JP4821198B2 - 半導体集積回路とその製造方法 - Google Patents
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Description
好適には、上記N個のモジュールのうち故障したモジュールが上記R個の入出力部から切り離されるように、上記モジュール選択部の制御信号を生成する制御部を具備する。
この場合、上記R個の入出力部は、等しい間隔で番号順に配列されても良く、第iモジュール及び第(i+1)モジュールは、第i入出力部との距離が互いに等しくなる位置に配置されても良い。
また、好適には、上記回路ブロック及び上記モジュール選択部は、上記N個のモジュールに比べて、異なる配線層に属する配線同士を接続するために使用されるビヤの本数が多い。
これにより、上記回路ブロック及び上記モジュール選択部の故障の発生確率が低減し、歩留りが向上する。
これにより、未使用のモジュールにおける電力の無駄な消費が低減する。また、故障したモジュールを電源システムから切り離すことにより、歩留りが向上する。
これにより、未使用のモジュールにおける電力の無駄な消費が低減する。また、故障したモジュールを電源システムから切り離すことにより、歩留りが向上する。個々のモジュールの電源供給線に電源スイッチ回路を挿入する場合に比べて、回路構成が簡易になる。
これにより、モジュールブロックごとに専用に設ける冗長なモジュールを上記共有されたモジュールに置き換えることが可能になる。
上記第1の工程においては、互いに機能を代替可能なN個(Nは2より大きい整数を示す)のモジュールと、各々が1つのモジュールに少なくとも1つの信号を出力するとともに当該1つのモジュールにおいて発生する少なくとも1つの信号を入力するR個(Rは1より大きくNより小さい整数を示す)の入出力部を有した回路ブロックと、入力される制御信号に応じて上記N個のモジュールからR個のモジュールを選択し、当該選択したR個のモジュールと上記回路ブロックのR個の入出力部とを1対1に接続するモジュール選択部と、所定の初期値を持った信号を記憶する記憶部と、上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を入力する信号入力部と、上記記憶部に上記初期値を持つ信号が記憶される場合、上記信号入力部に入力される信号に応じて上記制御信号を生成し、上記記憶部に上記初期値と異なる値を持つ信号が記憶される場合、上記記憶部に記憶される信号に応じて上記制御信号を生成する制御部とを具備する回路を半導体基板上に形成する。
上記第2の工程では、上記(N−R)個のモジュールを指定する信号を上記信号入力部に入力し、当該入力信号に応じて上記R個の入出力部に接続されるR個のモジュールを検査する。
上記第3の工程では、上記第2の工程の検査において故障のモジュールが検出された場合、当該故障のモジュールを含んだ新たな(N−R)個のモジュールを指定する信号を上記信号入力部に入力し、上記第2の工程の検査を再び行う。
上記第4の工程では、上記第2の工程の検査において故障のモジュールが検出されない場合に上記信号入力部に入力される信号に応じて、上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を決定し、上記記憶部に書き込む。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成の一例を示す図である。
第1の実施形態に係る半導体集積回路は、例えば図1(A)に示すように、モジュールM1〜M6と、一般回路ブロック100と、スイッチ回路SWA1〜SWA5と、スイッチ回路SWB1〜SWB5とを有する。
一般回路ブロック100は、本発明の回路ブロックの一実施形態である。
スイッチ回路SWA1〜SWA5及びSWB1〜SWB5を含む回路は、本発明のモジュール選択部の一実施形態である。
スイッチ回路SWA1〜SWA5の集まりは、本発明の第1スイッチ群の一実施形態である。
スイッチ回路SWB1〜SWB5の集まりは、本発明の第2スイッチ群の一実施形態である。
また、モジュールM1〜M6は、デジタル回路に限定されるものではなく、アナログ回路でも良い。
例えばモジュールM1〜M6が3つの出力端子を有する場合において、この3つの出力端子の全てから信号を入力する入出力部や、1つの出力端子のみから信号を入力する入出力部などが混在していても良い。
スイッチ回路SWBiは、入出力部PiとモジュールM(i+1)との間に接続されており、入力される制御信号に応じてオン又はオフする。
ここで、モジュール選択部(SWA1〜SWA5,SWB1〜SWB5)は、6つのモジュール(M1〜M6)の中から制御信号に応じて5つのモジュールを選択し、選択した5つのモジュールと5つの入出力部(P1〜P5)とを1対1に接続する機能を持った回路である。
nが整数1であれば(すなわちモジュールM1を切り離す場合は)、スイッチ回路SWA1〜SWA5が全てオフし、スイッチ回路SWB1〜SWB5が全てオンする。
nが整数6であれば(すなわちモジュールM6を切り離す場合は)、スイッチ回路SWA1〜SWA5が全てオンし、スイッチ回路SWB1〜SWB5が全てオフする。
この制御信号に応じて、スイッチ回路SWA1,SWA2がオン、スイッチ回路SWA3,SWA4,SWA5がオフ、スイッチ回路SWB1,SWB2がオフ、スイッチ回路SWB3,SWB4,SWB5がオンする。
これにより、入出力部P1とモジュールM1、入出力部P2とモジュールM2、入出力部P3とモジュールM4、入出力部P4とモジュールM5、入出力部P5とモジュールM6がそれぞれ接続され、モジュールM3は一般回路ブロック100から切り離される。
これにより、同一の入出力部Piに接続される2つのモジュール(Mi、M(i+1))を、入出力部Piとの距離の違いが小さくなるように配置することが可能になる。例えば図1に示すように、5つの入出力部(P1〜P5)を等しい間隔で番号順に(すなわちP1,…,P5の順に)配列することによって、入出力部Piとの距離が互いに等しくなるように2つモジュール(Mi、M(i+1))を配置することができる。
入出力部とモジュールとの距離の違いを小さくすることによって、両者を接続する配線長の違いを小さくすることができる。したがって、欠陥の救済に伴ってモジュールと入出力部との接続を切り替えた場合に生じる信号遅延の変化を小さくすることができる。
接続の切替えに用いるスイッチ回路や制御部、欠陥情報を保持するための記憶部には、従来の一般的な方法によって設計、製造可能な回路を用いることができるため、欠陥救済機能を設けることによるコストの増大を微小に抑えることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
スイッチ回路の故障が回路全体に影響を与える場合としては、例えば、一般回路ブロック100へ信号を入力するための経路に設けられたスイッチ回路が短絡状態で故障し、この故障したスイッチ回路から一般回路ブロック100へ一定電圧の信号が入力され続ける場合などが挙げられる。このような故障があまり発生しないのであれば、スイッチ回路(SWA1〜SWA5、SWB1〜SWB5)を欠陥救済しない部分に含めることによって、配線間のピッチやビヤの本数を減らせるため、回路の面積を削減することができるというメリットが得られる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
このように、本明細書において「モジュール同士が互いに機能を代替可能である」と言う場合には、モジュール同士が互いの全機能を代替可能である場合のみならず、互いの一部の機能を代替可能である場合も含んでいる。
モジュールM3に欠陥がある場合は(図3(B))、入出力部P4にモジュールMA5が接続され、入出力部P5にモジュールMA6が接続される。モジュールMA5はモジュールM4に対して上位互換性を有しているため、入出力部P4に接続されたモジュールMA5はモジュールM4と同等の機能を一般回路ブロック100に提供することができる。
モジュールMA5に欠陥がある場合は(図3(C))、モジュールMA5と同等な機能を持つモジュールMA6が入出力部P5に接続される。
これにより、低機能モジュールを救済するためにわざわざ冗長な低機能モジュールを設ける必要がなくなるため、回路面積の増大を抑制することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図4(A)に示すような全接続経路の中で、1つの入出力部に対して2つのモジュールの一方を選択的に接続にし、かつ、6つのモジュール(M1〜M6)から選択した任意の5つのモジュールと5つの入出力部(P1〜P5)とを1対1に接続する条件を満たす接続経路の組合せを、本実施形態においては接続セットと呼ぶことにする。接続セットは、6つの入出力部の各々に接続可能な2つのモジュールの組合せによって一意に指定することができる。
この接続セットは複数存在しており、図4(B)及び図4(C)はそのうちの2つを例示している。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
入出力部とモジュールは、例えば図5に示すように番号順に整列させても良いが、CAD等を使ってこれらの配置・配線を自動設計する場合には、必ずしも図5に示すように整列させる必要はない。
図6(A)に示す半導体集積回路では、入出力部(P1〜P5)については図5の例と同様に番号順に整列されているものの、モジュール(M1〜M6)については図5の例に示すような整然とした配列が崩れている。ただし、入出力部(P1〜P5)とモジュール(M1〜M6)との接続関係については図5の例と同じである。
欠陥を救済する前のデフォルト状態においては、図6(B)に示すように入出力部Pi(iは、1から5までの整数を示す。以下、本実施形態において同じ。)とモジュールMiとが1対1に接続されている。
この初期の接続においてモジュールM3に欠陥が生じていることが見つかった場合、先ずモジュールM3が入出力部P3から切り離される(図7(A))。
モジュールM3を切り離された入出力部P3には、代わりにモジュールM4が接続される。モジュールM4は、入出力部P4から切り離される(図7(B))。
モジュールM4を切り離された入出力部P4には、代わりにモジュールM5に接続される。モジュールM5は、入出力部P5から切り離される(図7(C))。
モジュールM5から切り離された入出力部P5は、初期の接続において未接続状態にあったモジュールM6に接続される(図7(D))。
上記のような接続の切替えにより、入出力部P1,P2,P3,P4,P5とモジュールM1,M2,M4,M5,M6とが1対1に接続され、欠陥を有するモジュールM3が全ての入出力部から切り離される。
このように、配置・配線が規則的でない場合であっても、接続関係については図1や図5に示す半導体集積回路と同様であるため、これと同様な手順で欠陥救済を行うことができる。
図8(A)は、一般回路ブロック100及びモジュールブロック(互いに機能を代替可能なモジュールの集まりを指す。)を規則的に配置する例を示す。この場合、モジュールブロックの内部では、例えば図5に示すように、等しい間隔で番号順にモジュールが配置される。このような規則的な配置は、入出力部とモジュールとの距離のバラツキを小さくし易いため、接続切替えに伴う信号遅延の変化を微小に抑えることができるという利点があり、回路の性能向上を重視する場合に適している。
他方、図8(B)は、一般回路ブロック100及びモジュールブロックを自由な形状で配置する例を示す。これは、例えば、CAD等を使って配置・配線の自動設計を行う場合の配置に相当する。図8(B)に示すように、一般回路ブロックの領域とモジュールブロックの領域とのオーバーラップが許容される。モジュール及び入出力部を図8(A)に示すような規則性に制約されることなく自由に配置できるため、回路素子の配置密度を高め易いという利点があり、回路の面積を重視する場合に適している。
すなわち、図4(C)における入出力部P5,P1,P2,P3,P4をそれぞれ図4(B)における入出力部P1,P2,P3,P4,P5と見なし、図4(C)におけるモジュールM6,M4,M1,M2,M3,M5を図4(B)におけるモジュールM1,M2,M3,M4,M5,M6と見なした場合、両者の接続関係は同一であるが、配置と配線パターンが異なっている。
すなわち、モジュール選択部(SWA1〜SW5及びSWB1〜SWB5)を介して5つの入出力部(P1〜P5)と6つのモジュール(M1〜M6)とを接続する全ての信号経路の遅延の最大値が最も小さくなるように、入出力部(P1〜P5)及びモジュール(M1〜M6)の配置や配線経路を決定しても良い。
あるいは、モジュール選択部(SWA1〜SW5及びSWB1〜SWB5)を介して5つの入出力部(P1〜P5)と6つのモジュール(M1〜M6)とを接続する全ての信号経路の遅延の総和が最も小さくなるように、入出力部(P1〜P5)及びモジュール(M1〜M6)の配置や配線経路を決定しても良い。
または、モジュール選択部(SWA1〜SW5及びSWB1〜SWB5)を介して5つの入出力部(P1〜P5)と6つのモジュール(M1〜M6)とを接続する全ての信号経路の遅延の最大値が所定の上限値を超えない範囲において、この全信号経路の遅延の総和が最も小さくなるように入出力部(P1〜P5)及びモジュール(M1〜M6)の配置や配線経路を決定しても良い。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
ここでモジュールブロックは、互いに機能を代替可能な複数個(3つ以上)のモジュールの集まりを指す。例えば図1に示す半導体集積回路においては、6個のモジュール(M1〜M6)の集まりが1つのモジュールブロックに相当する。
このモジュール選択部は、各々のモジュールブロックから制御信号に応じて一部(2つ以上)のモジュールを選択し、当該選択した一部のモジュールをこれと同じ数の入出力部に1対1に接続する。また、一般回路ブロックに設けられた各入出力部に対して、少なくとも2つのモジュールから選択した1つのモジュールを接続する。
また、例えばモジュールブロックB2のモジュールMB2に欠陥が生じると(図9(C))、モジュールMB2は入出力部P8から切り離される。そして、入出力部P7,P8にはモジュールMC1,MB1が接続される。
このように、上位互換性を有するモジュールMC1は、モジュールブロックB1及びB2の何れの欠陥も救済することができる。
そのため、例えばモジュールブロックの数が非常に多い場合であっても、モジュールブロックごとに冗長なモジュールを設けなくて良いため、冗長なモジュールの数が不必要に増えることを防止できる。
図10(A)は、各モジュールブロックを規則的に配置する例を示す。図の例では、各モジュールブロックが行列状に配置されている。各モジュールブロックの内部では、例えば図8(A)の場合と同様に、等しい間隔で番号順にモジュールが配置される。このような規則的な配置は、接続切替えに伴う信号遅延の変化を微小に抑えることができるという利点がある。
他方、図10(B)は、各モジュールブロックを自由な形状で配置する例を示しており、例えばCAD等を使って配置・配線の自動設計を行う場合の配置に相当する。図10(B)の例では、一般回路ブロックの領域とモジュールブロックの領域とがオーバーラップしている。このような自由形状の配置は、回路素子の配置密度を高め易いという利点がある。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態に係る半導体集積回路は、例えば図11に示すように、モジュールM11〜M16,M21〜M26と、一般回路ブロック100と、スイッチ回路SWA11〜SWA15,SWA21〜SWA25と、スイッチ回路SWB11〜SWB15,SWB21〜SWB25と、制御部110と、電源スイッチ部120とを有する。
一般回路ブロック100は、本発明の回路ブロックの一実施形態である。
スイッチ回路SWA11〜SWA15,SWA21〜SWA25,SWB11〜SWB15及びSWB21〜SWB25を含む回路は、本発明のモジュール選択部の一実施形態である。
スイッチ回路SWA11〜SWA15の集まり並びにスイッチ回路SWA21〜SWA25の集まりは、それぞれ本発明の第1スイッチ群の一実施形態である。
スイッチ回路SWB11〜SWB15の集まり並びにスイッチ回路SWB21〜SWB25の集まりは、それぞれ本発明の第2スイッチ群の一実施形態である。
同一のモジュールブロックに属するモジュール同士は、互いに機能を代替することができる。異なるモジュールブロックに属するモジュール同士は、互いに機能を代替できても良いし、できなくても良い。
入出力部P21〜P25は、それぞれ、第2モジュールブロック(M21〜M26)に属する1つのモジュールに少なくとも1つの信号を出力するとともに、当該1つのモジュールにおいて発生する少なくとも1つの信号を入力する。
スイッチ回路SWA2iは、入出力部P2iとモジュールM2iとの間に接続されており、制御部110から供給される制御信号に応じてオン又はオフする。
スイッチ回路SWB1iは、入出力部P1iとモジュールM1(i+1)との間に接続されており、制御部110から供給される制御信号に応じてオン又はオフする。
スイッチ回路SWB2iは、入出力部P2iとモジュールM2(i+1)との間に接続されており、制御部110から供給される制御信号に応じてオン又はオフする。
第1モジュール選択部(SWA11〜SWA15,SWB11〜SWB15)は、入出力部P11〜P15の各々に、第1モジュールブロック(M11〜M16)に含まれる2つのモジュールから選択した1つのモジュールを接続する。すなわち、制御部110から供給される制御信号に応じて、モジュールM1i又はモジュールM1(i+1)の一方を選択し、この選択したモジュールを入出力部P1iに接続する。
第2モジュール選択部(SWA21〜SWA25,SWB21〜SWB25)は、入出力部P21〜P25の各々に、第2モジュールブロック(M21〜M26)に含まれる2つのモジュールから選択した1つのモジュールを接続する。すなわち、制御部110から供給される制御信号に応じて、モジュールM2i又はモジュールM2(i+1)の一方を選択し、この選択したモジュールを入出力部P2iに接続する。
モジュールの全体集合(M11〜M16,M21〜M26)の中には、6つの部分集合が形成されている。この6つの部分集合は、それぞれ2つのモジュールから構成されており、互いに交わりを持っていない。6つの部分集合を第1部分集合〜第6部分集合とすると、各部分集合は以下の構成要素を含む。
第2部分集合・・・{M12,M22};
第3部分集合・・・{M13,M23};
第4部分集合・・・{M14,M24};
第5部分集合・・・{M15,M25};
第6部分集合・・・{M16,M26};
すなわち、同一の部分集合に属するモジュールは、制御部110から供給される同一の制御信号によって入出力部との接続状態を制御される。
この場合、nが2から5までの整数であれば(すなわち第2〜第5部分集合を切り離す場合は)、スイッチ回路SWA11〜SWA1(n−1),SWA21〜SWA2(n−1)がオン、スイッチ回路SWA1n〜SWA15,SWA2n〜SWA25がオフする。また、スイッチ回路SWB11〜SWB1(n−1),SWB21〜SWB2(n−1)がオフ、スイッチ回路SWB1n〜SWB15,SWB2n〜SWB25がオンする。
nが整数1であれば(すなわち第1部分集合を切り離す場合は)、スイッチ回路SWA11〜SWA15,SWA21〜SWA25が全てオフし、スイッチ回路SWB11〜SWB15,SWB21〜SWB25が全てオンする。
nが整数6であれば(すなわち第1部分集合を切り離す場合は)、スイッチ回路SWA11〜SWA15,SWA21〜SWA25が全てオンし、スイッチ回路SWB11〜SWB15,SWB21〜SWB25が全てオフする。
例えば電源スイッチ部120は、第1部分集合〜第6部分集合の各電源供給線に挿入される6つの電源スイッチ回路(不図示)を有する。ある部分集合が入出力部から切り離される場合、その電源供給線に挿入された電源スイッチ回路がオフする。
この制御信号を受けて、スイッチ回路SWA11,SWA12,SWA21,SWA22はオン、スイッチ回路SWA13,SWA14,SWA15,SWA23,SWA24,SWA25はオフ、スイッチ回路SWB11,SWB12,SWB21,SWB22はオフ、スイッチ回路SWB13,SWB14,SWB15,SWB23,SWB24,SWB25はオンする。
これにより、入出力部P11,P21とモジュールM11,M21、入出力部P12,22とモジュールM12,M22、入出力部P13,P23とモジュールM14,M24、入出力部P14,P24とモジュールM15,M25、入出力部P15,P25とモジュールM16,M26がそれぞれ接続され、モジュールM13,M23は一般回路ブロック100から切り離される。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図13(A)に示す半導体集積回路は、入出力部P1〜P5が設けられた一般回路ブロックと、モジュールM1〜M7と、モジュール選択部とを有する。なお、図13と後述の図14においては、入出力部とモジュールとの間の接続経路を図示しており、この接続経路の切替えを実現するモジュール選択部については図示を省略している。
先ず、モジュールM1からM7へ(すなわち図の右方向へ)故障の有無を順番に判定し、故障したモジュールが存在する場合は、これを入出力部から切り離す。そして、この切り離した入出力部より図の左側にある入出力部の接続相手を図の左方向へ全体的にシフトする。
更に、上記のシフトを行った場合、今度はモジュールM7からM1へ(すなわち図の左方向へ)に故障の有無を順番に判定し、先述とは別の故障したモジュールが存在する場合には、これを入出力部から切り離す。そして、この切り離した入出力部より図の右側にある入出力部の接続相手を図の右方向へ全体的にシフトする。
例えば図13(C)の例では、故障したモジュールM2に接続される入出力部P1より左側にある入出力部(すなわち入出力部P1)の接続相手が図の左方向へシフトされている。また、故障したモジュールM4に接続される入出力部P3より右側にある入出力部(すなわち入出力部P3,P4,P5)の接続相手が図の右方向へシフトされている。
図14(A)に示す半導体集積回路は、入出力部P1〜P3が設けられた一般回路ブロックと、モジュールM1〜M4と、モジュール選択部とを有する。
先ず、検査対象の半導体集積回路における入出力部とモジュールとの接続パターンを、例えば図13(B)や図14(B)に示すような所定の初期パターンに設定する。
次いで、現在半導体集積回路に設定中の接続パターンにおいて各モジュールの欠陥の有無を検査する。例えば、スキャンパステストなどの検査手法を用いて、入出力部に接続されたモジュールの動作を検査する。
ステップST105の検査で欠陥が見つからなかった場合、検査対象の半導体集積回路は良品であると判定して接続パターンの探索を終了する。この場合、現在設定されている接続パターンが探索結果として取得される。
他方、欠陥モジュールが見つかった場合は、その欠陥モジュールの数が冗長なモジュールの数より多いか否かを判定する。もし多いならば、欠陥を救済することができないため、検査対象の半導体集積回路は不良品であると判定して接続パターンの探索を終了する。また、欠陥モジュールの数が冗長なモジュールの数より小さいか両者が等しいならば、欠陥を救済できる可能性があるため、ステップST120において接続パターンの探索処理を実行する。
ステップST120における探索処理の結果、欠陥判定されていないモジュールを全入出力部に1つずつ接続するパターンが見つかった場合は、検査対象の半導体集積回路の接続パターンを、この探索された接続パターンに設定し、再びステップST105の検査を実行する。
先ず、ステップST105の検査によって見つかった欠陥モジュールを全ての入出力部から切り離す。
なお、図16及び図17において、入出力部は'I/O'と表記されている。
次に、現在の接続パターンにおいて、どのモジュールにも接続されていない未接続の入出力部があるか否かを判定する。未接続の入出力部がない場合には、現在の接続パターンを探索結果として取得し、探索処理を終了する。
ステップST205において未接続の入出力部があると判定した場合は、入出力部の登録順序を示す番号i(iは自然数を示す。以下、図16及び図17の説明において同じ。)を初期値‘1’に設定する。また、入出力部の登録(ステップST250)やモジュールの登録(ステップST310)を全て初期化し、未登録の状態とする。
なお、入出力部やモジュールについて行われる「登録」については、後のステップで説明する。
現在未接続になっている入出力部を、第i番目の入出力部として登録する。未接続の入出力部が複数ある場合には、その中から任意の1つを選択して第i番目の入出力部とする。
次の4つの条件を全て満たしたモジュールを検索する。
(1)第i番目の入出力部に接続可能であること。
(2)ステップST105の検査において欠陥があると判定されていないこと。
(3)番号iが2以上の場合において、第1〜第(i−1)番目の入出力部(すなわち登録済みの入出力部)に接続されていないこと。
(4)第i番目の入出力部に対して接続禁止のモジュールとして登録されていないこと。
ステップST220の条件を満たすモジュールが見つかった場合にはステップST230へ移行し、見つからない場合はステップST300へ移行する。
ステップST200の条件を満たすモジュールを1つ選択する。
ステップST230において選択したモジュールを第i番目の入出力部に接続する。
ステップST230において選択したモジュールに、第i番目の入出力部とは別の入出力部が接続されているかを判定する。別の入出力部が接続されている場合はステップST245へ進み、接続されていない場合はステップST205へ戻る。
番号iに‘1’を加えて、ステップST250に進む。
ステップST230において選択したモジュールに接続される別の入出力部を、当該モジュールから切り離す。また、当該モジュールから切り離された入出力部を、第i番目の入出力部として登録し、ステップST220のモジュール検索を再び行う。
ステップST220の検索によって条件を満たすモジュールが見つからなかった場合、現在の番号iが‘1’であるかを判定する。すなわち、現在の第i番目の入出力部が、ステップST210の登録初期化後に始めて登録された入出力部であるかを判定する。もしそうであるなら、第1番目の入出力部に接続可能なモジュールが何れもステップST220の条件(2)を満たしていない(すなわち欠陥がある)と考えられるため、どのような接続パターンでも第1番目の入出力部には欠陥を持ったモジュールが接続されることになる。そのため、この場合には、接続パターンの検索に失敗したことを判定して探索処理を終了する。
ステップST300において現在の番号iが‘1’でないと判定した場合は、現在の第i番目の入出力部に対して1つ前に登録された第(i−1)番目の入出力部からモジュールを切り離し、この切り離したモジュールを第i番目のモジュールに再び接続する。そして、この第(i−1)番目の入出力部から切り離したモジュールを、第(i−1)番目の入出力部に対して接続禁止のモジュールとして登録する。また、現在の第i番目の入出力部の登録を抹消し、未登録の状態に戻す。
以上の処理(ST305,ST310,ST315)によって、現在の接続パターンは第(i−1)番目の入出力部が未接続になっていたときの状態に戻る。
番号iから‘1’を引いて、ステップST220のモジュール検索を再び行う。
入出力部Pbに接続可能なモジュールは4つ存在し(Me,Mf,Mg,Mh)、この中でモジュールMe及びMfは既に登録された入出力部(Pa,Pe)に接続されているため、上述した(3)の条件を満たしていない。モジュールMg及びMhは、(1)〜(4)の条件を全て満たしている。
そこで、ステップST220では2つのモジュール(Mg,Mh)が検索される。
ここで、モジュールMgには入出力部Pcが接続されているため、ステップST250においてモジュールMgから入出力部Pcが切り離され、未接続となった入出力部Pcが第11番目の入出力部として登録される(図18(B))。このとき番号iは'11'である。
またステップST310では、入出力部Pbから切り離されたモジュールMgが、入出力部Pbに対して接続禁止のモジュールとして登録される。
そしてステップST315において、第11番目の入出力部の登録が抹消され、第11番目については未登録の状態となる。
そこで、ステップST220では、モジュールMhのみが検索される。
ここで、モジュールMhには入出力部Pdが接続されているため、ステップST250においてモジュールMhから入出力部Pdが切り離され、未接続となった入出力部Pdが第11番目の入出力部として登録される(図18(C))。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
本実施形態に係る半導体集積回路は、例えば図19に示すように、モジュールM101〜M108,M201〜M208,M301〜M308,M401〜M408,M501と、バス10と、ブリッジ回路21〜24と、スイッチ・ネットワーク31〜34と、USB(universal serial bus)インターフェース回路41と、DDR DRAM(double data rate DRAM)インターフェース回路42と、DMA(direct memory access)コントローラ43〜45と、スーパーバイザ・プロセッサ47と、コプロセッサ46と、2次キャッシュ48と、モジュール選択部50とを有する。
また本実施形態に係る半導体集積回路は、モジュールの切替え制御に係わる構成要素として後述の図21に示すように、制御部60と、記憶部70と、信号入力部80とを有する。
演算部103は、記憶部102に格納される命令コードに応じた演算を実行する。演算部103には、例えばALU(arithmetic logical unit)とシーケンサ回路が搭載されており、上述の命令コードに応じてシーケンサ回路がALUを制御し、種々の演算を実行する。
記憶部102は、演算部103において実行される命令コードや、演算部103の処理に利用されるデータ、処理結果として演算部103から出力されるデータなどを記憶する。また、転送制御部101において入出力されるデータを一時的に記憶する。
スイッチ・ネットワーク31〜34は、モジュール同士が互いにデータをやり取りできるように、8個の入出力部を相互に接続する。また、モジュールがブリッジ回路(21,22,…)を介してバス10上の各ユニット(41〜47)とデータをやり取りできるように、ブリッジ回路と各入出力部と接続する。
USBインターフェース回路41は、USB機器と通信を行うための制御を行う。
DDR DRAMインターフェース回路42は、バス10に接続される各ユニットがDDR DRAMにアクセスするための制御を行う。
DMAコントローラ43〜45は、バス10に接続されるユニット間でDMAによるデータ転送を行うための制御を行う。3つのDMAコントローラによって、3チャンネルの独立したデータ転送が実行される。
スーパーバイザ・プロセッサ47は、システムの全体的な動作を統括的に制御する。スーパーバイザ・プロセッサ47には2次キャッシュ48が接続されており、使用頻度の高いデータが一時的に格納される。
コプロセッサ46は、スーパーバイザ・プロセッサ47における演算や処理を補助する。
なお説明の便宜上、図21においては、各モジュールと各入出力部の記号を以下のように置き換えている。
M101,…,M108 −−> M1,…,M8 ;
M208,…,M201 −−> M9,…,M16 ;
M301,…,M308 −−> M17,…,M24 ;
M408,…,M401 −−> M26,…,M33 ;
M501 −−> M25;
P101,…,P108 −−> P1,…,P8 ;
P208,…,P201 −−> P9,…,P16 ;
P301,…,P308 −−> P17,…,P24 ;
P408,…,P401 −−> P25,…,P32 ;
スイッチ回路SWA1〜SWA32の集まりは、本発明の第1スイッチ群の一実施形態である。
スイッチ回路SWB1〜SWB32の集まりは、本発明の第2スイッチ群の一実施形態である。
同様に、スイッチ回路SWBiは、入出力部PiからモジュールM(i+1)へ伝送される信号Sinをオン/オフする回路、並びに、モジュールM(i+1)から入出力部Piへ伝送される信号Soutをオン/オフする回路をそれぞれ少なくとも1つ有している。
以下では、このように個々の信号のオン/オフを行う回路をスイッチ素子と呼び、その幾つかの構成例について説明する。
スイッチ素子SE1は、入出力部Piから信号を入力する入力端子Tiと、モジュールMiへ信号を出力する出力端子Toとを有する。制御信号Sciが値‘0’(ローレベル)の場合、入力端子Tiに入力される信号を論理反転して出力端子Toから出力し、制御信号Sciが値‘1’(ハイレベル)の場合は、出力端子Toを高インピーダンス状態にする。
スイッチ素子SE2は、入出力部Piから信号を入力する入力端子Tiと、モジュールM(i+1)へ信号を出力する出力端子Toとを有する。制御信号Sciが値‘1’(ハイレベル)の場合、入力端子Tiに入力される信号を論理反転して出力端子Toから出力し、制御信号Sciが値‘0’(ローレベル)の場合は、出力端子Toを高インピーダンス状態にする。
また、スイッチ素子SE2は、接続先のモジュールM(i+1)を全ての入出力部から切り離すことを指示する信号が入力された場合、出力端子Toをグランド線VSSに接続する。
p型MOSトランジスタQ1及びQ2は電源線VCCと出力端子Toとの間に直列に接続され、n型MOSトランジスタQ3及びQ4は出力端子Toとグランド線VSSとの間に直列に接続される。p型MOSトランジスタQ1及びQ4のゲートには、入出力部Piからの信号SMin1が入力される。
他方、スイッチ素子SE2において、p型MOSトランジスタQ2のゲートには上述の論理反転した制御信号/Sciが入力され、n型MOSトランジスタQ3のゲートには制御信号Sciが入力される。
制御信号Sciがハイレベル(値‘1’)の場合は、上述と逆にスイッチ素子SE2がインバータ回路として動作する。入出力部Piからの信号SMin1は、このインバータ回路によって論理反転されて、モジュールM(i+1)に入力される。また、スイッチ素子SE1において出力端子Toが高インピーダンス状態になり、モジュールMiと入出力部Piとが切り離される。
スイッチ素子SE3は、モジュールMiから信号を入力する入力端子Tiと、入出力部Piへ信号を出力する出力端子Toとを有する。制御信号Sciが値‘0’(ローレベル)の場合、入力端子Tiに入力される信号を論理反転して出力端子Toから出力し、制御信号Sciが値‘1’(ハイレベル)の場合は、出力端子Toを高インピーダンス状態にする。
スイッチ素子SE4は、モジュールM(i+1)から信号を入力する入力端子Tiと、入出力部Piへ信号を出力する出力端子Toとを有する。制御信号Sciが値‘1’(ハイレベル)の場合、入力端子Tiに入力される信号を論理反転して出力端子Toから出力し、制御信号Sciが値‘0’(ローレベル)の場合は、出力端子Toを高インピーダンス状態にする。
他方、スイッチ素子SE4において、p型MOSトランジスタQ2のゲートには制御信号/Sciが入力され、n型MOSトランジスタQ3のゲートには制御信号Sciが入力され、p型MOSトランジスタQ1及びQ4のゲートにはモジュールM(i+1)からの信号Sout2が入力される。
制御信号Sciがハイレベル(値‘1’)の場合は、上述と逆にスイッチ素子SE4がインバータ回路として動作する。モジュールM(i+1)からの信号Sout2は、このインバータ回路によって論理反転されて、入出力部Piに入力される。スイッチ素子SE3においては、出力端子Toが高インピーダンス状態になり、モジュールMiと入出力部Piとが切り離される。
スイッチ素子SE1Aは、入出力部PiからモジュールMiへ信号を伝送する経路に挿入されたトランスミッションゲート回路を有する。このトランスミッションゲート回路は、並列に接続されたp型MOSトランジスタQ5及びn型MOSトランジスタQ6によって構成される。
スイッチ素子SE2Aは、入出力部PiからモジュールM(i+1)へ信号を伝送する経路に挿入されたトランスミッションゲート回路を有する。このトランスミッションゲート回路は、スイッチ素子SE1Aと同様に、並列接続されたp型MOSトランジスタQ5及びn型MOSトランジスタQ6によって構成される。
制御信号Sciがハイレベル(値‘1’)の場合は、上述と逆にスイッチ素子SE2Aが導通状態になる。入出力部Piから出力される信号SMin1は、スイッチ素子SE2Aを介してモジュールM(i+1)に入力される。また、スイッチ素子SE1Aが遮断状態になり、モジュールMiと入出力部Piとが切り離される。
スイッチ素子SE3Aは、モジュールMiから入出力部Piへ信号を伝送する経路に挿入されたトランスミッションゲート回路を有する。このトランスミッションゲート回路は、並列に接続されたp型MOSトランジスタQ5及びn型MOSトランジスタQ6によって構成される。
スイッチ素子SE4Aは、モジュールM(i+1)から入出力部Piへ信号を伝送する経路に挿入されたトランスミッションゲート回路を有する。このトランスミッションゲート回路は、スイッチ素子SE3Aと同様に、並列接続されたp型MOSトランジスタQ5及びn型MOSトランジスタQ6によって構成される。
制御信号Sciがハイレベル(値‘1’)の場合は、上述と逆にスイッチ素子SE4Aが導通状態になる。モジュールM(i+1)から出力される信号Sout2は、スイッチ素子SE4Aを介して入出力部Piに入力される。また、スイッチ素子SE3Aが遮断状態になり、モジュールMiと入出力部Piとが切り離される。
図28(A)は、2つの活性領域(D1,D2)にそれぞれ2つずつMOSトランジスタが形成される場合の例を示し、図28(B)は、4つの活性領域(D3〜D6)にそれぞれ1つずつMOSトランジスタが形成される場合の例を示す。
ゲート電極G1は、第1の構成例のスイッチ素子(SE1〜SE4)における入力端子Tiに相当する。
ゲート電極G3は、図においてゲート電極G1の右側の活性領域D2上に設けられている。活性領域D2においてゲート電極G3に面する部分には、n型MOSトランジスタQ3のチャネルが形成される。
ゲート電極G2,G3は、制御信号Sci若しくはその論理反転信号/Sciを入力する端子に相当する。
活性領域D3及びD4にはn型不純物が導入され、活性領域D5及びD6にはp型不純物が導入される。活性領域D3〜D6は、例えば図28(B)に示すように矩形の形状を有しており、これらのサイズはほぼ同じである。活性領域の間には、素子分離領域が設けられている。
ゲート電極G4は、第1の構成例のスイッチ素子(SE1〜SE4)における入力端子Tiに相当する。
ゲート電極G6は、活性領域D5の上に設けられている。活性領域D5においてゲート電極G6に面する部分には、n型MOSトランジスタQ3のチャネルが形成される。
ゲート電極G5,G6は、制御信号Sci若しくはその論理反転信号/Sciを入力する端子に相当する。
図29(A)は、2つの活性領域(D7,D8)にそれぞれ2つずつMOSトランジスタが形成される場合の例を示し、図29(B)は、4つの活性領域(D9〜D12)にそれぞれ1つずつMOSトランジスタが形成される場合の例を示す。
ゲート電極G9は、図においてゲート電極G7の右側の活性領域D8上に設けられている。活性領域D8においてゲート電極G9に面する部分には、n型MOSトランジスタQ6のチャネルが形成される。
ゲート電極G8,G9は、制御信号Sci若しくはその論理反転信号/Sciを入力する端子に相当する。
この領域A16とA19は、不図示のビヤと金属配線W14とを介して互いに接続される。領域A16とA19の接続点は、上述したインバータ回路の出力端子に相当するとともに、第2の構成例のスイッチ素子(SE1A〜SE4A)において信号を入力する側の端子に相当する。
活性領域D9及びD11にはn型不純物が導入され、活性領域D10及びD12にはp型不純物が導入される。活性領域D9〜D12は、例えば図29(B)に示すように矩形の形状を有しており、これらのサイズはほぼ同じである。活性領域の間には、素子分離領域が設けられている。
ゲート電極G10は、p型MOSトランジスタQ7及びn型MOSトランジスタQ8によって構成されるインバータ回路の入力端子に相当する。
ゲート電極G12は、活性領域D12の上に設けられている。活性領域D12においてゲート電極G12に面する部分には、n型MOSトランジスタQ6のチャネルが形成される。
ゲート電極G11,G12は、制御信号Sci若しくはその論理反転信号/Sciを入力する端子に相当する。
したがって、第1の構成例のスイッチ素子(SE1〜SE4)は、第2の構成例のスイッチ素子(SE1A〜SE4A)にインバータ回路(Q7,Q8)を付加した回路よりも面積を小さくすることができる。
また、インバータ回路(Q7,Q8)を削除して第2の構成例のスイッチ素子(SE1A〜SE4A)のみを用いる場合、第2の構成例のスイッチ素子(SE1A〜SE4A)は第1の構成例のスイッチ素子(SE1〜SE4)より面積を小さくすることができる。しかしながら、この場合は、トランスミッションゲート回路(Q5,Q6)の抵抗成分によって信号遅延が生じるため、第1の構成例のスイッチ素子(SE1〜SE4)を用いる場合に比べて回路の動作速度は遅くなる。
制御部60は、記憶部70に記憶される信号若しくは信号入力部80から入力される信号に応じて、モジュール選択部50の動作を制御する制御信号Sc1〜Sc32を生成する。
この場合、制御部60は、制御信号Sc1〜Sc(n−1)を値‘0’に設定し、制御信号Scn〜Sc32を値‘1’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA(n−1)がオン、スイッチ回路SWAn〜SWA32がオフ、スイッチ回路SWB1〜SWB(n−1)がオフ、スイッチ回路SWBn〜SWB32がオンに設定される。その結果、モジュールM1〜M(n−1)が入出力部P1〜P(n−1)と1対1に接続され、モジュールM(n+1)〜M33が入出力部Pn〜P32と1対1に接続され、モジュールMnが全入出力部から切り離される。
この場合、制御部60は、制御信号Sc1〜Sc32を全て値‘1’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA32が全てオフ、スイッチ回路SWB1〜SWB32が全てオンに設定される。その結果、モジュールM2〜M33が入出力部P1〜P32と1対1に接続され、モジュールM1が全入出力部から切り離される。
この場合、制御部60は、制御信号Sc1〜Sc32を全て値‘0’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA32が全てオン、スイッチ回路SWB1〜SWB32が全てオフに設定される。その結果、モジュールM1〜M32が入出力部P1〜P32と1対1に接続され、モジュールM33が全入出力部から切り離される。
これにより、例えば記憶部70に対する信号の書き込みが行われていない初期状態(モジュールの検査を行う場合など)においては、半導体集積回路の外部から信号入力部80に入力する信号に応じて制御信号Sc1〜Sc32を生成できるため、入出力部とモジュールとの接続を任意に制御できる。また、記憶部70に対する信号の書き込みが行われた後は、その書き込まれた信号に応じて制御信号Sc1〜Sc32を生成できるため、外部から信号を入力することなく、入出力部とモジュールとの接続を所望の状態に固定できる。
すなわち、記憶部70に記憶される信号若しくは信号入力部80から入力される信号がモジュールMnを全ての入出力部から切り離すように指示する場合、デコード部601は、整数nの値に応じて、次のような信号Sd1〜Sd32を生成する。
‘n’が1から32までの整数であれば、信号Sdnのみを‘1’とし、他の信号を‘0’に設定する。
‘n’が整数33であれば、信号Sd1〜Sd32を全て値‘0’に設定する
OR回路602−2は、2つの入力の一方に指示信号Sd1(=制御信号Sc1)、他方に指示信号Sd2を入力する。OR回路602−2の出力は、制御信号Sc2としてモジュール選択部50に供給される。
OR回路602−k(kは、3から32までの整数を示す。以下、本実施形態において同じ。)は、2つの入力の一方にOR回路602−(k−1)の出力信号を入力し、他方に指示信号Sdkを入力する。OR回路602−kの出力は、制御信号Sckとしてモジュール選択部50に供給される。
デコード部601の指示信号Sd1(=制御信号Sc1)が値‘1’になると、この指示信号Sd1が入力されるOR回路602−2は値‘1’の制御信号Sc2を出力する。OR回路602−2より後段のOR回路602−3〜602−32から出力される制御信号Sc3〜Sc32も全て値‘1’になる。
他方、デコード部601の全ての指示信号(Sd1〜Sd32)が値‘0’になると、OR回路602−2〜602−32の入出力信号が全て値‘0’になるため、モジュール選択部50に供給される制御信号(Sc1〜Sc32)は全て値‘0’になる。
記憶部70は、例えばヒューズ素子や不揮発性メモリなどによって構成可能である。
図30に示す例では、入出力部P101〜P108及びモジュールM101〜M108、入出力部P201〜P208及びモジュールM201〜M208、入出力部P301〜P308及びモジュールM301〜M308、並びに入出力部P401〜P408及びモジュールM401〜M408がそれぞれ1対1に接続される。また、モジュールM501が全入出力部から切り離されており、冗長なモジュールとなっている。
この場合、制御部60は制御信号Sc1〜Sc24を値‘0’、制御信号Sc25〜Sc32を値‘1’に設定する。モジュール選択部50ではスイッチ回路SWA1〜SWA24がオン、スイッチ回路SWA25〜SWA32がオフ、スイッチ回路SWB1〜SWB24がオフ、スイッチ回路SWB25〜SWB32がオンする。
この場合、欠陥を有するモジュールM204から冗長なモジュールM501に向かって、入出力部とモジュールとの接続関係がシフトする。すなわち、入出力部P204,203,202,201,301,302,…,307,308がモジュールM203,M202,M201,M301,M302,…,M307,M308,M501と1対1に接続され、モジュールM204が全入出力部から切り離される。他の接続関係については図30に示すデフォルト時と同じである。
この場合、制御部60は制御信号Sc1〜Sc12を値‘0’、制御信号Sc13〜Sc32を値‘1’に設定する。モジュール選択部50ではスイッチ回路SWA1〜SWA12がオン、スイッチ回路SWA13〜SWA32がオフ、スイッチ回路SWB1〜SWB12がオフ、スイッチ回路SWB13〜SWB32がオンする。
この場合、欠陥を有するモジュールM404から冗長なモジュールM501に向かって、入出力部とモジュールとの接続関係がシフトする。すなわち、入出力部P404,405,406,407,P408がモジュールM405,M406,M407,M408,M501と1対1に接続され、モジュールM404が全入出力部から切り離される。他の接続関係については図30に示すデフォルト時と同じである。
この場合、制御部60は制御信号Sc1〜Sc29を値‘0’、制御信号Sc30〜Sc32を値‘1’に設定する。モジュール選択部50ではスイッチ回路SWA1〜SWA29がオン、スイッチ回路SWA30〜SWA32がオフ、スイッチ回路SWB1〜SWB29がオフ、スイッチ回路SWB30〜SWB32がオンする。
したがって、入出力部Piとモジュール(Mi,M(i+1))との接続を切り替えた場合に生じる信号遅延の変化が小さくなるようにレイアウトを設計することが可能になる。例えば図19,図21に示すように、入出力部を番号順に配列し(P1,P2,…,P32)、この配列に沿ってモジュールを番号順に配列することにより(M1,M2,…,M33)、入出力部Piとモジュール(Mi,M(i+1))との距離の違いを小さくして、接続切替えに伴う信号変化を小さくすることができる。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。
図33に示す半導体集積回路は、図21に示す半導体集積回路における制御部60を制御部60Aに置き換えたものである。図21と図33における同一の符号は同一の構成要素を示す。
制御線Lr1〜Lr4は、本発明の第2制御線の一実施形態である。
デコード部6011及び6012を含む回路は、本発明の第1制御部の一実施形態である。
OR回路602−2〜602−32及びNOR回路603−1〜603−32を含む回路は、本発明の第2制御部の一実施形態である。
交差点CR1,…,CR8は、制御線Lc1,…,Lc8と制御線Lr1との交差点である。
交差点CR9,…,CR16は、制御線Lc8,…,Lc1と制御線Lr2との交差点である。
交差点CR17,…,CR24は、制御線Lc1,…,Lc8と制御線Lr3との交差点である。
交差点CR25,…,CR32は、制御線Lc8,…,Lc1と制御線Lr4との交差点である。
同様に、デコード部6012は、記憶部70に記憶される信号若しくは信号入力部80から入力される信号に応じて、制御線Lr1〜Lr4の何れか1つに値‘0’の信号を出力するか、若しくは全てに値‘1’の信号を出力する。
したがって、デコード部6011及び6012により構成される回路(第1制御回路)は、記憶部70に記憶される信号若しくは信号入力部80から入力される信号に応じて、32個の交差点(CR1〜CR32)の中から1つの交差点を選択し、選択した交差点を形成する2本の制御線に値‘0’の信号を出力するか、若しくは、32個の交差点(CR1〜CR32)を形成する全ての制御線(Lc1〜Lc8,Lr1〜Lr4)に値‘1’の信号を出力する。
同様に、デコード部6012は、記憶部70に記憶される信号が上記所定の初期値を持つ場合、信号入力部80から入力される信号に応じて制御線Lr1〜Lr4の信号値を決定し、記憶部70に記憶される信号が上記所定の初期値と異なる値を持つ場合は、記憶部70に記憶される信号に応じて制御線Lr1〜Lr4の信号値を決定する。
すなわち、デコード部6011及び6012により構成される回路(第1制御回路)は、記憶部70に記憶される信号が上記所定の初期値を持つ場合、信号入力部80から入力される信号に応じて各制御線の信号値を決定し、記憶部70に記憶される信号が上記所定の初期値と異なる値を持つ場合は、記憶部70に記憶される信号に応じて各制御線の信号値を決定する。
NOR回路603−iから出力される信号Sdiは、制御部60(図21)においてデコード部601からOR回路602−iに出力される指示信号Sdiに対応する。
このとき'i'が2から32までの整数であるならば、NOR回路603−1から出力される制御信号Sc1並びにOR回路602−2〜602−(i−1)から出力される制御信号Sc2〜Sc(i−1)が値‘0’になり、OR回路602−i〜602−32から出力される制御信号Sci〜Sc32が値‘1’になる。
また、このとき'i'が整数1であるならば、NOR回路603−1から出力される制御信号Sc1並びにOR回路602−2〜602−32から出力される制御信号Sc2〜Sc32が全て値‘1’になる。
したがって、デコード部6011及び6012によって交差点CRi(i=1〜32)が選択された場合、全入出力部から切り離すモジュールとしてモジュールMiが選択される。そして、残りの32個のモジュールと32個の入出力部(P1〜P32)とが1対1に接続される。
指示信号Sd1〜Sd32が値‘0’になると、OR回路602−2〜602−32の入出力信号が全て値‘0’になるため、モジュール選択部50に供給される制御信号(Sc1〜Sc32)は全て値‘0’になる。
制御信号Sc1〜Sc32が全て値‘0’になると、モジュールM33が全ての入出力部から切り離され、残りの32個のモジュール(M1〜M32)と32個の入出力部(P1〜P32)とが1対1に接続される。
すなわち、複数の制御線(第1制御線)と複数の制御線(第2制御線)とにより形成される複数の交差点の各々に1つのモジュールが対応付けられており、この複数の交差点の中から1つの交差点が選択されるように各制御線に信号を与えることによって、この選択された交差点に対応付けられているモジュールを切り離し対象のモジュールとして指定することができる。
したがって、欠陥救済可能なモジュールの数が多い場合でも、このモジュールの数に比べて非常に少ない本数の制御線によって切り離し対象のモジュールを指定することができる。
例えば図33に示す例では、制御線(Lc1〜LC8,Lr1〜Lr4)の交差により形成される全ての交差点を最短距離で一列に結んだ経路に沿って、入出力部P1,…,P32とモジュールM1,M2,…,M33が配列される。そして、各モジュールから最も近い位置にある交差点を各モジュールに対応付ける。
このような配置にすると、例えば図33に示すように、スイッチ回路(SWAi,SWBi)と交差点CRiとの距離を短くすることができる。これにより、交差点CRiを形成する制御線の信号に応じて制御信号Sciを生成する回路(OR回路602−j,NOR回路603−i)を、この制御信号Sciにより制御されるスイッチ回路(SWAi,SWBi)の近くに配置できる。この配置が近くなると、制御信号Sciを伝送するために長い配線を引き回さなくて良いため、配線リソースを節約することができる。
次に、本発明の第11の実施形態について説明する。
図34に示す半導体集積回路は、図21に示す半導体集積回路に電源スイッチ部90を加えたものである。図21と図34における同一の符号は同一の構成要素を示す。
電源スイッチ回路PSiは、例えば図35(A)に示すように、n型MOSトランジスタQnh1と、p型MOSトランジスタQph1と、インバータ回路U1とを有する。
p型MOSトランジスタQph1には、半導体集積回路における通常のp型MOSトランジスタに比べてリーク電流が小さい高しきい値型のp型MOSトランジスタを用いても良い。
n型MOSトランジスタQnh1には、半導体集積回路において使用される通常のn型MOSトランジスタに比べてリーク電流が小さい高しきい値型のn型MOSトランジスタを用いても良い。
他方、指示信号Sdiが値‘1’の場合(モジュールMiが全ての入出力部から切り離される場合)、p型MOSトランジスタQph1及びn型MOSトランジスタQnh1が共にオフし、モジュールMiへの電源供給が遮断される。
電源スイッチ回路PS33は、図35(A)に示す電源スイッチ回路PSi(i=1,…,32)と同じ構成を有している。電源スイッチ回路PS33は、指示信号Sdiの代わりに制御信号/Sc32を入力する点で、図35(A)に示す電源スイッチ回路PSiと異なっている。
制御信号/Sc32は、指示信号Sd1〜Sd32の何れかが値‘1’になると値‘0’になる。すなわち、モジュールM1〜M32の何れかが入出力部から切り離され、その代わりにモジュールM33が入出力部P32へ接続される場合に値‘0’になる。この場合、p型MOSトランジスタQph1のゲートにローレベル、n型MOSトランジスタQnh1のゲートにハイレベルの信号が入力され、これらのトランジスタが共にオンするため、モジュールM33には電源線VCC及びグランド線VSSから電源が供給される。
他方、制御信号/Sc32は、指示信号Sd1〜Sd32の全てが値‘0’になると値‘1’になる。すなわち、モジュールM1〜M32がそれぞれ入出力部に接続され、モジュールM33が冗長のモジュールとして入出力部P32から切り離される場合に値‘0’になる。この場合、p型MOSトランジスタQph1及びn型MOSトランジスタQnh1が共にオフし、モジュールMiへの電源供給が遮断される。
また、電源ラインに大電流が流れるような故障がモジュールで発生した場合には、これを遮断して電源システムや他の回路への影響を阻止できるため、モジュールの故障による歩留りの低下をより効果的に抑えることができる。
次に、本発明の第12の実施形態について説明する。
図36に示す半導体集積回路は、図19に示す半導体集積回路におけるモジュール選択部50をモジュール選択部51及び52に置換し、これにモジュールM502を追加したものであり、他の構成は図19に示す半導体集積回路と同じである。図19と図25における同一符号は同一の構成要素を示す。
M101,…,M108 −−> M1,…,M8 ;
M208,…,M201 −−> M10,…,M17 ;
M502 −−> M9;
P101,…,P108 −−> P1,…,P8 ;
P208,…,P201 −−> P9,…,P16 ;
また、モジュール選択部51に制御信号を供給する制御部については、例えば図21における制御部60と同様な構成によって実現可能である。すなわち、制御部60から出力される制御信号の数を、モジュール選択部51のスイッチ回路の数に合わせて削減すれば良い。
M301,…,M308 −−> M1,…,M8 ;
M408,…,M401 −−> M10,…,M17 ;
M501 −−> M9;
P301,…,P308 −−> P1,…,P8 ;
P408,…,P401 −−> P9,…,P16 ;
このモジュール切替え動作は、先に説明したモジュール選択部51と等価であるため、モジュール選択部52はモジュール選択部51と同様な構成により実現可能である。また、モジュール選択部52に制御信号を供給する制御部については、モジュール選択部51に制御信号を供給する制御部と同様な構成により実現可能である。
図37に示す例では、入出力部P101〜P108及びモジュールM101〜M108、入出力部P201〜P208及びモジュールM201〜M208、入出力部P301〜P308及びモジュールM301〜M308、並びに入出力部P401〜P408及びモジュールM401〜M408がそれぞれ1対1に接続される。また、モジュールM501及びM502が全入出力部から切り離される。
この場合、モジュールM202が全入出力部から切り離され、入出力部P202,…,P208の接続先がモジュールM203,…,M208,M502に切り替えられる。すなわち、欠陥を有するモジュールM202からデフォルト時に未接続のモジュールM502に向かって、入出力部とモジュールとの接続関係がシフトする。
また、この場合、モジュールM403が全入出力部から切り離され、入出力部P403,…,P408の接続先がモジュールM404,…,M408,M501に切り替えられる。すなわち、欠陥を有するモジュールM403からデフォルト時に未接続のモジュールM501に向かって、入出力部とモジュールとの接続関係がシフトする。
他の接続関係については図37に示すデフォルト時と同じである。
次に、本発明の第13の実施形態について説明する。
図39に示す半導体集積回路は、図19に示す半導体集積回路におけるモジュール選択部50をモジュール選択部51,52,53,54に置換し、かつ、モジュールM501をモジュールM109,209,309,409に置換したものであり、他の構成については図19に示す半導体集積回路と同じである。図19と図39における同一符号は同一の構成要素を示す。
すなわち、モジュール選択部51は、制御信号Sci(iは、1から8までの整数を示す。以下、本実施形態において同じ。)に応じて、モジュールM(100+i)又はモジュールM(100+i+1)の一方を選択し、選択したモジュールを入出力部P(100+i)に接続する。
すなわち、モジュール選択部52は、制御信号Sciに応じて、モジュールM(200+i)又はモジュールM(200+i+1)の一方を選択し、選択したモジュールを入出力部P(200+i)に接続する。
すなわち、モジュール選択部53は、制御信号Sciに応じて、モジュールM(300+i)又はモジュールM(300+i+1)の一方を選択し、選択したモジュールを入出力部P(300+i)に接続する。
すなわち、モジュール選択部54は、制御信号Sciに応じて、モジュールM(400+i)又はモジュールM(400+i+1)の一方を選択し、選択したモジュールを入出力部P(400+i)に接続する。
本実施形態に係る半導体集積回路は、例えば図39に示すように、制御部60Bと、記憶部70Bと、信号入力部80Bと、電源スイッチ部90Bとを有する。
また図39の構成例において、モジュール選択部51は、スイッチ回路SWA101〜108及びSWB101〜108を有する。モジュール選択部52は、スイッチ回路SWA201〜208及びSWB201〜208を有する。モジュール選択部53は、スイッチ回路SWA301〜308及びSWB301〜308を有する。モジュール選択部54は、スイッチ回路SWA401〜408及びSWB401〜408を有する。
スイッチ回路SWA(200+i)は、入出力部P(200+i)とモジュールM(200+i)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオン、値‘1’のときにオフする。スイッチ回路SWB(200+i)は、入出力部P(200+i)とモジュールM(200+i+1)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオフ、値‘1’のときにオンする。
スイッチ回路SWA(300+i)は、入出力部P(300+i)とモジュールM(300+i)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオン、値‘1’のときにオフする。スイッチ回路SWB(300+i)は、入出力部P(300+i)とモジュールM(300+i+1)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオフ、値‘1’のときにオンする。
スイッチ回路SWA(400+i)は、入出力部P(400+i)とモジュールM(400+i)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオン、値‘1’のときにオフする。スイッチ回路SWB(400+i)は、入出力部P(400+i)とモジュールM(400+i+1)との間に接続され、制御信号Sciが値‘0’のときにオフ、値‘1’のときにオンする。
制御部60Bは、記憶部70Bに記憶される信号若しくは信号入力部80Bから入力される信号において、上述した第nモジュール集合を全ての入出力部から切り離すように指示された場合、整数nの値に応じて、次のような制御信号Sc1〜Sc9を出力する。
この場合、制御部60Bは、制御信号Sc1〜Sc(n−1)を値‘0’に設定し、制御信号Scn〜Sc8を値‘1’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWA(100+n),SWA(200+n),SWA(300+n),SWA(400+n)がオフし、スイッチ回路SWB(100+n−1),SWB(200+n−1),SWB(300+n−1),SWB(400+n−1)もオフするため、第nモジュール集合に属する4つのモジュールは全ての入出力部から切り離される。
また、'p'を1から(n−1)までの整数とすると、スイッチ回路SWA(100+p),SWA(200+p),SWA(300+p),SWA(400+p)がオンし、スイッチ回路SWB(100+p),SWB(200+p),SWB(300+p),SWB(400+p)がオフする。そのため、第pモジュール集合に属する4つのモジュールは、4つの入出力部P(100+p),P(200+p),P(300+p),P(400+p)に接続される。
更に、'q'をnから8までの整数とすると、スイッチ回路SWA(100+q),SWA(200+q),SWA(300+q),SWA(400+q)がオフし、スイッチ回路SWB(100+q),SWB(200+q),SWB(300+q),SWB(400+q)がオンする。そのため、第(q+1)モジュール集合に属する4つのモジュールは、4つの入出力部P(100+q),P(200+q),P(300+q),P(400+q)に接続される。
この場合、制御部60Bは、制御信号Sc1〜Sc8を全て値‘1’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWA101,SWA201,SWA301,SWA401が全てオフするため、第1モジュール集合は全ての入出力部から切り離される。
また、'i'を1から8までの整数とすると、スイッチ回路SWA(100+i),SWA(200+i),SWA(300+i),SWA(400+i)がオフし、スイッチ回路SWB(100+i),SWB(200+i),SWB(300+i),SWB(400+i)がオンする。そのため、第(i+1)モジュール集合に属する4つのモジュールは、4つの入出力部P(100+i),P(200+i),P(300+i),P(400+i)に接続される。
この場合、制御部60Bは、制御信号Sc1〜Sc8を全て値‘0’に設定する。
これにより、スイッチ回路SWB108,SWB208,SWB308,SWB408が全てオフするため、第9モジュール集合は全ての入出力部から切り離される。
また、'i'を1から8までの整数とすると、スイッチ回路SWA(100+i),SWA(200+i),SWA(300+i),SWA(400+i)がオンし、スイッチ回路SWB(100+i),SWB(200+i),SWB(300+i),SWB(400+i)がオフする。そのため、第iモジュール集合に属する4つのモジュールは、4つの入出力部P(100+i),P(200+i),P(300+i),P(400+i)に接続される。
これにより、例えば記憶部70Bに対する信号の書き込みが行われていない初期状態(モジュールの検査を行う場合など)においては、半導体集積回路の外部から信号入力部80Bに入力する信号に応じて制御信号Sc1〜Sc8を生成できるため、入出力部とモジュールとの接続を任意に制御できる。また、記憶部70Bに対する信号の書き込みが行われた後は、その書き込まれた信号に応じて制御信号Sc1〜Sc8を生成できるため、外部から信号を入力することなく、入出力部とモジュールとの接続を所望の状態に固定できる。
すなわち、デコード部601Bは、記憶部70Bに記憶される信号若しくは信号入力部80Bから入力される信号において第nモジュール集合を全ての入出力部から切り離すように指示される場合、整数nの値に応じて、次のような指示信号Sd1〜Sd8を生成する。
‘n’が1から8までの整数であれば、指示信号Sdnのみを値‘1’とし、他の指示信号を値‘0’に設定する。
‘n’が整数9であれば、指示信号Sd1〜Sd8を全て値‘0’に設定する。
OR回路602−2は、2つの入力の一方に指示信号Sd1(=制御信号Sc1)、他方に指示信号Sd2を入力する。OR回路602−2の出力は、制御信号Sc2としてモジュール選択部51〜54に供給される。
OR回路602−k(kは、3から8までの整数を示す。以下、本実施形態において同じ。)は、2つの入力の一方にOR回路602−(k−1)の出力信号を入力し、他方に指示信号Sdkを入力する。OR回路602−kの出力は、制御信号Sckとしてモジュール選択部51〜54に供給される。
デコード部601Bの指示信号Sd1(=制御信号Sc1)が値‘1’になると、この指示信号Sd1が入力されるOR回路602−2は値‘1’の制御信号Sc2を出力する。OR回路602−2より後段のOR回路602−3〜602−8から出力される制御信号Sc3〜Sc32も全て値‘1’になる。
他方、デコード部601Bの全ての指示信号(Sd1〜Sd8)が値‘0’になると、OR回路602−2〜602−8の入出力信号が全て値‘0’になるため、モジュール選択部50に供給される制御信号(Sc1〜Sc8)は全て値‘0’になる。
記憶部70Bは、例えばヒューズ素子や不揮発性メモリなどによって構成可能である。
電源スイッチ回路PS(100+i)は、例えば図35(A)に示す電源スイッチ回路PSiと同様な回路構成を有する。
電源スイッチ回路PS109は、例えば図35(B)に示す電源スイッチ回路PS33と同様な回路構成を有する。
図41に示す例では、入出力部P101〜P108及びモジュールM101〜M108、入出力部P201〜P208及びモジュールM201〜M208、入出力部P301〜P308及びモジュールM301〜M308、並びに入出力部P401〜P408及びモジュールM401〜M408がそれぞれ1対1に接続される。また、モジュールM109,M209,M309,M409が全入出力部から切り離される。
言い換えると、第1モジュール集合〜第8モジュール集合が入出力部に接続され、第9モジュール集合が冗長になっている。
この場合、モジュールM204を含んだ第4モジュール集合{M104,M204,M304,M404}が入出力部から切り離される。また、入出力部P104,…,P108の接続先がモジュールM105,…,M109に切替えられ、入出力部P204,…,P208の接続先がモジュールM205,…,M209に切替えられ、入出力部P304,…,P308の接続先がモジュールM305,…,M309に切替えられ、入出力部P404,…,P408の接続先がモジュールM405,…,M409に切替えられる。すなわち、欠陥を含む第4モジュール集合からデフォルト時に未接続の第9モジュール集合に向かって、入出力部とモジュール集合との接続関係が全体的にシフトする。
他の接続関係については図41に示すデフォルト時と同じである。
次に、本発明の第14の実施形態について説明する。
本実施形態は、上述した半導体集積回路の製造方法に関するものである。
図21に示す回路が半導体基板上に形成される。
例えば外部の検査装置等において、全入出力部(P1〜P32)から切り離すべきモジュールを指定する信号が生成され、信号入力部80に入力される。
ステップST401において形成された記憶部70には、このとき未だ書き込み処理がなされていないため、所定の初期値を持つ信号が記憶されている。したがって、制御部60では、信号入力部80に入力される信号によって指定されたモジュールが全ての入出力部から切り離されるように、制御信号Sc1〜Sc32が生成される。
スキャンパステストなどの検査手法によって、現在入出力部に接続されているモジュールの動作が検査される。
ステップST403の検査において欠陥を有するモジュールが検出されたか否かが判定される。
ステップST404において欠陥を有するモジュールが検出されたと判定され、この欠陥モジュールを含めて全部で2つ以上の欠陥モジュールが検出された場合、現在検査中の半導体集積回路が不良品と判定され、処理が終了する(ステップST407)。
一方、検出された欠陥モジュールがまだ1つのみであるならば、その検出された欠陥モジュールを全入出力部から切り離すべきモジュールとして指定する信号が検査装置等によって信号入力部80に供給され(ステップST406)、再びステップST403の検査が行われる。
ステップST404において欠陥を有するモジュールが検出されなかった場合、そのとき信号入力部80に入力される信号に応じて、全入出力部から切り離すべき欠陥モジュールを指定する信号が決定され、記憶部70に書き込まれる。例えば、記憶部70がヒューズによって構成されている場合には、ヒューズを切断する処理が行われる。
記憶部70に初期値と異なる信号が書き込まれると、制御部60では、この記憶部70に記憶される信号に応じて制御信号Sc1〜Sc32が生成される。これにより、ステップST403の検査で不良と判定された欠陥モジュールが全入出力部から切り離される。
例えば、一般回路ブロックに設けられた入出力部の数をR個とし、モジュールの数をN個とする。この場合、モジュール選択部は、少なくとも2×R個のスイッチ回路を有する。これらのスイッチ回路は、それぞれ1つのモジュールと1つの入出力部との間に接続される。R個の入出力部は、それぞれ複数のスイッチ回路を介して複数のモジュールに接続される。N個のモジュールの少なくとも一部は、複数のスイッチ回路を介して複数の入出力部に接続される。同一の入出力部に接続される複数のスイッチ回路は、制御部から供給される制御信号に応じて、その何れか1つがオンする。同一のモジュールに接続される複数のスイッチ回路は、制御部から供給される制御信号に応じて、その何れか1つがオンするか若しくは全てがオフする。
モジュール選択部をこのように構成することによって、N個のモジュールから制御信号に応じてR個のモジュールを選択し、これをR個の入出力部に1対1に接続することが可能である。
図22、24、26に示すスイッチ素子では、オフのときに出力端子Toが高インピーダンス状態になる。そのため、モジュールを全ての入出力部から切り離した場合、そのモジュールの信号入力端子は高ピーダンス状態になり、電位が不安定になる。この状態でモジュールに電源が供給されると、信号入力端子の不安定な電位に応じてモジュール内部の回路が動作するため、貫通電流等により無駄な電力が消費される。そこで、上記のように全ての入出力部から切り離されたモジュールの信号入力端子を所定電位の配線に接続すれば、信号入力端子の電位を安定させることができるため、貫通電流等による消費電力の増大を防止できる。
スイッチ回路SWC1〜SWC33は、それぞれ、モジュールM1〜M33の信号入力端子とグランド線VSSとの間に接続される。スイッチ回路SWCi(i=1,…,32)は、指示信号Sdiが値‘1’のとき、すなわちモジュールMiが全ての入出力部から切り離される場合にオンし、その他の場合にオフする。スイッチ回路SWC33は、制御信号Sc32が‘0’の場合、すなわちモジュールM33が全ての入出力部から切り離される場合にオンし、その他の場合にオフする。
Claims (28)
- 互いに機能を代替可能なN個(Nは2より大きい整数を示す)のモジュールと、
各々が1つのモジュールに少なくとも1つの信号を出力するとともに当該1つのモジュールにおいて発生する少なくとも1つの信号を入力するR個(Rは1より大きくNより小さい整数を示す)の入出力部を有した回路ブロックと、
入力される制御信号に応じて上記N個のモジュールからR個のモジュールを選択し、当該選択したR個のモジュールと上記回路ブロックのR個の入出力部とを1対1に接続し、かつ、上記R個の入出力部の各々に、少なくとも2つのモジュールから上記制御信号に応じて選択した1つのモジュールを接続するモジュール選択部と、
を具備し、
上記モジュール選択部は、少なくとも2×R個のスイッチ回路を有し、上記2×R個のスイッチ回路の各々は、1つのモジュールと1つの入出力部との間に接続され、上記R個の入出力部の各々は、複数のスイッチ回路を介して複数のモジュールに接続され、上記N個のモジュールの各々は、1つ又は複数のスイッチ回路を介して1つ又は複数の入出力部に接続され、同一の入出力部に接続される複数のスイッチ回路は、上記制御信号に応じて、その何れか1つがオンし、同一のモジュールに接続される複数のスイッチ回路は、上記制御信号に応じて、その何れか1つがオンするか若しくは全てがオフし、
上記スイッチ回路は、
上記入出力部から信号を入力する端子と、上記モジュールへ信号を出力する端子とを有し、上記制御信号によってオンに設定される場合、当該入力端子に入力される信号を論理反転して当該出力端子から出力し、上記制御信号によってオフに設定される場合は、当該出力端子を高インピーダンス状態にする少なくとも1つの第1のインバータ回路と、
上記モジュールから信号を入力する端子と、上記入出力部へ信号を出力する端子とを有し、上記制御信号によってオンに設定される場合、当該入力端子に入力される信号を論理反転して当該出力端子から出力し、上記制御信号によってオフに設定される場合は、当該出力端子を高インピーダンス状態にする少なくとも1つの第2のインバータ回路と、
を有する半導体集積回路。 - 上記N個のモジュールのうち故障したモジュールが上記R個の入出力部から切り離されるように、上記モジュール選択部の制御信号を生成する制御部を具備する
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記N個のモジュールは、
第1の機能を持った少なくとも1つの第1のモジュールと、
上記第1の機能を包含する第2の機能を持った少なくとも1つの第2のモジュールと
を含む
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記R個の入出力部は、第1入出力部から第R入出力部までのR個の入出力部を含み、
上記N個のモジュールは、第1モジュールから第(R+1)モジュールまでの(R+1)個のモジュールを含み、
上記モジュール選択部は、上記制御信号に応じて第iモジュール(iは1からRまでの整数を示す)又は第(i+1)モジュールの一方を選択し、当該選択したモジュールを第i入出力部に接続する
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記R個の入出力部は、等しい間隔で番号順に配列されており、
第iモジュール及び第(i+1)モジュールは、第i入出力部との距離が互いに等しくなる位置に配置される
請求項4に記載の半導体集積回路。 - 上記モジュール選択部は、
第1スイッチ回路から第Rスイッチ回路までのR個のスイッチ回路を含む第1スイッチ群と、
第1スイッチ回路から第Rスイッチ回路までのR個のスイッチ回路を含む第2スイッチ群と、
を有し、
上記第1スイッチ群に属する第iスイッチ回路は、上記第i入出力部と上記第iモジュールとの間に接続され、
上記第2スイッチ群に属する第iスイッチ回路は、上記第i入出力部と上記第(i+1)モジュールとの間に接続される
請求項4に記載の半導体集積回路。 - 第nモジュール(nは、1から(R+1)までの整数を示す)を全ての入出力部から切り離すことを指示する制御信号が入力された場合において、
nが2からRまでの整数であれば、上記第1スイッチ群に属する第1スイッチ回路ないし第(n−1)スイッチ回路がオン、第nスイッチ回路ないし第Rスイッチ回路がオフするとともに、上記第2スイッチ群に属する第1スイッチ回路ないし第(n−1)スイッチ回路がオフ、第nスイッチ回路ないし第Rスイッチ回路がオンし、
nが整数1であれば、上記第1スイッチ群に属する全てのスイッチ回路がオフするとともに、上記第2スイッチ群に属する全てのスイッチ回路がオンし、
nが整数(R+1)であれば、上記第1スイッチ群に属する全てのスイッチ回路がオンするとともに、上記第2スイッチ群に属する全てのスイッチ回路がオフする
請求項6に記載の半導体集積回路。 - 第1制御信号から第R制御信号までのR個の制御信号を出力する制御部であって、
上記第nモジュールを全ての入出力部から切り離す場合、
nが2からRまでの整数であれば、第1制御信号ないし第(n−1)制御信号を第1の値に設定するとともに、第n制御信号ないし第R制御信号を第2の値に設定し、
nが整数1であれば、第1制御信号ないし第R制御信号を全て上記第2の値に設定し、
nが整数(R+1)であれば、第1制御信号ないし第R制御信号を全て上記第1の値に設定する
制御部を具備し、
上記第1スイッチ群に属する上記第iスイッチ回路は、上記第i制御信号が上記第1の値の場合にオン、上記第2の値の場合にオフし、
上記第2スイッチ群に属する上記第iスイッチ回路は、上記第i制御信号が上記第1の値の場合にオフ、上記第2の値の場合にオンする
請求項7に記載の半導体集積回路。 - 上記制御部は、
第1の方向に伸びる複数の第1制御線と、
上記第1の方向と異なる第2の方向に伸びており、上記複数の第1制御線と交差し、当該交差によって第1交差点から第R交差点までのR個の交差点を形成する複数の第2制御線と、
上記R個の交差点の中から入力信号に応じて1つの交差点を選択し、当該選択した交差点を形成する第1制御線及び第2制御線を活性化するか、若しくは、上記入力信号に応じて上記R個の交差点を形成する第1制御線及び第2制御線を全て非活性化する第1制御部と、
上記第i交差点を形成する第1制御線及び第2制御線が活性化される場合、iが2からRまでの整数であれば、第1制御信号ないし第(i−1)制御信号を上記第1の値に設定するとともに第i制御信号ないし第R制御信号を上記第2の値に設定し、iが整数1であれば第1制御信号ないし第R制御信号を全て上記第2の値に設定し、上記R個の交差点を形成する第1制御線及び第2制御線が全て非活性化される場合は、第1制御信号ないし第R制御信号を全て上記第1の値に設定する第2制御部と、
を有する請求項8に記載の半導体集積回路。 - 上記第1のインバータ回路及び上記第2のインバータ回路は、
第1の電源線と上記出力端子との間に直列に接続される第1導電型の第1トランジスタ及び第2トランジスタと、
第2の電源線と上記出力端子との間に直列に接続される第2導電型の第3トランジスタ及び第4トランジスタと
を含み、
上記入力端子に入力される信号に応じて、上記第1トランジスタ及び上記第4トランジスタの一方がオン、他方がオフに駆動され、
上記制御信号に応じて、上記第2トランジスタ及び上記第3トランジスタの両方がオンに駆動されるか若しくは両方がオフに駆動される
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記スイッチ回路は、
上記入出力部から上記モジュールへ信号を伝送する経路に挿入され、上記制御信号に応じてオン又はオフする第1のトランスミッションゲート回路と、
上記モジュールから上記入出力部へ信号を伝送する経路に挿入され、上記制御信号に応じてオン又はオフする第2のトランスミッションゲート回路と
を有する
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記スイッチ回路は、
上記入出力部から上記モジュールへ信号を伝送する経路に挿入され、上記制御信号に応じてオン又はオフする第5トランジスタと、
上記モジュールから上記入出力部へ信号を伝送する経路に挿入され、上記制御信号に応じてオン又はオフする第6トランジスタと
を有する
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記モジュール選択部は、上記制御信号に応じて、全ての入出力部から切り離されたモジュールの信号入力端子を所定電位の配線に接続する
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部の各々に接続可能な少なくとも2つのモジュールの組合せは、上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部と上記N個のモジュールとを接続する全信号経路の遅延の最大値が最も小さくなるように決定される
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部の各々に接続可能な少なくとも2つのモジュールの組合せは、上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部と上記N個のモジュールとを接続する全信号経路の遅延の総和が最も小さくなるように決定される
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部の各々に接続可能な少なくとも2つのモジュールの組合せは、上記モジュール選択部を介して上記R個の入出力部と上記N個のモジュールとを接続する全信号経路の遅延の最大値が所定の上限値を超えない範囲において、当該全信号経路の遅延の総和が最も小さくなるように決定される
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記回路ブロック及び上記モジュール選択部は、上記N個のモジュールに比べて、同一配線層に属する配線同士の間隔が広い
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記回路ブロック及び上記モジュール選択部は、上記N個のモジュールに比べて、異なる配線層に属する配線同士を接続するために使用されるビヤの本数が多い
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 上記N個のモジュールは、上記回路ブロック及び上記モジュール選択部に比べて、単位面積当たりの回路素子の密度が高い
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 各々が上記N個のモジュールの各々の電源供給線に挿入されており、上記制御信号に応じて、上記R個の入出力部と1対1に接続されていない(N−R)個のモジュールへの電源供給を遮断するN個の電源スイッチ回路を有する、
請求項1に記載の半導体集積回路。 - 各々が上記(R+1)個のモジュールの各々の電源供給線に挿入される(R+1)個の電源スイッチ回路を有し、
上記制御部は、第1指示信号から第R指示信号までのR個の指示信号を出力し、第i指示信号によって第iモジュールを全ての入出力部から切り離すか否かを指示し、
第iモジュールの電源供給線に挿入される電源スイッチ回路は、上記第i指示信号によって第iモジュールを全ての入出力部から切り離すように指示された場合にオフし、
第(R+1)モジュールの電源供給線に挿入される電源スイッチ回路は、第R制御信号が上記第1の値の場合にオフする、
請求項8に記載の半導体集積回路。 - 上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を記憶する記憶部を具備し、
上記制御部は、上記記憶部に記憶される信号に応じて上記制御信号を生成する、
請求項2に記載の半導体集積回路。 - 上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を入力する信号入力部を具備し、
上記制御部は、上記信号入力部に入力される信号に応じて上記制御信号を生成する、
請求項2に記載の半導体集積回路。 - 上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を記憶する記憶部と、
上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を入力する信号入力部と
を具備し、
上記制御部は、上記記憶部に所定の初期値を持つ信号が記憶される場合、上記信号入力部に入力される信号に応じて上記制御信号を生成し、上記記憶部に上記初期値と異なる値を持つ信号が記憶される場合、上記記憶部に記憶される信号に応じて上記制御信号を生成する、
請求項2に記載の半導体集積回路。 - 各々が少なくとも3つのモジュールを含んだ複数のモジュールブロックと、
各々が1つのモジュールに少なくとも1つの信号を出力するとともに当該1つのモジュールにおいて発生する少なくとも1つの信号を入力する複数の入出力部を有した回路ブロックと、
入力される制御信号に応じて、各モジュールブロックに含まれるN個(Nは2より大きい整数を示す)のモジュールからR個(Rは1より大きくNより小さい整数を示す)のモジュールを選択し、当該選択したR個のモジュールと上記回路ブロックのR個の入出力部とを1対1に接続し、かつ、上記回路ブロックが有する複数の入出力部の各々に、少なくとも2つのモジュールから上記制御信号に応じて選択した1つのモジュールを接続するモジュール選択部と、
上記モジュールブロックに含まれる上記N個のモジュールのうち故障したモジュールが上記R個の入出力部から切り離されるように、上記モジュール選択部の制御信号を生成する制御部と、
を具備し、
同一のモジュールブロックに含まれるモジュール同士は互いに機能を代替可能であって、
上記複数のモジュールブロックに含まれるモジュールの全体集合は、それぞれ複数のモジュールから構成され、かつ互いに交わりを持たない複数の部分集合を含んでおり、
上記制御部は、上記部分集合に属するモジュールを上記入出力部から切り離す場合、当該切り離し対象のモジュールと同じ部分集合に属する他の全てのモジュールを上記入出力部から切り離すように上記制御信号を生成する
半導体集積回路。 - 各々が上記複数の部分集合の各々の電源供給線に挿入されており、上記制御信号に応じて、上記入出力部から切り離される部分集合への電源供給を遮断する複数の電源スイッチ回路を有する、
請求項25に記載の半導体集積回路。 - 複数のモジュールブロックに共有されており、当該複数のモジュールブロックに含まれる他のモジュールの機能の一部若しくは全部を包含する機能を備えたモジュールを有する、
請求項25に記載の半導体集積回路。 - 互いに機能を代替可能なN個(Nは2より大きい整数を示す)のモジュールと、
各々が1つのモジュールに少なくとも1つの信号を出力するとともに当該1つのモジュールにおいて発生する少なくとも1つの信号を入力するR個(Rは1より大きくNより小さい整数を示す)の入出力部を有した回路ブロックと、
入力される制御信号に応じて上記N個のモジュールからR個のモジュールを選択し、当該選択したR個のモジュールと上記回路ブロックのR個の入出力部とを1対1に接続するモジュール選択部と、
所定の初期値を持った信号を記憶する記憶部と、
上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を入力する信号入力部と、
上記記憶部に上記初期値を持つ信号が記憶される場合、上記信号入力部に入力される信号に応じて上記制御信号を生成し、上記記憶部に上記初期値と異なる値を持つ信号が記憶される場合、上記記憶部に記憶される信号に応じて上記制御信号を生成する制御部と
を具備する回路を半導体基板上に形成する第1の工程と、
上記(N−R)個のモジュールを指定する信号を上記信号入力部に入力し、当該入力信号に応じて上記R個の入出力部に接続されるR個のモジュールを検査する第2の工程と、
上記第2の工程の検査において故障のモジュールが検出された場合、当該故障のモジュールを含んだ新たな(N−R)個のモジュールを指定する信号を上記信号入力部に入力し、上記第2の工程の検査を再び行う第3の工程と、
上記第2の工程の検査において故障のモジュールが検出されない場合に上記信号入力部に入力される信号に応じて、上記R個の入出力部から切り離すべき(N−R)個のモジュールを指定する信号を決定し、上記記憶部に書き込む第4の工程と、
を有する半導体集積回路の製造方法。
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