JP4830946B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は、鉛フリーめっきを形成したリード線を用いた電解コンデンサに関し、特にスズウィスカ対策に関するものである。
従来、電子部品のリード線においては、鉛めっき層を形成した銅被覆鋼線を、アルミニウム線にアーク溶接にて接合したものを用いている。しかしながら、鉛を含む銅被覆鋼線では、鉛は人体に有害であるばかりか自然環境に悪影響を与える物質であり、近年、環境保護の観点から、鉛を一切使用しない電子部品の開発が進められている。例えば、特許文献1に示すアルミ電解コンデンサのように、錫100%からなる錫めっきを施した銅被覆鋼線を、アルミニウム線の一端に設けた凹部に挿入してアーク溶接により接合している。このアルミ電解コンデンサでは、銅被覆鋼線とアルミニウム線との接合部に、銅被覆と錫めっきとアルミニウム線とが加熱されることで生成される銅と錫とアルミの合金層が形成されている。
しかしながら、この鉛を使用しない引き出しリード線を用いたアルミ電解コンデンサにおいては、アルミニウム線と錫めっき銅被覆鋼線との接続部に生成された合金部から錫のウィスカが発生し、このウィスカの発生によって、最悪の場合には一対の引き出しリード線間が短絡する恐れがあるという課題を有したものであった。このウィスカは直径が1μmに対して1mm以上の長さに達することがあり、このウィスカがコンデンサの電子部品を短絡させる虞があった。
そこで、このウィスカの発生を抑制するために、特許文献2に示すように、封口ゴムのリード線貫通孔として、外部リード線の貫通孔の孔径が、外部リード線の直径よりも小径とし、外部リード線とアルミニウム線からなるタブ端子との溶接部を外部から遮断し、外気に直接的に晒されないため、スズウィスカの発生を抑制することが知られている。
特開2000−124073号公報 特開2006−295055号公報
しかしながら、特許文献2に示すように、外部リード線の貫通孔の孔径を外部リード線の直径よりも小径とすることで、ウィスカの発生を抑制しているものの、外部リードを挿通する際に、外部リードがこの外部リード線の貫通孔の小径部分に当接した場合、この小径部分は封口ゴム内に所定の厚みを以って設けられているため、この小径部分にリード線が食い込み、これによりコンデンサ素子へ機械的ストレスが加わる場合があり、また貫通孔に傷が付き、電解コンデンサの封止性に影響を与えてしまうなど、電解コンデンサの生産性を低下させてしまう。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、封口ゴムのリード線貫通孔を工夫することで、鉛を含まないコンデンサのリード線のウィスカの発生を抑制しつつ、生産性に優れた電解コンデンサを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電解コンデンサは、
スズを主体とする金属めっき層が形成された金属線がアルミニウム線に溶接されたリード線を備えたコンデンサ素子を外装ケースに収納し、外装ケースの開口部を封口ゴムにて封止し、コンデンサ素子から導出されたリード線が封口ゴムのリード線貫通孔を挿通して外部に導出された電解コンデンサにおいて、前記封口ゴムのリード線貫通孔には、薄膜からなり、コンデンサ外部側に向かって漸次小径となる筒状の、前記金属線とアルミニウム線との溶接部を収納する収納部が形成されたことを特徴としている。
これによると、リード線貫通孔にリード線が挿通する際に、前記収納部は、薄膜からなり、かつコンデンサ外部側に向かって漸次小径としているため、リード線がこの収納部に当接した場合であっても、収納部は容易に弾性変形するためこの収納部には傷が付かず、かつその収納部の漸次小径となる形状によりリード線を案内しながら挿通させるため、コンデンサ素子に機械的ストレスを加えることがなく、リード線を封口ゴムに挿通させることができ、リード線の溶接部が封口ゴムの収納部に覆われることで、ウィスカの発生部位となるリード線の溶接部が外気から遮断されるため、ウィスカの発生が抑制される。
また、前記収納部は、封口ゴムの外部側表面より、突出して形成されたことを特徴としている。これによると、この収納部を突出形成することで、この収納部以外の封口ゴムの外周面は、低く設定することができるため、外装ケースの加締めをこの低く設定した封口ゴム面にて行うことができ、電解コンデンサの小型化が達成できる。
また、前記収納部は、予めリード線貫通孔を封止する封止膜が設けられたことを特徴としている。これによると、封止膜をよって、リード線の溶接部が覆われやすくなり、ウィスカの発生が抑制される。
以上、本発明によると、封口ゴムのリード線貫通孔を工夫することで、鉛を含まないコンデンサのリード線のウィスカの発生を抑制しつつ、生産性に優れた電解コンデンサを実現できる。
本発明に係る電解コンデンサを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例の電解コンデンサの外観形状を示す斜視図であり、図2は、実施例の封口ゴムを示す断面図であり、図3は、実施例の封口ゴムにリード線を挿通させた状態を示す断面図である。また、図4は実施例の変形例の封口ゴムを示す断面図である。
本実施例の電解コンデンサ1は、図1に示すように、アルミニウムで形成された複数の電極箔をセパレータを介して巻回したコンデンサ素子を、有低筒状のアルミニウムからなる外装ケース2に収納し、この外装ケース2の開口部を封口ゴム3で密封するとともに、コンデンサ素子から導いた一対のリード線4を封口ゴム3に挿通させて外部に導出させている。前記封口ゴム3による密封は、外装ケース2の開口端を加締め加工し、封口ゴム3の外部側表面の外周部に食い込ますことで加締め部12を形成し密封している。
封口ゴム3には、図2に示すように、一対のリード線4を導出するリード線貫通孔5が設けられ、そのコンデンサ外部側表面(図示上面側)に、筒状に突出する収納部6が形成されている。この収納部6は、薄膜状であり、コンデンサ外部側に向かって漸次小径となるテーパ形状であり、上面視円形となっている。この収納部6の薄膜厚みは、生産性や弾性力を考慮すると0.2〜0.5mmが好ましい。そしてこの収納部6は、後述するが、リード線4における金属線8とアルミニウム線9との溶接部10が収納される。この封口ゴム3には、コンデンサ外部側表面に一対のリード線貫通孔5を離間し、かつそれぞれのリード線貫通孔5を囲う凸部7が形成されている。
次に、図3に示すように、リード線4は、コンデンサ素子に接続されるアルミニウム線9と、軟鋼線を心材とする金属線8(CP線)とにより構成されている。この金属線8は、軟鋼線を心材としてその外周に金属材料としての銅を厚くめっきした銅覆層を形成し、更にその外周に金属材料としての錫100%からなる錫めっき層を形成したものである。この金属線8を構成する材質には、鉛が含まれていないとともに、アルミニウム線9やコンデンサ素子などを構成する材質にも、鉛が含まれておらず、本実施例における電解コンデンサ1は、鉛を含まずに自然環境に対する悪影響を与えない鉛フリーの電子部品となっている。そして金属線8とアルミニウム線9とは、アーク溶接等によって接続され、溶接部10が形成される。
このリード線4は、コンデンサ素子の電極箔に接続され、図3に示すように、封口ゴム3のリード線貫通孔5を挿通して外部に導出される。まず、封口ゴム3のリード線貫通孔5にリード線4の金属線8が挿通されると、この金属線8は、リード線貫通孔5のコンデンサ外部側表面付近に設けられた収納部6のテーパ部分に当接し、さらに挿通させるとこの収納部6が弾性変形して収納部6の孔径が拡がり、かつ前記テーパ部分によって案内されて封口ゴム3の外部側に導出される。そして、リード線4は、封口ゴム3のリード線貫通孔5を挿通し、その溶接部10が、リード線貫通孔5に設けられた収納部6に密着して収納される。収納部6は、このリード線4の溶接部10がコンデンサの外部に露出しないような高さに設定されており、従ってリード線4の金属線8の一部も含めて覆うように収納しても良い。特に、収納部6をリード線4の溶接部10に密着させるには、収納部6の孔径をリード線4の金属線8の直径より小径とすると好ましい。
このように、リード線4を挿通して封口ゴム3を取り付けたコンデンサ素子は、外装ケース2に収納され、該外装ケース2の開口部及び側面を加締めて密封する。この外装ケース2の開口部は加締められて、封口ゴム3の外部側表面の外周に食い込み、また外装ケース2の側面を封口ゴム3のリード線貫通孔5に対抗する部分を加締めてコンデンサ素子を密封し、電解コンデンサ1が完成される(図1参照)。
次に本発明の実施例の変形例を図4に示す。この変形例では、封口ゴム3において、コンデンサ外部側表面に突出形成された収納部6には、リード線貫通孔5を覆う薄膜からなる封止膜11が形成されている。そしてリード線4は、リード線貫通孔5を挿通し、この封止膜11を突き破って外部側に導出されるとともに、リード線4の溶接部10は収納部6に収納される。このように予め封止膜11を設けることによって、リード線4の溶接部10が収納部6に密着されやくなる。なお、この封止膜11に切り欠きや切り溝を設けることで、リード線4による封止膜11の突き破りを精度良く行うこともできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例では、封口ゴムのコンデンサ外部側に、凸部を形成しているが、本発明はこれに限らず、この凸部を形成しなくてもよい。
また、実施例では収納部を封口ゴムの外部側表面に突出して形成しているが、本発明はこれに限らず、突出しないように、封口ゴムの内部に形成してもよい。
また、実施例では、リード線の金属線の外周に錫100%からなる錫めっき層が形成されているが、必ずしも100%の金属材料でめっき層を形成する必要はなく、例えば、錫にビスマス等の金属を添加した合金でめっき層を形成してもよい。
また、前記実施例では、金属線の心材として、軟鋼線を用いているが、これ以外にも銅線を用いることができる。この場合は、この銅線(心材)からなる金属線に錫めっき層を直接形成することができる。
実施例の電解コンデンサの外観形状を示す斜視図である。 実施例の封口ゴムを示す断面図である。 実施例の封口ゴムにリード線を挿通させた状態を示す断面図である。 変形例の封口ゴムを示す断面図である。
符号の説明
1 電解コンデンサ
2 外装ケース
3 封口ゴム
4 リード線
5 リード線貫通孔
6 収納部
7 凸部
8 金属線
9 アルミニウム線
10 溶接部
11 封止膜
12 加締め部

Claims (3)

  1. スズを主体とする金属めっき層が形成された金属線がアルミニウム線に溶接されたリード線を備えたコンデンサ素子を外装ケースに収納し、外装ケースの開口部を封口ゴムにて封止し、コンデンサ素子から導出されたリード線が封口ゴムのリード線貫通孔を挿通して外部に導出された電解コンデンサにおいて、
    前記封口ゴムのリード線貫通孔には、薄膜からなり、コンデンサ外部側に向かって漸次小径となる筒状の、前記金属線とアルミニウム線との溶接部を収納する収納部が形成された電解コンデンサ。
  2. 前記収納部は、封口ゴムのコンデンサ外部側表面より、突出して形成された請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記収納部は、予めリード線貫通孔を封止する封止膜が設けられた請求項1又は2に記載の電解コンデンサ。
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