JP4829578B2 - 検査データ加工装置、検査データ加工方法、検査データ加工プログラム及び検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

検査データ加工装置、検査データ加工方法、検査データ加工プログラム及び検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、検査データ加工装置、検査データ加工方法、検査データ加工プログラム及び検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、シートの検査データの加工に関する。
例えばフィルムのようなシートは、その製造工程中にシート上に欠陥(汚れ、異物、ピンホール等)が生じることがある。かかる欠陥はシートの品質、品位、性能等を低下させる原因となるので、従来より、CCDカメラ等でシートを撮像して得た画像データを基にして、欠陥の発見、識別等をしている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−109069号公報
本発明の目的は、シートの検査装置から得られた検査データをより利便性の高いものに加工することができる検査データ加工装置、検査データ加工方法、検査データ加工プログラム及び検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することである。
本発明に係る検査データ加工装置の態様は、シートを撮像して得られた画像データを基にした前記シートの検査データを記憶する記憶手段と、操作者の入力により前記シートの下巻き、上巻き、反転上巻き、反転下巻きの区分を画面上で指定する巻き状態指定手段と、前記記憶手段に記憶された前記検査データを読み出して、これに含まれる前記シートの検査時における欠陥の前記シート上の位置情報を、前記巻き状態指定手段で指定された種類に対応した位置情報に変換する変換手段と、を備えることを特徴とする。本発明に係る検査データ加工装置の他の態様は、前記画像データは、前記シートが押出機で連続成形されて巻き取られる工程で撮像して得られた画像データを有することを特徴とする。
本発明に係る検査データ加工方法の態様は、シートを撮像して得られた画像データを基にした前記シートの検査データを記憶する記憶ステップと、操作者の入力により前記シートの下巻き、上巻き、反転上巻き、反転下巻きの区分を画面上で指定する巻き状態指定ステップと、前記記憶ステップで記憶された前記検査データを読み出して、これに含まれる前記シートの検査時における欠陥の前記シート上の位置情報を、前記巻き状態指定ステップで指定された種類に対応した位置情報に変換する変換ステップと、を備えることを特徴とする。本発明に係る検査データ加工方法の他の態様は、前記画像データは、前記シートが押出機で連続成形されて巻き取られる工程で撮像して得られた画像データを有することを特徴とする。
本発明に係る検査データ加工プログラムの他の態様は、上記ステップをコンピュータに実行させるものである。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の他の態様は、上記検査データ加工プログラムを記憶したものである。
本発明の一態様によれば、操作者の入力によりシート上の任意の領域を画面上で指定し、検査データの中からこの指定された領域の検査データを抽出している。したがって、検査データをより利便性の高いものに加工することができる。
本発明の他の態様によれば、操作者の入力によりシートが巻かれた状態の種類を画面上で指定し、シートの検査時における欠陥のシート上の位置情報を、上記指定された種類に対応した位置情報に変換している。これにより、検査データをより利便性の高いものに加工することができる。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態ではシートがプラスチックフィルムの場合で説明するが、シートとしては、他に、例えば、鋼板、アルミニウム板、銅板等の金属板や紙シートが挙げられる。また、シートの形状はロール状でもよいし、平面状(枚葉)でもよい。図1は、本実施形態に係るプラスチックフィルム検査及び検査データの加工についての概略を示す図である。
押出機1で連続成形されたプラスチックフィルム(以下、フィルムと記載)3はローラ5でガイドされ、巻取機7で巻き取られてロールにされる。フィルム3が所定の長さだけ巻かれたら、フィルム3を幅方向に切断して一つのロールが完成し、引き続き、新たなロールの作製が開始される。このラインの所定箇所には、フィルム検査装置9に接続されたCCDカメラ11と光源13が配置されている。
CCDカメラ11は四つあり、これらはフィルム3の上方であってフィルム3の幅方向にリニアに配置されている。CCDカメラ11が一つでは、フィルム3の幅方向の全部をカバーできない。そこで、四つのCCDカメラ11を設置し、各CCDカメラ11にフィルム3の幅方向の一部を分担させて、フィルム3の幅方向の全部をカバーしている。
光源13はCCDカメラ11と対向して、フィルム3の下方に配置されている。光源13は透過照明として機能する。光源13からの光をフィルム3に照射しながら、CCDカメラ11でフィルム3を撮像する。この画像データはフィルム検査装置9へ送られる。フィルム検査装置9は、画像データを基にしてフィルム3の検査データを生成する。
フィルム検査装置9には検査データ加工装置15が接続されており、検査データは検査データ加工装置15へ送られて、そこでより利便性の高いものに加工される。
ところで、巻取機7で巻き取られたフィルムは、お客の要請に応じてさらに処理される。例えば、スリット処理で説明すると、ロールにされたフィルムを巻き出しながら、フィルムの長さ方向に沿ってフィルムを切断して分割し、分割された各フィルムをそれぞれ巻き取ってロールにする。これによりお客に所望の幅のフィルムを提供するのである。
図1に示す押出機1から巻取機7までのラインでスリット処理しないのは、主に次の(1)〜(3)の理由からである。(1)定テンションで反端がそろうように巻かれたロールをお客に提供するためである。このためには多数のローラや巻き取りを止めた状態が必要であるが、押出機からはフィルムが連続成形されており、フィルムの巻き取りを止めることができない。(2)フィルムがだれるのを防止するためである。押出機から出た直後のフィルムを定テンションで反端がそろうように巻き取ると、フィルムの巻き締まり等が原因でフィルムがだれる。これを防止するために、押出機から出たフィルムについては、巻きズレを無視して大雑把に巻いてロールにし、これをエージングした後、スリット処理の際に定テンションで反端がそろうように巻くのである。(3)フィルムの幅はお客に応じて異なるため、大きめの幅のフィルムを作製し、お客の要請に応じてフィルムをスリット処理する方が効率的である。
フィルムの処理としてスリット処理を説明したが、他に例えば、フィルム上に新たな層を形成して多層フィルムを形成する処理がある。
検査データは処理前のフィルムに関するものなので、それをそのまま処理後のフィルムに適用すると、処理後のフィルムについては、フィルム上の欠陥の位置や分布を容易に把握できないことになる。そこで、本実施形態では、検査データ加工装置15を用いて検査データをより利便性の高いものに加工して、処理後のフィルムについても、フィルム上の欠陥の位置や分布を容易に把握できるようにしている。
検査データの加工について詳細に説明する。図2は、このフローチャートである。まず、検査データを読み込む(ステップS1)。検査データは、品番、ロットNo、検査開始・終了時刻、フィルム幅、フィルム長、オリジナル欠陥情報等を含み、各ロールについて作成される。
オリジナル欠陥情報とは、処理前のフィルム、つまり図1の巻取機7で巻き取られたフィルムについての欠陥に関する情報である。具体的には、発見された各欠陥について、発見時刻(例えば2005年2月4日15時4分)、大きさ(例えば大・中・小・極小のいずれかに分類)、フィルム上の位置(例えばフィルム長さ方向の位置125.8m、フィルム幅方向の位置41.3mm)等により構成される。
次に、検査データのうちオリジナル欠陥情報を配列Aに格納する(ステップS3)。そして、表示用欠陥情報を配列Bに格納する(ステップS5)。表示用欠陥情報とは、後述する欠陥マップや欠陥ヒストグラムを画面に表示するために用いるものである。検査データを読み込んだ直後である初期状態では、オリジナル欠陥情報がそのまま表示用欠陥情報として配列Bに格納される。
そして、図1の検査データ加工装置15のディスプレイに、検査データを編集したものである欠陥マップや欠陥ヒストグラムを含む画面が表示される(ステップS7)。図3は、この画面17の一例を示す図である。欠陥マップ19は、欠陥のフィルム上の位置を示している。縦軸がフィルム長さ方向(m)、横軸がフィルム幅方向(mm)である。欠陥の大きさは、大、中、小、極小に分類されている。欠陥ヒストグラム21は、フィルム上の欠陥の分布を示しており、フィルム幅方向のものと、フィルム長さ方向のものとで構成される。
ここでの欠陥はフィッシュアイと称されるものであるが、これ以外の欠陥(例えば虫、ピンホール)について表示することも当然可能である。フィッシュアイは、高分子フィルムの場合、これの作製時に添加剤が溶剤にうまく溶けなかったり、気泡や水分が混入したりすること等が原因で発生する欠陥である。
画面上のタブ23、ボタン25及びチェックボックス27は、検査データ加工(1)で利用され(ステップS9)、アイコン29は検査データ加工(2)で利用される(ステップS11)。次に、検査データ加工(1),(2)について説明する。
検査データ加工(1)は、いわゆるトリミングであり、フィルム上の任意の領域の欠陥について、欠陥マップや欠陥ヒストグラムを生成する。これについて図3〜図6を用いて説明する。図4は、検査データ加工(1)のフローチャートである。図5は検査データ加工(1)の実行中の画面17を示す図である。図6は検査データ加工(1)が実行された後の画面17を示す図である。
初期状態は図3に示す画面17である。処理前のフィルムは、例えば幅1200mm、長さ150mである。このフィルムをスリット処理で二等分した場合、一方のフィルム上の欠陥についての編集データ(欠陥マップ、欠陥ヒストグラム等)を得るには、以下の操作をする。
まず、操作者はボタン25をクリックし、画面17上にトリミング設定ウィンドウ(図示せず)を表示させる。このウィンドウでトリミング範囲、つまり任意の領域を設定する。ここでの任意の領域は、一方のフィルムに対応する領域である。例えば、領域がフィルム幅方向600mmから1200mm、フィルム長さ方向5mから150mの場合、これらの数字を入力し、確定する。これにより、図5に示すように、画面17上で任意の領域31を指定する(ステップT1)。
数字を入力する替わりに、シフトキーを押しながら左クリックで欠陥マップ19上をドラッグして、任意の領域31を指定してもよい。フィルム長さ方向5m以下を削除したのは、フィルムの巻き始めの部分であるため欠陥が多く、使用できないからである。ここでは5mで説明したが、必ずしもこれに限らない。
任意の領域31、つまりトリミング範囲を欠陥マップ19に全画面表示するか判断される(ステップT3)。トリミング範囲全画面表示のチェックボックス27にチェックが入っていないと、検査データ加工(1)は終了する。チェックが入っていると、図2のステップS1で読み込まれた検査データの中から任意の領域31の検査データを抽出する(ステップT5)。具体的には、図2で説明した配列Aに格納されたオリジナル欠陥情報の中から任意の領域31のオリジナル欠陥情報を選択する。
選択されたオリジナル欠陥情報に関し、フィルム幅方向について、各欠陥の欠陥マップ19上の位置を再計算し、その結果を図2で説明した配列Bに格納し(ステップT7)、そしてフィルム長さ方向について、各欠陥の欠陥マップ上の位置を再計算し、その結果を配列Bに格納する(ステップT9)。
ステップT7の再計算とは、配列Aに格納された欠陥のフィルム幅方向の位置−幅の下限値である。一方、ステップT9の再計算とは、配列Aに格納された欠陥のフィルム長さ方向の位置−長さの下限値である。例えば領域31は、フィルム幅方向が600mmから1200mm、フィルム長さ方向が5mから150mの範囲とし、ある欠陥のフィルム幅方向の位置が980.5mm、フィルム長さ方向の位置が19.5mとする。
再計算された欠陥のフィルム幅方向の位置は、980.5mm−600mm=380.5mmであり、フィルム長さ方向の位置は、19.5m−5m=14.5mとなる。なお、幅や長さの下限値としたのは、領域は任意にとれるので、例えば、図7に示すような領域33では、符号Aで示す部分が幅の下限値となり、符号Bで示す部分が長さの下限値となる。
ステップT9後、図6に示すように、検査データ加工(1)で加工された検査データを編集したものである欠陥マップ19、欠陥ヒストグラム21が画面17に表示される(ステップT11)。図6の画面17では、欠陥マップ19に領域31が全画面表示され、領域31上の欠陥についての欠陥ヒストグラム21が表示されている。なお、画面17に表示する替わりに、画面17に表示する内容を紙で出力してもよい。
以上のように、検査データ加工(1)によれば、検査データをより利便性の高いものに加工することにより、スリット処理後のフィルムについても、フィルム上の欠陥の位置や分布を容易に把握することができる。また、フィルムとして利用しない部分(ここではフィルム長さ0〜5mの部分)の欠陥については加工により削除されているので、より正確な編集データを得ることができる。
任意の領域31を欠陥マップ19上に全画面表示させているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図5において、任意の領域31を指定し、欠陥マップ19はこのままで、任意の領域31上に存在する欠陥について、欠陥ヒストグラム21を作成するようにしてもよい。
なお、複数の任意の領域を画面上で設定することもできる。例えば、任意の領域を四つ設定した場合、各領域と対応するタブ23をクリックすると、その領域に関する画面に切り替わる。
任意の領域の形状は自由に設定でき、例えば、図8に示すように、領域35が円状でもよい。
次に、検査データ加工(2)について説明する。検査データ加工(2)は、フィルムが巻かれた状態の種類に応じて、欠陥のフィルム上の位置情報を補正して、欠陥マップや欠陥ヒストグラムを生成する。フィルムが巻かれた状態の種類には、下巻き、上巻き、反転上巻き、反転下巻きがあり、まず、これらについて説明する。
図9は図1の巻取機7で巻き取られたフィルム3を示す図であり、図10はこのフィルム3の欠陥マップ19を示す図である。巻取機7において、例えば幅1200mm、長さ150mのフィルム3がコア37をフィルム3の上にして巻き取られ、欠陥マップ19の座標(1000mm,149m)で示す欠陥39がフィルム3上に存在したとする。これはフィルム3の検査時における欠陥のフィルム上の位置情報であり、検査データに含まれている。図9に示すフィルム3を「下巻き」と称する。
図11(a)の「下巻き」のフィルム3を巻き出すと、フィルム3は図11(b)に示すように展開される。フィルム3上の欠陥39の位置(1000mm,149m)は、図10の欠陥マップ19上に表れている欠陥の位置と対応するので、図10に示す欠陥マップ19をそのまま使用できる。
フィルム3の表裏が逆になるように「下巻き」のフィルム3を引っ繰り返した状態が図11(c)に示す「上巻き」のフィルム3である。「上巻き」のフィルム3を巻き出すと、フィルム3は図11(d)のように展開され、欠陥39は(200mm,149m)に位置している。図11(b)と比べて欠陥39の位置が変わっている。よって、図11(d)のフィルム3上の欠陥39の位置は、図10の欠陥マップ19上に表れている欠陥の位置と対応しないので、図10に示す欠陥マップ19を加工する必要がある。
図12(a)に示すように、コア41を下にして「下巻き」のフィルム3を巻き取ると、「反転上巻き」のフィルム3となる。このフィルム3を図12(b)の状態から図12(c)に示すように展開すると、欠陥39の位置(1000mm,1m)がこれまでと異なるため、図10に示す欠陥マップ19を加工する必要がある。
図13(a)に示すように、コア41を上にして「下巻き」のフィルム3を巻き取ったものが「反転下巻き」のフィルム3である。これを図13(b)に示す状態から図13(c)に示すように展開すると、欠陥39の位置(200mm,1m)がこれまでと異なる。これについても、図10に示す欠陥マップ19を加工する必要がある。
なお、「下巻き」の他に、「上巻き」、「反転上巻き」、「反転下巻き」があるのは、以下の理由からである。例えば、お客の装置が「下巻き」に対応せず、「上巻き」に対応していることもあり、また、フィルム上に新たに層を形成する場合、層の特性に応じて「反転上巻き」又は「反転下巻き」が選択される。
図14は、検査データ加工(2)のフローチャートである。検査データ加工(2)では、「下巻き」のフィルムを基準にし、フィルムが「上巻き」、「反転上巻き」、「反転下巻き」の場合、これらに対応するように、欠陥のフィルム上の位置情報を変換する。
まず、操作者は、図3に示す画面17で、「下巻き」、「上巻き」、「反転上巻き」、「反転下巻き」のアイコン29の中からフィルムが巻かれた状態の種類に対応するアイコン29をクリックして、画面17上でフィルムが巻かれた状態の種類を指定する(ステップU1,U3,U5)。
「上巻き」の場合、以下のように処理される。図11(d)に示す「上巻き」の展開図を、図11(b)に示す「下巻き」の展開図と比較すれば分かるように、欠陥39のフィルム長さL方向の位置は同じであるが、フィルム幅W方向の位置は異なっている。したがって、フィルム幅W方向について、各欠陥の欠陥マップ上の位置を再計算し(位置情報の変換)、その結果を図2で説明した配列Bに格納する(ステップU7)。ステップU7の再計算とは、フィルム幅の値−配列Aに格納された欠陥のフィルム幅方向の位置である。ステップU7後、画面に欠陥マップ、欠陥ヒストグラムが表示される(ステップU9)。
「反転上巻き」の場合、次のように処理される。図12(c)の「反転上巻き」の展開図と図11(b)の「下巻き」の展開図を比較すると、欠陥39のフィルム幅W方向の位置は変化していないが、フィルム長さL方向の位置は変化している。よって、フィルム長さL方向について、各欠陥の欠陥マップ上の位置を再計算し(位置情報の変換)、その結果を図2で説明した配列Bに格納する(ステップU11)。ステップU11の再計算とは、フィルム長さの値−配列Aに格納された欠陥のフィルム長さ方向の位置である。ステップU11後、画面に欠陥マップ、欠陥ヒストグラムが表示される(ステップU9)。
「反転下巻き」の場合、図13(c)の展開図を見れば分かるように、図11(b)の「下巻き」の場合と、欠陥39のフィルム幅W方向、フィルム長さL方向のいずれも異なっている。したがって、ステップU13でステップU7と同じ処理をし、ステップU15でステップU11と同じ処理をした後、画面に欠陥マップ、欠陥ヒストグラムが表示される(ステップU9)。
以上説明したように、検査データ加工(2)によれば、検査データをより利便性の高いものに加工することにより、「下巻き」のフィルムを、「上巻き」、「反転上巻き」、「反転下巻き」のフィルムにしても、欠陥マップや欠陥ヒストグラムを整合させることができ、フィルム上の欠陥の位置や分布を容易に把握できる。
検査データ加工(1),(2)で加工される検査データの基礎となるフィルムの画像データは、フィルムが押出機で連続成形されて巻き取られる工程で撮像して得られたものである。この工程で一般に撮像が行われる。なぜなら上記工程後、スリット処理、膜形成処理、巻き長を変える処理(例えば、全長100mのフィルムを要望に応じて20mに巻き直す)等、フィルムは用途に応じた処理がされるので、画像データを得る箇所を源流に統一した方が画像データの使い勝手がよいからである。
なお、画像データは、上記工程後に撮像されたものでもよい。例えば、フィルム上に膜を形成して多層フィルムにする工程中に撮像するのである。多層フィルムをスリット処理しても、検査データ加工(1),(2)を適用することにより、スリット処理後のフィルムについても、フィルム上の欠陥の位置や分布を容易に把握することができる。
次に、本実施形態に係る検査データ加工装置15の機能ブロックの一例について、図15を用いて説明する。検査データ加工装置15は、記憶部51、通信部53、入力部55、処理部57及び出力部59により構成される。
記憶部51には、通信部53を介して図1のフィルム検査装置9から送られてくる、フィルムを撮像して得られた画像データを基にしたフィルムの検査データが記憶される。また、記憶部51には、検査データの加工や編集に必要なプログラムが記憶される。図2、図4及び図14で説明した配列Aや配列Bは、記憶部51に含まれる。記憶部51は、ハードディスク、メモリ等により実現される。通信部53は、通信用ハードウェハやプログラムにより実現される。
入力部55は、マウス、キーボード等により実現される。入力部55において、フィルム上の任意の領域を画面上で指定したり、フィルムが巻かれた状態の種類を画面上で指定したりするための入力が行われる。
処理部57は例えばCPUにより実現され、検査データ加工のための処理が実行される。処理部57の領域指定部61と抽出部63で検査データ加工(1)の処理が実行される。領域指定部61は、操作者の入力によりフィルム上の任意の領域を画面上に指定するものである。抽出部63は、領域指定部61で指定された領域の検査データを、記憶部51に記憶された検査データの中から抽出するものである。
処理部57の巻き状態指定部65と変換部67で検査データ加工(2)の処理が実行される。巻き状態指定部65は、操作者の入力によりフィルムが巻かれた状態の種類を画面上で指定するものである。変換部67は、記憶部51に記憶された検査データを読み出して、これに含まれるフィルムの検査時における欠陥のフィルム上の位置情報を、巻き状態指定部65で指定された種類に対応した位置情報に変換するものである。
出力部59は、画像表示部69と紙出力部71で構成される。画像表示部69は、図3、図5や図6に示す画面17が表示されるディスプレイである。画像表示部69には、検査データ加工(1),(2)で加工された検査データを編集した編集データ(欠陥マップ、欠陥ヒストグラム等)が表示される。紙出力部71は、画像表示部69に表示された内容をプリントアウトするものである。画像表示部69はLCD、CRT等により実現される。紙出力部71はプリンタにより実現される。
なお、本実施形態に係る検査データ加工プログラムは、コンピュータに、図2、図4及び図14に示す各ステップを実行させ、コンピュータを図15に示す各ブロックとして機能させることにより、上述した本実施形態に係る検査データ加工装置や検査データ加工方法と同様の効果を得ることができる。上記プログラムは、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶して配布してもよいし、インターネット等で配信してもよい。
このプログラムに検査データを含めれば、検査データ加工装置がフィルム検査装置とネットワーク接続されていなくても、検査データの加工が可能である。
本実施形態に係るプラスチックフィルム検査及び検査データの加工についての概略を示す図である。 本実施形態に係る検査データ加工のフローチャートである。 本実施形態に係る検査データ加工装置のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る検査データ加工(1)のフローチャートである。 検査データ加工(1)の実行中の画面を示す図である。 検査データ加工(1)が実行された後の画面を示す図である。 欠陥マップ上で指定された任意の領域の一例を示す図である。 欠陥マップ上で指定された任意の領域の他の例を示す図である。 図1の巻取機で巻き取られたフィルムを示す図である。 図9のフィルムの欠陥マップを示す図である。 フィルムが巻かれた状態の種類のうち、「下巻き」と「上巻き」について説明する図である。 フィルムが巻かれた状態の種類のうち、「反転上巻き」について説明する図である。 フィルムが巻かれた状態の種類のうち、「反転下巻き」について説明する図である。 本実施形態に係る検査データ加工(2)のフローチャートである。 本実施形態に係る検査データ加工装置の機能ブロックを示す図である。
符号の説明
1・・・押出機、3・・・プラスチックフィルム(シートの一例)、5・・・ローラ、7・・・巻取機、9・・・フィルム検査装置、11・・・CCDカメラ、13・・・光源、15・・・検査データ加工装置、17・・・画面、19・・・欠陥マップ、21・・・欠陥ヒストグラム、23・・・タブ、25・・・ボタン、27・・・チェックボックス、29・・・アイコン、31,33,35・・・任意の領域、37・・・コア、39・・・欠陥、41・・・コア、51・・・記憶部、53・・・通信部、55・・・入力部、57・・・処理部、59・・・出力部、61・・・領域指定部、63・・・抽出部、65・・・巻き状態指定部、67・・・変換部、69・・・画像表示部、71・・・紙出力部

Claims (6)

  1. シートを撮像して得られた画像データを基にした前記シートの検査データを記憶する記憶手段と、
    操作者の入力により前記シートの下巻き、上巻き、反転上巻き、反転下巻きの区分を画面上で指定する巻き状態指定手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記検査データを読み出して、これに含まれる前記シートの検査時における欠陥の前記シート上の位置情報を、前記巻き状態指定手段で指定された種類に対応した位置情報に変換する変換手段とを備えることを特徴とする検査データ加工装置。
  2. 前記画像データは、前記シートが押出機で連続成形されて巻き取られる工程で撮像して得られた画像データを有することを特徴とする請求項に記載の検査データ加工装置。
  3. シートを撮像して得られた画像データを基にした前記シートの検査データを記憶する記憶ステップと、
    操作者の入力により前記シートの下巻き、上巻き、反転上巻き、反転下巻きの区分を画面上で指定する巻き状態指定ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記検査データを読み出して、これに含まれる前記シートの検査時における欠陥の前記シート上の位置情報を、前記巻き状態指定ステップで指定された種類に対応した位置情報に変換する変換ステップとを備えることを特徴とする検査データ加工方法。
  4. 前記画像データは、前記シートが押出機で連続成形されて巻き取られる工程で撮像して得られた画像データを有することを特徴とする請求項3に記載の検査データ加工方法。
  5. 請求項3または4に記載のステップをコンピュータに実行させる検査データ加工プログラム。
  6. 請求項に記載の検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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