JP4820187B2 - 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置 - Google Patents

立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4820187B2
JP4820187B2 JP2006056308A JP2006056308A JP4820187B2 JP 4820187 B2 JP4820187 B2 JP 4820187B2 JP 2006056308 A JP2006056308 A JP 2006056308A JP 2006056308 A JP2006056308 A JP 2006056308A JP 4820187 B2 JP4820187 B2 JP 4820187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
stereoscopic image
display
group
stereoscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006056308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007233151A (ja
Inventor
淳 洗井
誠人 奥井
裕司 野尻
文男 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2006056308A priority Critical patent/JP4820187B2/ja
Publication of JP2007233151A publication Critical patent/JP2007233151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4820187B2 publication Critical patent/JP4820187B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、立体画像を撮像表示する立体画像撮像表示システム、立体画像を撮像する立体画像撮像装置および立体画像を生成する立体画像生成装置に関する。
従来、立体画像を表示することができる立体画像方式の1つとして、IP(Integral Photography)方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。このIP方式は、任意の視点から立体画像を観察することができるものであり、以下、図16を用いて説明する。
図16はIP方式に基づいた従来の立体画像撮像装置および従来の立体画像表示装置の概略図である。この図16(a)に示すように、従来の立体画像撮像装置101は、被写体(ここでは、フラッグ)の立体画像を撮像するもので、微小ミラー103をアレイ状に多数配列したミラー板105と、このミラー板105によって反射した反射光を受光する対物レンズ107と、この対物レンズ107で受光された反射光を被写体の要素画像群として撮像する撮像素子109とから構成されている。なお、この図16(a)において、Hが被写体を示しており、矢印aが撮影方向を示している。
この従来の立体画像撮像装置101は、ミラー板105によって反射される被写体Hからの反射光を取得する。なお、立体画像撮像装置101のミラー板105を構成する各微小ミラー103は、放物面Sの接平面と同じ傾きを有しており、当該放物面Sの焦点側に鏡面を有している(鏡面加工が施されている)。また、この放物面Sとは、次に示す数式(1)で表される放物線がx軸の周りに回転して得られた回転面である。すなわち、図16(a)では、放物面Sの一断面を図示している。
=4px(ただし、p<0,x<0) ・・・数式(1)
また、立体画像撮像装置101の撮像素子109および対物レンズ107は、数式(1)で表される放物線の準線D上に合焦するように配置されている。
また、図16(b)に示すように、従来の立体画像表示装置111は、被写体の立体画像を表示するもので、微小ミラー113をアレイ状に配列したミラー板115と、従来の立体画像撮像装置101の撮像素子109で撮像された被写体の要素画像群を表示する表示素子117と、この表示素子117で表示された要素画像群を投射する投射レンズ119とから構成されている。この図16(b)において、Rが立体画像(立体像)を示しており、矢印bが観察方向を示している。
この従来の立体画像表示装置111のミラー板115を構成する各微小ミラー113は、図16(a)に示した立体画像撮像装置101の微小ミラー103と同一の構成をとり、同一の配置が成されている。また、立体画像表示装置111の表示素子117および投射レンズ119は、図16(a)に示した立体画像撮像装置101の撮像素子109および対物レンズ107と同一の配置が成されている。図16(b)では、放物面Sの一断面を図示している。
しかしながら、これら図16に示すように、立体画像撮像装置101で撮像されたときに被写体から発せられた光(物体光)は、立体画像表示装置111で表示されるときには、まったく同じ経路を辿ることになるので、観察方向bから観察する者(観察者)は立体像を観察することができる。ただし、立体画像撮像装置101の撮像素子109および対物レンズ107から被写体Hを見た場合の被写体Hの奥行きと、立体画像表示装置111の矢印bの方向から立体像を見たとき(観察者から立体像Rを見たとき)の立体像Rの奥行きが反転する。
つまり、図16(a)と図16(b)とに示したフラッグについて、図16(a)において、フラッグの先端が撮影方向aから見た場合には、手前に存在し、図16(b)において、フラッグの先端が観察方向bから見た場合には、奥の方に存在する。すなわち、表示される立体画像(立体像)は、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像として観察されてしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の立体画像撮像表示システムは、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置と、当該要素画像群を立体画像として表示する立体画像表示装置とからなる立体画像撮像表示システムであって、前記立体画像撮像装置が、第一ミラー板と、対物レンズと、撮像素子とを備え、前記立体画像表示装置が、画像処理手段と、表示手段と、投射レンズと、第二ミラー板と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、立体画像撮像表示システムは、立体画像撮像装置において、複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第一ミラー板によって、被写体からの物体光(光線)を反射させ、対物レンズによって、第一ミラー板で反射された反射光が成す被写体の要素画像群を受光して、撮像素子によって、当該要素画像群を撮像する。
続いて、立体画像撮像表示システムは、立体画像表示装置において、画像処理手段によって、撮像素子で撮像された要素画像群の各要素画像の配置を、当該要素画像群の中心に対して点対称に変換する処理を行い、表示手段によって、この画像処理手段で処理された処理画像を表示する。そして、立体画像撮像表示システムは、立体画像表示装置において、投射レンズによって、表示手段で表示された処理画像を投射し、複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第二ミラー板によって、投射レンズで投射された処理画像を反射する。
請求項2に記載の立体画像撮像表示システムは、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置と、当該要素画像群を立体画像として表示する立体画像表示装置とからなる立体画像撮像表示システムであって、前記立体画像撮像装置が、第一ミラー板と、対物レンズと、フィールドレンズと、アフォーカル光学系と、アフォーカル光学アレイと、撮像素子とを備え、前記立体画像表示装置が、表示素子と、投射レンズと、第二ミラー板とを備える構成とした。
かかる構成によれば、立体画像撮像表示システムは、立体画像撮像装置において、複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第一ミラー板によって、被写体からの物体光(光線)を反射させ、対物レンズによって、第一ミラー板で反射された反射光が成す被写体の要素画像群を受光する。続いて、立体画像撮像表示システムは、フィールドレンズによって、対物レンズで受光された要素画像群を伝送し、アフォーカル光学系によって、要素画像群を負の横倍率で結像させる。そして、立体画像撮像表示システムは、立体画像撮像装置において、アフォーカル光学アレイによって、アフォーカル光学系で結像された負の横倍率の要素画像群の各要素画像を、再度負の横倍率で結像させ、撮像素子によって、アフォーカル光学アレイで結像された再結像要素画像群を撮像する。
また、立体画像撮像表示システムは、立体画像表示装置において、表示素子によって、撮像素子で撮像された再結像要素画像群を表示し、投射レンズによって、表示素子で表示された再結像要素画像群を投射する。そして、立体画像撮像表示システムは、立体画像表示装置において、複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第二ミラー板によって、投射レンズで投射された再結像要素画像群を反射する。
請求項3に記載の立体画像撮像装置は、請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムを備え、前記立体画像撮像表示システムの立体画像表示装置で表示される立体画像を、中間立体像とし、この中間立体像に参照光を干渉させた干渉縞を撮像する立体画像撮像装置であって、参照光源と、干渉縞撮像手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、立体画像撮像装置は、参照光源によって、参照光を発生させ、干渉縞撮像手段によって、参照光源で発生された参照光と、中間立体像とを干渉させた干渉縞を撮像する。
請求項4に記載の立体画像撮像装置は、請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムに含まれる立体画像撮像装置を、要素画像取得装置として備え、この要素画像取得装置で取得した要素画像群を表示させ、表示させた表示光を集光し、コヒーレント光を干渉させた要素干渉縞を撮像する立体画像撮像装置であって、要素画像群表示手段と、第一コヒーレント光源と、集光レンズと、マスクと、第二コヒーレント光源と、要素干渉縞撮像手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、立体画像撮像装置は、要素画像群表示手段によって、要素画像群を表示し、第一コヒーレント光源によって、コヒーレント光を発生させると共に、要素画像群表示手段を照明し、集光レンズによって、第一コヒーレント光源で照明された要素画像群表示手段で表示される表示光を集光する。続いて、立体画像撮像装置は、マスクによって、集光レンズで集光された集光表示光以外の光を遮断し、第二コヒーレント光源によって、マスクで集光表示光以外の光が遮断された遮断集光表示光と干渉させるコヒーレント光を発生させ、要素干渉縞撮像手段によって、コヒーレント光源で発生されたコヒーレント光と遮断集光表示光と干渉した要素干渉縞を撮像する。
請求項5に記載の立体画像生成装置は、請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムに含まれる立体画像撮像装置を、要素画像取得装置として備え、この要素画像取得装置で取得した被写体の要素画像群から、当該被写体の立体画像を表示可能な要素干渉縞群を生成する要素干渉縞群生成手段を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、立体画像生成装置は、要素干渉縞群生成手段によって、取得した被写体の要素画像群から要素干渉縞群を生成する。
請求項1に記載の発明によれば、撮像した被写体の要素画像群の各要素画像の配置を、当該要素画像群の中心に対して点対称に変換する処理を行って表示しているので、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、被写体の要素画像群を負の横倍率で結像させ、さらに、再度、負の横倍率で結像させた再結像要素画像群を表示しているので、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、発生された参照光と、被写体の中間立体像とを干渉させた干渉縞を撮像することで、表示される干渉縞(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、コヒーレント光を発生させて、表示させた表示光を集光し、集光された集光光以外を遮断した遮断集光表示光と、別のコヒーレント光とを干渉させた要素干渉縞を撮像しており、表示される要素干渉縞(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、取得した被写体の要素画像群から要素干渉縞群を生成しているので、表示される要素干渉縞(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
これより、立体画像撮像表示システムの第一実施形態から第六実施形態までについて説明する。なお、第四実施形態の立体画像撮像表示システムが立体画像撮像装置(請求項3に記載)の実施形態に該当し、第五実施形態の立体画像撮像表示システムが立体画像撮像装置(請求項4に記載)の実施形態に該当し、第六実施形態の立体画像撮像表示システムが立体画像生成装置(請求項5に記載)の実施形態に該当する。
〈立体画像撮像表示システム(第一実施形態)の構成〉
図1は立体画像撮像表示システム(第一実施形態)の概略図である。この図1に示すように、立体画像撮像表示システムSは、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置1と、要素画像群を立体画像として(要素画像群から立体画像を結像させて)表示する立体画像表示装置3とを備えている。この図1において、立体画像撮像装置1が撮像する被写体を「旗」とし、被写体Hとして表し、立体画像表示装置3が表示する立体画像(再生像)Sとして表している。なお、この図1においては、「旗」の向きが奥行き方向と対応しているものとしている。
立体画像撮像装置1は、被写体の要素画像群を撮像するもので、ミラー板(第一ミラー板)5と、対物レンズ7と、撮像素子9とを備えている。なお、矢印aは、撮影方向を示している。
ミラー板5は、複数の微小ミラー5aがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラー5aが放物面の接平面と同じ角度に配置されており、当該放物面の焦点側に鏡面を有しているものである。なお、このミラー板5の放物面の準線をDとし、この準線DとX軸との交点の座標を(−p,0)で表している。
ここで、ミラー板5の微小ミラー5aの位置の違いによる被写体Hの虚像(要素画像)の違いについて、図2を参照して説明する。ただし、実際にミラー板5を構成する微小ミラー5aは二次元状に数百から数万以上配列されているが、ここでは、説明の便宜上、縦方向3枚、横方向に3枚の合計9枚が配列されているものとして説明する。
図2(a)では、撮影方向a(図1参照)から眺めた場合の9枚の微小ミラーA〜Iの状態を示しており、ここでは、9枚の微小ミラーA〜Iがそれぞれ要素画像を撮像している状態を示している。この図2(a)において、矩形形状の微小ミラーA〜Iが正方配列しているように図示しているが、微小ミラーA〜Iの形状は、円形や多角形でもよく、配列も正方配列には限定されない。
例えば、図2(b)、(c)および(d)において、被写体Hが2つの被写体Hα、被写体Hβの場合であり、被写体Hαが円筒体であり、被写体Hβが立方体であるときを想定して説明する。このときに、被写体Hαと被写体Hβとの奥行き位置に応じて、例えば、微小ミラーDでは図2(c)に示したように、微小ミラーFでは図2(d)に示したように要素画像が形成される。
なお、図2(b)、(c)および(d)では、水平方向における微小ミラーの位置の違いによる要素画像の違いを図示したが、垂直方向や斜め方向の違いによっても、微小ミラーの位置による要素画像の違いが生じる。また、被写体Hαと被写体Hβとの奥行き位置が異なると、微小ミラーの位置による要素画像の変化も異なる。例えば、図2(b)の被写体Hαと被写体Hβとを、撮影方向aから見た場合の前後関係が反転した場合、微小ミラーDでは図2(d)に示したように、微小ミラーFでは図2(c)に示したように要素画像が形成される。
つまり、微小ミラーの位置による要素画像の変化は、ミラー板5の中心を基準として、反転することになる。例えば、図2(a)において、9枚の微小ミラーA〜Iがそれぞれ要素画像A〜I(微小ミラーA〜Iに対応させた要素画像A〜I)を撮像している状態を示しているとする。そうすると、被写体Hの奥行きが反転した場合、奥行きが反転した被写体Hに対応する要素画像群は、図2(e)に示したようになる。
背景技術のところで述べたように、従来の構成(立体画像撮像装置101)では、被写体と比較して奥行きが反転した立体画像を再生させることになる。逆に、従来の構成(立体画像表示装置111)では、奥行きが反転した被写体に対する要素画像群に相当する情報(何らかの画像処理した結果)を表示することで、被写体と同じ奥行きの立体画像を再生させることができる。そこで、この立体画像撮像表示システムSでは、立体画像表示装置3において、画像処理手段(後記する)により要素画像の配置を転換することで、立体画像を再生することができる。
対物レンズ7は、ミラー板5で反射された被写体からの物体光(光線)が成す当該被写体の要素画像群を受光するものである。この対物レンズ7は、一般的な凸レンズによって構成されている。
撮像素子9は、対物レンズ7で受光された被写体の要素画像群を撮像するものである。この撮像素子9としては、写真フィルム、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)、CMOS(Complenentary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)撮像素子が挙げられる。なお、これらの撮像素子は可視光領域内の複数の波長に対して感度を持っていてもよく、可視光領域内の波長だけでなく、これらの撮像素子とI.I(イメージインテンシファイアー)を組み合わせて用いてもよい。この場合、ミラー板5の微小ミラー5aは撮像素子9で感度を有している波長帯域に対して有効な反射特性を有していることが好ましい。
立体画像表示装置3は、立体画像撮像装置1の撮像素子9で撮像された要素画像群を、画像処理して表示するもので、画像処理手段11と、表示素子13と、投射レンズ15と、ミラー板(第二ミラー板)17とを備えている。
画像処理手段11は、撮像素子9によって撮像された要素画像群の中心を基準にして、当該要素画像群を点対称に変換する画像処理を施すものである。この画像処理手段11では、要素画像群を点対称に変換した処理画像を表示素子13に出力する。なお、この画像処理手段11は、立体画像表示装置3に含める構成としているが、立体画像撮像装置1に含める構成としてもよい。
表示素子13は、画像処理手段11で処理された処理画像を表示するものである。この表示素子13は、撮像素子9と同様の構成をとるものであり、写真フィルムやCCD等によって構成されている。
投射レンズ15は、表示素子13によって表示された処理画像をミラー板17に投射するものである。ここでは、この投射レンズ15は、対物レンズ7と同様の湾曲を有している凸レンズによって構成されている。
ミラー板(第二ミラー板)17は、複数の微小ミラー17aがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラー17aが放物面の接平面と同じ角度に配置されており、当該放物面の焦点側に鏡面を有しているものである。そして、このミラー板17は、投射レンズ15で投射された処理画像を結像させた立体画像(再生像)Sを生成する。なお、このミラー板17の放物面の準線をDとし、この準線DとX軸との交点の座標を(−p,0)で表している。
この立体画像撮像表示システムSによれば、画像処理手段11によって、撮像した被写体の要素画像群の各要素画像の配置を、当該要素画像群の中心に対して点対称に変換する処理を行って、表示素子13により表示しているので、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
〈立体画像撮像表示システム(第一実施形態)の動作〉
次に、図10に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムSの動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、立体画像撮像表示システムSの立体画像撮像装置1は、ミラー板5によって、被写体Hからの光線(物体光)を反射させ(ステップS1)、対物レンズ7によって受光する(ステップS2)。
続いて、立体画像撮像表示システムSの立体画像撮像装置1は、撮像素子9によって、対物レンズ7で受光された反射光(被写体Hの要素画像群)を撮像し(ステップS3)、立体画像表示装置3に入力する。
そうすると、立体画像撮像表示システムSの立体画像表示装置3は、画像処理手段11によって、要素画像群の中心を基準にして、当該要素画像群を点対称に変換する画像処理を施し(ステップS4)、表示素子13によって、画像処理された処理画像を表示する(ステップS5)。
そして、立体画像撮像表示システムSの立体画像表示装置3は、投射レンズ15によって、表示された処理画像を投射し(ステップS6)、投射された処理画像をミラー板17によって反射させることで、当該処理画像から立体画像(再生像)Sを結像(表示)させる(ステップS7)。
〈立体画像撮像表示システム(第二実施形態)の構成〉
図3は立体画像撮像表示システム(第二実施形態)の概略図である。この図3に示すように、立体画像撮像表示システムS1は、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置1Aと、要素画像群を立体画像として(要素画像群から立体画像を結像させて)表示する立体画像表示装置3とを備えている。この図3において、立体画像撮像装置1Aが撮像する被写体を「旗」とし、被写体Hとして表し、立体画像表示装置3が表示する立体画像(再生像)Sとして表している。なお、この図3においては、「旗」の向きが奥行き方向と対応しているものとしている。
立体画像撮像装置1Aは、被写体の要素画像群を撮像するもので、ミラー板5と、対物レンズ7と、要素画像配置変換光学系19とを備えている。なお、図1に示した立体画像撮像装置1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
要素画像配置変換光学系19は、対物レンズ7で受光された被写体Hの要素画像群の配置を変換するものである。この要素画像配置変換光学系19では、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で再度結像させた再結像要素画像群を、立体画像表示装置3に出力している。この要素画像配置変換光学系19の詳細な構成を図4に示す。図4(a)に示すように、要素画像配置変換光学系19は、フィールドレンズ19aと、アフォーカル光学系19bと、アフォーカル光学系アレイ19cと、撮像素子19dとを備えている。
フィールドレンズ19aは、対物レンズ7で受光された要素画像群を、アフォーカル光学系19bに伝送するものである。
アフォーカル光学系19bは、フィールドレンズ19aによって伝送された要素画像群を再度結像させるものである。このアフォーカル光学系19bでは、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で再度結像させるものである。
例えば、フィールドレンズ19a上に伝送される要素画像群が図4(b)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系19bで結像される要素画像群は図4(c)に示したようになる。ここでは、便宜上、図4(b)および(c)に示した要素画像群は、ミラー板5(図3参照)を構成する微小ミラー5aが9枚の場合について図示したものである。
アフォーカル光学系アレイ19cは、アフォーカル光学系19bで再度結像された要素画像群を再度結像させるものである。このアフォーカル光学系アレイ19cは、ミラー板5を構成する微小ミラー5aの数と同数且つ同配置のアフォーカル光学系によって構成されている。
また、このアフォーカル光学系アレイ19cは、アフォーカル光学系19bにより再度結像される要素画像群における各要素画像の配置をそのままにして、個々の要素画像について、各要素画像の中心に対して、当該要素画像を点対称に反転させる作用を有している。すなわち、このアフォーカル光学系アレイ19cでは、結像された各要素画像を負の横倍率で再度結像させるものである。
例えば、アフォーカル光学系19bで結像された要素画像群が図4(c)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系アレイ19cで再度結像される要素画像群は図4(d)に示したようになる。
また、要素画像配置変換光学系19を、図4(e)に示すように構成することも可能である。すなわち、要素画像配置変換光学系19は、対物レンズ7で受光された被写体Hの要素画像群を伝送するフィールドレンズ19aと、このフィールドレンズ19aで伝送された要素画像群を再結像させるアフォーカル光学系アレイ19cと、このアフォーカル光学系アレイ19cで結像された要素画像群を再度結像させるアフォーカル光学系19bと、このアフォーカル光学系19bで結像された要素画像群を撮像する撮像素子19dとから構成される。
この場合、フィールドレンズ19a上に伝送される要素画像群が図4(f)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系アレイ19c上で結像される要素画像群は図4(g)に示したようになり、アフォーカル光学系19b上で再度結像される要素画像群は図4(h)に示したようになる。
撮像素子19dは、アフォーカル光学系アレイ19cまたはアフォーカル光学系19bで再度結像された要素画像群を撮像するものである。
図3に戻って、立体画像撮像表示システムS1の構成の説明を続ける。
立体画像表示装置3は、立体画像撮像装置1Aの要素画像配置変換光学系19で撮像された要素画像群を、被写体Hの立体画像(再生像)Sとして表示するもので、表示素子13と、投射レンズ15と、ミラー板(第二ミラー板)17とを備えている。なお、立体画像表示装置3については、図1に示すものと同様の構成であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
この立体画像撮像表示システムS1によれば、要素画像配置変換光学系19によって、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で結像させ、さらに、再度、負の横倍率で結像させた再結像要素画像群を表示しているので、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
〈立体画像撮像表示システム(第二実施形態)の動作〉
次に、図11に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムS1の動作について説明する(適宜、図3参照)。
まず、立体画像撮像表示システムS1の立体画像撮像装置1Aは、ミラー板5によって、被写体Hからの光線(物体光)を反射させ(ステップS11)、対物レンズ7によって受光する(ステップS12)。
続いて、立体画像撮像表示システムS1の立体画像撮像装置1Aは、要素画像配置変換光学系19によって、対物レンズ7で受光された反射光(被写体Hの要素画像群)を撮像し(ステップS13)、立体画像表示装置3に入力する。
そうすると、立体画像撮像表示システムS1の立体画像表示装置3は、表示素子13によって、再結像要素画像群を表示する(ステップS14)。
そして、立体画像撮像表示システムS1の立体画像表示装置3は、投射レンズ15によって、表示された再結像要素画像群を投射し(ステップS15)、投射された再結像要素画像群をミラー板17によって反射させることで、当該再結像要素画像群から立体画像(再生像)Sを結像(表示)させる(ステップS16)。
〈立体画像撮像表示システム(第三実施形態)の構成〉
図5は立体画像撮像表示システム(第三実施形態)の概略図である。この図5に示すように、立体画像撮像表示システムS2は、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置1と、要素画像群を立体画像として(要素画像群から立体画像を結像させて)表示する立体画像表示装置3Aとを備えている。この図5において、立体画像撮像装置1が撮像する被写体を「旗」とし、被写体Hとして表し、立体画像表示装置3Aが表示する立体画像(再生像)Sとして表している。なお、この図5においては、「旗」の向きが奥行き方向と対応しているものとしている。
立体画像撮像装置1は、図1に示したものと同様であるので説明を省略する。
立体画像表示装置3Aは、立体画像撮像装置1から出力された被写体Hの要素画像群を、立体画像(再生像)Sとして表示するもので、要素画像配置変換光学系21と、投射レンズ15と、ミラー板17とを備えている。
要素画像配置変換光学系21は、立体画像撮像装置1から出力された被写体Hの要素画像群を変換した再結像要素画像群を表示するものである。この要素画像配置変換光学系21では、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で再度結像させた再結像要素画像群を表示している。この要素画像配置変換光学系21の詳細な構成を図6に示す。図6(a)に示すように、要素画像配置変換光学系21は、表示素子21dと、アフォーカル光学系アレイ21cと、アフォーカル光学系21bと、フィールドレンズ21aとを備えている。
表示素子21dは、被写体Hの要素画像群を表示するものである。
アフォーカル光学系アレイ21cは、表示素子21dで表示された要素画像群を、再結像させるものである。このアフォーカル光学系アレイ21cは、要素画像群における各要素画像の配置をそのままにして、個々の要素画像について、各要素画像の中心に対して、当該要素画像を点対称に反転させる作用を有している。すなわち、このアフォーカル光学系アレイ21cは、被写体Hの各要素画像を負の横倍率で再結像させるものである。このアフォーカル光学系アレイ21cは、ミラー板5を構成する微小ミラー5aの数と同数且つ同配置のアフォーカル光学系によって構成されている。
例えば、表示素子21d上で表示される要素画像群が図6(d)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系アレイ21cで結像される要素画像群は図6(c)に示したようになる。ここでは、便宜上、図6(d)および(c)に示した要素画像群は、ミラー板5(図5参照)を構成する微小ミラー5aが9枚の場合について図示したものである。
アフォーカル光学系21bは、アフォーカル光学系アレイ21cで再結像された要素画像群を再度再結像させるものである。このアフォーカル光学系21bでは、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で再度再結像させるものである。
フィールドレンズ21aは、アフォーカル光学系21bで再度再結像された再結像要素画像群を伝送するものである。
例えば、アフォーカル光学系アレイ21cで結像された要素画像群が図6(c)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系21bで再度結像される要素画像群は図6(b)に示したようになる。
また、要素画像配置変換光学系21を、図6(e)に示すように構成することも可能である。すなわち、要素画像配置変換光学系21は、立体画像撮像装置1から出力された被写体Hの要素画像群を表示する表示素子21dと、この表示素子21dで表示された要素画像群を結像させるアフォーカル光学系21bと、このアフォーカル光学系21bで結像された要素画像群を再結像させるアフォーカル光学系アレイ21cと、このアフォーカル光学系アレイ21cで再結像された再結像要素画像群を伝送するフィールドレンズ21aとから構成される。
この場合、表示素子21dに表示される要素画像群が図6(h)に示したものであるとすると、アフォーカル光学系21b上で結像される要素画像群は図6(g)に示したようになり、アフォーカル光学系アレイ21c上で再度結像される要素画像群は図6(f)に示したようになる。
この立体画像撮像表示システムS2によれば、要素画像配置変換光学系21によって、被写体Hの要素画像群を負の横倍率で結像させ、さらに、再度、負の横倍率で結像させた再結像要素画像群を表示しているので、表示される立体画像(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
〈立体画像撮像表示システム(第三実施形態)の動作〉
次に、図12に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムS2の動作について説明する(適宜、図5参照)。
まず、立体画像撮像表示システムS2の立体画像撮像装置1は、ミラー板5によって、被写体Hからの光線(物体光)を反射させ(ステップS21)、対物レンズ7によって受光する(ステップS22)。
続いて、立体画像撮像表示システムS2の立体画像撮像装置1は、撮像素子9によって、対物レンズ7で受光された反射光(被写体Hの要素画像群)を撮像し(ステップS23)、立体画像表示装置3Aに入力する。
そうすると、立体画像撮像表示システムS2の立体画像表示装置3Aは、要素画像配置変換光学系21によって、再結像要素画像群を表示する(ステップS24)。
そして、立体画像撮像表示システムS2の立体画像表示装置3Aは、投射レンズ15によって、表示された再結像要素画像群を投射し(ステップS25)、投射された再結像要素画像群をミラー板17によって反射させることで、当該再結像要素画像群から立体画像(再生像)Sを結像(表示)させる(ステップS26)。
〈立体画像撮像表示システム(第四実施形態)の構成〉
図7は立体画像撮像表示システム(第四実施形態)の概略図である。この図7に示すように、立体画像撮像表示システムS3は、入力された被写体の要素画像群(立体画像)を表示する立体画像表示装置23と、干渉縞撮像手段25と、参照光源27とを備えている。この図7において、立体画像表示装置23が表示する被写体を「旗」とし、この立体画像表示装置23が表示する被写体の要素画像群を、中間立体像Mとして表している。なお、この図5においては、「旗」の向きが奥行き方向と対応しているものとしている。また、参照光源27から発生される参照光をRLと表している。
立体画像表示装置23は、入力された被写体の要素画像群(立体画像)を、中間立体像Mとして表示するもので、表示素子13と、投射レンズ15と、ミラー板17とを備えている。なお、この立体画像表示装置23の各構成は、図1に示した立体画像表示装置3の各構成と同様であるので同一の符号を付してその説明を省略する。
干渉縞撮像手段25は、立体画像表示装置23で表示された中間立体像Mと参照光源27で発生された参照光RLとが干渉した干渉縞を撮像(取得)するものである。
参照光源27は、参照光RLを発生させ、干渉縞撮像手段25に向けて当該参照光RLを照射するものである。なお、この参照光源27は、レーザ光線等のコヒーレント光であることが望ましい。
この立体画像撮像表示システムS3では、干渉縞撮像手段25で干渉縞を撮像した後、当該干渉縞を、参照光RLを発生させた参照光源27と同じ光源から光を照射することで、被写体と比較して奥行きが同じになる立体画像を観察者に観察させることができる。つまり、干渉縞撮像手段25によって、発生された参照光と、被写体の中間立体像とを干渉させた干渉縞を撮像することで、表示される干渉縞(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
〈立体画像撮像表示システム(第四実施形態)の動作〉
次に、図13に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムS3の動作について説明する(適宜、図7参照)。
まず、立体画像撮像表示システムS3の立体画像表示装置23は、表示素子13によって、入力された被写体の要素画像群を表示し(ステップS31)、投射レンズ15によって、表示された要素画像群を投射して(ステップS32)、投射された要素画像群をミラー板17によって反射させることで、当該要素画像群から中間立体像Mを結像(表示)させる(ステップS33)。
そして、立体画像撮像表示システムS3は、参照光源27によって、参照光RLを発生させ(ステップS34)、干渉縞撮像手段25によって、中間立体像Mと参照光RLとが干渉した干渉縞を撮像する(ステップS35)。
〈立体画像撮像表示システム(第五実施形態)の構成〉
図8は立体画像撮像表示システム(第五実施形態)の概略図である。この図8に示すように、立体画像撮像表示システムS4は、入力された被写体の要素画像群(立体画像)を表示し、コヒーレント光と干渉させた要素干渉縞を撮像するもので、要素画像群表示手段29と、第一コヒーレント光源31と、集光レンズ33と、マスク35と、第二コヒーレント光源37と、要素干渉縞撮像手段39とを備えている。
要素画像群表示手段29は、外部から入力された被写体の要素画像を表示するものである。
第一コヒーレント光源31は、コヒーレント光を発生させ、要素画像群表示手段29に当該コヒーレント光を照射するものである。つまり、この第一コヒーレント光源31で発生したコヒーレント光によって、要素画像群表示手段29を照明することになる。
集光レンズ33は、要素画像群表示手段29で表示されている要素画像が第一コヒーレント光源31で発生されたコヒーレント光により照明され、この照明された要素画像を表示光とし、当該表示光を集光させるものである。
マスク35は、集光レンズ33で集光された表示光(集光表示光)以外の光を遮断するものである。
第二コヒーレント光源37は、コヒーレント光を発生させ、要素干渉縞撮像手段39に当該コヒーレント光を照射するものである。つまり、この第二コヒーレント光源37で発生したコヒーレント光によって、要素干渉縞撮像手段39を照明することになる。
要素干渉縞撮像手段39は、マスク35で集光表示光以外の光が遮断された遮断集光表示光と、第二コヒーレント光源37で発生されたコヒーレント光とが干渉した要素干渉縞を撮像するものである。全ての要素画像に対して同様の動作を行うことで、要素干渉縞群を撮像できる。
この立体画像撮像表示システムS4によれば、第一コヒーレント光源31によりコヒーレント光を発生させて、要素画像群表示手段29で表示させた表示光を集光レンズ33で集光し、集光された集光光以外をマスク35で遮断した遮断集光表示光と、第二コヒーレント光源37により別のコヒーレント光とを干渉させた要素干渉縞を要素干渉縞撮像手段39で撮像しており、表示される要素干渉縞(立体像)が、被写体と比較して奥行きが逆転する逆視像になることを防止することができる。
〈立体画像撮像表示システム(第五実施形態)の動作〉
次に、図14に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムS4の動作について説明する(適宜、図8参照)。
まず、立体画像撮像表示システムS4は、要素画像群表示手段29によって、入力された被写体の要素画像群を表示し(ステップS41)、第一コヒーレント光源31によって、コヒーレント光(照明光)を発生させ、要素画像群表示手段29に照射する(ステップS42)。
続いて、立体画像撮像表示システムS4は、集光レンズ33によって、表示光を集光させ(ステップS43)、マスク35によって集光光以外を遮断して、通過させた遮断集光表示光を得る(ステップS44)。
そして、立体画像撮像表示システムS4は、第二コヒーレント光源37によって発生させたコヒーレント光(参照光)と、遮断集光表示光(集光光)とを干渉させ(ステップS45)、この干渉させた干渉縞を、要素干渉縞撮像手段39によって撮像する(ステップS46)。そして、ステップS41からステップS46までの動作を、全ての要素画像に対して行う。
〈立体画像撮像表示システム(第六実施形態)の構成〉
図9は立体画像撮像表示システム(第六実施形態)の概略図である。この図9に示すように、立体画像撮像表示システムS5(立体画像生成装置)は、被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置1B(要素画像取得装置)と、画像処理手段43(要素干渉縞群生成手段)とを備えている。この図9において、立体画像撮像装置1Bが撮像する被写体を「旗」とし、被写体Hとして表し、立体画像表示装置3Bが表示する立体画像(再生像)Sとして表している。なお、この図9においては、「旗」の向きが奥行き方向と対応しているものとしている。
立体画像撮像装置1Bは、被写体Hの要素画像群を撮像するもので、放物面ミラー41と、対物レンズ7と、撮像素子9とを備えている。なお、図1に示した立体画像撮像装置1または図3に示した立体画像撮像装置1Aと同様の構成を備え、これら同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
画像処理手段43は、撮像素子9から入力された要素画像群について画像処理を行って、要素干渉縞群を生成するものである。この画像処理手段43は、各要素画像において、図8に示した集光レンズ33の前面での光波分布と同様なものを算出する。集光レンズ33の前面での光波分布は、光波の伝搬計算に使用されるフレネル回折の積分式を用いることができる。なお、フレネル回折については、例えば、J.W.Goodman,Introduction to Fourier Optics,McGraw−Hill Book,1968(参考文献)に記載されている。
続いて、画像処理手段43は、図8に示した集光レンズ33の前面での光波分布と同様なものを算出する。この対物レンズ7の後面における光波分布は、集光レンズ33の前面での光波分布に、「レンズの位相シフト関数」を乗算することで算出することができる。なお、「レンズの位相シフト関数」の詳細については前記した参考文献に記載されている。
そして、画像処理手段43は、図8に示した要素干渉縞撮像手段39上に生成される要素干渉縞と等価な情報を計算によって求める。図8に示した要素干渉縞撮像手段39上の光波分布は、図8に示した集光レンズ33の後面での光波分布に対して、さらに、光波の伝搬計算に使用されるフレネル回折の積分式を用いて算出することができる。図8に示した要素干渉縞撮像手段39上の光波分布と、第二コヒーレント光源37からコヒーレント光との干渉縞を計算することで、要素干渉縞を計算することができる。なお、以上の説明は、ある要素画像に対する要素干渉縞の計算方法であるが全ての要素画像に対して同様の計算を実行することで、要素干渉縞を生成することができる。そして、得られた要素干渉縞群を要素画像と対応する位置に配置し、これに計算処理の過程で想定した参照光と同様の再生光で照明することで、被写体と同じ奥行きの立体画像を観察することができる。
なお、要素干渉縞を算出する過程において、参照光の波長は、再生光に応じて任意に設定することができる。従って、立体画像撮像装置1Bにおいて、カラー情報(例えば、RGB(赤緑青)を有する要素画像群を撮像しておき、各波長(例えば、RGBの波長)に対応する波長で要素干渉縞を算出し、算出された要素画像群に対して対応する波長(例えば、RGBの波長)の再生光を照射することで、カラーの立体画像を生成することが可能になる。
〈立体画像撮像表示システム(第六実施形態)の動作〉
次に、図15に示すフローチャートを参照して、立体画像撮像表示システムS5の動作について説明する(適宜、図9参照)。
まず、立体画像撮像表示システムS5の立体画像撮像装置1Bは、放物面ミラー41によって、被写体Hからの光線(物体光)を反射させ(ステップS51)、対物レンズ7によって受光する(ステップS52)。
続いて、立体画像撮像表示システムS5の立体画像撮像装置1Bは、撮像素子9によって、対物レンズ7で受光された反射光(被写体Hの要素画像群)を撮像し(ステップS53)、立体画像表示装置3Bに入力する。
さらに、立体画像撮像装置1Bより取得した情報から画像処理手段43によって、被写体の要素干渉縞群が生成される(ステップS54)。
そうすると、立体画像撮像表示システムS5の立体画像表示装置3Bは、表示素子13によって、要素干渉縞群を表示する(ステップS55)。
そして、立体画像撮像表示システムS5の立体画像表示装置3Bは、投射レンズ15によって、表示された要素干渉縞群を投射し(ステップS56)、投射された要素干渉縞群を放物面ミラー45によって反射させることで、当該要素干渉縞群から立体画像(再生像)Sを結像(表示)させる(ステップS57)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、第一実施形態の立体画像撮像装置および立体画像表示装置として、微小ミラーの配置を、当該微小ミラーの傾きの基準となる放物面の一部に該当する部分について、図9に示したように、微小ミラーの配置を、当該微小ミラーの傾きの基準となる放物面全体に該当させてもよい。なお、図9に示した立体画像撮像表示システムは、第一実施形態に対応したものであるが、第二実施形態から第六実施形態に対応させてもよい。
本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第一実施形態)の概念図である。 ミラー板の微小ミラーの位置の違いによる被写体の虚像(要素画像)の違いについて説明するための図である。 本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第二実施形態)の概念図である。 要素画像配置変換光学系の構成および当該光学系における要素画像の変化の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第三実施形態)の概念図である。 要素画像配置変換光学系の構成および当該光学系における要素画像の変化の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第四実施形態)の概念図である。 本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第五実施形態)の概念図である。 本発明の実施形態に係る立体画像撮像表示システム(第六実施形態)の概念図である。 図1に示した立体画像撮像表示システム(第一実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 図3に示した立体画像撮像表示システム(第二実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 図5に示した立体画像撮像表示システム(第三実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示した立体画像撮像表示システム(第四実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 図8に示した立体画像撮像表示システム(第五実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 図9に示した立体画像撮像表示システム(第六実施形態)の動作を説明するためのフローチャートである。 従来の立体画像撮像装置および立体画像表示装置の概念図である。
符号の説明
1、1A、1B 立体画像撮像装置
3、3A、3B、23 立体画像表示装置
5 ミラー板(第一ミラー板)
7 対物レンズ
9 撮像素子
11、43 画像処理手段
13 表示素子
15 投射レンズ
17 ミラー板(第二ミラー板)
19、21 要素画像配置変換光学系
25 干渉縞撮像手段
27 参照光源
29 要素画像群表示手段
31 第一コヒーレント光源
33 集光レンズ
35 マスク
37 第二コヒーレント光源
39 要素干渉縞撮像手段
41、45 放物面ミラー

Claims (5)

  1. 被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置と、当該要素画像群を立体画像として表示する立体画像表示装置とからなる立体画像撮像表示システムであって、
    前記立体画像撮像装置は、
    複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第一ミラー板と、
    この第一ミラー板で反射される被写体からの反射光が成す当該被写体の要素画像群を受光する対物レンズと、
    この対物レンズで受光された要素画像群を撮像する撮像素子とを備え、
    前記立体画像表示装置は、
    前記撮像素子で撮像された要素画像群の各要素画像の配置を、当該要素画像群の中心に対して点対称に変換する処理を行う画像処理手段と、
    この画像処理手段で処理された処理画像を表示する表示手段と、
    この表示手段で表示された処理画像を投射する投射レンズと、
    この投射レンズで投射された処理画像を反射する複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第二ミラー板と、
    を備えることを特徴とする立体画像撮像表示システム。
  2. 被写体の要素画像群を撮像する立体画像撮像装置と、当該要素画像群を立体画像として表示する立体画像表示装置とからなる立体画像撮像表示システムであって、
    前記立体画像撮像装置は、
    複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第一ミラー板と、
    この第一ミラー板で反射される被写体からの反射光が成す当該被写体の要素画像群を受光する対物レンズと、
    この対物レンズで受光された要素画像群を伝送するフィールドレンズと、
    前記対物レンズで受光された要素画像群を、負の横倍率で結像させるアフォーカル光学系と、
    このアフォーカル光学系で結像された負の横倍率の要素画像群の各要素画像を、再度負の横倍率で結像させるアフォーカル光学アレイと、
    このアフォーカル光学アレイで結像された再結像要素画像群を撮像する撮像素子とを備え、
    前記立体画像表示装置は、
    前記撮像素子で撮像された再結像要素画像群を表示する表示素子と、
    この表示素子で表示された再結像要素画像群を投射する投射レンズと、
    この投射レンズで投射された再結像要素画像群を反射する複数の微小ミラーがアレイ状に並んでいると共に、当該微小ミラーが放物面の接平面と同じ角度に配置され、当該放物面の焦点側に鏡面を有している第二ミラー板と、
    を備えることを特徴とする立体画像撮像表示システム。
  3. 請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムを備え、前記立体画像撮像表示システムの立体画像表示装置で表示される立体画像を、中間立体像とし、この中間立体像に参照光を干渉させた干渉縞を撮像する立体画像撮像装置であって、
    前記参照光を発生する参照光源と、
    この参照光源で発生された参照光と、前記中間立体像とを干渉させた干渉縞を撮像する干渉縞撮像手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像撮像装置。
  4. 請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムに含まれる立体画像撮像装置を、要素画像取得装置として備え、この要素画像取得装置で取得した要素画像群を表示させ、表示させた表示光を集光し、コヒーレント光を干渉させた要素干渉縞を撮像する立体画像撮像装置であって、
    前記要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、
    前記コヒーレント光を発生させると共に、前記要素画像群表示手段を照明する第一コヒーレント光源と、
    この第一コヒーレント光で照明された前記要素画像群表示手段で表示される表示光を集光する集光レンズと、
    この集光レンズで集光された集光表示光以外の光を遮断するマスクと、
    このマスクで前記集光表示光以外の光が遮断された遮断集光表示光と干渉させるコヒーレント光を発生させる第二コヒーレント光源と、
    このコヒーレント光源で発生されたコヒーレント光と前記遮断集光表示光と干渉した前記要素干渉縞を撮像する要素干渉縞撮像手段と、
    を備えたことを特徴とする立体画像撮像装置。
  5. 請求項1または2に記載の立体画像撮像表示システムに含まれる立体画像撮像装置を、要素画像取得装置として備え、この要素画像取得装置で取得した被写体の要素画像群から、当該被写体の立体画像を表示可能な要素干渉縞群を生成する要素干渉縞群生成手段を備えたことを特徴とする立体画像生成装置。
JP2006056308A 2006-03-02 2006-03-02 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置 Expired - Fee Related JP4820187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056308A JP4820187B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056308A JP4820187B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007233151A JP2007233151A (ja) 2007-09-13
JP4820187B2 true JP4820187B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=38553793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006056308A Expired - Fee Related JP4820187B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4820187B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009012664A1 (de) * 2009-03-13 2010-09-16 T-Mobile International Ag Vorrichtung zur Aufnahme, Fernübertragung und Wiedergabe dreidemensionaler Bilder
JP6080541B2 (ja) * 2012-12-26 2017-02-15 日本放送協会 立体画像取得装置および立体画像取得方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4161426B2 (ja) * 1998-09-28 2008-10-08 ソニー株式会社 画像印刷装置及び画像印刷方法
AU2002217579A1 (en) * 2000-12-18 2002-07-01 Byoungho Lee Relfecting three-dimensional display system
JP2003075946A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体撮像装置
JP2005010549A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Noriji Ooishi 立体像撮影装置と表示装置
JP4103848B2 (ja) * 2004-03-19 2008-06-18 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、記録媒体、プログラム、並びに表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007233151A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5224319B2 (ja) 立体撮像装置および立体撮像装置の制御方法並びにプログラム
US9456198B2 (en) Depth estimating image capture device and image sensor
JP2009300268A (ja) 3次元情報検出装置
JP2014057181A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム
JP5245716B2 (ja) カメラレンズアダプタ及びカメラシステム
JP5263310B2 (ja) 画像生成装置、撮像装置、画像生成方法
JP2012022308A (ja) 撮像装置
JP5256933B2 (ja) 焦点情報検出装置
JP2009290268A (ja) 撮像装置
JP5348258B2 (ja) 撮像装置
JP2015201722A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体
JP4820187B2 (ja) 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置
JP2009134357A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム及び画像処理方法
JP2010177860A (ja) 画像合成装置、撮像装置、画像合成方法
JP2010181247A (ja) 形状測定装置及び形状測定方法
JP4603488B2 (ja) 立体画像撮像装置および立体画像表示装置
JP7176855B2 (ja) 内視鏡装置、内視鏡装置の作動方法、プログラム、および記録媒体
JP2009021708A (ja) 要素画像群変換装置、立体像表示装置及び要素画像群変換プログラム
JP2020193820A (ja) 計測装置、撮像装置、制御方法及びプログラム
JP2009047734A (ja) 撮像装置及び画像処理プログラム
JP2009211254A (ja) 画像処理ユニット、複眼撮像装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP4695557B2 (ja) 要素画像群補正装置、要素画像群取得システム、要素画像群補正方法及び要素画像群補正プログラム
JP4886419B2 (ja) 立体像表示装置
JP5488221B2 (ja) 撮像装置
JP2009232278A (ja) パノラマ撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110902

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4820187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees