JP2004321918A - 蒸気洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】強力な蒸気の噴出による洗浄及び作動開始直後から強力な蒸気の噴出を可能としつつも、洗浄のための移動範囲や使用場所に制限を受けない蒸気洗浄機を提供する。
【解決手段】加熱源をガスバーナ5とする熱交換器6に対し電動ポンプ3により貯留タンク2内の水を加圧状態で供給し、高温蒸気にしてホース10先端のノズル11から噴出させる。カセット式ガスボンベ7を着脱交換可能に装着し、ガスバーナに燃料ガスを供給する。蓄電池8を装着して電動ポンプの駆動電力の給電及びガスバーナの点火プラグへの通電を行う。水供給経路121に逆止弁15を介装して熱交換器側の蒸気圧力が一時的に過剰に昇圧しても逆流を阻止する。蒸気供給経路122から分岐して貯留タンクに連通するバイパス経路16を設け、自動開放弁17を介装する。ノズル側に開閉操作弁14を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】加熱源をガスバーナ5とする熱交換器6に対し電動ポンプ3により貯留タンク2内の水を加圧状態で供給し、高温蒸気にしてホース10先端のノズル11から噴出させる。カセット式ガスボンベ7を着脱交換可能に装着し、ガスバーナに燃料ガスを供給する。蓄電池8を装着して電動ポンプの駆動電力の給電及びガスバーナの点火プラグへの通電を行う。水供給経路121に逆止弁15を介装して熱交換器側の蒸気圧力が一時的に過剰に昇圧しても逆流を阻止する。蒸気供給経路122から分岐して貯留タンクに連通するバイパス経路16を設け、自動開放弁17を介装する。ノズル側に開閉操作弁14を設ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温の水蒸気をノズルから噴出させて油汚れ等の洗浄を行うために用いられる蒸気洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蒸気洗浄機として、特許文献1により提案されたものが知られている。このものではタンク内の水を電磁ポンプでノズル側に供給し、その途中で通電を受けて発熱する加熱ヒータにより上記水を加熱して高温の蒸気にし、この蒸気をノズルからブラシに排出させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3210300号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来の蒸気洗浄機においては、その作動開始から高温の蒸気が生成されるまで、つまり蒸気による洗浄が可能になるまで、かなりの時間を要する上に、高温の蒸気による洗浄が可能になったとしても蒸気供給能力(蒸気量、吐出圧等)が低めであるため、洗浄対象が限られ洗浄効率もさほど望めないものとなるという不都合を有している。加えて、蒸気洗浄機そのものは携帯性を備えてはいても移動範囲が限られるため、洗浄範囲にも制約を有するという不都合も有している。
【0005】
すなわち、水を加熱することにより蒸気に変換させるには、供給圧(吐出圧)との関係により変動はするもののかなり高温の飽和蒸気温度(例えば150℃以上)まで加熱する必要がある。しかるに電熱式の加熱ヒータでは停止状態から通電を開始しても上記の飽和蒸気温度に到達するまでかなりの時間(例えば10分以上)を要し、このため、作動開始から蒸気による洗浄が可能になるまでにかなりの時間がかかり、ユーザはこの間待機せざるを得なくなる。
【0006】
しかも、所定の加熱温度まで到達したとしても、加熱ヒータでは発熱量が限られる上に、家庭用としては消費電力において最大で1500Wまでという制限があるため、十分な量の蒸気を生成させることができず、蒸気供給能力の上限もかなり低めとなり強力な蒸気の噴出は望めないものとなる上に、蒸気を用いた洗浄の速度等の効率も低いものとなっている。
【0007】
さらに、蒸気洗浄機の本体部分を可搬式に構成したとしても、加熱ヒータや電磁ポンプに対する電源供給のための電源コードが上記本体部分に付随しているため、洗浄のための移動範囲が電源コンセントの設置場所周囲や、電源コードの長さによって制限を受けることになる。また、加熱ヒータへの通電のために大容量電源設備が整っている場所でのみ使用可能というように使用範囲の制限も受けることになる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、強力な蒸気の噴出による洗浄を可能とし、かつ、その強力な蒸気の噴出を作動開始直後から得ることができるようにしつつも、洗浄のための移動範囲や使用場所に制限を受けない蒸気洗浄機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、貯留タンク内の水を圧送手段によりノズル側に送り出す途中で熱交換器において加熱することにより上記ノズルから高温蒸気を噴出させるように構成された蒸気洗浄機を対象として次の特定事項を備えることにした。すなわち、上記熱交換器を加熱する加熱源として燃料ガスを燃焼させるガスバーナを備えると共に、このガスバーナに対し燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが着脱交換可能に装着される構成とする(請求項1)。
【0010】
本発明の場合、熱交換器の加熱源がガスバーナであるため、加えて、貯留タンク内の水全体ではなくて熱交換器を通過する水を対象にしてガスバーナにより加熱するようにしているため、ガスバーナの作動開始(燃焼開始)により熱交換器内の水を即座に所定の高温まで昇温させて蒸気を生成することが可能になる。このため、作動開始直後からノズルから蒸気を噴出させて洗浄を開始することが可能になる。また、ガスバーナの燃焼熱量は従来の電熱式の加熱ヒータによる発熱量と比して格段に高いため、ノズルに対する蒸気供給能力は上記加熱ヒータの場合と比して飛躍的に高くなる。このため、より高い吐出圧力及びより多量の蒸気をノズルに供給して噴出させることが可能になる。これにより、強力な蒸気の噴出による洗浄が可能となる。しかも、上記の如く加熱源としてガスバーナを採用したとしても、その燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが装着されるため、可搬性・携帯性を損なわず、使い勝手のよい蒸気洗浄機を提供することが可能となる。
【0011】
本発明においては、以下の如き種々の特定事項を付加することができ、これにより、より好ましい種々の作用が得られることになる。
【0012】
すなわち、第1に、上記圧送手段として通電により駆動される電動ポンプを備えると共に、この電動ポンプへの電源供給用に蓄電池を装着可能に構成することができる(請求項2)。このようにすることにより、電動ポンプへの電源コードが不要となり、電源コードを引きずる煩わしさも無くなって携帯性及び可搬性がより向上するばかりでなく、洗浄のための移動範囲に対する制限の解消や、電源設備のない場所での洗浄も可能になって使用場所に対する制限の解消をも図ることが可能となり、より一層の使い勝手の向上が図られる。なお、上記蓄電池は装着状態での充電を可能としたり、あるいは、着脱交換可能としたり、用いる蓄電池に応じて種々の態様を選択し得るようにすればよい。
【0013】
第2に、上記圧送手段と熱交換器との間の水を送り出す経路に、熱交換器から圧送手段側への水の逆流を阻止する逆止弁を介装することができる(請求項3)。このようにすることにより、圧送手段により熱交換器に供給される水の流量や、あるいは、ガスボンベからガスバーナに供給される燃料ガスの流量において脈動が発生し、これに起因して熱交換器側で蒸気圧力が一時的に過度に上昇した場合であっても、熱交換器側から圧送手段側への高温・高圧蒸気の逆流発生を確実に阻止することが可能になる。
【0014】
第3に、上記熱交換器からノズルに至る経路の途中から分岐して上記貯留タンクに戻るバイパス経路をさらに設けることができる(請求項4)。このようにすることにより、例えば作動開始して実際にノズルからの蒸気を用いた洗浄を開始するまでユーザの都合によりタイムラグが生じる場合や、あるいは、蒸気を用いた洗浄を一時停止したい場合に、熱交換器で生成された蒸気を上記バイパス経路を通して貯留タンクに戻して循環させるということが可能となる。これにより、蒸気が外部に無駄に放出されることを回避して、貯留タンク内の水の昇温にも寄与し得ることになる。
【0015】
上記の如きバイパス経路を設ける場合には、このバイパス経路に対し次のような構成要素を付加することもできる。すなわち、上記バイパス経路に対し、上記熱交換器からノズルに至る経路側の圧力が所定値以上になれば開放して上記貯留タンクへの流通を許容する自動開放弁を介装することができる(請求項5)。このようにすることにより、上記熱交換器からノズルに至る経路内の蒸気圧力がその経路を構成する管路等の設定耐圧限度を超えるような過度の圧力になった場合に上記自動開放弁によりその過剰分の圧力を貯留タンク側に逃がして上記経路内を常に設定安全圧力以下に維持させるようにしたり、あるいは、上記経路内の蒸気圧力を蒸気洗浄機の正常使用範囲内に維持させるようにしたりすることが可能になる。つまり、上記自動開放弁により、過度の圧力上昇が万一生じたときの安全弁としての役割や、ノズルから噴出される蒸気の圧力を所定状態に維持する圧力調整弁としての役割を果たさせることが可能になる。しかも、安全弁として用いる場合には、過剰な蒸気圧力を貯留タンクに逃がすようにしているため、外部に逃がす場合の不測の事態発生のおそれをも回避し得る。なお、貯留タンク内に逃がされた高温蒸気は即座に水により冷却される。
【0016】
あるいは、上記バイパス経路に対しオリフィスを介装することもできる(請求項6)。オリフィスの絞り度合を調整することにより、上記の安全弁もしくは圧力調整弁と同様の機能を簡易に果たさせることが可能になる。
【0017】
さらに、以上の蒸気洗浄機においては、本体ケースと、本体ケース内に収容された熱交換器の出口側から延びる経路に連通接続されて上記本体ケースの外部に延長されるホースとを備えたものとし、上記ホースの先端側位置にノズルと、このノズルを開閉操作する開閉操作弁とを設けるようにすることもできる(請求項7)。ホースを備えることにより、貯留タンク、圧送手段、ガスバーナ及び熱交換器等が収容された本体ケースを定置しておいたままで、洗浄対象に沿って容易にノズルの位置を調整することが可能になる。しかも、そのノズルを把持してその手許位置で開閉操作弁を操作することが可能となり、蒸気の噴出・停止の切換操作を容易に行い得るようになる。また、蒸気の噴出を上記開閉操作弁を閉にすることで停止すれば、ノズルまでのホース内が密閉されて経路内や熱交換器内に水が残留するため、次回の燃焼開始時にも蒸気の使用をより早期に得られることになる。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項7のいずれかの蒸気洗浄機によれば、ガスバーナを加熱源としガスバーナの燃焼熱で熱交換器内の水を加熱するようにしているため、ガスバーナの作動開始直後からノズルから蒸気を噴出させて洗浄を開始させることができるようになる。また、ガスバーナの燃焼熱量は従来の電熱式の加熱ヒータによる発熱量と比して格段に高いため、より高い吐出圧力及びより多量の蒸気をノズルに供給して噴出させることができ、強力な蒸気の噴出による洗浄を行うことができるようになる。しかも、加熱源としてガスバーナを採用したとしても、その燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが装着されるため、可搬性・携帯性を損なわずに使い勝手のよい蒸気洗浄機を提供することができるようになる。
【0019】
特に、請求項2によれば、電動ポンプへの電源コードが不要となり、電源コードを引きずる煩わしさも無くなって携帯性及び可搬性をより向上させることができる。その上、洗浄のための移動範囲に対する制限の解消や、電源設備のない場所での洗浄をも可能にして使用場所に対する制限の解消を図ることができ、より一層の使い勝手の向上を図ることができる。
【0020】
請求項3によれば、圧送手段により送り出される水の流量や、ガスバーナに供給される燃料ガスの流量に脈動が発生し、これに起因して熱交換器側で蒸気圧力が一時的に過度に上昇した場合であっても、熱交換器側から圧送手段側への高温・高圧蒸気の逆流発生を確実に阻止することができるようになる。
【0021】
請求項4によれば、バイパス経路の追加によって、熱交換器で生成された蒸気を上記バイパス経路を通して貯留タンクに戻して循環させることができるようになる。このため、作動開始して実際にノズルからの蒸気を用いた洗浄を開始するまでのユーザの都合や、蒸気を用いた洗浄を一時停止したい場合に、蒸気が外部に無駄に放出されることを回避したり、蒸気の有効利用を図ることができることになる。
【0022】
請求項5によれば、自動開放弁の介装によって、熱交換器からノズルに至る経路内の蒸気圧力がその経路を構成する管路等の設定耐圧限度を超えるような過度の圧力上昇が万一生じた場合の安全弁としての役割や、ノズルから噴出される蒸気の圧力を所定の通常使用範囲内に維持する圧力調整弁としての役割を果たさせることができる。しかも、安全弁として用いる場合には、過剰な蒸気圧力を貯留タンクに逃がすようにしているため、外部に逃がす場合の不測の事態発生のおそれをも回避することができる。
【0023】
また、請求項6によれば、オリフィスの絞り度合を調整することにより、請求項5による効果と同様の効果を簡易に得ることができるようになる。
【0024】
さらに、請求項7によれば、本体ケースを定置しておいたままでノズルだけを洗浄対象に沿って容易に移動させることができる上に、ノズルを把持してその手許位置で開閉操作弁を操作して蒸気の噴出・停止の切換操作を容易に行うことができるようになり、使い勝手の良さをより一層向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る蒸気洗浄機の基本形態を示す。同図において、2は貯留タンク、3は圧送手段としての電動ポンプ、4はガスバーナ5及び熱交換器6を内蔵した燃焼缶体、7はカセット式のガスボンベ、8は蓄電池である。これらの各構成要素が本体ケース9の内部に収容され、この本体ケース9から外部に延ばされたホース10の先端にノズル11が設置されている。
【0027】
上記貯留タンク2は上記本体ケース9の外面に臨む補水口21から水道水等の水が給水された水を貯留するものであり、貯留された水は上記電動ポンプの作動により水供給経路121を通して上記熱交換器6に加圧状態で送り出されるようになっている。
【0028】
上記電動ポンプ3は例えば遠心ポンプ等により構成され、上記蓄電池8の制御スイッチ81をON操作することにより蓄電池8からの給電を受けて作動するようになっている。そして、上記電動ポンプ3は吸い込み口31から吸い込んだ貯留タンク2内の水を所定の圧力(例えば5kgf/cm2)まで昇圧させた後、吐出口32から熱交換器6に圧送するようになっている。
【0029】
上記燃焼缶体4にはガスバーナ5が下部に、熱交換器6がガスバーナ5の上側に配設され、ガスバーナ5の燃焼熱により上記熱交換器6が加熱され、燃焼排ガスが排出口41から外部に排出されるようになっている。また、上記燃焼缶体4には上記ガスバーナ5を点火するための点火プラグ42が設けられ、この点火プラグ42は上記制御スイッチ81のON操作により蓄電池8からの通電を受けて点火動作を行うようになっている。
【0030】
上記ガスバーナ5にはガスボンベ7からの燃料ガス供給路13が接続され、ガス開閉バルブ71を開操作することにより上記ガスボンベ7から気化状態の燃料ガスが燃料ガス供給路13を通して供給されるようになっている。そして、ガスバーナ5では供給された燃料ガスに空気を混合して燃焼されるようになっている。この燃焼熱を受けて熱交換器6内の加圧水がその飽和蒸気温度以上に加熱されて所定の蒸気圧の高温の蒸気に変わり、この蒸気が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズルに供給されることになる。
【0031】
上記ガスボンベ7は本体ケース9の図示省略の差し込み口(例えば本体ケースの底壁面)を通して上記ガス開閉バルブ71に対し着脱交換可能に装着されるようになっている。このガスボンベ7は内部に燃料ガスとしてLPG(例えば液化ブタン)が充填されたもので、上記ガス開閉バルブ71を開くことにより気化状態になった燃料ガスが上記燃料ガス供給路13に供給されるようになっている。このようなガスボンベ7としては、通常のカセットコンロ用のカセット式ガスボンベにより構成すればよい。この場合には1つのガスボンベ内の燃料ガスにより3000kcal相当の熱量が得られるため、上記のガスバーナ5として発熱量3000kcal/H(約3.5kW)のものを用いると1つのガスボンベにより約1時間の燃焼を行うことができる。
【0032】
上記蓄電池8もガスボンベ7と同様に着脱交換可能に装着されたものであり、装着状態のままの充電や、交換用の新たな蓄電池との交換のいずれも行い得るようになっている。
【0033】
上記本体ケース9には図示省略のショルダーベルトが取付可能となっており、このショルダーベルトによりユーザ自身が携帯し得るようにされている他、底壁面にキャスタ(図示省略)が取り付けられており、牽引又は手押しによりいずれの方向にも移動可能とされている。
【0034】
上記ホース10は蒸気供給経路122に対し連通接続されたものであり、外周囲が上記蒸気供給経路122と同様に断熱材101により被覆された状態で全体が可撓性を有している。
【0035】
上記ノズル11はそのノズル径を所定径に調整する絞り111を備えており、このノズル11に又はこのノズル11近傍位置の上記ホース10に対し開閉操作弁14が付設されている。なお、上記ノズル11のノズル径は可変操作可能とするのが好ましく、この場合、ノズル11自体をその可変機構を有するもので構成してもよいし、ノズル11自体は直管により構成し上記開閉操作弁14を閉止機能付きの可変絞り機構を有するもので構成してもよい。
【0036】
以上の構成の蒸気洗浄機を使用するには、開閉操作弁14を開いた状態で、上記制御スイッチ81をON操作して電動ポンプ3の作動及び点火プラグ42の点火動作を開始させると同時に、ガス開閉バルブ71を開いて燃料ガスをガスバーナ5に供給する。これにより、電動ポンプ3の作動により貯留タンク2内の水が所定圧に加圧された状態で熱交換器6に供給される一方、上記ガスバーナ5が点火プラグ42により点火されて燃焼を開始する。そして、ガスバーナ5からの燃焼熱を受けて熱交換器内の水が即座に所定の飽和蒸気温度以上に加熱されて高温の蒸気に変換され、この蒸気が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズル11に供給されてノズル11から外部に噴出されることになる。この高温・高圧の蒸気を洗浄対象に吹き付けて洗浄が行われる。
【0037】
この際に噴出される蒸気の温度や圧力は、主として上記電動ポンプ3の吐出圧設定、ガスバーナ5の燃焼熱量及びノズル11のノズル径により定まることになる。
【0038】
そして、蒸気を用いた洗浄を停止するには、ガス開閉バルブ71を閉じてガスバーナ5の燃焼を停止させ、制御スイッチ81をOFF操作して電動ポンプ3を停止させ、そして、開閉操作弁14を閉じればよい。これにより、水供給経路121、蒸気供給経路122及びホース10内には水が残留し、次回使用時にガスバーナ5を制御スイッチ81のON操作よりも先に燃焼させたとしても空焚きが発生するおそれもない。
【0039】
<第2実施形態>
図2は、本発明の第2実施形態に係る蒸気洗浄機を示す。この第2実施形態は第1実施形態の蒸気洗浄機に対し逆止弁15、バイパス経路16及び自動開放弁17を追加したものである。なお、以下では第1実施形態と同様構成の要素に対しては第1実施形態のものと同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0040】
上記逆止弁15は電動ポンプ3と熱交換器6との間の水供給経路121に介装されたものである。この逆止弁15は、電動ポンプ3の脈動により熱交換器6で加熱される水の流量に変動が生じたり、燃料ガス供給路13を通してのガスバーナ5に対する燃料ガス供給量に変動が生じたりすることに起因して、熱交換器6で生成される蒸気の圧力が一時的に上昇側に変動したとしても、その高温・高圧の蒸気が電動ポンプ3側に逆流するのを阻止するために設けられている。
【0041】
また、上記バイパス経路16は上流端が蒸気供給経路122の途中の分岐部161から分岐し、下流端が貯留タンク2の下部に連通されたものである。そして、このバイパス経路16には上記の自動開放弁17が介装されている。この自動開放弁17は、蒸気供給経路12内の蒸気圧力が所定の設定圧力以下であれば閉状態に維持され、設定圧力を超えると自動的に開放してその過剰な蒸気圧力を貯留タンク2内の水中に放出して逃がすようになっている。上記設定圧力は、例えば蒸気供給経路122等の耐久性や安全性の観点から、その蒸気供給経路122の許容耐圧値よりも低い値の圧力が設定される。
【0042】
以上の第2実施形態の蒸気洗浄機を使用するには、第1実施形態とは異なり開閉操作弁14を閉じた状態で、制御スイッチ81をON操作して電動ポンプ3の作動及び点火プラグ42の点火動作を開始させると同時に、ガス開閉バルブ71を開いて燃料ガスをガスバーナ5に供給する。これにより、電動ポンプ3の作動により貯留タンク2内の水が所定圧に加圧された状態で熱交換器6に供給される一方、上記ガスバーナ5が点火プラグ42により点火されて燃焼を開始する。そして、ガスバーナ5からの燃焼熱を受けて熱交換器内の水が即座に所定の飽和蒸気温度以上に加熱されて高温の蒸気に変換され、この蒸気の圧力が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズル11側に及ぶことになる。
【0043】
ユーザが蒸気を直ぐに使用したければ開閉操作弁14を開けばノズル11から蒸気が噴出されることになる一方、洗浄対象にノズル11を近づけたりなどの操作をユーザが行う間、上記開閉操作弁14がまだ開かれなくて閉じたままであると、蒸気供給経路122内の圧力が上昇し、所定圧になれば自動開放弁17が開いてその過剰圧力分の蒸気がバイパス経路16を通して貯留タンク2内に放出されることになる。この放出された蒸気は貯留タンク2内の水により瞬時に冷却されることになる一方、この蒸気の冷却分だけ貯留タンク2内の水が昇温され、昇温された水が水供給経路121を通して熱交換器6に供給されるという循環が、開閉操作弁14が開かれるまで継続することになる。これにより、蒸気供給経路122等の経路に過剰圧力が作用することを確実に回避しつつ、ノズル11から洗浄に使用されずに無駄に外部に噴出される蒸気を利用して貯留タンク2内の水の予熱を行うことができる。
【0044】
そして、蒸気を用いた洗浄を停止するには、第1実施形態と同様に、ガス開閉バルブ71を閉じてガスバーナ5の燃焼を停止させ、制御スイッチ81をOFF操作して電動ポンプ3を停止させ、そして、開閉操作弁14を閉じればよい。なお、この第2実施形態の場合には、開閉操作弁14を先に閉じて蒸気の噴出を直ちに停止させるようにしてもよい。このような操作を行うことにより蒸気供給経路122等の圧力が過剰に上昇したとしても、上記の如くバイパス経路16を通して貯留タンク2内に逃がされることになる。
【0045】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第2実施形態では、バイパス経路16に自動開放弁17を介装しているが、この自動開放弁17の代わりに、あるいは、自動開放弁17と併せて、オリフィスを介装させるようにしてもよい。オリフィスを自動開放弁17の代わりに介装した場合には、自動開放弁17による安全弁としての機能等の諸機能をオリフィスにより簡易に実現させることができるようになる。
【0046】
上記第1実施形態の水供給経路121に逆止弁15を介装した形態、第2実施形態の自動開放弁17を省略してバイパス経路16に開閉切換弁を介装した形態、あるいは、第2実施形態の分岐部よりも下流側の蒸気供給経路122にかなり低めの圧力負荷(例えば電動ポンプ3の吐出圧の1/10程度)により開く逆止弁を介装させた形態等のいずれかを採用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
2 貯留タンク
3 電動ポンプ(圧送手段)
5 ガスバーナ
6 熱交換器
7 カセット式のガスボンベ
8 蓄電池
9 本体ケース
10 ホース
11 ノズル
14 開閉操作弁
15 逆止弁
16 バイパス経路
17 自動開放弁
121 水供給経路(水を送り出す経路)
122 蒸気供給経路(熱交換器からノズルに至る経路,熱交換器の出口側から延びる経路)
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温の水蒸気をノズルから噴出させて油汚れ等の洗浄を行うために用いられる蒸気洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蒸気洗浄機として、特許文献1により提案されたものが知られている。このものではタンク内の水を電磁ポンプでノズル側に供給し、その途中で通電を受けて発熱する加熱ヒータにより上記水を加熱して高温の蒸気にし、この蒸気をノズルからブラシに排出させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3210300号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来の蒸気洗浄機においては、その作動開始から高温の蒸気が生成されるまで、つまり蒸気による洗浄が可能になるまで、かなりの時間を要する上に、高温の蒸気による洗浄が可能になったとしても蒸気供給能力(蒸気量、吐出圧等)が低めであるため、洗浄対象が限られ洗浄効率もさほど望めないものとなるという不都合を有している。加えて、蒸気洗浄機そのものは携帯性を備えてはいても移動範囲が限られるため、洗浄範囲にも制約を有するという不都合も有している。
【0005】
すなわち、水を加熱することにより蒸気に変換させるには、供給圧(吐出圧)との関係により変動はするもののかなり高温の飽和蒸気温度(例えば150℃以上)まで加熱する必要がある。しかるに電熱式の加熱ヒータでは停止状態から通電を開始しても上記の飽和蒸気温度に到達するまでかなりの時間(例えば10分以上)を要し、このため、作動開始から蒸気による洗浄が可能になるまでにかなりの時間がかかり、ユーザはこの間待機せざるを得なくなる。
【0006】
しかも、所定の加熱温度まで到達したとしても、加熱ヒータでは発熱量が限られる上に、家庭用としては消費電力において最大で1500Wまでという制限があるため、十分な量の蒸気を生成させることができず、蒸気供給能力の上限もかなり低めとなり強力な蒸気の噴出は望めないものとなる上に、蒸気を用いた洗浄の速度等の効率も低いものとなっている。
【0007】
さらに、蒸気洗浄機の本体部分を可搬式に構成したとしても、加熱ヒータや電磁ポンプに対する電源供給のための電源コードが上記本体部分に付随しているため、洗浄のための移動範囲が電源コンセントの設置場所周囲や、電源コードの長さによって制限を受けることになる。また、加熱ヒータへの通電のために大容量電源設備が整っている場所でのみ使用可能というように使用範囲の制限も受けることになる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、強力な蒸気の噴出による洗浄を可能とし、かつ、その強力な蒸気の噴出を作動開始直後から得ることができるようにしつつも、洗浄のための移動範囲や使用場所に制限を受けない蒸気洗浄機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、貯留タンク内の水を圧送手段によりノズル側に送り出す途中で熱交換器において加熱することにより上記ノズルから高温蒸気を噴出させるように構成された蒸気洗浄機を対象として次の特定事項を備えることにした。すなわち、上記熱交換器を加熱する加熱源として燃料ガスを燃焼させるガスバーナを備えると共に、このガスバーナに対し燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが着脱交換可能に装着される構成とする(請求項1)。
【0010】
本発明の場合、熱交換器の加熱源がガスバーナであるため、加えて、貯留タンク内の水全体ではなくて熱交換器を通過する水を対象にしてガスバーナにより加熱するようにしているため、ガスバーナの作動開始(燃焼開始)により熱交換器内の水を即座に所定の高温まで昇温させて蒸気を生成することが可能になる。このため、作動開始直後からノズルから蒸気を噴出させて洗浄を開始することが可能になる。また、ガスバーナの燃焼熱量は従来の電熱式の加熱ヒータによる発熱量と比して格段に高いため、ノズルに対する蒸気供給能力は上記加熱ヒータの場合と比して飛躍的に高くなる。このため、より高い吐出圧力及びより多量の蒸気をノズルに供給して噴出させることが可能になる。これにより、強力な蒸気の噴出による洗浄が可能となる。しかも、上記の如く加熱源としてガスバーナを採用したとしても、その燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが装着されるため、可搬性・携帯性を損なわず、使い勝手のよい蒸気洗浄機を提供することが可能となる。
【0011】
本発明においては、以下の如き種々の特定事項を付加することができ、これにより、より好ましい種々の作用が得られることになる。
【0012】
すなわち、第1に、上記圧送手段として通電により駆動される電動ポンプを備えると共に、この電動ポンプへの電源供給用に蓄電池を装着可能に構成することができる(請求項2)。このようにすることにより、電動ポンプへの電源コードが不要となり、電源コードを引きずる煩わしさも無くなって携帯性及び可搬性がより向上するばかりでなく、洗浄のための移動範囲に対する制限の解消や、電源設備のない場所での洗浄も可能になって使用場所に対する制限の解消をも図ることが可能となり、より一層の使い勝手の向上が図られる。なお、上記蓄電池は装着状態での充電を可能としたり、あるいは、着脱交換可能としたり、用いる蓄電池に応じて種々の態様を選択し得るようにすればよい。
【0013】
第2に、上記圧送手段と熱交換器との間の水を送り出す経路に、熱交換器から圧送手段側への水の逆流を阻止する逆止弁を介装することができる(請求項3)。このようにすることにより、圧送手段により熱交換器に供給される水の流量や、あるいは、ガスボンベからガスバーナに供給される燃料ガスの流量において脈動が発生し、これに起因して熱交換器側で蒸気圧力が一時的に過度に上昇した場合であっても、熱交換器側から圧送手段側への高温・高圧蒸気の逆流発生を確実に阻止することが可能になる。
【0014】
第3に、上記熱交換器からノズルに至る経路の途中から分岐して上記貯留タンクに戻るバイパス経路をさらに設けることができる(請求項4)。このようにすることにより、例えば作動開始して実際にノズルからの蒸気を用いた洗浄を開始するまでユーザの都合によりタイムラグが生じる場合や、あるいは、蒸気を用いた洗浄を一時停止したい場合に、熱交換器で生成された蒸気を上記バイパス経路を通して貯留タンクに戻して循環させるということが可能となる。これにより、蒸気が外部に無駄に放出されることを回避して、貯留タンク内の水の昇温にも寄与し得ることになる。
【0015】
上記の如きバイパス経路を設ける場合には、このバイパス経路に対し次のような構成要素を付加することもできる。すなわち、上記バイパス経路に対し、上記熱交換器からノズルに至る経路側の圧力が所定値以上になれば開放して上記貯留タンクへの流通を許容する自動開放弁を介装することができる(請求項5)。このようにすることにより、上記熱交換器からノズルに至る経路内の蒸気圧力がその経路を構成する管路等の設定耐圧限度を超えるような過度の圧力になった場合に上記自動開放弁によりその過剰分の圧力を貯留タンク側に逃がして上記経路内を常に設定安全圧力以下に維持させるようにしたり、あるいは、上記経路内の蒸気圧力を蒸気洗浄機の正常使用範囲内に維持させるようにしたりすることが可能になる。つまり、上記自動開放弁により、過度の圧力上昇が万一生じたときの安全弁としての役割や、ノズルから噴出される蒸気の圧力を所定状態に維持する圧力調整弁としての役割を果たさせることが可能になる。しかも、安全弁として用いる場合には、過剰な蒸気圧力を貯留タンクに逃がすようにしているため、外部に逃がす場合の不測の事態発生のおそれをも回避し得る。なお、貯留タンク内に逃がされた高温蒸気は即座に水により冷却される。
【0016】
あるいは、上記バイパス経路に対しオリフィスを介装することもできる(請求項6)。オリフィスの絞り度合を調整することにより、上記の安全弁もしくは圧力調整弁と同様の機能を簡易に果たさせることが可能になる。
【0017】
さらに、以上の蒸気洗浄機においては、本体ケースと、本体ケース内に収容された熱交換器の出口側から延びる経路に連通接続されて上記本体ケースの外部に延長されるホースとを備えたものとし、上記ホースの先端側位置にノズルと、このノズルを開閉操作する開閉操作弁とを設けるようにすることもできる(請求項7)。ホースを備えることにより、貯留タンク、圧送手段、ガスバーナ及び熱交換器等が収容された本体ケースを定置しておいたままで、洗浄対象に沿って容易にノズルの位置を調整することが可能になる。しかも、そのノズルを把持してその手許位置で開閉操作弁を操作することが可能となり、蒸気の噴出・停止の切換操作を容易に行い得るようになる。また、蒸気の噴出を上記開閉操作弁を閉にすることで停止すれば、ノズルまでのホース内が密閉されて経路内や熱交換器内に水が残留するため、次回の燃焼開始時にも蒸気の使用をより早期に得られることになる。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項7のいずれかの蒸気洗浄機によれば、ガスバーナを加熱源としガスバーナの燃焼熱で熱交換器内の水を加熱するようにしているため、ガスバーナの作動開始直後からノズルから蒸気を噴出させて洗浄を開始させることができるようになる。また、ガスバーナの燃焼熱量は従来の電熱式の加熱ヒータによる発熱量と比して格段に高いため、より高い吐出圧力及びより多量の蒸気をノズルに供給して噴出させることができ、強力な蒸気の噴出による洗浄を行うことができるようになる。しかも、加熱源としてガスバーナを採用したとしても、その燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが装着されるため、可搬性・携帯性を損なわずに使い勝手のよい蒸気洗浄機を提供することができるようになる。
【0019】
特に、請求項2によれば、電動ポンプへの電源コードが不要となり、電源コードを引きずる煩わしさも無くなって携帯性及び可搬性をより向上させることができる。その上、洗浄のための移動範囲に対する制限の解消や、電源設備のない場所での洗浄をも可能にして使用場所に対する制限の解消を図ることができ、より一層の使い勝手の向上を図ることができる。
【0020】
請求項3によれば、圧送手段により送り出される水の流量や、ガスバーナに供給される燃料ガスの流量に脈動が発生し、これに起因して熱交換器側で蒸気圧力が一時的に過度に上昇した場合であっても、熱交換器側から圧送手段側への高温・高圧蒸気の逆流発生を確実に阻止することができるようになる。
【0021】
請求項4によれば、バイパス経路の追加によって、熱交換器で生成された蒸気を上記バイパス経路を通して貯留タンクに戻して循環させることができるようになる。このため、作動開始して実際にノズルからの蒸気を用いた洗浄を開始するまでのユーザの都合や、蒸気を用いた洗浄を一時停止したい場合に、蒸気が外部に無駄に放出されることを回避したり、蒸気の有効利用を図ることができることになる。
【0022】
請求項5によれば、自動開放弁の介装によって、熱交換器からノズルに至る経路内の蒸気圧力がその経路を構成する管路等の設定耐圧限度を超えるような過度の圧力上昇が万一生じた場合の安全弁としての役割や、ノズルから噴出される蒸気の圧力を所定の通常使用範囲内に維持する圧力調整弁としての役割を果たさせることができる。しかも、安全弁として用いる場合には、過剰な蒸気圧力を貯留タンクに逃がすようにしているため、外部に逃がす場合の不測の事態発生のおそれをも回避することができる。
【0023】
また、請求項6によれば、オリフィスの絞り度合を調整することにより、請求項5による効果と同様の効果を簡易に得ることができるようになる。
【0024】
さらに、請求項7によれば、本体ケースを定置しておいたままでノズルだけを洗浄対象に沿って容易に移動させることができる上に、ノズルを把持してその手許位置で開閉操作弁を操作して蒸気の噴出・停止の切換操作を容易に行うことができるようになり、使い勝手の良さをより一層向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る蒸気洗浄機の基本形態を示す。同図において、2は貯留タンク、3は圧送手段としての電動ポンプ、4はガスバーナ5及び熱交換器6を内蔵した燃焼缶体、7はカセット式のガスボンベ、8は蓄電池である。これらの各構成要素が本体ケース9の内部に収容され、この本体ケース9から外部に延ばされたホース10の先端にノズル11が設置されている。
【0027】
上記貯留タンク2は上記本体ケース9の外面に臨む補水口21から水道水等の水が給水された水を貯留するものであり、貯留された水は上記電動ポンプの作動により水供給経路121を通して上記熱交換器6に加圧状態で送り出されるようになっている。
【0028】
上記電動ポンプ3は例えば遠心ポンプ等により構成され、上記蓄電池8の制御スイッチ81をON操作することにより蓄電池8からの給電を受けて作動するようになっている。そして、上記電動ポンプ3は吸い込み口31から吸い込んだ貯留タンク2内の水を所定の圧力(例えば5kgf/cm2)まで昇圧させた後、吐出口32から熱交換器6に圧送するようになっている。
【0029】
上記燃焼缶体4にはガスバーナ5が下部に、熱交換器6がガスバーナ5の上側に配設され、ガスバーナ5の燃焼熱により上記熱交換器6が加熱され、燃焼排ガスが排出口41から外部に排出されるようになっている。また、上記燃焼缶体4には上記ガスバーナ5を点火するための点火プラグ42が設けられ、この点火プラグ42は上記制御スイッチ81のON操作により蓄電池8からの通電を受けて点火動作を行うようになっている。
【0030】
上記ガスバーナ5にはガスボンベ7からの燃料ガス供給路13が接続され、ガス開閉バルブ71を開操作することにより上記ガスボンベ7から気化状態の燃料ガスが燃料ガス供給路13を通して供給されるようになっている。そして、ガスバーナ5では供給された燃料ガスに空気を混合して燃焼されるようになっている。この燃焼熱を受けて熱交換器6内の加圧水がその飽和蒸気温度以上に加熱されて所定の蒸気圧の高温の蒸気に変わり、この蒸気が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズルに供給されることになる。
【0031】
上記ガスボンベ7は本体ケース9の図示省略の差し込み口(例えば本体ケースの底壁面)を通して上記ガス開閉バルブ71に対し着脱交換可能に装着されるようになっている。このガスボンベ7は内部に燃料ガスとしてLPG(例えば液化ブタン)が充填されたもので、上記ガス開閉バルブ71を開くことにより気化状態になった燃料ガスが上記燃料ガス供給路13に供給されるようになっている。このようなガスボンベ7としては、通常のカセットコンロ用のカセット式ガスボンベにより構成すればよい。この場合には1つのガスボンベ内の燃料ガスにより3000kcal相当の熱量が得られるため、上記のガスバーナ5として発熱量3000kcal/H(約3.5kW)のものを用いると1つのガスボンベにより約1時間の燃焼を行うことができる。
【0032】
上記蓄電池8もガスボンベ7と同様に着脱交換可能に装着されたものであり、装着状態のままの充電や、交換用の新たな蓄電池との交換のいずれも行い得るようになっている。
【0033】
上記本体ケース9には図示省略のショルダーベルトが取付可能となっており、このショルダーベルトによりユーザ自身が携帯し得るようにされている他、底壁面にキャスタ(図示省略)が取り付けられており、牽引又は手押しによりいずれの方向にも移動可能とされている。
【0034】
上記ホース10は蒸気供給経路122に対し連通接続されたものであり、外周囲が上記蒸気供給経路122と同様に断熱材101により被覆された状態で全体が可撓性を有している。
【0035】
上記ノズル11はそのノズル径を所定径に調整する絞り111を備えており、このノズル11に又はこのノズル11近傍位置の上記ホース10に対し開閉操作弁14が付設されている。なお、上記ノズル11のノズル径は可変操作可能とするのが好ましく、この場合、ノズル11自体をその可変機構を有するもので構成してもよいし、ノズル11自体は直管により構成し上記開閉操作弁14を閉止機能付きの可変絞り機構を有するもので構成してもよい。
【0036】
以上の構成の蒸気洗浄機を使用するには、開閉操作弁14を開いた状態で、上記制御スイッチ81をON操作して電動ポンプ3の作動及び点火プラグ42の点火動作を開始させると同時に、ガス開閉バルブ71を開いて燃料ガスをガスバーナ5に供給する。これにより、電動ポンプ3の作動により貯留タンク2内の水が所定圧に加圧された状態で熱交換器6に供給される一方、上記ガスバーナ5が点火プラグ42により点火されて燃焼を開始する。そして、ガスバーナ5からの燃焼熱を受けて熱交換器内の水が即座に所定の飽和蒸気温度以上に加熱されて高温の蒸気に変換され、この蒸気が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズル11に供給されてノズル11から外部に噴出されることになる。この高温・高圧の蒸気を洗浄対象に吹き付けて洗浄が行われる。
【0037】
この際に噴出される蒸気の温度や圧力は、主として上記電動ポンプ3の吐出圧設定、ガスバーナ5の燃焼熱量及びノズル11のノズル径により定まることになる。
【0038】
そして、蒸気を用いた洗浄を停止するには、ガス開閉バルブ71を閉じてガスバーナ5の燃焼を停止させ、制御スイッチ81をOFF操作して電動ポンプ3を停止させ、そして、開閉操作弁14を閉じればよい。これにより、水供給経路121、蒸気供給経路122及びホース10内には水が残留し、次回使用時にガスバーナ5を制御スイッチ81のON操作よりも先に燃焼させたとしても空焚きが発生するおそれもない。
【0039】
<第2実施形態>
図2は、本発明の第2実施形態に係る蒸気洗浄機を示す。この第2実施形態は第1実施形態の蒸気洗浄機に対し逆止弁15、バイパス経路16及び自動開放弁17を追加したものである。なお、以下では第1実施形態と同様構成の要素に対しては第1実施形態のものと同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0040】
上記逆止弁15は電動ポンプ3と熱交換器6との間の水供給経路121に介装されたものである。この逆止弁15は、電動ポンプ3の脈動により熱交換器6で加熱される水の流量に変動が生じたり、燃料ガス供給路13を通してのガスバーナ5に対する燃料ガス供給量に変動が生じたりすることに起因して、熱交換器6で生成される蒸気の圧力が一時的に上昇側に変動したとしても、その高温・高圧の蒸気が電動ポンプ3側に逆流するのを阻止するために設けられている。
【0041】
また、上記バイパス経路16は上流端が蒸気供給経路122の途中の分岐部161から分岐し、下流端が貯留タンク2の下部に連通されたものである。そして、このバイパス経路16には上記の自動開放弁17が介装されている。この自動開放弁17は、蒸気供給経路12内の蒸気圧力が所定の設定圧力以下であれば閉状態に維持され、設定圧力を超えると自動的に開放してその過剰な蒸気圧力を貯留タンク2内の水中に放出して逃がすようになっている。上記設定圧力は、例えば蒸気供給経路122等の耐久性や安全性の観点から、その蒸気供給経路122の許容耐圧値よりも低い値の圧力が設定される。
【0042】
以上の第2実施形態の蒸気洗浄機を使用するには、第1実施形態とは異なり開閉操作弁14を閉じた状態で、制御スイッチ81をON操作して電動ポンプ3の作動及び点火プラグ42の点火動作を開始させると同時に、ガス開閉バルブ71を開いて燃料ガスをガスバーナ5に供給する。これにより、電動ポンプ3の作動により貯留タンク2内の水が所定圧に加圧された状態で熱交換器6に供給される一方、上記ガスバーナ5が点火プラグ42により点火されて燃焼を開始する。そして、ガスバーナ5からの燃焼熱を受けて熱交換器内の水が即座に所定の飽和蒸気温度以上に加熱されて高温の蒸気に変換され、この蒸気の圧力が蒸気供給経路122及びホース10を通してノズル11側に及ぶことになる。
【0043】
ユーザが蒸気を直ぐに使用したければ開閉操作弁14を開けばノズル11から蒸気が噴出されることになる一方、洗浄対象にノズル11を近づけたりなどの操作をユーザが行う間、上記開閉操作弁14がまだ開かれなくて閉じたままであると、蒸気供給経路122内の圧力が上昇し、所定圧になれば自動開放弁17が開いてその過剰圧力分の蒸気がバイパス経路16を通して貯留タンク2内に放出されることになる。この放出された蒸気は貯留タンク2内の水により瞬時に冷却されることになる一方、この蒸気の冷却分だけ貯留タンク2内の水が昇温され、昇温された水が水供給経路121を通して熱交換器6に供給されるという循環が、開閉操作弁14が開かれるまで継続することになる。これにより、蒸気供給経路122等の経路に過剰圧力が作用することを確実に回避しつつ、ノズル11から洗浄に使用されずに無駄に外部に噴出される蒸気を利用して貯留タンク2内の水の予熱を行うことができる。
【0044】
そして、蒸気を用いた洗浄を停止するには、第1実施形態と同様に、ガス開閉バルブ71を閉じてガスバーナ5の燃焼を停止させ、制御スイッチ81をOFF操作して電動ポンプ3を停止させ、そして、開閉操作弁14を閉じればよい。なお、この第2実施形態の場合には、開閉操作弁14を先に閉じて蒸気の噴出を直ちに停止させるようにしてもよい。このような操作を行うことにより蒸気供給経路122等の圧力が過剰に上昇したとしても、上記の如くバイパス経路16を通して貯留タンク2内に逃がされることになる。
【0045】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第2実施形態では、バイパス経路16に自動開放弁17を介装しているが、この自動開放弁17の代わりに、あるいは、自動開放弁17と併せて、オリフィスを介装させるようにしてもよい。オリフィスを自動開放弁17の代わりに介装した場合には、自動開放弁17による安全弁としての機能等の諸機能をオリフィスにより簡易に実現させることができるようになる。
【0046】
上記第1実施形態の水供給経路121に逆止弁15を介装した形態、第2実施形態の自動開放弁17を省略してバイパス経路16に開閉切換弁を介装した形態、あるいは、第2実施形態の分岐部よりも下流側の蒸気供給経路122にかなり低めの圧力負荷(例えば電動ポンプ3の吐出圧の1/10程度)により開く逆止弁を介装させた形態等のいずれかを採用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
2 貯留タンク
3 電動ポンプ(圧送手段)
5 ガスバーナ
6 熱交換器
7 カセット式のガスボンベ
8 蓄電池
9 本体ケース
10 ホース
11 ノズル
14 開閉操作弁
15 逆止弁
16 バイパス経路
17 自動開放弁
121 水供給経路(水を送り出す経路)
122 蒸気供給経路(熱交換器からノズルに至る経路,熱交換器の出口側から延びる経路)
Claims (7)
- 貯留タンク内の水を圧送手段によりノズル側に送り出す途中で熱交換器において加熱することにより上記ノズルから高温蒸気を噴出させるように構成された蒸気洗浄機であって、
上記熱交換器を加熱する加熱源として燃料ガスを燃焼させるガスバーナを備えると共に、このガスバーナに対し燃料ガスの供給源としてカセット式のガスボンベが着脱交換可能に装着されるように構成されている
ことを特徴とする蒸気洗浄機。 - 請求項1記載の蒸気洗浄機であって、
上記圧送手段として通電により駆動される電動ポンプを備えると共に、この電動ポンプへの電源供給用に蓄電池が装着可能に構成されている、蒸気洗浄機。 - 請求項1又は請求項2に記載の蒸気洗浄機であって、
上記圧送手段と熱交換器との間の水を送り出す経路には熱交換器から圧送手段側への水の逆流を阻止する逆止弁が介装されている、蒸気洗浄機。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の蒸気洗浄機であって、
上記熱交換器からノズルに至る経路の途中から分岐して上記貯留タンクに戻るバイパス経路がさらに設けられている、蒸気洗浄機。 - 請求項4に記載の蒸気洗浄機であって、
上記バイパス経路には上記熱交換器からノズルに至る経路側の圧力が所定値以上になれば開放して上記貯留タンクへの流通を許容する自動開放弁が介装されている、蒸気洗浄機。 - 請求項4に記載の蒸気洗浄機であって、
上記バイパス経路にはオリフィスが介装されている、蒸気洗浄機。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の蒸気洗浄機であって、
本体ケースと、本体ケース内に収容された熱交換器の出口側から延びる経路に連通接続されて上記本体ケースの外部に延長されるホースとを備え、
上記ホースの先端側位置にはノズルと、このノズルを開閉操作する開閉操作弁とが設けられている、蒸気洗浄機。
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