JP4832743B2 - 化合物の合成方法および合成反応触媒 - Google Patents

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Description

本発明は、化合物の合成方法および合成反応触媒、詳しくは、交差カップリング反応による化合物の合成方法、および、その合成方法に用いられる合成反応触媒に関する。
交差カップリング反応は、2つの化合物を結合するための反応であり、合成反応触媒としてパラジウムが用いられるものでは、これまでに、スズキカップリング反応(Suzuki Cross−Couplings)、スティルカップリング反応(Stille Cross−Couplings)、ヘックカップリング反応(Heck Cross−Couplings)などが知られている。
例えば、スズキカップリング反応は、共存する官能基と反応せず、非対称ビフェニル化合物を合成できることや、水の存在下でも反応が進行すること、さらには、有害な副生成物の生成を低減できることなど、種々のメリットがあるため、ビフェニル骨格を有する有機化合物の合成に広く用いられており、例えば、医薬品の合成などに有効に用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
このようなスズキカップリング反応では、合成反応触媒としてのパラジウムは、通常、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなど、有機溶媒に可溶の有機金属錯体として用いられている。
特開平6−25175号公報 特表平6−508370号公報
しかし、パラジウムは、高価であるため、製造コストを低減するために、反応後に回収して、再度使用することが望まれている。
一方、実際の反応では、上記したように、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどの有機溶媒に可溶の有機金属錯体として用いられている。そのため、回収することが困難で、反応後には、そのまま廃棄されている。
本発明の目的は、交差カップリング反応において、収率よく反応させることができ、しかも、反応後に回収でき、再度使用することのできる、合成反応触媒、および、その合成反応触媒が用いられる化合物の合成方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の化合物の合成方法は、下記一般式(4)で示される、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下に、下記一般式(1)に示す化合物と、下記一般式(2)に示す化合物または下記一般式(3)に示す化合物とを、反応させることを特徴としている。
AB 1−x Pd (4)
(式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
−X (1)
(式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基を示す。)
−M (2)
(式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Mは、−B(ORa)基または−Sn(Rb)基を示し、Raは、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を示し、Rbは、アルキル基を示す。また、Raに代えて、置換基を有していてもよいアリレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環が形成されていてもよい。)
HC=CR (3)
(式中、R3,R4およびR5は、ぞれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
また、本発明の化合物の合成方法においては、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下に、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物とを反応させ、一般式(1)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Xが、ハロゲン原子であり、一般式(2)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Mが、−B(ORa)基であることが好適である。
また、本発明の化合物の合成方法においては、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物が、下記一般式(5)で示されること、とりわけ、下記一般式(6)で示されることが好適である
1−yA´1−xPd (5)
(式中、Aは、希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、A´は、アルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示し、yは、0≦y≦0.5の原子割合を示す。)
AB1−xPd (6)
(式中、Aは、Y、La、Ce、Pr、Ndから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、Mn、Fe、Co、Alから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
また、本発明は、下記一般式(4)で示され、下記一般式(1)に示す化合物と、下記一般式(2)に示す化合物または下記一般式(3)に示す化合物とを、反応させるために用いられる、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物からなる合成反応触媒を含んでいる。
AB 1−x Pd (4)
(式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
1−X (1)
(式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基を示す。)
2−M (2)
(式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Mは、−B(ORa)2基または−Sn(Rb)3基を示し、Raは、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を示し、Rbは、アルキル基を示す。また、Raに代えて、置換基を有していてもよいアリーレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環が形成されていてもよい。)
3HC=CR45 (3)
(式中、R3,R4およびR5は、ぞれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
本発明の合成反応触媒は、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物とを反応させるために用いられ、一般式(1)の式中、R1が、置換基を有していてもよいアリール基で、Xが、ハロゲン原子であり、一般式(2)の式中、R2が、置換基を有していてもよいアリール基で、Mが、−B(ORa)2基であるものに、好適に用いられる。
また、本発明の合成反応触媒は、下記一般式(5)で示されること、とりわけ、下記一般式(6)で示されることが好適である
1−yA´1−xPd (5)
(式中、Aは、希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、A´は、アルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示し、yは、0≦y≦0.5の原子割合を示す。)
AB1−xPd (6)
(式中、Aは、Y、La、Ce、Pr、Ndから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、Mn、Fe、Co、Alから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
本発明の化合物の合成方法では、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下において、交差カップリングにより化合物を収率よく合成することができる。また、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物を、反応後に回収でき、再度使用することができる。そのため、製造コストを低減することができる。
本発明の合成反応触媒は、交差カップリングにおける合成反応触媒として、有効に用いることができる。また、交差カップリングにおいて、収率よく反応させることができ、しかも、反応後に回収でき、再度使用することができる。そのため、製造コストを低減することができる。
本発明の合成反応触媒は、パラジウム(Pd)を含むペロブスカイト型複合酸化物からなる。
本発明において、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物は、一般式ABO3で表されるペロブスカイト型構造を有する複合酸化物である、ペロブスカイト型複合酸化物に、パラジウムが含まれていれば、特に制限されることなく、用いることができる。
このようなパラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物は、例えば、パラジウムがペロブスカイト型複合酸化物の構成元素となるように、パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物や、例えば、パラジウムがペロブスカイト型複合酸化物に後から担持される、パラジウムを担持するペロブスカイト型複合酸化物などが挙げられる。
パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物は、例えば、下記一般式(4)で示される。
AB1-xPdx3 (4)
(式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
一般式(4)において、Aで示される希土類元素としては、例えば、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、La(ランタン)、Ce(セリウム)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)、Pm(プロメチウム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユーロピウム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)、Lu(ルテチウム)が挙げられる。好ましくは、Y、La、Ce、Pr、Ndが挙げられる。
これら希土類元素は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
また、一般式(4)において、Aで示されるアルカリ土類金属としては、例えば、Be(ベリリウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)、Ra(ラジウム)などが挙げられる。
これらアルカリ土類金属は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
一般式(4)において、Aでは、希土類元素に対する、アルカリ土類金属の原子割合が、0.5以下であることが好ましく、さらには、希土類元素を単独で用いることが好ましい。
また、一般式(4)において、Bで示される希土類元素およびPdを除く遷移元素としては、例えば、周期律表(IUPAC、1990年)において、原子番号22(Ti)〜原子番号30(Zn)、原子番号40(Zr)〜原子番号48(Cd)、および、原子番号72(Hf)〜原子番号80(Hg)の各元素(Pdを除く)が挙げられる。
Bで示される希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlとして、好ましくは、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)およびAl(アルミニウム)が挙げられ、さらに好ましくは、Mn、Fe、Co、Alが挙げられる。
このような、パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物は、特に制限されることなく、複合酸化物を調製するための適宜の方法、例えば、共沈法、クエン酸錯体法、アルコキシド法などによって、製造することができる。
共沈法では、例えば、上記した各元素の塩を所定の化学量論比で含む混合塩水溶液を調製し、この混合塩水溶液に中和剤を加え、および/または、中和剤にこの混合塩水溶液を加えて共沈させた後、得られた共沈物を乾燥後、熱処理する。
各元素の塩としては、例えば、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、りん酸塩などの無機塩、例えば、酢酸塩、しゅう酸塩などの有機酸塩などが挙げられる。また、混合塩水溶液は、例えば、各元素の塩を、所定の化学量論比となるような割合で水に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。
その後、この混合塩水溶液に、中和剤を加えて共沈させる。あるいは余剰の中和剤を含む水溶液に混合塩水溶液を徐々に滴下することにより、同様に共沈物を得ることができる。中和剤としては、例えば、アンモニア、例えば、トリエチルアミン、ピリジンなどのアミン類などの有機塩基、例えば、カセイソーダ、カセイカリ、炭酸カリ、炭酸アンモンなどの無機塩基が挙げられる。なお、中和剤は、その中和剤を加えた後の溶液のpHが、6〜14、より好ましくは、8〜12程度となるように加える。
そして、得られた共沈物を、必要により水洗し、例えば、真空乾燥や通風乾燥などにより乾燥させた後、例えば、約400〜1000℃、好ましくは、約600〜950℃で熱処理することにより、ペロブスカイト型複合酸化物を得ることができる。
また、クエン酸錯体法では、例えば、クエン酸と上記した各元素の塩とを、上記した各元素の塩が所定の化学量論比となるように含まれるクエン酸混合塩水溶液を調製し、このクエン酸混合塩水溶液を乾固させて、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させた後、得られたクエン酸錯体を仮焼成後、熱処理する。
各元素の塩としては、上記と同様の塩が挙げられ、また、クエン酸混合塩水溶液は、例えば、上記と同様に混合塩水溶液を調製して、その混合塩水溶液に、クエン酸の水溶液を加えることにより、調製することができる。
その後、このクエン酸混合塩水溶液を乾固させて、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させる。乾固は、形成されるクエン酸錯体が分解しない温度、例えば、室温〜150℃程度で、速やかに水分を除去する。これによって、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させることができる。
そして、形成されたクエン酸錯体を仮焼成後、熱処理する。仮焼成は、例えば、真空または不活性雰囲気下において250℃以上で加熱すればよい。その後、例えば、約400〜1000℃、好ましくは、約600〜950℃で熱処理することにより、ペロブスカイト型複合酸化物を得ることができる。
また、アルコキシド法では、例えば、Pdを含む貴金属を除く上記した各元素のアルコキシドを、上記した化学量論比で含む混合アルコキシド溶液を調製し、この混合アルコキシド溶液に、Pdを含む貴金属の塩を含む水溶液を加えて加水分解により沈殿させた後、得られた沈殿物を乾燥後、熱処理する。
各元素のアルコキシドとしては、例えば、各元素と、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなどのアルコキシとから形成されるアルコラートや、下記一般式(7)で示される各元素のアルコキシアルコラートなどが挙げられる。
E[OCH(R6)−(CH2i−OR7]j (7)
(式中、Eは、各元素を示し、R6は、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R7は、炭素数1〜4のアルキル基を示し、iは、1〜3の整数、jは、2〜3の整数を示す。)
アルコキシアルコラートは、より具体的には、例えば、メトキシエチレート、メトキシプロピレート、メトキシブチレート、エトキシエチレート、エトキシプロピレート、プロポキシエチレート、ブトキシエチレートなどが挙げられる。
そして、混合アルコキシド溶液は、例えば、各元素のアルコキシドを、上記した化学量論比となるように有機溶媒に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。
有機溶媒としては、各元素のアルコキシドを溶解できれば、特に制限されないが、例えば、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、エステル類などが用いられる。好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられる。
その後、この混合アルコキシド溶液に、所定の化学量論比でPdを含む貴金属の塩を含む水溶液を加えて沈殿させる。Pdを含む貴金属の塩を含む水溶液としては、例えば、硝酸塩水溶液、塩化物水溶液、ヘキサアンミン塩化物水溶液、ジニトロジアンミン硝酸水溶液、ヘキサクロロ酸水和物、シアン化カリウム塩などが挙げられる。
そして、得られた沈殿物を、例えば、真空乾燥や通風乾燥などにより乾燥させた後、例えば、約400〜1000℃、好ましくは、約500〜850℃で熱処理することにより、ペロブスカイト型複合酸化物を得ることができる。
また、このようなアルコキシド法においては、例えば、上記した混合アルコキシド溶液に、Pdを含む貴金属の有機金属塩を含む溶液を混合して、均一混合溶液を調製し、これに水を加えて沈殿させた後、得られた沈殿物を乾燥後、熱処理することにより調製することもできる。
Pdを含む貴金属の有機金属塩としては、例えば、酢酸塩、プロピオン酸塩などから形成されるPdを含む貴金属のカルボン酸塩、例えば、下記一般式(8)または下記一般式(9)に示されるジケトン化合物から形成されるPdを含む貴金属のジケトン錯体などの、Pdを含む貴金属の金属キレート錯体などが挙げられる。
8COCHR10COR9 (8)
(式中、R8は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフルオロアルキル基またはアリール基、R9は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフルオロアルキル基、アリール基または炭素数1〜4のアルキルオキシ基、R10は、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
CH3CH(COR112 (9)
(式中、R11は、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
上記一般式(8)および上記一般式(9)中、R8、R9、R10およびR11の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルなどが挙げられる。また、R8およびR9の炭素数1〜4のフルオロアルキル基としては、例えば、トリフルオロメチルなどが挙げられる。また、R8およびR9のアリール基としては、例えば、フェニルが挙げられる。また、R9の炭素数1〜4のアルキルオキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシなどが挙げられる。
ジケトン化合物は、より具体的には、例えば、2,4−ペンタンジオン、2,4−ヘキサンジオン、2,2−ジメチル−3,5−ヘキサンジオン、1−フェニル−1,3−ブタンジオン、1−トリフルオロメチル−1,3−ブタンジオン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン、ジピバロイルメタン、メチルアセトアセテート、エチルアセトアセテート、t−ブチルアセトアセテートなどが挙げられる。
また、Pdを含む貴金属の有機金属塩を含む溶液は、例えば、Pdを含む貴金属の有機金属塩を、上記した化学量論比となるように有機溶媒に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。有機溶媒としては、上記した有機溶媒が挙げられる。
その後、このようにして調製されたPdを含む貴金属の有機金属塩を含む溶液を、上記した混合アルコキシド溶液に混合して、均一混合溶液を調製した後、これに水を加えて沈殿させる。そして、得られた沈殿物を、例えば、真空乾燥や通風乾燥などにより乾燥させた後、例えば、約400〜1000℃、好ましくは、約500〜850℃で熱処理することにより、ペロブスカイト型複合酸化物を得ることができる。
また、パラジウムを担持するペロブスカイト型複合酸化物は、例えば、下記一般式(10)のペロブスカイト型複合酸化物に、Pdが担持されているものが挙げられる。
ABO3 (10)
(式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示す。)
一般式(10)において、Aで示される希土類元素およびアルカリ土類金属、Bで示される希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlは、上記と同様のものが挙げられる。
また、このようなペロブスカイト型複合酸化物は、上記の方法に準じて、複合酸化物を調製するための適宜の方法、例えば、共沈法、クエン酸錯体法、アルコキシド法などによって、製造することができる。なお、アルコキシド法による場合には、混合アルコキシド溶液に水を加えて加水分解すればよい。
また、得られたペロブスカイト型複合酸化物にパラジウムを担持するには、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。例えば、パラジウムを含む塩の溶液を調製し、この含塩溶液をペロブスカイト型複合酸化物に含浸させた後、焼成すればよい。ペロブスカイト型複合酸化物に対するパラジウムの担持量は、例えば、ペロブスカイト型複合酸化物100重量部に対して、20重量部以下、好ましくは、0.5〜5重量部である。
なお、本発明の合成反応触媒としては、上記したペロブスカイト型複合酸化物のうち、パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物が、好ましく用いられる。
また、パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物においては、さらに、下記一般式(5)で示されるもの、とりわけ、下記一般式(6)で示されるものが、好ましく用いられる。
1-yA´y1-xPdx3 (5)
(式中、Aは、希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、A´は、アルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示し、yは、0≦y≦0.5の原子割合を示す。)
AB1-xPdx3 (6)
(式中、Aは、Y、La、Ce、Pr、Ndから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、Mn、Fe、Co、Alから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
このような、パラジウムを組成として含有するペロブスカイト型複合酸化物としては、より具体的には、例えば、La1.00Fe0.57Co0.38Pd0.053、La0.9Ce0.1Fe0.57Co0.38Pd0.053、La1.00Fe0.95Pd0.053、La1.00Co0.95Pd0.053、La0.9Ce0.1Al0.95Pd0.053、La1.00Fe0.57Mn0.38Pd0.053、La1.00Mn0.95Pd0.053が挙げられる。
そして、本発明の合成反応触媒は、下記一般式(1)に示す化合物と、下記一般式(2)または下記一般式(3)に示す化合物と、の反応に用いられる。
1−X (1)
(式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基を示す。)
2−M (2)
(式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Mは、−B(ORa)2基または−Sn(Rb)3基を示し、Raは、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を示し、Rbは、アルキル基を示す。また、Raに代えて、置換基を有していてもよいアリーレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環が形成されていてもよい。)
3HC=CR45 (3)
(式中、R3,R4およびR5は、ぞれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
一般式(1)のR1、一般式(2)のR2、および、一般式(3)のR3、R4およびR5で示される置換基を有していてもよいアリール基のアリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ビフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アズレニルなどの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。
また、アリール基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基、例えば、ビニル、1−メチルビニル、1−プロペニル、アリルなどの炭素数2〜4のアレニル基、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−プロパルギル基などの炭素数2〜4のアルキニル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などの炭素数3〜6のシクロアルキル基、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル基などの炭素数5〜7のシクロアルケニル基、例えば、ベンジル、α−メチルベンジル、フェネチル基などの炭素数7〜11のアラルキル基、フェニル基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、iso−ブチリル基などの炭素数1〜6のアルカノイル基、ベンゾイル基、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、n−ブチリルオキシ、iso−ブチリルオキシ基などの炭素数1〜6のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、カルボキシル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、iso−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル基などの炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、例えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−ブチルカルバモイルなどのN−モノ−C1-4アルキルカルバモイル基など、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイルなどのN,N−ジ−C1-4アルキルカルバモイル基、例えば、1−アチリジニルカルボニル、1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、N−メチルピペラジニルカルボニル、モルホリノカルボニル基などの環状アミノカルボニル、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、例えば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルなどのモノ−、ジ−、またはトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル基、オキソ基、アミジノ基、イミノ基、アミノ基、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどのモノ−C1-4アルキルアミノ基、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−C1-4アルキルアミノ基、例えば、アチリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、ジヒドロピリジル、ピリジル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペラジニル基などの炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などから選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい、3〜6員の環状アミノ基、例えば、ホルムアミド、アセタミド、トリフルオロアセタミド、プロピオニルアミド、ブチリルアミド、イソブチリルアミドなどの炭素数1〜6のアルカノイルアミド基など、ベンズアミド基、カルバモイルアミノ基、例えば、N−メチルカルバモイルアミノ、N−エチルカルバモイルアミノ、N−プロピルカルバモイルアミノ、N−イソプロピルカルバモイルアミノ、N−ブチルカルバモイルアミノなどのN−C1-4アルキルカルバモイルアミノ基など、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルアミノ、N,N−ジエチルカルバモイルアミノ、N,N−ジプロピルカルバモイルアミノ、N,N−ジブチルカルバモイルアミノなどのN,N−ジ−C1-4アルキルカルバモイルアミノ基、例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ基などの炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基、ヒドロキシ基、エポキシ基(−O−)、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、スルホ基、スルフィノ基、ホスホノ基、スルファモイル基、例えば、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピルスルファモイル、N−ブチルスルファモイルなどの炭素数1〜6のモノアルキルスルファモイル基など、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N,N−ジブチルスルファモイルなどのジ−C1-4アルキルスルファモイル基、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ基などの炭素数1〜6のアルキルチオ基、フェニルチオ基、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル基などの炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニル基などの炭素数1〜6のアルキルスルホニル基、およびフェニルスルホニル基などが挙げられる。上記の基は、これらの置換基で、1〜5個置換されていてもよい。
一般式(1)のR1、および、一般式(2)のR2で示される置換基を有していてもよい複素環基の複素環基としては、例えば、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、2−または3−ピロニル、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または5−オキサゾリル、2−、4−または5−チアゾリル、3−、4−、または5−ピラゾリル、2−、4−または、5−イミダゾリル、3−、4−または5−イソオキサゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリル、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリル)、1,3,4−オキサジアゾリル、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル)、1,3,4−チアジアゾリル、4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル)、1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリルなどの炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などから選ばれたヘテロ原子を1〜4個含む5員環基、例えば、N−オキシド−2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または5−ピリミジニル、N−オキシド−2−、4−または5−ピリミジニル、チオモルホリニル、モルホリニル、オキソイミダジニル、ジオキソトリアジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピラニル、チオピラニル、1,4−オキサジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアジニル、ピペラジニル、トリアジニル、オキソトリアジニル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−ピリダジニルなどの炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などから選ばれたヘテロ原子を1〜4個含む6員環基、例えば、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル、トリアゾロ[4,5−b]ピリダジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、インドリジニル、キノリジニル、1,8−ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナントリジニル、クロマニル、ベンゾオキサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などから選ばれたヘテロ原子を1〜4個含む2環性または3環性縮合環基などの炭素原子以外に、例えば、酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜4個含む5〜8員環またはその縮合環などが挙げられる。
また、複素環基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、上記と同様の置換基が挙げられる。上記の基は、これら置換基で、複素環基に1〜5個置換されていてもよい。
一般式(1)のR1および一般式(2)のR2で示される置換基を有していてもよいアルケニル基のアルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプチニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニルなどの炭素数2〜18のアルケニル基が挙げられる。
また、アルケニル基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、上記と同様の置換基が挙げられる。これら置換基は、複素環基に1〜5個置換されていてもよい。
一般式(2)のRaで示される置換基を有していてもよいアルキル基のアルキル基、Rbで示されるアルキル基、一般式(3)のR3、R4およびR5で示される置換基を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、iso−ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどの炭素数1〜18のアルキル基が挙げられる。
また、アルキル基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、上記と同様の置換基が挙げられる。これら置換基は、複素環基に1〜5個置換されていてもよい。
また、一般式(2)において、Raに代替して、−OBO−の結合手となり、−OBO−を含む環を形成するための、置換基を有していてもよいアリーレン基としては、例えば、フェニレン、トリレン、キシリレン、ナフチレンなどの炭素数6〜10のアリーレン基が挙げられる。
また、アリーレン基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、上記と同様の置換基が挙げられる。これら置換基は、複素環基に1〜5個置換されていてもよい。
また、一般式(2)において、Raに代替して、−OBO−の結合手となり、−OBO−を含む環を形成するための、置換基を有していてもよいアルキレン基のアルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、iso−プロピレン、n−ブチレン、iso−ブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、ペンチレン、iso−ペンチレン、sec−ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、2−エチルヘキシレン、ノニレン、デシレン、イソデシレン、ドデシレン、テトラデシレン、ヘキサデシレン、オクタデシレンなどの炭素数1〜18のアルキレン基が挙げられる。
また、アルキレン基の置換基としては、特に制限されず、炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基など、その目的および用途に対応する置換基が、適宜挙げられる。例えば、上記と同様の置換基が挙げられる。これら置換基は、複素環基に1〜5個置換されていてもよい。
また、Raに代えて、上記したアリーレン基または上記したアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環を形成する場合には、上記した一般式(2)は、下記一般式(11)となる。
Figure 0004832743
(式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Raは、置換基を有していてもよいアリーレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を示す。)
より具体的には、置換基を有していてもよいアリーレン基が、例えば、フェニレンである場合には、下記一般式(12)となり、置換基を有していてもよいアルキレン基が、例えば、1,1,2,2、−テトラメチルエチレンである場合には、下記一般式(13)となる。
Figure 0004832743
Figure 0004832743
一般式(1)のXで示されるハロゲン原子としては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。
一般式(3)のR3、R4およびR5で示されるカルボン酸誘導体としては、例えば、メトキシカルボニル(−COOMe)、エトキシカルボニル(−COOEt)、tブトキシカルボニル(−COOtBu)などのアルコキシカルボニル基が挙げられる。
一般式(3)において、このようなカルボン酸誘導体の、より具体的な化合物としては、例えば、表1に示すものが挙げられる。
Figure 0004832743
一般式(3)のR3、R4およびR5で示される酸アミド誘導体としては、例えば、カルバモイル(−CONH2)基、例えば、N−メチルカルバモイル(−CONHMe)、N,N−ジメチルカルバモイル(−CONH(Me)2)などのN−モノまたはN,N−ジアルキルカルバモイル基が挙げられる。
一般式(3)において、このような酸アミド誘導体の、より具体的な化合物としては、例えば、表2に示すものが挙げられる。
Figure 0004832743
また、一般式(3)において、R3、R4またはR5がシアノ基である、より具体的な化合物としては、例えば、表3に示すものが挙げられる。
Figure 0004832743
そして、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物との反応では、下記一般式(14)に示す化合物が生成する。
1−R2 (14)
(式中、R1およびR2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示す。)
なお、一般式(14)において、R1およびR2で示される、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基は、上記と同意義を示す。
上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物との反応において、上記一般式(2)のMが、−B(ORa)2基である場合には、本発明の化合物の合成方法は、スズキカップリング反応(Suzuki Cross−Couplings)として、下記反応式(15)により与えられる。
Figure 0004832743
また、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物との反応において、上記一般式(2)のMが、−Sn(Rb)3基である場合には、本発明の化合物の合成方法は、スティルカップリング反応(Stille Cross−Couplings)として、下記反応式(16)により与えられる。
Figure 0004832743
また、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(3)に示す化合物との反応では、下記一般式(17)に示す化合物が生成する。
13C=CR54 (17)
(式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、R3、R4およびR5は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
なお、一般式(17)において、R1で示される、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基、および、R3、R4およびR5で示される、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基は、上記と同意義を示す。
本発明の化合物の合成方法において、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(3)に示す化合物との反応は、ヘックカップリング反応(Heck Cross−Couplings)として、下記反応式(18)により与えられる。
Figure 0004832743
そして、上記反応式(15)、上記反応式(16)および上記反応式(18)では、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物または上記一般式(3)に示す化合物とを、上記した本発明の合成反応触媒であるパラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物、および、塩基の存在下により反応させる。
この反応において、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物、例えば、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸セシウム(Cs2CO3)などの炭酸塩、例えば、リン酸ナトリウム(Na3PO4)、リン酸カリウム(K3PO4)などのリン酸塩などの無機塩、例えば、トリエチルアミン類、ピリジン、モルホリン、キノリン、ピペリジン、DBU(ジアザビシクロウンデセン)、アニリン類などの有機塩などが挙げられる。このような塩基は、単独で用いてもよく、また、2種類以上併用して用いることもできる。
また、この反応において、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物または上記一般式(3)に示す化合物との配合割合は、特に制限されないが、例えば、上記一般式(2)に示す化合物または上記一般式(3)に示す化合物を、上記一般式(1)に示す化合物に対して、0.1〜10当量、好ましくは、0.5〜2当量配合する。
また、この反応において、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物は、特に制限されないが、パラジウム含量として、例えば、0.001〜10モル%、好ましくは、0.001〜5モル%添加する。
また、この反応において、塩基は、特に制限されないが、例えば、1〜30当量、好ましくは、1〜10当量添加する。
そして、この反応は、例えば、反応圧力0〜5000KPa、好ましくは、0〜3000KPa、反応温度0〜250℃、好ましくは、0〜150℃、反応時間0.1〜72時間、好ましくは、0.5〜24時間の条件で、反応させる。
なお、この反応では、反応溶媒を用いてもよく、そのような反応溶媒として、例えば、水、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール(IPA)などのアルコール類などの水性溶媒が挙げられる。これら反応溶媒は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
また、この反応では、反応を促進するための添加剤を添加することができる。そのような添加剤として、例えば、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)などの有機アンモニウムハライドが挙げられる。なお、添加剤は、例えば、1〜200モル%添加する。
そして、この反応は、より具体的には、例えば、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物または上記一般式(3)に示す化合物とを、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物および塩基とともに、上記割合にて、反応溶媒に加え、上記反応条件にて反応させれば、上記一般式(14)または上記一般式(17)に示す化合物を得ることができる。
本発明の化合物の合成方法では、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下において、スズキカップリング反応(Suzuki Cross−Couplings)、スティルカップリング反応(Stille Cross−Couplings)またはヘックカップリング反応(Heck Cross−Couplings)により、上記一般式(14)に示す化合物または上記一般式(17)に示す化合物を、収率よく合成することができる。
また、本発明の化合物の合成方法では、このような反応において、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物は、反応終了後において、固体であり、反応混合液から、ろ過あるいはデカンテーションにより、容易に回収することができる。しかも、回収したパラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物を、この反応において、触媒活性の顕著な低下を伴なうことなく、再度使用することができる。そのため、合成反応触媒の廃棄に伴なうコストを低減することができ、その結果、製造コストを低減することができる。
そのため、本発明の化合物の合成方法は、例えば、スズキカップリング反応を工業的に用いる用途、例えば、下記のようなビフェニル骨格を有する医薬品の合成に、有効に用いることができる。
Figure 0004832743
Figure 0004832743
Figure 0004832743
Figure 0004832743
Figure 0004832743
以下に、製造例および合成例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これら製造例および合成例に何ら限定されるものではない。
1)合成反応触媒(ペロブスカイト型複合酸化物)の製造例
製造例1(La1.00Fe0.57Co0.38Pd0.053の製造)
ランタンエトキシエチレート 40.6g(0.100モル)
鉄エトキシエチレート 18.4g(0.057モル)
コバルトエトキシエチレート 9.0g(0.038モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、パラジウムアセチルアセトナート1.52g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaFeCoPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaFeCoPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて800℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Fe0.57Co0.38Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、24m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.16質量%であった。
製造例2(La0.90Ce0.10Fe0.57Co0.38Pd0.053の製造)
ランタンメトキシプロピレート 36.6g(0.090モル)
セリウムメトキシプロピレート 4.1g(0.010モル)
鉄メトキシプロピレート 18.4g(0.057モル)
コバルトメトキシプロピレート 9.0g(0.038モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、パラジウムアセチルアセトナート1.52g(0.005モル)をトルエン200mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaCeFeCoPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaCeFeCoPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて600℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La0.90Ce0.10Fe0.57Co0.38Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、37m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.16質量%であった。
製造例3(La1.00Fe0.95Pd0.053の製造)
ランタンiプロポキシエチレート 44.9g(0.100モル)
iプロポキシエチレート 34.7g(0.095モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、パラジウムアセチルアセトナート1.52g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaFePdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaFePd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて800℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Fe0.95Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、8.1m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.17質量%であった。
製造例4(La1.00Co0.95Pd0.053の製造)
ランタンメトキシエチレート 36.4g(0.100モル)
コバルトメトキシエチレート 19.9g(0.095モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、パラジウムアセチルアセトナート1.52g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaCoPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaCoPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて800℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Co0.95Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、4.8m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.15質量%であった。
製造例5(La0.90Ce0.10Al0.95Pd0.053の製造)
ランタンnブトキシド 32.2g(0.090モル)
セリウムnブトキシド 3.6g(0.010モル)
アルミニウムnブトキシド 23.4g(0.095モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、パラジウムアセチルアセトナート1.52g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaCeAlPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaCeAlPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて900℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La0.90Ce0.10Al0.95Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、7.2m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.44質量%であった。
製造例6(La1.00Fe0.57Mn0.38Pd0.053の製造)
ランタンエトキシプロピレート 44.9g(0.100モル)
鉄エトキシプロピレート 20.8g(0.057モル)
マンガンエトキシプロピレート 9.9g(0.038モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5ヘプタンジオネート)パラジウム2.37g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaFeMnPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaFeMnPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて700℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Fe0.57Mn0.38Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、14m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.17質量%であった。
製造例7(La1.00Mn0.95Pd0.053の製造)
ランタンnブトキシプロピレート 53.3g(0.100モル)
マンガンnブトキシプロピレート 30.1g(0.095モル)
を、500mL容量の丸底フラスコに加え、トルエン200mLを加えて攪拌溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。そして、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5ヘプタンジオネート)パラジウム2.37g(0.005モル)をトルエン100mLに溶解して、この溶液を、さらに丸底フラスコの混合アルコキシド溶液に加えて、LaMnPdを含む均一混合溶液を調製した。
次いで、この丸底フラスコ中に、脱イオン水200mLを約15分かけて滴下した。そうすると、加水分解により褐色の粘稠沈殿が生成した。
その後、室温下で2時間攪拌した後、減圧下でトルエンおよび水分を留去して、LaMnPd複合酸化物の前躯体を得た。次いで、この前駆体を、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて800℃で1時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Mn0.95Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、20m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.17質量%であった。
製造例8(La1.00Fe0.57Co0.38Pd0.053の製造)
硝酸ランタン(La(NO33・6H2O) 43.3g(0.100モル)
硝酸鉄(Fe(NO33・9H2O) 23.0g(0.057モル)
硝酸コバルト(Co(NO32・3H2O) 9.0g(0.038モル)
硝酸パラジウム水溶液(Pd含有量4.399質量%) 12.1g
(Pd換算0.53g、0.005モル相当)
を、500mL容量のビーカーの中で、脱イオン水200mLを加えて攪拌溶解させることにより、LaFeCoPdを含む混合含塩水溶液を調製した。
一方、炭酸アンモニウム(NH3含量30%)624gを、2L容量のビーカーを用いて、脱イオン水600mLに溶解し、中和剤溶液を調製した。この中和剤溶液にスターラーを用いて撹拌下、先に調製したLaFeCoPdを含む混合含塩水溶液を、約15分かけて滴下した。そうすると、中和共沈により沈殿が生成した。
その後、減圧ろ過により水分を留去して、シャーレに移し、60℃にて24時間通風乾燥後、大気中、電気炉を用いて800℃で3時間熱処理することによって、黒色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、La1.00Fe0.57Co0.38Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、17.4m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.16質量%であった。
製造例9(Nd0.900.10Fe0.95Pd0.053の製造)
硝酸ネオジウム(Nd(NO33・6H2O) 39.5g(0.090モル)
硝酸イットリウム(Y(NO33・6H2O) 3.8g(0.010モル)
硝酸鉄(Fe(NO33・9H2O) 38.4g(0.095モル)
硝酸パラジウム水溶液(Pd含有量4.399質量%) 12.1g
(Pd換算0.53g、0.005モル相当)
を、1L容量の丸底フラスコに加え、純水100mLを加えて攪拌溶解させることにより、NdYFePdを含む均一混合溶液を調製した。そして、クエン酸50.4g(0.24モル)を純水に溶解して、この溶液をNdYFePdを含む均一混合溶液に加えてNdYFePdを含むクエン酸混合含塩水溶液を調製した。
次いで、クエン酸混合含塩水溶液を、60〜80℃の油浴を用いて温調したロータリーエバポレーター中にて減圧により、蒸発乾固させ、約3時間後、溶液が飴状になった時点で、油浴の温度をゆっくり昇温させ、最終的に250℃で1時間、減圧乾燥し、クエン酸錯体を得た。
得られたクエン酸錯体を300℃にて3時間、大気中、熱処理し、さらに、乳鉢で粉砕した後、再度、大気中、電気炉を用いて700℃で3時間熱処理することによって、黒褐色の粉体を得た。
なお、この粉体の粉末X線回折を測定した。その結果、Nd0.900.10Fe0.95Pd0.053のペロブスカイト型構造の複合酸化物からなる単一結晶相であると同定された。また、その比表面積は、26.2m2/gであり、複合酸化物中におけるPd含有量は、2.16質量%であった。
2)スズキカップリング反応による合成例
2−1)アリールブロマイドとボロン酸との反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表4に示すアリールブロマイドとボロン酸とを、表4に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表4に示す。
Figure 0004832743
また、製造例2〜9で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表5に示すアリールブロマイドとボロン酸とを、表5に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表5に示す。
Figure 0004832743
2−2)アリールアイオダイドとボロン酸との反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表6に示すアリールアイオダイドとボロン酸とを、表6に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表6に示す。
Figure 0004832743
2−3)アリールクロライドとボロン酸との反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表7に示すアリールクロライドとボロン酸とを、表7に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表7に示す。
Figure 0004832743
2−4)アリールブロマイドとボロン酸エステルとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表8に示すアリールブロマイドとボロン酸エステルとを、表8に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表8に示す。
Figure 0004832743
2−5)アリールアイオダイドとボロン酸エステルとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表9に示すアリールアイオダイドとボロン酸エステルとを、表9に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表9に示す。
Figure 0004832743
3)スティルカップリング反応による合成例
3−1)アリールブロマイドとトリメチルフェニルスズとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表10に示すアリールブロマイドとトリメチルフェニルスズとを、表10に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表10に示す。
Figure 0004832743
2−2)アリールアイオダイドとトリメチルフェニルスズとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表11に示すアリールアイオダイドとトリメチルフェニルスズとを、表11に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表11に示す。
Figure 0004832743
4)ヘックカップリング反応による合成例
4−1)アリールブロマイドとt−ブチルアクリレートとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表12に示すアリールブロマイドとt−ブチルアクリレートとを、表12に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表12に示す。
Figure 0004832743
4−2)アリールアイオダイドとt−ブチルアクリレートとの反応
製造例1で製造したPd含有ペロブスカイト型複合酸化物を合成反応触媒として用いて、表13に示すアリールアイオダイドとt−ブチルアクリレートとを、表13に示す反応条件下において反応させた。各反応における収率を、表13に示す。
Figure 0004832743
5)合成反応触媒のリサイクル例
表14に示すアリールブロマイド(4−ブロモアニソール)とボロン酸(アリールブロマイド)とを、合成例1と同様の反応条件(反応時間のみ変更)により、5回繰り返して合成した。各合成においては、反応終了後に合成反応触媒をろ過により回収し、回収した合成反応触媒を次の反応に用いた。
Figure 0004832743

Claims (8)

  1. 下記一般式(4)で示される、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下に、下記一般式(1)に示す化合物と、下記一般式(2)に示す化合物または下記一般式(3)に示す化合物とを、反応させることを特徴とする、化合物の合成方法。
    AB 1−x Pd (4)
    (式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
    −X (1)
    (式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基を示す。)
    −M (2)
    (式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Mは、−B(ORa)基または−Sn(Rb)基を示し、Raは、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を示し、Rbは、アルキル基を示す。また、Raに代えて、置換基を有していてもよいアリレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環が形成されていてもよい。)
    HC=CR (3)
    (式中、R3,R4およびR5は、ぞれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
  2. パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物の存在下に、上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物とを反応させ、
    一般式(1)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Xが、ハロゲン原子であり、一般式(2)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Mが、−B(ORa)基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物の合成方法。
  3. パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物が、下記一般式(5)で示されることを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物の合成方法。
    1−yA´1−xPd (5)
    (式中、Aは、希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、A´は、アルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示し、yは、0≦y≦0.5の原子割合を示す。)
  4. パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物が、下記一般式(6)で示されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の化合物の合成方法。
    AB1−xPd (6)
    (式中、Aは、Y、La、Ce、Pr、Ndから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、Mn、Fe、Co、Alから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
  5. 下記一般式(4)で示され、
    下記一般式(1)に示す化合物と、下記一般式(2)に示す化合物または下記一般式(3)に示す化合物とを、反応させるために用いられる、パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物からなる合成反応触媒。
    AB 1−x Pd (4)
    (式中、Aは、希土類元素およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
    −X (1)
    (式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基を示す。)
    −M (2)
    (式中、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基または置換基を有していてもよいアルケニル基を示し、Mは、−B(ORa)基または−Sn(Rb)基を示し、Raは、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を示し、Rbは、アルキル基を示す。また、Raに代えて、置換基を有していてもよいアリレン基または置換基を有していてもよいアルキレン基を、−OBO−の結合手として、−OBO−を含む環が形成されていてもよい。)
    HC=CR (3)
    (式中、R3,R4およびR5は、ぞれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルボン酸誘導体、酸アミド誘導体またはシアノ基を示す。)
  6. 上記一般式(1)に示す化合物と、上記一般式(2)に示す化合物とを反応させるために用いられ、
    一般式(1)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Xが、ハロゲン原子であり、一般式(2)の式中、Rが、置換基を有していてもよいアリール基で、Mが、−B(ORa)基であることを特徴とする、請求項に記載の合成反応触媒。
  7. パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物が、下記一般式(5)で示されることを特徴とする、請求項5または6に記載の合成反応触媒。
    1−yA´1−xPd (5)
    (式中、Aは、希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、A´は、アルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、希土類元素およびPdを除く遷移元素およびAlから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示し、yは、0≦y≦0.5の原子割合を示す。)
  8. パラジウムを含むペロブスカイト型複合酸化物が、下記一般式(6)で示されることを特徴とする、請求項のいずれかに記載の合成反応触媒。
    AB1−xPd (6)
    (式中、Aは、Y、La、Ce、Pr、Ndから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、Bは、Mn、Fe、Co、Alから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、xは、Pdの原子割合を示す。)
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