JP4820319B2 - 折畳み式携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、折畳み式携帯端末に関し、特に表示部を縦長状態又は横長状態に切換操作可能に支持するものに関する。
近年、携帯電話機は、通話機能だけでなく、電子メールの送受信機能、デジタルカメラ機能、録音再生機能、テレビ受信機能、スケジュール管理機能など多数の機能を備えるようになっている。
一方、携帯電話機の主な機能は依然として通話機能であり、また、その携帯性のために小型化、軽量化が商品性の面で重要となっている。また、使い勝手の面を重視して、携帯電話機は、横幅を抑えた縦長形状となっている。
上記携帯電話機の表示部が縦長状態で固定されていると、横長の画像を表示する場合には、縦長の画面に入るように縮小表示するか又は横スクロール操作により画像全体を見るようにしなければならなかった。
また、縦長状態の表示部に横長の画像を90度回転させて、その画像を見ることも考えられるが、表示部と操作部とが、第1の筐体と第2の筐体とが開いた状態で現出する折畳み式携帯端末では、操作部も90度回転した状態となるので、操作キーに表された表示も90度回転した状態で見ることになり、また、普段とは異なる操作キーの配置であるため、入力操作が極めて困難になるという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、例えば、特許文献1の折畳み式携帯端末では、携帯電話機自体は縦長に持ったままの状態で、表示部を縦長状態から横長状態に切換操作可能に第1の筐体に支持している。この折畳み式携帯端末では、表示部の中心部に表示部に対して垂直に支持軸を設け、この支持軸を中心として表示部を90度回転させるようにしている。
また、特許文献2の移動端末機は、多数のキー入力部が設けられた第1ケーシングと、文字及び画像を表示できるディスプレイ部が設けられた第2ケーシングとを備え、一端部が第1ケーシングと折畳み可能に第1ケーシングにヒンジ結合され、他端部が第2ケーシングの一領域に接触するように連結する連結部材と、第2ケーシングの一領域と連結部材の他端部との間に設けられ、第2ケーシングを連結部材との接触面に沿って所定の角度の範囲内で回動させる回動手段と、回動手段により第2ケーシングが回動するとき、上記ディスプレイ部に表示されるイメージを変換させる機能を行う信号処理装置を備えている。この移動端末機では、ディスプレイ部の位置は垂直及び水平方向に変換されるとともに、表示される画像の大きさも変更される。
また、特許文献3に示されるように、表示部を第1の筐体にスライド可能かつ回転可能に支持する支持機構を有する折畳み式携帯端末が知られている。この折畳み式携帯端末では、表示部を上下にスライド移動させてから、表示部の中央部に設けた支持軸を中心に回転させているため、その分、ヒンジ部や第1の筐体の下端に設けた膨出部との接触が避けられ、表示部を大きくすることができる。
一方、特許文献4のように、表面に表示部が設けられた第1の筐体と、表面に操作部を有する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備え、表示部は、上記第1の筐体に支持機構を介して、縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持されており、上記支持機構は、上記表示部の切換操作時に該表示部の下端側コーナー部がヒンジ部に沿って移動するように表示部の縦長状態と横長状態との切換を案内支持するものが知られている。
特開2001−156893号公報 特開2003−114670号公報 特開2003−319043号公報 特開2006−211576号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3の発明では、表示部は、第1の筐体に対して1本の支持ピンのみで支持されているため、特に表示部を横長状態としたとき、支持ピンに曲げモーメントが作用して表示部がぐらつきやすい。
一方、上記特許文献4の発明では、カム機構を利用しているので、特許文献1乃至3のような1本の支持ピンの場合に比べてぐらつきが少ないが、より表示部の大型化が図られているので、横長状態でのぐらつきが避けられないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示部が第1の筐体に支持機構を介して縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持された折畳み式携帯端末において、表示部が縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、表示部のぐらつきを防止することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、第1ガイドピンに保持機構を設けた。
具体的には、第1の発明では、表面に表示部が設けられた第1の筐体と、
表面に操作部を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備え、
上記表示部が、上記第1の筐体に支持機構を介して、縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持された折畳み式携帯端末を対象とする。
そして、上記支持機構は、第1の筐体に設けられ左右方向に延びる中凸状に湾曲した上記表示部と反対側に溝底部を有する曲線状の第1ガイド溝と、第1の筐体に設けられ上下方向に延びる第2ガイド溝と、表示部の裏面に設けられ上記第1ガイド溝にスライド自在に係合する中空パイプで構成された第1ガイドピンと、表示部の裏面に設けられ上記第2ガイド溝にスライド自在に係合する第2ガイドピンとを備え、
上記表示部が縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、表示部を保持する保持機構を備え、
上記保持機構は、
上記第1ガイドピンに設けられ
上記第1ガイドピンに収納された圧縮バネと、
上記第1ガイドピンに収納され、上記圧縮バネの先端に押されて上記溝底部に当接する当接部と、
を備えている。
上記の構成によると、通話時やメール送受信時などメインの機能使用時には、通常、表示部を縦長状態として使用する。一方、地上デジタルテレビ放送の視聴時や英文でメールを送受信するときなどには、表示部を横長状態として表示部に横長画像が大きく表示されるようにして、使い慣れた縦長状態と同じ操作キーの配列状態にある操作部でキー入力しながら使用する。このように表示部を縦長状態又は横長状態に切り換えるときには、ユーザが第1の筐体に支持された表示部を切換操作する必要がある。表示部が縦長状態又は横長状態にあるときには、第2ガイドピンは、第2ガイド溝の下端部に位置し、第1ガイドピンは第1ガイド溝の左右端部のいずれかに位置する。切換操作の際には、第1ガイドピンが第1ガイド溝に係合した状態で中間で最も上方に位置するように左右方向にスライド移動するのと同時に、第2ガイドピンが第2ガイド溝に係合した状態で上端部までスライド移動した後、再び下端部に戻る。この支持機構によって表示部がヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しないように移動規制されながら、縦長状態又は横長状態に切り換えられる。
このとき、表示部は、縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、左右に移動する第1ガイドピンに設けた保持機構により保持されるので、曲げモーメントが作用する等によりぐらつきが生じやすい横長状態であっても、ユーザは表示部のぐらつきを感じることはない。また、保持機構を第1ガイドピンに設けるので、余計なスペースを必要とせず、コンパクト化が図られる。さらに、第1ガイドピンに圧縮バネを収納し、この圧縮バネの先端で当接部を押圧して溝底部に当接させるようにしたことにより、簡単かつ省スペースな構成で当接部を確実に溝底部に当接させることができ、圧縮バネの付勢力により、表示部が保持される。
の発明では、第1の発明において、
上記当接部は、球体よりなるものとする。
上記の構成によると、当接部は球体であるので、表示部の切換操作を阻害することなく溝底部上を摺動可能である。
の発明では、第の発明において、
上記溝底部の左右両端部には、上記当接部が係止する係止穴が凹陥されている。
上記の構成によると、横長状態又は縦長状態に切り換える際には、当接部が溝底部上を摺動し、表示部が横長状態及び縦長状態になるときに、圧縮バネに押されて当接部が係止穴に嵌り込んで係止される。このため、適度なクリック感が得られると共に、確実に保持されるので、表示部がぐらつくことはない。また、保持状態を解除するには、球体よりなる当接部を圧縮バネの付勢力に抗して係止穴から脱出させることにより、保持機構による保持が解除される。
の発明では、第の発明において、
上記溝底部の左右中間にも係止穴が凹陥されている。
上記の構成によると、表示部の切換途中において、ヒンジ部に対して傾斜した状態で表示部を保持することができる。このことで、斜め状態の表示部での使用が可能となる。
の発明では、第乃至第のいずれか1つの発明において、
上記第1ガイドピンと第2ガイドピンとは、リンク部材によって連結され、該リンク部材が上記表示部の裏側に固定されている。
上記の構成によると、リンク部材によって第1ガイドピンと第2ガイドピンとが連動し、表示部が安定して回転すると共に、第1ガイドピンと第2ガイドピンとの位置決めが容易である。
の発明では、第の発明において、
上記第1ガイドピンの上記溝底部と反対側には、上記圧縮バネの基端が当接する蓋部材が設けられ、
上記蓋部材には、外周側壁の一部が切り欠かれた切欠部が形成され、該切欠部を上記第1ガイドピンの先端近傍の上記リンク部材の周縁部に挿入することで、蓋部材が取り付けられている。
上記の構成によると、蓋部材の切欠部側をリンク部材の周縁部に挿入することで蓋部材が取り付けられ、第1ガイドピン内に当接部及び圧縮バネが容易に収納される。このため、組立が容易であると共に、メンテナンスが容易である
第7の発明では、第乃至第のいずれか1つの発明において、
上記第1の筐体は、
上記ヒンジ部の一部を構成する第1の筐体本体と、
該第1の筐体本体に固定されるガイドプレートと、
を備え、
上記支持機構及び保持機構は、上記ガイドプレートに設けられている。
上記の構成によると、例えば、第1の筐体本体を剛性の高い成型品で構成し、ガイドプレートを加工の容易な板金で構成することで、全体の薄型化が図られると共に、支持機構及び保持機構の位置決めが容易である。また、支持機構及び保持機構をガイドプレートにユニット組立可能な構成とすれば、組立が容易となる。
の発明では、第の発明において、
上記溝底部は、上記第1ガイド溝の裏面側周辺をカバー部材で覆うことにより形成されている。
上記の構成によると、異なる材質のもので溝底部を成形することができる。例えば、耐摩耗性の高い材料や、滑りのよい材料とすることができる。
の発明では、第の発明において、
上記カバー部材は、ステンレス製の板金よりなるものとする。
上記の構成によると、強度及び耐熱性が高く、当接部が滑りやすい。
第1の発明では、第の発明において、
上記溝底部は、上記ガイドプレートに一体にプレス形成されている。
上記の構成によると、部品点数が減ると共に、成形が極めて容易である
の発明では、第乃至第1のいずれか1つに記載の発明において、
上記支持機構には、一端が上記第1ガイドピンに固定され、他端が上記ガイドプレートに固定され、表示部が縦長状態又は横長状態となるように付勢する切換補助用弾性部材が設けられている。
上記の構成によると、表示部に対する切換補助用弾性部材の付勢力のかかり方を調整することで、表示部を縦長状態から横長状態へ若しくは横長状態から縦長状態への切換、又はその両方の切換が切換補助用弾性部材によってアシストされると共に、保持機構により、縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、ユーザは表示部のぐらつきを感じることはない。
第1の発明では、第1の発明において、
上記切換補助用弾性部材は、上記第1ガイド溝の最上点近傍で最も圧縮されるように配置されている。
上記の構成によると、第1ガイド溝の最上点近傍で切換補助用弾性部材の力が最も蓄えられ、この最上点を超えることで、縦長状態から横長状態へ及び横長状態から縦長状態への切換が切換補助用弾性部材によってアシストされる。
第1の発明では、第乃至第1のいずれか1つの発明において、
上記圧縮バネの付勢力は、表示部が切換途中の任意の位置でも保持可能な程度の強さに設定されている。
上記の構成によると、表示部のフリーストップが可能となり、任意の位置で表示部が保持される。
上記第1の発明では、第1乃至第1のいずれか1つの発明において、
上記支持機構、保持機構及び切換補助用弾性部材は、上記ガイドプレートにユニット組立可能に構成されている。
上記の構成によると、支持機構、保持機構及び切換補助用弾性部材の組立が極めて容易である
以上説明したように、本発明の折畳み式携帯端末によれば、表示部の第1ガイドピンを第1ガイド溝に係合した状態でスライド移動させるのと同時に、表示部の第2ガイドピンを第2ガイド溝に係合した状態でスライド移動させ、第1ガイドピンに設けた保持機構により表示部が縦長状態と横長状態とのいずれの状態にあるときでも表示部を保持するようにしている。このため、表示部が縦長状態のとき及び横長状態のときのいずれにおいても、表示部のぐらつきを防止することができるので、ユーザは、快適に折畳み式携帯端末を使用することができる。また、ぐらつきによる支持機構の損傷を防止することができる。さらに、保持機構を第1ガイドピンに設けたことにより、余計なスペースを必要とせず、コンパクトな折畳み式携帯端末が得られる。また、中空の第1ガイドピン内部に圧縮バネと、この圧縮バネの先端に押される当接部とを収納し、この当接部を溝底部に当接させるようにしたことにより、簡単かつ省スペースな構成で確実に表示部を保持することができる。
上記第の発明によると、球体よりなる当接部が溝底部上を摺動するようにしたことにより、表示部の切換操作を阻害することなく表示部のぐらつきを防止することができる。
上記第の発明によると、表示部を横長状態及び縦長状態のいずれに切り換えたときにも、係止穴に当接部を嵌り込ませて係止させるようにしたことにより、適度なクリック感を得ることができると共に、表示部のぐらつきを確実に防止することができるので、折畳み式携帯端末の操作性を向上させることができる。
上記第の発明によると、溝底部の左右中間にも係止穴を凹陥させて表示部の切換途中において、表示部を保持するようにして斜め状態の表示部でも使用できるようにした。このため、表示部の保持バリエーションが増えるので商品性を向上させることができる。
上記第の発明によると、リンク部材によって第1ガイドピンと第2ガイドピンとを連結したことにより、表示部を安定して確実に切換操作することができると共に、支持機構を容易に組み立てることができる。
上記第の発明によれば、リンク部材の周縁部に第1ガイドピンの溝底部と反対側を覆う蓋部材を切欠部から挿入して取り付けるようにしたことにより、組立及びメンテナンスを極めて容易に行うことができる
記第の発明によると、支持機構及び保持機構を第1の筐体本体に固定されるガイドプレートに設けたことにより、第1の筐体を薄型化して折畳み式携帯端末をコンパクトにすることができると共に、支持機構及び保持機構を容易に組み立てることができる。
上記第の発明によると、溝底部を第1ガイド溝の裏面側周辺をカバー部材で覆うことで形成したことにより、異なる材質のもので溝底部を成形すれば、耐摩耗性を向上させたり、滑りやすくしたりすることができる。
上記第の発明によると、カバー部材をステンレス製の板金によって成形したことにより、強度及び耐熱性が高く、当接部が滑りやすいので、操作性がよく、耐久性の高い折畳み式携帯端末が得られる。
上記第1の発明によると、溝底部をガイドプレートに一体にプレス形成したことにより、部品点数が減って成形が容易であるため、製造コストが低くなる
上記第1の発明によると、切換補助用弾性部材によって、少なくとも表示部が縦長状態又は横長状態となるように切換操作をアシストさせている。このため、ユーザは、片手のみで表示部の切換操作を行うことができると共に、縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、ユーザは表示部のぐらつきを感じることはないので、極めて操作性がよい。
上記第1の発明によると、切換補助用弾性部材を第1ガイド溝の最上点近傍で最も圧縮されるように配置したことにより、縦長状態から横長状態への切換及び横長状態から縦長状態への切換を切換補助用弾性部材によってアシストすることができるので、表示部を片手でも簡単に縦長状態又は横長状態に切り換えることができると共に、切換補助用弾性部材の付勢力が小さくなる縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、ユーザは表示部のぐらつきを感じることはないので、極めて操作性がよい。
上記第1の発明によると、圧縮バネの付勢力を表示部が切換途中の任意の位置でも保持可能な程度の強さに設定して表示部のフリーストップを可能としている。このため、任意の位置で表示部が保持されるので、表示部の保持バリエーションが増え、商品性が向上する。
上記第1の発明によると、上記支持機構、保持機構及び切換補助用弾性部材をガイドプレートにユニット組立可能に構成したことにより、組立を極めて容易に行うことができるので、製造コストが安くなる
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、折畳み状態にある本発明の実施形態にかかる折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図2は、開いた状態で液晶表示部が縦長状態における折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図3は、液晶表示部を縦長状態又は横長状態に切り換える途中の折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図4は、開いた状態で液晶表示部が横長状態のとき折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。
本実施形態の折畳み式携帯端末としての折畳み式携帯電話機1は、表面に表示部としての液晶表示部2が設けられた第1の筐体3と、表面に操作部4を有する第2の筐体5と、これら第1の筐体3と第2の筐体5とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部6とを備えている。このことで、折畳み式携帯電話機1は、図1に示す折畳み状態又は図2乃至図4に示す開き状態の2通りの状態に切換可能となっている。
上記第2の筐体5の操作部4には、複数の操作キー7が設けられている。この操作キー7は、折畳み式携帯電話機1全体を縦長に持ったときにキー入力できるように配置され、かつその表面に表示が付されている。この操作キー7を操作することで、折畳み式携帯電話機1の多数の機能が利用されるようになっている。また、第2の筐体5には、会話用のマイク部9が設けられている。
上記液晶表示部2及び操作部4は、第1の筐体3を第2の筐体5に対して折畳み状態から開いたときに現出するように構成されている。したがって、この折畳み式携帯電話機1では、液晶表示部2が縦長状態と横長状態とのいずれにおいても、ユーザは液晶表示部2の液晶ディスプレイ2aを見ながら同じ縦状態の配置の操作部4の操作キー7を操作できるようになっている。
上記液晶表示部2は、縦長状態における下端部が直線状に形成され、液晶表示部2の表面の大部分を占めるように、矩形状の液晶ディスプレイ2aが設けられている。液晶表示部2が縦長状態における上端側に会話用のスピーカ部8が設けられている。なお、液晶表示部2の各角部は下端側コーナー部2bを含め、デザイン上又は安全上の観点等から丸面取りされている。
図5〜図7に液晶表示部2の状態が移り変わる際の、カム機構、保持機構及びガイドプレートの斜視図を示す。図8〜図10に液晶表示部2の状態が移り変わる際の、カム機構、保持機構及びガイドプレートの様子を(a)に正面図で、(b)に断面図で、(c)に背面図で示す。図11及び図12に第1の筐体本体を表面側から見た斜視図及び背面側から見た斜視図をそれぞれ示す。
上記第1の筐体3には、略矩形板状の液晶表示部2を縦長状態又は横長状態とに切換操作可能に支持する支持機構としてのカム機構10が設けられている。第1の筐体3は、下端部両側に上記ヒンジ部6の軸部(図示せず)が挿通されるボス部3aが形成された第1の筐体本体3b(図11及び図12に示す)と、この第1の筐体本体3bを覆う矩形皿状の裏面カバー3c(図1にのみ示す)と、後述するガイドプレート16とを備えている。第1の筐体本体3bは、金属成型品であるマグネシウム合金等の鋳造フレームよりなる。
上記カム機構10は、第1の筐体3に設けられ左右方向に延びかつ中凸状に湾曲した曲線状の第1ガイド溝12と、第1の筐体3に設けられ上下方向に延びる直線状の第2ガイド溝14と、液晶表示部2の裏面に設けられ上記第1ガイド溝12にスライド自在に係合する第1ガイドピン13(図8(b)に示す)と、液晶表示部2の裏面に設けられ上記第2ガイド溝14にスライド自在に係合する第2ガイドピン15とを備えている。
上記第1ガイド溝12と第2ガイド溝14とは、上記第1の筐体本体3bに固定されるガイドプレート16に形成されている。ガイドプレート16は、ステンレス鋼などの板金で構成されている。ガイドプレート16は、第1の筐体3の厚さ方向中間部に位置するように、その貫通孔16aにビス(図示せず)を挿通して締結するなどにより、第1の筐体本体3bに固定されている。
第1ガイド溝12は、中凸状に湾曲した曲線状の有底の溝で構成され、折畳み式携帯電話機1を裏面から見たときに、その中心部は第1の筐体3の略中央に配置されている。すなわち、第1ガイド溝12の周辺の液晶表示部2と反対側は、薄肉のステンレス鋼よりなるカバー部材16bで覆われている。そのことで、第1ガイド溝12は溝底部12cを有し、溝底部12cの左右両端部には、円形の係止穴33が凹陥されている。本実施形態では、カバー部材16bは、ガイドプレート16の裏面側にリベット40により接合されているが、溶接で接合してもよく、また、プレス成形により、ガイドプレート16と一体に形成すれば、部品数も減り、製造コストも安い。カバー部材16bをガイドプレート16よりも耐摩耗性の高い材料としたり、摺動性の高い材料としたりしてもよい。
第2ガイド溝14は、第1ガイド溝12の中凸形状の最上部近傍の上側にヒンジ部6に対して傾斜して設けられた直線状開口の周縁部よりなる。第2ガイド溝14の液晶表示部2と反対側の面の開口周縁には、その他の部分よりも低くなった段差部14aが形成されている。
一方、上記液晶表示部2の裏面には、金属製のリンク部材18が装着されている。このリンク部材18は、液晶表示部2の裏面に締結又は位置決めするための貫通孔18aが設けられた板状の取付部18bと、この取付部18bから側面視L字状に連続する先端部18cとを有している。上記第1ガイドピン13は、リンク部材18の一端側、すなわち、取付部18bの先端に第1の筐体3側へ垂直に延びるように設けられている。上記第2ガイドピン15は、上記リンク部材18の他端側、すなわち、先端部18cの端部に第1の筐体3側へ垂直に延びるように設けられている。第2ガイドピン15の先端に円形の円板部15aが形成され、この円板部15aが上記段差部14a上を摺動するようになっている。なお、図8(b)に示すように、第1ガイドピン13の先端にも円形の円板部13aが形成されている。このことで、第1ガイドピン13が第1ガイド溝12から抜け止めされ、かつ第2ガイドピン15が第2ガイド溝14から抜け止めされることで、液晶表示部2が第1の筐体3から外れないようにスライド自在に係合するようになっている。
また、リンク部材18によって第1ガイドピン13と第2ガイドピン15とが連動し、液晶表示部2が安定して回転すると共に、第1ガイドピン13と第2ガイドピン15との位置決めが容易となっている。
上記ガイドプレート16の下側には、バネ固定ピン19が液晶表示部2側へ垂直に延びるように設けられている。このバネ固定ピン19には、切換補助用弾性部材20が固定されている。この切換補助用弾性部材20は、ねじりコイルバネよりなり、その両端部20a,20bはリング状に形成され、その一端20aが上記第1ガイドピン13の外周に回転可能に嵌められ、他端20bがバネ固定ピン19外周に回転可能に嵌められている。このことで、切換補助用弾性部材20は、バネ固定ピン19を中心に左右に揺動可能に支持され、その弾性力により、液晶表示部2が縦長状態から横長状態となるのを付勢し、かつ縦長状態から横長状態となるのを付勢するように配置されている。具体的には、図9のように、第1ガイドピン13がバネ固定ピン19に最も近付いたとき(第2ガイドピン15が第2ガイド溝14の上端部14cに位置したとき)の近傍において、切換補助用弾性部材20は最大たわみ角となり最も圧縮されるように配置され、そこから第1ガイドピン13が左右いずれかの方向にずれることで、液晶表示部2が縦長状態又は横長状態となるように付勢するようになっている。
詳しくは図示しないが、液晶表示部2と第2の筐体5とを電気的に接続する信号線は、一端が液晶ディスプレイ2aの裏面の液晶基板(図示せず)に接続され、他端が上記ヒンジ部6の信号線挿通孔6aを通って第2の筐体5側のメイン基板(図示せず)に接続されている。信号線は、液晶表示部2が縦長状態又は横長状態に切り換えられる際にも、カム機構10の動きを阻害しないように第1の筐体本体3bの表面に設けた信号線配線用凹溝24(図11に示す)に収納されている。
上記ガイドプレート16には、液晶表示部2が縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、液晶表示部2を保持する保持機構30が設けられている。この保持機構30は、第1ガイドピン13に設けられている。
具体的には、第1ガイドピン13は、図8(b)に示すように、先端に円板部13aが形成された中空パイプで構成され、その内部には、圧縮バネ31が収納されている。また、第1ガイドピン13には、圧縮バネ31の先端に押されるように当接部32が収納されている。この当接部32は、例えば、ステンレス製の球よりなる。この当接部32にグリースを塗布してもよい。このように、簡単な構成で当接部32を確実に溝底部12cに当接させることができるようになっている。
第1ガイドピン13の上記溝底部12cと反対側には、上記圧縮バネ31の基端が当接する蓋部材35が設けられている。蓋部材35は、例えば、ポリオキシメチレンの成型品よりなる。ポリオキシメチレン(POM)は、長時間、広範囲の温度で、引張り強さ、伸び、衝撃強さ等の機械的特性をバランス良く保つことができる。成形性がよいため、製造が容易で、また、耐疲労性も高いので、安定した性能が保持される。
上記保持機構30は、圧縮バネ31、当接部32及び蓋部材35からなる。このように、保持機構30を第1ガイドピン13に設けることで、余計なスペースを必要とせず、コンパクト化が図られている。
蓋部材35は、外周側壁の一部が切り欠かれた切欠部36と、第1ガイドピン13の先端が挿入される挿入孔37とを有している。切欠部36は、リンク部材18の周縁部が挿入されるように円周方向に延びるリンク挿入部36aと、第1ガイドピン13を半径方向から挿入可能とするピン挿入部36bとからなる。
このように構成することで、第1ガイドピン13の内部に当接部32及び圧縮バネ31を挿入し、溝底部12cに押さえ付けながら、蓋部材35をスライド移動させ、切欠部36を第1ガイドピン13の先端近傍のリンク部材18の周縁部及び第1ガイドピン13に挿入し、圧縮バネ31を押さえ付けることによって、保持機構30が取り付けられるように構成されている。また、反対方向に蓋部材35を引っ張り出すことによって蓋部材35をリンク部材18から取り外すことができるようになっている。このため、組立が容易であると共に、メンテナンスが容易である。また、蓋部材35は、樹脂成型品よりなるので、適度にたわみ、取付誤差を吸収しやすく、取付け又は取外しが極めて容易である。
上記カム機構10と保持機構30と切換補助用弾性部材20とは、ユニット組立可能に構成され、このユニット組立されたカム機構10は、ガイドプレート16を第1の筐体本体3bに取り付けることで、第1の筐体3に容易に取り付けられるようになっている。ガイドプレート16をステンレス製の板金よりなるものとしたことにより、カム機構10及び保持機構30を耐久性の高い操作性のよいものとすることができる。
−作用−
次に、本実施形態にかかる折畳み式携帯電話機1の作動について説明する。
まず、図1に示すように、折畳み式携帯電話機1を使用しないとき、又は待機状態のときなどは、第1の筐体3と第2の筐体5とが閉じられて折畳み状態にある。
そして、図2に示すように、第1の筐体3と第2の筐体5とを開くと、液晶表示部2と操作部4とが現出する。通常の通話時やメール送受信時などには、液晶表示部2を縦長状態とし、操作部4でキー入力しながら使用する。このとき、図5及び図8に示すように、第2ガイドピン15は、第2ガイド溝14の下端部14bに位置し、第1ガイドピン13は表面から見て第1ガイド溝12の右端部12aに位置する。このとき、圧縮バネ31が押された当接部32が係止穴33に嵌り込んで係止されている。圧縮バネ31の付勢力により、液晶表示部2が保持されるので、ユーザは液晶表示部2のぐらつきを感じることはない。
一方、地上デジタルテレビ放送の視聴や英文でメールを作成したり読んだりするときなど横長画像を見たいときには、ユーザが液晶表示部2を回転させ縦長状態から横長状態に切り換える。
まず、ユーザは液晶表示部2を切換補助用弾性部材20の付勢力に抗して表面から見て時計回りに回転させる。球体よりなる当接部32を圧縮バネ31の付勢力に抗して係止穴33から脱出させることにより、保持機構30による保持が解除される。
次いで、下端側コーナー部2bを移動させる。このとき、図6及び図9に示すように表面から見て第2ガイド溝14の下端部14bにあった第2ガイドピン15が上端部14cに移動し、第1ガイド溝12の右端部12aにあった第1ガイドピン13が中央に移動する。この際に当接部32は、溝底部12c上を摺動する。当接部32は球体であるので、液晶表示部2の切換操作を阻害することなく溝底部12c上を摺動する。
次いで、切換補助用弾性部材20の最大たわみ角を超えると、その付勢力によって液晶表示部2がアシストされながら、図4に示す横長状態に切り換えられる。このとき、図7及び図10に示すように、表面から見て第2ガイド溝14の上端部14cにあった第2ガイドピン15が下方へ移動し、第1ガイド溝12の中央にあった第1ガイドピン13が左端部12bへ移動する。横長状態になるときに、圧縮バネ31に押されて当接部32が係止穴33に嵌り込んで係止される。このため、適度なクリック感が得られると共に、保持機構30により確実に保持されるので、液晶表示部2がぐらつくことはない。
カム機構10により、液晶表示部2の第1ガイドピン13が第1ガイド溝12内を中間で最も上方に位置するように左右方向にスライド移動するのと同時に、第2ガイドピン15が第2ガイド溝14に係合した状態で上端部14cまでスライド移動した後、再び下端部14bにスライド移動する。
図14に、下端側コーナー部2bがカム機構10による移動規制により、描いた軌跡を背面から見た概略を示す。このとき、下端側コーナー部2bは丸面取りされているので、その丸面取りした部分の切換時の最下端部は、ヒンジ部6との間に一定の隙間Sを保った直線状の軌跡でもって移動するように案内支持される。このため、液晶表示部2がこの軌跡よりも下側へ移動することはないので、従来のように液晶表示部2の下端をその支持軸を中心とした半径に沿って丸めなくても、液晶表示部2がヒンジ部6に接触することはない。
図4に示す横長状態でも、上記液晶表示部2の左右方向中央部は、第1の筐体3の略左右方向中央に位置している。そして、液晶ディスプレイ2aに横長画像が大きく表示されるように設定して、操作部4でキー入力しながら、テレビからクイズ番組に参加したり、テレビショッピングや銀行振り込みなどをテレビを通じて利用したりする。
図10に示すように、液晶表示部2が横長状態にあるときには、第2ガイドピン15は、第2ガイド溝14の下端部14bに位置し、第1ガイドピン13は第1ガイド溝12の左端部12bに位置する。このとき、圧縮バネ31が押された当接部32が係止穴33に嵌り込んで係止されている。この圧縮バネ31の付勢力により、液晶表示部2が保持される。
このように、液晶表示部2は、縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、保持機構30により保持されるので、ユーザは液晶表示部2のぐらつきを感じることはない。
一方、使用後は、上記とは反対に、液晶表示部2の右側の上記下端側コーナー部2bを表面から見て反時計回りに回動させ、球体よりなる当接部32を圧縮バネ31の付勢力に抗して係止穴33から脱出させることにより、保持機構30による保持が解除される。切換補助用弾性部材20がその最大たわみ角を超えると、その付勢力によって液晶表示部2がアシストされながら、縦長状態に戻る。
そして、第1の筐体3と第2の筐体5とを折り畳んで待機状態とする。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態にかかる折畳み式携帯電話機1によると、液晶表示部2の第1ガイドピン13を第1ガイド溝12に係合した状態でスライド移動させるのと同時に、液晶表示部2の第2ガイドピン15を第2ガイド溝14に係合した状態でスライド移動させ、第1ガイドピン13に設けた保持機構30により液晶表示部2が縦長状態と横長状態とのいずれの状態にあるときでも液晶表示部2を保持するようにしている。このため、液晶表示部2が縦長状態のとき及び横長状態のときのいずれにおいても、液晶表示部2のぐらつきを防止することができるので、ユーザは、快適に折畳み式携帯電話機1を使用することができる。また、ぐらつきによるカム機構10の損傷を防止することができる。さらに、保持機構30を第1ガイドピン13に設けたことにより、余計なスペースを必要とせず、コンパクトな折畳み式携帯電話機1が得られる。
中空の第1ガイドピン13内部に圧縮バネ31と、この圧縮バネ31の先端に押される当接部32とを収納し、この当接部32が溝底部12cに当接するようにしたことにより、簡単かつ省スペースな構成で確実に液晶表示部2を保持することができる。
球体よりなる当接部32が溝底部12c上を摺動するようにしたことにより、液晶表示部2の切換操作を阻害することなく液晶表示部2のぐらつきを防止することができる。
液晶表示部2を横長状態及び縦長状態のいずれに切り換えたときにも、係止穴33に当接部32を嵌り込ませて係止させるようにしたことにより、適度なクリック感を得ることができると共に、液晶表示部2のぐらつきを確実に防止することができる
リンク部材18の周縁部に第1ガイドピン13の溝底部12cと反対側を覆う蓋部材35を切欠部36から挿入して取り付けるようにしたことにより、組立及びメンテナンスを極めて容易に行うことができる。
蓋部材35を適度にたわむ樹脂成型品で構成したことにより、寸法誤差を吸収できるので、蓋部材35の取付け又は取外しを極めて容易に行うことができる。
蓋部材35をポリオキシメチレンで構成したことにより蓋部材35の製造を容易に行うことができると共に、耐久性の高い折畳み式携帯電話機1が得られる。
リンク部材18によって第1ガイドピン13と第2ガイドピン15とを連結したことにより、液晶表示部2を安定して確実に切換操作することができると共に、カム機構10を容易に組み立てることができる。
カム機構10及び保持機構30を第1の筐体本体3bに固定されるガイドプレート16に設けたことにより、第1の筐体3を薄型化して折畳み式携帯電話機1をコンパクトにすることができると共に、カム機構10及び保持機構30を容易に組み立てることができる。
切換補助用弾性部材20によって、液晶表示部2が縦長状態又は横長状態となるように切換操作をアシストさせている。このため、ユーザは、片手のみで液晶表示部2の切換操作を行うことができると共に、縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、ユーザは液晶表示部2のぐらつきを感じることはないので、極めて操作性がよい。
切換補助用弾性部材20を第1ガイド溝12の最上点近傍で最も圧縮されるように配置したことにより、縦長状態から横長状態への切換及び横長状態から縦長状態への切換を切換補助用弾性部材20によってアシストすることができるので、液晶表示部2を片手でも簡単に縦長状態又は横長状態に切り換えることができると共に、切換補助用弾性部材20の付勢力が小さくなる縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、ユーザは液晶表示部2のぐらつきを感じることはないので、極めて操作性がよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、圧縮バネ31の付勢力を液晶表示部2が切換途中の任意の位置でも保持可能な程度に強く設定してもよい。そうすることで、液晶表示部2のフリーストップが可能となり、任意の位置で液晶表示部2が保持され、液晶表示部2の保持バリエーションが増え、携帯電話機1の商品性が向上する。
また、溝底部12cの左右中間にも円形の中間係止穴を凹陥し、液晶表示部2の切換途中において、ヒンジ部6に対して傾斜した状態で液晶表示部2を保持するようにしてもよい。このことで、斜め状態の液晶表示部2での使用が可能となり、液晶表示部2の保持バリエーションが増えるので商品性を向上させることができる。
上記蓋部材35の形状は、上記実施形態のものに限定されない。すなわち、第1ガイドピンを有底のものとし、その底側の外周に溝を設け、その溝にC型リングを嵌め込むようにしてもよい。
第1ガイド溝12及び第2ガイド溝14の形状は、上記実施形態にとらわれない。例えば、第2ガイド溝は、ヒンジ部6の軸方向に対して略直交する方向に伸ばしてもよく、湾曲する曲線形状を有するものとしてもよい。この場合でも、丸面取りされた下端側コーナー部2bの最下端部は、ヒンジ部6との間に一定の隙間Sを保った直線状の軌跡でもって移動するように案内支持される。このように、第1ガイド溝12及び第2ガイド溝14の最適な形状を選択することで、要求される液晶表示部2の動きを容易に達成することができる。
上記実施形態では、カム機構10によって、液晶表示部2を、その下端側コーナー部2bがヒンジ部6に沿った直線状の軌跡でもって移動するように案内支持しているが、曲線的な軌跡でもって移動するようにしてもよい。この場合には、第1ガイド溝12の形状で液晶表示部2の下端側コーナー部2bの軌跡を調整すればよい。このことで、第1の筐体3の下端部におけるヒンジ部6との間の膨出部にカメラなどを設けることも可能となり、この場合にも膨出部に液晶表示部2の下端側コーナー部2bが接触するのを防ぐことができる。
上記実施形態では、第1ガイド溝12を1つのみ設けたが、2つ設けてもよい。この場合には、第2ガイド溝14の上方にさらに傾斜のきつい中凸状の第2の第1ガイド溝を設け、この第2の第1ガイド溝内にリンク部材18に設けた第2の第1ガイドピンを移動させればよい。第2の第1ガイドピンには、保持機構30は不要である。このようにすることで、さらに、液晶表示部2を滑らかに切換操作可能かつ液晶表示部2を第1の筐体3から引き離そうとする力に対してもさらに対抗しうるように堅固に支持することができる。このため、液晶表示部2が縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、さらに確実に液晶表示部2のぐらつきを防止することができる。
上記実施形態では、上記カム機構10と保持機構30とをユニット組立しているが、全てユニット組立しなくても、第1ガイド溝12と第2ガイド溝14とを第1の筐体3のガイドプレート16に一体に設け、第1ガイドピン13と第2ガイドピン15とを液晶表示部2裏面に一体に設け、かしめ、締結等により、後付で円板部13a,15aを設けてもよい。
上記実施形態では、切換補助用弾性部材20によって、液晶表示部2を縦長状態と横長状態とのいずれの状態に切り換えるときでも付勢するように配置しているが、縦長状態又は横長状態になるときのみを優先して付勢するようにしてもよい。
上記実施形態では、カム機構10は、液晶表示部2を表面から見て時計回りに縦長状態から横長状態に切り換えているが、反時計回りに切り換えるようにしてもよい。さらに、表面から見て時計回り及び反時計回りに切り換えるようにしてもよい。この場合には、第1ガイド溝12を、表面側から見たときに中間点が最も下側へ突出し、カモメが羽根を広げたような形状を有する開口の周縁部で構成し、第2ガイド溝14を、ガイドプレート16における、第1ガイド溝12の中間点の上方に略垂直に延びた開口の周縁部で構成すればよい。この場合には、第1ガイド溝の左右端部及び中央部に係止穴33を設ければよい。
上記実施形態では、液晶表示部2の縦長状態及び横長状態における左右方向中央部を第1の筐体3の略左右方向中央に位置させているが、左右のいずれかに若干オフセットさせてもよい。
上記実施形態では、表示部としての液晶表示部2は液晶ディスプレイ2aを有しているとしたが、有機ELディスプレイを有していてもよい。有機ELディスプレイは、自発光を発するため消費電力が小さく、液晶ディスプレイに比べて視野角が広く、かつバックライトを必要としないため、薄型化が可能である。
上記実施形態では、折畳み式携帯端末は、携帯電話機1としたが、PC、モバイルツール、電子辞書、電卓、複写機等であってもよい。また、PHS、PDAなどの携帯通信機器であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、携帯電話機などの液晶表示部を縦長状態又は横長状態に切換操作可能に支持する支持機構を有する折畳み式携帯端末について有用である。
折畳み状態にある本発明の実施形態にかかる折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 開いた状態で液晶表示部が縦長状態における折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 液晶表示部が縦長状態から若干回転された状態の折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 開いた状態で液晶表示部が横長状態のとき折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 液晶表示部が縦長状態におけるカム機構、保持機構及びガイドプレートの斜視図を示す。 液晶表示部が縦長状態から約45°回転された状態における図5相当図である。 液晶表示部が横長状態における図5相当図である。 液晶表示部が縦長状態におけるカム機構、保持機構及びガイドプレートを示し、(a)が正面図で、(b)が断面図で、(c)が背面図である。 液晶表示部が縦長状態から約45°回転された状態における図8相当図である。 液晶表示部が横長状態における図8相当図である。 第1の筐体本体を表面側から見た斜視図である。 第1の筐体本体を背面側から見た斜視図である。 蓋部材を示し、(a)が裏面側から見た斜視図であり、(b)が表面側から見た斜視図である。 第1の筐体の下端側コーナー部の軌跡を示す説明図である。
1 折畳み式携帯電話(折畳み式携帯通信機器)
2 液晶表示部(表示部)
3 第1の筐体
3b 第1の筐体本体
4 操作部
5 第2の筐体
6 ヒンジ部
10 カム機構(支持機構)
12 第1ガイド溝
12c 溝底部
13 第1ガイドピン
14 第2ガイド溝
15 第2ガイドピン
16 ガイドプレート
18 リンク部材
20 切換補助用弾性部材
30 保持機構
31 圧縮バネ
32 当接部
33 係止穴
34 中間係止穴
35 蓋部材
35a 切欠部

Claims (14)

  1. 表面に表示部が設けられた第1の筐体と、
    表面に操作部を有する第2の筐体と、
    上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備え、
    上記表示部は、上記第1の筐体に支持機構を介して、縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持されており、
    上記支持機構は、第1の筐体に設けられ左右方向に延びる中凸状に湾曲した上記表示部と反対側に溝底部を有する曲線状の第1ガイド溝と、第1の筐体に設けられ上下方向に延びる第2ガイド溝と、表示部の裏面に設けられ上記第1ガイド溝にスライド自在に係合する中空パイプで構成された第1ガイドピンと、表示部の裏面に設けられ上記第2ガイド溝にスライド自在に係合する第2ガイドピンとを備え、
    上記表示部が縦長状態にあるときと横長状態にあるときのいずれにおいても、表示部を保持する保持機構を備え、
    上記保持機構は、
    上記第1ガイドピンに設けられ
    上記第1ガイドピンに収納された圧縮バネと、
    上記第1ガイドピンに収納され、上記圧縮バネの先端に押されて上記溝底部に当接する当接部と、
    を備えている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  2. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記当接部は、球体よりなる
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  3. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記溝底部の左右両端部には、上記当接部が係止する係止穴が凹陥されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  4. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記溝底部の左右中間にも係止穴が凹陥されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  5. 請求項乃至のいずれか1つに記載の折畳み式携帯端末において、
    上記第1ガイドピンと第2ガイドピンとは、リンク部材によって連結され、該リンク部材が上記表示部の裏側に固定されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  6. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記第1ガイドピンの上記溝底部と反対側には、上記圧縮バネの基端が当接する蓋部材が設けられ、
    上記蓋部材には、外周側壁の一部が切り欠かれた切欠部が形成され、該切欠部を上記第1ガイドピンの先端近傍の上記リンク部材の周縁部に挿入することで、蓋部材が取り付けられている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  7. 請求項乃至のいずれか1つに記載の折畳み式携帯端末において、
    上記第1の筐体は、
    上記ヒンジ部の一部を構成する第1の筐体本体と、
    該第1の筐体本体に固定されるガイドプレートと、
    を備え、
    上記支持機構及び保持機構は、上記ガイドプレートに設けられている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  8. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記溝底部は、上記第1ガイド溝の裏面側周辺をカバー部材で覆うことにより形成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  9. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記カバー部材は、ステンレス製の板金よりなる
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  10. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記溝底部は、上記ガイドプレートに一体にプレス形成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  11. 請求項乃至1のいずれか1つに記載の折畳み式携帯端末において、
    上記支持機構には、一端が上記第1ガイドピンに固定され、他端が上記ガイドプレートに固定され、表示部が縦長状態又は横長状態となるように付勢する切換補助用弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  12. 請求項11に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記切換補助用弾性部材は、上記第1ガイド溝の最上点近傍で最も圧縮されるように配置されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  13. 請求項乃至1のいずれか1つに記載の折畳み式携帯端末において、
    上記圧縮バネの付勢力は、表示部が切換途中の任意の位置でも保持可能な程度に設定されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  14. 請求項1乃至1のいずれか1つに記載の折畳み式携帯端末において、
    上記支持機構、保持機構及び切換補助用弾性部材は、上記ガイドプレートにユニット組立可能に構成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
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