JP4820926B1 - スピナーベイト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屈曲形成されたワイヤフレーム110と、ワイヤフレーム110の一端側112に取り付けた少なくとも1枚の第1のスピナーブレード140と、ワイヤフレーム110の他端側113に取り付けたヘッド部120と、ヘッド部120に設けたフック130と、ワイヤフレーム110の中間部分に設けた第2のスピナーブレード150を備えたスピナーベイト100において、ヘッド部110が屈曲形成され、屈曲部111においてワイヤフレーム110の他端側113と接続されている。ヘッド部110は二股に分かれ、一端側部材120aにはフック130と疑似餌131が取り付けられ、他端側部材120bには第3のブレード160が設けられている。
【選択図】図1
Description
図7に示すように、従来型のスピナーベイト10は屈曲形成されたワイヤフレーム1を有し、屈曲部2にライン(図示せず)が連結されている。ワイヤフレーム1の一端にはスピナーブレード3が回転自在に取り付けられており、ワイヤフレーム1の他端にヘッド部4が取り付けられている。ヘッド部4にはスカート5とフック6が取り付けられている。ワイヤフレーム1の屈曲部2に接続されたライン(釣り糸)をリーリングすることによりスピナーブレード3が回転および揺動し、スピナーベイト10全体がベイトフィッシュをイメージさせるように泳動する仕組みとなっている。
スピナーベイト10は、水中に投入したときには、ヘッド部4が錘となって、水底へと沈んでいく。そして、沈んだ後に、対象魚にとって水中で小魚が泳いでいるように疑似餌を泳動させるためライン(釣り糸)を引き、集魚効果を発揮するものである。
そこで、スピナーベイトでは、スピナーブレードの働きにより反射光や振動波や音や泡などにより対象魚の興味をそそるため、スピナーブレードの数を増やすことは重要である。
図7における従来型のスピナーブレード10において、ワイヤフレーム1の一端に取り付けているスピナーブレード3に対して、ワイヤフレーム1の中間部分にもう一枚スピナーブレード3aを設けるような工夫をしたものがある。
また、本発明は、重心の位置を調整し、スピナーベイト全体の水中での姿勢の安定、水中での泳動状態、空中での姿勢の安定が得られるよう工夫した新しく優れたスピナーベイトを提供することを目的とする。
上記構成のように、ヘッド部を屈曲形成したものとし、屈曲部においてワイヤフレームと接続することにより、コンパクトな構成においてヘッド部の両先端において十分な距離を保つことができ、スピナーベイトにおいて部材構成の自由度を増すことができる。
上記構成のようにヘッド部を異なる素材からなる部材をつなぎ合わせたものであるハイブリッド型のヘッド部とすることにより、いわゆる二股に割れているヘッド部の重心を他端側、つまり一方に偏らせることにより重心位置は安定する。もし、二股に割れているヘッド部の一端側、他端側のいずれにも適度に重量が分散したものであれば、両者がバランスして回転が収まらず水中や空中での姿勢が安定しない。しかし、二股に割れているヘッド部の重心が一方に偏っている場合、重心がある他端側の運動が支配的となり、重心がない一端側の運動は追随することとなり、水中や空中での姿勢が安定しやすい。
一つの構成例としては、ワイヤフレームの他端側への略延長方向に、ヘッド部の他端側に取り付けられている第3のスピナーブレードを配置する構成がある。
また、他の構成としては、ワイヤフレームの他端側への略延長方向に、ヘッド部の一端側に取り付けられているフックを配置する構成がある。
このように3か所においてスピナーブレードを配置することができ、各々のスピナーブレードは適度に離隔しているので、互いに干渉し合うことなく、3枚のスピナーブレードが水中において自在に回転したり揺動したりすることができる。
たとえば、スピナーブレードを3か所以上に設けることができ、それぞれのスピナーブレードが相互に干渉し合うことない配置とすることができ、より多い枚数のスピナーブレードを搭載した集魚効果に優れたスピナーベイトを提供することができる。
また、本発明は、いわゆる二股に分かれているヘッド部の構成としつつ、ヘッド部を異なる2種類の素材からなる部材をつなぎ合わせたものであるハイブリッド型のヘッド部とすることにより、重心の位置をヘッド部の一方に偏らせることができ、重心の位置が安定し、スピナーベイト全体の水中での姿勢の安定、水中での泳動状態、空中での姿勢の安定が得られる。
まず、本発明のスピナーベイト100の基本構成について説明する。
図1および図2は、本発明のスピナーベイト100全体の構成を模式的に示した図である。なお、図1は、スピナーベイト100のフック130が分かりやすいように疑似餌131を省略して図示しており、図2は疑似餌131を装着した状態を図示している。
ワイヤフレーム110は、たとえば、硬質で強度の大きなステンレス鋼やチタン鋼などの金属で形成されており、中間に設けた屈曲部111において曲げられ、ワイヤフレーム110全体としては略L字型に屈曲形成されている。
ワイヤフレーム110の屈曲部111には略輪状にいわゆる溜まりが設けられており、この屈曲部111には図示しないライン(釣り糸)が結び付けられる。
ヘッド部120は屈曲部121を挟んで、一端側部材120aおよび他端側部材120bが形成されている。二股に分かれたヘッド部120は屈曲部121を挟んで一端122および他端123が形成されている。
疑似餌131は、フック130を覆うように装着される。この疑似餌131は、たとえばラバーもしくはプラスチックを細長く切ったもので、水中でユラユラと動くようになっており、対象魚にとってこの疑似餌131はゴカイなどの餌と勘違いする。図2の例では細かい毛状のものが多数設けられたいわゆる「フラスカート」と呼ばれるものとなっている。
スピナーブレードは、水中で回転運動を起こしながら光を反射し、あるいは独特な振動波や音、泡を出すことにより極めて高い集魚効果を発揮するため、スピナーブレードは1枚よりも2枚設けられていた方が高い集魚効果を得ることができる。また、同一カ所に複数枚のスピナーブレードを設けるより、スピナーベイト100に分散して複数個所に設けた方が高い集魚効果を得ることができる。
そのため、陸上にいるユーザが本発明のスピナーベイト100を竿から投げ出した際の空中姿勢は、重心がある側の部材(ここでは他端側部材120b)が空中を飛んでいく運動の軌跡となり、ヘッド部120が回転することはない。空中での姿勢は陸上にいるユーザが投げる投げ方などの条件によるが、一度空中へ放出された本発明のスピナーベイト100は、ヘッド部120の重心がある側の部材の運動の軌跡に沿って安定した姿勢で飛んでいく効果が得られる。
図3は、陸上にいるユーザが水中に沈んだ本発明のスピナーベイト100をリーリングした際の水中の姿勢を簡単に説明する図である。スピナーベイト100において、ラインが結ばれているワイヤフレーム110の屈曲部111を先頭にして引かれてゆくが、重心が集中しているヘッド部120の他端側部材120bは下側に位置し、また、水中では水流の抵抗があるため、軽いスピナーブレード140、150、160は、後方に流れつつ引かれてゆく。このように、スピナーベイト100全体が不規則に回転してもつれることなく、水中で安定した姿勢でリーリングすることができる。なお、スピナーブレード140、150、160はリーリングされる際に、スイベルやクレビスを介してその場で回転したり、リーリングにより揺動したりし、集魚効果を発揮することができる。
図4は、川など水の流れがある場所で、本発明のスピナーベイト100をリーリングする際の水の通り抜けを簡単に示す図である。川などの水流の方向に対して交差するようにリーリングする場合、リーリングで引かれてゆく本発明のスピナーベイト100に対して横方向や斜め方向から水流が当たることとなる。図4では水流は紙面奥から紙面手前に流れているものとし、便宜上矢印により示している。また、リーリングによって引っ張る方向は図中右から左方向となっている。
本発明のスピナーベイト100では、ヘッド部120股の間から水流が抜けやすいように工夫されているため、水流から受ける抵抗は比較的小さく、ヘッド120が水流に対して姿勢が変化しにくいという効果が得られる。
実施例1のスピナーベイト100の構成例としては、ワイヤフレームの他端側への略延長方向に、ヘッド部の他端側に取り付けられている第3のスピナーブレードを配置する構成であった。
この実施例2のスピナーベイト100aは、ワイヤフレームの他端側113への略延長方向に、ヘッド部120の一端側122のフック130を配置する構成である。
以上、実施例2のスピナーベイト100aの構成によっても、コンパクトな構成においてヘッド部120の両先端において十分な距離を保つことができ、その両端の一方にフック130と疑似餌131を設け、他方に第3のスピナーブレード160を設けるという構成が可能となる。
また、本発明は、いわゆる二股に分かれているヘッド部の構成としつつ、ヘッド部を異なる2種類の素材からなる部材をつなぎ合わせたものであるハイブリッド型のヘッド部とすることにより、重心の位置をヘッド部の一方に偏らせることができ、重心の位置が安定し、スピナーベイト全体の水中での姿勢の安定、水中での泳動状態、空中での姿勢の安定が得られる。
実施例3のスピナーベイト100bは、第3のスピナーブレード160ではなく、第2の疑似餌130bを設けた構成例である。
第1のフック130aおよび第1の疑似餌131aに加えて、第2のフック130bおよび第2の疑似餌131bを取り付けることにより、集魚された対象魚が第1のフック130aまたは第2のフック130bのいずれかにヒットする可能性が高くなり、また、集魚された対象魚が第1のフック130aまたは第2のフック130bの両方に同時にヒットする可能性もある。
以上、実施例3のスピナーベイト100bの構成によっても、コンパクトな構成においてヘッド部120の両先端において十分な距離を保つことができ、その両端の一方に第1のフック130aと第1の疑似餌131aを設け、他方に第2のフック130bと第2の疑似餌131bを設けるという構成が可能となる。
110 ワイヤフレーム
120 ヘッド部
130 フック
130a 第1のフック
130b 第2のフック
131 疑似餌
131a 第1の疑似餌
131b 第2の疑似餌
140 第1のスピナーブレード
150 第2のスピナーブレード
160 第3のスピナーブレード
Claims (7)
- 屈曲形成されたワイヤフレームと、前記ワイヤフレームの一端側に取り付けた少なくとも1枚の第1のスピナーブレードと、前記ワイヤフレームの他端側に取り付けたヘッド部と、前記ヘッド部に設けたフックを備えたスピナーベイトにおいて、
前記ヘッド部が屈曲形成され、屈曲部において前記ワイヤフレームの前記他端側と接続されていることを特徴とするスピナーベイト。 - 屈曲形成された前記ヘッド部の一端側部材の素材が第1の素材で形成され、前記ヘッド部の他端側部材の素材が前記第1の素材よりも重い第2の素材で形成され、異なる素材からなる部材をつなぎ合わせたものであるハイブリッド型のヘッド部とした、請求項1に記載のスピナーベイト。
- 前記ワイヤフレームの中間部のいずれかの箇所に少なくとも1枚の第2のスピナーブレードを設けるとともに、前記ヘッド部に少なくとも1枚の第3のスピナーブレードを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスピナーベイト。
- 前記ヘッド部の一端側に前記フックが取り付けられ、前記ヘッド部の他端側に前記第3のスピナーブレードが取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載のスピナーベイト。
- 前記ワイヤフレームの他端側への略延長方向に、前記ヘッド部の前記他端側に取り付けられている前記第3のスピナーブレードが配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスピナーベイト。
- 前記ワイヤフレームの他端側への略延長方向に、前記ヘッド部の前記一端側に取り付けられている前記フックが配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスピナーベイト。
- 屈曲形成された前記ヘッド部の一端側に前記フックとともに第1の疑似餌が取り付けられ、前記ヘッド部の他端側に第2のフックとともに第2の疑似餌が取り付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のスピナーベイト。
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