JP4821717B2 - プログラマブルコントローラ、プログラマブルコントローラ支援装置、及びプログラマブルコントローラシステム - Google Patents
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しかし、「専用ハードウェアは高価である」、「専用のマシン語体系をもちシステムプログラム開発が比較的困難である」というデメリットも存在していた。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの普及により、市販の汎用CPU:Central Processing Unitの技術革新が進み、高速実行が可能なCPUを非常に安価に入手することが可能になってきた。そのため、汎用CPUを用いて専用LSIをエミュレートして実行しても、充分に所望の実行性能を得る事ができるようになった。
また、汎用であるためファームウェアの開発ツールも市場から調達できるようになってきたため、汎用CPUを使ったプログラマブルコントローラも作られるようになってきている。
このような汎用CPUをベースとしたプログラマブルコントローラにおいては、ユーザに提供するアプリケーション開発環境として以下の2つの選択肢が考えられるが、後者の方法が注目されている。
・プログラマブルコントローラに使用されている汎用CPUに対応した組み込みソフトウェア開発環境で汎用プログラム言語(C言語、マイコン対応アセンブラなど)を用いてプログラミングし、プログラマブルコントローラにダウンロードした後、実行する方法。
実際、近年では汎用CPUをベースとしながら従来の専用LSIを使用したものと全く同じ動作をするプログラマブルコントローラや、逆に従来の支援ツールを使用せずに組み込みソフトウェア開発環境でプログラミングを行うC言語コントローラなども発売されている。
このようなC言語コントローラにおいては、ユーザのプログラミング負荷を軽減するためにリアルタイム・オペレーティング・システム(以下、リアルタイムOSと呼ぶ)が搭載されている。リアルタイムOSでは、タスクと呼ばれる処理単位を複数並列に実行可能であり、タスク間の通信機能、タスクの生成及び起動などの実効制御の機能を備えている。タスクの時間管理をリアルタイムOSが行うので、ユーザはプログラミングする際にスケジューリングの負荷から開放される利点があげられる。
いずれにせよ、プログラマブルコントローラとプログラマブルコントローラ支援装置からなるプログラマブルコントローラシステムとして効率の良いプログラミング環境(特に組み込みプログラムの扱い方)を提供するのが命題になっている。
コントローラと支援ツールとにおけるプログラムの組み込みに関する技術としては、例えば特許文献1に記載されている。ここで、支援ツールにおいてタスク型プロジェクトならばコントローラのタスクとして動作させ、関数型プロジェクトならば他のタスクより関数としてコール可能な状態で保持する方法が示されている。
また、特許文献2には、ユーザが作成したソフト資産の必要な部分のみをプログラマブルコントローラのファンクションブロック化し利用する方法が示されている。
そこで、プログラマブルコントローラには汎用CPUを使用し、支援ツールでプログラミングした組み込みソフトウェアを用いる方法が主流となってきている。しかしながら、汎用CPUを使用したプログラマブルコントローラにおいては、以下のような問題点がある。
・実行コードが専用LSIのエミュレータ動作であるため、同じ動作のC言語アプリケーションなどと比べてコード効率が悪い。
・ラダー図等はシーケンス動作を記述するための言語であるため、数値演算やデータ処理などの記述が煩雑で難しい。
これらの問題点は、処理内容に応じて、プログラミング環境を使い分ける事により解決される。即ち、通常のシークエンス処理は従来の支援ツールでプログラミングし、複雑な処理や高速化したい処理に関しては組み込みアプリケーションとして組み込みソフトウェア開発環境でプログラミングを実施する。
このことに起因し、以下の問題点が挙げられる。
・サブルーチンのような複数箇所から呼び出される組み込みソフトウェアの記述が出来ない(例えば、データ交換領域としてプログラマブルコントローラのアプリケーションメモリの固定番地を組み込みソフトウェア中で明示的に記述しようとすると、データ交換領域アドレスをそれぞれ個別に用意しなければならず、同じ処理にもかかわらず、別のプログラムになってしまう)。
このように、組み込みソフトウェアとプログラマブルコントローラのアプリケーションにおける「データ交換方法、及び起動方法」が問題になる。
特許文献1に記載のコントローラでは、ラダー言語内からC言語プログラムを呼び出す方法のみを記述しているが、コントローラのアプリケーションとC言語プログラム間とにおける具体的なデータ交換に関して実現手段が示されていない。
また、特許文献2に記載のプログラマブルコントローラでは、オブジェクト指向プログラミング言語により記述された部品であるクラスをライブラリとして登録し、これらを元にインスタンスを生成すること、及びインスタンス生成情報の管理について記述されているが、部品をライブラリとして登録する具体的な方法が示されていない(ラダープログラムへの記述方法のみ示されている)。
以上に示すように、組み込みソフトウェアとプログラマブルコントローラのアプリケーションにおける「データ交換方法、及び起動方法」が問題になるが、従来の技術においては組み込みソフトウェアの起動方法に関しては一定の言及はあっても、データ交換方法が具体的に示されていないと言う未解決の課題がある。
第1に、シーケンス制御を実行するアプリケーションと、該アプリケーションによって呼び出される所定の番号が付与されたサブルーチン形式のシステムファンクションブロックと、システムファンクションブロックの番号がアプリケーションによって呼び出されると、システムファンクションブロックの番号を基にシステムファンクションブロックが格納されたアドレス情報をシステムファンクションブロックの格納先アドレスを保持したFBテーブルから検索し、この検索されたアドレス情報を基にシステムファンクションブロックを呼び出すシステムプログラムと、が予め記憶手段に保持されたプログラマブルコントローラにおいて、該プログラマブルコントローラは、ユーザにより編集された組み込みソフトウェアがコンパイルされたオブジェクトファイルを該プログラマブルコントローラにダウンロードする機能を備えた支援装置との交信を行う通信手段を有し、組み込みソフトウェアが編集されプログラマブルコントローラに登録される際、支援装置は、プログラマブルコントローラが組込みソフトウェアをシステムファンクションブロックとして実行する際のインスタンス情報を入力する入力画面を表示し、この入力画面に入力されたインスタンスと組み込みソフトウェアの実際の処理の記入箇所とを含む雛形ファイルを生成し、この組み込みソフトウェアの実際の処理の記入箇所が所定の言語で記載された後の雛形ファイルをコンパイルしてオブジェクトファイルを生成し、この生成されたオブジェクトファイルをシステムファンクションブロックの番号以外の空き番号としてプログラマブルコントローラにダウンロードし、プログラマブルコントローラは、通信手段を介してオブジェクトファイルを受信し、システムファンクションブロックが保持された記憶領域以外の記憶領域にオブジェクトファイルを格納するとともに、該オブジェクトファイルの格納先アドレスをFBテーブル内の空き番号に対応した領域に登録するように構成する。
第2に、請求項1に記載されたプログラマブルコントローラにおいて、所定の言語はC言語で構成され、オブジェクトファイルはリアルタイムオペレーティングシステムをベースに実行されるように構成する。
さらに、組み込みソフトウェアを作成できないプログラマブルコントローラのユーザでも、従来から使用しているシステムファンクションブロックの呼び出すためのコードと同じような記述するだけで組み込みソフトウェアの該当プログラムを利用でき、この際に特別な手順を必要としない。
始めに、図1〜3を用い基本構成について説明する。次に、図4〜9を用いプログラマブルコントローラで使用するファンクションブロックの詳細について説明する。最後に、図10〜14を用い組み込みソフトウェアをファンクションブロックとして作成する具体例を説明する。
図1は、本発明で用いられるプログラマブルコントローラシステムの構成の一例を説明したものである。パソコン11は一般的なパソコンであり、このパソコン11にはプログラマブルコントローラを支援する図示しない支援ツールが格納されている。パソコン11と支援対象のプログラマブルコントローラ12は、ケーブル16で接続されている。また、プログラマブルコントローラ12〜14と制御対象となる入出力モジュール15は、制御用ネットワーク17で接続されている。制御用ネットワーク17の一例としては、出願人の製品であるMICREX-SXシリーズで使用しているSXバスなどがある。
パソコン11において、ファンクションブロック等を用いてプログラミングを行い、コンパイル後に実行ファイルをプログラマブルコントローラ12にケーブル16等を介してダウンロードする(このため、パソコン11はローダと呼ばれることもある)。
また、パソコン11と支援対象のプログラマブルコントローラ12〜14とは、ケーブル16によって接続されているが、これに限ったものではなく、無線LANであっても良いし、任意の媒体を介しての情報を遣り取りしても構わない。
図2は、本発明で用いられるプログラマブルコントローラのハード構成を説明したものである。プログラマブルコントローラ20は、システムプログラム及び/又はユーザプログラムを実行するCPU22を有し、CPU22は内部バス27を介してプログラム、命令、各種データ等を遣り取りする。ここで、システムプログラム及び/又はユーザプログラムを電源断時も保存しておくために、不揮発性の書き換えメモリとしてフラッシュメモリ24を有する。一般に、フラッシュメモリはSRAM等に比べ動作が低速である為、プログラムの保存に適していても、実行には向かない。そこで、フラッシュメモリ24からシステムプログラム及び/又はユーザプログラムを展開・実行するSRAMとして、プログラムメモリ25を有する。また、システムプログラム及び/又はユーザプログラムがリード/ライトする情報を管理・保存するメモリ領域(SRAM)として、データメモリ26も有する。
なお、フラッシュメモリ24、プログラムメモリ25、データメモリ26は、データ保存/管理の面や実行性の側面から複数のユニットに分けているが、十分な容量や速度性能および電源断時のデータ保証が可能なときは、例えば1つのメモリであっても構わない。
図3は、本発明で用いられるプログラマブルコントローラ支援装置のハード構成を説明したものである。プログラマブルコントローラ支援装置30は、ユーザが所望の制御プログラムを作成する為に入力を行う入力デバイス33と、この入力内容等を表示する表示デバイス34、所定のプログラムを記憶するための記憶装置35、接続線や外部ネットワーク等を介し対象のプログラマブルコントローラと通信する通信I/F32等を有する。CPU31は、内部バス36を介し、入力デバイス33より作成されたプログラムを必要に応じて記憶装置35に記憶し、また図示しない支援ツールのコンパイル機能により実行ファイルを作成し、これを通信I/F32を介して対象のプログラマブルコントローラに送信(ダウンロード)する。また、必要に応じて、後述のファンクションブロック番号も送信する。
図4は、ファンクションブロックの入出力概略の一例を説明したものである。矩形部分で表示したファンクションブロック本体40に対し、左側に入力端子41、右側に出力端子42が配置されている。ここでは、ファンクションブロック本体40の上部中央に記載のCTUがファンクションブロック名称を、CU、R、PV、Q、CVは端子名称を表している。また、入力端子41、出力端子42に記載の情報(BOOL、INT)は端子のデータ型を表している。
図5は、ファンクションブロックのインスタンスの構成の一例を説明したものである。図中の最小の矩形は、ビット量を表す。CU、R、Qが1つの矩形から構成されているのは、データ型がBOOL(図4参照)であることを表し、PV、CVが16個分の矩形から構成されているのは、データ型がINT(図4参照)であることを表す。また斜線の箇所は未使用領域であることを表す。ここでは模式的な表示としているが、実際には連続した領域として、これらの単位でプログラマブルコントローラのデータメモリ26のアドレスが割り付けられ、インスタンス領域として管理される。図2において、実行時のファンクションブロックのプログラムコードはプログラムメモリ25に、インスタンスの情報はデータメモリ26に配置される。これらの情報を連携して実行することによりファンクションブロックは機能する。
ユーザFBは、ユーザがファンクションブロックの中身(処理自体)も含めてプログラミングするもので、プログラマブルコントローラ支援装置上でユーザFB自体もコンパイルされた後、PLCにダウンロードされる。
一方でシステムFBは、プログラマブルコントローラのメーカが提供するファンクションブロックである。その為、予めその機能がプログラマブルコントローラ本体のシステムプログラムに含まれており、ユーザはプログラマブルコントローラのアプリケーション内でそのシステムFBを呼び出すコードを記述するだけで、その機能を使用する事ができる。また、システムFBではプログラマブルコントローラで使用されるマイコンや専用LSIに最適な設計がメーカによりなされているが、ユーザはこれらのシステムFBに手を加えることは出来ず、参照することのみ許されているのが一般的である。
組み込みソフトウェアによるファンクションブロックはユーザFBではあるが、これをシステムFBとしてプログラマブルコントローラ支援装置に認識させる。すると、コンパイル時にファンクションブロックの読み出しのコード生成のみを行い、ファンクションブロック自体のコンパイルは行われない。
変数61はPG0内で定義されるが、インスタンス60の入力値として受け渡す。同様に、変数62はPG0内で定義されるが、インスタンス60の実行結果である出力値を受け渡される。
図7は、PG0の擬似的なプログラムコードを説明したものである。コード71、76はプログラムの開始、終了を示すタグであり、実質上、無処理のコードになる。コード72は図6の変数61と対応している。コード上では、A、CTU#1.CUのような表記となっているが、実際にはこれらの変数(或いはインスタンス領域)には、プログラマブルコントローラのデータメモリのアドレスが割り付けられている。ここで、CTU#1はインスタンス領域の先頭アドレス、CTU#1.CUはその構成要素である変数CUのアドレスが割り付けられている。コード73はPUSH命令であり、インスタンス領域のアドレスをスタック等に保存しておく命令である。コード74はCAL命令であり、ファンクションブロックCTUのプログラムコードを呼び出す(実際のコードでは、CTUと対応するファンクションブロック番号がセットされており、このファンクションブロック番号はプログラマブルコントローラとプログラマブルコントローラ支援装置とにおいて整合が取れている)。コード75は、図6の変数62と対応している。コード74で呼び出されたファンクションブロックCTUの処理の終了後に、実行結果を出力値として、CTU#1はインスタンス領域のCTU#1.Q、CTU#1.CVから値を取り出し、D、Eに格納する。
また、システムFBテーブルでは、ファンクションブロック番号を順に付与する。図8において、システムFB1のアドレスを管理する領域を番号1、システムFB1のアドレスを管理する領域を2、…、システムFB1のアドレスを管理する領域を番号zとする。よって、ファンクションブロック番号が分かれば、システムFBのアドレスも一意に決まる。また、システムFBテーブル内に、ファンクションブロック番号とシステムFBのアドレスとの組を登録しても構わない。この場合、システムFBテーブルの情報は順不同/サイズ可変でも管理が可能になる。なお、システムFBテーブルにおいて、システムFBのアドレスとして管理する領域のサイズが全て等しい場合、システムFBテーブルの開始位置(アドレス)からの相対位置をファンクションブロック番号として管理しても構わない。
PG0の実行中において、プログラマブルコントローラに予め実装されているCAL処理が呼び出される(ステップS91)。また、ステップS91の前処理として、システムFB(CTU)のインスタンスアドレスはデータメモリ上にスタックされ、インスタント領域に格納されている。CAL処理では、始めにシステムFB(CTU)処理後の戻りアドレスを保存する(ステップ92)。その上で、スタックに格納されているインスタンス領域のアドレスを取り出し(ステップ93)、呼び出そうとしているシステムFB(CTU)のファンクションブロック番号をシステムFBテーブル(図8)から検索し、アドレス情報を取り出す(ステップ94)。インスタンス領域のアドレスをパラメータにセットしてシステムFB(CTU)の処理にジャンプする(ステップ95)。システムFB(CTU)の処理終了後、ステップS92で保存しておいた戻りアドレスにジャンプした後、PG0の処理を継続する。
まず、図3のプログラマブルコントローラ支援装置30における図示しない支援ツールにおけるユーザインターフェースから、順を追って説明する。
図10は、作成対象のPOU:Program Organization Unitを選択する画面を説明したものである。従来のプログラム・ファンクションブロック・ファンクションに加えて、組み込みソフトウェアのファンクションブロックの作成を支援することを示している。
図11は、組み込みソフトウェアのファンクションブロックの編集画面の一例を説明したものである。ここでは、ファンクションブロックの名称と、各変数の変数名、データ型、種類を入力する。ファンクションブロック名称は、入力規則に制限は無いが、既に登録済みの名称と重複しないようにする。変数名も入力規則に制限は無いが、同一ファンクションブロック内で重複しないようにする。データ型は、変数の型であるINT型、BOOL型等を指定可能で、ファンクションブロックのインスタンスの構成(図5、参照)にも反映される。種類は、INPUT、OUTPUTのいずれかであり、変数がファンクションブロックの入力側、出力側のいずれかであるかを指定することになる。
図13は、本発明の組み込みソフトウェアのファンクションブロックのダウンロード概略を説明したものである。プログラマブルコントローラ内では、プログラムメモリにてFBコードを管理し、データメモリにてシステムFBテーブルを管理している。システムFBテーブルでは、メーカにより提供され既に使用されているので登録できないシステムFBテーブル(予約領域)131と、ユーザが自由に登録可能なシステムFBテーブル(空き領域)132から構成される。ここでは、番号1から99までがシステムFBテーブル(予約領域)131、番号100以降がシステムFBテーブル(空き領域)132となっている。
ここでは、ダウンロード後のソフトウェアFBコードの格納先の先頭アドレスは500番地である。システムFBとして登録することを指定した場合は、空き番号としてダウンロードされたファンクションブロック番号100より、システムFBテーブルの番号100に500が格納される。
なお、システムFBテーブルの情報は、システムの起動時や再立ち上げ時、他のプログラマブルコントローラからのダウンロード等のタイミングで、プログラマブルコントローラシステム全体で整合をとるものとする。
図14は、図13におけるダウンロード後のシステムFBテーブルの格納の一例を説明したものである。システムFB100より後の領域を、引き続きシステムFBテーブルの空き領域として使用可能である。ユーザが登録後に不要になったシステムFBについては、削除しても構わない。またデータメモリに余裕があるときには、必要に応じて、空き領域を拡張しても構わない。但し、拡張のタイミングで、システムFBテーブルをプログラマブルコントローラシステム全体で整合する。
12、13、14、20…プログラマブルコントローラ
15…入出力モジュール
16…ケーブル
17…制御用ネットワーク
21…ドライバ/レシーバ
22…CPU
23…バスコントローラ
24…フラッシュメモリ
25…プログラムメモリ
26…データメモリ
27…内部バス
30…プログラマブルコントローラ支援装置
31…CPU
32…通信I/F
33…入力デバイス
34…表示デバイス
35…記憶装置
36…内部バス
40…ファンクションブロック本体
41…入力端子
42…出力端子
60…インスタンス
61、62…変数
71、72、73、74、75、76、121、122…コード
131…システムFBテーブル(予約領域)
132…システムFBテーブル(空き領域)
Claims (2)
- シーケンス制御を実行するアプリケーションと、
該アプリケーションによって呼び出される所定の番号が付与されたサブルーチン形式のシステムファンクションブロックと、
前記システムファンクションブロックの番号が前記アプリケーションによって呼び出されると、前記システムファンクションブロックの番号を基に前記システムファンクションブロックが格納されたアドレス情報を前記システムファンクションブロックの格納先アドレスを保持したFBテーブルから検索し、この検索されたアドレス情報を基に前記システムファンクションブロックを呼び出すシステムプログラムと、が予め記憶手段に保持されたプログラマブルコントローラにおいて、
該プログラマブルコントローラは、ユーザにより編集された組み込みソフトウェアがコンパイルされたオブジェクトファイルを該プログラマブルコントローラにダウンロードする機能を備えた支援装置との交信を行う通信手段を有し、
前記組み込みソフトウェアが編集され前記プログラマブルコントローラに登録される際、
前記支援装置は、
前記プログラマブルコントローラが前記組込みソフトウェアをシステムファンクションブロックとして実行する際のインスタンス情報を入力する入力画面を表示し、
この入力画面に入力された前記インスタンスと前記組み込みソフトウェアの実際の処理の記入箇所とを含む雛形ファイルを生成し、
この組み込みソフトウェアの実際の処理の記入箇所が所定の言語で記載された後の前記雛形ファイルをコンパイルして前記オブジェクトファイルを生成し、
この生成された前記オブジェクトファイルを前記システムファンクションブロックの番号以外の空き番号として前記プログラマブルコントローラにダウンロードし、
前記プログラマブルコントローラは、
前記通信手段を介して前記オブジェクトファイルを受信し、
前記システムファンクションブロックが保持された記憶領域以外の記憶領域に前記オブジェクトファイルを格納するとともに、該オブジェクトファイルの格納先アドレスを前記FBテーブル内の前記空き番号に対応した領域に登録することを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項1に記載されたプログラマブルコントローラにおいて、
前記所定の言語はC言語で構成され、前記オブジェクトファイルはリアルタイムオペレーティングシステムをベースに実行されることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
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