JP4832884B2 - カートンの製造方法、並びにカートンの封緘装置 - Google Patents
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また、カートン材料低減のため、カートン底部のメインフラップがカートン側面幅とよりも小さな寸法で構成されたショートフラップ仕様の場合には、底部を封緘するフラップに切り欠き部や凸状のエンボス部を設け、封緘状態において、前記切り欠き部とエンボス部とが一致した状態でフラップ間を接着する技術が提案されている。
また、外板及び内板からなるメインフラップの幅が側面板の幅より小さく、サイドフラップに略凸字状のエンボス部を設け、内板側のメインフラップには、サイドフラップの略凸字状のエンボス部に対応する切り欠きを設けたカートンが提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、内容物として粉粒体を収容するカートンにおいて、包装設備等の製造装置や製造方法の改良によって粉粒体の漏れを防止する技術は、本出願人の知る限り提案されておらず、接着剤の量を多めに塗布することにより、カートンのフラップを接着して封緘を行うのが一般的である。
特許文献5に記載の封緘装置では、上述の構成により、接着剤がロールから他の箇所へ回り込むのを防止し、封緘装置の構成部品の劣化を防ぐことができるものの、使用する接着剤の粘度が低い場合には液垂れが生じてしまい、作業性を低下させる要因となっていた。
しかしながら、特許文献6に記載の封緘装置では、接着剤を部分的に塗布することによってカートンを部分的に接着する構成であり、フラップの接着部全体に接着剤を塗布できる構成ではない。
また、粘度の高い接着剤を用いることによって接着剤の塗布厚を大きくする方法を試みたところ、結局、多量の接着剤の塗布が必要となり、フラップを折り畳んで貼り合わせる際、上述と同様に接着剤がフラップ間の接合部からはみ出し、折込ガイドや圧着ベルトに接着剤が付着してラインを汚してしまうという不具合が生じた。
また、カートンのフラップの接合に用いる接着剤は、低粘度でフラップ全面に広がりやすく、且つ、紙に浸透しやすいものが好ましいため、単に接着剤の量を多くする方法では上述のような不具合を生じ、問題解決には至らなかった。
本発明は上記知見に基づきなされたものであり、以下の発明を含むものである。
本発明のカートンの封緘装置は、前記接着剤転写ロール及び/または接着剤供給ロールの表面に設けられた溝部が、複数の溝からなる構成としても良い。
本発明のカートンの封緘装置は、前記溝部をなす複数の溝が、ロール周方向に対して縦溝及び/または横溝に形成された構成としても良い。
本発明のカートンの封緘装置は、前記溝部をなす複数の溝が、前記接着剤転写ロールと接着剤供給ロールとの間で、ロール周方向に対して縦溝または横溝の何れかの溝方向で、それぞれ異なる方向で組み合わされた構成としても良い。
本発明は、上述のカートンの封緘装置を用いて接着剤を塗布することにより、角筒状胴部の少なくとも一端に開口部を有するカートンを製造する方法であって、前記角筒状胴部から延設され、各々の延設方向に沿って配された前記角筒状胴部の側面幅に対し、延設長が短寸に形成された少なくとも一対のメインフラップ及びサイドフラップを根元部で折り曲げ、且つ、前記一対のメインフラップの内の一方に切り欠き部を形成するとともに、前記一対のサイドフラップの各々に凹状のエンボス部を形成し、前記一対のサイドフラップに対して、前記一対のメインフラップの一方を折り重ねて接着剤で接合し、該折り重ねて接合した一対のサイドフラップ及び一方のメインフラップに対して、前記一対のメインフラップの他方を折り重ねるとともに、前記一方のメインフラップに形成した切り欠き部と、前記サイドフラップに形成したエンボス部とを互いに対応した位置で重ね合わせて接着剤で接合することにより、前記開口部を封緘し、且つ、前記一対のサイドフラップ及び一方のメインフラップに対して前記一対のメインフラップの他方が重ねられた、前記切り欠き部と前記エンボス部との接合部の接着剤の量を、他の箇所よりも増量して塗布することを特徴とするカートンの製造方法を提供する。
本発明のカートンの製造方法は、前記一対のメインフラップ及びサイドフラップへの接着剤の塗布は、前記接着剤供給ロールから前記接着剤転写ロールに接着剤を供給し、前記接着剤転写ロールでカートンを押圧しながら、前記接着剤転写ロールの表面に付着した接着剤を、前記一対のメインフラップ及びサイドフラップに転写して行う方法としても良い。
また、本発明のカートンの製造方法によれば、上述の構成により、カートンの開口部を確実に封緘することができ、製造工程や流通過程でのカートンの変形に起因する粉粒体の漏れを低減することができるとともに、工程における接着剤の垂れや飛散等が無く、工程設備等への接着剤の付着を防ぐことが可能となるため、工程設備の清掃作業性が向上する。
また、上記封緘装置又は製造方法を用いて、角筒状胴部の少なくとも一端に開口部を有するカートンを製造し、切り欠き部とエンボス部との接合部への接着剤の塗布量が他の箇所よりも増量することにより、メインフラップ及びサイドフラップの延設長を、角筒状胴部の側面に対して短寸に形成してカートン材料を低減しながらも、確実に開口部を封緘することができ、製造工程や流通過程でのカートンの変形に起因する粉粒体の漏れを低減することができる。従って、メインフラップ及びサイドフラップの接合部に僅かな隙間が生じた場合でも、接着剤が埋め込まれることによって隙間を塞ぐことができる。
図1〜3は、本実施形態のカートンを説明する図であり、このカートン1は、角筒状に形成された胴部2の一端に開口部3を有し、胴部2から延設されて根元部31a、31b、32a、32bで折り曲げられることにより開口部3を封緘する一対のメインフラップ4及びサイドフラップ51、52を有し、該一対のメインフラップ4及びサイドフラップ51、52の延設長が、胴部2の側面21、22の内、メインフラップ4は、該メインフラップ4の折曲げ(延設)方向に沿って配された側面22の幅W2よりも短寸に形成され、サイドフラップ51、52は、該サイドフラップ51、52の延設方向に沿って配された側面21の幅W1よりも短寸に形成されており、一対のサイドフラップ51、52に対して、一対のメインフラップ4の第1フラップ41(一方のフラップ)が折り重ねられて接着剤で接合され、折り重ねられて接合された一対のサイドフラップ51、52及び第1フラップ41に対して、一対のメインフラップ4の第2フラップ42(他方のフラップ)が折り重ねられて接着剤で接合され、開口部3が封緘されて概略構成されている。また、本実施形態のカートン1では、一対のメインフラップ4の第1フラップ41に切り欠き部41a、41bが形成されるとともに、一対のサイドフラップ51、52の各々に凹状のエンボス部51b、52bが形成され、第1フラップ41に形成された切り欠き部41a、41bと、サイドフラップ51、52に形成されたエンボス部51b、52bとが互いに対応した位置で重ねられて接合され、各々の切り欠き部とエンボス部との接合部6への接着剤の塗布量が、他の接着箇所よりも増量された構成とされている。
また、図1〜3に示す例では、説明上、封緘される開口部3が各図において上側に配した図示となっているが、本発明のカートンを使用する際は、主として開口部3を底部とした箱状容器として用いられる。
カートンの材質としては、例えば、紙単体、又は紙とプラスチックとが複合加工された材料の他、プラスチック単体を用いることもできる。具体的には、紙素材としては、板紙を目的に応じて貼り合わせたものが挙げられ、プラスチック素材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を積層したものが挙げられる。
胴部2は、一端側に開口部3を有し、また、他端側には、カートン1に収容される内容物を取り出すための取り出し開口部7が設けられている。
胴部2の一端側、つまり開口部3側の根元部31a、31bからは一対のメインフラップ4が延設されており、根元部32a、32bからは一対のサイドフラップ51、52が延設されている。
開口部3は、メインフラップ4及びサイドフラップ51、52によって封緘されることにより、カートン1の底部となるため、カートン1に内容物を収容して使用する際は、図示例とは異なり、開口部3側が下方を向くようにして用いられる。
メインフラップ4をなす第1フラップ41及び第2フラップ42は、根元部31a、31bからの延設長が、側面22の幅W2よりも短寸に形成されており、図示例では2/3程度の寸法となっている。
第1フラップ41の先端41c両側には、平面視段差形状の切り欠き部41a、41bが形成されている。
第2フラップ42は、図1に示す例では、根元部31b付近における幅が、胴部2の側面21と略同寸となっており、先端42aへ向かうに従って若干縮寸するように形成されている。
サイドフラップ51、52は、根元部32a、32bからの延設長が、側面21の幅W1よりも短寸に形成されており、図示例ではそれぞれ1/3程度の寸法となっている。
サイドフラップ51、52には、表面51a、52a側から見て凹状に形成されたエンボス部51b、52bが設けられている。
また、図示例のサイドフラップ51、52は、根元部32a、32b付近における幅が、胴部2の側面22と略同寸となっており、先端51c、52cへ向かうに従って若干縮寸するように形成されている。
具体的には、根元部32a、32bから、胴部2と略垂直になるように折り曲げられたサイドフラップ51、52に対して、根元部31aで折り曲げられた第1フラップ41が重ねられて接着剤で接合され、これに根元部31bで折り曲げられた第2フラップ42が重ねられて接合されることにより、図3に示すような封緘状態のカートンとされる。
この際、サイドフラップ51、52の各々に形成されたエンボス部51b、52bと、第1フラップ41に形成された切り欠き部41a、41bとが互いに対応した位置で重ね合わせられて接合され、この接合部6には、接着剤が他の接着箇所よりも増量されて塗布されている。
以下、本実施形態のカートンの製造方法について、図1〜6を参照しながら説明する。
本実施形態のカートンの製造方法は、角筒状の胴部2から延設され、胴部2の側面21、22の内、側面22の幅W2に対して延設長が短寸に形成された一対のメインフラップ4を根元部31a、31bで折り曲げ、側面21の幅W1に対して延設長が短寸に形成されたサイドフラップ51、52を根元部32a、32bで折り曲げ、サイドフラップ51、52に対して第1フラップ41を折り重ねて接着剤で接合し、これに第2フラップ42を折り重ねて接着剤で接合することにより、開口部3を封緘する方法で概略構成されている。
以下に、本実施形態のカートンの封緘装置について、主に図1〜6を参照しながら説明する。
本実施形態のカートンの封緘装置8は、図4に示すように、表面82aに付着した接着剤9を転写する接着剤転写ロール82と、該接着剤転写ロール82に対して、回転しながら接着剤9を供給する接着剤供給ロール81とからなり、それぞれのロールが平行且つ水平に配されて概略構成されている。また、接着剤供給ロール81の略上方には、接着剤9を図示略のタンクから導くためのノズル85が配されており、図示例では、接着剤供給ロール81と接着剤転写ロール82とが接する位置へ向けて、接着剤9を供給するようになっている。また、図示例では、接着剤供給ロール81を接着剤転写ロール82よりも小径に構成しており、両ロールを平行に配し、且つ、各々の回転軸が水平となるように配している。
また、図4に示す例の封緘装置8は、接着剤転写ロール82の表面82aに溝部84が設けられているとともに、接着剤供給ロール81の表面81aに溝部83が設けられており、各ロールに設けられた溝部83、84が、回転時に各ロール間で同期するように構成されている。図示例では、接着剤供給ロール81が2回転するのと共に、接着剤転写ロール82が1回転するように構成されている。また、封緘装置8は、接着剤転写ロール82の表面82aに設けられた溝部84、及び接着剤供給ロール81の表面81aに設けられた溝部83が、複数の溝(図3の符号83a、84a)からなり、図示例では、接着剤供給ロール81に設けられた溝部83をなす複数の短冊状の溝83aが、ロール軸方向に対して垂直に形成され、接着剤転写ロール82に設けられた溝部84をなす複数の短冊状の溝84aが、ロール軸方向に対して平行に形成されている。これにより、接着剤供給ロール81と接着剤転写ロール82との間で、溝部83、84を構成する複数の溝83a、84aが、ロール周方向に対して、それぞれ異なる方向で組み合わされた構成としている。
図5に示すように、まず、カートン10のメインフラップ4をなす第1フラップ41及び第2フラップ42を、カートン10の外側へ向けるようにして折り曲げ、また、サイドフラップ51、52を、カートン10の開口部3を覆うようにして折り曲げた状態とする。
そして、図3に示すように、サイドフラップ51、52に第1フラップ41を重ね合わせて接合し、これに第2フラップ42を重ね合わせて接合することにより、一端側の開口部が封緘された、本発明のカートンが得られる。
また、図示例では、各フラップを折り重ねて接合した際、接着剤9が多量に塗布されたC領域及び領域が、サイドフラップ51、52の各々に形成されたエンボス部5aと、第1フラップ41に形成された切り欠き部41a、41bとの接合部6の位置に重なるようにして配している。
これにより、接合部6における接着剤9の塗布量が増大され、接合部6に僅かな隙間が生じた場合でも、接着剤9が埋め込まれることによって隙間を塞ぐことができるため、フラップ間の接着強度を向上させ、確実に開口部3を封緘することが可能となる。
また、表面82aに溝部84が設けられた接着剤転写ロール82を用い、溝部84に貯留された接着剤9を各フラップに転写することにより、接着剤の塗布量の部分的な増量を行う構成としているので、接着剤が飛散せず、工程設備等への接着剤を防ぐことが可能となる。
このような構成とすることにより、両ロールに設けられる溝部の溝形成方向を同一方向とした場合に比べ、接着剤供給ロール81側の溝部83から接着剤転写ロール82側の溝部84への接着剤9の移動がスムーズになるとともに、溝部84から接着剤9が垂れるのを防止することできる。これにより、上述したような、各フラップの、接合部6として重なる位置への接着剤9の塗布量を確実に増量することが可能となる。
従って、フラップ間の接着強度が一層向上し、開口部3を一層確実に封緘することができ、カートンの製造品質が向上するとともに、工程設備等を汚すことが無いため、清掃作業性や生産性を向上させることができる。
カートンとして、図1〜3に示すような、市販の洗濯洗剤(商品名:ブルーダイヤ、ライオン株式会社製)に用いられている紙素材のカートンを使用して、各実施例及び比較例の試験を行った。
図4に示すような、接着剤供給ロール81及び接着剤転写ロール82を備えた封緘装置を使用して、各実施例及び比較例の試験を行った。
封緘装置の各ロールは、以下に示すような仕様とした。なお、比較例においては、ロール径等の仕様はそのままとして、ロール表面に溝部を形成しないロールを用いて試験を行った。
(1)ロール径:φ72.78mm
(2)接着剤供給設定量(塗布厚設定値):70μm、110μm(接着剤転写ロールへのカートン圧着力が異なる場合)
(3)溝部のサイズ及び溝方向:ロール周方向において、縦11mm×横8mmの×深さ0.5mmの縦溝を2個、平行に形成し、溝間距離を2mmとした(実施例1、2のみ)。
(1)ロール径:457.2φ
(2)接着剤転写写設定量(塗布厚設定値):70μm、110μm
(3)溝部のサイズ及び溝方向:ロール周方向において、縦2.8mm×横20mmの×深さ0.7mmの横溝を3個、平行に形成し、溝間距離を1mm(2箇所)とした(実施例1、2のみ)。
接着剤(糊)として、以下のものを使用した。
(1)材質:酢ビエマルジョン(セメダイン株式会社製、EMシリーズ)
(2)粘度:200〜10000mPa・S(500〜8000 mPa・S(30℃))
上述のような封緘装置を用い、表1に示す各実施例及び比較例の条件で、カートンの封緘処理を行い、封緘装置について「ロール接着剤垂れ」、「接着剤はみ出し」の評価確認を行った。
次いで、完成したカートンの外観を目視して接着性の確認を行うとともに、粉末洗剤(商品名:ブルーダイヤ、ライオン株式会社製)を充填し、粉漏れの有無の確認を行った。
以下に、各項目の評価基準を示す。
(1)○:接着剤供給ロール及び接着剤転写ロールの何れも接着剤垂れが生じなかった。
(2)△:上記ロールの何れかから接着剤垂れが生じたものの、問題の無いレベルだった。
(3)×:上記ロールの何れかから接着剤垂れが生じ、工程に不具合が確認された。
(1)○:上記ロールの何れも接着剤はみ出しが生じなかった。
(2)△:上記ロールの何れかから接着剤がはみ出したものの、問題の無いレベルだった。
(3)×:上記ロールの何れかから接着剤がはみ出し、工程に不具合が確認された。
(1)○:カートンの各フラップが、接着剤増量部分も含めて確実に接着されていた。
(2)△:カートンの各フラップが、特に不具合の無い状態で接着されていた。
(3)×:カートンの各フラップの、何れかの接着箇所において不具合が生じた。
(1)○:カートンからの粉漏れが全く生じなかった。
(2)△:カートンからの粉漏れが若干生じた。
(3)×:カートンからの粉漏れが多量に発生した。
表1に示すように、本発明の封緘装置を用い、本発明のカートンの製造方法で、本発明のカートン(実施例1、2)を作成した場合は、封緘装置において「ロール接着剤垂れ」や「接着剤はみ出し」が生じず、カートンの各フラップ接合部の接着性に優れ、カートンからの内容物(洗濯洗剤)の粉漏れも生じなかった。
また、比較例3では、カートンからの粉漏れは発生しなかったものの、接着剤のはみ出しが発生し、製造ラインを汚してしまう結果となった。
また、本実施例(実施例1、2)の封緘装置では、接着剤のはみ出しやロール上の接着剤垂れも無いため、封緘装置をはじめとする包装設備を汚すことが無く清掃作業性が向上する。
また、各ロール表面に設けられる溝部は、一本の溝から構成するのではなく、複数本の溝からなる溝部として構成することにより、接着剤転移ロール表面の溝部内に供給された接着剤が凹状に目減りすることが無く、溝部内において所定の接着剤量を確保することができるため、特定部位への接着剤の塗布効率向上が図れることが明らかとなった。
なお、接着剤供給ロール及び接着剤転写ロールの内、一方のロール表面にのみ溝部を設けた場合には、フラップ接合部への接着剤塗布量を増量することが困難であり、充分な接着状態を得ることができなかった。
Claims (6)
- 表面に付着した接着剤を転写する接着剤転写ロールと、該接着剤転写ロールに対し、回転しながら接着剤を供給する接着剤供給ロールとからなり、それぞれのロールが平行且つ水平に配されており、
前記接着剤転写ロール及び接着剤供給ロールの各表面に溝部が設けられているとともに、前記接着剤転写ロール及び接着剤供給ロールの各表面に設けられた溝部が、各ロール間で同期することを特徴とするカートンの封緘装置。 - 前記接着剤転写ロール及び/または接着剤供給ロールの表面に設けられた溝部が、複数の溝からなることを特徴とする請求項1に記載のカートンの封緘装置。
- 前記溝部をなす複数の溝が、ロール周方向に対して縦溝及び/または横溝に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカートンの封緘装置。
- 前記溝部をなす複数の溝が、前記接着剤転写ロールと接着剤供給ロールとの間で、ロール周方向に対して縦溝または横溝の何れかの溝方向で、それぞれ異なる方向で組み合わされていることを特徴とする請求項3に記載のカートンの封緘装置。
- 請求項1〜4の何れかに記載のカートンの封緘装置を用いて接着剤を塗布することにより、角筒状胴部の少なくとも一端に開口部を有するカートンを製造する方法であって、
前記角筒状胴部から延設され、各々の延設方向に沿って配された前記角筒状胴部の側面幅に対し、延設長が短寸に形成された少なくとも一対のメインフラップ及びサイドフラップを根元部で折り曲げ、且つ、前記一対のメインフラップの内の一方に切り欠き部を形成するとともに、前記一対のサイドフラップの各々に凹状のエンボス部を形成し、
前記一対のサイドフラップに対して、前記一対のメインフラップの一方を折り重ねて接着剤で接合し、該折り重ねて接合した一対のサイドフラップ及び一方のメインフラップに対して、前記一対のメインフラップの他方を折り重ねるとともに、前記一方のメインフラップに形成した切り欠き部と、前記サイドフラップに形成したエンボス部とを互いに対応した位置で重ね合わせて接着剤で接合することにより、前記開口部を封緘し、且つ、前記一対のサイドフラップ及び一方のメインフラップに対して前記一対のメインフラップの他方が重ねられた、前記切り欠き部と前記エンボス部との接合部の接着剤の量を、他の箇所よりも増量して塗布することを特徴とするカートンの製造方法。 - 前記一対のメインフラップ及びサイドフラップへの接着剤の塗布は、前記接着剤供給ロールから前記接着剤転写ロールに接着剤を供給し、前記接着剤転写ロールでカートンを押圧しながら、前記接着剤転写ロールの表面に付着した接着剤を、前記一対のメインフラップ及びサイドフラップに転写して行うことを特徴とする請求項5に記載のカートンの製造方法。
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