へ切り替える指示を行う(S26)。すなわち、操作部25の「紫外光観察」ボタン201bを選択する。そうすると、「紫外」ボタン202e、「UV」ボタン205cが選択可能になる。尚、遮光部材24は、紫外光を遮断したままの状態である。
このとき、コンピュータ105または制御回路102内のRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に、現在の可視光観察状態のユニットの状態に関する情報(位置、設定値、出力レベル等)を保存する(S26a)。
すると、制御回路102は、S23で記憶した紫外光観察状態の各ユニットの設定状態に関する情報を記憶装置から読み出す(S27)。制御回路102は、その設定情報に基づいて対物レンズ、光路等の各ユニットを設定することにより、前回の紫外光観察状態に復帰する。
その後、ユーザは使用状況に応じて、遮光部材24を開けるように指示する(S33)。すなわち、操作部25の「Open」ボタン204aを選択することで、遮光部材24が開いて、紫外光が照射される。そして、紫外光観察を行う。
なお、遮光部材24を開けて紫外光を照射する時間を、制御回路102またはコンピュータ105により設定及び管理できるようにしても良い。例えば、ごく短時間しか紫外光を照射できないような試料を観察する場合、手動で焦点位置を合わせる時間が取れないことが考えられる。
この場合、図示しないオートフォーカスユニット等を顕微鏡の構成に含めておく。そうすると、設定した紫外光照射時間に対し、十分短い時間に焦点位置へ移動させることができる。
また、予め各対物レンズの焦点位置の差分を登録しておき、試料の損傷を起こさないような波長の光源とそれに対応した対物レンズにて観察を行い、切り換え時にその差分を読み出して、その対物レンズとの相対位置より焦点位置を設定して観察する等しても良い。
また、紫外光観察用カメラ22からのタイミング信号に基づいて、制御回路102またはコンピュータ105により、遮光部材24を開ける時間が制御されるようにしてもよい。また、カメラが撮像状態であることを制御回路102にて判断できるようにし、撮像状態のとき以外は遮光部材24を閉じるようにしても良い。
また、本実施形態の紫外光照射時間の制御は、遮光部材24の開閉制御ではなく、紫外光16の点灯/消灯によってなされてもよい。
本実施形態によれば、紫外光照射時間の制御に関して、使用状況に応じて紫外光照射時間が厳密に管理できる。これにより、紫外光による試料の損傷及び可視光光学系の損傷をより効果的に防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、光源からの光を遮断する遮光手段または光源を切り換える手段を有するので、複数の観察法をもつ顕微鏡をより操作性良く使用できる。
以上より、本発明によれば、操作性が良く、効率的に紫外光顕微鏡を使用することができる。また、観察法の切り換えに際して、煩雑な操作を行うことなく、スムーズに切り換えを行うことができるので、観察に要する時間を短縮できる。また、ユーザから見て顕微鏡がどの観察状態にあるのか判別し易い。また、観察法切り換えボタンを使用した単純な制御なため、顕微鏡に新規ユニットや機能が加わる時に条件設定の修正が容易となる。
また、本発明によれば、観察法切り換えボタンにて、一方の観察法を選択した場合、他方の観察法のみに使用するボタンを選択できないので、複数の観察法をもつ顕微鏡をより操作性よく、使用することができる。
すなわち、観察法切り換えボタンにより、可視光観察選択時は紫外光観察用の機能を選択できず、また、紫外光観察選択時は、可視光観察用の機能を選択できない。これにより、可視光と紫外光を光源とする顕微鏡を、操作性良く使用できる。
また、本発明によれば、照明光切り換え手段として、光源を切り換えてもよいし、光源からの光を遮断するようにしてもよいし、光路を切り替えてもよい。これにより、複数の観察法をもつ顕微鏡をより操作性良く使用できる。
また、本発明によれば、各種切り換え手段は、対物レンズ切り換え手段、観察系切り換え手段、遮光手段であってもよい。これにより、複数の観察法をもつ顕微鏡をより操作性良く使用できる。
また、本発明によれば、紫外光観察法から可視光観察法が選ばれた場合に、光源切り換え手段により紫外光源の消灯または遮光手段による遮断がされていないときには、紫外光源の消灯もしくは遮断、または可視光観察用の各種ボタンの無効化を行うことができる。これにより、より安全に、操作性良く観察法切り換えを行うことができる。
また、本発明によれば、紫外光観察への切り換え指示にて観察法切り換え手段、対物レンズ切り換え手段を連動させて切り換えを行い、さらに、光源切り換え手段による光源の切り換えまたは遮光手段の開閉を制御することができる。これにより、操作性良く切り換えが行え、かつ、使用状況に応じて紫外光照射時間を厳密に管理することが容易にできる。
また、本発明にかかる処理は、本発明にかかるプログラムが制御回路102に読み込まれて、この制御回路102により実行されてもよい。また、そのプログラムがコンピュータ105の制御回路により読み込まれてコンピュータ105で起動していてもよい。この場合には、顕微鏡に設置された各種センサからの検知情報はコンピュータ105に送信され、その検知情報に基づいて、コンピュータ105が顕微鏡の上述した動作を制御する。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形態を取ることができる。
第1の実施形態における紫外光顕微鏡システムの構成図を示す。 第1の実施形態における顕微鏡を操作するための操作部25(可視光観察選択時)を示す。 第1の実施形態における顕微鏡を操作するための操作部25(紫外光観察選択時)を示す。 第1の実施形態(変形例)における紫外光顕微鏡システムの構成図を示す。 第2の実施形態における「紫外光観察」から「可視光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、切り換え前の状態への復帰を考慮した「紫外光観察」から「可視光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における「可視光観察」から「紫外光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における、遮光部材24の制御を考慮した「可視光観察」から「紫外光観察」への切り換え動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 顕微鏡本体
2 ステージ
3 レボルバ
4 可視光用対物レンズ
5 紫外光用対物レンズ
6 試料
7 可視光源
8 照明系レンズ
9 光路切り換えユニット
9a ハーフミラー
10 ダイクロイックミラー
11 結像レンズ
12 ミラー
13 接眼レンズ
14 観察位置
15 遮光部材
16 紫外光源
17 照明系レンズ
18 減光部
19 ハーフミラー
20 紫外光用ミラー
21 結像レンズ
22 紫外光観察用カメラ
23 結像位置
24 遮光部材
25 操作部
101 駆動機構
102 制御回路
103 照準移動機構
104 モニタ
105 コンピュータ
201 観察法切り換え部
202 対物レンズ絶対位置切り換え部
203 対物レンズ順送り部
204 シャッター制御部
205 光路切り換え部
301 紫外光源

Claims (9)

  1. 可視光源と可視光光学系による可視光観察法と、紫外光源と紫外光光学系による紫外光観察法により試料の観察ができる顕微鏡システムにおいて、
    前記可視光観察法又は前記紫外光観察法への切り換えの指示を行うことにより観察法を選択する観察法切り換え指示手段と、
    前記切り換え指示手段により選択された前記観察法への切り換えを制御する制御手段と、
    前記切り換え指示手段により選択された前記観察法に関する調整の指示入力する調整指示入力手段と、
    前記調整指示入力手段のうち、選択された前記観察法以外の観察法のみで用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する調整指示入力制限手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、該観察法による前記顕微鏡システムの観察環境の設定を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  3. 記調整指示入力制限手段は、前記観察法切り替え指示手段により可視光観察法が選択されると、紫外光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限し、前記紫外光観察法が選択されると、前記可視光観察のみに用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、前記可視光源又は前記紫外光源の点灯/消灯の切り換え制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、遮光部材により前記可視光源又は前記紫外光源からの光の光路を遮断する制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、前記可視光源又は前記紫外光源から前記試料への光の光路を切り換える制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記制御手段は、前記調整指示入力手段による前記選択された観察法に関する調整指示に基づいて、対物レンズの種類を切り換える制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  8. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    前記観察法切り換え指示手段により前記観察法のうちの第1の観察法から第2の観察法へ選択された場合、該第1の観察法での前記顕微鏡の設定状態に関する情報を格納し、前記観察法切り換え指示手段により前記第1の観察法が選択された場合、前記格納した前記設定状態に関する情報に基づいて、該顕微鏡を前回の状態に復帰させる復帰手段
    を備えることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  9. 可視光源及び紫外光源と、
    前記可視光源に対応する可視光光学系及び前記紫外光源に対応する紫外光光学系と、
    前記可視光源と前記可視光光学系による可視光観察法又は前記紫外光源と前記紫外光光学系による紫外光観察法への切り換えの指示を行うことにより観察法を選択する観察法切り換え指示手段と、
    前記切り換え指示手段により選択された前記観察法の切り換えを制御する制御手段と、
    前記切り換え指示手段により選択された前記観察法に関する調整の指示が入力される調整指示入力手段と、備える顕微鏡システムの制御方法であって、
    前記切り換え指示手段のうち選択された前記観察法以外の観察法のみで用いられる前記調整に関する前記指示の入力を制限する
    ことを特徴とする顕微鏡システムの制御方法。
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