JP4835941B2 - 蒸気洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気を被洗浄面に吹き付けて洗浄を行う構成の蒸気洗浄機に関する。
この種の蒸気洗浄機としては、たとえば特許文献1に示されているように、移動可能な台車上にボイラを搭載し、そのボイラにより洗剤を混合した蒸気を発生させてノズルにより清掃対象に噴射して清掃を行う構成の清掃装置が知られている。
特開2004−267592号公報
この種の蒸気洗浄機は基本的に優れた洗浄能力を有するものではあるが、現時点で実用化されているものは貫流ボイラー型の大型大容量のものが多く、したがって高価格であるしその取り扱いも必ずしも容易ではない。
特に、特許文献1に示されるものはプロパンガス焚きのボイラによって蒸気を発生するものであることから、かなりの重量と容量を有するプロパンガスボンベを搭載しており、そのため装置全体の小型軽量化を図ることが困難であるばかりでなく、冬期や寒冷地では使用し難いものであるし、また長時間の連続使用も困難であり、その点で不便であった。
すなわち、一般にガスボンベから供給可能な燃料ガス量は周囲温度に影響されるものであって、周囲温度が低いとボンベ内の液化ガスが充分に気化できなくなって供給量や発熱量が大きく低下してしまうことが不可避であるから、この種のガスボンベを燃料とする各種の装置は適正に使用し得る温度範囲が約20〜40℃に制約され、冬期や寒冷地では有効に使用し難いものである。また、温暖な場合であっても長時間にわたって連続使用した場合には液化ガスが気化する際にそれ自体が気化熱を奪って周囲温度を低下させてしまい、同様に気化が抑制されてしまうことから長時間の連続使用には自ずと限界があった。
なお、ガスボンベを使用する各種の装置においては、上記のような問題を解決するために、ガスボンベの周囲温度を維持して気化を促進するための機構を備えることも行われており、たとえば簡易なカセットタイプのガスボンベを使用する家庭用の卓上コンロにおいては燃焼熱によって周囲を加温するものや、ヒートパイプを利用してガスボンベを加温するものなどが実用化されている。
したがって、特許文献1に示される蒸気洗浄機においてもガスボンベに対して上記のような加温手段を付加すれば寒冷地や冬期における使用も可能となり、また長時間の連続使用も可能となると考えられるが、そのようなことは装置全体の複雑化とコスト増が不可避であるので好ましくない。
上記事情に鑑み、本発明は小型軽量で取り扱いが容易であるばかりでなく、冬期や寒冷地においても支障なく使用でき、また長時間にわたる連続使用も可能である有効適切な蒸気洗浄機を提供することを目的としている。
本発明は、燃料ガスの燃焼により水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を被洗浄面に吹き付けて洗浄を行う構成の蒸気洗浄機であって、蒸気圧力容器と燃焼装置とを備えて蒸気を発生させる蒸気ボイラーユニットと、前記燃焼装置に燃料ガスを供給する燃料装置ユニットと、前記各ユニットを搭載して床面上を移動可能な外装ユニットとを具備してなり、前記燃料装置ユニットは、燃料ガスを充填したカートリッジ式のガスボンベと、該ガスボンベを加温して燃料ガスの気化を促進するための加温手段とにより構成され、該加温手段は、ガスボンベを加温するための加温水を貯留するとともに、該加温水中にガスボンベの少なくとも底部が没する状態でガスボンベを収容する加温水槽からなり、複数のガスボンベをホルダに縦置き姿勢で装着してガスボンベユニットとし、該ガスボンベユニットを加温手段としての加温水槽内に交換可能にかつその底部が加温水中に没する状態で配置する構成としたことを特徴とする。
本発明の蒸気洗浄機においては、加温手段には、蒸気ボイラーユニットから発生させた蒸気を加温水槽に吹き込むことによって加温水を加温するための蒸気吹き込み機構を備えることが考えられる。
本発明の蒸気洗浄機によれば、蒸気ボイラーユニットと燃料装置ユニットを外装ユニットDに搭載した構成であるので、全体として十分な小形軽量化を実現でき、機動性に優れて効率的な洗浄作業が可能であり、保守点検も容易に行うことができる。
特に、燃料装置ユニットには燃料ガスの気化を促進する加温手段を備えたので、冬季や寒冷地においても効率的な洗浄作業が可能であるし、長時間の連続運転も可能である。
しかも、加温手段はガスボンベユニットを加温水槽内に配置することによってガスボンベの底部を加温水により直接加温する構成であるので、極めて簡単かつ安価な構成でありながら効率的かつ安全な加温が可能である。
また、加温手段に蒸気ボイラーユニットから発生させた蒸気を加温水槽に吹き込んで加温水を直接加温するための機構を備えることにより、加温水を加温するために格別の手間や複雑な機構を必要としない。
図1〜図6を参照して本発明の蒸気洗浄機の一実施形態を説明する。本実施形態の蒸気洗浄機は、蒸気ボイラーユニットA、燃料装置ユニットB、制御ユニットCを主体とし、それら各ユニットをそれぞれ外装ユニットDに搭載した構成とされたものである。
以下、各ユニットについて詳述するが、以下の実施形態はあくまで一例に過ぎず、本発明を以下の実施形態に限定する主旨では勿論ない。
(1)蒸気ボイラーユニットA
蒸気ボイラーユニットAは、燃料ガスの燃焼により水を加熱して蒸気を発生させるもので、図2に示すように蒸気圧力容器1と燃焼装置2とにより構成されている。
蒸気圧力容器1は、外径270mm程度、高さ450mm程度、内容積は16L程度のステンレス製(厚さ3mm程度)の縦型円筒形の容器であって、蒸気発生量は約10L/h、最高使用圧が0.1MPa以下、伝熱面積が0.5m以下の簡易ボイラー仕様のものであり、有資格者でなくても誰でも自由に取り扱うことのできるものである。
この蒸気圧力容器1の頂部には選択的に使用可能な2本の蒸気取出口3(図1参照)が設けられ、それに洗浄具としての適宜の蒸気噴射ノズル(図示略)を接続して被洗浄面に対して蒸気を吹き付けることによって洗浄を行うようになっている。
蒸気圧力容器1には、蒸気取出口3や圧力計4が付設されているほか、ガラス水面計、安全弁、空気抜き弁、逆止弁を有する加圧給水口、加圧給水ポンプや手動給水ポンプ(いずれも図示略)が適宜付設されている。加圧給水ポンプや手動給水ポンプは容量が14L程度のものであり、これを用いて給水を行うことにより水道ホースを引き回して接続するような手間が不要であるし、蒸気圧力容器1内の圧力を維持したままで簡易に給水が可能であるので追い炊き時間を充分に短縮することができる。
また、本実施形態における燃焼装置2は、燃料装置ユニットB(詳細後述)から燃料ガス(プロパンとノルマルブタンの混合燃料)が供給されるガスバーナーである。
(2)燃料装置ユニットB
燃料装置ユニットBは、図1および図3に示すように、小型縦型カートリッジ式の2本のガスボンベ5を矩形フレーム状のホルダ6に装着した構成のガスボンベユニット7を使用するものであって、図1に示すように2台のガスボンベユニット7(つまり全4本のガスボンベ5)を加温手段としての加温水槽8内に交換可能に配置することによって、ガスボンベ5を加温水Wにより加温して燃料ガスの気化を促進する構成とされたものである。
ガスボンベユニット7の寸法は、幅250mm、奥行き120mm、高さ270mm程度、重量は約1.8kg程度と充分に小型軽量のものであり、これを加温水槽8内に配置して蒸気ボイラーユニットAの燃焼装置2にガスホース9により接続することにより、1台のガスボンベユニット7(2本のガスボンベ5)で最大約7,800kcal/hの発熱量と約2時間の連続使用時間が可能なものである。
なお、燃料ガスとしてはプロパン30%とノルマルブタン70%の混合ガス、あるいはプロパン45%とノルマルブタン55%の混合ガスを使用するが、いずれにしても沸点が約−42.1℃と低いプロパンガスを混合しているので冬季期間でも容易に着火し安定な燃焼が可能なものとなっている。ちなみに、ノルマルブタン(沸点−0.5℃)やイソブタン(沸点−11.7℃)はプロパンに比べて沸点がかなり高く、冬季においては安定な着火や燃焼は期待できないこともある。
加温水槽8は、たとえばステンレス製の上面が開放された単なる箱形の容器であって、外装ユニットDに対して着脱自在あるいは固定的に設置されるものである。この加温水槽8の寸法は幅270mm、奥行き250mm、高さ130mm、容量8.8L程度とされ、その内部に2台のガスボンベユニット7を配置可能とされているとともに、2.5〜4L程度の加温水Wを貯留し得るものとされ、したがってガスボンベユニット7を加温水槽8内に配置した状態では図3に示すように各ガスボンベ5の底部が加温水Wの水中に没する状態となり、それにより各ガスボンベ5を加温水によって直接加温して、冬季においても、あるいは長時間の連続使用時にも、燃料ガスの気化を充分に促進し得て安定な燃焼を行い得るものとなっている。
そのような気化の促進のために必要な加温水Wの水温は20〜30℃程度で良く、その程度の水温に加温するためには蒸気ボイラーユニットAから発生させた蒸気を加温水槽8に直接吹き込むための蒸気吹き込み機構を設けておくことが好ましく、たとえば図1に示すように蒸気取出口3に蒸気バルブ11を介して蒸気ホース10を接続しておき、必要に応じて蒸気バルブ11を開いて加温水W中に蒸気を直接吹き込むようにすると良い。あるいは、蒸気取出口3に接続した洗浄用の蒸気噴射ノズル(図示せず)を加温水槽8内に差し込んで蒸気を加温水中に吹き込むことでも良い。
いずれにしても2.5〜4L程度の水量の加温水を20〜30℃程度に加温するために必要な蒸気量はわずかであるし、その所要時間は1分程度でしかない。勿論、水温は漸次低下していくので適宜再加温する必要があるが、通常は30〜60分ごとに加温を繰り返す程度で良い。
なお、加温水槽8を保温材により被覆して加温水の温度低下を抑制するようにしても良い。勿論、夏期あるいは温暖な地域での使用に際して加温の必要がなければ加温水Wの注入は不要である。
上記構成の燃料装置ユニットBにおける加温手段による加温の効果を図4に示す。これは外気温が10℃の場合に行った実験結果を示すものであって、加温なしの場合には、ガスボンベ2本(ガスボンベユニット1台)では発熱量は3000kcal/h程度でしかなく、わずか15分程度で燃焼停止してしまい、86%もの残燃料が生じる。ガスボンベ4本(ガスボンベユニット2台)の場合には発熱量は8000kcal/h弱とはなるが、連続燃焼時間は90分程度が限界であり、63.4%の残燃料が生じる。
それに対し、本実施形態の燃料装置ユニットBにより加温水Wの水温を20℃として加温した場合には、ガスボンベ2本であっても発熱量は7000kcal/h程度となり、連続燃焼時間は120分となり、残燃料はゼロとなった。加温水の水温を30℃とし、ガスボンベ4本の場合には、発熱量は8000kcal/h弱であるが、連続燃焼時間は180分にもなり、残燃料はゼロとなった。
図5はガスボンベを加温水Wにより加温しながら燃料ガスを気化させた際のガス噴射量(マノメータ圧に換算)と水温の時刻歴変化を示す。実験条件は外気温10℃、ガスボンベユニット1台(ガスボンベ2本)、加温水温25℃、加温水量は4Lである。
図5に示すように燃焼時間の経過とともにマノメータ圧および水温は徐々に低下していき、65分経過した時点で水温が10℃程度に低下するとマノメータ圧も200mmAq以下となって不安定燃焼となるが、その時点で再加温して水温を25℃に戻すと、マノメータ圧は大きく回復して再び安定燃焼となる。
このように、本実施形態の燃料装置ユニットBによれば、わずか数リットル程度の水を20〜30℃程度に加温し、その加温水によってガスボンベを直接加温することにより、加温なしの場合に比べて燃焼効率を充分に改善し得て冬季期間や寒冷地での使用および長時間の連続運転が可能となり、効率的な洗浄作業を行うことが可能である。
しかも、加温手段としての加温水槽8は文字どおり単なる水槽であるから、それを設置するに要するコストは無視し得る程度であるし、当然に格別の保守は必要とせず、安全面でも何ら問題がないから、従来の燃焼熱を利用して加温するものやヒートパイプを利用して加温するものに比べて遙かに合理的である。
(3)制御ユニットC
制御ユニットCは、基本的には蒸気ボイラーユニットAにおいて発生させる蒸気圧力や蒸気量を設定し制御するためのもので、図6に示すような制御装置15と、その制御電源としてのバッテリー装置(図示せず)とからなり、さらに制御装置15は蒸気圧力調整器16と最適蒸気使用圧制御器17とから構成されている。
制御装置15における蒸気圧力調整器16は、最高使用圧(上述したように本例では簡易ボイラー仕様として0.1MPa)を予め設定するとともに、実際の蒸気圧を検出してそれを常に設定値に維持するように燃焼装置2をオンオフ制御するものである。
具体的には、動作隙間をたとえば0.005MPaに設定して、蒸気圧力容器1内の蒸気圧が0.095MPa以下に低下した時点で燃焼装置2をオンとし、0.1MPaに達した時点でオフとするように燃焼装置2を断続運転するように制御するものである。
一方、最適蒸気使用圧制御器17は、蒸気圧が不十分な状態での不適切な洗浄作業を制限するためのもので、実施しようとする洗浄作業に応じた最適蒸気使用圧(たとえば床面清掃を対象とする場合には0.08MPa)を予め設定しておくとともに、洗浄作業中における実際の蒸気圧を刻々と検出して、それが設定値以下に低下した際にはチャイムを鳴らしたりランプを点滅して警報を発するようにされている。
したがってそのような警報が発せられた場合には速やかに作業を一時的に中断することにより、不十分な蒸気圧のままで不適切な洗浄を無駄に継続してしまうようなことを未然に防止できるし、一時的な作業中断により蒸気圧は僅かに低下しただけで直ぐに設定圧まで回復するから、短時間の中断の後に作業を速やかに再開することが可能であり、全体として効率的な作業が可能である。
なお、最適蒸気使用圧制御器17の機能として、蒸気圧が低下した際には警報を発することに加えて、あるいはそれに代えて、図6に破線で示しているように蒸気供給を強制的に停止し、かつその回復を待って蒸気供給を自動的に再開させる機能を付加することも考えられる。その場合の具体的な構成としては、蒸気取出口3に電磁弁(図示せず)を取り付けておき、その電磁弁を最適蒸気使用圧制御器17によって自動的に開閉操作するように構成すれば良く、それにより作業員の人為的な判断によって作業を中断し再開する場合に比べてより確実かつ適切な制御が可能である。
また、本実施形態の制御ユニットCは、上記の機能に加えて、冬季における燃焼装置2の着火制限機能も有するものとされている。すなわち、厳寒季等において蒸気圧力容器1が低温となっている状態で燃焼装置2に不用意に着火した場合、急激な温度変化に起因して蒸気圧力容器1がひび割れを生じることも懸念されることから、本実施形態における制御ユニットCには蒸気圧力容器1の表面温度を検出してその検出値が予め設定した下限値以下である場合には、燃焼装置2に設けた電磁弁(図示せず)を強制的に閉として着火不能となるように燃焼装置2を制御するように構成されており、これにより不用意な操作により蒸気圧力容器1にひび割れを発生させてしまうといった事態を未然に防止できるものとなっている。
さらに、本実施形態における制御ユニットCは、蒸気圧力容器1における水位検出と、その異常時に警報を発生する機能も有しており、低水位を常時監視することで水量不足による作業中断や空焚きを未然に防止できるものとなっている。
さらにまた、制御ユニットCには、燃料装置ユニットBに対する監視・制御機能を持たせるようにしても良い。
たとえば、外気温や連続作業時間等の作業条件を検知してガスボンベ5に対する加温の必要性を判定あるいは予測して表示したり、加温水Wの水温を温度センサにより検知して設定温度より低下した際には警報を発して再加温を促すようにしたり、さらには加温水槽8への蒸気の吹き込みを自動的に行って加温水Wの水温を維持する、といった機能を制御ユニットCに付加することが考えられる。
なお、従来一般のこの種の蒸気洗浄機は制御電源として100〜200Vの交流電源を用いるものであり、したがって電源コードを接続してそれを常に引き摺りながら移動するものであることから機動性の点で難があるが、本実施形態の蒸気洗浄機は制御ユニットCの電源としてバッテリー装置を採用していることから電源コードの接続は不要であり、格段に機動性に優れるものとなっている。
そのバッテリー装置としては軽量かつ大容量のリチウム電池または鉛電池もしくはニッケル水素電池を用いることが好ましく、それにより1度の充電で長時間の連続使用が可能であって、たとえば容量3.5Ahのニッケル水素電池の場合には1日当たり約8時間の作業を充電無しで行うことが可能である。
(4)外装ユニットD
外装ユニットDは、図1に示すように、アルミ型材等の軽金属材料からなる支持フレーム18に、内部を目視可能な透明板あるいはアルミ等の不透明板からなるパネル19を着脱可能に装着し、支持フレーム18の要所に手押しハンドル20を設けてキャスター21により床面上を自由に移動できるものであり、パネル19の少なくとも一部は扉として開閉可能とされ、かつ支持フレーム18も適宜分解可能かつ容易に再組立可能とされている。したがってこの外装ユニットDは上記各ユニットA〜Cの全てをコンパクトに搭載可能であることはもとより、それら各ユニットA〜Cを必要に応じて個々に取り出したり交換することも可能であり、各ユニットA〜Cに対する保守点検を容易に行うことが可能なものとなっている。
また、本実施形態の蒸気洗浄機全体の外形寸法は、たとえば幅500mm、奥行き650mm、高さ750mm程度とされ、その重量は70kg程度とされていて、従来のこの種の蒸気洗浄機と比べて十分に小型軽量化が実現され、したがって十分な小回りも利くものであって、上記のように電源コードレスとされていることと相まって優れた機動性を有するものであり、狭い場所でも支障なく効率的な洗浄作業を行い得るものである。
以上の構成による本実施形態の蒸気洗浄機を、加温水槽8によりガスボンベ5を加温しながら使用する場合の基本的な操作手順を以下に示す。
・外装ユニットDから加温水槽8が取り外されている場合にはそれを取り付け、適量の水(あるいは適温の湯)を注入する。
・加温水槽8にガスボンベユニット7をセットし、ガスホース9を蒸気ボイラーユニットAに接続する。
・蒸気圧力容器1の空気抜き弁を開放し、加圧給水ポンプまたは手動給水ポンプにより高水位まで給水を行う。
・主電源スイッチ22(図2参照)をオンとする。
・蒸気圧力調整器16による最高使用圧力(0.1MPa)の設定または確認を行い、作業内容に応じた最適蒸気使用圧を最適蒸気使用圧制御器17により設定(たとえば0.08MPa)あるいは確認する。
・空気抜き弁を開放した状態のままで着火スイッチ23(図2参照)により燃焼装置2に点火し、蒸気発生が安定したら空気抜き弁を閉じる。
・蒸気バルブ11を開いて蒸気ホース10により蒸気を加温水槽8に吹き込むか、あるいは洗浄具である蒸気噴射ノズルを加温水槽8内に差し込んで蒸気を吹き込み、加温水を適温に加温する。
・蒸気圧が最適蒸気使用圧に達するのを待って洗浄作業を開始する。以降は、蒸気供給に伴って蒸気圧が低下したら燃焼装置2が自動的にオンオフされて最高使用圧が維持される(結果的に、蒸気供給中は燃焼装置2が連続的に稼働して常時追い炊き状態となる)。
・作業途中に蒸気圧が最適蒸気使用圧以下に低下したら警報が発せられるので、その際は作業を中断し、蒸気圧の回復を待って作業を再開する。
・作業途中に加温水の水温が低下したら再加温する。通常は30〜60分間隔で繰り返し行うと良い。
以上で説明したように、本実施形態の蒸気洗浄機によれば、蒸気ボイラーユニットAと燃料装置ユニットBと制御ユニットCを外装ユニットDに搭載した構成であるので、全体として十分な小形軽量化を実現でき、機動性に優れて効率的な洗浄作業が可能であり、保守点検も容易に行うことができる。
特に、燃料装置ユニットBには燃料ガスの気化を促進する加温手段を備えたので、冬季や寒冷地においても効率的な洗浄作業が可能であるし、長時間の連続運転も可能である。
また、加温手段は、縦型カートリッジ式のガスボンベ5をホルダ6に複数装着したガスボンベユニット7としてそれを加温水槽8内の加温水W中に配置する構成としたので、ガスボンベ5の底部が加温水W中に自ずと没して直接加温され、したがって極めて簡単かつ安価な構成でありながら複数のガスボンベ5を効率的かつ安全に加温することが可能である。
しかも、蒸気ボイラーユニットAから発生させた蒸気を加温水槽8に吹き込んで加温水を直接加温するための蒸気吹き込み機構を備えることにより、加温水を加温するために格別の手間や複雑な機構を必要としない。
なお、上記実施形態ではガスボンベ5を2本ずつガスボンベユニット7に装着し、2台のガスボンベユニットを加温水槽8内に配置するものとしたが、ガスボンベ5の総本数やガスボンベユニット7の形態や台数については、蒸気洗浄機の能力や用途に応じて適宜変更しても良く、それに応じて加温水槽8の形態や容量も適宜変更すれば良い。
本発明の実施形態である蒸気洗浄機の外観を示す斜視図である。 同、蒸気ボイラーユニットと、制御装置を示す図である。 同、ガスボンベユニットの一例を示す図である。 同、燃料装置ユニットにおける加温手段の効果を示す図である。 同、燃料装置ユニットにおける加温手段の効果を示す図である。 同、制御ブロック図である。
符号の説明
A 蒸気ボイラーユニット
B 燃料装置ユニット
C 制御ユニット
D 外装ユニット
W 加温水
1 蒸気圧力容器
2 燃焼装置(ガスバーナー)
3 蒸気取出口
4 圧力計
5 ガスボンベ
6 ホルダ
7 ガスボンベユニット
8 加温水槽(加温手段)
9 ガスホース
10 蒸気ホース(蒸気吹き込み機構)
11 蒸気バルブ
15 制御装置
16 蒸気圧力調整器
17 最適蒸気使用圧制御器
18 支持フレーム
19 パネル
20 手押しハンドル
21 キャスター
22 主電源スイッチ
23 着火スイッチ

Claims (2)

  1. 燃料ガスの燃焼により水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を被洗浄面に吹き付けて洗浄を行う構成の蒸気洗浄機であって、
    蒸気圧力容器と燃焼装置とを備えて蒸気を発生させる蒸気ボイラーユニットと、
    前記燃焼装置に燃料ガスを供給する燃料装置ユニットと、
    前記各ユニットを搭載して床面上を移動可能な外装ユニットとを具備してなり、
    前記燃料装置ユニットは、燃料ガスを充填したカートリッジ式のガスボンベと、該ガスボンベを加温して燃料ガスの気化を促進するための加温手段とにより構成され、
    該加温手段は、ガスボンベを加温するための加温水を貯留するとともに、該加温水中にガスボンベの少なくとも底部が没する状態でガスボンベを収容する加温水槽からなり、
    複数のガスボンベをホルダに縦置き姿勢で装着してガスボンベユニットとし、該ガスボンベユニットを加温手段としての加温水槽内に交換可能にかつその底部が加温水中に没する状態で配置してなることを特徴とする蒸気洗浄機。
  2. 請求項1記載の蒸気洗浄機であって、
    加温手段には、蒸気ボイラーユニットから発生させた蒸気を加温水槽に吹き込むことによって加温水を加温するための蒸気吹き込み機構を備えることを特徴とする蒸気洗浄機。
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