JP4825603B2 - 扉用ラッチ装置、及び消火器格納箱 - Google Patents

扉用ラッチ装置、及び消火器格納箱 Download PDF

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Description

本発明は、扉用ラッチ装置、これを備えた消火器格納箱に関する。
従来、消火器格納箱の扉用ラッチ装置として、たとえば、図9〜図15に示すようなものが知られている。図9は消火器格納箱の正面図、図10は扉用ラッチ装置の平面図、図11は同扉用ラッチ装置の正面図、図12は同扉用ラッチ装置の側面図、図13は同扉用ラッチ装置の背面図、図14は図11におけるC−C線断面図、図15は同扉用ラッチ装置のラッチの斜面図である。
図9に示すように、消火器格納箱2の格納箱本体3の開口枠43に扉6が蝶番5で開閉可能に取り付けられ、この扉6に扉用ラッチ装置29を備え付ける。図10〜図15において、扉用ラッチ装置29は、扉6の、取手7の取り付けられる側に取り付けられ、ラッチ出没孔30を有するフロント31と、板金製の断面三角形状のラッチ32とを備える。開口枠43側にはラッチ32に対応すべく受け座44を取り付けている。
各図において、ラッチ32は先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板33,34と、斜面板33,34の上端同士及び下端同士にそれぞれ連設した三角形状の端面板35,36と、各斜面板33,34の後端の上下に突設した抜止め兼用軸部37,38とを備え、斜面板33,34の後端同士間にはばね支軸39を斜面板33,34と直交状に架設し、このばね支軸39にねじりコイルばね40の円筒形部40aを挿通している。かくして、ラッチ32はフロント31のラッチ出没孔30に出没可能に且つラッチ出没孔30の孔縁部の後方側に当接係合する抜止め兼用軸部37,38を介して抜止め状に嵌合装着され、ねじりコイルばね40の円筒形部40aの両端からラッチ32の両端面板35,36の各後方に向けて延出する腕40b,40cの各端部はフロント31の後方へ相対向状に突設した一対のばね受41,42に係合される。
しかるときは、ラッチ32は、ねじりコイルばね40で常に突出方向に付勢されていて、図10、図14に示すように、開口枠43側に取り付けた受け座44の凹部45に係合し、これによって扉6は開口枠43に対して閉じ状態に保持される。いま、扉6を図10に示す矢印D方向に引いて開けるときは、ラッチ32の一方の斜面板33が受け座44側に当接し、扉6の引込み力の分力でラッチ32がねじりコイルばね40のばね力に抗して一方の斜面板33の抜止め兼用軸部37,37を回動中心軸にして回動することによりラッチ出没孔30に没入し、これによって扉6の開きを可能にする。扉6を図10に示す矢印E方向に押して閉めるときはラッチ32の他方の斜面板34が受け座44側に当接し、扉6の押込み力の分力でラッチ32が、一旦、他方の斜面板34の抜止め兼用軸部38,39を回動中心軸にして前記回動方向とは反対方向に回動することによりラッチ出没孔30に没入し、受け座44の凹部45に合致すると同時にラッチ出没孔30から突出して該凹部45に係合する。
しかしながら、ねじりコイルばね40によりラッチを突出付勢するのみで扉6を閉じ状態に保持している上記扉用ラッチ装置29では、マンションの屋上など屋外に消火器格納箱2が置かれているとき、振動や風圧等により不測に扉6が開いてしまうという問題があった。とくに、強風や台風時に不慮に扉6が開きやすかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記のような、出没自在な断面三角形のラッチを備え、ねじりコイルばねでラッチを突出方向に付勢するようにしてある扉用ラッチ装置において、ラッチの没入動作を阻止・許容する簡単且つ安価なロック機構を備えることにより扉の不慮の開きを防止できる扉用ラッチ装置、およびこれを備えた消火器格納箱を提供することにある。
本発明の扉用ラッチ装置は、請求項1に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図8に付した符号を参照して説明すると、受け座10を取り付けた開口枠4と、開口枠4に開閉可能に取り付けた扉6と、扉6に取り付けられラッチ出没孔11を有するフロント8と、断面三角形状のラッチ9とを備えており、ラッチ9は、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板14,15と、この二つの斜面板14,15の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板16,17と、各斜面板14,15の後端に突設した抜止め兼用軸部18,19と、斜面板14,15の後端同士間に斜面板14,15と直交状に架設されたばね支軸21と、このばね支軸21に円筒形部20aを挿通したねじりコイルばね20とを有しており、ラッチ9はラッチ出没孔11に出没可能に且つラッチ出没孔11の孔縁部の後方側に当接係合する抜止め兼用軸部18,19を介して抜止め状に嵌合装着され、ねじりコイルばね20の円筒形部20aの両端からラッチ9の両端面板16,17の各後方に向けて延出する腕20b、20cの各端部はフロント8の後方へ相対向状に突設した一対のばね受12,13に係合されてラッチ9がねじりコイルばね20で突出付勢されているラッチ装置において、ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lを備えており、ロック機構Lは、一端にストッパー作用部24を、他端に操作部25を有するロックアーム部材26よりなり、扉6に対しロックアーム部材26が操作部25を扉6の外部に配し、この操作部25を持ってストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態にあるラッチ9の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置より離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材26が曲がり変形可能に形成されており、前記ラッチ9を前記受け座10との当接作用および前記ロックアーム部材26の曲がり変形を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことに特徴を有するものである。
このようなロック機構Lを備えた構成によれば、閉扉状態においてロックアーム部材26を没入阻止位置Mに変位させておくことでロックアーム部材26のストッパー作用部24によりラッチ9が出没孔11に没入するのを阻止することができるため、振動や風圧等による扉6の不慮の開きを防止できる。操作部25を持ってロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させることにより扉6を人為的に開けることができる。
また、ロックアーム部材26が曲がり変形可能に形成されているので、扉6を開ける時にロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させるという正規の手順を踏むことなく、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の曲がり変形を介して強制的に没入させることができるため、緊急時の開扉に備えられる。
本発明の扉用ラッチ装置は、請求項2に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図8に付した符号を参照して説明すると、受け座10を取り付けた開口枠4と、開口枠4に開閉可能に取り付けた扉6と、扉6に取り付けられラッチ出没孔11を有するフロント8と、断面三角形状のラッチ9とを備えており、ラッチ9は、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板14,15と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板16,17と、各斜面板14,15の後端に突設した抜止め兼用軸部18,19と、前記二つの斜面板14,15の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸21と、このばね支軸に円筒形部20aを挿通したねじりコイルばね20とを有しており、ラッチ9はラッチ出没孔11に出没可能に且つラッチ出没孔11の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部18,19を介して抜止め状に嵌合装着され、ねじりコイルばね20の円筒形部20aの両端からラッチ9の両端面板16,17の各後方に向けて延出する腕20b,20cの各端部は前記フロント8の後方へ相対向状に突設した一対のばね受12,13に係合されてラッチ9がねじりコイルばね20で突出付勢され、前記ラッチ9の一方の斜面板14が開扉に伴って受け座10側に当接することによりラッチ9が一方の斜面板14の抜止め兼用軸部18を回動中心にして回動してラッチ出没孔11に没入し、ラッチ9の他方の斜面板15が閉扉に伴って前記受け座11側に当接することにより他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19を回動中心にして前記回動方向と反対方向に回動してラッチ出没孔11に没入するように構成している扉用ラッチ装置において、
前記ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lを備えており、ロック機構Lは、一端にストッパー作用部24を、他端に操作部25を有するロックアーム部材26よりなり、扉6に対しロックアーム部材26が操作部25を扉6の外部に配し、この操作部25を持ってストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態にあるラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置より離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材26が曲がり変形可能に形成されており、前記ラッチ9を前記受け座10との当接作用および前記ロックアーム部材26の曲がり変形を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことに特徴を有するものである。
このようなロック機構Lを備えた構成によれば、閉扉状態においてロックアーム部材26を没入阻止位置Mに変位させておくことでロックアーム部材26のストッパー作用部24によりラッチ9が出没孔11に没入するのを阻止することができるため、振動や風圧等による扉6の不慮の開きを防止できる。操作部25を持ってロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させることにより扉6を人為的に開けることができる。
また、ロック機構Lを備えているものの、そのロックアーム部材26のストッパー作用部24は常態時にラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mにあるので、いま、扉6が開いており、この扉6を閉めるに伴ってラッチ9の他方の斜面板15が受け座11側に当接することによりラッチ9が他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19を回動中心に回動してラッチ出没孔11に没入することが可能になり、閉扉を可能にする。
さらに、ロックアーム部材26が曲がり変形可能に形成されているので、扉6を開ける時にロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させるという正規の手順を踏むことなく、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の曲がり変形を介して強制的に没入させることができるため、緊急時の開扉に備えられる。
本発明の扉用ラッチ装置は、請求項3に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図8に付した符号を参照して説明すると、受け座10を取り付けた開口枠4と、開口枠4に開閉可能に取り付けた扉6と、扉6に取り付けられラッチ出没孔11を有するフロント8と、断面三角形状のラッチ9とを備えており、ラッチ9は、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板14,15と、この二つの斜面板14,15の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板16,17と、各斜面板14,15の後端に突設した抜止め兼用軸部18,19と、斜面板14,15の後端同士間に斜面板14,15と直交状に架設されたばね支軸21と、このばね支軸21に円筒形部20aを挿通したねじりコイルばね20とを有しており、ラッチ9はラッチ出没孔11に出没可能に且つラッチ出没孔11の孔縁部の後方側に当接係合する抜止め兼用軸部18,19を介して抜止め状に嵌合装着され、ねじりコイルばね20の円筒形部20aの両端からラッチ9の両端面板16,17の各後方に向けて延出する腕20b、20cの各端部はフロント8の後方へ相対向状に突設した一対のばね受12,13に係合されてラッチ9がねじりコイルばね20で突出付勢されているラッチ装置において、ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lを備えており、ロック機構Lは、一端にストッパー作用部24を、他端に操作部25を有するロックアーム部材26よりなり、扉6に対しロックアーム部材26が操作部25を扉6の外部に配し、この操作部25を持ってストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態にあるラッチ9の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置より離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材26が脆弱部26aを有しており、前記ラッチ9を前記受け座10との当接作用および前記ロックアーム部材26の脆弱部26aの破損を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことに特徴を有するものである。
このようなロック機構Lを備えた構成によれば、閉扉状態においてロックアーム部材26を没入阻止位置Mに変位させておくことでロックアーム部材26のストッパー作用部24によりラッチ9が出没孔11に没入するのを阻止することができるため、振動や風圧等による扉6の不慮の開きを防止できる。操作部25を持ってロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させることにより扉6を人為的に開けることができる。
また、ロックアーム部材26が脆弱部26aを有しているので、扉6を開ける時にロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させるという正規の手順を踏むことなく、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の脆弱部26aの破損を介してより確実に強制的に没入させることができるため、緊急時の開扉に備えられる。
本発明の扉用ラッチ装置は、請求項4に記載のように、発明の内容を理解しやすくするために図1〜図8に付した符号を参照して説明すると、受け座10を取り付けた開口枠4と、開口枠4に開閉可能に取り付けた扉6と、扉6に取り付けられラッチ出没孔11を有するフロント8と、断面三角形状のラッチ9とを備えており、ラッチ9は、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板14,15と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板16,17と、各斜面板14,15の後端に突設した抜止め兼用軸部18,19と、前記二つの斜面板14,15の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸21と、このばね支軸に円筒形部20aを挿通したねじりコイルばね20とを有しており、ラッチ9はラッチ出没孔11に出没可能に且つラッチ出没孔11の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部18,19を介して抜止め状に嵌合装着され、ねじりコイルばね20の円筒形部20aの両端からラッチ9の両端面板16,17の各後方に向けて延出する腕20b,20cの各端部は前記フロント8の後方へ相対向状に突設した一対のばね受12,13に係合されてラッチ9がねじりコイルばね20で突出付勢され、前記ラッチ9の一方の斜面板14が開扉に伴って受け座10側に当接することによりラッチ9が一方の斜面板14の抜止め兼用軸部18を回動中心にして回動してラッチ出没孔11に没入し、ラッチ9の他方の斜面板15が閉扉に伴って前記受け座11側に当接することにより他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19を回動中心にして前記回動方向と反対方向に回動してラッチ出没孔11に没入するように構成している扉用ラッチ装置において、
前記ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lを備えており、ロック機構Lは、一端にストッパー作用部24を、他端に操作部25を有するロックアーム部材26よりなり、扉6に対しロックアーム部材26が操作部25を扉6の外部に配し、この操作部25を持ってストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態にあるラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置より離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材26が脆弱部26aを有しており、前記ラッチ9を前記受け座10との当接作用および前記ロックアーム部材26の脆弱部26aの破損を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことに特徴を有するものである。
このようなロック機構Lを備えた構成によれば、閉扉状態においてロックアーム部材26を没入阻止位置Mに変位させておくことでロックアーム部材26のストッパー作用部24によりラッチ9が出没孔11に没入するのを阻止することができるため、振動や風圧等による扉6の不慮の開きを防止できる。操作部25を持ってロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させることにより扉6を人為的に開けることができる。
また、ロック機構Lを備えているものの、そのロックアーム部材26のストッパー作用部24は常態時にラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mにあるので、いま、扉6が開いており、この扉6を閉めるに伴ってラッチ9の他方の斜面板15が受け座11側に当接することによりラッチ9が他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19を回動中心に回動してラッチ出没孔11に没入することが可能になり、閉扉を可能にする。
さらに、ロックアーム部材26が脆弱部26aを有しているので、扉6を開ける時にロックアーム部材26を没入阻止位置Mから没入許容位置Nに変位させるという正規の手順を踏むことなく、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の脆弱部26aの破損を介してより確実に強制的に没入させることができるため、緊急時の開扉に備えられる。
請求項2又は4に記載の扉用ラッチ装置は、請求項に記載のように、扉6に対しロックアーム部材26がストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態にあるラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置より離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように上下方向に昇降動自在に取り付けられ、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mにあるときロックアーム部材26が下降終端位置Pにあり、ストッパー作用部24が没入許容位置Nにあるときロックアーム部材26が上昇終端位置Qにあるように設定することができる。
このような構成によれば、上記構成の場合とは反対に、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mにあるときロックアーム部材26が上昇終端位置Qにあり、ストッパー作用部24が没入許容位置Nにあるときロックアーム部材26が下降終端位置Pにあるものとした場合に生じる、振動や風圧等により不用意にロックアーム部材26が下降終端位置P(没入許容位置N)に下降して没入阻止機能を失ってしまうという不具合な問題はなく、常態時にロックアーム部材26を下降終端位置P(没入阻止位置M)に安定かつ確実に保持することができて不慮の扉開き防止に備えられるという利点がある。
請求項2、4又は5のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置は、請求項6に記載のように、ロックアーム部材26は縦溝27aを有する固定台27の縦溝27aにスライド自在に該固定台27に一体的に組み込み、該固定台27を扉6に脱着可能に取り付けることができる。これによれば、上記のように緊急時に扉6を無理やりに引いて開けたときにロックアーム部材26が変形、破損した場合も、このロックアーム部材26と固定台27を取り替えるだけで足り、扉6全体を取り替えるに比べて経済的である。
請求項2、4ないし6のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置は、請求項7に記載のように、ロックアーム部材26はストッパー作用部24を没入阻止位置Mに位置する状態において操作部25を剥離可能なシール28で覆うことができる。これによれば、操作部25が他物と触れて不用意にロックアーム部材26が変動するのを防止でき、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mに位置するラッチ没入阻止状態を確保できる。人為的にロックアーム部材26を没入許容位置Nに変位させるときはシール28を剥がせばよい。
本発明の消火器格納箱は、請求項8に記載のように、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置を、格納箱本体3の開口枠4に開閉可能に取り付けた扉6に備えていることに特徴を有するものである。これによれば、消火器格納箱が屋外に置かれたときも、振動や風圧等により不測に扉6が開くのを防止できる。
本発明の扉用ラッチ装置およびこれを備えた消火器格納箱によれば、ロックアーム部材よりなる簡単かつ安価な構造のロック機構を備えることによりラッチの没入動作を阻止・許容することができ、ラッチの没入動作を阻止することにより振動や風圧などによる扉の不測な開きを防止できる一方、緊急時の迅速な開扉の要請にも対応できて有利である。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例の扉用ラッチ装置を取り付けた消火器格納箱の正面図、図2は同扉用ラッチ装置を取り付けた扉の一部拡大正面図、図3は同扉用ラッチ装置の正面図、図4は同扉用ラッチ装置の背面図、図5は同扉用ラッチ装置の側面図、図6は同扉ラッチ装置のラッチの斜面図、図7は図3におけるA−A線断面図、図8は図2におけるB−B線断面図である。
本発明に係る扉用ラッチ装置1は、例えば、図1〜図3に示すように、消火器格納箱2の格納箱本体3の開口枠4に蝶番Hで開閉可能に取り付けられた扉6に備え付ける。扉用ラッチ装置1は、扉6の、取手7の取り付けられる側に取り付けられるフロント8と、板金製の断面三角形状のラッチ9と、ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lとを備える。格納箱本体3の開口枠4側にはラッチ9に対応すべく受け座10を取り付けている。
図7に示すように、フロント8は四角形のラッチ出没孔11を開口し、ラッチ出没孔11の上下に対向する一対の開口縁部からばね受12,13を後方へ相対向状に突設している。
図6に示すように、ラッチ9は、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板14,15と、この斜面板14,15の上端同士及び下端同士にそれぞれ連設した三角形状の端面板16,17と、各斜面板14,15の後端の上下に突設した抜止め兼用軸部18,19とを有する断面三角形状に形成している。図4、図5および図7に示すように、斜面板14,15の後端同士間には、ねじりコイルばね20の円筒形部20aを挿通したばね支軸21の両端が斜面板14,15の各後端の中央に設けた切欠14a,15aに係合固定されることによって、ばね支軸21が斜面板14,15と直交するように架設される。
かくして、図4、図7に示すように、ラッチ9は、フロント8のラッチ出没孔11に出没可能に嵌合装着されるとともに、ねじりコイルばね20の円筒形部20aの両端からラッチ9の両端面板16,17の各後方に向けて延出する腕20b,20cの各端部がばね受12,13の各孔12a,13aに挿通係合される。これによってラッチ9はねじりコイルばね20の軸線回りに働くねじりモーメントを受けて常に突出方向に付勢される。この突出方向に付勢されるラッチ9は抜止め兼用軸部18,19がラッチ出没孔11の上下の各孔縁部の後方側に当接係合することによりラッチ出没孔11に対し抜止め状態に嵌合装着される。
図6、図7に示すように、ラッチ9の両端面板16,17の各後端には、該ラッチ9の突出状態でフロント8のラッチ出没孔11より後方へ突出する長さにまで延びる延長端面板16a,17aを一体に設けるとともに、該延長端面板16a,17aの各中央付近に、ねじりコイルばね20の腕20b,20cとの干渉を避けるための切欠22,23を設けている。
上記のように構成された扉用ラッチ装置1において、本発明は、ラッチ9の没入動作を阻止・許容するロック機構Lを備えることに特徴を有する。
図2、図8に示すように、ロック機構Lは、一端にストッパー作用部24を、他端に指で掴み易い形に形成された摘み等による操作部25を有するロックアーム部材26よりなり、扉6に対しロックアーム部材26が操作部25を扉6の外部に配し、この操作部25を指先で持ってストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態のラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置M(図2参照)と、該没入阻止位置Mより離反する没入許容位置N(図2参照)とにわたって変位できるように取り付けられる。
更に具体的には、図2、図8に示すように、ロックアーム部材26は縦溝27aを有する固定台27の縦溝27aに上下方向にスライド自在に一体的に組み込み、該固定台27を扉6の取付孔6aに脱着可能に取り付ける。図示例ではロックアーム部材26は操作部25側に鍔26bを設け、この鍔26bを固定台27内に摺動可能に嵌め込むことにより固定台27から抜け出ることのないように組み込まれる。
その際、扉6に対しロックアーム部材26は、ストッパー作用部24をラッチ出没孔11から突出した状態のラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置Mより離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように固定台27の縦溝27aに沿って上下方向に昇降動自在に取り付けられる。そして、図2に示すように、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mにあるときロックアーム部材26が縦溝27a内の下降終端位置Pにあり、ストッパー作用部24が没入許容位置Nにあるときロックアーム部材26が縦溝27a内の上昇終端位置Qにあるように設定している。このように設定しておけば、上記構成の場合とは反対に、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mにあるときロックアーム部材26が上昇終端位置Qにあり、ストッパー作用部24が没入許容位置Nにあるときロックアーム部材26が下降終端位置Pにあるものとした場合に生じる、振動や風圧等により不用意にロックアーム部材26が下降終端位置P(没入許容位置N)に下降して没入阻止機能を失ってしまうという不具合な問題が発生することはなくなり、不慮の扉開き防止に備えられる。
緊急時に扉6を無理やりに開けることができるように、ロックアーム部材26は合成樹脂材等で曲がり変形可能に形成するか、またはロックアーム部材26に脆弱部26aを形成する。ロックアーム部材26は合成樹脂材等で曲がり変形可能に形成するとともに、脆弱部26aをも形成するもよい。
ロックアーム部材26は、図2に示すように、ストッパー作用部24が没入阻止位置Mに位置する常態時において操作部25が他物と接触して不用意に変動することのないように該操作部25を剥離可能なシール28で覆っておく。
次に、上記構成の扉用ラッチ装置1の作動について図7、図8を参照して説明する。
図7、図8に示すように、平常時にはラッチ9はラッチ出没孔11より突出して格納箱本体3の開口枠4側の受け座10の凹部10aに係合し、これによって扉6は開口枠4に対して閉じ状態に保持されている。この閉じ状態では、ロックアーム部材26はストッパー作用部24をラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mに位置させてあるので、ラッチ9は一方の斜面板14の抜止め兼用軸部18,18を回動中心軸にして回動することができず、従ってラッチ出没孔11に没入できず、振動や風により扉6が不測に開くのを防止できる。
この閉扉状態において、扉6を開けるには、シール28を貼っている場合はそのシール28を剥がし、操作部25を指先で持ってロックアーム部材26を縦溝27aに沿って上昇移動させることによりストッパー作用部24を没入阻止位置Mより離反させて没入許容位置Nにまで変位させる。しかる後、取手7を持って扉6を図8に示す矢印D方向に引くと、ラッチ9の一方の斜面板14が受け座10側に当接し、扉6の引込み力の分力でラッチ9が一方の斜面板14の抜止め兼用軸部18,18を回動中心軸にして図8中、F方向に回動することによりラッチ出没孔11に没入し、扉6を開けることができる。
火事発生の緊急時には、そのように操作部25を指先で持ってロックアーム部材26を縦溝27aに沿って上昇移動させたうえで開扉していては間に合わないことがある。こうした場合は、ロックアーム部材26がストッパー作用部24をラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mに位置させてあるときも、扉6を無理やりに開けられることが要求される。このような場合に備えて上記ロックアーム部材26は合成樹脂材等で曲がり変形可能に形成しているので、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の曲がり変形を介して強制的に没入させて開扉することができる。また、ロックアーム部材26に脆弱部26aを形成してあると、扉6を開方向に無理やりに強く引くとラッチ9は受け座10との当接作用およびロックアーム部材26の脆弱部26aの破損を介してより確実に強制的に没入させることができて開扉することができる。ロックアーム部材26は合成樹脂材等で曲がり変形可能に形成するとともに脆弱部26aを形成していても同様のことが言える。
このように扉6が無理やりに開けられることによりロックアーム部材26が変形または破損した場合には、ロックアーム部材26は固定台27の縦溝27aにスライド自在に該固定台27に一体的に組み込み、該固定台27を扉6に脱着可能に取り付けているので、ロックアーム部材26と固定台27を取り替えるだけで足り、扉6全体を取り替えるに比べて経済的である。
開き状態にある扉6を図8に示す矢印E方向に押し込むと、ラッチ9の他方の斜面板15が受け座10側に当接し、扉6の押込み力の分力でラッチ9が、一旦、他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19,19を回動中心にして前記回動方向と反対方向(図8中、G方向)に回動することによりラッチ出没孔11に没入し、引き続き受け座10の凹部10aに合致すると同時にラッチ出没孔11から突出して受け座10の凹部10aに係合する。これにより閉扉状態となる。この閉扉後、操作部25を指先で持ってロックアーム部材26を縦溝27aに沿って下降終端位置Pにまで下降移動させてストッパー作用部24を没入阻止位置Mにまで変位させる。すると、前述のように、ラッチ9が一方の斜面板14の抜止め兼用軸部18,18を回動中心軸にして回動するのを阻止でき、ラッチ出没孔11に没入するのを阻止できるため、扉6の不慮の開きを防止できる。
なお、ラッチ9のラッチ出没孔11への出没に際し、ラッチ9の両端面板16,17の各後端には、該ラッチ9の突出状態でフロント8のラッチ出没孔11より後方へ突出する長さにまで延びる延長端面板16a,17aを設けているので、ラッチ9は延長端面板16a,17aの案内作用の下でラッチ出没孔11に対し安定確実に出没することができる。したがって、たとえ、ラッチ9が没入動作時に一方の端面板16側又は他方の端面板17側に偏って強く押されるような事態が生じても、一方の端面板16又は他方の端面板17がフロント8の前面8a上につかえるようなことはなく、ラッチ9は延長端面板16a,17aの案内作用の下でラッチ出没孔11に円滑かつ確実に没入し、扉6を開けることができる。
上記実施例では、ロック機構Lを備えるものの、そのロックアーム部材26はストッパー作用部24をラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mと、該没入阻止位置Mより離反する没入許容位置Nとにわたって変位できるように取り付けてある。したがって、扉6が開き状態にあり、このときロックアーム部材26のストッパー作用部24がラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方に近接ないし当接する没入阻止位置Mにあっても、扉6を閉める図8に示す矢印E方向に押し込むことでラッチ9は他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19,19を回動中心にして図8中、G方向に回動しラッチ出没孔11に没入することが可能になり、扉6を閉めることができるという利点がある。しかしながら、そのような必要がない場合は、ロックアーム部材26はストッパー作用部24を、ラッチ9の他方の斜面板15の抜止め兼用軸部19の後方以外の箇所、例えば、両斜面板14,15の抜止め兼用軸部18,19双方の後方箇所や、ばね支軸21の後方箇所などに近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように取り付けるものであってもよい。
上記実施例のように、ロックアーム部材26のストッパー作用部24を没入阻止位置Mと没入許容位置Nとにわたって変位させるにあたって、該ロックアーム部材26を下降終端位置Pと上昇終端位置Qとの間で上下方向に昇降動させるようにすることが既述の通り振動や風圧等によるロックアーム部材26の不用意な動きを防止し得るうえで好ましいが、これに代えて、ロックアーム部材26を左右横方向にスライド移動させること、あるいはロックアーム部材26を回転させるようにすることもできる。
本発明は上記扉用ラッチ装置1を消火器格納箱2の扉6に備え付けて使用することがきわめて有用であるが、その他の各種の扉に備えて使用することもできる。
本発明の一実施例の扉用ラッチ装置を取り付けた消火器格納箱の正面図である。 同扉用ラッチ装置を取り付けた扉の一部拡大正面図である。 同扉用ラッチ装置の正面図である。 同扉用ラッチ装置の背面図である。 同扉用ラッチ装置の側面図である。 同扉ラッチ装置のラッチの斜面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 従来例の扉用ラッチ装置を取り付けた消火器格納箱の正面図である。 従来例のラッチ装置の平面図である。 図10のラッチ装置の正面図である。 図10のラッチ装置の側面図である。 図10のラッチ装置の背面図である。 図11におけるB―B線断面図である。 図10のラッチ装置のラッチの斜面図である。
1 扉用ラッチ装置
2 消火器格納箱
3 格納箱本体
4 開口枠
6 扉
8 フロント
9 ラッチ
10 受け座
11 ラッチ出没孔
12,13 ばね受
14,15 斜面板
16,17 端面板
18,19 抜止め兼用軸部
20 ねじりコイルばね
20a 円筒形部
20b,20c 腕
21 ばね支軸
L ロック機構
24 ストッパー作用部
25 操作部
26 ロックアーム部材
26a 脆弱部
27固定台
27a 縦溝
28 シール

Claims (8)

  1. 受け座を取り付けた開口枠と、開口枠に開閉可能に取り付けた扉と、扉に取り付けられラッチ出没孔を有するフロントと、断面三角形状のラッチとを備えており、前記ラッチは、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板と、各斜面板の後端に突設した抜止め兼用軸部と、前記二つの斜面板の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸と、このばね支軸に円筒形部を挿通したねじりコイルばねとを有しており、前記ラッチは前記ラッチ出没孔に出没可能に且つ前記ラッチ出没孔の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部を介して抜止め状に嵌合装着され、前記ねじりコイルばねの円筒形部の両端から前記ラッチの両端面板の各後方に向けて延出する腕の各端部は前記フロントの後方へ相対向状に突設した一対のばね受に係合されて前記ラッチが前記ねじりコイルばねで突出付勢されている扉用ラッチ装置において、
    前記ラッチの没入動作を阻止・許容するロック機構を備えており、このロック機構は、一端にストッパー作用部を、他端に操作部を有するロックアーム部材よりなり、前記扉に対し前記ロックアーム部材が前記操作部を前記扉の外部に配し、この操作部を持って前記ストッパー作用部を前記ラッチ出没孔から突出した状態にあるラッチの後方に近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材が曲がり変形可能に形成されており、前記ラッチを前記受け座との当接作用および前記ロックアーム部材の曲がり変形を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことを特徴とする、扉用ラッチ装置。
  2. 受け座を取り付けた開口枠と、開口枠に開閉可能に取り付けた扉と、扉に取り付けられラッチ出没孔を有するフロントと、断面三角形状のラッチとを備えており、前記ラッチは、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板と、各斜面板の後端に突設した抜止め兼用軸部と、前記二つの斜面板の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸と、このばね支軸に円筒形部を挿通したねじりコイルばねとを有しており、前記ラッチは前記ラッチ出没孔に出没可能に且つ前記ラッチ出没孔の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部を介して抜止め状に嵌合装着され、前記ねじりコイルばねの円筒形部の両端から前記ラッチの両端面板の各後方に向けて延出する腕の各端部は前記フロントの後方へ相対向状に突設した一対のばね受に係合されて前記ラッチが前記ねじりコイルばねで突出付勢され、前記ラッチの一方の斜面板が開扉に伴って前記受け座側に当接することにより前記ラッチが一方の斜面板の抜止め兼用軸部を回動中心にして回動してラッチ出没孔に没入し、ラッチの他方の斜面板が閉扉に伴って前記受け座側に当接することにより他方の斜面板の抜止め兼用軸部を回動中心にして前記回動方向と反対方向に回動してラッチ出没孔に没入するように構成している扉用ラッチ装置において、
    前記ラッチの没入動作を阻止・許容するロック機構を備えており、このロック機構は、一端にストッパー作用部を、他端に操作部を有するロックアーム部材よりなり、前記扉に対し前記ロックアーム部材が前記操作部を扉の外部に配し、この操作部を持って前記ストッパー作用部を前記ラッチ出没孔から突出した状態にあるラッチの他方の斜面板の抜止め兼用軸部の後方に近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材が曲がり変形可能に形成されており、前記ラッチを前記受け座との当接作用および前記ロックアーム部材の曲がり変形を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことを特徴とする、扉用ラッチ装置。
  3. 受け座を取り付けた開口枠と、開口枠に開閉可能に取り付けた扉と、扉に取り付けられラッチ出没孔を有するフロントと、断面三角形状のラッチとを備えており、前記ラッチは、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板と、各斜面板の後端に突設した抜止め兼用軸部と、前記二つの斜面板の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸と、このばね支軸に円筒形部を挿通したねじりコイルばねとを有しており、前記ラッチは前記ラッチ出没孔に出没可能に且つ前記ラッチ出没孔の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部を介して抜止め状に嵌合装着され、前記ねじりコイルばねの円筒形部の両端から前記ラッチの両端面板の各後方に向けて延出する腕の各端部は前記フロントの後方へ相対向状に突設した一対のばね受に係合されて前記ラッチが前記ねじりコイルばねで突出付勢されている扉用ラッチ装置において、
    前記ラッチの没入動作を阻止・許容するロック機構を備えており、このロック機構は、一端にストッパー作用部を、他端に操作部を有するロックアーム部材よりなり、前記扉に対し前記ロックアーム部材が前記操作部を前記扉の外部に配し、この操作部を持って前記ストッパー作用部を前記ラッチ出没孔から突出した状態にあるラッチの後方に近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材が脆弱部を有しており、前記ラッチを前記受け座との当接作用および前記ロックアーム部材の脆弱部の破損を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことを特徴とする、扉用ラッチ装置。
  4. 受け座を取り付けた開口枠と、開口枠に開閉可能に取り付けた扉と、扉に取り付けられラッチ出没孔を有するフロントと、断面三角形状のラッチとを備えており、前記ラッチは、先端同士が鋭角で出会う二つの斜面板と、この二つの斜面板の両端にそれぞれ連設した三角形状の端面板と、各斜面板の後端に突設した抜止め兼用軸部と、前記二つの斜面板の後端同士間に該斜面板と直交状に架設されたばね支軸と、このばね支軸に円筒形部を挿通したねじりコイルばねとを有しており、前記ラッチは前記ラッチ出没孔に出没可能に且つ前記ラッチ出没孔の孔縁部の後方側に当接係合する前記抜止め兼用軸部を介して抜止め状に嵌合装着され、前記ねじりコイルばねの円筒形部の両端から前記ラッチの両端面板の各後方に向けて延出する腕の各端部は前記フロントの後方へ相対向状に突設した一対のばね受に係合されて前記ラッチが前記ねじりコイルばねで突出付勢され、前記ラッチの一方の斜面板が開扉に伴って前記受け座側に当接することにより前記ラッチが一方の斜面板の抜止め兼用軸部を回動中心にして回動してラッチ出没孔に没入し、ラッチの他方の斜面板が閉扉に伴って前記受け座側に当接することにより他方の斜面板の抜止め兼用軸部を回動中心にして前記回動方向と反対方向に回動してラッチ出没孔に没入するように構成している扉用ラッチ装置において、
    前記ラッチの没入動作を阻止・許容するロック機構を備えており、このロック機構は、一端にストッパー作用部を、他端に操作部を有するロックアーム部材よりなり、前記扉に対し前記ロックアーム部材が前記操作部を扉の外部に配し、この操作部を持って前記ストッパー作用部を前記ラッチ出没孔から突出した状態にあるラッチの他方の斜面板の抜止め兼用軸部の後方に近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように取り付けられているとともに、前記ロックアーム部材が脆弱部を有しており、前記ラッチを前記受け座との当接作用および前記ロックアーム部材の脆弱部の破損を介して強制的に没入させて開扉することができるようにしたことを特徴とする、扉用ラッチ装置。
  5. 前記扉に対し前記ロックアーム部材が前記ストッパー作用部を前記ラッチ出没孔から突出した状態にあるラッチの他方の斜面板の抜止め兼用軸部の後方に近接ないし当接する没入阻止位置と、該没入阻止位置より離反する没入許容位置とにわたって変位できるように上下方向に昇降動自在に取り付けられ、前記ストッパー作用部が前記没入阻止位置にあるとき前記ロックアーム部材が下降終端位置にあり、前記ストッパー作用部が前記没入許容位置にあるとき前記ロックアーム部材が上昇終端位置にあるように設定している、請求項2又は4に記載の扉用ラッチ装置。
  6. 前記ロックアーム部材が縦溝を有する固定台の前記縦溝にスライド自在に該固定台に一体的に組み込まれ、該固定台が前記扉に脱着可能に取り付けられている、請求項2、4又は5のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置。
  7. 前記ロックアーム部材がストッパー作用部を前記没入阻止位置に位置する状態において前記操作部が剥離可能なシールで覆われている、請求項2、4ないし6のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の扉用ラッチ装置を、格納箱本体の開口枠に開閉可能に取り付けた扉に備えていることを特徴とする、消火器格納箱。
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