JP4821250B2 - 音像定位装置 - Google Patents

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Description

クロストークキャンセル補正機能を備え、これを基に音場形成を行う音像定位装置に関する。
従来、仮想の音源から視聴者の耳までの空間伝搬をモデル化して、その仮想音源が定位しているような音響効果を付加することが行なわれている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
従来、クロストークキャンセル機能を備えた音像定位装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。右のスピーカから左耳に到達する成分、あるいはその逆をクロストークといい、これを打ち消す機能をクロストークキャンセルという。このクロストークキャンセルは、左側の耳には左側のスピーカの音のみ、左側の耳には左側のスピーカの音のみ聞こえるようにして、スピーカそのものの定位を無くす技術である。この技術は、音源から視聴者の耳までの空間伝搬をモデル化して、逆行列等による演算により、視聴者の耳の地点でクロストークを打ち消すような音波をディジタル音源に加工して発声させるものである。そして、係るクロストークキャンセルは、例えば、前方のフロア型スピーカを使用して、後方からのモデル頭部伝達関数を用いてリア側からの音像定位を行なったり、自由自在な音場形成を行う場合には、その効果を発揮させるために必要となる。
特許文献1では、ダミーヘッドを用いて測定したモデル頭部伝達関数を予め測定した結果を用いて、クロストークキャンセルや音場形成を行うステレオ音響装置等が開示されている。
ところが、モデル頭部伝達関数を用いてクロストークキャンセルや、リア定位の付加を行なった場合には、その有効範囲がピンポイント的にしか効果を奏さず、また、個人差に影響される問題があった。そこで、特許文献2〜3の手段が開示されている。
特許文献2では、高周波について、モデル頭部伝達関数が視聴者のそれとは異なる周波数特性上のピークやディップを再現しているため、音像定位を実現する際に、不自然な音質になるという理由で、不必要な周波数特性上のピークやディップを除去する音像定位制御方法が開示されている。
また、特許文献3には、主としてヘッドホンを用いた音像定位装置であって、予め定めた周波数に、ピークやディップを形成することにより頭部伝達関数を再現する音像定位装置等が開示されている。また、特許文献3には、ピークやディップの中心周波数や半値幅の最適値は聴取者によって異なるので各聴取者にとって前後感が一番感じられるよう中心周波数、半値幅を調整する旨の記載がある。
特開2001−86599号公報 特開平6−178398号公報 特開2003−153398号公報
しかしながら、特許文献2のように、高周波のピークやディップを不要であるとして除去すれば、実際には、音像定位効果が十分でない問題があった。一方、ピーク、ディップをそのままにしておくと、個人差や、モデル頭部伝達関数が効果を奏すると想定される位置からのずれにより、音質が不自然で聞きづらい場合がある問題があった。
また、特許文献3には、前述のとおり、頭部伝達関数について各聴取者にとって前後感が一番感じられるよう中心周波数、半値幅を調整する旨の記載があるが、単耳スペクトルを模擬したディフューズフィルタにこれらのピーク、ディップを付加しているから、必ずしも、頭部伝達関数を表しているとはいえない。
そこで、本発明は、個人差や、モデル頭部伝達関数が効果を奏すると想定される位置からのずれがあっても、音質が不自然だったり、聞きづらいといった問題を解決する音像定位装置の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
本発明は、聴取位置の前方に位置する2chスピーカに接続され、左音声信号、右音声信号、および、リア音声信号を含む複数の音声信号を2chの音声信号に合成する音像定位装置であって、前記リア音声信号に対して、聴取位置の後方に位置する仮想音源から聴取者の一方の耳へ至る空間伝達経路の伝達特性を付与する第1バーチャル特性付与フィルタと、前記リア音声信号に対して、聴取位置の後方に位置する仮想音源から聴取者の他方の耳へ至る空間伝達経路の伝達特性を付与する第2バーチャル特性付与フィルタと、前記第1及び第2バーチャル特性付与フィルタにより伝達特性が付与された各リア音声信号に対して、それぞれ中高周波数領域である1〜20kHzに存在するディップを平滑化した周波数特性に修正する第1フィルタと、該第1フィルタにより修正された各リア音声信号に対して、それぞれ中高周波数領域の一部をカットして、前記空間伝達経路に応じたディップを形成する第2のフィルタと、形成したディップの少なくとも中心周波数を調整する調整手段と、該調整手段により調整された各リア音声信号を左音声信号および右音声信号に足し込む加算器とを備えている音像定位装置である。
また、本発明は、前記調整手段は、ディップのゲイン及び周波数幅をさらに調整することを特徴とする音像定位装置である。
さらに、本発明は、聴取者の顔の幅の入力を受け付ける手段をさらに備え、前記調整手段は、受け付けた顔の幅に基づいて、ディップの中心周波数を調整することを特徴とする音像定位装置である。
このように構成すれば、前記バーチャル特性付与フィルタの周波数特性のうち1kHz〜20kHzに存在するディップを平滑化しており、これを用いて信号処理を行っているので、バーチャル特性を付与する音質が不自然だったり、聞きづらいといった要素を解消している。このようにディップを削除すれば、音像定位が十分でないので、本発明では、ディップ部分を新たに追加すると共にこのディップ部分を前記調整手段により調整可能としている。これにより、音質が不自然という問題を解消するだけでなく、個人個人の頭部伝達関数や、想定した位置からのずれに対応して、音像定位が十分となるような信号処理ができる。
本発明は、前記調整手段により調整された各リア音声信号に対して、実際のスピーカの位置から聴取者の耳へ至る空間伝搬経路の伝達特性をキャンセルするクロストークキャンセルフィルタをさらに備え、前記加算器は、前記クロストークキャンセルフィルタにより伝達特性がキャンセルされた各リア音声信号を左音声信号および右音声信号に足し込むことを特徴とする音像定位装置である。
例えば、ヘッドホンでなくフロアースピーカ等を用いた場合には(1)の構成のバーチャル特性を付与するフィルタは、クロストークキャンセルフィルタを通すことが前提となる。本発明によれば、このようにクロストークキャンセルフィルタを通した音像定位装置において(1)の効果を奏する。即ち、本発明は、(1)の構成のとおり、前記調整手段により調整可能としているので、音質が不自然という問題を解消するだけでなく、個人個人の頭部伝達関数や、想定した位置からのずれに対応して、音像定位の効果を十分発揮できる。
本発明によれば、音質が不自然という問題を解消するだけでなく、個人個人の頭部伝達関数や、想定した位置からのずれに対応して、音像定位を十分にするとことが可能となる。
次に、図1を用いて、本実施形態の音像定位装置について説明する。図1は、本実施形態に係る音像定位装置の再生時の構成を示す。
この音像定位装置の構成の概略を一言で述べると、以下のようになる。即ち、入力部分23、21、24のディジタル音声信号を取り込んで、DSP10がこの信号のディジタル処理を行い、D/A変換器22でアナログ音声信号に変換して、電子ボリューム41で音量を調整し、パワーアンプ42でこのアナログ音声信号をLchスピーカLS、RchスピーカRSに出力し音声を発する。
また、本実施形態の音像定位装置の機能の概略は、一言で述べると、図1に示すような、Lch、Rch、Cch、LSch、RSchの5chの音声信号をミックスダウンして、2chの実在する前方のスピーカLS、RSから、あたかも後ろにLSch、RSchのスピーカが実在しているような音像定位を作出することである。
さらに、その音像定位の手段の概略を一言で述べると、以下のようになる。即ち、DSP10において、これらの5chのディジタル音源データに、後方から人間の耳までの頭部伝達関数(詳細は後述する。)を用いて、リア定位付加131LD〜131RDの音響効果を付加することにより行う。そして、この音響効果の実効を図るためのクロストークキャンセル(詳細は後述する。)を用いて、これらの5chの音源を加工して、実在するスピーカLS、RSから出力する。
ただし、以上の概略は本発明を限定するものでなく、他の構成もありうる。
以下、これらの構成について順を追って説明する。
まず、図1の信号入力部は、DIR23、A/D変換器21、HDMI24(登録商標、以下同じ)に代表されるディジタルインターフェースを備えている(ただし、本実施形態の装置を構成するには必ずしもこれらすべてを必要とせず、また別の入力系統があってもよい。)。これらの信号入力部は、いずれも5chのデータを入力できるものとする。即ち、この5chは、Lch(左前)、Rch(右前)、Cch(センター前)、LSch(リア左)、RSch(リア右)のスピーカへ出力するディジタル音声入力である。Lchは、左前側の実在するスピーカの出力であり、Rchは、右前側の実在するスピーカの出力である。Cchは、本実施形態の装置では現実には存在せず、仮想上のものとなるが、図1のDSP10に示すように、本実施形態の装置では、Lch、Rchに振り分けて単純に合成して出力するか、または、前方距離感のある情報を与えても良い。LSch、Rschは、後方のスピーカへの音声入力であるが、本実施形態の装置では架空のchであり、DSP10内で信号処理を行い、Lch、Rchに合成する。5chのスピーカを配置するのは、視聴環境の制約を受けるため、本実施形態の装置では、前述したモデル頭部伝達関数を用いて後方からの出力の音響効果を作り出し、架空の出力を補う。
DIR23は、ビットストリームのディジタル時系列音声データを入力することができる。
A/D変換器21は、アナログ信号、例えばマイクから入力した音声信号をディジタル時系列データに変換でき、そのデータをデコーダ14に送る。
HDMI23(High-DefinitionMultimedia Interface)は、音声および制御信号を合わせて受信する。
DSP10は、ポストプロセッシング用DSP13と、デコーダ14を含んでいる。DSP10は、前述の入力部分から入力したディジタル時系列データを加工して、D/A変換器22に送る。
D/A変換器22は、2系統を出力できるD/A変換用IC、または2つのD/A変換用IC、またはこの機能を含むICチップからなる。22DSP10により生成したデータをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、音量を調整する電子ボリューム41とパワーアンプを介して、スピーカLS、RSにより音声に変換される。
なお、パワーアンプ42は、D/A変換器に変換する前にディジタル振幅を増幅して、その後高周波を取り除くことによりアナログ信号を得る、いわゆるディジタルアンプでも良い。
また、この音像定位装置は、上記の構成を制御するコントローラ32と、コントローラ32の制御データを蓄えるメモリ31と、コントローラ32に指示を行うユーザインターフェース33とを含んでいる。メモリ31には、モデル頭部伝達関数を、スピーカの存在する方向から両耳それぞれ耳までのそれぞれについてデータテーブルとして格納している。この頭部伝達関数は、所定の方向から耳までの空間伝搬を模擬した伝達関数であり、現在すでにデータベース化されたものが既知となっている。これを用いて、後方からの音声があたかも発せられているような音像定位を付加できる。
次に、同じく図1を用いて、DSP10についてさらに詳しく説明する。DSP10は、デコーダ14とポストプロセッシング用DSP13を含んでいる。以下それぞれ説明する。
デコーダ14は前述した入力部分であるDIR23とA/D変換器21とHDMI24から入力したディジタル時系列データをデコードして、ポストプロセッシング用DSP13に送る。デコーダ14自体は、前述のようにこのディジタル時系列データとして5chの音声データを扱うことができる。即ちこの5chは、Lch(左前)、Rch(右前)、Cch(センター前)、LSch(リア左)、RSch(リア右)のスピーカへ出力するディジタル音声入力である。
ポストプロセッシング用DSP13は、これら5chの音声データを信号処理して2chのデータにミックスダウンし、擬似的な5ch信号として出力する。
図1に示すようなミックスダウンを行うため、本実施形態のシステムでは、まずCchをLch、Rchにそれぞれ振り分けて、加算器135A、135BはこれらLch、Rchの信号に付加する。また、このようにミックスダウンする場合、LSch(リア左)、RSch(リア右)は、仮想的に後ろからも聞こえるようにする必要があるから、リア定位付加131(PEQ132を含む。)、およびクロストークキャンセル補正回路133を備えている。そして、図1に示すように、LSch(リア左)、RSch(リア右)のデータを加工して、Lch、Rchに付加するようにしている。
図1に示すようなリア定位付加131は、前述のように、あたかも後ろから聞こえるような擬似的効果を作出する。以下その方法について説明する。なお、リア定位付加131に含まれるPEQ132は、図3以下の説明で後述するものとし、ここでは、説明の容易のため、PEQがないものとして説明する。ここで、リア定位付加131の説明の容易のため、仮に、図1右に示すようなLSリアバーチャルスピーカLSV、RSリアバーチャルスピーカRSVが現実に存在し、LSch、RSchの音声そのものがスピーカLSV、RSVから発せられると仮定する。このように仮定すれば、LSchの音声が後方ダイレクト方向102Dを通って左耳M1に入ると共に、後方クロス方向102Cを通って、右耳M2に伝達される。この空間伝達を模擬するため、それぞれ、フィルタ131LD、フィルタ131LCでは、それぞれ、102D、102Cの経路のモデル頭部伝達関数を用いる。以上、LSchについて説明したが、RSchの音声についても、聴取者の顔の向き103の線に関して説明上略線対称であり(位置関係、特に前方から見たバーチャルスピーカの角度は線対称でなくともよい。)、同様な説明となる。
ここで、図1のリア定位付加131のフィルタ関数をまとめると以下のとおりになる。フィルタ131LDは、LSリアバーチャルスピーカLSVから左の耳M1までのモデル頭部伝達関数を用いる。
フィルタ131LCは、LSリアバーチャルスピーカLSVから右の耳M2までのモデル頭部伝達関数を用いる。
フィルタ131RDは、RSリアバーチャルスピーカRSVから右の耳M2までのモデル頭部伝達関数を用いる。
フィルタ131RCは、RSリアバーチャルスピーカRSVから左の耳M1までのモデル頭部伝達関数を用いる。
そして、図1のリア定位付加131では、これらのフィルタをLSch、RSchに畳み込んで、リアバーチャルスピーカLSV、RSVの音響特性を付加する。
次に、図1のクロストークキャンセル補正回路133について説明する。この補正回路133の目的は、この補正回路133の目的は、リア定位付加131で構成したモデル頭部伝達関数の特性を両耳に届けるようにすることである。もし仮に、理想的なヘッドホンで、LSリア定位計算部131L、131Rの音声を聴取するのであれば、これが可能となる(ただし、ヘッドホンはピークやディップが多い特性を有するので必ずしもそのようにはならない。)。
しかし、ラウドスピーカを用いた本実施形態の装置では、前のスピーカRS、LSから音声を聴取するから、音波の空間伝達時に、前のスピーカRS、LSから両耳までの空間伝達によりデフォルメされてしまい、前述したLSリア定位付加の効果を十分発揮し得ないおそれがある。
そこで、擬似的にLSリア定位計算部131Lの出力を左の耳にのみ、RSリア定位計算部131Rの出力を右の耳にのみ入るように、前に存在する現実のスピーカから出力される音源を加工する。なお、クロストークキャンセル補正回路133の各フィルタのフィルタ係数を求める方法は、後に補足説明を行なう。
次に、図2〜図4を用いて、図1の説明で前述したリア定位付加131に含まれるPEQ132(パラメトリックイコライザ)の動作概念について説明する。
まず、図2を用いて、リア定位付加131のフィルタを具体的に説明する。図2は、本実施形態に係る音像定位装置のリア定位付加131に使用するモデル頭部伝達関数のゲイン線図である。
図2(A)は、図1の聴取者の顔の向き103から左側に115度方向を変えた後方であって水平方向にスピーカがあると仮定した場合に、この方向から左耳に至るまでのモデル頭部伝達関数G1を示している。このモデル頭部伝達関数は、前述図1の説明で示したフィルタ131LDに用いる。
図2(B)は、同様に、図1の聴取者の顔の向き103から左側に115度方向を変えた後方であって水平方向にスピーカがあると仮定した場合に、この方向から右の耳M2に至るまでのモデル頭部伝達関数G2を示している。このモデル頭部伝達関数は、前述図1の説明で示したフィルタ131LCに用いる。
図2(A)、(B)に示すように、クロス方向のモデル頭部伝達関数G2は、ダイレクト方向の伝達関数G1に比べてゲインが小さくなっている。これは、両耳の位置の違いによる伝搬距離差によるゲイン減少、顔による回折等に起因するものと考えられる。
図2(A)、(B)に示すモデル頭部伝達関数G1、G2は、聴取者の顔の向き103(図1参照。)に関して、説明上略線対称(位置関係は線対称でなくともよい。)であり同様であるから、以後の説明では、Lchのモデル頭部伝達関数を説明として用いる。即ち、図1に示すようなフィルタ131LDとフィルタ131RDは類似しており、フィルタ131LCとフィルタ131RCは類似しているから、フィルタ131RD、フィルタ131RCの説明を、Lchの説明で代用する。
ここで、図2を用いて、頭部伝達関数の聴感上への影響について説明する。頭部伝達関数の周波数[Hz]の1kHz以下は位相差として知覚され、周波数[Hz]の1kHz〜7kHzはゲイン、音量感として知覚されるといわれている。これらの1kHz〜7kHzの領域では、頭部伝達関数に個人差はあまりなく、したがって、図2(B)のディップD3は、個人差にほとんど関係がないといわれている。また、図2(B)に示すように、このディップD3は、クロス方向の伝搬特性を模擬したモデル頭部伝達関数に現れ、ゲインも小さい。しかしながら、発明者の実験によれば、この周波数領域にあるディップD3は、音像定位に与える影響は大きいことが分かった。
一方、7k以上では、顔の形状が個人個人で異なるから、頭部伝達関数は、顔の形状による音声の干渉等により生じるディップの周波数、形状が個人個人でそれぞれ異なるといわれている(図2(A)、(B)のディップD1、D2参照。)。
以上のとおり、図2で示したようなリア定位付加131のフィルタG1、G2は、個人個人で異なる。特に、フィルタG1、G2の1kHzから20kHzにあるディップの形状は、音像定位に大きく影響する。したがって、ダミーヘッド等を用いた測定結果どおりにこれらのリア定位付加131のフィルタを構成しても、このようなダミーヘッド等と形状が異なる個人個人に対して適用するには効果が十分でなく、かつ、このディップにより聴き疲れしたりする場合がありうる。本実施形態の装置では、図1のPEQ132を用いて、このような個人差に対応した調整を、以下の説明のとおり行う。
次に図3を用いて、本実施形態の装置のPEQ132(図1参照。)について説明する。図3は、PEQ132の動作概念図である。PEQ132は、図1には明示していないが、2段階のフィルタの直列の結合からなる。
PEQ132の第1のフィルタは、リア定位付加131に直列に接続して、リア定位付加131の図2(A)、(B)のディップD1、D2を平滑化するフィルタであり、図3(A)、(B)に示す平滑部分F1、F2、F3を設けるように、図2(A)、(B)で示したモデル頭部伝達関数G1、G2を加工する。具体的には1kHz〜20kHzの帯域を平滑化するフィルタである。この第1のフィルタを接続することにより、聴き疲れを解消している。
なお、図3(B)では、図2(B)のG2のディップD3を埋めて平滑化したモデル頭部伝達関数を示したが、この帯域について平坦なゲインとディレイを用いて、前記第1のフィルタを構成しても良い。
しかしながら、図3(A)、(B)に示すように、特許文献2と同様、ディップを除去すると、定位がきちんと定まらず、いわば、ぼあっとした感じを聴感上受けることになる。
そこで、本実施形態の装置では、さらに、図3(C)、(D)のように、PEQ132では、第2のフィルタを設けて、再度ディップD4、D5、D6を追加するような信号処理を行う。このディップの追加はただ単にディップを復元するのではなく、後述、図4の説明で述べる調整方法および調整装置を用いて追加するものである。
なお、実際の実装の形態としては、図1に示したようにリア定位付加131と図3(A)、(B)で説明したようなディップを除去する第1のフィルタとを別々に設けて信号処理時に計算するのではなく、予めこれらを合わせて計算して、工場出荷時にメモリ31や図示しない外部記憶装置にフィルタ係数として記憶しておくのが、計算上また装置の簡易化の面から望ましい。例えば、前述の数式を用いて説明したリア定位付加131のフィルタ係数は、本実施形態の装置の工場出荷時に予め、所定のスピーカと聴取者の顔の向き103(図1右部分参照。)との特定の角度を想定して1パターン用意しておき、このバーチャル特性付与フィルタの周波数特性フィルタに対して、予め図3(A)、(B)のような1kヘルツ〜10kHz以上1〜10kHzに存在するディップを平坦化した周波数特性のフィルタを、パラメータとして用意しておくことができる。
一方、図3(C)、(D)に示したような第2のフィルタは後述の図4の説明のとおり聴取者に合わせる必要があるから、工場出荷時に予め用意することはできず、実際の実装の形態としては、PEQ132は、図3(C)、(D)に示したようなディップD4、D5、D6を追加するような信号処理のみを行うイコライザとなる。
次に図4を用いて、本実施形態の装置の装置で、図3(C)、(D)で示したように再度追加したディップを調整する方法について説明する。図4は、このようなディップを追加した場合にどのように調整するかを示す概念図である。前述のとおり、図3(C)、(D)のように単にディップを追加しただけでは、個人差に合わず聴き疲れするので、本実施形態の装置では、調整装置を設けてこのような個人差に対応する調整を行う。
図4(A)は、ディップ部分の中心周波数を調整するための概念図である。この図に示すようにディップDは、両矢印の方向に、破線の形状で示すようにディップを移動して、周波数を調整する。この周波数は前述図3で示したような平滑化した部分F1、F2、F3の周波数の辺り(F1、F2が7kHz〜20kHz、F3が1kHz〜3kHz)にデフォルト値を設定し、このディップの周波数を上下20%調整する。
図4(B)は、ディップ部分のゲインの調整方法を表す概念図である。この図に示すようにディップDを両矢印の方向に、即ち破線の形状で示すようにディップを移動して、ディップ部分のゲインを調整する。
図4(C)は、ディップ部分の幅またはQ値の調整方法を表す概念図である。この図に示すようにディップDを両矢印の方向に、即ち破線の形状で示すようにディップの幅を変動させて、ディップ部分の形状を調整する。なお、Q値は、ディップDの頂点から3dB上がったところのディップ形状の幅をいう。
図4(D)は、図4(A)〜(C)で示した調整を行うための調整パネルの実施例である。周波数調整つまみ51と、ゲイン調整つまみ52、Q値調整つまみ53を備えている。これらは、円形の回転式つまみであり、聴取者が、これを回転させることにより、図4(A)〜(C)で示した方向にリア定位付加131を調整することができる。この調整パネルは、図1に示すようなPEQ132の6つ(D3〜D6、バーチャルの左右2ch)の調整に合わせて、このような調整をする装置または機能が6つ必要となる。
なお、この調整を、スピーカの配置を左右対称として、132LD=132RD、132LC=132RCとして3つに省略することも可能である。また、このような調整を省略する他の方法として、図4(D)のつまみ51〜53を1個づつとし、図3で示したディップD1、D2、D3の調整を連動させることにより、左右chで2つに簡略化する簡易な構成も考えられる。
また、図4で示したディップDは、モデル頭部伝達関数に起因するのであるが、ディップDの中心周波数は、顔の形状、両耳の到達距離差による音声の干渉によると考えられ、顔の狭い聴取者の場合、この到達距離差は小さく、ディップの中心周波数は大きくなる。したがって、図4(D)の周波数調整つまみ51の調整を連動させることにより、左右chで2つに簡略化する構成であっても良い。また、ディップDの中心周波数でなく、つまみには顔の幅で表示するものであっても良い。
再度、図3(C)、(D)に戻り、ディップD4、D5、D6について説明する。
D4は、図2(A)で示した中高周波のディップD1をF1の部分で平滑化したフィルタ(この周波数特性は図3(A)参照。)に対し、周波数の一部をカットしてD1に相当するディップを形成したものである。
D5は、図2(B)で示した中高周波のディップD2をF2の部分で平滑化したフィルタ(この周波数特性は図3(B)参照。)に対し、周波数の一部をカットしてD2に相当するディップを形成したものである。
D6は、図2(B)で示した中高周波のディップD3をF3の部分で平滑化したフィルタ(この周波数特性は図3(B)参照。)に対し、周波数の一部をカットしてD3に相当するディップを形成したものである。これらのディップD4、D5、D6は、それぞれ、単にD1、D2、D3と同様のものを再現するのではなく、以上図4で説明したように中心周波数、幅、ディップのゲインを調整した上で形成する。
以下、図1の説明で前述したクロストークキャンセル補正回路133のフィルタ係数を求める方法について、再度図1を用いて補足説明を行なう。
図1のクロストークキャンセル補正回路133では、前のスピーカRS、LSから両耳までの空間伝達をシミュレーションした、または実験により実測した、モデル頭部伝達関数を用いる。このモデル頭部伝達関数は、前述したとおり、図1のメモリ31にデータテーブルとして格納している。コントローラ32は、図1のメモリ31に格納しているデータテーブルから、適切なモデル頭部伝達関数を(スピーカLS、RS)対(左耳、右耳)の4通りについて選択する。具体的には、以下のような関数を選択し、説明の便宜上、以下のように定める。即ち、
(LchスピーカLS→左耳)の経路のモデル頭部伝達関数をLD(Z)、
(LchスピーカLS→右耳)の経路のモデル頭部伝達関数をLC(Z)、
(RchスピーカRS→左耳)の経路のモデル頭部伝達関数をRC(Z)、
(RchスピーカRS→右耳)の経路のモデル頭部伝達関数をRD(Z)、
(それぞれ離散領域で、Z変換したものである。Zは遅延を表すものとする。以下「(Z)」は、省略する。)とする。このように定義すると、Lchダイレクト補正133LD、Lchクロス補正133LC、Rchクロス補正133RC、Rchダイレクト補正133RDの伝達関数LD、LC、RC、RDのフィルタの係数は、以下のように計算することで求められる。
まず、両耳で聴取される音声は、図1で示すような後方のリアバーチャルスピーカLSV、RSVの音場を模擬した、リア定位計算部131の出力そのものを両耳に伝達するため、以下のように音場形成する必要がある。
Figure 0004821250
なお、”≒”は、左辺の音声をマイク等により電気信号に変換すれば等価になるということを表すものとする(以下、同じ。)。
次に、これらの後方から耳に伝達される成分は、頭部周囲の音響環境により、加算器135C、135Dの出力は、前方のスピーカから両耳への空間伝搬によりデフォルメされて、上述のモデル頭部伝達関数LD、LC、RC、RDを用いて、以下のように伝達されるとモデル化できる。
Figure 0004821250
なぜなら、音声は重ね合わせにより計算できるからである。
したがって、図1の加算器135C、135Dで出力すべき音声信号は、以下のとおりになる。
Figure 0004821250
以上の説明から、図1の加算器135C、加算器135Dで生成すべきディジタルデータは、この式で求めた前述の音声のバーチャルリアスピーカの成分に相当するディジタルデータである。よって、クロストークキャンセル補正回路133の伝達関数は、それぞれ、
Lchダイレクト補正は、RD/(RD×LD−RC×LC)、
Lchクロス補正は、 LC/(RD×LD−RC×LC)、
Rchクロス補正は、 RC/(RD×LD−RC×LC)、
Rchダイレクト補正は、LD/(RD×LD−RC×LC)、
となる。なお、「×」は、畳み込みを表し、Lchクロス補正133LC、Rchクロス補正RCを畳み込んだデータは、それぞれ加算器135Cにおいて、−1倍されて加算される。
以上のようにして、図1のクロストークキャンセル回路133、加算器135C、135Dを経たディジタル音声入力は、加算器135A、135BでLch、Rchのデータに加算される。そして、この加算されたデータは、2chのデータとしてD/A変換器22に出力され、電子ボリューム41とパワーアンプを介して、スピーカLS、RSにより音声に変換される。
なお、前述図1の説明で示したクロストークキャンセル補正の計算は、実際には時間遅延のタップ数が多く、計算に困難を伴う場合もある。そこで、実用的な範囲の近似として、クロス方向のモデル頭部伝達関数の逆関数をダイレクト方向側から加えて、クロス方向の影響をキャンセルすることが行なわれている(例えば特許文献1参照。)。
また、本実施形態の装置で示した数値や、この図4(D)で示した調整パネル5の形状は、本発明を限定するものでなく、他の構成もありうる。
本実施形態に係る音像定位装置の構成について示す。 本実施形態に係る音像定位装置のリア定位付加131に使用するモデル頭部伝達関数のゲイン線図を示す。 本実施形態に係る音像定位装置のバーチャル定位付加のフィルタに接続するフィルタPEQについての動作概念図を示す。 本実施形態に係る音像定位装置のバーチャル定位付加のフィルタの調整方法を表す図を示す。
符号の説明
10−DSP
13−ポストプロセッシング用DSP
131−リア定位付加
131LD−フィルタ
131LC−フィルタ
131RC−フィルタ
131RD−フィルタ
131L−LSリア定位計算部
131R−RSリア定位計算部
132−PEQ
132LD−PEQ
132LC−PEQ
132RC−PEQ
132RD−PEQ
133−クロストークキャンセル補正回路
133LD−Lchダイレクト補正
133LC−Lchクロス補正
133RC−Rchクロス補正
133RD−Rchダイレクト補正
135A−加算器
135B−加算器
135C−加算器
135D−加算器
14−デコーダ
21−A/D変換器
22−D/A変換器
23−DIR
24−HDMI
31−メモリ
32−コントローラ
33−ユーザインターフェース
41−電子ボリューム
42−パワーアンプ
5−調整パネル
51−周波数調整つまみ
52−ゲイン調整つまみ
53−Q値調整つまみ
100−聴取者(ダミーヘッド)
101D−前方ダイレクト方向
101C−前方クロス方向
102D−後方ダイレクト方向
102C−後方クロス方向
103−聴取者の顔の向き
LS−Lchスピーカ
RS−Rchスピーカ
LSV−LSリアバーチャルスピーカ
RSV−RSリアバーチャルスピーカ
D−ディップ
D1〜D5−ディップ
F1、F2−平滑部分
M1−左の耳
M2−右の耳

Claims (4)

  1. 聴取位置の前方に位置する2chスピーカに接続され、左音声信号、右音声信号、および、リア音声信号を含む複数の音声信号を2chの音声信号に合成する音像定位装置であって、
    前記リア音声信号に対して、聴取位置の後方に位置する仮想音源から聴取者の一方の耳へ至る空間伝達経路の伝達特性を付与する第1バーチャル特性付与フィルタと、
    前記リア音声信号に対して、聴取位置の後方に位置する仮想音源から聴取者の他方の耳へ至る空間伝達経路の伝達特性を付与する第2バーチャル特性付与フィルタと、
    前記第1及び第2バーチャル特性付与フィルタにより伝達特性が付与された各リア音声信号に対して、それぞれ中高周波数領域である1〜20kHzに存在するディップを平滑化した周波数特性に修正する第1フィルタと、
    該第1フィルタにより修正された各リア音声信号に対して、それぞれ中高周波数領域の一部をカットして、前記空間伝達経路に応じたディップを形成する第2のフィルタと、
    形成したディップの少なくとも中心周波数を調整する調整手段と、
    該調整手段により調整された各リア音声信号を左音声信号および右音声信号に足し込む加算器と
    を備えている音像定位装置。
  2. 前記調整手段は、
    ディップのゲイン及び周波数幅をさらに調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音像定位装置。
  3. 聴取者の顔の幅の入力を受け付ける手段
    をさらに備え、
    前記調整手段は、
    受け付けた顔の幅に基づいて、ディップの中心周波数を調整する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音像定位装置。
  4. 前記調整手段により調整された各リア音声信号に対して、実際のスピーカの位置から聴取者の耳へ至る空間伝搬経路の伝達特性をキャンセルするクロストークキャンセルフィルタ
    をさらに備え、
    前記加算器は、
    前記クロストークキャンセルフィルタにより伝達特性がキャンセルされた各リア音声信号を左音声信号および右音声信号に足し込む
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の音像定位装置。
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