JP4833562B2 - 画像センサ用アンチエイリアシング光フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は一般に光フィルタに関し、より詳細には通常アンチエイリアシングフィルタ(anti-aliasing filter)として知られるローパス光フィルタに関する。
デジタルスチルカメラ、カメラフォン(「カムフォン」)、ビデオレコーダー、デジタルスキャナ、デジタルコピー機などの画像化装置は、ディスプレーまたはプリンタへ画像出力を生成することの可能な電気信号を生成するために光検出器アレイを使用する。典型的な光検出器アレイは、多くの個別の光部位すなわち画素(「ピクセル」)を有し、その各々は比較的広範囲の波長に感受性がある。単一光検出器によって生成された、異なる波長における電気信号の大きさは光検出器の波長感受性に依存する。カラー画像を形成するには、各光検出器が光の比較的狭い波長範囲に感受性をもつように、一般にカラーパスフィルタが個々の光検出器の上に配置される。
光検出器アレイ中の光部位は、一般に各光検出器が画像の中の画素を生成するのに使用される電気信号を発生するので、しばしば「ピクセル」と呼ばれる。光検出器アレイ中のピクセルは、一般に間隔をおいて繰り返し、光検出器アレイ中のピクセル間の中心−中心間隔であるピクセルの間隔は、しばしばピッチという用語で呼ばれる。カラー光検出器アレイでは、ピッチはしばしば異なる色に感受性のあるピクセルごとに異なる。
画像センサによって捕捉された画像は光検出器アレイによってサンプリングされる、すなわち、個々のピクセルによって検出されたデータから連続的な画像が再構築される。ピクセルの間隔をより接近させると、サンプリング周波数はより高くなり、画像を再構築するためのデータがより多くなる。一般に、再構築された画像は元の画像の忠実な再生であることが望ましい。しかし、サンプリング周波数よりも2倍高い周波数の入力(間隔が近接している線など)を含む画像では、得られる画像が元の画像を忠実に再生しないことがある。
サンプリング周波数が信号(画像)の最高周波数より2倍以上高い限り、サンプリングされた画像は元の画像の適切な再現になるであろう。しかし、サンプリング周波数がサンプリングされる最高周波数の2倍未満であれば、サンプリングされた画像は「エイリアス(aliases)」と呼ばれる異質な成分を含むであろう。エイリアスの発生はエイリアシングと呼ばれる。デジタル画像装置におけるエイリアシングは、サンプリング周波数の1/2(「ナイキスト周波数」としても知られる)よりも高い周波数成分が光検出器アレイに達するのを排除する、ローパスフィルタを提供することによって防止される。
エイリアシングのより詳細な議論は、エイリアシング効果を示す図を含んで、「Color dependent optical prefilter for the suppression of aliasing artifacts」の名称でApplied Optics、29巻、第5号、676〜84(1990年2月10日)中に発表されたJohn E,Gleivenkampの文書によって提供されている。
図1Aはエイリアシング効果を示している。元の画像10は交互に暗部11、13と、明部12、18、24の線を含む。線の間隔は「画像周波数」である。光検出器アレイ14は、光検出器アレイ上に画像形成された線の間隔の近さほど間隔が接近しない、複数の光部位(ピクセル)15、16、17を含む。第1のピクセル15は黒線11で大部分照射されており、したがって黒い出力20を生成する。第2のピクセル16は部分的に黒線13で照射され、部分的に白線18で照射され、したがって中間(灰色)の出力22を生成し、第3のピクセル17は大部分白線24で照射され、したがって明るい出力26を生成する。ピクセルからの出力は、元の画像とは異なるパターン、およびより低い周波数を生成することに留意されたい。エイリアシング効果を低減するためには、画像の鮮鋭度を犠牲にしてアンチエイリアシングフィルタ(「ブラーフィルタ(blur filter)」としても知られる)が使用される。
従来のブラーフィルタは、特定の結晶配向(一般に結晶格子配列に関して45度)に特定の厚さに切断した石英結晶またはニオブ酸リチウムなどの複屈折結晶から作られる。それらのフィルタは複屈折板または「サヴァール(Savart)」板としても知られている。複屈折板(「DRP(double-refraction plate)」)は、入射光線を「常光線」と異なる偏光状態を有する「異常光線」とに分離する。
図1Bは入射光線(「光線」)42を常光線44と異常光線46に分離するDRP40を示している。常光線44と異常光線46との間の距離「d」は、DRP40の厚さ「t」およびDRP40の常屈折率と異常屈折率の間の差に依存する。両端矢37、39は、常光線44が異常光線46の偏光状態39とは異なる偏光状態37を有することを示している。ピクセルピッチが2.8ミクロンである、5メガピクセルの光検出器アレイで使用される石英DRPの典型的な厚さは、約0.3mmである。
カラー画像化装置において、二次元のブラーリング(blurring)を提供するために、リターダ板(1/4波長板)および第2のDRPがしばしば使用される。それらの組立体の典型的な厚さは約1.2mmである。したがって、石英DRPの使用は比較的厚い、重い組立体になり、一般に望ましくなく、特にデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、カムフォンなどの小型携帯画像化装置には望ましくない。さらに、石英DRPは比較的高価な素子である。
「Color dependent optical prefilter for the suppression of aliasing artifacts」の名称でApplied Optics、29巻、第5号、676〜84(1990年2月10日)中で発表されたJohn E,Gleivenkampの文書
したがって、従来技術の欠点を防止するエイリアシングフィルタを提供することが望まれている。
デジタル画像化装置に使用するための、薄い、軽量なアンチエイリアシングフィルタには、常屈折率と異常屈折率間に大きな差のある複屈折ポリマーコーティングが使用される。一実施形態では、アンチエイリアシングフィルタは、ガラススライド、赤外線遮断(「IR−遮断」)色ガラス、または低α放射ガラスなどの基板上に液体光重合層を配置し、液体光重合層を必要な配列に光配向し、硬化することによって作られる。1種または複数の液晶ポリマーを光重合層に配向し、硬化してポリマーDRPが得られる。さらに他の実施形態では、第2のポリマーDRPは1個または複数のリターダ板によって第1のDRPから分離される。ある実施形態では、リターダ板はデポラライザ(depolarizer)として働く1/4波長板である。他の実施形態では、リターダ板は一波長(色)において全波長板であり、他の色においては全波長板ではない。
(1)導入
本発明は、液晶ポリマー(「LCP」)材料などの複屈折ポリマーと一緒に、液体光重合(「LPP」)材料を使用し、一次元および二次元ブラーフィルタに使用するためのDRPを形成する。これらの層はLPP/LCP層と呼ばれる。二次元ブラーフィルタの一実施形態では、LPP/LCP層は第1のDRP、リターダ板、および第2のDRPとして使用される。いくつかの実施形態では、DRPは複数のLPP/LCP層を含む。適切なLPPおよびLCP材料は、Allshwil,SwitzerlandのROLIC TECHNOLOGIES,LTD.,から入手可能である。
LPP/LCP層の光学軸は、LPP/LCP層のLPP部分(LPP層はベース層または線形層としても知られる)を線形偏光で配向することによって選択される。LPP材料のベース層は、ガラス、低α放射ガラス、または色ガラス(例えば赤外吸収ガラス)スライドなどの基板に一般にスピンコーティングによって塗工される。線形偏光は偏光の方向に従ってLPPを配向し、ベース層を現像し(すなわち、その配向を偏光の下で硬化する)、その配向を固定する。LPPの例はポリビニル4−メトキシ−シンナマート(「PVMC」)である。
ベース層を現像した後、現像したベース層の上に、必要な光学効果を達成するように選択した厚さで、LCPなどの複屈折ポリマーの層が塗工される。LCPは約50〜55℃に加熱され、LCPはLPP層に配列し、LCP材料は硬化して、LCPの配向を硬化されたLPPに固定する。
LPP/LCPの厚さと配向は、必要な光学効果に応じて選択される。例えば、DRPでは、厚さと配向は、常光線と異常光線間の選択された分離を提供するように選択される。リターダ板では、厚さと配向は、選択された波長または波長範囲での選択されたリターデーション(偏光回転)を提供するように選択される。さらに、LPP材料の種類は、しばしば必要な配向に応じて選択される。例えば、リターダ板などの1種のLPP材料は、表面に平行な光学軸(すなわち、光学軸はLPP/LCP層の面内にある)の配向に使用することができ、他のLPP材料は、DRP用のLPP/LCP層の表面(面)に対して光学軸から45度などの選択された角度で配向するのに使用することができよう。
カラー画像化装置では、リターダ板の厚さを任意選択的に選択して、1つの色に1つの量のリターデーションを提供し、他の色に他の量のリターデーションを提供する。例えば、リターダ板は、人間の眼が主として鋭さのために用いる緑色光に半波長または全波長リターダ板として働き、赤色および/または青色光(人間の眼が主として彩度のために用いる)には1/4波長リターダとして働くであろう。したがって、二次元ブラーフィルタにおいて、緑色光は赤色および/または青色光ほどには不鮮明にならないであろう。異なる色に異なる量のブラーリングを与える他の理由は、多くのカラー光検出器アレイが赤色または青色光検出器よりも多くの緑色光検出器(一般に2倍多い)を有し、したがって、緑色光のエイリアシングがより高い画像周波数で発生するからである。
色消しデポラリゼーション(achromatic depolarization)は、互いに直交してDRPを出る常光線または異常光線の偏光配向とは異なる角度で配向された、1/4波長リターダ板のスタックを提供することによって得られる。例えば、第1のLPP/LCPの1/4波長板はDRPを出る常光線の偏光の方向から約4.5度配向され、第2のLPP/LCPの1/4波長板は約15.3度配向され、第3の1/4波長板は約34.0度配向される。LPP/LCPの1/4波長板の各々は比較的薄く、一般に約0.8ミクロンから約1.3ミクロンの厚さであるので、数枚の1/4波長板を積み重ねることによって、アンチエイリアシングフィルタ組立体の厚さまたは重量が大きく加算されることはない。1/4波長リターダ板スタックには追加の1/4波長LPP/LCPリターダ板が任意選択的に加えられ、または1/4波長リターダ板スタックは2枚のLPP/LCP1/4波長リターダ板だけを有する。
これと比較すれば、一般に単結晶石英から作られた1/4波長板ははるかに厚い。石英の1/4波長の厚さは一般に約10ミクロン〜20ミクロンであるが、薄い石英板は製造環境中で取り扱うのが非常に難しい。石英リターダ板は、数枚の半波長および/または全波長厚さプラス1/4波長厚さを含んで、しばしば約250ミクロンの厚さである。加えられた厚さによって石英リターダ板の取り扱いはより容易になり、製造中の破壊がより起き難い。それらのリターダ板の積み重ねには厚さとコストが大きく加算される。
図2Aは、本発明の一実施形態による一次元ブラーフィルタ組立体50の簡略化した断面である。LPP/LCPのDRP層52は、常光線および異常光線の必要な分離(図1Bの参照番号44、46を参照されたい)を提供するのに十分な厚さを有し、ガラススライドなどの基板54の上に配置される。任意選択的な反射防止(「AR」)コーティング56、58が一次元ブラーフィルタ組立体50の表面に形成される。代替の実施形態では、DRP層52は1種または複数の介在層(示していない)で基板54に接続される。介在層は、屈折率調和層または基板へのDRPの接着を強化する層、またはIR遮断フィルタなどの光学フィルタ構造の一部とすることができよう。
DRP用に、結晶石英ではなくLPP/LCPコーティングを使用することによって、LCP材料の常屈折率と異常屈折率の差(Δn)は結晶石英のΔnよりも約10倍大きいので、はるかに薄いDRPが提供される。単結晶石英のΔnは約0.01であるが、LCPのΔnは約0.11である。したがって、LPP/LCPのDRPは結晶石英の厚さの1/10で同じ機能(常光線と異常光線の分離、すなわちブラーリング)を達成する。例えば、厚さ約0.3mmの石英DRPは厚さ約0.03mmのLPP/LCPのDRPで置き換えられる。また、DRPがより薄いので、これによって、より軽いブラーフィルタ組立体が得られる。
単結晶石英DRPを作るには、一般に多くの機械作業が必要である。適切な単結晶石英を成長させた後(これは数ヶ月かかることがある)、結晶は光学品質のために区分し、配向させ、正確な軸上で鋸引きしてブランクを得る。多くの石英結晶は、結晶構造中の不規則性である石英線を示し、高強度の光の下では欠陥となって現れ、多くの用途においてDRPとして使用するには不合格となる。ブランクは鋸の痕を除くために研磨し、ブランクを平坦にし、最終に近い厚さを得る。次いで、ブランクを最終厚さまで研磨して高品質の(スクラッチの無い)表面を得る。
これと比較して、LPPは基板上にスピンまたはコーティングされ、それを硬化(乾燥)する間それを線形偏光に露出して配向する。LPPの現像後、LCPの層を塗工し、穏やかな温度に加熱してLCP材料をLPPのベース層に整列させ、硬化させる。LCP材料の厚さは、ある用途では、塗工プロセス、得られる必要な厚さの精度、および乾燥条件によって制限される。DRPなどのように、より厚い層が必要であれば、複数のLCP層を使用してDRPを作製する。LCPの被覆層を塗工する前に、各LCP層を配向させ、硬化し、上部LCP層を下地LCP層に整列させる。例えば、LCP液体を硬化したLPP層の上に約30ミクロンの厚さでスピンするならば、10層のLCP材料を塗工し硬化することによって0.03mm厚さのDRPが得られる。代替の実施形態では、LPP材料の第2層を硬化したLCP材料の上にコーティングし、配向させ、硬化し、他のLCP材料の層をコーティングしてLPP材料の層に整列させ、硬化する。
必要なDRPの厚さは多くの要因に依存し、比較的小さなピクセルピッチを有する光検出器アレイで使用するには一般に約10ミクロン〜約150ミクロンの範囲である。例えば、カムフォンはピクセルピッチ2.5ミクロンの非常に小さなレンズと非常に小さな光検出器アレイを有するであろう。それらの装置は、より大きなピクセルピッチを有する光検出器アレイを用いる装置ほど常光線と異常光線間の分離を必要とせず、比較的薄い(例えば30ミクロン)DRPを使用することができる。対照的に、高級スチルカメラはより大きなピクセルピッチ(例えば、約9ミクロン)を有するより大きな光検出器アレイを使用し、常光線と異常光線間により大きな分離を得るために、より厚いDRP(例えば、約120ミクロン)が望ましいであろう。
任意選択的なAR層は、薄膜誘電体スタック、または代りにゾル−ゲル・コーティングなどの単層ARコーティングである。LPP/LCP層の上のARコーティングを形成および/または硬化する加工温度は、一般に200℃未満に保たれる。特定の実施形態では、基板54上のARコーティング56は真空堆積した薄膜誘電体スタックであり、DRP層52上のARコーティング58は省略され、または単層コーティングである。DRP層52上に薄膜誘電体スタックを形成することは可能であるが、ポリマー材料の熱膨張係数はしばしば薄膜ARコーティングに使用される誘電体材料の熱膨張係数よりも大きく、ARコーティングが過度の温度サイクルを受けると、ひび(亀裂)が入るであろう。この起こり得る問題は、ARコーティングを備える第2のガラス基板を、ARコーティングが空気界面であるように(図2C参照)DRP層52上に積層することによって回避される。
図2Bは本発明の一実施形態による二次元ブラーフィルタ組立体60の簡略化した断面である。ブラーフィルタ組立体は基板54と任意選択的なAR層56、58を含む。第2のDRP層62は、介在するリターダ板64によって第1のDRP層52から分離される。また、リターダ板64はLPP/LCP層でもあるが、異なる配向と異なる厚さを有するLPP/LCPである。一般に、リターダ板64中のLPP/LCP層の光学軸の配向は面内にあり(すなわち、LPP/LCP層の表面に平行)、DRPを形成するLPP/LCP層の光学軸の配向は、LPP/LCP層の面(表面)から一般に45度傾いている。一般に、2個のDRPの光学軸の配向は互いに90度回転している。
DRPの光学軸の厚さと配向は、必要な二次元ブラー形状に応じて選択される。リターダ板が1/4波長板であるとすれば、第1のDRP52からの線形偏光された常光線および異常光線は、両方とも円偏光光に変換され、第2のDRP62が、2つの常光線と、2つの異常光線の4つの光線に分割する。また、1/4波長リターダ板は「デポラライザ」としても知られる。第2のDRP62を出る4つの光線のパターンは、DRP52、62の両方のLPP/LCP層の配向に依存し、光線間の距離はDRPの厚さに依存する。DRPの適切な配向を選択することによって、一直線に沿う光線、光検出器アレイの行または列に整列する光線、または行もしくは列を横切る角度の光線、または「4点」パターン(ゲームのサイコロのように)もしくは他のパターンの4つの光線を生成することができる。
さらに、リターダ板の厚さを選択して異なる色の異なるブラーリング量を発生させることができる。例えば、全波長リターダ板は光線の偏光状態を変化させない。全波長リターダ板からの各光線の中で、2つの光線だけが第2のDRP62を出る。しかし、ある実施形態では、1つの色(例えば緑色)の全波長リターデーションを提供し、他の色(例えば赤色および/または青色)に本質的に1/4波長リターデーションを提供するように、リターダ板の厚さが選択される。したがって、1つの色(すなわち赤色および/または青色)には他の色(すなわち緑色)よりも多くのブラーリングが起きる。
図2Cは、本発明の他の実施形態による二次元ブラーフィルタ組立体60’の簡略化した断面である。AR層56、基板54、第1のDRP52、リターダ板(デポラライザ)64、第2のDRP62は図2Bを参照して上に説明されている。第2のAR層58’は他のガラス基板59に堆積され、光学接着剤61でLPP/LCPブラーフィルタ(すなわち第2のDRP62)に取り付けられている。特定の実施形態において、光学接着剤61は、LCP材料と基板59の間の屈折率を有し、したがって改善された屈折率調和を提供する。
図3は本発明の一実施形態による光検出器組立体70の簡略化した断面である。蓋72はパッケージ76の内部の光検出器アレイ74を封止する。光検出器アレイはカラー光検出器、または代りに白黒光検出器アレイである。蓋72は、カバーガラス77の両側に任意選択的な反射防止(「AR」)コーティング79、81を有するガラス基板(カバーガラス)77を含む。
フィルタ82はガラス基板86上に任意選択的なIR遮断フィルタ84を含む。代替の実施形態では、薄膜誘電体または薄膜金属誘電体IR遮断フィルタとすることのできるIR遮断フィルタは省かれる。代替の実施形態では、ガラス基板は、追加のIR遮断手段(例えば、薄膜フィルタ)を備えるまたは備えない、通常「色ガラス」として知られるIR遮断ガラスから作られる。任意選択的なARコーティングIR遮断フィルタ84の上に提供されるが、色ガラスを使用すれば特に望ましい。
LPP/LCPブラーフィルタ88はガラス基板86の反対側に形成され、ARコーティング90はブラーフィルタ88の上に形成されるが、替わりにARコーティングを備える他のガラス基板(示していない)がLPP/LCPブラーフィルタ88に取り付けられる。さらに他の実施形態では、第2ガラス基板とLPP/LCPブラーフィルタの間に屈折率調和層が含まれる。LPP/LCPブラーフィルタは一次元ブラーフィルタ(1個のDRP)、または替わりに二次元ブラーフィルタ(2個のDRP)である。さらに他の実施形態では、基板86に関して光検出器アレイに最も近接しているカバーガラス77は、低α粒子放射ガラスから作られ、これは電荷結合ダイオード(「CCD」)光検出器を用いるときに特に望ましい。
図4は本発明の他の実施形態による光検出器組立体100の簡略化した断面である。蓋102はパッケージ76の内部の光検出器アレイ74を封止する。蓋102は、ガラス基板86’上に任意選択的なIR遮断フィルタ84’を含む。LPP/LCPブラーフィルタ88’とARコーティング79’は、ガラス基板86’のIR遮断フィルタ84’とは反対側に形成される。この実施形態は、光検出器組立体によって短い光学通路が提供されるので望ましい。替わりに、ブラーフィルタはガラス基板86’の頂部にあり、IR遮断フィルタは底部にある(すなわち、光検出器アレイ74に最も近い側)(示していない)。
フォトレジストなどの液状ポリマー溶液を基板上に塗工するために、スピンコーティング、浸漬、噴霧などの様々な技術が開発された。それらの技術はフォトリソグラフィー技術において良く知られている。しかし、フォトリソグラフィーの用途は、しばしば比較的薄いポリマー溶液層しか必要としない。スピンコーティングなどのフォトリソグラフィー技術は、比較的薄いLPPの層を塗工するのに適しているが、アンチエイリアシングフィルタに使用するための光学複屈折層を形成するには、より厚いLCP層がしばしば望ましい。
より厚いLCP層を提供する一手法は、より高粘度のLCP溶液を使用すること、および/またはより低速でスピンコートすることである。しかし、望ましい厚さを得る精度は低下し、それらのLPP/LCP層はある実施形態で不適切になる。複数のLCP層を塗工し、各LCP層を複屈折構造が形成されるように下地のLPPまたはLCP層に配向させる他の手法が開発された。
図5は本発明の他の実施形態による層化したブラーフィルタ110の簡略化した断面である。第1のLPP層112はガラススライドなどの基板114上にスピンまたは堆積される。第1のLPP層112は選択的に光配向され現像される。第1のLCP層116は第1のLPP層112の上に形成され、第1のLPP層112に配向され、現像される。第1のLPP層112および第1のLCP層116は第1のLPP/LCP層118を形成する。
次いで、第2のLCP層122が第1のLCP層116の上に形成され、第1のLCP層116に配向され、現像され、多層LCP層構造118’を形成する。このようにして、複屈折ポリマー材料の厚さが増加する。
本発明を特定の実施形態を参照して上に説明した。当業者であれば、変更、修正および改善を加えるであろう。それらの変更、修正、改善は本発明の精神と範囲に含まれるものと考えられる。したがって、前述の説明は例示するだけであり、制限するものではない。本発明はその請求項およびその等価のものによってのみ制限される。
エイリアシングを示す簡略図である。 DRPの簡略化した等角図である。 本発明の一実施形態による一次元ブラーフィルタ組立体の簡略化した断面図である。 本発明の一実施形態による二次元ブラーフィルタ組立体の簡略化した断面図である。 本発明の他の実施形態による二次元ブラーフィルタ組立体の簡略化した断面図である。 本発明の一実施形態による光検出器組立体の簡略化した図である。 本発明の一実施形態による光検出器組立体の簡略化した断面図である。 本発明の一実施形態による層化されたDRPの簡略化した断面図である。

Claims (20)

  1. 基板と、アンチエイリアシングフィルタの第1の複屈折板(「DRP」)とを含む画像センサ用アンチエイリアシングフィルタであって、前記第1のDRPが、少なくとも、前記基板に接続された第1の液状光重合(「LPP」)層と、前記第1のLPP層上に配置された第1の液晶ポリマー(「LCP」)層とを有し、常光線と異常光線の選択された分離を提供するように選択された厚さを有する、アンチエイリアシングフィルタ。
  2. 前記第1のLPP層が、前記基板上に配置される請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  3. 前記基板と前記第1のLPP層の間に配置された介在層をさらに含む請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  4. 前記第1のLCP層の上に配置された第2のLCP層をさらに含む請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  5. 前記第1のLPP層が、選択された配向を有し、前記第2のLCP層が選択された配向を有する請求項4に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  6. 前記厚さが約10ミクロン〜約150ミクロンである請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  7. 前記アンチエイリアシングフィルタの第1の表面上に配置された第1の反射防止フィルタと、
    前記アンチエイリアシングフィルタの第2の表面上に配置された第2の反射防止フィルタとをさらに含む請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  8. 前記第2の反射防止フィルタが、前記第1のDRPの上に配置される請求項7に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  9. 前記第2反射防止フィルタが第2基板の上に配置され、前記第2基板が前記第1のDRPに付着される請求項7に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  10. 前記第2基板が、前記第1のDRPと前記第2基板の間の屈折率調和を提供するように、光学接着剤で前記第1のDRPに付着される請求項9に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  11. 前記第1のDRPの上に配置されたリターダ板と、
    前記リターダ板の上に配置された第2のDRPとをさらに含む請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  12. 前記リターダ板および前記第2のDRPが、少なくとも1つの色の光のための二次元アンチエイリアシングフィルタを提供するように選択される請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  13. 前記第1のDRPと、前記リターダ板と、前記第2のDRPが、第1の色の光のために一次元アンチエイリアシングフィルタを提供し、第2の色の光のために二次元アンチエイリアシングフィルタを提供するように選択される請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  14. 前記リターダ板が複数の1/4波長リターダ板を含む請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  15. 前記第1のDRPと、前記リターダ板と、前記第2のDRPが全てLPP材料とLCP材料から作られる請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  16. 前記第1のDRPが第1のLPP材料と第1のLCP材料とから作られ、前記リターダ板が第2のLPP材料と前記第1のLCP材料および第2のLCP材料の1つとから作られる請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  17. 前記基板が赤外遮断色ガラスである請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  18. 赤外遮断フィルタをさらに含む請求項17に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  19. 赤外遮断フィルタをさらに含む請求項11に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
  20. パッケージと、前記パッケージ内に配置された光検出器アレイとをさらに含み、前記アンチエイリアシングフィルタが前記パッケージの上に配置されている請求項1に記載のアンチエイリアシングフィルタ。
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