JP4831221B2

JP4831221B2 - ドラム式洗濯機

Info

Publication number: JP4831221B2
Application number: JP2009208896A
Authority: JP
Inventors: 裕志梶原; 健神藤
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2009-09-10
Filing date: 2009-09-10
Publication date: 2011-12-07
Anticipated expiration: 2029-09-10
Also published as: CN102021802A; JP2011056044A; CN201793954U; CN102021802B

Description

本発明は、回転軸が水平もしくは傾斜した回転ドラム内で洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各行程を行うドラム式洗濯機に関するものである。

従来のこの種のドラム式洗濯機は、水及び空気を通過させる多数の透孔が周面に形成された有底円筒形の回転ドラムを水平方向もしくは水平方向から傾斜した方向にして水槽内に配設し、回転ドラムを回転駆動できるように構成されている。前記水槽の正面側には、扉によって開閉可能に衣類出入口が形成されており、その衣類出入口から回転ドラム内に洗濯物を投入して水槽内への注水及び排水、回転ドラムの回転を制御することにより洗濯、すすぎ、脱水の各行程を行うようになっている。

本体の前面上部には、発光表示部や押圧操作部を有する操作表示パネルが配置され、使用者は希望の運転コースを選択し運転を開始する。操作表示パネルは透明樹脂製で表面はインサート成形されたフィルムで覆われて着色、印刷が施された化粧面を成す。使用者が選択したコースが点灯し、運転中は点滅するなどして、使用者が運転状況を容易に識別できるようにしている。（例えば、特許文献１参照）。

特開２００５−１４３７９３号公報

しかしながら、前記従来のドラム式洗濯機の構造では、選択したコースを点灯させても、例えば「スピーディ」といった文字表示のように横幅がある為に、端まで均等に光らすことが困難となる。発光時に均等に光らなければデザイン的に劣る上に、使用者が選んだコースを認識し難くなり使い勝手が悪くなる。なお均等に光らす為には発行素子の数を増やしても良いがコストがかかると言う課題があった。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、安価で外観デザイン的にも優れたドラム式洗濯機を提供することにある。

前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、発光表示部と押圧操作部を備え表面がインサート成形されたフィルムで覆われた透明または透光性を有する操作表示パネルと、前記押圧操作部に対応する位置に設けたスイッチと前記発光表示部に対応する位置に設けた発光素子を積載した制御基板ユニットと、この制御基板ユニットの発光素子の光を前記操作表示パネルに照射するための導光経路と前記押圧操作部から受ける圧力により前記スイッチを押圧するためのボタン部を有する操作部材と、前記操作表示パネルと前記操作部材の間に配設され前記発光素子からの光を前記発光表示部に略均一に発光させる拡散フィルムとを備え、この拡散フィルムには複数個の略コの字形状の切り込みを設け、前記操作表示パネルの裏面の前記切り込みに対応した位置に係止部を設け、前記切り込みを弾性変形させることにより前記係止部に前記拡散フィルムを係止させる構成としたものである。

このような構成により、使用者が選択したコースを点灯させた時、例えば「スピーディ」といった文字表示のように特に横幅の長い表示であっても、発行素子の数をそれほど増やす必要はなく、文字の一端から他端までを均等に光らすことができるので、外観上優れたものになるだけでなく、使用者が選択したコースを認識し易くなり、安価でデザイン性にも優れたドラム式洗濯機を提供できる。

また拡散フィルムは両面接着テープを用いなくても操作表示パネルの裏面に取り付けることができるので、安価で組立性に優れ信頼性の高い操作表示パネルを備えたドラム式洗濯機を提供できる。

本発明のドラム式洗濯機は、特に横幅の長い表示を点灯する場合であっても、発行素子の数をそれほど増やす必要はなく、文字の一端から他端までを均等に光らすことができるので、外観上優れたものになるだけでなく、使用者が選択したコースを認識し易くなり、安価で組立性にも優れ信頼性の高いドラム式洗濯機を提供できる。

本発明の実施の形態１に係るドラム式洗濯機の全体斜視図同ドラム式洗濯機の断面図同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の要部断面図（Ａ）同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の要部裏面図（Ｂ）同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の係止部と拡散フィルムとの関係を示す図（Ｃ）同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の係止部と拡散フィルムとの関係を示す他の図同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の要部分解斜視図同ドラム式洗濯機の操作表示パネル部の要部平面図

第１の発明は、発光表示部と押圧操作部を備え表面がインサート成形されたフィルムで覆われた透明または透光性を有する操作表示パネルと、前記押圧操作部に対応する位置に設けたスイッチと前記発光表示部に対応する位置に設けた発光素子を積載した制御基板ユニットと、この制御基板ユニットの発光素子の光を前記操作表示パネルに照射するための導光経路と前記押圧操作部から受ける圧力により前記スイッチを押圧するためのボタン部を有する操作部材と、前記操作表示パネルと前記操作部材の間に配設され前記発光素子からの光を前記発光表示部に略均一に発光させる拡散フィルムとを備え、この拡散フィルムには複数個の略コの字形状の切り込みを設け、前記操作表示パネルの裏面の前記切り込みに対応した位置に係止部を設け、前記切り込みを弾性変形させることにより前記係止部に前記拡散フィルムを係止させる構成としたことにより、使用者が選択したコースを点灯させた時、例えば「スピーディ」といった文字表示のように特に横幅の長い表示であっても、発行素子の数をそれほど増やす必要はなく、文字の一端から他端までを均等に光らすことができるので、外観上優れたものになるだけでなく、使用者が選択したコースを認識し易くなり、安価でデザイン性にも優れたドラム式洗濯機を提供できる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１、図２において、ドラム式洗濯機の本体１内に、水槽２が宙吊り状態に配設され、前記水槽２内に有底円筒形に形成された回転ドラム３がその軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させてかつ回転自在に配設されている。前記水槽２の正面側には回転ドラム３の開口端に通じる衣類出入口４が形成され、本体１の前面を構成する前部枠体５の前部に形成された上向き傾斜面に設けられた開口部６を開閉する扉９を開くことにより、衣類出入口４を通じて回転ドラム３内の洗濯物を出し入れすることができる。扉９が上向き傾斜面に設けられているため、洗濯物を出し入れする作業を腰を屈めることなく実施でき、一般には横向きにある開口部から洗濯物を出し入れするドラム式洗濯機の作業性の悪さが改善されている。

回転ドラム３の周面に水槽２内に通じる多数の透孔１０が形成され、水槽２の背面側に取り付けられたモータ１１によって正転及び逆転方向に回転駆動される。前記水槽２には、注水管路１２及び排水管路１３が配管接続され、注水弁１４および排水弁１５の制御によって水槽２内への注水及び排水がなされる。

前部枠体５の上部には操作表示パネル１６が配置され、その横には洗剤投入ケース１７（図１に記載）が前方に引き出し自在に前部枠体５に配置されている。使用者は運転に先立ち洗剤を洗剤投入ケース１７に入れ、必要に応じて操作表示パネル１６に配置された押圧操作部２１を操作することにより、希望する運転内容を設定したり、運転スタート、一時停止を行い、運転の進行状態を認識することができる。

扉９を開いて回転ドラム３内に洗濯物を投入して運転を開始させると、注水弁１４が開き、洗剤投入ケース１７内に水が注水され、その中に投入されていた洗剤を流しながら、注水管路１２を介して水槽２内に所定量の注水がなされ、モータ１１により回転ドラム３が回転駆動されて洗濯行程が開始される。洗濯行程の洗濯物は、回転ドラム３の回転により回転方向に持ち上げられ落下する撹拌動作が繰り返され洗濯がなされる。

所要の洗濯時間の後、排水弁１５が開き、汚れた洗濯液は排水管路１３から排出され、回転ドラム３を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽２内に注水管路１２から注水され、すすぎ行程が実施される。このすすぎ行程においても、洗濯物には回転ドラム３の回転により撹拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。

図３、図５において、操作表示パネル１６は、前部枠体５の上方と天板１８との間に配置され、透明樹脂部１９の表面がインサート成形されたフィルム２０（ＰＥＴフィルム）で覆われて着色、印刷が施された化粧面を成し、押圧操作部２１や発光表示部２２を有する。操作表示パネル１６の内部には、押圧操作部２１や発光表示部２２それぞれに対応する位置にスイッチ２３や発光素子２４などを積載した制御基板ユニット２５があり、発光素子２４の光を前記発光表示部２２に照射するための導光経路２６や使用者が押圧操作部２１を押すことにより生じる圧力によりスイッチ２３を押圧操作するボタン部２７を有する操作部材２８を挟んで操作表示パネル１６に固定される。操作表示パネル１６と操作部材２８の間には拡散フィルム２９を挟むように配置しているので、発光素子２４の発光された光が拡散されて、操作表示パネル１６の発光表示部２２を略均一に発光させることができる。

なお、透明樹脂部１９やフィルム２０は必ずしも透明ではなく透光性を有するものであればよい。

使用者は発光素子２４によって発光表示部２２に表示されるメニューを見ながら、押圧操作部２１を押して希望する運転コースを選んで洗濯、すすぎ、脱水などをスタートさせる。発光表示部２２には多くの表示メニューがあるが、無関係な表示まで発光させると使い難くなるので、選択できる表示メニューだけ発光させる。

例えば図６に示すように、押圧操作部２１の一つである「コース」を何回か押して、希望する例えば「おまかせ」コースが設定されたら「スタート」ボタンを押して運転を開始させる。運転中は設定されたコースの表示部のみが発光するので、使用者が使用状況を把握し易くしている。

例えば「おまかせ」などのコース名は幅が広く、発光時に使用者が見易くするには、表示範囲の中央だけでなく端まで均等に発光させる必要がある。発光素子２４の数を増やすとその効果は得られるがコストが高くなる。そこで光の拡散効果が高いインクを印刷した拡散フィルム２９を操作表示パネル１６と操作部材２８の間に配置することで、導光経路２６内の発光が拡散されて発光表示部２２を光らす為、発光素子を増やさずに表示範囲の中央だけでなく端から端まで略均一に発光させることが可能となる。また均一に発光するので視認性が向上するとともに、図６のように発光している表示範囲の周囲が外観視上黒色であれば表示自体が際立って見えるのでデザイン性も向上する。

上述したのは運転開始時および運転中に発光表示部２２が発光する状態の話であるが、運転しないとき（消灯時）は逆に発光表示部２２に何も表示されない方がデザイン的にすっきりとし高級感が増す。一般に言われるハーフミラーという印刷処理である。例えば「おまかせ」などの表示メニューは操作表示パネル１６にインサート成形されたフィルム２０の印刷文字であるから、何も表示されないようにするには、発光時に光る文字部の印刷色とその他の領域の外観色をほぼ同じにする必要がある。

文字部の印刷にはある程度の拡散効果を持ったインクを使うが、色が限定される為外観色と同じにできず、消灯時には表示メニューがはっきり見えてしまう。そこで拡散フィルム２９を操作表示パネル１６と操作部材２８の間に配置することで、発光時の略均一な拡散効果は拡散フィルム２９によって確保できうる。同時に消灯時の文字の消し込みは、操作表示パネル１６にインサート成形されたフィルム２０の印刷インクを外観色とほぼ同色を選定することで可能となる。よって点灯時の視認性とデザイン性の向上、消灯時のデザイン性の向上が図れる。

図４（Ａ）に拡散フィルム２９を操作表示パネル１６の裏面に取り付けた状態を示す。

図４（Ｂ）においては、図４（Ａ）における拡散フィルム下部の切り込み３０を示す正面図（上段図）、係止部３２に切り込み３０が係止されている状態の正面図（中段図）、係止部３２に切り込み３０が係止されている状態のａ−ａ断面図（下段図）を示す。

また、図４（Ｂ）においては、図４（Ａ）における拡散フィルム上部の切り込み３１を示す正面図（上段図）、係止部３３に切り込み３１が係止されている状態の正面図（中段図）、係止部３３に切り込み３１が係止されている状態の断面図（下段図）を示す。

拡散フィルム２９には複数個の略コの字形状の切り込み３０、３１を設け、操作表示パネル１６の裏面の対応した場所には係止部３２、３３を設け、切り込み３０、３１を弾性変形させて係止部３２、３３に係止させている。

略コの字形状の切り込み３０、３１は拡散フィルム２９の外周側に向けて切り込まれているので、切り込み３０と切り込み３１は上下対称の形状としている。また、係止部３２、３３は拡散フィルム２９の内側に向けて係止するための凸部を設けている。

拡散フィルム２９は例えば板厚０．２ｍｍ程度のＰＥＴフィルムであり、切り込み３０、３１はトムソン加工で容易に施され、軽い力で弾性変形するので容易に係止部に取り付けられる。トムソン加工とは剃刀のような薄い刃でスリットを入れるものであり、当然係止部３２、３３の厚み分切り込み３０、３１が弾性変形して係止することになる。よって係止部３２、３３が一旦係止状態になれば、弾性変形した部分が元に戻ろうと係止部３２、３３に入り込む方向に力が働くので、拡散フィルム２９が係止部３２、３３から簡単に外れることも無い。

拡散フィルム２９は弾性を有する部材であるので、拡散フィルム２９を操作表示パネル１６に取り付ける時は操作表示パネル１６を裏向きにして行い、その後、操作部材２８が取り付けられた制御基板ユニット２５と操作表示パネル１６との組立時には、操作表示パネル１６を表向きにして上から組み立てられる。

この時に拡散フィルム２９が操作表示パネル１６から容易に外れると組立性が悪化するので、例えば両面テープで拡散フィルム２９を操作表示パネル１６に接着する方法もあるが、コストがかかるうえに離形紙を剥がさなければならないという組立時の作業も余分に増える。そこで上述のように、拡散フィルム２９を操作表示パネル１６に嵌め込む際に、略コの字形状の切り込み３０、３１を弾性変形させて係止部３２、３３に係止させることで、安価に組立性の向上が可能になる。

複数個の切り込みの方向は、例えば拡散フィルム２９の下辺寄りの位置では図４（Ｂ）の断面ａ−ａで示すような切り込み３０と係止部３２の向きに設定し、上辺寄りの位置では図４（Ｃ）の断面ｂ−ｂで示すような切り込み３１と係止部３３の向きに設定するというように、切り込み３０、３１を互いに対向させるとともに、係止部３２、３３の凸部も互いに対向するように設けている。このような構成により、拡散フィルム２９をその外周側から係止部３２、３３によって挟み込むように固定することで拡散フィルム２９を操作表示パネル１６に強固に取付けることができるので、信頼性を高めることができる。

なお、係止部３２、３３は拡散フィルム２９の中央より端に設けるほうがしっかりと保持ができるが、端に設けると略コの字形状の切り込み３０、３１を弾性変形させた時の強度が低下する場合がある。よって、上記のとおり略コの字形状の切り込み３０、３１の根元を拡散フィルム２９の外周から離れる方向にすれば、弾性変形させた時に応力が集中する部分のフィルムの幅を充分に確保できるので、拡散フィルム２９を取り付ける時に破損させたりすることもなく、拡散フィルム２９の操作表示パネル１６へのより確実な取り付けが可能となり、信頼性を高めることができる。

以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、特に横幅の長い表示を点灯する場合であっても、発行素子の数をそれほど増やす必要はなく、文字の一端から他端までを均等に光らすことができるので、外観上優れたものになるだけでなく、使用者が選択したコースを認識し易くなり、安価で組立性にも優れ信頼性を高めることができるので、他の方式の洗濯機等にも有用である。

１本体
３回転ドラム
５前部枠体
６開口部
１６操作表示パネル
１８天板
１９透明樹脂部
２０フィルム
２１押圧操作部
２２発光表示部
２３スイッチ
２４発光素子
２６導光経路
２７ボタン部
２８操作部材
２９拡散フィルム
３０、３１切り込み
３２、３３係止部

Claims

発光表示部と押圧操作部を備え表面がインサート成形されたフィルムで覆われた透明または透光性を有する操作表示パネルと、前記押圧操作部に対応する位置に設けたスイッチと前記発光表示部に対応する位置に設けた発光素子を積載した制御基板ユニットと、この制御基板ユニットの発光素子の光を前記操作表示パネルに照射するための導光経路と前記押圧操作部から受ける圧力により前記スイッチを押圧するためのボタン部を有する操作部材と、前記操作表示パネルと前記操作部材の間に配設され前記発光素子からの光を前記発光表示部に略均一に発光させる拡散フィルムとを備え、この拡散フィルムには複数個の略コの字形状の切り込みを設け、前記操作表示パネルの裏面の前記切り込みに対応した位置に係止部を設け、前記切り込みを弾性変形させることにより前記係止部に前記拡散フィルムを係止させる構成としたドラム式洗濯機。