JP4829152B2 - フェブリフジン及びイソフェブリフジンの新規製造方法 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、上記のとおりの課題を解決するものとして、第1には次式(1)
また、本発明は、以下の製造方法も提供する。すなわち、第2の発明として、次式(4a)
で表されるキラルピペリジン化合物の単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物に対し、無溶媒又は水を含む有機溶媒若しくは水を溶媒とする条件下、末端のヒドロキシル基を適切な脱離基(ブロモ基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、等)に変換し、この系中に4−ヒドロキシキナゾリン及び塩基を作用させることにより、次式(4)
で表されるフェブリフジン及びイソフェブリフジンの保護体の単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物を製造する方法を提供する。
上記項目のフェブリフジン及びイソフェブリフジンの保護体は、酸の水溶液、具体的には6規定塩化水素水溶液で加熱することにより容易に除去することが既知であり(例えば、WO/A1-200052005. Kobayashi, S.; Ueno, M.; Suzuki, R.; Ishitani, H. Tetrahedron Letters 1999, 40, 2175.、Kobayashi, S.; Ueno, M.; Suzuki, R.; Ishitani, H.; Kim, H-S.; Wataya, Y. Journal of Organic Chemistry 1999, 64, 6833.)、本発明は、この段階までの全てのステップにおいて厳密な無水条件下を必要としないフェブリフジン及びイソフェブリフジンの製造方法を提供する。
さらに第3の発明として次式(5)
で表されるβ−アミノケトン化合物の単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物に対し、無溶媒又は水を含む有機溶媒若しくは水を溶媒とする条件下、末端のヒドロキシル基を適切な脱離基(ブロモ基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、等)に変換し、系中でピペリジン環を構築した後、この系中に金属塩の存在下でR3及びR4のみを選択的に除去し、さらに塩基性条件下ピペリジン環部の2級アミン部分を保護することで、前記式(4)で示したピペリジンの単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物を製造する方法を提供する。
さらに本発明の第4の発明として次式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物の単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物に対し、水を含む有機溶媒又は水を溶媒とする条件下、末端のオレフィン部分を酸化して、ペンタメチルジシロキサン基を導入し、新規化合物であるペンタメチルジシロキサニルアミノケトン化合物を得た後に、ペンタメチルジシロキサン基を水性溶媒中で除去することで、前記式(5)のアミノケトンの単一のジアステレオマーそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物の製造方法を提供する。
さらに本発明の第5の発明として次式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物、次式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸若しくは界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型反応をさせて、前記式(6)のβ−アミノケトン化合物の単一のジアステレオマーのそれぞれ又は両ジアステレオマーの混合物の製造方法を提供する。
また、当該式(6)の中間体化合物は、新規化合物であり、当該新規な中間体化合物自体は、第6の発明でもある。
なお、上記に挙げた式(3)から(6)の化合物の両ジアステレオマーの混合物はどの段階に於いても単一のジアステレオマーに分離可能である。
さらに本発明の第7の発明として、2-アルコキシプロパンから無溶媒若しくは水を含む有機溶媒若しくは水を溶媒とする条件下、N-ハロゲン化スクシイミドを作用させ、2-アルコキシプロパンのアリル位を酸化的にハロゲン化し、発生したスクシイミドを濾過で除去した後、塩基性水溶液条件下、界面活性剤及びアリールアルキルアルコールを作用させることにより、上記式(8)に示すアルコキシプロパン化合物の製造方法を提供する。
さらに本発明の第8の発明として次式(9)
で表されるキラルアルデヒド化合物に対し、触媒存在若しくは非存在下アリル化剤を作用させ、生じた2級アルコールを炭化水素基で保護し、R6で示されているアセタール保護基を除去した後、生じたジオールを酸化的開裂に付すことにより、上記式(7)に示す。キラルアルデヒド化合物の製造方法を提供する。
本発明の方法は、これらの一連の反応において、反応溶媒として厳密な無水条件を必要とせず、無溶媒又は水を含む有機溶媒若しくは水のみを溶媒として用いることができることを特徴とするものである。
より詳細には、本発明は、以下を包含する。
(1) 以下の(A)〜(F)の工程、即ち、
(A)下記の式(9)
で表されるキラルアルデヒド化合物を、触媒の存在下又は非存在下でアリル化剤を作用させ、次いで生じたアリル化第2級アルコールの水酸基を保護基で保護した後、R6で示されているケタール基を除去し、生じた1,2−ジオールを酸化的開裂に付すことにより、下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物を製造する工程、
(B) 2−アルコキシプロペンを、無溶媒又は水性溶媒中で、N−ハロゲン化スクシイミドを作用させて2−アルコキシプロペンのアリル位をハロゲン化した後、これに置換基を有してもよいアリールアルキルアルコールを作用させることにより、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物を製造する工程、
(C) 工程(A)で製造した式(7)で表されるキラルアルデヒド化合物、工程(B)で製造した式(8)で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて、下記の式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する工程、
(D) 工程(C)で製造された式(6)で表されるβ−アミノケトン化合物を、水性溶媒中で末端のオレフィン部分をシリル化した後、シリル基を水性溶媒中で除去することにより、下記の式(5)
で表される5−アミノアルコール化合物を製造する工程、
(E) 工程(D)で製造された式(5)で表される5−アミノアルコール化合物を、無溶媒又は水性溶媒中で、末端のヒドロキシル基を脱離基に変換した後、系中でピペリジン環を構築した後、金属塩の存在下でR3及びR4を除去し、さらに塩基性条件下でピペリジン環部の2級アミンを保護することで下記の式(4)
で表されるキラルピペリジン化合物を製造する工程、
(F) 工程(E)で製造した式(4)で表されるキラルピペリジン化合物の末端のヒドロキシル基を脱離基に変換した後、次いで塩基の存在下で4−ヒドロキシキナゾリンを作用させて、下記の式(3)
で表される保護されたフェブリフジン化合物を得、次いで保護基R1及びR2を除去する工程、
からなる(A)〜(F)の工程を含む下記の式(1)
(2) 下記の式(4a)
で表されるキラルピペリジン化合物に、無溶媒又は水性溶媒中で、塩基の存在下に4−ヒドロキシキナゾリンを作用させて、下記の式(3)
で表されるフェブリフジン及びイソフェブリフジンの保護体を得、次いで保護基を除去することからなるをフェブリフジン及びイソフェブリフジンを製造する方法。
(3) 式(4a)で表されるキラルピペリジン化合物が、下記の式(5)
で表される5−アミノアルコール化合物を原料とし、無溶媒又は水性溶媒中で、末端のヒドロキシル基を脱離基に変換し、系中でピペリジン環を構築した後、金属塩の存在下にR3及びR4のの保護基を除去し、さらに塩基性条件下でピペリジン環部の2級アミンを保護基で保護し、ついで末端のヒドロキシ基を脱離基に変換することにより製造されたものである前記(2)に記載の方法。
(4) 式(5)で表される5−アミノアルコール化合物が、下記式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を原料とし、水性溶媒中で末端のオレフィン部分をペンタメチルジシロキサン基でシリル化し、得られたシリル化物を水性溶媒中で加水分解することにより製造されたものである前記(3)に記載の方法。
(5) 式(6)で表されるβ−アミノケトン化合物が、下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて製造されたものである前記(4)に記載の方法。
(6) 式(7)で表されるキラルアルデヒド化合物が、下記の式(9)
で表されるキラルアルデヒド化合物を、触媒の存在下又は非存在下でアリル化剤を作用させ、次いで生じたアリル化第2級アルコールの水酸基を保護基で保護した後、R6で示されているケタール基を除去し、生じた1,2−ジオールを酸化的開裂に付すことにより製造されたもので前記(5)に記載の方法。
(7) 式(8)で表されるアルコキシプロペン化合物が、2−アルコキシプロペンから無溶媒又は水性溶媒中で、N−ハロゲン化スクシイミドを作用させ、2−アルコキシプロペンのアリル位を酸化的にハロゲン化し、発生したスクシイミドを濾過で除去した後、塩基性水溶液条件下、界面活性剤及びハロゲン化炭化水素を作用させることにより製造されたものである前記(5)に記載の方法。
(8) 下記の式(5)
で表されるβ−アミノケトン化合物を、無溶媒又は水性溶媒中で、末端のヒドロキシル基を脱離基に変換し、次いで系中でピペリジン環を構築した後、金属塩の存在下でR3及びR4の保護基を除去し、さらに塩基性条件下でピペリジン環部の2級アミンを保護基で保護して、下記の式(4)
で表されるピペリジン誘導体を製造する方法。
(9) 下記の式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を、水性溶媒中で末端のオレフィン部分をペンタメチルジシロキサン基でシリル化し、得られたシリル化物を水性溶媒中で加水分解することにより下記の式(5)
で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する方法。
(10) 下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて、下記の式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する方法。
(11) 下記の式(9)
で表されるキラルアルデヒド化合物を、触媒の存在下又は非存在下でアリル化剤を作用させ、次いで生じたアリル化第2級アルコールの水酸基を保護基で保護した後、R6で示されているケタール基を除去し、生じた1,2−ジオールを酸化的開裂に付すことにより、下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物を製造する方法。
(12) 2−アルコキシプロペンを、無溶媒又は水性溶媒中で、N−ハロゲン化スクシイミドを作用させて2−アルコキシプロペンのアリル位をハロゲン化した後、これに置換基を有してもよいアリールアルキルアルコールを作用させることにより、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物を製造する方法。
また、本発明は、フェブリフジン及びイソフェブリフジンを工業的に効率的に製造するための新規物質を提供するものである。
本発明は、フェブリフジン及び/又はイソフェブリフジンの製造方法に関するものであるが、当該フェブリフジン及びイソフェブリフジンは、互変異性体であり、ピペリジン環における2位の側鎖と3位の水酸基がアンチの配置になっている場合にはフェブリフジンが生成し、また、ピペリジン環における2位の側鎖と3位の水酸基がシンの配置になっている場合にはイソフェブリフジンが生成することが知られている(Kobayashi, S.; Ueno, M.; Suzuki, R.; Ishitani, H.; Kim, H-S.; Wataya, Y. Journal of Organic Chemistry 1999, 64, 6833.)。したがって、フェブリフジンが生成するか、イソフェブリフジンが生成するかは、化学反応の条件の問題ではなく、原料の立体配置に依存するものであり、両者は製造方法としては同等なものである。
前記した式(8)における基R5のアルキル基としては、炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜20、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などが挙げられ。式(8)におけるR5も、水酸基の保護基としての作用するものが好ましいが、前記した基R4とは異なる条件で切断できるものが好ましい。好ましいR5としては、炭素数1〜5の直鎖状又は分枝状のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基などが挙げられるが、特に好ましい基としてはメチル基が挙げられる。
例えば、式(3)、式(4)、式(4a)、式(5)、式(6)、及び式(7)における基R1は、最終段階の反応に至るまでの水酸基の保護基として機能するものであり、しかも基R2と同様の反応条件で切断される保護基が好ましい。このような保護基としては、ベンジル系の保護基が挙げられ、より具体的にはベンジル基(−Bn)が挙げられる。
また、式(3)、式(4)、及び式(4a)における基R2は、前記した基R1と同様の反応条件で切断される保護基が好ましい。このような保護基としては、炭素数2〜10、好ましくは2〜5のアルコキシカルボニル基が挙げられ、より具体的にはtert-ブトキシカルボニル基(−Boc)が挙げられる。
本発明の方法における工程(A)〜(C)までの具体的な反応例を次の反応式で示す。
この反応で使用されるアリル化剤としては、アリル基に反応性の官能基、例えばトリアルコキシシリル基などが結合した化合物などが挙げられる。この例ではアリル化剤として3−トリメトキシシリル−プロペンが使用されている。触媒は使用しなくても良いが、好ましくは金属錯体が触媒として使用される。この例ではフッ化カドミウム錯体を触媒として使用している。溶媒は水に溶解する有機溶媒との混合溶媒が好ましい。好ましい溶媒としては水−THF系溶媒が挙げられる。この反応によりアリル基が化合物(1)のアルデヒドに付加した化合物(2)が得られる。シン:アンチ比が、13:87で生成し、立体選択的に反応が進行する。なお、アルデヒドに対するアリル化合物を作用させる反応は古くからバルビエ反応として知られ、化合物(2)の物性値も文献既知である(例えばSharma, G. V. M.; Chander, A. S.; Krishna, P. R. Tetrahedron: Asymmetry 2001, 12, 539. Roush W. R.; Walts, A. E.; Hoong, L. K. J. Am. Chem. Soc. 1985, 107, 8186. Mulzer, J.; Angermann, A. Tetrahedron Lett. 1983, 24, 2843.等)。
また、この反応で使用されている、触媒として2,2’:6’,2”−ターピリジンとフッ化カドミウムを用い、アリル化剤としてアリルトリメトキシシランを作用させる反応例は既に発明者らにより報告されている(Kobayashi, S.; Aoyama, N.; Manabe, K. Synlett, 2002, 483. Kobayashi, S.; Aoyama, N.; Manabe, K. Chirality, 2003, 15, 124. Aoyama, N.; Hamada, T.; Manabe, K.; Kobayashi, S. Chem. Commun. 2003, 676. Aoyama, N.; Hamada, T.; Manabe, K.; Kobayashi, S. J. Org. Chem. 2003, 68, 7329.)。
得られたアンチ体(3)をスルホン酸化ポリスチレン(LL−ALPS)を用いて、ケタール基を切断して1,2−ジオール化合物(4)を得た。この反応はほぼ定量的であった。この反応は脱アセタール反応なので、汎用されている手法で達成が可能であるが、生成物がジオールなため、抽出に困難を伴う。この例で使用されている高分子固定化触媒は濾過するだけで分離が可能であり、回収後繰り返し使用できる利点がある。この例で用いているLL−ALPS(Low-loading and alkylated polystyrene-supported sulfonic acid)は、発明者らにより開発された高分子固定化触媒の一種であり、有機化合物を取り込みやすく、水中でブレンステッド酸条件の反応を行う際に効果的であることが知られている(例えば、Iimura, S.; Manabe, K.; Kobayashi, S. Org. Biomol. Chem. 2003, 1, 2416. Iimura, S.; Manabe, K.; Kobayashi, S. J. Org. Chem. 2003, 68, 8723.等を参照のこと)。
また、ここで得た化合物(4)自体は文献既知であり、例えば、Sharma, G. V. M.; Chander, A. S.; Krishna, P. R. Tetrahedron: Asymmetry 2001, 12, 539. Roush, W. R.; Kageyama, M.; Riva, R.; Brown, B. B.; Warmus, J. S.; Moriarty, K. J. J. Org. Chem. 1991, 56, 1192. Mulzer, J.; Angermann, J.; Munch, W. Liebigs Ann. Chem. 1986, 825.等に物性値の詳細な記述がある。
なお、ここで得た化合物(5)自体は文献既知であり、例えば、Roush, W. R.; Kageyama, M.; Riva, R.; Brown, B. B.; Warmus, J. S.; Moriarty, K. J. J. Org. Chem. 1991, 56, 1192. 等に物性値の詳細な記述がある。
原料の2−メトキシ−プロペンを、NBSなどのハロゲン化剤でアリル位をハロゲン化した後、水酸化ナトリウムなどの塩基の存在下に、p−メトキシベンジルアルコール(PMBOH)などのアルコールで置換して、2,3−ジヒドロキシ−プロペン誘導体(6)を製造することができる。
なお、化合物(6)自体は発明者らにより合成されている文献既知化合物であり、これまではヒドロ水銀化−酸化により合成されていた(Kobayashi, S.; Ueno, M.; Suzuki, R.; Ishitani, H.; Kim, H-S.; Wataya, Y. Journal of Organic Chemistry 1999, 64, 6833. Horning, D. E.; Kavadias, G.; Muchowski, M. Can. J. Chem. 1970, 48, 975. Greenwood, G.; Hoffmann, H. M. R. J. Org. Chem. 1972, 37, 611. )。本発明の方法は、水銀を使用する必要がなく毒性が遥かに少ないだけでなく、より簡便であり、本発明の方法の一つの特徴をなすものである。
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて、式(6)で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する工程である。
この工程におけるマンニッヒ型反応は、希土類金属の水系ルイス酸触媒の存在下に行なうことができる。例えばイッテルビウム(Yb)、スカンジウム(Sc)等の基土類金属や過塩素化合物である。さらにまた、前記マンニッヒ型反応に於いては、ルイス酸−界面活性剤一体型触媒を用いることも有効である。これらは、例えば塩化スカンジウムとドデシル硫酸ナトリウムとの水中での混合により得られるスカンジウムドデシルサルフェート(STDS)や、スルホン酸演化合物を始めとする遷移金属の界面活性剤化合物との塩化合物として各種使用することができる。反応は水中で行うことが出来、その操作は非常に簡便である(合成例、及び使用例としては例えば、Kobayashi, S.; Wakabayashi, T.; Nagayama, S.; Oyamada, H. Tetrahedron Lett. 1997, 38, 4559. Kobayashi, S.; Wakabayashi, T. Tetrahedron Lett. 1998, 39, 5389. Manabe, K.; Mori, Y.; Wakabayashi, T.; Nagayama, S.; Kobayashi, S. J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 7202. Mori, Y.; Kakumoto, K.; Manabe, K.; Kobayashi, S. Tetrahedron Lett. 2000, 41, 3107. Manabe, K.; Aoyama, N.; Kobayashi, S. Adv. Synth. Catal. 2001, 343, 174.等を参照)。さらに、例えばドデシルベンゼンスルホン酸といったような界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒存在下でも本反応は円滑に進行する。
なお、この例に挙げている化合物(7)は新規化合物である。
末端オレフィンから1級アルコールを得る方法は玉尾酸化と呼ばれる方法(Tamao, K.; Ishida, T.; Tanaka, T.; Kumada, M. Organometallics, 1983, 2, 1694. Tamao, K.; Ishida, N. J. Organomet. Chem., 1984, 269, C37. Tamao, K.; Maeda, K. Tetrahedron Lett. 1986, 27, 65. Tamao, K.; Nakajima, T.; Sumiya, R.; Arai, H.; Higuchi, N.; Ito, Y. J. Am. Chem. Soc. 1986, 108, 6090. Tamao, K.; Yamauchi, T.; Ito, Y. Chem. Lett. 1987, 171. Tamao, K.; Nakajo, E.; Ito, Y. J. Org. Chem. 1987, 52, 957. Tamao, K.; Nakajo, E.; Ito, Y. J. Org. Chem. 1987, 52, 4412.等参照)として公知の方法である。この方法は、遷移金属触媒下ヒドロシリル化、その後酸化的加水分解により1級アルコールに導く方法である。
なお、この例で製造された化合物(8)は新規化合物である。
この例で使用されている四臭化炭素を用いる中性条件下のブロモ化は公知の方法(例えば、Hooz, J.; Gilani, S. S. H. Can. J. Chem. 1968, 46, 86. (b) Shibata, H.; Ohashi, K.; Kawashima, K.; Hori, K.; Murakami, N.; Kitagawa, I. Chem. Lett. 1986, 85. (c) Saimoto, H.; Kusano, Y.; Hiyama, T. Tetrahedron Lett. 1986, 27, 1607.などを参照)に準じて行うことができる。引き続く硝酸アンモニウムセリウムによる脱保護、ショッテン-バウマン法によるtert-ブチルカルバメート基の導入で化合物(10)が合成できる。なお、水-トルエン混合溶媒中塩基とメタンスルホニルクロリドを作用させることにより、系中でメタンズルホニル化を行っても同様なピペリジン環化合物が合成できる。
最初の段階のブロム化方法は先に示した四臭化炭素を用いる中性条件下のブロモ化であり、4−ヒドロキシキナゾリンによる置換反応も公知の方法に準じて行われる方法であり、次いで行われる脱保護化も公知の方法に準じて行うことができる。
そして、ここで得た化合物(11)に対し、6規定塩化水素水溶液で加熱することにより、化合物(11)のアンチ体からはフェブリフジンが、化合物(11)のシン体からはイソフェブリフジンがそれぞれ製造できることは既に公知である(Kobayashi, S.; Ueno, M.; Suzuki, R.; Ishitani, H.; Kim, H-S.; Wataya, Y. Journal of Organic Chemistry 1999, 64, 6833.)。
以下のの実施例においては、旋光度は日本電子株式会社製JASCO P−1010 digital polarimeterを、融点測定は矢沢科学社製のYAZAWA MICROMERTING POINT BY−1を、IRスペクトルは日本電子株式会社製JASCO FT/IR−610 infrared spectrometerを、1H−NMR及び13C−NMRは溶媒としてCDCl3を内部標準としてテトラメチルシランを用い、日本電子株式会社製JNM−LA300、JNM−LA400又はJNM−LA500により測定した。NMRスペクトルは重クロロホルムを用いた場合、特記しない限り1H−NMRは内部標準としてテトラメチルシラン(0.00ppm)を用いて、また13C−NMRはCDCl3(77ppm)を基準として測定した。重ジメチルスルホキシドを用いた場合には、1H−NMR、13C−NMR共に重ジメチルスルホキシドのピークを基準(1H−NMR:2.49ppm,13C−NMR:39.5ppm)にして測定した。カラムクロマトグラフィーによる生成物の分離には、Silica gel 60(Merck)を用いた。また、薄層クロマトグラフィーによる生成物の分離には、和光純薬社製ワコーゲルB−5Fを使用した0.75mmシリカゲルプレートを用いた。
次に示す反応式にしたがって化合物(1)から化合物(2)を製造した。
IR(neat): 3481, 2985, 2895, 1643, 1063, 915 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,500MHz)
アンチ体: δ
1.37 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 2.09 (brs, 1H), 2.17-2.26 (m, 1H),
2.31-2.36 (m, 1H), 3.78 (dq, 1H, J = 4.2, 8.4 Hz),
3.91-3.96 (m, 1H), 4.00-4.06 (m, 2H), 5.11-5.18 (m, 2H),
5.81-5.91 (m, 1H).
シン体: δ
1.37 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 2.09 (brs, 1H), 2.17-2.26 (m, 2H),
3.60 (q, 1H, J = 6.0 Hz), 3.73-3.76 (m, 1H), 4.00-4.06 (m, 2H),
5.11-5.18 (m, 2H), 5.81-5.91 (m, 1H).
13C−NMR (CDCl3,125MHz)
アンチ体: δ
25.2, 26.5, 37.6, 65.2, 70.3, 78.0, 109.0, 118.3, 133.9.
シン体: δ
25.3, 26.6, 38.2, 66.0, 71.5, 78.4, 109.4, 117.9, 134.0.
HRMS: C9H16O3 (M+)として 計算値: 172.1099,
実測値 172.1087.
次に示す反応式にしたがって化合物(2)から化合物(3)を製造した。
[a]D 25 +35.3(c=2.04,CHCl3).
IR(neat): 2987, 2881, 1640, 1497, 1455, 1370, 1211, 1071 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
1.35 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 2.31-2.47 (m, 2H),
3.57 (dd, 1H, J = 6.0, 10.8 Hz), 3.89 (dd, 1H, J = 6.3, 8.1 Hz),
4.03 (dd, 1H, J = 6.3, 8.1 Hz), 4.10 (dd, 1H, J = 6.2, 12.6 Hz),
4.59 (d, 1H, J = 11.4 Hz), 4.65 (d, 1H, J = 11.4 Hz),
5.08-5.17 (m, 2H), 5.89 (ddt, 1H, J = 7.1, 10.1, 17.2 Hz),
7.24-7.36 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
25.2, 26.4, 35.4, 66.2, 72.3, 76.5, 78.7, 108.8, 117.3, 127.4, 127.6,
128.1, 134.0, 138.2.
HRMS: C16H22O3 (M+)として 計算値 262.1569,
実測値 262.1585.
元素分析 C16H22O3 :計算値 C,73.25 ;H,8.45.
実測値 C,73.01 ;H,8.61.
次に示す反応式にしたがって化合物(3)から化合物(4)を製造した。
回収したLL−ALPSに水(10.0ml)、化合物(3)(2.64g,10.0mmol)を加え、同様の操作により化合物(4)を得た(2.23g,定量的)。以降3回目は2.62gの化合物(3)から2.17g(98%)の化合物(4)を、4回目は2.61gの化合物(3)から2.23g(定量的)の化合物(4)を、5回目は2.63gの化合物(3)から2.25g(定量的)の化合物(4)を得た。
[α]D 26 +37.5(c=2.06,CHCl3).
IR(neat): 3409, 2878, 1641, 1497, 1455, 1080 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,500MHz) δ:
2.34-2.45 (m, 2H), 3.16 (brs, 2H), 3.58 (dd, 1H, J = 5.3, 11.1 Hz),
3.64-3.71 (m, 3H), 4.49 (d, 1H, J = 11.3 Hz),
4.61 (d, 1H, J = 11.3 Hz), 5.08 (dt, 1H, J = 1.0, 10.2 Hz),
5.14 (ddd, 1H, J = 1.4, 3.3, 17.4 Hz),
5.86 (ddt, 1H, J = 7.1, 10.1, 17.4 Hz), 7.24-7.34 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
34.8, 63.3, 72.2, 72.4, 79.9, 117.5, 127.7, 127.8, 128.4, 134.2, 137.9.
HRMS: C13H18O3 (M+)として 計算値 222.1256,
実測値 222.1221.
元素分析: C13H18O3として 計算値: C,70.24 ;H,8.16.
実測値: C,70.24 ;H,8.14.
次に示す反応式にしたがって化合物(4)から化合物(5)を製造した。
[α]D 25 −74.9(c=1.08,CHCl3).
IR(neat): 2867, 1734, 1496, 1375, 1103 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
2.45-2.50 (m, 2H), 3.82 (dt, 1H, J = 2.0, 6.8 Hz),
4.58 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.66 (d, 1H, J = 11.8 Hz),
5.81 (ddt, 1H, J = 7.0, 10.1, 17.2 Hz), 7.27-7.36 (m, 5H),
9.64 (d, 1H, J = 2.0 Hz).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
34.6, 72.4, 82.7, 118.4, 127.9, 128.0, 128.5, 132.3, 137.2, 203.0.
HRMS: C12H14O2 (M+)として 計算値 190.0994,
実測値 190.1007.
元素分析: C12H14O2として 計算値: C,75.76 ;H,7.42.
実測値: C,75.51 ;H,7.51.
次に示す反応式にしたがってアルコキシプロペンから化合物(6)を製造した。
IR(neat): 2939, 2841, 1667, 1611 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
3.59 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 4.10 (d, 1H, J = 12.2 Hz),
4.19 (d, 1H, J = 12.2 Hz), 4.48 (s, 2H), 6.87 (d, 1H, J = 8.4 Hz),
7.28 (d, 1H, J = 8.4 Hz).
13C−NMR (CDCl3) δ:
55.3, 67.4, 70.2, 71.9, 83.4, 99.6, 129.5, 129.9, 159.2, 160.1.
HRMS: C12H16O3 (M+)として 計算値 208.1099,
実測値 208.1104.
次に示す反応式にしたがって化合物(5)、化合物(6)、及びアミン化合物から化合物(7)を製造した。
[α]D 26 −3.05(c=1.04,CHCl3).
IR(neat): 3394, 2934, 2863, 1725, 1601, 1512, 1457, 1249 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
2.35-2.49 (m, 2H), 2.66 (dd, 2H, J = 5.9, 16.2 Hz),
2.71 (dd, 1H, J = 7.2, 16.2 Hz), 3.56 (ddd, 1H, J = 2.1, 5.6, 9.9 Hz),
3.78 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.82 (d, 1H, J = 18.7 Hz),
3.89 (d, 1H, J = 18.7 Hz), 4.13 (brt, 1H, 5.6Hz),
4.39 (d, 1H, J = 13.4 Hz), 4.41 (d, 1H, J = 13.4 Hz),
4.45 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.68 (d, 1H, J = 11.7 Hz),
5.02-5.12 (m, 2H), 5.73-5.84 (m, 1H), 6.56 (dd, 1H, J = 1.3, 8.0 Hz),
6.63 (dt, 1H, J = 1.5, 7.7 Hz), 6.74 (dd, 1H, J = 1.5, 8.0 Hz),
6.79 (dt, 1H, J = 1.3, 7.7 Hz), 6.82-6.89 (m, 2H),
7.20 (dd, 1H, J = 2.0, 6.6 Hz), 7.23-7.34 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
35.0, 40.8, 50.4, 55.2, 55.4, 71.8, 72.8, 75.0, 79.1, 109.7, 110.2,
113.8, 116.4, 117.7, 121.3, 127.7, 128.0, 128.4, 129.2, 129.5, 134.5,
136.7, 138.3, 146.9, 159.4, 208.1.
HRMS: C30H35NO5 (M+)として 計算値 489.2515,
実測値 489.2542.
[α]D 26 +29.0(c=1.02,CHCl3).
IR(neat): 3394, 2934, 2863, 1725, 1601, 1513, 1457, 1249 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
2.28-2.35 (m, 1H), 2.40-2.47 (m, 1H), 2.67 (dd, 2H, J = 4.9, 15.9 Hz),
2.78 (dd, 1H, J = 7.1, 15.9 Hz), 3.65 (dd, 1H, J = 6.0, 10.6 Hz),
3.77 (s, 3H + 3H), 3.96 (s, 2H), 4.05-4.13 (m, 1H),
4.40 (d, 1H, J = 11.2 Hz), 4.40 (s, 2H), 4.60 (d, 1H, J = 11.2 Hz),
5.08-5.14 (m, 2H), 5.84 (ddt, 1H, J = 7.1, 10.2, 17.1 Hz),
6.65 (dt, 2H, J = 1.5, 6.2 Hz), 6.74 (dd, 1H, J = 1.5, 8.3 Hz),
6.80-6.89 (m, 1H), 6.82 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.20 (d, 2H, J = 8.5 Hz),
7.24-7.33 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
35.8, 39.2, 52.2, 55.2, 55.3, 72.5, 72.8, 75.1, 79.9, 109.7, 111.6,
113.8, 116.9, 117.9, 121.3, 127.5, 127.7, 128.2, 129.3, 129.5, 133.9,
136.5, 138.3, 147.1, 159.3, 207.9.
HRMS: C30H35NO5 (M+)として 計算値 489.2515,
実測値 489.2526.
次に示す反応式にしたがって化合物(7)から化合物(8)を製造した。
[α]D 28 +5.18(c=1.09,CHCl3).
IR(neat): 2956, 1725, 1602, 1254, 1052 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
0.01 (s, 3H), 0.01 (s, 3H), 0.04 (s, 9H),
0.47 (ddd, 2H, J = 3.2, 6.5, 9.8 Hz), 1.26-1.48 (m, 2H),
1.56-1.70 (m, 2H), 2.65 (dd, 1H, J = 5.9, 16.2 Hz),
2.74 (dd, 1H, J = 7.2, 16.2 Hz), 3.51 (dt, 1H, J = 2.4, 6.5 Hz),
3.79 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.86 (d, 1H, J = 17.1 Hz),
3.92 (d, 1H, J = 17.1 Hz), 4.16 (dt, 1H, 2.1, 6.5 Hz), 4.41 (s, 2H),
4.49 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.62 (d, 1H, J = 11.7 Hz),
6.61 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 6.65 (dd, 1H, J = 1.2, 7.6 Hz),
6.74 (dd, 1H, J = 1.2, 8.1 Hz), 6.80 (dd, 1H, J = 1.2, 7.6 Hz),
6.82-6.86 (m, 2H), 7.19-7.22 (m, 2H), 7.25-7.33 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
-0.02, 0.28, 1.96, 18.4, 19.8, 33.9, 40.4, 50.4, 55.2, 55.4, 71.9,
72.9, 75.0, 79.4, 109.7, 113.8, 121.4, 127.7, 128.0, 128.4, 129.3,
129.6, 138.5, 147.0, 159.4, 208.1.
HRMS: C35H51NO6Si2 (M+)として 計算値 637.3255,
実測値 637.3278.
[α]D 28 +18.9(c=1.17,CHCl3).
IR(neat): 2955, 1718, 1602, 1513, 1253, 1051 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
0.03 (s, 3H), 0.05 (s, 3H), 0.06 (s, 9H), 0.49 (t, 2H, J = 4.9 Hz),
1.39-1.54 (m, 3H), 1.54-1.71 (m, 1H), 2.66 (dd, 1H, J = 5.0, 16.0 Hz),
2.78 (dd, 1H, J = 7.2, 16.0 Hz), 3.61 (dd, 1H, J = 4.6, 6.1 Hz),
3.77 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.99 (s, 2H), 4.08-4.12 (m, 1H),
4.42 (s, 2H), 4.44 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 4.54 (d, 1H, J = 13.9 Hz),
6.58-6.69 (m, 1H), 6.68 (d, 1H, J = 7.9 Hz),
6.76 (dd, 1H, J = 1.2, 7.9 Hz), 6.83 (d, 2H, J = 8.8 Hz),
6.82-6.90 (m, 1H), 7.21 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.22-7.34 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
-0.03, 0.32, 1.97, 18.5, 19.5, 35.3, 39.2, 52.6, 55.2, 55.3, 72.8,
73.0, 75.1, 80.2, 109.8, 113.8, 113.9, 121.4, 127.5, 127.8, 128.3,
129.3, 129.6, 138.5, 147.3, 159.4, 208.1.
HRMS: C35H51NO6Si2 (M+)として 計算値 637.3255,
実測値 637.3260.
次に示す反応式にしたがって化合物(8)から化合物(9)を製造した。
[α]D 24 +5.33(c=2.95,CHCl3).
IR(neat): 3426, 2938, 1719, 1601, 1514 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
1.50-1.72 (m, 4H), 2.64 (dd, 1H, J = 5.7, 16.2 Hz),
2.75 (dd, 1H, J = 7.2, 16.2 Hz), 3.51-3.60 (m, 1H),
3.56 (t, 2H, J = 6.2 Hz), 3.78 (s, 3H), 3.79 (s, 3H),
3.84 (d, 1H, J = 17.1 Hz), 3.91 (d, 1H, J = 17.1 Hz),
4.17-4.19 (m, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.50 (d, 1H, J = 11.7 Hz),
4.62 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 6.59 (dd, 1H, J = 1.4, 8.0 Hz),
6.63 (dt, 1H, J = 1.4, 7.6 Hz), 6.74 (dd, 1H, J = 1.3, 8.0 Hz),
6.80 (dd, 1H, J = 1.3, 7.6 Hz), 6.84 (d, 2H, J = 8.8 Hz),
7.20 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.26-7.33 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
26.2, 29.0, 40.3, 50.1, 55.2, 55.4, 62.6, 71.8, 72.8, 74.9, 79.3,
109.7, 110.0, 113.8, 116.5, 121.3, 127.7, 128.0, 128.3, 129.1, 129.5,
136.7, 138.2, 146.9, 159.4, 208.2.
HRMS: C30H37NO6 (M+)として 計算値 507.2621,
実測値 507.2633.
[α]D 25 +20.1(c=2.73,CHCl3).
IR(neat): 3414, 2942, 1721, 1601, 1514 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,400MHz) δ:
1.54-1.76 (m, 4H), 2.68 (dd, 1H, J = 5.4, 16.0 Hz),
2.76 (dd, 1H, J = 6.7, 16.0 Hz), 3.57 (dt, 2H, J = 2.2, 5.9 Hz),
3.61-3.64 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.98 (s, 2H),
4.12 (dd, 1H, J = 5.4, 10.2 Hz), 4.41 (s, 2H),
4.44 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.55 (d, 1H, J = 11.5 Hz),
6.66 (t, 2H, J = 7.6 Hz), 6.75 (dd, 1H, J = 1.2, 8.3 Hz),
6.81-6.89 (m, 1H), 6.83 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 7.21 (d, 2H, J = 8.7 Hz),
7.22-7.34 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3,100MHz) δ:
27.3, 28.4, 39.4, 52.1, 55.2, 55.3, 62.6, 72.6, 72.8, 75.1, 80.2,
109.8, 111.0, 113.8, 113.9, 117.0, 121.3, 127.6, 127.8, 128.3, 129.2,
129.6, 136.5, 138.2, 147.2, 159.3, 208.2.
HRMS: C30H37NO6 (M+)として 計算値 507.2621,
実測値 507.2625.
次に示す反応式にしたがって化合物(9)から化合物(10)を製造した。
[α]D 26 −37.0(c=1.15,CHCl3).
IR(neat): 3440, 2930, 1720, 1683 cm−1.
1H−NMR (DMSO−d6,50℃、400MHz) δ:
1.35 (s, 9H), 1.49-1.72 (m, 4H), 2.59-2.87 (m, 3H),
3.37 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 3.79-3.92 (m, 1H), 3.87 (d, 1H, J = 9.3 Hz),
4.06 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 4.45 (d, 1H, J = 12.0 Hz),
4.59 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 4.84 (t, 1H, J = 6.5 Hz),
5.00 (t, 1H, J = 5.9 Hz), 7.23-7.36 (m, 5H).
13C−NMR (DMSO−d6,50℃、100MHz) δ:
19.1, 23.6, 27.8, 37.6, 67.5, 69.1, 73.5, 78.3, 126.9, 127.9, 138.7,
154.1, 208.6.
HRMS: C20H29NO5 (M+)として 計算値 363.2046,
実測値 363.2039.
[α]D 25 +5.54(c=1.08,CHCl3).
IR(neat): 3468, 2933, 2862, 1687 cm−1.
1H−NMR (DMSO−d6,50℃、400MHz) δ:
1.15-1.34 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.40-1.52 (m, 1H),
1.62 (d, 1H, J = 13.0 Hz), 1.80 (dd, 1H, J = 3.4, 13.0 Hz),
2.46-2.52 (m, 1H), 2.69-2.82 (m, 2H), 3.41 (dt, 1H, J = 5.2, 10.6 Hz),
3.74 (d, 1H, J = 12.9 Hz), 4.03 (dd, 1H, J = 3.4, 5.2 Hz),
4.47 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 4.55 (d, 1H, J = 12.0 Hz),
4.93-4.95 (m, 1H), 4.94 (t, 1H, J = 5.6 Hz), 7.25-7.35 (m, 5H).
13C−NMR (DMSO−d6,50℃、100MHz) δ:
23.4, 24.8, 27.7, 33.6, 67.6, 69.4, 74.9, 78.8, 127.2, 127.2, 128.0,
138.3, 153.6, 208.8.
HRMS: C20H29NO5 (M+)として 計算値 363.2046,
実測値 363.2057.
(2’R,3’S)−1−[2’−(3’−ベンジルオキシ)ピペリジノ]−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−プロパノン(アンチ体)
[α]D 25 +45.3(c=1.94,CHCl3).
IR(neat): 2937, 1724, 1612, 1514, 1499, 1249 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
1.52-1.98 (m, 4H), 2.50 (m, 2H), 2.83 (m, 1H), 3.11 (m, 1H),
3.40 (br, 1H), 3.69 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.89 (m, 1H),
4.24 (m. 2H), 4.26 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.29 (d, 1H, J = 11.5 Hz),
4.62 (m, 1H), 6.80-7.35 (m, 13H).
13C−NMR (CDCl3) δ:
22.4, 27.0, 31.9, 38.8, 44.1, 49.5, 55.3, 56.5, 70.3, 72.8, 74.7,
111.6, 113.8, 120.7, 123.2, 124.2, 127.3, 127.7, 128.3, 129.5, 138.9,
139.8, 152.5, 154.2, 159.4, 207.2.
HRMS: C30H35NO5 (M+)として 計算値 489.2515,
実測値 489.2508.
[α]D 25 −59.2(c=1.58,CHCl3).
IR(neat): 2936, 1725, 1612, 1513, 1455, 1249 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
1.48-1.94 (m, 6H), 2.25-2.32 (m, 1H), 2.75-2.83 (m, 1H),
2.87-3.03 (m, 2H), 3.70-3.88 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.90 (s, 3H),
4.28 (m. 2H), 4.47 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.57 (d, 1H, J = 11.9 Hz),
4.91 (m, 1H).
13C−NMR (CDCl3): δ:
24.0, 25.6, 31.8, 44.1, 55.0, 55.3, 55.6, 70.4, 72.7, 75.0, 75.9,
111.7, 113.8, 120.2, 123.1, 127.5, 127.9, 128.3, 129.5, 129.6, 138.6,
139.7, 152.4, 159.3, 207.6.
HRMS: C30H35NO5 (M+)として 計算値 489.2515,
実測値 489.2513.
[α]D 26 +41.4(c=0.79,CHCl3).
IR(neat): 3413, 2934, 1719, 1095 cm−1.
1H−NMR (CDCl3,500MHz)
アンチ体: δ
1H−NMR (CDCl3): δ:
1.20-1.77 (m, 4H), 2.24-2.63 (m, 2H), 2.88-2.98 (m, 2H), 3.14 (br, 1H),
3.90 (s, 1H), 4.06-4.23 (m, 2H), 4.11-4.18 (m, 2H),
4.36 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.63 (d, 1H, J = 11.7 Hz),
7.23-7.36 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3) δ:
25.1, 29.8, 41.4, 45.8, 57.6, 68.5, 70.4, 78.3, 112.5, 127.8, 128.5,
138.2, 209.7.
HRMS: C15H21NO3 (M+)として 計算値 263.1521,
実測値 263.1542.
[α]D 27 −21.5(c=0.74,CHCl3).
IR(neat): 3399, 2926, 1721, 1091 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
1.25-1.79 (m, 4H), 2.02 (s, 1H), 2.17-2.48 (m, 4H), 2.58-2.67 (m, 1H),
2.96-3.13 (m, 3H), 4.12-4.25 (m, 1H), 4.38 (d, 1H, J = 11.5 Hz),
4.64 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 7.23-7.37 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3) δ:
25.1, 29.8, 41.4, 45.8, 87.6, 68.7, 70.4, 78.4, 112.5, 127.8, 128.5,
138.2, 209.6.
HRMS: C15H21NO3 (M+)として 計算値 263.1521,
実測値 263.1525.
次に示す反応式にしたがって化合物(10)から化合物(11)を製造した。
[α]D 26 −38.7(c=0.27,CHCl3).
IR(neat): 2930, 1732, 1681, 1613 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
1.39-1.48 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.57-1.72 (m, 1H), 1.87-1.95 (m, 2H),
2.72 (dd, 1H, J = 5.5, 14.3 Hz), 2.84 (dd, 1H, J = 4.6, 14.2 Hz),
2.90 (brs, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.98 (brs, 1H),
4.53 (d, 1H, J = 12.2 Hz), 4.68 (d, 1H, J = 12.2 Hz), 4.94 (brs, 1H),
4.98 (t, 1H, J = 6.7 Hz), 7.25-7.36 (m, 5H),
7.50 (dd, 1H, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.73-7.79 (m, 2H), 7.93 (s, 1H),
8.26-8.28 (m 1H).
13C−NMR (CDCl3) δ:
19.4, 24.5, 28.4, 41.0, 50.1, 53.8, 60.3, 70.3, 73.9, 80.2, 121.9,
126.7, 127.3, 127.5, 127.5, 127.6, 128.3, 134.4, 138.4, 146.6, 148.3,
155.7, 160.9, 200.0.
HRMS: C28H33N3O5 (M+)として 計算値 491.2420,
実測値 491.2413.
[α]D 26 +37.6(c=1.20,CHCl3).
IR(neat): 2934, 1732, 1680, 1612 cm−1.
1H−NMR (DMSO−d6,50℃) δ:
1.35-1.52 (m, 3H), 1.42 (s, 9H), 1.54-1.59 (m, 1H),
1.70 (d, 1H, J = 13.4 Hz), 1.89-1.93 (m, 1H),
3.07 (dd, 1H, J = 5.5, 15.8 Hz), 3.47-3.50 (m, 1H),
3.82 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.54-4.58 (m, 2H), 5.03-5.05 (m, 3H),
7.34-7.41 (m, 5H), 7.62 (dd, 1H, J = 1.2, 7.6 Hz),
7.75 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.90 (dd, 1H, J = 1.5, 7.8 Hz),
8.03 (s 1H), 8.19 (dd, 1H, J = 1.5, 7.8 Hz).
13C−NMR (DMSO−d6,50℃) δ:
23.99, 24.03, 25.4, 28.4, 36.2, 36.3, 54.6, 70.0, 75.2, 79.7, 121.8,
126.5, 127.7, 127.9, 128.7, 135.0, 138.8, 148.3, 148.4, 154.6, 160.4,
202.1.
HRMS: C28H33N3O5 (M+)として 計算値 491.2420,
実測値 491.2406.
(2’R,3’S)−1−[2’−(3’−(ベンジルオキシ)−1’−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジノ)]−3−ブロモ−2−プロパノン(アンチ体)
[α]D 26 −28.4(c=0.25,CHCl3).
IR(neat): 2930, 1685 cm−1.
1H−NMR (CDCl3) δ:
1.26-1.65 (m, 4H), 1.43 (s, 9H), 1.86-1.91 (m, 2H), 2.81-2.86 (m, 3H),
3.43 (br, 1H), 4.01 (br, 1H), 4.52 (d, 1H, J = 11.9 Hz),
4.70 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.98 (br, 1H), 7.25-7.36 (m, 5H).
13C−NMR (CDCl3) δ:
19.5, 24.7, 34.1, 39.8, 49.6, 70.1, 73.5, 76.8, 80.0, 127.4, 127.5,
128.3, 138.5, 155.3, 199.7.
HRMS: C20H28BrNO4(M+)として 計算値 425.1202,
実測値 425.1195.
[α]D 25 −22.5(c=0.28,CHCl3).
IR(neat): 2929, 1731, 1685 cm−1.
1H−NMR (DMSO−d6,50℃) δ:
1.05-1.43 (m, 4H), 1.31 (s, 9H), 1.55-1.61 (m, 1H), 1.74-1.80 (m, 1H),
2.66 (dt, 1H, J = 2.5, 13.2 Hz), 2.85 (dd, 1H, J = 8.4, 16.0 Hz),
3.09 (dd, 1H, J = 5.0, 16.0 Hz), 3.39 (m, 1H),
3.71 (dd, 1H, J = 3.7, 13.2 Hz), 4.42 (d, 1H, J = 12.1 Hz),
4.48 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.87 (m, 1H), 7.19-7.28 (m, 5H).
13C−NMR (DMSO−d6,50℃) δ:
23.9, 25.5, 28.4, 32.5, 46.4, 50.9, 70.1, 75.3, 79.6, 126.8, 127.9,
128.7, 138.8, 154.2, 194.3.
HRMS: C20H28BrNO4(M+)として 計算値 425.1202,
実測値 425.1204.
Claims (2)
- (A)下記の式(9)
で表されるキラルアルデヒド化合物を、触媒の存在下又は非存在下でアリル化剤を作用させ、次いで生じたアリル化第2級アルコールの水酸基を保護基で保護した後、R6で示されているケタール基を除去し、生じた1,2−ジオールを酸化的開裂に付すことにより、下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物を製造する工程、
(B) 2−アルコキシプロペンを、無溶媒又は水性溶媒中で、N−ハロゲン化スクシイミドを作用させて2−アルコキシプロペンのアリル位をハロゲン化した後、これに置換基を有してもよいアリールアルキルアルコールを作用させることにより、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物を製造する工程、
(C) 工程(A)で製造した式(7)で表されるキラルアルデヒド化合物、工程(B)で製造した式(8)で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて、下記の式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する工程、
(D) 工程(C)で製造された式(6)で表されるβ−アミノケトン化合物を、水性溶媒中で末端のオレフィン部分をシリル化した後、シリル基を水性溶媒中で除去することにより、下記の式(5)
で表される5−アミノアルコール化合物を製造する工程、
(E) 工程(D)で製造された式(5)で表される5−アミノアルコール化合物を、無溶媒又は水性溶媒中で、末端のヒドロキシル基を脱離基に変換した後、系中でピペリジン環を構築した後、金属塩の存在下でR3及びR4を除去し、さらに塩基性条件下でピペリジン環部の2級アミンを保護することで下記の式(4)
で表されるキラルピペリジン化合物を製造する工程、
(F) 工程(E)で製造した式(4)で表されるキラルピペリジン化合物の末端のヒドロキシル基を脱離基に変換した後、次いで塩基の存在下で4−ヒドロキシキナゾリンを作用させて、下記の式(3)
で表される保護されたフェブリフジン化合物を得、次いで保護基R1及びR2を除去する工程、
からなる(A)〜(F)の工程を含む下記の式(1)
- 下記の式(7)
で表されるキラルアルデヒド化合物、下記の式(8)
で表されるアルコキシプロペン化合物、及び次式
H2N−R3
(式中、R3は置換基を有してもよいアリール基を示す。)
で表されるアミン化合物を、希土類金属水系ルイス酸又は界面活性機能を有するブレンステッド酸触媒の存在下に水性溶媒中でマンニッヒ型の反応をさせて、下記の式(6)
で表されるβ−アミノケトン化合物を製造する方法。
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