JP4824673B2 - Hivインテグラーゼ阻害剤 - Google Patents

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Description

本願は、米国仮出願第60/569,150(2004年5月7日提出)(参照によりこの開示の全体を本明細書中に組み込む。)の優先権を主張する。
本発明は、ヒドロキシ−置換ピラジノピロロピリダジンジオン化合物及び医薬的に許容可能なその塩、それらの合成及びHIVインテグラーゼ酵素の阻害剤としてのそれらの使用に関する。本発明の化合物及び医薬的に許容可能なその塩は、HIVによる感染の予防又は治療及びAIDSの治療、発症遅延又は予防に有用である。
ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)と称されるレトロウイルス、特にHIVタイプI(HIV−1)ウイルス及びHIVタイプII(HIV−2)ウイルスとして知られている株は、進行性の免疫系破壊(後天性免疫不全症候群;AIDS)並びに中枢神経系及び末梢神経系の変性を含む複雑な疾患の病原体である。このウイルスは、以前LAV、HTLV−III又はARVとして知られていた。レトロウイルス複製の共通した特徴は、ウイルスによってコードされたインテグラーゼによってプロウイルスDNAが宿主細胞ゲノム中に挿入されることであり、これは、ヒトTリンパ球様細胞及び単球様細胞中でのHIV複製に必要な段階である。組込みには、3段階でインテグラーゼが介在すると考えられる(すなわち、安定な核タンパク質複合体とウイルスDNA配列のアセンブリー、線状プロウイルスDNAの3’末端からの2個のヌクレオチドの切断、宿主標的部位で作られた段違い切断(staggered cut)におけるプロウイルスDNAの3’OH陥凹末端の共有結合)。このプロセスの第4の段階である、生じたギャップの修復合成は、細胞酵素によって行われる。
HIVのヌクレオチド配列決定によって、1個のオープンリーディングフレーム中にpol遺伝子が存在することが分かっている[Ratnerら、Nature,1985,313,277]。アミノ酸配列相同性から、pol配列が逆転写酵素、インテグラーゼ及びHIVプロテアーゼをコードする証拠が得られる[Tohら、EMBO J.1985,4,1267;Powerら、Science,1986,231,1567;Pearlら、Nature,1987,329,351]。3個の酵素は全てHIVの複製に必須であることが分かっている。
アジドチミジン(AZT)、エファビレンツなどの逆転写酵素阻害剤及びインジナビル及びネルフィナビルなどのプロテアーゼ阻害剤を含め、HIV複製阻害剤として作用する一部の抗ウイルス性化合物は、AIDS及び類似疾患の治療に有効な薬剤であることが知られている。本発明の化合物は、HIVインテグラーゼ阻害剤及びHIV複製阻害剤である。インビトロでのインテグラーゼ阻害及び細胞中でのHIV複製の阻害は、HIV感染細胞中で組換えインテグラーゼによりインビトロで触媒される鎖転移反応の阻害の直接的な結果である。本発明の特別な長所は、HIVインテグラーゼ及びHIV複製をきわめて特異的に阻害することである。
以下の参考文献は、背景として重要である。
US 6380249、US 6306891及びUS 6262055は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である2,4−ジオキソ酪酸及び酸エステルを開示する。
WO01/00578は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である1−(芳香族又は複素環式芳香族置換)−3−(複素環式芳香族置換)−1,3−プロパンジオンを開示する。
US2003/0055071(WO02/30930に対応する)、WO02/30426及びWO02/55079は、HIVインテグラーゼ阻害剤としてある種の8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドをそれぞれ開示する。
WO02/036734は、ある種のアザ及びポリアザナフタレニルケトンがHIVインテグラーゼ阻害剤であることを開示する。
WO03/016275号は、インテグラーゼ阻害活性を有するある種の化合物を開示する。
WO03/35076は、HIVインテグラーゼ阻害剤としてある種の5,6−ジヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミドを開示しており、WO03/35077は、HIVインテグラーゼ阻害剤としてある種のN−置換5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキサミドを開示する。
WO03/062204は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種のヒドロキシナフチリジノンカルボキサミドを開示する。
WO2004/004657は、HIVインテグラーゼ阻害剤である、ある種のヒドロキシピロール誘導体を開示する。
WO2004/035576及びWO2004/035577は、HIVインテグラーゼ阻害剤である、ある種の三環式化合物を開示する。
本発明は、ヒドロキシ−置換ピラジノピロロピリダジンジオン化合物に関する。これらの化合物及び医薬的に許容可能なその塩は、化合物として、又はそれらの医薬適合性の塩としてのいずれかで、又は医薬組成物成分として、他のHIV/AIDS抗ウイルス剤、抗感染薬、免疫調節物質、抗生物質又はワクチンと組み合わせるか、又は組み合わせずに、HIVインテグラーゼの阻害、HIVによる感染の予防、HIVによる感染の治療並びにAIDSの予防、治療及び発症遅延に有用である。より具体的には、本発明は、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含む:
Figure 0004824673
(式中、
は、
(1)−C1−6アルキル、
(2)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(3)−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)C3−8シクロアルキルで置換されている−C1−6アルキル(C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)ヘテロアリール(それぞれが独立にRの定義のパートBのパート(i)において下記で定義される(1)から(26)の置換基の何れか1個である、1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(6)Rで置換されている−C1−6アルキル(Rは、
(A)アリール(該アリールは、
(i)それぞれが独立に、
(1)C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで場合によっては置換されている。)、
(2)−O−C1−6アルキル、
(3)−C1−6ハロアルキル、
(4)−O−C1−6ハロアルキル、
(5)−OH、
(6)ハロゲン、
(7)−CN、
(8)−NO
(9)−N(R)R
(10)−C(O)N(R)R
(11)−C(O)R
(12)−CO
(13)−SR
(14)−S(O)R
(15)−SO
(16)−SON(R)R
(17)−N(R)SO
(18)−N(R)SON(R)R
(19)−N(R)C(O)R
(20)−N(R)C(O)−C(O)N(R)R又は
(21)−N(R)CO
である1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、及び
(ii)それぞれが独立に、
(1)−C3−8シクロアルキル、
(2)アリール、
(3)−C1−6アルキル(アリール、−C3−8シクロアルキル、HetA又はHetBで置換されている。)、
(4)−HetA、
(5)−C(O)−HetA又は
(6)−HetB;
(ここで、各シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で、場合によっては置換されており、
各アリールは、それぞれが独立に、Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である、1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、
各HetAは、独立に(i)−C4−7アザシクロアルキルもしくはオキサシクロアルキルもしくはチアシクロアルキル又は(ii)−C3−6ジアザシクロアルキルもしくはオキサザシクロアルキルもしくはチアザシクロアルキル(ここで、該チアシクロアルキル又はチアザシクロアルキルのSは、場合によってはS(O)又はSOに酸化されており、(i)もしくは(ii)で定義される環のいずれも、それぞれが独立にオキソ、−C1−6アルキル、−C(O)R、−C(O)、−SR、−S(O)Rもしくは−S(O)である1個から4個の置換基で場合によっては置換されており;
各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、5又は6員の複素環式芳香環である(ここで該複素環式芳香環は、それぞれが独立に、Rの定義のパートBのパート(i)において下記で定義される置換基(1)から(26)の何れか1個である、1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)。)である1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(B)ヘテロアリール(該へテロアリールは、
(i)それぞれが独立に、
(1)−C1−6アルキル、
(2)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(3)−O−C1−6アルキル、
(4)−C1−6ハロアルキル、
(5)−O−C1−6ハロアルキル、
(6)−OH、
(7)−オキソ、
(8)ハロゲン、
(9)−CN、
(10)−NO
(11)−N(R)R
(12)−C(O)N(R)R
(13)−C(O)R
(14)−C(O)−C1−6ハロアルキル、
(15)−C(O)OR
(16)−OC(O)N(R)R
(17)−SR
(18)−S(O)R
(19)−S(O)
(20)−S(O)N(R)R
(21)−N(R)S(O)
(22)−N(R)S(O)N(R)R
(23)−N(R)C(O)R
(24)−N(R)C(O)N(R)R
(25)−N(R)C(O)−C(O)N(R)R又は
(26)−N(R)COである1個から6個の置換基で場合によっては置換されており、及び;
(ii)それぞれが独立に、
(1)−C3−8シクロアルキル、
(2)アリール、
(3)−C1−6アルキル(アリール、−C3−8シクロアルキル、HetA又はHetBで置換されている。)、
(4)−HetA、
(5)−C(O)−HetA又は
(6)−HetB;
(ここで、各シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で、場合によっては置換されており、
各アリールは、それぞれが独立にRの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である、1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、
各HetAは、独立にRの定義のパート(A)(ii)で定義されるとおりであり;
各HetBは、独立にRの定義のパート(A)(ii)で定義されるとおりである。)である1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)である。)、
(7)アリール(それぞれが独立に、Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される置換基(1)から(21)の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり、
は、
(1)−H、
(2)−C1−6アルキル、
(3)−C1−6ハロアルキル、
(4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)又は
(5)−C1−6アルキル(HetC、−C(O)−HetC、−SO−HetC、−N(R)C(O)−HetC又は−N(R)C(O)C(O)−HetCで置換されている。)
(ここで、HetCは、1個から3個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている。)から独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する4から7員の、飽和又は単不飽和複素環であり、ただし、該環は環N原子を介して分子の残りの部分に結合しており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)であるか、あるいは、
及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5から7員の飽和複素環を形成し、R及びRから形成される該環の一部が3から5員のメチレン鎖であり、該メチレン部分の1個は、N(H)で場合によっては置換されており、該鎖は、それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH又はオキソである1個から3個の置換基で場合によっては置換されており;
は、
(1)−H、
(2)−C1−6アルキル、
(3)−C1−6ハロアルキル、
(4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(5)−C1−6アルキル(HetD、−C(O)−HetD、−SO−HetD、−N(R)C(O)−HetD又は−N(R)C(O)C(O)−HetDで置換されている。)、
(6)CycM、AryMもしくはHetM又は
(7)CycM、AryMもしくはHetMで置換されている−C1−6アルキル
(ここで、HetDは、独立に、HetCと同様の定義を有し;
CycMは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている−C3−8シクロアルキルであり;
AryMは、アリール(それぞれが独立にRの定義のパートAの(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
HetMは、ヘテロアリール(それぞれが独立にRの定義のパートBのパート(i)において上記で定義される(1)から(26)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)である。)
であるか;あるいは、
及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、
(i)3から8員の飽和炭素環(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(ii)ベンゼン環(それぞれが独立にRの定義のパートAの(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(iii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する、4から7員の、飽和又は単不飽和複素環(ここで、各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)に酸化されており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、−S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OHもしくは−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(iv)5もしくは6員の複素環式芳香環(それぞれが独立にRの定義のパートBのパート(i)において上記で定義される(1)から(26)の置換基の何れか1個である1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)を形成し
(ここで、R及びRが、これらが結合する炭素原子と一緒にベンゼン環又は複素環式芳香環を形成する場合、R及びRは存在しない。);
は、
(1)−H、
(2)−C1−6アルキル、
(3)−C1−6ハロアルキル、
(4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(5)−OH、
(6)−O−C1−6アルキル、
(7)−O−C1−6ハロアルキル、
(8)−CN、
(9)−NO
(10)−N(R)R
(11)−C(O)N(R)R
(12)−C(O)R
(13)−CO
(14)−SR
(15)−S(O)R
(16)−SO
(17)−SON(R)R
(18)−N(R)C(O)R
(19)−N(R)CO
(20)−N(R)SO
(21)−N(R)SON(R)R
(22)−OC(O)N(R)R
(23)−N(R)C(O)N(R)R
(24)−N(R)C(O)C(O)N(R)R
(25)ハロゲン、
(26)−S−C(O)N(R)R
(27)−N=C(R)−N(R)R
(28)−C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(29)−C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
(30)−C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C1−6ハロアルキル、
(31)−C(O)−C1−6アルキレン−C1−6ハロアルキル、
(32)−N(SO)−V、
(33)−N[C(O)R]−V、
(34)−C1−6アルキル(HetE、−C(O)−HetE、−SO−HetE、−N(R)C(O)−HetE又は−N(R)C(O)C(O)−HetEで置換されている。)、
(35)−C1−6アルキル(CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている。)又は
(36)−T−R
(ここで、Tは、単結合、O、C(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、S、S(O)、S(O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、−O−C1−6アルキレン、C(O)−C1−6アルキレン、C(O)N(R)−C1−6アルキレン、N(R)C(O)−C1−6アルキレン、S−C1−6アルキレン、S(O)−C1−6アルキレン、S(O)−C1−6アルキレン、C1−6アルキレン−S、C1−6アルキレン−S(O)、C1−6アルキレン−S(O)、C1−6アルキレン−O、C1−6アルキレン−C(O)、C1−6アルキレン−C(O)N(R)、C1−6アルキレン−N(R)C(O)、C1−6アルキレン−N(R)S(O)もしくはC1−6アルキレン−S(O)N(R)であり;
Vは、(i)−CH−C2−6アルケニル又は(ii)−C1−6アルキル(C(O)N(R)R、CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている。)であり、
は、CycL、AryL、HetL又はHetSである。)であり;
CycLは、−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
AryLは、アリール(それぞれが独立にRの定義のパートAの(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
HetEは、独立に、HetCと同様の定義を有し;
HetLは、ヘテロアリール(それぞれが独立にRの定義のパートBのパート(i)において上記で定義される(1)から(26)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
HetSは、少なくとも1個の炭素原子と、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子とを含有する4から7員の、飽和又は単不飽和複素環であり(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、ただし、HetSは、環炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−C(O)N(R)R、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。);
は、
(1)−C1−6アルキル、
(2)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(3)−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)C3−8シクロアルキルで置換されている−C1−6アルキル(C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)ヘテロアリール(それぞれが独立にRの定義のパートBのパート(i)において上記で定義される(1)から(26)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(6)Rで置換されている−C1−6アルキル(ここでRは、独立に、Rの定義において上述したRと同様の定義を有する。)又は
(7)アリール(それぞれが独立に、Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
ただし、Rが、Rで置換されているC1−6アルキル以外である場合、Rは、Rで置換されているC1−6アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−6アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、
(i)3から8員の飽和炭素環(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する、4から7員の、飽和又は単不飽和複素環(ここで、各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)に酸化されており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、−S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)を形成し、
各アリールは独立に、(i)フェニル、(ii)9から10員の二環式、縮合炭素環系(ここで、少なくとも1個の環が芳香環である。)又は(iii)11から14員の、三環式、縮合炭素環系(ここで、少なくとも1個の環が芳香環である。)であり;
各ヘテロアリールは、独立に、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(各Nは、場合によってはオキシドの形態である。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、9又は10員の二環式、縮合環系(該環の1個又は両方がヘテロ原子1又は複数を含有し、少なくとも1個の環が芳香環であり、各Nは、場合によってはオキシドの形態であり、芳香環ではない環中の各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)である。)であり;
各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、場合によってはN、O及びSから独立に選択される1個から2個のさらなるヘテロ原子を含有する4から7員の、飽和又は単不飽和複素環(ここで、各Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−C2−6アルケニル、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)を形成する。)。
本発明は、式Iの化合物を含む医薬組成物及びこのような医薬組成物を調製する方法も含む。本発明はさらに、AIDSを治療する方法、AIDSの発症を遅延させる方法、AIDSを予防する方法、HIVによる感染を予防する方法及びHIVによる感染を治療する方法を含む。
本発明の他の実施形態、局面及び特徴は、以下の記述、実施例及び添付された特許請求の範囲にさらに詳細に記載されているか、又はそれらから明らかとなろう。
本発明は、上記式Iのヒドロキシ−置換ピラジノピロロピリダジンジオンを含む。これらの化合物及び医薬的に許容可能なその塩は、HIVインテグラーゼを阻害し、HIV複製を阻害する。
第一の本発明の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、
Figure 0004824673
式中、可変要素R、R、R、R及びRはそれぞれ、上記で当初定義したとおりである(即ち、本発明の要約において定義したとおりである。)。
本発明の第二の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、
は、
(1)C1−6アルキル、
(2)C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(3)C3−8シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル又は−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)C3−8シクロアルキルで置換されている−C1−6アルキル(−C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル又は−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)ヘテロアリール(それぞれが独立にハロゲン、−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−O−C1−6アルキル、オキソ又は−OHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(6)Rで置換されている−C1−6アルキル(Rは、
(A)アリール(該アリールは、
(i)それぞれが独立に、当初Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義した(1)から(21)の置換基の何れか1個である、1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、及び
(ii)それぞれが独立に(1)アリール、(2)アリールデ置換されている−C1−6アルキル、(3)−HetA、(4)−C(O)−HetA又は(5)−HetBである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されており、
ここで各HetAは、独立に−C4−7アザシクロアルキル又は−C3−6ジアザシクロアルキルであり、それぞれが独立にオキソ又はC1−6アルキルである1個から3個の置換基で場合によっては置換されており、
各HetBは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環で(該複素環式芳香環は、それぞれが独立にハロゲン、−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル又はヒドロキシである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)あるか;又は
(B)ヘテロアリール(該へテロアリールは、
(i)それぞれが独立にハロゲン、−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、オキソ又は−OHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されおり;及び
(ii)それぞれが独立にアリール又はアリールで置換されているC1−6アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)である。)又は
(7)アリール(それぞれが独立に、当初Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義した置換基(1)から(21)の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
及びRは、それぞれ独立に、(1)−H、(2)C1−6アルキル、(3)C1−6ハロアルキル又は(4)C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)であり;
は、(1)−H、(2)−C1−6アルキル、(3)−C1−6ハロアルキル、(4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、(5)−OH、(6)−O−C1−6アルキル、(7)−O−C1−6ハロアルキル、(8)−CN、(9)−NO、(10)−N(R)R、(11)−C(O)N(R)R、(12)−C(O)R、(13)−CO、(14)−SR、(15)−S(O)R、(16)−SO、(17)−SON(R)R、(18)−N(R)C(O)R、(19)−N(R)CO、(20)−N(R)SO、(21)−N(R)SON(R)R、(22)−OC(O)N(R)R、(23)−N(R)C(O)N(R)R又は(24)−N(R)C(O)C(O)N(R)Rであり;
は、
(1)−C1−6アルキル、
(2)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている。)、
(3)−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル又は−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)C3−8シクロアルキルで置換されている−C1−6アルキル(C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル又は−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)ヘテロアリール(それぞれが独立にハロゲン、−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル又は−OHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(6)Rで置換されているC1−6アルキル(ここでRは、独立に、Rの定義において上述したRと同様の定義を有する。)又は
(7)アリール(それぞれが独立に、Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
ただし、Rが、Rで置換されているC1−6アルキル以外である場合、Rは、Rで置換されているC1−6アルキルであり;
各アリールは独立に、(i)フェニル又は(ii)9から10員の二環式、縮合炭素環系(ここで、少なくとも1個の環が芳香環である。)であり;
各ヘテロアリールは、独立に、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(各Nは、場合によってはオキシドの形態である。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、9又は10員の二環式、縮合環系(該環の1個又は両方がヘテロ原子1又は複数を含有し、少なくとも1個の環が芳香環であり、各Nは、場合によってはオキシドの形態であり、芳香環ではない環中の各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)である。)であり;
各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、場合によってはN、O及びSから独立に選択される1個から2個のさらなるヘテロ原子を含有する5又は6員の飽和複素環を形成する。
本発明の第三の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、
は、
(1)C1−4アルキル又は
(2)Rで置換されているC1−4アルキルであり、ここで、Rは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びXは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)であるか、又は、
(B)ヘテロアリール(該へテロアリールは、
(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は、
(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する5又は6員の飽和又は不飽和複素環に縮合するベンゼン環(ここで、縮合二環式環系は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソもしくは−OHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)である。)であり、
他の全ての可変要素は、上記で当初定義されたとおりであり;ただし、RがC1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第四の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、
は、第三の実施形態において定義されるとおりであり、他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義されるとおりであり、ただし、RがC1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第五の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、(1)−C1−4アルキル又は(2)−CH−Rであり;Rは、当初定義したとおりであるか、又は第三の実施形態において定義したとおりであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであり;ただし、RがC1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第六の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、式中、Rは、(1)−C1−4アルキル又は(2)−CH−Rであり;Rは、第二の実施形態において定義したとおりであるか、又は第三の実施形態において定義したとおりであり;他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりであり;ただし、RがC1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
先行する実施形態のそれぞれの局面において、Rの定義中のヘテロアリール(B)は、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立にC1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する5又は6員の、飽和又は不飽和複素環に縮合するベンゼン環(該縮合二環式環系は、置換されていない。)である。
先行する実施形態のそれぞれの別の局面において、Rの定義中のヘテロアリール(B)は、(i)で場合によっては置換されている、先行する局面で定義されるとおりの5又は6員の複素環式芳香環又は(ii)1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ−2,3−ジヒドロフラニル、ベンゾイミダゾリル及びベンゾピペリジニルからなる群から選択されるベンゾ縮合環系である。
本発明の第七の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−CH−Rであり;Rは、フェニル、4−(アセチルアミノ)フェニル、4−カルボキシフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、4−フルオロ−2−(メチルアミノカルボニル)フェニル、4−フルオロ−2−メトキシフェニル、4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−(メチルアミノカルボニル)フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル又は1,3−ベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)であり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりである。この実施形態の局面において、Rは、4−フルオロフェニル又は3−クロロ−4−フルオロフェニルである。この実施形態の別の局面において、Rは、4−フルオロフェニルである。この実施形態のさらに別の局面において、Rは、3−クロロ−4−フルオロフェニルである。
本発明の第八の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、式中、Rは、−CH−Rであり;Rは、第七の実施形態において定義したとおりであり;他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりである。この実施形態の局面において、Rは、4−フルオロフェニル又は3−クロロ−4−フルオロフェニルである。この実施形態の別の局面において、Rは、4−フルオロフェニルである。この実施形態のさらに別の局面において、Rは、3−クロロ−4−フルオロフェニルである。
本発明の第九の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−C1−4アルキルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであり;ただし、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第十の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−C1−4アルキルであり;他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりであり;ただし、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第十一の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、メチル又はエチルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであり; ただし、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第十二の実施形態は、式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、メチル又はエチルであり;他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりであり;ただし、Rは、Rで置換されている−C1−6アルキルである。
本発明の第十三の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、R及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−4アルキルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。この実施形態の局面において、化合物は、式IIの化合物であり、他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりである。
本発明の第十四の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、R及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−3アルキル(即ち、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピル)であり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである(例えば第二の実施形態)。この実施形態の局面において、Rは−Hであり;Rは−H、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルである。この実施形態の別の局面において、Rは−Hであり;Rは−H、メチル又はイソプロピルである。
本発明の第十五の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、R及びRは、両方とも−Hであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである(例えば、第二の実施形態)。
本発明の第十六の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである(例えば、第二の実施形態)。
本発明の第十七の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−NH、−NH(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホリニル(即ち、
Figure 0004824673
(式中、星印は、結合点を示す。)である。)又は4−チオモルホリニルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである(例えば、第二の実施形態)。
本発明の第十八の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−C1−4アルキルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである(例えば、第二の実施形態)。
本発明の第十九の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−H、メチル、エチル、NH又は4−モルホリニルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは:
(1)−C1−4アルキル、
(2)−C1−4アルキル(−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)もしくは−N(C1−4アルキル)で置換されている。)、
(3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキルもしくは−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)−C3−7シクロアルキルで置換されている−C1−4アルキル(該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキルもしくは−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(6)Rで置換されている−C1−4アルキル(Rは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)又は
(B)ヘテロアリールである(該へテロアリールは、
(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)であるか、又は
(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する5又は6員の飽和又は不飽和複素環に縮合するベンゼン環(ここで該縮合二環式環系は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ又は−OHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)である。)。)であり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十一の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは:
(1)−C1−4アルキル、
(2)−(CH1−3−Q(式中、Qは、−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)又は−N(C1−4アルキル)である。)、
(3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)−CH−C3−7シクロアルキル(ここで、該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(6)−CH−Rであり;
は、当初定義したとおりであるか、又は第二十の実施形態で定義したとおりであり; 他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十二の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは:
(1)メチル、
(2)エチル、
(3)(CH1−2−OH、
(4)(CH1−2−CN、
(5)C3−6シクロアルキル、
(6)−CH−R(Rは、フェニル、4−(アセチルアミノ)フェニル、4−カルボキシフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、4−フルオロ−2−(メチルアミノカルボニル)フェニル、4−フルオロ−2−メトキシフェニル、4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−(メチルアミノカルボニル)フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル又は1,3−ベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)である。)であり;
他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十三の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、Rは、−CH−Rであり、Rは、当初定義したとおりであるか、又は第二十の実施形態もしくは第二十二の実施形態で定義したとおりであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
第二十、二十一及び二十二の実施形態におけるRの定義は、Rが、Rで置換されているC1−6アルキル以外である場合、Rは、Rで置換されているC1−6アルキルであるという条件に従うと理解されたい。
第二十、二十一及び二十三の実施形態のそれぞれの局面において、Rの定義中のヘテロアリール(B)は、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立にC1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する5又は6員の、飽和又は不飽和複素環に縮合するベンゼン環(該縮合二環式環系は、置換されていない。)である。
第二十、二十一及び二十三の実施形態のそれぞれの別の局面において、Rの定義中のヘテロアリール(B)は、(i)先行する局面で定義されるとおりの5又は6員の複素環式芳香環又は(ii)1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ−2,3−ジヒドロフラニル、ベンゾイミダゾリル及びベンゾピペリジニルからなる群から選択されるベンゾ縮合環系である。
本発明の第二十四の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、各R及びRは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十五の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、各R及びRは、独立に−H又はメチルであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第二十六の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、各R及びRは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、R及びRは、これらの両方が結合するN原子と一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成し;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。この実施形態の局面において、各R及びRは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、R及びRは、これらの両方が結合するN原子と一緒に、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホンリニル又は4−チオモルホリニルを形成する。
本発明の第二十七の実施形態は、式Iもしくは式IIの化合物又は医薬的に許容可能なその塩であり、式中、各R及びRは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいはR及びRは、これらの両方が結合するN原子と一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、該飽和複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)又は−CH−CH=CHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)を形成し;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであるか、又は先行する実施形態の何れか1つで定義したとおりである。
本発明の第一のクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、第三の実施形態において定義したとおりであり;Rは、第二十の実施形態で定義したとおりであり;各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;他の全ての可変要素は、第二の実施形態において定義したとおりであり;ただし、Rが、C1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されているC1−4アルキルである。
本発明の第二のクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、
は、
(1)C1−4アルキル又は
(2)CH−Rであり;
は、
(1)C1−4アルキル、
(2)(CH1−3−Q(式中、Qは、−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)又は−N(C1−4アルキル)である。)、
(3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)−CH−C3−7シクロアルキル(ここで、該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(6)−CH−Rであり;
他の全ての可変要素は、第一のクラスで定義したとおりであり;ただし、Rが、C1−4アルキルである場合、Rは、−CH−Rである。
第二のクラスのサブクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、CH−Rであり;Rは、4−フルオロフェニルであり;他の全ての可変要素は、第二のクラスで定義したとおりである。
本発明の第三のクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、
は、−CH−Rであり、ここでRは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びXは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)であるか、又は、
(B)N、O及びSから独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を含有する9もしくは10員のベンゾ縮合複素環であり;
及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
は、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rであり;
は、
(1)−C1−4アルキル、
(2)−(CH1−3−Q(ここでQは、−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)又は−N(C1−4アルキル)である。)、
(3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(4)−CH−C3−7シクロアルキル(ここで該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(5)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(ここで該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(6)−CH−R(Rは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)であるか、又は、
(B)ヘテロアリール(該へテロアリールは、
(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該環は、それぞれが独立に−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)であるか、又は
(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する9又は10員のベンゾ縮合飽和又は不飽和複素環である。)である。)であり;
各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成する。
第三のクラスのサブクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、4−フルオロベンジルであり;R及びRは、それぞれ独立に−H、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり;Rは、−H、メチル、エチル、−OH、メトキシ、NH又は4−モルホリニルであり;Rは:
(1)メチル、
(2)エチル、
(3)(CH1−2−OH、
(4)(CH1−2−CN、
(5)C3−6シクロアルキル、
(6)−CH−R(Rは、フェニル、4−(アセチルアミノ)フェニル、4−カルボキシフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、4−フルオロ−2−(メチルアミノカルボニル)フェニル、4−フルオロ−2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−(メチルアミノカルボニル)フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル又は1,3−ベンゾジオキソリルである。
本発明の第四のクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、
は、−C1−4アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
は、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rであり;
は、−CH−Rであり、ここでRは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)であるか、又は
(B)N、O及びSから独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を含有する9又は10員のベンゾ縮合複素環であり;
HetBは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成する。
第四のクラスのサブクラスは、式IIの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、メチル又はエチルであり;R及びRは、それぞれ独立に−H、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり;Rは、−H、メチル、エチル、−OH、メトキシ、NH又は4−モルホリニルであり;Rは、−CH2−Rであり、ここでRは、Rは、フェニル、4−(アセチルアミノ)フェニル、4−カルボキシフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、4−フルオロ−2−(メチルアミノカルボニル)フェニル、4−フルオロ−2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−(メチルアミノカルボニル)フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル又は1,3−ベンゾジオキソリルである。
本発明の第五のクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、第三の実施形態において定義したとおりであり;Rは、第二十の実施形態で定義したとおりであり;各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであり;ただし、Rが、C1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されているC1−4アルキルである。
本発明の第六のクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、R及びRは、それぞれ第二のクラスで定義したとおりであり;他の全ての可変要素は、当初定義したとおりであり;ただし、Rが、C1−4アルキルである場合、Rは、−CH−Rである。
本発明の第七のクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、
は、−C1−4アルキル又は、−C3−6シクロアルキルで置換されている−C1−4アルキル(ここで該シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
は、−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5から7員の飽和複素環を形成し、ここで、R及びRから形成される該環の一部は、式(CH3−5のメチレン鎖であり、該メチレン鎖は、−C1−4アルキル、−OH又はオキソで場合によっては置換されており;
は、
(1)−H、
(2)−C1−4アルキル又は
(3)−C1−4アルキル(−OH、−O−C1−4アルキル、−C(O)R、CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−N(R)SOで置換されている。)であるか、あるいは、
及びRは、これらが結合する炭素と一緒に、
(i)3から6員の飽和炭素環(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OHもしくは−O−C1−4アルキルである1から2個の置換基で場合によっては置換されている。)、
(ii)ベンゼン環(それぞれが独立にハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキルもしくは−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)又は
(iii)合計1個から2個のN原子を含有する6員の複素環式芳香環(ここで、該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)
を形成し、
及びRが、これらが結合する炭素と一緒にベンゼン環又は複素環式芳香環を形成する場合、Rは存在せず;
は、
(1)−H、
(2)−C1−4アルキル、
(3)−C1−4ハロアルキル、
(4)−C1−4アルキル(−OH、−O−C1−4アルキル、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rで置換されている。)、
(5)−OH、
(6)−O−C1−4アルキル、
(7)−O−C1−4ハロアルキル、
(8)−CN、
(9)−NO
(10)−N(R)R
(11)−C(O)N(R)R
(12)−C(O)R
(13)−CO
(14)−SR
(15)−S(O)R
(16)−SO
(17)−SON(R)R
(18)−N(R)C(O)R
(20)−N(R)SO
(21)−N(R)C(O)N(R)R
(22)−N(R)C(O)C(O)N(R)R
(23)ハロゲン、
(24)−S−C(O)N(R)R
(25)−N=C(R)−N(R)R
(26)−C(O)N(R)−(CH1−3−N(R)R
(27)−C(O)−(CH1−3−N(R)R
(28)−C(O)N(R)−(CH1−3−C1−4フルオロアルキル、
(29)−N(SO)−(CH1−2C(O)N(R)R
(30)−N[C(O)R]−(CH1−2C(O)N(R)R
(31)−N(SO)−CH−CH=CH
(32)−N(SO)−(CH1−2−CycL、
(33)HetEで置換されている−C1−4アルキル、
(34)CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている−C1−4アルキル、
(35)HetLもしくはHetS、
(36)−C(O)N(R)−CycL、
(37)−C(O)N(R)−AryL(ただし、AryLはジヒドロインデニルもしくはテトラヒドロナフチルであり、非芳香環炭素を介して分子の残りと結合する。)、
(38)−C(O)N(R)−(CH1−2−AryL、
(39)−(CH1−2−S−AryL、
(40)−(CH1−2−S(O)−AryL、
(41)−N(R)SO−CycLもしくは
(42)−SO−CycLであり;
CycLは、−C3−6シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OHもしくは−O−C1−4アルキルである1個から2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
AryLは、ジヒドロインデニル、テトラヒドロナフチル、ナフチルもしくはフェニル(ここで、該ジヒドロインデニル、テトラヒドロナフチル、ナフチルもしくはフェニルは、それぞれが独立にハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキルもしくは−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
HetEは、1から2個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含有する5又は6員の飽和複素環(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている。)であり(ただし、該環は、環N原子を介して分子の残りに結合する。)、ここで該飽和複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R又は−S(O)である1個から4個の置換基で場合によっては置換されており;
HetLは、0から4個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される合計1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(ここで該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−CN、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、オキソ、−OH又は−(CH1−2C(O)N(R)Rである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
HetSは、飽和又は単不飽和の5又は6員の複素環(該環は、1個から3個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される合計1個から3個のヘテロ原子を含有し、該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている。)(ただし、HetSは、環炭素原子を介して分子の残りと結合し、該複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R、−CO、−S(O)R、−SR、−S(O)又は−(CH1−2C(O)N(R)Rである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
は、(CH1−2−R又は−CH(CH)−Rであり、ここで、Rは、
(A)式:
Figure 0004824673
の、場合によっては置換されているフェニル(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである。)であるか、又は
(B)N、O及びSから独立に選択される1個又は2個のヘテロ原子を含有する9又は10員のベンゾ縮合複素環であり;
は、−Hであり;
は、−H又は−C1−4アルキルであるか、あるいは、
及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、1個から2個のC1−4アルキルで場合によっては置換されている、3から6員の飽和炭素環を形成し;
HetBは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている。)であり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成し(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている。)、該飽和複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)又は−CH−CH=CHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている。
本発明の第八のクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、
は、−C1−4アルキル又は−CH−シクロプロピルであり;
は、−Hであるか;あるいは、
及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5又は6員の飽和複素環を形成し(R及びRから形成される該環の一部は、(CH又は(CHである。);
は、−H、−C1−3アルキル、−(CH1−2OH、−(CH1−2SCH、−(CH1−2S(O)CH、−(CH1−2SOCH、−(CH1−2NHSOCH又は−(CH1−2N(CH)SOCHであるか;あるいは、
及びRは、これらが結合する炭素と一緒に3員の炭素環を形成し(即ち、三環式環コアに縮合するシクロプロピル(R及びRは一緒にメチレンを形成する。);
は、
(1)−H、
(2)−C1−3アルキル、
(3)−(CH1−2OH、−CH(CH)OH、−C(CHOH、−(CH1−2NH、−(CH1−2NH−C1−3アルキル、−(CH1−2N(C1−3アルキル)、−(CH1−2OCH、−(CH1−2COCH、−(CH1−2SCH、−(CH1−2S(O)CH又は−(CH1−2SOCH
(4)−O−C1−3アルキル、
(5)−NH、N(H)−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)
(6)
Figure 0004824673
(式中、は、分子の残り部分への結合点を示す。)、
(7)−C(O)NH、−C(O)N(H)−C1−3アルキル又は−C(O)N(C1−3アルキル)
(8)
Figure 0004824673
(9)−C(O)−C1−3アルキル、
(10)−CO−C1−3アルキル、
(11)−S−C1−3アルキル、
(12)−S(O)−C1−3アルキル、
(13)−SO−C1−3アルキル、
(14)−SON(C1−3アルキル)
(15)−NHC(O)−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)C(O)−C1−3アルキル、
(16)−NHSO−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)SO−C1−3アルキル、
(17)−NHC(O)NH(C1−3アルキル)、−NHC(O)N(C1−3アルキル)、−N(C1−3アルキル)C(O)NH(C1−3アルキル)又は−N(C1−3アルキル)C(O)N(C1−3アルキル)
(18)−NHC(O)C(O)NH(C1−3アルキル)、−NHC(O)C(O)N(C1−3アルキル)、−N(C1−3アルキル)C(O)C(O)NH(C1−3アルキル)又は−N(C1−3アルキル)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)
(19)−Cl、−Br又は−F、
(20)−S−C(O)N(C1−3アルキル)
(21)−N=CH−N(C1−3アルキル)又は−N=C(C1−3アルキル)−N(C1−3アルキル)
(22)−C(O)NH−(CH2−3−N(C1−3アルキル)又は−C(O)N(C1−3アルキル)−(CH2−3−N(C1−3アルキル)
(23)
Figure 0004824673
(24)−C(O)NHCHCHF、−C(O)NHCHCHF又は−C(O)NHCHCF
(25)−N(SO−C1−3アルキル)−(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)
(26)−N[C(O)−C1−3アルキル]−(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)
(27)−N(SO−C1−3アルキル)−CH−CH=CH
(28)−N(SO−C1−3アルキル)−CH−CycL、
(29)
Figure 0004824673
(30)−CH−HetL、
(31)HetL、
(32)
Figure 0004824673
(33)−C(O)NH−CycL又は−C(O)N(C1−3アルキル)−CycL、
(34)
Figure 0004824673
(35)−C(O)NH−CH−AryL又は−C(O)N(CH)−CH−AryL、
(36)−CH−S−AryL、
(37)−CH−S(O)−AryL、
(38)−N(C1−3アルキル)SO−CycL又は
(39)−SO−CycLであり、
CycLは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり;
AryLは、それぞれが独立に−Cl、−Br、−F、−C1−3アルキル、−O−C1−3アルキル、−CF、−OCF、−COCH、−SOCH、−C(O)NH(CH)、−C(O)N(CH、−NHC(O)CH又は−N(CH)C(O)CHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されているフェニルであり;
HetLは、(i)ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群から選択される5又は6員の複素環式芳香環(ここで該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−CN、−C1−4アルキル、−OC1−4アルキル、−OH又は(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)である1個から3個の置換基で場合によっては置換されている。)、(ii)2−オキソ−ピリジン−1(2H)−イル、(iii)4−シアノ−2−オキソ−ピリジン−1(2H)−イル、(iv)1−(C1−4アルキル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル又は(v)1−{[(ジ−C1−3アルキルアミノ)カルボニル]メチル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルであり;
は、
Figure 0004824673
であり(式中、星印は、化合物の残りの部分への結合点を示し、
及びYは、−H、−Cl、−Br、−F、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−CF、−OCF、−COCH、−SOCH、−C(O)NH(CH)、−C(O)N(CH、−NHC(O)CH及び−N(CH)C(O)CHからなる群からそれぞれ独立に選択され;
は、−H、−Cl、−Br、−F、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−CF、−SOCH、−C(O)NH(CH)又は−C(O)N(CHである。);
は、−Hであり;
は、−H又は−C1−3アルキルである。
第八のクラスのサブクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、4−フルオロベンジル又は3−クロロ−4−フルオロベンジルであり;他の全ての可変要素は、第八のクラスで定義したとおりである。第八のクラスの別のサブクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、4−フルオロベンジルであり;他の全ての可変要素は、第八のクラスで定義したとおりである。第八のクラスのさらに別のサブクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、3−クロロ−4−フルオロベンジルであり;他の全ての可変要素は、第八のクラスで定義したとおりである。
本発明の第九のクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、−CH、−CHCH又は−CH(CHであり;Rは、Hであり;Rは、−CH又は−CHOHであり;Rは、−H、−CH、−C(O)N(H)CH、−C(O)N(H)CHCH、−C(O)N(CH、−N(CH)SOCH、−N(CHCH)SOCH又は−SOCHであり;Rは、4−フルオロベンジル又は3−クロロ−4−フルオロベンジルであり;Rは、Hであり;Rは、Hでである。第九のクラスのサブクラスは、式Iの化合物及び医薬的に許容可能なその塩を含み、式中、Rは、
Figure 0004824673
であり;他の全ての可変要素は、第九のクラスで定義したとおりである。
本発明のさらなる実施形態には、これらに限定されないが、式I又は式IIの化合物(式中、R、R、R、R、R、R及びRの2又は3以上のそれぞれは、上述の、先行する実施形態、局面、クラス又はサブクラスの1つに従い独立に定義される。)が含まれると理解されたい。式I及びIIにおけるこれらの可変要素の何らかの、及び全ての可能な組合せは、本発明の範囲内である。
本発明の別の実施形態は、実施例1から実施例209で述べる化合物からなる群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。本発明の別の実施形態は、下記の実施例1から実施例44及び実施例47で述べる化合物からなる群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。本発明のさらに別の実施形態は、実施例37、50、56、62、69、86、87、88、151、153、159−A、159−B、166、189、193及び205で述べる化合物からなる群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の別の実施形態は以下を含む。
(a)式(I)の化合物の有効量と医薬適合性の担体とを含む医薬組成物。
(b)式(I)の化合物の有効量と医薬適合性の担体とを組み合わせる(例えば、混合する)ことにより調製された生成物を含む医薬組成物。
(c)HIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節物質及び抗感染薬からなる群から選択されるHIV感染/AIDS治療薬/予防薬の有効量をさらに含む、(a)又は(b)の医薬組成物。
(d)HIV感染/AIDS治療薬が、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤からなる群から選択される抗ウイルス剤である、(c)の医薬組成物。
(e)(i)式Iの化合物及び(ii)HIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節物質及び抗感染薬からなる群から選択されるHIV感染/AIDS治療薬/予防薬であり、HIVインテグラーゼの阻害、HIVによる感染の治療もしくは予防又はAIDSの予防、治療もしくは発症遅延に対してその組み合わせが有効なものとなる量で、式Iの化合物及びHIV感染/AIDS治療薬/予防薬が各々使用される、医薬の組み合わせ。
(f)前記HIV感染/AIDS治療薬/予防薬が、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤からなる群から選択される抗ウイルス剤である、(e)の組み合わせ。
(g)式Iの化合物の有効量を対象に投与することを含む、HIVインテグラーゼの阻害を必要とする対象においてHIVインテグラーゼを阻害する方法。
(h)式Iの化合物の有効量を対象に投与することを含む、HIVによる感染を予防又は治療することを必要とする対象においてHIVによる感染を予防又は治療する方法。
(i)式Iの化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1個の抗ウイルス剤の有効量と組み合わされて投与される、(h)の方法。
(j)式Iの化合物の有効量を対象に投与することを含む、AIDSを予防し、治療し、又はその発症を遅延させることを必要とする対象においてAIDSを予防し、治療し、又はその発症を遅延させる方法。
(k)式Iの化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1個の抗ウイルス剤の有効量と組み合わされて投与される、(j)の方法。
(l)(a)、(b)、(c)もしくは(d)の医薬組成物又は(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、HIVインテグラーゼの阻害を必要とする対象においてHIVインテグラーゼを阻害する方法。
(m)(a)、(b)、(c)もしくは(d)の医薬組成物又は(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、HIVによる感染を予防又は治療することを必要とする対象においてHIVによる感染を予防又は治療する方法。
(n)(a)、(b)、(c)もしくは(d)の医薬組成物又は(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、AIDSを予防し、治療し、又はその発症を遅延させることを必要とする対象においてAIDSを予防し、治療し、又はその発症を遅延させる方法。
本発明は、(i)(a)HIVインテグラーゼの阻害、(b)HIVによる感染の予防もしくは治療又は(c)AIDSの予防、治療もしくは発症遅延における使用のための、(ii)(a)HIVインテグラーゼの阻害、(b)HIVによる感染の予防もしくは治療又は(c)AIDSの予防、治療もしくは発症遅延のための医薬品としての使用のための、又は(iii)(a)HIVインテグラーゼの阻害、(b)HIVによる感染の予防もしくは治療又は(c)AIDSの予防、治療もしくは発症遅延のための医薬品の調製における使用のための、本発明の化合物も含む。これらの使用において、HIV/AIDS抗ウイルス剤、抗感染薬及び免疫調節物質から選択される1又は複数のHIV/AIDS治療薬/予防薬と、本発明の化合物を場合によっては併用することができる。
本発明のさらなる実施形態は、上記(a)から(n)で示す、医薬組成物、組み合わせ及び方法並びに先行段落で示す使用を含み、そこで使用する本発明の化合物は、上記化合物の、実施形態、局面、クラス、サブクラス又は特徴の1つの化合物である。これらの実施形態の全てにおいて、本化合物を医薬適合性の塩の形で場合によっては使用し得る。
本明細書中で使用する場合、「アルキル」という用語は、指定範囲の炭素原子数を有するあらゆる直鎖又は分枝鎖アルキル基を表す。したがって、例えば、「C1−6アルキル」(又は「C−Cアルキル」)は、ヘキシルアルキル及びペンチルアルキル異性体の全て、並びに、n−、イソ−、sec−及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル及びメチルを指す。別の例として、「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、sec−及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル及びメチルを表す。別の例として、「C1−4アルキル−」は、N−、イソ−、sec−及びt−ブチル、N−及びイソプロピル、エチル及びメチルを表す。
「アルキレン」という用語は、指定範囲の炭素原子数を有するあらゆる直鎖もしくは分枝鎖アルキレン基を指す(即ち、二価アルカン基又は「アルカンジイル」)。つまり、例えば「−C1−6アルキレン−」は、CからCの、直鎖又は分枝鎖アルキレンの何れかを指す。本発明に関して特に関心のあるアルキレンのクラスは、−(CH1−6−であり、特に関心のあるサブクラスには、−(CH1−4−、−(CH1−3−、−(CH1−2−及び−CH−が含まれる。アルキレン−CH(CH)−にもまた関心がある。
「C(O)」という用語は、カルボニルを表す。「S(O)」及び「SO」という用語は、それぞれ、スルホニルを表す。「S(O)」という用語は、スルフィニルを指す。「」及び「〜」という記号はそれぞれ、官能基又は他の化学部分が、これらがその一部となっている分子の残りの部分に結合する点を指す。
「シクロアルキル」という用語は、指定範囲の炭素原子数を有するアルカンのあらゆる環式の環を表す。したがって、例えば、「C3−8シクロアルキル」(又は「C−Cシクロアルキル」)は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルを表す。
「ハロゲン」(又は「ハロ」)という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素(あるいはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードとも表される。)を指す。
「ハロアルキル」という用語は、水素原子の1又は複数がハロゲン(即ち、F、Cl、Br及び/又はI)で置換されている、上記で定義するアルキル基を表す。したがって、例えば「C1−6ハロアルキル」(又は「C−Cハロアルキル」)は、1又は複数のハロゲン置換基を有する、上記で定義するCからCの、直鎖又は分枝鎖アルキル基を表す。「フルオロアルキル」という用語は、ハロゲン置換基がフルオロに限定されていることを除き、同様の意味を有する。適切なフルオロアルキル基には、一連の(CH0−4CF(即ち、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル及び3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルなど)が含まれる。
「C4−7アザシクロアルキル」(又は「C−Cアザシクロアルキル」)という用語は、1個の窒素及び4個から7個の炭素原子からなる飽和環式環(即ち、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル又はオクタヒドロアゾシニル)を意味する。「C4−7オキサシクロアルキル」(又は「C−Cオキサシクロアルキル」)という用語は、1個の酸素及び4個から7個の炭素原子からなる飽和環式環を意味する。「C4−7チアシクロアルキル」(又は「C−Cチアシクロアルキル」)という用語は、1個のイオウ及び4個から7個の炭素原子からなる飽和環式環を意味する。
「C3−6ジアザシクロアルキル」(又は「C−Cジアザシクロアルキル」)という用語は、2個の窒素及び3個から6個の炭素原子からなる飽和環式環(例えば、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル又はピペラジニル)を意味する。「C3−6オキサザシクロアルキル」(又は「C−Cオキサザシクロアルキル」)という用語は、1個の酸素、1個の窒素及び3個から6個の炭素原子からなる飽和環式環を意味する。「C3−6チアザシクロアルキル」(又は「C−Cチアザシクロアルキル」)という用語は、1個のイオウ、1個の窒素及び3個から6個の炭素原子からなる飽和環式環を意味する。
「アリール」という用語は、(i)フェニル又は(ii)9又は10員の二環式、縮合炭素環系(ここで少なくとも1個の環が芳香環である。)を表す。本発明での使用に適切なアリールのクラスは、フェニル、ナフチル及びインデニルである。適切なアリールの別のクラスは、フェニル及びナフチルである。特に適切なアリールは、フェニルである。
「ヘテロアリール」という用語は、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(ここで各Nは、場合によってはオキシドの形態である。)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、9又は10員の二環式、縮合環系(これらの環の1個又は両方がヘテロ原子を含有し、少なくとも1個の環が芳香環であり、各Nは、場合によってはオキシドの形態であり、芳香環ではない環中の各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)である。)を意味する。適切なヘテロアリールには、例えば、ピリジニル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾピペリジニル、ベンズイソキサゾリル、ベンズオキサゾリル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、シンノリニル、キナゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(即ち、
Figure 0004824673
である。)、ベンゾ−1,3−ジオキソリル(即ち、
Figure 0004824673
である。)、チアゾリル及びイソチアゾリルが含まれる。
本発明での使用に適切なヘテロアリールのクラスは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、5及び6員の複素環式芳香環からなる(ここで、各Nは、場合によってはオキシドの形態である。)。適切なヘテロアリールの別のクラスは、0から4個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5及び6員の複素環式芳香環からなる(ここで各Nは、場合によってはオキシドの形態である。)。このクラスに属するヘテロアリールには、ピリジニル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル及びキサジアゾリルが含まれる。
別段の記載がない限り(例えばHetSの定義を参照)、本明細書中で定義する様々なアリール及びヘテロアリール基のいずれも、結果として安定な化合物になるという条件で、あらゆる環原子(即ち、あらゆる炭素原子又はあらゆるヘテロ原子)において本化合物の残りの部分に結合する。
別段の記載がない限り、本明細書中で挙げる全ての値域は、包括的なものである。例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記述される複素環式環は、該環が1、2、3又は4個のヘテロ原子を含有し得ることを意味する。本明細書中で挙げるあらゆる値域は、その範囲に、その値域内のサブ値域(sub−range)の全てを含むものと理解されたい。したがって、例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記述された複素環は、その局面として、2から4個のヘテロ原子、3又は4個のヘテロ原子、1から3個のヘテロ原子、2又は3個のヘテロ原子、1又は2個のヘテロ原子、1個のヘテロ原子、2個のヘテロ原子、3個のヘテロ原子及び4個のヘテロ原子を含有する複素環を含むものとする。
いずれの変数(例えば、R、RB1及びHetB)も、本発明の化合物を表し、記述する、あらゆる構成物、式I又は他のあらゆる式中に複数回出現する場合、各出現におけるその定義は、他のどの出現における定義とも無関係である。また、置換基及び/又は変数の組み合わせは、このような組み合わせによって安定な化合物が生成する場合にのみ許容される。
「置換」という用語は(例えば、「1から5個の置換基で場合によっては置換されている」におけるように)、指定された置換基による一置換及び多置換を、このような一置換及び多置換(同じ部位における多置換を含めて)が化学的に許容される程度に含む。別段の記載がない限り、指定された置換基による置換は、このような環置換が化学的に許容され、結果として安定な化合物が得られることを条件に、環(例えば、シクロアルキル、アリール、複素環式芳香環又は飽和複素環)中のあらゆる原子上で行うことができる。
ヒドロキシ(−OH)置換基がヘテロアリール(例えば複素環式芳香環)において許され、ケト−エノール互変異性が可能である場合、置換基は、ヒドロキシピリジニル置換基に対して本明細書中で例示するように、ケト形態で全体又は一部として実際に存在し得ると理解されたい。
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複素環式芳香環の炭素原子上にヒドロキシ置換基を有する本発明の化合物は、ヒドロキシのみが存在する化合物、互変異性ケト形態のみ(即ちオキソ置換基)が存在する化合物及びケト及びエノール形態が両方とも存在する化合物を含むと理解されたい。
先行する段落で述べるようなケト−エノール互変異性によるオキソ置換基の存在に加えて、オキソ置換基はまた、ヘテロアリール基に存在する飽和環原子においても許容される(例えば、ベンゾ縮合二環式環系の飽和複素環において。)。オキソ置換ヘテロアリールにはまた、窒素含有ヘテロアリール(これのN原子が三級の原子であり(即ちこのNは3個の炭素原子と結合する。)、該オキソ基が次に挙げるオキソピリジニルにより例示されるように環炭素原子に結合する。)が含まれる。
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「安定な」化合物とは、調製することができ、単離することができる化合物であり、その構造及び特性は、本明細書中で記載した目的(例えば、対象への治療的投与又は予防的投与)に該化合物を使用できるよう十分な期間、本質的に不変であるか、又は本質的に不変とすることができる。
置換基及び置換パートナー選択の結果として、ある一定の本発明の化合物が不斉中心を有し得、立体異性体の混合物として生じ得るか、又は個々のジアステレオマー又は鏡像異性体として生じ得る。これらの化合物の異性体形態は全て、個別であれ混合物であれ、本発明の範囲内に存在する。
当業者により認められるように、本発明の化合物は次のような互変異性体として存在し得る:
Figure 0004824673
本発明は、個別及び混合物において、全ての互変異性形態を含む。
本発明の化合物のある一定のものは、結合周囲の自由回転を妨げる嵩張った置換基の存在の結果生じるキラリティーを示し得る。これらの回転性鏡像異性体は、アトロプ異性体と呼ばれ、十分遅い速度で相互変換が起こるので、それらの分離及び特性決定が可能である。例えば、J.March,Advanced Organic Chemistry、第4版、John Wiley&Sons,1992,pp.101−102;及びAhmedら、Tetrahedron 1998,13277を参照のこと。例えば、Rが(i)−C(=O)N(R)R(R及びRの少なくとも1個がアルキルであるか、又はR及びRが環を形成するか、又は(ii)−N(R)SO(R及びRの少なくとも1個がアルキルである。)である、本発明の化合物のある一定のものは、RがH以外(例えばR=アルキル又は置換アルキル)である場合、分子の三環式コアへのRの結合に沿って回転が十分に妨げられるので、例えばキラル固定相でのカラムクロマトグラフィーを用いて鏡像異性体の分離が可能となる。本発明は、単独で、又は混合物において、式Iにより受け入れられる化合物のアトロプ異性体を含む。
本発明の化合物は、HIVインテグラーゼの阻害、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)による感染の予防又は治療及びAIDSなどの結果として起こる病態の、予防、治療又は発症遅延に有用である。AIDSの予防、AIDSの治療、AIDSの発症遅延又はHIVによる感染の予防もしくは治療は、これらに限定されないが、HIV感染症の多種多様の状態、すなわち、AIDS、ARC(エイズ関連症候群)、HIVに対する、症候性及び無症候性の、実際的又は潜在的曝露の治療を含むものとして定義される。例えば、本発明の化合物は、輸血、体液交換、咬傷、偶発的針刺し又は手術中の患者血液への曝露などの経路により過去にHIVに曝露された疑いがある場合、その後のHIVによる感染の治療に有用である。
本発明の化合物は、抗ウイルス性化合物のスクリーニングアッセイの調製及び実施に有用である。例えば、本発明の化合物は、より強力な抗ウイルス性化合物に対する優れたスクリーニングツールである酵素変異体を単離するのに有用である。さらに、本発明の化合物は、例えば競合阻害によって、HIVインテグラーゼへの他の抗ウイルス剤の結合部位を確立又は決定するのに有用である。したがって、本発明の化合物は、これらの目的で販売される市販品である。
多くの臨床HIV分離株は、現在臨床での使用が認可されている抗ウイルス剤に対するそれらの感受性を低下させる突然変異を含有し、したがって、薬剤耐性分離株として知られている。このような分離株は、プロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド類似体逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、gp41阻害剤又は何らかのそれらの組合せに対して耐性があり得る。本発明の化合物は、現在臨床での使用が認可されている抗ウイルス剤に耐性のあるHIV分離株の複製を効率的に阻害する。したがって、これらの化合物は、薬剤耐性ウイルスを有するHIV感染患者に対して治療の選択肢を与える。
非臨床HIV分離株は、HIVインテグラーゼ阻害剤に対して耐性があることが分かっており、これは、現在、臨床での使用が認可されているHIVインテグラーゼ阻害剤がないという事実を反映するものと考えられる。前臨床の実験室レベルの研究において、ジケト酸、ナフチリジンカルボキサミド及びジヒドロピリミジンカルボキサミドなど、本発明により受け入れられるもの以外の構造クラスにおけるインテグラーゼ阻害剤に対して耐性を有するウイルスを選択することが可能となっている。このような化合物に対して耐性を与えるインテグラーゼ遺伝子における突然変異(本明細書中で、感受性が十分の一以下に低下することとして定義する。)には、T66I/S153Y、N155S及びF121Yが含まれる。本発明のある一定の化合物の場合、これらの突然変異及び他のインテグラーゼ阻害剤に対する耐性と関連するその他の突然変異を含有するウイルスに対して感受性が10分の一までは低下せず、したがって、このようなウイルスの効果的な阻害剤であり得る。このようなウイルスに対して有効な本発明の化合物には、例えば、実施例37、50、56、62、69、86、87、88、151、153、159−A、159−B、166、189、193及び205が含まれる。
本発明の化合物は、医薬適合性の塩の形で投与することができる。「医薬適合性の塩」という用語は、親化合物の有効性を有し、生物学的にもその他の点でも望ましくないものではない(例えば、その受容者に対して毒性もなく有害でもない)塩を指す。適切な塩としては、本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸などの医薬適合性の酸の溶液と混合することによって例えば形成することができる酸付加塩などが挙げられる。本発明の化合物の多くは酸性部分を有し、その場合には、医薬適合性の適切なその塩として、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム又はマグネシウム塩)及び第4級アンモニウム塩などの適切な有機リガンドと形成された塩などが挙げられる。また、酸基(−COOH)又はアルコール基が存在する場合には、医薬適合性のエステルを使用して、化合物の溶解性又は加水分解性を変化させることができる。
本発明の化合物に関連する「投与」という用語及びその変形(例えば、化合物を「投与する」。)は、治療又は予防を必要とする個体に化合物又は化合物のプロドラッグを与えることを意味する。本発明の化合物又はそのプロドラッグを1又は複数の他の活性物質(例えば、HIV感染又はAIDSの治療もしくは予防に有用な抗ウイルス剤)と組み合わせて提供する場合、「投与」及びその変形は、本化合物又はプロドラッグと他の薬剤との同時及び逐次投与を含むとそれぞれ理解されたい。
本明細書中で使用する場合、「組成物」という用語は、指定成分を指定量で含む生成物ならびに、指定成分を指定量で組み合わせて直接的又は間接的に得られるあらゆる生成物を包含するものとする。
「医薬適合性」とは、医薬組成物の成分が、互いに適合し、かつその受容者に有害であってはならないことを意味する。
本明細書中で使用する場合、「対象」という用語は、治療、観察又は実験の対象となる動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを表す。
本明細書中で使用する場合、「有効量」という用語は、研究者、獣医師、医師又は他の臨床家によって求められる、組織、系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的応答を誘発する活性化合物又は薬剤の量を意味する。ある実施形態において、有効量は、治療する疾患又は症状の症候の軽減のための「治療的有効量」である。別の実施形態において、有効量は、予防を行う疾患又は症状の症候の予防に対する「予防的有効量」である。この用語は、本明細書中では、HIVインテグラーゼを阻害し、求められる応答をそれによって誘発するのに十分な活性化合物の量(即ち「阻害有効量」)も含む。活性化合物(即ち活性成分)を塩として投与する場合、活性成分の量に対する表記は、該化合物の遊離酸又は遊離塩基に対するものである。
HIVインテグラーゼを阻害する、HIV感染を予防もしくは治療する、又はAIDSを予防する、治療する、発症遅延させる目的のために、本発明の化合物(場合によっては塩の形態で)を、活性成分と作用の病原体部位との接触を生じる何らかの手段で投与することができる。個別の治療剤として、又は治療剤の組合せにおいての何れかで、医薬品と組み合わせての使用に対して利用可能なあらゆる従来の手段により、これらを投与することができる。これらを単独で投与することができるが、通常、選択した投与経路及び標準的な医薬の実務に基づき選択する医薬担体とともに投与する。例えば、本発明の化合物を、経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は注入技術を含む。)により、吸入スプレーにより、又は直腸投与で、本化合物の有効量及び従来の非毒性医薬適合性担体、アジュバント及びビヒクルを含有する医薬組成物の単位剤形で投与することができる。当技術分野で公知の技術に従い、経口投与に適切な液体製剤(例えば、懸濁液、シロップ、エリキシルなど)を調製することができ、水、グリコール、油、アルコールなどの通常の溶媒の何れかを用いることができる。当技術分野で公知の技術に従い、経口投与に適切な固体製剤(例えば粉末、ピル、カプセル及び錠剤)を調製することができ、デンプン、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体賦形剤を使用することができる。当技術分野で公知の技術に従い、非経口組成物を調製することができ、通常、担体として滅菌水を用い、場合によってはその他の成分、例えば溶解補助剤を使用する。当技術分野で公知の技術に従い、注射用溶液を調製することができ、担体としては、食塩水溶液、グルコース溶液又は、食塩及びグルコースの混合物を含有する溶液が挙げられる。本発明の医薬組成物の調製に使用するのに適切な方法及び該組成物における使用に適切な成分のさらなる説明は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,第18版、A.R.Gennaro編、Mack Publishing Co.,1990で述べられている。
本発明の化合物は、単回投与又は分割投与で、0.001から1,000mg/kg哺乳動物(例えば、ヒト)体重/日の用量範囲で経口投与することができる。ある好ましい用量範囲は、経口で、単回投与又は分割投与で、0.01から500mg/kg体重/日である。別の好ましい用量範囲は、経口で、単回投与又は分割投与で、0.1から100mg/kg体重/日である。経口投与の場合には、治療する患者に対する症状に合わせて調整するために、本組成物は、活性成分1.0から500ミリグラム、特に活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400及び500ミリグラムを含む錠剤又はカプセル剤の形で提供することができる。いずれの特定の患者に対する具体的用量レベル及び投与頻度も変化し得、使用する具体的化合物の活性、その化合物の代謝安定性及び作用期間、年齢、体重、全般的健康状態、性別、食餌、投与形式及び時間、排出速度、薬物の併用、特定症状の重症度並びに治療を受けるホストを含む様々な要因によって決まる。
上記で述べたように、本発明は、本発明のHIVインテグラーゼ阻害化合物をHIV感染又はAIDSの治療に有用な1又は複数の薬剤と併用することにも関する。例えば、本発明の化合物は、WO01/38332の表1又はWO02/30930の表に開示されたものなど、HIV感染又はAIDSの治療に有用である1又は複数の、HIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節物質、抗感染薬又はワクチンの有効量と組み合わせて、曝露前及び/又は曝露後のいずれでも、有効に投与することができる。本発明化合物と併用して使用するための適切なHIV/AIDS抗ウイルス剤には、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤(例えばインジナビル、アタザナビル、ロピナビル(場合によってはリトナビル、サキナビル又はネルフィナビルと併用))、ヌクレオシドHTV逆転写酵素阻害剤(例えば、アバカビル、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(AZT)又はテノフォビル)及び非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤(例えばエファビレンズ又はネビラピン)が含まれる。本発明の化合物と、HIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節物質、抗感染薬又はワクチンとの組み合わせの範囲は、先行物質又は、WO01/38332及びWO02/30930の上記で示した表のリストに限定されず、AIDSの治療に有用であるあらゆる医薬組成物とのあらゆる組み合わせを原則的には含むことを理解されたい。HIV/AIDS抗ウイルス剤及び他の薬剤は、一般に、例えば、Physicians’Desk Reference、第57版、Thomson PDR,2003に記載された投与量を含めて、当分野で報告されているそれらの従来の投与量範囲及び投薬計画で、これらの組み合わせにおいて使用することができる。これらの組み合わせにおける本発明の化合物の投与量範囲は、上述のものと同じである。本発明の化合物及び/又は他の薬剤の医薬適合性の塩(例えば硫酸インジナビル)も使用することができることを理解されたい。
本明細書、特にスキーム及び実施例で使用する略語としては以下のものが挙げられる。
AcOH=酢酸;AIDS=後天性免疫不全症候群;ARC=エイズ関連症候群;Bn=ベンジル;CBZ=カルボベンゾキシ(あるいは、ベンジルオキシカルボニル);DME=1,2−ジメトキシエタン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;EDTA=エチレンジアミンテトラ酢酸;ES−MS=電子スプレー質量分析;Et=エチル;EtOH=エタノール;HIV=ヒト免疫不全症ウイルス;HOBT又はHOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物;HPLC=高速液体クロマトグラフィー;i−Bu=イソブチル;i−Pr=イソプロピル;Me=メチル;MTBE=メチルtert−ブチルエーテル;NMR=核磁気共鳴;Ph=フェニル;Tt−Bu=tert−ブチル;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン。
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発材料、試薬及び従来の合成手段を用いて、以下の反応スキーム及び実施例又はその変法に従って容易に調製することができる。これらの反応において、当業者にそれ自体が知られているが、あまり詳細には述べられていない変形物を利用することもできる。さらに、本発明の化合物を調製する他の方法も、以下の反応スキーム及び実施例に照らして、当業者にとって容易に明らかとなるはずである。別段の断りがない限り、全ての変数は上で定義されたとおりである。
本発明の式Iの化合物は、スキーム1から5で示すように調製することができる。スキーム1は、式(I)により受け入れられる本発明化合物の調製のための一般的方法を与え、このスキームにおいて、無水の非プロトン性溶媒(例えばDMF又はTHF)中で約0℃から80℃の範囲の温度にて、ピペラジン−2−オン1−1をジアルキルアルコキシメチレンマロネート1−2で処理し、次いで脱プロトン化剤(例えば、Li又はNaビス(トリメチルシリル)アミド又は水素化Na)で処理して、アルキル8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロピラジン−7−カルボキシレート1−4を得る。中間体1−4におけるフェノールヒドロキシル基に対して適切な保護基(例えばベンジル、メチル又はトルエンスルホニル)でキャップし、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン又はクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素)中で臭素化剤(例えば、臭素又はN−ブロモスクシニミド)を用いてハロゲン化して、臭化物1−6を得る。ビニルアルキルエーテル(Littkeら、J.Am.Chem.Soc.2001,6989;Cabriら、Tetrahedron Lett.1991,1753)との、又は適切に置換されたトリアルキル(ビニル)スズ1−8とのパラジウム触媒カップリング反応を行い、次いでビニル基の酸化(Littkeら、J.Am.Chem.Soc.2002,6343;Leyら、Org.Lett,2003,185)を行うことにより、臭化物1−6を対応するカルボニル誘導体1−7又は1−9へと変換することができる。適切に置換されたヒドラジンと反応させて第三のピリダジン環を形成することにより、1−7又は1−9を式Iの化合物へとさらに変化させることができる。あるいは、1−7又は1−9をヒドラジンと反応させ、その後適切なアルキル化剤を用いてアルキル化を行うことにより、1−10もまた得ることができる。フェノールヒドロキシ基における保護基は、三環式系の形成の前又は後に除去することができる。本発明での使用に適切な保護基及びヒドロキシ基へのそれらの結合及びヒドロキシ基からの切断の方法は、Protective Group in Organic Chemistry、J.F.W.McOmie編、Plenum Press,1973及びT.W.Greene&P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis.John Wiley & Sons,第三版、1999及び第二版、1991で述べられている。
1−2として使用するためのジアルキルアルコキシメチレンマロネートのある一定のもの(例えば、ジエチルエトキシメチレンマロネート又はジメチルメトキシメチレンマロネート)は、市販品を入手することができる。他のものは、当技術分野で公知の調製法により得ることができる。例えば、Bogerら、J.Org.Chem 1988,3408に記載の方法又はその通常の変法により、複素環アルキルオキシメチレンマロネートを調製することができる。
Figure 0004824673
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スキーム2のパートAで示されるように、及びChoiら、J.Med.Client,1999,3647;Najman−Bronzewskaら、Pharmazie 1997,198;Fryerら、J.Org.Chem.1991,3715,Dinsmoreら、Organic Prep.&Procedures International.2002,369で述べられているように、又はその通常の変法に従い、アミン保護化ピペラジン−2−オン2−1をアルキル化し、次いで脱保護することにより、ピペラジン−2−オン1−1を得ることができる。あるいは、スキーム2のパートBで述べるように、及びDiMaioら、JCS Perkin 1,1989,1687及びKitamuraら、J.Med.Client,2001,2438で述べられているように、ジアルキルアセタール前駆体2−3を環化し、次いで環状生成物2−4を接触水素化することからピペラジン−2−オン1−1を得ることができる。アルコール(例えばメタノール又はエタノール)などの適切なプロトン性溶媒中で、水素ガス雰囲気下にて、オレフィンの連続水素化(例えばPd又はPt触媒(チャコール担持Ptなど))を行い、次いでCBZ保護基(例えばチャコール担持Pd又はチャコール担持水酸化Pd)を切断することにより、所望するピペラジン−2−オン1−1を得た。同様に、スキーム2のパートCで示されるように、及びWilfredら、JCS Chem Comm.,1980,334で述べられているように、ピルビン酸アルデヒドとのグリシンアミド2−5の反応により重要なピラジノン2−6を得て、これに対して水素化を行うことにより、ピペラジン−2−オン1−1を得た。Zhangら、Chem.Rev,2003,3029及びAngew.Chem.Int.Ed.2001,3425で述べられているものと同様の方法で、適切な触媒、キラル配位子及び添加剤存在下での水素化により、光学的に濃縮されたピペラジン−2−オン1−1を得た。あるいは、適切に置換されたアミンを用いてアルデヒド2−7を段階的に還元アルキル化し、得られた物質をハロアセチルハロゲン化物(塩化クロロアセチル又は臭化ブロモアセチルなど)で処理することにより、中間体2−8を得た。スキーム2のパートDで示されるように、及びWilliamsら、J.Med.Chem.,1999,3779及びLewisら、J.Med.Chem.,1995,923で述べられているように、塩基性誘導環化(based induced cyclization)を行い、次いでアミの基の脱保護を行うことにより、ピペラジン−2−オン1−1を得た。あるいは、水素化アルミニウムリチウムなどの適切な還元剤を用いてN−Bocアミノ酸カルボキサミド2−9を段階的に還元し、得られたアミンをハロ酢酸とカップリングさせることにより、中間体アミド2−10を得ることができる。スキーム2のパートEで示すように、及びSchanenら、Tetrahedron Lett,1994,2553及びSynthesis,1996,833;Pohlmannら、J.Org.Chem.1997,1016で述べられているように、塩基性誘導環化を行い、次いでアミノ基の脱保護を行うことにより、ピペラジン−2−オン1−1を得た。あるいは、Bernotasら、Tetrahedron Lett.1996,7339;Saariら、J.Med.Chem.1990,2590;Sugiharaら、J.Med.Chem.1998,489、Dinsmoreら、Organic Prep.&Procedures International.2002,369に記載の方法又は通常のその変法を用いてピペラジン−2−オン1−1を調製することもできる。
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式Iにより受け入れられる本発明の化合物の調製のための代替法をスキーム3で示すが、ここでは、無水、非プロトン性溶媒(DMFなど)中でジブロモピリダジノン3−1を塩基及びアルキル化剤で処理し、アルキルジブロモピリダジノン3−2を生成させる。溶媒(例えば、エタノールなどのアルキルアルコール)中で二臭化物をピペラジノン1−1と反応させ、さらなる生成物3−3を得る(Bettiら、J.Med.Chem.2003,3555)。対応する三環式生成物への臭化物3−3の変換は、パラジウム触媒カルボニル化を行い、次いで塩基触媒環化を行うことにより達成することができる(Zhuangら、J.Med.Chem.2003,453)。
Figure 0004824673
三環式系に直接結合するアミノ基をR置換基が有する、式Iの化合物の調製のための一般的方法をスキーム4で示すが、ここでは、Maddaford S.P.ら、SynLett,2236,2003で述べられているように、パラジウム触媒存在下にて、二環式ブロモエステル1−6をシアン化亜鉛で処理し、対応するニトリル4−1を得る。ニトリル4−1を置換ヒドラジンと反応させることにより、三環式中間体4−2を得る。保護基を除去することにより、化合物4−3を得る。4−2の、アルキル化/アシル化又はアルキル化/アリル化又はビスアルキル化を適切な順番で行うことにより、4−4が生成し、次いで脱保護を行うと4−5が得られる。Rがベンジル又は置換ベンジルである場合、ニトリル4−1を代替的に、及び好ましくは、ヒドラジンで処理して、対応する三環式中間体4−6を得て、これを位置選択的にベンジル化し、中間体4−2を得る(スキーム4A参照。)。
Figure 0004824673
三環式系に結合する酸素リンカーをR置換基が有する、式Iの化合物の調製のための一般的方法をスキーム5で示すが、ここでは、二環式エステル1−5を対応する酸に加水分解し、対応する酸塩化物5−1に変換する。適切に置換されたヒドラジンでこの酸塩化物を処理することにより、必要とするヒドラジンアミド5−2を得る(Fassler A.ら、J.Med.Chem.1996,3203−2316)。5−2の臭素化及びヒドラジンアミドにおける選択的な保護基除去により、中間体5−3を得る。パラジウム(0)触媒カルボニル化及び環化により、三環式中間体5−4を得る。保護基を除去することにより、アナログ5−5が導かれる。アルキル化剤/塩基又はジアゾアルカンで処理することにより、三環式中間体5−4をさらに変化させ、O−及びN−アルキル化生成物の混合物を得ることができる。このO−アルキル化生成物を分離することができ、保護基を除去してアナログ5−7を得る。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
スキーム6は、R置換基がカルボキシル誘導体(アミド又はエステルなど)である式Iの化合物を調製するための一般的方法を示しており、ここで、Englerら、Bioorganic&Medicinal Chem.Lett.,2003,2661で述べられているものと同様の方法で、二環式臭化物1−6に対してアルキルリチウムを用いてリチウム付加し、次いでシュウ酸ジアルキルで処理して、対応するケトエステル6−1を得る。Bethuneら、JCS,Perkin Trans.1:Org&Bio−Org Chem,1994,1925で述べられているものと同様の条件を用い、ヒドラジンでケトエステルを処理して、対応する三環式ヒドラジンアミド6−2を得る。アルコール又はアミン存在下でのヒドラジンカルボキサミドの酸化的活性化により、Cheungら、J.Org.Chem.,1965,315及びWolmanら、JACS.,1962,1889で述べられているものと同様の手段及び条件を用いて、それぞれ、対応するエステル又はアミド6−3を得る。続く選択的アルキル化により、三環式中間体6-4を得る。保護基の除去により、所望するアナログ6−5が導かれる。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
スキーム7は、Rが、三環式コアにメチレン又は置換メチレンリンカーを介して結合している、複素環、スルフィド又はスルホンである、式Iの化合物を調製するための一般的方法を示すものであり、ここで、Bethuneら、JCS,Perkin Trans.1:Org&Bio−Org Chem.,1994,1925で述べられているものと同様の条件を用いて、氷酢酸中で二環式ケトエステル6−1をヒドラジンアセテートで処理して対応する三環式エステル7−1を得る。エステル7−1をアルキル化して、三環式中間体7−2を得ることができ、これを選択的に還元して、対応するアルコール7−3を得ることができる(Brownら、J.Org.Chem.,1963,3261)。アルコール7−3を塩化チオニルで処理して、対応する塩化物7−5を得る(R=H;Tetrahedron Lett.,1970,2931;1971,71)。酸化(Swernら、Tetrahedron,1978,1651)/一連のグリニャ−ル反応(March,Advanced Organic Chemistry、第四版、p920、John Wiley&Sons)により、第一級アルコール7−3を対応する第二級アルコール7−4に容易に変換することができる。同様に、第二級アルコール7−4を塩化チオニルで処理して、対応する第二の塩化物7−5(R=R)を得ることができる。塩基存在下において、様々な複素環又はチオールアルコールを塩化物7−5と反応させることにより、対応する三環式中間体7−6を得る。m−クロロ安息香酸などの酸化剤を用いて、スルフィドアナログを対応するスルホンへと酸化することができる(March,Advanced Organic Chemistry,第四版、p1201、John Wiley&Sons)。保護基を除去することによって、所望するアナログ7−7を得る。
Figure 0004824673
スキーム8は、Rが、メチレンリンカーを介して三環式コアに結合する複素環である、式Iの化合物を調製するための一般的方法を示しており、ここでは、氷酢酸中で二環式ケトン1−7を臭素及び臭化水素で処理し、対応するブロモケトン8−1を得る(March,Advanced Organic Chemistry,第四版、p587、John Wiley&Sons)。適切な塩基存在下での複素環との臭化物の反応により、対応する置換ケトン8−2を得る。ケトン8−2をヒドラジンと反応させ、三環式中間体8−3を得ることができ(Bethuneら、JCS,Perkin Trans.1:Org&Bio−Org Chem.,1994,1925で述べられている条件を適用)、これを選択的にアルキル化して、化合物8−4を得る。保護基の除去により、所望のアナログ8−5が導かれる。
Figure 0004824673
スキーム9は、R置換基が、第二級又は第三級アルコールである式Iの化合物を調製するための一般的方法を示し、ここで、第一級アルコール7−3を酸化して(例えば(COCl)、DMSO、EtN、CHClを用いる。)、対応するアルデヒド9−1を得る(Swernら、Tetrahedron,,1978,1651)。このアルデヒドを適切なグリニャール試薬又はアルキルリチウムと反応させて、対応する第二級アルコール9−2を得ることができる(March,Advanced Organic Chemistry,第四版、p920、John Wiley&Sons)。9−2から保護基を除去することにより、所望するアナログ9−3が導かれる。9−2を用いて同じ一連の段階を繰り返すことで、所望する第三級アルコール9−4を得ることができる。
Figure 0004824673
スキーム10は、Rが、複素環、アルキルチオ、アルキルスルホニル又はアミンである式Iの化合物を調製するための一般的方法を示し、ここで、臭化銅(II)存在下で亜硝酸tert−ブチルを用いて(Doyleら、J.Org.Chem.,1980,2570)、又はフッ化水素−ピリジン存在下で亜硝酸ナトリウムを用いて(Zhangら、J.Med.Chem.,2004,2453)、アミノ中間体4−2をジアゾ化することで、対応する臭化物又はフッ化物10−1をそれぞれ得る。パラジウム触媒存在下で臭化物を適切なヘテロボロン酸と反応させて、対応する複素環置換中間体10−2を得る(Littkeら、JACS.,2000,4020)。保護基の除去により、アナログ10−3が導かれる。アミン、ナトリウムチオラート、複素環などの求核試薬を用いて、ヨウ化銅(I)又はパラジウム触媒の添加あり、又はなしで、臭化物10−1を処理することにより(Wuら、Tetrahedron Lett.,2003,3385;Steinhuebelら、Tetrahedron Lett.,2004,3305)、適切に置換された中間体10−2を得る。中間体スルフィドを対応するスルホンに酸化することができる(March,Advanced Organic Chemistry,第四版、p1201、John Wiley&Sons)。これらの化合物の一部はまた、塩基存在下でフッ化物10−1を求核複素環系で処理することにより調製することもできる。保護基の除去により、所望するアナログ10−3が導かれる。
Figure 0004824673
置換基が、三環式系に結合する複素環である式Iの化合物を調製するための一般的方法をスキーム11で示すが、ここで、アルキルリチウムを用いて二環式臭化物1−6に対してリチウム付加を行い、次いで複素環カルボキシルエステルで処理して、対応するケトエステル11−1を得る(March,Advanced Organic Chemistry,第四版、p488、John Wiley&Sons)。このケトエステルをヒドラジンで処理し、対応する三環式中間体11−2を得て(Bethuneら、JCS,Perkin Trans.1:Org&Bio−Org Chem.,1994,1925で述べられている条件を適用)、これを選択的にアルキル化し、次いで脱保護して所望するアナログ11−3を得ることができる。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
スキーム12は、Rが、直接又はカルボキシメチルリンカーを介して三環式コアと結合する複素環である式Iの化合物を調製するための一般的方法を示す。パラジウム触媒存在下で、臭化物10−1をトリアルキル(1−アルコキシビニル)スズで処理し、次いで酸性水溶液加水分解を行い、対応するメチルケトン12−1を得る(Murali Dharら、J.Med.Chem.,2002,2127)。中間体12−1を臭素化して、ブロモメチルケトン12−2を得ることができる(March,Advanced Organic Chemistry、第四版、p587、John Wiley&Sons)。アミン、ナトリウムチオラート又は複素環などの求核試薬で臭化物12−2を処理し、次いで脱保護して、適切に置換された目的化合物12−3を得ることができる。特異的な条件下でこれらの中間体のうち一部をさらに代替的な複素環系へと変化させることができる(Gilchristら、JCS,Perkin Trans.1:Org&Bio−Org Chem.,2001,2491)。
Figure 0004824673
スキーム13は、Rが、スルホンアミドである式Iの化合物を調製するための一般的方法を示す。Durejaら、J.Indian Chemical Society,1980,1017で述べられているものと同様の方法で、臭化物10−1を銅(II)ジアルキルジチオカルバメートで処理して、対応する三環式カルバメート13−1を得る。13−1を酸化して、対応するスルホン酸13−2を得る(Sartoriら、J.Fluorine Chemistry,1979,201)。スルホン酸13−2を塩化チオニルで処理し、次いでアミン溶液を添加して、次に脱保護し、適切に置換された目的とするスルホンアミド13−3を得る(Ikemotoら、Tetrahedron,2003,1317)。
Figure 0004824673
以下の実施例は、本発明及びその実施を説明するためにのみある。これらの実施例は、本発明の範囲又は精神を限定するものと解釈すべきではない。
(実施例1)
8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(4−フルオロベンジル)アミン
メタノール(2.5L)中の、4−フルオロベンズアルデヒド(227.6g、1.83mol)及びジメトキシエチルアミン(192.6g、1.83mol)の混合物を65℃で1.5時間加熱した。溶液を一晩室温に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(47.6g、1.26mol)で2時間にわたり分割して処理した。生じた混合物を室温で3時間撹拌し、水(1L)を用いて反応停止させた。生成混合物を約1Lに濃縮し、ジエチルエーテルで抽出した(3回)。エーテル抽出物を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、黄色の油として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ7.28(dd,J=5.5,8.6Hz,2H),7.00(t,J=6.8Hz,2H),4.48(t,J=5.5Hz,1H),3.77(s,2H),3.37(s,6H),2.73(d,J=5.5Hz,2H)。ES MS M+1=214
段階2:N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(4−フルオロベンジル)−グリシンアミド
無水DMF(500ml)中の、N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(4−フルオロベンジル)アミン(50.6g、237.3mmol)、N−CBZ−グリシン(54.6g、260.8mmol)、EDC(50.0g、260.8mmol)及びHOBt(4.2g、27mmol)の溶液に、この溶液がpH約7になるまでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(〜10ml)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。残渣をジクロロメタン(1l)と水(250ml)との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮し、表題化合物を得た。ES MS M−OCH=374
段階3:4−ベンジルオキシカルボニル−1−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロピラジン−2(1H)−オン
トルエン(450ml)中の、N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(4−フルオロベンジル)グリシンアミド(61.5g、152mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(3g)の溶液を75℃で5日間撹拌した。毎日、トルエンスルホン酸さらに3gを添加した。生じた反応混合物を室温に冷却し、セライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をジクロロメタン中で溶解させた。有機溶液を重炭酸ナトリウム飽和水溶液、塩水で連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣固体をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに供し、最初にジクロロメタンで、次いでジクロロメタン中の5%酢酸エチルで溶出した。適切な分画を回収し、真空濃縮した。残った酢酸エチル及びジクロロメタンをその後の水素化のため、トルエンを用いて3回共蒸発させることにより回収した。残渣をヘキサンとともに摩砕し、ろ過して、灰白色の固体として環化生成物を得た。
H NMR(400MHz、CHCl)δ7.37(br s,5H),7.23(m,2H),7.02(t,J=8.6Hz,2H),6.44(d,J=6.0Hz,1/2H),6.32(d,J=6.0Hz,1/2H),5.53(d,J=6.0Hz,1/2H),5.42(d,J=6.0Hz,1/2H),5.21(s,2H),4.65(s,2H),4.38(s,2H)。ES MS M+1=341
段階4:1−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−2−オン
メタノール(25ml)中の、4−ベンジルオキシカルボニル−1−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−ピラジン−2(1H)−オン(0.5g、1.45mmol)及びPearlmanの触媒(26mg;炭素担持20%水酸化パラジウム)の混合物を室温で一晩、水素(1気圧)の雰囲気下で撹拌した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過した後、真空濃縮し、1−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−2−オンを得た。
H NMR(400MHz,dDMSO)δ7.29(dd,J=8.4,5.7Hz,2H),7.16(t,J=9.0Hz,2H),4.48(s,2H),3.28(s,2H),3.14(t,J=5.3Hz,2H)2.84(t,J=5.3Hz,2H)。ES MS M+1=209
段階5:エチル2−(4−フルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
トルエン(250ml)中の、1−(4−フルオロベンジル)ピペラジン−2−オン(10.0g、48.0mmol)及びジエチルエトキシメチレンマロネート(10.9g、50.4mmol)の混合物を密封試験管中で80℃にて4時間加熱した。生じた混合物を真空濃縮した。残渣を無水DMF(350ml)中で溶解させ、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、57.4ml、57.4mmol)の溶液で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。残渣を酢酸エチルと希HCl水溶液との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をジエチルエーテルとともに摩砕し、沈殿した固体をろ過して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.54(s,1H),7.40(dd,J=8.3,5.8Hz,2H),7.36(s,1H),7.17(t,J=8.3Hz,2H),4.59(s,2H),4.18(q,J=7.1Hz,2H),4.01(t,J=5.3Hz,2H),3.53(t,J=5.3Hz,2H),1.24(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=333
段階6:エチル8−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
DMF(200ml)中のエチル2−(4−フルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(8.2g、24.6mmol)の溶液に、炭酸セシウム(10.4g、32.0mmol)及び臭化ベンジル(3.2mL、27.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣を酢酸エチルと塩水との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.62(br d,J=7.5Hz,2H),7.24−7.38(m,5H),7.14(s,1H),7.02(t,J=8.6Hz,2H),5.33(s,2H),4.72(s,2H),4.28(q,J=7.0Hz,2H),4.07(t,J=5.8Hz,2H),3.49(t,J=5.7Hz,2H),1.30(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=423.2
段階7:エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
室温のジクロロメタン100ml中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(8.0g、18.9mmol)及び重炭酸ナトリウム(4.8g、56.8mmol)の混合物に、ジクロロメタン(30ml)中の臭素(3.5g、21.7mmol)の溶液を滴下添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.60(br d,J=7.1Hz,2H),7.24−7.38(m,5H),7.02(t,J=8.0Hz,2H),5.27(s,2H),4.72(s,2H),4.30(q,J=7.2Hz,2H),4.05(t,J=5.9Hz,2H),3.51(t,J=5.7Hz,2H),1.31(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=501,503(1:1)
段階8:エチル6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
ジオキサン(1ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.32g、0.64mmol)及びN−メチルジシクロヘキシルアミン(0.20ml、0.96mmol)の溶液を窒素で5分間パージし、n−ブチルビニルエーテル(0.83ml、6.4mmol)、トリス(ジベンジリデン−アセトン)二パラジウム(0.12g、0.13mmol)及びトリ−tert−ブチルホスフィン(0.065g、0.32mmol)を添加した。室温で2日間撹拌した後、反応混合物を1NのHClで処理し、室温で一晩撹拌した。反応混合物をクロロホルムと塩水との間で分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.53(br d,J=6.8Hz,2H),7.24−7.38(m,5H),7.02(t,J=8.7Hz,2H),5.26(s,2H),4.70(s,2H),4.34(t,J=5.8Hz,2H),4.28(q,J=7.1Hz,2H),3.51(t,J=5.8Hz,2H),2.46(s,3H),1.29(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=465.2
段階9:エチル6−アセチル−2−(4−フルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
エタノール(20ml)中の、6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートエチル(140mg、0.30mmol)及びPearlmanの触媒(5.0mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気圧)雰囲気下で室温にて一晩撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題生成物を得た。
H NMR (400MHz、CDCl)δ8.68(br s,1H),7.28(d,J=8.4,2H),7.03(t,J=8.6Hz,2H),4.66(s,2H),4.39(q,J=7.1Hz,2H),4.26(t,J=5.8Hz,2H),3.49(t,J=5.6Hz,2H),2.57(s,3H),1.29(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=375.2
段階10:8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン
エタノール(4ml)中の、エチル6−アセチル−2−(4−フルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(75mg、0.2mmol)、メチルヒドラジン(46mg、1mmol)及び酢酸1滴の混合物を密封試験管中で105℃にて一晩加熱した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をメタノールから再結晶化して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.40(br s,1H),7.32(dd,J=8.4,5.3Hz,2H),7.06(t,J=8.8Hz,2H),4.71(s,2H),4.36(t,J=6.0Hz,2H),3.72(s,3H),3.63(t,J=6.0Hz,2H),2.52(s,3H)。ES MS M+1=357
(実施例2から6)
メチルヒドラジンの代わりに適切なヒドラジンを使用して、実施例1に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例7)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチルグリシンアミド
無水DMF(12L)中の、N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチルアミン(760g、6.38mmol)、N−CBZ−グリシン(1337.6g、6,39mol)、EDC(1225.8g、6.39mol)及びHOBt(107.7g、0.70mol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(172ml)の溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(24L)で希釈し、ジクロロメタン(3x10L)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=311
段階2:4−ベンジルオキシカルボニル−1−メチル−3,4−ジヒドロピラジン−2(1H)−オン
トルエン(29.4L)中の、N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチルグリシンアミド(1.9kg、6.1mol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(270g)の溶液を80℃で4時間撹拌した。生じた反応混合物を室温に冷却し、水(4x2L)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残余固体をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘプタン−酢酸エチルで溶出した。分画を適切に濃縮することにより、灰白色の固体として環化生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.37(br s,5H),6.44(d,J=6.0Hz,1/2H),6.32(d,J=6.0Hz,1/2H),5.53(d,J=6.0Hz,1/2H),5.42(d,J=6.0Hz,1/2H),5.21(s,2H),4.31(s,2H),3.08(s,3H)。ES MS M+1=247
段階3:1−メチルピペラジン−2−オン
エタノール(12L)中の、4−ベンジルオキシカルボニル−1−メチル−3,4−ジヒドロピラジン−2(1H)−オン(510g、2.1mol)及び10%Pt/C(40g)の混合物を水素(1気圧)雰囲気下で室温にて一晩撹拌した。Pearlmanの触媒(50g;C担持20%Pd(OH))を添加し、水素ガス雰囲気下でさらに24時間撹拌した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過した後、真空濃縮し、1−メチルピペラジン−2−オンを得た。
H NRM(400MHz,CDCl)δ3.52(s,2H),3.32(t,J=5.7Hz,2H)3.09(t,J=5.7Hz,2H),2.97(s,3H)。
段階4:エチル8−ヒドロキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
トルエン(12L)中の、1−メチルピペラジン−2−オン(183g、1.6mol)及びジエチルエトキシメチレンマロネート(346g、1.6mol)を100℃で一晩加熱した。生じた混合物を真空濃縮した。残渣を無水THF(8L)中で溶解させ、窒素雰囲気下で還流させ、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、1.05当量)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残渣を塩化メチレンと希HCl水溶液との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣を酢酸エチルとともに摩砕し、−20℃に冷却し、沈殿した固体をろ過して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.50(s,1H),7.33(s,1H),4.18(q,J=7.1Hz,2H),4.11(t,J=5.5Hz,2H),3.59(t,J=5.5Hz,2H),2.92(s,3H),1.24(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=239
段階5:エチル8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
DMF(500ml)中の、エチル8−ヒドロキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(25.0g、104.9mmol)の溶液へ、炭酸カリウム(58g、420mmol)及び臭化ベンジル(14.9ml、126mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと塩水との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチルで溶出して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.62(br d,J=7.5Hz,2H),7.34−7.27(m,3H),7.15(s,1H),5.29(s,2H),4.29(q,J=7.0Hz,2H),4.11(t,J=5.8Hz,2H),3.62(t,J=5.7Hz,2H),3.12(s,3H),1.31(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=329
段階6:エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
0℃のジクロロメタン(150ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(5.0g、15.2mmol)及び重炭酸ナトリウム(19.2g、228mmol)の混合物に、ジクロロメタン中の臭素の溶液(0.5M、32mL、16mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン−酢酸エチルの勾配で溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.59(br d,J=7.1Hz,2H),7.37−7.29(m,3H),5.23(s,2H),4.30(q,J=7.3Hz,2H),4.14(t,J=5.9Hz,2H),3.64(t,J=5.9Hz,2H),3.12(s,3H),1.31(t,J=7.3Hz,3H)。ES MS M+1=407,409(1:1)
段階7:エチル6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
DMF(3ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.42g、1.03mmol)、酢酸パラジウム(29mg、0.13mmol)、酢酸タリウム(0.34g、1.29mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.58ml、4.12mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(60mg、0.14mol)、n−ブチルビニルエーテル(0.67ml、5.2mmol)の混合物を窒素で5分間パージした。混合物を密封し、100℃で一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣を1NのHCl水溶液で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチルで溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.52(br d,J=7.1Hz,2H),7.37−7.28(m,3H),5.22(s,2H),4.47(t,J=5.9Hz,2H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),3.60(t,J=5.9Hz,2H),3.13(s,3H),2.48(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=371
段階8:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ−[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
トルエン(40ml)中の、6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートエチル(65mg、0.18mmol)及び4−フルオロベンジルヒドラジン(0.12g、0.88mmol)及び酢酸(3滴)の混合物を密封試験管中で120℃にて一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチル中の1%から5%のメタノールの勾配で溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66(d,J=8.6Hz,2H),7.39(dd,J=8.4,5.3Hz,2H),7.33−7.24(m,3H),7.98(t,J=8.8Hz,2H),5.45(s,2H),5.25(s,2H),4.36(t,J=6.0Hz,2H),3.62(t,J=6.0Hz,2H),3.08(s,3H),2.55(s,3H)。ES MS M+1=467
段階9:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
エタノール(20ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ−[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(17mg、38μmol)及びPearlmanの触媒(6.0mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気圧)雰囲気下で室温にて30分間撹拌した。反応混合物をアセトニトリルで希釈し、セライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をメタノール及びジエチルエーテルの混合物とともに摩砕した。固体沈殿物をろ過により得て、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.48(br s,1H),7.44(dd,J=8.4,5.3Hz,1H),6.96(t,J=8.8Hz,2H),5.25(s,2H),4.41(t,J=6.0Hz,2H),3.72(t,J=6.0Hz,2H),3.11(s,3H),2.56(s,3H)。ES MS M+1=357
(実施例8)
2−(3,4−ジクロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
氷酢酸(2ml)中の、エチル6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.44g、1.2mmol;実施例7、段階7参照)及びヒドラジン一水和物(0.37ml、11.9mol)の溶液を電子レンジで180℃にて20分間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、表題のジオンを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.64(s,1H),7.65(d,J=6.9Hz,2H),7.33(t,J=7.1Hz,2H),5.54(s,2H),5.29(s,1H),4.45(t,J=5.6Hz,2H),3.68(t,J=5.6Hz,2H),3.14(s,3H),2.58(s,3H)。ES MS M+1=339
段階2:2−(3,4−ジクロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
DMF(1ml)中の10−(ベンジルオキシ)−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.05g、0.15mmol)の溶液を水素化ナトリウム(5mg、0.17mmol)で処理した。生じた混合物を室温で5分間撹拌した。発泡が止まったら、塩化3,4−ジクロロベンジル(0.02ml、0.16mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、反応物を酢酸(2ml)中の33%HBr溶液で処理し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。残渣を水で処理し、沈殿した固体をろ過により回収し、白色固体として表題化合物を得た。
H NMR(500MHz,CDOD)δ7.46(m,2H),7.27(m,1H),5.25(s,2H),4.53(t,J=5.9Hz,2H),3.77(t,J=5.9Hz,2H),3.09(s,3H),2.62(s,3H)。ES MS M+1=407.0640(実測値);407.0670(計算値)
(実施例9から32)
適切なベンジルヒドラジンを使用して、実施例8に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例33)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オン
水(250ml)中の、N’−メチルグリシンアミド(6.34g、71.9mmol)、ピルビン酸アルデヒド(40重量%水溶液、12.9ml、71.9mmol)及び水酸化ナトリウム(2.88g、71.9mmol)の混合物を100℃で30分間加熱した。溶液を0℃に冷却し、固体塩化ナトリウムで飽和させた。生じた混合物をジクロロメタンで抽出した(3x)。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.12(1H,s); 6.93(1H,s);3.50(3H,s);2.28(3H,s)。ES MS M+1=125
段階2:1,5−ジメチルピペラジン−2−オン
酢酸エチル(100mL)中の、1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オン(5.7g、45.9mmol)及び酸化白金(0.57g)の混合物を水素(1気圧)雰囲気下で室温にて一晩撹拌した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過し、真空濃縮して、1,5−ジメチル−ピペラジン−2−オンを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.55(2H,d,J=6Hz);3.07−3.19(3H,m);2.95(3H,s);1.17(3H,d,J=6Hz)。ES MS M+1=129
段階3:エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
実施例7の段階4から6に記載の手段に従い、1−メチルピペラジン−2−オンを1,5−ジメチルピペラジン−2−オンと置き換えて、表題のカルボキシレートを調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.58(2H,d,J=7Hz),7.35(2H,t,J=7Hz),7.29−7.31(1H,m),5.23(2H,s),4.57−4.60(1H,m),4.30(2H,q,J=7Hz),3.96(1H,dd,J=4.13Hz),3.24(1H,d,J=13Hz),3.14(3H,s),1.44(3H,d,J=7Hz),1.30(3H,t,J=7Hz)。ES MS M+1=421,423
段階4:エチル8−(ベンジルオキシ)−2,4−ジメチル−1−オキソ−6−ビニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
トルエン(6ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.5g、1.19mmol)、トリ−n−ブチルビニルスズ(0.46mL、1.42mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.12g、0.24mmol)の混合物を窒素で2分間パージし、密封した。この混合物を電子レンジで100℃にて10分間加熱した。反応混合物を真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.59(2H,d,J=7Hz),7.35(2H,t,J=7Hz),7.27−7.30(1H,m),6,97(1H,dd),5.61(1H,dd),5.22(2H,q),4.60−4.63(1H,m),4.23−4.29(2H,m),3.92(1H,dd,J=4.13Hz),3.21(1H,dd,J=1,13Hz),3.15(3H,s),1.44(3H,d,J=7Hz),1.27(3H,t、J=7Hz)。ES MS M+1=369
段階5:エチル8−(ベンジルオキシ)−2,4−ジメチル−1−オキソ−6−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
THF水溶液(6ml、1:2v/v)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−2,4−ジメチル−1−オキソ−6−ビニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.11g、0.29mmol)、四酢酸オスミウム(t−ブタノール中の2.5%、0.59ml、0.058mmol)、過ヨウ素酸ナトリウム(0.19g、0.87mmol)の混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を10%亜硫酸ナトリウム水溶液で処理し、酢酸エチルで希釈した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ10.33(1H,s),7.56−7.58(2H,m),7.31−7.39(3H,m),5.40−5.53(1H,m),5.22(2H,q,J=10Hz),4.34(2H,q,J=7Hz),3.96(2H,dd,J=4,13Hz),3.23(1H,dd,J=1,13Hz),3.17(3H,s),1.47(3H,d,J=7Hz),1.32(3H,t,J=7Hz)。ES MS M+1=371
段階6:10−(ベンジルオキシ)−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
氷酢酸(2ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−2,4−ジメチル−1−オキソ−6−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.29g、0.79mmol)及びヒドラジン一水和物(0.20ml、3.96mmol)の溶液を電子レンジで100℃にて5分間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、表題のジオンを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.09(1H,s),7.58−7.60(2H,m),7.42(1H,s),7.24−7.35(3H,m),5.56(2H,dd,J=11,24Hz),4.69−4.72(1H,m),4.03(1H,dd,J=4,13Hz),3.36(1H,dd,J=2,13Hz),3.17(3H,s),1.50(3H,d,J=7Hz)。ES MS M+1=339
段階7:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ−[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水DMF(1ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.12g、0.34mmol)、臭化4−フルオロベンジル(63μL、0.34mmol)及び炭酸セシウム(0.22g、0.68mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、残渣を酢酸エチルとクエン酸水溶液との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、表題のジオンを得た。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、メタノール−クロロホルム勾配で溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.92(1H,s),7.63(2H,d,J=7Hz),7.43(2H,dd,J=5,9Hz),7.32(2H,t,J=7Hz),7.25−7.26(1H,m),7.00(2H,t,J=9Hz),5.59(2H),5.36(2H,d,J=5Hz),4.52−4.61(1H,m),3.99(1H,dd,J=4,13Hz),3.29(1H,dd,J=2,13Hz),3.17(3H,s),1.50(3H,d,J=7Hz)。ES MS M+1=447
段階8:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
メタノール(2ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ−[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(99mg、0.22mmol)及びPearlmanの触媒(20mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気圧)雰囲気下で室温にて1時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をジエチルエーテルとともに摩砕した。沈殿した固体をろ過により得て、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(1H,s),7.92(1H,s),7.46(2H,dd,J=5.5,8.5Hz),6.98(2H,t,J=9Hz),5.32(2H);4.57−4.60(1H,m),3.96(1H,dd,J=4,13Hz),3.34(1H,dd,J=3,13Hz),3.14(3H,s),1.50(3H,d,J=7Hz)。ES MS M+1=357.1355(実測値);357.1363(計算値)
(実施例34から35)
実施例34及び実施例35において臭化4−フルオロベンジルの代わりに適切な臭化3−クロロ−4−フルオロベンジルを使用して、また、1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オンの替わりに1−エチル−5−メチルピラジン−2(1H)−オンを使用して、実施例33に記載の手段に従い、以下の表にある化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例36)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:4,5−ジブロモ−2−(4−フルオロベンジル)ピリダジン−3(2H)−オン
無水DMF(20ml)中の、4,5−ジブロモピリダジン−3(2H)−オン(1.0g、3.94mmol)、臭化4−フルオロベンジル(0.89g、4.7mmol)及び炭酸セシウム(1.67g、5.12mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣を塩水と酢酸エチルとの間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ジクロロメタンとヘキサンとの混合物とともに残渣を摩砕した。沈殿した固体をろ過により得て、表題の二臭化物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.80(s,1H),7.44(dd,J=8.8,5.5Hz,2H),7.01(t,J=8.6Hz,2H),5.27(s,2H)。ES MS M+1=361.1,363.1,365.1
段階2:4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−5−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)ピリダジン−3(2H)−オン
無水エタノール(3ml)中の、4,5−ジブロモ−2−(4−フルオロベンジル)ピリダジン−3(2H)−オン(0.8g、2.21mmol)、1−メチルピペラジン−2−オン(0.33、2.87mmol;実施例7、段階3参照)及びジイソプロピルエチルアミン(0.34g、3.32mmol)の混合物を、100℃の油浴中の密封試験管において一晩加熱した。この混合物を真空濃縮した。残渣を酢酸エチルと塩水との間で分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン及び酢酸エチルの勾配で溶出し、表題物質を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50(s,1H),7.44(dd,J=8.6,5.4Hz,2H),7.00(t,J=8.7Hz,2H),5.27(s,2H),4.00(s,2H),3.71(t,J=5.6Hz,2H),3.51(t,J=5.6Hz,2H),3.03(s,3H)。ES MS M+1=395.2,397.2
段階3:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水メタノール(5ml)中の、4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−5−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)ピリダジン−3(2H)−オン(0.2g、0.51mmol)、ジシクロヘキシルメチルアミン(0.15g、0.76mmol)、及びビス−(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(52mg、0.10mmol)の混合物を、90℃の油浴中、一酸化炭素(250psi)雰囲気下で、ステンレス鋼圧力容器中にて一晩加熱した。生じた混合物をメタノールで希釈し、セライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮した。残った油状物質をメタノールとともに摩砕した。沈殿した白色固体をろ過して、表題のジオンを得た。
H NMR(400MHz、dDMSO)δ8.98(s,1H),7.31(dd,J=8.4,5.6Hz,2H),7.13(t,J=8.6Hz,2H),5.22(s,2H),4.33(t,J=5.7Hz,2H),3.71(t,J=5.5Hz,2H),2.99(s,3H)。ES MS M+1=343.3。
(実施例37)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートの代わりにエチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートを用いて、実施例33、段階1から3及び実施例7、段階7に記載の手段に従い、及び実施例8、段階1から2に記載の手段に従い、表題のジオンを調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.51(1H,br s),7.45−7.48(2H,m),6.97(2H,t,J=8Hz),5.26(2H,dd),4.81−4.83(1H,m),4.04(1H,dd,J=4,13Hz),3.29(1H,d,J=13Hz),3.14(3H,s),2.57(3H,s),1.46(3H,d,J=7Hz)。ES MS M+1=371.1493(実測値);371.1519(計算値)
(実施例38)
8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オンの代わりに1−エチル−5−メチルピラジン−2(1H)−オンを用いて、実施例37に記載の手段に従い表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,dDMSO)δ7.27−7.30(2H,m),7.09(2H,t,J=9Hz),5.15(2H,s),4.78−4.84(1H,m),3.74(1H,dd,J=3,13Hz),3.50−3.55(1H,m),3.37−3.42(1H,m),3.26−3.32(1H,m),2.49(3H,s),1.25(3H,d,J=7Hz),1.08(3H,t,J=7Hz)。ES MS M+1=385.1668(実測値); 385.1676(計算値)
(実施例39)
4−アミノ−8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:エチル8−(ベンジルオキシ)−6−シアノ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
DMF(4.5ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(1.40g、2.79mmol;実施例1、段階7)、シアン化亜鉛(0.26g、2.23mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.51g、0.56mmol)、トリフェニルホスフィン(0.15g、0.56mmol)の溶液を窒素で5分間パージした。反応混合物を100℃で一晩加熱し、真空濃縮した。反応混合物をジクロロメタンと塩水との間で分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から10%メタノールで溶出して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.58(br d,J=7.1Hz,2H),7.39−7.28(m,5H),7.03(t,J=8.0Hz,2H),5.27(s,2H),4.68(s,2H),4.35(q,J=7.2Hz,2H),4.14(t,J=5.9Hz,2H),3.54(t,J=5.9Hz,2H),1.36(t,J=7.2Hz,3H) ES MS M+1=448
段階2:4−アミノ−8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2-メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
エタノール(12ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−シアノ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.50g、1.12mmol)及びメチルヒドラジン(0.30ml、5.59mmol)及び酢酸の滴の混合物を密封試験管中で105℃にて一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥することで、中間体アミノピリダジンを得た。エタノール−THF(12ml、1:1v/v)中の、このアミノピリダジン(113mg、0.25mmol)及びPearlmanの触媒(5mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気体)雰囲気下で室温にて一晩撹拌した。反応混合物をDMFで希釈し、セライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をジエチルエーテルとともに摩砕した。沈殿した固体をろ過により得て、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.86(br s,1H),7.39(dd,J=8.6,5.7Hz,2H),7.03(t,J=9.0Hz,2H),5.49(s,2H),4.45(t,J=5.7Hz,2H),3.63(t,J=5.7Hz,2H),3.43(s,3H)。ES MS M+1=358.1308(実測値); 358.1310(計算値)
(実施例40)
8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−4−モルホリン−4−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−8−(4−フルオロベンジル)−2-メチル−4−モルホリン−4−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
エタノール(12ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−シアノ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.50g、1.12mmol;実施例39、段階1)及びメチルヒドラジン(0.30ml、5.59mmol)及び酢酸の滴の混合物を密封試験管中で105℃にて一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCで精製した。適切な分画を回収し凍結乾燥することにより、中間体アミノピリダジンを得た。アセトニトリル中の溶液からの濃縮の後、真空下でベンゼンから濃縮することにより、このアミノピリダジン試料中の残余水及びTFAを除去した。窒素雰囲気下で室温の無水DMF(2.5ml)中のこのアミノピリダジン(0.10g、0.22mmol)の溶液、THF(0.67ml、1M)中のナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)の溶液を添加した。室温で30分間撹拌した後、2−ブロモエチルエーテル(78mg、0.34mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。残渣を酢酸エチルと塩水との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ジクロロメタン中80から100%の酢酸エチルの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=518
段階2:8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2-メチル−4−モルホリン−4−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
メタノール(20ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−8−(4−フルオロベンジル)−2−メチル−4−モルホリン−4−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(50mg、0.097mmol)及びPearlmanの触媒(2mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気圧)雰囲気下で室温にて一晩撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.31(dd,J=8.6,5.7,2H),7.06(t,J=9.0Hz,2H),4.70(s,2H),4.47(t,J=5.7Hz,2H),3.71(s,3H),3.59(t,J=5.7Hz,2H),3.08(br t,8H)。ES MS M+1=428
(実施例41)
4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−(ベンジルオキシ)−8-メチル−7,8−ジヒドロ−ピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例39に記載の手段に従い、段階1においてエチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートの代わりにエチル8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(実施例7、段階6)を用いて、段階2においてメチルヒドラジンの代わりに4−フルオロベンジルヒドラジンを用いて、表題のジオンを調製した。ES MS M+1=448
段階2:4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−(ベンジルオキシ)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
0℃のジクロロメタン(10ml)中の4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−(ベンジルオキシ)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.11g、0.25mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の三臭化ホウ素の溶液(0.7ml、1M)を添加した。生じた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.39(dd,J=8.6,5.5,2H),6.96(t,J=8.8Hz,2H),5.13(s,2H),4.48(t,J=5.9Hz,2H),3.71(t,J=5.9Hz,2H),3.10(s,3H)。ES MS M+1=358
(実施例42)
4−アミノ−2−ベンジル−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
4−フルオロベンジルヒドラジンの代わりにベンジルヒドラジンを使用して、実施例41に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。ES MS M+1=340
(実施例43)
2−(4−フルオロベンジル)−4,10−ジヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:tert−ブチル2−(4−フルオロベンジル)−2−[(8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)カルボニル]ヒドラジンカルボキシレート
ジクロロメタン(200ml)中の、tert−ブチル2−(4−フルオロベンジル)ヒドラジンカルボキシレート(7.30g、30.37mmol;Fasslerら、J.Med Chem.1996,3203参照)及びジイソプロピルエチルアミン(10.70g、82.82mmol)の冷却溶液(0℃)に、ジクロロメタン中の8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボニルクロリド(8.80g、27.61mmol;室温でDMFの触媒量の存在下で、ジクロロメタン中の塩化オキサリルにより対応する酸を処理することにより得られる。)の溶液を添加した。生じた混合物を室温で一晩撹拌した。生じた混合物を塩化アンモニウム水溶液及び塩水で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題のアミドを得た。これをさらに精製せずに使用した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.30−6.87(m,10H),5.20(br シグナル,4H),4.08(t,J=5.8Hz,2H),3.62(t,J=5.8Hz,2H),3.12(s,3H),1.60(s,9H)。ES MS M+1=523
段階2:tert−ブチル2−(4−フルオロベンジル)−2−[(8−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)カルボニル]ヒドラジンカルボキシレート
ジクロロメタン(300ml)中の、tert−ブチル2−(4−フルオロベンジル)−2−[(8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)カルボニル]ヒドラジンカルボキシレート(14.43g、27.61mol)及び固体の重炭酸ナトリウム(25g)の混合物に、ジクロロメタン中の臭素の溶液(77mL、0.5M)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ジクロロメタン−酢酸エチル勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題の臭化物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.30−6.87(m,9H),5.20(br シグナル,4H),4.09(br s 2H),3.63(br s,2H),3.12(s,3H),1.56(s,9H)。ES MS M+1=523
段階3:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
ジクロロメタン(150ml)中のtert−ブチル2−(4−フルオロベンジル)−2−[(8−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)カルボニル]ヒドラジンカルボキシレート(12.30g、20.45mmol)の冷却溶液(0℃)を無水HClガスで飽和させた。0℃で30分間撹拌した後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理した。有機層を分離し、水相をジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をベンゼン中で溶解させ、真空濃縮した。残った白色固体をさらに精製せずに使用した。無水DMF(100ml)中の、前述の8−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−N−(4−フルオロベンジル)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボヒドラジド(5.20g、10.37mmol)及びジシクロヘキシルメチルアミン(3.03g、15.53mmol)の溶液を窒素で10分間パージした。ビス−(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.74g、1.45mmol)を添加し、90℃の油浴中で、一酸化炭素(400psi)雰囲気下にて、ステンレス容器中で混合物を一晩加熱した。混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮して溶媒の〜80mlを除去した。残渣をジクロロメタン(600ml)と希HCl水溶液との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。溶液を約20mlまで濃縮し、この溶液を氷水浴中で冷却した。沈殿した固体をろ過し、冷ジクロロメタン(0℃)で洗浄し、真空下で乾燥させ、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.60(br d,2H),7.36−7.29(m,5H),6.98(br t,2H),5.49(s,2H),5.10(s,2H),4.58(br t,2H),3.71(br t,2H),3.15(s,3H)。ES MS M+1=449
段階4:2−(4−フルオロベンジル)−4,10−ジヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
メタノール(10ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(23mg、0.05mmol)及びPearlmanの触媒(25mg、炭素担持20%Pd(OH))の混合物を水素ガス(1気圧)雰囲気下で室温にて45分間撹拌した。反応混合物をアセトニトリルで希釈し、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl(10%dDMSOによる))δ8.35(br s,1H),7.39(br m,2H),6.98(br m,2H),5.15(br d,2H),4.55(br t,2H),3.63(br t,2H),3.11(s,3H)。ES MS M+1=359
(実施例44)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
室温の、ジクロロメタン(20ml)及びメタノール(1ml)の混合液中の10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.50g、1.11mmol)の懸濁液を、ヘキサン中の(トリメチルシリル)ジアゾメタンの溶液で処理した。30分間撹拌した後、生じた均一な溶液を酢酸数滴で処理し、混合物を真空濃縮した。残渣をクロロホルムと塩水との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中の2%メタノールで溶出した。先に溶出される主要生成物を回収、濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=463
段階2:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
メタノール(20ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−4−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(23mg、0.05mmol)及びPearlmanの触媒[23mg、炭素担持20%Pd(OH)]を水素ガス(1気体)の雰囲気下で室温にて25分間撹拌した。反応混合物をアセトニトリルで希釈し、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,dDMSO)δ8.95(br s,1H),7.30(dd,J=8.6,5.5,2H),7.15(t,J=8.8Hz,2H),5.05(s,2H),4.37(t,J=5.9Hz,2H),3.84(s,3H),3.66(t,J=5.9Hz,2H),2.95(s,3H)。ES MS M+1=373
(実施例45から46)
実施例44に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例47)
6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6−イソプロピル−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オンの代わりに(5S)−1−メチル−5−イソプロピルピラジン−2(1H)−オンを用いて(Williamsら、J Med.Chem.,1999,3779)、実施例37に記載の手段に従い表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.51(br s,1H),7.47(dd,J=8.6,5.7,2H),7.03(t,J=8.8Hz,2H),5.30(dd,J=13.9Hz,1H),5.23(dd,J=13.9Hz,1H),4.35(br m,1H),3.97(d,J=4.3Hz,1H),3.94(d,J=4.3Hz,1H),3.53(d,J=13.2Hz,1H),3.12(s,3H),2.54(s,3H),2.16(heptet,J=6.9Hz,1H),0.98(d,J=7.1Hz,3H),0.80(d,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=399.1826(実測値);399.1827(計算値)
(実施例48から58)
実施例47に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例59)
4−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:エチル8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−6−プロピオニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
無水DMF(17ml)中のエチル6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(0.60g、1.62mmol;実施例7、段階7)の冷却溶液(−78℃)に、MTBE中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.94ml、1.94mmol)の溶液を添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、ヨードメタン(0.12ml、1.94mmol)で処理し、室温へとゆっくりと温め、この温度で一晩撹拌した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をクロロホルムと希塩酸との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をC−18固定相での分取HPLCに供し、酢酸アンモニウム(1g/L)を含有するメタノール水の勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。対応するビスメチル化ケトンも単離し、実施例60及び61の調製のために使用した。ES MS M+1=385
段階2:4−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例7、段階8から9に記載の手段に従い表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.51(br s,1H),7.46(dd,J=8.4,5.3Hz,2H),6.96(t,J=8.8Hz,2H),5.25(s,2H),4.39(t,J=6.7Hz,2H),3.71(t,J=6.7Hz,2H),3.10(s,3H),2.87(q,J=7.4Hz,2H),1.32(t,J=7.4Hz,3H)。ES MS M+1=371
(実施例60から61)
実施例59に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例62)
6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド
Figure 0004824673
段階1:tert−ブチル[(1S)−2−(エチルアミノ)−1−メチルエチル]カルバメート
無水THF(150ml)及びジエチルエーテル(400ml)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニンN’−メトキシ−N’−メチルアミド(15.6g、67.2mmol)の冷却溶液(0℃)に、固体の水素化アルミニウムリチウム(5.1g、134.3mmol)を30分間にわたり少量ずつ添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、0℃に冷却し戻した。反応物を硫酸水素カリウムの水溶液(250mL、1M)で慎重に処理した。生じた混合物をジエチルエーテルで希釈した。有機抽出物を希塩酸及び塩水で連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、対応するアルデヒドを無色の固体として得た。さらに精製せずに、メタノール(72ml)中の、中間体アルデヒド(10.7g、61.8mmol)及びエチルアミン塩酸塩(10.1g、123.5mmol)の冷却撹拌溶液(0℃)を、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(17.2g、80.9mmol)で一度に処理した。混合物を室温に温めた。室温で一晩撹拌した後、溶液を真空濃縮した。残渣をジエチルエーテルと冷水酸化ナトリウム水溶液(1.5M)との間で分配した。エーテル抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.68(br s,1H),3.75(br t,1H),2.62(m,5H),1.13(d,J=6.7Hz,3H),1.09(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=203
段階2:tert−ブチル{(1S)−2−[(ブロモアセチル)エチルアミノ]−1−メチルエチル}カルバメート
酢酸エチル(107mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(65mL)の混合液中のtert−ブチル[(1S)−2−(エチルアミノ)−1−メチルエチル]カルバメート(11.0g、54.6mmol)の冷却撹拌溶液(0℃)に、臭化ブロモアセチル(12.1g、60.0mmol)を窒素雰囲気下で少量ずつ添加した。混合物を3.5時間にわたり室温に温めた。有機相を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液及び塩水で連続して洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣を真空下でトルエン中の溶液として濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=323,325
段階3:tert−ブチル(2S)−4−エチル−2−メチル−5−オキソピペラジン−1−カルボキシレート
無水THF(800ml)中の水素化ナトリウム(1.7g、69.8mmol)の撹拌スラリーに、無水THF(100ml)中のtert−ブチル{(1S)−2−[(ブロモアセチル)エチルアミノ]−1−メチルエチル}カルバメート(17.4g、53.7mmol)の溶液を1時間にわたり窒素雰囲気下で滴下添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、氷水浴中で冷却し、クエン酸水溶液(80ml、1M)を滴下添加することにより反応停止させた。混合物を真空濃縮した。残渣をクロロホルムと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から15%のアセトニトリルの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.46(br s,1H),4.24(d,J=18.4Hz,1H),3.78(d,J=18.4Hz,1H),3.64(dd,J=12.3,4.2Hz,1H),3.54(heptet,J=7.1Hz,1H),3.38(heptet,J=7.1Hz,1H),2.99(dd,J=12.3,1.8Hz,1H),1.47(s,9H),1.21(d,J=6.8Hz,3H),1.14(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=243。
段階4:(5S)−1−エチル−5−メチルピペラジン−2−オン塩酸塩
酢酸エチル(250ml)中のtert−ブチル(2S)−4−エチル−2−メチル−5−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(10.5g、43.4mmol)の冷却溶液(−20℃)に、窒素下で乾燥塩化水素ガスを泡立て通気した。この溶液を塩化水素で飽和させた後、反応混合物を氷水浴中で30分間撹拌した。生成混合物を窒素でパージし、真空濃縮し、淡黄色の固体として表題の塩化水素を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.00(br d,2H),3.72(d,J=16.6Hz,1H),3.62(d,J=16.6Hz,1H),3.49−3.35(m,5H),3.29(heptet,J=7.3Hz,1H),1.31(d,J=6.6Hz,3H),1.05(t,J=7.1Hz,3H)。
段階5:エチル(4S)−2−エチル−8−ヒドロキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
クロロホルム中の(5S)−1−エチル−5−メチルピペラジン−2−オン塩酸塩(5.8g、32.3mmol)の冷却溶液(0℃)に、乾燥アンモニアガスを30分間泡立て通気した。生じたスラリーをろ過し、真空濃縮した。残った油状物質をトルエン中の溶液として真空濃縮し、トルエン(120ml)中で再溶解させ、ジエチルエトキシメチレンマロネート(7.0g、32.3mmol)で処理し、100℃の油浴中の密封フラスコ中で一晩加熱した。生じた溶液を真空濃縮した。残った油状物質をトルエン中の溶液として真空濃縮し、対応するジエチル{[(2S)−4−エチル−2−メチル−5−オキソピペラジン−1−イル]メチレン}マロネートを得た。さらに精製せずに、窒素雰囲気下で65℃の外部油浴で温めている無水THF(330ml)中の上述のマロネート(10.5g、33.5mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(35.1mL、1M、35.1mmol)の溶液を添加した。得られた溶液を同一温度で1時間加熱し、真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと塩酸(1M)との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ジエチルエーテルとともに残渣を摩砕した。沈殿した固体をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄し、薄茶色の固体として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.43(s,1H),7.11(s,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.24(m,1H),3.65−3.35(m,4H),1.51(d,J=6.4Hz,3H),1.36(t,J=7.0Hz,3H),1.19(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=267
段階6:エチル(4S)−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
無水DMF(123ml)中の、エチル(4S)−2−エチル−8−ヒドロキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(6.6g、24.8mmol)、無水炭酸カリウム(13.7g、99.1mmol、325メッシュ)及びヨードメタン(4.2g、29.7mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をろ過し、真空濃縮した。残渣をクロロホルムと希塩酸との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から3%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。そのトルエン溶液から真空濃縮することにより、残ったメタノールを除去した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.19(s,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),4.24(m,1H),4.03(s,3H),3.70−3.32(m,4H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.35(t,J=7.0Hz,3H),1.19(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=281
段階7:エチル(4S)−6−ブロモ−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
0℃でのジクロロメタン(500ml)中の、エチル(4S)−2−エチル−8−(メトキシ)−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(6.2g、22.1mmol)及び重炭酸ナトリウム(20.0g、238.0mmol)の混合物に、ジクロロメタン中の臭素の溶液(24.2mmol、0.5M)を60分間にわたり添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチルで溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、対応する臭化物を得た。そのベンゼン溶液から真空濃縮することにより、残った酢酸エチルを除去した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.58(br m,1H),4.34(m,1H),3.99(s,3H),3.92(dd,J=13.0,4.0Hz,1H),3.67(heptet,J=7.1Hz,1H),3.49(heptet,J=7.1Hz,1H),3.23(d,J=13.0Hz,1H),1.40(d,J=7.1Hz,3H),1.38(t,J=7.0Hz,3H),1.20(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=359,361
段階8:エチル(4S)−2−エチル−8−(メトキシ)−6−[メトキシ(オキソ)アセチル]−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
乾窒素雰囲気下で無水THF(800ml)中のエチル(4S)−6−ブロモ−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(8.51g、23.7mmol)の冷却溶液(−78℃)に、ヘキサン中のn−BuLiの溶液(10.5ml、26.3mmol、2.5M)を添加した。生じた混合物を−78℃で20分間撹拌した。無水THF(30ml)中のシュウ酸ジメチル(6.4g、53.8mmol;真空下でのベンゼンからの濃縮物から乾燥させた。)の溶液を添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、−5℃から−35℃に維持した硫酸水溶液(240mL、2M)及びTHF(200mL)の混合液にカニューレで添加した。混合物を酢酸エチルで抽出した(3回)。有機抽出物を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、40から100%の酢酸エチル−ヘキサンの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.07(m,1H),4.29(q,J=7.2Hz,2H),4.00(s,3H),3.99−3.93(m,1H),3.89(s,3H),3.74−3.66(m,1H),3.53−3.48(m,1H),3.23(dd,J=1.3,13.2Hz,1H),1.46(d,J=6.6Hz,3H),1.36(t,J=7.2Hz,3H),1.22(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=367
段階9:(6S)−8−エチル−10−メトキシ−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボヒドラジド
メタノール(400ml)中の、エチル(4S)−2−エチル−8−(メトキシ)−6−[メトキシ(オキソ)アセチル]−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(3.3g、8.9mmol)及び無水ヒドラジン(1.7ml、53.7mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。残渣をトルエンから濃縮した。生じた粘性の高い固体をメタノール(20ml)で処理した。生じたスラリーにジエチルエーテルを添加し、ろ過して、白色固体として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.99(br s,2H),5.54(br m,1H),4.12(m,1H),4.10(s,3H),3.81(m,1H),3.39(m,1H),3.21(d,J=12.6Hz,1H),1.44(d,J=6.4Hz,3H),1.23(t,J=7.3Hz,3H)。ES MS M+1=335
段階10:(6S)−8−エチル−10−メトキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド
室温の水浴中にある無水ジクロロメタン(25ml)中の、(6S)−8−エチル−10−メトキシ−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボヒドラジド(0.39g、1.2mmol)及びメチルアミン(5.9mL、11.8mmol、THF中2M)の溶液に、ジクロロメタン中のヨウ素(0.60g、2.4mmol)の溶液を滴下添加した。添加終了後、亜硫酸ナトリウムの水溶液を添加し、混合物を10分間激しく撹拌した。有機相を分離し、クロロホルムで希釈し、塩水で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。エタノール(7ml)及びジエチルエーテル(25ml)の混合液とともに残渣を摩砕した。沈殿した白色固体をろ過によって得、そのトルエン溶液から真空下で乾燥させた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ11.57(s,1H),7.38(m,1H),5.95(br m,1H),4.17(s,3H),4.03(dd,J=13.4,3.8Hz,1H),3.76(heptet,J=7.1Hz,1H),3.50(heptet,J=7.1Hz,1H),2.99(dd,J=12.9,1.0Hz,1H),3.03(d,J=5.0Hz,3H),1.44(d,J=6.6Hz,3H),1.23(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=334
段階11:(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−メトキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド
無水DMF(50ml)中の(6S)−8−エチル−10−メトキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド(1.58g、4.73mmol)の冷却溶液(0℃)に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(4.97ml、4.97mmol、THF中の1M)の溶液を添加した。同一温度で25分間撹拌した後、3−クロロ−4−フルオロベンジルブロミド(1.27g、5.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、真空濃縮した。残渣をクロロホルムと塩水との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチル中1から5%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46(dd,J=6.9,2.2Hz,1H),7.32(m,1H),7.09(t,J=7.6Hz,1H),7.03(br シグナル,1H),5.92(m,1H),5.32(d,J=14.1Hz,1H),5.26(d,J=14.1Hz,1H),4.14(s,3H),3.97(dd,J=13.2,3.7Hz,1H),3.73(heptet,J=7.2Hz,1H),3.51(heptet,J=7.1Hz,1H),3.21(dd,J=13.2,1.7Hz,1H),3.03(d,J=5.0Hz,3H),1.42(d,J=6.6Hz,3H),1.23(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=476
段階12:(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド
無水ジクロロメタン(800ml)中の(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−メトキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド(1.15g、2.41mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の三臭化ホウ素の溶液(3.14mL、3.14mmol;1M)を添加した。室温で5分間撹拌した後、反応混合物を無水メタノールで処理し、30分間撹拌し、真空濃縮した。この手順を2回繰り返した。メタノール及びアセトニトリルの混合液中で残渣を溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液で処理した。混合物を分取逆相高圧カラムクロマトグラフィーでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、白色の無定形固体として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(dd,J=7.0,2.2Hz,1H),7.33(m,1H),7.09(t,J=8.7Hz,1H),6.01(m,1H),5.33(d,J=14.1Hz,1H),5.27(d,J=14.1Hz,1H),3.99(dd,J=12.8,4.0Hz,1H),3.71(heptet,J=7.1Hz,1H),3.49(heptet,J=7.1Hz,1H),3.24(dd,J=13.2,1.5Hz,1H),3.03(d,J=5.1Hz,3H),1.42(d,J=6.6Hz,3H),1.24(t,J=7.3Hz,3H)。ES MS M+1=462
得られた無定形生成物を沸騰メタノール中で溶解させた(1.4g/200ml)。氷水浴中での冷却時に、形成された沈殿をろ過により得て分離し、白色の結晶性固体を得た。
アセトニトリル水溶液中の(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド(920mg、1.99mmol)の溶液を水酸化ナトリウム水溶液(1.03当量)で処理し、次いで生じた溶液を凍結乾燥して、対応するナトリウム塩を調製した。
(5S)−1−エチル−5−メチルピペラジン−2−オンを次のように代替的に調製した。
段階1:N−tert−ブトキシカルボニル−N−エチルグリシンアミド
エチルアミン(37g、0.82mol)を0℃の圧力容器へ入れて凝縮した。N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシンメチルエステル(50ml、0.34mol)を添加した。この容器を密封し、混合物を室温で一晩撹拌した。生成混合物を真空濃縮し、残渣をシリカゲルのパッドに通し、酢酸エチルで溶出させた。溶液を真空濃縮して、透明な油状物質として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ6.11(br s,1H),5.18(br s,1H),3.77(d,J=5.7Hz,2H),3.31(q,J=7.1Hz,2H),1.15(t,J=7.1Hz,3H)。
段階2:1−エチル−5−メチルピラジン−2(1H)−オン
無水ジクロロメタン(500ml)中のN−tert−ブトキシカルボニル−N−エチルグリシンアミド(68.0g、0.33mol)の冷却溶液(0℃)を乾燥塩化水素ガスで飽和させた。同一温度で1.5時間撹拌した後、この溶液にさらなる塩化水素ガスを添加し、さらに15分間撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。残渣をメタノール中で溶解させ、トルエンで希釈し、真空濃縮し、中間体N−エチルグリシンアミドHCl塩を得た。これを真空下で一晩保存し、さらに精製せずに使用した。N−エチルグリシンアミドHCl塩(44.2g、0.32mol)、水酸化ナトリウム水溶液(640ml、1M)、水(350ml)、ピルビン酸アルデヒド(20.9ml、40%水溶液)の溶液を120℃の油浴中で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、固体の塩化ナトリウムで飽和させた。混合物をクロロホルムで抽出した(4x250ml)。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、シリカゲルのプラグに通した。このシリカゲルを酢酸エチル、次いで酢酸エチル中の2%メタノールで連続してすすいだ。溶出した分画を合わせ、真空濃縮した。残った固体をジエチルエーテルから再結晶化させ、表題化合物を淡黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.11(s,1H),6.92(s,1H),3.92(q,J=7.2Hz,2H),2.28(s,3H),1.37(t,J=7.2Hz,3H)。
段階3:(5S)−1−エチル−5−メチルピペラジン−2−オン
1:2のトルエンとメタノールとの混合液(100ml; 窒素で15分間パージした。)中の、クロロ−1,5−シクロオクタジエンイリジウム(I)二量体(34mg、51μmol)及び(S)−1−[(R)−2−ジ−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホスフィノ]フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(44mg、51μmol;Solvias AG,SL−J006−2)の混合物を窒素雰囲気下で15分間超音波処理した。生じた混合物に、ヨウ素(0.39g、1.52mmol)及び1−エチル−5−メチルピラジン−2(1H)−オン(7.0g、50.66mmol)を添加した。生じた混合物を50℃の油浴中で800psiの水素ガス雰囲気下で48時間加熱した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮した。アンモニアガスで飽和させたクロロホルム(100ml)を用いて残渣を処理した。生じた懸濁液をセライトのパッドに通してろ過し、アンモニアガスで飽和させたクロロホルムですすいだ。合わせたろ液を真空濃縮した。その後の反応のために、残渣をトルエン溶液として濃縮した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.58(d,J=17.2Hz,1H),3.53(d,J=17.2Hz,1H),3.49−3.35(m,2H),1.19(d,J=5.9Hz,3H),1,14(t,J=7.2Hz,3H)。
(実施例63から94)
実施例62に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例95から96)
実施例62に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例97)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:メチル10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキシレート
氷酢酸(8ml)中のエチル2−メチル−8−(メトキシ)−6−[メトキシ(オキソ)アセチル]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(1.28g、3.78mmol;1−メチルピペラジン−2−オン(実施例7、段階1から3)及びヒドラジンアセテート(1.05g、11.36mmol)で出発して、実施例62、段階5から8に記載のものと同様の方法で調製する。)の溶液を電子レンジで160℃にて20分間加熱した。混合物を真空濃縮した。残渣をクロロホルムと塩水との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。エタノールとジエチルエーテルとの4:1混合液中で残渣を摩砕した。沈殿をろ過して表題化合物を得た。ES MS M+1=321
段階2:メチル2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキシレート
実施例62、段階11に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。ES MS M+1=415
段階3:2−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
メタノール(4ml)中のメチル2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキシレート(0.10g、0.24mmol)の溶液を水素化ホウ素ナトリウム(9mg、0.24mmol)で処理した。室温で30分間撹拌した後、容積の半分になるまで反応混合物を真空濃縮した。沈殿した白色固体をろ過し、風乾して、表題のアルコールを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.8(dd,J=8.4,5.3Hz,1H),6.96(t,J=8.8Hz,2H),5.24(s,2H),4.76(d,J=6.4Hz,2H),4.63(t,J=6.7Hz,2H),4.37(t,J=6.4Hz,1H),3.97(s,3H),3.81(t,J=6.7Hz,2H),3.11(s,3H)。ES MS M+1=387
段階4:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水ジクロロメタン(1ml)中の2−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(27mg、70μmol)の溶液に、ジクロロメタン中の三臭化ホウ素の溶液(90μl、90μmol;1M)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を無水メタノール(2ml)で処理し、30分間撹拌し、真空濃縮した。この手順を2回繰り返した。分取逆相高圧カラムクロマトグラフィーでの精製に残渣を供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.97(s,1H),7.46(dd,J=8.8,5.2Hz,2H),7.14(t,J=9.0Hz,2H),5.75(t,J=5.6Hz,1H),5.20(s,2H),4.59(d,J=5.6Hz,2H),4.53(t,J=5.6Hz,2H),3.73(t,J=5.6Hz,2H),3.00(s,3H)。ES MS M+1=373
(実施例98)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:エチル6−(ブロモアセチル)−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
クロロホルム(15ml)中の、エチル6−アセチル−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(0.50g、1.35mmol;実施例、段階7)、臭素(0.24g、1.49mmol)、氷酢酸(10滴)中の33%臭化水素酸の溶液を室温で6時間撹拌した。混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、クロロホルムで希釈した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン中の20から80%酢酸エチルで溶出して、表題化合物を得た。ES MS M+1=407,409
段階2:エチル8−(ベンジルオキシ)−6−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)アセチル]−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
無水DMF(2ml)中の、1,2−チアジナン1,1−ジオキシド(70mg、0.51mmol)及び水素化ナトリウム(0.51mmol)の混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物をDMF中のエチル6−(ブロモアセチル)−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(0.23g、0.51mmol)の溶液で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。酢酸エチルと塩化アンモニウム飽和水溶液との間で残渣を分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、ヘキサン中20から100%の酢酸エチルの勾配で溶出し、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.52(d,J=6.9Hz,2H),7.36(t,J=6.9Hz,2H),7.29(t,1H),5.23(s,2H),4.37(s,2H),4.28−4.23(m,4H),3.58(t,J=5.8Hz,2H),3.45(t,J=5.8Hz,2H),3.12(s,3H),2.98(t,J=6.0Hz,2H),2.19(m,2H),1.68(m,2H),1.29(t,J=6.9Hz,3H)。ES MS M+1=504
段階3:8−(ベンジルオキシ)−4−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
エタノール(9ml)中の、エチル8−(ベンジルオキシ)−6−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)アセチル]−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(50mg、99μmol)及びヒドラジン(20mg、0.39mmol)の溶液を電子レンジで140℃にて45分間加熱した。混合物を0℃に冷却し、沈殿した固体をろ過して、表題化合物を得た。ES MS M+1=472
段階4:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例97に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ9.00(br s,1H),7.32(dd,J=8.8,5.5Hz,2H),7.14(t,J=8.8Hz,2H),5.23(s,2H),4.51(s,2H),4.48(t,J=5.5Hz,2H),3.73(t,J=5.5Hz,2H),3.26(t,J=5.5Hz,2H),3.05(t,J=5.5Hz,2H),2.99(s,3H),2.00(m,2H),1.51(m,2H)。ES MS M+1=490
(実施例99)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
実施例98に記載の手段に従い、段階2において1,2−チアジナン1,1−ジオキシドの代わりにピリジノンを用いて、表題化合物を調製した。ES MS M+1=450
(実施例100)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(モルホリン−4−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(4−フルオロベンジル)−4−(クロロメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
2−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.24g、0.62mmol;実施例97)を0℃にて塩化チオニル(4.8ml)中で溶解させた。溶液をゆっくりと室温に温め、室温で一晩撹拌した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をそのベンゼン溶液から濃縮し、表題の塩化物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.43(dd,J=8.4,5.3Hz,1H),6.98(t,J=8.8Hz,2H),5.28(s,2H),4.74(s,3H),4.53(t,J=5.5Hz,2H),4.16(s,3H),3.73(t,J=5.5Hz,2H),3.14(s,3H)。ES MS M+1=405
段階2:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(モルホリン−4−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
2−プロパノール(1ml)中の、2−(4−フルオロベンジル)−4−(クロロメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.50mg、0.12mmol)及びモルホリン(43mg、0.49mmol)の混合物を還流下で1時間加熱した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと塩水との間で分配した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、アルキル化中間体を得た。さらに精製せずに、無水ジクロロメタン(3ml)中で残渣を溶解させ、0℃に冷却し、ジクロロメタン中の三臭化ホウ素の溶液(0.25ml、1M)で処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、無水メタノール(5ml)で処理し、真空濃縮した。残渣を分取逆相高圧カラムクロマトグラフィーでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、TFA塩として表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ7.39(dd,J=8.5,5.5Hz,2H),7.06(t,J=8.7Hz,2H),5.32(s,2H),4.50(br シグナル,4H),3.86(br シグナル,4H),3.80(br シグナル,2H),3.13(幅広のシグナル,2H),3.10(s,3H)。ES MS M+1=442
(実施例101から112)
実施例100に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例113)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−10−メトキシ−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキシアルデヒド
窒素雰囲気下の、無水ジクロロメタン(15ml)中の塩化オキサリル(0.25ml、2.8mmol)の冷却溶液(−78℃)に、無水ジクロロメタン(5ml)中の無水DMSO(0.21ml、2.93mmol)の溶液を添加した。生じた混合物を同一温度で10分間撹拌した。無水ジクロロメタン(3ml)及びDMSO(5ml)の混合液中の2−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.47g、1.22mmol)の溶液を添加した。同一温度で2時間撹拌した後、反応混合物を−35℃に温め、トリエチルアミン(8ml)で処理した。反応混合物を室温に温め、水(40ml)へと注いだ。生成混合物をジクロロメタンで希釈した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残った油状物質をヘキサンで処理し、0℃に冷却した。沈殿した固体をろ過し、真空乾燥して、表題生成物を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.73(S,1H),7.50(dd,J=8.6,5.5,2H),7.01(t,J=8.8Hz,2H),5.43(s,2H),4.85(m,2H),4.15(s,3H),3.67(m,2H),3.15(s,3H)。ES MS M+1=385
段階2:2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水DME(10ml)中の2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−10−メトキシ−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピラジン−4−カルボキシアルデヒド(42mg、0.11mmol)の溶液に、ブチルエーテル中の臭化メチルマグネシウムの溶液(0.26ml、0.26mmol; 1M)を添加した。室温で5分間撹拌した後、反応混合物を希塩酸で処理し、ジクロロメタンで希釈した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、黄色の固体として表題化合物を得た。ES MS M+1=401
段階3:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.56(br s,1H),7.41(dd,J=8.6,5.5Hz,2H),6.96(t,J=8.6Hz,2H),5.32(d,J=13.6Hz,1H),5.07(d,J=13.6Hz,1H),4.95(q,J=6.2Hz,1H),4.82(m,1H),4.52(m,1H),3.79(m,1H),3.67(m,1H),3.09(s,3H),1.65(d,J=6.2Hz,2H)。ES MS M+1=387
(実施例114)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[1−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)エチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−(1−クロロエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
塩化チオニル(3.3ml)中の2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.12g、0.30mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。ベンゼン溶液から残渣を真空濃縮し、ジエチルエーテルとともに摩砕した。沈殿した固体をろ過し、真空乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.45(dd,J=8.6,5.5Hz,2H),6.98(t,J=8.6Hz,2H),5.45(d,J=13.6Hz,1H),5.25(q,J=6.2Hz,1H),5.14(d,J=13.6Hz,1H),4.81(m,1H),4.37(m,1H),4.15(s,3H),3.79(m,1H),3.64(m,1H),3.13(s,3H),1.98(d,J=6.4Hz,2H)。ES MS M+1=419
段階2:2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−[1−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)エチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
窒素雰囲気下の、無水DMF(2ml)中の1,2−チアジナン1,1−ジオキシド(32mg、0.24mmol)の冷却溶液(0℃)に、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(0.18mL、1M)を添加した。室温で20分間撹拌した後、固体の2−(4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−(1−クロロエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(50mg、0.12mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと希塩酸との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=518
段階3:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[1−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)エチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42(dd,J=8.5,5.4Hz,2H),6.98(t,J=8.6Hz,2H),5.56(q,J=6.6Hz,1H),5.38(d,J=13.8Hz,1H),5.287(d,J=13.8Hz,1H),4.73(m,1H),4.47(m,1H),3.72(m,2H),3.13(m,2H),3.11(s,3H),2.94(m,2H),2.20(m,2H),1.61(d,J=6.8Hz,2H),1.34(M,1H)。ES MS M+1=504
(実施例115)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−モルホリン−4−イルエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
実施例114に記載の手段に従い、段階2において1,2−チアジナン1,1−ジオキシドのかわりにモルホリンを用いて、表題化合物を調製した。
(実施例116)
4−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
実施例113、段階1、2に記載の手段に従い、段階1で2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオンで出発して、表題化合物を調製した。あるいは、実施例185、段階1に記載されるとおりにして、ケトン中間体を調製することができる。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.14(s,1H),7.59(dd,1H),7.40(m,2H),5.32(s,2H),4.16(t,J=5.9Hz,2H),3.66(t,J=5.9Hz,2H),2.99(s,3H),2.56(s,3H)。ES MS M+1=419
(実施例117)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオンで出発して、実施例113、段階1、2に記載の手段に従い、次に再度段階1及び2に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.07(s,1H),7.52(dd,J=7.1,5.7Hz,1H),7.33(m,2H),5.83(s,1H),5.18(s,2H),4.86(t,J=5.2Hz,2H),3.69(t,J=5.2Hz,2H),2.99(s,3H),1.51(s,6H)。ES MS M+1=435
(実施例118)
メチル[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]アセテート
Figure 0004824673
段階1:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−(シアノメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水DMF(2ml)中の、2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−(クロロメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.16g、0.37mmol; 実施例100)及びシアン化ナトリウム(30mg、0.61mmol)の混合物を密封試験管中で室温にて一晩加熱した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと塩水との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から10%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50(dd,J=7.2,1.2Hz,1H),7.35(m,1H),7.08(t,J=8.6Hz,1H),5.23(s,2H),4.47(t,J=5.7Hz,2H),4.16(s,3H),4.01(s,2H),3.76(t,J=5.7Hz,2H),3.14(s,3H)。ES MS M+1=430
段階2:メチル[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピラジン−4−イル]アセテート
実施例62、段階12に記載の手段に従い表題化合物を調製した。2−(4−フルオロベンジル)−4−(シアノメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオンをジクロロメタン中の三臭化ホウ素で処理した後、メタノールを添加し、フェノールヒドロキシ基を脱保護することに加えて、ニトリル基も対応するメチルエステルに変換した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(dd,J=7.0,1.9Hz,1H),7.35(m,1H),7.05(t,J=8.8Hz,1H),5.25(s,2H),4.35(t,J=5.6Hz,2H),3.76(s,3H),3.71(t,J=5.6Hz,2H),3.11(s,3H)。ES MS M+1=449
(実施例119)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(5−オキソピロリジン−3−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:メチル3−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピラジン−4−イル]−3−シアノプロパノアート
無水DMF(1ml)中の2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−(シアノメチル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.11g、0.25mmol;実施例118、段階1)の冷却溶液(0℃)に、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(0.28mL、0.28mmol;1M)を5分間にわたり添加した。反応溶液を同一温度で30分間撹拌し、ブロモ酢酸メチル(43mg、0.28mmol)で処理した。室温で2時間撹拌した後、生成混合物を真空濃縮した。ジクロロメタンと塩化アンモニウム水溶液との間で残渣を分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から10%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.43(dd,J=7.2,2.2Hz,1H),7.30(m,1H),7.08(t,J=8.6Hz,1H),5.38(d,J=14.0Hz,1H),5.08(d,J=14.0Hz,1H),4.76−4.50(m,3H),4.16(s,3H),3.77(m,3H),3.16(s,3H)。ES MS M+1=502
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−4−(5−オキソピロリジン−3−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピラジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水エタノール(35ml)中の、メチル3−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−3−シアノプロパノアート(0.12g、0.24mmol)及びラネーニッケル(200mg;pH試験紙が中性になるまで脱イオン水で連続洗浄し、無水エタノールで3回洗浄した。)の混合物を、室温のParr水素添加容器中の50psiの水素ガス雰囲気下に48時間入れた。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過した。ろ液を真空濃縮した。残渣を逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。ES MS M+1=474
段階3:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(5−オキソピロリジン−3−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.01(br s,1H),7.65(s,1H),7.49(dd,J=7.1,1.9Hz,1H),7.37−7.29(m,2H),5.18(s,2H),4.47(heptet,J=6.1Hz,1H),4.40(heptet,J=6.1Hz,1H),4.16(m,1H),3.71(t,J=6.1Hz,1H),3.62(t,J=9.8Hz,1H),3.50(m,3H),3.03(s,3H),2.64から2.52(m,2H)。ES MS M+1=460
(実施例120)
(6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:エチル(4S)−6−シアノ−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート
無水DMF(10ml)中の、エチル(4S)−6−ブロモ−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(4.1g、11.41mmol;実施例62、段階7)、亜鉛末(0.15g、2.28mmol)、シアン化亜鉛(1.11g、9.47mmol)、トリフェニルホスフィン(0.46g、1.77mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(1.57g、1.71mmol)の混合物をアルゴンガスで15分間パージした。140℃の油浴中の密封試験管において混合物を一晩加熱した。反応混合物をセライトのパッドに通してろ過し、ろ液を真空濃縮した。クロロホルムとEDTA一ナトリウム塩水溶液との間で残渣を分配した。混合物を室温で30分間撹拌した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から40%の酢酸エチルの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題のニトリルを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.63(br m,1H),4.37(q,J=7.2Hz,2H),4.03(s,3H),3.99(dd,J=12.3,4.2Hz,1H),3.70(heptet,J=6.7Hz,1H),3.51(heptet,J=7.2Hz,1H),3.31(dd,J=13.2,1.4Hz,1H),1.52(d,J=6.7Hz,3H),1.40(t,J=7.2Hz,3H),1.22(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=306
段階2:(6S)−4−アミノ−8−エチル−10−メトキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水エタノール(25ml)中のエチル(4S)−6−シアノ−2−エチル−8−メトキシ−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−カルボキシレート(1.10g、3.60mmol)の溶液をアルゴンガスで15分間パージした。混合物をヒドラジン(1.16g、36.02mmol)及び20滴の氷酢酸で処理し、110℃の油浴中の密封試験管において一晩加熱した。生成混合物を0℃に冷却した。沈殿した固体をろ過により回収し、冷エタノール及びジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物を得た。ろ液を真空濃縮し、残渣を分取高圧逆相カラムクロマトグラフィーに供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、さらなる生成物を得て、これをアセトニトリル及び無水DMF中のその生成物の溶液から濃縮した後、次のベンジル化を実施した。ES MS M+1=292
段階3:(6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
窒素雰囲気下の、無水DMF(32ml)中の(6S)−4−アミノ−8−エチル−10−メトキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’、2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.94g、3.23mmol)の溶液に、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(3.87mL、1M、3.87mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌し、4−フルオロ−3−クロロベンジルブロミド(0.72g、3.23mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、真空濃縮した。クロロホルムと希塩酸との間で残渣を分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチル中0から20%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.46(dd,J=7.2,2.0Hz,1H),7.37(t,J=8.7Hz,1H),7.27(m,1H),5.57(s,2H),5.19(m,1H),5.11(d,J=14.7Hz,1H),5.03(d,J=14.7Hz,1H),3.91(s,3H),3.89(m,1H),3.65(heptet,J=6.4Hz,1H),3.37(m),1.32(d,J=6.6Hz,3H),1.11(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=434
段階4:(6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水ジクロロメタン(2ml)中の(6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(62mg、0.14mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の三臭化ホウ素の溶液(0.43ml、0.43mmol;1M)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物を無水メタノールで処理し、30分間撹拌し、真空濃縮した。この手順を2回繰り返した。残渣を分取逆相高圧カラムクロマトグラフィーでの精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8,98(s,1H),7.44(dd,J=7.1,2.0Hz,1H),7.37(t,J=8.9Hz,1H),7.25(m,1H),5.61(s,2H),5.12(m,1H),5.07(d,J=14.8Hz,1H),5.01(d,J=14.8Hz,1H),3.92(dd,J=13.4,3.9Hz,1H),3.62(heptet,J=6.9Hz,1H),3.48(d,J=13.0Hz,1H),3.41-3.30(m),1.28(d,J=6.4Hz,3H),1.13(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=420
(実施例121から123)
実施例120に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例124)
N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド
Figure 0004824673
段階1:N−[10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]アセトアミド
無水クロロホルム(2mL)中の、4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−ベンジルオキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(21mg、47μmol)及びジイソプロピルエチルアミン(10μL、56μmol)の混合物に、塩化アセチル(8μL、104μmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、真空濃縮した。中間体のビスアセチル化生成物をメタノール中で溶解させ、室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題のモノアセチル化生成物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.65(d,J=7.33,2H),7.41(m,5H),7.03(t,J=8.8Hz,2H),5.36(s,2H),5.31(s,2H),4.35(br s,2H),3.70(m,3H),3.07(s,3H),2.14(d,J=5.2Hz,3H)。ES MS M+1=490
段階2:N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド
無水DMF(5ml)中のN−[10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]アセトアミド(0.13g、0.27mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(0.4mL、0.4mmol;THF中1M)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、ヨードメタン(25μL、0.40mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をクロロホルムと希塩酸との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を脱ベンジル化した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.33(dd,J=8.6,5.9,2H),7.15(t,J=8.9Hz,2H),5.31(d,J=14.4Hz,1H),5.13(d,J=14.4Hz,1H),4.16(t,J=6.1Hz,2H),3.72(t,J=6.1Hz,2H),3.10(s,3H),2.99(s,3H),1.79(s,3H)。ES MS M+1=414
(実施例125ないし130)
実施例124に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例131)
N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’−ジメチル尿素
Figure 0004824673
段階1:N−[10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N’−メチル尿素
無水1,2−ジクロロエタン(3ml)中の、4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−ベンジルオキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(75mg、168μmol)及びメチルイソシアネート(24mg、419μmol)の混合物を、100℃の油浴中の密封試験管中において一晩加熱した。生成混合物を真空濃縮した。中間体ジカルボンイミドジアミドをメタノール中で溶解させ、KOH(0.1ml、2M)の水溶液で処理し、室温で1時間撹拌し、真空濃縮した。クロロホルムと希塩酸との間で残渣を分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=505
段階2:N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’−ジメチル尿素
実施例124、段階2に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.33(dd,J=8.6,5.6,2H),7.14(t,J=8.9Hz,2H),6.62(br s,1H),5.28(d,J=15.0Hz,1H),5.05(d,J=15.0Hz,1H),4.21(m,1H),4.00(m,1H),3.70(m,1H),3.64(m,1H),3.11(s,3H),2.98(s,3H),2.57(d,J=4.3Hz,3H)。ES MS M+1=429
(実施例132から134)
実施例131に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例135)
N’−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルエタンイミドアミド
Figure 0004824673
段階1:N’−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルエタンイミドアミド
無水DMF(50ml)中の、(6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.20g、0.46mmol;実施例120、段階3)及びN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタル(0.37ml、2.51mmol)の溶液を40℃の油浴中で一晩撹拌した。反応混合物を真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から5%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49(dd,J=6.9,2.0Hz,1H),7.33(m,1H),7.05(t,J=8.6Hz,1H),5.41(m,1H),5.28(d,J=14.3Hz,1H),5.11(d,J=14.3Hz,1H),4.20(s,3H),3.93(dd,J=13.0,4.0Hz,1H),3.71(heptet,J=7.0Hz,1H),3.51(heptet,J=7.0Hz,1H),3.19(d,J=12.8,1H),3.14(s,6H),2.06(s,3H),1.40(d,J=6.6Hz,3H),1.21(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=503
段階2:N’−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルエタンイミドアミド
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.48(dd,J=7.2,1.9Hz,1H),7.36(t,J=8.8Hz,1H),7.29(m,1H),5.12(s,2H),3.90(dd,J=13.2,4.2Hz,1H),3.60(heptet,J=6.7Hz,1H),3.41(d,J=13.4Hz,1H),3.36(heptet,J=6.7Hz,1H),3.12(s,6H),2.07(s,3H),1.27(d,J=6.6Hz,3H),1.121(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=489
(実施例136から137)
実施例135に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例138)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2,5−ジメチル−1H−ピロロ−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2,5−ジメチル−1H−ピロル−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
トルエン(2ml)中の、4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(100mg、246μmol)、ヘキサン−2,5−ジオン(34mg、296μmol)及びトルエンスルホン酸(触媒量)の混合物を、120℃の油浴中の密封試験管において1時間加熱した。生成混合物を真空濃縮した。残渣をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチル中0から30%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.53(dd,J=7.1,2.2Hz,1H),7.37(m,1H),7.07(t,J=8.8Hz,1H),5.96(s,2H),5.30(s,2H),4.22(s,3H),3.47(t,J=6.0Hz,2H),3.17(t,J=6.0Hz,2H),3.06(s,3H),2.00(s,6H)。ES MS M+1=484
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2,5−ジメチル−1H−ピロル−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.53(dd,J=7.1,2.2Hz,1H),7.37(m,1H),7.06(t,J=8.8Hz,1H),5.95(s,2H),5.32(s,2H),3.53(t,J=5.5Hz,2H),3.21(t,J=5.5Hz,2H),3.06(s,3H),1.98(s,6H)。ES MS M+1=470
(実施例139)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−4−フルオロ−10−ヒドロキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−4−フルオロ−10−メトキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
ポリエチレン試験管中に入ったフッ化水素−ピリジン(9.5ml)中の4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.55g、1.26mmol)の撹拌冷却溶液(0℃)に、固体の亜硝酸ナトリウム(96mg、1.38mmol)を少量ずつ10分間にわたり添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。生成混合物を氷冷重炭酸ナトリウム飽和水溶液へと滴下添加した。生じた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.51(dd,J=7.0,2.2Hz,1H),7.36(m,1H),7.08(t,J=8.7Hz,1H),5.17(d,J=14.2Hz,1H),5.12(d,J=14.2Hz,1H),4.81(m,1H),4.12(s,3H),4.02(dd,J=13.2,3.9Hz,1H),3.73(heptet,J=6.7Hz,1H),3.54(heptet,J=6.7Hz,1H),3.30(dd,J=13.2,1.3Hz,1H),1.51(d,J=6.7Hz,3H),1.23(t,J=7.2Hz,3H)。ES MS M+1=437
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−4−フルオロ−10−ヒドロキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.24(s,1H),7.52(dd,J=7.2,2.1Hz,1H),7.38(t,J=8.6Hz,1H),7.33(m,1H),5.13(d,J=15.1Hz,1H),5.09(d,J=15.1Hz,1H),4.82(m,1H),3.95(dd,J=13.3,3.9Hz,1H),3.62(heptet,J=7.1Hz,1H),3.47(d,J=13.1Hz,1H),3.38(heptet,J=7.1,1H),1.36(d,J=6.6Hz,3H),1.12(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=423
(実施例140)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−メトキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水DMSO(9.5ml)中の、2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−4−フルオロ−10−メトキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.10g、0.23mmol;実施例139)、1,2−チアジナン1,1−ジオキシド(45mg、0.33mmol)及び炭酸セシウム(0.15g、0.46mmol)の溶液を50℃の油浴中で5時間加熱した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過し、ろ液を逆相分取HPLC精製で精製した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題物質を得た。分析HPLCから、この生成物が、6−メチル基の相対的な立体化学及び、スルタム環と三環式コアとの間の回転が制限されていることから生じる、2種類の異性体の1:1混合物であることが示された。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(m,1H),7.28(m,1H),7.11(t,J=8.5Hz,1H),5.17(d,J=14.2Hz,1/2H),5.34(m,1/2H),5.29(d,J=14.2Hz,1/2H),5.23(d,J=14.2Hz,1/2Hz),5.09(d,J=14.2,1/2H),5.07(m,1/2H),4.18(s,1.5H),4.16(s,1.5H),4.12−3.17(m),2.58−2.00(m),1.57(d,J=6.6Hz,1.5H),1.42(d,J=6.8Hz,1.5H),1.23(t,J=6.8Hz,1.5H),1.22(t,J=7.1Hz,1.5H)。ES MS M+1=552
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1.5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。分析HPLCにより、この生成物が、6メチル基の相対的な立体化学及び、スルタム環と三環式コアとの間の回転が制限されていることから生じる、2種類の異性体の1:1混合物であることが示された。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.58(br,s=1H),7.49(m,1H),7.30(m,1H),7.10(t,J=8.4Hz,1H),5.42(d,J=14.1Hz,1/2H),5.31(d,J=13.9Hz,1/2H),5.24(m,1/2H),5.18(d,J=13.9Hz,1/2H),5.10(d,J=14.1Hz,1/2H),4.99(m,1/2H),4.11−3.17(m),2.45−1.57(m),1.53(d,J=6.6Hz,1.5H),1.37(d,J=7.6Hz,1.5H),1.24(t,J=6.2Hz,1.5H),1.23(t,J=7.2Hz,1.5H)。ES MS M+1=538
(実施例141から159)
実施例140に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例160)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
82℃の油浴中で加熱している無水アセトニトリル(4ml)中の、臭化銅(II)(83mg、0.37mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(58mg、0.56mmol)の撹拌混合物に、固体10−(ベンジルオキシ)−4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(167mg、0.37mmol)を少量ずつ10分間にわたり添加した。生成混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。クロロホルム及びEDTA二ナトリウム塩の飽和水溶液で残渣を処理し、室温で30分間撹拌した。有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチルで溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題の臭化物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.2Hz,2H),7.43(m,2H),7.35−7.26(m,3H),7.00(t,J=8.6Hz,2H),5.47(s,2H),5.30(s,2H),4.74(m,2H),3.65(m,2H),3.14(s,3H)。ES MS M+1=511
段階2:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−(メチルチオ)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水DMF(2.6ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(133mg、0.26mmol)及びナトリウムチオメトキシド(73mg、1.04mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。生成混合物を真空濃縮し、残渣をクロロホルムと希塩酸との間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチルで溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.65(d,J=7.1Hz,2H),7.42(m,2H),7.32(m,2H),7.25(m,1H),6.99(t,J=8.6Hz,2H),5.51(s,2H),5.32(s,2H),4.62(m,2H),3.64(m,2H),3.14(s,3H),2.53(s,3H)。ES MS M+1=479
段階3:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水ジクロロメタン(5ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−(メチルチオ)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(80mg、0.16mmol)及びm−クロロ過安息香酸(119mg、0.62mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。生成混合物をジクロロメタンで希釈し、炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をさらに精製せずにその後の段階において使用した。
段階4:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.27(s,1H),7.42(dd,J=6.4,3.0Hz,2H),7.18(t,J=9.0Hz,2H),5.28(s,2H),4.54(d,J=5.7Hz,2H),3.76(d,J=5.7Hz,2H),3.51(s,3H),2.99(s,3H)。ES MS M+1=421
(実施例161から167)
実施例160に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例168)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
10−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.10g、0.19mmol;実施例160、段階1)及び1−メチルピペラジン−2−オン(2mL)の混合物を、100℃の油浴中の密封試験管において一晩加熱した。ベンジル保護基もこの過程において切断された。反応混合物を逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.33(dd,J=8.6,5.7Hz,2H),7.14(t,J=9.0Hz,2H),5.08(s,2H),4.49(br s,2H),3.68(m,2H),3.30(m,2H),2.99(s,3H),2.83(s,3H)。ES MS M+1=455
(実施例169から171)
実施例168に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例172)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2−オキソピリジニル−1(2H)−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
N−メチル−2−ピロリジノン(2.7ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−ブロモ−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.15g、0.28mmol)、ヨウ化銅(I)(27mg、0.14mmol)、炭酸カリウム(76mg、0.55mmol)及び2−ヒドロキシピリジン(52mg、0.55mmol)の混合物を140℃の油浴において3時間撹拌した。生じた混合物をろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中1から5%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。ES MS M+1=560
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2−オキソピリジニル−1(2H)−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
エタノール(20ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.10g、0.21mmol)及びチャコール担持10%パラジウム(10mg)の混合物を水素ガスのバルーン下で室温にて30分間撹拌した。生じた混合物をろ過し、真空濃縮した。残渣を逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ8.21(dd,J=5.6,1.9Hz,1H),7.96(td,J=7.8,2.0Hz,1H),7.41(dd,J=7.1,1.9Hz,1H),7.36(t,J=8.7Hz,1H),7.26(m,1H),5.10(s,2H),4.15(t,J=5.2Hz,2H),3.63(t,J=5.2Hz,2H),2.95(s,3H)。ES MS M+1=470
(実施例173から174)
実施例172に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
(実施例175)
2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリミジン−5−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:10−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−ピリミジン−5−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
ジオキサン(3ml)中の、10−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.10g、0.19mmol;実施例160、段階1)、ピリミジン−5−ボロン酸(73mg、0.59mmol)、フッ化セシウム(0.12g、0.78mmol)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.02mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(18mg、0.02mmol)の混合物を窒素で2分間パージし、密封試験管中で80℃にて一晩加熱した。反応混合物をセライトのパッドに通してろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中0から20%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題物質を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.36(s,1H),8.95(s,2H),7.64(d,J=8.7Hz,2H),7.46(dd,J=8.6,5.5Hz,2H),7.32(t,J=6.9Hz,2H),7.28(t,1H),7.00(t,J=8.6Hz,2H),5.49(s,2H),5.35(s,2H),3.76(t,J=6.1Hz,2H),3.42(t,J=6.1Hz,2H),3.05(s,3H)。ES MS M+1=511
段階2:2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリミジン−5−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDOD)δ9.31(s,1H),9.04(s,2H),7.44(br t,J=7.9Hz,2H),7.00(br t,J=8.6Hz,2H),5.37(s,2H),3.59(br シグナル,2H),3.48(br シグナル,2H),3.05(s,3H)。ES MS M+1=421
(実施例176から182)
実施例175に記載の手段に従い、以下の表における化合物を調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例183)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピラジン−2−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:エチル8−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−6−(ピラジン−2−イルカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート
乾燥窒素雰囲気下の、無水THF(15ml)中のエチル6−ブロモ−8−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレート(0.5g、1.51mmol;実施例7、段階1から6、段階5において臭化ベンジルの代わりにヨードメタンを使用。)の冷却溶液(−78℃)に、ヘキサン中のn−BuLiの溶液(1.81ml、1.81mmol、1M)を添加した。生じた混合物を−78℃で15分間撹拌し、メチルピラジン−2−カルボキシレート(0.21g、1.51mmol)で処理した。反応混合物を室温に温め、希塩酸で処理し、真空濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を合わせ、炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、酢酸エチル中0から10%のメタノールの勾配で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.25(d,J=1.5Hz,1H),8.75(d,J=2.6Hz,1H),8.57(d,J=2.6,1.5Hz,1H),4.43(m,2H),4.07(s,3H),3.81(q,J=7.1Hz,1H),3.67(m,2H),3.15(s,3H),0.97(t,J=7.1Hz,3H)。ES MS M+1=359
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピラジン−2−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階9、11及び12に記載の手段に従い表題化合物を調製した。段階9において、エタノール中のヒドラジンを用いて、氷酢酸の触媒量とともに、密封試験管中で、エチル8−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−6−(ピラジン−2−イルカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]−ピラジン−7−カルボキシレートを110℃にて一晩処理した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.14(br s,1H),9.02(s,1H),8.80(br d,J=2.6Hz,1H),8.77(br m,1H),7.58(br d,J=6.7Hz,1H),7.38(br d,J=7.3Hz,2H),5.32(s,2H),4.00(t,J=5.4Hz,2H),3.55(t,J=5.4Hz,2H),2.96(s,3H)。ES MS M+1=455
(実施例184)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリジン−2−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
実施例183に記載の手段に従い、ピラジン−2−イルカルボニルピロロピラジンの代わりにピリジン−2−イルカルボニルアナログを用いて、表題化合物を調製した。ES MS M+1=454
(実施例185)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(3−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
段階1:4−アセチル−10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
ジオキサン(10ml)中の、4−ブロモ−10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(1.00g、1.83mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(0.73g、2.01mmol)及びトランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(64mg、92μmol)の混合物を窒素で15分間パージした。反応混合物を密封試験管中で100℃にて一晩加熱した。生成混合物をセライトのパッドに通してろ過し、ろ液を真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム中の酢酸エチルの1:1混合液で溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、灰白色の固体として中間体エトキシビニルエーテルを得た。室温のアセトン中のエトキシビニルエーテル(0.70g、1.30mmol)の溶液を塩酸(2ml、1M)で処理し、同一温度で30分間撹拌した。生じた溶液を真空濃縮し、表題のケトンを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.64(d,J=6.9Hz,2H),7.52(dd,J=7.0,2.0Hz,1H),7.49−7.28(m,3H),7.11(t,J=8.7Hz,1H),5.44(s,2H),5.37(s,2H),4.56(t,J=5,9Hz,2H),3.59(t,J=5.9Hz,2H),3.15(s,3H),2.64(s,3H)。ES MS M+1=508
段階2:4−ブロモアセチル−10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
窒素雰囲気下の、無水THF(20ml)中の4−アセチル−10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.50g、0.98mmol)の冷却溶液(0℃)に、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.08ml、1.08mmol)の溶液を添加した。同一温度で15分間撹拌した後、臭素(0.24g、1.47mmol)を添加し、反応物を室温で撹拌した。この反応物をLC−MSにより監視した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミドのさらなる溶液及び臭素を添加して反応を終了させた。さらに処理又は精製することなく、THF中の溶液として生じた臭化物を次の反応に使用した。ES MS M+1=587
段階3:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−(ベンジルオキシ)−4−(3−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
無水THF中の、粗製4−ブロモアセチル−10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(1.25g、2.13mmol)、塩酸セミカルバジド(0.35g、3.14mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.66ml、3.77mmol)の溶液を密封試験管中で100℃にて30分間加熱した。反応混合物を真空濃縮した。残渣をDMSO中で溶解させ、逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、中間体2−{2−[10−(ベンジルオキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−2−オキソエチル}ヒドラジンカルボキサミドを白色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)幅広シグナルδ8.16(1H),7.63−7.42(8H),6.65(2H),5.40(s,2H),5.35(s,2H),4.33(2H),3.68(2H),3.08(s,3H),2.13(s)。ES MS M+1=582
無水エタノール(5ml)中の、前述のヒドラジンカルボキサミド(0.20g、0.34mmol)及び氷酢酸(0.1ml)の溶液を、100℃の油浴中の密封試験管において一晩加熱した。反応混合物を真空濃縮した。クロロホルムと重炭酸ナトリウム水溶液との間で残渣を分配した。有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、対応する環化トラジニル中間体を得た。ES MS M+1=564
段階4:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(3−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)幅広シグナルδ13.47(s,1H),9.21(s,1H),8.48(s,1H),7.7(d,1H),7.41(m,2H),5.36(s,2H),4.47(2H),3.65(2H),2.99(s,3H),2.69(s,2H)。ES MS M+1=474
(実施例186)
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)アセチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
実施例185に記載の手段に従い、段階3において塩酸セミカルバジドの代わりに1−メチルピペラジン−2−オンを使用して、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.20(br s,1H),7.60(d,J=6.8Hz,1H),7.40(m,2H),5.32(s,2H),5.54(br s,2H),4.49(t,J=5.6Hz,2H),3.69(t,J=5.6Hz,2H),3.65(br s,2H),3.48(br s,2H),3.29(br s,2H),3.00(s,3H),2.88(s,3H)。ES MS M+1=531
(実施例187)
[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホンアミド
Figure 0004824673
段階1:S−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]ジエチルチオカルバメート
DMF(5ml)中の、10−(メトキシ)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−メチル−4−ブロモ−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン(0.50g、1.07mmol)及びジエチルジチオカルバミン酸銅(II)(1.92g、5.32mmol)の混合物を110℃で一晩撹拌した。生じた混合物を真空濃縮した。ジクロロメタンと塩水との間で残渣を分配した。有機抽出物をシリカゲルのカラムに直接載せ、クロロホルム中の10%メタノールで溶出した。適切な分画を回収し、濃縮して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(dd,J=7.1,2.2Hz,1H),7.33(m,1H),7.06(t,J=8.8Hz,1H),5.32(s,2H),4.68(t,J=5.7Hz,2H),4.14(s,3H),3.65(t,J=5.7Hz,2H),3.44(m,4H),1.34(t,J=7.0Hz,3H),1.18(t,J=7.0Hz,3H)。ES MS M+1=522
段階2:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホン酸
ジクロロメタン(8ml)中の、S−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]ジメチルチオカルバメート(0.10g、0.19mmol)及び酢酸中の32%過酢酸(0.62ml、9.29mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。生じた混合物を真空濃縮した。残渣を逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.48(dd,J=7.1,2.0Hz,1H),7.38(t,J=8.7Hz,1H),7.26(m,1H),5.23(s,2H),4.89(t,J=5.5Hz,2H),3.89(s,3H),3.65(t,J=5.5Hz,2H),2.99(s,3H)。ES MS M+1=471
段階3:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホンアミド
無水アセトニトリル(0.6ml)中の、2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホン酸(32mg、68μmol)、無水DMF(11μl、0.14mmol)及び塩化チオニル(1.05g、8.84mmol)の混合物を80℃で30分間加熱した。生じた混合物を真空濃縮した。残渣を無水アセトニトリル(3ml)中で溶解させ、THF中のジメチルアミンの溶液(1ml、2M)で処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml、1M)で処理した。室温で1時間撹拌した後、生成混合物を真空濃縮した。残渣を逆相分取HPLC精製に供した。適切な分画を回収し、凍結乾燥して、表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.44(dd,J=7.0,2.0Hz,1H),7.29(m,1H),7.11(t,J=7.6Hz,1H),5.29(s,2H),4.69(t,J=5.9Hz,2H),4.16(s,3H),3.69(t,J=5.9Hz,2H),3.16(s,3H),3.04(s,6H)。ES MS M+1=498
段階4:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホンアミド
実施例62、12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.25(br s,1H),7.62(dd,J=7.3,2.0Hz,1H),7.41(t,J=9.0Hz,1H),7.35(m,1H),5.32(s,2H),4.50(t,J=5.7Hz,2H),3.75(t,J=5.7Hz,2H),2.99(s,3H),2.94(s,6H)。ES MS M+1=484
(実施例188)
S−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]ジエチルチオカルバメート
Figure 0004824673
実施例187、段階1のS−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−メトキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−へキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]ジメチルチオカルバメートで出発し、実施例62、段階12に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50(dd,J=7.0,2.0Hz,1H),7.34(m,1H),7.05(t,J=8.7Hz,1H),5.31(s,2H),4.60(t,J=5.9Hz,2H),3.67(t,J=5.9Hz,2H),3.44(m,4H),3.10(s,3H),1.33(t,J=6.9Hz,3H),1.17(t,J=6.9Hz,3H)。ES MS M+1=508
(実施例189)
6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン
Figure 0004824673
1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オンの代わりに(5S)−1−エチル−5−メチルピラジン−2(1H)−オン(実施例62、段階4)を用いて、実施例33に記載の手段に従い、表題化合物を調製した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.39(s,1H),7.93(s,1H),7.52(dd,J=7.1,2.2Hz,1H),7.36(m,1H),7.06(t,J=8.5Hz,1H),5.31(d,J=14.2Hz,1H),5.25(d,J=14.2Hz,1H),4.59(m,1H),3.96(dd,J=12.9,4.4Hz,1H),3.74(m,1H),3.51(m,1H),3.35(dd,J=12.7,1.1Hz,1H),1.49(d,J=6.6Hz,3H),1.24(t,J=7.3Hz,3H)。ES MS M+1=405
(実施例190から209)
実施例189に記載の手段に従い、以下の表における化合物を、調製した。
Figure 0004824673
Figure 0004824673
Figure 0004824673
(実施例210)
カプセル封入経口組成物
実施例1の化合物100mg、ラクトース150mg、セルロース50mg及びステアリン酸3mgを標準的なツーピースゼラチンカプセルそれぞれに充填することによって、カプセル製剤を調製する。実施例2から209の化合物のいずれか1つを含有するカプセル封入経口組成物を同様に調製することができる。
(実施例211)
HIVインテグラーゼアッセイ:組換えインテグラーゼにより触媒される鎖移転
組換えインテグラーゼに関するWO02/30930に従い、インテグラーゼの鎖移転活性についてアッセイを行った。本発明の代表的な化合物は、このアッセイにおいて鎖移転の阻害を示す。例えば、このインテグラーゼアッセイにおいて、実施例1から44及び47で調製した化合物を試験し、全ての化合物のIC50が0.1μM未満であることが分かった。さらに全般的には、このインテグラーゼアッセイにおいて、実施例1から209で調製した化合物のIC50値が1μM未満であることが分かった。
組み立て済みの複合体を使用してこのアッセイを実施することに関しては、Wolfe,A.L.ら、J.Virol.1996,70:1424−1432、Hazudaほか、J.Virol.1997,71:7005−7011、Hazudaら、Drug Design and Discovery 1997,15: 17−24及びHazudaら、Science 2000,287: 646−650でさらに述べられている。
(実施例212)
HIV複製の阻害に対するアッセイ
Vacca,J.P.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1994,91:4096に従い、Tリンパ球細胞の急性HIV感染の阻害に対するアッセイを行った。本発明の代表的な化合物は、このアッセイにおいてHIV複製の阻害を示す。例えば、実施例1から209で調製した化合物のIC95は、本アッセイにおいて10μM未満であることが分かった。
上記明細書は、説明の目的で提供される実施例とともに本発明の原理を教示するものであるが、本発明の実施は、以下の特許請求の範囲内の通常の変更、手直し及び/又は改変のすべてを包含する。

Claims (10)

  1. 式Iの化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    Figure 0004824673
    (式中、
    は、
    (1)−C1−6アルキル、
    (4)C3−8シクロアルキルで置換されている−C1−6アルキル(C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)又は
    (6)Rで置換されている−C1−6アルキルであり、
    (Rは、(A)アリールであり、該アリールは、
    (i)それぞれが独立に、
    (1)C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで場合によっては置換されている)、
    (2)−O−C1−6アルキル、
    (3)−C1−6ハロアルキル、
    (4)−O−C1−6ハロアルキル、
    (5)−OH、
    (6)ハロゲン、
    (7)−CN、
    (8)−NO
    (9)−N(R)R
    (10)−C(O)N(R)R
    (11)−C(O)R
    (12)−CO
    (13)−SR
    (14)−S(O)R
    (15)−SO
    (16)−SON(R)R
    (17)−N(R)SO
    (18)−N(R)SON(R)R
    (19)−N(R)C(O)R
    (20)−N(R)C(O)−C(O)N(R)R又は
    (21)−N(R)CO
    である1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、
    (ii)それぞれが独立に、
    (1)−C3−8シクロアルキル、
    (2)アリール、
    (3)−C1−6アルキル(アリール、−C3−8シクロアルキル、HetA又はHetBで置換されている)、
    (4)−HetA、
    (5)−C(O)−HetA又は
    (6)−HetB;
    である1個又は2個の置換基で場合によっては置換されており、
    ここで、各シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で、場合によっては置換されており、
    各アリールは、それぞれが独立に、Rの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である、1個から5個の置換基で場合によっては置換されており、
    各HetAは、独立に(i)−C4−7アザシクロアルキルもしくはオキサシクロアルキルもしくはチアシクロアルキル又は(ii)−C3−6ジアザシクロアルキルもしくはオキサザシクロアルキルもしくはチアザシクロアルキルであり(ここで、該チアシクロアルキル又はチアザシクロアルキルのSは、場合によってはS(O)又はSOに酸化されており、(i)又は(ii)で定義される環のいずれも、それぞれが独立にオキソ、−C1−6アルキル、−C(O)R、−C(O)、−SR、−S(O)R又は−S(O)である1個から4個の置換基で場合によっては置換されており、
    各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環である):
    は、
    (1)−H、又は
    (2)−C1−6アルキルであるか、あるいは、
    及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5から7員の飽和複素環を形成し、R及びRから形成される該環の一部が3から5員のメチレン鎖であり、該メチレン部分の1個は、N(H)で場合によっては置換されており、該鎖は、それぞれが独立に−C1−6アルキル、−OH又はオキソである1個から3個の置換基で場合によっては置換されており;
    は、
    (1)−H、
    (2)−C1−6アルキル、
    (3)−C1−6ハロアルキル、又は
    (4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている)であるか;あるいは、
    及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、3から8員の飽和炭素環(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)を形成し;
    は、
    (1)−H、
    (2)−C1−6アルキル、
    (3)−C1−6ハロアルキル、
    (4)−C1−6アルキル(−OH、−O−C1−6アルキル、−O−C1−6ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)SO、−N(R)SON(R)R、−OC(O)N(R)R、−N(R)C(O)N(R)R又は−N(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されている)、
    (5)−OH、
    (6)−O−C1−6アルキル、
    (7)−O−C1−6ハロアルキル、
    (8)−CN、
    (9)−NO
    (10)−N(R)R
    (11)−C(O)N(R)R
    (12)−C(O)R
    (13)−CO
    (14)−SR
    (15)−S(O)R
    (16)−SO
    (17)−SON(R)R
    (18)−N(R)C(O)R
    (19)−N(R)CO
    (20)−N(R)SO
    (21)−N(R)SON(R)R
    (22)−OC(O)N(R)R
    (23)−N(R)C(O)N(R)R
    (24)−N(R)C(O)C(O)N(R)R
    (25)ハロゲン、
    (26)−S−C(O)N(R)R
    (27)−N=C(R)−N(R)R
    (28)−C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
    (29)−C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
    (30)−C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C1−6ハロアルキル、
    (31)−C(O)−C1−6アルキレン−C1−6ハロアルキル、
    (32)−N(SO)−V、
    (33)−N[C(O)R]−V、
    (34)−C1−6アルキル(HetE、−C(O)−HetE、−SO−HetE、−N(R)C(O)−HetE又は−N(R)C(O)C(O)−HetEで置換されている)、
    (35)−C1−6アルキル(CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている)又は
    (36)−T−R
    であり
    (ここで、Tは、単結合、O、C(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、S、S(O)、S(O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、−O−C1−6アルキレン、C(O)−C1−6アルキレン、C(O)N(R)−C1−6アルキレン、N(R)C(O)−C1−6アルキレン、S−C1−6アルキレン、S(O)−C1−6アルキレン、S(O)−C1−6アルキレン、C1−6アルキレン−S、C1−6アルキレン−S(O)、C1−6アルキレン−S(O)、C1−6アルキレン−O、C1−6アルキレン−C(O)、C1−6アルキレン−C(O)N(R)、C1−6アルキレン−N(R)C(O)、C1−6アルキレン−N(R)S(O)又はC1−6アルキレン−S(O)N(R)であり、
    Vは、(i)−CH−C2−6アルケニル又は(ii)−C1−6アルキル(C(O)N(R)R、CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている)であり、
    は、CycL、AryL、HetL又はHetSである);
    CycLは、−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    AryLは、アリール(それぞれが独立にRの定義のパートAのパート(i)において上記で定義される(1)から(21)の置換基の何れか1個である1個から5個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    HetEは、1〜3個のN原子、0〜1個のO原子及び0〜1個のS原子(該Sは、S(O)又はS(O) に場合によっては酸化されている。)から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜7員の、飽和又は単不飽和複素環であり、ただし、該環は環N原子を介して分子の残りの部分に結合しており、該飽和又は単不飽和複素環は、ハロゲン、−CN、−C 1−6 アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R 、−CO 、−S(O)R 、−SR 、−S(O) 、−CH −CH=CH 、−O−C 1−6 アルキル、−C 1−6 ハロアルキル、−C 1−6 アルキレン−CN、−C 1−6 アルキレン−OH又は−C 1−6 アルキレン−O−C 1−6 アルキルである1〜4個の置換基で場合によっては置換されている
    HetLは、ヘテロアリールであり;
    HetSは、少なくとも1個の炭素原子と、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子とを含有する4から7員の、飽和又は単不飽和複素環であり(各Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、ただし、HetSは、環炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−C(O)N(R)R、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている);
    は、
    (1)−C1−6アルキル、
    (2)−C1−6アルキル(−OH又は−CNで置換されている)、
    (3)−C3−8シクロアルキル(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)、
    (4)−C1−6アルキル(C3−8シクロアルキル(C3−8シクロアルキルは、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)で置換されている)又は
    (6)Rで置換されている−C1−6アルキル(ここでRは、独立に、Rの定義において上述したRと同様の定義を有する)であり;
    ただし、Rが、Rで置換されているC1−6アルキル以外である場合、Rは、Rで置換されているC1−6アルキルであり;
    及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−6アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、
    (i)3から8員の飽和炭素環(それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル又は−O−C1−6ハロアルキルである1個から6個の置換基で場合によっては置換されている)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含有する、4から7員の飽和又は単不飽和複素環を形成し(ここで、各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)に酸化されており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、−S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−CH=CH、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)、
    各アリールは独立に、(i)フェニル、(ii)9から10員の二環式、縮合炭素環系(ここで、少なくとも1個の環が芳香環である)又は(iii)11から14員の三環式縮合炭素環系(ここで、少なくとも1個の環が芳香環である)であり;
    各ヘテロアリールは、独立に、(i)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(各Nは、場合によってはオキシドの形態である)又は(ii)N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する、9又は10員の二環式、縮合環系(該環の1個又は両方がヘテロ原子1又は複数を含有し、少なくとも1個の環が芳香環であり、各Nは、場合によってはオキシドの形態であり、芳香環ではない環中の各Sは、場合によってはS(O)又はS(O)である)であり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−6アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、並びに場合によってはN、O及びSから独立に選択される1個から2個のさらなるヘテロ原子を含有する4から7員の飽和又は単不飽和複素環を形成する(ここで、各Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、該飽和又は単不飽和複素環は、それぞれが独立にハロゲン、−CN、−C1−6アルキル、−OH、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)R、−SR、−S(O)、−CH−C2−6アルケニル、−O−C1−6アルキル、−C1−6ハロアルキル、−C1−6アルキレン−CN、−C1−6アルキレン−OH又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている))。
  2. 請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    (式中、Rは、
    (1)−C1−4アルキル又は
    (2)Rで置換されている−C1−4アルキルであり(ここで、Rは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びXは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    は、
    (1)−C1−4アルキル、
    (2)−C1−4アルキル(−OH又は−CNで置換されている)、
    (3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキルもしくは−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)、
    (4)−C3−7シクロアルキルで置換されている−C1−4アルキル(該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキルもしくは−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)又は
    (6)Rで置換されている−C1−4アルキルであり(Rは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印*は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    ただし、Rが−C1−4アルキルである場合、Rは、Rで置換されている−C1−4アルキルである)。
  3. 請求項2に記載の化合物又はそれらの医薬適合性の塩:(式中、
    は、
    (1)−C1−4アルキル又は
    (2)−CH−Rであり;
    は、
    (1)−C1−4アルキル、
    (2)−(CH1−3−Q(式中、Qは、−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)又は−N(C1−4アルキル)である)、
    (3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)、
    (4)−CH−C3−7シクロアルキル(ここで、該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)又は
    (6)−CH−Rであり、
    ただし、Rが−C1−4アルキルである場合、Rは、−CH−Rである)。
  4. 式II:
    Figure 0004824673
    の化合物である、請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩;
    (式中、
    は、−CH−Rであり、ここでRは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びXは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    は、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rであり;
    は、
    (1)−C1−4アルキル、
    (2)−(CH1−3−Q(ここでQは、−OH、−O−C1−4アルキル、−CN、−NH、−NH(C1−4アルキル)又は−N(C1−4アルキル)である)、
    (3)−C3−7シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)、
    (4)−CH−C3−7シクロアルキル(ここで該−C3−7シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)又は
    (6)−CH−R(Rは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    各HetBは、独立に、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成する)。
  5. 請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    (式中、
    は、−C1−4アルキル又は、−C3−6シクロアルキルで置換されている−C1−4アルキル(ここで該シクロアルキルは、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル又は−C1−4ハロアルキルである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    は、−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5から7員の飽和複素環を形成し、ここで、R及びRから形成される該環の一部は、式(CH3−5のメチレン鎖であり、該メチレン鎖は、−C1−4アルキル、−OH又はオキソで場合によっては置換されており;
    は、
    (1)−H、
    (2)−C1−4アルキル又は
    (3)−C1−4アルキル(−OH、−O−C1−4アルキル、−C(O)R、CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−N(R)SOで置換されている)であるか、あるいは、
    及びRは、これらが結合する炭素と一緒に、
    (i)3から6員の飽和炭素環(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OHもしくは−O−C1−4アルキルである1から2個の置換基で場合によっては置換されている)、
    (ii)ベンゼン環(それぞれが独立にハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキルもしくは−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)又は
    (iii)合計1個から2個のN原子を含有する6員の複素環式芳香環(ここで、該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルもしくは−OHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている)
    を形成し、
    及びRが、これらが結合する炭素と一緒にベンゼン環又は複素環式芳香環を形成する場合、Rは存在せず;
    は、
    (1)−H、
    (2)−C1−4アルキル、
    (3)−C1−4ハロアルキル、
    (4)−C1−4アルキル(−OH、−O−C1−4アルキル、−N(R)R、−C(O)N(R)R、−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rで置換されている)、
    (5)−OH、
    (6)−O−C1−4アルキル、
    (7)−O−C1−4ハロアルキル、
    (8)−CN、
    (9)−NO
    (10)−N(R)R
    (11)−C(O)N(R)R
    (12)−C(O)R
    (13)−CO
    (14)−SR
    (15)−S(O)R
    (16)−SO
    (17)−SON(R)R
    (18)−N(R)C(O)R
    (20)−N(R)SO
    (21)−N(R)C(O)N(R)R
    (22)−N(R)C(O)C(O)N(R)R
    (23)ハロゲン、
    (24)−S−C(O)N(R)R
    (25)−N=C(R)−N(R)R
    (26)−C(O)N(R)−(CH1−3−N(R)R
    (27)−C(O)−(CH1−3−N(R)R
    (28)−C(O)N(R)−(CH1−3−C1−4フルオロアルキル、
    (29)−N(SO)−(CH1−2C(O)N(R)R
    (30)−N[C(O)R]−(CH1−2C(O)N(R)R
    (31)−N(SO)−CH−CH=CH
    (32)−N(SO)−(CH1−2−CycL、
    (33)HetEで置換されている−C1−4アルキル、
    (34)CycL、AryL、HetLもしくはHetSで置換されている−C1−4アルキル、
    (35)HetLもしくはHetS、
    (36)−C(O)N(R)−CycL、
    (37)−C(O)N(R)−AryL(ただし、AryLはジヒドロインデニルもしくはテトラヒドロナフチルであり、非芳香環炭素を介して分子の残りと結合する)、
    (38)−C(O)N(R)−(CH1−2−AryL、
    (39)−(CH1−2−S−AryL、
    (40)−(CH1−2−S(O)−AryL、
    (41)−N(R)SO−CycL又は
    (42)−SO−CycLであり;
    CycLは、−C3−6シクロアルキル(それぞれが独立に−C1−4アルキル、−OH又は−O−C1−4アルキルである1個から2個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    AryLは、ジヒドロインデニル、テトラヒドロナフチル、ナフチル又はフェニル(ここで、該ジヒドロインデニル、テトラヒドロナフチル、ナフチル又はフェニルは、それぞれが独立にハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル又は−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    HetEは、1から2個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含有する5又は6員の飽和複素環(該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている)であり(ただし、該環は、環N原子を介して分子の残りに結合する)、ここで該飽和複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R又は−S(O)である1個から4個の置換基で場合によっては置換されており;
    HetLは、0から4個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される合計1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(ここで該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−CN、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、オキソ、−OH又は−(CH1−2C(O)N(R)Rである1個から3個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    HetSは、飽和又は単不飽和の5又は6員の複素環(該環は、1個から3個のN原子、0から1個のO原子及び0から1個のS原子から独立に選択される合計1個から3個のヘテロ原子を含有し、該Sは、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されている)(ただし、HetSは、環炭素原子を介して分子の残りと結合し、該複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R、−CO、−S(O)R、−SR、−S(O)又は−(CH1−2C(O)N(R)Rである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    は、(CH1−2−R又は−CH(CH)−Rであり、ここで、Rは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−O−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    は、−Hであり;
    は、−H又は−C1−4アルキルであるか、あるいは、
    及びRは、これらが結合する炭素原子と一緒に、1個から2個のC1−4アルキルで場合によっては置換されている、3から6員の飽和炭素環を形成し;
    HetBは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する、5又は6員の飽和複素環を形成する(該S原子は、S(O)又はS(O)に場合によっては酸化されており、該飽和複素環は、それぞれが独立に−C1−4アルキル、オキソ、−C(O)R、−CO、S(O)又は−CH−CH=CHである1個から4個の置換基で場合によっては置換されている))。
  6. 請求項5に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    (式中、
    は、−C1−4アルキル又は−CH−シクロプロピルであり;
    は、−Hであるか;あるいは、
    及びRは、Rが結合する環窒素及びRが結合する環炭素と一緒に、5又は6員の飽和複素環を形成し(R及びRから形成される該環の一部は、(CH又は(CHである);
    は、−H、−C1−3アルキル、−(CH1−2OH、−(CH1−2SCH、−(CH1−2S(O)CH、−(CH1−2SOCH、−(CH1−2NHSOCH又は−(CH1−2N(CH)SOCHであるか;あるいは、
    及びRは、これらが結合する炭素と一緒に3員の炭素環を形成し;
    は、
    (1)−H、
    (2)−C1−3アルキル、
    (3)−(CH1−2OH、−CH(CH)OH、−C(CHOH、−(CH1−2NH、−(CH1−2NH−C1−3アルキル、−(CH1−2N(C1−3アルキル)、−(CH1−2OCH、−(CH1−2COCH、−(CH1−2SCH、−(CH1−2S(O)CH又は−(CH1−2SOCH
    (4)−O−C1−3アルキル、
    (5)−NH、N(H)−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)
    (6)
    Figure 0004824673
    (式中、は、分子の残り部分への結合点を示す)、
    (7)−C(O)NH、−C(O)N(H)−C1−3アルキル又は−C(O)N(C1−3アルキル)
    (8)
    Figure 0004824673
    (9)−C(O)−C1−3アルキル、
    (10)−CO−C1−3アルキル、
    (11)−S−C1−3アルキル、
    (12)−S(O)−C1−3アルキル、
    (13)−SO−C1−3アルキル、
    (14)−SON(C1−3アルキル)
    (15)−NHC(O)−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)C(O)−C1−3アルキル、
    (16)−NHSO−C1−3アルキル又は−N(C1−3アルキル)SO−C1−3アルキル、
    (17)−NHC(O)NH(C1−3アルキル)、−NHC(O)N(C1−3アルキル)、−N(C1−3アルキル)C(O)NH(C1−3アルキル)又は−N(C1−3アルキル)C(O)N(C1−3アルキル)
    (18)−NHC(O)C(O)NH(C1−3アルキル)、−NHC(O)C(O)N(C1−3アルキル)、−N(C1−3アルキル)C(O)C(O)NH(C1−3アルキル)又は−N(C1−3アルキル)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)
    (19)−Cl、−Br又は−F、
    (20)−S−C(O)N(C1−3アルキル)
    (21)−N=CH−N(C1−3アルキル)又は−N=C(C1−3アルキル)−N(C1−3アルキル)
    (22)−C(O)NH−(CH2−3−N(C1−3アルキル)又は−C(O)N(C1−3アルキル)−(CH2−3−N(C1−3アルキル)
    (23)
    Figure 0004824673
    (24)−C(O)NHCHCHF、−C(O)NHCHCHF又は−C(O)NHCHCF
    (25)−N(SO−C1−3アルキル)−(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)
    (26)−N[C(O)−C1−3アルキル]−(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)
    (27)−N(SO−C1−3アルキル)−CH−CH=CH
    (28)−N(SO−C1−3アルキル)−CH−CycL、
    (29)
    Figure 0004824673
    (30)−CH−HetL、
    (31)HetL、
    (32)
    Figure 0004824673
    (33)−C(O)NH−CycL又は−C(O)N(C1−3アルキル)−CycL、
    (34)
    Figure 0004824673
    (35)−C(O)NH−CH−AryL又は−C(O)N(CH)−CH−AryL、
    (36)−CH−S−AryL、
    (37)−CH−S(O)−AryL、
    (38)−N(C1−3アルキル)SO−CycL又は
    (39)−SO−CycLであり、
    CycLは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり;
    AryLは、それぞれが独立に−Cl、−Br、−F、−C1−3アルキル、−O−C1−3アルキル、−CF、−OCF、−COCH、−SOCH、−C(O)NH(CH)、−C(O)N(CH、−NHC(O)CH又は−N(CH)C(O)CHである1個から3個の置換基で場合によっては置換されているフェニルであり;
    HetLは、(i)ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群から選択される5又は6員の複素環式芳香環(ここで該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−CN、−C1−4アルキル、−OC1−4アルキル、−OH又は(CH1−2C(O)N(C1−3アルキル)である1個から3個の置換基で場合によっては置換されている)、(ii)2−オキソ−ピリジン−1(2H)−イル、(iii)4−シアノ−2−オキソ−ピリジン−1(2H)−イル、(iv)1−(C1−4アルキル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル又は(v)1−{[(ジ−C1−3アルキルアミノ)カルボニル]メチル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルであり;
    は、
    Figure 0004824673
    であり(式中、星印は、化合物の残りの部分への結合点を示し、
    及びYは、−H、−Cl、−Br、−F、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−CF、−OCF、−COCH、−SOCH、−C(O)NH(CH)、−C(O)N(CH、−NHC(O)CH及び−N(CH)C(O)CHからなる群からそれぞれ独立に選択され;
    は、−H、−Cl、−Br、−F、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−CF、−SOCH、−C(O)NH(CH)又は−C(O)N(CHである);
    は、−Hであり;
    は、−H又は−C1−3アルキルである)。
  7. 式IIの化合物である、請求項5に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    Figure 0004824673
    (式中、
    は、−C1−4アルキルであり;
    及びRは、それぞれ独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    は、−H、−C1−4アルキル、−OH、−O−C1−4アルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、−NO、−N(R)R、−C(O)N(R)R;−C(O)R、−CO、−SR、−S(O)R、−SO又は−SON(R)Rであり;
    は、−CH−Rであり、ここでRは、
    (A)式:
    Figure 0004824673
    の、場合によっては置換されているフェニルであり(式中、星印は、本化合物の残りの部分に対する結合点を示し、
    及びYは、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−CN、−COH、−CO−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)−C1−4アルキル及び−N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、
    は、−H、ハロゲン、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4フルオロアルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−NH(C1−4アルキル)、−C(O)−N(C1−4アルキル)又はHetBである);
    は、−Hであり;
    HetBは、N、O及びSから独立に選択される1個から4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の複素環式芳香環(該複素環式芳香環は、それぞれが独立に−C1−3アルキルである1個又は2個の置換基で場合によっては置換されている)であり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであり;
    各Rは、独立に−H又は−C1−4アルキルであるか;あるいは、
    及びRは、これらの両方が結合するNと一緒に、これらの両方が結合するNを含有し、1又は2個のN原子、0又は1個のO原子及び0又は1個のS原子から独立に選択される1又は2個のさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する5又は6員の飽和複素環を形成する)。
  8. 請求項5に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩(式中、
    は、−CH、−CHCH又は−CH(CHであり;
    は、Hであり;
    は、−CH又は−CHOHであり;
    は、−H、−CH、−C(O)N(H)CH、−C(O)N(H)CHCH、−C(O)N(CH、−N(CH)SOCH、−N(CHCH)SOCH又は−SOCHであり;
    は、4−フルオロベンジル又は3−クロロ−4−フルオロベンジルであり;
    は、Hであり;
    は、Hである)。
  9. 次の化合物からなる群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−エチル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−ベンジル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−シアノエチル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−ヒドロキシエチル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3,4−ジクロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−クロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2,3,4−トリフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2,4−ジフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2−シアノベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−メトキシベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−メトキシルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(ベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロ−2−メチルアミノカルボニルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2,3−ジクロロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2,3−ジフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3,4−ジフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2−メトキシベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(2−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3,4−ジメチルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イルメチル)−10−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−アミノ−8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−4−モルホリン−4−イル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−アミノ−2−ベンジル−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−4,10−ジヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−8−メチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6−イソプロピル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−エトキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6−イソプロピル−4−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (+)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (−)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (6aR)−2−(4−フルオロベンジル)−12−ヒドロキシ−4−メチル-6a,7,8,9−テトラヒドロ−1H,6H−ピロロ[1’’,2’’:4’,5’]ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,11(2H)−ジオン;
    (6aS)−2−(4−フルオロベンジル)−12−ヒドロキシ−4−メチル-6a,7,8,9−テトラヒドロ−1H,6H−ピロロ[1’’,2’’:4’,5’]ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,11(2H)−ジオン;
    8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メチル−6−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メチル−6−[(メチルチオ)メチル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メチル−6−[(メチルスルホニル)メチル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−イソプロピル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−イソプロピル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ−[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(R)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(モルホリン−4−イルカルボニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    エチル2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキシレート;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,8−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−エチル−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−シクロプロピル−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−エチル−10−ヒドロキシ−N,8-ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N−イソプロピル−N,8−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(モルホリン−4−イルカルボニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−[(4−アリルピペラジン−1−イル)カルボニル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)カルボニル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−[(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)カルボニル]−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N,N,6−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,8−ジエチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−6−メチル−1,9−ジオキソ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,N,6−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−N,2−ビス(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソブチル−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−2−(2−フェニルエチル)−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    8−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,2−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(2-オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(モルホリン−4−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(ピロリジン−1−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−{[エチル)メチル)アミノ]メチル}−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(2−オキソピペリジン−1−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(メチルチオ)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(メチルスルホニル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(フェニルチオ)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(フェニルスルホニル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[1−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)エチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−モルホリン−4−イルエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    メチル[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]アセテート;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(5−オキソピロリジン−3−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (6S)−4−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    (6S)−4−アミノ−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,2−ジメチルプロパンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−(N’,N’−ジメチルカルボニルメチル)−2−メチルプロパンアミド;
    [2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(2−オキソピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N’,N’−ジメチルエタンジアミド;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’−ジメチル尿素;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N’−メチル尿素;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N’−エチル尿素;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N’,N’−トリメチル尿素;
    N’−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルエタンイミドアミド;
    N’−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルイミドホルムアミド;
    N’−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N,N−ジメチルイミドホルムアミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2,5−ジメチル−1H−ピロル−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−4−フルオロ−10−ヒドロキシ−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]プロパン−2−スルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]エタンスルホンアミド;
    N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−エチルメタンスルホンアミド;
    N−(シクロプロピルメチル)−N−[2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]メタンスルホンアミド;
    N−(シクロプロピルメチル)−N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]メタンスルホンアミド;
    N−アリル−N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]メタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルシクロプロパンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルプロパン−2−スルホンアミド;
    N−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルプロパン−2−スルホンアミド;
    N−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    −[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−(イソプロピルスルホニル)−N,N−ジメチルグリシンアミド;
    −[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−(メタンスルホニル)−N,N−ジメチルグリシンアミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアジナン−2−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−[(6S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−エチルメタンスルホンアミド;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    4−ブロモ−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(メチルチオ)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(イソプロピルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(シクロペンチルスルホニル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(エチルスルホニル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(イソプロピルスルホニル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(メチルアミノ)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2−オキソピリジニル−1(2H)−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(2−オキソ−4−シアノピリジニル−1(2H)−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリミジン−5−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリジン−4−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(6-メトキシピリジン−3−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(6-メトキシピリジン−3−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    5−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]チオフェン−2−カルボニトリル;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(5-メチル−2−チエニル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−[5−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N,N−ジメチルアセトアミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピラジン−2−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−ピリジン−2−イル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−(3−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−[(4-メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)アセチル]−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    [2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−N,N,8−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−スルホンアミド;
    S−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]ジエチルチオカルバメート;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6,8−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3,4−ジフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロ−3−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(2,4−ジフルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−tert−ブチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−tert−ブチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6−イソプロピル−8−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−6−イソプロピル−8−エチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−ヒドロキシメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(R)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−ヒドロキシメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(R)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−ヒドロキシメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−{[8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−6−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミド;及び
    6−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−エチル−1a,91−ジヒドロ−1H−シクロプロパ[5’,6’]ピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−3,5(2H,6H)−ジオン。
  10. 次の化合物からなる群から選択される請求項8に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩:
    2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4,6,8−トリメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−4,6−ジメチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    8−エチル−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−4−メチル−6−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9−(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−N,6−ジメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−N−エチル−10−ヒドロキシ−8−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−N,N,6,−トリメチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−カルボキサミド;
    N−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[(6S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    N−[(6S)−2−(4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−イソプロピル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド;
    N−[2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−1,9−ジオキソ−1,2,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−4−イル]−N−エチルメタンスルホンアミド;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−8−エチル−10−ヒドロキシ−4−(エチルスルホニル)−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
    6(S)−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−10−ヒドロキシ−8−エチル−6−メチル−7,8−ジヒドロピラジノ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1,9(2H,6H)−ジオン;
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