JP4829627B2 - 位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置及び表示装置 - Google Patents

位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置及び表示装置 Download PDF

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本発明は、例えばカラーの表示素子とモノクロームの表示素子とを組み合わせた際に生じる光学的位置ずれを検出する位置ずれ検出装置、光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置及び表示装置に関する。
従来、カラーの表示素子とモノクロームの表示素子とを組み合わせた表示装置としては、図15に示すような投射型表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図15に示された従来の投射型表示装置200は、光源210と、光源210から入射した光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調ライトバルブ220と、輝度変調ライトバルブ220から入射した光の波長領域のうちRGB3原色の光をそれぞれ変調する色変調部230と、色変調部230から入射した光をスクリーン250に投射する投射部240とを有し、色変調部230は、3枚の色変調ライトバルブ230R、230G及び230Bと、2枚のダイクロイックミラー231a及び231bと、3枚のミラー232a、232b及び232cと、ダイクロイックプリズム233とを備えている。
この構成により、従来の投射型表示装置200は、光源210からの光の全波長領域の輝度を輝度変調ライトバルブ220により輝度変調し、輝度変調した光を赤色、緑色及び青色のRGB3原色に分光した後に、色変調ライトバルブ230R、230G及び230BがそれぞれRGB3原色の光を色変調する。その結果、従来の投射型表示装置200は、輝度ダイナミックレンジ及び階調数の拡大を実現し、画質を向上することができると特許文献1には記載されている。
特開2005−181639号公報
しかしながら、従来の投射型表示装置200では、色変調部230内において色変調ライトバルブ230R、230G及び230Bの互いの位置関係を所望の精度で維持することができるが、色変調ライトバルブ230R、230G及び230Bと輝度変調ライトバルブ220との間は空間的に離隔しているので、両者間に光学的位置ずれが生じないよう位置合わせを精密に行う必要があり、光学的位置ずれがあると表示画像の画質が低下するという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであり、光学的位置ずれを高精度で検出して表示画像の画質の向上を図ることができる位置ずれ検出装置、光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置及び表示装置を提供することを目的とする。
本発明の位置ずれ検出装置は、複数の第1画素を含む第1の光学ブロックと、複数の第2画素を含み、前記第1の光学ブロックからの光が入射される第2の光学ブロックとを備えた表示装置において前記第1及び前記第2の光学ブロックの光学的位置ずれを検出する位置ずれ検出装置であって、前記光学的位置ずれを検出するための第1及び第2のパターン映像の信号を生成するパターン生成手段を備え、前記パターン生成手段は、前記第1及び前記第2のパターン映像の信号を前記第1及び前記第2の光学ブロックにそれぞれ出力し、前記第1のパターン映像は、互いに隣接し輝度が異なる第1領域及び第2領域を含み、前記第2のパターン映像は、前記第1領域及び前記第2領域にそれぞれ対応し、輝度が異なる第3領域及び第4領域を含み、前記第3領域と前記第4領域との輝度の大小関係は、前記第1領域と前記第2領域との輝度の大小関係と逆であり、前記複数の第1画素のうちの所定画素によって表示された前記第1のパターン映像と、前記複数の第2画素のうち前記所定画素に対応する画素によって表示された前記第2のパターン映像とを重ね合わせたとき、前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記第3領域と前記第4領域との境界と交差するよう表示され、交差した交点の信号レベルを検出することによって前記交点の位置を求め、前記交点の位置と予め設定された調整点の位置とから前記光学的位置ずれを検出する構成を有している。
この構成により、本発明の位置ずれ検出装置は、第1のパターン映像の第1領域と第2領域との境界と、第2のパターン映像の第3領域と第4領域との境界との交点の位置データに基づいて、第1及び第2の光学ブロックの光学的位置ずれを検出することができるので、光学的位置ずれを高精度で検出することができる。
また、本発明の位置ずれ検出装置は、前記第1領域及び前記第2領域の隣接方向と、前記第3領域及び前記第4領域の隣接方向とが、それぞれ、水平方向である構成を有している。
この構成により、本発明の位置ずれ検出装置は、水平方向の光学的位置ずれを高精度で検出することができる。
さらに、本発明の位置ずれ検出装置は、前記第1領域及び前記第2領域の隣接方向と、前記第3領域及び前記第4領域の隣接方向とが、それぞれ、垂直方向である構成を有している。
この構成により、本発明の位置ずれ検出装置は、垂直方向の光学的位置ずれを高精度で検出することができる。
本発明の位置ずれ補正装置は、位置ずれ検出装置を用いて前記光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置であって、前記位置ずれ検出装置により検出した前記光学的位置ずれに応じて、前記第1又は前記第2の光学ブロックに出力する映像信号を補正することにより前記光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の位置ずれ補正装置は、第1のパターン映像の第1領域と第2領域との境界と、第2のパターン映像の第3領域と第4領域との境界との交点の位置データに基づいて、光学的位置ずれを高精度で補正することができる。
本発明の表示装置は、位置ずれ補正装置を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、第1のパターン映像の第1領域と第2領域との境界と、第2のパターン映像の第3領域と第4領域との境界との交点の位置データに基づいて、光学的位置ずれを高精度で補正することができる。
また、本発明の表示装置は、前記第1の光学ブロックは、第1の映像信号に応じて入射光を光変調し変調光を出射する第1の光変調手段を備え、前記第2の光学ブロックは、第2の映像信号に応じて前記変調光を光変調する第2の光変調手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、第1の光変調手段と第2の光変調手段との間の光学的位置ずれを高精度で補正することができる。
さらに、本発明の表示装置は、前記第1及び前記第2の映像信号は、それぞれ、色相信号及び輝度信号であり、前記第2の光変調手段の解像度は、前記第1の光変調手段の解像度よりも高い構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、カラー表示画像の高解像度化を図ることができるとともに、光学的位置ずれを高精度で検出してカラー表示画像の画質の向上を図ることができる。
さらに、本発明の表示装置は、前記位置ずれ補正手段は、前記第1の映像信号に対して前記光学的位置ずれを補正する処理を施す構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、第1の光変調手段と第2の光変調手段との間の光学的位置ずれの補正を、第1の光変調手段の出力映像の補正によって実現することができる。
さらに、本発明の表示装置は、前記位置ずれ補正手段は、前記第2の映像信号に対して前記光学的位置ずれを補正する処理を施す構成を有している。
この構成により、本発明の表示装置は、第1の光変調手段と第2の光変調手段との間の光学的位置ずれの補正を、第2の光変調手段の出力映像の補正によって実現することができる。
本発明は、光学的位置ずれを高精度で検出して表示画像の画質の向上を図ることができるという効果を有する位置ずれ検出装置、光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置及び表示装置を提供することができるものである。
本発明の実施の形態を説明する前に、図1に示された投射型表示装置を例に挙げ、本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理について説明する。
図1に示された投射型表示装置1は、光源2と、色相を設定するカラー用光学ブロック3と、輝度を設定するモノクローム用光学ブロック4と、カラー用光学ブロック3とモノクローム用光学ブロック4とを光学的に結合する結合用光学系5と、スクリーン7に映像を投射する投射レンズ6と、入力された映像信号を色相信号に変換する色相信号変換部8と、入力された映像信号を輝度信号に変換する輝度信号変換部9とを備えている。なお、図示を省略したが、カラー用光学ブロック3は、例えば高速駆動カラーフィルタと、モノクローム液晶パネルで構成された第1表示素子とを備え、モノクローム用光学ブロック4は、モノクローム液晶パネルで構成された第2表示素子を備えている。
この構成により投射型表示装置1は次のように動作する。まず、光源2から出射された光は、色相信号変換部8からの色相信号に基づきカラー用光学ブロック3においてカラー映像となる。このカラー映像は、結合用光学系5を介してモノクローム用光学ブロック4に入射される。そして、輝度信号変換部9からの輝度信号に基づきモノクローム用光学ブロック4においてさらに変調され、投射レンズ6によってスクリーン7に映像が投射される。
前述の構成において、本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を分かりやすく説明するため、映像の構成を1次元でモノクローム表示するものとして以下説明する。すなわち、カラー用光学ブロック3の第1表示素子の画素数は1×N画素、モノクローム用光学ブロック4の第2表示素子の画素数は1×M画素とし、さらに説明を簡略化するため、M=2×Nとする。
また、第1表示素子には、図2(a)に示すような矩形の映像信号(以下「第1映像信号」という。)を入力し、第2表示素子には、図2(b)に示すような矩形の映像信号(以下「第2映像信号」という。)を入力するものとする。この場合、第1映像信号と第2映像信号とを掛け合わせて得られるのが全体の出力レベルとなり、これを図2(c)に示す。この全体の出力レベルは、第1表示素子及び第2表示素子が正規の位置関係にある場合、すなわち映像信号処理を行うにあたって予め想定された位置関係に両者がある場合のものである。
第1映像信号及び第2映像信号の信号レベルを、図2に示すように、最大レベルを"1.0"として"0.5"及び"1.0"の2値で表すものとし、この信号レベルの表記は、第1表示素子及び第2表示素子からの出射光の輝度レベルに対応するものとする。つまり、一般に映像信号はガンマ補正されており、例えば信号レベル"0.5"が画素の輝度レベル"0.5"には対応しないが、ここでは説明の簡略化のためガンマ補正は考慮しないものとする。なお、信号レベル"1.0"は白色に対応し、信号レベル"0.5"は、白色と黒色(信号レベル"0")との中間の灰色を示すものである。
図2において、点線及び1点鎖線で示された縦線は画素の位置関係を示すものであり、点線は第1表示素子の画素位置を示し、1点鎖線は第2表示素子の画素位置を示している。前述のように、第2表示素子の画素数は第1表示素子の画素数の倍であるので、点線は第2表示素子の画素位置も示している。なお、図2に示されているように、第1表示素子及び第2表示素子の画素数は、それそれ、N=8及びM=16としている。
第1表示素子及び第2表示素子が正規の位置関係にある状態においては、図2に示すように、信号レベル"1.0"の第1映像信号が入力される第1表示素子の画素は、信号レベル"0.5"の第2映像信号が入力される第2表示素子の画素に対応し、全体の出力レベルは"0.5"となる。同様に、信号レベル"0.5"の第1映像信号が入力される第1表示素子の画素は、信号レベル"1.0"の第2映像信号が入力される第2表示素子の画素に対応し、全体の出力レベルは"0.5"となる。
ここで、何らかの理由により、第1表示素子及び第2表示素子の相互の位置関係が、第2表示素子の画素に換算して"0.5"画素分ずれたとする。この場合、全体の出力レベルは図3に示すようなものとなる。なお、図3は、図2と同様に表記したものであり、図3(a)は第1映像信号、図3(b)は第2映像信号、図3(c)は全体の出力レベルを示している。
第1表示素子及び第2表示素子の相互の位置関係にずれが生じた場合、図3(c)に示すように、全体の出力レベルには、第1映像信号及び第2映像信号のエッジ部分に対応する位置に、ずれ幅と同じ幅で、信号レベル"1.0"の白色の矩形波や信号レベル"0.25"の暗い灰色の矩形波が生じることとなる。
次に、位置ずれによって生じた矩形波の補正(以下「ずれ補正」という。)について図4を用いて説明する。なお、図4は、図2と同様に表記したものであり、図4(a)は第1映像信号、図4(b)は第2映像信号、図4(c)は全体の出力レベルを示している。
図4(b)に示すように、第2映像信号のエッジ部分に、ずれ補正を行うための信号レベル(以下「補正レベルL」という。)の信号、例えば補正レベルL="0.666"の信号を挿入して階段状にした場合、全体の出力レベルは図4(c)に示すようになる。すなわち、前述の図3(c)に示された矩形波は、信号レベル"1.0"及び"0.25"であったが、図4(c)に示された矩形波は、信号レベル"0.666"及び"0.333"であり、両者の平均値は"0.5"となって背景の信号レベル"0.5"と同一レベルの細いパターンとなるので、ずれ補正を行わない場合よりも位置ずれが視認しづらい映像となる。
次に、補正レベルLについて図5を用いて説明する。図5は、図2と同様に表記したものであり、図5(a)は第1映像信号、図5(b)は第2映像信号、図5(c)は全体の出力レベルを示している。
補正レベルLは、図5に示すように、第2表示素子の画素の大きさを"1.0"、位置ずれの大きさをpとすると、図5(c)の全体の出力において、第2映像信号の補正レベルLに対応する部分では、以下のような出力レベルとなる。
まず、図5に示された"1−p"画素に対応する部分の出力レベルL1−pは、この部分に対応する第1映像信号の信号レベルが"1.0"なので、次式で示される。
Figure 0004829627
また、図5に示されたp画素に対応する部分の出力レベルLは、この部分に対応する第1映像信号の信号レベルが"0.5"なので、次式で示される。
Figure 0004829627
したがって、補正レベルLに対応する部分の平均レベルLは、次式で示される。
Figure 0004829627
平均レベルLが、他の領域の出力レベル"0.5"と等しくなるよう補正レベルLを決めるとする場合、次式が得られる。
Figure 0004829627
よって、補正レベルLは次式となる。
Figure 0004829627
以上より、投射型表示装置1の出力映像におけるエッジ部分が視認できない程度に第2表示素子のエッジ部分の信号レベルを補正レベルLで補正したとき、その補正レベルLの値から位置ずれ量pを式(5)により求めることができる。
すなわち、本発明の発明者は、第2表示素子の信号レベルと、そのときの出力映像の見え方から、第1表示素子と第2表示素子との間の位置ずれ量を求めることができることを見出し、前述の従来の課題を解決した。以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明に係る位置ずれ検出装置、位置ずれ補正装置及び表示装置を投射型表示装置に適用する例を挙げて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置の構成について図6を用いて説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る投射型表示装置100は、光源10と、第1の光学ブロック20と、第2の光学ブロック30と、第1の光学ブロック20と第2の光学ブロック30とを光学的に結合する結合用光学系101と、スクリーン103に映像を投射する投射レンズ102と、第1の光学ブロック20及び第2の光学ブロック30に対する信号を制御する信号制御部110とを備えている。
光源10は、白色光を発する光源ランプや、この光源ランプからの光を所望の方向に導くリフレクタを備えている。
第1の光学ブロック20は、色相信号に基づいて動作するモノクローム液晶パネル21と、光路を設定する偏光ビームスプリッタ22と、モノクローム液晶パネル21と同期して動作する高速駆動カラーフィルタ23とを備えている。
モノクローム液晶パネル21は、例えば反射型の液晶パネルで構成され、位置ずれ補正装置140(後述)からの色相信号に基づいて光源10からの白色光を変調するようになっている。なお、モノクローム液晶パネル21は、本発明の第1の光変調手段を構成している。
偏光ビームスプリッタ22は、光源10からの白色光を反射してモノクローム液晶パネル21に出射し、モノクローム液晶パネル21が変調した光を透過して高速駆動カラーフィルタ23に出射するようになっている。
高速駆動カラーフィルタ23は、例えば液晶で構成されたカラーシャッタや、回転型カラーフィルタ等を備え、色相信号に基づいてモノクローム液晶パネル21と同期して動作し、光変調されたカラー映像を結合用光学系101に出力するようになっている。なお、図6においては高速駆動カラーフィルタ23の構成を概念的に示したものであり、高速駆動カラーフィルタ23を駆動する装置の図示は省略している。
以上のように第1の光学ブロック20は構成されているので、第1の光学ブロック20からは色相信号に基づいて光変調されたカラー映像が出力されることとなる。なお、第1の光学ブロック20から出射された変調光を以下「色相変調光」という。この色相変調光は、特許請求の範囲に記載の第1の光学ブロックから第2の光学ブロックに出射される変調光に対応するものである。
第2の光学ブロック30は、色相変調光を入射する偏光ビームスプリッタ31と、色相変調光を輝度変調するモノクローム液晶パネル32とを備えている。
偏光ビームスプリッタ31は、結合用光学系101からの色相変調光を透過してモノクローム液晶パネル32に出射し、モノクローム液晶パネル32が変調した光を反射して投射レンズ102に出射するようになっている。
モノクローム液晶パネル32は、例えば反射型の液晶パネルで構成され、位置ずれ補正装置140(後述)からの輝度信号に基づいて色相変調光を輝度変調するようになっている。なお、モノクローム液晶パネル32は、本発明の第2の光変調手段を構成している。
結合用光学系101は、例えば複数のレンズで構成され、第1の光学ブロック20と第2の光学ブロック30とを光学的に結合するようになっている。
投射レンズ102は、例えば複数のレンズで構成され、第2の光学ブロック30からの光をスクリーン103に投射するようになっている。
信号制御部110は、第1の光学ブロック20及び第2の光学ブロック30に接続された選択部120と、第1の光学ブロック20と第2の光学ブロック30との間の光学的位置ずれ(以下、単に「光学的位置ずれ」という。)を検出する位置ずれ検出装置130と、検出された光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置140とを備えている。なお、信号制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random−Access Memory)等を備え、所定のプログラムによって動作するようになっている。
選択部120は、第1の光学ブロック20に接続された第1選択部121と、第2の光学ブロック30に接続された第2選択部122とを備えている。
第1選択部121は、位置ずれ検出装置130及び位置ずれ補正装置140にそれぞれ接続された端子部121a及び121bを有している。同様に、第2選択部122は、位置ずれ検出装置130及び位置ずれ補正装置140にそれぞれ接続された端子部122a及び122bを有している。
選択部120は、図示のように位置ずれ検出装置130を選択したモード(以下「位置ずれ検出モード」という。)と、位置ずれ補正装置140を選択したモード(以下「位置ずれ補正モード」という。)とを選択できるよう第1選択部121及び第2選択部122を同期して動作させるようになっている。
位置ずれ検出装置130は、光学的位置ずれを検出するための調整点を設定する調整点設定部131と、光学的位置ずれを検出するための第1及び第2のパターン映像の信号をそれぞれ生成する第1パターン生成部132及び第2パターン生成部133とを備えている。なお、第1パターン生成部132及び第2パターン生成部133は、本発明のパターン生成手段を構成している。
調整点設定部131は、モノクローム液晶パネル21とモノクローム液晶パネル32とを光学的に位置合わせするために、例えば図7に示すように、数点〜数十点の位置合わせ用の調整点を画面上に設定するようになっている。調整点の個数は、画面の画素数に応じて任意に決定することができるが、図7においては、X軸方向(水平方向)に10個、Y軸方向(垂直方向)に8個としている。
第1パターン生成部132及び第2パターン生成部133は、X軸方向及びY軸方向において光学的位置ずれを検出するためのパターン映像の信号をそれぞれ生成するようになっている。
まず、X軸方向における光学的位置ずれを検出するパターン映像について説明する。
第1パターン生成部132は、例えば図8に示すような第1のパターン映像41の信号を生成し、モノクローム液晶パネル21に出力するようになっている。図8(a)に示すように、第1のパターン映像41は、第1領域41a及び第2領域41bを含んでいる。また、第1領域41aと第2領域41bとの境界における入力信号レベルは、図8(b)に示すようになっている。
図8に示すように、第1のパターン映像41は、第1領域41aの入力信号レベルが"0.5"、第2領域41bの入力信号レベルが"1.0"であり、第1領域41a及び第2領域41bがX軸方向沿って隣接しており、第1領域41aと第2領域41bとの境界、すなわち異なる入力信号レベルの境界がY軸方向に延在しているパターン映像である。
第2パターン生成部133は、例えば図9に示すような第2のパターン映像42の信号を生成し、モノクローム液晶パネル32に出力するようになっている。図9(a)は、第2のパターン映像42を示す図であり、第2のパターン映像42は、第3領域42a及び第4領域42bを含む。図9(b)は、第3領域42aと第4領域42bとの境界における入力信号レベルを示している。
図9に示すように、第2のパターン映像42は、第3領域42aの入力信号レベルが"1.0"、第4領域42bの入力信号レベルが"0.5"であり、第3領域42a及び第4領域42bがX軸方向沿って隣接しており、異なる入力信号レベルの境界がX軸に対して所定角度で傾いて延在しているパターン映像である。また、第3領域42aと第4領域42bとの輝度の大小関係は、第1領域41aと第2領域41bとの輝度の大小関係と逆になっている。
なお、第1のパターン映像41及び第2のパターン映像42は、一辺の画素数が例えば数十画素に相当する大きさで構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、画面の画素数や調整点の個数及び間隔等に応じて任意に決定することができる。
前述のように構成された第1のパターン映像41及び第2のパターン映像42を、それぞれ、モノクローム液晶パネル21及びモノクローム液晶パネル32に表示することにより両者を重ね合わせたとき、モノクローム液晶パネル32には、図10(a)に示すような調整用パターン映像45が表示される。
図10(a)に示すように、調整用パターン映像45は、灰色領域45aの中に、白色領域45bと、黒色領域45cとを含んでいる。白色領域45bは灰色領域45aの上側から下側に向かって細くなる三角形状、黒色領域45cは灰色領域45aの下側から上側に向かって細くなる三角形状であり、白色領域45bの頂点と黒色領域45cの頂点とが接触したものとなっている。両者の頂点が接触する位置(以下「画素対応位置」という。)は、X軸方向の光学的位置ずれ量に応じてY軸方向に移動し、使用者は画素対応位置を容易に視認することができる。この画素対応位置の検出は、使用者の目視又はコンピュータ等で実施することができるが、本実施の形態においては目視によるものとして説明する。なお、調整用パターン映像45の画素対応位置の近傍を拡大したものを図10(b)に示す。
次に、Y軸方向における光学的位置ずれを検出するパターン映像について説明する。
第1パターン生成部132は、例えば図11(a)に示すような第3のパターン映像43の信号を生成し、モノクローム液晶パネル21に出力するようになっている。すなわち、第3のパターン映像43は、図8(a)に示された第1のパターン映像41を右回りに90度回転したものであり、異なる入力信号レベルの境界がX軸方向に延在しているパターン映像である。
第2パターン生成部133は、例えば図11(b)に示すような第4のパターン映像44の信号を生成し、モノクローム液晶パネル32に出力するようになっている。すなわち、第4のパターン映像44は、図9(a)に示された第2のパターン映像42を右回りに90度回転したものであり、異なる入力信号レベルの境界がY軸に対して所定角度で傾いて延在しているパターン映像である。また、第4のパターン映像44の輝度の大小関係は、第3のパターン映像43の輝度の大小関係と逆になっている。
なお、第3のパターン映像43及び第4のパターン映像44は、一辺の画素数が例えば数十画素に相当する大きさで構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、画面の画素数や調整点の個数及び間隔等に応じて任意に決定することができる。
前述のように構成された第3のパターン映像43及び第4のパターン映像44を、それぞれ、モノクローム液晶パネル21及びモノクローム液晶パネル32に表示することにより両者を重ね合わせたとき、モノクローム液晶パネル32には、図11(c)に示す調整用パターン映像46が表示され、画素対応位置は、Y軸方向の光学的位置ずれ量に応じてX軸方向に移動し、使用者は画素対応位置を容易に視認することができる。
次に、位置ずれ検出モードにおける本実施の形態に係る投射型表示装置100の動作について説明する。なお、位置ずれ補正装置140の構成及び位置ずれ補正モードにおける投射型表示装置100の動作については後述する。
まず、調整点設定部131によって、モノクローム液晶パネル21及びモノクローム液晶パネル32に対し例えば図7に示すように調整点が画面上に設定される。
次いで、X軸方向において、モノクローム液晶パネル21とモノクローム液晶パネル32との対応関係を調べるため、第1パターン生成部132及び第2パターン生成部133によって、第1のパターン映像41及び第2のパターン映像42の信号が生成される。
具体的には、第1パターン生成部132によって、図8に示すような第1のパターン映像41の信号が生成され、モノクローム液晶パネル21の調整点に該当する画素を基準として出力される。また、第2パターン生成部133によって、図9に示すような第2のパターン映像42の信号が生成され、モノクローム液晶パネル32の調整点に該当する画素を基準として出力される。その結果、モノクローム液晶パネル32において表示される調整用パターン映像45は、図7に示すように並べて表示される。なお、図7においては、分かり易くするため、調整用パターン映像45の外形のみを示し、また、調整用パターン映像45を左上の調整画素から下方向に3個表示した例を示しているが、調整用パターン映像45は、全部の調整画素に表示される。
ここで、モノクローム液晶パネル21の各画素の位置を(n,m)で表し、n=1〜N、m=1〜Mとする。各画素の入力信号レベルをf(n,m)とするとき、調整点がK×R個で調整点の位置を(n,m)、...(n,m)、...(n,m)と表すと、図8に示された第1のパターン映像41は次式で示される。
Figure 0004829627
一方、モノクローム液晶パネル32には、異なる入力信号レベルの境界が傾斜している第2のパターン映像42の映像信号が出力され、モノクローム液晶パネル32に表示される映像は、第1のパターン映像41の信号と第2のパターン映像42の信号とが掛け算された結果となる。
したがって、モノクローム液晶パネル32には、図10(a)に示すような調整用パターン映像45が表示され、使用者は画素対応位置を容易に視認することができる。
ここで、画素対応位置に対応するモノクローム液晶パネル32の入力信号レベルg(i,j)は、式(7)で表現されるとする。なお、(i,j)はモノクローム液晶パネル32上の画素の位置を示し、i=1〜I、j=1〜Jである。ただし、I>N、J>Mとし、モノクローム液晶パネル32による色相変調光の輝度変調によってカラー表示画像の高解像度化を図るものとする。
Figure 0004829627
画素対応位置に該当する部分を拡大すると図10(b)に示すようなパターン映像となる。図10(b)に示された矢印の位置が画素対応位置に該当するものとし、画素対応位置で平均の出力レベルが"0.5"となって白色領域45bの頂点と黒色領域45cの頂点とが接触するように視認できるとすると、この位置の信号レベルが図9(b)に示された中間のレベルLであり補正レベルLに相当するものである。光学的位置ずれ量をpとすると次の関係式が得られる。なお、式(7)ではiを整数として扱ったが、式(8)以降ではiは実数として扱う。
Figure 0004829627
この式(8)と式(5)とから、調整点(n,m)に対応するiの値は式(9)で与えられる。
Figure 0004829627
式(9)で示された対応関係を、K×R個の調整点全てについて求め、それをモノクローム液晶パネル32の画面全体に内挿することにより、任意のn,mに対してiを求めることができる。モノクローム液晶パネル32の画面全体に対する内挿は、例えば2次の内挿であれば式(10)の形式の変換が求まる。ここで、C00〜C20は定数である。
Figure 0004829627
同様に、Y軸方向についても式(11)の変換を求めることができる。ここで、D00〜D20は定数である。
Figure 0004829627
この場合は、第1パターン生成部132によって、図11(a)に示すような第3のパターン映像43の映像信号を生成し、モノクローム液晶パネル21の調整点に該当する画素に出力する。また、第2パターン生成部133によって、図11(b)に示すような第4のパターン映像44の信号を生成し、モノクローム液晶パネル32の調整点に該当する画素に出力する。そして、図11(c)に示す調整用パターン映像46がモノクローム液晶パネル32に表示され、使用者は画素対応位置を容易に視認することができる。
以上のように、X軸方向及びY軸方向における光学的位置ずれの対応関係を求めることができる。
次に、位置ずれ補正装置140の構成について説明する。
位置ずれ補正装置140は、図12に示すように、色相信号を出力する色相信号処理手段141と、輝度信号を出力する輝度信号処理手段145とを備えている。
色相信号処理手段141は、入力された映像信号から所定の解像度の映像信号を生成する色相信号処理部150と、モノクローム液晶パネル21を駆動する色相画素変換部142とを備えている。
輝度信号処理手段145は、入力された映像信号と色相信号処理部150が生成した映像信号とからモノクローム液晶パネル32を駆動する映像信号を生成する輝度信号処理部146と、光学的位置ずれを補正する映像信号を生成しモノクローム液晶パネル32を駆動する輝度画素位置変換部147とを備えている。
色相信号処理部150は、図13に示すように、I×J画素の映像信号を入力し、画素数はI×Jだが解像度はN×M画素の映像信号を出力する2次元LPF(Low Pass Filter)151と、I×J画素の領域をN×M個の領域に分割する領域分割部152及び156と、映像信号の最大値を検出する最大値検出部153及び157と、ゲイン補正値を算出するゲイン補正値算出部154と、補正値を内挿する補正値内挿部155と、色相信号のレベルを補正するレベル補正部158とを備えている。
次に、位置ずれ補正モードにおける投射型表示装置100の動作について説明する。
まず、図12に示すように、色相信号処理手段141の色相信号処理部150に映像信号が入力される。この映像信号は、モノクローム液晶パネル32の画素数と同じI×J画素で構成された映像信号であり、映像信号V(i,j)と表す。
次いで、色相信号処理部150によって、モノクローム液晶パネル21を駆動するため、I×J画素の映像信号V(i,j)が、画素数はI×Jだが解像度はN×M画素の映像信号VRGB1(i,j)に変換される。以下、図13を用いて動作を説明する。
図13に示すように、I×J画素の映像信号V(i,j)は、領域分割部152に入力され、I×J画素の領域がN×M個の小領域に分割される。具体的には、領域分割部152は、例えばI=100、J=100で、N=50、M=50の場合は、例えば2×2画素の50×50個の小領域に分割する。
次いで、最大値検出部153によって、分割された各N×M個の小領域での映像信号の最大値VMAX1(n,m)が検出され、ゲイン補正値算出部154に出力される。
一方、2次元LPF151に入力されたI×J画素の映像信号V(i,j)は、X軸方向及びY軸方向において所定周波数以上の周波数成分が除去され、I×J画素で構成されているが解像度がN×M画素となる映像信号VLPF1(i,j)が2次元LPF151から出力される。この映像信号VLPF1(i,j)に対しても、前述と同様に、領域分割部156によって領域分割が行われた後、最大値検出部157によって、分割された各N×M個の小領域での映像信号の最大値VMAX2(n,m)が検出され、ゲイン補正値算出部154に出力される。
続いて、ゲイン補正値算出部154によって、ゲイン補正値Vlevel1(n,m)が例えば式(12)により算出される。
Figure 0004829627
引き続き、補正値内挿部155によって、N×M画素からI×J画素への画素変換が内挿処理により行われゲイン補正値Vlevel2(i,j)が得られる。
そして、レベル補正部158によって、ゲイン補正値Vlevel2(i,j)を用いて映像信号VLPF1(i,j)に対するレベル補正が行われ、色相信号処理部150からは映像信号VRGB1(i,j)が出力されることになる。このレベル補正は式(13)に示すように単純な掛け算である。
Figure 0004829627
図12に戻り、色相信号処理部150からの映像信号VRGB1(i,j)は、色相画素変換部142に出力され、色相画素変換部142によって、I×J画素の映像信号VRGB1(i,j)がN×M画素の映像信号VRGBout(n,m)に変換される。この映像信号VRGBout(n,m)は、図1に示すように、色相信号として第1選択部121を介してモノクローム液晶パネル21及び高速駆動カラーフィルタ23に出力され、モノクローム液晶パネル21によって変調された色相変調光が高速駆動カラーフィルタ23から結合用光学系101に出力される。
再び図12に戻り、位置ずれ補正装置140の動作の説明を続ける。
色相信号処理部150からの映像信号VRGB1(i,j)は、輝度信号処理部146にも出力される。そして、輝度信号処理部146によって、式(14)に基づき、映像信号VRGB1(i,j)と入力映像信号V(i,j)とからモノクローム液晶パネル32を駆動する映像信号VY1(i,j)が生成される。ここで、割り算を行うのは、本実施の形態の係る投射型表示装置100は、モノクローム液晶パネル21の出射映像をモノクローム液晶パネル32に入射する構成としているので、投射型表示装置100の最終出力はモノクローム液晶パネル21の出力とモノクローム液晶パネル32の出力との積になるからである。
Figure 0004829627
そして、輝度画素位置変換部147によって、式(10)及び式(11)で表された光学的位置ずれが補正される。この補正に関して以下簡単に説明する。光学的位置ずれがなければ式(15)となるはずである。
Figure 0004829627
式(10)及び式(11)は、n及びmからi及びjを求める形式であるが、この逆変換を計算することができる。この逆変換を次式とする。
Figure 0004829627
ところで、モノクローム液晶パネル32の画素(i,j)の位置は、輝度信号処理部146からの映像信号VY1(i,j)で示される(i,j)の位置とは異なっている。そこで、輝度画素位置変換部147によって、式(15)及び式(16)から得られる式(17)に基づき、映像信号VY1(i,j)から映像信号VYout(i,j)に変換される。
Figure 0004829627
引き続き、輝度画素位置変換部147によって、映像信号VYout(i,j)がモノクローム液晶パネル32に出力される。
そして、モノクローム液晶パネル32によって、色相変調光が変調され、投射レンズ102によって、変調された光がスクリーン103に照射される。
以上のように、本実施の形態に係る投射型表示装置100によれば、位置ずれ検出モードにおいて、調整用パターン映像45及び46の画素対応位置に基づいてX軸方向及びY軸方向における光学的位置ずれを検出することができ、位置ずれ補正モードにおいて、輝度画素位置変換部147は、モノクローム液晶パネル32に対する輝度信号によって光学的位置ずれを補正するので、光学的位置ずれを高精度で検出して表示画像の画質の向上を図ることができる。
なお、前述の実施の形態において、投射型表示装置100が位置ずれ検出装置130を備える構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置ずれ検出装置130を投射型表示装置100から独立させた装置として光学的位置ずれを検出する構成としてもよい。
また、前述の実施の形態において、第1のパターン映像41の境界がY軸方向に延在し、第2のパターン映像42の境界がX軸に対して所定角度で傾いて延在しているものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1のパターン映像41及び第2のパターン映像42の境界が共にX軸に対して所定角度で傾いて延在しているものであってもよい。また、第2のパターン映像42に相当する映像パターンとしてX軸に対して直交するパターン映像とし、このパターン映像を所定角度で傾けて表示する構成としてもよい。第3のパターン映像43及び第4のパターン映像44についても同様である。
また、前述の実施の形態において、調整用パターン映像45及び46の形状を正方形状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、正方形状以外の多角形状であっても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、第1の光学ブロック20が、モノクローム液晶パネル21及び高速駆動カラーフィルタ23を備える構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば光源10からの光をRGB3原色に分離し、色相信号に基づいてRGB各色を光変調する3つの液晶パネルで構成しても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、投射型表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカラーの表示素子とモノクロームの表示素子とを組み合わせた直視型表示装置においても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、本発明の位置ずれ検出装置を投射型表示装置に適用する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の位置ずれ検出装置は、複数の光学ブロック間における光学ブロックの光学的位置ずれを検出することができるものである。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る投射型表示装置は、第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置140(図12参照)を図14に示された位置ずれ補正装置160に変更したものを備えている。したがって、本実施の形態に係る位置ずれ補正装置160以外のものは、投射型表示装置100において付された符号と同一のもので構成されているものとし、その説明は省略する。
図14に示すように、位置ずれ補正装置160は、色相信号を出力する色相信号処理手段161と、輝度信号を出力する輝度信号処理手段165とを備えている。
色相信号処理手段161は、入力された映像信号から所定の解像度の映像信号を生成する色相信号処理部150と、光学的位置ずれを補正する映像信号を生成する色相画素位置変換部162と、モノクローム液晶パネル21を駆動する色相画素変換部142とを備えている。
輝度信号処理手段165は、入力された映像信号と色相信号処理部150が生成した映像信号とからモノクローム液晶パネル32を駆動する映像信号を生成する輝度信号処理部146を備えている。
すなわち、位置ずれ補正装置160は、第1の実施の形態に係る輝度画素位置変換部147に対応する色相画素位置変換部162を備えたものであり、第1の実施の形態においては輝度信号に対して光学的位置ずれを補正する構成となっていたが、本実施の形態においては色相信号に対して光学的位置ずれを補正する構成となっている。
色相画素位置変換部162は、次式によって、モノクローム液晶パネル21の素子の光学的位置ずれを補正する。
Figure 0004829627
なお、色相画素位置変換部162以外の構成及び動作は、第1の実施の形態に係る投射型表示装置100(図6参照)と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態に係る投射型表示装置を前述のような構成としたのは、以下の理由により、輝度信号よりも色相信号に対して光学的位置ずれを補正する方が実用上好ましいと考えられるからである。
理由1.色相信号を処理する第1の光学ブロック20においては、カラー映像信号を生成するためRGB各色用の3枚のカラー表示素子が一般的に用いられる。この構成では、3枚のカラー表示素子間において光学的位置ずれが生じて画質が低下する場合がある。この場合、輝度信号により3枚のカラー表示素子間の光学的位置ずれを補正することはできないが、色相信号に対して補正すれば画質の低下を防止することができる。
理由2.第1の実施の形態に係る投射型表示装置100においては、輝度変調するモノクローム液晶パネル32で解像度を上げながら、内挿処理により光学的位置ずれを補正する構成としたが、内挿処理を行うためフィルタがかかることになり、最終の表示画像の解像度が低下する。しかしながら、色相信号に対して補正することにより、最終の表示画像の解像度が低下することを防止できる。
理由3.色相変調光を出力するモノクローム液晶パネル21と、色相変調光を輝度変調するモノクローム液晶パネル32とを光学的に位置合わせする構成においては、一般に、モノクローム液晶パネル21の画面がモノクローム液晶パネル32の画面よりも大きく設定される。したがって、輝度信号よりも色相信号に対して光学的位置ずれを補正する方が好ましい。
以上のように、本実施の形態に係る投射型表示装置によれば、位置ずれ検出モードにおいて、調整用パターン映像45及び46の画素対応位置に基づいてX軸方向及びY軸方向における光学的位置ずれを検出する構成とし、位置ずれ補正モードにおいて、色相画素位置変換部162は、モノクローム液晶パネル21に対する色相信号によって光学的位置ずれを補正する構成としたので、光学的位置ずれを高精度で検出して表示画像の画質の向上を図ることができる。
以上のように、本発明に係る表示装置は、光学的位置ずれを高精度で検出して表示画像の画質の向上を図ることができるという効果を有し、カラーの表示素子とモノクロームの表示素子とを組み合わせた際に生じる光学的位置ずれを検出する位置ずれ検出装置、光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置及び表示装置等として有用である。
本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を説明するための投射型表示装置の構成を示す概念図 本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を説明するための、正規の位置関係にある状態における映像信号の波形図 (a)第1映像信号の波形図 (b)第2映像信号の波形図 (c)全体の出力レベルを示す波形図 本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を説明するための、画素ずれが発生した状態における映像信号の波形図 (a)第1映像信号の波形図 (b)第2映像信号の波形図 (c)全体の出力レベルを示す波形図 本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を説明するための、画素ずれが発生した状態においてずれ補正を行う際の映像信号の波形図 (a)第1映像信号の波形図 (b)第2映像信号の波形図 (c)全体の出力レベルを示す波形図 本発明に係る光学的位置ずれの補正の原理を説明するための、画素ずれが発生した状態においてずれ補正を行う際の映像信号の波形図 (a)第1映像信号の波形図 (b)第2映像信号の波形図 (c)全体の出力レベルを示す波形図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置の構成を示す概念図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置において、調整点の設定例を示す概念図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置において、X軸方向の位置ずれを検出するための第1のパターン映像の説明図 (a)第1のパターン映像を示す図 (b)第1のパターン映像の信号レベルを示す図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置において、X軸方向の位置ずれを検出するための第2のパターン映像の説明図 (a)第2のパターン映像を示す図 (b)第2のパターン映像の信号レベルを示す図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置において、X軸方向の位置ずれを検出するための調整用パターン映像の説明図 (a)調整用パターン映像を示す図 (b)調整用パターン映像の画素対応位置の近傍を拡大した図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置において、Y軸方向の位置ずれを検出するためパターン映像の説明図 (a)第3のパターン映像を示す図 (b)第4のパターン映像を示す図 (c)調整用パターン映像を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置の位置ずれ補正装置の構成例を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る投射型表示装置の位置ずれ補正装置における色相信号処理部の構成例を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る投射型表示装置の位置ずれ補正装置の構成例を示す図 従来の投射型表示装置の構成を示す図
符号の説明
1、100 投射型表示装置
2、10 光源
3 カラー用光学ブロック
4 モノクローム用光学ブロック
5、101 結合用光学系
6、102 投射レンズ
7、103 スクリーン
8 色相信号変換部
9 輝度信号変換部
20 第1の光学ブロック
21 モノクローム液晶パネル(第1の光変調手段)
22、31 偏光ビームスプリッタ
23 高速駆動カラーフィルタ
30 第2の光学ブロック
32 モノクローム液晶パネル(第2の光変調手段)
41 第1のパターン映像
41a 第1領域
41b 第2領域
42 第2のパターン映像
42a 第3領域
42b 第4領域
43 第3のパターン映像
43a 第1領域
43b 第2領域
44 第4のパターン映像
44a 第3領域
44b 第4領域
45、46 調整用パターン映像
45a 灰色領域
45b 白色領域
45c 黒色領域
110 信号制御部
120 選択部
121 第1選択部
121a、121b 端子部
122 第2選択部
122a、122b 端子部
130 位置ずれ検出装置
131 調整点設定部
132 第1パターン生成部(パターン生成手段)
133 第2パターン生成部(パターン生成手段)
140 位置ずれ補正装置
141、161 色相信号処理手段
142 色相画素変換部
145、165 輝度信号処理手段
146 輝度信号処理部
147 輝度画素位置変換部(位置ずれ補正手段)
150 色相信号処理部
152、156 領域分割部
151 2次元LPF
153、157 最大値検出部
154 ゲイン補正値算出部
155 補正値内挿部
158 レベル補正部
160 位置ずれ補正装置
162 色相画素位置変換部(位置ずれ補正手段)

Claims (9)

  1. 複数の第1画素を含む第1の光学ブロックと、複数の第2画素を含み、前記第1の光学ブロックからの光が入射される第2の光学ブロックとを備えた表示装置において前記第1及び前記第2の光学ブロックの光学的位置ずれを検出する位置ずれ検出装置であって、
    前記光学的位置ずれを検出するための第1及び第2のパターン映像の信号を生成するパターン生成手段を備え、
    前記パターン生成手段は、前記第1及び前記第2のパターン映像の信号を前記第1及び前記第2の光学ブロックにそれぞれ出力し、
    前記第1のパターン映像は、互いに隣接し輝度が異なる第1領域及び第2領域を含み、
    前記第2のパターン映像は、前記第1領域及び前記第2領域にそれぞれ対応し、輝度が異なる第3領域及び第4領域を含み、前記第3領域と前記第4領域との輝度の大小関係は、前記第1領域と前記第2領域との輝度の大小関係と逆であり、
    前記複数の第1画素のうちの所定画素によって表示された前記第1のパターン映像と、前記複数の第2画素のうち前記所定画素に対応する画素によって表示された前記第2のパターン映像とを重ね合わせたとき、前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記第3領域と前記第4領域との境界と交差するよう表示され
    交差した交点の信号レベルを検出することによって前記交点の位置を求め、前記交点の位置と予め設定された調整点の位置とから前記光学的位置ずれを検出することを特徴とする位置ずれ検出装置。
  2. 前記第1領域及び前記第2領域の隣接方向と、前記第3領域及び前記第4領域の隣接方向とが、それぞれ、水平方向であることを特徴とする請求項1に記載の位置ずれ検出装置。
  3. 前記第1領域及び前記第2領域の隣接方向と、前記第3領域及び前記第4領域の隣接方向とが、それぞれ、垂直方向であることを特徴とする請求項1に記載の位置ずれ検出装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の位置ずれ検出装置を用いて前記光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正装置であって、
    前記位置ずれ検出装置により検出した前記光学的位置ずれに応じて、前記第1又は前記第2の光学ブロックに出力する映像信号を補正することにより前記光学的位置ずれを補正する位置ずれ補正手段を備えたことを特徴とする位置ずれ補正装置。
  5. 請求項4に記載の位置ずれ補正装置を備えたことを特徴とする表示装置。
  6. 前記第1の光学ブロックは、第1の映像信号に応じて入射光を光変調し変調光を出射する第1の光変調手段を備え、
    前記第2の光学ブロックは、第2の映像信号に応じて前記変調光を光変調する第2の光変調手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記第1及び前記第2の映像信号は、それぞれ、色相信号及び輝度信号であり、
    前記第2の光変調手段の解像度は、前記第1の光変調手段の解像度よりも高いことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記位置ずれ補正手段は、前記第1の映像信号に対して前記光学的位置ずれを補正する処理を施すことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記位置ずれ補正手段は、前記第2の映像信号に対して前記光学的位置ずれを補正する処理を施すことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の表示装置。
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