JP4827223B2 - 偏光制御素子 - Google Patents

偏光制御素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4827223B2
JP4827223B2 JP2004359222A JP2004359222A JP4827223B2 JP 4827223 B2 JP4827223 B2 JP 4827223B2 JP 2004359222 A JP2004359222 A JP 2004359222A JP 2004359222 A JP2004359222 A JP 2004359222A JP 4827223 B2 JP4827223 B2 JP 4827223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lcp
lpp
layer
plane
birefringence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004359222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005173621A (ja
Inventor
ジーバ ジェリー
メイヤー トーマス
エム. シーモ デビット
ドュエリ マーカス
レオング タン キム
デニーズ ヘンドリクス カレン
シュミット クラウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Viavi Solutions Inc
Original Assignee
JDS Uniphase Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JDS Uniphase Corp filed Critical JDS Uniphase Corp
Publication of JP2005173621A publication Critical patent/JP2005173621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827223B2 publication Critical patent/JP4827223B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3083Birefringent or phase retarding elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3016Polarising elements involving passive liquid crystal elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/13363Birefringent elements, e.g. for optical compensation
    • G02F1/133634Birefringent elements, e.g. for optical compensation the refractive index Nz perpendicular to the element surface being different from in-plane refractive indices Nx and Ny, e.g. biaxial or with normal optical axis
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2201/00Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00
    • G02F2201/38Anti-reflection arrangements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、2003年12月11日に出願された米国特許出願第60/529,315号、2004年7月14日に出願された第60/587,924号、および2004年7月19日に出願された第60/589,167号の優先権を主張するものであり、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、液晶表示システム用の偏光制御素子(PCE)に係り、特に、直線光重合型ポリマー(LPP)を使用して光重合型液晶ポリマー(LCP)フィルムを配向し、LCoS(Liquid Crystal on Silicon)マイクロディスプレイに基づく投影表示システムのコントラストを高めるトリム・リターダ(trim retarder)PCEに関する。(PCE:Polarization Controlling Element,LPP:Linearly Photopolymerizable Polymer,LCP:Liquid Crystal Polymer)
図1を参照すると、従来型のLCoS投影システムは、高出力光線を発生するための光源6および実質的にすべての光が直線偏光、例えば水平偏光になるようにするための偏光変換光パイプ(PCLP)7を備えている。第1のレンズ素子8aは、光線を第1の折曲げ鏡9aに送り、この鏡により光線を第1のダイクロイック・フィルタ10に向ける。第1のダイクロイック・フィルタ10は、残りの光から緑色の光を分離し、その緑色の光を第2および第3のレンズ素子8bおよび8c、および第2および第3の折曲げ鏡9bおよび9cを介して第1のLCoS表示パネル15aに向ける。緑色の光は、第1のLCoS表示パネル15aに入る前に、ワイヤ・グリッド偏光子などの第1の偏光子20aおよび第1のトリム・リターダPCE21’を通過する。所望の量の緑色の光の偏光は、第1の表示パネル15aにより、例えば、水平偏光に対し90°回転され、それにより、反射した後、所望の量の緑色の光が第1の偏光子20aによりカラー・キューブ19に向けて反射され、投影レンズ18を介してスクリーン(図には示されていない)上に送られる。
残りの光は、第4および第5のレンズ素子8dおよび8e、および第4の折曲げ鏡9dを介して、第2のダイクロイック・フィルタ12に向けられ、これにより、残りの光は青色と赤色の光に分離される。赤色の光は、第2の偏光子20bおよび第2のトリム・リターダPCE21’’を介して第2のLCoS表示パネル15bに向けられる。上述のように、第2の表示パネルにより、所望の量の赤色の光の偏光が回転され、それにより偏光子20bは赤色の光をカラー・キューブ19へ反射し、投影レンズ18を介してスクリーン(図示しない)に送る。
同様に、青色の光は、第3の偏光子20cおよび第3のPCE21’’’を通り第3のLCoS表示パネル15cに向けられる。所望の量の青色の光の偏光は回転され、それにより、反射後、青色の光は第3の偏光子20cによりカラー・キューブ19へ反射され、投影レンズ18を介してスクリーン(図示しない)に送られる。
LCoSマイクロディスプレイは、通常、LCoSセル内の液晶(LC)分子の配向のせいで、暗(オフ)状態ではある程度の残留複屈折を持つ。したがって、マイクロディスプレイを照らす直線偏光は反射後わずかに楕円偏光となり、スクリーン上への暗状態光漏れが生じ、投影システムのコントラストが制限を受ける。システムのコントラストを改善し、残留リターダンス(residual retardance)を補正するために、トリム・リターダPCE21’をLCoS表示パネル15aの前の光経路内に置く。従来の1/2λ波長板とは異なり、トリム・リターダが与えるリターダンスは約1nmから50nmにすぎない。PCE21’では、照明光の偏光状態を準備し、それにより、LCoS表示パネル15aから反射して戻りPCE21’を通過した後も、反射光の偏光状態は実際に変化がない、つまり、回転して元の偏光状態に戻るため、スクリーン上に光の漏れはない。また、PCE21’から反射された光の偏光状態は、事実上変化がないか、またはシステム・コントラストの喪失に寄与する。
2001年4月10日にSchadt et alに発行された米国特許第6215539号、および2000年12月12日にSchadt et alに発行された米国特許第6160597号では、従来の1/4λおよび1/2λ波長板で使用する光の偏光状態を生じさせる複屈折フィルムの製造方法を教示している。直線光重合型ポリマー(LPP)は、透明低複屈折基板をLPPの薄い層でコーティングし、直線偏光に露光させることでLPP層を配列し、そのLPPの光配列層をLCP層でコーティングすることにより、光重合型液晶ポリマー(LCP)フィルムを配向するために使用される。この構造の熱処理中に、配向されたLPP層は光重合型LCP層内に配向を生じさせる(核形成する)。その後、配向された光重合型LCP層は、十分なエネルギーの露光により固定され、光誘起架橋が生じる。
米国特許第6215539号 米国特許第6160597号
本発明の目的は、LPP/LCP偏光フィルムを液晶(LC)表示パネルのトリム・リターダ偏光補正素子(PCE)として利用することにより従来技術の欠点を克服することである。
本発明の他の目的は、LCP層を備えるLPP/LCP PCEに低いΔN複屈折値を与えることである。
本発明のさらに他の目的は、適当な材質の界面に誘電体層を導入することによりLPP/LCP PCE内の反射および干渉事象の発生数を減らすことである。
したがって、本発明は、液晶分子の配向のため暗状態で残留複屈折を持つLC表示パネルと、残留複屈折を少なくとも部分的に補正するための偏光補正素子とを備える、後方反射(back-reflection)偏光変換を低減するための液晶(LC)表示装置に関する。この偏光補正素子は、第1の重合体光配列(LPP)層と、前記第1のLPP層に載せられた第1の硬化(cured)光重合型液晶ポリマー(LCP)層とを含み、第1のLCP層の平面内(in-plane)速軸(fast axis)配向は、実質的に、方位角上(azimuthally)、LC表示パネルの平面内遅軸(slow axis)に関して0°から90°の範囲の角度で配列される。
本発明の他の特徴は、液晶(LC)表示パネルの1nmから50nmの範囲の残留平面内複屈折を補正するトリム・リターダ・デバイスに関係し、液晶表示パネルは、第1の重合体光配列(LPP)層と、前記第1のLPP層に載り、可視スペクトルで0.001から0.07までと比較的低い平面内ΔN複屈折値を持つ第1の硬化光重合型液晶ポリマー(LCP)層とを含む。
本発明は、好ましい実施形態を表す付属の図面を参照しながら詳細に説明される。
図2および図3を参照すると、直線光重合型ポリマー層1(LPP)を使用して、光重合型液晶ポリマー(LCP)フィルム2を配向するが、そのためにまず透明低複屈折基板5をLPP 1の薄い層でコーティングする。基板5は、シリカベースのガラス、シリカベースのセラミック、サファイヤ、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリクロロトリフルオロエチレン、またはシクロオレフィンとすることができ、通常、屈折率は589nmで1.35から2.7である。通常、硬化LCP層の屈折率は、589nmで測定して1.43から1.75の範囲である。LPP層1は、スピン・コート、ディップ・コート、カーテン・コート、またはメニスカス・コートの配列を使用してコーティングすることができる。その後、LPP層1を熱して溶剤を蒸発させ、直線偏光紫外線に曝して、LPP層1と所望の分子配向との架橋を形成する。LCP層2は、上述の適当なコーティング方法の1つを使用して光配列LPP層1上にコーティングされる。その構造のその後の熱処理のあいだに、配向されたLPP層1は、タイプA板を形成する、X軸にそって配列されたLCP分子3として表されている、光重合型LCP層2内に配向を誘起する(核形成する)。その後、配向された光重合型LCP層2は、十分なエネルギーを持つ紫外線または電子ビーム・エネルギーに曝されて固定され、光誘起架橋が生じる。残っている溶剤を蒸発させるために、さらに熱を加えることができる。15分未満の間さらに175℃までの温度で熱を加えることにより、LCP層2に存在する残留溶剤を蒸発させることができる。LPP/LCPフィルムは、LC表示パネルの最上面に積層するか、または空隙によりそこから離すことができる。
LPP/LCP複屈折フィルム技術を使用する光学素子は、比較的簡単に製造することができ、LCベースの表示装置により生じる複屈折収差を補正するためにPCEとして使用される他のタイプの液晶(LC)または非LCベースの複屈折素子と比較して優れた性能および安定性を示す。LCP/LPP PCEトリム・リターダは、個々の投影表示装置に必要な最終的配向補正特性を達成することを示しており、補正の種類と範囲は、光エネルギーの量、入射角度および/またはLPPポリマーを硬化させるために使用される偏光の入射の方位角配向、LCP層の厚さを変化させ、LPPおよびLCP層の複数のペアをコーティングし、個々のLPP層を硬化させるために使用される偏光の入射角度を変化させ、LPPおよび/またはLCP層の化学的構造を変化させることにより制御することができる。さらに、装置構造および誘電体コーティングも、実現される補正の種類と範囲にかかわる。
図4および図5は、多層板を例示しており、第2のLPP層1’および第2のLCP層2’はそれぞれ、すでに堆積されているLPP層1およびLCP層2に直接コーティングされている。分子3および3’の光軸は、同じ配向を持つか、または図5のように、配向は直交であってもよい。この場合、LPP層1およびLCP層2は上述のように形成されるが、第2のLPP層1’はZ方向で直線偏光により硬化され、それによりLCP層2’内の分子3’はZ軸にそって配列される。図5の特定の配置は、負の一軸性物質をシミュレートする有効なタイプ「−C」板を形成する。
タイプO板は、図6に例示されており、LPP層1aを硬化するために使用される直線偏光の電界に平行な方位角にそって固定軸のところで傾斜するLPP層1aを含む。ロッド4は、光軸を表し、LPP表面1a付近約82°から始まる。LPP表面1aから離れるにしたがい、LCP光軸の傾斜角は、LCP層2aの上面で約50°まで下がる、層の他のさまざまな組み合わせも可能であり、図7に例示されているように、タイプO板をタイプA板の上に配置することを含む。
続けて複数のLPP/LCP層ペアをコーティングする代わりに、単一または複数のLPP/LCPペアの組み合わせを積層して1つにし、適当な接着剤を使用して単一のLPP/LCPトリム・リターダを形成することができる。図8を参照すると、図5の有効な負のC板は、適当な接着剤22を使用して図6のタイプO板に取り付けられている。
一般に、使用において、LCP層2の平面内速軸配向は、公称的に、方位角上、LCoS表示パネルの平面内遅軸に配列され、LCoS表示パネルとLCP層2は公称的に同じ大きさの入力リターダンス量を持つ。それとは別に、LCP層2の平面内リターダンスがLCoSパネルよりも大きい場合、LCP層2は、方位角上、平面内リターダンスが等しくなるようにLCoS表示パネルの遅軸に関して0°から90°の範囲の角度で配列される。LCoSに必要な平面内補正のレベルは、最大コントラストが得られるまで暗状態の表示パネルを照らしてそこから後方反射する光の中で既知の偏光のタイプA板を回転することにより決定される。特定のLCoS表示パネルに必要なPCE平面内補正のレベルは、既知のタイプA板により生じる補正の量と同じである。本発明は、LC表示パネル内の残留複屈折を補正することに関するが、図1に例示されているように、前述のプロセスが投影システム全体の組み立て後に実行される場合、トリム・リターダは、LC表示パネル内の場合だけでなく、システム内の残留複屈折を実際に補正する。
基板上でLPP/LCPペアを高い固有ΔN複屈折値のLCPでコーティングし、LPP/LCPトリム・リターダを生産する詳細な手順を以下に示す。
Corning 1737(登録商標)の100mm×0.7mmのガラス片の汚れを落とす。3000RPMの回転数で、30秒間、48nmの厚さのLPPフィルムをガラス基板(Staralign 2100(登録商標)Vantico AGの2%固溶体)にスピンコートする。5分間、180℃でLPPコーティング・ガラスを焼く。LPPを平行な直線偏光のUV光に露光させ、それに対しLPP分子を配列する、例えば、λ=300nmから340nmで250mJ/cm、Φe=0°=基板基準エッジに対する電界配向とする。3350RPMの回転数で、60秒間、配列されたLPP層、例えばROF−5103(登録商標)Vantico AGの15%固溶体の上に直接LCP層をスピン・コーティングする。コーティングされたサンプルを、5分間、51℃の温度で焼きなましする。窒素雰囲気中でコーティングされたサンプルを1J/cmのUVB光に露光させてから、LPP/LCPペアを、10分間、160℃の温度で焼く。
リターダンス測定は、1mmの空間分解能でHinds Exicor 150AT(登録商標)(λ〜632.8nmで)を使用して行われた。サンプルの中心の直径76mmの領域は、±0.85nmの不均一性で21.74nmの平均リターダンスを持つことがわかった。速軸の平均配向は、不均一性±0.3°で90.4°であった。
残念なことに、通常のLPP/LCP複屈折フィルム・ペアに基づくLPP/LCPトリム・リターダはかなりの光漏れがあり、このため、光が部分的変換偏光状態でLPP/LCPトリム・リターダ自体から後方反射するので、得られるコントラストは制限される。後方反射された偏光変換光は、硬化LCP層2、硬化LPP配列層1、基板5、大気、および積層接着剤(使用されている場合)の間の界面の屈折率同士の不整合によるものである。一般的には、これらの効果は、リターダンス値の変化およびPCEを通るまたはそこから反射する光の偏光の望ましくない変化をもたらし、LPP/LCPトリム・リターダの性能を低下させる、反射と干渉の事象の組み合わせを表すということである。
市販のLPP/LCPフィルムは、比較的高いΔN複屈折値を持ち、例えば、LCP Opalva 2130(登録商標)(Vantico AG)を使用するLPP/LCPフィルムのΔN複屈折値は青のときの>0.141から赤のときの>0.107までの範囲である。従来のアプリケーション、例えば、LC表示装置の偏光フィルタでは、LCP層の重要な特性の1つは、高いΔN複屈折値を持つことであり、これはいくつかの理由から望ましいことである。LPP層がLCP層内に配向を誘起する能力は厚さの制限を受ける、つまり、LCP層のある厚さを超えると、LPP層が制御されたレベルの配向をLCP層に誘起する能力が減少するということである。さらに、スピン・コーティングは、LPP/LCPコーティングには望ましい塗布方法であるが、ある特定の厚さを超えると、光開始剤およびLCPポリマーの光吸収特性のためLCPフィルムを硬化させることが難しくなる。その結果、メーカーはその労力を、高いΔN複屈折値を持つLCP材料の開発に注ぎ込んでおり、LPP/LCPフィルムの比較的薄い単一ペアをLC表示装置の偏光フィルタ・アプリケーション用に製造することができる。図9は、屈折率nおよびnに対する等方性のある希釈液の量を増やすことの影響を例示している。
既知のプロセスにより作られるLPP/LCPトリム・リターダでは、偏光補正素子として使用される場合に表示アプリケーションにおいてあるレベルのコントラスト改善が得られるが、最新のLPP/LCPフィルムに固有の後方反射偏光変換および干渉の事象のレベルは表示アプリケーション内の補正素子に使用される他の種類の材料よりも劣ることがわかった。
高いΔN LCP材料で製造されたLPP/LCPトリム・リターダの平面内複屈折のレベルが高いので、定常波および異常波の反射係数に違いがあるため、反射光の偏光状態は部分的に変換される。2つの波の反射係数の違いにより、LPP/LCP表面の界面と単一物質との間で屈折率を一致させることは不可能である。
LPP/LCPトリム・リターダにおける反射および干渉の事象を減少させる1つの手段は、LCP材料のΔ複屈折特性を最小にすることであり、それにより、定常波および異常波の反射係数のギャップを閉じ、反射光の後方反射および偏光変換を減少する。さらに、反射係数の差を最小にすることで、反射防止(AR)コーティングの屈折率を正確に一致させることが可能になる。ARコーティングは、1つの屈折率についてしか最適化できず、この場合、これは、定常および異常の屈折率の間の平均屈折率となる。定常屈折率と異常屈折率との差を小さくすることにより、ARコーティングの屈折率の一致度合いが大きくなる。LPP/LCPコーティングに利用可能な従来のLCPは、本質的に高いΔN複屈折値、例えば、青色の>0.141から赤色の>0.107までの値を持つ。したがって、前述の従来の値以下、0.0001以上のΔN複屈折値が望ましいが、しかし0.07から0.0001までの値は、特に有用であるが、可視スペクトルの0.05から0.0001までの値および0.02から0.0001までの範囲の値も、LPP/LCPトリム・リターダには有用である。本発明では、本質的に高いΔN複屈折値を持つ材料から作られるLPP/LCPコーティングのΔN複屈折値は、処理することで、ΔN複屈折値を下げることができる。低い有効平面内ΔN複屈折値は、さらに、O板タイプLPP/LCPトリム・リターダを使用して得られる。
第1の例では、少量の等方性有機化合物をLCP層に加えて、LPP/LCPトリム・リターダのΔN複屈折値を減らす。等方性有機化合物は、コーティング前に、または実際に硬化されているLCP層を等方性化合物の中に浸し、その後、LCP層をUV放射線の第2の照射に曝して硬化を完成することによりLCP層内に調合することができる。特に、等方性化合物は、LCPが硬化フィルムから移動しないようにするため、LCP層と反応できるものを選択する。物理的にLCP調合と親和性のある単量体アクリル酸官能基を含む化合物に基づく等方性調合により、平面内ΔN複屈折値が低くなる。このようなLCP調合は、60重量%のROF−5103(登録商標)、Vantico AG.、および40重量%の混合UV硬化アクリラート基接着剤、World Rock ZK−101(登録商標)、Kyoritsu Chemical & Co. Ltd.からなる。この調合を使用して生産したPCEでは、生のROF−5103(登録商標)から作られたLCP層に基づくPCEの632.8nmで0.1078の測定された平面内ΔN複屈折値と比較した632.8nmで0.067の平面内ΔN複屈折値を持っていた。
LPP/LCPトリム・リターダおよび硬化LPP/LCP層の平面内ΔN複屈折は、さらに、LCP層の架橋を完成させるために必要な以上のレベル、好ましくは340nm未満の波長のUV放射線または電子ビーム・エネルギーに露光させることにより低くすることもできる。図10および図11は、UVエネルギーへの露光を延長することにより誘起されるさまざまな開始平面内リターダンス値のLPP/LCP PCEに対する平面内リターダンスの減少、つまり、平面内ΔNの減少を例示している。図12に例示されている未処理PCEリターダとは対照的に、平面内ΔNが0.015に下げられるまで835J/cmのUVBエネルギーで処理されたPCEリターダは、図13のように、一貫して、20000を超えるコントラストを実現している。図14は、0.14の平面内ΔNを持つ未処理PCEリターダの平均コントラストと平面内ΔNが約0.021から0.014の間のUV処理済みPCEリターダのコントラストとを比較したものである。
UVエネルギーへの露光を大きくするために低いΔN複屈折特性を持つLPP/LCPトリム・リターダを製造する方法の詳細な例を以下に示す。円周50mm、厚さ1mmの石英ガラス基板を洗浄する。3000rpmで、60秒間、厚さ約5nmのLPPのフィルム、例えばシクロペンタノンで0.5重量%に希釈されたタイプSA2100(登録商標)2%でスピン・コートする。180℃で5分間、LPPフィルムを焼く。平行な直線偏光、例えば通常入射、波長約300nmから340nm、方位角0°の40mJ/cmに曝すことによりLPPを配列する。120秒間、3000rpmで、例えば、アニソールで15重量%に希釈されたタイプROF−5103/25A(登録商標)(25重量%)(Vantico AG)のLPP層の上に直接スピン・コーティングすることによりLCP層を塗布する。コーティングされたサンプルを、5分間、51℃の温度で焼きなましする。N中でコーティングされたサンプルをパージし、コーティングされたサンプルを360J/cmのUVB照射に曝す。コーティングされたサンプルを、10分間、150℃の温度で焼く。このときに、LCPフィルムは約36nmの平面内リターダンスを示し、その平面内複屈折を測定したところ、633nmで0.11であった。その後、フィルムを高強度UVの複数回の照射に徐々に曝した(Fusion UVランプ)。平面内リターダンスを測定すると、照射線量の関数として減少することがわかった。最終的に、240nmから420nmの範囲で約40J/cmの線量を受けた後、平面内リターダンスは、約3.7nmのレベルに達し、その時点で、平面内複屈折を測定したところ633nmで約0.011であった。
LPP/LCPトリム・リターダおよびLPP/LCPコーティングのΔN複屈折値を下げる他の方法は、上述の方法に似ているが、ただしLCP層をUV放射線で完全硬化する代わりに、LCP層を低レベルのUV放射線に曝し、LCP層内の分子の均一分散部分のみが硬化するようにする。次に、LPP/LCPコーティングはさらに加熱ステップが実行され、LCP層の未硬化分子の均一分散部分の配向をランダム化する。その後、LCP層は、2回目のUV放射線露光で完全に硬化され、前には未硬化であったLCP分子の部分のランダム化された配向が固定される。
部分的硬化および加熱のため低いΔN複屈折特性を持つLPP/LCPトリム・リターダを製造する方法の詳細な例を以下に示す。面積100mm×厚さ0.7mmのCorning−1737(登録商標)ガラス基板を使用する。ガラス基板の片側にARコーティングを行う。ガラス基板のもう一方の側を、3000rpmの回転数で60秒間、厚さ約50nmのLPPのフィルム、例えばシクロペンタノン中のタイプSA2100(登録商標)2%でスピン・コーティングする。180℃で5分間、LPPフィルムを焼く。平行な直線偏光、例えば通常入射、波長約300nmから340nm、方位角0°で250mJ/cmに曝すことによりLPPを配列する。3000rpmで、120秒間、例えば、タイプROF−5103/50A(登録商標)(50重量%)(Vantico AG)のLPP層の上に直接スピン・コーティングすることによりLCP層を塗布する。コーティングされたサンプルを、5分間、51℃の温度で焼きなましする。N中でコーティングされたサンプルをパージし、コーティングされたサンプルを0.024mJ/cmのUVB照射に曝す。このときに、LCPフィルムは、部分的に架橋され、約311.3nmの平面内リターダンス、および633nmで0.11の平面内複屈折を示した。その後、フィルムをNのもとで150℃で10分間、加熱し、さらに、150℃の温度、N雰囲気中で1J/cmのUVBに露光することにより硬化した。室温まで冷ました後、平面内リターダンスを測定したところ、7.1nmであり、平面内複屈折は約0.0025であった。
LPP/LCPトリム・リターダおよびLPP/LCPコーティングのΔN複屈折値は、さらに、硬化されたLPP/LCP層を、長時間、例えば30から60時間、好ましくは40時間の間、非酸化性雰囲気内で、高い温度、例えば50℃から250℃までの範囲の温度、好ましくは145℃から200℃までの範囲の温度に曝すことにより、低くすることもできる。図15は、高温、つまり250℃の温度に曝すことを延長する、つまり0から50時間とすることにより誘起されるさまざまな開始平面内リターダンス値のLPP/LCPリターダに対する平面内リターダンスの減少、つまり、平面内ΔNの減少を例示している。熱処理済みLPP/LCPトリム・リターダのコントラストと波長とを対比したグラフが図16に例示されている。
熱処理に曝す時間を延長したため低いΔN複屈折特性を持つLPP/LCPトリム・リターダまたはLPP/LCPコーティングを製造する方法の詳細な例を以下に示す。面積100mm×厚さ0.7mmのCorning−1737ガラス基板を洗浄する。ガラス基板の片面にARコーティングを行う。ガラス基板のもう一方の側を、3000rpmの回転数で60秒間、厚さ約50nmのLPPのフィルム、例えばシクロペンタノン中のタイプSA2100(登録商標)2%でスピン・コーティングする。180℃で5分間、LPPフィルムを焼く。平行な直線偏光、例えば通常入射で、波長約300から340nm、方位角配向0°で40mJ/cmに曝すことによりLPPを配列する。120秒間、2300rpmで、例えば、タイプROF−5103/50A(登録商標)(50重量%)、Vantico AGをスピン・コーティングすることによりLCP層を直接LPP層の上に塗布する。コーティングされたサンプルを、10分間、51℃の温度で焼きなましする。N中でコーティングされたサンプルをパージし、コーティングされたサンプルを1J/cmのUVB照射に曝す。このときに、LCPフィルムは約271nmの平面内リターダンス、および633nmで0.11の平面内複屈折を示した。その後、フィルムを250℃の温度で40時間かけて焼いた。平面内リターダンスを測定すると、250℃で総時間数の関数として減少することがわかった。最後に、平面内リターダンスは21nmのレベルに達し、そのときに、平面内複屈折を測定したところ633nmで約0.009であった。次に、基板および/またはLCP材料の屈折率に似た屈折率を持つ適切な光接着剤である接着剤により、フィルムを他のARコーティング基板(積層されている反対側にARコーティング)に積層した。
近似ホメオトロピック・タイプ(near homeotropic type)のLPP調合で作られたLPP/LCPコーティングのペア、例えばROP−103/2CP(登録商標)またはROP−119/2CP(登録商標)、Rolic Technology Ltd.、および近似ホメオトロピック・タイプのLCP調合、例えばROF5106/25A(登録商標)、Rolic Technology LTD.は、LPP/LCPコーティングの近似ホメオトロピックの配列を誘起するように配列されたときに、熱またはUV処理の時間を延長せずに低平面内ΔN複屈折値のLPP/LCPトリム・リターダおよびLPP/LCPコーティングを生産するために使用できる。光エネルギー量、入射角度、およびLPPポリマーを硬化させるために使用される偏光の入射の方位角配向を制御しながら、LPP ROP−103/2CP(登録商標)またはROP−119/2CP(登録商標)コーディング調合を直線偏光に露光させることにより、近似ホメオトロピックの配向が近似ホメオトロピック・タイプのLCP調合、例えばROF5106/25A(登録商標)内で誘起されるようにLPP層を配向できる。近似ホメオトロピックのLCPコーティングでは、近似ホメオトロピック特性を持たない調合よりも高い平均傾斜角度を持つ光軸配向が得られる。高い平均傾斜角度である結果として、近似ホメオトロピックのLCPコーティングは、低い平面内ΔN複屈折を持つ。ROF5106/25A(登録商標)の平面内ΔN複屈折は、短時間の熱処理によりさらに下げられる。LCP層が硬化されるときに、UV露光により活性化されるLCP分子の一部がLCP層の配列マトリックス内にトラップされる。LPP/LCPフィルムが短時間の熱処理を受けると、これらの反応性のある部分の移動度が高まり、反応部分が反応し、架橋することができる。このような二次的架橋が生じるが、マトリックスのこれらの領域はランダムに配向され、もはやLCP層平面内ΔN複屈折にかかわらない。その結果、LCPフィルムの平面内ΔN複屈折は、短時間の熱処理前に同じフィルムと比べて低い。
図17は、632.8nmの平面内ΔN複屈折とLCP光軸傾斜角とを対比したグラフを例示している。点Aは、傾斜角度を持たないA板を表し、範囲Aは、傾斜角度が28°未満の元のLPP/LCP O板を表す。しかし、前述の近似ホメオトロピックのLPP/LCP材料(範囲B)では、35°から75°までの範囲の傾斜角度が得られ、これは0.07から0.01までの範囲の平面内ΔN複屈折値に対応する。
例えば、ROP−103/2CP(登録商標)またはROP−119/2CP(登録商標)LPPコーティング調合を直線偏光に露光させながら、光エネルギーの量、入射角度、および入射の方位角配向を使用して、LPPを配向し、それにより、近似ホメオトロピックのLCP調合、例えば、ROF5106/25A(登録商標)内に近似ホメオトロピックの配向を誘起することができる。近似ホメオトロピックのLCPコーティングでは、近似ホメオトロピック特性を持たない調合よりも高い平均傾斜角度を持つ光軸配向が得られる。高い平均傾斜角度である結果として、近似ホメオトロピックのLCPコーティングは、低い平面内ΔN複屈折を持つ。
基板上で近似ホメオトロピックのLPP/LCP層を低い固有ΔN複屈折値のLCPでコーティングし、LPP/LCPトリム・リターダを生産する一般的手順を以下に示す。面積100mm×厚さ0.7mmのCorning−1737(登録商標)ガラス基板を洗浄する。ガラスの片面にARコーティングを行う。ガラス基板の他方の片面を、3000rpmの回転数で60秒間、厚さ約50nmのLPPのフィルム(タイプROP−119/2CP(登録商標)Rolic Research)でスピン・コーティングする。180℃で15分間、LPPフィルムを焼く。平行な直線偏光、例えば垂直から40°の入射角度、波長約300から340nm、方位角0°で1200mJ/cmに曝すことによりLPPを配列する。3000rpmで、120秒間、例えば、アニソールで18重量%に希釈されたタイプROF−5106/25A(登録商標)(25重量%)(Rolic Research)のLPP層の上に直接スピン・コーティングすることによりLCP層を塗布する。コーティングされたサンプルを、5分間、51℃の温度で焼きなましする。N中でコーティングされたサンプルをパージし、コーティングされたサンプルを3J/cmのUVA照射に曝す。コーティングされたサンプルを、10分間、150℃の温度で焼く。次に、ガラス基板および/またはLCP材料の屈折率に似た屈折率を持つ適切な光接着剤である接着剤により、コーティングされたサンプルを他のARコーティング基板(積層されている反対側にARコーティング)に積層する。
図18から22を参照すると、本発明の他の実施形態は、材料界面に誘電体層をベースとするARコーティングを塗布することにより材料界面に生じる反射を減らすことに関係する。誘電体層は、独立して使用できるが、低ΔN複屈折値を持つLCP層と組み合わせて使用するのが好ましい。誘電体層をLPP/LCPトリム・リターダ構造内に加えることで、他の望ましい特徴、例えば、LCP/LPP層、色補正、化学バリア、および物理バリア層の劣化を引き起こす可能性のあるUVおよびIR放射の除去を導入できる。反射防止誘電体コーティングおよび紫外線誘電体フィルタを偏光補正素子に組み込むと、LPP/LCPトリム・リターダの安定性が改善され、LPP/LCPトリム・リターダ基板/空気界面から反射して戻る光の量が減るためコントラスト性能も高まる。誘電体層は、無機、ポリマー、有機−無機の混合および/または複合材料からなり、モノリシックでもよいし、厚さ2nmから10ミクロンの範囲の副層の積み重ね構造であってもよい。誘電体層は、屈折率1.35から2.5までの材料からなるのが好ましい。誘電体層は、光等方性または光異方性を持つことができる。誘電体層の透過率は、380nmから780nmのスペクトル範囲で>85%であるのが好ましい。
本発明の一実施形態によれば、誘電体層は、ガラス基板、LPP配列層、および複屈折LCP層で構成される構造内の複数の内部反射および光の干渉により生じる空間的「リターダンス・リップル(retardance ripples)」を抑制するために使用される。テストを行うと、ARコーティングなしでガラス基板上にコーティングされた20nmのLPP/LCPトリム・リターダの場合、リターダンス・リップルの頂点から谷までの大きさは約3から5nmであることがわかる。リップルの空間的周期は、通常、4から10mmのオーダーであることが観察され、基板の非平行性に関係する。
透過される光は、一次シングル・パス・ビームとかなり低い振幅の二次多重内部反射ビームの組み合わせである。簡単のため、多重反射ビームは、複数の反射次数すべてを足したものとみなす。一次ビームと比較して二次ビームはきわめて小さい振幅であるが、LCPリターダ層を複数回通過するためかなり高いリターダンスを示す。したがって、透過リターダンス全体は、一次および二次のビームのリターダンス、強度、および位相関係の正味の効果である。位相関係は、基板が完全な平行性を持たない場合に基板上で空間的に変化する。したがって、特定の基板厚さについて、干渉同士の強め合い効果、つまり、リップルの頂点があるが、それと別の厚さについては、干渉は弱め合う効果、つまり、リップルの谷がある。
空間的リターダンス・リップルの抑制は、高水準のリターダンス一様性を必要とするアプリケーションの場合に特に重要である。リターダンス・リップルをなくすには、高反射防止コーティングを界面に塗布するが、これは、多重内部反射の一因となり、その結果、干渉の強め合い/弱め合いが生じ、リップルが形成される。この場合のARコーティングの目的は、二次ビームが強度が透過リターダンスにかかわる度合いを減らし、それにより、リップルの大きさを大幅に低減する、つまり頂点と谷との差を小さくすることである。
図18は、空気/基板界面と一致する屈折率に対し基板5の外部表面上にARコーティング31、および空気/LCP層界面と一致する屈折率に対しLCP層2の外部表面にARコーティング32がある、図3の構造により加工されたLPP/LCPトリム・リターダを例示しており、これにより、リターダンス・リップルの頂点と谷との差は、約0.15nmから0.25nmの範囲に縮められる。
また、積層されARコーティングされたリターダ構造内に追加誘電体層を塗布する利点もある、つまり、LPP/LCPトリム・リターダ内の界面境界に生じる偏光変換の量を最小限に抑えられる。図19を参照すると、屈折層がLCP2および積層ポリマー22の屈折率と一致する厚さ45nmの重合誘電体層33がある。その結果、内部反射の少ない、したがって機能性が改善された積層LPP/LCPトリム・リターダが得られた。接着層22の屈折率は、LCP層2およびそれと接触する基板5の平均屈折率に公称的に等しい。
さまざまな界面に発生する反射による偏光変換の測定結果は、入射状態に直交する偏光状態でLPP/LCPトリム・リターダから反射する光の量であり、これをLPP/LCPトリム・リターダを通過する光と比較する。反射光の偏光変換がない理想的なシステムでは、コントラストは無限大である。図20は、積層22と複屈折LCP層2との間の追加誘電体層33がある場合とない場合の、上から照明されている、図19に示されているような20nmリターダのコントラストを例示している。追加誘電体層33は、コントラストを改善し、偏光変換を減らす。
図21a、21b、22a、および22bは、さまざまな層の間に誘電体層を配置する、本発明の他の実施形態を例示している。図21aおよび21bに例示されているLPP/LCPトリム・リターダでは、誘電体フィルム層34および35は、それぞれLPP層1および接着層22の前に基板5の表面にコーティングされる。図22aおよび22bを参照すると、図4および8のように、複数の層および積層されたLPP/LCPトリム・リターダがそれぞれ例示されており、誘電体フィルム層36は、さらに、第1のLPP/LCPペアのLCP層2と一致する屈折率に対する第2のLPP/LCPペアのLPP層1’との間に堆積される。
図23を参照すると、本発明によるLPP/LCPトリム・リターダは、一体型液晶表示装置を形成するLCoS表示パネル15に直接コーティングすることができる。ARコーティングとして作用する誘電体層38は、LCoSパネル15とLPP/LCPトリム・リターダとの間に堆積するのが好ましい。空気/基板ARコーティング31は、接着層22によりLCP層2に積層されている、基板5上に堆積される。基板5および接着層22は、さらに、LPP層1およびLCoS表示パネル15により支えられているLCP層2を残して除去することも可能である。
それとは別に、図24のように、LPP層1およびLCP層2を基板5上にコーティングし、その後、安定している接着剤22を使用してLCoS表示パネル15上に積層することができる。再び、空気/基板界面にARコーティング31が堆積され、ARコーティング39は接着/表示パネル界面に堆積する。再び、基板5を除去して、LPP層1およびLCoS表示パネル15で支えられているLCP層2を残すことができる。
LCoS投影システムの概略図である。 本発明によるタイプA LPP/LCPトリム・リターダの概略図である。 図2のトリム・リターダの側面図である。 多層LPP/LCPトリム・リターダの側面図である。 有効な負のタイプC LPP/LCPトリム・リターダの概略図である。 タイプO LPP/LCPトリム・リターダの概略図である。 タイプAのトリム・リターダ板の上に配置されたタイプOトリム・リターダ板の概略図である。 タイプO板に接続されているタイプC板の側面図である。 計算され測定されたn、n、およびΔNと異なる重量パーセントの等方的希釈液を使用するLCPフィルムとを対比したグラフである。 LPP/LCPリターダのリターダンスとLCP層を硬化するために必要な以上の紫外線エネルギーとを対比したグラフである。 LPP/LCPリターダのリターダンスの相対的損失とLCP層を硬化するために必要な以上の紫外線エネルギーとを対比したグラフである。 平均コントラストと未処理の4nm LPP/LCPトリム・リターダの波長とを対比したグラフである。 ΔN複屈折値を低減するため紫外線に曝されたLPP/LCPトリム・リターダのコントラストと波長とを対比したグラフである。 UV処理済みおよび未処理のLPP/LCPトリム・リターダの平均コントラストと波長とを対比したグラフである。 LPP/LCPトリム・リターダのリターダンスの相対的喪失と窒素雰囲気中の250℃の熱処理の時間とを対比したグラフである。 4nmのリターダンスの発生に要する時間の間、窒素雰囲気中において250℃の温度で熱処理されたLPP/LCPトリム・リターダのコントラストと波長とを対比したグラフである。 632.8nmの平面内ΔN複屈折とLCP光軸傾斜角とを対比したグラフである。 外側表面に誘電体層があるLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 積層された第2の基板およびLPP/LCPトリム・リターダと第2の基板との間の誘電体層を持つLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 誘電体層がある場合とない場合の図19のLPP/LCPトリム・リターダについてコントラストと波長とを対比したグラフである。 基板の両面に誘電体層があるLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 両方の基板の両面に、および他の層の間に、誘電体層があるLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 基板の両面に、および他の層の間に、誘電体層がある多層LPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 両方の基板の両面に、および他の層の間に、誘電体層がある積層LPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 LC表示パネル上に直接堆積されているLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。 LC表示パネル上に積層されているLPP/LCPトリム・リターダの断面図である。
符号の説明
1 直線光重合型ポリマー層
1’ 第2のLPP層
1a LPP層
2 光重合型液晶ポリマー(LCP)フィルム
2’ 第2のLCP層
3 LCP分子
3’ 分子
5 透明低複屈折基板
6 光源
7 偏光変換光パイプ(PCLP)
8a 第1のレンズ素子
8b 第2のレンズ素子
8c 第3のレンズ素子
8d 第4のレンズ素子
8e 第5のレンズ素子
9a 第1の折曲げ鏡
9b 第2の折曲げ鏡
9c 第3の折曲げ鏡
9d 第4の折曲げ鏡
10 第1のダイクロイック・フィルタ
15a 第1のLCoS表示パネル
15b 第2のLCoS表示パネル
15c 第3のLCoS表示パネル
18 投影レンズ
19 カラー・キューブ
20a 第1の偏光子
20b 第2の偏光子
20c 第3の偏光子
21’ 第1のトリム・リターダPCE
21’’ 第2のトリム・リターダPCE
21’’’ 第3のPCE
22 接着剤
31、32、39 ARコーティング
33 重合誘電体層
34および35 誘電体フィルム層
38 誘電体層

Claims (7)

  1. 後方反射偏光変換を低減するための液晶(LC)表示装置であって、
    液晶分子の配向のため暗状態で残留複屈折を持つLC表示パネルと、
    前記残留複屈折を少なくとも部分的に補正するための偏光補正素子とを備え、
    前記偏光補正素子が、第1の重合体光配列(LPP)層と、前記第1のLPP層に載せられた第1の硬化光重合型液晶ポリマー(LCP)層とを含み、
    前記第1のLCP層の平面内速軸配向が、実質的に、方位角上、LC表示パネルの平面内遅軸に関して0°から90°の範囲の角度で配列され、
    前記第1のLCP層が、前記第1のLPP層により誘起された近似ホメオトロピック配列を持ち、それにより可視スペクトルにおいて0.0001から0.05の範囲の平面内ΔN複屈折値を持つ前記装置。
  2. 前記第1のLPP層が、近似ホメオトロピック配列を持請求項に記載の装置。
  3. さらに、前記第1のLPP層を支える第1の透明基板を備え、前記第1の透明基板が、空間的リターダンス・リップルを抑制するため、複数の薄膜誘電体層により1つまたは複数の表面上にコーティングされる請求項1に記載の装置。
  4. さらに、第2の透明基板と、前記第2の透明基板を前記第1のLCP層に貼り付けるための接着層とを備えた請求項に記載の装置。
  5. 複数の薄膜誘電体層が、発生する偏光変換の量を最小限にするため、前記第2の透明基板の片面または両面に配置される請求項に記載の装置。
  6. 偏光補正素子を製造する方法であって、
    a)透明基板を用意する工程と、
    b)前記透明基板の片面に第1のLPP層を堆積する工程と、
    c)LPP分子を配列するため前記第1のLPP層を直線偏光に露光させる工程と、
    d)コーティング・サンプルを形成する前記第1のLPP層上に第1のLCP層を堆積する工程と、
    e)前記第1のLPP層により前記第1のLCP層に近似ホメオトロピック配列を誘起し、それにより前記第1のLCP層の平面内ΔN複屈折値を可視スペクトルにおいて0.0001から0.05の範囲に下げるため前記コーティング・サンプルを熱処理する工程と、
    f)前記コーティング・サンプルを紫外線または電子ビーム放射線に曝して前記コーティング・サンプルを硬化させる工程と
    を備えた方法。
  7. 前記方法が、さらに、
    )前記平面内ΔN複屈折値を可視スペクトル内で0.001から0.0の範囲に下げるため熱処理する工程を備えた請求項に記載の方法
JP2004359222A 2003-12-11 2004-12-10 偏光制御素子 Expired - Fee Related JP4827223B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US52931503P 2003-12-11 2003-12-11
US60/529,315 2003-12-11
US58792404P 2004-07-14 2004-07-14
US60/587,924 2004-07-14
US58916704P 2004-07-19 2004-07-19
US60/589,167 2004-07-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005173621A JP2005173621A (ja) 2005-06-30
JP4827223B2 true JP4827223B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=34527974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004359222A Expired - Fee Related JP4827223B2 (ja) 2003-12-11 2004-12-10 偏光制御素子

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7626661B2 (ja)
EP (1) EP1542065B1 (ja)
JP (1) JP4827223B2 (ja)
AT (1) ATE469373T1 (ja)
DE (1) DE602004027342D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094399A (ja) * 2005-09-09 2007-04-12 Jds Uniphase Corp 最適クロック型トリム・リターダ

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709985B1 (ko) * 2005-01-04 2007-04-23 삼성코닝 주식회사 디스플레이 장치용 필터 및 이를 포함한 디스플레이 장치
US8237876B2 (en) 2005-05-25 2012-08-07 Kim Leong Tan Tilted C-plate retarder compensator and display systems incorporating the same
US7671946B2 (en) * 2005-10-18 2010-03-02 Jds Uniphase Corporation Electronically compensated LCD assembly
CN100444001C (zh) * 2005-11-17 2008-12-17 群康科技(深圳)有限公司 液晶配向设备及使用该设备的配向方法
US8094270B2 (en) * 2005-12-06 2012-01-10 Jds Uniphase Corporation Thin-film optical retarders
US20070195257A1 (en) * 2006-02-21 2007-08-23 Jds Uniphase Corporation LC imager panel assembly
US20070268460A1 (en) * 2006-05-22 2007-11-22 Clark Stephan R Lens assembly in an offset projection system
DK1892706T3 (da) * 2006-08-23 2012-08-27 Jds Uniphase Corp Optisk opsamlingsenhed
CN101131445A (zh) * 2006-08-25 2008-02-27 Jds尤尼弗思公司 无源消偏器
JP4978995B2 (ja) * 2006-11-08 2012-07-18 株式会社ジャパンディスプレイイースト 液晶表示装置
EP1980902B1 (en) * 2007-04-10 2015-07-15 JDS Uniphase Corporation Twisted nematic xLCD contrast compensation with tilted-plate retarders
US8643822B2 (en) * 2007-07-03 2014-02-04 Jds Uniphase Corporation Non-etched flat polarization-selective diffractive optical elements
EP2284581A1 (en) * 2009-08-07 2011-02-16 JDS Uniphase Corporation LC Layers Having a Spatially-Varying Tilt Angle
JP5734993B2 (ja) * 2009-11-17 2015-06-17 レイブンブリック,エルエルシー 屈折性光学構造を組み込んだ温度応答切換型光学フィルタ
TWI442147B (zh) * 2010-12-30 2014-06-21 Au Optronics Corp 立體光學元件及其製作方法
JP5720795B2 (ja) 2011-10-14 2015-05-20 大日本印刷株式会社 パターン位相差フィルム及びその製造方法
TWI437332B (zh) * 2011-10-27 2014-05-11 Far Eastern New Century Corp A method for preparing composite phase difference plate
CN103135157B (zh) * 2011-11-29 2015-02-25 远东新世纪股份有限公司 一种制备复合型位相差板的方法
JP6083997B2 (ja) * 2012-10-01 2017-02-22 キヤノン株式会社 投射型表示装置
KR101560216B1 (ko) 2012-12-27 2015-10-14 삼성전자 주식회사 다층형 광학 필름 및 표시 장치
WO2020179434A1 (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 住友化学株式会社 積層体
EP4004639B1 (en) * 2019-07-26 2023-12-27 Magic Leap, Inc. Panel retardance measurement

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2893599B2 (ja) * 1989-10-05 1999-05-24 セイコーエプソン株式会社 偏光光源及び投写型表示装置
FR2693020B1 (fr) * 1992-06-26 1999-01-22 Thomson Consumer Electronics Dispositif d'affichage a cristal liquide nematique en helice.
US6160597A (en) * 1993-02-17 2000-12-12 Rolic Ag Optical component and method of manufacture
EP0611981B1 (de) * 1993-02-17 1997-06-11 F. Hoffmann-La Roche Ag Optisches Bauelement
JP2624116B2 (ja) 1993-04-22 1997-06-25 松下電器産業株式会社 液晶表示装置およびそれを用いた投写型表示装置
EP0756193B1 (de) * 1995-07-28 2016-02-17 Rolic AG Verfahren zur Erzeugung von Kippwinkeln in photoorientierten Polymernetzwerkschichten
WO1998049253A1 (en) * 1997-04-29 1998-11-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method of preparing a cross-linked macroscopically oriented polymer
US6624863B1 (en) 1997-06-28 2003-09-23 Sharp Kabushiki Kaisha Method of making a patterned retarder, patterned retarder and illumination source
US6348959B1 (en) * 1998-12-21 2002-02-19 Philips Electronics North America Corporation Reflective LCD with dark borders
GB9907801D0 (en) * 1999-04-06 1999-06-02 Rolic Ag Photoactive polymers
JP2002207213A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Hitachi Ltd 液晶表示素子又はそれを用いた表示装置
US6585378B2 (en) * 2001-03-20 2003-07-01 Eastman Kodak Company Digital cinema projector
US6857747B2 (en) * 2001-08-06 2005-02-22 Advanced Digital Optics, Inc. Color management system
JP2003139941A (ja) * 2001-11-08 2003-05-14 Dainippon Printing Co Ltd 液晶表示装置用フィルター基板とその製造方法及びそれを用いた液晶表示装置
US20030103182A1 (en) * 2001-11-30 2003-06-05 Eastman Kodak Company Vertically aligned liquid crystal imaging component with compensation layer
US6909473B2 (en) * 2002-01-07 2005-06-21 Eastman Kodak Company Display apparatus and method
US7193670B2 (en) * 2002-04-17 2007-03-20 Nitto Denko Corporation Compensator for liquid crystal display with two compensation sheets
US20040009311A1 (en) * 2002-07-12 2004-01-15 Eastman Kodak Company Optical compensator with high molecular weight polymeric addenda and process
EP1542044A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-15 JDS Uniphase Corporation Trim retarders incorporating negative birefringence
US7203001B2 (en) * 2003-12-19 2007-04-10 Nanoopto Corporation Optical retarders and related devices and systems

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094399A (ja) * 2005-09-09 2007-04-12 Jds Uniphase Corp 最適クロック型トリム・リターダ

Also Published As

Publication number Publication date
US20050128380A1 (en) 2005-06-16
JP2005173621A (ja) 2005-06-30
DE602004027342D1 (de) 2010-07-08
EP1542065A1 (en) 2005-06-15
US7626661B2 (en) 2009-12-01
EP1542065B1 (en) 2010-05-26
ATE469373T1 (de) 2010-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4827223B2 (ja) 偏光制御素子
EP3175493B1 (en) Encapsulation structure for an oled display incorporating antireflection properties
TWI645974B (zh) Laminated body
JP5227507B2 (ja) 薄膜光学リターダ
WO2010150693A1 (ja) 光配向した液晶性ポリイミドによる位相差膜及び光学素子
US6645397B2 (en) Liquid crystal composition, color filter and optical film
JPH08122708A (ja) 高分子製光学的ローパスフィルター、その複合体およびその製造方法並びに複合光学フィルター
US6337111B1 (en) Optically anisotropic thin film and process for producing the same
WO2021246286A1 (ja) 光学要素、画像表示装置、仮想現実表示装置、電子ファインダー、偏光子の製造方法
KR101768255B1 (ko) 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 컬러필터
KR101610871B1 (ko) 유기 발광 다이오드 디스플레이
WO2018193952A1 (ja) 光学フィルム、積層型光学フィルムおよびこの積層型光学フィルムを備えた空中結像装置
JP2002350642A (ja) 選択反射膜及びその製造方法
JP2010224247A (ja) 位相差板とその製造方法、およびそれを用いた偏光板と液晶表示装置
KR100789864B1 (ko) 콜레스테릭 액정 고분자, 이를 포함하는 근적외선 차단필름과 근적외선 차단 필터, 및 상기 근적외선 차단 필름또는 필터를 구비하는 표시소자
US20210103083A1 (en) Method for producing a retardation film, and retardation film
JP7191439B2 (ja) 光学異方性フィルムの製造方法
JP2002341126A (ja) 選択反射膜及び液晶カラーフィルター
CN107045215A (zh) 一种显示面板制程和一种用于显示面板的烘烤装置
JP4251473B2 (ja) コレステリック液晶カラーフィルターの製造方法
KR20230091606A (ko) 위상차 필름 및 이의 제조 방법
WO2023238927A1 (ja) 光学用積層体、積層光学フィルム、光学物品、仮想現実表示装置
WO2023199950A1 (ja) 成形方法、光学フィルム、コレステリック液晶層、光学積層体、および、曲面状光学機能性層の作製方法
JP2002328229A (ja) 光学膜形成方法及び選択反射膜
TWI248524B (en) Cholesteric color filter

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050909

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050909

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110405

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4827223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees