JP2012061150A - 洗濯乾燥機および洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字や絵を均一に光らせることができる表示部を備えた洗濯乾燥機および洗濯機を提供する。
【解決手段】設定の内容を変更する操作部と、操作部の操作によって点灯または点滅する表示部とを有する操作パネルにおいて、印字シート60とLED122との間にレンズ80が備えられ、レンズ80に光を拡散させる加工を施した。レンズ80は、裏面側に多数の四角錐形状の突起82aを備えた加工面82を形成し、加工面82がLED122側に向くようにガイド部材120に形成された凹部121に嵌め込んで構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、文字などを光らせて表示する表示部を備えた洗濯乾燥機および洗濯機に関する。
洗濯乾燥機などに搭載される操作パネルには、洗濯コースなどを選択する操作ボタンが設けられた操作部や、操作ボタンにより設定された項目(文字、絵など)を光らせて表示する表示部が設けられているものがある。例えば、操作パネルの表示部において、文字が印刷されたシートと、LEDとの間に、表面側に向けて開口面積が漸次拡大する表示窓を設けて、LEDからの光を拡散させる構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−66163号公報(段落0046、0050、図3および図5)
しかしながら、LEDは指向性が強く、LEDの中心に光が集中するため、特許文献1に記載のような表示窓を設けただけでは、光の拡散が十分ではなく、文字や絵の中央部分が強く光り、文字や絵が均一の明るさで見えないという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、文字や絵を均一に光らせることができる表示部を備えた洗濯乾燥機および洗濯機を提供することを課題とする。
本発明は、設定の内容を変更する操作部と、前記操作部の操作によって点灯または点滅する表示部と、を有し、前記表示部は、表面を保護するパネルカバーと、表示させたい内容が印字された印字シートと、前記印字シートに光を照射する発光手段を備えた洗濯乾燥機において、前記印字シートと前記発光手段との間に拡散板を備え、前記拡散板には、光を拡散させる加工を施したことを特徴とする。
本発明によれば、発光手段からの光が拡散板を通過したときに、拡散板に施した加工によって光がさらに拡散するので、印字シートに形成された文字や絵を均一に光らせることが可能になる。
本実施形態に係る洗濯乾燥機の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の内部構造を示す側面図である。 操作パネルの操作部と表示部の配置図である。 印字シート単体を示す図である。 操作パネルからパネルカバーおよび印字シートを取り外した状態を示す平面図である。 図3のA−A線断面図である。 (a)はレンズ単体を加工側から見たときの斜視図、(b)はB部拡大図である。 レンズにおける光路を模式的に示す図である。
以下、本発明の洗濯乾燥機について図1ないし図8を参照して説明する。
本実施形態の洗濯乾燥機Sは、ドラム式の洗濯乾燥機であり、筐体1(図1参照)、回転ドラム(内槽)10(図2参照)、外槽20(図2参照)、モータ30(図2参照)などを備え、筐体1に操作パネル4(図1参照)が設けられて構成されている。
図1に示すように、筐体1は、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わされるとともにベースBの上に取り付けられて構成されている。また、筐体1は、左右の側板1a(片側は不図示)、前面カバー1c、背面カバー1d(図2参照)、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1aは、コの字型の上補強材(図示せず)、前補強材(図示せず),後補強材(図示せず)で結合されている。これにより、ベースBを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
筐体1の前面カバー1cの略中央には、衣類など(洗濯物、乾燥対象物)を出し入れするための投入口を開閉するドア2が、前補強材に設けたヒンジ(図示せず)で開閉可能に支持されて構成されている。ドア2の近傍の前面カバー1cには、ドア2のロック機構(図示せず)を解除するドア開放ボタン3が設けられている。ドア開放ボタン3を押すことで、ロック機構(図示せず)が外れてドア2が開き、ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。図示しない前補強材は、後記する外槽20(図2参照)の開口部20b(図2参照)と略同心に、衣類などを出し入れするための円形の開口部を有している。
操作パネル4は、操作部4aおよび表示部4bを備え、筐体1の上部中央に設けられている。なお、操作パネル4の詳細な構成については後記する。
また、操作パネル4の右側には、電源をON/OFFする電源入ボタン4c、電源切ボタン4dが別々に設けられている。操作パネル4、電源入ボタン4cおよび電源切ボタン4dは、筐体1の下部に設けられた制御装置200(図2参照)と電気的に接続されている。
また、操作パネル4の左側には、洗剤や柔軟剤などを投入する引き出し式のトレイ5が設けられ、操作パネル4の右側には、引き出し式の乾燥フィルタ6が設けられている。乾燥フィルタ6は、メッシュ式のフィルタを備えており、乾燥運転時に糸くずや埃などが除去されるようになっている。また、上面カバー1eには、水道栓と接続される給水ホース接続口7、風呂の残り湯を汲み上げるホースが接続される吸水ホース接続口8が設けられている。
図2に示すように、破線で示す回転ドラム10は、筐体1内に設けられ、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽として機能するようになっている。この回転ドラム10は、前側(手前側)端面に衣類を出し入れするための開口部10aを有するとともに、その周壁および底壁(奥側)に通水および通風のための多数の貫通孔(図示せず)を有している。開口部10aを形成する縁部には、回転ドラム10と一体に高速回転時の振動を抑制する流体バランサ10bが設けられている。また、回転ドラム10の内周壁には、奥行き方向(軸方向)に延びるリフタ10cが複数個設けられており、洗濯、乾燥時に回転ドラム10が回転すると、衣類などがリフタ10cと遠心力で周壁に沿って持ち上がり、重力で落下する動きを繰り返し、洗濯・乾燥を促進するようになっている。なお、回転ドラム10の回転中心は、開口部10a側が高くなるように傾斜している。
外槽20は、回転ドラム10を同軸上に内包するとともに前面が開口した円筒状に形成され、内部が洗濯室および乾燥室として機能するようになっている。外槽20の前面の開口には、合成樹脂製の外槽カバー20aが設けられ、外槽20内への貯水を可能としている。外槽カバー20aの前側(手前側)中央には、衣類などを出し入れするための開口部20bが形成されている。この開口部20bと前補強材に設けた開口部は、ゴム製のパッキンで接続されている。このパッキンは、外槽20とドア2との水密性を維持する役割を果たしている。これにより、洗い、すすぎおよび脱水時の外槽20外への水漏れの防止が図られている。外槽20の底面には、排水口20cが設けられ、排水ホース8が接続されている。
また、外槽20の下部は、下側をベースBに固定された複数の防振手段9(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽20の上部は、上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽20の前後方向への倒れを防ぐように構成されている。
排水ホース8の先端部は、床面に設けられた排水孔に接続されている。また、排水ホース8の途中には、排水弁Vが設けられ、この排水弁Vを閉じて給水することで外槽20内に水が溜められ、排水弁Vを開くことで外槽20内の水が機外へ排出される。
モータ30は、回転ドラム10を回転駆動するものであり、外槽20の背面中央に設けられている。なお、モータ30の回転軸31は、外槽20を貫通し、回転ドラム10の背面に設けられた金属製フランジ10eと結合している。
また、洗濯乾燥機Sは、筐体1の内部に送風ダクト(送風路)40を備えている。送風ダクト40は、外槽20の背面側を上下方向(鉛直方向)に延びる後ダクト42と、外槽20の上面側を後方から前方に延びる上ダクト43とを有している。後ダクト42の下部は、外槽20の背面下部に設けられた出口20dに柔軟構造のベローズ41で略水平に接続されている。なお、後ダクト42内には、水冷除湿機構(図示せず)が設けられている。
上ダクト33の下流側には、送風手段としてのファン46と加熱手段としてのヒータ47とを備えた送風ファンユニット45が設けられている。送風ファンユニット45が作動すると、ファン46による吸引力によって上ダクト43から送風ファンユニット45内に空気が取り込まれ、ヒータ47を通過することにより、取り込まれた空気が加熱されて、送風ファンユニット45の吐出口(図示せず)から排出される。また、空気が後ダクト42を通過する際、図示しない水冷除湿機構によって冷却されて除湿が行われる。送風ファンユニット45から排出された加熱空気は、温風ダクト35、ベローズ36、吹き出しノズル37を介して回転ドラム10内に供給されるようになっている。
図3に示すように、操作パネル4は、運転コースなどの設定の内容を変更する操作部4aと、該操作部4aの操作によって点灯(または点滅)する表示部4bとで構成されている。運転コースとは、洗濯のみを行う洗濯コース、洗濯から乾燥までを連続して行う洗濯乾燥コース、乾燥のみを行う乾燥コースなどである。
操作部4aは、運転コースを洗濯する操作ボタンB1〜B10で構成され、略矩形状に形成された操作パネル4の右端に操作ボタンB1〜B3が上下方向に並んで配置され、さらに下端に操作ボタンB4〜B10が左右方向に並んで配置されている。操作ボタンB1〜B10は、いずれも押圧操作することにより、設定などを変更できるように構成されたものである。なお、これら操作ボタンB1〜B10の配置、個数、種類は一例であり、洗濯乾燥機Sに備えられた機能に応じて適宜変更することができる。
操作ボタンB1は、洗濯のみを行うコースを選択する洗濯コース設定ボタンである。操作ボタンB2は、洗濯から乾燥までを連続して行うコースを選択する洗濯乾燥コース設定ボタンである。操作ボタンB3は、乾燥のみを行うコースを選択する乾燥コース設定ボタンである。操作ボタンB4は、運転を開始および一時停止するボタンである。操作ボタンB5は、予約運転を行うボタンである。操作ボタンB6は、風呂の残り湯をポンプで給水するボタンである。操作ボタンB7は、乾燥時間を変更するボタンである。操作ボタンB8は、脱水時間を変更するボタンである。操作ボタンB9は、すすぎ回数を変更するボタンである。操作ボタンB10は、洗い時間を変更するボタンである。
表示部4bは、発光部Q1,Q2、発光部群Q3〜Q11を備えて構成されている。
発光部Q1は、「ECO水センサー」を2段書にして装飾を施したものであり、所定の運転コースが設定されたときに点灯するように、制御装置200(図2参照)によって制御される。なお、「ECO水センサー」とは、水の高度や温度を検出するセンサ、布質や布量を検出するセンサから得られる各検出値に基づいて、洗剤量、洗濯時間、使用水量を節約して省エネ化することを意味し、例えば、洗濯コースの標準を選択したとき、または洗濯乾燥コースの標準を選択したときのそれぞれの洗濯工程において発光(作動)するようになっている。なお、発光部Q1の詳細な構造については後記する。
発光部Q2は、時間および洗剤量を数字で表示するものであり、7セグメントで「0」〜「9」の10個の数字を3桁表示可能な3個のLED数字表示部と、時間表示の際に点灯する記号「:」(コロン)および洗剤量を表示する際に点灯する「.」(ピリオド)からなるLED記号表示部とが一体となって構成されたものである。
発光部群Q3は、操作ボタンB1〜B3の左側に配置され、操作ボタンB1を操作したときに設定可能な項目(コース)、操作ボタンB2を操作したときに設定可能な項目(コース)、操作ボタンB3を操作したときに設定可能な項目(コース)がまとめられて配置されている。例えば、操作ボタンB1によって洗濯コースを選択した場合には、設定可能な項目(標準→おいそぎ→念入り→手造り→柔らか→毛布→ドライ)の文字が順番に切り替わりながらLEDとの組み合わせで発光する。なお、「手造り」とは、洗い、すすぎ、脱水をユーザの好みの内容に設定できるモードである。
発光部群Q4は、発光部Q2の左側に配置され、該発光部Q2に表示された数字の内容を示し、表示された数字に応じて「洗剤」、「予約」、「あと約」の文字が切り替わってLEDとの組み合わせで発光する。発光部群Q5は、発光部Q2の右側に配置され、該発光部Q2に表示された数字の単位を示し、表示された数字に応じて「杯」、「時間後」、「分」の文字が切り替わってLEDとの組み合わせで発光する。
発光部群Q6は、操作ボタンB6を操作したときに「洗い」、「すすぎ1」、「すすぎ2」の文字が切り替わってLEDとの組み合わせで発光するものである。発光部群Q7〜Q10は、操作ボタンB7〜B10を操作したときに切り替わるものであり、乾燥時間、脱水時間、すすぎ回数、洗い時間を5段階表示する数字などの文字部分がLEDとの組み合わせで発光するように構成されている。また、発光部群Q11は、洗剤の計量カップを模した形状であり、投入する洗剤量を4段階で表示するようになっている。
このような操作部4aと表示部4bとで構成された操作パネル4は、パネルカバー50と、印字シート60と、複数の発光素子が配置されたガイド部材120(図5参照)とを含んで構成されている。
パネルカバー50は、合成樹脂製の材料で略矩形状に形成され、筐体1の前面カバー1c、上面カバー1e、トレイ5、乾燥フィルタ6の各表面と面一になるように全体が湾曲して形成されている(図1参照)。また、パネルカバー50は、透明で矩形状の窓部51を有し、この窓部51を介して奥側に配置された印字シート60を視認できるようになっている。
また、パネルカバー50には、操作ボタンB1〜B10の操作面を構成する印字部a,b,c,d,e,f,g,h,i,jと、発光部群Q3の表面を構成する光透過印字部52a,52a,・・・が形成されている。なお、印字部a〜jが形成された表面は、操作パネル4を押圧操作することにより凹状に撓み変形することで、裏側に設けられたスイッチS1〜S10(図5参照)がオンになるように構成されている。
また、パネルカバー50は、透明な樹脂(PETなど)で形成され、印字部a〜jおよび光透過印字部52a,52a,・・・を、該パネルカバー50の裏面から形成することなどによって構成されている。なお、図3では、光透過印字部52aの周囲は白色で図示されているが、実際には、光不透過性の色で形成されている。
図4に示すように、印字シート60は、合成樹脂製で光透過性を有するシート材に印刷処理などを施して形成したものであり、光透過印字部61,63,64,65,66,67,68,69,70が形成されている。
光透過印字部61は、上段に横書きで「ECO」の文字からなる印字部61aと、下段に横書きで「水センサー」の文字からなる印字部61bとで構成されている。また、印字部61aは、光不透過性の黒色且つトラック形状の光遮蔽部61cから「ECO」の文字を抜き取るようにして形成されている(図4では白抜き文字で示している)。印字部61bは、図4では黒色の実線で示しているが、「水センサー」の各文字にスモーク処理が施されて構成されている。また、印字部61a,61bの周囲は、図4では白色で図示しているが、実際には光不透過性の色(シルバーなど)によって印字部61a,61bの周囲から光が漏れ出ないようになっている。
また、印字シート60は、発光部Q2(図3参照)が設けられる位置に透明な窓部62を有している。この窓部62は、発光部Q2の表面とほぼ同じ大きさとなるように矩形状に形成されている。
光透過印字部63は、発光部群Q4(図3参照)の表面を構成する「洗剤」、「予約」、「あと約」の文字で構成されている。光透過印字部64は、発光部群Q5(図3参照)の表面を構成する「杯」、「時間後」、「分」の文字で構成されている。光透過印字部65は、発光部群Q6(図3参照)の表面を構成する「洗い」、「すすぎ1」、「すすぎ2」の文字で構成されている。光透過印字部66〜70は、発光部群Q7〜Q11(図3参照)の表面を構成する数字などの文字または絵によって段階表示されるように構成されている。
図5に示すように、ガイド部材120は、合成樹脂によって白色を呈するように形成され、操作ボタンB1〜B10(図3参照)の検出部を構成するスイッチS1〜S10と、発光部Q1、発光部群Q3〜Q11の発光部を構成するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)122(発光手段),123,・・・とを備えている。なお、ガイド部材120の裏側には、発光部Q2、各スイッチS1〜S10、および各LED122,123,・・・と電気的に接続される回路基板130(図6参照)が設けられ、該回路基板130がガイド部材120の背面に取り付けられている。この回路基板130は、前記制御装置200と接続され、該制御装置200の制御によってLED122,123の発光パターンなどが制御されるように構成されている。
また、ガイド部材120には、LED122が配置される位置に、四角形状の開口121sを有する凹部121が形成されている。開口121sは、「ECO水センサー」のすべての文字が該開口121sの内側に位置する開口面積で形成されている。凹部121の底部中央には、LED122が配置されている。なお、LED122は、エコロジー(Ecology)をイメージさせる「ECO」を含んでいるため、例えば緑色で発光させる素子で構成されている。
また、凹部121は、略四角錐状に形成され、LED122が位置する底側から表面120s側に向けて拡大するように形成された傾斜面121aと、表面120sに対して垂直に形成された垂直面121bとで構成されている。
なお、発光部群Q3〜Q11についても、言葉や数字毎(発光部群Q11については、絵を分割した領域毎)にLED123が対応して配置されている。また、各LED123は、ガイド部材120に形成された凹部124の底部に配置されている。各凹部124は、前記と同様に、言葉や数字等が収まる開口を有し、LED123側から表面120s側に向かって拡大する傾斜面124aと、表面120sに対して垂直な垂直面124bとで構成されている。
図6に示すように、ガイド部材120の凹部121には、レンズ80(拡散板)が嵌め込まれている。このレンズ80は、アクリル樹脂などの光透過性に優れた樹脂によって、四角形状且つ扁平に形成されている。また、レンズ80は、ガイド部材120の表面120sとは逆側の面(LEDの光が入射する面)に加工面82が形成され、加工面82が裏側に向けられるように配置されている。なお、本実施形態におけるレンズ80は、回折作用によって光を拡散させる平面レンズであり、凹レンズや凸レンズではない形状のもので構成されている。また、レンズ80の材質は、樹脂に限定されるものではなく、ガラスなどであってもよい。
なお、レンズ80は、該レンズ80を凹部121に嵌めこんだときに、レンズ80の表面81が、ガイド部材120の開口121sの周囲の表面120sと同一面となるように設定されている。なお、図示していないが、凹部121および/またはレンズ80には、レンズ80が所定の位置で係止されるように係止手段が設けられている。よって、レンズ80の表面81とガイド部材120の表面120sとに印字シート60が接着層を介して固定される。なお、レンズ80の表面81に接着層を設けないで構成してもよい。
図7に示すように、レンズ80の加工面82は、いわゆるローレット加工を施したものであり、切削加工によって表面に微細なピラミッド形状(四角錐形状)の突起82aが規則正しく(図7(a)のX軸方向およびY軸方向)並べられて構成されている。突起82aは、LED122に対向する面(加工面82)の全体に形成されている。すなわち、加工面82は、突起82aが一方向(X方向)に沿って連続して形成され、かつ、前記一方向に直交する方向(Y方向)に複数列形成されて構成されたものである。
なお、本実施形態では、突起82aは、いずれも同じ形状であり、隣接する突起82aのピッチp、突起82aの高さhは、LED122の種類、ガイド部材120の凹部121の形状、印字シート60とLED122との距離などに応じて適宜設定することができる。
また、各突起82aは、四角錐状(ピラミッド状)に形成されているので、頂点から表面81側に向かって4つの三角面82a1,82a2,82a3,82a4(図7(b)参照)を有している。このように、突起82aが四角錐状に形成されているので、LED122(図6参照)から三角面82a1〜82a4に入射した光が様々な方向に屈折、換言すると三角面82a1〜82a4のそれぞれの面がすべて異なる方向に向いているので様々な方向に拡散しながらレンズ80内を通過することになる。
なお、本実施形態では、突起82aが角錐のうちの四角錐(ピラミッド)の形状である場合を例に挙げて説明したが、四角錐形状に限定されるものではなく、五角錐形状であってもよく、あるいは三角錐形状であってもよい。
次に、本実施形態に係る洗濯乾燥機Sの動作について説明する。
すなわち、制御装置200は、ユーザによる電源入ボタン4cのオン操作が検知され、そして、操作ボタンB1が操作されて、洗濯コースの「標準」が選択されたことを検知すると、または操作ボタンB2を操作して、洗濯乾燥コースの「標準」が選択されたことを検知すると、LED122を発光させる制御を行う。LED122からの光は、凹部121の形状に沿って拡散し、レンズ80の加工面82の全面に入射する。レンズ80を通過した光は、印字シート60の裏面に照射され、印字部61a(「ECO」)および印字部61b(「水センサー」)のそれぞれの文字部分を透過して、印字部61a,61bの全体が点灯する。なお、制御装置200は、洗濯コースの「洗い」、「すすぎ」、「脱水」が終了して、洗濯コースが完了したことを判断すると、LED122の発光を停止させて、印字部61a,61bを消灯させる。
なお、光がレンズ80を通過する場合、図8に示すように、各突起82aの三角面82a1〜82a4(図7(b)参照)に光が当たることにより、その光が様々な方向に屈折しながらレンズ80内を通過することになる。なお、突起82aで屈折してレンズ80の側面に向けられた光は、凹部121の開口121sに形成された垂直面121bによって内側に反射される。また、図8では図示していないが、突起82aから入射した光は、図8の紙面略垂直方向にも屈折しながらレンズ80内を通過することになる。したがって、レンズ80内において、LED122の光が様々な方向に屈折や反射して拡散しながら、印字シート60(図6参照)の裏面に照射されることになる。その結果、上段の「ECO」の文字、下段の「水センサー」の文字全体に輝度むらを生じさせることなく、均一に点灯させることが可能になる。
これに対し、比較例として本実施形態に係るレンズ80を用いていない場合には、LED122からの光は、ガイド部材120の凹部121によって拡散するが、どうしてもLED122の特性上、LED122の中心部分に光が集中して(輝度が高く)、印字シート60に形成された文字の中央部分が強く光り(目玉のような形状になり)、輝度むらが生じる。特に、ひとつのLEDで多くの文字(広い範囲)を照らすような場合、輝度むらが顕著に発生してしまうという問題がある。しかし、本実施形態のように光を拡散させる加工を施したレンズ80を用いることにより、中央部分の強い光の部分を拡散させることができるので、文字等を輝度むらを生じさせることなく、均一に点灯させることが可能になる。
ところで、「ECO水センサー」のように、商品の機能としてロゴ的な文字であれば単に光らせるだけではなく、視覚に強く働きかけるように光らせたい(きれいに光らせたい)というという要求がある。そこで、本実施形態では(図4参照)、特に印字部61b(「水センサー」)の文字にスモーク処理を施したので、印字部61a(「ECO」)の文字は明るく点灯し、印字部61b(「水センサー」)の文字は、ぼやけて光るようになる(文字が浮き出るように光る)。このように、ユーザからの文字の見え方を異ならせることにより、単に同じ輝度で点灯させる場合よりも、ユーザに対して美的感覚を与えることが可能になり、意匠性に優れたものとなる。つまり、単に均一に点灯させることでは感じられなかったものが、前記のように光り方を異ならせることにより美的感覚をユーザの視覚に強く働きかけることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係る洗濯乾燥機Sによれば、印字シート60とLED122(発光手段)との間にレンズ80を設けて、レンズ80に光を拡散させる加工を施したことにより、LED122からの光がレンズ80によってさらに拡散されるので、印字シート60に形成された文字(または絵)を均一に光らせることが可能になる。文字や絵を均一に光らせることで、視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では、レンズ80の裏面(背面)に、多数の角錐形状の突起82aを形成したので、LED122からの光の拡散度合がさらに増して、乱反射するようになり、印字シート60の文字(または絵)を輝度むらなく均一に光らせることが可能になる。
なお、本実施形態のように、レンズ80を用いることにより、単一のLED122であってもより広い範囲の文字を照らすことが可能になる。その結果、設置するLEDの個数を減らすこと(従来はLEDが2個必要であったものを1個にすること)が可能になる。
また、本実施形態では、発光部Q1(「ECO水センサー」)の部分のみにレンズ80を設けた場合を例に挙げて説明したが、この場所に限定されるものではなく、発光部群Q3〜Q11を構成する凹部124に適用するようにしてもよい。このような別の位置にレンズを設けたとしても、文字や絵を均一に光らせることが可能になる。このように文字や絵を均一に光らせることで、視認性を向上できる。
また、本実施形態では、レンズを用いた場合を例に挙げて説明したが、拡散板の裏面に多数の角錐形状(四角錐、五角錐など)の突起を形成したものであってもよい。
また、本実施形態では、平面レンズの表面にピラミッド形状の突起82aによる加工を施した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、凸レンズや凹レンズの表面に多数の多角錐状(四角錐、五角錐など)の突起を形成したものであってもよい。
また、本実施形態では、レンズ80のLED122側の面に加工を施した場合を例に挙げて説明したが、印字シート60側にローレット加工を施してもよい。また、レンズ80と印字シート60とを密着させた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、レンズ80と印字シート60との間に空間を設けてもよい。
また、本実施形態では、ドラム式の洗濯乾燥機Sに設けられた操作パネル4を例に挙げて説明したが、縦型の洗濯乾燥機の操作パネルに適用してもよく、あるいは洗濯機(全自動洗濯機など)の操作パネルに適用してもよい。すなわち、洗濯コースなどの設定の内容を変更する操作部と、操作部の操作によって点灯または点滅する表示部とを備えて、表示部には、表面を保護するパネルカバーと、表示させたい内容が印字された印字シートと、印字シート60に光を照射するLED(発光手段)を備えた洗濯機において、印字シートとLEDとの間にレンズ(拡散板)を備え、レンズには、光を拡散させる加工を施したものである。また、操作パネルには、レンズの裏面に、多数の角錐形状(例えば、ピラミッド形状)の突起を形成することが好ましい。
4 操作パネル
4a 操作部
4b 表示部
50 パネルカバー
60 印字シート
61 光透過印字部
61a,61b 印字部
61c 光遮蔽部
80 レンズ(拡散板)
82a 突起
122 LED(発光手段)
Q1 発光部
S 洗濯乾燥機

Claims (3)

  1. 設定の内容を変更する操作部と、
    前記操作部の操作によって点灯または点滅する表示部と、を有し、
    前記表示部は、表面を保護するパネルカバーと、表示させたい内容が印字された印字シートと、前記印字シートに光を照射する発光手段を備えた洗濯乾燥機において、
    前記印字シートと前記発光手段との間に拡散板を備え、
    前記拡散板には、光を拡散させる加工を施したことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記拡散板の裏面に、多数の角錐形状の突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 設定の内容を変更する操作部と、
    前記操作部の操作によって点灯または点滅する表示部と、を有し、
    前記表示部は、表面を保護するパネルカバーと、表示させたい内容が印字された印字シートと、前記印字シートに光を照射する発光手段を備えた洗濯機において、
    前記印字板と前記発光手段との間に拡散板を備え、
    前記拡散板には、光を拡散させる加工を施したことを特徴とする洗濯機。
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