JP4831880B2 - ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオレフィンに造核剤を添加してなるポリオレフィン樹脂組成物の製造方法に関する。更に詳しくは、ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることにより、透明性や剛性に優れた成形品が得られるポリオレフィン樹脂組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィンは優れた成形性、剛性、耐熱性を有し、且つ低比重であることなどから、フィルム、シート、構造部品などに広く利用されている。しかしながらポリオレフィンは結晶性高分子であり、成形体の透明性は必ずしも良好とはいえない。そのため、実用上様々な問題が生ずる場合があった。ポリオレフィンの透明性(ヘイズ)を改良する方法としては、オレフィンの共重合(例えば、ポリプロピレンの場合、プロピレンにエチレンまたは炭素数4以上のα−オレフィンを共重合させること)によってポリオレフィンの結晶性を低下させる方法、ポリオレフィンに造核剤を添加し該ポリオレフィンの球晶組織構造を微細化させる方法、またはポリオレフィンの成形時に溶融樹脂を急冷する方法が知られている。
これら従来から公知の方法によって透明性(ヘイズ)は改善されるものの、共重合による方法では製品の剛性または耐熱性が低下する、溶融樹脂を急冷する方法では成形品の生産性が低下するとともに製品の剛性が低下する場合があるなどの欠点があり、ポリオレフィンの有する優れた成形性、剛性、耐熱性を損なうことなく透明性を改善する方法としては未だ十分であるとはいえない。更に市場または用途によっては更なる透明性の改善が望まれており、透明性の改善は未だ十分であるとはいえず、ポリオレフィンの用途が制限される、などの問題が生じていた。
【0003】
またポリオレフィンの具体的用途によっては、剛性が十分とはいえない場合があり、その具体的用途の拡大に制限を受けるという欠点がある。このため、従来からポリオレフィンの剛性を向上させる目的で各種の造核剤が用いられているが、剛性の改善は未だ十分であるとはいえず、ポリオレフィンの用途が制限される、などの問題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、透明性や剛性に優れた成形品が得られるポリオレフィン樹脂組成物の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題の解決のため鋭意検討した。その結果、ポリオレフィンに造核剤を添加する方法において、反応器内において臨界または超臨界二酸化炭素の存在下に、ポリオレフィンと造核剤とを接触させて、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることにより、透明性や剛性に優れた成形品を与えるポリオレフィン樹脂組成物が得られることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下から構成される。
(1) ポリオレフィンに造核剤を添加するポリオレフィン樹脂組成物の製造方法であって、反応器内において臨界または超臨界二酸化炭素の存在下に、ポリオレフィンと造核剤とを、二酸化炭素の臨界温度以上、ポリオレフィンの融点未満の温度で、接触させることにより、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(2) 臨界または超臨界二酸化炭素の体積をV(CO2)とし、ポリオレフィンの見掛けの体積をV(PO)とするとき、両者の比であるV(CO2)/V(PO)が0.1以上である前記(1)項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(3) 下記の化合物(1)〜(4)から選ばれた1種または2種以上の混合物を、臨界または超臨界二酸化炭素に対して0.01〜10容積%添加してポリオレフィンと造核剤とを接触させることにより、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることを特徴とする前記第(1)項または(2)項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(1)炭素数3〜10である炭化水素
(2)炭素数1〜10であるアルコール
(3)炭素数2〜12であるエーテル
(4)炭素数3〜9であるケトン
【0007】
(4) ポリオレフィン樹脂組成物中の造核剤の含浸量が0.001〜5重量%である前記(1)〜(3)項のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(5) ポリオレフィンがポリプロピレンである前記(1)〜(4)項のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(6) ポリオレフィンがポリエチレンである前記(1)〜(4)項のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(7) 造核剤がジベンジリデソルビトール系化合物である前記(5)項または(6)項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法は、反応器内において臨界または超臨界二酸化炭素の存在下に、ポリオレフィンと造核剤とを接触させることにより、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることを特徴とする。
【0009】
本発明において臨界または超臨界二酸化炭素とは、純粋な二酸化炭素で測定されている臨界温度以上および臨界圧力以上の条件下に存在する二酸化炭素を意味する。すなわち後述のエントレーナーや樹脂用添加剤などが二酸化炭素に溶解することによって生ずる混合物としての流体の臨界または超臨界状態にある二酸化炭素を意味するものではない。用いる流体が上述の条件下であれば温度、圧力の上限については特に制限はないが、ポリオレフィンの分解温度以下であることが望ましい。臨界未満の条件下ではポリオレフィン中への造核剤の含浸量が不十分となる。
【0010】
本発明において用いる反応器は、二酸化炭素を臨界または超臨界状態に保持することが可能な温度、圧力下で使用できる容器であれば、何ら制限なく用いることが出来る。反応器は必要に応じて機械的撹拌機を有するものを用いることが出来る。また撹拌機を有する反応器に代えて、ポンプによりポリオレフィンおよび造核剤を含む流体を流動させる方式の管状(ループ)反応器を用いてもよい。
【0011】
また本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法において、臨界または超臨界二酸化炭素の体積をV(CO2)とし、ポリオレフィンの見掛けの体積をV(PO)とするとき、両者の比であるV(CO2)/V(PO)は造核剤の含浸性の面から、0.1以上であることが好ましい。該比の上限については特に制限はないが、経済性を考慮すると100以下であることが望ましい。従って、V(CO2)/V(PO)は、0.1以上、好ましくは0.1〜100、より好ましくは0.15〜80、さらに好ましくは0.2〜50であることが望ましい。ポリオレフィンの見掛けの体積とは、ポリオレフィンの重量をポリオレフィンの見掛けの密度すなわち嵩密度で除した値である。
【0012】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法において、臨界または超臨界二酸化炭素の存在下にポリオレフィン中に造核剤を含浸させるに際して、下記の化合物(1)〜(4)から選ばれた1種または2種以上の混合物を、造核剤の含浸促進性、後工程の乾燥およびポリオレフィン樹脂組成物の成形性や成形品の外観などの面から、臨界または超臨界二酸化炭素に対して0.01〜10容積%添加することが好ましい(以下、これらの化合物を総称して、エントレーナーと呼ぶことがある)。
(1)炭素数3〜10である炭化水素
(2)炭素数1〜10であるアルコール
(3)炭素数2〜12であるエーテル
(4)炭素数3〜9であるケトン
これらのエントレーナーの選択は、用いる造核剤の種類・性状に基づいてなされる。これらのエントレーナーを、臨界または超臨界二酸化炭素に対して0.01〜10容積%添加することにより、造核剤のポリオレフィン中への含浸が促進され、より短時間で本発明の効果を得ることが出来る。
【0013】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法において、反応器内温度は二酸化炭素の臨界温度以上、ポリオレフィンの融点未満であることが好ましい。反応器内温度が臨界温度未満であると、ポリオレフィン中への造核剤の含浸が不十分となることがある。反応器内温度がポリオレフィンの融点以上であってもポリオレフィン中への造核剤の含浸は何ら阻害されることはないが、ポリオレフィンの形状が変化する場合があり、反応操作上の取り扱いが複雑になる場合がある。反応器内温度が臨界温度以上、ポリオレフィンの融点未満である場合には、造核剤の含浸を十分とすることおよび反応操作を容易にすることを、共に満足することが容易である。
【0014】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法は、ポリオレフィンがポリプロピレン、またはポリエチレンである場合、特に有効である。
【0015】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法は、造核剤がジベンジリデンソルビトール系化合物である場合、特に有効である。
またポリオレフィン樹脂組成物中の造核剤の含浸量は、透明性の面から0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%であることが望ましい。
【0016】
また本発明の製造方法はバッチ方式であっても、連続方式であってもよい。反応器への各成分の供給方法に特に制限はなく、ポリオレフィン、造核剤、臨界または超臨界二酸化炭素、およびエントレーナーの所定量を同時に供給してもよく、また各成分を逐次供給する、または、特定の成分を予め混合して供給してもよい。本発明の効果を損なわない範囲であれば供給するポリオレフィンの形状に制限はない。ポリオレフィンの形状としては、粉末状、顆粒状、ペレット状、塊状などを例示できる。
【0017】
本発明において用いる造核剤としては、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、クエン酸、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、ナフテン酸、シクロペンタンカルボン酸、1-メチルシクロペンタンカルボン酸、2-メチルシクロペンタンカルボン酸、シクロペンテンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、1-メチルシクロヘキサンカルボン酸、4-メチルシクロヘキサンカルボン酸、3,5-ジメチルシクロヘキサンカルボン酸、4-ブチルシクロヘキサンカルボン酸、4-オクチルシクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキセンカルボン酸、4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸、安息香酸、トルイル酸、キシリル酸、エチル安息香酸、4-t-ブチル安息香酸、サリチル酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などのカルボン酸(但し、脂肪族モノカルボン酸を除く)またはこれらのリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属、亜鉛もしくはアルミニウムの正塩もしくは塩基性塩等も好ましい具体例として挙げられる。
【0018】
また、リチウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-ビス(4-キュミルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-キュミルフェニル)フォスフェート、カリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-モノ(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム-モノ(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク-モノ(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムジヒドロオキシ-(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムヒドロオキシ-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム-トリス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-キュミル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4-キュミル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム(4,4'-ジメチル-6,6'-ジーt-ブチル-2,2'-ビフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-s-ブチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニル)フォスフェート、カリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート等のアリールフォスフェート系化合物も好ましい造核剤の具体例として挙げられる。
【0019】
更に、カルシウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウム-トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-t-オクチルフェニル)フォスフェート]、バリウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[(4,4'-ジメチル-6,6'-ジーt-ブチル-2,2'-ビフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、バリウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウム-トリス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムジヒドロオキシ-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムジヒドロオキシ-2,2'-メチレン-ビス(4-キュミル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムヒドロオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムヒドロオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4-キュミル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、チタンジヒドロオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、チンジヒドロオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、ジルコニウムオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムジヒドロオキシ-2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムヒドロオキシ-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムジヒドロオキシ-2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムヒドロオキシ-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]などの環状多価金属アリールフォスフェート系化合物も同様に好ましい造核剤の具体例として挙げられる。
【0020】
また更に、前記環状多価金属アリールフォスフェート系化合物と、脂肪族モノカルボン酸アルカリ金属塩(酢酸、乳酸、プロピオン酸、アクリル酸、オクチル酸、イソオクチル酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ベヘン酸、エルカ酸、モンタン酸、メリシン酸、ステアロイル乳酸、β-ドデシルメルカプト酢酸、β-ドデシルメルカプトプロピオン酸、β-N-ラウリルアミノプロピオン酸、β-N-メチル-N-ラウロイルアミノプロピオン酸などの脂肪族モノカルボン酸のリチウム、ナトリウムもしくはカリウム塩)もしくは塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレートとの混合物も好ましい造核剤の具体例として挙げられる。
【0021】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法において、特に好ましく用いられる造核剤は、1・3,2・4-ジベンジリデンソルビトール、1・3-ベンジリデン-2・4-p-メチルベンジリデンソルビトール、1・3-ベンジリデン-2・4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1・3-p-メチルベンジリデン-2・4-ベンジリデンソルビトール、1・3-p-エチルベンジリデン-2・4-ベンジリデンソルビトール、1・3-p-メチルベンジリデン-2・4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1・3-p-エチルベンジリデン-2・4-p-メチルベンジリデンソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-エチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-n-プロピルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-i-プロピルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-n-ブチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-s-ブチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-t-ブチルベンジリデン)ソルビトール、1・3-(2',4'-ジメチルベンジリデン)-2・4-ベンジリデンソルビトール、1・3-ベンジリデン-2・4-(2',4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(2',4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(3',4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-メトキシベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4-ビス(p-エトキシベンジリデン)ソルビトール、1・3-ベンジリデン-2・4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1・3-p-クロルベンジリデン-2・4-ベンジリデンソルビトール、1・3-p-クロルベンジリデン-2・4-p-メチルベンジリデンソルビトール、1・3-p-クロルベンジリデン-2・4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1・3-p-メチルベンジリデン-2・4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1・3-p-エチルベンジリデン-2・4-p-クロルベンジリデンソルビトール、および1・3,2・4-ビス(p-クロルベンジリデン)ソルビトールなどのジベンジリデンソルビトール系化合物である。
【0022】
本発明でエントレーナーとして用いる炭素数3〜10である炭化水素としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、2−メチル−プロパン、2−メチル−ブタン、2−メチル−ペンタン、3−メチル−ペンタン、2−メチル−ヘキサン、3−メチル−ヘキサン、3−エチル−ペンタン、2−メチル−ヘプタン、3−メチル−ヘプタン、4−メチル−ヘプタン、3−エチル−ヘプタン、2−メチル−オクタン、3−メチル−オクタン、4−メチル−オクタン、3−エチル−オクタン、4−エチル−オクタン、3−ブチル−ヘキサン、4−ブチル−ヘプタン、2,2−ジメチル−プロパン、2,2−ジメチル−ブタン、2,2−ジメチル−ペンタン、3,3−ジメチル−ペンタン、2,3−ジメチル−ブタン、2,2−ジメチル−ペンタン、2,3−ジメチル−ペンタン、2,4−ジメチル−ペンタン、2−メチル−3−エチル−ペンタン、3−メチル−3−エチル−ペンタン、2,2−ジメチル−ヘキサン、2,3−ジメチル−ヘキサン、2,4−ジメチル−ヘキサン、2−メチル−3−エチル−ヘキサン、2−メチル−4−エチル−ヘキサン、3,3−ジエチル−ヘキサン、3,4−ジエチル−ヘキサン、2,2−ジメチル−ヘプタン、2,3−ジメチル−ヘプタン、2,4−ジメチル−ヘプタン、2,5−ジメチル−ヘプタン、2−メチル−3−エチル−ヘプタン、2,3,4−トリメチル−ペンタン、3−t−ブチル−ペンタン、3−t−ブチル−ヘキサン、2,3,4−トリメチル−ヘキサン、2,3,5−トリメチル−ヘキサン、2,4,5−トリメチル−ヘキサン、2,3−ジメチル−4−エチル−ヘキサン、2,4−ジメチル−3−エチル−ヘキサン、シクロヘキサン、 メチルシクロヘキサンなどの飽和炭化水素、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどの不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンなどの芳香族炭化水素を例示することが出来る。
【0023】
特に好ましいものは、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、2−メチル−プロパン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンである。
【0024】
本発明でエントレーナーとして用いる炭素数1〜10であるアルコールとしては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、3−ノナノール、4−ノナノール、1−デカノール、2−デカノール、3−デカノール、4−デカノール、
2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−エチル−2−ブタノール、2−i−プロピル−1−ブタノール、2−t−ブチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、2,3−ジメチル−1−ブタノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2−メチル−2−エチル−1−ブタノール、3−メチル−2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−2−i−プロピル−1−ブタノール、3−メチル−2−i−プロピル−1−ブタノール、3−メチル−2−i−プロピル−2−ブタノール、2−エチル−2−i−プロピル−1−ブタノール、2,2−ジエチル−1−ブタノール、2,2−ジ−i−プロピル−1−ブタノール、2−t−ブチル−1−ブタノール、2−メチル−2−t−ブチル−1−ブタノール、2−エチル−2−t−ブチル−1−ブタノール、2−i−プロピル−2−t−ブチル−1−ブタノール、2,2−ジ−t−ブチル−1−ブタノール、
4−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、3−エチル−1−ペンタノール、3−エチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、3−エチル−2−ペンタノール、3−エチル−1−ペンタノール、
【0025】
2,2−ジメチル−1−ペンタノール、3,3−ジメチル−1−ペンタノール、4,4−ジメチル−1−ペンタノール、3,3−ジメチル−2−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−ペンタノール、3,4−ジメチル−2−ペンタノール、2,3−ジメチル−1−ペンタノール、2,4−ジメチル−1−ペンタノール、3,4−ジメチル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−2−ペンタノール、
2−メチル−2−エチル−1−ペンタノール、2−メチル−3−エチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−エチル−1−ペンタノール、2−メチル−3−エチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−エチル−3−ペンタノール、2−ジエチル−1−ペンタノール、2,3−ジエチル−1−ペンタノール、3,3−ジエチル−1−ペンタノール、3,3−ジエチル−2−ペンタノール、2,2,3−トリメチル−1−ペンタノール、2,2,4−トリメチル−1−ペンタノール、2,3,3−トリメチル−1−ペンタノール、2,3,4−トリメチル−1−ペンタノール、2,4,4−トリメチル−1−ペンタノール、3,3,4−トリメチル−1−ペンタノール、2,3,3−トリメチル−2−ペンタノール、2,3,4−トリメチル−2−ペンタノール、2,4,4−トリメチル−2−ペンタノール、2,2,3−トリメチル−3−ペンタノール、2,2,4−トリメチル−3−ペンタノール、2,3,4−トリメチル−3−ペンタノール、
【0026】
2,2−ジメチル−3−エチル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−エチル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−エチル−1−ペンタノール、3,3−ジメチル−2−エチル−1−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−エチル−1−ペンタノール、4,4−ジメチル−3−エチル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−エチル−2−ペンタノール、4,4−ジメチル−3−エチル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−エチル−3−ペンタノール、2−メチル−2,3−ジエチル−1−ペンタノール、2−メチル−3,3−ジエチル−1−ペンタノール、3−メチル−2,3−ジエチル−1−ペンタノール、3−メチル−2,2−ジエチル−1−ペンタノール、4−メチル−2,2−ジエチル−1−ペンタノール、4−メチル−2,3−ジエチル−1−ペンタノール、2−メチル−3,3−ジエチル−2−ペンタノール、4−メチル−3,3−ジエチル−2−ペンタノール、
【0027】
2−メチル−2−プロピル−1−ペンタノール、3−メチル−2−プロピル−1−ペンタノール、4−メチル−2−プロピル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−プロピル−1−ペンタノール、2,4−ジメチル−2−プロピル−1−ペンタノール、3−メチル−2−プロピル−2−ペンタノール、2−メチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、2−メチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、3−メチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、3−メチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、4−メチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、4−メチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、2−メチル−3−i−プロピル−2−ペンタノール、3−メチル−3−i−プロピル−2−ペンタノール、2−メチル−3−i−プロピル−3−ペンタノール、
【0028】
2−ジメチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、3,3−ジメチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、3,4−ジメチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、3,4−ジメチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、2,4−ジメチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−i−プロピル−1−ペンタノール、4,4−ジメチル−3−i−プロピル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−i−プロピル−2−ペンタノール、3,4−ジメチル−3−ペンタノール、4,4−ジメチル−3−i−プロピル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−i−プロピル−3−ペンタノール、
【0029】
2−メチル−2−i−ブチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−i−ブチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−i−ブチル−1−ペンタノール、2−メチル−3−i−ブチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−i−ブチル−2−ペンタノール、4−メチル−3−i−ブチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−i−ブチル−3−ペンタノール、2−メチル−2−t−ブチル−1−ペンタノール、2−メチル−3−t−ブチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−t−ブチル−1−ペンタノール、4−メチル−3−t−ブチル−1−ペンタノール、2-メチル−3−t−ブチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−t−ブチル−2−ペンタノール、4−メチル−3−t−ブチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−t−ブチル−3−ペンタノール、
【0030】
5−メチル−1−ヘキサノール、4−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、2−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、4−メチル−2−ヘキサノール、3−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、5−メチル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール、4−エチル−1−ヘキサノール、3−エチル−1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−プロピル−1−ヘキサノール、2−プロピル−1−ヘキサノール、3−i−プロピル−1−ヘキサノール、2−i−プロピル−1−ヘキサノール、2−ブチル−1−ヘキサノール、2−i−ブチル−1−ヘキサノール、3−i−ブチル−1−ヘキサノール、2−t−ブチル−1−ヘキサノール、3−t−ブチル−1−ヘキサノール、4−t−ブチル−1−ヘキサノール、
【0031】
2,2−ジメチル−1−ヘキサノール、3,3,−ジメチル−1−ヘキサノール、4,4−ジメチル−1−ヘキサノール、5,5−ジメチル−1−ヘキサノール、2,3−ジメチル−1−ヘキサノール、2,4−ジメチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,3,−ジメチル−2−ヘキサノール、4,4−ジメチル−2−ヘキサノール、5,5−ジメチル−2−ヘキサノール、2,3−ジメチル−2−ヘキサノール、2,4−ジメチル−2−ヘキサノール、2,5−ジメチル−2−ヘキサノール、2,2−ジメチル−3−ヘキサノール、4,4−ジメチル−3−ヘキサノール、5,5−ジメチル−3−ヘキサノール、2,3−ジメチル−3−ヘキサノール、2,4−ジメチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール、
【0032】
2−メチル−2−エチル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−エチル−1−ヘキサノール、2−メチル−4−エチル−1−ヘキサノール、3−メチル−2−エチル−1−ヘキサノール、3−メチル−3−エチル−1−ヘキサノール、3−メチル−4−エチル−1−ヘキサノール、4−メチル−2−エチル−1−ヘキサノール、4−メチル−3−エチル−1−ヘキサノール、4−メチル−4−エチル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−エチル−2−ヘキサノール、2−メチル−4−エチル−2−ヘキサノール、3−メチル−3−エチル−1−ヘキサノール、3−メチル−4−エチル−2−ヘキサノール、4−メチル−3−エチル−2−ヘキサノール、4−メチル−4−エチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−エチル−3−ヘキサノール、2−メチル−4−エチル−3−ヘキサノール、3−メチル−4−エチル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−エチル−3−ヘキサノール、4−メチル−4−エチル−3−ヘキサノール、
【0033】
2,2−ジエチル−1−ヘキサノール、3,3−ジエチル−1−ヘキサノール、4,4−ジエチル−1−ヘキサノール、2,3−ジエチル−1−ヘキサノール、2,4−ジエチル−1−ヘキサノール、3,4−ジエチル−1−ヘキサノール、3,3−ジエチル−2−ヘキサノール、4,4−ジエチル−2−ヘキサノール、3,4−ジエチル−2−ヘキサノール、4,4−ジエチル−3−ヘキサノール、3,4−ジエチル−3−ヘキサノール、2−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−プロピル−1−ヘキサノール、3−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール、3−メチル−3−プロピル−1−ヘキサノール、4−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール、4−メチル−3−プロピル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−プロピル−2−ヘキサノール、3−メチル−3−プロピル−2−へキサノール、4−メチル−3−プロピル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−プロピル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−プロピル−3−ヘキサノール、2−メチル−2−i−プロピル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−i−プロピル−1−ヘキサノール、3−メチル−2−i−プロピル−1−ヘキサノール、3−メチル−3−i−プロピル−1−ヘキサノール、4−メチル−2−i−プロピル−1−ヘキサノール、4−メチル−3−i−プロピル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−i−プロピル−2−キサノール、3−メチル−3−i−プロピル−2−へキサノール、4−メチル−3−i−プロピル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−i−プロピル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−i−プロピル−3−ヘキサノール、
【0034】
2,2,3−トリメチル−1−ヘキサノール、2,2,4−トリメチル−1−ヘキサノール、2,2,5−トリメチル−1−ヘキサノール、2,3,3−トリメチル−1−ヘキサノール、2,4,4−トリメチル−1−ヘキサノール、2,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、3,3,4−トリメチル−1−ヘキサノール、3,3,5−トリメチル−1−ヘキサノール、3,4,4−トリメチル−1−ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、4,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、2,2,3,3−テトラメチル−1−ヘキサノール、2,2,4,4−テトラメチル−1−ヘキサノール、2,2,5,5−テトラメチル−1−ヘキサノール、2,3,4,5−テトラメチル−1−ヘキサノール、
【0035】
2,2−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、2,2−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、2,3−ジメチル−2−エチル−1−ヘキサノール、2,3−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、2,3−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、2,4−ジメチル−2−エチル−1−ヘキサノール、2,4−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、2,4−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−2−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、3,4−ジメチル−2−エチル−1−ヘキサノール、3,4−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、3,4−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−3−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−4−エチル−1−ヘキサノール、
【0036】
2,3,3−トリメチル−2−ヘキサノール、2,3,4−トリメチル−2−ヘキサノール、2,3,5−トリメチル−2−ヘキサノール、2,4,4−トリメチル−2−ヘキサノール、2,4,5−トリメチル−2−ヘキサノール、2,5,5−トリメチル−2−ヘキサノール、2,3,4,5−テトラメチル−2−ヘキサノール、2,3−ジメチル−3−エチル−2−ヘキサノール、2,3−ジメチル−4−エチル−2−ヘキサノール、2,4−ジメチル−3−エチル−2−ヘキサノール、2,4−ジメチル−4−エチル−2−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−エチル−2−ヘキサノール、2,5−ジメチル−4−エチル−2−ヘキサノール、3,3−ジメチル−4−エチル−2−ヘキサノール、4,4−ジメチル−3−エチル−2−ヘキサノール、2,2−ジメチル−3−エチル−3−ヘキサノール、2,2−ジメチル−4−エチル−3−ヘキサノール、2,3−ジメチル−4−エチル−3−ヘキサノール、2,4−ジメチル−3−エチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−エチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−4−エチル−3−ヘキサノール、
【0037】
2−メチル−1−ヘプタノール、3−メチル−1−ヘプタノール、4−メチル−1−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘプタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘプタノール、3−メチル−2−ヘプタノール、4−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−3−ヘプタノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、2−メチル−4−ヘプタノール、3−メチル−4−ヘプタノール、4−メチル−4−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘプタノール、3−エチル−1−ヘプタノール、4−エチル−1−ヘプタノール、5−エチル−1−ヘプタノール、3−エチル−2−ヘプタノール、4−エチル−2−ヘプタノール、5−エチル−2−ヘプタノール、3−エチル−3−ヘプタノール、4−エチル−3−ヘプタノール、5−エチル−3−ヘプタノール、3−エチル−4−ヘプタノール、4−エチル−4−ヘプタノール、
【0038】
2−プロピル−1−ヘプタノール、3−プロピル−1−ヘプタノール、4−プロピル−1−ヘプタノール、3−プロピル−2−ヘプタノール、4−プロピル−2−ヘプタノール、4−プロピル−3−ヘプタノール、4−プロピル−4−ヘプタノール、2−i−プロピル−1−ヘプタノール、3−i−プロピル−1−ヘプタノール、4−i−プロピル−1−ヘプタノール、3−i−プロピル−2−ヘプタノール、4−i−プロピル−2−ヘプタノール、4−i−プロピル−3−ヘプタノール、4−i−プロピル−4−ヘプタノール、2,2−ジメチル−1−ヘプタノール、3,3−ジメチル−1−ヘプタノール、4,4−ジメチル−1−ヘプタノール、5,5−ジメチル−1−ヘプタノール、6,6−ジメチル−1−ヘプタノール、2,3−ジメチル−1−ヘプタノール、2,4−ジメチル−1−ヘプタノール、2,5−ジメチル−1−ヘプタノール、2,6−ジメチル−1−ヘプタノール、3,4−ジメチル−1−ヘプタノール、3,5−ジメチル−1−ヘプタノール、3,6−ジメチル−1−ヘプタノール、4,5−ジメチル−1−ヘプタノール、4,6−ジメチル−1−ヘプタノール、5,6−ジメチル−1−ヘプタノール、2,3−ジメチル−2−ヘプタノール、2,4−ジメチル−2−ヘプタノール、2,5−ジメチル−2−ヘプタノール、2,6−ジメチル−2−ヘプタノール、3,4−ジメチル−2−ヘプタノール、3,5−ジメチル−2−ヘプタノール、3,6−ジメチル−2−ヘプタノール、4,5−ジメチル−2−ヘプタノール、4,6−ジメチル−2−ヘプタノール、5,6−ジメチル−2−ヘプタノール、2,3−ジメチル−3−ヘプタノール、2,4−ジメチル−3−ヘプタノール、2,5−ジメチル−3−ヘプタノール、2,6−ジメチル−3−ヘプタノール、3,4−ジメチル−3−ヘプタノール、3,5−ジメチル−3−ヘプタノール、3,6−ジメチル−3−ヘプタノール、4,5−ジメチル−3−ヘプタノール、4,6−ジメチル−3−ヘプタノール、5,6−ジメチル−3−ヘプタノール、2,3−ジメチル−4−ヘプタノール、2,4−ジメチル−4−ヘプタノール、2,5−ジメチル−4−ヘプタノール、2,6−ジメチル−4−ヘプタノール、3,4−ジメチル−4−ヘプタノール、3,5−ジメチル−4−ヘプタノール、
【0039】
2−メチル−2−エチル−1−ヘプタノール、2−メチル−3−エチル−1−ヘプタノール、2−メチル−4−エチル−1−ヘプタノール、2−メチル−5−エチル−1−ヘプタノール、3−メチル−2−エチル−1−ヘプタノール、3−メチル−3−エチル−1−ヘプタノール、3−メチル−4−エチル−1−ヘプタノール、3−メチル−5−エチル−1−ヘプタノール、4−メチル−2−エチル−1−ヘプタノール、4−メチル−3−エチル−1−ヘプタノール、4−メチル−4−エチル−1−ヘプタノール、4−メチル−5−エチル−1−ヘプタノール、5−メチル−2−エチル−1−ヘプタノール、5−メチル−3−エチル−1−ヘプタノール、5−メチル−4−エチル−1−ヘプタノール、5−メチル−5−エチル−1−ヘプタノール、2−メチル−3−エチル−2−ヘプタノール、2−メチル−4−エチル−2−ヘプタノール、2−メチル−5−エチル−2−ヘプタノール、3−メチル−3−エチル−2−ヘプタノール、3−メチル−4−エチル−2−ヘプタノール、3−メチル−5−エチル−2−ヘプタノール、4−メチル−3−エチル−2−ヘプタノール、4−メチル−4−エチル−2−ヘプタノール、4−メチル−5−エチル−2−ヘプタノール、5−メチル−3−エチル−2−ヘプタノール、5−メチル−4−エチル−2−ヘプタノール、5−メチル−5−エチル−2−ヘプタノール、2−メチル−4−エチル−3−ヘプタノール、2−メチル−5−エチル−3−ヘプタノール、3−メチル−4−エチル−3−ヘプタノール、3−メチル−5−エチル−3−ヘプタノール、4−メチル−3−エチル−3−ヘプタノール、4−メチル−4−エチル−3−ヘプタノール、4−メチル−5−エチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−エチル−3−ヘプタノール、5−メチル−4−エチル−3−ヘプタノール、5−メチル−5−エチル−3−ヘプタノール、2−メチル−3−エチル−4−ヘプタノール、2−メチル−4−エチル−4−ヘプタノール、2−メチル−5−エチル−4−ヘプタノール、3−メチル−3−エチル−4−ヘプタノール、3−メチル−4−エチル−4−ヘプタノール、3−メチル−5−エチル−4−ヘプタノール、4−メチル−3−エチル−4−ヘプタノール、4−メチル−5−エチル−4−ヘプタノール、
【0040】
2,2,3−トリメチル−1−ヘプタノール、2,2,4−トリメチル−1−ヘプタノール、2,2,5−トリメチル−1−ヘプタノール、2,2,6−トリメチル−1−ヘプタノール、2,3,3−トリメチル−1−ヘプタノール、3,3,4−トリメチル−1−ヘプタノール、3,3,5−トリメチル−1−ヘプタノール、3,3,6−トリメチル−1−ヘプタノール、2,4,4−トリメチル−1−ヘプタノール、3,4,4−トリメチル−1−ヘプタノール、4,4,5−トリメチル−1−ヘプタノール、4,4,6−トリメチル−1−ヘプタノール、2,5,5−トリメチル−1−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘプタノール、4,5,5−トリメチル−1−ヘプタノール、5,5,6−トリメチル−1−ヘプタノール、2,6,6−トリメチル−1−ヘプタノール、3,6,6−トリメチル−1−ヘプタノール、4,6,6−トリメチル−1−ヘプタノール、5,6,6−トリメチル−1−ヘプタノール、2,3,3−トリメチル−2−ヘプタノール、2,3,4−トリメチル−2−ヘプタノール、2,3,5−トリメチル−2−ヘプタノール、2,3,6−トリメチル−2−ヘプタノール、2,4,−トリメチル−2−ヘプタノール、2,4,5−トリメチル−2−ヘプタノール、2,4,6−トリメチル−2−ヘプタノール、2,5,5−トリメチル−2−ヘプタノール、2,5,6−トリメチル−2−ヘプタノール、2,6,6−トリメチル−2−ヘプタノール、3,3,4−トリメチル−2−ヘプタノール、3,3,5−トリメチル−2−ヘプタノール、3,3,6−トリメチル−2−ヘプタノール、3,4,4−トリメチル−2−ヘプタノール、3,4,5−トリメチル−2−ヘプタノール、3,4,6−トリメチル−2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−2−ヘプタノール、3,5,6−トリメチル−2−ヘプタノール、3,6,6−トリメチル−2−ヘプタノール、4,4,5−トリメチル−2−ヘプタノール、4,4,6−トリメチル−2−ヘプタノール、4,5,5−トリメチル−2−ヘプタノール、4,5,6−トリメチル−2−ヘプタノール、4,6,6−トリメチル−2−ヘプタノール、5,5,6−トリメチル−2−ヘプタノール、5,6,6−トリメチル−2−ヘプタノール、
【0041】
2,2,3−トリメチル−3−ヘプタノール、2,2,4−トリメチル−3−ヘプタノール、2,2,5−トリメチル−3−ヘプタノール、2,2,6−トリメチル−3−ヘプタノール、2,3,4−トリメチル−3−ヘプタノール、2,3,5−トリメチル−3−ヘプタノール、2,3,6−トリメチル−3−ヘプタノール、2,4,4−トリメチル−3−ヘプタノール、2,4,5−トリメチル−3−ヘプタノール、2,4,6−トリメチル−3−ヘプタノール、2,5,5−トリメチル−3−ヘプタノール、2,5,6−トリメチル−3−ヘプタノール、2,6,6−トリメチル−3−ヘプタノール、3,4,4−トリメチル−3−ヘプタノール、3,4,5−トリメチル−3−ヘプタノール、3,4,6−トリメチル−3−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−3−ヘプタノール、3,5,6−トリメチル−3−ヘプタノール、3,6,6−トリメチル−3−ヘプタノール、4,4,5−トリメチル−3−ヘプタノール、4,4,6−トリメチル−3−ヘプタノール、5,5,6−トリメチル−3−ヘプタノール、5,6,6−トリメチル−3−ヘプタノール、2,2,3−トリメチル−4−ヘプタノール、2,2,4−トリメチル−4−ヘプタノール、2,2,5−トリメチル−4−ヘプタノール、2,2,6−トリメチル−4−ヘプタノール、2,3,3−トリメチル−4−ヘプタノール、2,3,4−トリメチル−4−ヘプタノール、2,3,5−トリメチル−4−ヘプタノール、2,3,6−トリメチル−4−ヘプタノール、2,4,5−トリメチル−4−ヘプタノール、2,4,6−トリメチル−4−ヘプタノール、2,5,5−トリメチル−4−ヘプタノール、3,3,4−トリメチル−4−ヘプタノール、3,3,5−トリメチル−4−ヘプタノール、
【0042】
2−メチル−1−オクタノール、3−メチル−1−オクタノール、4−メチル−1−オクタノール、5−メチル−1−オクタノール、6−メチル−1−オクタノール、7−メチル−1−オクタノール、2−メチル−2−オクタノール、3−メチル−2−オクタノール、4−メチル−2−オクタノール、5−メチル−2−オクタノール、6−メチル−2−オクタノール、7−メチル−2−オクタノール、2−メチル−3−オクタノール、3−メチル−3−オクタノール、4−メチル−3−オクタノール、5−メチル−3−オクタノール、6−メチル−3−オクタノール、7−メチル−3−オクタノール、2−メチル−4−オクタノール、3−メチル−4−オクタノール、4−メチル−4−オクタノール、5−メチル−4−オクタノール、6−メチル−4−オクタノール、7−メチル−4−オクタノール、2−エチル−1−オクタノール、3−エチル−1−オクタノール、4−エチル−1−オクタノール、5−エチル−1−オクタノール、6−エチル−1−オクタノール、3−エチル−2−オクタノール、4−エチル−2−オクタノール、5−エチル−2−オクタノール、6−エチル−2−オクタノール、3−エチル−3−オクタノール、4−エチル−3−オクタノール、5−エチル−3−オクタノール、6−エチル−3−オクタノール、3−エチル−4−オクタノール、4−エチル−4−オクタノール、5−エチル−4−オクタノール、6−エチル−4−オクタノール、
【0043】
2,2−ジメチル−1−オクタノール、2,3−ジメチル−1−オクタノール、2,4−ジメチル−1−オクタノール、2,5−ジメチル−1−オクタノール、2,6−ジメチル−1−オクタノール、2,7−ジメチル−1−オクタノール、3,3−ジメチル−1−オクタノール、3,4−ジメチル−1−オクタノール,3,5−ジメチル−1−オクタノール、3,6−ジメチル−1−オクタノール、3,7−ジメチル−1−オクタノール、4,4−ジメチル−1−オクタノール、4,5−ジメチル−1−オクタノール、4,6−ジメチル−1−オクタノール、4,7−ジメチル−1−オクタノール、5,5−ジメチル−1−オクタノール、5,6−ジメチル−1−オクタノール、5,6−ジメチル−1−オクタノール、5,7−ジメチル−1−オクタノール、6,6−ジメチル−1−オクタノール、6,7−ジメチル−1−オクタノール、7,7−ジメチル−1−オクタノール、2,3−ジメチル−2−オクタノール、2,4−ジメチル−2−オクタノール、2,5−ジメチル−2−オクタノール、2,6−ジメチル−2−オクタノール、2,7−ジメチル−2−オクタノール、3,3−ジメチル−2−オクタノール、3,4−ジメチル−2−オクタノール、3,5−ジメチル−2−オクタノール、3,6−ジメチル−2−オクタノール、3,7−ジメチル−2−オクタノール、4,4−ジメチル−2−オクタノール、4,5−ジメチルー2−オクタノール、4,6−ジメチル−2−オクタノール、4,7−ジメチル−2−オクタノール、5,5−ジメチル−2−オクタノール、5,6−ジメチル−2−オクタノール、5,7−ジメチル−2−オクタノール、6,6−ジメチル−2−オクタノール、6,7−ジメチル−2−オクタノール、7,7−ジメチル−2−オクタノール、
【0044】
2,2,−ジメチル−3−オクタノール、2,3−ジメチル−3−オクタノール2,4−ジメチル−3−オクタノール、2,5−ジメチル−3−オクタノール、2,6−ジメチル−3−オクタノール、2,7−ジメチル−3−オクタノール、3,4−ジメチル−3−オクタノール、3,5−ジメチル−3−オクタノール、3,6−ジメチル−3−オクタノール、3,7−ジメチル−3−オクタノール、4,4−ジメチル−3−オクタノール、4,5−ジメチル−3−オクタノール、4,6−ジメチル−3−オクタノール、4,7−ジメチル−3−オクタノール、5,5−ジメチル−3−オクタノール、5,6−ジメチル−3−オクタノール、5,7−ジメチル−3−オクタノール、6,6−ジメチル−3−オクタノール、6.7−ジメチル−3−オクタノール、7,7−ジメチル−3−オクタノール、2,2−ジメチル−4−オクタノール、2,3−ジメチル−4−オクタノール、2,4−ジメチル−4−オクタノール、2,5−ジメチル−4−オクタノール、2,6−ジメチル−4−オクタノール、2,7−ジメチル−4−オクタノール、3,3−ジメチル−4−オクタノール、3,4−ジメチル−4−オクタノール、3,5−ジメチル−4−オクタノール、3,6−ジメチル−4−オクタノール、3,7−ジメチル−4−オクタノール、4,5−ジメチル−4−オクタノール、4,6−ジメチル−4−オクタノール、4,7−ジメチル−4−オクタノール、5,5−ジメチル−4−オクタノール、5,6−ジメチル−4−オクタノール、5,7−ジメチル−4−オクタノール、6,6−ジメチル−4−オクタノール、6,7−ジメチル−4−オクタノール、7,7−ジメチル−4−オクタノール、
【0045】
2−メチル−1−ノナノール、3−メチル−1−ノナノール、4−メチル−1−ノナノール、5−メチル−1−ノナノール、6−メチル−1−ノナノール、7−メチル−1−ノナノール、8−メチル−1−ノナノール、2−メチル−2−ノナノール、3−メチル−2−ノナノール、4−メチル−2−ノナノール、5−メチル−2−ノナノール、6−メチル−2−ノナノール、7−メチル−2−ノナノール、8−メチル−2−ノナノール、2−メチル−3−ノナノール、3−メチル−3−ノナノール、4−メチル−3−ノナノール、5−メチル−3−ノナノール、6−メチル−3−ノナノール、7−メチル−3−ノナノール、8−メチル−3−ノナノール、2−メチル−4−ノナノール、3−メチル−4−ノナノール、4−メチル−4−ノナノール、5−メチル−4−ノナノール、6−メチル−4−ノナノール、7−メチル−4−ノナノール、8−メチル−4−ノナノール、2−メチル−5−ノナノール、3−メチル−5−ノナノール、4−メチル−5−ノナノール、5−メチル−5−ノナノール、シクロヘキサノール、2−メチル−シクロヘキサノール、3−メチル−シクロヘキサノール、4−メチル−シクロヘキサノールなどのアルコールを例示することが出来る。
【0046】
特に好ましいものは、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、3−ノナノール、4−ノナノール、1−デカノール、2−デカノール、3−デカノール、4−デカノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−エチルヘキサノール、2,5,5−トリメチルヘキサノール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノールである。
【0047】
本発明でエントレーナーとして用いる炭素数2〜12であるエーテルとしては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ビス(2−クロロエチル)エーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−i−プロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジ−n−アミルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジ−i−ブチルエーテル、n−ヘキシルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、n−ブチルフェニルエーテル、アミルフェニルエーテル、エチルベンジルエーテル、1,4−ジオキサン、トリオキサン、フラン、テトラヒドロフラン、2−メチルフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルアセタールなどを例示することが出来る。
【0048】
本発明でエントレーナーとして用いる炭素数3〜9であるケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジエチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジ−i−ブチルケトン、ホロン、イソホロン、シクロヘキサノン、o−メチルシクロヘキサノン、m−メチルシクロヘキサノン、p−メチルシクロヘキサノン、アセトフェノンなどを例示することが出来る。
【0049】
また必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で造核剤以外の添加剤、例えば酸化防止剤、光安定剤、重金属不活性化剤、防曇剤、帯電防止剤、滑剤、有機充填剤、顔料等をポリオレフィン樹脂組成物に加えることが出来る。また本発明の効果を損なわない範囲で造核剤以外の添加剤を発明の臨界または超臨界二酸化炭素による造核剤の含浸時に反応器内に共存させて添加しても良く、また本発明の実施前に予め添加する、または本発明の実施後に添加することが出来る。
【0050】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、圧縮(プレス)成形法、射出圧縮成形法などの公知の各種成形法により目的とする成形品の製造に供される。得られた成形品は透明性や剛性に優れているので種々の用途に幅広く使用出来る。
【0051】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例および比較例で用いた各物性値の測定方法を以下に示す。
【0052】
(i)平均の球晶サイズ(光散乱)(単位:μm)
測定装置としてイストプラニング株式会社製レーザー小角光散乱装置SALS-100Sを、光源としてHe−Neレーザービーム(出力2mW、発振波長632.8nm)を用い、R.S.Stein, M.B.Rhodes, Journal of Applied Physics, Volume 31,p.1873(1960)に記載の方法に準じて測定を行った。
(ii)結晶化度χ(単位:重量%)
結晶化度は密度dを測定し、以下の式を用いて求めた。
χ=100[0.945(d−0.854)]/(0.091d)
(iii)ヘイズ(単位:%)
東京電色株式会社製AUTOMATIC HAZE METER MODEL TC-H3DPを用い、JIS K 7105に準じて測定した。尚、測定時、試料の両表面に流動パラフィンを塗布し測定したものを内部ヘイズとし、未塗布のものの測定値をヘイズとした。
【0053】
実施例1
槽内温度測定用鞘管を有する内容積300mLのステンレス製オートクレーブに、室温下、ポリオレフィンとしてイソタクチックポリプロピレン(MFR=12.3dg/min)のパウダー(球状顆粒:平均粒径1180μm、嵩密度0.43g/mL)35g、造核剤として1・3,2・4-ビス(p-メチルベンジリデン)ソルビトール0.175gを加えた後、二酸化炭素で1MPa(ゲージ圧、以下特に断らない限りゲージ圧を示す)まで加圧し、0.1MPaまで落圧した。同様に二酸化炭素で加圧、落圧を計4回繰り返すことによりオートクレーブ内を二酸化炭素で置換した。オートクレーブを135℃まで昇温(加熱装置:CHINO製Model SU)し、50℃に加熱保温された二酸化炭素をオートクレーブ内の圧力が15MPaとなるまで供給し、常に15MPaとなるよう制御した。オートクレーブへの二酸化炭素の供給およびオートクレーブ内の圧力制御はイスコポンプコントローラー(ISCO SERIES D)を付帯する日本ベル製シリンジポンプを用いた。オートクレーブ内が15MPaとなった時点から2時間、圧力15MPa、温度130〜140℃の範囲で保持した。超臨界二酸化炭素の体積と使用したポリプロピレンの見掛け体積の比は約2.7であった。2時間後、オートクレーブを冷却し(水冷)60℃以下になった時点で、系内の二酸化炭素を排出した。排出に際してオートクレーブ内のポリプロピレンパウダーが、排出される二酸化炭素に同伴され排出されることを防止するため、ゆっくりと二酸化炭素の排出を行った(約5分)。
その後、オートクレーブより造核剤が含浸されたポリプロピレンパウダーを回収した。該パウダー100重量部に対しテトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.10重量部、ステアリン酸カルシウム0.10重量部を加えた後、メルトインデクサーにて溶融しストランドを得た(230℃で5分加熱後、荷重21.18Nでストランド作製)。ストランドはペレット状に裁断した。得られたペレットをプレス成形し、プレスシートを得た(厚み340μm)。プレス成形は、鏡面仕上げされたステンレス製板(厚み1.8mm、縦20cm、横15cm)を金型とし、スペーサーにステンレス製板(厚み0.3mm、縦20cm、横15cm、板中央部に縦15cm、横10cmの開口部を有する)を用い、250℃で1分間余熱、250℃、10MPaで5分間加熱、30℃、10MPaで3分間冷却の条件で行った。得られたシートの結晶化度χは65.0重量%、平均の球晶サイズは12.3μm、ヘイズ8.8%、内部ヘイズ8.1%であった。
【0054】
実施例2
実施例1において超臨界二酸化炭素にエントレーナーとして1−プロパノール1mLを添加した以外は実施例1に準じてプレスシートを得た。超臨界二酸化炭素に対する1−プロパノールの添加量は0.37容積%であった。得られたシートの厚みは370μm、結晶化度χは65.0重量%、平均の球晶サイズは7.2μm、ヘイズ6.9%、内部ヘイズ5.4%であった。
【0055】
比較例1
イソタクチックポリプロピレン(MFR=12.3dg/min)のパウダー(球状顆粒:平均粒径1180μm、嵩密度0.43g/mL)35g、造核剤などの添加剤として1・3,2・4-ビス(p-メチルベンジリデン)ソルビトール0.175g、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.035g、ステアリン酸カルシウム0.035gを混合し、メルトインデクサーにて溶融しストランドを得た(230℃で5分加熱後、荷重21.18Nでストランド作製)。ストランドはペレット状に裁断した。得られたペレットをプレス成形し、プレスシートを得た(厚み350μm)。プレス成形は、鏡面仕上げされたステンレス製板(厚み1.8mm、縦20cm、横15cm)を金型とし、スペーサーにステンレス製板(厚み0.3mm、縦20cm、横15cm、板中央部に縦15cm、横10cmの開口部を有する)を用い、250℃で1分間余熱、250℃、10MPaで5分間加熱、30℃、10MPaで3分間冷却の条件で行った。得られたシートの結晶化度χは62.8重量%、平均の球晶サイズは14.8μm、ヘイズ10.4%、内部ヘイズ9.5%であった。
【0056】
【発明の効果】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法によれば、ポリオレフィンの有する特性を何ら阻害することなく、透明性や剛性に優れた成形品を与えるポリオレフィン樹脂組成物が得られる。
Claims (7)
- ポリオレフィンに造核剤を添加するポリオレフィン樹脂組成物の製造方法であって、反応器内において臨界または超臨界二酸化炭素の存在下に、ポリオレフィンと造核剤とを、二酸化炭素の臨界温度以上、ポリオレフィンの融点未満の温度で、接触させることにより、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
- 臨界または超臨界二酸化炭素の体積をV(CO2)とし、ポリオレフィンの見掛けの体積をV(PO)とするとき、両者の比であるV(CO2)/V(PO)が0.1以上である請求項1記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
- 下記の化合物(1)〜(4)から選ばれた1種または2種以上の混合物を、臨界または超臨界二酸化炭素に対して0.01〜10容積%添加してポリオレフィンと造核剤とを接触させることにより、該ポリオレフィン中に造核剤を含浸させることを特徴とする請求項1または2記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
(1)炭素数3〜10である炭化水素
(2)炭素数1〜10であるアルコール
(3)炭素数2〜12であるエーテル
(4)炭素数3〜9であるケトン - ポリオレフィン樹脂組成物中の造核剤の含浸量が0.001〜5重量%である請求項1〜3のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
- ポリオレフィンがポリプロピレンである請求項1〜4のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
- ポリオレフィンがポリエチレンである請求項1〜4のいずれか1項記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
- 造核剤がジベンジリデソルビトール系化合物である請求項5または6記載のポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
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