JP4826308B2 - 車両の旋回挙動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、旋回内輪および旋回外輪に対する駆動力を調整することで車両の旋回挙動を制御する車両の旋回挙動制御装置に関するものである。
従来より、旋回している車両の安定化を図り、車両の安全性を向上させるための技術が開発されている。
例えば、以下の特許文献1には、車両のヨーレイトに基づいて、車両の左輪と右輪との間で駆動力差を制御することで、車両にヨーモーメントを生じさせ、車両の旋回挙動を制御する技術が開示されている。
特開平9−86378号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、車輪が路面に伝達できる駆動力の容量(以下、グリップ容量という)に関わらず車輪の駆動力差を変更するため、左右輪間の駆動力差を変更しても、実際には、車両に適切なヨーモーメントを生じさせることができない場合がある。
特に、特許文献1の技術により、定速または加速中の車両に生じたオーバーステアを解消するために旋回内輪を対する駆動力を増大させると、旋回内輪のグリップ容量を超えて駆動力が増大する場合がある。そして、この場合、旋回内輪はスリップし、車両全体としての直進性が非常に弱くなるので、オーバーステアを解消するために左右輪間の駆動力差を制御したにもかかわらず、むしろオーバーステアが助長されるという事態を招くという課題もある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の旋回性能を向上させることができる、車両の旋回挙動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両の旋回挙動制御装置(請求項1)は、左右輪の駆動力を調整することで車両の旋回挙動を制御する左右輪駆動力制御機構を有する車両の旋回挙動制御装置であって、該車両の旋回方向を判定する旋回方向判定手段と、該旋回方向判定手段により判定された旋回方向に基づき該左右輪のうち一方が旋回内輪で他方が旋回外輪であると認定する旋回内外輪判定手段と、該旋回内輪の回転速度を検出する内輪速度検出手段と、該旋回外輪の回転速度を検出する外輪速度検出手段と、該車両の旋回に要求されるヨーモーメントである要求ヨーモーメントを算出する要求ヨーモーメント算出手段と、該要求ヨーモーメント算出手段によって算出された要求ヨーモーメントが、該内輪速度検出手段により検出された旋回内輪速と該外輪速度検出手段により検出された旋回外輪速との差である車輪速差に応じて設定される限界値を超えた場合には、該要求ヨーモーメントを該限界値でクリップして目標ヨーモーメントとする要求ヨーモーメントクリップ手段と、該要求ヨーモーメントクリップ手段によって設定された該目標ヨーモーメントを生じさせるように該左右輪駆動力制御機構を制御する駆動力調整手段とを備え、該限界値は、該旋回内輪にさらなる駆動力を付加する領域において該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速い場合、該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速いほど小さく設定されることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車両の旋回挙動制御装置は、請求項1記載の内容において、該要求ヨーモーメントのうち該限界値を超えた分を制動ヨーモーメントとして設定する制動ヨーモーメント演算手段と、該制動ヨーモーメント演算手段によって設定された該制動ヨーモーメントを生じさせるように該車両の各車輪の制動力を制御する制動力調整手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車両の旋回挙動制御装置は、請求項1または2の内容において、該限界値は、該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速く該車輪速差が所定値以上の領域ではゼロに設定されることを特徴としている。
本発明の車両の旋回挙動制御装置によれば、内輪と外輪との回転速度の差に応じて左右輪駆動力制御機構による左右輪の駆動力制御を行なうので、車両に適切なヨーモーメントを発生させることで、車両の旋回性能を向上させることができる。また、目標ヨーモーメントの限界値は、旋回内輪速が旋回外輪速よりも速いほど小さく設定されるので、路面状況などの影響を受けない適正な限界値を設定でき、車両の旋回性能を向上させることができる。(請求項1)
また、要求ヨーモーメントのうち目標ヨーモーメントの限界値を超えた分、即ち、制動ヨーモーメントを、車両の各輪の制動力を調整することで発生させ、これにより、車両の旋回性能をさらに高めることができる。(請求項2)
また、目標モーメントの限界値は、旋回内輪速が旋回外輪速よりも速く車輪速差が所定値以上の領域ではゼロに設定されるので、スリップがさらに助長されることを防ぐことができる。(請求項3)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的なブロック構成図、図2は左旋回用マップの模式図、図3は右旋回用マップの模式図、図4は模式的な制御ブロック図、図5は左旋回している車両を示す模式図、図6はその制御内容を示す模式的なフローチャート、図7は左旋回用マップを用いた制御を示す模式図である。
図1に示すように、4輪駆動の車両1には、エンジン2,トランスミッション3,中間ギア機構4およびセンターデフ5が搭載され、エンジン2の出力が、トランスミッション3及び中間ギア機構4を介してセンターデフ5に伝達されるようになっている。なお、このセンターデフ5には、詳しくは後述する前後輪間差動制限機構19が備えられている。
また、この車両1には、フロントディファレンシャル(以下、フロントデフ)6,車軸7L,7R,前左右輪8L,8Rが設けられ、センターデフ5の出力は、フロントデフ6および車軸7L,7Rを介して前左右輪8L,8Rにそれぞれ伝達されるようになっている。
さらに、この車両1には、前輪側ハイポイドギヤ機構9,プロペラシャフト10,後輪側ハイポイドギヤ機構11,リヤディファレンシャル(以下、リアデフ)12および車軸13L,13Rが後左右輪14L,14Rが設けられている。これにより、センターデフ5の出力は、前輪側ハイポイドギヤ機構9,プロペラシャフト10,後輪側ハイポイドギヤ機構11,リアデフ12および車軸13L,13Rを介して後左右輪14L,14Rに伝達されるようになっている。なお、リアデフ12には、詳しくは後述する、左右輪駆動力制御機構15が備えられている。
フロントデフ6には、エンジン2から入力された駆動力の大きさに応じて、左右輪8L,8Rの差動を機械的に制限する駆動力感応式のディファレンシャルギアが適用されている。
センターデフ5は、デファレンシャルピニオン5A,5Bと、これらのデファレンシャルピニオン5A,5Bと噛合するサイドギヤ5C,5Dとから構成され、デファレンシャルピニオン5A,5Bから入力された駆動力は、一方のサイドギヤ5Cを介して前輪8へ伝達されるとともに、他方のサイドギヤ5Dを介しプロペラシャフト10などを経て後輪14へ伝達されるようになっている。また、このセンターデフ5によって前輪8と後輪14との間の差動が許容されることによって、車両1の回頭性が妨げられないようになっている。
そして、このセンターデフ5には、前輪8と後輪14との間で許容された差動を可変に制限しながら、エンジン2から出力された駆動力を前後輪8,14に対して可変に配分できる前後輪間差動制限機構19が備えられている。
この前後輪間差動制限機構19は、湿式油圧多板クラッチ機構によって構成され、駆動系油圧ユニット(図示略)から入力された油圧に応じて、前輪8および後輪14との間での差動制限の度合を調整することができるようになっており、前輪8および後輪14に対して伝達される駆動力の配分を適宜変更できるようになっている。なお、駆動系油圧ユニットから前後輪間差動制限機構19に入力される油圧は、センターデフコントローラ32によって制御されるようになっているが、この点については後述する。
したがって、この前後輪間差動制限機構19によれば、前輪8と後輪14との差動制限の度合を調整することによって、車両1のトラクション性能を向上させたり、他方、前輪8と後輪14との差動を許容して、車両1の回頭性能を向上させたりできるようになっている。
次に、後輪14側の駆動系について説明すると、この後輪14には左右輪14L,14R間の差動を許容するリアデフ12が設けられ、また、このリアデフ12には、左右輪14L,14Rに伝達される駆動力の差を適宜変更することができる左右輪駆動力制御機構15が設けられている。また、左後輪14Lには左後輪速センサ(内輪または外輪速度検出手段;図示略)が設けられるとともに、右後輪14Rには右後輪速センサ(内輪または外輪速度検出手段;図示略)が設けられている。
なお、図5に示すように、本実施形態においては、原則的に、車両1が左旋回中である場合を例にとって説明する。このため、左後輪14Lが旋回内輪であり、右後輪14Rが旋回外輪となっているものとして説明する。左右後輪14L,14Rのうちどちらが旋回内輪でどちらが旋回外輪であるかという認定は、後述するECU60の旋回状態判定部61で行なわれるようになっている。
リアデフ12におけるケース12Aの外周にはプロペラシャフト10の後端のピニオンギア10Aと噛合するクラウンギア16が設けられ、また、このケース12Aの内側には遊星歯車機構12Bがそなえられている。そして、この遊星歯車機構12Bにより、左右の後輪14L,14Rの差動が許容されるようになっている。したがって、エンジン2からプロペラシャフト10,ピニオンギア10A等を通じてクラウンギア16へ入力された駆動力は、遊星歯車機構12Bによって左側の後輪14Lと右側の後輪14Rとの差動を許容しながら両輪14L,14Rに伝達されるようになっている。
また、左右輪駆動力制御機構15は、変速機構15Aと伝達容量可変制御式の駆動力伝達機構15Bとから構成され、ECU60からの指令によって左後輪14Lと右後輪14Rとの間の駆動力の差を、車両の走行状況等に応じて適宜変更できるようになっている。
このうち、変速機構15Aは、左右輪のうちの一方の車輪(ここでは左後輪14L)の回転速度を増速させたり減速させたりして駆動力伝達機構15Bに出力するものである。
この伝達容量可変制御式の駆動力伝達機構15Bは、ECU60によって制御された駆動系油圧ユニットから入力される油圧に応じて、伝達駆動力容量を調整できる湿式油圧多板クラッチ機構であって、上記変速機構15Aにより増速または減速された回転速度と、左右輪のうちの他方の車輪(本実施形態においては右後輪14R)の回転速度との回転速度差を利用して、左右輪14L,14Rの間で駆動力の授受を行なうことにより、一方の車輪の駆動力を増大または減少させ、他方の車輪の駆動力を減少または増大させることができるようになっている。なお、上述の、遊星歯車機構12B,変速機構15A,駆動力伝達機構15Bは公知の技術であるので、これらの各構造についての詳細な説明は省略する。また、駆動系油圧ユニットから左右輪駆動力制御機構15に入力される油圧は、リアデフコントローラ31によって制御されるようになっているが、この制御の内容については後述する。
また、上述の図示しない駆動系油圧ユニットには、アキュムレータ、アキュムレータ内の作動油を所定圧に加圧するモータポンプ、モータポンプで加圧された油圧を監視する圧力センサなどがそなえられ、また、モータポンプによって圧力調整されたアキュムレータ内の油圧をさらに圧力調整しながら出力する電磁制御弁と、この電磁制御弁で調整された油圧の供給先を、左右輪駆動力制御機構15の所定の油室(図示略)および前後輪間差動制限機構19の所定の油室(図示略)に切り換える方向切換弁などがそなえられて構成されている。
リアデフコントローラ31は、電子制御ユニットであって、左後輪14Lと右後輪14Rとの間での駆動力差に応じた油圧およびその出力先を示す信号(駆動力配分信号)を駆動系油圧ユニットへ送信し、この駆動力差信号を受けた駆動系油圧ユニットがリアデフ12の左右輪駆動力制御機構15に対する油圧を適宜制御することで、左後輪14Lと右後輪14Rとの間での駆動力差を調整するものである。
例えば、図5に示すように、車両1が左旋回しながら前進している場合には、このリアデフコントローラ31が駆動系油圧ユニットを制御し、所定の油圧が駆動系油圧ユニットからリアデフ12の左右輪駆動力制御機構15に入力され、左後輪(旋回内輪)14Lに伝達される駆動力が減少されると、左後輪14Lが減速し、右後輪(旋回外輪)14Rに伝達される駆動力が増大されるとともに右後輪14Rが増速するようになっている。
これにより、車両1に左回り(時計回り)のヨーモーメントを生じさせ、アンダーステアを抑制することができるようになっている。
これとは逆に、左後輪14Lに伝達される駆動力が増大されると左後輪14Lが増速し、右後輪14Rに伝達される駆動力が減じられるとともに右後輪14Rが減速するようになっている。これにより、車両1に右回り(反時計回り)のヨーモーメントを生じさせ、オーバーステアを抑制することができるようになっている。なお、ヨーモーメントの正負は、正が反時計回り方向(即ち、左旋回方向)を示し、負が時計回り方向(即ち、右旋回方向)を示す。
また、センターデフコントローラ32は、電子制御ユニットであって、前輪8と後輪14との間での差動制限の度合に応じた油圧およびその出力先を示す信号(前後輪間差動制限信号)を駆動系油圧ユニットへ送信し、この前後輪間差動制限信号を受けた駆動系油圧ユニットがセンターデフ5の前後輪間差動制限機構19に対する油圧を適宜制御することで、前輪8と後輪14との間での差動制限の度合を調整するものである。
また、車両1の車輪8L,8R,14L,14Rには、それぞれ、ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rが設けられており、また、これらのブレーキ装置21L,21R,22L,22Rのそれぞれに独立して油圧を供給する制動系油圧ユニット(図示略)が設けられている。
さらに、この車両1には、ブレーキ装置コントローラ33が備えられている。このブレーキ装置コントローラ33は、電子制御ユニットであって、各輪8L,8R,14L,14Rに設けられた4つのブレーキ装置21L,21R,22L,22Rのそれぞれに対してブレーキ油圧を示す信号を制動系油圧ユニット(図示略)に対して送信し、この信号を受けた制動系油圧ユニットが各ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rに入力される油圧を適宜制御するようになっている。
また、この制動系油圧ユニットには、ブレーキ液圧を調整するためのモータポンプや、電磁制御弁などが備えられており、ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rのそれぞれに対して、ブレーキ装置コントローラ33からの指示に応じて所定の油圧を入力するようになっている。
そして、上述のようにリアデフコントローラ31,センターデフコントローラ32およびブレーキ装置コントローラ33は、それぞれ、ECU60からの制御に基づいて作動するようになっている。
また、この車両1には、いずれも図示しない舵角センサ,前後Gセンサ,横Gセンサ,ヨーレイトセンサが設けられている。
これらのうち、舵角センサは、ドライバによって操作されるステアリングホイール(図示略)の角度を検出するものである。
また、前後Gセンサは、車両1に生じる前後方向の加速度を検出するものであり、また、横Gセンサは、車両1に生じる横方向の加速度を検出するものである。
また、ヨーレイトセンサは、車両1のヨー方向の回転角加速度(ヨーレイト)を検出するものである。
そして、この車両1にはECU60が搭載されている。このECU60は、いずれも図示しないインタフェイス,メモリ,CPU等がそなえられた電子制御ユニットであって、車輪速センサ,舵角センサ,前後Gセンサ,横Gセンサおよびヨーレイトセンサによる測定結果を読み込むことができるようになっている。
また、このECU60には、図示しないメモリ内に記録されたプログラムとして、旋回状態判定部(旋回方向判定手段,旋回内外輪認定手段)61,要求ヨーモーメント算出部(要求ヨーモーメント算出手段)62,要求ヨーモーメントクリップ部(要求ヨーモーメントクリップ手段)63,左右輪駆動力調整部(左右輪駆動力調整手段)64,制動ヨーモーメント演算部(制動ヨーモーメント演算手段)65および制動力調整部(制動力調整手段)66が設けられている。
また、このECU60のメモリには、駆動力配分マップ(図示略)およびヨー運動制御マップ70が記録され、さらに、このヨー運動制御マップ70には、左旋回用マップ71と右旋回用マップ72とが含まれている。
旋回状態判定部61は、横Gセンサから読み込んだ車両1の横加速度GYがプラスである場合には車両1が左旋回中であると判定し、他方、マイナスである場合には車両1が右旋回中であると判定するものである。
さらに、この旋回状態判定部61は、車両1が左旋回中であると判定した場合には、左後輪14Lが旋回内輪であると認定するとともに右後輪14Rが旋回外輪であると認定し、他方、車両1が右旋回中であると判定した場合には、右後輪14Rが旋回内輪であると認定するとともに左後輪14Lが旋回外輪であると認定するようになっている。
要求ヨーモーメント算出部62は、舵角センサによって測定された舵角δSWと、車速センサによって測定された車速vBとに基づいて、ドライバが意図している旋回半径で車両1が旋回するため(即ち、車両1がニュートラルステア状態になるため)に付加すべきヨーモーメントである要求ヨーモーメントYMADDを求めるものである。なお、この要求ヨーモーメント算出部62は、車両1を左旋回させるためのステアリング操作方向を正(+δSW)、右旋回させるためのステアリング操作方向を負(−δSW)として取り扱うようになっている。
要求ヨーモーメントクリップ部63は、右後輪速センサにより検出された右輪速vRRから左後輪速センサにより検出された左輪速vRLを減算する、即ち、以下の式(1)により得られる車輪速差vdifに応じて、要求ヨーモーメントYMADDを限界ヨーモーメントYMAYC-MAXでクリップし、目標ヨーモーメントYMAYCとして設定するものである。
RR−vRL=vdif・・・(1)
より具体的に説明すると、この要求ヨーモーメントクリップ部63は、旋回状態判定部61により判定された車両1の旋回方向に応じて、左旋回用マップ71または右旋回用マップ72を選択し、その後、上式(1)によって得られた車輪速差vdifをこれらの左旋回用マップ71または右旋回用マップ72に適用することで、目標ヨーモーメントYMAYCを得るようになっている。なお、この目標ヨーモーメントYMAYCは、左右輪駆動力制御機構15の駆動力制御により生じさせるべきヨーモーメントの目標値である。
また、車輪速差vdifが正である(vdif>0)場合とは、右後輪14Rの車輪速vRRの方が左後輪14Lの車輪速vRLよりも速く回転している、即ち、以下の(2)が成立している場合である。
RR>vRL・・・(2)
他方、車輪速差vdifが負である(vdif<0)場合とは、左後輪14Lの車輪速vRLの方が右後輪14Rの車輪速vRRよりも速く回転している、即ち、以下の(3)が成立している場合である。
RR<vRL・・・(3)
図2に示すように、左旋回用マップ71には、要求ヨーモーメント±YMADDが縦軸に規定されるとともに、車輪速差vdifが横軸に規定され、さらに、限界ヨーモーメント(限界値)±YMAYC-MAXが、クリップ線±CL-Lとしてそれぞれ設定されている。
また、図3に示すように、右旋回用マップ72にも、要求ヨーモーメント±YMADDが縦軸に規定されるとともに、車輪速差vdifが横軸に規定され、限界ヨーモーメント±YMAYC-MAXが、クリップ線±CL-Rとしてそれぞれ設定されている。
そして、図2に示す左旋回用マップ71におけるクリップ線±CL-Lのうち、正のクリップ線+CL-Lは、車輪速差vdifの大小に関わらず所定の大きさで一定であるが、負のクリップ線−CL-Lは、車輪速差vdifがゼロ以下になると徐々にゼロに近づき、さらに、車輪速差vdifが所定値−vdifTHよりも小さくなると、ゼロ(即ち、−YMAYC-MAX=0)で一定となるように設定されている。
また、図3に示す右旋回用マップ72におけるクリップ線±CL-Rのうち、負のクリップ線−CL-Rは、車輪速差vdifの大小に関わらず所定の大きさで一定であるが、正のクリップ線+CL-Rは、車輪速差vdifがゼロ以上になると徐々にゼロに近づき、車輪速差vdifが所定値+vdifTHよりも大きくなると、クリップ線+CL-Rはゼロ(即ち、+YMAYC-MAX=0)で一定となるように設定されている。
ここで、どのような理由で図2に示すクリップ線−CL-Lがこのような特性となっているのかを説明する。
旋回(例えば、左旋回)している車両1において、旋回内輪(左後輪)14Lの車輪速vRLは、旋回外輪(右後輪)14Rの車輪速vRRよりも遅くなるという関係が成立するのが通常である。しかしながら、左後輪14Lがスリップしている場合においてはこのような関係は成立しない。
換言すれば、ECU60により、旋回内輪14Lの車輪速vRLが、旋回外輪14Rの車輪速vRRよりも速くなっていることが検出されたということは、即ち、旋回内輪14Lのグリップ容量は限界を超えている、あるいは、限界を超える過渡期にあることが検出されたということである。
そして、旋回外輪14の車輪速vRRに対する旋回内輪14Lの車輪速vRLの相対差が大きくなる(即ち、上式(1)で算出される車輪速差vdifが小さくなる)につれて、旋回内輪14Lのスリップ度合いは大きくなっていると推定される。
そこで、本実施形態にかかる発明においては、このような場合においては旋回内輪14Lに対してさらなる駆動力を付加しても車両1に所望のヨーモーメントを発生させることは困難であるとみなし、クリップ線−CL-L(即ち、YMAYC-MAX)を徐々にゼロに近づくような特性で設定しているのである。
また、車輪速差vdifが所定の閾値(−vdifTH)よりも小さくなると、旋回内輪14Lに対する駆動力を付加しても車両1に所望のヨーモーメントを発生させることは不可能であるとみなし、クリップ線−CL-L(即ち、−YMAYC-MAX)をゼロで一定となるような特性で設定しているのである。
なお、図3に示す右旋回用マップ72に規定されているクリップ線+CL-Rについては、上述した左旋回用マップ71に規定されたクリップ線−CL-Lについての説明を、車両1が右旋回している場合に置き換えれば容易に理解できるものと解されるため、ここではその説明を省略する。
そして、旋回状態判定部61により車両1が「左旋回」中であると判定された場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、車輪速差vdifを左旋回用マップ71に適用し、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線+CL-L以下で、且つ、クリップ線−CL-L以上である(即ち、下式(4)が成立する)場合、要求ヨーモーメントYMADDを、そのまま目標ヨーモーメント±YMAYCとして設定するようになっている。
−YMAYC-MAX≦YMADD≦+YMAYC-MAX ・・・(4)
また、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線+CL-Lよりも大きい場合(即ち、以下の式(5)が成立する場合)、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメントYM ADD を、クリップ線+CL-Lでクリップしたものを目標ヨーモーメント+YMAYCとして設定(即ち、下式(6)が成立するように設定)するようになっている。
YMADD>+YMAYC-MAX ・・・(5)
YMAYC=+YMAYC-MAX ・・・(6)
また、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線−CL-Lよりも小さい場合(即ち、以下の式(7)が成立する場合)、要求ヨーモーメントクリップ部63は、目標ヨーモーメント−YMAYCを、クリップ線−CL-Lでクリップしたものを目標ヨーモーメント−YMAYCとして設定(即ち、下式(8)が成立するように設定)するようになっている。
YMADD<−YMAYC-MAX ・・・(7)
YMAYC=−YMAYC-MAX ・・・(8)
他方、要求ヨーモーメントクリップ部63は、旋回状態判定部61により車両1が「右旋回」中であると判定された場合、車輪速差vdifを右旋回用マップ72に適用し、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線+CL-R以下であり、且つ、クリップ線−CL-R以上である場合(即ち、下式(9)が成立する場合)、要求ヨーモーメント算出部62によって得られた要求ヨーモーメントYMADDを、そのまま目標ヨーモーメント±YMAYCとして設定するようになっている。
−YMAYC-MAX≦YMADD≦+YMAYC-MAX ・・・(9)
また、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線+CL-Rよりも大きい(即ち、以下の式(10)が成立する)場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメント+YMADDを、クリップ線+CL-Rでクリップしたものを目標ヨーモーメント+YMAYCとして設定(即ち、下式(11)が成立するように設定)するようになっている。
YMADD>+YMAYC-MAX ・・・(10)
YMAYC=+YMAYC-MAX ・・・(11)
また、要求ヨーモーメントYMADDがクリップ線−CL-Rよりも小さい(即ち、下式(12)が成立する)場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメントYMADDを、クリップ線−CL-Rでクリップしたものを目標ヨーモーメント−YMAYCとして設定(即ち、下式(13)が成立するように設定)するようになっている。
ADD−YM AYC-MAX ・・・(12)
YMAYC=−YMAYC-MAX ・・・(13)
左右輪駆動力調整部64は、要求ヨーモーメントクリップ部63によって設定された目標ヨーモーメントYMAYCを生じさせるように、左右輪駆動力制御機構15を制御するものである。
制動ヨーモーメント演算部65は、要求ヨーモーメントYMADDのうち、限界ヨーモーメント(限界値)YMAYC-MAXを超えた分を制動ヨーモーメントYMASCとして設定するものである。
つまり、この制動ヨーモーメント演算部65は、要求ヨーモーメントYMADDのうち、図2に示すクリップ線+CL-Lや図3に示すクリップ線+CL-Rよりも大きい分を制動ヨーモーメント+YMASCとして設定し、また、要求ヨーモーメントYMADDのうち、図2に示すクリップ線−CL-Lや図3に示すクリップ線−CL-Rよりも小さい分を制動ヨーモーメント−YMASCとして設定するようになっている。
制動力調整部66は、制動ヨーモーメント演算部65によって設定された制動ヨーモーメントYMASCを生じさせるべく、車両1の各車輪8L,8R,14L,14Rの制動力を個別に制御する指令を、ブレーキ装置コントローラ33に送信するものである。なお、この制動ヨーモーメントYMASCと各車輪8L,8R,14L,14Rの制動力との関係は、ECU60のメモリ内に記録されている。
ここで、図4の制御ブロック図を用いて、改めて本実施形態における本発明の原理を説明する。
まず、旋回状態判定部61により横Gセンサから車両1の横加速度GYが読み込まれ、さらに旋回状態判定部61により車両1の旋回方向が判定される(図中符号S31およびS32)。
また、要求ヨーモーメント算出部62により要求ヨーモーメントYMADDが算出される(図中符号S34)。
そして、要求ヨーモーメントクリップ部63により、左後輪車輪速vRLおよび右後輪車輪速vRRが読み込まれ(図中符号S33)、車輪速差vdifが算出される。
さらに、この要求ヨーモーメントクリップ部63により、要求ヨーモーメントYMADDを車輪速差vdifに応じてクリップする制御、即ち、クリップ制御が実行され、左右輪駆動力制御機構15により生じさせるべきヨーモーメント(目標ヨーモーメント)YMAYCが求められる(図中符号S35)。
また、制動ヨーモーメント演算部65により、要求ヨーモーメントYMADDのうち目標ヨーモーメントYMAYCでは満たせない分、即ち、制動ヨーモーメントYMASCが求められる(図中符号S37)。
そして、要求ヨーモーメントクリップ部63により設定された目標ヨーモーメントYMAYCを発生するように、左右輪駆動力調整部64により、左右輪駆動力制御機構15が制御され(図中符号S36)、また、制動力調整部66により、制動ヨーモーメントYMASCを発生するように各車輪8L,8R,14L,14Rの制動力が制御され(図中符号S38)、旋回中の車両1に適切なヨーモーメントを発生させることができるようになっている。
本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。なお、ここでも、図5で示すように、原則的には、車両1が前進しながら左旋回しているものとして説明する。
図6のフローチャート中、まず、ステップS41において、ECU60が、前後Gセンサから前後方向加速度GXを読み込むとともに、横Gセンサから横方向加速度GYを読み込むとともに、舵角センサから舵角δSWを読み込む。さらに、このECU60が、車速センサから車速vBを読み込むとともに、左後輪速センサから左後輪14Lの車輪速vRLを読み込むとともに、右後輪速センサから右後輪14Rの車輪速vRRを読み込む。
その後、ECU60の旋回状態判定部61が、横Gセンサから読み込んだ車両1の横加速度GYがプラスである場合には車両1が左旋回中であると判定し、他方、マイナスである場合には車両1が右旋回中であると判定する(ステップS42)。
また、車両1が左旋回中であるとの判定がなされた場合は、旋回状態判定部61が、車輪8L,8R,14L,14Rのうち、左輪8L,14Lが旋回内輪であると認定するとともに、右輪8R,14Rが旋回外輪であると認定する。他方、車両1が右旋回中であるとの判定がなされた場合には、この旋回状態判定部61が、右輪8R,14Rが旋回内輪であると認定するとともに、左輪8L,14Lが旋回外輪であると認定する。(ステップS43)
そして、要求ヨーモーメント算出部62が、舵角センサによって測定された舵角δSWと、車速センサによって測定された車速vBとに基づいて、要求ヨーモーメントYMADDを算出する(ステップS44)。
その後、要求ヨーモーメントクリップ部63が、右輪速vRRから左輪速vRLを減算することにより得られる車輪速差vdifに応じて、要求ヨーモーメントYMADDを限界ヨーモーメントYMAYC-MAXでクリップし、目標ヨーモーメントYMAYCとして設定する(ステップS45,S46)。なお、要求ヨーモーメントYMADDが限界ヨーモーメント+YMAYC-MAX以下で且つ限界ヨーモーメント−YMAYC-MAX以上である場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメントYMADDを目標ヨーモーメントYMAYCとしてそのまま設定する。
そして、制動ヨーモーメント演算部65が、要求ヨーモーメントYMADDのうち、限界ヨーモーメント+YMAYC-MAXよりも大きい分を制動ヨーモーメント+YMASCとして設定し、また、要求ヨーモーメントYMADDのうち、限界ヨーモーメント−YMAYC-MAXよりも小さい分を制動ヨーモーメント−YMASCとして設定する(ステップS47)。
つまり、左旋回中の車両1にアンダーステアが生じている場合には、制動ヨーモーメント演算部65が、発生中のアンダーステアを抑制するように反時計回りの制動ヨーモーメント+YMASCを設定し、他方、車両1にオーバーステアが生じている場合には、このオーバーステアを抑制するように時計回りの制動ヨーモーメント−YMASCを設定する。
その後、左右輪駆動力調整部64が、目標ヨーモーメントYMAYCを生じさせるための左後輪14Lと右後輪14Rとの駆動力差を示す指令をリアデフコントローラ31に送信することで、左右輪駆動力制御機構15を制御し、目標ヨーモーメントYMAYCを生じさせる(ステップS48)。
また、制動力調整部66が、制動ヨーモーメントYMASCを生じさせるための各輪8L,8R,14L,14Rの制動力を示す指令をブレーキ装置コントローラ33に送信することで、各ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rを制御し、制動ヨーモーメントYMASCを生じさせる(ステップS49)。
このように、車両1には、左右輪駆動力制御機構15によるヨーモーメント(即ち、目標ヨーモーメント±YMAYC)が生じ、また、各ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rによるヨーモーメント(即ち、制動ヨーモーメント±YMASC)が生じることで、要求ヨーモーメント±YMADDを確実に生じさせ、車両1の旋回性能を適切に向上させることができるのである。
ここで、上述した本実施形態の作用および効果について、図7を用いて別の角度から改めて説明する。なお、この図7に示す左旋回用マップ71は、図2に示す左旋回用マップ71と同じものである。また、ここでは、左旋回中の車両1にアンダーステアが生じ、このアンダーステアを抑制するべく、要求ヨーモーメント算出部62により算出された要求ヨーモーメントYMADDが反時計回りのヨーモーメント−YMADD1であると仮定する。
そして、車輪速差vdifが+vdif1である場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメント−YMADD1のうち限界ヨーモーメント−YMAYC-MAXを超えない分(即ち、要求ヨーモーメント−YMADD1をクリップ線−CL-Lでクリップしたもの)を目標ヨーモーメント−YMAYC1とする。
また、このとき、制動ヨーモーメント演算部65は、要求ヨーモーメント−YMADD1のうち限界ヨーモーメント−YMAYC-MAXを超えた分(即ち、クリップ線−CL-Lよりも小さい分)を制動ヨーモーメント−YMASC1として設定する。
他方、車輪速差vdifが−vdif2である場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメント−YMADD1 をクリップ線−CL-Lでクリップしたものを目標ヨーモーメント−YMAYC2とする。また、このとき、制動ヨーモーメント演算部65は、要求ヨーモーメント−YMADD1のうち、クリップ線−CL-Lよりも小さい分を制動ヨーモーメント−YMASC2として設定する。
なお、左旋回用マップ71におけるクリップ線−CL-Lは、車輪速差vdifがゼロ以下になると徐々にゼロに近づくように設定されているので、目標ヨーモーメント−YMAYC1の大きさ(即ち、|YMAYC1|)よりも、目標ヨーモーメント−YMAYC2の大きさ(即ち|YMAYC2|)の方が小さくなっていることがわかる。
また、車輪速差vdifが−vdif3である場合、要求ヨーモーメントクリップ部63は、要求ヨーモーメント−YMADD1をクリップ線−CL-Lでクリップしたものを目標ヨーモーメント−YMAYC3とし、制動ヨーモーメント演算部65は、要求ヨーモーメント−YMADD1のうち、クリップ線−CL-Lよりも小さい分を制動ヨーモーメント−YMASC3として設定する。
しかしながら、車輪速差vdifが所定値−vdifTHよりも小さくなると、負のクリップ線−CL-Lはゼロ(即ち、−YMAYC-MAX=0)で一定となるように設定されているため、ここでは、目標ヨーモーメント−YMAYC3はゼロとして設定される。
つまり、車輪速差vdifが所定値−vdifTHよりも小さくなっているということは、旋回内輪14Lが完全にスリップしてしまっているものとみなし、したがって、左右輪駆動力調整部64は、左右輪駆動力制御機構15を作動させないのである。したがって、左後輪1Lおよび右後輪1R間での駆動力配分制御は実行されず、左後輪1Lのスリップがさらに助長されることを防ぐことができる。
このように、本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置によれば、旋回内輪と旋回外輪との車輪速差vdifに応じて左右輪駆動力制御機構15による左右輪14L,14Rの駆動力配分制御を行なうので、車両1に適切なヨーモーメントを発生させ、車両1の旋回性能を向上させることができる。
また、車両1の各輪8L,8R,14L,14Rの制動力を制御することで、車両1にさらなるヨーモーメントを発生させ、車両1の旋回性能をさらに高めることができる。
また、路面の摩擦係数μを検出したり推定したりする制御が不要となるので、コストダウンを図りながら、ECU60の制御負荷を低減し、左右輪駆動力制御機構15による左右輪14L,14Rの駆動力制御を適切に実行することが可能となる。
換言すれば、車両1の左右輪14L,14Rとの間での駆動力調整により車両1に対して十分なヨーモーメントを発生させることができる場合には、各輪8L,8R,14L,14Rに対する制動力制御は実行されない。したがって、ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rから発する熱を抑制することができる。
また、ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rの作動頻度を低減することで、ブレーキ装置21L,21R,22L,22Rに対する負荷を軽減するとともに、ブレーキパッドなどの消耗品の寿命を長くすることで、消耗品交換に要する手間やコストを省くこともできる。
また、各輪8L,8R,14L,14Rに対する制動力制御が実行される頻度を少なくできるので、車両1の加速性能が低下することを抑制することもできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、フロントデフ6は、エンジン2から入力された駆動力の大きさに応じて、左右輪8R,8Lの差動を機械的に制限する駆動力感応式のディファレンシャルギアが適用されている場合について説明したが、このような構成に限定するものではない。
例えば、上述の実施形態における左右輪駆動力制御機構15を、リアデフ12に装備するだけではなくフロントデフ6にも装備する構成としてもよいし、フロントデフ6のみに装備する構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、車両1が4輪駆動車である場合を例にとって説明したが、特に4輪駆動車に限定するものではなく、前輪駆動車であってもよいし、後輪駆動車であってもよい。
また、上述の実施形態においては、リアデフコントローラ31が左右輪駆動力制御機構15を制御することで、エンジン1から後左右輪14L,14Rに伝達される駆動力の差が変更される場合を例にとって説明したが、このような構成に限定するものではない。
例えば、前輪側あるいは後輪側の左右輪にそれぞれ設けられた電気モータの駆動力をそれぞれ独立して調整するようにしてもよい。なお、この場合、電気モータのほかに、エンジンなどの他の駆動源はあってもよいし、なくてもよい。
また、前輪側あるいは後輪側の左右輪にそれぞれクラッチ機構を設け、このクラッチ機構による締結力を調整することで、左右輪に伝達される駆動力の大きさを可変とする構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、原則的に、車両1が左旋回中である場合を例にとって説明したため、左後輪14Lが旋回内輪であり、右後輪14Rが旋回外輪となっているものとして説明したが、車両1が右旋回中である場合には、左後輪14Lが旋回外輪となり、右後輪14Rが旋回内輪となることはいうまでもない。
また、上述の実施形態においては、旋回状態判定部61は車両1の旋回方向を横Gセンサから求めたが、これに限定されることはなく、車両1の旋回方向を求めることができれば何でもよい。例えばヨーレイトセンサから車両1の旋回方向を求めてもよく、車両1にカーナビゲーション装置が搭載される場合は、地図情報と自車位置等から旋回方向を求めてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置の全体構成を示す模式的なブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置の左旋回用マップを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置の右旋回用マップを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置の制御を示す模式的な制御ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置が搭載された車両でオーバーステアまたはアンダーステアが生じた場合を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置による制御内容を模式的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両の旋回挙動制御装置の左旋回用マップを用いた制御を示す模式図である。
符号の説明
1 車両
8L,8R,14L,14R 車輪
15 左右輪駆動力制御機構
61 旋回状態判定部(旋回状態判定手段)
62 要求ヨーモーメント算出部(要求ヨーモーメント算出手段)
63 要求ヨーモーメントクリップ部(要求ヨーモーメントクリップ手段)
64 左右輪駆動力調整部(左右輪駆動力調整手段)
65 制動ヨーモーメント演算部(制動ヨーモーメント演算手段)
66 制動力調整部(制動力調整手段)
YMADD 要求ヨーモーメント
YMAYC-MAX 限界ヨーモーメント(限界値)
YMAYC 目標ヨーモーメント
YMASC 制動ヨーモーメント

Claims (3)

  1. 左右輪の駆動力を調整することで車両の旋回挙動を制御する左右輪駆動力制御機構を有する車両の旋回挙動制御装置であって、
    該車両の旋回方向を判定する旋回方向判定手段と、
    該旋回方向判定手段により判定された旋回方向に基づき該左右輪のうち一方が旋回内輪で他方が旋回外輪であると認定する旋回内外輪判定手段と、
    該旋回内輪の回転速度を検出する内輪速度検出手段と、
    該旋回外輪の回転速度を検出する外輪速度検出手段と、
    該車両の旋回に要求されるヨーモーメントである要求ヨーモーメントを算出する要求ヨーモーメント算出手段と、
    該要求ヨーモーメント算出手段によって算出された要求ヨーモーメントが、該内輪速度検出手段により検出された旋回内輪速と該外輪速度検出手段により検出された旋回外輪速との差である車輪速差に応じて設定される限界値を超えた場合には、該要求ヨーモーメントを該限界値でクリップして目標ヨーモーメントとする要求ヨーモーメントクリップ手段と、
    該要求ヨーモーメントクリップ手段によって設定された該目標ヨーモーメントを生じさせるように該左右輪駆動力制御機構を制御する駆動力調整手段とを備え
    該限界値は、該旋回内輪にさらなる駆動力を付加する領域において該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速い場合、該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速いほど小さく設定され
    ことを特徴とする、車両の旋回挙動制御装置。
  2. 該要求ヨーモーメントのうち該限界値を超えた分を制動ヨーモーメントとして設定する制動ヨーモーメント演算手段と、
    該制動ヨーモーメント演算手段によって設定された該制動ヨーモーメントを生じさせるように該車両の各車輪の制動力を制御する制動力調整手段とを備える
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両の旋回挙動制御装置。
  3. 該限界値は、該旋回内輪速が該旋回外輪速よりも速く該車輪速差が所定値以上の領域ではゼロに設定される
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の旋回挙動制御装置。
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