JP4825169B2 - 車両用照明灯具 - Google Patents

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Description

本願発明は、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子からの光を、その前方に配置されたレンズにより偏向出射させるように構成された車両用照明灯具に関するものである。
一般に、車両用のコーナリングランプは、車両旋回走行時の視認性を高めるため、車両の斜め前方路面を照射するようになっており、その際、車両進行方向前方の路面を幅広く照射するため、横長配光パターンを形成するようになっている。
このようなコーナリングランプとして、例えば「特許文献1」に記載されているように、車両前後方向に対して車幅方向外側へ所定角度傾斜した方向に延びる光軸上に配置された発光素子からの光を、その灯具前方側に配置されたレンズにより灯具前方へ向けて偏向出射させて、横長配光パターンを形成するように構成されたものが知られている。
また「特許文献2」には、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された光源からの光を、その前方に配置されたレンズにより略平行光として前方へ向けて偏向出射させるとともに、光源の上方に配置されたリフレクタにより、光源からの光をレンズの上方側空間を通すようにして前方へ向けて反射させるように構成された車両用前照灯が記載されている。
特開2005−141918号公報 特開2001−6408号公報
コーナリングランプにおいては、車両の斜め前方路面を明るく照射するだけでなく、その上方空間を弱い光で照射する構成とすることが、歩行者等の視認性を高める観点から望まれる。
これを実現するため、上記「特許文献1」および「特許文献2」に記載された構成を組み合わせたような灯具構成、すなわち、光軸上に配置された発光素子からの光を、その前方に配置されたレンズを介して車両の斜め前方路面を照射するとともに、発光素子の上方に配置されたリフレクタにより、光源からの光をレンズの上方側空間を通すようにして前方へ向けて反射させる灯具構成を採用した上で、そのリフレクタからの反射光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光とするように構成すれば、車両の斜め前方路面の上方空間を弱い光で照射することが可能となる。
しかしながら、このような構成とした場合には、発光素子からの直射光がレンズとリフレクタとの間から前方へ向けて斜め上方へ照射されてしまうので、歩行者等にグレアを与えてしまう、という問題がある。
その際、上記「特許文献2」に記載されているように、レンズとリフレクタとの間に遮光部材を設けるようにすれば、レンズとリフレクタとの間から前方へ向けて斜め上方へ向かうグレア光の発生を防止することが可能となるが、この遮光部材により遮蔽された光は、前方照射光として有効に活用することができない、という問題がある。
なお、このような問題は、コーナリングランプ以外の車両用照明灯具においても同様に生じ得る問題である。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子からの光を、その前方に配置されたレンズにより偏向出射させるように構成された車両用照明灯具において、灯具前方路面を明るく照射するとともにその上方空間を弱い光で照射することができ、しかもこれを、歩行者等にグレアを与えてしまうことなく、かつ光源光束を有効に利用した上で実現することができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、光源として発光素子を用いた上で、その向きおよびリフレクタの配置に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用照明灯具は、
灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子と、この発光素子の前方に配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて偏向出射させるレンズと、を備えてなる車両用照明灯具において、
上記発光素子が、前方へ向けて斜め下向きに配置されており、
上記レンズの下方に、上記発光素子からの光を前方へ向けて反射させるリフレクタが配置されており、
上記レンズが、上記発光素子からの光を水平方向に拡散する下向きの光として出射させるように構成されるとともに、上記リフレクタが、上記発光素子からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されている、を特徴とするものである。
本願発明に係る車両用照明灯具の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、コーナリングランプ、あるいは、オーバーヘッドサイン(すなわち頭上標識)照射機能付きのロービーム照射用灯具等が採用可能である。
上記「灯具前後方向」は、車両前後方向と一致していてもよいし一致していなくてもよい。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。
上記「発光素子」の下向き傾斜角度の具体的な値は特に限定されるものではないが、例えば15〜45°程度の範囲内の値に設定することが可能である。
上記「レンズ」は、発光素子の前方に配置され、発光素子からの光を水平方向に拡散する下向きの光として出射させるように構成されたものであれば、その表面形状や外形形状等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「リフレクタ」は、レンズの下方において、発光素子からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されたものであれば、その具体的な配置あるいはその反射面形状や外形形状等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用照明灯具は、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子からの光を、その前方に配置されたレンズにより偏向出射させるように構成されているが、上記発光素子は、前方へ向けて斜め下向きにした状態で配置されており、また、上記レンズの下方には、発光素子からの光を前方へ向けて反射させるリフレクタが配置されており、そして、上記レンズは発光素子からの光を水平方向に拡散する下向きの光として出射させるとともに、上記リフレクタは発光素子からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、発光素子からの光は、その発光チップの発光面の面直方向である斜め下向き方向を中心として、その周囲の各方向へ約90°近くの角度範囲にわたって出射するが、その出射光の配光分布は、上記面直方向が最も高光度で、この方向から離れるに従って光度が低下する特性を有するものとなる。
その際、本願発明に係る車両用照明灯具は、その発光素子が前方へ向けて斜め下向きに配置されているので、この発光素子からの出射光のうちの何割かをレンズに入射させて、これをレンズにおいて水平方向に拡散する下向きの光として偏向出射させることにより、灯具前方路面を明るく照射することができ、また、このレンズに入射しきれなかった発光素子からの出射光を、レンズの下方に配置されたリフレクタに入射させ、このリフレクタにおいて発光素子からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させることにより、灯具前方路面の上方空間を比較的広い範囲にわたって弱い光で照射することができる。
そしてこれにより、光源光束を有効に利用した上で、灯具前方路面を明るく照射するとともにその上方空間を弱い光で照射することができる。
なお、発光素子は、前方へ向けて斜め下向きに配置されているので、レンズの上方側空間へ向かう発光素子からの直射光は、上記面直方向からかなり離れた方向へ向かう弱い光となる。したがって、この直射光がグレアの原因となるおそれは小さく、また、この直射光を遮光部材により遮蔽したとしても光源光束のロスは僅かなものとなる。
このように本願発明によれば、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子からの光を、その前方に配置されたレンズにより偏向出射させるように構成された車両用照明灯具において、灯具前方路面を明るく照射するとともにその上方空間を弱い光で照射することができる。そしてこれにより歩行者等の視認性を十分に高めることができる。しかもこれを、歩行者等にグレアを与えてしまうことなく、かつ光源光束を有効に利用した上で実現することができる。
上記構成において「リフレクタ」の具体的な構成が限定されないことは上述したとおりであるが、その反射面を、発光素子の発光中心を第1焦点とするとともに、レンズよりも下方側に位置する点を第2焦点とする楕円で構成すれば、リフレクタの上下幅を抑えた上で、灯具前方路面の上方空間を弱い光で照射することができる。
その際、この「リフレクタ」の反射面を、水平方向に延びる楕円柱面で構成すれば、灯具前方路面の上方空間を、水平方向に幅広く照射することができ、これにより歩行者等の視認性を一層高めることができる。
上記構成において、車両用照明灯具を、その光軸が車両前後方向に対して車幅方向外側へ所定角度傾斜した方向に延びる構成とすれば、この車両用照明灯具を、車両の斜め前方路面を照射するコーナリングランプとして適したものとすることができる。
その際、リフレクタの反射面が、光軸よりもさらに車幅方向外側へ向けて配置された構成とすれば、灯具前方路面の上方空間を車両の側方まで幅広く照射することが可能となり、これにより車両の真横に近い側方に位置する歩行者についても、その存在を確認することが一層容易に可能となる。
上記構成において、リフレクタの反射面が上下2分割された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、コーナリングランプ等の車両用照明灯具においては、そのレンズの前方側表面が、車両前端部の車体形状に沿った形状に設定されることが多い。このような場合、リフレクタについても、その反射面の前端縁の形状を、レンズの前方側表面の形状に対応させたものとすることが、灯具レイアウトの観点から要求されることとなる。このような制約下で、リフレクタからの上向き拡散反射光により、灯具前方路面の上方空間を所望する範囲で照射することは、必ずしも容易でない。その点、リフレクタの反射面が上下2分割された構成とし、上段側の反射面からの反射光により、灯具前方路面の上方空間を所望する範囲で照射するとともに、下段側の反射面の前端縁を、レンズの前方側表面の形状に対応させた形状とすれば、灯具レイアウト上の要求を満足させた上で、灯具前方路面の上方空間を所望する範囲で照射することができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具10を示す平断面図である。また、図2は、図1のII-II線断面図であり、図3は、図1のIII 方向矢視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、車体の左前端コーナ部に装着された状態で用いられるコーナリングランプであって、車両が左側へ旋回走行する際に点灯して、その左斜め前方路面を照射するようになっている。その際、この車両用照明灯具10は、図1および2において2点鎖線で示すように、車体の左前端コーナ部の表面形状に沿って延びる透光カバー2と、図示しないランプボディとで形成される灯室内に配置された状態で用いられるようになっている。
この車両用照明灯具10は、車両前後方向に延びる軸線Ax0に対して車幅方向外側へ所定角度α(具体的にはα=50°程度)傾斜した方向に延びる光軸Ax上に配置された発光素子12と、この発光素子12の灯具前方側(すなわち光軸Ax方向前方側)に配置され、該発光素子12からの光を灯具前方へ向けて偏向出射させるレンズ14と、このレンズ14の下方に配置され、発光素子12からの光を前方へ向けて反射させるリフレクタ20とを備えてなっている。
発光素子12は、0.3〜3mm四方程度の大きさの正方形の発光チップ12aが略半球状の樹脂モールド12bで封止されてなる白色発光ダイオードであって、その発光チップ12aを光軸Ax上において灯具前方へ向けて30°程度下向きに配置した状態で、金属製の支持プレート16に固定支持されている。なお、この発光素子12の発光中心を通り、その発光面の面直方向に延びる軸線を、図2において軸線Ax1で示す。
支持プレート16は、リフレクタ20と一体で形成されたホルダ18の後面に位置決め固定されている。その際、このホルダ18には、軸線Ax1を中心とする位置に、樹脂モールド12bの外径よりもやや大きい円形の小孔18aが形成されており、この小孔18aから樹脂モールド12bを灯具前方側へ露出させるようになっている。
レンズ14は、その前方側表面14aが、平面視において透光カバー2と略平行に延びる第1の自由曲面で構成されており、その後方側表面14bが、この第1の自由曲面に応じた第2の自由曲面で構成されており、正の屈折力を有している。
そして、このレンズ14は、発光素子12からの光を、水平方向に拡散する下向きの光として出射させるようになっている。具体的には、このレンズ14は、発光素子12からの光を、上下方向に関しては、下向き1〜10°程度の範囲で拡散反射させるとともに、水平方向に関しては、車両前後方向に延びる軸線Ax0に対して左側10〜95°程度の範囲で拡散反射させるようになっている。
その際、このレンズ14は、上下方向に関しては、下向き角度が小さい方向へ相対的に多くの光を出射するとともに、水平方向に関しては、光軸Axよりもやや右側の方向へ向けて相対的に多くの光を出射するようになっている。このようなレンズ14による偏向出射制御は、レンズ14の後方側表面14bを構成する第2の自由曲面の形状を適宜設定することにより行われるようになっている。
このレンズ14は、その後方側表面14bの上端近傍部位においてホルダ18の上端部18bに固定支持されている。このレンズ14の上方側空間へ向かう発光素子12からの光は、その大半がホルダ18の上端部18bにより遮蔽されるようになっている。
リフレクタ20は、発光素子12からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されている。その際、このリフレクタ20は、その反射面が上下2分割されている。
上段側の反射面20aAは、光軸Axを含む鉛直面内において、その上端縁が発光素子12の略真下でかつレンズ14の最下端縁の後方において該最下端縁よりも僅かに下方に位置している。一方、下段側の反射面20aBは、光軸Axを含む鉛直面内において、その前端縁20aB1がレンズ14の下方において該レンズ14の最下端縁よりも僅かに前方に位置している。そして、これら上段側の反射面20aAと下段側の反射面20aBとの境界は、光軸Axを含む鉛直面内において、上段側の反射面20aAの上端縁と下段側の反射面20aBの前端縁(下端縁でもある)20aB1との略中央に位置している。
上段側の反射面20aAは、その鉛直面に沿った断面形状が、発光素子12の発光中心Oを第1焦点とするとともに、レンズ14のやや前方における該レンズ14の最下端縁よりも僅かに下方側(すなわち反射面20aAの上端縁よりも僅かに上方側)に位置する点Aを第2焦点とする楕円で構成されている。また、下段側の反射面20aBは、その鉛直面に沿った断面形状が、発光素子12の発光中心Oを第1焦点とするとともに、点Aよりも前方側でかつ反射面20aBの上端縁よりも僅かに上方側に位置する点Bを第2焦点とする楕円で構成されている。
これら各反射面20aA、20aBは、水平方向に延びる楕円柱面で構成されており、光軸Axよりもさらに車幅方向外側へ向けて配置されている。具体的には、これら各反射面20aA、20aBは、その鉛直面に沿った断面形状を構成する楕円の長軸が延びる方向を平面視において示す軸線Ax2が、光軸Axよりも角度β(具体的には(β=15°程度)だけ、さらに車幅方向外側へ向くように形成されている。
そして、これら各反射面20aA、20aBは、発光素子12からの光を、上下方向に関しては上向き0〜20°程度の範囲で拡散反射させるとともに、水平方向に関しては、車両前後方向に延びる軸線Ax0に対して、左側25〜110°程度の範囲で拡散反射させるようになっている。
上段側の反射面20aAは、その上端縁および下端縁が、平面視において軸線Ax2と直交する方向に延びているが、下段側の反射面20aBの前端縁20aB1は、平面視において、レンズ14の前方側表面14aの水平断面形状に略沿って略円弧状に延びている。
図4は、本実施形態に係る車両用照明灯具10から前方へ照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される灯具配光パターンPを透視的に示す図である。
この灯具配光パターンPは、3つの配光パターンP1、P2A、P2Bからなっている。
配光パターンP1は、発光素子12からレンズ14の後方側表面14bに入射した直射光が該レンズ14の前方側表面14aから灯具前方へ向けて偏向出射することにより形成される横長の配光パターンである。
この配光パターンP1は、車両前後方向に延びる軸線Ax0の車両正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線の左側10〜95°程度の範囲で水平方向に大きく拡がるようにして形成されており、その上端縁はH−Vを通る水平線であるH−H線のやや下方(具体的には1°程度下方)に位置しており、その下端縁はH−H線の下方10°近傍に位置している。その際、この配光パターンP1の高光度領域であるホットゾーンHZは、この配光パターンP1の左右方向の中心よりもやや右側でかつその上端縁寄りの位置に横長形状で形成されている。
このような配光パターンP1を精度良く形成するため、本実施形態においては、レンズ14の前方側表面14a上の各点毎に目標出射角度が設定されており、また、その後方側表面14bを構成する第2の自由曲面は、上記目標出射角度での光出射を実現するための曲面形状に設定されている。
配光パターンP2A、P2Bは、リフレクタ20において灯具前方へ向けて反射した発光素子12からの光により形成される配光パターンである。
その際、配光パターンP2Aは、上段側の反射面20aAからの反射光により形成される配光パターンであり、配光パターンP2Bは、下段側の反射面20aBからの反射光により形成される配光パターンである。
これら各配光パターンP2A、P2Bは、V−V線の左側25〜110°程度の範囲で水平方向に大きく拡がるようにして、その大半が重複して形成されており、また、上下方向に関しては、その下端縁がH−H線近傍に位置しており、その上端縁がH−H線の上方20°近傍に位置している。その際、これら各配光パターンP2A、P2Bは、その重複して形成された部分においても、歩行者等にグレアを与えてしまわない程度の明るさで形成されている。
これら各配光パターンP2A、P2BがH−H線近傍から上方側へ拡がる配光パターンとして形成されるのは、各反射面20aA、20aBの鉛直面に沿った断面形状が、発光素子12の発光中心Oを第1焦点とするとともに、各反射面20aA、20aBの上端縁よりも僅かに上方側に位置する点A、Bを第2焦点とする楕円で、それぞれ構成されていることによるものである。また、これら各配光パターンP2A、P2Bが水平方向に大きく拡がる配光パターンとして形成されるのは、各反射面20aA、20aBが、いずれも水平方向に延びる楕円柱面で構成されていることによるものである。
配光パターンP2Aは、横長略矩形状の配光パターンとして形成されているのに対して、配光パターンP2Bは、上端縁形状が山なりで配光パターンP2Aに略内接するような略弓形の配光パターンとして形成されている。これは、配光パターンP2Aを形成する反射面20aAが、平面視において横長矩形状に形成されているのに対して、配光パターンP2Bを形成する下段側の反射面20aBは、その前端縁20aB1が平面視において略円弧状に形成されていることによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された発光素子12からの光を、その灯具前方側に配置されたレンズ14により灯具前方へ向けて偏向出射させるように構成されているが、発光素子12は灯具前方へ向けて斜め下向きに配置されており、また、レンズ14の下方には、発光素子12からの光を灯前方へ向けて反射させるリフレクタ20が配置されており、そして、レンズ14は発光素子12からの光を水平方向に拡散する下向きの光として出射させるように構成されるとともに、リフレクタ20は発光素子12からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、発光素子12は前方へ向けて斜め下向きに配置されているので、この発光素子12からの出射光のうちの何割かをレンズ14に入射させて、これをレンズ14において水平方向に拡散する下向きの光として偏向出射させることにより、車両用照明灯具10の前方路面を明るく照射することができ、また、このレンズ14に入射しきれなかった発光素子12からの光を、レンズ14の下方に配置されたリフレクタ20に入射させ、このリフレクタ20において発光素子12からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させることにより、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を比較的広い範囲にわたって弱い光で照射することができる。
そしてこれにより、光源光束を有効に利用した上で、車両用照明灯具10の前方路面を明るく照射するとともにその上方空間を弱い光で照射することができる。
なお、発光素子12は前方へ向けて斜め下向きに配置されているので、レンズ14の上方側空間へ向かう発光素子12からの光は、上記面直方向からかなり離れた方向へ向かう弱い光となり、グレアの原因となるおそれは小さいものとなる。しかも、本実施形態においては、レンズ14の上方側空間へ向かう発光素子12からの光は、ホルダ18の上端部18bにより遮蔽されるので、確実にグレア防止を図ることができる。なお、このグレアの原因となる光を遮蔽しても光源光束のロスは僅かなものとなる。
このように本実施形態によれば、車両用照明灯具10の前方路面を明るく照射するとともにその上方空間を弱い光で照射することができ、これにより歩行者等の視認性を十分に高めることができる。すなわち、図4に示すように、車両の左斜め前方に位置する歩行者4を、その下半身部分だけでなく、上半身部分まで照らし出すことができるので、その存在確認を確実に行うことができる。
しかも本実施形態においては、このような作用効果を、歩行者等にグレアを与えてしまうことなく、かつ光源光束を有効に利用した上で、達成することができる。
その際、本実施形態においては、リフレクタ20の反射面20aA、20aBが、発光素子12の発光中心Oを第1焦点とするとともに、レンズ14よりも下方側に位置する点A、Bを第2焦点とする楕円で構成されているので、リフレクタ20の上下幅を抑えた上で、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を弱い光で照射することができる。
特に本実施形態においては、リフレクタ20の反射面20aA、20aBが、水平方向に延びる楕円柱面で構成されているので、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を、水平方向に幅広く照射することができ、これにより歩行者等の視認性を一層高めることができる。
さらに、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、その光軸Axが、車両前後方向に延びる軸線Ax0に対して車幅方向外側へ所定角度α傾斜した方向に延びているので、この車両用照明灯具10を、車両の斜め前方路面を照射するコーナリングランプとして適したものとすることができる。
しかも本実施形態においては、リフレクタ20の反射面20aA、20aBは、光軸Axよりもさらに車幅方向外側へ向けて配置されているので、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を車両用照明灯具10の側方まで幅広く照射することができ、これにより図4に示す歩行者4よりもさらに車両の側方側に位置する歩行者についても、その存在を確認することが一層容易に可能となる。
ところで、本実施形態に係る車両用照明灯具10はコーナリングランプであり、そのレンズ14の前方側表面14aが、車体の左前端コーナ部の表面形状に沿って延びる透光カバー2に対して、平面視において略平行に延びるように形成されている。そして本実施形態においては、リフレクタ20の反射面が上下2分割されており、そして、上段側の反射面20aAからの反射光により、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を所望する範囲で照射するようになっており、下段側の反射面20aBの前端縁20aB1は、平面視においてレンズ14の前方側表面14aの水平断面形状に略沿って略円弧状に延びており、この前方側表面14aの形状に対応した形状となっている。このため本実施形態によれば、灯具レイアウト上の要求を満足させた上で、車両用照明灯具10の前方路面の上方空間を所望する範囲で照射することができる。
なお、上記実施形態においては、車体の左前端コーナ部にコーナリングランプとして装着される車両用照明灯具10について説明したが、車体の右前端コーナ部にコーナリングランプとして装着される車両用照明灯具についても、これを車両用照明灯具10と左右対称形状で形成することにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態に係る車両用照明灯具10およびこれと左右対称に配置される車両用照明灯具を、車両旋回時だけでなく車両直進時においてもヘッドランプ等と共に点灯させる構成とすることも可能である。例えば、街灯が少ない住宅街の道路等のように環境照度が低い道路を走行するときには、これら車両用照明灯具を歩行者等に対してグレアにならない程度に減光した状態で点灯させる構成とすることが可能であり、このようにすることにより車両直進時における視認性を高めることが可能となる。この場合において、車両旋回時には調光により光量を上げて、コーナリングランプとしての本来の機能を発揮させるようにすればよい。
さらに、上記実施形態に係る車両用照明灯具10は、車両が左側へ旋回走行する際に点灯して、その左斜め前方路面を照射する構成となっているが、この車両用照明灯具10を車両が右側へ旋回走行する際にも点灯させる構成とすることも可能である。この車両用照明灯具10と左右対称に配置される車両用照明灯具についても同様である。このような構成を採用することにより、車両旋回時に車両の左右両側を幅広く照射して左右確認を一層容易に行い得るようにすることができ、これにより走行安全性を一層高めることが可能となる。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具を示す平断面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII 方向矢視図 上記車両用照明灯具から照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される灯具配光パターンを透視的に示す図
符号の説明
2 透光カバー
4 歩行者
10 車両用照明灯具
12 発光素子
12a 発光チップ
12b 樹脂モールド
14 レンズ
14a 前方側表面
14b 後方側表面
16 支持プレート
18 ホルダ
18a 小孔
18b 上端部
20 リフレクタ
20aA、20aB 反射面
20aB1 前端縁
A、B 点
Ax 光軸
Ax0 車両前後方向に延びる軸線
Ax1、Ax2 軸線
HZ ホットゾーン
O 発光中心
P 灯具配光パターン
P1、P2A、P2B 配光パターン
α 所定角度
β 角度

Claims (6)

  1. 灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子と、この発光素子の前方に配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて偏向出射させるレンズと、を備えてなる車両用照明灯具において、
    上記発光素子が、前方へ向けて斜め下向きに配置されており、
    上記レンズの下方に、上記発光素子からの光を前方へ向けて反射させるリフレクタが配置されており、
    上記レンズが、上記発光素子からの光を水平方向に拡散する下向きの光として出射させるように構成されるとともに、上記リフレクタが、上記発光素子からの光を上下方向および水平方向に拡散する上向きの光として反射させるように構成されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 上記リフレクタの反射面の鉛直面に沿った断面形状が、上記発光素子の発光中心を第1焦点とするとともに、上記レンズよりも下方側に位置する点を第2焦点とする楕円で構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用照明灯具。
  3. 上記リフレクタの反射面が、水平方向に延びる楕円柱面で構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用照明灯具。
  4. 上記光軸が、車両前後方向に対して車幅方向外側へ所定角度傾斜した方向に延びている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用照明灯具。
  5. 上記リフレクタの反射面が、上記光軸よりもさらに車幅方向外側へ向けて配置されている、ことを特徴とする請求項4記載の車両用照明灯具。
  6. 上記リフレクタの反射面が、上下2分割されている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の車両用照明灯具。
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