JP4829986B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンの吸気側に接続されたブレーキブースタ(「マスタパワー」とも称する)によって倍力するブレーキ装置に関し、特に、ブレーキブースタの内圧を検出するブレーキブースタ圧センサの故障判定に関する。
従来、車両用のブレーキ装置には、運転者のブレーキ操作を確実に行なうために、ブレーキペダルの踏込力を増大してブレーキアシストを行ういわゆるブレーキブースタ(本発明の「ブースタ」に対応)が取り付けられている。この種のブレーキブースタとしては、車両の駆動力を発生させる内燃機関(エンジン)の吸気通路に導圧配管を介して連通され、吸気通路(すなわち負圧源)から負圧が供給される負圧室と、大気を導入可能な変圧室とを備えたいわゆる負圧式ブースタが知られている。
この負圧式ブースタは、ブレーキペダルの動作にリンクして駆動される開閉弁などにより、ブレーキペダルを踏込んでいない時には、負圧室と変圧室との連通を許容するとともに、変圧室への大気の導入を遮断する。一方、ブレーキペダルの踏込時には、負圧室と変圧室との連通を遮断するとともに、変圧室へ大気を導入する。そして、ブレーキペダルのブレーキ操作により、負圧室と変圧室との間に圧力差を発生させ、この圧力差を利用し、ブレーキペダルへの操作を補助し、マスタシリンダ側に大きな力を加えるものである。
こうしたブレーキブースタにおいては、適切な負圧力が正常に供給されていることを監視するため、ブレーキブースタ内に導入された負圧を検出するブレーキブースタ圧センサ(本発明の「ブースタ圧検出手段」に対応し、以下、「ブースタ圧センサ」と称する)を設けることが行われている。
ところで、ブースタ圧センサが固着(圧力変化に反応しなくなること)したり、ブレーキブースタの内圧(本発明の「ブースタの内圧」に対応し、以下、「ブースタ圧」と称する)がブースタ圧センサに伝達され難い状態となったりするなど、万が一、ブースタ圧がブースタ圧センサの出力信号として正しく反映されなくなった場合には、ブレーキ性能に影響を与えないために、また、運転者に違和感を与えないためにも、かかる事態を速やかに認識できるようにする必要がある。
そのために、特許文献1には、ブースタ圧センサにより検出されたブースタ圧の値を時系列的に記憶し、ストップランプスイッチ(「ブレーキスイッチ」とも称する)のオンの際に、記憶されたブースタ圧の値の変化が所定の閾値以上あるときにブースタ圧センサは正常であると判定し、前記所定の閾値未満のときに異常であると判定する技術が開示されている。
特開2001−322542号公報(図3参照)
しかしながら、図4に示すように、負圧源からの負圧の供給と、ブレーキ操作による負圧の消費がつりあって、ブレーキスイッチ(図4ではブレーキSWと表示)のオン、マスタシリンダ液圧PM/Cの増加のいずれを起点t1とした場合でも、所定時間ΔtBの間のブースタ圧PM/Pの最大値と最小値の差分ΔPM/Pが、前記所定の閾値未満となり、ブースタ圧センサが正常であるにもかかわらず固着していると誤判定されてしまう可能性があった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、ブースタ圧センサの故障判定を正しく行えるブレーキ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明のブレーキ装置は、運転者がブレーキ操作部を操作するときのブレーキ操作力を、エンジンの吸気側に接続されたブースタによって倍力するブレーキ装置において、エンジンの吸気側圧を検出するまたは推定する吸気圧検出手段と、ブースタの内圧であるブースタ圧を検出するブースタ圧検出手段と、ブレーキ操作部が操作される際のブースタ圧検出手段により所定周期で検出される複数のブースタ圧の値にもとづいて、ブースタ圧検出手段の故障判定を行い、複数のブースタ圧の変化量が、予め設定された所定の閾値より小さいときに、ブースタ圧検出手段の固着故障と判断する故障判定手段と、を備え、故障判定手段は、吸気圧検出手段により検出された吸気側圧の値が、ブースタ圧検出手段により検出されたブースタ圧の値よりも低い圧力を示す場合には、ブースタ圧検出手段の故障判定を行わないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、故障判定手段は、吸気圧検出手段により検出された吸気側圧の値が、ブースタ圧検出手段により検出されたブースタ圧の値よりも低い圧力を示す場合には、ブースタに負圧が供給されていると推定し、ブースタ圧検出手段の故障判定を行わないので、ブースタ圧検出手段の故障の誤判定を回避することができる。
請求項2に記載の発明のブレーキ装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、さらに、マスタシリンダ液圧を検出するマスタシリンダ液圧検出手段と、ほぼ同一時刻に検出された吸気側圧の値、ブースタ圧の値、マスタシリンダ液圧の値の組を判定パラメータデータのセットとして、最寄りの所定時間内において所定数だけ記憶する記憶手段と、を備え、故障判定手段は、記憶手段に記憶された所定数のマスタシリンダ液圧の値の内の最大値と最小値の差が、第1の閾値以上のときに、運転者がブレーキ操作をしたと判定し、記憶手段に記憶された所定数の組の判定パラメータデータのセット中の、すべての吸気側圧の値とブースタ圧の値の組み合わせにおいて、吸気側圧の値とブースタ圧の値との差分が、第2の閾値よりも大きい場合に、さらに、記憶手段に記憶された所定数のブースタ圧の値の内の最大値と最小値の差が、予め設定された所定の閾値である第3の閾値以上か否かを判定し、第3の閾値未満と判定されたとき、ブースタ圧検出手段の固着故障と判断することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、故障判定手段は、記憶手段に記憶された所定数のマスタシリンダ液圧の値の内の最大値と最小値の差が、第1の閾値以上のときに、運転者がブレーキ操作をしたと判定し、所定数の組の判定パラメータデータのセット中のすべての吸気側圧の値とブースタ圧の値の組み合わせにおいて、吸気側圧の値とブースタ圧の値との差分が、第2の閾値よりも大きい場合に、さらに、記憶手段に記憶された所定数のブースタ圧の値の内の最大値と最小値の差が、第3の閾値以上か否かを判定して、ブースタ圧検出手段の固着故障判定を行う。
これによれば、所定時間内にエンジン吸気側の負圧源からの負圧の供給やブレーキ操作による負圧の消費が少しでもあれば負圧の供給、消費を検出することができるため、より正確にブースタ圧検出手段の固着故障判定を行うか否かの判断、固着故障自体の判断を行うことができる。
例えば、エンジン吸気側の負圧源からの負圧の供給と、ブレーキ操作による負圧の消費がつりあって、ブースタ圧の時系列的な変化が小さいときには、ブースタに対してエンジン吸気側の負圧源からの負圧の供給がなされていると考えられるため、吸気側圧の値とブースタ圧の値との差分が、第2の閾値以下のものが所定数の組の判定パラメータデータのセット中に含まれ、前記のようにブースタに対して負圧供給がなされていると考えられる場合には、ブースタ圧検出手段の固着故障判定を行わないので、固着故障の誤判定を防止できる。
そして、記憶手段に記憶された所定数の組の判定パラメータデータのセット中のすべての吸気側圧の値とブースタ圧の値の組み合わせにおいて、吸気側圧の値とブースタ圧の値との差分が、第2の閾値よりも大きい場合、つまり、エンジン吸気側の負圧源からの負圧の供給がない場合に、ブースタの負圧の消費のみが行われたとして、記憶手段に記憶された所定数のブースタ圧の値の内の最大値と最小値の差が、第3の閾値以上か否かを判定して、第3の閾値未満のときブースタ圧検出手段の固着故障と正しく判断できる。
本発明によれば、ブースタ圧センサの故障判定を正しく行えるブレーキ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るブレーキ装置の全体概略図である。 ECUによるブレーキ制御のためのメインルーチンの実行中に、サブルーチンとして並行して実行されるブースタ圧センサSPM/Pの故障判定の処理の流れを示すフローチャートである。 ECUによるブレーキ制御のためのメインルーチンの実行中に、サブルーチンとして並行して実行されるブースタ圧センサSPM/Pの故障判定の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、ブレーキ操作の際のブレーキSW信号の挙動の説明図、(b)は、ブレーキ操作の際のマスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧PI/M、ブースタ圧PM/Pの推移の説明図である。
以下に、本発明の実施形態に係るブレーキ装置について図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るブレーキ装置の全体概略図である。本実施形態のブレーキ装置100は、運転者が操作するブレーキペダル(ブレーキ操作部)1、ブレーキペダル1の操作を受けてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ2、ブレーキペダル1とマスタシリンダ2の間に介設して、ブレーキペダル1の踏込力を増大してブレーキアシストを行ういわゆるブレーキブースタ(ブースタ)3、マスタシリンダ2の液圧(以下、「マスタシリンダ液圧PM/C」と称する)を、各車輪のブレーキアクチュエータに配分制御するハイドロユニット4、ブレーキ装置100の各種センサ(吸気マニホールド圧センサ(吸気圧検出手段)SPI/M、マスタシリンダ圧センサ(マスタシリンダ圧検出手段)SPM/C、ブースタ圧センサ(ブースタ圧検出手段)SPM/Pなど)からの信号を受けてブレーキブースタの内圧を検出する前記ブースタ圧センサSPM/Pの故障判定の機能を有する電子制御装置(以下「ECU」という)7などを含んで構成される。
ちなみに、ECU7は、車両の速度、各車輪の回転速度などにもとづいて、制動時に車輪がロックしないように各車輪のブレーキアクチュエータを制御するABS(Anti-lock Brake System)のECUと兼用になっていても良い。
ECU7は、CPU、RAM、ROM、揮発メモリなどを備えたマイクロコンピュータを有する構成とされ、車両の速度を検出するための車速センサ、各車輪の回転速度を検出する車輪速センサ、前記した吸気マニホールド圧センサSPI/M、マスタシリンダ圧センサSPM/C、ブースタ圧センサSPM/Pなど様々なセンサによる検出信号を取り込む。そして、車両のトランスミッションを制御するための電子制御装置である図示しないトランスミッションECUやエンジンEを制御する図示しないエンジンECUと種々のデータを送受できるよう通信線を介して接続されている。
なお、揮発メモリとしては、高速書き込み、高速読み出しができる、例えば、FIFO(First-In First-Out)メモリが適している。
エンジンEの吸気マニホールド5には、図示省略の吸気管を介して空気が供給されるようになっており、ブレーキブースタ3は、導圧配管6を介して吸気マニホールド5に連通されており、吸気マニホールド5の負圧が導圧配管6を介してブレーキブースタ3に供給される。また、導圧配管6には、ブレーキブースタ3から吸気マニホールド5への空気の流れのみ許可するチェック弁6aが設けられている。
このブレーキブースタ3は、ブレーキペダル1の踏込み量に応じた負圧をブレーキブースタ3に内設される図示省略のダイアフラムに作用させることによってブレーキ操作力が増加される構成とされている。すなわち、ブレーキブースタ3は、前記ダイアフラムにて区画され、導圧配管6を介して吸気マニホールド5の負圧が導入される図示省略の負圧室と、大気を導入可能な変圧室とが設けられている。また、負圧室と、変圧室の両室の圧力を調節するために、ブレーキペダル1の動作に伴ってメカ的に開閉する図示しない弁機構が設けられている。そして、ブレーキペダル1が踏まれていない場合は、弁機構により、変圧室への大気の流入が遮断されているとともに、負圧室と、変圧室の両室が連通されて両室内には負圧が導入されている。従って、両室の間に圧力差は発生しない。
一方、ブレーキペダル1が踏まれると、弁機構により、負圧室と、変圧室の両室の連通は遮断されるとともに、変圧室には大気圧が導入される。それにより、負圧室と変圧室との間には圧力差が発生するので、その圧力差に応じた力がダイアフラムに加わり、ダイアフラムは図中の下側へ移動する。ダイアフラムに加わる力は、マスタシリンダ2に伝達される。
この様な構成により、ブレーキペダル1の踏込み力は、ブレーキブースタ3によって増幅された上でマスタシリンダ2に伝達され、さらに、マスタシリンダ2においてマスタシリンダ液圧PM/Cに変換され、マスタシリンダ液圧導管8およびハイドロユニット4の油圧回路を介して各車輪の図示しないブレーキアクチュエータを駆動する。
ハイドロユニット4には、ECU7に制御されるソレノイドバルブなどが含まれており、前記したように各車輪のブレーキアクチュエータに対してABS制御を行う。
またブレーキブースタ3には、前記チェック弁6aよりもブレーキブースタ3側で導圧配管から分岐し、気体の圧力を伝達可能な配管3aを介して、ブースタ圧センサSPM/Pが接続されている。
ブースタ圧センサSPM/Pは、具体的にはブレーキブースタ3の前記した負圧室に配管3a及び導圧配管6を介して連通されており、この導圧配管6及び配管3aを介して負圧室の内部の圧力が伝達される。このブースタ圧センサSPM/Pは、例えば、周知の半導体式圧力センサにより構成されている。
以上の構成の下、ECU7のマイクロコンピュータが、そのROMに記憶されたプログラムにもとづいて実行するブースタ圧センサSPM/Pの故障判定処理について説明する。
図2および図3は、ECUによるブレーキ制御のためのメインルーチンの実行中に、サブルーチンとして並行して実行されるブースタ圧センサSPM/Pの故障判定の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS01では、ブースタ圧PM/P、マスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧(吸気側圧)PI/Mのそれぞれの値を一定周期で読み込み、メモリ(揮発メモリ)に記憶させる。このとき、揮発メモリに記憶させたブースタ圧PM/P、マスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧PI/Mの値の組の数、つまり、記憶組数nを1からカウントする。
ここで、ほぼ同一時刻に読み込まれた1組のブースタ圧PM/P、マスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧PI/Mの値が請求項に記載の「判定パラメータデータのセット」に対応する。
ステップS02では、揮発メモリに記憶させた記憶組数nが、所定の数N、例えば、10以上か否かをチェックする(「記憶組数n≧N?」)。記憶組数nがN以上の場合(Yes)は、ステップS03へ進み、記憶組数nがN未満の場合(No)は、ステップS01を繰り返す。
ステップS03では、揮発メモリにN個記憶されたマスタシリンダ液圧PM/Cのデータの中での変動が所定閾値ΔPthM/C(第1の閾値)以上か否かをチェックする((PM/C(最大)−PM/C(最小))≧ΔPthM/C?)。揮発メモリにN個記憶されたマスタシリンダ液圧PM/Cのデータの中での変動が所定閾値ΔPthM/C以上の場合(Yes)は、ステップS04へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS06へ進む。
ここで、(PM/C(最大)−PM/C(最小))≧ΔPthM/Cが満たされるということ、つまり、ステップS01において、マスタシリンダ液圧PM/Cの値が一定周期で所定数N個分記憶されたデータの中で、最大値と最小値の差が所定閾値ΔPthM/C以上であるということは、運転者がブレーキペダル1(図1参照)を操作して、マスタシリンダ液圧PM/Cの値が有意に変化したことを意味し、運転者がブレーキ操作をしたことを検出したことになる。
このようにすることにより、ブレーキSW11(図1参照)のオン信号でブレーキ操作を検出するよりも確実なブレーキ操作の検出を行うことができる。
ステップS04では、揮発メモリにN組記憶された吸気マニホールド圧PI/M、ブースタ圧PM/Pの組み合わせの中で、1つでも(PI/M−PM/P)が所定の閾値ΔPthI−M以下か否かをチェックする((PI/M−PM/P)≦ΔPthI−M?)。
ここで、(PI/M−PM/P)は、請求項に記載の「吸気側圧の値とブースタ圧の値との差分」に対応し、所定の閾値ΔPthI−Mは、請求項に記載の「第2の閾値」に対応する。そして、所定の閾値ΔPthI−Mの値は、所定の負の値であり、エンジンEが起動されて所定の回転速度以上であれば、吸気マニホールド圧PI/Mは十分大きな負圧を示し、ブースタ圧PM/Pは吸気マニホールド圧PI/Mよりも小さい負圧を示すのが普通である。そこで、ここでは、閾値ΔPthI−Mは、例えば、吸気マニホールド5からブレーキブースタ3に負圧が供給されるときの圧力差であり、吸気マニホールド5の配管の長さなどにより、適宜設定することができる。
吸気マニホールド圧PI/M、ブースタ圧PM/Pの組み合わせの中で、1つでも(PI/M−PM/P)が所定の閾値ΔPthI-M以下の場合(Yes)は、ステップS06へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS05へ進む。
ステップS05では、判定開始フラグを立て(判定開始フラグ=1)、結合子(A)に従ってステップS07へ進む。
ステップS03においてNo、または、ステップS04においてYesでステップS06に進んだ場合は、判定開始フラグをリセット(判定開始フラグ=0)し、結合子(A)に従ってステップS07へ進む。
ステップS07では、判定開始フラグが「1」か否かをチェックする(「判定開始フラグ=1?」)。判定開始フラグが「1」の場合(Yes)は、ステップS08へ進み、判定開始フラグが「0」の場合(No)は、ステップS10へ進む。
ステップS08では、揮発メモリにN個記憶されたブースタ圧PM/Pのデータの中での最大値と最小値の差が所定閾値ΔPthM/P(第3の閾値)以上か否かをチェックする((PM/P(最大)−PM/P(最小))≧ΔPthM/P?)。揮発メモリにN個記憶されたブースタ圧PM/Pのデータの中での最大値と最小値の差が所定閾値ΔPthM/P以上の場合(Yes)は、ステップS10へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS09へ進む。
ここで、ステップS01において、ブースタ圧PM/Pの値が一定周期で所定数N個分記憶されたデータの中で、最大値と最小値の差が所定閾値ΔPthM/P以上{(PM/P(最大)−PM/P(最小))≧ΔPthM/P}の場合とは、運転者がブレーキペダル1を操作して、ブレーキブースタ3が動作して、ブースタ圧PM/Pの値が有意に変化したことを検出したことになる。従って、この場合は、ブースタ圧センサSPM/Pは、固着しておらず正常であるので、ステップS09の固着故障確定をバイパスする。
ステップS09では、ブースタ圧センサSPM/Pの固着故障を確定する。
ステップS10では、最も時間の経過したブースタ圧PM/P、マスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧PI/Mの1組のデータを揮発メモリから削除し、ステップS11では、イグニッションスイッチがオンからオフになったか否かをチェックする(「IG_SW OFF?」)。イグニッションスイッチがオンからオフになった場合(Yes)は、一連の処理を終了し、ステップS01で記憶させたデータをゼロクリアする。イグニッションスイッチがオンのままの場合(No)は、結合子(B)に従ってステップS01に戻り、新たなブースタ圧PM/P、マスタシリンダ液圧PM/C、吸気マニホールド圧PI/Mそれぞれの値を1組読み込み、揮発メモリに記憶し、ステップS02〜S11の処理を繰り返す。
図2および図3に示したフローチャートにおけるステップS01,S02,S10が請求項に記載の「記憶手段」に対応し、フローチャートにおけるステップS03〜S09およびステップS11が請求項に記載の「故障判定手段」に対応する。
本実施形態によれば、図2、図3に示したフローチャートのステップS03,S04において、時系列的に一定周期で採取され揮発メモリに記憶されたN個のマスタシリンダ液圧PM/Cのデータの中で所定閾値ΔPthM/C以上の変動があった場合で、さらに、揮発メモリにN組記憶された吸気マニホールド圧PI/M、ブースタ圧PM/Pの組み合わせの中で、1つでも(PI/M−PM/P)が所定の閾値ΔPthI-M以下のときに、ブレーキブースタ3に負圧が供給されたため、正確に故障判定が行えないとして、ステップS09をバイパスし、N組記憶された吸気マニホールド圧PI/M、ブースタ圧PM/Pの組み合わせのすべてにおいて、(PI/M−PM/P)が所定の閾値ΔPthI-Mより大のときに、ブレーキブースタ3の負圧の消費のみが行われたとして、ステップS08において、揮発メモリにN個記憶されたブースタ圧PM/Pのデータの中での最大値と最小値の差が所定閾値ΔPthM/P未満であれば、ブースタ圧センサSPM/Pの固着故障と判断する。
従って、従来技術のように、単に運転者がブレーキ操作をした際のブースタ圧PM/Pの変化が所定値以上の変化をしているかどうかだけで、ブースタ圧センサSPM/Pの固着故障判定を行わないので、吸気マニホールド5からの負圧源による負圧の供給と、ブレーキブースタ3における負圧の消費とがバランスしてブースタ圧PM/Pの変化が小さい場合にも、誤ってブースタ圧センサSPM/Pの固着故障と誤判定することを防止できる。
なお、ブースタ圧センサSPM/Pが固着故障して、ブースタ圧PM/Pが高い値を常に検出するようになった場合、ブレーキブースタ3に吸気マニホールド5からの負圧源による負圧の供給がなされていると常に誤判定されてしまうが、常にブレーキブースタ3に負圧が供給されることは通常ありえないため、所定時間以上故障判定が行われない場合もブースタ圧センサSPM/Pが故障していると見なすようにしても良い。
1 ブレーキペダル(ブレーキ操作部)
2 マスタシリンダ
3 ブレーキブースタ
3a 配管
4 ハイドロユニット
5 吸気マニホールド
6 導圧配管
6a チェック弁
7 ECU
8 マスタシリンダ液圧導管
100 ブレーキ装置
E エンジン
PI/M 吸気マニホールド圧センサ(吸気圧検出手段)
PM/C マスタシリンダ圧センサ(マスタシリンダ圧検出手段)
PM/P ブースタ圧センサ(ブースタ圧検出手段)
ΔPthM/C 閾値(第1の閾値)
ΔPthI-M 閾値(第2の閾値)
ΔPthM/P 閾値(第3の閾値)

Claims (2)

  1. 運転者がブレーキ操作部を操作するときのブレーキ操作力を、エンジンの吸気側に接続されたブースタによって倍力するブレーキ装置において、
    前記エンジンの吸気側圧を検出するまたは推定する吸気圧検出手段と、
    前記ブースタの内圧であるブースタ圧を検出するブースタ圧検出手段と、
    前記ブレーキ操作部が操作される際の前記ブースタ圧検出手段により所定周期で検出される複数のブースタ圧の値にもとづいて、前記ブースタ圧検出手段の故障判定を行い、前記複数のブースタ圧の変化量が、予め設定された所定の閾値より小さいときに、前記ブースタ圧検出手段の固着故障と判断する故障判定手段と、を備え、
    該故障判定手段は、前記吸気圧検出手段により検出された吸気側圧の値が、前記ブースタ圧検出手段により検出されたブースタ圧の値よりも低い圧力を示す場合には、前記ブースタ圧検出手段の故障判定を行わないことを特徴とするブレーキ装置。
  2. さらに、マスタシリンダ液圧を検出するマスタシリンダ圧検出手段と、
    ほぼ同一時刻に検出された前記吸気側圧の値、ブースタ圧の値、マスタシリンダ液圧の値の組を判定パラメータデータのセットとして、最寄りの所定時間内において所定数だけ記憶する記憶手段と、を備え、
    前記故障判定手段は、
    前記記憶手段に記憶された前記所定数のマスタシリンダ液圧の値の内の最大値と最小値の差が、第1の閾値以上のときに、運転者がブレーキ操作をしたと判定し、
    前記記憶手段に記憶された前記所定数の組の判定パラメータデータのセット中の、すべての前記吸気側圧の値と前記ブースタ圧の値の組み合わせにおいて、前記吸気側圧の値と前記ブースタ圧の値との差分が、第2の閾値よりも大きい場合に、さらに、前記記憶手段に記憶された前記所定数のブースタ圧の値の内の最大値と最小値の差が、前記予め設定された所定の閾値である第3の閾値以上か否かを判定し、
    前記第3の閾値未満と判定されたとき、前記ブースタ圧検出手段の固着故障と判断することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
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