JP2004283269A - 電気洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転状態の把握や操作スイッチの把握と操作性が良好な洗濯機及び洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】操作スイッチを操作頻度のあるコース選択スイッチ群302を備えた第1のスイッチ群301と、操作頻度の少ないマニュアルスイッチ群を備えた第2のスイッチ群350に分け、前記第1のスイッチ群301を線状の運転状態表示部300で囲むようにし、この運転状態表示部300に、運転状態に対応した色彩や発光形態で表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】操作スイッチを操作頻度のあるコース選択スイッチ群302を備えた第1のスイッチ群301と、操作頻度の少ないマニュアルスイッチ群を備えた第2のスイッチ群350に分け、前記第1のスイッチ群301を線状の運転状態表示部300で囲むようにし、この運転状態表示部300に、運転状態に対応した色彩や発光形態で表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作性と視認性が良好な電気洗濯機及び衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気洗濯機は、筐体の上部に衣類投入口を備え、その前部に横長の操作パネルを設け、この操作パネルに設けられる各種スイッチと運転状態表示部を介して運転指示操作や運転状態を確認することができる。このような従来例では、「洗濯」、「すすぎ」、「脱水」などのコース毎に動作表示部を備え、これらを運転状態に応じて点灯することで、現在の運転状態を知ることができる。(公知文献1参照)。また、前記操作パネルに洗いコースまたはすすぎコースにおける衣類の洗浄度合を段階的もしくは連続的に表示するモニタ表示部を備えたものがある。(公知文献2参照)
【公知文献1】特開平9−785号
【公知文献2】特開2002−11276号
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例の操作パネルは、操作性との関係で上面前部に設ける必要があることからその大きさには限度があること、および、多様な運転設定を行うために多くの操作ボタンが必要であることなどから、操作パネルに設けられる運転状態を表示する運転状態表示部の大きさが制限されている。このため、運転状態が把握しにくいという課題がある。特に、この種の洗濯機は、筐体の上面が大きな衣類投入口で占有されているために、前記操作パネルを大きくすることができず、視認性が良好な運転状態表示部を設けることができない。
【0003】
そこで、本発明の目的は、運転状態の把握や操作スイッチの把握と操作性が良好な洗濯機及び洗濯乾燥機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、操作スイッチを操作頻度のあるコース選択スイッチ群と、操作頻度の少ないマニュアルスイッチ群に分け、前記コース選択スイッチ群を線状の運転状態表示で囲むようにする。具体的には、運転状態表示は発光手段によるものであり、洗濯、乾燥等の工程を発光の色や点灯・点滅のパターンで表示するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。なお、同一の機能や部位などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
【0006】
図1から図8は本発明に係る乾燥機能つき洗濯機の実施の形態であり、図1は乾燥機能つき洗濯機の外観図、図2は操作パネルの平面図、図3は操作パネル周辺の部品展開図、図4は図3の矢印A方向からベースカバー部分の拡大図、図5は図4の裏面側からみたベースカバー部分の拡大図、図6は状態表示部のLEDの配置の説明図、図7は動作フロー図、図8は他の応用例の運転状態表示部の上面図である。
【0007】
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る乾燥機能を備えた電気洗濯機(以下、乾燥洗濯機という)の外観構造を説明する。図1は上部前方よりみた乾燥洗濯機1の外観斜視図である。
【0008】
図1において、符号1で総括的に示すものは、衣類の洗濯と脱水及び乾燥を1つの洗濯槽(図示せず)で行う1槽式の乾燥洗濯機であり、前記洗濯槽を内設する筐体10と、この筐体10の上部を覆い、その中央に衣類投入口50が配置されるトップカバー100と、前記衣類投入口50を覆う前後2つ折れの開閉蓋200とからその外観を構成している。
【0009】
前記筐体10は、両側面と前面を1枚の鋼板で覆うように折り曲げ加工で形成される主外装体11と、この主外装体の後面を覆うように前記主外装体11に着脱可能に取り付けられる図示しないバック筐体と、この筐体10の下部を構成する樹脂成形のベース筐体12とから構成される。
【0010】
前記トップカバー100は、前記筐体10の上部を覆うベースカバー101と、このベースカバー101の上部前方を覆うフロントパネル102と、前記ベースカバー101の上部後方を覆うバックパネル103とから構成される。これらのパネルは何れもPP樹脂材料で成形され、従来のABS樹脂材料に比べて環境負荷が少なく、また材料コストを低く抑えている。
【0011】
前記2つのパネルで囲まれる中央部分には円形の後方が一部カットされた形状の前記衣類投入口50が形成され、その衣類投入口50を覆うように前記開閉蓋200が後端部に設けられる一対の図示しないヒンジ部を介して開閉可能に前記トップカバー100に取り付けられている。
【0012】
また、この実施の形態では、前記衣類投入口50及びその上部を覆う前記開閉蓋200を円形を基調とした形状としているので、従来の四角形状の開閉蓋を採用する洗濯機より、衣類の投入や取り出しの利便性を損なうことなく、前記衣類投入口50の四隅を内部装置の配置空間として効率良く活用することができるので、内部実装効率を向上して全体のコンパクト化を図ることができる。
【0013】
また、この実施の形態では、前記フロントパネル102の前後の長さを大きくすることで、前記衣類投入口50の前部2隅を覆うことができるので、このフロントパネル102の着脱により内部メンテナンス性を向上することができる。
【0014】
そして、この実施の形態に係る乾燥洗濯機1の大きな特徴は、前部両側角部分に確保された広いスペースに、リング状の運転状態表示部300を配置し、このリング内に使用頻度の高いコース選択スイッチ群302などからなる第1のスイッチ群301を集中配置した点にある。(図1の吹き出し部分に拡大して図示)
即ち、この実施の形態では、前記フロントパネル102の前後の長さを長くしたため、略円形状の前記開閉蓋200の先端部とオーバーラップする部分が多くなっている。このため、前部両側角部分に広いスペースを確保することができるので、この角部の広い空間を利用した操作パネル105を設けることができる。
【0015】
この操作パネル105は、前記開閉蓋200の前方が細く、両側が広くなっている。そして、一方の前部角部分に、この実施の形態が特徴とする大きなリング状の運転状態表示部300を配置している。
【0016】
この実施の形態では、この操作パネル105に配置されるスイッチ類を、使用頻度の高いコース選択スイッチ群302とコース表示部303及びスタート/一時停止ボタン304からなる第1のスイッチ群301と、比較的使用頻度の低いマニュアルスイッチ群からなる第2のスイッチ群350とに分け、この第1のスイッチ群301をリング状の運転状態表示部300内に配置し、前記第2のスイッチ群350を前記開閉蓋200の先端部部分に横長に配列する。これにより、乾燥洗濯機1の空きスペースに効率よく、かつ操作性と視認性が良好なスイッチ群及び運転状態表示部を配置することができる。
【0017】
更に、このスイッチ類の配置によれ、左側の角部分に使用者が手などをおいて体を保持しながら衣類の取出しなどをおこなうことができる。一方、右側の角部分には、使用頻度の高い第1のスイッチ群301が大きなリング状の運転状態表示部300内に配置されているので、右手操作に良好な操作配置と視認性が得られる。
【0018】
しかも、このリング状の運転状態表示部300内には、使用頻度の高い、コース選択ボタン302と、このコース選択ボタン302で選択されたコース表示部303が隣接して表示されるので、目線移動が少なく、操作の確認が容易にできるから誤操作を軽減することができる。加えて、このリング状の運転状態表示部300内には、スタート/一時停止ボタン304も配置されるので、このリング状の運転状態表示部300内で殆どの操作を行なうことができる。
【0019】
そして、この実施の形態では、前記リング状の運転状態表示部300と、コース表示部303及びリング状内に配置されるボタン類を、機能や状態に対応して点滅や色表示などで点灯させることで、視認性や操作性を向上させている。
【0020】
以下、図2から図8を参照して、この実施の形態に係る洗濯機を詳細に説明する。
【0021】
先ず、図2を参照して、操作パネル105に配置されるスイッチ類を説明する。この実施の形態では、前記したように、右側の広いスペースに第1のスイッチ群301を配置し、中央の前後の長さが狭い部分に第2のスイッチ群350を横列に配列している。
【0022】
前記操作パネル105の右端には、電源スイッチ305をリング状の運転状態表示部300とは分離して配置している。これにより、操作するコースを設定中に電源をOFFする誤操作を軽減している。
【0023】
前記リング状の運転状態表示部300は、透明な帯で形成されている。そして、後述するように、この運転状態表示部300の内部に配置される3色の光源(以下LEDという)を運転状態に対応して切り替えることで、運転状態を大きな光のリングで表示することができる。
【0024】
この実施の形態では、前記リング状の運転状態表示部300の内側を上下に分割し、上部を複数のコース表示部303からなるコース表示エリア306とし、下部を操作スイッチエリア307としている。前記操作スイッチエリア307は、上部に3つのコース選択ボタン302a、b、cが横列に配置され、その下部にスタート/一時停止ボタン304が配置される。この実施の形態では、乾燥機能を備えているので、洗濯コースを選択する「洗濯」ボタン302aと、洗濯と乾燥を連続して行なう「洗乾」ボタン302bと、乾燥コースのみを選択する「乾燥」ボタン302cを備えている。そして、コース表示エリア306には、最上部の中央に、利用頻度の高い「標準」のコース表示部303が配置され、その下部に複数のコースのコース表示部303が配置される。
【0025】
この実施の形態では、前記3つのコース選択ボタン302a、b、cの何れかを押下することで、「標準」が点灯し、以下、再度同じボタンを押下することにより、当該選択ボタンで運転可能なコース表示部303が順次点灯する。利用者は、目的のコースを選択してスタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始することができる。
【0026】
一方、設定されたコースを修正する場合は、前記第2のスイッチ群350を操作することで、好みにあった洗濯や乾燥を設定することができる。
【0027】
前記第2のスイッチ群350は、上下2段に配列され、上段に各種確認表示部が配置され、下段には、設定ボタン類が配置される。以下、右側から左側の順でこの設定ボタン類を説明する。
【0028】
先ず、右端には、洗濯槽内の洗浄運転を運転させる洗浄確認表示部351と洗浄設定ボタン352が配置される。この実施の形態では、洗濯槽の乾燥と洗浄の2つの運転を選択できる。前記洗浄設定ボタン352を順次押下することで、洗浄確認表示部351の表示が「槽乾燥」と「槽洗浄」に切り替わる。使用者は電源スイッチ305を押下した後にこの洗浄設定ボタン352を押下して、目的の運転を選択し、その後、スタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始させることができる。
【0029】
次に、風呂水給水を設定する風呂水確認表示部353と風呂水設定ボタン354が上下に配置される。この実施の形態では、筐体10内に図示しない給水ポンプを備えており、この風呂水設定ボタン354の操作で、風呂水をどの工程から給水するかを設定することができる。この風呂水設定ボタン354を順次押下することで、風呂水確認表示部353の表示が「洗い」と「すすぎ1」「すすぎ2」に切り替わる。使用者はコースを設定した後にこの風呂水設定ボタン354を押下して、目的の運転を選択し、その後、スタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始させることができる。
【0030】
次に、運転予約と水量を設定する予約水量確認表示部355と、予約時間と水量を設定する一対のボタン356、357が上下に配置される。予約設定ボタン356を押下すれば、予約時間が前記予約水量確認表示部355に予約時間が表示され、水量設定ボタン357が押下されれば、前記予約水量確認表示部355に水量が表示される。これら一対のボタンは押下するごとにサイクリック数値が変更される。
【0031】
次に、脱水時間を設定する脱水確認表示部358と脱水設定ボタン359、すすぎ回数を設定するすすぎ確認表示部360とすすぎ設定ボタン361、洗い時間を設定する洗い時間確認表示部362と洗い時間設定ボタン363が、それぞれ上下に配置される。
【0032】
そして、左端は中央部分に比べて奥行きがあるので、注意喚起ランプ364と、洗剤投入ランプ365と、洗剤量表示部366が上下3段に配置される。前記注意喚起ランプ364は、開閉蓋200がロック状態であることを示すロック状態表示部と、洗濯槽内が高温であることを示す高温喚起ランプと、フイルタの交換時期を知らせるフイルタランプが並べて配置される。洗剤投入ランプ365は、洗剤の投入時期を知らせる投入ランプと、洗剤を溶かし中であることを示す溶かしランプからなる。洗剤量表示部366は、投入すべき洗剤量をカップの図柄で表示する。
【0033】
このように、この実施の形態では、右側の電源ボタン305を押下して、一般的なコースの選択であれば、前記リング状の運転状態表示300内の第1の操作スイッチ群301を操作することで、通常のコースで運転することができる。そして、この通常のコースの運転状態は、前記リング状の運転状態表示部300の色や点滅などの点灯状態と、第1のスイッチ群301の点灯や点滅表示で容易に把握することができる。
【0034】
また、第2のスイッチ群350は、前記コースが選択されると、対応するコースで設定された状態表示が、この第2のスイッチ群350の確認表示部に表示される。したがって、利用者は、前記リング状の運転状態表示部300で大まかな運転状態を確認でき、更に詳細な運転状態や設定状況が知りたければ、この第2のスイッチ群350の確認表示部で知ることができる。しかも、一般的なコースの詳細設定を変更したければ、前記第1のスイッチ群301でコースを設定した後、この第2のスイッチ群350で、その内容を変更することができる。
【0035】
次に、図3から図5を参照して、この洗濯機の大きな特徴となっているリング状の運転状態表示部300の具体的構造を説明する。この実施の形態では、前記フロントパネル102と、図示しないベースカバー101とで前部基板収納部106を形成する。この前部基板収納部106には、防水処理された操作基板107が前記フロントパネル102の下部に取り付けられて収納される。一方、前記フロントパネル102の前部には操作パネル105が取り付けられる。この実施の形態では、前記フロントパネル102の前部を、一段低く形成し、この一段低くした凹部108に操作パネル105を取り付けることで、操作パネル105とフロントパネル102が面一に成るように組み立てられる。
【0036】
この実施の形態では、この乾燥洗濯機1が湿気の多い洗面所などに設置されることから、前記操作基板107に各種スイッチやLEDなどを設けて防水処理を施している。そして、前記フロントパネル102の凹部108にはスイッチとしてのクリック感を与える構造を備え、前記操作パネル105にはスイッチ類の機能表示を備えている。
【0037】
即ち、フロントパネル102をPP樹脂で形成しているので、この樹脂の弾性を利用して、操作パネル105に設けられるスイッチ類のクリック感を得るように弾力性のあるボタンを形成している。一方、前記操作パネル105は、透明な樹脂に裏面印刷を施したシートを貼り付けることで形成する。そして、操作パネル105の各ボタンの部分は開口部が形成され、この開口部を覆うシートの部分が上方に隆起して各ボタンが形成される。このため、前記フロントパネル102に操作パネルを取り付けることで、前記開口部を介して前記ボタンの上部が前記隆起部と嵌合する。これにより、前記隆起部を押下することで、ボタンが押され、このボタンが押されることで、前記フロントパネル102の下部に取り付けら操作基板のスイッチを押すので、この乾燥洗濯機1を操作することができる。
【0038】
図4、図5はリング状の運転状態表示部300の具体的な構造の一実施例を示している。図4は、図3の矢印A方向からみたフロントパネル102の拡大図を示している。
【0039】
図4、5において、この実施の形態では、前記フロントパネル102に円形の開口部150が形成され、この円形の開口部150の下部に半円形部151が取り付けられる。この半円形部151は、前記開口部150との間にリング状(半分のリング)の貫通する溝152を形成するように、両側と下部に設けられるリブ153により連結される。(なお、実際には前記半円形部151はフロントパネルと一体成型される)この構造により、前記半円形部151と円形の前記開口部150との間にリング状の透明な樹脂レンズ154を取り付けることができる。
【0040】
前記樹脂レンズ154は、3つの前記リブ153と上部に形成したリブ155により、開口部150の内側に透明なリングを形成する。この樹脂レンズ154の表面には表側裏側共に複数の溝あるいはローレットやエンボス加工が施されている。これは、操作基板107に配置されるLEDから照射される光が、少数のLEDの光であっても、あるいは、前記リブ153、155によって遮断されること無く、リング状の樹脂レンズ154を効率よく光らせる効果を得るために施される処理である。
【0041】
前記半円形部151には、3個のボタンからなるコース選択スイッチ群302と、1個のスタート/一時停止ボタン304が形成される。図5に示すように、前記4個のボタンはボタンベース157を備え、このボタンベース157は一端に形成される連結部156を残して前記半円形部151から遊離されている。図4に示すように、前記各ボタンベース157には、押下される透明な突起部158が上面に取り付けられているので、この突起部158が押下されると、前記連結部156を中心に前記ボタンベース157が揺動する。
【0042】
したがって、利用者が各ボタンを押下することで、前記突起部158を備えたボタンベース157が下方に押下され、このボタンベース157の下部に位置する操作基板107に設けた対応するスイッチを押下することができる。
【0043】
一方、円形の開口部150の上部は、図5に示すように、開口(貫通)している。図4は、フロントパネル102に操作基板107を取り付けた状態を示している。この実施の形態では、操作基板107をフロントパネル102に取り付けることにより、前記円形の開口部150の上部から基板に設けた複数のコース表示部303の投光部159が露出する。この投光部159は、格子状の枠体内に複数のLEDが配置されている。したがって、この枠体内の対応するLEDが点灯することにより、この上部を覆う操作パネル105のシートに印刷されたコース表示部303が点灯して、利用者はこの点灯によりコース表示部303を識別することができる。
【0044】
なお、上記の説明では、第1のスイッチ群301の構造を説明したが、第2のスイッチ群350も同様な構造を備えている。ここでは重複した説明を省略する。
【0045】
次に、図6を参照して、第1のスイッチ群301を備えたリング状の運転状態表示部300のLEDの配置状態を説明する。図6に示すように、この実施の形態では、リング状の運転状態表示部300のリング状部分に等間隔に配置される4個の同一色彩LED群310を、3組備えている。この3組のLED群310は、それぞれ異なった色を備えたLEDで構成され、円周方向にずらして配置される。例えば、この実施の形態では、LED群310aを衣類量のセンシングや洗剤溶かし等の洗濯の前工程を表す「緑色」のLEDで構成し、LED群310bを洗濯を現す「青色」のLEDで構成し、LED群310cを乾燥を現す「オレンジ色」で構成する。この3つの異なった色を選択コースに合わせて点灯や点滅させることにより、各コースの運転状態を一目で使用者に把握させることができる。なお、1つのLEDで多色を発光するものを採用しても良い。
【0046】
また、前記コース選択スイッチ群302の3つのボタンも、それぞれ、前記運転状態表示部300に対応したLEDで点灯または点滅表示される。即ち、「洗濯」ボタン302aは洗濯を表す「青色」のLEDで構成し、「洗乾」ボタン302bを洗濯と乾燥を現す「黄色」のLEDで構成し、「乾燥」ボタン302cを乾燥を現す「オレンジ色」で構成している。
【0047】
更に、この実施の形態では、前記コース表示部303のLEDの色を識別が容易な「赤色」に設定しているが、前記コース選択スイッチ群302に合わせて、対応する色と同色にするようにしてもよい。また、この実施の形態では、スタート/一時停止ボタン304のLEDの色を白色とすることで、他のスイッチと異なるように設定している。
【0048】
次に、図7の動作フロート図に基づいて、この実施の形態の動作フローを説明する。なお、この実施の形態では、乾燥洗濯機1に備え図示しない制御部が、この乾燥洗濯機1の動作を統括制御する。
【0049】
先ず、前記電源ボタン305を押下して電源ON状態にすると、前記制御部は、図示しないメモリにアクセスして記録されている前回終了時のコース情報に基づいてコース選択スイッチ群302の対応するボタンとコース表示部303の1つを表示する(ステップ501)。この実施の形態では、初期値として「洗濯」ボタン302aを青色に点灯するとともに、「標準」のコース表示部303を赤色に点灯し、更に、第2のスイッチ群350の確認表示部に、この初期値で設定された各値を表示する。この実施の形態では、前回終了時のコース情報がなければ、前記初期値の設定で表示し、前回終了時のコース情報があれば、その設定値で表示を行なう。
【0050】
制御部は、初期値または、前回終了時のコースが選択された状態で、次の操作がなされるのを待つ待機状態となる(ステップ502)。この状態で、スタート/一時停止ボタン304を押下すると「洗濯」の「標準」コースの運転を開始する(ステップ504)。
【0051】
一方、ステップ503において、「洗濯」ボタン302aが再度押下されれば、「標準」の次の「念入り」のコース表示部303を赤色に点灯する。更に、再度「洗濯」ボタン302aが押下されれば次のコース表示部303が表示される。
【0052】
また、前記待機状態から「洗乾」ボタン302bが押下されれば、「洗濯」ボタン302aが消灯し、「洗乾」ボタン302bが黄色に点灯する。更に、「乾燥」ボタン302cが押下されれば、「洗乾」ボタン302bが消灯し、「乾燥」ボタン302cがオレンジ色に点灯する。この実施の形態では、コース表示部303の初期値として「標準」が設定されているので、前記いずれのボタンが押下されてもコース表示部303は「標準」が点灯し、再度押下することで、当該コースに含まれるコース表示部303が順次切り替え表示される。
【0053】
第2のスイッチ群350もまた前記コースの設定された状況により対応する設定値が表示される。また、この設定値を変更する場合は、第2のスイッチ群250の各設定ボタンを操作して設定値を変更した後、スタート/一時停止ボタン304を押下すれば、対応する運転を行なうことができる。
【0054】
ここで、洗浄設定ボタン352が押下されると、制御部は、前記第1のスイッチ群301を消灯して、洗浄確認表示部351に表示された洗浄運転をスタート/一時停止ボタン304の押下で開始する。
【0055】
この実施の形態では、「洗濯」コースでは、ステップ505において洗濯工程あり、ステップ511において乾燥工程無しとして運転を開始し、「洗乾」コースでは、ステップ505及びステップ511において、洗濯工程及び乾燥工程有りとして運転を開始し、「乾燥」コースでは、ステップ505において洗濯工程無し、ステップ511において乾燥工程有りとして運転を開始する。
【0056】
さて、ここでは、「洗乾」ボタン302bが押下され、スタート/一時停止ボタン304が押下されたとして、以後の説明を展開する。
【0057】
先ず、「洗乾」コースでは、「洗乾」ボタン302bが黄色に点灯し、選択された「標準」コース表示部303が赤色に点灯している。この状態から、スタート/一時停止ボタン304が押下される(ステップ504)と、制御部は、このスタート/一時停止ボタン304を白色に点灯し、「洗乾」コースの運転を開始する。運転を開始すると、制御部は、先ず、衣類量を測るためにセンシング運転を開始する(ステップ506)。制御部は、このセンシング運転中では、運転状態表示部を「緑色」の点滅で表示する。制御部は、センシング運転が開始されると、洗濯槽を左右に回転させて衣類の量を測り、この衣類量に対応する洗剤量を算出して、前記洗剤量表示部366に洗剤量を表示するとともに、洗剤投入ランプ365の前記投入ランプを所定時間点滅させる。利用者は、この投入ランプが点滅している間に対応する洗剤を衣類投入口50または、図示しない洗剤溶かし容器に投入することとなる。
【0058】
制御部は、前記所定時間が経過すると、投入された洗剤を溶かす作業を開始するとともに、この溶かし作業の開始を示す溶かしランプを点灯する。この溶かし作業が終了すると、制御部は洗い工程を開始する(ステップ507)。この洗い工程が開始されると、制御部は、前記溶かしランプを消灯するとともに、運転状態表示部300の緑色を点滅から点灯に変更する。そして、制御部は、洗い工程(ステップ507)、排水工程(ステップ508)、すすぎ工程(ステップ509)、脱水工程(ステップ510)を順次運転する。ここで、制御部は、これらの工程にあたって、これらの運転状態を前記運転状態表示部300に表示する。例えば、この実施の形態では、洗い工程では運転状態表示部300を青色に点灯し、すすぎ工程では青色の点滅で表示する。点滅の仕方を変化させることにより排水工程や脱水工程を表示することもできる。利用者は、青色の点灯は洗い工程であり、青色の点滅はすすぎ工程であると認識することができる。
【0059】
次に脱水工程(ステップ510)が終了すると、制御部は、ステップ511において乾燥工程有りとして乾燥工程を開始する(ステップ512)。この乾燥工程では、前記運転状態表示部300をオレンジ色に点灯させる。そして、この乾燥運転が終了すると、制御部は洗濯槽内の温度を検知し、所定温度に成るまで、前記運転状態表示部300のオレンジ色を点滅表示させる(ステップ513)。制御部は洗濯槽内が所定温度以下になると、前記運転状態表示部300を消灯し、運転開始時の表示状態に戻して待機状態となる(ステップ501)。
【0060】
このように、この実施の形態によれば、使用頻度の高い第1のスイッチ群301を他のスイッチ群と分離する前記運転状態表示部300により、この使用頻度の高いスイッチ群の所在を明確にするとともに、この運転状態表示部300を視認性のある大きな表示部とすることができる。しかも、この運転状態表示部300は、運転状態を色と発光形態により識別させるので、使用者に一目で運転状況を把握させることができる。
【0061】
上記の実施の形態では、色を3色とし、発光形態を点灯と点滅で表現したが、これに限定されるものではない。例えば、前記色を更に多色にしてもよく、また、発光形態は、洗濯槽の回転にあわせて、回転するように点灯させてもよい。また。前記色を単色とし、点灯や点滅の仕方を変えることで工程の違いを表示してもよい。
【0062】
更に、この実施の形態では、運転状態表示部300をリング状に形成したがこれに限定されるものではない。例えば、図8(a)図に示すように、リング状や区形状の枠内全体を面発光させることにより、表示面積を大きくすることができる。これにより視認性をより向上することができる。しかも、この面発光の中に、発光色の異なる第1のスイッチ群のボタンを配置することで、視認効果に加えて装飾効果や店頭効果も期待できる。
【0063】
また、リング状に限定されるものではなく、例えば、図8(b)(c)図に示すように、半リング状や半円形(面発光)の運転状態表示部としてもよい。この場合、スタート/一時停止ボタン304と連続してリング状や1つの特定された形状を表現することで、視認性や操作性を向上させることができる。
【0064】
また、リング状の運転状態表示部300の内部のボタンのレイアウトを、図8(d)図に示すように、中央に大きなスタート/一時停止ボタン304を設け、上部にコース表示エリア306、下部にコース選択スイッチ群302を設けても良い。
【0065】
さらにまた、リング状の運転状態表示部300のLEDを利用して、運転の残り時間を表すことも可能である。例えば、乾燥工程でオレンジ色に点灯中、残り1時間となったところで残り時間の表示をはじめる。この例では4箇所のLEDの全てが点灯した状態を残り1時間とし、残り45分となると1箇所のLEDを消灯して3箇所表示し、残り30分となると2箇所目のLEDを消灯して2箇所表示とする。利用者は、運転状態表示部をみることで、乾燥工程であることおよび残り時間の目安を一目で把握することができる。
【0066】
なお、前記実施の形態は、乾燥洗濯機1の適用例で説明したが、これに限定されるものではなく、内部に回転槽を備え、この回転槽に衣類を投入する衣類投入口を備えた電気洗濯機や電気衣類乾燥機などでも適用可能である。また、必ずしも、本体の上面に衣類投入口4を備えたものに限定されるものではなく、衣類投入口は正面前部に設けられるドラム洗濯機や衣類乾燥機でも適用できる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、運転状態の把握や操作スイッチの把握と操作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機の外観図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における操作パネルの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における操作パネル周辺の部品展開図である。
【図4】図3の矢印A方向からベースカバー部分拡大図である。
【図5】図4の裏面側からみたベースカバー部分拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る燥洗濯機における状態表示部のLEDの配置の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における動作フロー図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る運転状態表示部の上面図である。
【符号の説明】
1…乾燥洗濯機、10…筐体、11…主外装体、12…ベース筐体、50…衣類投入口、100…トップカバー、101…ベースカバー、102…フロントパネル、103…バックパネル、105…操作パネル、106…前部基板収納部、107…操作基板、108…凹部、150…開口部、151…半円形部、152…溝、153…リブ、154…樹脂レンズ、155…リブ、156…連結部、157…ボタンベース、158…突起部、159…投光部、200…開閉蓋、300…運転状態表示部、301…第1のスイッチ群、302…コース選択スイッチ群、302a…「洗濯」ボタン、302b…「洗乾」ボタン、302c…「乾燥」ボタン、303…コース表示部、304…スタート/一時停止ボタン、305…電源スイッチ、306…コース表示エリア、307…操作スイッチエリア、310…LED群、350…第2のスイッチ群、351…洗浄確認表示部、352…洗浄設定ボタン、353…風呂水確認表示部、354…風呂水設定ボタン、355…予約水量確認表示部、356…予約設定ボタン、357…水量設定ボタン、358…脱水確認表示部、359…脱水設定ボタン、360…すすぎ確認表示部、361…すすぎ設定ボタン、362…洗い時間確認表示部、363…洗い時間設定ボタン、364…注意喚起ランプ、365…洗剤投入ランプ、366…洗剤量表示部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作性と視認性が良好な電気洗濯機及び衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気洗濯機は、筐体の上部に衣類投入口を備え、その前部に横長の操作パネルを設け、この操作パネルに設けられる各種スイッチと運転状態表示部を介して運転指示操作や運転状態を確認することができる。このような従来例では、「洗濯」、「すすぎ」、「脱水」などのコース毎に動作表示部を備え、これらを運転状態に応じて点灯することで、現在の運転状態を知ることができる。(公知文献1参照)。また、前記操作パネルに洗いコースまたはすすぎコースにおける衣類の洗浄度合を段階的もしくは連続的に表示するモニタ表示部を備えたものがある。(公知文献2参照)
【公知文献1】特開平9−785号
【公知文献2】特開2002−11276号
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例の操作パネルは、操作性との関係で上面前部に設ける必要があることからその大きさには限度があること、および、多様な運転設定を行うために多くの操作ボタンが必要であることなどから、操作パネルに設けられる運転状態を表示する運転状態表示部の大きさが制限されている。このため、運転状態が把握しにくいという課題がある。特に、この種の洗濯機は、筐体の上面が大きな衣類投入口で占有されているために、前記操作パネルを大きくすることができず、視認性が良好な運転状態表示部を設けることができない。
【0003】
そこで、本発明の目的は、運転状態の把握や操作スイッチの把握と操作性が良好な洗濯機及び洗濯乾燥機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、操作スイッチを操作頻度のあるコース選択スイッチ群と、操作頻度の少ないマニュアルスイッチ群に分け、前記コース選択スイッチ群を線状の運転状態表示で囲むようにする。具体的には、運転状態表示は発光手段によるものであり、洗濯、乾燥等の工程を発光の色や点灯・点滅のパターンで表示するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。なお、同一の機能や部位などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
【0006】
図1から図8は本発明に係る乾燥機能つき洗濯機の実施の形態であり、図1は乾燥機能つき洗濯機の外観図、図2は操作パネルの平面図、図3は操作パネル周辺の部品展開図、図4は図3の矢印A方向からベースカバー部分の拡大図、図5は図4の裏面側からみたベースカバー部分の拡大図、図6は状態表示部のLEDの配置の説明図、図7は動作フロー図、図8は他の応用例の運転状態表示部の上面図である。
【0007】
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る乾燥機能を備えた電気洗濯機(以下、乾燥洗濯機という)の外観構造を説明する。図1は上部前方よりみた乾燥洗濯機1の外観斜視図である。
【0008】
図1において、符号1で総括的に示すものは、衣類の洗濯と脱水及び乾燥を1つの洗濯槽(図示せず)で行う1槽式の乾燥洗濯機であり、前記洗濯槽を内設する筐体10と、この筐体10の上部を覆い、その中央に衣類投入口50が配置されるトップカバー100と、前記衣類投入口50を覆う前後2つ折れの開閉蓋200とからその外観を構成している。
【0009】
前記筐体10は、両側面と前面を1枚の鋼板で覆うように折り曲げ加工で形成される主外装体11と、この主外装体の後面を覆うように前記主外装体11に着脱可能に取り付けられる図示しないバック筐体と、この筐体10の下部を構成する樹脂成形のベース筐体12とから構成される。
【0010】
前記トップカバー100は、前記筐体10の上部を覆うベースカバー101と、このベースカバー101の上部前方を覆うフロントパネル102と、前記ベースカバー101の上部後方を覆うバックパネル103とから構成される。これらのパネルは何れもPP樹脂材料で成形され、従来のABS樹脂材料に比べて環境負荷が少なく、また材料コストを低く抑えている。
【0011】
前記2つのパネルで囲まれる中央部分には円形の後方が一部カットされた形状の前記衣類投入口50が形成され、その衣類投入口50を覆うように前記開閉蓋200が後端部に設けられる一対の図示しないヒンジ部を介して開閉可能に前記トップカバー100に取り付けられている。
【0012】
また、この実施の形態では、前記衣類投入口50及びその上部を覆う前記開閉蓋200を円形を基調とした形状としているので、従来の四角形状の開閉蓋を採用する洗濯機より、衣類の投入や取り出しの利便性を損なうことなく、前記衣類投入口50の四隅を内部装置の配置空間として効率良く活用することができるので、内部実装効率を向上して全体のコンパクト化を図ることができる。
【0013】
また、この実施の形態では、前記フロントパネル102の前後の長さを大きくすることで、前記衣類投入口50の前部2隅を覆うことができるので、このフロントパネル102の着脱により内部メンテナンス性を向上することができる。
【0014】
そして、この実施の形態に係る乾燥洗濯機1の大きな特徴は、前部両側角部分に確保された広いスペースに、リング状の運転状態表示部300を配置し、このリング内に使用頻度の高いコース選択スイッチ群302などからなる第1のスイッチ群301を集中配置した点にある。(図1の吹き出し部分に拡大して図示)
即ち、この実施の形態では、前記フロントパネル102の前後の長さを長くしたため、略円形状の前記開閉蓋200の先端部とオーバーラップする部分が多くなっている。このため、前部両側角部分に広いスペースを確保することができるので、この角部の広い空間を利用した操作パネル105を設けることができる。
【0015】
この操作パネル105は、前記開閉蓋200の前方が細く、両側が広くなっている。そして、一方の前部角部分に、この実施の形態が特徴とする大きなリング状の運転状態表示部300を配置している。
【0016】
この実施の形態では、この操作パネル105に配置されるスイッチ類を、使用頻度の高いコース選択スイッチ群302とコース表示部303及びスタート/一時停止ボタン304からなる第1のスイッチ群301と、比較的使用頻度の低いマニュアルスイッチ群からなる第2のスイッチ群350とに分け、この第1のスイッチ群301をリング状の運転状態表示部300内に配置し、前記第2のスイッチ群350を前記開閉蓋200の先端部部分に横長に配列する。これにより、乾燥洗濯機1の空きスペースに効率よく、かつ操作性と視認性が良好なスイッチ群及び運転状態表示部を配置することができる。
【0017】
更に、このスイッチ類の配置によれ、左側の角部分に使用者が手などをおいて体を保持しながら衣類の取出しなどをおこなうことができる。一方、右側の角部分には、使用頻度の高い第1のスイッチ群301が大きなリング状の運転状態表示部300内に配置されているので、右手操作に良好な操作配置と視認性が得られる。
【0018】
しかも、このリング状の運転状態表示部300内には、使用頻度の高い、コース選択ボタン302と、このコース選択ボタン302で選択されたコース表示部303が隣接して表示されるので、目線移動が少なく、操作の確認が容易にできるから誤操作を軽減することができる。加えて、このリング状の運転状態表示部300内には、スタート/一時停止ボタン304も配置されるので、このリング状の運転状態表示部300内で殆どの操作を行なうことができる。
【0019】
そして、この実施の形態では、前記リング状の運転状態表示部300と、コース表示部303及びリング状内に配置されるボタン類を、機能や状態に対応して点滅や色表示などで点灯させることで、視認性や操作性を向上させている。
【0020】
以下、図2から図8を参照して、この実施の形態に係る洗濯機を詳細に説明する。
【0021】
先ず、図2を参照して、操作パネル105に配置されるスイッチ類を説明する。この実施の形態では、前記したように、右側の広いスペースに第1のスイッチ群301を配置し、中央の前後の長さが狭い部分に第2のスイッチ群350を横列に配列している。
【0022】
前記操作パネル105の右端には、電源スイッチ305をリング状の運転状態表示部300とは分離して配置している。これにより、操作するコースを設定中に電源をOFFする誤操作を軽減している。
【0023】
前記リング状の運転状態表示部300は、透明な帯で形成されている。そして、後述するように、この運転状態表示部300の内部に配置される3色の光源(以下LEDという)を運転状態に対応して切り替えることで、運転状態を大きな光のリングで表示することができる。
【0024】
この実施の形態では、前記リング状の運転状態表示部300の内側を上下に分割し、上部を複数のコース表示部303からなるコース表示エリア306とし、下部を操作スイッチエリア307としている。前記操作スイッチエリア307は、上部に3つのコース選択ボタン302a、b、cが横列に配置され、その下部にスタート/一時停止ボタン304が配置される。この実施の形態では、乾燥機能を備えているので、洗濯コースを選択する「洗濯」ボタン302aと、洗濯と乾燥を連続して行なう「洗乾」ボタン302bと、乾燥コースのみを選択する「乾燥」ボタン302cを備えている。そして、コース表示エリア306には、最上部の中央に、利用頻度の高い「標準」のコース表示部303が配置され、その下部に複数のコースのコース表示部303が配置される。
【0025】
この実施の形態では、前記3つのコース選択ボタン302a、b、cの何れかを押下することで、「標準」が点灯し、以下、再度同じボタンを押下することにより、当該選択ボタンで運転可能なコース表示部303が順次点灯する。利用者は、目的のコースを選択してスタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始することができる。
【0026】
一方、設定されたコースを修正する場合は、前記第2のスイッチ群350を操作することで、好みにあった洗濯や乾燥を設定することができる。
【0027】
前記第2のスイッチ群350は、上下2段に配列され、上段に各種確認表示部が配置され、下段には、設定ボタン類が配置される。以下、右側から左側の順でこの設定ボタン類を説明する。
【0028】
先ず、右端には、洗濯槽内の洗浄運転を運転させる洗浄確認表示部351と洗浄設定ボタン352が配置される。この実施の形態では、洗濯槽の乾燥と洗浄の2つの運転を選択できる。前記洗浄設定ボタン352を順次押下することで、洗浄確認表示部351の表示が「槽乾燥」と「槽洗浄」に切り替わる。使用者は電源スイッチ305を押下した後にこの洗浄設定ボタン352を押下して、目的の運転を選択し、その後、スタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始させることができる。
【0029】
次に、風呂水給水を設定する風呂水確認表示部353と風呂水設定ボタン354が上下に配置される。この実施の形態では、筐体10内に図示しない給水ポンプを備えており、この風呂水設定ボタン354の操作で、風呂水をどの工程から給水するかを設定することができる。この風呂水設定ボタン354を順次押下することで、風呂水確認表示部353の表示が「洗い」と「すすぎ1」「すすぎ2」に切り替わる。使用者はコースを設定した後にこの風呂水設定ボタン354を押下して、目的の運転を選択し、その後、スタート/一時停止ボタン304を押下することで、運転を開始させることができる。
【0030】
次に、運転予約と水量を設定する予約水量確認表示部355と、予約時間と水量を設定する一対のボタン356、357が上下に配置される。予約設定ボタン356を押下すれば、予約時間が前記予約水量確認表示部355に予約時間が表示され、水量設定ボタン357が押下されれば、前記予約水量確認表示部355に水量が表示される。これら一対のボタンは押下するごとにサイクリック数値が変更される。
【0031】
次に、脱水時間を設定する脱水確認表示部358と脱水設定ボタン359、すすぎ回数を設定するすすぎ確認表示部360とすすぎ設定ボタン361、洗い時間を設定する洗い時間確認表示部362と洗い時間設定ボタン363が、それぞれ上下に配置される。
【0032】
そして、左端は中央部分に比べて奥行きがあるので、注意喚起ランプ364と、洗剤投入ランプ365と、洗剤量表示部366が上下3段に配置される。前記注意喚起ランプ364は、開閉蓋200がロック状態であることを示すロック状態表示部と、洗濯槽内が高温であることを示す高温喚起ランプと、フイルタの交換時期を知らせるフイルタランプが並べて配置される。洗剤投入ランプ365は、洗剤の投入時期を知らせる投入ランプと、洗剤を溶かし中であることを示す溶かしランプからなる。洗剤量表示部366は、投入すべき洗剤量をカップの図柄で表示する。
【0033】
このように、この実施の形態では、右側の電源ボタン305を押下して、一般的なコースの選択であれば、前記リング状の運転状態表示300内の第1の操作スイッチ群301を操作することで、通常のコースで運転することができる。そして、この通常のコースの運転状態は、前記リング状の運転状態表示部300の色や点滅などの点灯状態と、第1のスイッチ群301の点灯や点滅表示で容易に把握することができる。
【0034】
また、第2のスイッチ群350は、前記コースが選択されると、対応するコースで設定された状態表示が、この第2のスイッチ群350の確認表示部に表示される。したがって、利用者は、前記リング状の運転状態表示部300で大まかな運転状態を確認でき、更に詳細な運転状態や設定状況が知りたければ、この第2のスイッチ群350の確認表示部で知ることができる。しかも、一般的なコースの詳細設定を変更したければ、前記第1のスイッチ群301でコースを設定した後、この第2のスイッチ群350で、その内容を変更することができる。
【0035】
次に、図3から図5を参照して、この洗濯機の大きな特徴となっているリング状の運転状態表示部300の具体的構造を説明する。この実施の形態では、前記フロントパネル102と、図示しないベースカバー101とで前部基板収納部106を形成する。この前部基板収納部106には、防水処理された操作基板107が前記フロントパネル102の下部に取り付けられて収納される。一方、前記フロントパネル102の前部には操作パネル105が取り付けられる。この実施の形態では、前記フロントパネル102の前部を、一段低く形成し、この一段低くした凹部108に操作パネル105を取り付けることで、操作パネル105とフロントパネル102が面一に成るように組み立てられる。
【0036】
この実施の形態では、この乾燥洗濯機1が湿気の多い洗面所などに設置されることから、前記操作基板107に各種スイッチやLEDなどを設けて防水処理を施している。そして、前記フロントパネル102の凹部108にはスイッチとしてのクリック感を与える構造を備え、前記操作パネル105にはスイッチ類の機能表示を備えている。
【0037】
即ち、フロントパネル102をPP樹脂で形成しているので、この樹脂の弾性を利用して、操作パネル105に設けられるスイッチ類のクリック感を得るように弾力性のあるボタンを形成している。一方、前記操作パネル105は、透明な樹脂に裏面印刷を施したシートを貼り付けることで形成する。そして、操作パネル105の各ボタンの部分は開口部が形成され、この開口部を覆うシートの部分が上方に隆起して各ボタンが形成される。このため、前記フロントパネル102に操作パネルを取り付けることで、前記開口部を介して前記ボタンの上部が前記隆起部と嵌合する。これにより、前記隆起部を押下することで、ボタンが押され、このボタンが押されることで、前記フロントパネル102の下部に取り付けら操作基板のスイッチを押すので、この乾燥洗濯機1を操作することができる。
【0038】
図4、図5はリング状の運転状態表示部300の具体的な構造の一実施例を示している。図4は、図3の矢印A方向からみたフロントパネル102の拡大図を示している。
【0039】
図4、5において、この実施の形態では、前記フロントパネル102に円形の開口部150が形成され、この円形の開口部150の下部に半円形部151が取り付けられる。この半円形部151は、前記開口部150との間にリング状(半分のリング)の貫通する溝152を形成するように、両側と下部に設けられるリブ153により連結される。(なお、実際には前記半円形部151はフロントパネルと一体成型される)この構造により、前記半円形部151と円形の前記開口部150との間にリング状の透明な樹脂レンズ154を取り付けることができる。
【0040】
前記樹脂レンズ154は、3つの前記リブ153と上部に形成したリブ155により、開口部150の内側に透明なリングを形成する。この樹脂レンズ154の表面には表側裏側共に複数の溝あるいはローレットやエンボス加工が施されている。これは、操作基板107に配置されるLEDから照射される光が、少数のLEDの光であっても、あるいは、前記リブ153、155によって遮断されること無く、リング状の樹脂レンズ154を効率よく光らせる効果を得るために施される処理である。
【0041】
前記半円形部151には、3個のボタンからなるコース選択スイッチ群302と、1個のスタート/一時停止ボタン304が形成される。図5に示すように、前記4個のボタンはボタンベース157を備え、このボタンベース157は一端に形成される連結部156を残して前記半円形部151から遊離されている。図4に示すように、前記各ボタンベース157には、押下される透明な突起部158が上面に取り付けられているので、この突起部158が押下されると、前記連結部156を中心に前記ボタンベース157が揺動する。
【0042】
したがって、利用者が各ボタンを押下することで、前記突起部158を備えたボタンベース157が下方に押下され、このボタンベース157の下部に位置する操作基板107に設けた対応するスイッチを押下することができる。
【0043】
一方、円形の開口部150の上部は、図5に示すように、開口(貫通)している。図4は、フロントパネル102に操作基板107を取り付けた状態を示している。この実施の形態では、操作基板107をフロントパネル102に取り付けることにより、前記円形の開口部150の上部から基板に設けた複数のコース表示部303の投光部159が露出する。この投光部159は、格子状の枠体内に複数のLEDが配置されている。したがって、この枠体内の対応するLEDが点灯することにより、この上部を覆う操作パネル105のシートに印刷されたコース表示部303が点灯して、利用者はこの点灯によりコース表示部303を識別することができる。
【0044】
なお、上記の説明では、第1のスイッチ群301の構造を説明したが、第2のスイッチ群350も同様な構造を備えている。ここでは重複した説明を省略する。
【0045】
次に、図6を参照して、第1のスイッチ群301を備えたリング状の運転状態表示部300のLEDの配置状態を説明する。図6に示すように、この実施の形態では、リング状の運転状態表示部300のリング状部分に等間隔に配置される4個の同一色彩LED群310を、3組備えている。この3組のLED群310は、それぞれ異なった色を備えたLEDで構成され、円周方向にずらして配置される。例えば、この実施の形態では、LED群310aを衣類量のセンシングや洗剤溶かし等の洗濯の前工程を表す「緑色」のLEDで構成し、LED群310bを洗濯を現す「青色」のLEDで構成し、LED群310cを乾燥を現す「オレンジ色」で構成する。この3つの異なった色を選択コースに合わせて点灯や点滅させることにより、各コースの運転状態を一目で使用者に把握させることができる。なお、1つのLEDで多色を発光するものを採用しても良い。
【0046】
また、前記コース選択スイッチ群302の3つのボタンも、それぞれ、前記運転状態表示部300に対応したLEDで点灯または点滅表示される。即ち、「洗濯」ボタン302aは洗濯を表す「青色」のLEDで構成し、「洗乾」ボタン302bを洗濯と乾燥を現す「黄色」のLEDで構成し、「乾燥」ボタン302cを乾燥を現す「オレンジ色」で構成している。
【0047】
更に、この実施の形態では、前記コース表示部303のLEDの色を識別が容易な「赤色」に設定しているが、前記コース選択スイッチ群302に合わせて、対応する色と同色にするようにしてもよい。また、この実施の形態では、スタート/一時停止ボタン304のLEDの色を白色とすることで、他のスイッチと異なるように設定している。
【0048】
次に、図7の動作フロート図に基づいて、この実施の形態の動作フローを説明する。なお、この実施の形態では、乾燥洗濯機1に備え図示しない制御部が、この乾燥洗濯機1の動作を統括制御する。
【0049】
先ず、前記電源ボタン305を押下して電源ON状態にすると、前記制御部は、図示しないメモリにアクセスして記録されている前回終了時のコース情報に基づいてコース選択スイッチ群302の対応するボタンとコース表示部303の1つを表示する(ステップ501)。この実施の形態では、初期値として「洗濯」ボタン302aを青色に点灯するとともに、「標準」のコース表示部303を赤色に点灯し、更に、第2のスイッチ群350の確認表示部に、この初期値で設定された各値を表示する。この実施の形態では、前回終了時のコース情報がなければ、前記初期値の設定で表示し、前回終了時のコース情報があれば、その設定値で表示を行なう。
【0050】
制御部は、初期値または、前回終了時のコースが選択された状態で、次の操作がなされるのを待つ待機状態となる(ステップ502)。この状態で、スタート/一時停止ボタン304を押下すると「洗濯」の「標準」コースの運転を開始する(ステップ504)。
【0051】
一方、ステップ503において、「洗濯」ボタン302aが再度押下されれば、「標準」の次の「念入り」のコース表示部303を赤色に点灯する。更に、再度「洗濯」ボタン302aが押下されれば次のコース表示部303が表示される。
【0052】
また、前記待機状態から「洗乾」ボタン302bが押下されれば、「洗濯」ボタン302aが消灯し、「洗乾」ボタン302bが黄色に点灯する。更に、「乾燥」ボタン302cが押下されれば、「洗乾」ボタン302bが消灯し、「乾燥」ボタン302cがオレンジ色に点灯する。この実施の形態では、コース表示部303の初期値として「標準」が設定されているので、前記いずれのボタンが押下されてもコース表示部303は「標準」が点灯し、再度押下することで、当該コースに含まれるコース表示部303が順次切り替え表示される。
【0053】
第2のスイッチ群350もまた前記コースの設定された状況により対応する設定値が表示される。また、この設定値を変更する場合は、第2のスイッチ群250の各設定ボタンを操作して設定値を変更した後、スタート/一時停止ボタン304を押下すれば、対応する運転を行なうことができる。
【0054】
ここで、洗浄設定ボタン352が押下されると、制御部は、前記第1のスイッチ群301を消灯して、洗浄確認表示部351に表示された洗浄運転をスタート/一時停止ボタン304の押下で開始する。
【0055】
この実施の形態では、「洗濯」コースでは、ステップ505において洗濯工程あり、ステップ511において乾燥工程無しとして運転を開始し、「洗乾」コースでは、ステップ505及びステップ511において、洗濯工程及び乾燥工程有りとして運転を開始し、「乾燥」コースでは、ステップ505において洗濯工程無し、ステップ511において乾燥工程有りとして運転を開始する。
【0056】
さて、ここでは、「洗乾」ボタン302bが押下され、スタート/一時停止ボタン304が押下されたとして、以後の説明を展開する。
【0057】
先ず、「洗乾」コースでは、「洗乾」ボタン302bが黄色に点灯し、選択された「標準」コース表示部303が赤色に点灯している。この状態から、スタート/一時停止ボタン304が押下される(ステップ504)と、制御部は、このスタート/一時停止ボタン304を白色に点灯し、「洗乾」コースの運転を開始する。運転を開始すると、制御部は、先ず、衣類量を測るためにセンシング運転を開始する(ステップ506)。制御部は、このセンシング運転中では、運転状態表示部を「緑色」の点滅で表示する。制御部は、センシング運転が開始されると、洗濯槽を左右に回転させて衣類の量を測り、この衣類量に対応する洗剤量を算出して、前記洗剤量表示部366に洗剤量を表示するとともに、洗剤投入ランプ365の前記投入ランプを所定時間点滅させる。利用者は、この投入ランプが点滅している間に対応する洗剤を衣類投入口50または、図示しない洗剤溶かし容器に投入することとなる。
【0058】
制御部は、前記所定時間が経過すると、投入された洗剤を溶かす作業を開始するとともに、この溶かし作業の開始を示す溶かしランプを点灯する。この溶かし作業が終了すると、制御部は洗い工程を開始する(ステップ507)。この洗い工程が開始されると、制御部は、前記溶かしランプを消灯するとともに、運転状態表示部300の緑色を点滅から点灯に変更する。そして、制御部は、洗い工程(ステップ507)、排水工程(ステップ508)、すすぎ工程(ステップ509)、脱水工程(ステップ510)を順次運転する。ここで、制御部は、これらの工程にあたって、これらの運転状態を前記運転状態表示部300に表示する。例えば、この実施の形態では、洗い工程では運転状態表示部300を青色に点灯し、すすぎ工程では青色の点滅で表示する。点滅の仕方を変化させることにより排水工程や脱水工程を表示することもできる。利用者は、青色の点灯は洗い工程であり、青色の点滅はすすぎ工程であると認識することができる。
【0059】
次に脱水工程(ステップ510)が終了すると、制御部は、ステップ511において乾燥工程有りとして乾燥工程を開始する(ステップ512)。この乾燥工程では、前記運転状態表示部300をオレンジ色に点灯させる。そして、この乾燥運転が終了すると、制御部は洗濯槽内の温度を検知し、所定温度に成るまで、前記運転状態表示部300のオレンジ色を点滅表示させる(ステップ513)。制御部は洗濯槽内が所定温度以下になると、前記運転状態表示部300を消灯し、運転開始時の表示状態に戻して待機状態となる(ステップ501)。
【0060】
このように、この実施の形態によれば、使用頻度の高い第1のスイッチ群301を他のスイッチ群と分離する前記運転状態表示部300により、この使用頻度の高いスイッチ群の所在を明確にするとともに、この運転状態表示部300を視認性のある大きな表示部とすることができる。しかも、この運転状態表示部300は、運転状態を色と発光形態により識別させるので、使用者に一目で運転状況を把握させることができる。
【0061】
上記の実施の形態では、色を3色とし、発光形態を点灯と点滅で表現したが、これに限定されるものではない。例えば、前記色を更に多色にしてもよく、また、発光形態は、洗濯槽の回転にあわせて、回転するように点灯させてもよい。また。前記色を単色とし、点灯や点滅の仕方を変えることで工程の違いを表示してもよい。
【0062】
更に、この実施の形態では、運転状態表示部300をリング状に形成したがこれに限定されるものではない。例えば、図8(a)図に示すように、リング状や区形状の枠内全体を面発光させることにより、表示面積を大きくすることができる。これにより視認性をより向上することができる。しかも、この面発光の中に、発光色の異なる第1のスイッチ群のボタンを配置することで、視認効果に加えて装飾効果や店頭効果も期待できる。
【0063】
また、リング状に限定されるものではなく、例えば、図8(b)(c)図に示すように、半リング状や半円形(面発光)の運転状態表示部としてもよい。この場合、スタート/一時停止ボタン304と連続してリング状や1つの特定された形状を表現することで、視認性や操作性を向上させることができる。
【0064】
また、リング状の運転状態表示部300の内部のボタンのレイアウトを、図8(d)図に示すように、中央に大きなスタート/一時停止ボタン304を設け、上部にコース表示エリア306、下部にコース選択スイッチ群302を設けても良い。
【0065】
さらにまた、リング状の運転状態表示部300のLEDを利用して、運転の残り時間を表すことも可能である。例えば、乾燥工程でオレンジ色に点灯中、残り1時間となったところで残り時間の表示をはじめる。この例では4箇所のLEDの全てが点灯した状態を残り1時間とし、残り45分となると1箇所のLEDを消灯して3箇所表示し、残り30分となると2箇所目のLEDを消灯して2箇所表示とする。利用者は、運転状態表示部をみることで、乾燥工程であることおよび残り時間の目安を一目で把握することができる。
【0066】
なお、前記実施の形態は、乾燥洗濯機1の適用例で説明したが、これに限定されるものではなく、内部に回転槽を備え、この回転槽に衣類を投入する衣類投入口を備えた電気洗濯機や電気衣類乾燥機などでも適用可能である。また、必ずしも、本体の上面に衣類投入口4を備えたものに限定されるものではなく、衣類投入口は正面前部に設けられるドラム洗濯機や衣類乾燥機でも適用できる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、運転状態の把握や操作スイッチの把握と操作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機の外観図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における操作パネルの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における操作パネル周辺の部品展開図である。
【図4】図3の矢印A方向からベースカバー部分拡大図である。
【図5】図4の裏面側からみたベースカバー部分拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る燥洗濯機における状態表示部のLEDの配置の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る乾燥洗濯機における動作フロー図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る運転状態表示部の上面図である。
【符号の説明】
1…乾燥洗濯機、10…筐体、11…主外装体、12…ベース筐体、50…衣類投入口、100…トップカバー、101…ベースカバー、102…フロントパネル、103…バックパネル、105…操作パネル、106…前部基板収納部、107…操作基板、108…凹部、150…開口部、151…半円形部、152…溝、153…リブ、154…樹脂レンズ、155…リブ、156…連結部、157…ボタンベース、158…突起部、159…投光部、200…開閉蓋、300…運転状態表示部、301…第1のスイッチ群、302…コース選択スイッチ群、302a…「洗濯」ボタン、302b…「洗乾」ボタン、302c…「乾燥」ボタン、303…コース表示部、304…スタート/一時停止ボタン、305…電源スイッチ、306…コース表示エリア、307…操作スイッチエリア、310…LED群、350…第2のスイッチ群、351…洗浄確認表示部、352…洗浄設定ボタン、353…風呂水確認表示部、354…風呂水設定ボタン、355…予約水量確認表示部、356…予約設定ボタン、357…水量設定ボタン、358…脱水確認表示部、359…脱水設定ボタン、360…すすぎ確認表示部、361…すすぎ設定ボタン、362…洗い時間確認表示部、363…洗い時間設定ボタン、364…注意喚起ランプ、365…洗剤投入ランプ、366…洗剤量表示部。
Claims (6)
- 内部に回転槽を備え、この回転槽に衣類を投入する衣類投入口を備えた電気洗濯機において、操作スイッチを操作頻度の高いコース選択スイッチ群と、操作頻度の低いマニュアルスイッチ群に分け、前記コース選択スイッチ群をその周囲が運転状態表示手段により囲まれた領域に集中配置したことを特徴とする電気洗濯機。
- 前記運転状態表示手段は線状に配置した発光手段であることを特徴とする請求項1記載の電気洗濯機。
- 前記運転状態表示手段は複数種類の色を発光可能であり、前記電気洗濯機の運転状態を色の違いにより表示することを特徴とする請求項2記載の電気洗濯機。
- 前記運転状態表示手段は前記発光手段から発光する際の点滅または点灯のパターンの相違により、運転状態を表示することを特徴とする請求項2または3記載の電気洗濯機。
- 前記運転状態表示手段は、前記発光手段による発光量により、運転の残り時間を表示することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の電気洗濯機。
- 前記コース選択スイッチ群は、それぞれのスイッチの周囲を線状に囲む発光手段を有し、該発光手段はコースごとに異なる色であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気洗濯機。
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