JP4831915B2 - 血小板由来微小粒子分析用のモノリージェント - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、二重色素標識により血小板由来微小粒子(PMP)を検出し、定量するためのモノ試薬(monoreagent)に関し、またそれを含む診断キットに関する。
【0002】
活性化された血小板は、血小板由来微小粒子(PMP)と呼ばれる小胞を放出することが知られている。直径の小さな(とは言っても、おそらく0.1〜0.8μmの範囲であるが)これらの粒子は、ある種の刺激(トロンビン、コラーゲン、C5b9等)の後に、血小板原形質膜の小胞化の結果として生ずる。それらにはプロトロンビン活性及びプロ凝血素活性によって、PMPは生体内で重要な役割を演じているように見える。
PMPは数種類の血小板レセプタ(GpIb、GpIIb/IIIa等)を発現し、数種類の血小板リガンド(フィブリノゲン、フィブロネクチン、コラーゲン、vWF、ビトロネクチン等)を結合させる能力があり、血管の開口部における内皮下基質に固着させる能力がある。高い血行中PMPレベルは、多くの病理、例えば不安定狭心症(unstable angina)、心筋梗塞(myocardial infarction)、冠動脈造影(coronary angiography)、真性糖尿病(diabetes mellitus)、心肺シャント(cardiopulmonary shunt)、発作性夜間血色素尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinurea)、再生不良性貧血(aplastic anemia)、HIT(ヘパリンに誘発された血小板減少症)、特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura) 等で観察されている。逆に、ある種の病変、例えばスコット症候集団のようなものは、血行中PMPレベルの欠乏と関連している可能性がある。
それ故、これらPMPの検出とカウントは、種々の病理過程における血栓性前駆状態の重篤度の検出及び評価における重要な尺度であるように見える。
【0003】
血小板由来微小粒子の形成に関連する現象と、該微小粒子を検出することの価値は、文献に広く記述されている(文献1−5参照)。
【0004】
それ故に、血小板由来微小粒子の分離及び/又は定量のために、例えば濾過(文献6参照)、ELISA(酵素結合イムノソルベント検定法)(文献7参照)、また、特に流動細胞光度測定法(フローサイトメトリー)(文献8−11参照)のような技術に基づく種々のアプローチが提案されている。
【0005】
フローサイトメトリーの原理、及び細胞や細胞粒子の部分集団を識別し定量する方法としてのその利点は、今日では当該技術に精通する者にはよく知られている。
この方法は、血液中の活性化された血小板を検出したり、機能検定法(文献12参照)を用いて血小板由来のプロ凝血素性微小粒子を検出するために、既に使用されている。
しかしながら、実施された研究の大部分は単色の蛍光ラベリング、及び/又は計数ビーズを使用しており、これらの手法の有効性は、完全に標準化された態様でPMPの検出と定量のための試験を実施するための工業化可能な方法を予見するには、基準合わせ(キャリブレーション)の点で不十分なものであった。
【0006】
本発明は、ワンステップで、かつ標準化された態様で、前処理なしに血液サンプル中の血小板由来微小粒子を特異的に検出しカウントすることを可能ならしめる新規な解決法を提供することにより、以前から存在している複数の方法に改良を導入するものである。
この目的に添って、特別なモノ試薬と、複数集団の基準化されたビーズならびにPMPの二重標識法の組み合わせが開発された。そして、この試薬は、1)ある粒径規準に従って、PMPの最適な分離を行うこと、2)特異的なラベリングによるPMPの特性付け、及び3)計数ビーズを用いたPMPの計数を、同時に可能ならしめる。従って、これらPMPがきわめて少量しか存在しない場合でも、サンプル中のPMPを特異的に検出し、高い信頼性で計数する手段が提供される。
【0007】
本発明の主題は、それ故、血液サンプル中の血小板由来微小粒子(PMP)をフローサイトメトリーによって検出及び定量するためのモノ試薬であり、該試薬は下記の構成要素を含むものである:
【0008】
a)二重標識のための下記成分を含む試薬1:
− アネキシンV、又は生体膜リン脂質に特異的な他のマーカーの何れか一つと、蛍光色素1を組み合わせたもの、
− 又は血小板膜構造に指向する集団1のモノクローナル抗体(MAB)を蛍光色素1で標識したもの(試薬1a)、及び
【0009】
血小板膜構造に指向する集団2のMABを蛍光色素2で標識したもの(試薬1b)(前記蛍光色素2は、蛍光色素1とは異なったものである)、及び
【0010】
b)下記成分を含むミクロスフェア混合物から成る試薬2:
− 蛍光色素1又は2の何れか一方、或いはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されており、粒径(光散乱のパラメータ)に関するPMPの分析範囲を規定するために使用され、且つPMPの区別を可能にするミクロスフェアAの一集団(セッティングビーズ)、
− 標識されていないか、蛍光色素1又は2の何れか一方、或いはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されており、その濃度が既知であって、微小粒子を計数するために使用されるミクロスフェアBの一集団(計数ビーズ)、
− 蛍光色素1のみで標識されており、蛍光色素1の蛍光パラメータに関して、蛍光色素1で標識されたMAB1又はアネキシンV、又は生体膜のリン脂質に特異的な他のマーカーが結合している微小粒子の分析範囲の限界を定める最小強度閾値を定義するために使用されるミクロスフェアCの一集団(閾値ビーズ)、及び
− 粒径がCと等しく、かつ蛍光色素2のみで標識されており、蛍光色素2の蛍光パラメータに関して、蛍光色素2で標識されたMAB2が結合している微小粒子の分析範囲の限界を定める最小強度閾値を定義するために使用されるミクロスフェアDの一集団(閾値ビーズ)。
【0011】
それ故、本発明によるモノ試薬は、下記のような複数の機能を持つ:
− 微小粒子を色素で二重標識し、血小板由来微小粒子と、起源を異にする等価物の最適な区別ができるようにすること、
− 分析対象たる微小粒子と、可能な背景ノイズに起因する他の粒子や断片とを識別するための閾値を標準化すること、
− 内部標準ビーズの参照計数によって、識別された標識付き血小板由来微小粒子の計数を標準化すること。
【0012】
好ましくは、閾値ビーズのC集団及びD集団のそれぞれは、閾値の設定と補償値の調整により分析の最適標準化を行うために、蛍光レベルが1と2との2水準である2つの部分集団から成っている。
【0013】
種々の集団のビーズは、この種の粒子の製造に一般に使用されている多種多様な材料から得られる。それらは、例えば、多糖類、スチレン重合物、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ビニルポリマー類、ポリスチレン及び芳香族原子団を含む重合物のような、有機重合物である。好ましく用いられる材料は、ポリスチレンである。しかしながら、使用されるビーズの種々の集団の間で、材料に差異があっても差し支えない。
【0014】
数種類の蛍光色素は、市販品として入手可能である。フィコエリトリン(PE)又はフルオレッセイン塩類、例えばフルオレッセインイソチオシアネート(FITC)を用いるのが好ましい。
【0015】
PMPをカウントする役割の計数ビーズは、粒径5μm以上であり、計数(サイトメトリー)の際に、計数ビーズのクラウドが、細胞から、また他のビーズ集団(閾値ビーズ等)から明瞭に区別されることが有利である。好ましくは、計数ビーズの粒径は5〜10μmである。
【0016】
これらの計数ビーズは、標識されていなくても良く、塊の内部か又は表面が標識されていても良い。好ましくは、塊の内部が、閾値ビーズの標識に用いられる蛍光色素1又は2の何れか一方、若しくはその一方に近似したスペクトルを有する他の蛍光色素で標識されている。
【0017】
セッティングビーズは、粒径に応じてPMPのための分析ウィンドウの設定を可能にする。粒径は 0.5〜1μmであることが好都合である。セッティングビーズは、塊の内部もしくは表面が、蛍光色素1又は2の何れか一方、もしくはその一方に近似したスペクトルを有する他の蛍光色素で標識されている。
【0018】
閾値ビーズの役割は、PMPのための分析ウィンドウを設定することによって分析を標準化することと、補償の調節を可能にすることである。粒径は1〜5μm、好ましくは3μmである。
【0019】
閾値ビーズにおけるC及びDの2集団は、蛍光色素1又は2の何れか一方で標識された2集団から成っており、何れも同じ性質を持ったビーズであるが蛍光のレベルが異なる二つのカテゴリーから成っていることが好都合である。
これらの標準液(calibrant)は、MESF(可溶性蛍光色素のモル当量−文献13)として、標準物質(Quantum 24 フルオレッセイン−コードRF 824;Quantum PER-フィコエリトリン−コードRF 827、FCSC Europe)を用いて標定すると良い。
【0020】
閾値ビーズの強度は、このようにして、PMPの強度最小値と、他の起源に由来する微小粒子や粒径が近似した混入異物(塵埃、細胞の断片、等々)の強度最大値の間の限界値であるように設定される。
蛍光色素1及び蛍光色素2、好ましくはFITC及びPEの閾値は、他の混入異物と比較してPMPの最適な識別ができるように、正常な個人と病的な個人の集団について、市販の標準キャリブラントを使用して決定される。
こうして定義される閾値が、モノ試薬の共同閾値ビーズ(C,D)の数値を与える。
【0021】
集団1及び集団2のモノクローナル抗体(MAB)は、下記の特異性から選ばれる血小板膜構造に指向しているのが好ましい:抗原CD61、CD41、CD42a、CD42b、CD42c、CD49b、CD29、CD62P、CD63、プロテインS、及びプロトロンビン。
これら集団1及び2は、単一種のモノクローナル抗体(MAB)、特異性は同一であるが異なったエピトープ(抗原決定基)を指向する複数種のMAB、あるいは血小板特異性を異にする複数種のMABの何れによっても代表され得る。
【0022】
好ましい変法の一つでは、本発明のモノ試薬の試薬1は、蛍光色素1で標識されたアネキシンV(又は膜のリン脂質に特異的な他のマーカー)(試薬1a)、及び蛍光色素2で標識された集団2のMAB(試薬1b)から成る。
【0023】
好ましくは、特異性を異にする複数種のMABを含む集団2のMAB、更に好ましくは、抗CD61 MAB及び抗CD42b MABが用いられる。好ましい試薬の一例は、PEで標識した抗CD61並びに抗CD42b MAB、及びFITCで標識したアネキシンVから成る。
【0024】
有利な形態の一つによれば、抗CD61抗体は、P18及び4F8ハイブリドーマによって産生されるものであり、これらのハイブリドーマは、ブダペスト協定に従って、それぞれ06.26.97及び06.02.98付で、LMBP162CB(P18)及びLMBP1667CB(4F8)の番号の下にBCCM/LMBP(ベルギー微生物保存機関)に寄託されている。
これら2種のMABの組み合わせが特に有利であるのは、それらの間に立体遺伝子(steric gene)がなく、それらとPMPとの結合が、市販のGPIIb/IIIa抗凝集剤、例えばReopro(Centocor社のAbciximab)、Integrilin(Shering-Plough社のCeptifibatide)、あるいはAgrastat(Merck社のTirofiban)などの存在によって妨げられない故である。
【0025】
抗CD42b MAB は、例えば抗体SZ2によって代表される。この抗体は、Beckman Coul-ter/Immunotech社から入手することができる(参照:IMO 409)。
アネキシンVは、市販品として入手できる。例えば、Bender社が販売している(参照:BMS 306 FI)。
その他の物質で生体膜リン脂質に特異的なマーカーとして使用できるものは、例えば、抗ホスファチジルセリン抗体(文献14)に記載されているBA3B5C4抗体や3SB9b抗体など)、あるいはFrance Biochemが頒布しているAb−1抗体(参照:Oncogene Research Product のAM31)等である。
サンプルは、採取された全血にCTAD(クエン酸塩、テオフィリン、アデノシン、ジピリダモール)、クエン酸ナトリウム又はEDTAを加えたものが良い。血漿を用いることもできるが、この種のサンプルは調製のための前処理を必要とするために、好んで使用されることはない。
【0026】
第2の要件によれば、本発明は前述のモノ試薬を含み、血液サンプル中のPMPを検出し定量するために使用すべく意図された診断キットに関する。
【0027】
それ故、該診断キットは、下記の成分を含むのが良い:
− 血小板膜構造に特異的な集団1のMAB、又はアネキシンV、又は膜のリン脂質に特異的なその他のマーカーを、蛍光色素1で標識したものを含む試薬1a、
− 血小板膜構造に特異的な集団2のMABを蛍光色素2(この蛍光色素2は、蛍光色素1とは異なるものである)で標識したものを含む試薬1b、
− 下記の成分を含む試薬2:
・ PMPのための分析ウィンドウを設定するための、蛍光色素1又は2、もしくはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されているビーズの一集団、
・ 標識されていなくても良く、あるいは蛍光色素1又は2、もしくはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されていても良い計数ビーズの一集団、
・ 好ましくは蛍光色素1で標識された、2レベルの2つの部分集団ビーズを含む閾値ビーズの一集団、
・ 好ましくは蛍光色素2で標識された、2レベルの2つの部分集団ビーズを含む閾値ビーズの一集団、及び、好ましくは、
− 希釈用の緩衝液から成る試薬3。
試薬1、2及び3は混合されていることが好ましい。
【0028】
有利な一形態では、試薬1aはアネキシンVを含む。この場合には、希釈用の緩衝液3は、例えばHEPES/NaCl/CaCl2 混合物を含むカルシウム緩衝液である。その理由は、アネキシンVとリン脂質との結合は、カルシウムに依存する故である(文献15)。この場合、サンプルをEDTAで処理することは、無論避けねばならない。
【0029】
試薬1bは特異性の異なる複数MABの混合物を構成することが有利であり、好ましくは抗CD61と抗CD42bの混合物が良い。
更に具体的には、試薬1bは、P18と、4F8(抗CD61)と、SZ2(抗CD42b)とを含むMAB混合物であることが好ましい。
【0030】
蛍光色素1としてはFITCが、また蛍光色素2としてはPEが、好ましく使用される。
【0031】
良好な保存性を確保するために、キットの成分をなすすべての試薬は、0.09%(0.09 g/l)のアジ化ナトリウムを含んでいても良い。
【0032】
もう一つの付加的要件によれば、本発明の主題の一つは、PMPの検出と定量のための、下記のステップを含むことを特徴とする方法である:
a)血液サンプルを上に定義したモノ試薬に接触せしめ、これらをインキュベートして、該PMPの二重色素標識を行う操作、及び
b)二重標識された微小粒子(events)を、サイトメトリーによってに分析する操作。
【0033】
最後に、本発明は、血栓症前駆状態(prothrombotic condision) を検出し、監視するための方法に上述のモノ試薬、もしくは該モノ試薬を含む診断キットを使用することを案内するものである。
【0034】
本発明の関連で使用されるサイトメトリー分析法の原理を、以下に説明する。
【0035】
サイトメトリー分析:
【0036】
機器の製造元が提供する操作説明書を参照し、細胞計測値の読み取り方に関する指示を得ること。分析前に、ボルテックスミキサを使用してチューブ[の内容物]を均一に混合する。
プロトコルを実行するためには、下記のものが必要である:
− FS×SSサイトグラムが一つ
− FL1 LOG ヒストグラムが二つ。一つはFS×SSサイトグラム(セッティングビーズAについての)によってゲーティングされたもの、もう一つはFS×SSサイトグラム(計数ビーズBについての)によってゲーティングされたもの
− FL1 LOG/FL2 LOGサイトグラムが二つ。一方のサイトグラムは閾値ビーズ(C及びD)にゲーティングされ、他方はビーズA+PMPにゲーティングされたものである。
【0037】
FS LOG×SS LOGサイトグラムを作成する。異物混入の可能性(機器の背景ノイズ)を消去するために、識別のための閾値(discriminating threshold)を設定する。種々のビーズ集団の周囲に下記の3個の分析ウィンドウを描く:
− 0.8μmセッティングビーズのためのウィンドウR1
− 5〜10μm計数ビーズのためのウィンドウR2
− 3μm閾値ビーズのためのウィンドウR3。
【0038】
FL1 LOG ヒストグラムを二つ作成する。一つはセッティングビーズに関するもの(ウィンドウR1でゲーティングする)、もう一つは計数ビーズに関するもの(ウィンドウR2でゲーティングする)である。
【0039】
FL1 LOG/FL2 LOGサイトグラムを二つ作成する。一方のサイトグラムは閾値ビーズC及び/又はDに関するもの(ウィンドウR3でゲーティングする)、もう一方はPMPに関するもの(ウィンドウR1でゲーティングする)である。
【0040】
分析条件を最適とするために、光電子増倍管FL1及びFL2の電圧を、高い方の閾値ビーズ(C又はD)が、それに対応するFL1又はFL2の4番目の10進目盛の始めに設定されるように調節する。
閾値ビーズ(C及びD)の補償をセットアップする。
【0041】
FL2 補償のセットアップ
“R3”分析ウィンドウでゲーティングされたビーズDのFL1 LOG/FL2 LOG サイトグラム上の、上方ビーズと下方ビーズのそれぞれに対応するクラウド上に、2個のウィンドウ(R4及びR5)を設ける。FL2 LOG 平均蛍光強度がR4及びR5ウィンドウで等しい値となるまでFL2の蛍光を補償(FL2 −x% FL1)する。
【0042】
FL1 補償のセットアップ
以後のプロトコル実行においては、これまでに設定されているFL1 LOG 及びFL2 LOG の蛍光セッティング(FL1ならびにFL2光電子倍増管、PMT、電圧)は変更しない。
手順は上に述べたものと同一である。ビーズCの”R3”分析ウィンドウでゲーティングされたFL1 LOG/FL2 LOGサイトグラム上の、上方ビーズと下方ビーズのそれぞれに対応するクラウド上に、2個のウィンドウ(R6及びR7)を設ける。R6及びR7ウィンドウのFL1 LOG MFIが等しい値となるまでFL1の蛍光を補償(FL1 −x% FL2)する。
【0043】
以下の実施例は、本発明を例示するものである。
【0044】
実施例 No.1: 本発明におけるモノ試薬の閾値ビーズの検討
【0045】
以下に例示するモノ試薬は、PMPの、アネキシンV−FITCならびにCD41−PEによる二重標識に基づくものである。
【0046】
1.1 閾値ビーズの調製
【0047】
閾値ビーズを、言及された血液要素とは反応しないネズミの免疫グロブリンG(murine IgG )の種々異なる量でコーティングされた粒径3μmのポリスチレンビーズから調製した。ネズミIgGの負荷量は、この閾値ビーズに求められる蛍光強度のレベルに応じて選定される。ビーズを、下記の何れかに相当する抗ネズミIgG試薬に接触させることにより、蛍光標識する。
− FITCで標識したヒツジ F(ab')2 抗マウスIgG(H+L)、human absorbed
− FITCで標識したヤギ Fab 抗マウスIgG(H+L)、human absorbed
− PEで標識したヒツジ F(ab')2 抗マウスIgG(H+L),human absorbed
− PEで標識したヤギ Fab 抗マウスIgG(H+L)、human absorbed
【0048】
a.IgGでコーティングされたビーズの調製
【0049】
ビーズのバッチを選択し、標識されていない血小板の集団に比べてシフトされた(例えばビーズの平均蛍光[強度]が血小板の平均蛍光[強度]の10倍の大きさになるように)平均蛍光強度が得られるようにする。
【0050】
原 料
− MAB Sendo-3(抗−CD146、クローンF439−E10)、言及されている血液要素と反応しないもの(岸本、菊谷等による白血球型別VI)
− L300 ビーズ(Estapor)
【0051】
【表1】
Figure 0004831915
【0052】
方 法
緩衝液の調製
1リットルのPBS[溶液]を調製し、500 mlの濾過システムを用い、0.22μmのメンブランフィルタを通して濾過する。
1リットルのPBS、1%PFA、0.09%アジ化ナトリウム[溶液]を調製する。
1リットルのPBS BA[溶液]を調製し、500 mlの濾過システムを用い、0.22μmのメンブランフィルタを通して濾過する。
注意:緩衝液はすべて、使用前に0.22μmのメンブランフィルタを通して濾過すること。
【0053】
カップリング試薬の調製
a)IgG1s の希釈
ビーズへの負荷の種々レベルは、コーティング溶液の IgG1 濃度を変えることによって得られる。
1.5mg/mlのSendo-3原液の容器1個分(aliquot)を解凍する。
2.Sendo-3 の500μg/ml溶液(原液の10倍希釈)を、次のようにして調製する:
− CMF用試験管に、5mg/mlのSendo-3原液100μlを取る。
− 同じ試験管に、PBS溶液 900μl を加えて希釈する。
3.Sendo-3 の100μg/ml溶液(500μg/ml溶液の5倍希釈)を、次のようにして調製する:
− Sendo-3 の500μg/ml溶液200μlを、CMF用試験管に取る。
− この同じ試験管に、PBS溶液800μlを加えて希釈する。
4.表2に示すように、2種類のコーティング溶液を調製する。
【0054】
【表2】
Figure 0004831915
【0055】
b)カップリング前のミクロスフェアの調製
一般的なミクロスフェア洗浄プロトコル
洗浄と緩衝液の交換は、すべて下記のように行われる:
1.ビーズを3000回転で8分間(重力の1890倍、8160ロータ使用)遠心分離し、ブレーキをかける。
2.水流ポンプ (liquid jet vacuum pump) を用いて、上澄み液を除去する。
3.ピペットで緩衝液を加え、再懸濁させる。
4.ペレット状の沈殿物を再懸濁させるために、充分に振り混ぜる。
【0056】
カップリング前のビーズの洗浄
1.ビーズの10%懸濁液(ミクロスフェア約4,106個/μlであることが確認されている)を6 ml取る。
2.懸濁液を遠心分離し、上澄み液を除去する。
3.ペレット状の沈殿物を7.5mlのPBS溶液で再懸濁させる。
4.懸濁液を遠心分離し、上澄み液を除去する。
5.ペレット状の沈殿物を6mlのPBS溶液で再懸濁させる。
【0057】
カップリングのプロトコル
a.洗浄済みのミクロスフェアが入っている試験管を振り混ぜる。
b.コーティング溶液が入っている試験管を振り混ぜる。
c.コーティング溶液が入っている試験管をボルテックスミキサ上で連続的に振り混ぜる。洗浄済みのミクロスフェア1mlを、1ml「ジルソン(Gilson)」を用いて手早く、一度に、[コーティング]溶液の中心部に垂直に加える。
d.[コーティング溶液、ミクロスフェア混合物の]試験管に栓を施す。
e.[栓を施した]試験管を+2−8℃のロータリーミキサに装着する。
f.操作段階bからeまでを、他の複数のコーティング溶液で繰り返す。
g.溶液を、混合しながら1晩インキュベートする。
h.飽和用緩衝液(2gのBSA A7030を50mlのPBS溶液と混合)を調製し、0.22μmのフィルタを通して濾過する。
i.100mlの固定用緩衝液を、シリンジフィルタを用い、0.22μmのメンブランフィルタを通して濾過する。
j.遠心分離した後、上澄み液を除去する(一般的なミクロスフェア洗浄のプロトコルを参照)。
k.ペレット状の沈殿物に飽和用緩衝液5mlを加え、振り混ぜる。
l.遠心分離した後、上澄み液を除去する。
m.ペレット状の沈殿物にPBS溶液10mlを加え、振り混ぜる。
n.遠心分離した後、上澄み液を除去する。
o.ペレット状の沈殿物に固定用緩衝液10 mlを加え、振り混ぜる。
p.混合物を、室温で混合しながら、10分間インキュベートする。
q.遠心分離した後、上澄み液を除去する。
r.ペレット状の沈殿物にPBS−BA溶液10mlを加え、振り混ぜる。
s.遠心分離した後、上澄み液を除去する。
t.ペレット状の沈殿物にPBS−BA溶液10mlを加え、振り混ぜる。
u.遠心分離した後、上澄み液を除去する。
v.ペレット状の沈殿物にPBS−BA溶液7.5mlを加え、振り混ぜる。
【0058】
処理を終えた個々の懸濁液(ミクロスフェア約500,000個/μlを含む)を、+2−8℃で保存する。
【0059】
b.FITC又はPEと結合した F(ab')2s の使用による蛍光閾値ビーズの調製
【0060】
原 料
− FITC(Silenus、参照記号DDAF)とカップリングせしめた抗マウス・ヒツジ免疫グロブリン F(ab')2
− PE(Silenus、参照記号DDAPE)とカップリングせしめた抗マウス・ヒツジ免疫グロブリン F(ab')2
【0061】
方 法
1.Sendo-3 でコーティングしたL300ビーズ (Estapor)(300,000個/μlのミクロスフェアを含む)[懸濁液]2.5 ml をピペットで取る。
FITC標識ビーズの場合、Sendo-3 濃度は 15μg/ml
PE標識ビーズの場合、Sendo-3 濃度は 5μg/ml
2.ビーズ[懸濁液]を 3,000rpmで8分間遠心分離し、上澄み液を除去する。
3.[ペレット状に沈殿した]ビーズに、1× PBS BA緩衝液 500 μlを加える。
4.それぞれ1×PBS BA緩衝液で100倍に希釈したDDA又はDDAPE 12.5mlを上記のビーズ調製液に加え、混合物を均一に混合する。
5.混合物をロータリーミキサで混合しながら、室温で1時間インキュベートする。
6.次のようにして2回の洗浄を行う:
1×PBS BA緩衝液25mlを加える。
混合物を、3,000 rpmで8分間遠心分離する。
上澄み液を除去する。
7.沈殿したビーズのペレットに濃度100μg/ml のマウス γ-グロブリン溶液(Jackson、#015-000-002)を加え、DDAF及びDDAPE試薬の未結合抗マウスIgGサイトを中和する。
8.混合物をロータリーミキサで混合しながら、室温で1時間インキュベートする。
9.上記6項の手順で1回の洗浄を行う。
10.沈殿したビーズのペレットに、1×PBS BA緩衝液2.5mlを加える。
【0062】
c.FITC又はPEと結合した Fabs の使用による閾値ビーズの調製
【0063】
原 料
− FITFとカップリングせしめた抗マウス・ヤギ免疫グロブリン Fab(Protos、参照番号#341)
− PEとカップリングせしめた抗マウス・ヤギ免疫グロブリン Fab(Protos、参照記号 #441)
【0064】
方 法
上記と同じであるが、操作段階7、8及び9は除く。
【0065】
1.2 サイトメトリー分析
【0066】
調製した2種のFITC標識閾値ビーズ及びPE標識閾値ビーズを、単独でPBS−BA緩衝液中で、もしくは本発明のモノ試薬を構成する他のすべての試薬(FITC又はPEとカップリングせしめたMAB、及び粒径0.85μmのセッティングビーズA)の存在下で試験した。散乱パラメータ(本明細書中では、前方角散乱 forward-angle scatter をFS、側方角散乱side-angle scatter をSSと称する)は、弁別回路をSSにセットして対数スケールで分析した。
【0067】
結果を図1に示す。図中:
− 図1a)は、PBS BA緩衝液中の閾値ビーズの分析を示し;
− 図1b)は、モノ試薬中にビーズAを用いた閾値ビーズの分析を示す。
これらの図において、R1ウィンドウは、3μmのFITC標識閾値ビーズならびにPE標識閾値ビーズに対応し、R3ウィンドウは二重散乱PMP分析ウィンドウに対応し、ビーズDはFITC標識閾値ウィンドウに対応し、ビーズCはPE標識閾値ウィンドウに対応する。
【0068】
1.3 結 論
【0069】
上述のように、FITC及びPEで標識された3μmビーズの混合物を使用して二重標識された要素のための分析ウィンドウ(本明細書中ではQ2と称する)を設定することが可能である。この例では、FL2 Log の閾値(垂直閾値)をビーズDの平均値のレベルに選定し、FL1 Log の閾値(水平閾値)を、ビーズCの平均値の1/3.5に等しくなるように選定した。
【0070】
試験を実施するためのモノ試薬として求められる種々のカテゴリーのビーズ(測定領域Q2を設定するための3μmFITC標識閾値ビーズとPE標識閾値ビーズ、及びPMPのためのR3分析ウィンドウを設定するための 0.85μm FITC標識閾値ビーズ)を必要に応じて組み合わせた場合の機能性を例示する。
【0071】
実施例 No.2: 本発明のモノ試薬の試験
【0072】
2.1 原 料
【0073】
−CD61 : FITC標識P18(当該技術に通暁する者には周知の標準的な手順によって精製され、標識されたもの。試薬は、0.1μmフィルタを通して濾過)。P18(McGregor JL、Thromb. Haemost。1987、58、507)。
−CD41a: PE標識P2(参照番号 IM1416、Immunotech)
P2(参照番号 IM0145、Immunotech)
【0074】
− FITC標識アネキシンV(参照番号 BMS306FI/a、Bender Medsystems) − 0.85μmセッティングビーズ(A)(カタログ番号 VFP 08525、アビジンでコーティングされた黄色品、Spherotec)
【0075】
− FITC標識F(ab')2 及び PE標識F(ab')2と結合した閾値ビーズ(C及びD)、上に述べたもの
【0076】
− 1×塩化カルシウム緩衝液(10mMのHEPES、140mMのNaCl、2.5mMのCaCl2 を含むもの)
【0077】
− 塩化カルシウム/EDTA緩衝液(10mMのHEPES、140mMのNaCl、2.5mMのCaCl2、6.2mMのEDTAを含むもの。pH7.4)
【0078】
2.2 プロトコル
【0079】
1.クエン酸ナトリウム又はEDTAを加え、1×PBS−BA溶液で10倍に希釈した全血30μlをピペットで取る。
2.カップリングしていないMAB又は緩衝液(1×PBS−BA溶液、又は塩化カルシウム緩衝液、又は塩化カルシウム/EDTA緩衝液)10μlをピペットで取る。
3.室温で10分間、インキュベーションを行う。
4.FITCとカップリングせしめたMAB、もしくはFITCとカップリングせしめたアネキシンVを10μl加える。
5.PEとカップリングせしめたMab 10μlをピペットで取る。
6.FITC標識閾値ビーズ(ミクロスフェア濃度200,000/μl)5μlをピペットで取る。
7.PE標識閾値ビーズ(ミクロスフェア濃度200,000/μl)5μlをピペットで取る。
8.粒径0.85μmの Spherotec ビーズ[原液]を1×PBS−BA溶液で20倍に希釈した懸濁液5μlをピペットで取る。
9.室温で20分間、インキュベーションを行う。
10.緩衝液(1×PBS−BA溶液、塩化カルシウム緩衝液、又は塩化カルシウム/EDTA緩衝液)1mlを加える。
11.サイトメトリー分析を行う:分析時間は2分間、流速はスローとする。
【0080】
補 注:
1.モノ試薬を使用するこれらの試験の関連において、閾値ビーズはPMPをカウントするためのビーズとして働く。
2.蛍光色素にカップリングせしめたMABの定着が阻害される場合には、血液サンプルをカップリングされていないMABと共に常温で10分間プレインキュベートする前処理を行う。
【0081】
2.3 操作条件
【0082】
【表3】
Figure 0004831915
【0083】
試験A
粒径が0.85μm以下であり、CD61+/CD41a+の事象に対応するPMPならびに血小板をカウントすることが可能な条件。
【0084】
試験B
粒径が0.85μm以下であり、アネキシンV+/CD41a+の事象に対応する活性化されたPMP及び/又は活性化された血小板をカウントすることが可能な条件。血液中の血小板由来要素であって、粒径が0.85μm以下であり、活性化された(血小板及びPMPの外部細胞膜上にアネキシンVによって明らかにされるホスファチジルセリン残基が存在するために)表現型を有するものをカウントすることが可能なのは、この試験のみである。
【0085】
試験C、試験D及び試験E
それぞれCD41a、CD61及びアネキシンV試薬の特異性を確立することが可能な条件。
【0086】
2.4 全血中のモノ試薬の試験
【0087】
a)全血中PMPの二重散乱分析を行うためのR3ウィンドウ設定の原理
【0088】
以下で説明する例は、全血中のPMPの二重散乱分析について説明するものであり、血液サンプルは、試験A(CD61−FITC/CD41−PE)に相当する。
【0089】
サイトメトリー分析の種々の操作段階は、図2a、図2bに示してある。
【0090】
PMP分析ウィンドウR3は、塊中にFITCの蛍光を持つ0.85μmセッティングビーズ(ビーズA)の一重状態(singlets)を用いてゲーティングする。まず最初に、大きな二重散乱ウィンドウR3を、これらのビーズの周囲にゲーティングする(段階#1)。R3でゲーティングされたFL1−LOG/FL2−LOGサイトグラムによって、ウィンドウR2を持つFL1中にこれらのセッティングビーズを確認することが可能になる(段階#2)。次いでウィンドウR3を二重散乱に定義し直し、このビーズAの一重状態集団についてFS−LOGパラメータを測定する(段階#3)。
【0091】
かくして、血小板由来微小粒子分析用のウィンドウR3が、下記の基準に従って二重散乱に定義され得る(段階#4):
− FS−LOGの上限:先の段階で測定されたビーズAの一重状態集団のFS−LOGパラメータの平均値に等しい。
− FS−LOGの下限:FS−LOGパラメータの最初のチャネルをとらない。
− SS−LOGの上限:ビーズAの一重状態クラウドに対して設定。
− SS−LOGの下限:SS−LOGパラメータの弁別回路を最小値に設定する。
【0092】
最後に、サンプル(全血+モノ試薬)の二重散乱分析を、種々異なったサイトメトリー分析ウィンドウを用いて実行することができる(段階#5)。
【0093】
b) サンプルの分析
【0094】
本発明のモノ試薬の機能性と、該試薬の成分の特異性についての試験を、19点の全血サンプルについて実施した。サンプルの11点にはEDTAを、7点にはクエン酸ナトリウムを加えた。
上に記述したプロトコルに従い、10倍に希釈した血液サンプルを用いて、試験A、B、C、D及びEを実施した。
【0095】
サイトメトリー分析の結果を、図3a,図3bに示す。
【0096】
定量的な結果は、全血μl当りのPMP数(number of events)で表す。
【0097】
分析は、ウィンドウQ2内にカウントされるエレメントを用いて行う。
【0098】
− 抗血液凝固剤がEDTAの場合:
【0099】
【表4】
Figure 0004831915
【0100】
− 抗血液凝固剤がクエン酸ナトリウムの場合:
【0101】
【表5】
Figure 0004831915
【0102】
− 阻害試験(抗血液凝固剤はEDTA)
【0103】
【表6】
Figure 0004831915
【0104】
参考文献
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【図面の簡単な説明】
【図1】 調製した2種のFITC標識閾値ビーズ及びPE標識閾値ビーズの試験結果を示す説明図である。a図はPBS−BA緩衝液中の閾値ビーズの分析を示し、b図はモノ試薬中にビーズAを用いた閾値ビーズの分析を示す。
【図2a】 サイトメトリー分析の種々の操作段階を示す説明図である。
【図2b】 サイトメトリー分析の種々の操作段階を示す説明図である。
【図3a】 サイトメトリー分析の結果を示す説明図である。
【図3b】 サイトメトリー分析の結果を示す説明図である。

Claims (22)

  1. 血液サンプル中の血小板由来微小粒子(PMP)をフローサイトメトリーによって検出・定量するためのモノリージェントにおいて、下記の成分を含むことを特徴とするモノリージェント:
    a)PMPの二重標識のための下記成分を含む試薬1:
    − アネキシンV、又は生体膜リン脂質に特異的な他のマーカーの何れか一つを、蛍光色素1に結合せしめたものか、
    − 又は血小板の膜構造に指向する集団1のモノクローナル抗体(MAB)を蛍光色素1で標識したもの(試薬1a)、及び
    − 血小板の膜構造に指向する集団2のモノクローナル抗体(MAB)を蛍光色素2で標識したもの(試薬1b);及び
    b)下記成分を含むミクロスフェア混合物から成る試薬2:
    − 蛍光色素1又は2の何れか一方、或いはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されており、粒径(光散乱のパラメータ)に関するPMPの分析範囲を規定するために使用され、且つPMPの区別を可能にするミクロスフェアAの一集団(セッティングビーズ)、
    − 標識されていないか、蛍光色素1又は2の何れか一方、或いはこれら2種の一方に近似したスペクトルを持つ他の蛍光色素で標識されており、その濃度が既知であって、PMPを計数するために使用されるミクロスフェアBの一集団(計数ビーズ)、
    − 蛍光色素1のみで標識されており、蛍光色素1の蛍光パラメータに関して、蛍光色素1で標識されたMAB1又はアネキシンV、又は生体膜のリン脂質に特異的な他のマーカーが結合しているPMPの分析範囲の限界を定める最小強度閾値を定義するために使用されるミクロスフェアCの一集団(閾値ビーズ)、及び
    − 粒径がCと等しく、かつ蛍光色素2のみで標識されており、蛍光色素2の蛍光パラメータに関して、蛍光色素2で標識されたMAB2が結合しているPMPの分析範囲の限界を定める最小強度閾値を定義するために使用されるミクロスフェアDの一集団(閾値ビーズ)。
  2. 閾値ビーズのC集団及びD集団のそれぞれが、2つの蛍光基準となる2つの部分集団ビーズから成ることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  3. 計数ビーズの粒径が5μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  4. 計数ビーズの粒径が5〜10μmであることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  5. セッティングビーズの粒径が0.5〜1μmであることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  6. 閾値ビーズの粒径が3μmであることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  7. 集団1及び集団2のモノクローナル抗体(MAB)が、次の特異性から選ばれる血小板膜構造に対して指向されているものであることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント:
    CD61、CD41、CD42a、CD42b、CD42c、CD49b、CD29、CD62P、CD63、プロテインS(血液凝固調節因子)及びプロトロンビン(血液凝固第II因子)。
  8. 集団1及び集団2のMABが、単一のMAB、特異性は同一であるが種々異なったエピトープ(抗原決定基)に指向されている複数種のMAB、又は血小板特異性の異なる複数種のMABを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  9. 本発明の試薬1が、アネキシンV又は生体膜リン脂質に特異的な別のマーカーを蛍光色素1で標識したもの(試薬1a)と、蛍光色素2で標識された集団2のMAB(試薬1b)とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  10. 試薬1が蛍光色素1で標識されたアネキシンVと、蛍光色素2で標識された集団2のMABとを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のモノリージェント。
  11. 集団2のMABが特異性の異なる複数種のMABを含んでいることを特徴とする請求項10に記載のモノリージェント。
  12. 集団2のMABが抗CD61MABと抗CD42bMABとを含んでいることを特徴とする請求項10に記載のモノリージェント。
  13. 前記集団2が、P18と、4F8(抗CD61)MABと、SZ2(抗CD42b)とのMABから成ることを特徴とする請求項10に記載のモノリージェント。
  14. 蛍光色素1がFITC(フルオレッセインイソチオシアネート)であり、蛍光色素2がPE(フィコエリトリン)であることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のモノリージェント。
  15. サンプルが全血であることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載のモノリージェント。
  16. PMPを検出し定量するための診断キットにおいて、請求項1〜15の何れか1項に記載のモノリージェントを含むことを特徴とする診断キット。
  17. 希釈用の緩衝液を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の診断キット。
  18. 請求項16に記載の診断キットにおいて、請求項2に記載のモノリージェントと、希釈用の緩衝液を含む試薬3を含むことを特徴とする診断キット。
  19. 試薬1aがアネキシンVを含み、試薬1bが異なる特異性を持つMABの混合物を含んでいることを特徴とする請求項16〜18の何れか1項に記載の診断キット。
  20. 試薬1bが抗CD61MABと抗CD42bMABとの混合物を含んでいることを特徴とする請求項16〜18の何れか1項に記載の診断キット。
  21. PMPを検出し、定量するための試験方法において、次のステップを含むことを特徴とする方法:
    a)血液サンプルを請求項1〜15の何れか1項に記載のモノリージェントに接触せしめ、該PMPの二重色素標識を得る段階、及び
    b)二重標識されたPMP(events)をサイトメトリーによって分析する段階。
  22. 血栓症前駆状態(prothrombotic condition)の検出及び監視方法への請求項1〜15の何れか1項に記載のモノリージェント又は請求項16〜20の何れか1項に記載の診断キットの使用。
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