JP4835935B2 - データ転送回路および半導体試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばICやLSIなどの被試験デバイスの電気的試験を行う半導体試験装置に関し、特にデータ転送回路に特徴を有するものである。
近年、集積回路(IC:Integrated Circuit)の大容量化、高速化、小型化(高密度化)が進んでいる。かかる集積回路を有するデバイスでは、集積回路の高密度化に伴って、電気的機能試験も高速かつ複雑な工程が要求されている。このような試験を行う半導体試験装置において、被試験デバイス(Device Under Test:以下「DUT」という。)には、メモリ、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)、SOC(System On a Chip:システムLSIともよばれる)などが含まれる。なおSOCとは、特定機能を実現する複数の回路を組み合わせて、1つのチップに混載したLSIである。
DUTを試験する半導体試験装置は、特許文献1(特開平6−324115:特に図4)に示されるように、装置本体と、テストヘッドと、パフォーマンスボードとを備えている。装置本体は、DUTに対して定電圧や定電流などの出力や、DUTからの入力の測定を行う。テストヘッドは、ドライバやコンパレータ、リレーを駆動する駆動回路などを有する。パフォーマンスボードは、複数のDUTを装着し、テストヘッドとDUTとを電気的に接続する。そしてテストヘッドにおいて、リレーを駆動する駆動回路、およびこれを制御するピンコントローラは、テストヘッドに実装された中継カードに設けられている。
図6は、試験データを制御コンピュータに送るまでの段取りを示すフローチャートである。図6に示すように、DUTから出力された試験データ(Wave Form)は、アナログデータの場合はADC(Analog Digital Converter)によりデジタル化されて取得され(S701)、1回分の試験データがメモリに保存される(S702)。1回の試験が終了すると、メモリに保存された1回分の試験データを制御コンピュータがメモリから読み出し(S703)、所定の演算を行った後に(S704)、制御コンピュータの表示部において使用者に対し演算結果(試験結果)を表示する(S705)。そして1つのDUTに対して、パラメータを変更するなどして複数回の試験を行う。
しかし、上記したようにDUTが複雑高度化していることから試験項目が増加し、試験の所要時間も増大の傾向にある。そのため、図6に示したように試験の完了を待ってから(試験データのメモリへの蓄積を待ってから)演算を行う段取りとすると、使用者にとっては待ち時間が多くなってしまう。
そこで従来からも、待ち時間を減らすことにより全体的な測定時間を短縮する提案がなされている。例えば特開2000−156095(特許文献2)には、2つのメモリの一方に1回の試験の試験データを書き込んでいる間に、他方のメモリに蓄積された前回の試験の試験データを読み出して演算処理を行うバンク方式のデータ転送回路の構成が記載されている。
図7は従来のデータ転送回路の構成を説明する図である。図7に示すデータ転送回路は、ADCなどのデータ取得部702、試験データをメモリに書き込む書込シーケンサ704、メモリへの経路を切り替えるためのマルチプレクサ706、試験データを格納する第1バンクメモリ708および第2バンクメモリ710、試験データを読み出すメモリを切り替えるためのマルチプレクサ712、メモリから試験データを読み出す読出シーケンサ714、読み出した試験データについて演算および結果表示を行う制御コンピュータ716を備えている。
そして図7に示すように、1回目の試験の際は、第1バンクメモリ708に試験データを格納する。次に2回目の試験を実施した際は、マルチプレクサ706、712を切り替え、第2バンクメモリ710に試験データを書き込みすると共に、第1バンクメモリ708から前回の試験データを読み出す。以後、試験を実施する度に、書き込みをするバンクメモリを切り替え、書き込みしていないバンクメモリから読み出しを行う。
このように2つのメモリを用いて交互に書き込みと読み出しを行うことにより、試験実施(試験データの取得)と演算処理を同時に並行して行うことができる。特許文献2では、これにより使用者が無為に待っているだけの時間を大幅に削減し、また全体的な試験の所要時間も大幅に短縮することができるとしている。
特開平6−324115号公報 特開2000−156095号公報
しかし、上記特許文献2に記載された構成にあっては、確かに待ち時間の削減は可能であるものの、使用者が参照可能な演算結果は前回の試験のデータであって、現在測定している試験のデータではないという問題がある。
すなわち何らかのFAIL(エラー)が発生した場合に、条件を変えて確認試験をしたいと思っても、すでに次の試験が実施されているため手戻りが生じ、データの管理が煩雑になる。一般には読み出した試験データは使用者側で作成したユーザープログラムによって演算処理を行うが、上記のような試験順序の交錯が発生することによりプログラムが複雑化してしまうため、使用者にとってプログラム作成の負担が大きい。さらに、FAILの内容によっては次の試験を行う必要がなかったり、致命的なFAILであれば次の試験を行うことが好ましくなかったりする場合もある。
さらに、試験データを格納しうる容量のメモリが2つ、すなわち倍の容量のメモリを必要とすることになる。従って必要なメモリの部品数が増大し、部品コストが上昇するという問題がある。
そこで本発明は、半導体試験における待ち時間を大幅に削減し、かつ試験中に現在測定している試験のデータの演算処理を行うことができるデータ転送回路、およびこれを備えた半導体試験装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるデータ転送回路の構成は、被試験デバイスの試験データが書き込まれるバッファメモリと、バッファメモリに試験データを所定長さずつ書き込む書込シーケンサと、バッファメモリから試験データを読み出す読出シーケンサとを備え、1回の試験を実施している間であって、かつ書込シーケンサが書き込みを行っていないタイミングに、読出シーケンサが読み出しを行い、読出シーケンサは試験データを読み出す長さを変更可能であり、書込シーケンサが書き込みを開始する位置である書込ポインタと、読出シーケンサが読み出しを開始する位置である読出ポインタとを用いて書込シーケンサおよび読出シーケンサを制御するポインタ制御部をさらに有し、ポインタ制御部は、読出シーケンサが読み出しを行うタイミングにおいて、読出シーケンサが読み出しを開始する位置である読出ポインタと、書込シーケンサが書き込みを開始する位置である書込ポインタとを比較することにより、読出シーケンサが読み出す長さを設定することを特徴とする。
上記構成によれば、試験が完了するのを待つことなく、試験を行って試験データをメモリに格納することと並行して制御コンピュータに試験データを読み出すことができる。従って現在行っている試験についてリアルタイムに演算処理および結果表示を行うことができ、全体的な試験の所要時間も大幅に短縮することができると共に、試験が完了するとほぼ同じタイミングで演算処理も完了させることができる。また使用者が試験データの演算処理を行うプログラムを作成する際にも、試験順序の交錯を考慮する必要がなくなり、使用者の負担を軽減することができる。また、読み出しを行うタイミングにおいて溜まっている試験データ量に応じて読み出し量を可変とすることができ、効率的に読み出しを行い、制御コンピュータにおける演算処理および結果表示の即時性(リアルタイム性)を向上させることができる。
さらにバッファメモリに書き込む試験データを一時的に格納する中間バッファを備え、読出シーケンサがバッファメモリから読み出しを行っている間は試験データを中間バッファに格納し、書込シーケンサは中間バッファから読み出してバッファメモリに書き込みを行い、書込シーケンサがバッファメモリに書き込みを行っている間は読出シーケンサによる読み出しを行わないこととしてもよい。これにより、読み出しを行っている間に取得したデータを一時的に格納して保持することができ、読み出しと書き込み(すなわちデータ取得)との同期を取る必要がなくなるため、タイミング制御を簡略化することができる。
また本発明にかかる半導体試験装置の代表的な構成は、被試験デバイスの電気的試験を行う半導体試験装置であって、被試験デバイスから出力される信号を取得するデータ取得部と、上記構成のデータ転送回路と、バスを介して制御コンピュータに接続されるバスインターフェースとを備え、データ取得部は書込シーケンサに接続し、読出シーケンサはバスインターフェースに接続したことを特徴とする。これにより、上記作用効果を備えた半導体試験装置を得ることができる。
本発明によれば、半導体試験における待ち時間を大幅に削減し、かつ試験中に現在測定している試験のデータの演算処理を行うことができるデータ転送回路、およびこれを備えた半導体試験装置を提供することができる。すなわち、全体的な試験の所要時間も大幅に短縮することができ、かつ試験が完了するとほぼ同じタイミングで演算処理も完了させることができる。また使用者が試験データの演算処理を行うプログラムを作成する際にも、試験順序の交錯を考慮する必要がなくなり、使用者の負担を軽減することができる。
[第1実施形態]
本発明にかかるデータ転送回路および半導体試験装置の第1実施形態について説明する。図1は半導体試験装置の概略構成図、図2は中継カードの要部構成を説明する図、図3はデータ転送回路の動作を説明するブロック図、図4は試験データを制御コンピュータ112に送るまでの段取りを示すフローチャートである。なお、以下の実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1に示す半導体試験装置100は、本体110と、テストヘッド120とを含んで構成される。テストヘッド120にはパフォーマンスボード130が載設され、パフォーマンスボード130上にDUT140が載設される。本実施形態においては、DUT140として、メモリ、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)、SOC(System On a Chip:システムLSIともよばれる)などを対象としている。
上記本体110は、制御コンピュータ112を介して設定された試験工程を遂行する中央制御部114が設けられている。上記テストヘッド120には、DUT140の各デバイス端子に接続されるテスト端子と、テスト端子に接続され試験機能を遂行するピンモジュールを例えば32個単位で備える中継カード122とが設けられる。中継カード122は、本体110からの機能試験に関する指令をテスト端子に反映する。パフォーマンスボード130は、テストヘッド120に嵌合可能、かつ、DUT140を載設可能な構造となっており、複数のテスト端子をDUT140のデバイス端子に電気的に接続する。
図2に示すように、中継カード122は、データ取得部の例としてのADC150(Analog Digital Converter)、ADC150が出力するデジタルの試験データを一時的に格納するバッファメモリ152、バッファメモリ152に試験データを書き込む書込シーケンサ154、バッファメモリ152から試験データを読み出す読出シーケンサ156、バッファメモリ152に対して書込シーケンサ154または読出シーケンサ156を選択的に接続するセレクタ158、書込シーケンサ154および読出シーケンサ156を制御するポインタ制御部160、およびバスを介して制御コンピュータ112に接続されるバスインターフェース162を備えている。
図3を用いて、各部の機能と動作について説明する。ADC150は、DUT140から送られてきたアナログデータをデジタルデータに変換するデジタイザである。ADC150には、高速に試験データを取得するHSD(High Speed Data)と、高解像度で試験データを取得するHRD(High Resolution Data)が含まれる。
書込シーケンサ154は、バッファメモリ152に試験データを所定長さずつ書き込む。読出シーケンサ156は、バッファメモリ152から試験データを所定長さずつ読み出す。書き込みまたは読み出しを行う際には、セレクタ158によって経路が択一的に選択される。ここで、書込シーケンサ154が書き込む所定長さ(単位長さ)と、読出シーケンサ156が読み出す所定長さ(単位長さ)は、同じであってもよいが、異なっていてもよい。
ここで本発明の特徴的な点として、1回の試験を実施している間であって、かつ書込シーケンサ154が書き込みを行っていないタイミングに、読出シーケンサ156が読み出しを行う。書き込みのタイミングと読み込みのタイミングでは、書き込みのタイミングの方が優先である。具体的には、DUTから試験データを採取すると書き込みのタイミングが発生するが、この試験データの採取を間欠にする。これにより書込シーケンサ154がバッファメモリ152を開放する時間を設け、この時間を読み込みのタイミングとすることができる。
図4は、DUT140から取得した試験データを制御コンピュータ112に送るまでの段取りを示すフローチャートである。図4に示すように、DUT140から出力された試験データ(Wave Form)は、ADC150(Analog Digital Converter)によりデジタル化されて取得される(S101)。そして試験データをバッファメモリ152に書き込みつつ、読み出しを行う(S102)。
そして読み出したデータについて所定の演算を行い(S103)、制御コンピュータ112の表示部において使用者に対し演算結果(試験結果)を表示する(S104)。測定が完了した時点で書込シーケンサ154は動作を終了し、また読出シーケンサ156も転送が完了した時点で制御コンピュータ112に通知する。通知は、割り込みなどを使用して行うことができる。そして1つのDUT140に対して、パラメータを変更するなどして複数回の試験を行う。
すなわち書込シーケンサ154は、ADC150からデータを受け取る度にバッファメモリ152に試験データを書き込んでいくが、その合間を縫うタイミングで読出シーケンサ156がバッファメモリ152から試験データの読み出しを行う。従って読出シーケンサ156の読出ポインタ(次の読み出し位置)は、書込シーケンサ154の書込ポインタ(次の書き込み位置)を追いかけるように進行する。
このように、書き込みと読み出しの2つのシーケンサが連動して動作し、試験を行って試験データをバッファメモリ152に格納することと並行して、制御コンピュータ112に試験データを読み出すことができる。従って制御コンピュータ112においては、試験が完了するのを待つことなく、現在行っている試験についてリアルタイムに演算処理および結果表示を行うことができる。
さらにポインタ制御部160は、書込ポインタと読出ポインタとを用いて、書込シーケンサ154および読出シーケンサ156を制御する。具体的には、読み出しを実行可能なタイミングにおいて、書込ポインタが、読出ポインタに読出シーケンサ156が読み出す所定長さを加算した位置よりも大きいか否かを判断する。
そしてポインタ制御部160が書き込み位置の方が大きいと判断したとき、すなわち次に読み込む範囲のメモリアドレスに試験データが既に書き込まれているときに、読出シーケンサ156による読み出しを行う。次に読み込む範囲のメモリアドレスがまだ試験データで埋められていないとき、すなわち書き込まれた試験データの量が十分でないときには、読み出しをできるタイミングであっても読み出しを行わない。
上記構成によれば、書き込みと読み出しのタイミングを交互に配する必要がなく、また書き込み量と読み出し量を一致させる必要もない。そして、読み出しの所定量を大きくして読み出し回数を削減することができ、読出シーケンサ156の負荷を軽減することができる。
制御コンピュータ112は、読出シーケンサ156からデータを読み出していないときは、他の処理を行うことができる。他の処理の例としては、読み出した試験データの演算処理や、複数の本体110を接続した場合の他の本体110からの試験データの処理、処理内容についてのログの作成などを挙げることができる。
上記構成によれば、全体的な試験の所要時間も大幅に短縮することができると共に、試験が完了するとほぼ同じタイミングで演算処理も完了させることができる。また試験結果にエラーが含まれているとき、現在実施している試験についてのエラーであることから、使用者は直感的に問題のあった試験を把握することができる。また使用者が試験データの演算処理を行うプログラムを作成する際にも、試験順序の交錯を考慮する必要がなくなり、使用者の負担を軽減することができる。
また従来技術のように試験データを格納しうる容量のメモリを2つ必要とすることがないため、部品コストの上昇を招くことがない。なおループメモリ(リングメモリ)を用いることにより、1回分の試験データのサイズよりも小さな容量のメモリを用いることができ、さらに部品コストの低減を図ることができる。
[第2実施形態]
本発明にかかるデータ転送回路および半導体試験装置の第2実施形態について説明する。図5は第2実施形態にかかるデータ転送回路の構成を説明する図であって、上記第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すデータ転送回路は、上記第1実施形態の構成に加えて、ADC150と書込シーケンサ154の間に、さらに中間バッファ151を設けている。中間バッファ151はバッファメモリ152に書き込む試験データを一時的に格納するものである。従って、読出シーケンサ156がバッファメモリ152から読み出しを行っている間にも、DUT140から試験データを採取して蓄積することができる。
書込シーケンサ154は、中間バッファ151から試験データを読み出して、バッファメモリ152に書き込みを行う。この書き込みのタイミングは間欠にして、書込シーケンサ154がバッファメモリ152を開放する時間を設け、この時間を読み込みのタイミングとする。書込シーケンサ154がバッファメモリ152に書き込みを行っている間は、読出シーケンサ156による読み出しを行わない。中間バッファ151に試験データが蓄積される速度に比して、書込シーケンサ154がバッファメモリ152に書き込む速度(転写する速度)は圧倒的に早いため、継続的に試験データを採取しつつ、バッファメモリ152を開放する時間を設けることができる。
上記構成によれば、書き込みと読み出しのタイミングを交互に配する必要がなく、また書き込み量と読み出し量を一致させる必要もない。さらに、継続的に試験データを採取しても、取りこぼしを発生することがない。また読み出しと書き込み(すなわちデータ取得)との同期を取る必要がなくなるため、タイミング制御を簡略化することができる。
またこのとき、読出シーケンサ156は試験データを読み出す長さを変更可能とする。ポインタ制御部160は、読出シーケンサ156が読み出しを行うタイミングにおいて、読出シーケンサ156が読み出しを開始する位置である読出ポインタと、書込シーケンサ154が書き込みを開始する位置である書込ポインタとを比較することにより、読出シーケンサ156が読み出す長さを設定する。すなわち、読み出しを行うタイミングにおいて溜まっている試験データ量を全て読み出すように、読み出し量を可変とする。
上記したように、書き込みのタイミングと読み込みのタイミングでは、書き込みのタイミングの方が優先である。そのため書き込みの頻度が多ければ読み込みのタイミングが相対的に少なくなってしまうが、読み出し量を可変とすることにより書込ポインタと読込ポインタに大きな差が開くことがなく、効率的に読み出しを行うことができる。従って、制御コンピュータにおける演算処理および結果表示の即時性(リアルタイム性)を向上させることができる。
なお、上記第2実施形態において中間バッファ151は独立して設けるよう説明したが、書込シーケンサ154の一部機能として組み込まれた構成としてもよい。
[他の実施形態]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施形態においては、本発明にかかるデータ転送回路を、半導体試験装置のデジタイザ(HSD、HRD)からのデータ転送に適用して説明しているが、本発明はこれに限定するものではなく、測定結果をメモリに書き出すものであれば好適に適用することができる。従って、例えば半導体試験装置に代えて、TIA(タイムインターバルアナライザ)、ビデオエンコーダなどの映像キャプチャ装置、メモリテスタなどにも応用することができる。
また、バッファメモリ152にデュアルポートRAMを用いることにより、書き込みと同時に読み出しを行うことが可能となる。この場合においてデータ転送回路はセレクタ158が不要となり、被試験デバイスの試験データを一時的に格納するバッファメモリ(デュアルポートRAM)と、メモリに試験データを所定長さずつ書き込む書込シーケンサと、メモリから試験データを所定長さずつ読み出す読出シーケンサとを備え、1回の試験を実施している間であって、かつ書込シーケンサが書き込みを完了した範囲のアドレスから、読出シーケンサが読み出しを行うものとして構成することができる。
本発明は、例えばICやLSIなどの被試験デバイスの電気的試験を行う半導体試験装置、およびこれに備えられるデータ転送回路として利用することができる。
半導体試験装置の概略構成図である。 中継カードの要部構成を説明する図である。 データ転送回路の動作を説明するブロック図である。 試験データを制御コンピュータに送るまでの段取りを示すフローチャートである。 第2実施形態にかかるデータ転送回路の構成を説明する図である。 従来の試験データを制御コンピュータに送るまでの段取りを示すフローチャートである。 従来のデータ転送回路の構成を説明する図である。
符号の説明
100 …半導体試験装置
110 …本体
112 …制御コンピュータ
114 …中央制御部
120 …テストヘッド
122 …中継カード
130 …パフォーマンスボード
140 …DUT
150 …ADC
152 …バッファメモリ
154 …書込シーケンサ
156 …読出シーケンサ
158 …セレクタ
160 …ポインタ制御部
162 …バスインターフェース

Claims (3)

  1. 被試験デバイスの試験データが書き込まれるバッファメモリと、
    前記バッファメモリに試験データを所定長さずつ書き込む書込シーケンサと、
    前記バッファメモリから前記試験データを読み出す読出シーケンサとを備え、
    1回の試験を実施している間であって、かつ前記書込シーケンサが書き込みを行っていないタイミングに、前記読出シーケンサが読み出しを行い、
    前記読出シーケンサは前記試験データを読み出す長さを変更可能であり、
    前記書込シーケンサが書き込みを開始する位置である書込ポインタと、前記読出シーケンサが読み出しを開始する位置である読出ポインタとを用いて前記書込シーケンサおよび前記読出シーケンサを制御するポインタ制御部をさらに有し、
    前記ポインタ制御部は、前記読出シーケンサが読み出しを行うタイミングにおいて、前記読出シーケンサが読み出しを開始する位置である読出ポインタと、前記書込シーケンサが書き込みを開始する位置である書込ポインタとを比較することにより、前記読出シーケンサが読み出す長さを設定することを特徴とするデータ転送回路。
  2. 請求項1記載のデータ転送回路であって、
    さらに前記バッファメモリに書き込む試験データを一時的に格納する中間バッファを備え、
    前記読出シーケンサが前記バッファメモリから読み出しを行っている間は前記試験データを前記中間バッファに格納し、
    前記書込シーケンサは前記中間バッファから読み出して前記バッファメモリに書き込みを行い、前記書込シーケンサが前記バッファメモリに書き込みを行っている間は前記読出シーケンサによる読み出しを行わないことを特徴とするデータ転送回路。
  3. 被試験デバイスの電気的試験を行う半導体試験装置であって、
    被試験デバイスから出力される信号を取得するデータ取得部と、
    請求項1または2に記載のデータ転送回路と、
    バスを介して制御コンピュータに接続されるバスインターフェースとを備え、
    前記データ取得部は前記書込シーケンサに接続し、
    前記読出シーケンサは前記バスインターフェースに接続したことを特徴とする半導体試験装置。
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