JP4830845B2 - ネットワーク間接続装置及び冗長化ネットワーク - Google Patents

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Description

本発明は、障害時の経路切り替えを少なくするネットワーク間接続装置及び冗長化ネットワークに関する。
スイッチングハブ等のネットワーク間接続装置では、複数のネットワーク間接続装置が相互に接続されてネットワークを形成する。ネットワーク内では、冗長化プロトコルに従い、各ネットワーク間接続装置の冗長ポートの開放・閉鎖が制御される。冗長化プロトコルとしては、非特許文献1のスパニング・ツリー・プロトコルや非特許文献2のバーチャル・ルータ・リダンダンシー・プロトコルのように標準規格化されたものがあり、その他に各メーカが独自に作製したものなどがある。
管理ドメインの異なるネットワーク同士を接続するとき、ネットワーク同士の接続口となっているネットワーク間接続装置が1台のみであるとネットワーク間接続装置自身の障害に対応できないので、接続口のネットワーク間接続装置を冗長化するために図10のような冗長化ネットワークを構成することがある。
図10に示した冗長化ネットワーク101は、1つの管理ドメインでに属する複数のネットワーク間接続装置102,103,104を有し、このうち2つのネットワーク間接続装置102,103がアップリンク105,106を介して上位ネットワークに接続され、このうちプライマリ装置102がアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、セカンダリ装置103がアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖した冗長化ネットワーク101である。
上位ネットワークに接続された2つのネットワーク間接続装置102,103は、好ましくは直接接続されている。この接続に使用されているリンクをプライマリセカンダリ間リンク107、使用されているポートをプライマリセカンダリ間リンクポートと呼ぶことにする。なお、アップリンクポートやプライマリセカンダリ間リンクポートは物理的には他のポートと同じである。
上位ネットワークに接続された2つのネットワーク間接続装置102,103は、定期的にプライマリセカンダリ間リンク107を介して疎通パケット108を相互に送受信することにより、常に管理情報をやり取りしている。これにより、通常時は、一方のネットワーク間接続装置102のみがユーザパケットの中継に使用されるプライマリ装置102となり、他方のネットワーク間接続装置103は待機状態であるセカンダリ装置103となる。
プライマリ装置とセカンダリ装置とを決定づける要素としては、各ネットワーク間接続装置に接続される有効リンク数、ネットワーク間接続装置ごとに与えられた優先度などがあり、一般には、有効リンク数が多いネットワーク間接続装置をプライマリ装置とし、有効リンク数が同数の場合には優先度の高いものをプライマリ装置とする。
プライマリ装置とセカンダリ装置の設定は、冗長化プロトコルに従う各ネットワーク間接続装置の冗長化制御部が上記要素に基づいて自動で行うことができるが、管理者が手動で行ってもよい。
上位ネットワークに接続されない他のネットワーク間接続装置は、配下のネットワーク間接続装置と呼ぶことにする。
図10に示した冗長化ネットワーク101は、すでに冗長化プロトコルによりプライマリ装置102とセカンダリ装置103が決定され、プライマリ装置102がアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放(◎)し、セカンダリ装置103がアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖(●)した状態となっている。したがって、配下のネットワーク間接続装置104は、ユーザパケットをプライマリ装置102に送信し、プライマリ装置102がそのユーザパケットを上位ネットワークに転送することになる。なお、ポートの開放・閉鎖はユーザパケットに関するものであり、疎通パケットは閉鎖されたポートにおいても送受信される。また、プライマリセカンダリ間リンクポートは疎通パケットのみを送受信する(○)状態となっている。
この状態において、各配下のネットワーク間接続装置104から上位ネットワークへのユーザパケットの経路a,b,cは、図示のように、全てプライマリ装置を通り、そのまま上位ネットワークに至る。
次に、ネットワーク間接続装置102,103,104は、各ポートに接続されたリンクの障害を検知する障害検知部を備え、障害の発生したことを管理情報とする。よって、図11に示されるように、プライマリ装置102のアップリンクに障害が発生すると、プライマリ装置102はセカンダリ装置103との疎通パケット108を用いた管理情報のやり取りにより、自装置のほうが有効リンク数が少ないことを確認した後、自らはセカンダリ装置となる。一方、セカンダリ装置103はプライマリ装置となってユーザパケットの中継を行うようになる。
また、図12に示されるように、プライマリ装置102のダウンリンクに障害が発生すると、同様にしてプライマリ装置とセカンダリ装置が入れ替わる。
Spanning Tree Protocol(IEEE802.1D) Virtual Router Redundancy Protocol(RFC2338)
しかしながら、上記従来の冗長化ネットワーク101では、配下の全ネットワーク間接続装置104が上位ネットワークまでの経路を切り替える必要がある。すなわち、図11あるいは図12に示されるように、障害を検知したプライマリ装置102はアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖してセカンダリ装置となり、入れ替わりにセカンダリ装置103はアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放してプライマリ装置となる。この結果、図10のようであった経路a,b,cが図11、図12のように切り替わる。この切り替わりに際して、配下のネットワーク間接続装置104では、閉鎖されたポートの代わりとなる開放されたポートを学習するまでの間、フラッディングを行うことになるので、ネットワークの帯域が著しく消費される。
また、経路の切り替えに伴い、データの喪失(送信元から出力されたユーザフレームが最終的な宛先まで伝送されないこと)が生じる可能性がある。よって、経路の切り替えが多いと、それだけデータの喪失が生じるリスクが高まる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、障害時の経路切り替えを少なくするネットワーク間接続装置及び冗長化ネットワークを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のネットワーク間接続装置は、複数のポートと、自身がプライマリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、自身がセカンダリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖する冗長化制御部と、各ポートから定期的に疎通パケットを送受信する疎通パケット送受信部とを備えたネットワーク間接続装置において、各ポートに接続されたリンクの障害を検知する障害検知部と、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置への疎通パケットを停止し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの疎通パケットが停止されたとき、アップリンクポートのみを開放する最上位冗長化制御部を備えたものである。
上記最上位冗長化制御部は、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置に障害パケットを送信し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの障害パケットを受信したとき、アップリンクポートを開放してもよい。
また、本発明に係る冗長化ネットワークは、複数のネットワーク間接続装置を有し、このうち2つのネットワーク間接続装置がアップリンクを介して上位ネットワークに接続され、このうちプライマリ装置がアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、セカンダリ装置がアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖した冗長化ネットワークにおいて、プライマリ装置がアップリンクの障害を検知したとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置に通知し、セカンダリ装置が該通知に応じてアップリンクポートのみを開放し、プライマリ装置が全ポートの受信ユーザパケットをセカンダリ装置に転送するものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)障害時の経路切り替えを少なくすることができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係るネットワーク間接続装置としてのスイッチングハブ1は、複数のポート2と、全てのポート間でパケットの転送を行うスイッチLSI3と、スイッチングハブ1全体の動作を制御するCPU4と、CPUが実行するソフトウェアを格納したメモリ5とを備える。
ここでは、本発明に関連したソフトウェア・ハードウェアのみ説明し、本発明に特に関連しないスイッチングハブのソフトウェア・ハードウェアは周知のものが搭載されるものとし、説明を省く。図示のように、メモリ5には、本発明に関連して第1冗長化プロトコルと第2冗長化プロトコルが格納される。
第1冗長化プロトコルは、ネットワークの最上位スイッチングハブであるプライマリ装置とセカンダリ装置のみで動作し、最上位スイッチングハブ間の制御のみ行う。第2冗長化プロトコルは、最上位スイッチングハブと配下のスイッチングハブで動作し、最上位スイッチングハブ対配下のスイッチングハブ間の制御を行う。
第2冗長化プロトコルは、自身がプライマリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、自身がセカンダリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖する冗長化制御部6と、各ポートから定期的に疎通パケットを送受信する疎通パケット送受信部7とを実現するソフトウェアであり、スパニング・ツリー・プロトコル等の周知の冗長化プロトコルを使用する。
第1冗長化プロトコルは、従来よりハードウェアとして装備されている障害検知部(図示せず)からの検知情報を利用し、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置への疎通パケットを停止し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの疎通パケットが停止されたとき、アップリンクポートのみを開放する最上位冗長化制御部8を実現するソフトウェアである。
最上位冗長化制御部8は、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置に障害パケットを送信し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの障害パケットを受信したとき、アップリンクポートを開放するようにしてもよい。
最上位冗長化制御部(第1冗長化プロトコル)8は、プライマリ装置においてアップリンクの障害を監視するアップリンク監視部(アップリンク監視サブルーチン)9と、セカンダリ装置において疎通パケットの停止を監視するプライマリ装置監視部(プライマリ装置監視サブルーチン)10と、セカンダリ装置において障害パケットを受信したときのみ動作する障害パケット動作部(障害パケット動作サブルーチン)11とを有する。
アップリンク監視部9はアップリンク監視サブルーチン、プライマリ装置監視部10はプライマリ装置監視サブルーチン、障害パケット動作部11は障害パケット動作サブルーチンにより実現される。
図2に示されるように、アップリンク監視部9を実現するアップリンク監視サブルーチンは、障害検知部が各ポートに接続されたリンクの障害を検知した結果を参照してアップリンクが障害か否かを判定するステップ21と、この判定がNO(障害なし)のときアップリンクポートを開放するステップ22と、セカンダリ装置に疎通パケットを送信するステップ23と、上記判定がYES(障害あり)のときアップリンクポートを閉鎖するステップ24と、セカンダリ装置に障害パケットを送信するステップ25とからなり、プライマリ装置において動作する。
図3に示されるように、プライマリ装置監視部10を実現するプライマリ装置監視サブルーチンは、プライマリ装置からの疎通パケットを受信したか否かを判定するステップ31と、この判定がNO(障害あり)のときアップリンクポートを開放するステップ32と、上記判定がYES(障害なし)のときアップリンクポートを閉鎖するステップ33とからなり、セカンダリ装置において動作する。
図4に示されるように、障害パケット動作部11を実現する障害パケット動作サブルーチンは、障害パケットを受信するステップ41と、アップリンクポートを開放するステップ42とからなり、セカンダリ装置において障害パケットを受信したときのみ動作する。
なお、これらの処理流れ図は、基本的な構成を示しているだけであり、各種の変形は可能である。例えば、図3において、疎通パケットを受信したか否かの判定は1回のみで決めるのではなく、複数回をカウントすることにより、何回か連続して受信しないときにNO(障害あり)という結論を出すようにしてもよい。これにより、スイッチングハブ1同士間のタイマの差違による判定ミスが防止できる。
また、疎通パケットの停止と障害パケットの送信は、障害を通知するという点で同意義であるが、上記のように受信側で疎通パケットの停止を判定する際に複数回カウントを要する場合には、障害パケット送信のほうが速く情報が伝わる。
図5に示されるように、第1冗長化プロトコル8のメインルーチンは、各サブルーチン9,10,11を自身の設定に応じて順次実行した後、一定時間の待ち(タイマ)を行うことを終わりなく繰り返すものである。このタイマにより、定期的な繰り返し動作の時間間隔が得られる。
このように、スイッチングハブ1は、プライマリ装置に設定されている場合もセカンダリ装置に設定されている場合も同じメインルーチンが実行されるが、各サブルーチン9,10,11は自身がプライマリ装置かセカンダリ装置かによって選択的に動作する。
図6に示されるように、一般のパケットは、宛先アドレスの欄、送信元アドレスの欄、データタイプの欄、データの欄を備える。
疎通パケットの場合、宛先アドレスの欄にプライマリ装置又はセカンダリ装置のアドレスが格納され、送信元アドレスの欄には、反対にセカンダリ装置又はプライマリ装置のアドレスが格納される。データタイプの欄には、イーサネット(登録商標)の規格に適合する任意の数値が第1冗長化プロトコルを示す値として格納される。データの欄には、任意の数値が疎通パケットを示す値として格納される。
障害パケットの場合、宛先アドレスの欄にプライマリ装置又はセカンダリ装置のアドレスが格納され、送信元アドレスの欄には、反対にセカンダリ装置又はプライマリ装置のアドレスが格納される。データタイプの欄には、イーサネット(登録商標)の規格に適合する任意の数値が第1冗長化プロトコルを示す値として障害パケットを示す値として格納される。データの欄には、疎通パケットを示す値とは異なる任意の数値が障害パケットを示す値として格納される。
なお、疎通パケット、障害パケットのフォーマットは、これらのパケットが一般のパケットと区別が付き、疎通パケットと障害パケット相互間の区別が付くものであれば、どのように構成してもよい。また、プライマリ装置、セカンダリ装置のアドレスは装置ベンダ固有のものをそれぞれ使用するとよい。
図1のスイッチングハブ1を用い、本発明に係る冗長化ネットワークとして、例えば、図7の冗長化ネットワーク71を構成する。この冗長化ネットワークは、図10の冗長化ネットワークと同一ネットワーク構造であり、プライマリ装置72と、セカンダリ装置73と、3台の配下のスイッチングハブ74を有する。プライマリ装置72とセカンダリ装置73は、アップリンク75,76を介して上位ネットワークに接続されると共に、プライマリセカンダリ間リンク77により相互接続され、各配下のスイッチングハブ74はプライマリ装置72とセカンダリ装置73のそれぞれに接続されている。
配下のスイッチングハブ74には、本発明のスイッチングハブ1を用いてもよいが、配下となることにより、第1冗長化プロトコルが起動されず、第2冗長化プロトコルのみで動作することになるので、結果的に従来のスイッチングハブを用いるのと同じとなる。
以下、本発明のネットワーク間接続装置及び冗長化ネットワークの動作を図7〜図9により説明する。
上位ネットワークに接続されているプライマリ装置72とセカンダリ装置73の相互間は、第1冗長化プロトコルによって制御され、プライマリ装置72及びセカンダリ装置73と配下のスイッチングハブ74との間は第2冗長化プロトコルによって制御される。
プライマリ装置72とセカンダリ装置73は、第1冗長化プロトコルにより、プライマリセカンダリ間リンク77を介して疎通パケット78を送受信することで、管理情報をやり取りしている。この管理情報に基づき、通常時はプライマリ装置72のみがユーザフレームの中継を行い、セカンダリ装置72は待機状態となる。すなわち、プライマリ装置72がアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、セカンダリ装置73がアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖する。その結果に従い、第2冗長化プロトコルの動作により、最上位スイッチングハブ72,73の下位ポートと配下のスイッチングハブ74の各ポートの開放・閉鎖が決まる。
この結果、図7に示されるように、プライマリ装置72の5つのポートのうちアップリンクポートと下位ポートは開放(◎)となり、プライマリセカンダリ間リンクポートは疎通パケットのみを送受信するポート(○)となる。セカンダリ装置73の5つのポートのうちアップリンクポートと下位ポートは閉鎖(●)となり、プライマリセカンダリ間リンクポートは疎通パケットのみを送受信するポート(○)となる。なお、閉鎖されたポートでも疎通パケットは送受信する。
この状態において、各配下のスイッチングハブ74から上位ネットワークへのユーザパケットの経路a,b,cは、図10に示した従来技術と同じく、全てプライマリ装置を通り、そのまま上位ネットワークに至る。
次に、図8に示されるように、プライマリ装置72のアップリンク75に障害が発生したとする。プライマリ装置72では、障害検知部がこれを検知し、図2のアップリンク監視部9において判定がYES(障害あり)となるので、プライマリ装置72はアップリンクポートを閉鎖し、セカンダリ装置73に障害パケット79を送信する。
セカンダリ装置73では、図3のプライマリ装置監視部10において疎通パケット78の停止(不受信)により判定がNO(障害あり)となるか又は図4の障害パケット動作部11において障害パケット79の受信により、セカンダリ装置73はアップリンクポートを開放する。
プライマリ装置72は、アップリンクポートの閉鎖に伴い、プライマリセカンダリ間リンクポートを開放すると共に、第2冗長化プロトコルの動作により、下位ポートは開放を維持する。また、セカンダリ装置73は、アップリンクポートの開放に伴い、プライマリセカンダリ間リンクポートを開放すると共に、第2冗長化プロトコルの動作により、下位ポートは閉鎖を維持する。
この結果、図8に示されるように、プライマリ装置72のアップリンクポートは閉鎖(●)、下位ポートは開放(◎)、プライマリセカンダリ間リンクポートは開放(◎)となる。セカンダリ装置73のアップリンクポートは開放(◎)、下位ポートは閉鎖(●)、プライマリセカンダリ間リンクポートは開放(◎)となる。
この状態において、各配下のスイッチングハブ74から上位ネットワークへのユーザパケットの経路a,b,cは、全ていったんプライマリ装置72を通り、セカンダリ装置73を経由して上位ネットワークに至る。図11に示した従来技術との違いは、プライマリ装置72及びセカンダリ装置73と各配下のスイッチングハブ74との間の経路に全く変更がないことである。
次に、図9に示されるように、プライマリ装置72の下位リンクに障害が発生したとする。プライマリ装置72では、障害検知部がこれを検知する。従来技術であれば、冗長化プロトコル(第2冗長化プロトコル)の動作により、図12のようにプライマリ装置72の全てのポートが閉鎖(●)され、セカンダリ装置73の全てのポートが開放(◎)された。
しかし、本発明では、プライマリ装置72及びセカンダリ装置73が第1冗長化プロトコルに従う。第1冗長化プロトコルによれば、アップリンクに障害がないので、プライマリ装置72及びセカンダリ装置73は以前の状態、すなわちプライマリ装置72のアップリンクポートは開放(◎)、下位ポートは開放(◎)、セカンダリ装置73のアップリンクポートは閉鎖(●)、下位ポートは閉鎖(●)を維持する。
上位リンクに障害が発生した配下のスイッチングハブ74とセカンダリ装置73の間では、疎通パケット81の送受信により、管理情報がやり取りされる。スイッチングハブ74とセカンダリ装置73は、第2冗長化プロトコルの動作により、障害発生リンクの迂回路となっているポートのみ開放する。よって、セカンダリ装置73の当該下位ポートとプライマリセカンダリ間リンクポートが開放(◎)となる。
この状態において、上位リンクに障害が発生した配下のスイッチングハブ74から上位ネットワークへのユーザパケットの経路aは、いったんセカンダリ装置73を通り、プライマリ装置72を経由して上位ネットワークに至る。残りの配下のスイッチングハブ74から上位ネットワークへのユーザパケットの経路b,cは、変更されることなく、全てプライマリ装置を通り、そのまま上位ネットワークに至る。図12に示した従来技術との違いは、経路b,cに全く変更がないことである。
以上説明したように、本発明によれば、プライマリ装置72のアップリンクに障害が発生しても、配下のスイッチングハブ74は経路切り替えが不要となる。また、プライマリ装置72の下位リンクに障害が発生しても、当該配下のスイッチングハブ74以外の配下のスイッチングハブ74は経路切り替えが不要となる。
このようにして経路切り替えが少なくなるので、課題であった、フラッディングによる帯域消費を低減し、データの喪失が生じるリスクを低減することができる。
また、上位ネットワークの接続装置によらず、上記の効果が得られることも本発明の効果の一つである。
なお、図7の実施形態では、第2冗長化プロトコルの動作により、最上位スイッチングハブ72,73の下位ポートと配下のスイッチングハブ74の各ポートの開放・閉鎖が決まる形態として、プライマリ装置72の下位ポートは全て開放(◎)となり、セカンダリ装置73の下位ポートは全て閉鎖(●)となるものとしたが、これに限らず、プライマリ装置72←→配下のスイッチングハブ74←→セカンダリ装置73の間のどこかで1箇所が閉鎖されていればよい。例えば、セカンダリ装置73の下位ポートの1つが開放であっても、これに対応する配下のスイッチングハブ74のポート又はプライマリ装置72の下位ポートが閉鎖になっていればよい。
上記実施形態では、配下のスイッチングハブ74がわずか3台であったが、配下のスイッチングハブ74が多ければ多いほど経路切り替えが少なくなる効果が大きくなる。よって、実際の冗長化ネットワークとして、例えば、異なるサービスプロバイダが管理する広域ネットワーク同士の接続を考慮すると、本発明を導入する効果は大きい。
上記実施形態では、ネットワーク間接続装置としてスイッチングハブを用いたが、スイッチングハブに限らず、ネットワーク同士の接続口となっているネットワーク間接続装置が冗長化される場合に、本発明は適用できる。
本発明の一実施形態を示すネットワーク間接続装置としてのスイッチングハブの内部構成図である。 本発明のアップリンク監視部を実現するサブルーチンの処理流れ図である。 本発明のプライマリ装置監視部を実現するサブルーチンの処理流れ図である。 本発明の障害パケット動作部を実現するサブルーチンの処理流れ図である。 本発明の最上位冗長化制御部を実現する第1冗長化プロトコルのメインルーチンの処理流れ図である。 (a)は疎通パケットのフォーマット、(b)は障害パケットのフォーマットを示す図である。 本発明の一実施形態を示す冗長化ネットワークのネットワーク構成図である。 図7の冗長化ネットワークにおけるアップリンク障害時の状態を示すネットワーク構成図である。 図7の冗長化ネットワークにおける下位リンク障害時の状態を示すネットワーク構成図である。 従来の冗長化ネットワークのネットワーク構成図である。 図10の冗長化ネットワークにおけるアップリンク障害時の状態を示すネットワーク構成図である。 図10の冗長化ネットワークにおける下位リンク障害時の状態を示すネットワーク構成図である。
符号の説明
1 ネットワーク間接続装置(スイッチングハブ)
2 ポート
6 冗長化制御部(第2冗長化プロトコル)
7 疎通パケット送受信部(第2冗長化プロトコル)
8 最上位冗長化制御部(第1冗長化プロトコル)
9 アップリンク監視部
10 プライマリ装置監視部
11 障害パケット動作部
71 冗長化ネットワーク
72 プライマリ装置(最上位スイッチングハブ)
73 セカンダリ装置(最上位スイッチングハブ)
74 配下のスイッチングハブ

Claims (3)

  1. 複数のポートと、自身がプライマリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、自身がセカンダリ装置に設定されているときアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖する冗長化制御部と、各ポートから定期的に疎通パケットを送受信する疎通パケット送受信部とを備えたネットワーク間接続装置において、各ポートに接続されたリンクの障害を検知する障害検知部と、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置への疎通パケットを停止し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの疎通パケットが停止されたとき、アップリンクポートのみを開放する最上位冗長化制御部を備えたことを特徴とするネットワーク間接続装置。
  2. 上記最上位冗長化制御部は、自身がプライマリ装置に設定されており、アップリンクの障害が検知されたとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置に障害パケットを送信し、自身がセカンダリ装置に設定されており、プライマリ装置からの障害パケットを受信したとき、アップリンクポートを開放することを特徴とする請求項1記載のネットワーク間接続装置。
  3. 複数のネットワーク間接続装置を有し、このうち2つのネットワーク間接続装置がアップリンクを介して上位ネットワークに接続され、このうちプライマリ装置がアップリンクポートを含む全冗長ポートを開放し、セカンダリ装置がアップリンクポートを含む全冗長ポートを閉鎖した冗長化ネットワークにおいて、プライマリ装置がアップリンクの障害を検知したとき、アップリンクポートのみを閉鎖すると共にセカンダリ装置に通知し、セカンダリ装置が該通知に応じてアップリンクポートのみを開放し、プライマリ装置が全ポートの受信ユーザパケットをセカンダリ装置に転送することを特徴とする冗長化ネットワーク。
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